【CP注意】絵と機械弄りが趣味な普通の少年?シュウジPart3

  • 1ポメ主25/07/31(木) 00:52:06

    周囲の人々の尽力により平凡な日常を送っていた高校生のシュウジは、白いMS乗りの少女マチュとの出会いによりこれまで目を逸らして来た“自分は何者なのか”という問いと向き合っていく……












    ※スレ画では一緒に居ますしスレ内の画像にも度々写っていますが、シュウジとコンチは未だに再会出来ていません

  • 2二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:53:02

    たて乙ー

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:56:40

    乙です
    イズマ行ってるのにタマキさん来るの予想してなかったから悔しいけどワクワク

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:59:36

    マチュとタマキさん普通に似てる親子だし気がつくわな

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:07:11

    あらすじ

    「仕事中に怪我を負ったアマテ君の助けになりたいと買い出しなどで足繁く彼女の部屋に通っていたシュウジ」

    「ハロの修理も無事終わって、様子を見る為という名目でお部屋デートをしたりと順調に交流を深めていたようですね」

    「しかし何やら色々あった末に突然イズマコロニーに行くと言い出し周囲を大混乱に陥らせる」

    「シュウジを追って行った夫に置いて行かれた私は、マチュ達の部屋を訪れてシュウジが保護された日の事を聞きました」

    「向こう側の事を話したらシュウジが脱走してしまった……あとチャットのアームは地味に痛いぞ」

    「シュウジが毎日元気なようで、私としては嬉しいですね」

    「この一連の騒動の感想がそれでいいのだろうか……?」

    「ところであなた……何か忘れていらっしゃいませんか?」

    「ん?何か忘れていたか……?」

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:08:26

    立ておつー

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:09:57
  • 8二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:33:48

    立て乙!

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:40:23

    登場人物紹介

    シュウジ・イトウ
    高校3年生。好きな子の言動に一喜一憂したり自分の過去を知ろうと駆けずり回ったり空回りしたりとこの数ヶ月間の情緒がだいぶ忙しい。シロウズのことは嫌いではない。

    マチュ(アマテ・ユズリハ)
    シュウジの想い人。実はシュウジ以上に彼と関わる事でメンタルがブレブレになっていたがニャアンと再会した事でちょっと爆発した。彼女の持っている情報は現状でほぼ開示されている。

    チャット
    シュウジが作ったペットロボット。一時期マチュに預けられていたが、今はシュウジの元に帰って来ている。アニメ映画が好き。新しいアームが早く欲しい。

    ニシモリ
    シュウジの友人。友達思いのいいやつ。よく電話をかけて来てはダラダラと話している。たまにマイペースなシュウジとキタムラに振り回される事もある。

    キタムラ
    シュウジの友人。心配だからこそキツイ事も言ってくれるタイプの友人。時々妙にシュウジと息の合った連携でニシモリを振り回したりする事もある。

    ニャアン
    マチュの現在のMAV。個別任務を終えてすぐにマチュの所にすっ飛んできた。ジフレドは壊れてしまったので現在は借用されているギャンに乗っている。

    シロウズ
    シュウジの保護者。振り回されたりバブられ疑惑があったりと苦労が絶えないがめげずに頑張っている。

    ララァ
    シュウジの保護者。シロウズの妻。シュウジを優しく見守っている。ある理由から夫に対してちょっと拗ねている。

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:50:07

    >>9

    まさかの記入漏れ再び


    ハロ

    シュウジにマチュの出身地をバラすという大パカなのか或いはファインプレーなのかをやらかした。ここ一年程の間不具合で周囲を感知出来ていなかったので前回のマチュの話はかなり衝撃だった。


    コンチ

    ずっとニャアンのお守りをしている。再会する間もなくシュウジがイズマコロニーに行ってしまった。マチュやハロが話していたチャットに会ってみたい。

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 06:56:17

    スレ立て乙
    どんどん謎も明らかになってきてるし続きが楽しみだ

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 10:33:04

    ガチャッ

    「さぁ、どうぞ。遠慮してないで入って」
    「いえ、でも……」
    「大丈夫よ。ちゃんと夫も迎えに来てくれたでしょう?変な誤解はされないわ」
    「そうじゃ、なくて……」
    「いつまでもそんなびしょ濡れのままじゃ風邪ひいちゃうわ。それに今の情勢で未成年を1人でビジネスホテルに泊めるのも心配だし……」
    「いや、僕は……」
    「さぁ、入って!」
    「……お邪魔、します……」

    ガチャン

    「あなたー、着替え借りるわねー!さあシャワー浴びていらっしゃい。急いで!」
    「い、いや……タオルだけ貸してもらえれば……」
    「そんなびしょ濡れで何言ってるの?いいから浴びて来なさい。ほら、行って」
    「あ、あの……あぁぁ……」
    「あら、あの人新品用意してくれてたのね、流石は私の夫だわ。じゃあゆっくり温まってね」

