- 1ポメ主25/07/31(木) 00:52:06
- 2二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:53:02
たて乙ー
- 3二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:56:40
乙です
イズマ行ってるのにタマキさん来るの予想してなかったから悔しいけどワクワク - 4二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:59:36
マチュとタマキさん普通に似てる親子だし気がつくわな
- 5二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:07:11
あらすじ
「仕事中に怪我を負ったアマテ君の助けになりたいと買い出しなどで足繁く彼女の部屋に通っていたシュウジ」
「ハロの修理も無事終わって、様子を見る為という名目でお部屋デートをしたりと順調に交流を深めていたようですね」
「しかし何やら色々あった末に突然イズマコロニーに行くと言い出し周囲を大混乱に陥らせる」
「シュウジを追って行った夫に置いて行かれた私は、マチュ達の部屋を訪れてシュウジが保護された日の事を聞きました」
「向こう側の事を話したらシュウジが脱走してしまった……あとチャットのアームは地味に痛いぞ」
「シュウジが毎日元気なようで、私としては嬉しいですね」
「この一連の騒動の感想がそれでいいのだろうか……?」
「ところであなた……何か忘れていらっしゃいませんか?」
「ん?何か忘れていたか……?」 - 6二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:08:26
立ておつー
- 7二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:09:57
前スレ
【CP注意】絵と機械弄りが趣味な普通の少年シュウジPart2|あにまん掲示板平凡な日常を送る高校生・シュウジは、ある日出会った白いMS(モビルスーツ)乗りの傭兵の少女・マチュと出会った事でその日常は少しずつ、しかし確実に変化していた*スレ画には居ますがコンチは今の所出て来てま…bbs.animanch.com最初のスレ
【CP注意】絵と機械弄りが趣味な普通の少年シュウジ|あにまん掲示板ある日白いMS乗りのマチュと名乗る少女と出会った事をきっかけに危険とドキドキに満ちた人生に変わっていくしかし後にマチュが凶悪なテロリストとして国際指名手配されていると知ってしまう(冤罪だがシュウジはそ…bbs.animanch.com - 8二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:33:48
立て乙!
- 9二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:40:23
登場人物紹介
シュウジ・イトウ
高校3年生。好きな子の言動に一喜一憂したり自分の過去を知ろうと駆けずり回ったり空回りしたりとこの数ヶ月間の情緒がだいぶ忙しい。シロウズのことは嫌いではない。
マチュ(アマテ・ユズリハ)
シュウジの想い人。実はシュウジ以上に彼と関わる事でメンタルがブレブレになっていたがニャアンと再会した事でちょっと爆発した。彼女の持っている情報は現状でほぼ開示されている。
チャット
シュウジが作ったペットロボット。一時期マチュに預けられていたが、今はシュウジの元に帰って来ている。アニメ映画が好き。新しいアームが早く欲しい。
ニシモリ
シュウジの友人。友達思いのいいやつ。よく電話をかけて来てはダラダラと話している。たまにマイペースなシュウジとキタムラに振り回される事もある。
キタムラ
シュウジの友人。心配だからこそキツイ事も言ってくれるタイプの友人。時々妙にシュウジと息の合った連携でニシモリを振り回したりする事もある。
ニャアン
マチュの現在のMAV。個別任務を終えてすぐにマチュの所にすっ飛んできた。ジフレドは壊れてしまったので現在は借用されているギャンに乗っている。
シロウズ
シュウジの保護者。振り回されたりバブられ疑惑があったりと苦労が絶えないがめげずに頑張っている。
ララァ
シュウジの保護者。シロウズの妻。シュウジを優しく見守っている。ある理由から夫に対してちょっと拗ねている。 - 10二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:50:07
まさかの記入漏れ再び
ハロ
シュウジにマチュの出身地をバラすという大パカなのか或いはファインプレーなのかをやらかした。ここ一年程の間不具合で周囲を感知出来ていなかったので前回のマチュの話はかなり衝撃だった。
コンチ
ずっとニャアンのお守りをしている。再会する間もなくシュウジがイズマコロニーに行ってしまった。マチュやハロが話していたチャットに会ってみたい。
- 11二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 06:56:17
スレ立て乙
どんどん謎も明らかになってきてるし続きが楽しみだ - 12二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 10:33:04
ガチャッ
「さぁ、どうぞ。遠慮してないで入って」
「いえ、でも……」
「大丈夫よ。ちゃんと夫も迎えに来てくれたでしょう?変な誤解はされないわ」
「そうじゃ、なくて……」
「いつまでもそんなびしょ濡れのままじゃ風邪ひいちゃうわ。それに今の情勢で未成年を1人でビジネスホテルに泊めるのも心配だし……」
「いや、僕は……」
「さぁ、入って!」
「……お邪魔、します……」
ガチャン
「あなたー、着替え借りるわねー!さあシャワー浴びていらっしゃい。急いで!」
「い、いや……タオルだけ貸してもらえれば……」
「そんなびしょ濡れで何言ってるの?いいから浴びて来なさい。ほら、行って」
「あ、あの……あぁぁ……」
「あら、あの人新品用意してくれてたのね、流石は私の夫だわ。じゃあゆっくり温まってね」
パタン
(……押し切られちゃった。どうしよう……あの人、マチュのお母さんだよね……?顔そっくりだったし……マチュって聞いた瞬間に顔色変わったし……)
『マチュ?マチュって……アマテのこと?どうして……もしかして貴方、娘のこと知ってるの⁉︎』
(……マチュのこと聞きたいんだろうな……でも話せる事なんて無いし……冤罪で指名手配された娘が宇宙を飛び回る傭兵やってるなんて知ったら、きっとあのお母さん卒倒しちゃうよ……)
(あの時変に嫌がらずに素直にホテルに戻ってれば良かったかも……)
(……とりあえず、このまま出るわけにもいかないし……お湯だけ借りよう……) - 13二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 11:41:09
保守
- 14二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:50:20
サァァ……
「……ちゃんとお湯使ってくれるみたいね。良かった……」
「……」
(『マチュ』って聞いて思わず強引に連れて来てしまったけれど……あの男の子、アマテとどういう関係なのかしら……小さい頃のニックネームを知っているって事は、かなり親しい関係だと思うけど……)
(……まさか、彼氏とか?今まで男になんて興味無さそうだったけど……あの子、もしかしてメンクイだったのかしら?彼、結構なイケメン君だし……なんてね。はぁ……)
(娘の初彼氏なんて、本当ならわくわくする話なのに……)
「アマテ……」
(無事なのは分かってる。時々……本当に時々だけど、メールを送ってきてくれるし……でも、何処にいるとか、今何をしてるのかとかは教えてくれない……)
(あの子なら……もしかしたら、アマテの居場所を知ってるかもしれない……)
(……今の状況でイズマに連れ戻そうだなんて思ってない。でも、せめて……遠目からほんの一目でいいから、あの子の無事な姿を確かめたい……)
「……ダメね、こんな事ばっかり考えてちゃ……そうだわ、シャワーを浴びたらきっと喉が渇いてるでしょうし、何か飲み物でも用意してあげましょう」 - 15二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:51:43
タマキさん…
- 16二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 15:36:56
今のマチュってヒゲマン通したアルテイシア派の雇われ私兵みたいなもんか
まあ直接接触は色んな意味で難しいよな - 17二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 19:55:06
ほす
- 18二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:04:46
よく言われてるようにマチュの立場はダイクン派にとって便利だしなー。国際指名手配犯を捕まえようとしたら、「偶然」違法な反アルテイシア/スペースノイド組織を見つけちゃった!ができる。
- 19二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 01:08:39
タマキさんとの会話がどうなるのか気になるがスマホの画面も見せたいな…そんな場合じゃないけど
- 20二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 03:11:47
カチャッ
「あら、もう上がったの?」
「はい……ありがとうございました」
「もっとゆっくり浴びていいのに」
「いえ……充分、です」
「そう?それじゃあこっちいらっしゃい、お茶淹れたから。緑茶なんだけど、大丈夫かしら?」
「はい……ありがとうございます」
トポポ……コトン
「はい、どうぞ。それで……嫌だわ、私ったらまだ名前も聞いてないじゃない。私はタマキ・ユズリハ、しがない公務員よ。貴方は?」
「僕は……シュウジ・イトウ……です」
「そう、シュウジ君ね。学生さん?大学生かしら?」
「いえ……事情があって、一年遅れて高校に編入していて……」
「あら、そうなの……高校生ってことは、今夏休みよね?ホテルに泊まってるってさっき言ってたけど……旅行にでも来たのかしら?」
「……そんなところ、です」
「誰かと一緒に来たのよね?喧嘩でもしちゃったのかしら?」
「保護者と一緒に……喧嘩というか……話し合いをして、その話に少し、混乱して……思わず逃げ出して来てしまって」
「……何か事情がありそうね。あまり詳しくは聞かないけど、その保護者さんにはちゃんと連絡入れておくのよ。スマホは持ってる?」
「はい」
「じゃあ今連絡しちゃいなさい。メールだけでもいいから、無事だって伝えてあげないと……きっと心配してるわ。何なら私からも事情を説明するから」
「えっと、でも……」
「いいから。ほら、かけなさい」
「あ……はい」 - 21二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:40:29
保守
- 22二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 11:35:12
prrr……
「あ、」
《シュウジか⁉︎今何処だ⁉︎》
「えっと……今、ユズリハさんっていう人の家にいる……」
《……はぁっ⁉︎ユズリハというと……まさか……⁉︎》
「うん」
《……はぁー……お前のその妙な縁を引き寄せる力はいったい何なのだろうな……》
「知らないよ」
《……無事なんだな?》
「うん」
《まったく……急に色々と衝撃的な話をされて混乱したのも分かるが、だからといって急に飛び出して行くのはやめなさい……チャットも心配してずっと大騒ぎしている》
「うん……ごめんってチャットに伝えて」
《ああ。それで、何時頃こちらに帰って来る?何なら迎えに行くが》
「えっと……」
「……シュウジ君、保護者さん、なんて?」
「何時頃帰って来るのか……何なら迎えに来るって」
「そう……少し代わってもらってもいいかしら?」
「え?でも……」
《どうした?》
「えっと、タマキさん……あっ、ユ、ユズリハさんが電話代わってって……」
《そうか。では彼女に代わってくれ。お礼など伝えねばならないからな》
「分かった……えっと、ユズリハさん。うちの保護者が代わってくれって……」
