- 1二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 10:48:28
最近は休むことが多くて申し訳ございません。今後の予定ですがこの章はあにまんで書き続ける予定ですが、もし続編を書く場合はハーメルンかpixivで書こうと思います。ですが、もしかしたらあにまんで継続する可能性もございますのでご了承ください。また荒らしなどの行為はご遠慮くださいますよう心よりお願い申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
日曜日は休むことが多いです。こちらの都合上、更新できない日や全く違う時間に更新するかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。
こんな私のド下手小説ですが見ていただけると嬉しいです。これからもいろいろと迷惑をかけますがよろしくお願いします。
注意事項、このssは大幅なキャラ変やグロい描写がありますので、苦手な方はブラウザバックを推奨します。基本はIF展開のSSです。何卒宜しくお願い致します。 - 2主25/07/30(水) 10:51:19
- 3主25/07/30(水) 10:52:34
本日は夜に投稿いたします。最近は文章も少なく更新できなくて申し訳ございません。
10までスレを埋めさせていただきます。 - 4主25/07/30(水) 10:53:51
ただ、埋めるだけではなにか味気ないので私か好きなブルアカの絵師さんたちを紹介します。
- 5主25/07/30(水) 10:56:09ずみおブルアカと呪術廻戦のクロスオーバー漫画を週一で更新しています!
ご依頼や成人向けを含む投稿はpixivfanBOXへどうぞ!
skeb: https://skeb.jp/@zumii1218
pixivfanBOX: https://zumio1218.fanb…www.pixiv.netずみおさん、呪術廻戦とブルアカを組み合わせた方です。物語も面白く画力も素晴らしいので是非ご覧になってください
- 6主25/07/30(水) 10:58:49
- 7主25/07/30(水) 11:00:26
- 8主25/07/30(水) 11:01:26
- 9主25/07/30(水) 11:02:28
- 10主25/07/30(水) 11:03:28
- 11主25/07/30(水) 11:04:29
素晴らしい作品を投稿する方たちですので是非ご覧になってください。
- 12二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 19:20:46
保守
- 13二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:33:26
続きありがとうございます^_^
最後まで楽しみにしてます^_^ - 14二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:41:51
最後まで期待して保守^_^
アビドス編のいいところで終わったので続きがどうなるか気になります。
ただ、体調を崩して続きが書けなくなるのは悲しいので、ご自愛くださいませ。 - 15二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 02:35:57
焼け跡の熱気がまだ残る中、彼の声だけが妙に冷たく響いた。
三人が焼け焦げた瓦礫の山を見渡していると、不意にシロコが低く呟くように口を開いた。
シロコ「……そういえば、アヤネは?」
その声は、周囲の静けさに不自然なほどよく響いた。ノノミが顔を曇らせ、首を横に振る。
ノノミ「それが……さっきから何度も連絡してるけど……返事が、まったくないの。」
一瞬、重苦しい沈黙が三人の間に広がった。だがシロコはあくまで冷静を装い、淡々と返す。
シロコ「ん……わかった。」
だがこの時、誰もがまだ信じていた。アヤネはどこかで無事でいる、そうに違いないと——。
その希望を木っ端微塵に打ち砕く出来事は、皮肉にも最も静かな形で訪れた。
セリカが崩れた校舎の一角を黙々と調べている時だった。
セリカ(誰が……何のために……。こんな酷いこと……私たちが一体、何をしたっていうの?ヘルメット団……?いや、あいつらにこんな大規模な爆発を起こす手段なんてあるわけない……資金も、人も、動きもない。なのに……)
彼女は思考の海に沈みながら、もう一つの疑念に行き着く。 - 16二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 02:36:59
セリカ(……アヤネちゃん。まだ、来ていない。まさか、爆発に気づいていない?そんなわけ……いや、それよりも……なんで、連絡が……)
嫌な予感が、背筋を氷のように冷たく這い上がっていく。そのとき、ふと視界の隅に異様な地形が映る。
セリカ「……あれは……?」
大地が深くえぐられたようなクレーター。直径およそ20メートル、深さは優に5メートルはあった。その中央部へ向かい、セリカは足を進める。引き寄せられるように——いや、導かれるように。
斜面を降りていく途中、セリカの視線がある一点に釘付けになる。
セリカ「…………っ……!?」
地面に焼き付いた“それ”は、最初はただの影のように見えた。だが、目が慣れるにつれて形がはっきりする。“それ”は——人の形をしていた。
心臓の鼓動が耳の奥で爆音のように響く。呼吸は荒れ、喉の奥が焼ける。思考が崩壊していく。
セリカ「はっ……はっ……うそ……そんな、はず……」
