- 1二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:08:43
- 2二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:17:49
- 3二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:22:04
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:27:21
- 5二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:29:43
クロフク「なら嫉妬ですか?」
日富美「!それは違います!絶対にそれはありません!」
クロフク「ありがとうございます。…では平凡な自分を変えたらその後はどうしたいですか?自慢したいですか?そのあとはどうする予定ですか?」
日富美「…誰かの役に立てたら」
クロフク「成程、つまりあなたは平凡な自分を変えるとは資格をえて知識をつけることですね」
日富美「ち、違います…合ってるけど何かがちがうというか」
瀬里香「ねえ間違ってるらしいけどいいの?」
クロフク「はい。最初から正解なんてありえません。先程の私の言葉はいわばプロトタイプ、むしろ間違ってくれてうれしいくらいです。」
彩音「プロトタイプ思考…。成程こうやって」
クロフク「私も完全ではありません。…では続きを。」 - 6二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:31:19
たておつ
- 7二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:36:54
日富美「確かに知識をつければ平凡な自分じゃない賢い自分になれます。だけど…それでも何か違うんです。ただ賢いだけじゃ、何か足りないんです!賢さなら花子ちゃんがいるし…」
- 8二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:50:48
- 9二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:52:09
- 10二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:02:18
- 11二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:08:19
クロフク「成程、あなたのオリジンは困ってる人の悩みを解決したいという優しさなのですね。そしてその人のために役に立ちたいという心ですか」
日富美「…でも私には何も無くて」
彩音「そんな事ないですよ!」
瀬里香「そうだよ日富美先輩。まず、誰かの相談に乗るとか聞くとか割と難しいんだよ!」
日富美「え?」
クロフク「ええ、結構難しいですよ。聞くだけなんて単純な問題ではないのですよ意外と」
日富美「…いやでも、聞くだけで何もしてあげれないのは」 - 12二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:26:53
星乃「…それ出来るのって凄いと思うよおじさんはさ。」
野々美「そうですよ。それに、助けになりたいって思えるのは人の痛みが分かる優しい人の証拠です。そんな人いませんよ?」
白子「ん、さっきも家族を悲しませたくないからってはっきり断れてた。私の出した難題に臆せず断れたのは凄いことだよ」
星乃「そういうことにしようとしないのっ。…それにね、うちの卒業生で1人そういうのがうまい人がいるだけどね、日富美ちゃんもその先輩にそっくりなんだよね。ふわふわしてて、なんか話しやすくて気持ちを楽にさせてくれる感じのふんわりしたオーラがあるというか」
日富美「そ、そうですか〜?無理してません?」
星乃「本当だよ。」
日富美「その人ってどんな人ですか?」
星乃「こんな感じの人」
日富美「…dice1d2=2 (2) 」
1…優しそうな人
2…全然私ににてないじゃないですか!
星乃「何処見て言ってるのさ〜!オーラだよオーラ。」
- 13二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:29:51
でも、向こうの世界ではもう…
- 14二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:36:58
- 15二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:42:39
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- 16二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:08:58
センセイ「君にとっては当たり前でも、僕や僕以外にとっては当たり前じゃない時だってある。だから卑下しないで。自分を焦って変えようとしなくていい。手足を持ち陸へあがった僕たちの先祖のように少しずつ変わればいいんだ。そういう気持ちでいればきっと夢も見れなくなる。」
- 17二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:22:18
日富美「…そうなのでしょうか。」
クロフク「日進月歩です。その平凡な自分を変えたいという思いを忘れず色々ゆっくり挑戦すれば自ずと答えは出ます。焦ってしまうとかえって迷惑をかけてしまう可能性もありますから。」
日富美「難しいですね…」
クロフク「そんなものです、なかなか面倒ですよね本当に。…それよりも今さらですがご近所とは言え無断で他校生徒が長居することは推奨されておりませんし、対策委員のみなさんも下校時間は守ってください。本日の会議はこれでお開きとさせていただきます」
星乃「勝手に話を占めてる〜。」
クロフク「クックックッ、これが大人ってやつです。」 - 18二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:35:33
白子「ところで今夜どうするの?」
日富美「え?」
白子「またあの夢見るんでしょ?辛くない?」
日富美「…実のところをいうと」
センセイ「僕の夢に入り込んだみたいに、誰かと近くで寝れば向こう側へはいかなくなる気がする」
日富美「だれかと?」
センセイ「日富美にとって大切な人。それが君を繋ぎ止めてくれる。自分を変えたいと思ったきっかけを思い出した今ならきっと向こう側の自分に変わることはないはず。」 - 19二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:41:25
日富美「詳しいですね。センセイもそういう経験があるのですか?」
センセイ「ない。そういう人を見たことがあるだけ」
日富美「へえー、…ん?じゃあそれを先に」
センセイ「それは駄目。順序が破綻してる。君のオリジンが分からない状態だと結局はまた向こう側に引き戻されるだけだから。」
瀬里香「め、面倒くさ…」