「タマキでいいわ。それじゃあ少し借りるわね。話してる間、リビングでお茶飲んで待っててちょうだい」
「はい」
「……お電話代わりました、ユズリハと申します。はい、そうです……ええ……この雨の中傘もささずに歩き回っているシュウジ君を見つけまして、放ってはおけなくて……」 - 23二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 16:05:47
マチュの知らんところで実家にお邪魔して風呂借りて互いの保護者が邂逅
お約束を通ってるけど状況が状況なだけにラブコメってる場合じゃないっていう… - 24二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:23:35
(……思わず飛び出して来ちゃったけど、なんだか凄いことになったな……まさかマチュのお母さんに会った上に家にまで上げてもらうなんて……これ、流石にマチュに言えないよな……家族の事とか、話すの避けてるみたいだったし……)
(……それにしても……ここが、マチュの実家、になるのかな……さっきは気付かなかったけど、ここかなり良いマンションだな。部屋数多いし、一部屋が広い。それに設備も行き届いてそうだ……政府高官と外交官の夫婦なんだったっけ)
(薄々思ってたけど……やっぱり、マチュってかなり良い家で育ったお嬢さんだったんだな……あんな古くて狭いボロアパートに住むような人じゃ、本当はなかったんだ……)
(……)
(そんな女の子が、どうしてクランバトルなんてものに出てたんだ?シロウズの話では、“向こう側のシュウジ”と組んでたらしいけど……そもそも、まるで接点の無さそうな2人がいったいどこでどうやって出会ったんだ?その当時の“僕”は、言ってしまえば浮浪者みたいなものだろうし……そこら辺はシロウズもあんまり詳しくは知らないみたいなんだよな……)
(……)
(マチュと“シュウジ”が出会った場所……それが何処か分かれば、何か……分かる気がする……何か、手がかりは無いかな……何か……)
(……赤いガンダム)
(赤いガンダムの事を調べれば……何か……分かるかも……)
(……)
ブブッ
「ん?タマキさんのスマホか……あ……」 - 25二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:32:02
- 26二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:15:46
「おまたせ、シュウジ君。シロウズさん迎えに来てくれるそうよ。ハイ、スマホ返すわね」
「あ……はい……」
「どうか……あ」
「す、すみません、勝手に……」
「ううん、良いのよ」
「……」
「……ねぇ、シュウジ君……貴方、うちの娘と知り合いなのよね?私を見た時に“マチュ”って言ってたし……」
「……はい」
「いつ知り合ったの?小さい頃のニックネームを知ってるなんて、かなり親しいのかしらって思っているんだけど……」
「……どう、なんでしょう……僕は……そうだったらいいなと思ってますけど……」
「……娘の事情は知ってる?」
「……たぶん、ある程度は……世間では知られている以上の事は全然ですけど……」
「そう……私も似たようなものよ。どうしてあんなことになってしまったのか、今でも分からない」
「……」
「……あの事件が起きる直前、娘と少し揉めてね……でもね、考えてみれば少し前から様子はおかしかったのよ。進路希望調査にクラゲなんて書いたり……」
「……クラゲ……」
「きっと私が気付けなかっただけで、あの子はそういう……言葉に出来ないサインをずっと出していたんじゃないかって思うの。あの時は、叱り付けるだけでまともに話を聞こうともしなかったけど……今となっては、ずっと後悔してる。あの時、もっとちゃんとあの子の話を聞いていれば、こんな事にならなかったんじゃないかって……」
「……」
「……ごめんなさい。こんな話されても困っちゃうわよね」
「いえ……」 - 27二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:43:07
まあ良いところのお嬢さんがジオンの新型MS盗んで
同じキラキラが見えた赤いガンダムのパイロットと、マブ組んでクラバに出るとかね
誰がわかるかってのよ - 28二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:26:17
「……タマキさん……貴女は何か、聞きたいことがあるから僕を連れて来たんですよね」
「……ええ。シュウジ君……貴方は、娘の居場所を知っているんじゃないのかしら」
「……」
「会わせてとは言わないわ。ただ……一目でいいから、娘の無事な姿を確認したいの。時々メールを送って来てくれるけど、いつも元気だよのひと言くらいしか書いてなくて、いつかそれさえも無くなってしまうんじゃないか、そもそも、これは本当にあの子が送ってくれているのかも分からなくて……!だからお願いっ、貴方に迷惑はかけないから、あの子が……アマテが何処に居るのか教えて……!」
「……」
「お願いよ……っ」
「……」
(タマキさんは……本気でただ娘の事を心配してる。この言葉にも、嘘は無い。でも……)
「……ごめんなさい。教えられません」
「どうして⁉︎」
「……姿を見て……本当にそれだけで済みますか?直接会いに行きたくならないって、本当に言えますか?」
「それは……っ」
「……マチュは、僕の前では家族の話を一切しませんでした。本当の名前も、出身地もずっと隠したままです。僕が彼女の本名や指名手配されている事を知ったのは、イズマコロニーに行くと決めた時に偶然友人達から治安が悪化したきっかけの事件を教えて貰ったから」
「……」
「知り合ってすぐの頃は信用されてないのかな、とか色々考えたけど……でも、きっとそうじゃない。知らなければ、何かのきっかけで軍警から取り調べを受けたとしても、何も知らなかったで通せる。タマキさんに自分の現状を何も伝えていないのも、きっと、同じです……彼女は、とても不器用なやり方で僕達を守ろうとしているんだと、思うんです。だから、僕は……勝手ですけど、彼女の想いを守りたいから……教えられません」
「っ、」
「……ごめんなさい」 - 29二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:12:49
寧ろ同情するよ
- 30二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 11:13:28
(……マチュが僕に教えてくれた事は……たぶんだけど、殆どが嘘なんだろう。思い返してみれば、本名は絶対に教えなかったしマチュって呼び名も僕がしつこく聞いたから教えてくれた割に、学校の事や仕事については結構あっさり教えてくれてたのは、きっと最初からセリフを用意していたからなんだろうな……学校の事が良い例だ。素行不良からの自主退学なんかじゃない……彼女は、この指名手配のせいで戻れなくなったんだ。傭兵っていうのも、嘘なんだろうな……近いものではあるのかもしれないけど……)
(……)
(マチュは、あの時どんな思いで僕の話を聞いていたんだろう……自分が選べなくなった、進学っていう未来を選びながら納得出来ていない僕を……どう思っただろう……)
(どうしてマチュが指名手配されてしまったのかは分からない。現状を嘆いている風ではなかったし、もしかしたらこうなった事に後悔も、選べなくなった未来に対する未練も無いのかもしれないけど……)
(……もし、いつか、会いたいと思った時に悩む事さえ出来ないなんて……そんなの……)
(そんなのはきっと、全然自由じゃない)
(……)
(でも……僕に何が出来る?自分が何者なのかさえ分からない僕が……マチュに何をしてあげられるっていうんだ……)
「っ、ぐす……っ、ご、ごめんなさいね、こんな、年甲斐もなく泣いたりして……」
「いいえ」
「はぁ……喉乾いちゃったわ。お茶淹れなおそうかしら……シュウジ君も、おかわりどう?」
「……いただきます」
「それじゃあ、少し待っててね」
「はい」
(それにしても、シロウズいつ頃迎えに来るんだろう……もう結構経つけど、何かあったのかな……) - 31二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 14:12:00
「……そういえば、どうしてシュウちゃんはシャアさんとララァさんに引き取られる事になったの?」
「……あれ、ニャアンはそこら辺知らないんだったっけ?」
「あら、そうなの?」
「うん。シャアさんに引き取ってもらう事になったとしか聞いてないよ」
「そっか……シュウジの扱いにはみんなが悩んでたんだよ。最初は向こう側のシュウジだと思ってたけど、そもそもこちら側にだってシュウジがいる可能性があって、彼が誘拐されて来たこちら側のシュウジの可能性は捨てきれなかったし……確かめようにも、本人に記憶が無かったからね」
「たしかマチュは、目覚めた後のシュウジには会っていないのよね?」
「うん……記憶が無い状態のシュウジに会っても、お互い混乱するだけかなって思って……」
「そう……」
「……シュウジを保護した後は色々あったみたいだけど、私も詳しくは知らない。ただ、最終的にはシュウジの心身の回復が最優先だって事になって、軍で保護し続けるよりかは監視を付けて一般人の生活を送らせた方がいいんじゃないかって話になって……シャアさんとララァにシュウジを引き取って貰う事になったの」
「ええ。あの人もシュウジの事を随分と気にかけていたから、話を聞いてすぐに引き取ると決めていたわ」
「他にも候補は居たらしいけど……もしシュウジが記憶を取り戻して、彼が向こう側のシュウジだった時……事情を理解してる人が身近にいるか居ないかは、全然違うだろうからって」
「そうだったんだ」
「それに、事情を知っている人は最低限の方がいいからね。どこから情報が漏れるか分からないし……私がやらかした割にこのコロニーに単独で派遣されたのも、そういう理由だよ。いざという時、すぐに動かせる戦力があると無いとじゃ大違いだからね」
「そっか……本当にシュウちゃんを守る為だったんだね」
「私から話せることはこれで全部かな。ララァは納得した?」
「ええ……ごめんなさいね。辛い事を思い出させてしまって」
「ううん、大丈夫。それに、シュウジは今、元気に過ごせてる。あんなに青白い顔でぐったりしてたシュウジが元気に走り回れるようになったのは、ララァとシャアさんのおかげだよ。そのララァが知りたいって言うのなら、あの日の事を話すくらい、なんて事ないよ」
「そう……ありがとう、マチュ」
「うん」 - 32二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:45:11
(……もし、僕がマチュとMAVを組んでいた赤いガンダムのパイロットのシュウジなら……やっぱり僕は、記憶を取り戻さなきゃいけない。マチュの現状に、僕は無関係ではない筈だ……記憶はともかく、僕と彼が同一人物なのかを確認する方法としては僕が赤いガンダムに乗ってみるのが一番手っ取り早いだろうけど……MSなんて、流石にそこら辺に転がってるものでも無いしな……シロウズに頼めばプチモビくらいなら用意してくれるかもしれないけど……)
「……ん?」
(あれ……写真立て?家族写真か……このマチュは、小学生くらいなのかな?やっぱり頭まん丸だ、かわいい。それにしても、写真立てなんて今時ちょっと珍しいな……それにこれ、たぶん手作りだよな……店で買ったにしてはフレームガタガタだしデザインもお粗末だ。貝殻のビーズとクラゲのシール……もしかして、小さい頃のマチュが作ったのかな。結構古そうだし……)
「お待たせ!さぁどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
「……あら、その写真が気になる?」
「すみません、勝手に……」
「良いのよ……これね、戦争が始まる前に最後に撮った家族写真なの。三人が揃ってるのは、これだけね。あの一年戦争が始まってからは、私も夫も忙しくなってしまったから……」
「そうなんですね」
「ふふっ、この写真立てね、娘が学校の工作の授業で作ったのを結婚記念日にプレゼントしてくれたのよ。写真はその時に撮ったものなの」
「へぇ……素敵な思い出ですね」
「ええ」
(ん?……結婚記念日……?) - 33二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:06:02
まさかシャアが忘れてララァが拗ねてるのって結婚記念日か…?