    パタン

    (……押し切られちゃった。どうしよう……あの人、マチュのお母さんだよね……?顔そっくりだったし……マチュって聞いた瞬間に顔色変わったし……)

    『マチュ?マチュって……アマテのこと?どうして……もしかして貴方、娘のこと知ってるの⁉︎』

    (……マチュのこと聞きたいんだろうな……でも話せる事なんて無いし……冤罪で指名手配された娘が宇宙を飛び回る傭兵やってるなんて知ったら、きっとあのお母さん卒倒しちゃうよ……)
    (あの時変に嫌がらずに素直にホテルに戻ってれば良かったかも……)
    (……とりあえず、このまま出るわけにもいかないし……お湯だけ借りよう……)

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 11:41:09

    保守

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:50:20

    サァァ……

    「……ちゃんとお湯使ってくれるみたいね。良かった……」
    「……」

    (『マチュ』って聞いて思わず強引に連れて来てしまったけれど……あの男の子、アマテとどういう関係なのかしら……小さい頃のニックネームを知っているって事は、かなり親しい関係だと思うけど……)
    (……まさか、彼氏とか?今まで男になんて興味無さそうだったけど……あの子、もしかしてメンクイだったのかしら?彼、結構なイケメン君だし……なんてね。はぁ……)
    (娘の初彼氏なんて、本当ならわくわくする話なのに……)

    「アマテ……」

    (無事なのは分かってる。時々……本当に時々だけど、メールを送ってきてくれるし……でも、何処にいるとか、今何をしてるのかとかは教えてくれない……)
    (あの子なら……もしかしたら、アマテの居場所を知ってるかもしれない……)
    (……今の状況でイズマに連れ戻そうだなんて思ってない。でも、せめて……遠目からほんの一目でいいから、あの子の無事な姿を確かめたい……)

    「……ダメね、こんな事ばっかり考えてちゃ……そうだわ、シャワーを浴びたらきっと喉が渇いてるでしょうし、何か飲み物でも用意してあげましょう」

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:51:43

    タマキさん…

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 15:36:56

    今のマチュってヒゲマン通したアルテイシア派の雇われ私兵みたいなもんか
    まあ直接接触は色んな意味で難しいよな

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 19:55:06

    ほす

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:04:46

    よく言われてるようにマチュの立場はダイクン派にとって便利だしなー。国際指名手配犯を捕まえようとしたら、「偶然」違法な反アルテイシア/スペースノイド組織を見つけちゃった!ができる。

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 01:08:39

    タマキさんとの会話がどうなるのか気になるがスマホの画面も見せたいな…そんな場合じゃないけど

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 03:11:47

    カチャッ

    「あら、もう上がったの?」
    「はい……ありがとうございました」
    「もっとゆっくり浴びていいのに」
    「いえ……充分、です」
    「そう?それじゃあこっちいらっしゃい、お茶淹れたから。緑茶なんだけど、大丈夫かしら?」
    「はい……ありがとうございます」

    トポポ……コトン

    「はい、どうぞ。それで……嫌だわ、私ったらまだ名前も聞いてないじゃない。私はタマキ・ユズリハ、しがない公務員よ。貴方は?」
    「僕は……シュウジ・イトウ……です」
    「そう、シュウジ君ね。学生さん?大学生かしら?」
    「いえ……事情があって、一年遅れて高校に編入していて……」
    「あら、そうなの……高校生ってことは、今夏休みよね?ホテルに泊まってるってさっき言ってたけど……旅行にでも来たのかしら?」
    「……そんなところ、です」
    「誰かと一緒に来たのよね?喧嘩でもしちゃったのかしら?」
    「保護者と一緒に……喧嘩というか……話し合いをして、その話に少し、混乱して……思わず逃げ出して来てしまって」
    「……何か事情がありそうね。あまり詳しくは聞かないけど、その保護者さんにはちゃんと連絡入れておくのよ。スマホは持ってる?」
    「はい」
    「じゃあ今連絡しちゃいなさい。メールだけでもいいから、無事だって伝えてあげないと……きっと心配してるわ。何なら私からも事情を説明するから」
    「えっと、でも……」
    「いいから。ほら、かけなさい」
    「あ……はい」