センセイ「夢を見る生き物はみんな面倒くさいよ」 - 20二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 09:31:52
センセイ「環境が違えば常識も違うし、相手を羨んだり嫉妬したり、いいもの持ってるのに無い物ねだりしたり、答えを持ってるのにプライドで自分を隠したり、簡単にすればいいのにわざわざこねくり回すようなことをしたり、刹那的になったり、そういう面倒くさい生き物はみんな夢を見る。僕も、君達も向こう側も、ここには居ない誰かもみんな」
白子「…つまり私は面倒くさい」
星乃「そうなるね。…面倒くさいから遠いと思うけどね」
白子「どちらかといえば星乃先輩のほうが面倒くさs」
星乃「へ〜言うようになったね〜白子ちゃ〜ん?」 - 21二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 12:27:51
く、クロフクがまともな大人として振る舞ってるだと……
- 22二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:37:17
あや…………珍しい……………
- 23二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:12:31
後日の阿慈谷家
花子「まさか意外な提案ですね~。日富美ちゃんからお泊まり会しようなんて」
梓咲「こういうのは初めてでどうしたらいいのか…。小春、大丈夫か?」
小春「えっ!?…な、何?」
花子「まあっ!初めてのお友達の家でいつもの調子が抜けちゃってるのですね~。」
小春「ちっ、違うから!…なんか」
梓咲「なんか?」
小春「…いつもと違う匂いがするっていうか…家と違うから少し落ち着かなくて。それに日富美のお母さん、凄く綺麗っていうか、意外とカッコいいなって」
花子「フフフッ。まさかこんなところで小春ちゃんの人見知りモードがみれるなんて思いませんでした。…これは朝までしっぽりと楽しめそうですねぇ」
小春「しっ、しっぽり!?別に私はそんな目で日富美のお母さんを見てるわけじゃ」
梓咲「暴走してるな」
小春「そ、それにしっぽりなんて言葉…駄目!エッチなのは駄目なんだから!死刑よ死刑!」
花子「まあ大変ですねぇ♪」
梓咲「日富美、お風呂長いなぁ…」 - 24二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:50:16
「はぁ…長湯しすぎちゃった」
寝巻きに着替え、ささっと髪を乾燥させて整えてと簡単に手入れをしてるはずなのに時間がかかってしまいました。やっぱり髪切ろうかなもう少し…。
そんなことを考えながら階段を登ろうとしたとき、ふと考えてしまいました。
今日はちゃんと眠れるのかなって。
昨日は有美土巣の皆さんのアドバイスをもとに、家族の人と眠ってみようと考えましたが…結局怖くてその日は徹夜してしまいちゃんと寝れませんでした。
今はこんなこと言ったら何ですが、一周回って目が冴えてる状態です。
でも、いつコテッて寝ちゃってもおかしくない状態。
…今日も眠らず1日を過ごせたらな、なんて考えてしまいました。
「どうしたの日富美、そんなところで固まって」
日富美「あ、お母さん」
日富美母「何か心配事かい?」
日富美「い、いや…そういうのじゃ」
日富美母「最近、眠れないくらい辛いことでもあったのかしら?」
日富美「えっ…えっと…」
日富美母「図星だね?」
日富美「何で分かるの?」
日富美母「お母さんの家系はそういうのに鋭いからね。」
日富美「お母さん…実は隠してたわけじゃ」
日富美母「何か話したいことがあるようだね。…でも今回は先にお友達に話したらどうかな?」
日富美「でも私、お母さんに隠し事しちゃってて、正直に最初に話さなきゃいけなかったのに」
日富美母「そうね。でも最初に話したかったのはあの子達なら話してきなさい。それにあなたは誰かの相談に乗るのはいいけれども、誰かに相談するくらいにはしてもいいと思うよ。」
日富美「でも私、そんな迷惑かけるなんてできないし、もしこの人がその悩みを解決できないようなことだったら困らせて…」
日富美母「確かに解決できたらいいね。でも相談事で必要な事っていうのは、吐き出すことに意味があると思うよ。」
日富美「…有美土巣の人もそんなこと言ってたけど本当にいいの?それで?私がもし解決できない悩みだったら」
日富美母「そのときはゆっくりと考えよう。どんなことでも最後まで付き合うつもりだよ。私もあの人も。それに、あなたの友達も同じ気持ちだと思うよ。さあ、行きなさい。待たせて夜が明けたら意味がないからね」 - 25二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:04:16
お母さんに背中を押されて、やっと身体が動いて扉の前にいます。
扉を開けば、きっといや絶対楽しい夜がやってくる。
今日は昨日までとは違う久しぶりに素敵な夜になる。
あの夢はもう見ないんじゃないかって思えてきました。
さっきまで怖じ気づいてたのに。
…あの夢は結局何だったのか分からないまま見れなくなるのかなって思うけど、今はそれでいい。
あれは平凡な自分を変えるために現れたのではなくて、もしかしたら誰にも相談することができない私を変えるために現れたのかもしれません。
まだ解決していない謎は残ってるけど、それよりも今はみんなと話せなかったことを話したい。
その後はたくさん遊んでしゃべって一緒に寝て、そしたら起きて朝御飯食べて今度はお出掛けして…。
久しぶりだな…こんなに次の日を考えるのが楽しいなんて。
扉に手を掛ける。
日富美「お待たせしました。」
梓咲「やっときた」
日富美「あ、あの…実は相談したいことがあって」 - 26二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:08:59
TRINITY編 終了
オマケ
①クロフク先生について
星乃「そういえばクロフク先生ってなんで教師してるの?」
クロフク「唐突ですね。…まあ強いていうなら、私は勉強が好きでしてね。それで学問関連の仕事に就きたかったのですよ。それこそ学者とか研究者に!…ですが身内や友人に止められましてね」
星乃「なんでさ?」
クロフク「友人や身内曰く、「お前は学問になると好奇心が狂いだして平気で倫理観度外視した行為に走りそうだからやめろ」とまるで未来を見てきたようなことを言って止めるのですよ。」
星乃「あー」
クロフク「酷いと思いませんか?」
星乃「…その人達に感謝した方がいいよクロフク先生」
クロフク「何故何故何故何故何故何故何故何故何故」
星乃「そういうとこだよ」 - 27二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:26:53
②日富美母
小春「何て言うか意外よね。日富美のお母さんっていうから日富美みたいな感じと思ったらカッコいい系だし」
梓咲「確かに。キリッとしていたな。どこか大物のようなものを感じる」
日富美「えー、そんなことないよ。お母さんは普通だよ?…あっお母さんから柿トーク。…えーっと」
柿トーク
阿慈谷家(3)
ママ:ひふみ、マフィアが焼けたのだけどみんなは好きかしら?