- 34二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:51:39
「シュウジ君?どうかしたの?」
「あ、いえ……」
(ちょっと冷静になろう。時系列に沿って……えっと、僕が保護されたのが確か去年の7月の頭頃?だったっけ……よく覚えてないや)
(療養やら知力や学力のテストやらで半月くらいは病院で過ごして、その間にシロウズが僕に会いに来て……退院したのは8月の頭で、ララァを紹介されたのもその時。それからシロウズのマンションに間借りしながら暮らして、その間に僕の戸籍を用意したりなんだりして貰って……僕は碌に外を出歩く事も出来ない事に苛立って、何冊もスケッチブックを塗り潰したり機械を弄ったりして暇を潰してたっけ)
(この頃はとにかく常にイライラしてて、2人とは会話もまともにしなかったんだよな……特にララァとは、彼女の目を見ると何故かとても悲しくて寂しいって気持ちになるから……まともに顔を合わせる事も出来なかった)
(それから……そうだ、僕の戸籍が用意出来て、今の学校に編入する為に今のコロニーに移住して……2人が籍を入れたのもちょうどその頃で……時期は……たしか8月の半ば頃……そう、ちょうど今くらい……)
(……)
(もしかして僕……とんでもなく間が悪い時に飛び出して来てしまったんじゃ……?) - 35二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:54:44
こちら側と向こう側どっちのシュウジなんだ…
- 36二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 02:18:42
保守
- 37二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:01:38
今頃電話でララァに詰められてるのかな…
- 38二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 10:48:46
〜シュウジ脱走の少し前前〜
「……あ、話し込んでたら随分と暗くなって来ちゃったね……ララァ、時間大丈夫?今からだと結構家に帰るの遅くなっちゃうよね?ここ夜になるとあんまり治安良くないし……何なら泊まっていく?」
「あら、でも……」
「ニャアンはどう?」
「私も大丈夫。ララァさんは私のマットレス使ってください。私はマチュのベッド半分借りるから」
「いいよ〜」
《ララァ、トマッテ イクトイイ。ヨルニ ヒトリハ キケンダゾ》
「あなたは……」
「遠慮とかしなくていいから!あ、迷惑だったら勿論、全然断ってくれていいんだけど……」
「……いいえ、そんな事ないわ。それじゃあ……お言葉に甘えようかしら」
「よーし!パジャマ女子会だ!ララァには私の部屋着貸すよ!オーバーサイズのやつだからたぶん着られるはず!」
「ありがとう」
「夕ご飯どうしようか?」
「ニャアンがこの前近所に出来たって言ってたカレー屋さんでテイクアウトしようよ!」
「うふふ。なんだかわくわくしてきたわ」
「一緒に選びに行こうよ!三人なら流石に変な奴寄ってこないだろうし」
「大丈夫?歩ける?」
「大丈夫だって。さぁ、行こう!あ、ララァ、シャアさんに連絡とかはしなくて大丈夫?一応外泊になるでしょ?」
「……」
「どうしたの?」 - 39二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:16:10
>>38 “前”が多かった……
「良いのよ、あの人だってシュウジと2人で旅行に行ってるんですもの。私だってお泊まりくらいしたって」
「……なんかあった?」
「何もありませんよ」
「もぉ〜、何か拗ねてるの?もう結婚して一年にもなるんだか、ら……」
「……」
「……ねぇララァ……そういえば……ララァとシャアさんの結婚記念日ってもうすぐだよね?シャアさん、それまでに戻って来るとか言ってた?」
「……いいえ……何も……ただ、シュウジに付き添ってイズマコロニーに行って来る、とだけ」
「……」
「……あの……えっと、ちなみに……シャアさんとララァさんの結婚記念日って、いつなんですか……?」
「明日よ」
「……」
「……」
「……別に、拗ねてなんていませんよ。そもそも私と結婚したのだってシュウジを引き取る当たって独身男性だとチェックを通るのが厳しいからという理由も込みでしたし……本当はもう少し婚約者という蜜月を楽しみたかったとか、別に考えていませんし」
「えっと……」
「……」
(完全に拗ねてるなこれは……)
- 40二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:19:26
シャアに恋する乙女だったしこれはしょうがない
- 41二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:47:20
拗ねても仕方ないよこれは…
- 42二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:52:52
最初の結婚記念日だからねぇ
そりゃ拗ねたくもなる - 43二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 14:27:49
(マチュ……)チラッ
(ニャアン……)チラッ
(これさ……やばくない?)
(めちゃくちゃやばいよ……何やってんのシャアさん……ララァ変な誤解しちゃってるじゃん……ただの婚約者のままだとララァを連れて行くのがちょっと難しいから、急いで籍入れて夫婦になったって結婚報告してくれた時に言ってたのに……あーもう、シュウジもタイミング悪いなぁ……)
「そんな事よりも、お夕飯を買いに行きましょう?どんなカレーがあるのか楽しみだわ」
「……そうだね!じゃあいこっか!」
「う、うん!」
「ナンも売ってるのかしら」
「たしか、プレーンの他にチーズ入りとかアップルシナモンとか、色々ありましたよ」
「まぁ、美味しそうね」
(後でシャアさんに連絡しておこう……大切な日を忘れられて新妻が拗ねてるぞって) - 44二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:03:52
保守
- 45二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 23:09:39
保守
- 46二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 02:17:45
「っ、くしゅんっ」
「あらっ、大丈夫?風邪ひいちゃったかしら……」
「いえ、大丈夫です……」
ピンポーン
「シロウズさんかしら?ちょっと待っててね」
「あ、はい……」
(か、確認しないと……!ああもう、マチュに言われた通り、行き当たりばったりじゃなくもっとよく考えてから動くべきだった……)
「申し訳ありません、ご迷惑をおかけした上に遅くなってしまって……」
「いえ、そんな。お気になさらず……あら……?」
《シュウジ!……? マチュ?》
「……箱が喋った……?」
「シロウズ……あれ?君まで来たの?」
《シュウジ!オムカエキタヨ!》
「シュウジが作ったペットロボットのチャットですよ」
「チャット……この子も、娘を知っているのね」
「はい……少しの間預かって貰っていたので」
「そう……はじめまして、チャット君。私はタマキ。アマテ……マチュのお母さんよ」
《マチュノ、オカアサン?》
「ええ、そうよ」
「シロウズ、何でチャットまで連れてきたの?」
「置いて行こうとしたんだが、一緒に迎えに行くと聞かなくてな……おかげで遅くなってしまった」
「それは……ごめん」
「別にかまわん。さぁ、帰るぞ」
「あ、うん……タマキさん、お世話になりました」
「元気でね、シュウジ君。あの子によろしく」
「……はい。タマキさんも、お元気で」
「今夜はもう遅いので、また後日お礼に伺います。この服も、その時にクリーニングしてからお返しします。それでは」 - 47二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 02:23:52
このレスは削除されています
- 48二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 02:25:36
ガチャッ
「ただいまー」
《オカエリ!》
「うん。ただいま、チャット」
パタン
「ふぅ……やっと帰って来れたな……それで?少しは落ち着いたか?」
「うん……衝撃の出会いのお陰でちょっと冷静になったよ」
「そうか……まぁ、今すぐ全てを受け入れろとは言わん。少しずつ、自分の中で整理して飲み込んでいくことだ」
「うん……あの、ところでさ……」
「ん?どうした」
「もうすぐ、ララァとの結婚記念日だよね……?」
「ああ。明日だな」
「えっ、明日⁉︎」
《ナニ?ナニ?》
「ごめんチャット、後で説明するから……明日が結婚記念日なの?」
「何を驚いて……ああそうか、覚えていないのも無理はないか……なんだ、ララァに送るプレゼントに悩んででもいるのか?」
「そ、それもあるけど……明日はどうするの?」
「流石に明日すぐに帰るのは無理だな……まぁ、ララァには事情も話しているし、プレゼントも手配してある。帰ってから改めて謝罪してレストランにでも連れて行くとするさ。何ならララァの希望に沿って一日過ごすか……いっその事旅行に行くのもいいかもしれないな。リゾート地を調べておくか」
「色々考えてるんだね……プレゼントって、何を贈るの?」
「半年前から花を予約している。明日家に届くはずだ」
「えっ、そんなに前から?」
「ああ。それからネックレスだな。中々良い物が見つからなかったが、先日ララァに似合いそうな上品なデザインのエメラルドのものを見つけたんだ。イズマまで来た甲斐があった」
「花だけじゃなくネックレスまで?」
「結婚して一周年という記念日だし、突然の結婚に引っ越しと苦労をかけたからな。少しでも良い物を贈って喜んで貰いたいし、思い出だけよりも形のある物が残った方が女性は喜ぶものだ」
「なんというか……すごいね……」
「そうか?これくらい当然だろう」 - 49二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:30:44
保守
- 50二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:34:28
忘れてたわけではなかったんだな…
- 51二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 09:25:40
(明日だったのか。結婚記念日の事なんてすっかり忘れちゃってたな……タマキさんに会えたおかげで大切な日のこと思い出せて良かった……シロウズもちゃんと準備してたし問題はなさそうだけど、申し訳ない事したのに変わりはないし明日電話してお祝いとか伝えないと。そうだ、僕も何かララァにプレゼント買って行こうかな……結婚記念日か……うーん……ペアの食器、とか?)
(明日探しに行ってみようかな……たまにはそんな日があってもいいでしょ)
《シュウジ、ナンノ オハナシダッタノ?》
「ああ、えっとね……」
ブブッ
「ん?……?……っ⁉︎、……な、何だと⁉︎」
「え、なに、どうしたの?」
《ナニ?ドウシタノ?》
「ララァが……」
「ララァが?」
《ララァ?》
「ララァが結婚記念日を忘れられて拗ねている、と……アマテ君が……」
「……え?」
《アマテ?……マチュ?》
「は……え、なに?どういうこと?シロウズ忘れてないじゃん。どうしてそんな誤解受けてるの?」
「わ、わからん……」 - 52二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 10:15:08
本当はシロウズ本人と過ごしたかったから拗ねてるのかなあ…
- 53二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 10:23:09
NTの新婚夫婦でもすれ違うことがあるという一例
- 54二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 14:20:17
ブブッ
「今度は何だっ⁉︎……可愛いなっ⁉︎」
「え、何……?」
「これだ」
〈ちょっとシャアさん、何やってんの?〉
〈結婚一周年だっていうのに旦那が記念日忘れてみたいだって新妻が拗ねてるぞ!〉
〈罰として今夜は私達がララァと楽しい夜を過ごしちゃったからね!〉
□(ハロとコンチを抱いて微笑むララァを挟んで笑顔のマチュと控えめな笑みのニャアンの三人で自撮りしている写真。全体がキラキラに加工されている上、全員猫の耳とヒゲが描き足されている)
「本当だ、かわいい……けどさ、こんな話してる場合じゃないよね」
「ああそうだな、まったくもってそれどころじゃない!しかしララァが可愛いのだが⁉︎あの落ち着いていて何処か神秘的な美しさのララァがこんなに可愛らしいのは初めて見たのだが⁉︎ふたりきりの時に見せてくれるのとも違う顔だぞ!」
「いや夫婦の時の顔とか別にいいから」
「よくないが⁉︎」
「落ち着いて。とりあえずララァに連絡したら?なんか誤解してるみたいだし……というか、プレゼントの事伝えてなかったの?結婚記念日に花が届くよって」
「……そういえば、伝えていなかった……サプライズで驚かせようと思っていたからな……クソッ、失敗した……予約はしてあるからとすっかり油断していた……」
「……僕が突然、イズマに行くって決めたせいで」
「違う」
「でも……」
「確かにお前について来た事で急に予定を変更することになったが、止めきれずについて来る事になったのもそもそもララァが誤解するような事をしてしまったのも私だ。勘違いするな」
「……」
「もう遅い時間だが、今から連絡して謝る」
「……うん。部屋に戻ってるから、ふたりでゆっくり話して……僕も、明日ララァに連絡するよ」
「ああ。おやすみ」
「おやすみ」
「……何をやっているんだ、僕は……」 - 55二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 17:23:27
「違う」って即答するシロウズさん格好良い
- 56二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 23:36:35
デデーン、デデデデーンッ
「うわっ、何?」
「あら。夫からだわ」
「それ着信音なの?……さっき送ったやつの返事かな」
「タイミングからしてそうみたいね……ちょっと話して来るわ」
「うん」
デデ タンッ
「……はい、もしもし……」
「ええ……それで、どのようなご用件で?」
「……別に、そんなこと」
「……はい」
「……そんな……いいえ、いいえ……っ」
「……私の方こそ……貴方を信じられなくて……」
「……ふふっ、はい。楽しみに待っています」
「ええ、もちろん。沢山言わせてもらいますわ」
「……あら、シュウジがそんな事を?……ええ。もちろん私からも言っておきます」
「……まぁ!花を?……え?薔薇?……まぁ……そ、そんな……」
「……はい、はい……っ」
「うふふっ……ええ、もちろん。とても楽しみです」
「……まぁっ!そんな事が?ふふふっ、お土産話が楽しみです」
「……ララァ、嬉しそう。良かった……」 - 57二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 06:32:27
保守
- 58二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 12:35:35
とりあえず解決したみたいでよかった!
