- 1二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 13:49:23
- 2二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 13:53:48
私とある製菓会社でアルバイトしてるんです…
ただ最近素材を仕入れられる量が少なくてですね。
仕入れ統括役の人が変わったとの事で大丈夫かなと
思ってたんですよ…そしたらある日の夜見たんです。
仕入れ量が少ないアルバイトの背後に仕入れ統括役が
ユラーっと現れてアルバイトの背中を鎌で…ズバッと
驚いた私は思わず逃げようとしたんですが物音を立てて
バレまして…そしたら仕入れ統括の方が私の胴体に
鎌の刃をそっと当てて「アンタも量増やさないと…
わかってるわね?」と、あれ以降必死に働いて成績を
伸ばしていますが…未だにあの光景を忘れられません - 3二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 13:56:48
彼女は、そっとため息をついて、テレビを消した。
今度こそ、うまく行ったと思ったのに。
「家に伝わる古文書は隠した。昔の本家の祠の壁画へ続く道も封じた。あの手この手で、海外を放浪するように仕向けた。それなのに、なんでこうなっちゃったんだろう?」
お兄ちゃんは、結局、クウガになってしまった。 - 4二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 13:59:48
おお! いいですね!
- 5二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 14:00:59
クウガ。この世界のみのりちゃんは、何度も「やりなおし」をしています。
- 6二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 14:42:12
いやぁ~俺の友達が運送業しててな……飲料水の配達が主な仕事でなぁ…
飲料水とかも差し入れでちょくちょく貰えるらしくてさ…それでいつも飲んでた訳よ…
それで何かニュースでその飲料に汚染が確認されたらしくて…その時くらいから音信不通なんだよ
少し前にアイツの彼女に似た女が殺されたみたいネットニュースを見たし…ん…アイツから電話⁉
おぉ…少し席を外すな……
「おぉ…久しぶりに会いたいか…いいぞ…てか大丈夫かぁ音信不通だったし」
「…そうか大丈夫そうで何よりだ」
すまない…友人との再会だ…久しぶりに良い事あったぜ
【その後にその男は何者かに〇害されたと言う】 - 7二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 14:57:19
テレビをつけた時、番組表に無い奇妙な映像が流れたらすぐに電源を切った方がいい
俺は昔、両親が眠った後にこっそりテレビをつけて深夜の番組を見ようとしたことがある
テレビをつけた時、そこに流れていたのは大して面白くもない通販番組で、もっとアダルトなやつを求めていた俺はがっかりして自分の部屋に戻ろうとした
すると、いきなりテレビの映像が乱れてどこか分からない荒野が映されたんだ
そしてそこでは、ウルトラマンに似た真っ赤なヒーローと怪獣が泥臭い取っ組み合いをしていて、最終的にヒーローが怪獣を槍で滅多刺しにして倒した
俺はいきなりの出来事に戸惑って何もできなかったけど、怪獣を倒して立ち上がったヒーローがいきなりこっちを見たかと思ったら、画面に手を伸ばして来た
バチバチという嫌な音がして、画面からヒーローの巨大な指先が出てきた時、俺は怖くなってテレビのコンセントを引き抜いた
そうしたらテレビも、ヒーローの指も消えた
あれから今に至るまで、テレビをつける時はあの出来事が頭をよぎるし、背中に冷たい汗が流れる
次にあの映像が映った時、あの情け容赦の無い「ヒーロー」はこっちに出て来てしまうと思うから - 8二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:02:16
「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
実際のところ。
契約したこと自体を後悔したことは、一度もないのだ。
でも。それでも。
みちるは、頭を振って、娘の手を取った。
「おうちに帰ろう。お父さんが、待ってるから」 - 9二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:23:39
「僕と契約して、魔法少女になってよ!」(2)
「ねえ、父さん。僕、なんだか・・・昔、お母さんがいたような気がするんだけど」
デンテは、首をかしげた。
「それはおかしいのう。お前を産んでくれた女はもちろんいたが、ずいぶん昔に死んでしまったし・・・それからは、ずっと、ワシとお前だけだ。そうだろう、ショウマ?」
ショウマは、ため息をついた。デンテによく似た大きな目が悲し気にぎょろぎょろする。
「やっぱり、そうだよねえ。まあ、いいや」
そうして、ショウマは、にぱっと笑った。
「・・・それよりも、ランゴさんの言っていたサプライズって、なんだろうね? 『美味しいものがいっぱい』とか、『これで会社をもっと大きくできる』とか、本家のみんながウキウキしていて、なんか、オレ、すっかり仲間外れにされている気分なんだけど!」
デンテは、かははと笑った。
「まあ、ちょっと待っていなさい。次には、お前を連れていけるよう、頼んでおいてやるから・・・守秘義務とかいろいろあるが、まあ、お前なら大丈夫じゃろ。なんて言っても、このワシの息子なんじゃからな!」
- 10二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:25:39
- 11二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:27:28
- 12二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:30:19
ヒトプレス集めのバイトに協力してくれる不思議な女について知ってる奴、他にいる?
少し前に赤ガヴとその仲間たちに追い詰められて、ああ俺もここまでか…って諦めたんだけどさ、黒い服の上に白のコートを着た女が赤ガヴたちを弾き飛ばして、俺が落とした闇菓子を拾って返してくれたんだよ
逃げる前にお礼を言ったら「もっと闇菓子食え」としか言わなかった
本社から来た助っ人としか思ってなかったけど、最近になって嫌な噂を聞いてさ
前にその女に助けられて闇菓子をたくさん貰えてたバイト仲間がみんな行方不明になってるらしい
噂だと全身が口みたいになってる化け物に食われたって聞くけど…俺は大丈夫だよな?
