(CP.閲覧注意)マチュ「…私は」【ごめんください】 最終章

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:33:53

    GQシュウジは通い妻
    向こう側シュウジはヒモ
    そんな二人に挟まれたブラック企業戦士マチュ

    無人島での対峙、強引なキス、そして――
    マチュは一つの決断をした。
    ……けれど、それが本当の「答え」だったのかは、まだわからない。

    なぜか続いた、隣人トライアングルラブコメ最終章

    ⚠ シュウジが二人
    ⚠ キャラ崩壊&捏造注意
    ⚠ 現パロ
    ⚠これで終わらせます

  • 2二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:36:39
  • 3二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:38:52

    簡易的な あらすじ

    ブラック企業戦士マチュの隣には、なぜか顔も声もそっくりな美大生がふたり。
    GQシュウジは家事も看病もこなす通い妻系、
    向こう側シュウジは情緒不安定なヒモ系。

    一見ラブコメ、けれどどこか不穏な三角関係。
    藝祭、バカンス、そして無人島へ――
    キス、すれ違い、ぶつかる想い。

    「どちらも好き」と気づいてしまったマチュが出した答えとは?
    ……でも、それは本当に“答え”だったのか。

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:42:07

    スレ立て乙です!!

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:42:12

    10までうめ

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:47:11

    乙ありです 前スレで終わらなかった…申し訳ない…もう少しだけ続くんじゃ…

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:50:56

    たておつ

    もっと見たいんじゃ〜

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:02:45

    乙ありです。そう言ってくれて嬉しいんじゃ〜

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:07:51

    うめ

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:14:03

    うめ

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 06:17:01

    うめ

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:21:20

    たておつ!!

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 16:32:54

    完結が待ち遠しい!!

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:36:01

    マチュ「……ぷはっ!シュウジ!いきなり……何してんの!こんなのシュウくん悲しむよ!?」
    向こう側「マチュの事しか考えてないけど………何でアイツの名前が出るわけ」
    マチュ「なんでって……二人は愛し合ってるんでしょ!?」

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:37:27

    向こう側「…………マチュ、その冗談はキツイって」
    マチュ「へ……?」
    向こう側「鳥肌止まんないんだけど?えっ?僕らが好き合ってると思っていたのマチュ?」
    マチュ「そうじゃないの……?」
    向こう側「ふっ……ハハッ……アハハハはっ!待って!おかしいんだけど!笑いとまんなっ……ふっ!何をどうしたらそんな勘違いするわけっ……ブフッ……!」
    マチュ「全部私の勘違いだったって事!?」
    向こう側「当たり前じゃん、何でそんな勘違いしたのか逆にびっくりなんだけど」
    マチュ「だって二人だけしかわからない事とか……ずっと一緒にいたりとか……してるし」
    向こう側「……はぁ、そりゃ〖僕〗だから僕の考えてる事なんて筒抜けだよ、一緒に行動してるのはそのほうが都合がいいだけ」

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:39:43

    マチュ「そ、そうだったんだ……」
    向こう側「マチュ、今酷い雰囲気になったから。仕切り直しさせて」
    マチュ「へ?」

    向こう側「マチュ、嫌いって言われても離さない、僕を好きになるまで……離さないから」
    向こう側「あの時、マチュが藝祭での事を謝ってくれて、僕にもチャンスがあるって、希望があるって思ったんだ」
    マチュ「シュウジ……」
    ……シュウジとシュウくんは、好きあってなかった。
    いや、気づいてたよ。これが私の逃避に過ぎないって
    向こう側「今日1日で、マチュを僕色に塗り替えるから……覚悟してて」

    私は、そう言われて……心が踊ってしまった。強引に、キスされたのにも関わらず……やってる事は、無理やりなのに

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:04:54

    ーーーーー
    シュウジは準備があると言ってコテージを出ていった
    無人島にも関わらず私は自由に過ごしていた
    自分の部屋のベットに寄りかかりさっきの……ことについて考えていた。
    マチュ(……やってる事は……駄目なのに……何でこんなにも……心が喜んでいるの?、やっぱり私は……シュウジが)
    ーー『マチュがいないと、僕は息ができない』ーー
    マチュ(…………シュウくん、シュウくん……会いたい)
    ぐうぅ〜〜
    マチュ「……お腹減ったな、何か食べよう。考え込むのは……良くない)

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:06:03

    私はコテージの中を動き回った、幸い家電は生きているようで冷蔵庫にも食事が沢山入っていた
    マチュ「ホントに無人島なのかここ?シュウジも帰ってこなそうだし……何かいただくか。何にしよう……あ、」
    ――シュウくんが初めて私の家に持ってきてくれた、お惣菜とよく似た料理があった。
    マチュ「シュウくん……」
    私は自然とそれを手に取りテーブルに持っていき食べていた
    箸を持つ手がふと止まった。どこか、あの夜のシュウくんの手を思い出していた。

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:09:27

    マチュ「シュウくん……シュウジ……結局私は何も変わってない……あのままだ……」
    言いながら、どっちの顔が浮かんだのか、はたまたどちらもか、自分でもよくわからなかった。
    マチュ「……美味しいけど……あの時の、美味しさには叶わないなぁ……」
    マチュ「やっぱり私は、二人じゃなきゃ駄目なんだ……会いたい、シュウ……」
    その“シュウ”が、どちらのことなのか――私はもう、はっきりとは言い切れなかった。

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:33:43

    ーーーー
    あたりが夕暮れに包まれた時、シュウジが戻ってきた
    何やら外に来てほしいとのことだ
    正直言って……あんな事があってからまともにシュウジの顔が……見れない

    向こう側「マチュ、外にきて」
    マチュ「今度は外かよ……何があるんだ」
    向こう側「まあまあ、来たらわかるよ」
    マチュ「……」(顔、見たら…私はきっとおちてしまう)

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:16:07

    向こう側「ほら、見てマチュ!僕らの秘密基地」
    そう言ってシュウジは海岸にきれいに飾りつけされた空間を見せてきた
    マチュ「わぁ……!」
    向こう側「これ、見せたくて頑張ってた」
    マチュ「そうだったんだ……お疲れ様、シュウジ。すごいよ、これ」
    向こう側「マチュに喜んでもらいたくて。こうゆう秘密基地、実は夢だったんだ」
    マチュ「私も、こうゆうの憧れていたんだ!」

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:48:36

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:50:54

    夕暮れが夜に変わりつつある頃
    シュウジはランタンの明かりをともし、焚火にひをつけ始めた
    私達は近くのブランケットに座り、ただ火が揺らめくのを見つめていた。
    マチュ「ホント、キレイだね……私の心もこんなふうに……燃えてしまえればな」
    向こう側「マチュ……」
    マチュ「私、選ぶ勇気がなくて……二人を傷つけて……変に解釈して、さ。ホントは嫌われても可笑しくないのに」
    向こう側「……僕達の事……気にかけてくれるのはわかるけど。マチュの気持ちは?」

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:51:56

    マチュ「わ、私は……どちらも好きなの……どちらも」
    向こう側「それでも僕は、僕を選んでほしい、マチュを独り占めしたい、僕だけを見つめててほしい」
    マチュ「シュウジ……ごめんなさい……私はずっと選べない、二人に告白されたあの時からずっと……」
    向こう側「……じゃあ、今だけは僕を見て、マチュ……」
    マチュ「シュウジんっ!」
    そう言ってシュウジは……また私にキスをしてきた……今度は触れるだけの……
    向こう側「僕はもう迷わない、ガンダムに頼らない。…絶対にマチュを振り向かせる。今は迷ってていいけど……僕は、とまらないから。覚悟しててね?」

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 05:00:18

    保守

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:47:23

    どうなるどうなる!?

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 20:04:56

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:07:14

    私は、そう告げたシュウジに、ただただ見つめる事しかできなかった……真っ直ぐで、焚火みたく燃え上がる炎のように熱く……見つめてきて……これ以上、ここにいたら、私も燃えてしまいそうだった

    だから私は、視線を逸らして立ち上がった。
    「……明日は、きっと迎え、来るよね?」
    本当は、これ以上見つめられたら――きっと戻れなくなる気がした。

    私は思わず目をそらしてしまった……自分の気持ちにも彼の気持ちにも

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:08:25

    向こう側「……本当は、怖い。マチュがアイツを選んだら……ってきっとマチュは……アイツを愛してるから」

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:09:36

    ーーーーー
    GQSide
    ときは遡り朝
    GQ「…………二人がいない」
    マチュと〖僕〗の姿が見当たらなかった

    ……してやられた、アイツに先超されたんだ

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:12:59

    スマホの通知がその時なる
    『おはよう〖僕〗、今日はマチュと一緒に無人島にいるから、邪魔しようたってそうはさせない。ここに来るには僕の作ったトラップを抜けないと行けないんだから。ps.今マチュは僕の隣で絵を描いてるよ。可愛いね』

    GQ「っ…あの野郎……用意周到すぎるでしょ……トラップって悪ふざけにも程があるよ」
    コンチ「ガガピピガピ」(僕もついてくよ、あのバカにお灸吸えないとね)
    GQ「コンチ……ありがとう、一発食らわそう」

    早くマチュを助けに行かないと……
    いや、僕のマチュを…奪いにいく。アイツから
    こうして僕はスマホを握りしめ、最低限の荷物を持ち、ホテルを出た。

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:15:12

    GQ「バッカじゃないのアイツ……」
    僕は今、マチュとアイツがいるという無人島へ向かおうと、船を借りようとした。
    だが──すべて貸出済み。
    唯一残っていたのは、港の隅っこに放置されていた寂れたヨット。
    ……マジで、アイツ許さない。

    仕方なく僕はそのヨットに乗り込んだ。
    風を受けて、波をかき分けながら、無人島を目指す。

    GQ(マチュは……まだ迷ってる。けど、アイツのあの強引さに押し切られたら……)
    GQ(それだけは、絶対にさせない。僕が──迎えにいく)

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:16:24

    ーーーー
    時刻はもう午後五時
    僕はなんとかマチュとアイツがいるであろう無人島にたどり着いた
    着いたはいいもののそこには…クラゲの風船がたくさん浮いていた

    僕はそれに触れようとした――その瞬間、
    コンチが急に飛び出してきて、僕の腕を引っ張った。

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:17:45

    コンチ「ガガピピ!」(危ない!シュウジ!それ爆発する!)
    GQ「えっ!? 爆発!?」

    慌てて手を引っ込めて、代わりにそこらに落ちてた木の棒でそっと突いてみる。

    バンッ!!

    大きな音とともに、風船が弾けて水が飛び散った。
    水着着ててよかった……。

    GQ「うわっ!本当に爆発した!? なんなのこれ!?」
    コンチ「ガピビピパ」(シュウジ、全部触ったらダメ!連鎖して爆発するやつもあるかも!)
    GQ「嘘でしょ……これ、全部避けて進めってこと?」

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:19:37

    風船のクラゲは、まるで意思を持っているかのように、ぷかぷかと海面を漂っている。
    しかも、ひとつ割れると別の場所からまた湧いてくるようだ。
    GQ(うっとうし……!こんなもんに構ってられない)

    慎重にその隙間を縫いながら、僕は岸に足をつける。
    と思ったその瞬間――

    ズルッ!