小春「…え?マフィア??」
花子「あー、マフィンでしょうか。私は好きですよ。お母様のマフィン、食べてみたいです。小春ちゃんは?」
小春「わ、私も!」
梓咲「私も」
日富美「あっ、まただ。」
柿トーク
阿慈谷家(3)
ママ:ちょっとアイスクリーム屋とチョコレート屋のお掃除で遅くなるからお友達と家を自由に使っていいよ
日富美「だって」
梓咲「営業マンなのか?お母さんは」
日富美「はい。あまり仕事の話しましてくれませんが」
小春「ふーん…ねえ花子、どうしたのなんか手が震えてるけど」
花子「え?あっあ~、なんかつっちゃって~。…まさかですよね?」 - 28二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:28:11
ガキ相手に何故何故何故何故詰めるなや!
- 29二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:32:05
日富美「お仕事の時は少し服が汚れてたり破れてるときがあるんですよね。なんかよく転けるみたいで心配で」
梓咲「そうか…。大変だな」
日富美「でも、やりきったって顔してるんです。それでいつもこう言うんです。悪いお菓子が市場にでないようにできたって。よく分からないですけど」
花子「そ、そうですか…」
- 30二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:43:33
ヒフミ母…恐ろしい人…
- 31二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:46:37
ガチモンのアウトロー!?
- 32二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 00:08:51
マフィアも焼くしチョコレート屋やアイスクリーム屋を大掃除するキャリアウーマン日富美ママ
- 33二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 07:28:59
あの…もしかして日冨美ママってそっちの界隈の『掃除屋』?
- 34二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 08:28:18
美食家なのかもしれない。
- 35二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 08:29:49
- 36二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 14:15:27
なんか、つよそう
- 37二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:32:24
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:45:09
Gehenna編
平凡な自分を変えたい。
阿慈谷日富美がそうだったように誰しもが持つ願望。
彼女の場合、誰かの助けになりたいという願いが始まりだった。
では皆彼女のような優しい願いを持つかといえば違う。
でもそれでいい。
願いは願いで大小もないし、誰かに左右されていいものでもない。
願いを持つこと、夢を持つことは誰もが平等に持つ権利である。
願いに善悪はない。
勿論、現代日本の社会秩序から外れた生き方に憧れても何の問題もない。
自分を変えるきっかけ程度であればいいが、のめり込みすぎると… - 39二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 22:31:30
- 40二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 22:33:24
- 41二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 00:02:57
白子「これはどんなシーン?」
センセイ「…ゲヘナの子達がマグロ泥棒してるところかな?」
瀬里香「でたまたキテレツ大事件」
センセイ「本当だよ」
瀬里香「ん〜。現実味がなくて盛ってるんじゃないかって思ってるんだけど、本当なの?」
センセイ「うん。他にもあるよ。えーっと、他校の敷地内に入って温泉宿作って爆破したり、無賃乗車を繰り返したり、カツアゲしたりとか」
瀬里香「1つ目以外嫌に現実味あるわね」
センセイ「あとは向こう側の瀬里香のバイト先だった神社の賽銭泥棒とかラーメン屋を爆破させたりとか」
瀬里香「なんで私絡みで変なことになってるのよ!?」
白子「銀行強盗したからじゃ」
瀬里香「だから私を主犯にするなぁ!」 - 42二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 00:27:03
瀬里香「誰よそんな事するのは!?」
センセイ「…寿司の格好した5人組。あとのラーメン屋爆破はゲヘナの学生」
瀬里香「ゲヘナ?それってあのGehenna?…ならなんか納得。…いやバイト先破壊したのは許せないけど」
センセイ「ここのゲヘナも危険なの?」
瀬里香「そりゃそうよ。不良がもうたくさんいるって噂よ。見た目じゃ見分けつかないタイプも沢山!」
彩音「ですが進学校という側面でも有名ですよね。TRINITYと肩並べるくらいに」
瀬里香「そうなのよね。不良もいるけど比例して優等生もいる。…そんなことあるのかしら」
白子「だから今でもあの2校は犬猿の仲。」
センセイ「それか同族嫌悪かも。」
瀬里香「え〜。それだとTRINITYが不良生徒出してるってことになるけど」
星乃「なくはないんじゃない?人は見た目じゃないからさ」
白子「…確かに。」 - 43二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:53:59
そういえばですがこのスレで行われるダイスは特に意味はないものと思って大丈夫です。
ソシャゲでの会話選択肢的なやつです。 - 44二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 08:23:55
ほーん…
- 45二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 08:47:56
星乃「まあ何にせよGehennaの子には気をつけなよ。」
センセイ「もしかしてこっちでも店を爆発させたり交通麻痺させたり、手榴弾キャッチボールを」
白子「あとは瀬里香のバイト先を爆発させたり、私達の校舎にやってきて喧嘩売ってきたり」
星乃「毎回思うけど夢の世界の治安がつくづく終わってない?北斗の拳なの?」
白子「安心して、モヒカンはいないけどスケバンとマフィアはいる」
星乃「それもいたら駄目でしょ。…そんなに悪になりたいものかな〜」
白子「星乃先輩もなってたじゃん」
星乃「なりたくてなったんじゃなくて、いつの間にかなってたの。志願してなるもんじゃないよ〜。不良もといアウトローなんてさ」 - 46二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 17:38:12
さてさてどうなることやら…
- 47二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 18:35:03
もしかして日富美ママって別の世界だと狐耳だったりしない?