闇菓子はもう十分貰えてるし、これからあの女を探して聞いてみたいと思うんだ - 13二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:32:35
「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
ガヴとマドカのクロス
ガヴの映画世界
みちるがインキュベーターと契約した時にはすでに少女ではなかったが、いろいろな運命の糸がからみつきまくっていた状態で、潜在的なパワーが激増しになっていた
みちるの願い
「はじめから闇菓子のなかった世界」
「自分が闇菓子のスパイスにするためい攫われたり、ブーシュと出会ったりすることが、そもそもなかった世界」
問題はショウマだった
みちるがショウマを愛していたのは本当だったから
それで、「ショウマははじめからデンテの子供で母親もグラニュートで人間との混血ではない」という形になった
- 14二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:47:10
- 15二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:48:48
- 16725/08/01(金) 15:49:15
- 17二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:51:37
- 18二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:51:58
ラキアの心臓の鼓動は結晶窟に宝石を落としたような澄んだ音がするものだったのが、いつの日からかそれは人間と同じものに変わっていた。
拾ったメモに殴り書きされていた「かいぶつの歯 たくさん」の文字と、つい先程見つけたガヴから全ての歯が無くなっているグラニュートの死体。
深夜にふと目が覚める時はいつも、チョコゾウたちが俺の腹を凝視している。
寝入り端に扉が叩かれて「お父さんはどこ」と聞かれるのに、「ここにはもういない」と返すのにも慣れてきた。 - 191225/08/01(金) 15:55:12
- 20二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 17:55:39
- 21二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:09:13
- 22二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:10:41
- 231825/08/01(金) 20:00:10
- 24二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:05:03
「水龍の祟り」
もう何年も昔の話になるが、戒めとして語らせてほしい
俺と友人は二人で壬町(みずのえちょう)という田舎を訪れて、観光を楽しんでいた
壬町は昔ながらの穏やかな空気に包まれた綺麗なところで、ここで収穫された野菜やお土産に売られている水饅頭、水羊羹が今までにないくらい美味かった
何でもこの町は水脈を司る龍神様の恩恵を受けていて、綺麗な水に恵まれているのだという
俺たちはせっかく来たのだから、その龍神様が祀られている祠を見に行こうと決めた
俺たちは街から離れた森の中へ入り、その奥にある洞窟へ入った
そこに龍神の祠はあった
祠の中には綺麗な青い球が置かれていて、これが御神体なんだと分かった
すると友人があろうことかその球を祠から盗ってしまった
思えばこの友人を連れて来たことが間違いだった…友人は面白い奴なんだが、所謂転売ヤーでしかもかなり手癖が悪かった
後先考えずに手を出す友人に困り果てていた俺だが、さすがに今回はまずいと思って球を祠に戻させようとしたが、その時に揉み合った拍子に球があらぬ方向へ飛んで叩きつけられ、罅が入ってしまった
「罅が入っちまったら価値が下がるからいらねー」と引き返していく友人を睨みつつ、俺は球を拾って祠に返し、必死で龍神様に土下座して謝った - 252425/08/01(金) 20:30:09
その夜、旅館に引き返した俺は今日やってしまったことを町の人たちにいつ言おうかと悩んで、せっかくの料理も満足に食べられなかった
友人は自分がやったことにも関わらず能天気で、帰ったらいい加減縁を切ろうと思った
そして深夜、俺が前述の理由から眠れずにいると、俺と友人以外に何かの気配を感じた
それを確認すると、それは銀色の髪の、やけに露出度が高い衣装を着た若い女性で、背中側に青い龍の頭が何本も生えていた
「動くな」とその頭の一つが俺に向かって厳かな声で言った
そして女性は寝ている友人の傍に屈むと、指先で友人の体に触れた…すると、友人は水のように溶けて、女性の手のひらに吸い込まれていった
その手のひらには、あの青い球が傷一つない状態で綺麗に輝いていた
驚きと恐怖で動けない俺に、女性は微笑んで静かに消えていった
翌朝、俺は壬町を後にしたが、友人は消えたままだった
姿形だけじゃない、旅館の予約も俺一人になっていたし、帰っても友人は「存在しない人間」になっていた…
実を言うと、俺も時間が経つ度に友人の顔を忘れていってる
皆は御神体に向かって、失礼なことをしないようにな - 26二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:08:29
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- 27二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:08:43
- 28二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:14:55
このレスは削除されています
- 29二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:15:05
ありがとう!
- 30二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:40:55
- 31二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:48:20
大丈夫だよ。
おじさんは、『時計』だったら、なんでも直せるんだから。 - 32二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:11:46
このレスは削除されています
- 33二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:28:37
- 34二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 09:48:03
- 35二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 09:52:32
この「バーバ・ヤーガ」というSSの続きは、こちらのスレにあります。
ここだけ、ショウマと絆斗とラキアの立場が入れ替わっている世界|あにまん掲示板これは、ショウマと絆斗とラキアの立場が入れ替わっている世界について語ったり、妄想したりするスレですbbs.animanch.com「バーバ・ヤーガ」(43番)
「バーバ・ヤーガ」の解説(44番)
- 36二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 11:30:11
- 37二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 12:04:08
地べたを這いずりこちらへ向かってくる片腕に「本体も来なくちゃ縫合できないでしょ?」と言って聞かせているニエルブはどこか間違っている気がする。
扉の外から話しかけてきているのと今通話しているのと目の前で机に突っ伏して寝ているのと、どの絆斗も本物ではない。
道端で変な占い師から押し付けられた札を見てラキアが「石の腐った匂いがする」と顔を顰め捨ててしまった。
ニエルブくん、悪いけど人間が闇菓子を食べたらどうなるかの実験レポートは焼いちゃうことにしたから。
なんとも言えない味のする美味い石が大量にあった山は、どうやら大量殺人鬼が殺した人間を大量に埋めた土地だったらしい。
ごく稀にミミックキーが身体に合わないアルバイトが居るが、ニエルブがそいつをどうしたのかは杳として知れない。
扉の間に見たこともない姿の生物を見つけたら、それから三日は誰も立ち入ってはいけない。 - 38二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:35:39
- 39二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:39:55
- 40二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 14:59:22
宣伝のために立てたスレなの?
