- 1二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:47:25
- 2二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:48:26
8月1日は、わたくしの誕生日。この日はきっと、未知なる経験がたくさんある日になる気がしますわ。
星南「千奈、あなたのファーストライブの日程が決定したわ!8月1日、あなたの誕生日よ!」
千奈「ほ、本当ですの?」
星南「もちろんよ。あなたの数値は佑芽や美鈴には遠く及ばない。それでも多くのテレビ番組に出演して知名度を上げてきている。そろそろライブを行うには丁度いい頃合いよ」
千奈「そんな…わたくしにはまだ…」
星南「安心して頂戴。私たち生徒会が全力でサポートするわ!」 - 3二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:50:17
千奈「篠澤さん、花海さん、秦谷さん、聞いてくださいませ!わたくし、ついにファーストライブをすることになりましたわ!」
佑芽「おめでとう千奈ちゃん!」
美鈴「まあ、それはいいことですね」
広「よかった、ね。ところで、そのライブっていつやるの?」
千奈「8月1日、わたくしの誕生日ですわ!」
広「バースデーライブってやつだ、ね」
佑芽「じゃあ私も全力でサポートするよ!」
千奈「よろしくお願いしますわ!」
広「………」 - 4二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:52:06
広「佑芽、美鈴、話がある」
美鈴「どうしたんですか?わざわざ倉本さんがいなくなるまで待って」
佑芽「千奈ちゃんがいると出来ない話なの?」
広「うん、私も8月1日にファーストライブがしたい」
佑芽「え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛〜゛〜゛〜゛〜゛!゛?゛!゛?゛」
広「千奈がライブやるって聞いたら私もしたくなった。それに千奈の誕生日に私も何かサプライズがしたい」
美鈴「まあ…でも、どうやってライブを?」
広「そこで、生徒会の力を借りたい。私も生徒会にサポートしてもらう」
佑芽「でも、それだと千奈ちゃんにバレちゃわない?」
広「そこは、倉本家にも相談して何とかするつもり」 - 5二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:53:47
佑芽「星南先輩!」
星南「あら、佑芽に美鈴じゃない。どうしたのかしら?」
美鈴「篠澤さんも、8月1日にファーストライブがしたいようで、生徒会にサポートしてほしいみたいなんです」
星南「ええっ!?確かに、今の彼女は、千奈とテレビでの共演などである程度のファンを獲得しているけれど…」
佑芽「そこをなんとかお願いします!あと、千奈ちゃんへのサプライズにしたいらしいので千奈ちゃんにバレないようにしてください!」
星南「なら、千奈とレッスンのタイミングをずらしましょう。でもライブを宣伝する時にバレてしまわないかしら」
美鈴「そこは、篠澤さんが倉本家に頼み込んでどうにかしてくれるようです」 - 6二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:55:24
千奈「ここのステップ、難しいですわ〜!」
佑芽「じゃああたしがコツを教えてあげるね!」
千奈「この部分の音程が合いませんわ〜!」
美鈴「まあ、なら私がお手本をお見せしますね」
星南「大分形になってきてるわね!ここでこういう決めポーズを入れてみるのはどうかしら?」
千奈「難しそうですけど…やってみますわ!」
花海さんや秦谷さん、星南お姉さまのサポートもあって、わたくしはかなり成長できましたわ。そしてついに、ファーストライブ当日がやってきましたわ。 - 7二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:57:07
千奈「皆様、倉本千奈ファーストライブにようこそ!最後まで、楽しんでいってくださいませ!」
篠澤さんも、花海さんも、秦谷さんも、最前列で見ていてくれましたわ。初めて立ったステージの上で、わたくしはきっと、今の私にできる最高のパフォーマンスができましたわ。
佑芽「千奈ちゃん!お誕生日おめでとう!ライブ、すっごく良かったよ!」
美鈴「倉本さん、お誕生日、おめでとうございます。私も、素晴らしいライブだと思いました」
千奈「まあ、お二人とも、私をサポートしてくださってありがとうございますわ!」 - 8二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:58:47
佑芽「千奈ちゃん、あたしからプレゼントがあります!」
千奈「まあ、なんでしょう…」
佑芽「初心者向けの筋トレアイテムだよ!千奈ちゃんでも使えそうな奴をお姉ちゃんにも頼んで集めたんだ〜」
千奈「うふふ、花海さんらしいですわね」
美鈴「私からもプレゼントをお渡しします」
千奈「これはなんでしょうか?」
美鈴「安眠グッズです。ライブでお疲れでしょうから、これでぐっすり眠ってください」
千奈「ありがとうございますわ。そういえば…篠澤さんはどこに行ったのでしょうか…」 - 9二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:00:25