    足元がヌルヌルに滑っていて転びかけた。

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:22:29

    GQ「うわっ!?な、なんだこの地面……ぬるぬるしてる!早くマチュの元に行かなきゃならないのに!大丈夫コンチ!?」
    僕は咄嗟にコンチを庇った、本当にコンチが壊れてくれたらどうしてくれるんだアイツは…!
    コンチ「ピガピガピ」(大丈夫だよシュウジ、全く本当にどうしょうもない……)
    その時アイツの声が聞こえた、録音されていた声が流れてきた
    向こう側『僕のトラップ楽しんでくれてる〜?ちなみにここ、超えないと僕らのいるコテージに辿り着けないからね〜?餓死したくなかったら頑張れ〜w』
    GQ「殺意しか湧かない……!!」

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:34:37

    ーーーーー
    僕は足が引き攣りそうになりがらも歩みを止めずに進んだ
    しばらく進むと…あり得ない光景が広がっていた

    GQ「何これ…」

    壁一面に、マチュの写真が貼られていた。
    普通の笑顔も、ふとした横顔も──僕ですら知らない、プライベートすぎる瞬間が映っていた。

    GQ「趣味わる…こんなことして何がしたいのさ」

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:36:00

    その時また録音された音声が流れ始めた
    向こう側『よくここまで来たね てっきり序盤で挫けると思ってたけど……ここは僕の知ってるマチュとの思い出。その中に君は必要ない。だからここで帰って』
    GQ「……言ってくれるじゃん…絶対に帰らないから、マチュを迎えに行く」
    向こう側『……まぁ、君は諦めないよね、そこで打ちひしがれてなよ』
    そう言って録音が切れた
    僕はこんな所で歩みを止めるわけにはいかない

    コンチ「ビガガピ」(行こう、シュウジ。あのバカに一泡吹かせよう)
    GQ「そうだねコンチ……行こうか」

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:37:42

    その時1枚の写真が僕の足元に落ちた
    …………学祭の時の僕と……マチュがキスしそうになってる……写真だ
    GQ「……これか、アイツが言ってたのは。……本当だったんだな。……これは、自惚れていいのかな。マチュ」

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:38:44

    ーーーーー
    マチュSide
    夜の秘密基地にて

    マチュ(………もう、逃げるのはおしまいにしよう。このままだと、大切なものを失う。――私はこの関係を壊したくない……けど、立ってるだけじゃ、待ってるだけじゃ駄目なんだ…ちゃんと、伝えよう)

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 05:56:15

    向こう側の仕掛けが多すぎる!

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 13:02:35

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 13:03:07

    コンチも一泡吹かせようとしてるのかわいい…密輸の件まだ怒ってる?
    そしてトラップに気をつけてくれるよう注意してくれるから連れてきたのは正解だったな

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 20:50:31

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:30:34

    向こう側「こうして夜空を見る機会なんてなかなかないけど、綺麗だねマチュ」

    マチュ「……シュウジ、いいたいことがあるの」
    向こう側「何?マチュ」

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:31:49

    マチュ「私、シュウジの事が好きなの……ずっと、前から」
    向こう側「マチュ……!」

    マチュ「けど、私は…シュウくんも好きなの!ずっと、前から。友達としてじゃない!恋として……」
    マチュ「わかってる!!!シュウジの望んでる答えはこれじゃない……って!」

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:33:07

    向こう側「……気づいてた」
    マチュ「え?」
    向こう側「気づいてたよ、マチュ。…選べないんでしょ?僕と……〖僕〗。」

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:34:44

    その時……森の中から音が聞こえた
    ガサガサ…ガサッ!
    マチュ「……何!?熊!?」

    ――思わず息を呑んだ。
    ……次の瞬間、

    その時私が……よく知る……好きな人の声が聞こえた

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:36:33

    GQ「ブハッ……酷い目にあった……」
    コンチ「ピポパポガ」(シュウジ……許さない)
    マチュ「シュウくん!?コンチ!?どうしてここに……って酷い怪我!まって、すぐ救急箱持ってくるから!」

    そう言ってマチュはコテージに走り出した

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:38:46

    向こう側が容赦なくて草
    多分向こう側くんがラスボスタイプだもんね
    容赦ない

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:47:37

    向こう側「……ムード台無し、タイミング考えてよね」
    GQ「君がこうしたんだろ……」
    向こう側「さっきの話、聞いてた?」
    GQ「……聞いてたよ、マチュが…選べないって」
    向こう側「……いっその事、振ってくれればさ、踏ん切りがつくのに」
    GQ「だから選べないんだろ。僕達を……振ってしまったら、この関係が壊れてしまうから」

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:51:53

    コンチ「ピポピポパ」(シュウジ…よくも僕を密輸してくれたな……こうだ!)

    そう言わんばかりに、コンチがシュウジにピコピコパンチの構えを見せた。

    向こう側「うわっ!コンチ来てたの!?密輸したのは謝るから!電気飛ばさないで!殴らないで!」
    GQ「君に一泡吹かせるって息巻いてたよ」
    向こう側「ごめんってコンチ!」

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 22:14:27

    ーーーー
    マチュが救急箱を持ってきた すぐさま手当を僕に施してくれた。
    マチュ「シュウくん!いま手当するからね」
    GQ「ありがとうマチュ…ねぇ、さっきの話、聞いてたよ僕」
    マチュ「!」
    GQ「それで、学祭さ…僕にキスしようとしてたよね」
    マチュ「ごめん、シュウくん嫌だったよね」
    GQ「嫌じゃない、嬉しかった。マチュが僕を選んでくれたと……思ってしまった」
    マチュ「シュウくん……私は、」
    GQ「僕は君がどんな決断をしても、受け入れるよ、だからさ……僕を選んでマチュ」
    マチュ「シュウくん…………」

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 22:17:38

    向こう側「マチュ、今ここで、どちらかを選んでほしい。その決断を僕らは受け入れる…塗り替えるなんて言ったけど、僕はマチュの決断を尊重する。覚悟、してるから」
    GQ「それは僕からも言わせて欲しい、マチュ、ここで選んで。どちらかを」

    マチュ「っ…………」

    GQ「僕は……選ばれない覚悟もしてる、マチュの思った事を言って、僕らの、どちらが本当に好きか」
    向こう側「……僕も選ばれない覚悟は決めてる。マチュが本当にいたい人を、選んで」

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 23:26:58

    マチュ「…………………………」

    私は……私は……

    私は……どちらも……けど二人は……
    …これは逃げじゃない、私自身が選んだ答えだ
    …本当に? 本当だ、 本当に…したいんだ

    (……あの時“逃げてる”って言われた。けど――それでも私は、前へ、歩いて行きたい)

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 23:28:03

    マチュ「………………私は、シュウくんと一緒にいたい」

    マチュ「本当は、今も迷ってる、それは嘘じゃない。二人とも……好きだから。けど、私は……シュウくんを選ぶ。」

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 23:29:13

    選ばれたのは、シュウくんでした

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 00:07:02

    あぁ……ついに……

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 08:16:25

    選んだか

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 17:11:51

    このレスは削除されています

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 01:18:35

    保守

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 10:22:53

    こ、これどんな反応返されるんだ…

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:29:30

    保守

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 20:52:26

    向こう側「……そっか」

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 20:54:12

    GQ「……マチュ、ありがとう。僕も‥大好き」
    マチュ「シュウくん!?」
    そう言ってシュウくんは抱き締めてきた。
    …シュウジを余所目に、
    私はシュウジから目をそらしつつ、こう言った
    マチュ「……ごめん、シュウジ」

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 20:57:26

    向こう側「…………謝らなくていい、気持ち、わかったから」

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 20:59:40

    その時汽笛のなる音がした 救助船が来たんだ

    向こう側「そこのお熱いお二人さん、早く救助船に行こうよ。置いてくよ?」
    マチュ「わわっ待って!シュウジ!」
    GQ「……」
    マチュ「……シュウくん、私、責任は取るよ」
    GQ「選んでくれてありがとう、マチュ」

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:02:33

    コンチ「ガガピピポ」(シュウジ……)
    向こう側「……なぁにコンチ、慰めなくてもいいよ…覚悟決めてたんだから」
    コンチ「ガピビピガ」(泣きたいなら……泣けばいいよ)
    向こう側「泣かないよ、僕はもう」

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:10:03

    ーーーーー
    バカンス3日目
    ホテル内にて
    昨日の告白から一転、僕とマチュはホテルから〖僕〗に追い出されそうになっていた
    本当は三人で行く予定だったリゾート観光、を二人でいけと言う
    マチュ「ちょっとシュウジ!押さないでってば」
    GQ「……ホントにいいの?来なくて」
    向こう側「僕の事は気にしなくていいから行ってきなよ。ほら、記念すべき二人の初デートなんだから」
    GQ「……そんな事思ってないくせに」
    向こう側「……ほらさっさと行った!」
    マチュ「ちょ!シュウジ!待ってってば」
    ガチャン!
    扉の閉まる音がした 僕達は完全に追い出された
    部屋の中から……コンチの声が聞こえたが……聴き取れなかった
    マチュ「どうしようシュウくん…」
    GQ「ここにいても埒が明かない、とりあえず行こうか、二人で」
    マチュ「……うん」

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:17:40

    ーーーー
    僕らは海のそばを歩いていた……記念すべき初デート、そうなのに……マチュの顔がずっと浮かなかった
    GQ「マチュ?どうしたのボッーとして」
    マチュ「あっ、シュウくん……ごめん、」
    GQ「何で?……僕さ、マチュに選ばれて嬉しいよ」
    マチュ「あ、……」
    GQ「ずっと……こうしたかった」
    マチュ「へ、シュウくっんんんっ〜!?」
    僕は堪らずマチュにキスをした、深いキスを
    マチュ「ぷはっ!ちょっとシュウくん!?どうしてこんな急にっ」
    GQ「マチュが僕を選んだって改めて思ったらさ……抑えが効かなくて、藝祭のやり直しがしたくって」
    マチュ「あっ、あれはっ!魔が差したっていうか!」
    GQ「魔が差してくれたんだ?嬉しいなぁ、マチュにそう思ってもらえるなんて」
    マチュ「んあっちょ…シュウくっ…んっ……」
    GQ「ふふっ……」
    僕は抑えが効かずにマチュにキスをたくさんした、かわいいなぁ、選んでくれたんだ……嬉しい、嬉しいのにな
    抱きしめても、キスをしても、
    マチュの奥にいる“あいつ”を、上書きできない

    ……それがこんなに、切ないなんて。

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:18:50

    選ばれても続くんじゃよ…

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:20:36

    マチュ「……風、気持ちいいね」
    GQ「うん、でも――」
    (後ろからマチュの肩を抱き寄せて)
    GQ「……マチュが風にさらわれそうで、ちょっと怖い」
    マチュ「なにそれ……ロマンチスト〜」
    GQ「本気だよ……キスしたのに、まだ足りない」
    マチュ「……っ」
    GQ「ずっと飢えてるんだよ、僕」
    マチュ「シュウくんっ……」
    GQ「君にね」