(マチュの猫耳に目を奪われてそうだけど、なにげに写真とはいえニャアンを初認識になるのか。) - 59二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:12:03
「はぁ……」
《シュウジ、ダイジョウブ?》
「うん……あぁ、マチュにお礼の連絡しないと……彼女が連絡してくれなかったら取り返しがつかない事になってたかも……」
〈マチュ、ありがとう〉
〈ララァのこと、シロウズに教えてくれて〉
〈結婚記念日のこと、僕すっかり忘れてて……ララァにもシロウズにも、申し訳ない事してしまった〉
〈マチュのおかげで取り返しのつかない事にならなくて済んだんだよ〉
〈本当にありがとう〉
〈ララァの為だもん、これぐらいなんてことないよ〉
〈タイミング悪いなぁって思ってたけど、結婚記念日忘れちゃってたんだね〉
〈大切な人の大切な日はちゃんと覚えておいた方がいいよ。今回みたいな事、またあるかもしれないしね〉
〈うん。本当に君の言う通りだよ……もっと時期とか考えて動けば良かった〉
〈ララァには本当に悪い事をしてしまった〉
〈別に、ララァはシュウジには怒ってないと思うよ。そもそも当事者なのにすっぽかしかけたシロウズさんが悪いし〉
〈あんまり気にし過ぎるとララァも困っちゃうから、自省もほどほどにね〉
〈うん……ありがとう〉
〈ところで、マチュってシロウズだけじゃなくてララァとも知り合いだったんだね〉
〈どういう関係か聞いてもいい?〉
〈前に助けて貰った事があるんだ〉
〈シロウズさんとは仕事関係での知り合いだけど、まさかララァと結婚するなんてって驚いたなぁ〉
(……これも、シロウズ関係はどこまでが本当の事なのかな……) - 60二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:56:39
「はぁ……それにしても、忙しい日だった……夜になってから色々と起こりすぎたよ……」
《シュウジ、モウネル?》
「うん……今日はすごく疲れたよ……」
「……」
(そういえば……スルーしちゃったけどマチュとララァと一緒に写ってた女性は誰だろう……?何となく、マチュの側に彼女が居る事はとても自然に思えたけど……)
(まぁ、いいや……今日はもう疲れたし、また今度聞こう……)
(色々とありすぎて、なんか頭もくらくらしてきた……もしかして、本当に風邪ひいた?)
(早く寝よう……)
《オヤスミ、シュウジ》
「おやすみ、チャット……」
……
………
la…la……
la…la……
……?
なにか、聞こえる……誰かの、声……?
あれ……? これ、なんだろう……?
キラキラ、してる……?
la…la……
la…la……
向こう側に……誰か、いる……? - 61二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 22:41:36
キラキラを感じだしたぞ?!
- 62二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:05:22
記憶を失う前のシュウジを追体験するのか?
- 63二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 00:59:53
- 64二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:13:36
本人でいいのか…?
- 65二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 16:35:57
思い出せるか…?
- 66二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 18:04:35
ピピッ
「……37.9℃……風邪だな」
「嘘でしょ……」
「事実だ」
「僕、行きたいところが……」
「明日にするんだな。今日は一日薬を飲んで寝ていなさい」
「そんなぁ……」
「早く部屋に戻りなさい」
「たいした熱じゃないし、薬だけ飲めば……」
「ララァに諭されるのとアマテ君に叱られるのと、どちらがいい?両方か?」
「待って」
「なら大人しく寝ていなさい。無理して動いて倒れたりしたらまた私が迎えに行く事になる。その歳になって二日連続で保護者を呼ばれるのは流石のお前も恥ずかしいだろう」
「う……分かったよ……」
「分かってくれて何よりだ。私もララァから説教されずに済むし、アマテ君から睨まれたくないからな」
「うぅ……なんで今風邪なんて引いちゃったんだ……」
「雨に打たれたのに加えて色々あったからな、疲労もあるんだろう」 - 67二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 18:38:03
同じ37.9℃でも本編と違うのは近くに看病してくれる保護者がいるかどうか、か…
- 68二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:26:09
シュウ平熱低そう(偏見)だし大人しくしとけ
- 69二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 23:12:15
「……」
(暇だな……あんまり寝てばっかりいても頭痛くなるんだよな……かといって外に出るのはシロウズがゆるしてくれないし……チャットも今日はシロウズが預かるって言って連れて行っちゃったから話し相手も居ない……赤いガンダムのこと調べたいけど、スマホ弄ってるの見つかったらまた煩そうだな……)
(……)
(あ、そうだ……ララァに結婚記念日のお祝いの連絡してない)
(……ちょっと電話するくらいならいいよね)
prrr……
《……はい、もしもし》
「こんにちは、ララァ」
《こんにちは、シュウジ。どうしたの?貴方、風邪引いたってあの人から聞いたわよ?》
「薬飲んで寝てたら随分と下がったよ。それよりも、結婚記念日おめでとう」
《ふふっ、ありがとう》
「ごめんなさい。僕、そんな大事な日のことすっかり忘れてしまっていて……」
《そうね、覚えていてもらえなかったのは少し残念だっけど……でも仕方ないわ。結婚式を挙げた訳でもなかったし》
「あ……そういえば、どうして結婚式しなかったの?ララァもシロウズも、そういうの嫌いなタイプじゃないよね?やっぱり忙しかったから?」
《忙しかったのもあるけど……そうね……お互いにあまり目立ちたくなかったから、かしら。式に呼べるような人も居ないし……私達が親しいと言える人たちは、あまり目立ったことが出来ない人達ばかりだから》
「……マチュもそのひとり?」
《ふふっ、そうね》
「……」
《彼から聞いたのね。あちら側のこと》
「……うん。あまり詳しくは教えてくれなかったけど……」
《あの人も悩んでいるのよ。貴方にも、それから彼女にも……傷付いて欲しくないから》
「……」 - 70二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 07:41:19
保守
- 71二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 09:47:38
「……ねぇ、ララァ」
《なぁに?》
「ララァから見たマチュって……どんな人?」
《そうね……白い……渡り鳥のような人かしら》
「白い渡り鳥?」
《ええ。風に乗るだけではなく、自分の力でも羽ばたいて、遥かな空を目指してどこまでも高く、どこまでも遠くまで飛んで行ってしまえるような……》
「……」
《渡り鳥は、ずっと同じ場所には居ないわ。時期が来ればまた遠い空の向こうへ飛び立って行ってしまう》
「……うん」
《でもね、それはけして永遠の別れではないの。渡り鳥はまた同じ場所へと海を渡って帰って来るわ》
「……また、帰ってくる」
《ええ。それに、鳥のような人ではあるけれど、彼女は人間よ。引き留める言葉と想いは必ず伝わるし、引き留めずに追いかけて行こうと思うのなら、それが不可能だとは私は思わないわ》
「……」
《自分の想いに悩んでいるのね、シュウジ》
「うん……こんな所に来てまで、まだ悩んでるのかって自分でも思うけど……色んな人に迷惑かけて、ララァとシロウズの大切な日まで台無しにして……」
《台無しにされただなんて、私も彼も思っていないわ》
「でも……」
《シュウジ》
「……」 - 72二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 12:05:08
言葉を伝えて待つかどこまでも追いかけていくか
本編のシュウジは薔薇ァをマチュはシュウジを追いかけたが果たして… - 73二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 16:42:28
「……昨日ね、彼が言っていたの。『一方的な想いが相手を追い詰める事もある』とマチュに言った事があるんですって」
《シロウズが、マチュに?》
「ええ。でも、それを言った自分こそ一方的な思いで私を傷付けてしまったって落ち込んでいたわ」
《それは……》
「貴方の状況とは少し違うけど、通じるところはあるじゃないかしら?」
《……》
「想いを打ち明ける事で相手を追い詰めてしまう事は、確かにあるのでしょうね。けれど、きちんと伝えなかったせいで傷付けてしまう事もあるのよ」
《伝えなかったせいで……》
「彼女に踏み込んで良いのか、このまま黙って見送るべきなのか……決めかねている。そうでしょう?」
《……うん》
「貴方達の関係は複雑よね……色んなものが絡みあっていて、下手に動けば傷付けてしまうかもしれないから」
《……そうだね》
「難しい問題に直面していると思うけれど……でも、だからこそ貴方はそのいくつも絡み合う問題を紐解く為にイズマコロニーに行っているのでしょう?」
《うん》
「それなら、やる事はひとつよ……貴方が求める答えを、必ず見つけ出しなさい」
《うん》
「……なんてね。ふふっ」
《え?》
「ねぇ、シュウジ。今はとても複雑に見えているかもしれないけれど……実の所、そんなに難しい話ではないんじゃないかしらって私は思っているの」
《ええ?》
「絡まりをひとつ、解すだけ。その後どうするかは、貴方しだいよ。頑張りなさい」
プツッ
「うふふっ……青春ね。ドキドキしてしまうわ」 - 74二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 17:23:11
ララァがいい女すぎる…!
これはお姉様だわ - 75二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 17:33:14
シャアとララァが保護者やってるの好き
- 76二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:14:38
本編と違って悩みを打ち明けたりできる人が出来て良かったな、シュウジ
- 77二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 03:24:50
何気にGQララァがマチュのことをカバスからも見上げていた渡り鳥に例えるのいい
シュウジと薔薇ァ説得する時にもマチュと重なってたけど - 78二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:43:11
青春だ
- 79二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 15:38:39
「熱下がった」
「何度だ?」
「36.6℃」
「ふむ、平熱だな。回復が早い……これが若さか」
「何おっさんみたいな事言ってるの」
「忘れているようだが、私ももう既にアラサーに片足を突っ込んでいるような年齢だ」
「そうだっけ……?」
「そんなにピンとこないか?……まぁいい。一応外出の許可はするが、あまり無理はしないこと。あと、もし今日出掛けるなら私もついて行く」
「えー……」
「えーではない。私の事は気にしなくていい。ただし、少しでも気分が悪くなったらすぐに教えろ。いいな?」
「……分かったよ。まぁ、今日はそもそも午前中は出掛けるつもりなかったし……」
「そうなのか?」
「うん。ちょっと調べたい事があって」
「そうか、分かった」
《シュウジ、ゲンキニナッタ?》
「うん、もう大丈夫だよ。こっちおいで」
《シュウジゲンキ!ワーイ!》
「……調べ物をするなら、ノートPCを使うか?タブレットもあるが」
「じゃあタブレット貸して」
「ああ……ほら」
「ありがとう」
「手伝いが必要な時は声をかけるように」
「はーい」
「……さて、調べるとは言ったけど……どう調べよう。夢で見た場所の手掛かりは……やっぱりあのグラフィティかな?というかそもそも、あの絵ってまだ残ってるのかな……制服姿のマチュが見ていたってことは、少なくとも2年は前だろうし……まぁいいや。とりあえず検索してみよう」 - 80二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:05:17
あーどのくらい時間経ってるかわからんけど、消えてる可能性あるよなキラキラグラフィティ
- 81二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:25:08
難民街にあるから上書きされてない限り消えてなさそう
そもそも消してくれるような人がいる(行政が行き届いている)所なら難民街にならない。 - 82二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:39:31
保守
- 83二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 02:30:47
(イズマコロニー、グラフィティ……グラフィティ、水路……こんな検索ワードじゃ碌な検索結果出て来ないか……うーん……やっぱり地道にそれっぽい所を探して歩き回るしかないのかな……)
(……方向性を変えて、赤いガンダムの事も調べてみるか。えっと……あ、出た)
(赤いガンダム……一年戦争の英雄、シャア・アズナブルの乗機……ん?……シャア・アズナブルって、こうして見ると……シロウズと似てるような……?)