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:40:29

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 11:35:12

    prrr……

    「あ、」
    《シュウジか⁉︎今何処だ⁉︎》
    「えっと……今、ユズリハさんっていう人の家にいる……」
    《……はぁっ⁉︎ユズリハというと……まさか……⁉︎》
    「うん」
    《……はぁー……お前のその妙な縁を引き寄せる力はいったい何なのだろうな……》
    「知らないよ」
    《……無事なんだな?》
    「うん」
    《まったく……急に色々と衝撃的な話をされて混乱したのも分かるが、だからといって急に飛び出して行くのはやめなさい……チャットも心配してずっと大騒ぎしている》
    「うん……ごめんってチャットに伝えて」
    《ああ。それで、何時頃こちらに帰って来る?何なら迎えに行くが》
    「えっと……」
    「……シュウジ君、保護者さん、なんて?」
    「何時頃帰って来るのか……何なら迎えに来るって」
    「そう……少し代わってもらってもいいかしら?」
    「え?でも……」
    《どうした?》
    「えっと、タマキさん……あっ、ユ、ユズリハさんが電話代わってって……」
    《そうか。では彼女に代わってくれ。お礼など伝えねばならないからな》
    「分かった……えっと、ユズリハさん。うちの保護者が代わってくれって……」
    「タマキでいいわ。それじゃあ少し借りるわね。話してる間、リビングでお茶飲んで待っててちょうだい」
    「はい」
    「……お電話代わりました、ユズリハと申します。はい、そうです……ええ……この雨の中傘もささずに歩き回っているシュウジ君を見つけまして、放ってはおけなくて……」

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 16:05:47

    マチュの知らんところで実家にお邪魔して風呂借りて互いの保護者が邂逅
    お約束を通ってるけど状況が状況なだけにラブコメってる場合じゃないっていう…

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:23:35

    (……思わず飛び出して来ちゃったけど、なんだか凄いことになったな……まさかマチュのお母さんに会った上に家にまで上げてもらうなんて……これ、流石にマチュに言えないよな……家族の事とか、話すの避けてるみたいだったし……)
    (……それにしても……ここが、マチュの実家、になるのかな……さっきは気付かなかったけど、ここかなり良いマンションだな。部屋数多いし、一部屋が広い。それに設備も行き届いてそうだ……政府高官と外交官の夫婦なんだったっけ)
    (薄々思ってたけど……やっぱり、マチュってかなり良い家で育ったお嬢さんだったんだな……あんな古くて狭いボロアパートに住むような人じゃ、本当はなかったんだ……)
    (……)
    (そんな女の子が、どうしてクランバトルなんてものに出てたんだ?シロウズの話では、“向こう側のシュウジ”と組んでたらしいけど……そもそも、まるで接点の無さそうな2人がいったいどこでどうやって出会ったんだ?その当時の“僕”は、言ってしまえば浮浪者みたいなものだろうし……そこら辺はシロウズもあんまり詳しくは知らないみたいなんだよな……)
    (……)
    (マチュと“シュウジ”が出会った場所……それが何処か分かれば、何か……分かる気がする……何か、手がかりは無いかな……何か……)
    (……赤いガンダム)
    (赤いガンダムの事を調べれば……何か……分かるかも……)
    (……)

    ブブッ

    「ん?タマキさんのスマホか……あ……」

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:32:02

    「……」

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:15:46

    「おまたせ、シュウジ君。シロウズさん迎えに来てくれるそうよ。ハイ、スマホ返すわね」
    「あ……はい……」
    「どうか……あ」
    「す、すみません、勝手に……」
    「ううん、良いのよ」
    「……」
    「……ねぇ、シュウジ君……貴方、うちの娘と知り合いなのよね?私を見た時に“マチュ”って言ってたし……」
    「……はい」
    「いつ知り合ったの?小さい頃のニックネームを知ってるなんて、かなり親しいのかしらって思っているんだけど……」
    「……どう、なんでしょう……僕は……そうだったらいいなと思ってますけど……」
    「……娘の事情は知ってる?」
    「……たぶん、ある程度は……世間では知られている以上の事は全然ですけど……」
    「そう……私も似たようなものよ。どうしてあんなことになってしまったのか、今でも分からない」
    「……」
    「……あの事件が起きる直前、娘と少し揉めてね……でもね、考えてみれば少し前から様子はおかしかったのよ。進路希望調査にクラゲなんて書いたり……」
    「……クラゲ……」
    「きっと私が気付けなかっただけで、あの子はそういう……言葉に出来ないサインをずっと出していたんじゃないかって思うの。あの時は、叱り付けるだけでまともに話を聞こうともしなかったけど……今となっては、ずっと後悔してる。あの時、もっとちゃんとあの子の話を聞いていれば、こんな事にならなかったんじゃないかって……」
    「……」
    「……ごめんなさい。こんな話されても困っちゃうわよね」
    「いえ……」

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:43:07

    まあ良いところのお嬢さんがジオンの新型MS盗んで
    同じキラキラが見えた赤いガンダムのパイロットと、マブ組んでクラバに出るとかね
    誰がわかるかってのよ