震える足で、一歩、また一歩と“それ”に近づく。焦げた鉄と肉の腐臭が鼻を突き、胃の奥がひっくり返るような感覚に襲われながらも、セリカはしゃがみ込んだ。
その“顔”と思しき部分に手を伸ばす。触れた瞬間、崩れるようにメガネのフレームが砕けた。赤みがかったその破片を見た瞬間、最後の希望が粉々に砕け散った。 - 17二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 02:37:59
黒く炭化し、もはや人とすら呼べぬそれは、だが確かに——アヤネだった。
セリカ「アヤネ……ちゃん……?」
見間違えようがなかった。壊れてしまったのは遺体だけではない。セリカの心の奥で、何かが静かに、確実に崩れていった。
——“死なないでね? アヤネちゃん。”
脳裏に響いたあの時の声が、今や悪夢のように響く。
セリカ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
少女の絶叫が、瓦礫に沈んだアビドスの廃墟を引き裂いた。 - 18二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 10:04:55
保守
- 19二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 19:37:39
保守
- 20二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:59:20
保守
- 21二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:01:16
最近このスレのレス数が増える度にジョジョっぽいセリフが頭を巡るようになってしまった…とまぁ応援してますぜ
- 22主25/08/01(金) 02:03:11
すみません。今日は昼に投稿します
- 23二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:26:31
果たして、セリカがどうなるか、アビドス勢はどうなるか気になるので保守^_^
- 24二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 17:57:46
保守
- 25二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:39:20
ノノミ・シロコ「!!」
凄まじい悲鳴が、瓦礫に沈んだアビドスの夜に突き刺さった。
近くで探索していたノノミとシロコは、そのあまりに異常な叫びに胸を突かれ、即座に駆け出す。
視界に入ってきたのは、黒く焼け焦げた“何か”を両腕に抱き、地面に崩れ落ちたセリカの姿だった。
彼女は叫び、泣き、心の奥底から何かを吐き出すように嗚咽していた。
シロコ「セリカ!!落ち着いて!!」
シロコが肩を強く揺さぶる。だが、セリカは虚ろな目のまま、何度も何度もその名前を呼び続ける。
ノノミが震える手でその“何か”に視線を向けた。最初はただの黒い塊——そう思いたかった。
だが、見えてきた。焦げて張り付いた制服。見慣れたアビドスの生徒服だった。
ノノミ「……そんな、うそ……アヤネ……ちゃん……?」
小さな声が、誰にも聞こえないようにこぼれる。だが、絶望は伝染する。
その名前を聞いたシロコも、ぎこちなく視線を落とす。目の前の“それ”に、かつての仲間の面影を探す。
シロコ「……アヤネ……?」
確信へと変わる。それはもう、逃れようのない現実だった。
シロコ「うわああああああああああああああああああああああああああ!!」
ノノミ「アヤネちゃああああああああああああああああああああん!!」
セリカ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 - 26二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 02:40:33
三人の叫びが空に突き刺さり、崩壊していくような音が夜空に反響する。
だが、その地獄のような光景を、少し離れた廃墟の陰から監督官が静かに見つめていた。
その姿は、ヴァルキューレの服に身を包んでいる。白色の髪。冷ややかな目。
変装としてシリコンマスクをしていて監督官となっている白洲アズサだった。
アズサ(……確認完了。奥空アヤネは死亡。セリカ、シロコ、ノノミは確実に視認し、反応を示した……第一段階、完了。)
その目には一片の感情もなかった。悲しみも、怒りも、後悔すらも——。
アズサ「……よし、一人目。順調。」
小さく、誰にも聞こえない声で呟くと、彼女は無線機に手を伸ばす。
アズサ(第二段階へ移行。ターゲット反応:想定通り。次は——)
通信を終えたアズサは、ゆっくりと焼け跡の方を見つめる。
その視線には、優しさも情けも、もうどこにもなかった。
アズサ「……さあ、始めようか。」
その声は、夜よりも冷たく、そして深く深く底知れぬほど黒かった。
アズサ「終焉に向けての“始まり”を。」
月光が、少女の影を長く落とした。
その姿は、もはや“希望”ではなかった——。
それは、破滅の象徴そのものだった。
追記
お昼に投稿すると書きましたのにこんな深夜に投稿して申し訳ございません。 - 27二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:45:50
むしろこんな夜分遅くにわざわざ投稿してくださり誠にありがとうございます^_^
体調を崩さないようにご自愛くださいませ^_^ - 28二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:24:00
ここから先アズサが何をするのか?