(……)
(まぁいいや、シロウズが本当はシャアだとしても突っついた所で碌な事にならなさそうだし)
(検索ワード増やすか……赤いガンダム、イズマコロニー、でどうだろう?……あ、ヒットした)
(……へぇー、色んなコロニーの外壁にらくがきしまくったせいで指名手配されてたんだ。これ、もしかしてあのグラフィティかな……写真は……あるけど、遠いし画質良くないな。直接見に行きたいけどコロニーの外壁じゃあ流石に見に行けないし、もうとっくに消されてるだろうな……そもそもあの夢でマチュが見ていたのは普通にコロニー内の水路の近くだったみたいだし……あれ、橋の下とかだったような)
(……あ、関連記事もある……ああ、ポメラニアンズか。そういえばシロウズから話を聞いただけでこっちもそんなに調べてなかったな……マチュの事も書いてあるかも)
(……うーん……流石にそんなに詳しくは書かれてないか……ん?これは……個人のブログでマチュの操縦技術に対して批評してる人がいるのか……)
(……うわぁ、結構辛口だな……でも全体を見るとかなり良い評価されてる所もあるな。戦闘経験はド素人だけど技術はそれなりにある、回避能力や空間認識能力がズバ抜けて高いなどの才能はあるから訓練すればかなりの成長性を見込める。今後に期待、って感じなのかな……このブログ書いてる人、もしかして元軍人のMSパイロットなのかも?)
(……ん?『パイロットが途中で変わっている』『戦闘スタイルが明らかに違う』?なにこれ、どういうこと?) - 84二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:48:15
最後の方はエグザベロッカーの時のやつを見つけたのかな?
- 85二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:57:36
一ヶ月近くずっとマチュだったけど最後の2回だけ乗ってるのニャアンだからな
やっぱり専門の人が見ると分かってしまうか - 86二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 10:00:29
そういやニャアンに関する情報なんも入ってないのか、今のシュウジには。
- 87二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 13:06:39
(『MAVであるHARAHERIMSHIの様子も調子が悪いのか今回は普段とは異なっていたが、MACHUの方はそれ以上に明らかこれまでとは異なっていた。』)
(『今までのMACHUはスポーツなどと同様に、あくまでもルールにしたがってクランバトルを行なってきた。しかし今回のクランバトルでは、明確に対戦相手であるMSのコックピットを狙っていた上、MAVの HARAHERIMSHIをわざと盾にするなどといった非常に野蛮で乱暴な手段を取っていた。』)
(『また機体の動かし方もこれまでと比べると乱暴であり、戦闘スタイルを変えたというよりかはパイロットが違うのではないかという印象を受けた』……)
(……つまり、マチュ以外の誰かがマチュのMSに乗ってクラバに出てたって事?)
(……誰が?パイロットが自分の機体を預けるなんて相当信頼してる相手でもないとしないと思うけど……)
(マチュが信頼してる人……マチュの、今のMAV?)
(……あの写真にマチュとララァと一緒に写っていた女の人……あの人がマチュが今、一緒に暮らしてるっていう友達?……僕がマチュに会いに行けなくなったのも、彼女が来たからで……)
(……)
(常に周囲を警戒しながら生活してるマチュが一緒に暮らしてるってことは、それだけ信頼してるって事だよね……)
(……なんか、こう……もやもやする……)
(……というか、HARAHERIMSHIの様子も変だったって……この時の僕、風邪でもひいてたのかな……?というかそんな状態で何でクラバなんかに出てるんだよ、バトル中に意識が飛んだりして万が一の事があったらどうするんだ)
(……いけない、完全に目的忘れて脇に逸れてる。個人ブログとか読んでる場合じゃなかった)
(えーっと……) - 88二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 13:21:58
そういえば僕の場所なのにって感じてたな…
- 89二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 13:22:03
「んんっ⁉︎」ゾワッ
「うわっ⁉︎何、どうしたの?」
「わ、分かんないけど、なんか急に悪寒が……」
「えー?まさかニャアンまで風邪?」
「そういうのじゃないと思うけど……」
「……まぁ何にしても、体には気を付けてよね……作戦の日は、もうすぐなんだから」
「うん、そうだね」
「当日はどうするの?やっぱりギャンに乗る感じ?」
「ううん。ジフレドのMK_2の準備が進められてるって」
「そうなの?……MK_2って事は、流石にあのジフレドそのままじゃないんだね」
「流石にあそこまで大破しちゃったら直すのは難しかったみたい。作った方が早いって言われちゃった」
「そっか……でも、よかったね。またジフレドに乗れるんだ」
「うん。これでまたジークアクスとジフレドでMAVが組めるよ!」 - 90二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 19:14:43
マチュ達の方もなにかありそうだな…
- 91二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:53:41
(結局めぼしい情報は見つからなかったな……手当たりしだいに歩き回っても見つかるまで時間がかかり過ぎるから、ある程度は絞り込みたいのに)
(……少し整理するか)
(水路沿いの橋の下で、あれだけのらくがきがされていても止められない、人目につきにくい……それに、マチュが行ける範囲の場所。でもこれは電車とか使えばコロニー内なら何処へでも行けるからそんなに参考にならないか……)
(……赤いガンダムのパイロットはサイド6全体で指名手配されていた。その状況でわざわざコロニー内の壁にグラフィティを描く為だけに遠くに出掛けるとは考え辛い……つまり、潜伏場所からそんなに離れ過ぎてはいないけれど近過ぎもしない場所で、かつ軍警や市民の目にはあまりつかない場所……難民街やスラムの近くとか?)
(その上ガンダムを隠しておける場所っていうと……廃棄された点検用の地下施設、とか?流石にそれは普通に検索しても出て来る気がしないな……)
(……困った時のシロウズだ。彼に頼んで調べてみてもらおう。それでダメなら……後はもう、自分の足で探し回るしかない)
(よし)
《シュウジ、シラベモノ オワッタ?》
「うん。待っててくれてありがとう、チャット。この後散歩にでも行こうか」
《オサンポ!イク!》
「じゃあちょっと待ってて。シロウズに頼み事してくるから」
《ウン!》 - 92二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:23:26
シュウジ頭が良いな…
- 93二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 07:38:00
お散歩楽しみでウキウキなチャットかわいい
- 94二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 07:40:09
そこはわたしの場所だろ!!のくだりか…
- 95二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 13:04:26
カチャッ
「シロウズ、ちょっといい?」
「……どうした」
「頼みたい事、というか調べてほしい事があるんだけど……」
「なんだ?」
「今はもう使われていない、イズマコロニーの地下施設とかって分からないかな?MSを隠せるような……」
「ふむ……少し待て」
「時間かかりそう?」
「どうだろうな、流石に五分や十分では分からないと思うが……何処かに行くのか?」
「チャットを連れて散歩にでも行こうかなって。昨日、一日中寝てたし体動かしたくて」
「そうか」
「あと、ララァにプレゼントも買いたいし」
「……結婚記念日のプレゼントか」
「うん」
「それは……私は、ついて行かないほうがいいのか……?」
「え?……どうなんだろう?ララァに先にプレゼントの内容教えたりしないなら別に僕は気にしないけど……」
「そんな事はしない……しかし、そうだな……それなら丁度昼時でもあるし、ショッピングモールにでも行くか。気になる店があったら見るといい。私は店の前で待っている」
「んー……うん、それでいいよ」
「出掛ける準備をして来なさい。私も、準備をしてくる」
「分かった」
「……」
(……掃討作戦の日が決まった……この作戦が成功すれば、アマテ君は……)
(……もう、残された時間はあまり無いぞ、シュウジ) - 96二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 17:20:54
シリアス…
- 97二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 19:45:40
「ありがとうございましたー!」
《プレゼント カエタネ!》
「うん、いいペアグラスが見つかってよかった。割れないように気を付けないと……あ、シロウズ」
「買い物は終わったか?」
「うん」
「そうか……頼まれていた調べ物が終わったぞ」
「そうなの?」
「ああ……今スマホに送った。後で確認するといい」
《ドコ?ドコ?》
「んー……」
「おい、歩きスマホは……」
「……この場所、電車に乗って行けばすぐに行けそうだね」
「シュウジ?」
《イマカライク?》
「うん、ちょっと行ってくる」
「おい」
「あ、これ僕の部屋に置いておいて。割れ物だから乱暴にしないでね」
「む……あ、こら」
「行くよチャット」
《ウン!》
「待ちなさい」
「夜までには戻るからー」
「シュウジ!……まったく、イズマに来てから何だか妙な脱走癖がついたようだな……はぁ……まぁ、行き先が分かっているだけまだマシか……」 - 98二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:52:36
隠れ家まで行けるかな
- 99二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 00:24:02
ほしゅ
- 100二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 04:01:01
- 101二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 10:28:42
- 102二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 10:56:21
思い出したぞ!
- 103二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:17:02
『君も向こう側、見えた?』
『僕はシュウジ』
『わぁ……私は、アマ……マぁ……マ、マチュ……』
https://bbs.animanch.com/arc/img/5299435/62
(そう、そうだ……)
(僕は……ここで、マチュと出会って……何故かは分からないけど、あの白いマークを描き足したんだ)
(それから……)
『……コンニチハオイソギデスカ』
『ベツニイソイデイマセンヨ』
https://bbs.animanch.com/arc/img/5300144/12
(ああ……そういえばあの写真の子とも、マチュと一緒にここで会ったんだった……よく思い出せないけど……)
(なんだろう?よく分からないけど……)
(あの子も、大切な……そう、友達、だったような……そんな気がする)
(……それに、僕……この時、チャットじゃないペットロボットを連れていたような気が……)
(あの写真で……ララァが抱いていたオレンジ色の……)
(……ララァがペットロボットを連れている所なんて見た事ないし、マチュの部屋に通っていた頃には見かけなかったし……もしかして、今はあの子が連れているのか?)
- 104二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:25:15
- 105二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 16:56:12
- 106二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:42:59
本人確定か
- 107二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 07:34:09
思い出せそう→本人だ!で嬉しい反面全てを思い出すならララァと世界を殺してきた日々のことも…が心配
きっと大丈夫だと信じたいが今は普通の少年?だからどうなるかな… - 108二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 07:34:38
向こう側からこちらに戻ってきた時にヤバいのに捕まってしまったのか?
- 109二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 11:40:18
- 110二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 12:50:21
こんな地下で一人倒れて大丈夫か…?