- 41二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 16:59:51
別スレを参照して「この世界観を使ってホラー系のSSを書きました!」ならまだ分かるけど、怖い話じゃないSS貼ったりこの話の続きはこちらにあります!とか別スレを宣伝するのは違うだろ なにがしたいのかよくわからん
- 42二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:13:03
24だが別スレのネタとか知らんし意識とかしてないのに消されたのが妙に納得いかない
たまたまネタが被ったとかなら仕方ないけど - 43二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:13:42
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:16:05
- 45二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:19:55
- 46二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:21:21
- 4724&2525/08/02(土) 17:27:56
【解説】
御神体は地帝大怪獣ミズノエノリュウの権能を封じた龍玉
語り手の元に現れた女性はミズノエノリュウ(怪獣娘)
この話ではミズノエノリュウの化身として登場
無礼を働いた友人を龍玉の修復をする為の材料にしてその存在を抹消し、語り手は謝った為に見逃した
再掲載です - 48二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:31:03
- 49二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:12:23
「呼び声」
これが多分、最後の書き込みになる
俺はあるバラエティー番組の企画に携わっていたADだ
その企画っていうのは、何年か前に■■県近海で見つかった不思議な海底遺跡を探索してお宝を発見しよう、っていう内容だった
近頃は某動画投稿サイトやサブスクリプションが充実してきて、テレビの視聴率はめっきり伸びなくなってきてる
だからここで一発大きな挑戦をして、視聴者を見返そうというのが局の魂胆だった
撮影に備えて売れ出し中の若手俳優や、人気の芸人も呼んで、スキューバダイビングの訓練もさせた
当日の皆のやる気は凄いもんで、普段から煩いディレクターは倍増しでやる気が入ってたし、芸人も「これで財宝見つかったら何買います?」とか若手俳優に話振ってたりしてた
俳優と芸人、スキューバダイビングのトレーナーとカメラマン…合わせて七人がダイブして、海底遺跡に向かっていった
遺跡の一部が見えて、監視する船の上ではいよいよかと興奮の声が沸き起こった
よくよく見ると遺跡の表面にはいつ、どこの言語か分からない文字が彫られていて、これは放送する時にスタジオで専門家に解読してもらおうということになった
とりあえず一日目は遺跡を見つけるまでで、本格的な財宝調査は明日になった
本当に、ここでやめておけばよかった
みんな知ってるだろうが、この番組は放送されちゃいない、お蔵入りになったからな
だってみんな死んだから
みんなみんな、海の底に沈んだから - 50二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:21:24
「ヒーローとヴィランを見分ける方法」
ピーターは、その大きな虹色に光るメガネを取って、ため息をついた。
「やっぱ、ダメかあ。なんとかなると思ったんだけどなあ・・・」
「あら、どうしたの?」
ナターシャが近寄ってくる。
「あのね? ヒーローとヴィランが一目で見分けられる装置とプログラムを作ろうとしたんだけど・・・全然ダメなんだよ、これ。だって、みて? これだと、スタークさんとキャップが、両方ヴィランってことになっちゃう!」
ピーターは、ナターシャに、その大きな虹色の眼鏡を手渡した。
「これは、いわゆる「オーラ」を見えるようにした眼鏡なんだけど・・・とりあえず、僕がチューニングしたAIに、いままで遭遇したヒーローとヴィランのオーラを分析させてみたわけ。それで、分かりやすく、ヴィランだったら紫のオーラに雷がバチバチ走っている感じで、ヒーローだったら、暖かいオレンジ色に見えるようにしたはずだったんだけど・・・」
ナターシャは、その眼鏡をかけて、仲間たちをみてみた。
「・・・ああ、なるほどねえ。それはそうとして、あたしのオーラは何色に見えるのかしら?」
ピーターは赤面した。
「ええとね、ナターシャさんは、すごくあったかいオレンジ色だよ!」
ナターシャは、そっとため息をついた。
「ピーター君。これ、たぶん、なんか別のものを読み取ってるんじゃないかと思うんだけど」
ピーターは、うんうんとうなずいた。
「僕もそんな気はしていたんだ。AIっていっても、万能にはほど遠いし。まあ、それはそうとして、研究はつづけるけどね!」
ナターシャは、二人で酒を飲みかわしているキャップとトニー・スタークをみた。
そして、そっと、ため息をついた。 - 51二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:23:24
- 52二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:36:20
(解説)
ピーター君のメガネ、本人が思う以上によく機能していました。
このお話の世界だと
キャップは「弱い者いじめをする奴らを懲らしめるのが大好きなヴィラン」
アイアンマンは「ヒーローっぽい活動をするのが大好きなヴィラン」
みたいな感じです
- 534925/08/02(土) 18:42:02
二日目の調査で、いよいよ海底遺跡の奥へ進むことになった
俳優も芸人も売れっ子だから、スケジュールに余裕はない
今日か明日で決めなきゃいけなかった
遺跡の奥へ進んだ時、海底に不思議なものを見つけた
それは大きな岩に、不規則な大きさで空いた沢山の穴…その奥には真っ黒な闇だけがあった
まず芸人が近づいて、その穴を覗きこんで数秒、「なんもないです」とやたら感情のない声で言ったんだ
俳優は不思議そうにしてたけど、同じように覗き込んで「ないです、なにも」と無感情な声で言った
数十分探索したけど何もなくて、ずっと無口だった俳優と芸人は「かえりましょう」と言って引き返して来た
ディレクターはまだ続けるぞって声を張り上げてたけど、俳優と芸人に真正面から「かえりましょう」と言われて何をビビったのか、「かえろう」と言って結局全員引き返したんだ
そこからだ
俳優と芸人は、その翌日に揃って失踪した
貴重品も家もそのままで、ただ「かえります」とだけメモを残して
ディレクターはその三日後、仕事中いきなり「かえるわ」とだけ告げて消えた
トレーナーも、カメラマンも、あの企画に関わった奴はみんなかえった
俺は夢を見た
あの海底で見た岩の、不規則に空いた黒い穴の中に、みんながかえっていく夢だ
穴の中は何も無い、闇だ
でもあの闇の中では誰も煩くないし、ダルい絡み方もされない
俺はずっとあそこに行きたかったんだろうと思う
きっとみんなもそうなんだろ?