美鈴「そういえば、見ていませんね…ライブの時は一緒だったのですが…」
佑芽「真っ先に千奈ちゃんの誕生日を祝ってくれそうなのにね」
千奈「そのはずですけれども…ん?メールが来ていますわ」
佑芽「広ちゃんからかも」
千奈「そうかもしれませんわね。どれどれ…」
【予告状】〜30分後、ライブ会場に来い。凄い物を見せてやろう。by HIRO〜
美鈴「まあ…とりあえず、ライブ会場に行ってみましょうか」
千奈「わたくしたちは最前列なのですわね。一体何が始まるのでしょう…」
広「みんな、篠澤広ファーストライブにようこそ。最後まで、楽しんでいって、ね」
千奈「篠澤さん!?」 - 10二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:02:07
千奈「もう…先に言ってくださいませ…まさか篠澤さんも今日ファーストライブをするなんて…花海さんは秦谷さんはこのライブをご存知だったんですの?」
美鈴「はい。実は私たち、篠澤さんのファーストライブも手伝っていました」
千奈「ならどうして教えてくれなかったんですの…?」
佑芽「広ちゃんからどうしても千奈ちゃんには内緒にして欲しいって…」
広「千奈の誕生日に、特別なサプライズをしたかった。ふふ、驚いて、くれた?」
千奈「驚きましたとも!ライブの存在すら全く知りませんでしたから!」
広「倉本家に千奈にバレないようにしてもらうよう頼んで正解だった」
千奈「そんなことまで…」
広「佑芽、美鈴、協力してくれてありがとう。それと、私と千奈の二人きりで話がしたい」
美鈴「まあ…篠澤さんがそう言うなら、私はこの辺で」
佑芽「倉本邸のパーティーでまた会おうね、千奈ちゃん、広ちゃん!」 - 11二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:03:52
広「ふう…改めて、千奈、誕生日おめでとう、そして、ファーストライブ成功、おめでとう」
千奈「篠澤さんこそ、ファーストライブ成功、おめでとうございますわ!あのライブがわたくしへのプレゼントですの?」
広「ふふ、ちゃんと普通のプレゼントもある、よ」
千奈「まあ、これは、ハムスター…ですの?わたくしの髪飾りがついてて可愛いですわね!」
広「ふっふっふっ、このハムスターはこれだけじゃない、よ」
ハムスター「デスワー!」
千奈「まあ、喋りましたわ!」
広「すごく作るのが大変だったけど、頑張って完成させた、よ」
千奈「うふふ、本当に、ありがとうございますわ」 - 12二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:05:21
広「千奈、大事な話がある」
千奈「篠澤さん?改まってどうしましたの?」
広「千奈、私たちは同じ日にファーストライブをした。きっと今、私たちの実力は同じくらい。だから、これから、千奈を追い越そうと思う」
千奈「篠澤さん!?いきなりどうしましたの!?」
広「私は千奈と、ライバルになりたい」
千奈「篠澤さん…………もちろん、ですわ!むしろこのわたくしが篠澤さんが追いつけないくらい先まで行ってやりますわ!」
広「ふふ、そうこなくっちゃ。いつか千奈と、HIF決勝で、一番星を賭けて戦いたい、ね」
千奈「HIF決勝!?わ、わたくしももちろんそのつもりですわ!」 - 13二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:07:16
広「それにしても、今日の千奈のライブは本当に良かった。やっぱり、千奈は可愛い。見てて自然に笑顔になれる。千奈のそういう所、好き」
千奈「もう、そんなに褒めないでくださいませ。でも、篠澤さんのライブもとっても素敵でしたわ。なんでしょう…篠澤さんにしかないような…不思議な魅力を感じましたわ。わたくし篠澤さんのそういう所が好き、ですわ!」
広「千奈も私のこと褒めてくれて、ありがとう。お礼に、千奈のこと、ぎゅーってしてあげる」
そう言うと篠澤さんは、わたくしに抱きついてきましたわ。
千奈「し、篠澤さん!?ならわたくしも、ぎゅ〜〜〜っですわ!」
わたくしも、篠澤さんを思いっきり抱きしめましたわ。 - 14二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:08:49
広「ふふ、千奈、可愛い。そういう所、大好き」
そう言うと篠澤さんは、わたくしの頬にキスをしましたわ。
千奈「篠澤さん!?今のって………///でも、わたくしも、篠澤さんのそういう所、大好きですわ」
わたくしはそう囁いて、篠澤さんにキスのお返しをしましたわ。
わたくしと篠澤さんはしばらく抱き合った後、パーティーまでの間も二人で過ごしましたわ。8月1日は、わたくしの誕生日。今日わたくしは初めてライブをして、親友のファーストライブを見て、その親友とライバルになって、初めてのキスまでしてしまいましたわ。親友でライバルの篠澤さんには、絶対負けませんわ。この未知なる経験をたくさんしたこの日は、ずっと忘れることはありませんわ。
END - 15二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:18:06
おつ
やはりひろちなはいい