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:25:49

    ーーーー
    僕は海沿いを歩きながら一つのカフェが目についた

    GQ「マチュ、ここのお店評判いいんだって。入ろうよ」
    マチュ「うん、そろそろお腹空いたしいいね!」

    カラン
    (小気味のいい鈴の音が店内に鳴り響く、店員が笑顔でこちらを迎えてくれた)
    店員「いらっしゃいませ〜こちらのお席にどうぞ」

    僕らは窓際の海が見えるテラス席に座った
    店員「ご注文はタブレットでどうぞ〜」

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:27:12

    GQ「マチュ、食べたいもの選びなよ。ここは僕が奢るからさ」
    マチュ「悪いよシュウくん!」
    GQ「彼氏なんだからさ、これぐらいさせてよ」
    マチュ「うっ……彼氏…そっか私とシュウくんと……」
    GQ「゙付き合ってる゙んだよ」
    マチュ「うっ、改めて言われると…恥ずかしいな」
    GQ「なんで?僕は誇らしいよ。マチュの彼氏になれて」
    マチュ「うう……あんまり彼氏とか言わないで、意識しちゃう……」
    GQ「意識、させたいんだよ。僕だけを、考えてほしくてね」
    マチュ「うう……私、これ!これ食べたい!」
    GQ「僕はこれ、じゃあ注文しようか」
    マチュ(シュウくん……改めて見ると……ドキドキしちゃうな…………シュウジ……今頃何してるのかな)

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:28:30

    ーーーー
    料理が届いた。すごく美味しかったけど、それよりも…シュウくんが改めて彼氏なことに意識してしまって…味がよく分からなかった
    GQ「美味しかったね、マチュ」
    マチュ「う、うん…」
    GQ「…マチュ、今度はさ、2人でここに来ようか」
    マチュ「えっ、あっそうだね…」
    GQ「……そろそろ出ようか、連れて行きたい場所があるんだ」

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:52:34

    なんというか…シュウジも辛いだろうけど、これ一番辛いのマチュじゃない?
    どっちもまだ選べない状況から、無理やり選ばされたようなもんじゃん。

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 01:34:41

    あー、そっか…
    決着ついちゃった、って思ったけどマチュの心が両方に揺らいでる中で性急に選ばされたようなものなのか……

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 11:03:13

    ーーーーー
    あれから
    シュウくんはレンタカーを借りてからずっと車を走らせていた
    シュウくんは連れて行きたい場所があるって言ってたけど…
    どこに行くんだろう
    GQ「マチュ、今から行くところ、当ててみて?」
    マチュ「ええ?うーんなんだろう…あっあの有名な像のところ?」
    GQ「違うよ」
    マチュ「えーじゃああそこ!寺院!」
    GQ「それもハズレ」
    マチュ「じゃあどこなのさ」
    GQ「それは着いてからのお楽しみ」
    マチュ「シュウくんなんか意地悪になってない?」
    GQ「マチュが可愛いからついいじめたくなっちゃって」
    何気なくかけていたラジオからラブソングが流れ出す
    マチュ(…シュウくんの運転する姿初めてみたけど、やっぱりかっこいいな…シュウジもこんなふうに運転するのかな)
    GQ(……マチュ、本心では、きっと…)

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 11:04:18

    ーーーー
    そうして車は目的地についた、駐車場から降りた後私たちは少し歩いた後、洞窟の目の前に立っていた

    GQ「ついたよ」
    マチュ「洞窟?こんな所観光地になっていたっけ?」
    GQ「まあまあ、これからだよ、見せたいものは。あれに乗って行く先にあるんだ」
    シュウくんが指をさした先にボートが置かれていた
    マチュ「あれに乗るの?」
    シュウくんはコクンと頷いた

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 11:09:39

    ーーーー
    洞窟に入った瞬間
    海が青く光り洞窟内部が青く輝き始めた
    マチュ「うわあ………幻想的、こんな場所があったなんて」
    GQ「マチュとどうしてもここに来たくて、調べてたんだ」
    マチュ「すごい…こうして青い光に包まれていると…なんだかまるでこの世じゃないどこかにいるみたい」
    GQ「ここを初めてみた時、まるでマチュの色みたいだなって…思ったんだ」
    マチュ「私はシュウくんの色みたいだなと思ったよ?髪色とか」
    GQ「確かに、それもあるかもね…けど僕はマチュと出会った時まるで海に包まれたみたいな、そんな衝撃が走ったんだ」

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 11:14:05

    マチュ「シュウくん…」
    GQ「……今だけで、いい。今だけ…僕を見て、マチュ。アイツよりも……僕を見てほしい」
    マチュ「シュウくん……全部、わかってるんだね」
    GQ「……うん」
    マチュ「……わかった……今だけは……シュウくんを見る」
    嘘、ホントはずっとシュウジの事も考えてる
    けど今だけは……シュウくんとただただ一緒にいる事を、考えた。
    GQ「ありがとう。マチュ。君が……いつも僕らに取っての最善の行動を選んでいるの、わかってるから」
    マチュ「シュウくん…」
    GQ「そろそろ帰ろう、アイツが、待っている」

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 11:17:57

    ーーーー
    洞窟から出たらあたりは夕焼けに包まれていた
    マチュ「もう夕方…そんなに長くいたんだ」
    GQ「マチュ」
    私の名前を軽く読んだ後シュウくんは私を後ろから抱きしめてきた
    GQ「もうちょっと…このままでいさせて…」
    彼の声は少し震えていた
    私はそんなシュウくんを…そっと抱きしめ返した
    マチュ「シュウくん…私はここにるよ…ちゃんと、選んだ責任は取るから」
    GQ「マチュ……ありがとう」

    私たちは夕暮れの中でしばらく抱き合っていた
    人声一つ聞こえず波の音が響く中
    まるでこの世界には2人しかいないように思えた、
    そのことが…すごく胸に突き刺さった

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 11:25:57

    ーーーーー
    帰り際、私たちはレンタカーを返し終わった後
    近くのショッピングモールを歩きながらホテルに向かっていた時
    前方から白くて丸い…物体が私めがけて飛んできた
    マチュ「えっえええ!ちょっ!」
    GQ「危ないマチュ!」
    ??「ハロハローー!」
    ガッッ!!
    ――幸いにもシュウくんが庇ってくれたおかげで私は怪我をしなかったけど…
    シュウくんの顎に物体が飛んで負傷してしまった

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 19:41:44

    ハロに出番が?!ぶつかっちゃったけど一体どうして飛んできたんだ?!

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:31:17

    マチュ「シュウくん大丈夫!?顎赤くなってる…冷やさないと」
    GQ「いてて…大丈夫だよこれくらい」
    ??「ハロ!ハロハロ!」
    マチュ「なんなんだこれ…?ハロっていうの?」
    店員「すみませーん!商品のロボが急に暴走してしまって…!」
    マチュ「ちょっと!危ないじゃん!ちゃんと管理してください!あ、あと、氷と救急箱ってありますか?彼の顎にぶつかって怪我しているので」
    店員「申し訳ありません!今とってきます!」
    マチュ「シュウくん、後で手当てするから」
    GQ「頼もしいなマチュは。ありがとう」
    ??「マチュ!マチュ!」
    マチュ「えっ私の名前覚えちゃったの?商品なのに…やばいんじゃコレ」

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:32:31

    しばらくしたら店員さんが救急箱と氷を持ってきてくれたので私はシュウくんの手当てを始めた
    GQ「しみるね…いてて」
    マチュ「庇ってくれてありがとうシュウくん、けどもうあんな無茶するのやめて…」
    GQ「…それはできないな。体が勝手に動いちゃうから。それにこうしてマチュが手当てしてくれるし」
    マチュ「私がシュウくんが傷つく所見たくないの!はい、手当て終わり!」
    GQ「ありがとうマチュ」
    店員「まことに申し訳ございません!」
    マチュ「いえいえ、こっちも前をよく見てなかったので……あの、この子、私の名前覚えちゃって…」
    店員「でしたらこちらで廃棄処分いたします!」
    ??「ヤダ!ヤダ!マチュー!」

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:34:12

    マチュ「えっ……」
    GQ「あ、だったら――僕らがこの子、引き取ります」
    マチュ「へ!?いや、えっ?」
    店員「そ、そんな……でしたらお代は結構です!ご迷惑をおかけしましたので!」

    そう言ってシュウくんはハロを連れてホテルに向かい始めた
    GQ「じゃあお言葉に甘えて、行こうか…ハロだっけ」
    ハロ「ハロ!ツイテク!カンシャ!」
    マチュ「シュウくん!?」
    GQ「だって見捨てられない、でしょ?マチュに懐いてるし…コンチとも仲良くなれそうだなって」
    ハロ「ナカヨクデキルゾ!ハロイイコ!シュウクンイイヤツ!」
    GQ「ハロは良い子だね」
    マチュ「もう打ち解けてる…さすがコンチと過ごしてるだけある」

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:40:19

    ーーーー
    ホテルにて

    マチュ「遅くなっちゃったね、シュウジ、怒ってるかな」
    GQ「大丈夫だと思うよ、怒っていたら一緒に謝ろう」
    ハロ「ココ、イエ?」
    マチュ「違うよ、ホテルだよ。明日一緒に家に帰るんだよ」
    ハロ「ハヤクハイロウ!」
    ガチャッ
    扉を開いたらそこかしこにものが散乱していた
    GQ「ただいま………って寝てる」
    向こう側「💤」
    マチュ「部屋散らかりっぱなしじゃん…ずっと寝てるのかな」
    GQ「起こそうか?明日の荷物まとめないといけないし」
    マチュ「いいよ!寝かせてあげようよ。私たちでやろうよ、コンチもいるし」
    コンチ「ガピピピガガ」(おかえり2人とも、手伝うよ、…その子は?)
    ハロ「ハロ!コンチ?……ツヨソウ!ツヨソウ!ヨロシクナ!」
    コンチ「ガピピガガガ」(当然さ、僕は世話焼きロボのベテランさ!君からも只者じゃないオーラを感じるね…よろしくね!)
    ハロ「ベテラン…ツマリセンパイカ!センパイ!」

    GQ「もう仲良くなってるね……子供ができたらこんな感じなのかなあ」
    マチュ「ブッッホア!シュウくん!何を言ってるの!」
    GQ「……将来があったら、こんな感じに僕らは過ごしているんだろうな」
    マチュ「っっっ――――!ほら早く荷物まとめないと!」
    GQ「ふふ、そうだね」

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:43:37

    >君からも只者じゃないオーラを感じるね

    あの、この世界線のハロにも例の天パさんが憑依してたりするんです?