あの闇が、俺たちみんなのいるべき場所なんだから
だか ら こ こ ま で よ んで くれ た ん だ ろ
さ あ
かえりましょう - 544925/08/02(土) 18:54:27
【解説】
海底遺跡はルルイエ
海底の岩は眠りについていた邪神ガタノゾーアの一部
俳優と芸人は穴を覗き込んだ時点で闇に魅入られており、それをカメラ越しに見たディレクターや語り手のADも引き込まれていた
「かえりましょう」は「還りましょう」の意味であり、この文章を通じて邪神の一部に触れてしまった読み手も既に… - 55二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 03:42:46
このレスは削除されています
- 56二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 03:44:27
- 57二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:18:33
- 58二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 10:39:42
「滴る」
俺の住んでいる団地は、五日前の大雨以降水漏れが酷かった
天井からポタポタ、壁の隙間からポタポタ…雨漏りにしても酷すぎた
大家も業者を呼んで対応しているが、水漏れの原因は分からずじまいだ
娘がせっかく描いた絵にも水がかかるから、早くどうにかして欲しかった
テレビをつけたら、防衛隊の攻撃を受けた怪獣が姿をくらましてまだ見つかっていない、というニュースがやっている…そんなのが今来たら、こんなボロボロの団地なんてすぐ潰されるだろうなと思った
そして今から数時間前、同僚と少し飲んでから帰宅した俺は、夜中に起きて水を飲もうとした
でも蛇口からは水が出なかった
代わりに壁からの水漏れがやたらと酷くなっていて、「勘弁してくれよ」と思ったら、その水になにか赤いものが混じってる
それが血だと分かって、しかも隣の部屋からだったもので俺は急いで隣人の部屋を訪ねた
廊下の灯りに照らされた玄関からは、隣人のものであろう血が混じった水が滴っていた
周りを見ると、他の幾つかの部屋も同じだった
俺は身の危険を感じて自室に戻り、妻と娘を起こしてすぐに車で逃げた
今、両親の実家に避難してテレビのニュースを見ている
ああ、もし眠ったままだったら俺たちも今頃怪獣の栄養になってただろうな - 595825/08/03(日) 10:45:04
- 60二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 14:12:41
- 61二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 19:21:45
「昔、好きだったゲームがあったんだよね。タイムトラベルものだったんだけど・・・実は、最初の一回だと、必ず、バッドエンドのほうにいくわけよ。しかも、そのあとも、何回も、何回も、違うバッドエンドにたどり着くわけ。でも、それって、ぜんぶ、必要なことだったんだよねえ。バッドエンドを全部クリアしないと、ハッピーエンドにたどり着けないし、ハッピーエンドをクリアしないと、トゥルーエンドにたどりつくことはない。そういう仕組みだったんだ」
男は、黙って、眠る小さな子供の髪をなでた。
「・・・本当は、ハッピーエンドにたどり着いたところでストップをかけてあげたかったんだけど・・・それではダメなんだ。何度やってもダメだった。だから、今度こそ、トゥルーエンドを目指そう。おじさんも、なるべく長く、死なないように頑張るから」
そして、男は、目をぬぐった。
「ごめんな、ソウゴくん」 - 62二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 02:52:56
- 63二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 09:30:16
今日もまた、我が家のルンバが起こしに来た。
にゃあにゃあ鳴きながら。
そういう機能はついていないはずなんだけどねえ・・・ - 64二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 11:34:28
- 65二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 17:39:48
ヒューマギアに人間の子供を育てさせるとどうなるかって?
失敗したら、非常にまずいことになると思うよ。
でも、失敗しなかったら・・・
・・・その子は、人間よりもヒューマギアを愛するようになるんじゃないかなあ? - 66二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 00:19:32
- 67二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 09:08:44
イズは、ため息コードを作動させた。
分かってはいたことだが。
人類になにかをラーニングさせることは、本当に、本当に・・・大変なのだ。 - 68二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 09:52:52
- 69二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 18:40:11
それですらお芝居だったのかも
- 70二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:58:19
- 71二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 01:29:34
人間は、いつになったら、私たちを笑顔にしてくれるのですか?