- 111二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 13:48:02
- 112二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 20:43:35
prrr…prrr…
「……ん……」
《シュウジ!》
「うっ……いってて……うぅ……ん……?」
《シュウジ!ダイジョウブ⁉︎》
「……チャット?……あぁ、スマホの着信音かこれ……」ピッ
「はい……もs…」
《シュウジか⁉︎無事か⁉︎》
「うわ……ちょ、うるさ……っ」
《無事なんだなっ?なにがあったんだ⁉︎》
「なにって……あれ?ここ……あ、そうか……」
《どうした?どこか怪我でもしたのか?》
「んん……ちょっとすり傷が出来たくらいだよ。もしかしたらアザもあるかもだけど……」
《呑気だな……それ以外は何もないか?大きな怪我などはしていないんだな?気分は?》
「大丈夫。ところで、なんでそんなに慌ててるの?」
《アマテ君から連絡があったんだ。シュウジが倒れてチャットが助けを求めていると》
「あぁ、なるほど……ごめんねチャット。心配かけて……ありがとう」
《シュウジ、ブジデ ヨカッタ!》
「うん」
《アマテ君もな……電話しても出ない、と泣きそうだったぞ》
「……あとで連絡しておくよ」
タッ、タッ、タッ、タッ
「ん?」
ガチャンッ - 113二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:03:30
ギィッ
「……その方がいいだろうな」プツッ
「え……」ツー……ツー……
《シロウズ!》
「ああ……ふむ、たしかにたいした怪我は無いようだな。しかし、そんな地べたに座り込むのはやめろ。病み上がりだというのにまた体を冷やして体調を崩すぞ」
「なんでここに……?」
「迎えに来たに決まっているだろう……ああ、この場所はアマテ君から聞いた」
「……それでわざわざここまで来たの?」
「当たり前だろう。私はお前の保護者としてイズマに来ているんだ」
「……そっか」
「さて、帰るぞ。立てるか?ホテルに帰ったら色々と説明して貰うからな」
「うん」
「それから、お前は当分外出禁止だ」
「えー……」
「えーではない。まったく……ここ数週間はお前に振り回されてばかりで頭が痛い。少しは大人しくしていてくれ」
「……分かったよ」
「それにしても……これは凄いな……この全てをお前が描いたのか」
「うん」
「……何か思い出しせたのか?」
「少しだけね……どうやら僕は、貴方が知っている向こう側から来たシュウジ・イトウで間違いないみたいだよ」
「そうか……」
「細かい事はあまり思い出せていないけど……僕は確かに、ここに居たんだ」
「……」
「……戻ろう。これ以上ここに居ても、思い出せる事は無いみたいだから」
「良いのか?」
「うん……このコロニーにも、もう用は無いかもね」
「そうか……では、帰るか」
「うん」 - 114二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:56:29
イズマコロニーに来てからのことは思い出せた感じかな?
- 115二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 07:31:58
シュウジの根底の部分はまだ思い出せていないけど
一番辛い記憶でもあるよなあ… - 116二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 14:08:31
「……その『キラキラ』の夢の中で、お前自身が記憶を封じた、と誰かに言われたと?」
「うん」
「ふむ……」
「あの人……たぶん、なんだけど……向こう側のララァなんじゃないかなって」
「何故そう思う?」
「口調とか……あと、なんて言えば良いのかな……雰囲気、というか、僕に向ける……感情?うーん……上手く言えないけど、でも、ララァなんじゃないかなって直感で思ったというか」
「そうか……ふむ、たしかにそんな芸当が出来るお前と接点のある向こう側の存在といえば、あちら側のララァ・スンくらいだろうな」
「……鍵って、何なんだろう」
「さてな。可能性があるとすれば……“それ”はお前にとって何か重要な意味を持つものなのではないか?」
「うん……」
「……着いたぞ」
「ん」
ガチャッ、バタン
「……なんて顔をしているんだ」
「いや……マチュとMAVを組んでクラバに出てた身としてはどんな顔して会えばいいのかって思っちゃって……」
「向こうはそれを知らないし、クラバは兎も角アマテ君が指名手配されたのは別にお前のせいではない……本来ならば彼女はお前を一発……いや、数発殴るくらいの権利はあると思うが……まぁ、余計な事は言わない事だ」
「う、うん……」
「行くぞ」
「っと、もう先に来ていたのか……」
「あ、本当だ……タマキさん」
「……あら。こんにちは、シュウジ君」 - 117二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:31:06
保守!
- 118二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:57:18
「どうぞお好きなものをご注文なさってください。ここの会計は全て私が受け持ちますので」
「ですが……」
「シュウジを保護してくださったお礼ですので、どうぞご遠慮なさらず」
「そういう事でしたら、ありがたくご馳走になります」
「それから、こちらのお借りしていた服もお返しします」
「ありがとうございました」
「ただの部屋着なのにご丁寧にどうも……シュウジ君は、あれからどう?」
「元気です」
「そう?良かった……」
「……」
「……ん?どうした、シュウジ」
「……シロウズ、スマホ貸して」
「は?何故……」
「いいから」
「シュウジ君?」
「……あった」
「おいシュウジ。それは……」
「見せるだけだから」
「?」
「……見せるだけだからな」
「うん……タマキさん、これ、この間シロウズに届いた写真なんですけど……」
「? ……!」
「……私の妻と、彼女が友人でして……」
「そう、なんですね……っ」
「……居場所を教えたり、遠目からでも姿を見せたりなんて事は出来ないけど……写真を見せるくらいなら……良いかなって」
「っ、ぐすっ……ありがとう……っ」
「……いえ」
「……」 - 119二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 00:41:38
タマキさん…
- 120二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 08:32:32
保守
- 121二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 13:41:37
「ごめんなさいね、この間から何度も泣いてしまって……」
「いいえ……その、大丈夫ですか?」
「ええ、ありがとう。シロウズさんも、大切な写真を見せてくださってありがとうございます。おかげで、あの子が元気だと分かりました」
「いえ……」
「……タマキさんは、これからもイズマで暮らすんですか?」
「ええ、もちろん」
「……嫌な思い、たくさんしたんじゃないんですか」
「そうね……それでも、私達はここに居るわ」
「どうして?」
「……もし……いつかあの子が日陰に隠れるような生活をしなくて良くなった時……もしかしたら、帰りたいと思う日が来るかもしれない。そうなった時、私達が別の所に逃げてしまっていたら、あの子の帰れる場所がなくなってしまうじゃない」
「……」
「もう二度と帰ってこないかもしれない。それでも……帰らないのと、帰れないのって、全然違うでしょう?」 - 122二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 13:49:43
会いたいと思った時に悩むことさえ出来ないのは自由じゃないってシュウジも考えてたしなあ
- 123二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:49:05
「……それで?納得したのか?」
「うん……たぶん」
「そうか」
「……帰ったら、遅れてる分の受験勉強頑張らないと」
「……進学する気になったんだな」
「え?……ずっとそのつもりだったけど」
「言葉ではそう言いつつ、進学する事に心では納得していなかっただろう。それに……良いのか?進学するという事は……」
「……うん。やりたい事が出来たから。その為にも、大学に行って、資格を取るよ。それに、二度と会えなくなるわけじゃないから」
「そうか……では、帰ろう。ララァにプレゼントを渡さなければならないしな」
「うん」
「……実はな、少し遅くなったがララァが結婚記念日を祝したホームパーティを開きたがっているんだ」
「……そうなの?」
「ああ……そのパーティに、彼女達を呼びたいらしい」
「えっ」
「どうする?」 - 124二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 06:32:51
《じゃあ、明日のシャトルで戻って来るんだな》
「うん」
《そうか……で、なんか思い出せたのか?》
「少しだけね」
《おっ、そうなのか》
「あんまり詳しくは話せないけど……でもようやく、僕がずっと抱えてた空白が少し埋まったよ」
《そっか……良かったな》
「うん」
《……りんごちゃんとは、結局どうなんだ?やっぱり会った事あったのか?》
「うん。友達……と言っていいのか分からないけど、やっぱり、それなりに近い関係だったよ」
《そうなのか……りんごちゃんがその事言わなかった理由は、分かったのか?》
「それは分からないけど……でも、大体の察しはついたよ」
《どんな?》
「……まぁ、なんていうか……普通には生きていけなくなった彼女なりに、今普通の生活を送っている僕の日常を壊さない為、みたいな所かな」
《そっか……》
「悪いね、話せない事が多すぎて」
《まぁ〜いいよ。色々と事情があるんだろうなってのは分かりきってたし、それでもオレはお前と友達になりたいって思って話かけたんだからさ》
「ん……」
《……で、結局、りんごちゃんの事はどうするんだ?告白とかするのか?》
「……彼女と話してから決めるよ。どんな思いで僕と接してたのか、実際のところは彼女とあって話してみないと分からない事だし」
《そっか……まぁ、お前が決める事だしな》
「うん」
《良い結果になるよーに祈ってるぜー、帰って来たらまた3人でメシ食いに行こうな》
「うん……ありがとう」
《やめろよ〜、何に対するお礼だよそれ〜》
「あはは」 - 125二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 07:00:57
‥‥考えてみたら「ガンダムとか望みとか全く関係ない」普通の友達もできたんだな。
…マチュが何も言わずに、シュウジの前にも現れなかったのもわかる気がする。 - 126二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 14:40:23
記憶を封じたって点だけちょっと気がかりなんだよな…
- 127二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 20:05:11
一応保守
- 128二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:09:18
ガチャンッ
ウィィィン……ガコンッ
「よっ……と」
「お疲れ様。数週間ぶりの宇宙はどうだった?」
「ただいまーコモリん」
「はいはい。怪我でブランクがある割に良い動きだったわよ」
「まぁね」
「……怪我、もう本当に大丈夫なのね?」
「この通り、問題無いよ」
「そう……でも無理はするんじゃないわよ」
「大丈夫だって……あ」
「心配していた程鈍ってはいないようですね、マチュ君」
「ヒゲマン」
「中佐」
「ニャアン君の方も、無事に試験稼働を終えたようですよ」
「そっか。問題なさそう?」
「ええ。このまま実戦投入しても大丈夫そうです」
「いよいよ決着がつくんだね」
「作戦決行日の二日後に備えて、今日と明日はゆっくりと体を休めてください。激しい抵抗を受ける事は必然ですし、マチュ君に関してはジークアクスに乗ってもらう以上、最も目立ちますし危険な目に遭う可能性が高いですから」
「分かってるよ、大丈夫。油断はしないし、容赦もしない……この作戦さえ成功すれば、シュウジも安全になるんだし」
「……マチュ君。シュウジ君からは、その後何か聞いていますか?」
「今朝シャトルに乗ったって連絡来たよ。もうちょっとイズマでゆっくりしててくれても良かったのにね。その間に全部片付いていれば楽だったのに」
「……マチュ、作戦決行の前に合わなくていいの?」
「もうソドンに乗っちゃってるのに?……帰ったらお別れの挨拶するから、いいよ」
「本当に、それでいいの?」
「……」
「マチュ君。後悔する選択だけは、しないでくださいね」
「……うん」 - 129二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:50:03
マチュとの別れが近づいてる…
シュウジはどうする - 130二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 04:51:28
なんか嫌な予感もするけど作戦無事に終わってホームパーティでも会えるといいな…
- 131二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 12:40:15
マチュはシュウジに思い出してほしくはないのかな…
- 132二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 14:51:38
prrr……prrr……
「マチュ……出ない……」
(メッセに既読も付かないし……いや、ただ単に仕事中なのかもしれないけど……)
(聞きたい事や話したい事がたくさんあるのに……)
(……マチュに会いたい……もう2週間は会ってない……せめて声だけでも聞きたいのに出てくれない……)
(そういえばマチュの仕事って……結局、何をしているんだろう?傭兵……では、たぶんないけど、ジャンク屋とかでもないだろうし……今でもガンダム……ジークアクスに乗っているって事は、もしかしてジオン軍に入ったのかな……?でも軍属にしては自由に動けてるみたいだったし、そもそも彼女は軍人に向いた気質でもないと思うし……)
(部屋は質素だったけどお金に困ってる様子は全くなかった。何かしら収入はあるんだろうけど……)
(軍の、民間の協力者、とか?指名手配されてる以上はまともな職になんてつけないし……生活を支援してもらう代わりに、みたいな感じで……そうなると、それなりに階級の高い軍人がマチュを支援してるのかも)
(……)
(……でも、マチュの指名手配をそのままにしてる)
(彼女の様子からして理不尽な要求をされたりはしてないんだろうけど……)
(軍警の股間蹴り上げたり難民街を壊したザクをボコボコにしたりするくらい理不尽に対して怒る人だもんね、マチュって……可愛い顔してすごくアグレッシブだ……そんな所も好きだけど、あんまり危ない事してほしくないな……)
(……もしマチュの生活を支援してる軍人が本当に居たとして……そいつは、マチュをどうするつもりなんだろう)
(シロウズなら、何か知ってるかな……仕事上の付き合いがあるってマチュが言ってたんだし、何かしら知ってそうだ)
(ついでにMS持ってないか聞いてみようかな……MSに乗れば、何かもっと……思い出せるかもしれない) - 133二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 14:54:35
そういや最終回後の赤いガンダムってジオンに没収されたんだろうか
- 134二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 18:13:06
ここのシュウジもそうだけど、本編シュウジもマチュについては知らないことの方が多いんだよな…
離れてる時間の方がずっと長かったし - 135二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 18:39:28
そういや連絡先交換してるの普段使いの赤スマホじゃないんだっけ…
- 136二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:16:13
「ふぅ〜っ、さっぱりしたぁ……」
《マチュ、スマホ ナッテタゾ》
「え?あぁ、そっちの方か……シュウジからメッセ来てる……着信も……あ、留守電……」
《メッセージヲ再生シマス》ピッ
《……マチュ?僕、シュウジだけど……時間がある時に連絡してくれないかな。チャットの事とか、色々と、君と話したい事があるんだ》
《……あ、ララァがホームパーティ開きたがってるんだけど……もう聞いた?君と、君の友達にも参加してほしいんだって》
《……》
《……じゃあ、連絡待ってるから》プツッ
《パーティ!パーティダゾ!マチュ!》
「うん……」
「……」
(ホームパーティか……ヒゲマンに頼めば、それくらいの時間取れるかな……)
(でも今は……シュウジには悪いけど、通話はちょっと……出来ないね。冷静に話せる気がしない……)
(どこまで誤魔化せるか分かんないけど……暫く仕事が忙しくて連絡出来ないって送っておくか)
(……)
(隠れ家に辿り着いたって事は……思い出しちゃったのかな……)
(あの、長い旅も……)
(……普通に、平和に生きてるシュウジは……本当に、どこにでも居そうな普通の男の子だった)
(たくさん喋るし、表情もころころ変わってよく笑う……将来の事に悩んだり、受験生なのに怪我をした私を心配して助けようとしてくれた、ただの優しい男の子なんだ)
(……もし、思い出しちゃったせいでもうあんな風に笑えなくなっちゃうくらいなら……)
《マチュ?ドコカ イタイノカ?》
「……ううん。大丈夫……」 - 137二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:33:33
今のシュウジの普通の少年っぷりを知ってどれだけ本編シュウジが擦り切れていたか実感してしまったのかマチュ
シュウジはどうして記憶を封じたんだろう - 138二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 08:36:44
マチュからすると複雑な心境としか言いようがないよなあ
シュウジは色々思い出す覚悟が固まって来てるが - 139二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:46:07
保守!