  • 90二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:47:49

    …ご想像にお任せします!^^

  • 91二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:51:43

    ーーーーー
    ホテル
    スイートルーム朝

    向こう側「ふあ〜〜あ、よく寝た、って何この惨状」
    僕は目の前の光景を見て驚いた
    マチュと【僕】が地面で寝っ転がっていて見慣れないロボとコンチが布団の雪崩に揉まれていた。
    はぁ……荷物をまとめてくれたのか。ありがたいけどこんな格好じゃ2人とも風邪引くよ…
    その時見慣れないロボが喋り始めた
    ハロ「シュウクンガフタリ!??」
    向こう側「その反応、懐かしいな…僕の名前はシュウジ、君は?」
    ハロ「ハロ!ヨロシクナシュウジ!」
    向こう側「うん、よろしくねハロ」
    ハロ「シュウジ、マチュスキ?」
    向こう側「好きだけど…諦めるんだ…これから」
    ハロ「スキナラアキラメタラダメ、シュウジ」
    向こう側「……本当は諦めてないよ、けどどうしたって追いつけやしない。昨日までは同じ位置にいたのにね…いつの間にか、抜かされたみたい」
    ハロ「シュウジ、ナカナイデ、ナカナイデ」
    向こう側「慰めてくれてるの?ありがとうハロ」

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:58:24

    ーーーー
    向こう側「そろそろ起こさないと駄目だよね…おい!起きろ【僕】!」
    僕は【僕】に蹴りを入れた、前にもこんなことあったな
    GQ「ぐはっっ!君さぁ…蹴りで起こすのほんとやめて」
    向こう側「良いでしょ…マチュの隣に入れるんだから」
    GQ「マチュは…」
    向こう側「言い訳するのやめてくれる?…惨めになる。早く帰りの用意しなよ」
    GQ「…わかった」

  • 93二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:59:26

    向こう側「マチュ、起きて〜」
    マチュ「んん…シュウジ?」
    マチュにそう呼ばれて
    一瞬…顔が緩みそうになった。もう、これから聞けないんだろうな。
    向こう側「そうだよ、ほら早く帰りの支度しないと」
    マチュ「もう朝になってたんだ…シュウジ…昨日はごめん」
    向こう側「…やめてよね、マチュが決めたんだ。なんで謝るのさ。早く行ってきなって」
    僕は無理やり笑みを浮かべマチュを洗面台へ行かせた

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:02:15

    マチュ「ぐぬぬ……ハロがスーツケースに入んないよ……」
    ハロ「マチュ!コワレル!テイネイニアツカエ!」
    マチュ「んなこと言われてもぉ……!ホント手がかかるんだから…!」
    GQ「無理に入れたら壊れちゃうよ」
    向こう側「……そうしてると子供みたいだね」
    マチュ「……そ、そうだねぇ」
    (……子供、かぁ…今の私には縁が遠い存在だけど……子供が出来たら、こんな感じなんだろうな…けどそうなったら……シュウジは、如何なってるんだろう)

  • 95二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:03:17

    ――きっと、こうして向き合えるのは“あいつ”なんだろうな。
    だから、選ばれた。

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 07:58:30

    どうなっちゃうんだ…

  • 97二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 16:59:11

    気になる気になる

  • 98二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:10:02

    空港にて

    彼らはホテルのチェックアウトを済ませ、空港まできていた
    行きと違い余裕を持って着き、ハロやコンチも問題なく審査を通り飛行機へと乗りこんでいた ちなみにスーツケースに入れる必要はなかった

    各々考えてることがありながらも飛行機はそれを気にする事もなく飛んでいく

    あれだけ行きで騒いでいた2人は静かでいた…座席の喧嘩もなく

  • 99二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:12:53

    GQは俯き、目を閉じ眠りにつき
    向こう側は無言でイヤホンを耳に差し、窓の外を見ていた
    コンチは静かに向こう側の膝に乗り、ハロはマチュの膝に乗っていた

    ――シュウジに、酷い事をしちゃったな。バルコニーでのキス…好きな気持ちは、本当だったから。
    あの時、してあげれば……良かった……なんて、今さら思ってしまう自分が、ひどく醜く思えた。

    ふと、窓の外を眺める彼の横顔が目に入った。
    どこを見てるんだろう。何を聞いてるんだろう。
    何も言わないくせに、あんなにわかりやすいんだ、シュウジは。

    ――もう、あの時みたいには…戻れないのにね。

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:14:00

    それから視線を前に戻すと、シュウくんは疲れたように眠っていた。
    機内に入ってすぐ、あっという間に。
    ……優しくて、暖かい人。だけど、最近は――特に“彼氏”になってからは、本音で話してくれていないように思う。
    自由でいてほしいのにな……シュウくんには。
    ――私は、シュウくんを縛りたくない。けど、私の存在が、あの人の首に鎖を巻いている気がしてならない。

    後ろの席では子どもがキャッキャと騒いでいる。私たちの間にはまるで透明な壁が出来てるみたいに感じた

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:15:49

    ーーーー
    マンション 夜
    私達は無事に家にたどり着いた……
    行く時はあんなにテンションが高かったのに、今は少し…
    間を感じる
    マチュ「お疲れ様二人とも、ありがとうねバカンス一緒に行ってくれて。おやすみ」
    GQ・向こう側「おやすみ」
    バタン

    ――扉の閉めるとき……やけに重く感じてしまった。
    これが怖くて決断できなかった。けど私はした。
    ……こんな事なら、ずっと迷ってたほうが……
    ううん!違う!それじゃあ誰も……幸せにならない
    私は決めた、決めたんだ……
    そう、心に言い聞かせた

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:18:21

    向こう側「ただいま…」
    部屋の電気もつけず、鞄だけ放って、ベッドに倒れ込んだ。
    天井をぼんやり見つめながら、あの日のことがよみがえる。

    マチュが倒れた時、アイツは……動揺してたけど、すぐに覚めて行動し始めていた。……アイツは壊れなかった。
    藝祭だってそうだ……きっとマチュは、アイツが好きだから。
    だからバカンスで、少しでもこっちを向いてもらいたかった…多少強引でも、マチュは優しいから、僕を見てくれると信じて。
    ――だけど、「……結局、ダメだったな」

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:19:40

    コンチ「ガガピピガピ」(シュウジ、ここでは泣いていいよ、シュウジ)
    向こう側「泣かないよ、僕……決めていたから……どんな結果であろうと……走り切るって」

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:20:49

    扉の閉まる音がした
    GQ「ただいま……」
    ハロ「シュウクン!ココガシュウクンノイエ?」
    GQ「そうだよ、君のメンテナンスも後々しなきゃね。」
    ハロと会話しながら荷物を片付けていく。
    片付けながら……マチュの言葉を思い出していた

    ――『責任は、取るよ』
    嬉しい、嬉しいはずなのに……
    少しだけ、距離を感じてしまった
    GQ「………マチュに僕を好きになってもらいたくて、今まで頑張ってきたけど……マチュはどう思ってるんだろう」
    こんな事、マチュには言えない。きっと言ったら……僕が壊れてしまうだろうから
    GQ「気、遣われてるのかな…」
    選んでくれた、それは事実なのに…

  • 105二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:22:51

    このレスは削除されています

  • 106二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:25:05

    ーーーー
    マンション朝
    いつも通りの…日常が始まる、つもりでいた
    私の決断は思った以上に日常を変えてしまった
    朝、いつも通りシュウジも来るのだと思っていたけど
    シュウジがこう言い出した
    向こう側「こうゆうのはさ、もう彼氏の役目じゃない?。僕はこれから先に行くよ、ちゃんとマチュを守ってよね〖僕〗」
    GQ「マチュを、守れる人間は……何人だっていたほうが、いい」
    向こう側「わかんないかな、気、遣ってあげてるの。とにかく僕はもう行くからじゃあね〜二人とも」
    そう言ってシュウジは私達に背中を向けて手を振り、先に行ってしまった

    ……私は、何も言えなかった。追いかけられなかった

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:28:10

    ――――
    私はシュウくんと別れたあと、職場に顔を出した

    マチュ「おはよう皆、これ頼まれていたスイーツ。苦労したよ買うの〜みんなで食べてね」
    コモリ「これこれ、待っていたのよ〜ありがとうマチュ!バカンス楽しめた?」
    マチュ「うん、楽しかったよ」
    ニャアン「おかえりマチュ、美味しそう…」
    エグザべ「良いのかい?こんなにもらってしまって」
    マチュ「良いんだよ。みんなに仕事してもらったんだから…これくらい当たり前だよ」
    ニャアン「ありがとうマチュ」
    エグザべ「じゃあそうゆう事なら遠慮なく……」

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:29:13

    コモリ「エグザべくんそれ私が狙ってるやつ!」
    エグザべ「早い者勝ちだ!」
    ニャアン「早く確保しなきゃ……!」
    シャリア「皆さんうかうかしてると私が貰ってしまいますよ」
    エグザべ「社長!あ!それ僕が狙っているの…!」
    シャリア「早い者勝ち、ですよエグザべくん」
    コモリ「してやられたね〜エグザべくん」
    エグザべ「グッ……」
    ニャアン「スタートダッシュが仇になったね」

    マチュ(…仲いいな、みんな。少しだけ、妬けるな)

    奪い合いが終わったあと皆は仕事に戻った
    私は久々の職務に苦戦しつつもプロジェクトは順調に進行していった

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:31:08

    ――――
    あれから月日が進み私は会社と自宅の往復、そして……シュウくんとの送り迎えも続いてた、シュウくんはとても私に良くしてくれてる……最初から、

    私は、シュウくんに無理をさせていないだろうか、
    そう思うと途端に不安になってきた
    シュウくんは……本当に私と一緒にいれて、嬉しいのかな

  • 110二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:32:22

    ――――
    株式会社ソドン

    月日が立ち世間では秋一色になっていた
    秋だというのにこの暑さは何とかならないのか…
    エグザべ「今日38度超えらしいから気をつけろよみんな」
    コモリ「暑すぎるわ……」
    ニャアン「もう9月なのに…」
    マチュ「みんな頑張ろ……」
    シャリア「おやおや皆さんお若いのに……怠けていませんか?そんな皆さんに追加の仕事を持ってきましたよ」
    エグザべ「地獄だ!」
    コモリ「若者いじめ反対!」
    ニャアン「いじめ断固反対〜!」
    シャリア「ふふ、それでは頑張ってくださいね。マチュくん……この間のプレゼンで伝えたい事があるので社長室へ来るように」

  • 111二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:33:46

    マチュ「は、はいっ!」
    ニャアン「この前のプレゼンの結果かな」
    エグザべ「うまく行けばこのプロジェクトも終わりかぁ〜」
    コモリ「なんだかんだ楽しかったわね」
    ニャアン「まあ、プロジェクトが終わってもここで一緒に働く事は変わらないから終わった感がないね」
    エグザべ「じゃあ打ち上げでもするか?」
    ニャアン・コモリ「いいね」
    マチュ「みんな元気だな…」

  • 112二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:34:57

    私はヒゲマンに呼ばれて社長室に来ていた
    きっと今回のプロジェクトのプレゼンについてだ
    ヘマはしなかった…はず
    シャリア「マチュくん、前回のプレゼンですが先方から大変好評でした…それともう一つ、マチュくんには海外の本社から連絡が来ています」
    マチュ「えっ?」
    シャリア「今回のプロジェクト資料とプレゼン録画を、私が参考資料として本社に提出していたんです。その結果、“彼女に直接任せたい案件がある”と打診がありました」
    マチュ「…………」
    シャリア「もちろん、すぐじゃなくてもいい。本社での契約は半年〜一年。期間限定で“交換プロジェクトリーダー”という形になります」
    シャリア「マチュくんは、どうしたいですか?」

  • 113二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:39:55

    ニャアン「帰ってきた…マチュ、社長なんて言ってた?」
    マチュ「大変好評だったってさ」
    エグザベ「おお!良かったなマチュ!」
    コモリ「やったじゃない。なら今度ぱっーと打ち上げしましょ」
    マチュ「それと…海外でプロジェクトリーダー、やってみないかって」