(或人さまの名前の「或」のいう漢字は、「不確かなもの」を表すそうです)
(ああ、それでも) - 72二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 09:25:39
このレスは削除されています
- 73二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 16:17:59
- 74二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:05:47
「蝋人形の家」
俺が住んでいる●●県■■市には、奇妙な噂が広がっている
「郊外にポツンとある一軒の廃屋に近寄った者は蝋人形にされて家の中に飾られる」…という内容だ
最初聞いた時は頭の中に「お前を蝋人形にしてやろうか!」なんてフレーズが浮かんで笑えたが、冷静に考えると恐ろしい猟奇殺人だ
同じ大学に通う俺たち四人は、揃ってオカルト好きだった
怖いもの見たさと、一夏の思い出に…と考えて、ある日の夜にその廃屋へ肝試しに行った
結論から言って俺たちは後悔した
玄関を開けてリビングに侵入した時、俺たちを出迎えたのは銀色の蝋で固められた等身大の人形…いや、人間たちだった
驚きの余りに躓いて、一体を倒してしまった時、壊れた箇所から赤黒く生々しい肉が覗いていたから間違いない
恐怖で動けなかった俺たちの耳に、ヒューヒューと啜り泣くような音が聞こえてきた
直後に地下に繋がる階段から何かが上がってくる音がして、俺たちは悲鳴を上げて廃屋から逃げた - 757425/08/06(水) 20:15:58
- 767425/08/06(水) 20:22:07
- 77二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:56:17
怪談話ねえ…そういえば最近イーグル内部で妙な噂を耳にしてな
なんでも黒十字軍との戦闘で殉職した隊員の姿を他の支部で見たんだとさ、それも北は北海道南は九州まであちこちの支部でだ
最初は幽霊だなんだとか騒いだ奴がいた位だったんだがな、最近じゃ噂に尾鰭が付いたのかあれはイーグル科学陣が死んだ隊員をその度に蘇生手術で蘇らせて再び前線に送り出してるんだ、なんて事になってるらしいぜ
まっ与太話だとは思うけどな、本当だってんなら手術のついでにもっと頑丈な体に作り替えちまえば良いのによ
そうそうそういえばこの話は同期の中村と飲んでた時に聞いたんだけどな、……あいつこの話を俺に聞かせる1週間前に殉職してたんだってよ
あーっはっはっは、いやー傑作だったなぁ俺の話を聞きに来た広報部の顔ときたら、最後なんかそれこそ死人みたいに真っ青になってたぜ
……待てよ、今俺がいるのは東北支部だが俺も中村も元は関東支部に配属されてたしあいつが殉職したのも神奈川の科学研究所だったはずだ
なんでその話を聞いた時にからし蓮根をつまみにしてた記憶があるんだ……? - 78二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:20:47
(解説)
インタビューを受けた隊員も過去に殉職して蘇生され九州支部でまた殉職し東北支部に配属された
ゴレンジャーの次回作ジャッカー電撃隊で大地文太は死体の状態から改造されてクローバーキングとなって蘇っているのであの世界の防衛組織が死者蘇生技術を保有していてもおかしくはない
イーグルの隊員がどれだけ殉職しても支部や基地がどれほど破壊されても隊員が絶える事が無いのは、以前殉職した隊員と全く同じ顔の隊員が何度も何度も登場してその度殉職しているカラクリは……
- 79二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:39:48
「霧の中に」
■■県に存在する通称「霧吹山」には、人を食らう竜の伝説がある
その名の通り、山は常に深い霧に包まれていて、視界が悪く岩肌も険しいためけっして登山などには向かない
ある時、この山を訪れた若者たちがいた
若者たちは山中で車を止めると、トランクに乗せていた大きな袋を運び出した
この袋に詰められていたのは、彼らが手にかけた女性の遺体だった
この若者たちは揃って札付きの悪童で、特にリーダーのY村という男は学生時代にも殺人経験があり、少年法により相応の罰を受けることなく野放しになっていたが、今回またしても自分たちの欲望のために一人の女性を穢し、命を奪ったのだ
Y村たちは霧の中で袋を運び続け、適当な場所に放置した
常に霧の深いこの山なら、遺体も発見されないと踏んだのだろう
しかし、この山を遺棄の現場に選んでしまったことが間違いだったのだ - 80二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:43:54
みちるは、どこの世界でも、運命に目をつけられている。
- 817925/08/06(水) 22:57:08
死体を運び終えた彼らは、安堵した様子で車に戻ろうとしたのだろう
そこで気がつくのだ…仲間が一人いないことに
Y村たちは声を上げてその仲間を呼ぶが、返事は無く、代わりに正体不明の甲高い音が霧の中にこだましていた
危機感を覚えたY村たちは一目散に車のある場所へと走り出す
その間にも一人、また一人と霧の中に消えていき、ついに残るはY村一人だけとなった
Y村は今まで感じたことの無い恐怖に駆られ、「助けて、助けて」と連呼しながら車を目指して疾走する
何度も転び、傷だらけになりながらようやく車の前までやってきたY村だが、安心するのも束の間、巨大な足が車をペシャンコに潰してしまったのだ
Y村が恐る恐る見上げると、そこには爛々と輝く大きな二つの目…その下には鋭い牙が並んだ口が、甲高い声を発しながら涎を垂れ流していた
そして、その山から誰も帰ってくることはなかった - 827925/08/06(水) 23:00:22
【解説】
霧吹山は岩石怪獣サドラの縄張り
霧はサドラが発生させており、視界の効かない霧の中でY村たちは餌食となった - 83二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 01:04:30
ガヴの井上みちるさんですね
- 84二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 01:09:09
同じ研究者の仲間がいるんだよ
最近彼が東京にあったとある洞窟でなにかの生物の卵を見つけたらしいんだ
それで研究所で研究してたみたいなんだけどさ
その少し後から彼の様子がおかしくて
頻繁に洞窟にいくようになったんだ
その辺りを境に謎の死亡事件が立て続けに起こってさ
もしや関係があるんじゃないかと思ったわけ
そしたらちょうど分かったことがあるから共有したいってことで彼に呼ばれてね
真実を確認してくるよ - 85二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 01:14:38
- 86二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 08:57:06
- 87二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 09:04:16
昔、通っていた小学校が、統廃合されることになって、その記念の、最後の同窓会に行ってみたんだけどさ・・・
やけに、人が少ないんだよ。オレの学年だけ。
・・・なんでだろうね? - 88二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:32:20
トッキュージャー世界を念頭においていましたが、ほかの世界の可能性もあるってことで
- 89二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 17:38:38
「送られてきたパズル」
これは、俺が通う大学の先輩A田さんの話
俺と同じアウトドアサークルに所属するそのA田さんは、活発で人当たりも良く、尊敬できる人だった
A田さんには将来を誓い合った彼女がいて、学食や飲み会でも何回か惚気話を聞いたが、本当に幸せそうだった
でもある日、その彼女が事故に遭い亡くなってしまったんだ
俺たちも心を痛めたが、A田さんは悲しみのあまりサークルに顔を出さなくなり、大学にも来なくなってしまった
同学年の友人や面倒を見てもらった後輩が心配して代わる代わる家を訪れたが、A田さんは誰とも会おうとはせず、俺たちはただA田さんが何とか立ち直ってくれるよう願うばかりだった
ところがある日、A田さんからサークルに連絡があった
「彼女に会える」
電話越しにそう言っていたそうだ - 908925/08/07(木) 17:57:53
俺たちは最初、A田さんが精神を病んで幻覚を見ているんだと思った
このままではA田さんも彼女の後を追ってしまうと考えて、何度も電話やLINEでA田さんに励ましの言葉を送ったが、A田さんは「もう少し待ってくれ」としか返してこなかった
そして俺は一ヶ月後、ダメ元でA田さんの家を訪ねてみたら、なんと玄関を開けて中に通してくれた
久しぶりに見るA田さんは大分やつれていたが、その顔は彼女との惚気話でしていた喜びの表情そのものだった
A田さんは「今日は彼女から荷物が届く日なんだ」と言って、手にした小さな封筒を見せてきた
部屋に入って封筒を開けると、そこには幾つかのパズルのピースが入っていて、机には作成中のジグソーパズルが広げられていた
八割がた出来上がっているそのパズルに描かれているのは青空の下、草原の中でこちらを向いて立っている女性…その服はA田さんが以前見せてくれた写真に写っていた彼女が着ていた服そのものだった
俺が困惑している中、A田さんは届いたピースをいそいそとそのパズルに当てはめた - 91二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 18:01:43
- 928925/08/07(木) 18:09:58
- 93二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 18:14:10
このレスは削除されています
- 948925/08/07(木) 18:16:46
- 95二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:28:14
「そして、パンを捏ねなおす」
それは、滅びた惑星の上空で、くるりと身体を回転させた。
今度はなんで滅びたんだっけ。
外敵? 疫病? それとも、またしても、同じ惑星上の勢力同士の利権争いが手に負えなくなって暴走したとか?