- 48二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 20:03:11
そう。
まともな人間ならわざわざ社会から外れた行動なんて取らない。
昭和時代に流行ったような盗難したバイクで走り感傷に浸るなんてロマンチックかつ傍迷惑で墓穴を掘るような行為にわざわざ手を出す人間なんてこの令和にいるわけがない。
するのならもっと小賢しくやるか目立たないように動く、或いはカモフラージュを付けるなど自身の未来を守るための盾を用意するなど悪い意味で堅実にやる。
何故なら、彼女達にとってこの行為は遊びでしかないから。
本気で不良になる気なんかない。好き勝手やるが何処まで言っても遊び、知らなかった、一時のノリだけで済ませようとする。 - 49二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 20:10:54
このレスは削除されています
- 50二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 20:13:11
そもそもアウトローなんて本気でなりたがる人間はいない。
なったところでその先がないに等しいからだ。
何になれるかも分からない。
なりたがる奴なんて、よほどの大馬鹿しかいない。
或いは、本物の悪魔か。 - 51二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 05:24:44
「私、アウトローになりたい。 」
いかにも真面目そうでそういった面には無縁そうな女子生徒は目を輝かせながら幼馴染にそう宣言をした。
「明瑠ちゃんどうしたの急に」 - 52二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 07:57:05
ついに来たか!!
- 53二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 07:58:14
- 54二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 09:15:17
明璃「ねえ睦月、聞いてる?」
睦月「明瑠ちゃんが?」
いつもカラカラ笑っている幼馴染の浅黄睦月も一瞬真顔になった。
明璃「ねえ睦月〜!」
睦月「聞こえてるよ〜。でもどうしたの急に。遅めの高校デビュー?」
明璃「そうじゃなくて」
睦月「じゃあ彼氏の影響?悪〜い不良な彼氏に影響されたかな?」
明璃「違うわよ!私彼氏いないし…」
睦月「…そうだよね〜。」
明璃「何もその言い方!?」
クフフとイタズラっぽく笑い、明璃に質問攻撃をしていく睦月はある程度満足すると右手に握りしめてたボールペンに蓋をしてペン回しを始めながら質問し直す。
睦月「じゃあなんなの?」
明璃「…何かそんな気がするのよ。私、アウトローに向いてる気がするの」
睦月「アウトロー………うん、面白いかも?明璃ちゃんのアウトロー!」
明璃「でしょ!それでまずは心機一転として折角伸ばした髪をアレンジしてみようと思うの。こんな感じの夢で見たみたいな?」
睦月「うんうん」
明璃「それでメガネもコンタクトに」
睦月「…本当にとるの?」
明璃「へ?だってメガネってアウトローじゃないし」
睦月「メガネのほうがインテリアウトローって感じしない?」
明璃「………やっぱりもう少し考えてからにするわ」
睦月「うんうん♪見た目は重要だからゆっくり決めないとね」 - 55二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 15:15:30
メガネはステータス
- 56二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:23:12
睦月「てかさ明璃ちゃん。アウトローになるって具体的にどうするのさ。うちの高校は不良も沢山いるけど誰みたいになりたいの?色々あるよアウトローって。1年生の遠野君みたいな一匹狼系?それか自称美食家でまずい飯を出されたら問答無用で粛清に走る黒舘春凪先輩みたいな奇抜系?あとは…羽沼真琴先輩とか。」
明璃「変なのばっかね…。てか最後のは生徒会長であって不良ではないでしょ」
睦月「不良でしょ〜。笑い方が悪の幹部みたいだし何かGehennaのトップを主張して風紀委員に喧嘩売ってるし」
明璃「そして先生に説教されてるわよね」
睦月「凹んでもめげないのはアウトローに必見だと思うよ?」
明璃「あれアウトローだとしてもギャグ漫画の悪役でしょ。それかバイキンマンとかそのタイプ」
睦月「じゃあどんなのになりたいの?」
明璃「そうね…Gehennaだけなんてつまらないわ。大きく日本一のアウトローなんてどうかしら」
睦月「ずいぶん大きくでたね明璃ちゃん。じゃあまずは記念すべき一歩はどうする?」
明璃「…一応考えはあるわ。睦月、あなた1人特攻隊長、暁の屠瑠諏を知ってる?」 - 57二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:24:10
- 58二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:25:53
- 595325/08/05(火) 19:27:15
?????(アークナイツ未履修勢)
- 60二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:31:29
確かにヒフミもスズランも本渡楓だが…
- 61二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:36:01
睦月「なにそれ?」
明璃「私もただ憧れてるわけじゃないの。昔、私達が中学3年生の頃に現れて1年で消えた幻の不良。」
睦月「昔って割と最近じゃん。」
明璃「うるさいわね。暁の屠瑠諏、アウトローの世界で突如現れた超新星。子供だろうが大人だろうが敵は全員蹴散らし、土に還らせたって噂よ。」
睦月「よくある話じゃん」
明璃「いや待ってちょうだい睦月。ここまではよくある話だけど問題はここからなのよ。暁の屠瑠諏は風紀委員長の空崎雛との戦闘で生き残ったどころか、何箇所も傷をつくったっていうのよ!あの秩序ターミネーターの雛をよ!」
睦月「それも嘘っぽ〜い。」
明璃「本当よ!だって、風紀委員なのに乱れかけてる青髪の持っていた書類にそう書かれたのよ!」
睦月「盗み見なんてアウトローなことしてね明璃ちゃん。見せて〜!」 - 62二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:37:24
乱れかけ、で済んでるなら夢の世界よりマシな服着てるか?