    ニャアン「すごいじゃん!…離れるのは、寂しいけど…応援する」
    コモリ「海外なら経験あるから色々アドバイスするわよ」
    エグザベ「海外か、向こうでも頑張れよ!」
    マチュ「気が早いよみんな…まだいくかどうかすら迷ってる」
    ニャアン「そうなの…?」
    マチュ「うん、なんだかんだこの仕事、好きだし…無茶振りはクソだけど」
    ニャアン「良かったぁ…けどマチュのことなら私、応援するから」

    ――海外、シュウくんに言わないとな
    シュウジ…は、どうしよう

  • 114二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:47:07

    ――――――
    マンション夜

    マチュ「シュウくん、いつも送り迎えありがとう」
    GQ「なんてこと無いよ、マチュのためならなんだってするんだから」

    マチュ「……シュウくんはさ、私と一緒で疲れない?」
    GQ「そんなこと無いよ」
    マチュ「シュウくん、私に気を遣うの、やめて」
    GQ「遣ってなんかいないよ、僕がやりたくてやってるんだ」
    マチュ「……私はシュウくんに無理をさせてないか不安なの」

  • 115二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:50:39

    GQ「無理なんかじゃないよ、僕はマチュと入られて幸せなんだから、今でも思うよ……本当にマチュは僕を選んでくれたって…………そうじゃなければ僕は…消えてた(ボソッ)」

    シュウくんの声が聴き取れなかった…
    マチュ「シュウくん今なんて」
    GQ「何でもないよマチュ。おやすみ」
    マチュ「待ってシュ」
    バタン
    扉の閉まる音が響いた
    ――海外のこと、言えなかった。言ったらシュウくんが…
    消えてしまいそうで、言えなかった

  • 116二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:52:43

    マチュの笑顔が、少しだけ揺れて見えた。
    きっと、何かを言いたかったんだと思う。
    ……でも、僕はその続きを、聞けなかった。
    聞いてしまったら、何かが壊れてしまう気がしたから。

    マチュが笑ってくれるなら、それでいい。
    僕は、そのために生きてるんだから

  • 117二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:55:05

    けど……怖いんだ。
    僕を選んだこと
    それが“優しさ”だったら。
    “同情”だったら。
    “責任”だったら――

    僕は、もう耐えられない。

    ……マチュ。
    もし君が僕に、なにか言えなかったことがあるなら、
    言わなくていいよ。
    君が言えるようになるまで、僕は待つ。

    だって僕は、“選ばれた”んだから。

    ……本当は、違う。
    選ばれたのは、【シュウジ】だって、
    頭の中では、わかってる

    ――やるべきことから、目を逸らしてるだけ

  • 118二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 05:09:32

    保守

  • 119二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 14:34:59

    全員幸せになれる展開はあるんだろうか

  • 120二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:20:26

    ーーーー
    天気は晴れ、今日はプロジェクトがうまく行った記念に打ち上げで近くの河川敷でバーベキューをしていた
    エグザベが火力を間違えて燃えすぎたり、ニャアンが川の魚が急に暴れて驚いてたり、コモリンの酒癖がやばくてヒゲマンが珍しく慌ててたり、
    馬鹿騒ぎをしながら私たちは楽しんでいた
    マチュ「ヒゲマン慌てすぎw」
    シャリア「コモリくん!?流石にやめなさい!こんなところで寝るのははしたないですよ!」
    コモリ「あ〜〜?うっさいわね!変なヒゲのくせに生意気よ!」
    シャリア「いだだだ引っ張らないでください!」
    エグザベ「ニャアン!水をくれ!火が治らない!」
    ニャアン「無理無理無理!これ水かけたら余計悪化するよ!」
    エグザベ「くそっどうすれば良いんだ!」
    マチュ「まだ火収まってないの!?」
    ニャアン「どうすればいいのマチュ〜!」
    マチュ「私火消し壺持ってる人いないか探してくる」

  • 121二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:23:54

    マチュ「なかなかいないな…時期はずれにバーベキューしてるしなぁ、あれ、あそこにいるの、………シュウジだ。」
    河川敷の裏の方でシュウジが絵を描いていた
    私に気づかず一心不乱に描いていた
    マチュ「シュウジ!」
    向こう側「…!マチュ、こんなとこで何してるの」
    マチュ「あー打ち上げで職場の人とバーベキューしてるの。シュウジ火消し壺って持ってる?」
    向こう側「ああ、たまに炭で描いたりするから持ってるよ、どうぞ」
    マチュ「ありがとう、…まだここにいる?」
    向こう側「いるよ」
    マチュ「後でまたきてもいい?」
    向こう側「……【僕】が悲しむよ」
    マチュ「…話したいことがあるから、それだけ、じゃいくね」

  • 122二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:25:24

    マチュ「お待たせニャアン、借りてきたよ」
    ニャアン「助かったよマチュ〜!エグザベくんほら早く入れて!」
    エグザベ「わかったわかった!今やるってうわ!また噴き出した!」
    ーーーー
    マチュ「ニャアン、知り合いが来てたからちょっと話してくるね」
    ニャアン「…お隣さん?」
    マチュ「なんでわかるんだ…」
    ニャアン「マチュがそんな顔するのお隣さんしかいないし…夕方には帰るからそれまでに戻ってきてね」
    マチュ「わかった!」

  • 123二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:26:32

    私はシュウジ元へと帰ってきた
    マチュ「お待たせシュウジ」
    向こう側「いいよ」

    マチュ「あのさ、私……海外に、転勤するかもしれない。まだ決まったわけじゃないんだけど!」
    向こう側「……マチュ、行ってきなよ。世界は僕の思った以上に広かった。マチュも見た方がいい」
    マチュ「シュウジ。引き止めないんだね」

  • 124二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:28:09

    向こう側「…縛るのはやめた。僕はあの無人島で全てを伝えた。僕はマチュに自由でいてほしい。それを僕が縛ってはいけない。そう気づいたんだ。
    あの時の告白で」
    マチュ「シュウジ、私は本当は」
    向こう側「ストップ。…聞いたらまたマチュを縛ってしまいそうになる。あの瞬間、頭に浮かんだのは【僕】だった。そうゆうことでしょ」
    マチュ「シュウジ………」

  • 125二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:29:18

    向こう側「…僕は、ずっと好きだよ、君のこと」
    ――私も、好きだよシュウジ
    言えない気持ちを、私はひた隠しにして心の中でシュウジにこう言った
    マチュ「シュウジ、後ろで絵描いてるの見てていい?」
    向こう側「…いいよ」
    私は夕方になるまで、シュウジが絵を描くのを見ていた
    彼の思いが絵を通して伝わる、
    好きってはっきり言えたら、言ったら
    そんな後悔しか、浮かばなかった

  • 126二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:31:32

    私は……何かを選択するのが、昔から怖かった
    選択したら、もうひとつを捨ててしまうのが怖い…ずっと

    シュウジと別れた後みんなと合流して家に帰った
    家に着いた後
    私は、ふと過去を思い出した

  • 127二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 19:17:39

    ーーーー
    私は小学生の時、
    近くで保護した猫2匹を家で飼いたくて両親と揉めたことがあった
    母「マチュー早く決めなさい2匹も飼えないんだから…1匹で十分でしょ」
    マチュ「ヤダ!2匹一緒じゃなきゃいや!」
    父「そんなこと言うなら2匹とも捨ててきなさい」
    マチュ「や!」
    父「マチュ、これからの人生、選択を迫られる時が来る。それの予行練習だとおもいなさい」
    マチュ「けどこの子達は一緒じゃないと!」
    母「マチュ…今日はもう寝なさい。明日決めましょう」
    そう言って嫌がる私を母は寝かせた

  • 128二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 19:18:41

    次の日、部屋にいたのは猫1匹だった
    マチュ「おかーさん、もう1匹は」
    母「元の場所に戻したわ」

    私はパジャマのまま猫を拾った場所へと戻った
    ハアッ ハアッ ハアッ

  • 129二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 19:19:45

    着いた時には、昨日まで生きていた子が…動かなくなっていた
    ずっと私は泣いていた
    そこから何かを選択するのが怖くなった
    選択したら、選んでない方は…と考えると
    あの子猫の死体が…浮かんでくるから

    その後私はただ走っていた。どこに行くかもわからずに
    視界が黄色かったのは覚えている
    ――何か、暖かい光に包まれた感覚はあるけど
    そこがどんな場所だったか、覚えてない

  • 130二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:22:48

    ――――――
    GQSide

    僕は、選ばれた。
    それなのに……選ばれた気が、しないんだ。

    君は隣にいるのに、
    その心はどこか遠くを見ているようで、
    僕は……その目を直視するのが怖い。

    本当は、気づいてる。
    マチュが、なにかを抱えてることも。
    たぶん、その話を僕にできない理由も。

  • 131二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:23:56

    でも僕は、知らないふりをした。
    そうしなければ、自分が壊れてしまうと思ったから。

    僕はマチュのために存在してる。
    だけど同時に、
    マチュの重荷にもなっている――
    そんな気がしてならないんだ。

  • 132二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:29:11

    頭にアイツがよぎる。当たり前か、〖僕〗だから………

    君の選択が本物だったのか…不安で心が震える。
    あんなに願っていたけど……選ばれたけど、僕は…【僕ら】は、同じだから
    決意を固めなきゃいけないかもしれない
    【僕】のためにも

    ハロ「シュウクン、イクノカ」
    GQ「うん、ごめんねハロ…マチュの家に……君は預けるよ」
    ハロ「シュウクン、ハロハカナシイ」
    GQ「……元気でね、ハロ」

  • 133二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:30:12

    あのバカンスから、〖僕〗との関係が変わった。
    いつも一緒に行動していたけれど、あの日を境に……
    僕らは、顔を合わせない生活を選んだ。

    ……僕は、次第にマチュといる時間が増えていった。
    一方でアイツは――藝大にも来ず、僕の呼びかけにも応えない。
    たまに会えても、はぐらかして終わる。

    その沈黙に、終止符を打つために。
    僕は、アイツを“ここ”で待った。
    ――きっと、来る。ここは、僕らの始まりの場所だから。

  • 134二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:35:43

    GQ「……“僕ら”の、ここでの最初の作品。」
    グラフィティアートの前で、僕は立ち尽くす。
    やがて――
    向こう側「……なんで、お前がいるんだよ。」
    GQ「君と話をするために。」
    向こう側「……話すことなんて無い。マチュの隣にいなきゃ駄目でしょ。」
    GQ「違う。」
    向こう側「……何が違うんだよ。」
    GQ「マチュは、君が好きだよ。」
    向こう側「…………冗談もいい加減にしてよ。
    あのときの、無人島……ハッキリ、マチュは……君を“好きだ”って言ったんだ!」