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:26:17

    「……タマキさん……貴女は何か、聞きたいことがあるから僕を連れて来たんですよね」
    「……ええ。シュウジ君……貴方は、娘の居場所を知っているんじゃないのかしら」
    「……」
    「会わせてとは言わないわ。ただ……一目でいいから、娘の無事な姿を確認したいの。時々メールを送って来てくれるけど、いつも元気だよのひと言くらいしか書いてなくて、いつかそれさえも無くなってしまうんじゃないか、そもそも、これは本当にあの子が送ってくれているのかも分からなくて……!だからお願いっ、貴方に迷惑はかけないから、あの子が……アマテが何処に居るのか教えて……!」
    「……」
    「お願いよ……っ」
    「……」
    (タマキさんは……本気でただ娘の事を心配してる。この言葉にも、嘘は無い。でも……)
    「……ごめんなさい。教えられません」
    「どうして⁉︎」
    「……姿を見て……本当にそれだけで済みますか?直接会いに行きたくならないって、本当に言えますか?」
    「それは……っ」
    「……マチュは、僕の前では家族の話を一切しませんでした。本当の名前も、出身地もずっと隠したままです。僕が彼女の本名や指名手配されている事を知ったのは、イズマコロニーに行くと決めた時に偶然友人達から治安が悪化したきっかけの事件を教えて貰ったから」
    「……」
    「知り合ってすぐの頃は信用されてないのかな、とか色々考えたけど……でも、きっとそうじゃない。知らなければ、何かのきっかけで軍警から取り調べを受けたとしても、何も知らなかったで通せる。タマキさんに自分の現状を何も伝えていないのも、きっと、同じです……彼女は、とても不器用なやり方で僕達を守ろうとしているんだと、思うんです。だから、僕は……勝手ですけど、彼女の想いを守りたいから……教えられません」
    「っ、」
    「……ごめんなさい」

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:12:49

    >>27

    寧ろ同情するよ

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 11:13:28

    (……マチュが僕に教えてくれた事は……たぶんだけど、殆どが嘘なんだろう。思い返してみれば、本名は絶対に教えなかったしマチュって呼び名も僕がしつこく聞いたから教えてくれた割に、学校の事や仕事については結構あっさり教えてくれてたのは、きっと最初からセリフを用意していたからなんだろうな……学校の事が良い例だ。素行不良からの自主退学なんかじゃない……彼女は、この指名手配のせいで戻れなくなったんだ。傭兵っていうのも、嘘なんだろうな……近いものではあるのかもしれないけど……)
    (……)
    (マチュは、あの時どんな思いで僕の話を聞いていたんだろう……自分が選べなくなった、進学っていう未来を選びながら納得出来ていない僕を……どう思っただろう……)
    (どうしてマチュが指名手配されてしまったのかは分からない。現状を嘆いている風ではなかったし、もしかしたらこうなった事に後悔も、選べなくなった未来に対する未練も無いのかもしれないけど……)
    (……もし、いつか、会いたいと思った時に悩む事さえ出来ないなんて……そんなの……)
    (そんなのはきっと、全然自由じゃない)
    (……)
    (でも……僕に何が出来る?自分が何者なのかさえ分からない僕が……マチュに何をしてあげられるっていうんだ……)

    「っ、ぐす……っ、ご、ごめんなさいね、こんな、年甲斐もなく泣いたりして……」
    「いいえ」
    「はぁ……喉乾いちゃったわ。お茶淹れなおそうかしら……シュウジ君も、おかわりどう?」
    「……いただきます」
    「それじゃあ、少し待っててね」
    「はい」

    (それにしても、シロウズいつ頃迎えに来るんだろう……もう結構経つけど、何かあったのかな……)

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 14:12:00

    「……そういえば、どうしてシュウちゃんはシャアさんとララァさんに引き取られる事になったの?」
    「……あれ、ニャアンはそこら辺知らないんだったっけ?」
    「あら、そうなの?」
    「うん。シャアさんに引き取ってもらう事になったとしか聞いてないよ」
    「そっか……シュウジの扱いにはみんなが悩んでたんだよ。最初は向こう側のシュウジだと思ってたけど、そもそもこちら側にだってシュウジがいる可能性があって、彼が誘拐されて来たこちら側のシュウジの可能性は捨てきれなかったし……確かめようにも、本人に記憶が無かったからね」
    「たしかマチュは、目覚めた後のシュウジには会っていないのよね?」
    「うん……記憶が無い状態のシュウジに会っても、お互い混乱するだけかなって思って……」
    「そう……」
    「……シュウジを保護した後は色々あったみたいだけど、私も詳しくは知らない。ただ、最終的にはシュウジの心身の回復が最優先だって事になって、軍で保護し続けるよりかは監視を付けて一般人の生活を送らせた方がいいんじゃないかって話になって……シャアさんとララァにシュウジを引き取って貰う事になったの」
    「ええ。あの人もシュウジの事を随分と気にかけていたから、話を聞いてすぐに引き取ると決めていたわ」
    「他にも候補は居たらしいけど……もしシュウジが記憶を取り戻して、彼が向こう側のシュウジだった時……事情を理解してる人が身近にいるか居ないかは、全然違うだろうからって」
    「そうだったんだ」
    「それに、事情を知っている人は最低限の方がいいからね。どこから情報が漏れるか分からないし……私がやらかした割にこのコロニーに単独で派遣されたのも、そういう理由だよ。いざという時、すぐに動かせる戦力があると無いとじゃ大違いだからね」
    「そっか……本当にシュウちゃんを守る為だったんだね」
    「私から話せることはこれで全部かな。ララァは納得した?」
    「ええ……ごめんなさいね。辛い事を思い出させてしまって」
    「ううん、大丈夫。それに、シュウジは今、元気に過ごせてる。あんなに青白い顔でぐったりしてたシュウジが元気に走り回れるようになったのは、ララァとシャアさんのおかげだよ。そのララァが知りたいって言うのなら、あの日の事を話すくらい、なんて事ないよ」
    「そう……ありがとう、マチュ」
    「うん」