そしてアビドス勢がどうなるか気になります!
念のために保守。 - 29二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:08:35
そして捕まったアリウススクワットもどのようになっているか?どんな活躍をするか気になるので保守^_^
- 30二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 02:34:53
そういえばアズサはテラー化してましたか?
もししているならばどんな姿か気になります。そしてどんな感じで活躍するか気になります^_^ - 31二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 02:41:01
火災現場での一連の出来事のあと、三人はそれぞれに駆けつけた捜査員に保護された。
だが、セリカの様子は明らかに異常だった。
崩れた声でアヤネの名を何度も呼び、虚空に向かって喚き、身を引き裂くように泣き続けた。瞳は焦点を失い、呼吸は浅く早く、周囲の声などもう届いていなかった。
医師の判断は迅速だった。
「このままでは、彼女は命を絶つかもしれない」——
セリカは、アビドス郊外の精神科専門病院へと、強制的に搬送されることとなった。
ノノミとシロコも、心に深い傷を負ってはいた。だが、かろうじて理性を保ち、自力で立っていられるほどには“壊れていなかった”。
そのため、二人は簡易的な医療機関でのケアと投薬による短期入院で済むこととなった。
シロコとノノミは、セリカの搬送先を聞いたとき、ただ小さくうなずいた。
言葉にならなかった。
恐ろしくて、哀しくて、どうにもならなかった。
——“セリカだけは、本当に壊れてしまった”
その事実が、ふたりの胸に深く、重くのしかかっていた。
そして、セリカは閉鎖病棟へと連れていかれた。
鋼鉄の扉と分厚い窓ガラス。
外の世界との連絡も遮断され、彼女は完全に隔離された。 - 32二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 02:45:04
――病院・閉鎖病棟――
セリカはアビドス郊外の精神科専門病院、完全閉鎖病棟に搬送された。
その途中、何度も絶叫し暴れ、アヤネと先生の名を叫び続けた。
拘束具はすでに腕も足もがんじがらめ、意識も半ば朦朧としていたが、精神だけは激しく暴れていた。
病室に入れられるとすぐさま複数の看護師と医師により、
精神安定剤・麻酔薬・強力な睡眠薬が注射された。
セリカ「……や、だ……あ……やね……せんせ……たすけ……て……」
最後のうめき声を残し、まぶたが重く閉じていった。
看護婦A「……やっと……落ち着いたわ……」
看護婦B「こんな暴れ方……久々に見たわね。固定は万全にしなきゃ。」
二人は重く息をつきながら拘束具を確認する。
そのとき――
ギィ……
重々しい音を立てて、病室のドアが開いた。
看護婦A「……! アズサ様……!」
白洲アズサが、冷たく静かな足取りで入ってきた。
その瞳には一切の感情がない。まるで、これがただの『作業』であるかのように - 33二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 02:46:04
アズサ「……黒見セリカは眠らせたか?」
看護婦A「……は、はい! 指示通りに、薬剤は全て投与しました。……これ以上は……もう、自力では動けません。」
看護婦B「完全に拘束しています……今はもう反応もほとんど……。」
アズサは一度だけセリカの顔を見下ろし、
まるでゴミでも見るような瞳でうっすらと息を吐いた。
アズサ「……そう。それでいい。」
そして、後ろを振り返り――
静かに言葉を紡ぐ。
アズサ「……だ、そうよ。……遠慮なく“使って”。」
ギィ……ギィ……
再び、病室の扉がゆっくりと開いた。
中へ入ってきたのは、異形の男だった。
黒いスーツに身を包んだその男の顔は、
——顔などというものではなかった。
漆黒の闇のような表面に、亀裂が走り、内部から淡い青白い光が漏れ出している。
その中心には、まるで割れたレンズのような光る“眼”が不気味に輝き、