  • 135二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:38:45

    GQ「……それでも、君も気づいてるはずだ。
    マチュが“本当に”好きなのは――君だって。」

    向こう側「…………君、まさか。」

    GQ「……だって。
    〖僕〗だから。」

    向こう側「……やめろ。」

    GQ「……“諦めたフリ”なんて、もうやめなよ。
    君だって、マチュのこと、好きなんだ。
    だから僕も……好きになったんだ。」

    向こう側「違う、違う!!マチュは――君のことが、好きなんだ!」

    GQ「……“夢”から、覚めるときが来たんだよ。
    〖シュウジ〗。」

    向こう側「君……何をしようとしてる。」

    GQ「……“真実”を、告げに。」

    僕は踵を返す。
    背後で、アイツが何かを叫んでいた気がする。
    けれど――僕はもう、止まらない。

    マチュに、真実を告げに行く。
    明日のデートで――すべてを。

  • 136二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:42:25

    ――――
    マチュSide

    今日はシュウくんとのデートだ
    あれから定期的にデートはしてるけど……シュウくんは、私に本当の姿を見せていないような、そんな感覚がした

    マチュ「おまたせシュウくん」
    GQ「待ってないよ、今日も可愛いね、マチュ」
    マチュ「ありがとう」
    GQ「早速行こうか、今日の映画楽しみにしていたんだ」
    マチュ「得体のしれない怪物と少女の恋の物語だっけ」
    GQ「ちょっと怪物が怖いんだけど少女との純情な愛がすごく良いんだよ」
    マチュ「へぇ…私達もそんなふうになりたいな」
    GQ「もうなってるよ」
    マチュ「そ、そうかなあ〜照れるなあっ!ポップコーン買おうよ」
    GQ「飲み物も忘れずにね」

  • 137二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:43:32

    夏風邪じゃなくて喘息だったし咳がひどすぎてまともに保守できないので今日で最後まで上げちゃいます

  • 138二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:47:04

    映画館のブザー音がなる
    シュウくんがおすすめしてくれた映画…とても切なくて、苦しく。でも最後には少女からの愛で怪物が……初めての愛を知る話だった。私は……涙がこみ上げてきた。

    やっぱり……シュウくんに聞かなきゃならないと同時に感じた。気を遣わせたくない、シュウくんにはもっと自由になってほしい、この映画の少女が怪物にしたように、私にすべてを曝け出してほしい。シュウジに対する……思いはかき消せない、けどシュウくんを好きな気持ちだって……本物なんだ!!
    マチュ「……グスッ……ズビッ」
    GQ「……マチュ、これで涙拭いて」
    マチュ「……ありがとうシュウくん、ねぇ、私…映画が終わったら、伝えたい事があるんだ…付き合って」
    GQ「もちろん、僕はマチュの物だから」

  • 139二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:48:08

    映画が終わり私達は周りの人がいなくなってから席を立つ
    この思いを止めたくない、
    はやる気持ちを抑えシュウくんと映画館をでた

    GQ「マチュ、伝えたい事って何?」
    マチュ「ここじゃ、人手が多いから……なるべく静かな所で話したいな」
    マチュ「あのアート通りに私の好きなグラフィティがあるからそこで、話そう」

  • 140二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:49:46

    ――――
    アート通り
    グラフィティ前

    マチュ「好きなんだ、ハラヘリアオムシとカラカラチョウ。ここのグラフィティ前にいると安心するから」
    GQ(昨日もここにきたな…マチュ、好きでいてくれてる……のか。僕の絵)
    マチュ「シュウくん、私ね、無人島の時、真っ先にシュウくんがお惣菜を持ってきてくれたのを思い出したの。あの時……私の中で思った以上に、報われたの」
    GQ「あれは……僕もマチュと接触したかったから」
    マチュ「だから、選択してしまった。愛してしまったけどシュウジも……同じぐらい、愛してる」
    GQ「……うん、知ってた」
    マチュ「シュウくん、シュウジは、私に全てを曝け出してくれた。アートを使って」

  • 141二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:51:42

    マチュ「けど、シュウくんは…私の前で、あまり絵を…見せないよね。シュウくんの絵って優しくて…暖かいけど。
    底が見えない。藝祭の絵を見て、改めて思ったの」

    マチュ「シュウくん、私はシュウくんに全てを曝け出してほしい、私もシュウくんに全てを曝け出したい
    知りたいんだ……シュウ君のことを」

    GQ「〖僕〗は〖僕〗、それ以上何もない……」
    マチュ「そんなことない、シュウくんの素敵な所はいっぱいある。だからもっと知りたい。シュウくんのこと!」

  • 142二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:54:15

    GQ「…………………………わかった、全てを、曝け出すよ」

    マチュ「シュウくん…!」

    GQ「マチュ、言わなきゃいけないと思っていた。全部言う、マチュ。けど覚悟だけは……しておいて」
    マチュ「そんなの、とっくの等にしてるよ!」
    GQ「……まず、僕らの事を語らなきゃいけない、マチュ、ついてきて…今から行く場所は、誰にも教えちゃいけない」
    そう言ってシュウくんは歩き出した
    マチュ「わかった、行くよシュウくん」
    これで……シュウくんの全てがわかる。
    この頃の私は能天気にそんな事を考えていた
    あんな事になるなんて……思いも知らなかった

  • 143二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:20:27

    ――――――
    GQ「……着いたよ」
    そう言って、シュウくんが私を連れてきたのは
    ――小さな、忘れられたような花畑だった。
    空き地の一角に、ミモザの花々が静かに咲いていた。

    マチュ「……ミモザの花畑」

    なんだろう、この感じ。
    前にも……ここに来たことがある気がする。
    あの子猫を選べなかった時、私は現実を受け入れたくなくて、がむしゃらに走って……
    泣きながら辿り着いた、あの黄色い景色。
    そうだ――
    私は、この場所で、ひとりで泣いていた。
    胸が張り裂けそうで、でも誰にもどうしたらいいか分からなくて……
    誰かに見つけてほしくて、でも見つけられたくなかった。

  • 144二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:21:27

    GQ「……マチュ……これから話すことは、〖僕〗――いや、〖シュウジ〗には絶対に内緒にしてほしい」
    マチュ「……わかった」

    そうして、シュウくんは語り始めた。
    それはまるで、
    おとぎ話のようで――
    とても受け入れ難い残酷な、真実だった

  • 145二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:22:55

    ――昔々、あるところに一人の少年がいました
    名前はシュウジは・イトウ。彼はまだ五歳でしたが好奇心旺盛で絵を描くのがとても好きな子でした。
    しかし彼には家族がおらず、天涯孤独の身で、孤児院で暮らしていました。彼はそこかしこに絵を描き、皆を困らせており、ついには先生から罰として外に出されてしまいました。彼はとても悲しみました、友達も、親も、彼にはおらず……自分の理解者が欲しかった彼はそのまま孤児院を家出しました 。

  • 146二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:23:56

    彼は外の世界に心を踊らせました。もしかしたら自分の事を理解してくれる人がいるかもしれない、そんな事を考えながら街中に絵を描いていました、理想の自分を、世界を。けれども飛んでくるのは罵声、鬱陶しそうな目、奇怪な視線。彼は気にせず絵を描きました。…ですがそれは長く続かなかった
    ご飯も、家もない子供……生き延びれる確率なんてゼロに等しい
    彼は……それでも絵を描くのをやめませんでしたが
    せめて寝床だけでも探そうと思い辺りを歩き回りました。

  • 147二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:26:05

    そして、ミモザの花畑を見つけたのです。
    そしてここは、祈ると願い事が叶うとされている――そんな噂の花畑でした。

    GQ「それが、ここなんだ」
    マチュ「そんな言い伝えが、あったんだ」
    GQ「……話を戻すよ」

    彼は花畑で眠りにつきました……
    願い事が叶うという噂、それを知っていた彼は……
    一つの花に話しかけていました。――僕を理解してくれる人がほしい、何でも言い合える……そんな――

  • 148二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:27:25

    マチュ「シュウくん、この話さ、まるでシュウジが……一人見たく聞こえるんだけど、」
    GQ「そしたら……花畑がひかり、彼と全てがおんなじの子供がともに寝ていました」

  • 149二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:28:25

    ――そうして彼は、彼らは二人で生き伸びてきました。
    シュウジは変わった、まるで元々二人いたかのように振る舞い始めました。そしてある人に彼らは拾われ……僕はシュウジ・イトウとして生き始めた
    彼らの周りは……元々彼が一人の存在とは知らずに、二人だと思い込むようになりました。何故か、それは僕がシュウジ・イトウに関する全てを改編してしまったから
    僕の、シュウジの都合のいいように……世界は回ってるから

    マチュ「――――シュウくん、まさか」

  • 150二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:29:52

    GQ「僕はね、シュウジの想いから生まれたシュウジの理解者。彼の願った姿。シュウジ・イトウはこの世でただ一人、僕の正体は奇跡が起きて人間の真似事をしている、花でしか過ぎない。だから……本当に選ばれるのは、僕じゃない」

  • 151二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:31:30

    マチュ「……私に初めて接してくれたシュウくんは、とても花とは思えないぐらい…暖かった。だから……シュウくんを選んだんだ」

    GQ「僕らがさ……シュウジが互いを〖僕〗って言う理由、
    僕の存在を揺らがせないため、なんだ。鏡合わせでいる事で僕という幻覚は存在出来る。
    アイツが僕を否定すれば……僕も消えるのに。楽になるのに」

  • 152二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:32:33

    マチュ「シュウジは、それでも……シュウくんと一緒にいたいんだよ、私だって……そう! シュウくんといたい……幻覚であったとしても!」

    GQ「……まだ“僕”がただの願いで形もなく、彷徨っていた頃、泣いてる女の子がここに来て、どうしようもなくその姿が気になった」
    GQ「ただただ、きれいだと思ったんだ。悲しいのに、綺麗だった。……その記憶だけが、僕の中にずっと残ってた」
    マチュ「……私も、ここに来て、暖かい光に包まれて…すごく、安心した」
    GQ「うん。今ならわかる。たぶん、あれは君だったんだ」

  • 153二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:34:22

    (GQは、しばらく視線を落とし、指先を組んだ。
    そして、静かに――まるで覚悟を固めたように口を開いた)

    GQ「……でも、ずっと思ってたんだ。僕は誰かの願いでできた存在で、
    いずれは終わりを迎えるって」

    GQ「この関係も……もうすぐ楽になるよ」

  • 154二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:35:30

    (そう言って、シュウくんはポケットから、小さな箱を取り出した。
    それが何か、私はすぐにわかった)

    そう言ってシュウくんは私にマッチを渡してきた

    GQ「この花畑に火を灯せば、僕は消える、僕の存在ごと」
    GQ「君と出会って、初めて……自分が存在してもいいんだと、思った。だから」
    GQ「君が、引導を渡して」

  • 155二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:37:07

    私は……そのマッチに火をつけることができなかった。
    震える手から、箱はぽとりと落ちた。
    マッチの箱は……私の涙で、滲んでいた。

    マチュ「そんな事……できるわけ、ないっ……! できるわけ、ないでしょ……っ」

    私は膝をつき、崩れるように泣いた。
    火を灯すなんて、無理だよ。
    だって――

    私は、シュウくんが――
    生きていてくれることを、心の底から願ってるから……!