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:45:11

    (……もし、僕がマチュとMAVを組んでいた赤いガンダムのパイロットのシュウジなら……やっぱり僕は、記憶を取り戻さなきゃいけない。マチュの現状に、僕は無関係ではない筈だ……記憶はともかく、僕と彼が同一人物なのかを確認する方法としては僕が赤いガンダムに乗ってみるのが一番手っ取り早いだろうけど……MSなんて、流石にそこら辺に転がってるものでも無いしな……シロウズに頼めばプチモビくらいなら用意してくれるかもしれないけど……)

    「……ん?」

    (あれ……写真立て?家族写真か……このマチュは、小学生くらいなのかな?やっぱり頭まん丸だ、かわいい。それにしても、写真立てなんて今時ちょっと珍しいな……それにこれ、たぶん手作りだよな……店で買ったにしてはフレームガタガタだしデザインもお粗末だ。貝殻のビーズとクラゲのシール……もしかして、小さい頃のマチュが作ったのかな。結構古そうだし……)

    「お待たせ!さぁどうぞ」
    「あ、ありがとうございます」
    「……あら、その写真が気になる?」
    「すみません、勝手に……」
    「良いのよ……これね、戦争が始まる前に最後に撮った家族写真なの。三人が揃ってるのは、これだけね。あの一年戦争が始まってからは、私も夫も忙しくなってしまったから……」
    「そうなんですね」
    「ふふっ、この写真立てね、娘が学校の工作の授業で作ったのを結婚記念日にプレゼントしてくれたのよ。写真はその時に撮ったものなの」
    「へぇ……素敵な思い出ですね」
    「ええ」

    (ん?……結婚記念日……?)

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:06:02

    まさかシャアが忘れてララァが拗ねてるのって結婚記念日か…?

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:51:39

    「シュウジ君?どうかしたの?」
    「あ、いえ……」

    (ちょっと冷静になろう。時系列に沿って……えっと、僕が保護されたのが確か去年の7月の頭頃?だったっけ……よく覚えてないや)
    (療養やら知力や学力のテストやらで半月くらいは病院で過ごして、その間にシロウズが僕に会いに来て……退院したのは8月の頭で、ララァを紹介されたのもその時。それからシロウズのマンションに間借りしながら暮らして、その間に僕の戸籍を用意したりなんだりして貰って……僕は碌に外を出歩く事も出来ない事に苛立って、何冊もスケッチブックを塗り潰したり機械を弄ったりして暇を潰してたっけ)
    (この頃はとにかく常にイライラしてて、2人とは会話もまともにしなかったんだよな……特にララァとは、彼女の目を見ると何故かとても悲しくて寂しいって気持ちになるから……まともに顔を合わせる事も出来なかった)
    (それから……そうだ、僕の戸籍が用意出来て、今の学校に編入する為に今のコロニーに移住して……2人が籍を入れたのもちょうどその頃で……時期は……たしか8月の半ば頃……そう、ちょうど今くらい……)
    (……)
    (もしかして僕……とんでもなく間が悪い時に飛び出して来てしまったんじゃ……?)

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:54:44

    こちら側と向こう側どっちのシュウジなんだ…

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 02:18:42

    保守

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:01:38

    今頃電話でララァに詰められてるのかな…

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 10:48:46

    〜シュウジ脱走の少し前前〜

    「……あ、話し込んでたら随分と暗くなって来ちゃったね……ララァ、時間大丈夫?今からだと結構家に帰るの遅くなっちゃうよね?ここ夜になるとあんまり治安良くないし……何なら泊まっていく?」
    「あら、でも……」
    「ニャアンはどう?」
    「私も大丈夫。ララァさんは私のマットレス使ってください。私はマチュのベッド半分借りるから」
    「いいよ〜」
    《ララァ、トマッテ イクトイイ。ヨルニ ヒトリハ キケンダゾ》
    「あなたは……」
    「遠慮とかしなくていいから!あ、迷惑だったら勿論、全然断ってくれていいんだけど……」
    「……いいえ、そんな事ないわ。それじゃあ……お言葉に甘えようかしら」
    「よーし!パジャマ女子会だ!ララァには私の部屋着貸すよ!オーバーサイズのやつだからたぶん着られるはず!」
    「ありがとう」
    「夕ご飯どうしようか?」
    「ニャアンがこの前近所に出来たって言ってたカレー屋さんでテイクアウトしようよ!」
    「うふふ。なんだかわくわくしてきたわ」
    「一緒に選びに行こうよ!三人なら流石に変な奴寄ってこないだろうし」
    「大丈夫?歩ける?」
    「大丈夫だって。さぁ、行こう!あ、ララァ、シャアさんに連絡とかはしなくて大丈夫?一応外泊になるでしょ?」
    「……」
    「どうしたの?」

