【閲覧注意】🎲リーリヤのことが大大大大大好きな13人の初星アイドル 3【百合注意】

  • 1◆je8PYTqP5Ydc25/08/01(金) 20:00:35

    今日から八月ですね。
    というわけでこんにちは、異常葛城愛者です。

    有難いことに3スレ目です。
    残る恋人候補は燐羽、燕、咲季です。

    これから燐羽編です。
    はりきっていきましょう

  • 2◆je8PYTqP5Ydc25/08/01(金) 20:02:19
  • 3◆je8PYTqP5Ydc25/08/01(金) 20:03:29

    【ルール説明】
    1.基本的に運命の彼女と目が合うことで恋に落ちます
    (だから例えば星南の隣にことねがいても、目が合ったのが星南なら彼女だけと恋に落ちます)
    2.皆さんリーリヤが何股かけることに関しては寛容です(刺すとかの展開はない)
    3.リーリヤははみ出しを回避する方向に動きます。
    4.途中で学Pからお助けアイテムなどが付与されます

    余談ですがまとめ動画のこの100カノ再現したタイトルロゴ、まとめた方が作ったんですかね?
    できればほしいから連絡したんですけど返事はありませんでした、ままならないね

  • 4◆je8PYTqP5Ydc25/08/01(金) 20:08:38

    【燐羽編】

    ――別に優等生なんかじゃなかった。
    ――とはいえ、人並みには……責任感はあったと思う。
    ――ともかく、望む結末ではなかった。どうにか軟着陸を試みたけれど。
    ――そうもいかなかった。人生なんて、こういうものなのだろう。

    燐羽「…………チッ」

    また同じ夢だと、燐羽は苦々しく笑う。
    いつしか……いいや、時期はわかっていた。初星を辞めた日から、同じ夢ばかりを見る。
    叶わなかった夢、今更な夢。それは後悔とも言う。
    それが頭を離れないんだ。

    ……手毬と美鈴はどうしているのだろう。
    最後に美鈴のしょうもない愚痴を聞いて以来、特に接点はなかった。
    ふと、様子を見たくなった。

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:15:22

    このスレ我慢出来ないシリーズの人なんだ、本当に何でも書けるんだな

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:29:00

    この描写力というかなんというかがとても羨ましい

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:30:41

    この人は天才なんだ。
    いつぞや俺が書いた駄文のIFストーリーを書いてくれたときも鮮やかに超えていかれて舌を巻いた。

  • 8◆je8PYTqP5Ydc25/08/01(金) 20:37:14

    燐羽「…………驚いた」

    レッスン室の窓から、そっと手毬と美鈴のレッスンの様子を伺う。
    驚いた、というのもいくつかの理由がある。

    燐羽(美鈴が真面目にレッスンをやってる?御するなんて早々できないのに……)
    燐羽(それに……手毬がきちんと体力管理を覚えている。一時期は不安定になったと聞いていたけど、それはもう見る影もない)
    燐羽(一体なぜ――いいや、考えれば、この現場を見れば嫌でもわかる)

    葛城リーリヤ。

    燐羽(少し気になるわね)
    燐羽(別に光る才能のある子でも、倉本千奈のような天然の愛嬌を持つというワケではない。私は嫌いじゃないタイプだけど、この世界では没個性と言っても過言ではないのに)

    燐羽はリーリヤに興味を持った!

  • 9◆je8PYTqP5Ydc25/08/01(金) 20:54:24

    リーリヤ「あれは……」

    見慣れない生徒が私の近くを通り抜けた。
    何かを企む冷たい微笑に、私は少し驚いてしまう。

    美鈴「まぁ……りんちゃん」
    リーリヤ「お知り合いですか?」
    美鈴「ええ、私とまりちゃんの――太陽」

    納得した。
    中学時代に、一緒に組んでいた人だろう。
    だけど驚いたのが、聞いていた印象と違うところだ。
    ぱっと見ただけだけど、彼女から感じられたのは――諦観。失望し、疑い、現実を割り切っている。
    まるで追い詰められた人のようだ。

    私は、そういう状態になってしまった人を知っていた。

    美鈴「リーリヤさんの御想像の通り……今のりんちゃんは、過去の彼女とは違います」
    美鈴「もしかしたら、リーリヤさんとの縁で、何かが変わるかもしれませんね」
    リーリヤ「買い被りすぎだよ。私は……できることをやるだけだよ」
    美鈴(かっこよくて顔を赤くしている)