  • 156二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:38:31

    GQ「マチュはね、”シュウジ" が好きなんだよ。僕は、アイツの真似事をしてるだけだから……僕さえいなくなれば、マチュの苦しみは無くなる」
    マチュ「私まだ……シュウくんのこと何も知ってない……」
    GQ「これが僕の全てだよ。僕は、アイツの生み出した幻想。それ以外、何もない」

    マチュ「そんなことない、そんなことないよ!シュウくんは!私にたくさん……たくさん優しくしてくれた!暖かった!そんなに……優しい人が!何もないなんてない!!悲しい事、言わないでよ!私は、シュウくんが、シュウくんも!好きなんだよ!………燃やすなんて……できないっ」

  • 157二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:40:09

    GQ「僕の行動は、シュウジが君にしたくて願った行動でしかない。僕らはどうしたって同じものを好きになり、同じものを嫌いになる。最初から君に好意を向けている人間は一人なんだ。知れば知るほど……僕には虚無しかない。だからここで終わり」


    マチュ「それでも……知りたいんだ!シュウくんの事!」
    GQ「マチュはそれだとまた……僕らの間で苦しむ」
    マチュ「シュウくんが消えるぐらいなら苦しんだっていい!」

    GQ「本当は……マチュが苦しんでるのに、見て見ぬふりをしてた。
    選ばれたことが嬉しくて、それだけを信じたくて……
    でも……気づいてたんだ。
    僕の存在が、君の中の何かを縛ってたってことに
    選ばれてしまったせいで、選んでしまったせいでマチュは……余計に苦しんでる
    だから――
    “どちらも好き”って言った君の言葉を、僕がひとつにしようとした。
    勝手だったのは、僕の方なんだ」

  • 158二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:42:22

    GQ「――ここで、終わらせる。歪んだ関係を」

    ――そう言ってシュウくんはマッチを花畑に灯した

    マチュ「やめて……やめてシュウくん…!」

    私はそれを必死にかき消した
    がむしゃらに、目の前の愛する人を消したくなくて
    必死で……必死で!

    マチュ「!!!シュウくん!!ヤダ!!嫌!!消えちゃ嫌!」
    GQ「この歪な関係を、終わらせよう。マチュ。本当の”シュウジ"に、伝えてあげて。その思いを。」

    ――さようなら……最期に君に会えてよかった。

    シュウくんの身体が……次第に花畑に溶け込んでいった。
    まるで、最初から存在していなかったかのように……。
    シュウくんの存在が、音もなく、揺らぎ始めた。

  • 159二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:43:51

    私はこの儚くて強い……"シュウジ"を見捨てたくなかった
    どうしても、一緒にいたいんだ。

    その一心だけで、ただ火を消すことに夢中になった。

    シュウくんは虚無って言っていたけど、
    私は確かに――シュウくんに救われたんだよ
    あの時、仕事で疲弊していた私に、話しかけて、お惣菜を持ってきてくれた君に。
    ……虚無なんて、言わないでよ

    マチュ「この!……消えろ!消えろよ!炎なんて……!消えてしまえ!
    シュウくん……私がそんな事、させない!
    消えるなんて……許さない。
    虚無なんて、言わないでよ……!」

  • 160二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:45:17

    私が必死で火を消そうとする中……
    突如として消化器の煙が火をかき消した

    後ろにはシュウジがいた
    向こう側「この……バカ……」
    GQ「……」
    向こう側「大馬鹿野郎だよ!〖僕〗!何してるんだよ!」
    GQ「……もうそれ言わなくてもいいよ、〖シュウジ〗。いずれこうなるべきだった」
    向こう側「そんな事僕は望んでない……願ってもいない!」
    GQ「君にはもう沢山の理解者がいる、そして……僕らが生涯をかけて探していた、"モチーフ"であるマチュと出会えた。君は絵を描いてもずっと、ずっと満たされていなかった……けど、マチュに出会えて変わった。
    偽物は…もういなくなるべきだ」
    向こう側「マチュにとっては君だって……本物なんだよ、僕にとっても……本物だ」
    GQ「僕は君の……代弁者でしかない」

  • 161二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:47:24

    向こう側「なら、何でマチュを諦めなかった。何で僕と争ってまで、マチュを求めた。それは君の気持ちだろう!」
    GQ「君がマチュを諦めなかったから、僕も諦めなかった…諦めきれなかったんだよ。けどもう…僕は僕がいる事で苦しむマチュを見たくない」

    マチュ「……確かにずっと選択してからも、苦しかった。
    けど!それでも……一緒にいたい……私は、シュウくんが消えるのなんて、耐えきれない」

    向こう側「……〖僕〗、僕はさ、マチュと出会えて確かに人生が色づいて、キラキラし始めた。けど僕は初めて生きてるって実感したのは……あの花畑で起きたとき、君がいたから。生き抜こうと思った。君は僕の理解者だから」

  • 162二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:48:41

    GQ「〖シュウジ〗、僕らにとってさ、この世界で僕らの存在が深堀されずにいるか………考えたことある?」
    向こう側「双子だって……思われてるんでしょ」
    GQ「違うよ、僕がそう…変えてしまったから」
    向こう側「変えても……僕の人生にさして影響はない、むしろ都合がいい」

    GQ「世界を勝手にかえて、都合よく塗り替えて
    …………それ相応の、代償がないと、出来ないよね」

  • 163二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:52:48

    向こう側「……は、」
    GQ「僕が、あの時"存在"を願ったから……。
    シュウジが一人であるべき世界を、二人にしてしまった。
    そのゆがみを維持するには、僕らのどちらかが犠牲になる必要があった」
    向こう側「なにそれ、僕、そんなの知らない」
    マチュ「なんで……なんでシュウくん」

    GQ「だから最期にマチュに会えて良かった。〖シュウジ〗、君の理解者が…ようやく現れたんだ。このままだと僕は蝕み初めて花は散る、その前に…君の手で消えたかったんだ。マチュ」

    マチュ「……そんなの、ずるい」


    マチュ「私は、今まで逃げてた。シュウくんを選んだあとも、
    けど気づいてしまった……選べないじゃない
    どちらも愛してるんだって
    私はもう、どちらか一人なんて選べない
    だから……お願い、シュウくん、私のために生きてよ」

  • 164二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:54:19

    向こう側「………君がいたから、僕は生きれた。今更消えるなんて……許さない」

    GQ「……そんな事言ったって、もう手遅れだ。」
    向こう側「手遅れなんかじゃない、何か方法があるはず、僕はここまで生きれた、君が生きる方法だってあるはずっ……」

    僕は慌てていた、〖僕〗が消えそうになるのを……止めるために、如何すればいい、如何すれば、いいんだ…
    思い悩んでいた時にマチュがこう言った

  • 165二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:55:25

    マチュ「二人とも、改めて話したい事がある」

    マチュ「私は、二人が好き、愛してる。
    選べなかった……けど私はもう逃げるのをやめる。二人とも好きなんだ。どうしょうもなく好きなんだ!!どちらかが欠けても……駄目なんだ! シュウジ、シュウくん、私はもう迷わない、二人とも、愛してる。」

  • 166二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:57:10

    GQ「……そんな希望、見せないでよ。もう僕に時間はないのに。身体の奥から……消えていく感覚が、消えないんだ」
    向こう側「だったら、できる限り生きよう。少しずつでもいい、痛くても、苦しくても。
    僕らで……もう一度、やり直そう。マチュと、君と、僕とで――〖シュウジ〗」
    マチュ「だからシュウくん、私の…いいや、私達の為に、生きる事を諦めないで。それが私の、私達の願い。だよね?シュウジ」
    向こう側「うん、そうだね、マチュ。それが僕らの願いだよ」

  • 167二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:58:23

    ――瞬間、花畑が、まるで夜空を閉じ込めたように光りはじめた。
    一輪、また一輪と、ミモザが柔らかく輝き、ポツポツと蛍のような光が辺りに舞い始める。
    マチュ「うわ……! 急に……花が光り始めた……」
    向こう側「これ……あの時と同じだ。…思い出した。この花畑、僕が願った時も……こんなふうに、花が光ったんだ。
    願いを聞いてくれるんだ、たぶん、この花畑は――本気の願いにだけ、応えてくれる。僕が救われたみたいに。」
    風が吹き抜ける。
    そのたびに、光を纏った花びらが空へと舞い上がり、夜空にゆっくりと溶けていく。

    GQの足元から、光がやさしく巻きついていく。
    まるで誰かに「行かないで」と引き止められているみたいに。
    GQ「これは……」
    彼の輪郭が、光の中で揺らぎながらも、少しずつ確かになっていく。
    さっきまで蝕んでいた“消える感覚”が、静かに――確かに、消えていく
    GQ「僕は……」
    そうしてシュウくんは光に飲み込まれた

  • 168二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:59:52

    マチュ「シュウジ、シュウくんが……!
    向こう側「大丈夫、〖シュウジ〗は帰ってくる。僕らは、ここで待ち続けよう」

    僕らは――待ち続けた
    ミモザの花が舞う中、アイツの……シュウジの帰還を
    待ち続けた

    辺りは静けさに包まれる
    時間はどれくらいたったのか……わからない
    それでも僕らは……諦めなかった

    その瞬間、光が――集まり始めた

  • 169二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:01:03

    ――――
    光に包まれながら僕は目を閉じた。
    …………
    GQ「僕は、彼の良いように世界を塗り替えてしまった。ここで僕の存在は終わるはずだった……なのに」
    僕は二人の言葉を思い出した
    マチュと……シュウジの声
    「「――生きて」」
    …………本当は、
    ずっと、その言葉が……欲しかった
    ひた隠しにしていた、シュウジにも隠していた代償。……体が、精神が蝕むたびにその言葉をかき消していたけど。
    誰よりも……生きたかった。いや、違う

    誰よりも……生きたい、生きたいんだ

    二人だけが生きてくれれば……僕は思い出の中に残るから、怖くないと思っていた、けど違う。僕は三人で……一緒にいたいんだ……

    僕の意思に呼応するように――光が止み始めた
    ありがとう……
    僕だったもの達

  • 170二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:03:10

    ――――
    目の前の光から――シュウくんが現れた
    私は……涙でぐちゃぐちゃになった酷い顔でシュウくんに抱きついていた、そしてそれを覆うように、シュウジも抱きついていた
    マチュ「シュウくん!私……シュウくんが消えたんじゃないかって……怖くて」
    向こう側「……大丈夫、この光は、あのときと同じだからお前は帰ってくるって……信じてた」
    GQ「マチュ、〖シュウジ〗……僕は、本当は三人で一緒にいたい、いたいんだ……」

    三人はしばらく、言葉もなく抱き合った。
    ただ、生きて再び出会えたことに、心から感謝して――

    震える手が、ようやく現実に触れられたことを確かめるように、GQはマチュの背中を抱きしめていた。
    GQ「……本当は、ずっとこうしたかった。僕の全てを、マチュに曝け出して、共に生きていたいって。僕と一緒に生きてほしい、僕と一緒に絵を描いてほしい、……〖シュウジ〗、〖シュウジ〗と一緒に生きてて……僕は僕でいられた。僕はこのまま……君と一緒に〖シュウジ〗として生きたい」

  • 171二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:06:39

    (GQは、小さく息をつく。静かに、けれど何かを振り切るように口を開いた)

    ……GQがぽつりとつぶやく。

    GQ「……けどそうしたら……今度は君達に代償が……来るかもしれない。願いをかなえるってことは、何かの代償を支払わなければならない、僕は君達にそんなのを背負ってほしくない」
    向こう側「……確かに怖いよ、けどそんないつ来るかもわからない代償なんて僕にとっては、重荷じゃない。三人でなら――未来だって塗り替えられる」

    マチュ「……何が来るかわからない、怖いよ、でもそれよりも――
    (マチュは一度言葉を飲み込み、俯いて拳を握った。
    小さく、息を吸い込んで――顔を上げる)
    シュウくんを失うほうが怖い。私は、シュウくんと、シュウジと、一緒にいたいの!それが叶うなら、どんな代償だって……乗り越えてやる!」