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:16:10

    >>38 “前”が多かった……


    「良いのよ、あの人だってシュウジと2人で旅行に行ってるんですもの。私だってお泊まりくらいしたって」

    「……なんかあった?」

    「何もありませんよ」

    「もぉ〜、何か拗ねてるの?もう結婚して一年にもなるんだか、ら……」

    「……」

    「……ねぇララァ……そういえば……ララァとシャアさんの結婚記念日ってもうすぐだよね?シャアさん、それまでに戻って来るとか言ってた?」

    「……いいえ……何も……ただ、シュウジに付き添ってイズマコロニーに行って来る、とだけ」

    「……」

    「……あの……えっと、ちなみに……シャアさんとララァさんの結婚記念日って、いつなんですか……?」

    「明日よ」

    「……」

    「……」

    「……別に、拗ねてなんていませんよ。そもそも私と結婚したのだってシュウジを引き取る当たって独身男性だとチェックを通るのが厳しいからという理由も込みでしたし……本当はもう少し婚約者という蜜月を楽しみたかったとか、別に考えていませんし」

    「えっと……」

    「……」


    (完全に拗ねてるなこれは……)

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:19:26

    シャアに恋する乙女だったしこれはしょうがない

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:47:20

    拗ねても仕方ないよこれは…

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:52:52

    最初の結婚記念日だからねぇ
    そりゃ拗ねたくもなる

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 14:27:49

    (マチュ……)チラッ
    (ニャアン……)チラッ
    (これさ……やばくない?)
    (めちゃくちゃやばいよ……何やってんのシャアさん……ララァ変な誤解しちゃってるじゃん……ただの婚約者のままだとララァを連れて行くのがちょっと難しいから、急いで籍入れて夫婦になったって結婚報告してくれた時に言ってたのに……あーもう、シュウジもタイミング悪いなぁ……)

    「そんな事よりも、お夕飯を買いに行きましょう?どんなカレーがあるのか楽しみだわ」
    「……そうだね!じゃあいこっか!」
    「う、うん!」
    「ナンも売ってるのかしら」
    「たしか、プレーンの他にチーズ入りとかアップルシナモンとか、色々ありましたよ」
    「まぁ、美味しそうね」

    (後でシャアさんに連絡しておこう……大切な日を忘れられて新妻が拗ねてるぞって)

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:03:52

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 23:09:39

    保守

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 02:17:45

    「っ、くしゅんっ」
    「あらっ、大丈夫?風邪ひいちゃったかしら……」
    「いえ、大丈夫です……」

    ピンポーン

    「シロウズさんかしら?ちょっと待っててね」
    「あ、はい……」
    (か、確認しないと……!ああもう、マチュに言われた通り、行き当たりばったりじゃなくもっとよく考えてから動くべきだった……)

    「申し訳ありません、ご迷惑をおかけした上に遅くなってしまって……」
    「いえ、そんな。お気になさらず……あら……?」
    《シュウジ!……? マチュ?》
    「……箱が喋った……?」
    「シロウズ……あれ?君まで来たの?」
    《シュウジ!オムカエキタヨ!》
    「シュウジが作ったペットロボットのチャットですよ」
    「チャット……この子も、娘を知っているのね」
    「はい……少しの間預かって貰っていたので」
    「そう……はじめまして、チャット君。私はタマキ。アマテ……マチュのお母さんよ」
    《マチュノ、オカアサン?》
    「ええ、そうよ」
    「シロウズ、何でチャットまで連れてきたの?」
    「置いて行こうとしたんだが、一緒に迎えに行くと聞かなくてな……おかげで遅くなってしまった」
    「それは……ごめん」
    「別にかまわん。さぁ、帰るぞ」
    「あ、うん……タマキさん、お世話になりました」
    「元気でね、シュウジ君。あの子によろしく」
    「……はい。タマキさんも、お元気で」
    「今夜はもう遅いので、また後日お礼に伺います。この服も、その時にクリーニングしてからお返しします。それでは」