頭頂からは黒い煙のようなものが細く、ゆっくりと立ち昇っていた。 - 34二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 02:47:36
黒服「くっくっくっ……ありがとうございます、白洲アズサさん。」
その声もまた、どこか変異的で、不気味なこだまを伴っていた。
アズサは一歩も引かず、まるで“当然”のように言った。
アズサ「彼からの、ささやかなプレゼントだ。だからこそ丁重に扱ってくれ。」
黒服の男「……ええ、もちろん。この娘は……とても貴重な“素材”ですから……。」
ゆっくりとセリカの元に近づく黒服。
指先がセリカの頬へと伸びる。
その指先もまた、黒く硬質な何かに覆われていた。
生きたものの指とは、到底思えない異質な感触。
黒服「くっくっくっ……見事に壊れていますね……だが……その方が“扱いやすい”。」
アズサは何も言わず、その様子をただ見ていた。
感情など一切浮かばせない、冷たい瞳で。
その間にも、窓の外では雨が激しさを増していた。
まるで、これから起きることを知っているかのように。 - 35二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 03:11:10
夜分遅くの更新、誠にありがとうございます^_^
大変なようであれば、あまりご無理をなさらず、ご自愛くださいませ。 - 36二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:37:17
く、黒服!?キヴォトスから離れフェードアウトしたんじゃあ無いのか!?
- 37二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 15:58:23
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:00:11
このレスは削除されています
- 3937-38です。25/08/03(日) 16:04:07
書き間違いがあったので書き直しました。
このSSの怪物の絵が気に入っているのでアズサであれだれであれ、第2形態みたいにテラーから怪物化になるのをできれば見てみたいです^_^ - 40二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 01:31:19
主様は是非ご自身の予定と健康を優先してくださいませ^_^
体調ややる気を崩して、最後まで見れないのが一番悲しいことなので、ゆっくりお待ちしております♪
>>39に関してはなんとなくみれたらいいなぐらいで主様のプロットを変えるほどではないので、39はきにしないでくださいませ。
- 41二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:40:32
保守。
- 42二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 12:08:03
保守^_^
- 43二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 18:26:03
ゆっくりお待ちしております。
念のため、保守^_^ - 44二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 02:04:54
体調は大丈夫でしょうか?
ご自身の具合を優先してくださいませ^_^
最後まで楽しみにしてますので、念のため保守 - 45二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 07:34:16
保守^_^
- 46主25/08/05(火) 12:04:40
二日も投稿できずに申し訳ございません。本日は夜間に投稿いたします。
- 47二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 17:54:24
- 48二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 18:00:18
黒服は先生死亡に何を思うのかな?