  • 10◆je8PYTqP5Ydc25/08/01(金) 21:02:48

    一方その頃。

    燐羽「やっほ、お姉ちゃん」
    咲季「貴女のお姉ちゃんになった記憶はないわ、賀陽燐羽」
    燐羽「つれないこと言わないでよ、まぁ、いいわ。今日は知りたいことがあって訪ねてきたの」
    燐羽「お姉ちゃんなら知ってるだろうと思ってね」
    咲季「ふふん、まかせなさい!」
    燐羽「葛城リーリヤ。彼女のコトなんだけど」

    そう言った途端、咲季の表情は苦々しいものに変わった。

    咲季「わ、わたしの佑芽を奪った女よ!くやしい!!!」
    燐羽「あら、あの子、佑芽と付き合ってるの?妬けるわね」
    咲季「それに、ことねも千奈も篠澤広も……先輩たちも、清夏は……まぁ納得だけど」
    燐羽「ちょ、ちょっと待ってちょうだい!?何股してるの!?」
    咲季「有名よ。皆を幸せにしてるって……」
    咲季「手毬も秦谷美鈴も……みんなおかしいんじゃないかしら」
    燐羽「…………は?」

    手毬と、美鈴が?
    その言葉を聞いた時、私の心中は穏やかでなくなった。

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 00:38:04

    賀陽燐羽の↖︎↗︎

  • 12◆je8PYTqP5Ydc25/08/02(土) 03:42:37

    明くる日

    手毬「今日も最後まで自主トレ手伝ってくれてありがとう」
    リーリヤ「気にしないで。私もするつもりだったし」
    手毬「お腹空いたね」
    リーリヤ「うん。門限まで時間はまだあるし、何か食べに行こうか」

    簡単に汗を流し、私たちは学園を出ようとした。もう人の気配はなく、冬なので日も暮れてしまっていた。
    晩御飯何にしよう。

    リーリヤ「そういえば商店街の向こうに鍋料理が食べられる店があるみたい」
    手毬「ほんと!?行きたい!」
    リーリヤ「決まりだね」

    校門を通ろうとしたとき、その中央に誰かが立っているのを確認した。

    燐羽「熱心な自主トレね、手毬。そして――葛城リーリヤ」
    手毬「燐羽、か」
    燐羽「少し話したいのだけど、いいかし――」

    ビビーーーン!!!!

    燐羽「!」
    リーリヤ「!」
    手毬「?」

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 11:12:45

    保守

  • 14◆je8PYTqP5Ydc25/08/02(土) 16:29:44

    手毬「りーぴゃん、どうしたの?」
    リーリヤ「い、いえ……」
    燐羽「…………」
    リーリヤ「賀陽さん……?」
    燐羽「貴女、ちゃんと見るととっても可愛いわね」

    そう言って近づいてくる。

    チュッ。

    そして彼女は私の頬に突然キスをした!

    手毬「!?」
    リーリヤ「!?」
    手毬「り、燐羽、な、なにしてるの!?」
    燐羽「ふふ、すこーし……マーキングしただけだけど?」
    手毬「…………」ウルッ……
    燐羽「あっ」燐羽「あっ」
    手毬「りーりやを、と、とらないでよぉ」ジワッ……」
    手毬「今日はぁ、わたしがりーりやとごはんたべにいくのぉ!」フエエエエエ
    燐羽「チッ……泣けばなんでも解決すると思って……」
    リーリヤ「……これは賀陽さんが悪いんじゃないかなぁ」
    燐羽「あら……分が悪いわね、また出直させてもらうわ」

  • 15◆je8PYTqP5Ydc25/08/02(土) 19:06:53

    お鍋を食べる私と手毬ちゃん。
    油断してたのもあったけど、あまりにも手毬ちゃんには不誠実な行動だった。

    リーリヤ「ごめんなさい」
    手毬「ううん、リーリヤは悪くない。あれは燐羽の独断だから」
    リーリヤ(あれが……手毬ちゃんと美鈴ちゃんとユニットを組んでた人か)パクパク
    リーリヤ(二人の実力を、中学生トップにするほどまでの力量があったとか)パクパク
    リーリヤ(でも手毬ちゃん曰く、グレてるらしいけど)パクパクパクパク……
    手毬「り、りーぴゃん!」
    リーリヤ「わ、ど、どうしたの?」
    手毬「いくら食べ放題でも食べ過ぎじゃない……?」