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 02:23:52

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 02:25:36

    ガチャッ

    「ただいまー」
    《オカエリ!》
    「うん。ただいま、チャット」

    パタン

    「ふぅ……やっと帰って来れたな……それで?少しは落ち着いたか?」
    「うん……衝撃の出会いのお陰でちょっと冷静になったよ」
    「そうか……まぁ、今すぐ全てを受け入れろとは言わん。少しずつ、自分の中で整理して飲み込んでいくことだ」
    「うん……あの、ところでさ……」
    「ん?どうした」
    「もうすぐ、ララァとの結婚記念日だよね……?」
    「ああ。明日だな」
    「えっ、明日⁉︎」
    《ナニ?ナニ?》
    「ごめんチャット、後で説明するから……明日が結婚記念日なの?」
    「何を驚いて……ああそうか、覚えていないのも無理はないか……なんだ、ララァに送るプレゼントに悩んででもいるのか?」
    「そ、それもあるけど……明日はどうするの?」
    「流石に明日すぐに帰るのは無理だな……まぁ、ララァには事情も話しているし、プレゼントも手配してある。帰ってから改めて謝罪してレストランにでも連れて行くとするさ。何ならララァの希望に沿って一日過ごすか……いっその事旅行に行くのもいいかもしれないな。リゾート地を調べておくか」
    「色々考えてるんだね……プレゼントって、何を贈るの?」
    「半年前から花を予約している。明日家に届くはずだ」
    「えっ、そんなに前から?」
    「ああ。それからネックレスだな。中々良い物が見つからなかったが、先日ララァに似合いそうな上品なデザインのエメラルドのものを見つけたんだ。イズマまで来た甲斐があった」
    「花だけじゃなくネックレスまで?」
    「結婚して一周年という記念日だし、突然の結婚に引っ越しと苦労をかけたからな。少しでも良い物を贈って喜んで貰いたいし、思い出だけよりも形のある物が残った方が女性は喜ぶものだ」
    「なんというか……すごいね……」
    「そうか?これくらい当然だろう」

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:30:44

    保守

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:34:28

    忘れてたわけではなかったんだな…

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 09:25:40

    (明日だったのか。結婚記念日の事なんてすっかり忘れちゃってたな……タマキさんに会えたおかげで大切な日のこと思い出せて良かった……シロウズもちゃんと準備してたし問題はなさそうだけど、申し訳ない事したのに変わりはないし明日電話してお祝いとか伝えないと。そうだ、僕も何かララァにプレゼント買って行こうかな……結婚記念日か……うーん……ペアの食器、とか?)
    (明日探しに行ってみようかな……たまにはそんな日があってもいいでしょ)

    《シュウジ、ナンノ オハナシダッタノ?》
    「ああ、えっとね……」

    ブブッ

    「ん?……?……っ⁉︎、……な、何だと⁉︎」
    「え、なに、どうしたの?」
    《ナニ?ドウシタノ?》
    「ララァが……」
    「ララァが?」
    《ララァ?》
    「ララァが結婚記念日を忘れられて拗ねている、と……アマテ君が……」
    「……え?」
    《アマテ?……マチュ?》
    「は……え、なに?どういうこと?シロウズ忘れてないじゃん。どうしてそんな誤解受けてるの?」
    「わ、わからん……」

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 10:15:08

    本当はシロウズ本人と過ごしたかったから拗ねてるのかなあ…

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 10:23:09

    NTの新婚夫婦でもすれ違うことがあるという一例

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 14:20:17

    ブブッ

    「今度は何だっ⁉︎……可愛いなっ⁉︎」
    「え、何……?」
    「これだ」

    〈ちょっとシャアさん、何やってんの?〉
    〈結婚一周年だっていうのに旦那が記念日忘れてみたいだって新妻が拗ねてるぞ!〉
    〈罰として今夜は私達がララァと楽しい夜を過ごしちゃったからね!〉

    □(ハロとコンチを抱いて微笑むララァを挟んで笑顔のマチュと控えめな笑みのニャアンの三人で自撮りしている写真。全体がキラキラに加工されている上、全員猫の耳とヒゲが描き足されている)

    「本当だ、かわいい……けどさ、こんな話してる場合じゃないよね」
    「ああそうだな、まったくもってそれどころじゃない!しかしララァが可愛いのだが⁉︎あの落ち着いていて何処か神秘的な美しさのララァがこんなに可愛らしいのは初めて見たのだが⁉︎ふたりきりの時に見せてくれるのとも違う顔だぞ!」
    「いや夫婦の時の顔とか別にいいから」
    「よくないが⁉︎」
    「落ち着いて。とりあえずララァに連絡したら?なんか誤解してるみたいだし……というか、プレゼントの事伝えてなかったの?結婚記念日に花が届くよって」
    「……そういえば、伝えていなかった……サプライズで驚かせようと思っていたからな……クソッ、失敗した……予約はしてあるからとすっかり油断していた……」
    「……僕が突然、イズマに行くって決めたせいで」
    「違う」
    「でも……」
    「確かにお前について来た事で急に予定を変更することになったが、止めきれずについて来る事になったのもそもそもララァが誤解するような事をしてしまったのも私だ。勘違いするな」
    「……」
    「もう遅い時間だが、今から連絡して謝る」
    「……うん。部屋に戻ってるから、ふたりでゆっくり話して……僕も、明日ララァに連絡するよ」
    「ああ。おやすみ」
    「おやすみ」