助けた生徒に裏切られた末に命を落として、身体を張って守ったキヴォトスは他ならぬ自分が守った生徒たちが悪い大人に命令されるがままに破壊しているし、死を惜しんでくれる生徒はいても遺志を継いでくれるのは誰もいない
何ともまあ惨めで滑稽でつまらない話だなとは思う - 49二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 02:26:14
ゆっくりお待ちしております^_^
念の為に保守^_^ - 50二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 07:03:44
続き楽しみにしてます♪
保守^_^ - 51二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:37:14
— PM23:00 DUシラトリ区
シラトリ区上空には濃い霧が垂れ込み、無数のネオンがその中でぼんやりと光っていた。
その中を、カイザーの軍用車両とヴァルキューレの特別警察車両が編隊を組み、暗号化された通信のもと目標地点へと進行していた。車列の動きは迅速かつ静かだった。
先頭車両が指定座標に到着。
一部車両は地上に展開し周囲の封鎖と警戒に当たる一方、大半の車両は事前に掌握された地下駐車区画に誘導された。そこから次々と装甲歩兵部隊と軍用オートマタが降車し、即座に施設内部への進入を開始する。
「第1階層、制圧完了。敵影なし。」
「第2階層、クリア。抵抗は確認されず。」
電子戦チームは外部との通信を遮断しつつ、建物全体のセキュリティ網を掌握していた。
兵士たちは無人の廊下を慎重に進みながら各部屋を制圧していく。
そして、最上階の事務室に侵入した
ドアが開かれると、ジェネラルが部隊の先頭に立って進入した。
兵士A「全フロア制圧完了、オールクリアです、ジェネラル。」 - 52二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:38:49
ジェネラル「……よくやった。かつてはこの部屋を落とすのにどれだけの時間と作戦を練ったか……だが今はこの通りだ。」
窓の外には、青白いネオンと霧に包まれた巨大都市が広がっていた。
無数の航空機が行き交い、ビルの外壁には膨大なホログラム広告が映し出されている。
【BONJOUR】【NEUROTECH】【セイント・ネフティス】など、巨大資本の名が次々と映るその景色をジェネラルは静かに見下ろした。
「……ふん、あいつもこの景色を見ていたかもしれんな。しかし今、これを見るのは私だけだ。奴はもういない。」
その間にも無線は忙しく飛び交っていた。
兵士B「ジェネラル、全周囲警戒配置完了。脱出ルートも確保済みです。」
ジェネラル「よし、次は第二段階に入る。参謀本部に暗号通信。『こちらイーグル、鷲は舞い降りた。これより第二段階に入る』と伝えろ。」
兵士B「了解。」
ジェネラル「通信網の掌握も急げ。探知されそうになったら即座に切断しろ。特にミレニアムの残党には警戒を怠るな。まだ完全に死に絶えてはいない。」
その時、通信が入る。 - 53二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:41:02
特殊作業員「上官、地下施設にクラフトチェンバーを確認。しかし現在は活動停止状態。復旧を試みていますが反応なし。」
ジェネラル「やはり動かぬか。無理に起動させるな。周囲に監視部隊を配置しろ。敵が接触を試みた際に備えろ。他のサーバーや設備も優先して確保しろ。」
ジェネラルは最後にもう一度窓の外の都市を見下ろした。
霧の彼方に幾つもの高層ビルがそびえ、ネオンが脈打つ心臓のように街全体を染めていた。
「……しかしこの都市を見るのも見納めか。いずれは手に入れたかった都市だが仕方があるまい。」
そして、シャーレ本部は、カイザーと裏で結託したヴァルキューレの手によって完全に制圧された。
闇の中で、新たな支配の幕が静かに上がったのであった。 - 54二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 12:04:50
お忙しい中で朝早くからの投稿ありがとうございます^_^
ここから先、カイザーもどう物語に関わるか楽しみです^_^ - 55二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:11:41
セリナに関してはここから呪術のななみんが虎杖への最後の伝言みたいに、アヤネの生きての言葉が呪いみたいにきいて、最後まで生き残れるか気になります^_^
- 56二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 00:40:31
保守。
- 57二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 07:26:27
念のため保守。
- 58二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 12:57:15
保守。
- 59二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:08:54
そういえばアズサは地下生活者の所為で先生たちが死んだことやその他の悲劇の原因であることは知っていましたっけ?