    はっ、となって更に目を向けると、お肉がいっぱい入っていた皿が空っぽに……。

    手毬「りーぴゃんってそういうところあるよね、考えると止まらない」
    リーリヤ「ご、ごめんね」
    手毬「怒ってないよ。表情が二転三転して、見ていると面白いし」
    リーリヤ「そうかな……そうかも……」
    手毬「気になってそうだし、折角だから燐羽について少し話していい?」

    私が頷くと、滔々と語りだす。
    彼女のお姉さんがすべてのはじまりだったこと、凸凹でもなんとかやってこれたこと、最期に失敗しちゃってちゃんとした形で解散ができなかったこと――彼女自身がアイドルを辞そうとしていること。

    リーリヤ「大事に思ってるんだね、燐羽ちゃんは二人のことを」
    手毬「うん、だけど……責任を全部自分で背負い過ぎるよ。そういう意味では……リーリヤに似てると思う」

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:55:55

    このレスは削除されています

  • 17◆je8PYTqP5Ydc25/08/02(土) 23:58:00

    明くる日。

    早速賀陽さんを調査しようと思ったのだけど……。
    美鈴ちゃんと手毬ちゃんが何故かくっついてきます。

    リーリヤ「え、ええっと……」
    美鈴「今日はとてもいい天気ですよ」
    美鈴「だからゆっくり過ごしましょう」
    手毬「だね。せっかくの休養日だから」
    リーリヤ「……賀陽さんのところに、行かせないようにしてる?」
    美鈴「まぁ、ひどい」
    リーリヤ「目を見て話してほしいかな」
    美鈴「…………」

  • 18◆je8PYTqP5Ydc25/08/02(土) 23:59:29

    公式がまだ燐羽を書き切ってないから非常にこわい
    解釈違いだったらどうしようかしら

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 00:02:45

    >>18

    解釈は人の数だけある

    気にすんな

  • 20◆je8PYTqP5Ydc25/08/03(日) 00:16:30

    美鈴「……さぁ、そのようなことは」
    リーリヤ「あるよね、手毬ちゃんも」
    手毬「私は……」
    リーリヤ「昨日言ってたよね。ある意味で、私とあの人は似ているって……美鈴ちゃんはどう思う?」
    美鈴「何故私にも聴くのですか?」
    リーリヤ「まだ私は、二人ほど賀陽さんを知らないから」

    そう、何も知らないんだ。
    こういうときの噂なんて何の助けにもならないことを私は知っている。
    中学生の時間を、一緒に過ごした二人以上に……彼女を知る人はいないはずだ。

    美鈴「私の中にあるのは、ほんのちょっとの未練。ようやくまりちゃんと一緒の道を走ることができるようになりました。それは間違いなく……リーリヤさんの存在があったからです」
    美鈴「だからこそ、私にそうしたようにりんちゃんも……あるいは、と思えてなりません。だが一方で」
    手毬「リーリヤが、もしかしたら離れていくかもしれないって」
    手毬「わかってる。ありえないってことも、今までのリーリヤを見て、それを知っているから」

    でも時折、それが怖くなって。
    その恐怖がじわじわと広がっていくのだという。

    リーリヤ「……絶対なんてことはないよ。だけど、最善は掴み取ることができると思うんだ」
    リーリヤ「そのためなら何度だって失敗するし、何度だって迷うよ。それは、美鈴ちゃんも手毬ちゃんも同じじゃないかな」
    リーリヤ「同じ道を再び進めるか……まではわからないけどね」

    だから、やれるだけやってから、後悔したいかなって……そうとも思うんだ。

  • 21◆je8PYTqP5Ydc25/08/03(日) 00:22:31

    手毬「行っちゃったね」
    美鈴「ええ、そもそも止められると思っていたことが過ちかもしれません」
    手毬「だけど」
    美鈴「まりちゃんも気づいているのですね」
    手毬「うん、自分も一歩間違えればそうだったから。まだリーリヤは気づいていないだろうけど、私が燐羽とリーリヤが似ているって言ったのには他の意味もある」
    手毬「たぶん、美鈴以外のみんなも薄っすらと把握していると思う」
    美鈴「でしょうね。会長などは、私たちよりも目がいいので」
    美鈴「とっくに気付いているのでしょう……」

    葛城リーリヤの持つ、本当の意味での危うさが。

    -----
    私は少し街中から離れた公園のブランコに腰を下ろす。
    そこから15分くらい後。

    燐羽「驚いた」

    賀陽さんがやってきた。

    燐羽「どうして先回りができたの?手毬にも美鈴にもこの場所は教えていないんだけど」
    リーリヤ「なんとなく……ってのもあるけど、前、ここに一人でいるのを見たことあるから」
    燐羽「だから決め打ちで待ってたの?正気とは思えないわ。もう来ないかもしれないのに」
    リーリヤ「そうかもね、でも来るとも思ったんだ」
    燐羽「どうして?」
    リーリヤ「いつかここで佇む賀陽さんを見た時、とっても悩んでいそうな顔をしていたから、かな」