・・・まあ、いいか。
また、やりなおすだけだ。 - 96二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:50:11
「とある実験について」
1970年代に到来した、世界中を巻き込んだ空前のオカルトブーム
UFO、未確認生物、超能力…日本でも様々な噂が跳梁跋扈し、後の創作界隈にも多大な影響を与えた
今回紹介したいのは、その流行の中でひっそりと日本にも伝えられ、オカルトマニアでも知る人ぞ知るという、1940年頃にスイスで行われたとある実験についてだ
「無意識の海には何があるのか」
この疑問を抱き、解き明かそうとしたのは、分析心理学の父と呼ばれるカール・グスタフ・ユングだ
全人類に共通する「集合的無意識」を提唱した彼は、心や夢の謎を追求するべく、知人の学者数人と共に実験を行った
この実験に協力を申し出たのは、作品の売れ行きに悩む一人の小説家だった
彼はもし無意識の領域を覗くことができたら、きっと素晴らしいインスピレーションを得られると考えたのだ
そして実験は始まった
当時は今のように精密機器も無かったため、催眠術などスピリチュアルな方法を数多く用いたという
実験は思いの外順調に進み、小説家は目覚める度に夢の中で何を見たか報告した
彼の語ることには、連続して同じ景色を見たという
それは真っ暗な空の下、岩の大地がどこまでも続く異界の光景だった
ユングはその景色の先に何があるのか知りたいと思い、実験を続けた - 97二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:19:30
実験は三日目に入り、そろそろ切り上げた方がいいのではという声も上がってきた頃、夢の内容に変化があった
小説家は不思議な遺跡が立ち並ぶ場所に訪れ、そこから自身を呼ぶ声を聞いたという
そして次の実験が行われた時、それは起きた
催眠術師や霊視使いが皆一様に白目を剥き、舌を噛み切ってしまった
眠っている小説家は「青い風船だ。ああ素晴らしい。」と口にして、暫くすると目を覚ました
突然のことに恐れ慄き、何を見たのかと聞くユングに、小説家は笑顔で「神を見た」と言った
その小説家は後に某SFホラー小説を執筆した後に姿を消したという
彼が辿り着いた夢の先…無意識の海には、何が潜んでいたのだろうか
それはきっと、人の知ってはいけないものなのだろう - 98二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 00:19:51
キングオージャー世界のチキューを想定していましたが、それ以外の特撮世界の可能性もゼロではないです
- 99二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:59:22
- 100二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 12:00:02
- 101二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 14:27:51
そろそろ、もっとマイナーな特撮作品も題材にしたいな・・・
いいの、あるかな? - 102二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 23:42:12
龍騎とかミラモンそのものが都市伝説ぽい感じするから怪談似合いそう
- 103二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 01:47:13
- 104二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:06:18
結局のところ、世界を救うのは、月野うさぎなのだ。
ムーン・プリンセスではなく。
(生まれ変わったことは無駄ではなかった。決して)
(・・・ああ、それでも。私たちの姫君にもう会えないのは・・・とても、寂しい) - 105二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 16:27:12
- 106二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:38:19
「だって、あんなの、本物の恐竜じゃないじゃん!」
カエルの遺伝子を使うと決めたのは自分だった。
それでどうなるかは・・・だいたい、わかっていたのだけれど。
本物? 偽物? どうだっていいのだ、そんなことは。
新しい時代がやってくる。
そして、人類が無条件で生態系のトップでいられた時代は、もう、おしまいになるのだ。 - 107二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:49:47
- 108二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 06:12:28
「喫茶店『Galaxy★days』にて』
「昨日はありがとう。GIRLSの納涼祭に来てくれて。」
ボクがパフェを注文したのに対して、彼は何も注文せずに「気にするな」と無愛想な返事をするだけだった。
「あの後、夜に怖い話大会があったんだ。」
そう切り出すと彼が「話してみろ」と言ったから、ボクはミクちゃんやウインちゃん、ゴモたんやエレキングさんが話していたことを聞かせた。
お金に執着する人を怪獣に変える不思議な繭の話、ひとりでに動き出す神様の像の話…その全部に彼は感想を言ってくれたけど、最後に「もうやった」と付け加えた。
最後に、ボクの怖い話を聞かせた。お爺ちゃんの地元に伝わってる、人を連れ去ってしまう悪い妖怪“マハゲラ様”のお話。話し終わった時、彼は「それはまだやっていない」と言って立ち上がった。
ボクは数時間後、彼に話したことを少し後悔した。 - 109二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 08:55:19
- 11010825/08/10(日) 09:06:41
- 111二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 10:18:21
- 112二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:45:22
いやいやいやいや。
世界中に人工的に作られた恐竜の子孫があふれかえっているのに、人工的にマンモスを作っちゃダメだなんて・・・そんな理屈、わたしは、認めませんからね?