- 63二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:39:40
明璃「アウトローって、こんなのアウトローとは言わないわよ。夢でみたアウトローならお世話になったラーメン屋を破壊したり、雇い主を裏切って爆破したり、爆破したり、爆破したり」
睦月「夢の中のアウトローレパトリー少なくない?」
明璃「でもそれに至るまでは色々奇抜よ」
睦月「ホルスよりもそっちが気になるな〜」
- 64二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 22:16:14
睦月「でだけどそのホルスの正体って知ってるの?」
明璃「分からないけど当時1年生だったことは分かってる。としたら今は3年生よ。新校舎前の有美土巣の3年生といえば1人しかいないと聞いたわ」
睦月「つまりどうするの?ホルスを倒してのし上がっちゃう?」
明璃「いや無理よ!だってあの雛と喧嘩してピンピンしてたって噂なのよ!」
睦月「急に現実に戻るじゃん」
- 65二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 22:18:06
睦月「まあ雛と喧嘩が成立する相手と真っ向勝負は分が悪いよね〜。せめてもう二人いたら」
明璃「そんな事言っても現れないわよ都合よく。それよりもアウトローの記念すべき一手は暁の屠瑠諏。そして私は…」
- 66二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 22:28:27
かよこ(仮)…留年か大学生かはたまた浪人か
- 67二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 07:50:54
多分…留年?
- 68二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:14:13
一方その頃、某大学
佳代子「はい。この前の授業のとこのコピー」
夢「ありがと〜佳代子ちゃん。今度お礼するね」
佳代子「いいですよ。この前の考古学の授業の時のお礼です。」
夢「本当にありがとう…これでどうにか単位は取れる…」
佳代子「大げさな。そういえばこの前アイスクリーム屋のバイトを探してたと聞きましたがどうでしたか?」
夢「それがなんか急に応募項目が減っちゃってね。私が目につけてた何店かは連絡なしに消えちゃったの」
佳代子「…なんか悪いことでもしてたと思いますよそれ。お菓子関連の職名でカモフラージュする闇バイトとかあるらしいですし」
夢「え?!…じゃあよかったぁ〜申し込まなくて」
佳代子「次は気をつけてくださいね。」
夢「うん。…はぁ、またバイト探しかぁ」
佳代子「そんなにお金必要なんですか?」
夢「ちょっと高校時代からやってることがあってね。」
佳代子「…」
夢「あっ、気になる?」
佳代子「別に」
佳代子「なんですか?」 - 69二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:24:29
このレスは削除されています
- 70二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:25:41
夢「…本当に聞かない?」
佳代子「別に興味ないと言うか、何度も聞いてるというか」
夢「えー」
佳代子「そう言われても興味ないし…先輩の情けないとこが目立つというか」
夢「ひぃん…そ、そこまでではないんじゃないかな?」
佳代子「高校時代の後輩に泣きついてたのは誰?」
夢「…私です。で、でも佳代子ちゃんだって後輩の子とまだ何かある感じだったよね!」
佳代子「…もう過去のことだからそれは」
夢「でもあの子とはまだ遺恨が残ってる感じなんでしょ?あの…奇抜ファッションな風紀委員さんと」
佳代子「言い方」 - 71二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 08:33:09
大学生かぁ…
>奇抜ファッションな風紀委員さん
草
- 72二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 15:27:09
- 73二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:33:41
戦隊ネタだコレ!
- 74二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:38:48
出来たのね、青春の学生生活を…!