    すると彼女は苦笑して目を閉じる。

    燐羽「なんなのよ、それ」

  • 22◆je8PYTqP5Ydc25/08/03(日) 04:26:31

    燐羽「あなたエスパーなの?」
    リーリヤ「えっ?」
    燐羽「この場所に来たことといい、手毬や美鈴を御していることといい……偶然にしては出来過ぎているわね」
    燐羽「私だって、そこまではできない」
    燐羽「理由を教えてよ、葛城さん」
    リーリヤ「理由なんて」
    燐羽「ない、か」

    賀陽さんの笑みは、実に蠱惑的で一気に彼女へと引き込まれる。
    これが……トップアイドル。星南会長とは違う輝きだ。

    燐羽「まぁいいわ。それで……貴女は私に何を望むの?」
    燐羽「手毬みたいに初星に戻れっていう?それとも美鈴みたいにSyngUp!をもう一度っていう?」

    その言葉だけで、二人がどれだけ彼女を大切に思っているかが、よくわかる。
    その言葉に辟易している……ようではなさそうだ。
    成程――やっぱり、彼女もSyngUp!。

    リーリヤ「ううん、その意思はない」
    燐羽「だったらどうして?」
    リーリヤ「ただ……お話がしたいだけだよ」

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 12:43:42

    昼保、残った攻略対象揃って濃いよなぁ…いや元々薄いのも居ないけど

  • 24◆je8PYTqP5Ydc25/08/03(日) 16:05:06

    そう言うと、賀陽さんは驚いた顔と呆れた顔ともとれる表情をした後に、素直に笑った。

    燐羽「もう……本当に、不思議な子ね」
    燐羽「ちょっと睨んで驚かせてやろうと思ったのに、肩透かしを食らったじゃない」
    リーリヤ「賀陽さんはそういうことは……しないって思ったから」
    燐羽「ふふ、あの二人に何を吹き込まれたの?」
    リーリヤ「何もないよ。ただ、私の意思でお話したいなって」
    リーリヤ「そう思っただけなんだ」

    私がそう言うと、賀陽さんはそっと遠くを見る。

    燐羽「二人に監視され続けるのも癪ね」
    リーリヤ「えっ!?」
    燐羽「気付いてなかったの? 鈍感なのか察しがいいのか、わからなくなってきた」
    燐羽「まぁ、これは貴女の責任じゃないモノ。だから、場所を移しましょう」

    そう言って移動したのは、比較的新しそうなマンションだった。

    リーリヤ「ここは……?」
    燐羽「私の家。流石に室内は監視できないから」
    リーリヤ「えっ、いいの……?」
    燐羽「構わないわ、もしかして”そういうこと”、したいの?」
    リーリヤ「ち、違うよぉ」

    不思議な話だけど、ここから毎日……私と賀陽さんの奇妙だけど楽しい逢瀬が始まった。
    ただお話して、お腹がすいたらご飯を作って、一緒に食べて……帰る。それだけの日々だった。

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:44:03

    ほしゅ

  • 26◆je8PYTqP5Ydc25/08/04(月) 01:23:36

    二週間くらい、いつもレッスンだとかデートだとかの予定を終わらせた後、燐羽ちゃんと一緒に部屋で過ごしていた。
    皆に寂しい想いをさせるけれど、事情を説明したら受け入れてくれた。
    本当に、皆が優しい。いつも私は救われている。

    別に部屋で何かをするわけじゃない。その日の話をして、少し明日のお話をして……たまに外泊して、解散する日々。
    その間で何度も燐羽ちゃんに対する印象が変わった。

    燐羽「髪乾かしてあげるわよ」
    リーリヤ「ありがとう」
    燐羽「ほんと……あんたよく食べるわね、そのくせ全然太らないんだから。妬けちゃうわ」
    リーリヤ「それは……」
    燐羽「あなた、本当に防御力ないわね、ま、そこが可愛いんだけどね」

    燐羽ちゃんはいつも、口が上手い。
    一通り乾かした後に、突然燐羽ちゃんが後ろから抱きしめてくる。
    お互いお風呂に入ったので、燐羽ちゃんからはフローラルの香りがする。