え?
・・・ネアンデルタール人を、復活させてみたい?
まってください。
いや、ちょっと・・・・・
それは本当にまずいですって!
ネアンデルタールは、曲がりなりにも、人類なんですよ?
完全に、人権問題になってしまいます! - 113二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:09:47
- 114二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 00:48:14
すごく便利ですごく危険な時代がやってきたわけか
- 115二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 08:46:42
- 116二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 16:13:37
- 117二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 01:00:55
ジョーズとかはどうでしょう
- 118二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 01:24:43
「奥様は魔女」シリーズ
- 119二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 02:39:34
「足音のない町」
俺はちょっとした野暮用で知り合いを訪ねるべく、ネバダ州のとある田舎町にやってきた
住人は少ないが、都会の喧騒から離れて静かに暮らすにはいいところだ
車から降りて小さな売店に寄ったが、店主もここに屯している住人たちもいない
違和感を感じた俺は、棚からジュースと軽食を取り、代金を置いて店を出た
外に出ても誰もいない…歩き回って誰かいないか、と声をあげていた俺に、突然頭上から声がかけられた
「地面を歩くな!高いところに逃げろ!」
見上げると、それは屋根に登った知り合いだった
どういうことかと聞こうとした時、俺はその言葉の意味がわかった
10メートル先の地面に隆起が生まれ、砂煙を巻き上げながら走り出す…地面の中から何かがこっちに来る、そう理解した俺は、生存本能が従うままに走り出し、近くにあった車の上によじ登った
直後、地面から顔を出したそいつを見て、俺はこの町で「歩く」ことが命取りになる理由を知った - 120二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 09:06:09
- 121二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 09:26:30
このレスは削除されています
- 12211925/08/12(火) 09:28:19
- 123二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 16:54:23
昔、昔のそのまた昔。誰かが、その魔女に、呪いをかけた。
彼女は、魔力など逆さにしてふってもない人間の男と恋に落ち、結婚した。
人間の男は、彼女に、魔法は使って欲しくないと頼んだ。
しかし、彼女は魔女だった。魔法を使わないなんて、無理もいいところ。
夫である人間の男も、やがては、そこの部分には目をつむるようになった。
そうして、やがて、娘も生まれ、ふたりはずっとずっと、幸せに暮らしましたとさ。
・・・どこが呪いのなのかって? むしろ、祝福じゃないかって?
うん、そう思うのも無理はない。
単に、その魔女と、彼女とやたらと相性のいい魔力無しの男を引き寄せるだけの魔法。
だがしかし。
人間と魔女は、そもそも、寿命が違う。
呪いが本当に効き目を表すのは。
そう遠くない未来、男が年をとって、もう先がみえたとき。
彼女は、どうするのだろう?
・・・ああ、もう、考えただけで、わくわくしちゃうよ! - 124二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 17:12:48
- 125二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:07:24
ソリチュラちゃんですか?
- 126二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 01:01:25
●月▲▲日
早いもので、あの青春の日々から15年が経とうとしている。新たなフォーゼシステムは間もなく完成し、コズミックステイツのワープドライブを応用した安全なワープ方法も確立されつつある。
できることなら、かつてのライダー部全員でプレゼンターと邂逅したいものだが、それは中々難しいだろう。ユウキと二人で赴き、弦太朗たちには地球に帰ってきた時に沢山の土産話を聞かせたい。
〜〜
●月■■日
夢の実現を前にして不安なことが起きた。
先日、京都に落下した物体を調べたところ、あのXVⅡのメインコンピューター「ブレイン」であることが判明した。破損はしていたが幸いなことにそれのみでも生きており、最新型のフードロイドに彼の意識をサルベージすることができた。
彼と行動を共にしているはずのなでしこは行方が分からない。彼らも俺たちの友達だ。捜索と修復に尽力するが、今はどうしてもXVⅡがアラートのように発していた言葉が、頭から離れない。
「プレゼンターの星が襲撃された」
「“デバウアー”が来る」
これは、弦太朗たちに声を掛けるべきだろう。
可能ならば、世界中で活躍している他のライダーたちにも。
歌星ケンゴの日記より - 127二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 01:12:33
- 128二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 09:55:34
- 129二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 17:24:31
アイアン・スカイ
- 13012625/08/13(水) 20:34:17
- 131二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 01:20:46
砂の惑星
- 132二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 09:47:03
猿の惑星!
- 133二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 16:04:45
もう、いっそのこと。
この惑星の支配種族を交代させちゃってもいいんじゃないかな?
だって、スポンサーさんたちの注文通りにサルの知能を向上させるってことは、そういうことだよね? - 134二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:59:32
- 135二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 01:09:49
実は魔女っ子サリーのインスパイア元も「奥様は魔女」だって言われている
- 136二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 09:33:07
世界は変わったんだって分からないのかねえ、上の連中は
いまさら恐竜を食べるなとか、ふざけんな! - 137二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 16:33:24
ジュラシック・ワールド
- 138二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:50:25
SK-クラス:支配シフトシナリオ
- 139二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 02:36:25
- 140二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 10:05:24
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- 141二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 10:12:33
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- 142二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 10:13:41
- 143二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 10:15:28
ジュラシックパーク世界もいろいろ大変だけど、少なくとも、UFOに乗って攻撃してくるナ〇〇の残党はいないだけマシなのかもしれない
- 144二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 12:49:29
- 145二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:48:41
考えてみるとハリポタも特撮なのでは
- 146二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 01:26:19
当たりです!