- 75二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:33:27
熱血漢な蝋燭がライバルにいそう
- 76二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:52:27
このレスは削除されています
- 77二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:53:31
夢「それにしても星乃ちゃん最近元気にしてるかな〜」
佳代子「…そんなに好き?高校」
夢「それは勿論。佳代子ちゃんは?」
佳代子「…顔怖がられてた記憶しかない」
夢「えっ!?…怖いかな?可愛いと思うけど」
佳代子「…」
夢「えー?どうしたの黙っちゃって」
佳代子「なんでもない」
夢「可愛い〜」
佳代子「さっきのコピーやっぱ返して」
夢「すみません勘弁してください」 - 78二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:57:22
佳代子だけ問題にしたけどよくよく思い返したらGehennaじゃ真琴も原作で18歳じゃん
まあ本来18って高校三年生なら誕生日迎えりゃおかしくないけどね - 79二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:58:06
そっちは留年しちゃったんでしょ…多分…
- 80二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 23:51:38
夢「…そうだ。久々にみんなのとこ見に行こ。佳代子ちゃんも来る?」
佳代子「私OBじゃないんだけど」
夢「でも高校に入るなら今のうちだよ?これから社会人になったらOB風吹かせれないからね〜」
佳代子「なにそれ。」
夢「それに希歩都市に色んな学校が集まったおかげもあってGehennaも割と近所にできたらしいから見に行ってみない?何か変化とか楽しめるかもしれないよ?」
佳代子「…まあちょっと気にはなるけど、新校舎出来るって噂で聞いた時には卒業しちゃったし。」
夢「じゃあいこー!」
佳代子「…わかりましたよ先輩。で、先輩の後輩ってどんな子なの?」
夢「それはね〜」 - 81二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 00:10:30
放課後
有美土巣高等学校校門前
明璃「……来たわね」
星乃「うへ〜。なーんでプールの大掃除を私達やらなきゃならないのさ〜」
野々美「日富美ちゃんを助けたのはまだしも、長居させてしまったのがマズかったらしいですね〜」
瀬里香「クロフク先生だって共犯みたいなもんなのに理不尽だわ」
彩音「でも言ってることは先生のほうが正しいから反論できませんね。」
センセイ「でも楽しそう。プール掃除やったことないから」
白子「バイト代も出るし水遊びもできる。ん、一石二鳥」
星乃「おじさんは早く帰りた〜い。猫の手も借りたいよ〜」
睦月「あっプールの方へ行っちゃった。」
明璃「お邪魔するわよ〜!」
星乃「邪魔するならかえってー」
明璃「え…ごめんなさい」
睦月「素直すぎるよー明璃ちゃん」
明璃「あっ…ちょっと待ちなさい!そこの6人!」
星乃「え何?」
明璃「暁の屠瑠諏はいるかしら?」 - 82二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 07:46:21
目の前にいますよ…
- 83二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 16:04:18
はてさて…どうなることやら…
- 84二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:33:03
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- 85二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:34:04
星乃「(あーマジで面倒なのが来たな。…どうしよっか)」
センセイ「それ、Gehennaの制服?」
明璃「ええ、そうだけど」
センセイ「暁のホルスはもういないよ。」
明璃「え?…でも」
センセイ「ここにいるのは神様じゃなくて人間だけ。」
明璃「え〜?あの、そうじゃなくて私は」
センセイ「天使も悪魔もいない、ここにいるのは人間だけ。君も悪魔じゃないならわかるよね。」
明璃「な、何を言ってるの貴方。ってか、私が悪魔!?どうしてそうなるのよ!」
センセイ「…アウトローぽいから?」
明璃「え?本当?」
睦月「明璃ちゃん戻ってきてー。」 - 86二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:47:03
明璃「あっ…あ、アウトローって言えば揺らぐと思ってるの!!」
白子「(嬉しそう)」
彩音「もしかして」
睦月「そっ、明璃ちゃん不良デビューしたいんだって。」
瀬里香「だったらそっちの学校の不良にすればいいじゃない」
明璃「いえ!私は本物のアウトローを目指してるの。目指すのなら大物よ!」
彩音「つまり、弟子入したいと」
明璃「お願い!」
野々美「(どうしますか星乃先輩)」
星乃「いや無理だよメガネちゃん」
明璃「ええっ!?」
星乃「センセイの言う通り、もう暁の屠璃諏はいないからさ。現にたった1年で消えちゃったでしょ?伝説だのどうだの言われてるけど大したことないんだよソイツ。つまんない意地張って、つまんない理由で大人を嫌って、勝手に1人で突っ走って、最後には自分より弱い女の子に叱られてどっかに消えた。…憧れるものじゃないよ〜。(クロフクにはやらかさないかと監視されたし)」
野々美「星乃先輩…(なんか所々気になりますが)」 - 87二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:38:42
明瑠「で、でも!いるのよね?かつて暁の屠瑠諏は。私はどうしても知りたいの!アウトローを!」
星乃「(過去は変えられないとは言うけど…こんな形で来るのは想定外だな~)」
白子「そんなにアウトローになりたいの?」
明瑠「勿論よ!!」
白子「じゃあ聞くけど」
明瑠「な、何かしら」
白子「銀行強盗に興味はある?」
明瑠「へ??」
ちなみに明瑠ちゃんの銀行強盗への興味率dice1d100=10 (10) %
- 88二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:48:41
うーん興味なし!
- 89二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:49:54
な
そ
悪 - 90二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 00:39:50
明瑠「ぎ、銀行強盗?え、なんでそれが関係するの?」
白子「ん、アウトローを目指してるならそれくらい興味持つべき。私達はこうみえても銀行を襲ったことがある。(別の世界の私がだけど)」
明瑠「な、なななな何ですってー!!!!」
白子「それに私達は覆面強盗団。この写真を見て、左から私達のボスであるファウスト」
明瑠「ファ…ファウスト…(見るだけでわかる…アウトローの遺伝子を感じるわ。」
白子「そしてナンバー0、参謀のちゃぶ台」
彩音「ちゃぶ台!?」
白子「次にオジサン」
星乃「うへっ!?」
白子「クリスティーヌ」
野々美「クリスティーヌだお♣」
白子「主犯のアルバイト」
瀬里香「もうちょっとひねってよ!!」
白子「そして私、アヌビス。」
瀬里香「ずるい自分だけかっこいいなんて!」
白子「そして新入りのスケキヨ」
- 91二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 00:54:37
白子「何が言いたいか。そう、銀行強盗の興味がないならアウトローにはなれないってこと。」
明瑠「な、何ですって…!」
彩音「白子先輩また変なスイッチ入った…すみません」
睦月「いいのいいの。面白いから」
センセイ「いいんだ。」
星乃「盛り上がるのはいいけど掃除もしよー。帰り遅くなっちゃう。」
白子「ん、じゃあこっちで話そうか。はい二人の分のブラシ」
彩音「どさくさ紛れに二人を掃除に巻き込んでる…。」
野々美「一番アウトローの才能あるのは白子ちゃんかもしれませんね~。」 - 92二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 07:53:26
流れるように…!