    「……何をやっているんだ、僕は……」

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 17:23:27

    >>54

    「違う」って即答するシロウズさん格好良い

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 23:36:35

    デデーン、デデデデーンッ

    「うわっ、何?」
    「あら。夫からだわ」
    「それ着信音なの?……さっき送ったやつの返事かな」
    「タイミングからしてそうみたいね……ちょっと話して来るわ」
    「うん」

    デデ タンッ

    「……はい、もしもし……」
    「ええ……それで、どのようなご用件で?」
    「……別に、そんなこと」
    「……はい」
    「……そんな……いいえ、いいえ……っ」
    「……私の方こそ……貴方を信じられなくて……」
    「……ふふっ、はい。楽しみに待っています」
    「ええ、もちろん。沢山言わせてもらいますわ」
    「……あら、シュウジがそんな事を?……ええ。もちろん私からも言っておきます」
    「……まぁ!花を?……え?薔薇?……まぁ……そ、そんな……」
    「……はい、はい……っ」
    「うふふっ……ええ、もちろん。とても楽しみです」
    「……まぁっ!そんな事が?ふふふっ、お土産話が楽しみです」

    「……ララァ、嬉しそう。良かった……」

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 06:32:27

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 12:35:35

    とりあえず解決したみたいでよかった!
    (マチュの猫耳に目を奪われてそうだけど、なにげに写真とはいえニャアンを初認識になるのか。)

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:12:03

    「はぁ……」
    《シュウジ、ダイジョウブ?》
    「うん……あぁ、マチュにお礼の連絡しないと……彼女が連絡してくれなかったら取り返しがつかない事になってたかも……」

    〈マチュ、ありがとう〉
    〈ララァのこと、シロウズに教えてくれて〉
    〈結婚記念日のこと、僕すっかり忘れてて……ララァにもシロウズにも、申し訳ない事してしまった〉
    〈マチュのおかげで取り返しのつかない事にならなくて済んだんだよ〉
    〈本当にありがとう〉

    〈ララァの為だもん、これぐらいなんてことないよ〉
    〈タイミング悪いなぁって思ってたけど、結婚記念日忘れちゃってたんだね〉
    〈大切な人の大切な日はちゃんと覚えておいた方がいいよ。今回みたいな事、またあるかもしれないしね〉

    〈うん。本当に君の言う通りだよ……もっと時期とか考えて動けば良かった〉
    〈ララァには本当に悪い事をしてしまった〉

    〈別に、ララァはシュウジには怒ってないと思うよ。そもそも当事者なのにすっぽかしかけたシロウズさんが悪いし〉
    〈あんまり気にし過ぎるとララァも困っちゃうから、自省もほどほどにね〉

    〈うん……ありがとう〉
    〈ところで、マチュってシロウズだけじゃなくてララァとも知り合いだったんだね〉
    〈どういう関係か聞いてもいい?〉

    〈前に助けて貰った事があるんだ〉
    〈シロウズさんとは仕事関係での知り合いだけど、まさかララァと結婚するなんてって驚いたなぁ〉

    (……これも、シロウズ関係はどこまでが本当の事なのかな……)

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:56:39

    「はぁ……それにしても、忙しい日だった……夜になってから色々と起こりすぎたよ……」
    《シュウジ、モウネル?》
    「うん……今日はすごく疲れたよ……」
    「……」
    (そういえば……スルーしちゃったけどマチュとララァと一緒に写ってた女性は誰だろう……?何となく、マチュの側に彼女が居る事はとても自然に思えたけど……)
    (まぁ、いいや……今日はもう疲れたし、また今度聞こう……)
    (色々とありすぎて、なんか頭もくらくらしてきた……もしかして、本当に風邪ひいた?)
    (早く寝よう……)
    《オヤスミ、シュウジ》
    「おやすみ、チャット……」

    ……
    ………

    la…la……
    la…la……

    ……?

    なにか、聞こえる……誰かの、声……?

    あれ……? これ、なんだろう……?

    キラキラ、してる……?

    la…la……
    la…la……

    向こう側に……誰か、いる……?

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 22:41:36

    キラキラを感じだしたぞ?!

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:05:22

    >>60

    記憶を失う前のシュウジを追体験するのか?

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 00:59:53

    la…la……la…lala……
    la…la……la…lala……



    あれは……マチュ?

    どこかの制服を着てる……指名手配の記事に使われてた写真と同じだ……

    それにどことなく……少し幼い?ような気が……あれって、もしかして……



    ……マチュが見ているのって……

    あの絵……シロウズの家で世話になっていた頃に僕がよく描いていた絵と……似てる……?

    いや、違う……あれはきっと、僕が描いた……

    la…la……la…lala……
    la…la……la…lala……

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:13:36

    本人でいいのか…?

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