    マチュ・向こう側「だから、一緒にいよう」

  • 172二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:07:47

    GQ「強いね、君たちは」
    GQ「……諦めたけど、また、願ってもいいのかな」
    向こう側「願ってもいいじゃない、願ってるんでしょ。〖僕〗なんだから。わかるよ……考えてること」

    GQ「……最後にマチュに振り向いてもらえたらなって、思った……好きになったきっかけは君がマチュを好きになったからだけど……
    でも、“後の気持ち”だけは、僕自身のものだと信じたかった。
    叶うわけない願いだけど……叶えたかった……ずっと……諦められてなかった。
    選ばれて、決心がついたはずなのに。……それでも、ダメだった。
    僕は――生きたい。二人と一緒に」

    向こう側「言えたじゃん〖シュウジ〗」
    GQ「それ、前に言ったな……はは」

  • 173二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:14:58

    ――――

    花畑。
    三人で歩む決意をしたマチュ、シュウジ、シュウくんは、これからのことを話し合うため、花畑に腰を下ろしていた。
    今までは、奪い合うことしかできなかった二人だった。
    でも、今は違う。
    互いを認め、許し合い、支え合う道を選んだ。
    マチュの肩にはGQが軽くもたれかかり、
    向こう側のシュウジは少し照れくさそうに、それでもどこか嬉しそうに二人を見ていた。
    花畑には、先ほどまでの激情が嘘のように、穏やかな空気が流れている。
    風が、三人の髪をやさしく揺らすたび、ミモザの花びらがふわりと舞い上がる。

    そのひとひらひとひらが、三人の決意を祝福しているように感じられた。

  • 174二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:16:25

    ……三人はしばらく、言葉もなく花びらを見つめた。
    しばしの沈黙が続いた後、シュウジが言い出した
    向こう側「これからどうする?僕たち、晴れて両思いになったわけだけど」
    GQ「うーん…今まで通りでも、いいんじゃない?」
    GQ「一緒に過ごすだけで、帰れる場所があるなら十分だよ」

    (ーー少しだけ、心が揺れた、そうだ)
    その言葉を聞いて、ふと思い出した
    私、海外のこと、伝えてない
    ――言わなきゃ、シュウくんに

  • 175二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:17:30

    マチュ「シュウくん、私さ…海外に、転勤するかも、しれない。まだ確定じゃないけど…話が来てて、正直、迷ってる。
    本当は、離れたくない」

    GQは一瞬だけ瞬きをし、そして優しく微笑んだ

    GQ「マチュ……行ってきなよ。世界は広い、きっとマチュのためになる事がたくさんある」
    GQ「一緒にいたい、その思いは本物だけど、マチュが羽ばたくの、見送りたいんだ」

  • 176二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:18:41

    向こう側「僕も…そう思うよ、離れていても、思いは変わらない…心の中では、ずっと一緒だ」
    マチュ「2人とも、ありがとう」
    私は…涙を堪えながら…2人の目を見て、微笑んだ
    マチュ「…私、胸はって、2人といられるように、なりたい。だから、行くよ」

  • 177二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:20:41

    ――――
    あれから
    私は海外転勤の話を受けた
    みんな色々言ってたけど、快く送り出してくれた
    2人との関係も…案外変わらないけど、前よりも…ずっと近くに感じられた

    私は荷造りを進める中、2人が手伝いに来てくれた
    向こう側「マチュ〜これ、持ってくの?」
    マチュ「うん、壊さないでよね」
    向こう側「そんなに信用ない?僕」
    GQ「これは持ってかないの?」
    (GQが一つのスケッチブックを持ち出す…無人島でのマチュと向こう側が書いた絵が描かれていた)

  • 178二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:22:41

    マチュ「いいの、それは確かに私とシュウジの思い出だけど…そこにシュウくんもいて欲しいから、これは捨てる」
    マチュ「そして再開した時、三人で新しく描いて行きたい」
    向こう側「マチュ、じゃあそれなら僕が持っておくよ…今までの思い出も残したいから。僕にとっては全部大事な思い出だから」
    マチュ「シュウジ…」
    GQ「僕、今度は隠さないから、ちゃんと…絵も描いていく」
    マチュ「その時は真っ先に見せてね!約束!」
    GQ「うん、約束」

  • 179二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:24:10

    ――――
    とある日の空港にて

    私はソドンのみんなに見送られていた
    ニャアン「マチュ〜〜!向こうに行っても私のこと忘れないでよね!」
    コモリ「泣かないのニャアン!元気でねマチュ」
    エグザベ「元気でなマチュ!病気には気をつけるんだぞ!」
    シャリア「マチュくん、お元気で…そして、頑張ってきてください」
    マチュ「みんな大袈裟すぎ…一年なんてすぐだよ…けどありがとう」

    マチュ「行ってきます!」

  • 180二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:27:49

    ――――

    空港に着いて、私は少しだけ息を吐いた。

    異国の地の空気は、やっぱり少し違う。
    湿気の少ない風、早歩きの人々、どこかピリッとした空気。
    ……だけど私は、この景色の中に自分を置きたかった。
    自分で選んだ場所で、ちゃんと生きたかった。

    入国手続きを終え、スーツケースを引きながら出口へと向かうと――
    一人の男が立っていた。

  • 181二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:28:52

    ???「Welcome to your next chapter, Machu」
    マチュ「えっ……?」
    綺麗な青い瞳と、真っ白なスーツ。
    シュウジと同じ雰囲気を纏った男が立っていた
    男はフッと笑い
    「初めまして、シュウジたちから話は聞いてる――君の新しい上司のシャア・アズナブルだ」
    マチュ「……もしかして、シュウジの、お父さんですか?」
    シャア「ああ、そして迎えもきている。ほら、出てきなさい」

  • 182二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:30:22

    空港の陰から――将来を誓い会った2人と、ハロとコンチが出てきた。

    マチュ「えっ、えええ!?なんで2人ともここに!?ハロとコンチも!?」
    向こう側「むしろ僕らもびっくりしているんだけど…」
    GQ「どうゆうことシャア」

  • 183二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:31:33

    コンチ「ピーガガガ」(サプライズ成功だね!シャア)
    ハロ「サプラーイズ!サプラーイズ!」

    シャア「何、可愛い子どものために人肌脱いだだけさ」
    そしてシャアが語り始めた

  • 184二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:32:45

    ――もともとシュウジたちは私と共に各地を飛んでいてな、
    いつもはすぐに飛びたがるのに今回は2人とも滞在を延期してくれと頼み込んできてな
    こっそり調べさせてもらったよ。
    それで君――マチュ君が2人の想い人だと知ってな
    何、後は親心として君達を引き合わせただけだ。
    マチュ君が優秀で引き抜きたかったのは本当だがね

  • 185二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:33:52

    GQ「結局僕らはシャアの手のひらで踊らされてたってこと…」
    向こう側「してやられた…」
    シャア「甘いな2人とも、マチュ君のことも見定めてもらったよ…碌でもない女だったらどうしようかと思ったが…
    マチュ君は、どちらも捨てなかった、そこで君は信用たり得ると思ったのだ」
    マチュ「シャアさん…」
    シャア「私にとっては二人とも大切な息子なのだ。どちらかが欠けてはならん。
    改めて2人を選んでくれて感謝する。幸せにしてやってくれ」
    マチュ「もちろん、2人とも幸せにします」
    シャア「その意気やよし、皆ついてきたまえ、これから暮らすハウスに案内しよう」
    そう言ってシャアさんは歩き始めた
    私たち三人は予期せぬ再開に――思わず笑ってしまった

  • 186二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:39:36

    向こう側「ふっ……ははっ!本当シャアって突拍子ないんだから」
    GQ「急すぎでしょ…ふふっ!」
    マチュ「なんか…シュウジのお父さんって感じするよ」

    シャアさんの後を追って、三人で並んで歩く。

    GQ「ねぇ、マチュ。またさ、絵を描こう、三人で」
    向こう側「でっかいキャンバスにさ。三人で一緒に、また“はじめよう”」
    コンチ「ガピピガピ」(僕らも一緒だよ)
    ハロ「ハロタチモイッショ!イッショ!」
    マチュ「……うん!」


    スーツケースの車輪がコンクリートを鳴らす音。
    真新しい空の下、私たちは歩き出した
    ――新しい未来を、三人で……

    end

  • 187二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:45:05

    ーーー
    無事に海外に来れたマチュ、そして始まる4人の共同生活ーー! そして強固な三人の絆に忍び寄る代償とは…!そしてシャアはこの地にて褐色の少女と出会うがーー!
    次回、【待ってシャア?お母さんが出来たって!?】
    【シュウジのパーティー大作戦】
    【シュウくん!?落ち着いて!!】
    の3本立てです(嘘)

  • 188二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:46:55

    長々とありがとうございました!
    これにて三人の話は終わりです!

    Q.どうして作中向こう側ばかり散々な目にあってるんですか?
    A.シュウくんが振られたりNTRすると花畑に行って火をつけるから

  • 189二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:58:21

    小説連載お疲れさまでした!!!
    3人ともどうなってしまうかとハラハラしていたら、ラストはまさかの……!!という展開で読了後、温かな気持ちになるとともに心が青空のようにすっきり晴れ渡る感じがしました!

    喘息はきついですよね……ゆっくり身体を休めなさってください
    最後に、素敵な小説をありがとうございました!!!
    3人に幸あれ!

  • 190二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 05:27:30

    完結おめでとうございます!!
    凄い大作を読ませていただけてありがたい〜!!
    これはいいものだ!!
    既存画像を合わせて、さらに手を加えた演出が凄い凝ってて良かったです!!
    途中ポスト規制で♡押せなかったのですが、陰ながら応援してました!!
    主さんがゆったりまったりとした休息が取れますように。

  • 191二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 06:33:40

    主さん すぐれない中名作を投稿してくれてありがとうございます

  • 192二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 07:20:58

    主さん、完結おめでとうごさいます!
    そして、ありがとうございました!
    すっごく面白かったです‼︎
    途中どうなることかと思いましたが3人とも幸せになってよかったです!
    どうか、ゆっくりと休んでくださいね。
    3人のこれからに光が溢れますように。

  • 193二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:28:02

    スレ主様、完結おめでとうございます!
    GQシュウジの正体が予想外だったので驚きましたが、最後はどうなってもハッピーエンディングとなって本当に良かったです
    素敵な作品をありがとうございました!
    そして、どうか御自愛なさってくださいませ

  • 194二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:57:04

    一生の思い出をくださり、ありがとうございました。
    ごゆっくり身体をお休めください。

  • 195二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 19:35:09

    最高のシュウマチュをありがとう

  • 196二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:21:56

    皆さんありがとうございます!感無量です!
    そして体調も気にしてくださりありがとうございます!喘息が治ったらまーた懲りずに怪文書SSを投げつけると思われるので見かけたらまたコイツやってるよ…っておもっててください!とりあえずちゃんと喘息を直します。咳さえなきゃ…咳さえなきゃ続編かくのに…!

  • 197二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:58:33

    みんなもWシュウマチュを妄想してくれよな!
    いい妄想ライフを!

  • 198二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 01:53:10

    完結してた!
    おめでとう御座います!
    ありがとうございました!

  • 199二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 11:22:53

    続編では三人でイチャイチャするシュウマチュが見られるのかな…

  • 200二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 11:23:58

    シュウマチュForever

オススメ

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