- 93二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 16:26:13
確かにアウトローだが…
- 94二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 19:09:11
不意打ち気味に差し込まれるスケキヨ先生にどうしても笑う
- 95二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:06:48
白子「それで、なんでアウトローになりたいの?」
明璃「かっこいいじゃない。それにまっすぐで、ハードボイルドで…何よりも自分に正直に生きることが出来るのよ!」
瀬里香「ならアウトローなんて悪人じゃなくて探偵になればいいのに。おじいちゃんが好きなドラマであった…その〜、あっ松田優作の。それとセンセイ、水に浮いてるデカいゴミとるからネットこっちにも分けて」
センセイ「そっちは出てくるんだ。…はいネット。」
明璃「いや、でも探偵よりもアウトローの方が自由に感じないかしら?…おっととと」
星乃「おっと危ないよメガネちゃん。あと、確かに自由そうだけど下手したら鉄格子の中かもよ。」
明璃「うっ…」
星乃「あと、自由と無法は違うよ。…おおっ!大きいゴミとれた。…革靴だ。」
明璃「…同じじゃないの?」
センセイ「ルールに従って自分なりに工夫して生きるのが自由。無法は最低限のルールも縛りも守らないで自分も他人も裏切って好き放題すること。…そろそろ水抜く?」
野々美「もう少しとりましょう。…それでアルさんはどんなアウトローになりたいのですか?自由になりたい言ってましたが」
明璃「…とにかく私は自由になりたいのよ。昔とは違うアウトローな自分に」
センセイ「日富美みたいなこと言うね。」
白子「…意外と似た者同士?」 - 96二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:20:10
センセイ「天使と悪魔、憧れるものの対象は違うか…」
白子「どうしたの?」
センセイ「なんでもない。…向こう側とここは違うから決めつけちゃだめだよね」
白子「…何言ってるかよくわかんないけど、明璃にそっくりな人は夢でも見た。何かあるの?」
センセイ「あるのはあるけど、まだ向こう側のアルと明璃は似てない。似てないというよりは欠けてる、ツギハギ…伽藍洞…まだ何かが足りない」 - 97二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:21:17
- 98二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:34:53
センセイ「ねえ睦月」
睦月「何?ハーフアップ君」
センセイ「睦月はなんで明璃と一緒にいるの?」
睦月「ん?どうしたの急に」
センセイ「何というか、睦月はアウトローには興味なさそうというか。保護者っぽいなーというか」
睦月「ええ!?私明璃ちゃんのママか何かみたいに見えたの!?いやそりゃないって〜。」
白子「じゃあ友達だから?」
睦月「まあそんなところかな。それに、明璃ちゃんは一緒にいて飽きないからね〜。ところで水はいつ抜くの?そろそろよくない?」
白子「塩素剤まいてから」 - 99二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:25:44
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- 100二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:30:18
センセイ「ところで今の明璃は好き?」
ハーフアップ君、言葉の選び方が絶望的に下手くそだな〜。
普通言う、そういう事本人に。
まあでも、一周回ってスッキリするかもって感じもする。
睦月「…嫌いじゃないかな〜。うん、嫌いじゃない。それだけ」
嘘は言ってない。
うん。
言ってないけど、好きとは妙に言いにくい。
いつもの明璃ちゃんなんだけど、何かが明璃ちゃんにまとわりついてる感じがしてなんか嫌だ。
いつもの可愛い明璃ちゃんが好きだったのに、急にアウトローになるとか言い出して。
相変わらず面白いな〜とは思ったけど、何か理由はないけど…いや、言い表しにくいんだけど本能的になのかな?何か嫌だって感情もある。
弟子入りするとか夢で見たとか…。
まあ真面目な明璃ちゃんはそういう事するかもだけど、何か違和感ある。
言いそうなんだけど、こういう時の明璃ちゃんなら天上天下唯我独尊みたいな変なプライドを出して面白いことになるのに。
ねえ明璃ちゃん
アウトロー、なる気本当にあるんだよね?
面白がってみてる私が言えることじゃないけどもさ。
何か薄っぺらいなぁ明璃ちゃん。
自由になりたいって言ってるけど、今は縛られてるようにしか見えないよ。 - 101二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:41:08
ああ…
- 102二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:43:56
白子「どういう感じ?」
センセイ「解釈違い起こしてる感じかな?」
白子「ん?アウトロー目指してるから同じ気もするけど」
センセイ「近しい関係だからわかる解釈違い…的なのかな?」
白子「…解釈違い?」
センセイ「細かい違いが分かる幼馴染だからかな?」
睦月「まあそんな感じだよ〜。…なんか違う気がするんだよね〜今の明璃ちゃんって。あっ、これ内緒ね。ハーフアップ君と白子ちゃん。」 - 103二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 23:18:06
睦月「で、この後は?」
星乃「水を抜いて〜。ブラシでこするんだよ。」
睦月「塩素剤まいて綺麗にしてもそれでおしまいじゃないんだねやっぱり」
彩音「確かに綺麗になったようですが。肉眼で識別できるレベルの大きいものが消えただけですからね。隅々まで掃除して、水も入れ替えなきゃいけません。」
明璃「大変ね…」
彩音「中途半端な状態は一番良くありません。やるなら徹底的にですよ。」
野々美「お水も昔のまんまじゃ汚いままですからね。昔の汚れは全部洗い流して新しくしなきゃいけません。…では頑張りましょ〜。」
明璃「徹底的に…新しくならなきゃいけない…か。」 - 104二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 07:17:42
ジェラシー?