- 147二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 08:03:26
- 148二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 10:30:02
- 149二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 19:07:29
- 150二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:26:50
- 151二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:02:50
考えてみると、指輪物語も特撮なんだよね
- 152二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:27:44
作者です。ありがとうございます。一行怪談、あなたもやってみませんか?楽しいですよ。
- 153二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:12:10
「探索される家」
山の奥へ分け入って、もう一時間は歩いただろうか。
枝葉が鬱蒼と生い茂り、風の通らぬ登山道を黙々と進みながら、私は横を歩く青年に目をやった。
「……ユウマくん、疲れていませんか?」
声をかけると、飛世ユウマはぱっと顔を上げ、息を弾ませながらも笑って首を振った。
「大丈夫です。こういうの、慣れてますから」
---
樹木の切れ間に、それは現れた。唐突に、ぽつんと。
取り壊されもせず、取り残されたように苔むした二階建ての屋敷が、私たちを待ち構えるように。
「……ありましたね」
「ほんとに、ぽつんと立ってるんですね……」
証言と同じだ、と私は思った。それと同時に、今一度思い出す。
私たちは、山奥にあるとされる「とある家」を調査するためにやってきた。その「とある家」は、遭難者などの様々な人が迷い込み、恐怖体験をして命からがら逃げてきた…という、いわく付きの家である。しかし、その家で起こる恐怖体験には奇妙な点があった。
証言者によって、その家の形でさえ違うのだ。洋館であったり、屋敷であったり、山小屋であったり、家主がいたり、空き家であったり…もてなされた者もいれば、同行者が帰らぬ人となった者もいる。けれど、どの証言でもその家が山の中にぽつんと立っていることだけは共通していた。いつぞやのモグージョンのように怪獣案件であるなら、たかが噂だとしても放っておく訳にもいかない。
玄関の扉に手をかけると、拍子抜けするほど扉はあっさりと開いた。
--- - 154二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:14:16
「探索される家」2
内部は、驚くほど整っていた。廊下は埃ひとつなく、古いはずの床板には光沢が残っている。長年無人だったとしたら、到底あり得ない状態だ。だが耳をすませても、不気味なまでに人の気配はない。
警戒を怠らず探索を進めようとして振り返れば、背筋に冷たいものが走る。…………開け放していたはずの玄関扉は、音もなく閉ざされていた。
「シュウさん……ここ、ちゃんと開けてましたよね」
「ええ。確かに」
戸を押しても引いても、びくともしない。戻る道を断たれた、と直感する。ならば別の出口を——と視線を巡らすと、いかにも怪しげな壁紙の違和感が目につく。壁紙の向こうにあった隠し扉は、またも容易く開いた。だがその先に進んだ途端、その扉もまた固く閉ざされることとなった。
…ユウマくんの目が、薄青に光った気がした。
---
進んだ先の部屋で、机の上に日記を見つけた。ついさっき覗いた時には確かに何も置かれていなかった机だ。
私はページを開かなかった。開けば、そこには何が書かれているのか——考えようとして、窓ガラスに映った黒い影がゆっくりと、首を横に振ったのが目に入った。
────ぞっとする。
その理屈が頭をよぎった瞬間、胸が凍りついた。隣にいる彼の存在を、これほどまで恐怖に思うことがあるなんて。私はそのまま強く目を閉じて、念じた。
…──この建物は、ただの家だ。何の不思議も、調査の必要もない、ありふれた家屋だ。
「…ユウマくん、調査は終わりです。帰りましょう。」
「え?ま、待ってください、どうしたんですか急に…!!シュウさん!?」
彼の手を取り、強引に歩を戻す。すべての扉は嘘のように開いた。冷たい山の空気の中に飛び込んで、数十歩ほど振り返らずに歩いた。
--- - 155二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:16:26
「探索される家」3
充分距離が離れたであろう距離を歩いて、振り返る。屋敷はそこに立っていた。外観は、ただの古びた家にしか見えない。
「……あの、シュウさん、一体…」
「ユウマくん、あれは怪獣案件ではありません。私たちの仕事は終わりです」
私は短く答え、山道を下る。ユウマくんの疑問に満ちた視線が背中に注がれるのを感じながらも、今度は一切振り返らなかった。
……あれは、ただの家だ。
——何の変哲もない、ただの家だ。
もう二度と、私たちはこの山に来てはいけない。
終 - 156二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 08:07:06
- 157二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 09:01:28
- 158二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 14:01:29
- 159二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 14:55:44
- 160二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 20:31:52
ごめんね。
あたしはあなたの柘榴になってあげるわけにはいかないのよ。 - 161二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 02:41:06
柘榴は、鬼子母神のお話のあの柘榴のことです。
- 162二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 09:31:16
うちの村では奇妙な習慣がある。
満月の夜には、入り口のところに、お菓子入りの袋を吊るしておくのだ。
こうすると、万が一、鬼がきても、お菓子をたべて、満足して帰っていくという。 - 163二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 18:52:50
- 164二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 21:11:00
あたりです
- 165二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 02:18:03
その公衆電話は、とっくに撤去されているはずなのだが。
いまでも午前2時になるとベルが鳴る。
・・・しかも、うるさい! - 166二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 10:06:33
たしか昔のウルトラマンにそういう話があったような
- 167二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 10:18:45
- 168二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:00:02
ナイトライダーはどうだろう
- 169二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:30:12
- 170二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 01:16:16
ナイトライダーです
- 171二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 09:01:11
- 172二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 09:38:58
- 173二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 09:58:40
- 174二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 19:31:14
納涼保守
- 175二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:00:40
今日は納涼祭。
足元をきゃっきゃ言いながら走りぬけていく妙にかわいいものたちの姿を、彼女は、みないふりをした。 - 176二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:30:16
- 177二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 01:50:59
- 178二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 08:37:33
当たりです!
- 179二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:28:19
昔の東映のかわいい特撮番組とかどうかな
- 180二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 16:33:41
- 181二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:42:43
- 182二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 02:39:59
- 183二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 09:36:29
ターニャ・デグレチェフを思い出した
- 184二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 15:58:50
昔、自分は、変身して戦うかわいいヒロインだった。
その、はずだったのだ。
彼女は、目を開く。
周囲には、拘束されて意識のない人、人、人。
残された魔法の片鱗は、彼女を最後の戦いに導く。 - 185二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:11:53
ひょっとしたら、ハンティママ?