知らなかった場合は知ったときにどうなるか気になるので保守^_^ - 60二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:35:50
- 6159です。25/08/07(木) 23:25:16
教えて下さり、ありがとうございます^_^
- 62二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 01:48:58
保守。
- 63二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 07:35:22
朝保守^_^
- 64主25/08/08(金) 13:28:55
最近は投稿頻度が少なくて大変申し訳ございません。本日は深夜当たりの投稿になるかと思います。必ず完結いたしますので、よろしくお願いします。
- 65二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:40:09
保守
- 66二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 19:00:49
無理をして完結できないのが一番悲しいことです。だからこそ、無理をなさらず、ご自身の体調や予定に合わせて進めてくださいませ♪
このスレで終わらなくとも、次スレやpixivやハーメルンでも最後まで見れることを期待しています^_^
改めてまして、完結できること、どのような結末であれ作者様にとって納得ができるものが出来上がることを祈ってます。
- 67二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 00:28:19
保守
- 68二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 07:44:07
朝保守^_^
- 69二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 10:11:28
— ミレニアム構内
生徒モブA「ぎゃああああ!」
生徒モブB「たっ…助けてぇ…だっ…誰か!」
生徒モブC「じゅ…銃弾が…効かない…」
生徒モブD「いやだ…こないで…こないでぇぇぇ!」
生徒モブE「ああっ…腕が…う…うわあああ!」
ミレニアムの敷地全域で、轟音と閃光が交錯する壮絶な戦闘が繰り広げられていた。
突入してきたのはカイザーPMCの軍用オートマタ、ヴァルキューレ機動隊、そして――フランシスと地下生活者が生み出した、生体兵器「喰種部隊」。
上空では武装ヘリが旋回し、重機関銃が施設外壁を蜂の巣にする。
地上から突撃するPMC歩兵は、ドローンによる索敵情報をリアルタイムで受け取り、遮蔽物の死角を正確に突く。
各小隊は施設を一つずつ制圧しながら、前線を押し広げていった。
だが、もっとも恐れられていたのは――喰種部隊だった。
キヴォトス人を基に、人体改造と生体強化を施したその肉体は、常人とは比較にならない反応速度と膂力を誇る。
生徒たちが必死に撃ち込む弾丸を、喰種は紙一重で回避。
音もなく敵の懐に潜り込み――
ミレニアム生徒「なっ!」
ドシャァッ!
生徒「があああああ!」
鋼のように硬いキヴォトス人の胸部を、喰種兵の腕が容易く貫通した。血飛沫が壁に飛び散る。
喰種兵は一言も発さず、ただ淡々と任務を遂行する。 - 70二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 10:13:37
ドドドドドドド――
そのまま、廊下を疾走し、次の標的へ向かう。
暗い非常灯が明滅する施設内で、影は生徒たちを引き裂くように駆け抜けていった。
そして猛威を振るっていたのは喰種だけではない。
PMCの重装オートマタが前線を押し固め、ヴァルキューレ機動隊が側面から火力支援を行い、全戦域は緻密に統制された強襲作戦の様相を呈していた。
ミレニアムは、刻一刻と包囲網の中に沈み込んでいった。
ミレニアム生徒モブ「…はぁ…はぁ…カイザーの機動歩兵、あんな性能だったの⁈
ホバー推進で縦横無尽…反応速度も別次元よ…」
壁際で体を支えながら、必死に息を整える。
敵が撃ってくる弾丸は、従来の小銃弾とは明らかに違う衝撃と破壊力を伴っていた。
ミレニアム生徒モブ「火器の威力が…桁違いで…徹甲弾?…いや、それだけじゃない…装甲も複合強化されてる…通常火器じゃ歯が立たない…」
壁の陰から、恐る恐る前線の様子をのぞく――
ガアアアアアアッ‼
耳をつんざく咆哮と共に、機械の関節が駆動する金属音が響く。
ミレニアム生徒モブ「――っ! あの新型だ…!」
視界の奥から、異様なシルエットが迫ってくる。
四肢は従来型オートマタよりも長く、外装には複合セラミックとカーボンナノチューブの層が幾重にも重なっている。
赤いセンサーアイがこちらを捕捉し、わずかに頭部ユニットが傾く。
脚部のホバー駆動が起動音を上げ、まるで地面を滑るような速度で接近――
反応する間もなく、その金属の巨躯は廊下の死角を制圧し始めていた。 - 71二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 18:23:18
保守
- 72二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:47:00
ほしゅ