- 140二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 15:03:49
「……へぇ、じゃあ本当にりんごちゃんと知り合いだったのか」
「うん」
「彼女とかではマジでなかったのか?」
「うーん……たぶんそれはない、かな……全部を思い出せたわけじゃないから絶対にこうだったとは言い切れないけど……あっても僕の片想いだったんじゃないかな……」
「記憶が無くても同じ女の子好きになるって、なんかロマンチックな話だよなー」
「なぁ、イトウ。前から聞きたかったんだけど……」
「……な、なに?」
「お前さ……ぶっちゃけりんごちゃんのどこを好きになったの?ていうかいつ好きになったんだ?」
「……」
「一目惚れしたんだろ?」
「いやそうだけどさ、記憶を失くす前から好きだったとしたらちょっと前提条件変わって来るだろ?無意識のうちに好きな人だって気付いたとかさ……」
「おー、そういうのもあるのか……で?どうなんだ?」
「……」
「イトウ?」
「えーっと……す、好きになったきっかけは多分変わらない……」
「……というとー?」
「なるほど……結局は顔がめちゃくちゃ好みだったって事か」
「イトウが二度も一目惚れするレベルって、マジでりんごちゃんめちゃくちゃ可愛いんじゃないか?」
「実際、すごく可愛いんだよ……」
「ほーん……なぁ、写真とか……」
「無いし、あっても見せないよ」
「ちぇっ……で?りんごちゃんとは話せたのか?ていうか会えたのか?」
「……」
「その顔は……会えてないんだな」
「仕事が忙しくて暫く連絡出来ないって……」
「かわいそ……」 - 141二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 17:56:14
- 142二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:18:07
実際にはマチュが追いかけて振り向かせた関係だけどそこはほぼ核心で芋蔓式に辛く長い旅のことも思い出すだろうし
マチュの躊躇いも理解出来る… - 143二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:41:15
ほしゅ
- 144二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 08:48:55
読み返したから確かにぶつかっただけの頃から顔は可愛いって言ってたな
好みドンピシャだったか - 145二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 08:57:12
このレスは削除されています
- 146二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 13:26:26
「毎日のように会えてた所からぱったり会えなくなって2週間近くか……」
「大半はイトウが突然旅行に行ったせいだけどなー」
「ちゃんと理由あるし成果もあったから……」
「でもそれでりんごちゃんの事もだいぶ振り回したんだろ?」
「それでようやく帰って来たら今度はりんごいゃんの仕事が忙しくなって結局また当分は会えないと……」
「いろんな意味でタイミング悪いな、お前」
「やめてよ……反省してるから……」
「はははっ……しっかしなー、通話も出来ないしメッセに既読が付くのも時間かかるレベルって、マジで相当忙しいっぽいな」
「うん……」
「……まぁ、オレ達がここでうだうだ心配しててもどうにもならねーし、とりあえず今は何か食って元気出そうぜ!キタムラ、タブレット取ってくれ!イトウー、お前何食う?」
「チーズインハンバーグセット……」
「からあげ定食」
「オレはトンカツ定食にしようかな〜……ん、よしっと」
……
………
「じゃあまたなー」
「またね」
「また……ってイトウ、お前今日こっちなのか?ひさしぶりに家に帰ってるのか?」
「うん。本当は部屋に帰るつもりだったんだけど、旅行中に体調崩して風邪ひいたりしたから1人で過ごさせるの心配だって押し切られて夏休み終わりまでは向こうで過ごす事になったんだ」
「それは仕方ないな……」
「もう大丈夫なんだけどな……」 - 147二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 19:06:44
あ、シャアララァもシュウジと同じコロニーにすんでるのか
じゃなきゃマチュの連絡であんな早く駆け付けられないよな - 148二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 20:45:37
あーシャアがララァを連れて行く為に急ぎで籍入れたってエピソードはシュウジの学習環境に合わせて現住所に引っ越す際の話か?
- 149二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:12:51
保守
- 150二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 04:38:52
「マチュ君、明日の作戦の確認をしますが、大丈夫ですか?」
「うん」
「作戦決行は明日の22時。全てのMS及び人員の配置が完了した後、君にはランデブーポイントから単騎で基地上空へと向かって貰います。当然分かっているとは思いますが、そのまま乗り込んだりしないでくださいね」
「当たり前じゃん、そんな全部の計画ぶち壊すような事しないって」
「いいですね。ジークアクスを見つけたら、当然奴らは強化人間部隊を出して来るでしょう……貴重なサンプルとなり得る、強力なニュータイプの君を捕獲する為に」
「うん」
「強化人間部隊が出撃して来た事を確認したら、待機していたニャアン君と合流後、やむを得ない場合を除いて交戦はせずに指定した座標に向かってください」
「コロニー内での戦闘は避けたいもんね」
「ええ、その通りです。指定の座標に辿り着いた後は、君とニャアン君はソドンに戻って待機していてください。その後の始末は、全て我々軍人が行います」
「……本当に囮だけでいいの?囮っていうか撒き餌っていうかって感じだけど……」
「何を言っているんです。君に任せてしまっているのは、間違いなく一番危険な仕事ですよ」
「でも直接は戦わないじゃん」
「ニャアン君がフォローに入るとはいえ、敵の部隊から集中して狙われる中を弾幕を掻い潜って殆ど単騎で逃げ切れと言っているんです。とんでもない無茶振りですよ……しかし、無茶振りだと分かっていても、これはきみにしか出来ないし、頼めない事なんです」
「……分かったよ。ヒゲマンの頼みなら、仕方ないから聞いてあげる」
「ええ、お願いします」
「はーい」
「……マチュ君」
「ん?」
「絶対に、無事に帰って来てください」
「……」
「ホームパーティ、行くんでしょう?」
「……うん。大丈夫、絶対に帰って来るよ。約束する」 - 151二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 08:41:47
おお…予想以上に危ないというかほぼ釣り餌だった
大丈夫か? - 152二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 12:00:58
このレスは削除されています
- 153二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 12:56:13
「……よし。これで問題無く動くはず……」カチッ
ピピッ、ウィーン
パラピロピロ
カシャンッ《Ciao!》
《ボクノアタラシイ アーム!》
「もう付いてるよ。コレ、掴んでみて」
《ウン!》カタカタ、ガチン、ウィーン
《……!ツカメタ!シュウジ!ミテ!》カタカタ
「うん、上手に掴めてるよ。良かった、問題なさそうだね」
《モンダイナイ!ワーイ!》カタカタカタカタ
「あー待って、そんな走り回らないで……」コンコン
「シュウジ?開けても大丈夫かしら?」
「あ……うん」
「どうしたの?何かバタバタ聞こえたけど」ガチャッ
「ごめんララァ……チャットに新しいアーム付けてあげたらはしゃいじゃって……」
「あら、そうなの?……まぁ、素敵なアームを付けてもらったのね、チャット」
《ボクノ アタラシイアーム!》
「うふふ……良かったわね。でももうそろそろ寝る時間だから静かにね?」
「え?……本当だ。気付かなかった」
《エ〜⁉︎ボク イマオキタノニ!》
「えぇいっ、うるさいぞお前達!今何時だと思っているんだシュウジ!」
「貴方の方がうるさいよ」
「なんだとっ⁉︎」
「あらあら……ふふふっ、仲良しね」 - 154二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 14:07:58
普通の家族みたいな会話いいなぁ
- 155二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 18:26:01
シュウジは記憶が有っても無くてもシロウズもといシャアには塩対応だろうな~
- 156二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:01:04
「……シュウジ達は眠ったか」
「ええ」
「作戦決行日は明日の夜……可能ならば明日は一日大人しくしていてほしいものだが……」
「無理でしょう。あの子はもう、目覚めかけていますから……戦闘が行われれば、必ずその気配を感じ取ってしまいます」
「そうだな……そういえばララァ、向こう側の君が夢を通じてシュウジと接触した件だが……彼女のその後の動向などは分からないか?」
「ええ。彼女が向こう側に帰ってからは、あの夢も殆ど見なくなりましたから」
「そうか……」
「……シュウジは……おそらく今、自分に必要な縁を無意識のうちに手繰り寄せています。マチュと出会ったのも、イズマコロニーで彼女のお母様と出会った事も、向こう側の私と夢で繋がったのもきっとそう……彼は、過去を取り戻したがっている。長く辛い旅の記憶を思い出したとしても……今のあの子は独りではない。悪い結果にはなりませんよ」
「それは君の勘か?」
「信憑性、あるでしょう?」
「これ以上ないくらいにはな」 - 157二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 07:21:53
ほしゅ
- 158二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 11:11:22
「マチュ、準備は出来た?」
「うん」
「……パイロットスーツ、変えたんだ」
「前のやつもう古いし、サイズ合わなくなっちゃったんだもん」
「胸とかお尻とか、キツそうだったもんね……でも、相変わらず支給したノーマルスーツは着ないのね」
「私、軍人じゃないし。生活費とかお世話になってるから協力してるだけで軍属になる気は無いからね」
「それはまぁ、いいけど……でも、軍の正規品の方が機能性とか良いわよ?ヘルメットもちゃんとあるし……ニャアンちゃんだってちゃんと着てるのに」
「ニャアンはニャアン。私とは違うの」
「もう……はぁ、もういいわ。怪我ぶり返しても知らないからね」
「心配ありがとう、コモリん。じゃあ、時間だからもう行くね」
ウィーン
「……マチュ!」
「ん?」
「無茶はしないで、ちゃんと無事に帰って来なさいよ!」
「……あははっ!もう、コモリんもヒゲマンもおんなじ事ばっかり言うんだから」
「だって、やっぱり危険過ぎるし……」
「大丈夫。ちゃんと帰って来るから、信じて」
「マチュ……」
「じゃーね、行って来ます!」 - 159二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 11:25:53
ついに出撃か…
無事に帰って来れるかシュウジは撒き餌やってるところを目撃しちゃうのかという不安とマチュの成長によるパイスー新調事情が気になるのとで心が二つある - 160二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:07:45
フラグしか立ってねぇ…
- 161二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:11:51
この不穏な状況でシュウジがどう動くのか気になる
- 162二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 18:26:29
《……コレ!アッ、ソロッタ!ツギ、シュウジノバン!》
「うーん……そうだな、それじゃあ……」コンッコンッ
「ん?」
「開けるぞ」ガチャッ
「言いながら入って来ないでよ……なに?」
「なんだ、まだ遊んでいたのか……ん?ララァはいないのか」
「チャットがトランプにハマっちゃって……ララァもさっきまで付き合ってくれてたけど、慣れない事して疲れちゃったって部屋に戻ったよ」
《シロウズモ トランプスル?》
「しないぞ。もう遅いし、いい加減に寝なさい」
「?……まだ22時前だよ」
「十分遅い時間だ」
「……ねぇ」
「どうした?」
「今日……何かあるの?」
「……何故そう思う」
「落ち着かないんだ、ずっと……背筋がゾワゾワしてる。シロウズも、ララァも……今日はなんだか、いつもと違う」
「……」
「ねぇ、どうなの?」
「……今日はもう、寝なさい」
「シロウズ」
「……いいか、シュウジ……何があっても、明日の朝まで部屋から出るな」
「どうして」
「どうしても、だ」
「……」
「おやすみ」
「……おやすみ」 - 163二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 18:48:21
シュウジは何か起きる予兆を感じ取ってるけど読んでる側もここ数日折り重なったフラグでそわそわしてます
- 164二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:00:01
保守
- 165ポメ主25/08/20(水) 23:25:51
- 166二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:32:37
了解!体調優先でどうぞゆっくりしてください
- 167二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:46:45
ポメ主お大事に
待ってます - 168二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:24:28
チャットがハマっているのはババ抜きかな…?