    燐羽「本当に何もしてこないのね」
    リーリヤ「何も、ってのは?」
    燐羽「わかってるくせに」

    首筋にそっとキスをしてくる。

    燐羽「女の子の部屋にあがっておいて、それも毎日よ?」
    燐羽「アプローチもしているのに……私に魅力はないかしら?」
    リーリヤ「わ、私も女だから……」
    燐羽「そんなの手毬と美鈴に対してしている行為の時点で同じじゃない?」

  • 27◆je8PYTqP5Ydc25/08/04(月) 01:31:08

    燐羽「私は貴女のこと、好きよ。最初は好奇心だったけど……今は自信を持っていえるもの」
    燐羽「それに貴女は今日まで一度も初星に戻れ、とは言わなかった。どうして?」
    リーリヤ「どうであっても私のスタンスは変わらないよ。二人は喜ぶと思うけど」
    燐羽「そうね、でももう私は惚れているのよ?命令されたら素直に従っちゃうかも」
    リーリヤ「従うつもりないよね」
    燐羽「ふふ、まぁね」
    リーリヤ「それにね、最期に決めるのはやっぱり燐羽ちゃんだよ。燐羽ちゃんの決めたことを、私はただ応援して手伝いたいよ」

    そうなんだ、と笑うと戸棚からクリアファイルに入った一枚の書類を渡す。

    リーリヤ「これは……」

    初星への転校に関する書類だ。

    燐羽「すぐには無理よ、流石に年内は極月。だけど、年が明けると戻れそうね」
    リーリヤ「燐羽ちゃんが決めたんだよね?」
    燐羽「ええ、私、ちょろいのかしらね。貴女がいるなら、またあの場所に戻ってもいいかなと思える自分がいる。勿論、あの二人もまぁ、気になるけど」
    リーリヤ「そっちの方がつよいくせに」

    と笑う。すると何も言わずに燐羽ちゃんは苦笑する。

    燐羽「どんな形でも、リーリヤがいれば……私が果たせなかったことに、少しは近づけるかもしれないし」
    燐羽「それに覚えておいて」
    燐羽「手毬と美鈴よりも、私が一番愛が重いんだから」

    こうして私と燐羽ちゃんは恋人になった!

  • 28◆je8PYTqP5Ydc25/08/04(月) 01:36:43

    【燐羽編の後日談的な何か?】

    恋人になったその日の夜。
    翌日は早朝からレッスンの為、私は寮に戻る。

    その帰り道、公園のブランコに美鈴ちゃんが座っていた。

    美鈴「……リーリヤさん」
    リーリヤ「美鈴ちゃん」

    それ以上の言葉はなかった。
    ただ、彼女の眼は僅かに腫れていていることがわかった。
    泣いていたんだろう。

    美鈴「ありがとう、ございます」
    リーリヤ「え?」
    美鈴「私ではどうしようもできなかった……りんちゃんの後悔を、一生の傷にしないようにできた」
    美鈴「それが本当にうれしくて……」
    美鈴「言葉にできなくて……」
    リーリヤ「……何事にもね、遅すぎるってことはないんだって私は思うんだ」

    最近思うようになったことだ。

    リーリヤ「手毬ちゃんと美鈴ちゃんがリスタートできたように……燐羽ちゃんだって」

    それは紛れもなく、燐羽ちゃんの選択だ。
    生きている限りは、やり直せるよ。

    その日はそれ以上何もなく、私たちは戻った。
    翌日以降、美鈴ちゃんの表情が本当に少しだけだけど、明るくなったように見えた。

  • 29◆je8PYTqP5Ydc25/08/04(月) 01:38:43

    ということで燐羽編、了です。
    早く実装してくれ、お願いしますよ。

    てなわけで次の子ですが、折角なんで最後を咲季にしようとも思うんで、次は燕編にいきます!
    よろしくお願いいたします。

    それではよい夢を!

スレッドは8/4 11:38頃に落ちます

オススメ

レス投稿

1.アンカーはレス番号をクリックで自動入力できます。
2.誹謗中傷・暴言・煽り・スレッドと無関係な投稿は削除・規制対象です。
 他サイト・特定個人への中傷・暴言は禁止です。
※規約違反は各レスの『報告』からお知らせください。削除依頼は『お問い合わせ』からお願いします。
3.二次創作画像は、作者本人でない場合は必ずURLで貼ってください。サムネとリンク先が表示されます。
4.巻き添え規制を受けている方や荒らしを反省した方はお問い合わせから連絡をください。