アームを手に入れたことで可愛さがもう一段階上がるとは思ってもいなかった
もうコレは推さねば…! チャットしか勝たん☆彡 - 169二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:36:09
健康第一です養生してねー
気長に待ってますよ - 170二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:37:33
スレ主お大事に
タイミング合ったら保守しとくでな - 171二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 04:28:07
お大事になさってください!
- 172二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 08:51:04
このレスは削除されています
- 173二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 16:27:22
続き楽しみにしてます!
- 174二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 17:09:57
- 175二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 17:52:57
出撃だ…!
- 176二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:49:26
保守
- 177二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 07:11:40
いよいよって感じでこっちもドキドキだ
- 178二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 11:47:42
《マチュ、モウスグ エアロックダ》
「うん」
(コモリんから聞いた話だと……奴らが所有してるMSは五機、MAは無し。そのうちの一機は……シイコさんが乗っていたのと同じゲルググ。それから型落ちの軽キャノンが一機)
(組織のトップが元連邦軍の技術者だったんだっけ?首を切られたんだか離反したんだか知らないけど……どうやって持ち出したんだか)
(ゲルググはともかく、軽キャノンは一年戦争の時に作られた機体で大分おんぼろらしい。強化人間の研究でお金無いんだろうな)
(残りの三機は全部ザク。クラバに出場してたようなのと大差ないらしい……流石に装備はビームライフルとか色々あるらしいけど……まぁ、全部避ければ問題無いか)
(サイコミュ搭載機体は無しと思って良さそう。まぁそもそも私の任務は全部のMSを引き摺り出してヒゲマン達の所まで誘導するだけだし……逃げてるフリで被弾しないようにだけ気を付ければいいか。ゲルググにだけは要注意かな)
(偵察班の人達の情報のおかげで向こうの戦力が分かるのすっごく助かるな……機会があったらお礼言いたいけど……会わせて貰えないよね。コモリんからお礼伝えてもらえばいいか)
ピピッ
「こちらマチュ、指定のエアロック前に着きました」
ピピッ、ザー……
《了解。30秒後にエアロックを開く》
「了解」プツッ
ガコンッ
プシュー
「……よし、入るよ」
《シンチョウニナ》
「うん」 - 179二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:05:46
何事もなく帰ってきてほしいけどフラグが怖いな…
- 180二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:06:23
「……」
「はぁ……」
(ずっと空気がピリピリしてて落ち着かないせいで全然眠れない……マチュは今どうしてるだろう……まだ仕事中なのかな……)
「……」
「……ん?」
(何か……来る?この感じ……この気配は……)
(……マチュ?)
(マチュが……ジークアクスに乗ってコロニーに……?どうして……?)
(仕事って、まさか……!)
『……このコロニーにさ、ちょっとヤバい組織の連中が潜んでるんだ。組織自体はもう解体されてるんだけど……そこから逃げ延びた奴らがね』
『……簡単に言っちゃえば、戦争で得する連中とかかな。人体実験とかも平気でやるような本当にヤバい奴らだよ……好奇心で調べようとか、絶対にしないでよ。最悪の場合……』
「っ、マチュ……!」
《ンエ?ナニ?マチュ?……マチュドコ?》
ガチャンッ
《シュウジ⁉︎マッテ!》カタカタカタ - 181二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:09:26
おおっと…まずいかこれ?
- 182二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:33:33
マチュのピンチにいてもたってもいられないのは記憶があってもなくても変わらないな
- 183二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 02:37:55
マチュ…どうか無事で…
シュウジも無茶せんで… 無理かもしれないけれど心情的に - 184二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 09:33:43
(そうだ……マチュ自身が言ってたじゃないか!マチュは“ヤバい組織”に対抗する戦力としてこのコロニーに来てるって……!)
(何が危ないことしてほしくない、だ……平和ボケするのも大概にしろよ!マチュは、ずっと危険と隣り合わせで戦ってるのに……!)
(しかも、もしかしてその組織って……!)
ガッ
「うわっ⁉︎」
「こんな時間にどこへ行くつもりだ?シュウジ」
「シロウズ!」
「部屋から出るな、と言った筈だが」
「放してよ」
「ダメだ。部屋に戻れ」
「どうして」
「保護者の前で堂々と夜中に出掛けようとするな」
「でも、行かないと」
「どこにだ」
「マチュが来てるんだ。それも、ジークアクスに乗って。だから……」
「行ったところでどうなる」
「どうって……」
「MSも無い、よしんばMSに乗っていた所で、何が起きているのか何も把握していないお前が行ったところで、彼女の邪魔になるだけだ」
「っ」 - 185二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 12:33:56
まあ、今シュウジが出てっても出来る事はないよなぁ
逆にシュウジの存在にマチュが気を取られて事故るリスクが上がりそう - 186二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 14:31:17
「お前に出来ることは何も無い。あるとすれば、邪魔にならないように大人しくしている事、それだけだ」
「……でも、マチュが戦おうとしてる奴らは、僕を……!」
「そうだ。お前を捕らえていた者達だ。そしておそらくは、お前が記憶を封じなければならなくなった元凶でもあるだろう」
「だったら……!」
「だからこそ、お前は行くべきではない」
「どうしてっ⁉︎」
「これは、入念な下調べと綿密に練られた計画の上で動いている掃討作戦だ。だが、どんなに細かく隙のない計画を練った所で、人間の思惑が絡む以上全てが想定通りに進む事は殆どない。だからこそ、必要以上に計画が崩れる可能性がある行動を取ることは見過ごせない」
「……知ってたの?全部」
「全てではない。だが、お前の身柄を預かる者としてある程度は把握している」
「マチュが何をさせられるのかも⁉︎」
「彼女は、全てを覚悟の上だ」
「だからって……!」
「アマテ君がどんな覚悟でこのコロニーにやって来たか、考えた事はあるか?どんな思いで何も覚えていない、平和な日常の中に居るお前を見守って来たか、お前に分かるか?」
「それは……」
「彼女を大切に思うのならば、お前は行くべきではない。自らの身を危険に晒す事は、彼女の思いと覚悟を踏み躙る行いだ」
「……大人しく守られていろってこと?」
「そうだ」 - 187二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 14:36:18
本当は助けたいのに、何も出来ずに守られているだけの自分
4話でマチュが歯痒い思いをしてたのを、今度はシュウジが味わうことになるとは… - 188二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 17:36:16
実は研究所の奴らはマチュを狙ってたとか?
棚ぼたでたまたまシュウジが手に入ったってだけで。だから、マチュを守る為に記憶を封じた…とか?。 - 189二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 19:08:33
スレ主に確認しておきたいんですが想像でチャットのイラストって描いても良いですか?
- 190ポメ主25/08/23(土) 23:06:30
- 191ポメ主25/08/23(土) 23:29:14
- 192二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:36:33
- 193二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:38:38
めっちゃ可愛い!
- 194二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:54:54
- 195ポメ主25/08/24(日) 00:23:58
- 196二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 00:59:35
(シロウズの言う事は、正しい。MSも持っていない、そもそも一年以上碌に鍛えてもいないブランクのある僕が行った所で……マチュの邪魔になるだけだ)
(それに、マチュがどんな覚悟でこのコロニーに来たのかも、どんな思いで僕と接していたのかも、僕は知らないし分からない……でも、だからって……)
(このまま、なんて……)
「……貴方は、マチュに一方的な想いが相手を追い詰める事もあるって言ったらしいね」
「……突然なんだ」
「ならちゃんと話さず、伝えるべき事も伝えなかったせいでララァを悲しませた貴方はどうなの?」
「っ、それは……」
「貴方の言う事は、確かに間違ってない。正しいんだろうって分かるよ……でも、マチュが何を考えてどんな思いで僕と接していたのか分からないように、彼女だって僕が何を考えて、どう思ってマチュと会い続けたのか、今僕がどう感じているのかだって知らない……っ」
「今はそんな事を言っている時では……」
「ただ守られていろなんて、そんなの……それこそ随分と身勝手な、一方的な思いの押し付けじゃないか……」
「……お前の言い分も分からなくはない。だがこれは、子どもの癇癪でめちゃくちゃにしていいような事ではないんだ」
「っ、この……っ!」
「っ⁉︎」
「貴方は……!貴方がそんな人だから、彼女は……!」 - 197二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:25:57
父にやや反抗する様子を見せる息子的な、父と息子同士のぶつかりあいで起こる、あのプレッシャー感が緊張を誘いますね……
- 198二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:46:24
埋め
- 199二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:50:53
どうかハッピーエンドを迎えてほしいな……
- 200二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:51:16
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