- 105二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 08:26:23
こっちはどんな感じになるのかね……
そういえば、ヒフミは現実に顔出してたんだったか。どんな感じだったんだろか。 - 106二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:37:08
星乃「うへ〜。とり合えずゴミ取りと水抜きは終わったし…もう下校時間近いから帰りますか〜」
明璃「え?もう終わり。」
星乃「うん。お疲れ様〜ごめんね手伝わせちゃって。あっ、これあげるよ」
明璃「?ゼリー?」
星乃「おばあちゃんが皆で食べなって持たせてくれたやつ。余ってるからメガネちゃん達も持ってって食べて」
睦月「ありがと~。」
明璃「いいの?後で返してって言ってもあげないわよ」
星乃「いいよいいよ。」
明璃「じゃあ明日もよろしく頼むわね。綺麗になるまでやるわよ!」
帰路
明璃「あっつい…けど、いいことするって気持ちいいわね〜。ゼリーも美味しそうだし」
睦月「そうだね~。…あ、これ結構高いやつだ。」
明璃「何か忘れてるような気がするけど…まあ、いっか」 - 107二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:45:05
夢「それでね〜」
佳代子「はいはい…ん?」
明璃「ゼリー♪ゼリー♪」
夢「あの子達、Gehennaの制服だね。」
佳代子「ええ。でもあの方角って有美土巣だけど」
夢「友達かな?」
佳代子「………」
夢「どうしたの佳代子ちゃん。もしかしてあの2人って知り合い?」
佳代子「…ううん。全く知らない。」 - 108二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 18:45:12
一方的とはいえ遂に遭遇したか
ところで今のところ影も形もない便利屋最後の1人はどこに - 109二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:13:16
陸八魔家
明璃母「最近学校はどう?」
明璃「…まあ普通。特に何かあったわけでもないかな」
明璃母「そればっかりだけど、何か心配事とかない?」
明璃「ないよ。うん」
明璃母「勉強…はしたくないわよね。睦月ちゃんとはどう?」
明璃「いつも通り」
明璃母「そう」
明璃父「ただいまー。」
明璃母「おかえりなさい。ご飯は」
明璃父「食べる。明璃〜元気か?」
明璃「うん。パパ今日は早いんだね」
明璃父「まあな。繁忙期だけどある程度落ち着いてきたからな。…お、冷蔵庫に見ないゼリーが。ゴディバ」
明璃「それ私の!!」
ムースショコラ エ カカオフルーツジュレ(10個入)ゴディバからカカオをフルーツとして楽しむことができる、つめたいデザートが登場。www.godiva.co.jp明璃父「あー、悪い悪い。いやな?菓子会社の人間としては気になっちゃうわけなんだよ。」
明璃「…じゃあ少し食べる?」
明璃父「えっいいの?明璃はやっぱり優しいなぁ〜」
明璃「…や、やさしくなんて…私優しくないから!」
明璃父「え!?明璃!!」
明璃母「あらまた行っちゃった…」
明璃父「…最近あの子、変なだよな。反抗期なのか?」
明璃母「素直になれない時期なのかしらね。返事も素っ気ないし」
明璃父「そういえばこの前からあの子、銃の本とか読むようになってたけど」
明璃母「えっ!?」
- 110二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:20:36
明璃父「あと最近、やたら近所の事件とか大昔のギャング映画だの歴史本だのとかしまいにはママのコレクションの仁義なき戦いをこっそり見てたり」
明璃母「え?!…あの子、不良に憧れてるのかしら」
明璃父「…昔から溜め込みやすいタイプだからあの子なりに発散してるのかもな」
明璃母「じゃあさっきの優しくないから!っていうのも」
明璃父「……先輩に聞いてみるか。反抗期の娘との会話の仕方。」
明璃母「…万が一だけど、あの子が反抗期拗らせて犯罪に手を染めるなんてないわよね?」
明璃父「いや…ないだろ。優しい子だからそんなこと。…あでも、純粋だから騙されて変なことに巻き込まれたりしそうな気がするからな。闇バイトとか。アイスクリーム屋とかチョコレート屋って言葉と給料につられて」
明璃母「怖いこと言わないでよ!それよりも不良と仲良くしたりしてないか心配だわ。強盗とか窃盗とか器物破損に加担させられたり」
明璃父「ありえないだろ。特に強盗なんて。高校生で銀行強盗に興味持つ女の子なんているわけないだろ!」 - 111二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:26:40
…引きこもりになってたり…?
- 112二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:34:17
陸八魔家
知る人ぞ知る…なわけもなくて、苗字が珍しい以外は世間でいう平凡でちゃんとした家庭。
パパもママも共働きだけど、家事も学校関連のことも相談に乗ってくれるし、習い事もさせてくれる普通の親。
私もパパとママは今でも自慢で、大切な家族。
だけど、不満もある。
2人とも他人に優しすぎる。
怒ったところも見たことないくらいに、いつも笑ってて、理不尽で変なことを言う人相手でも顔をしかめたりせずにやんわりと事を済ませる。
大人の対応ができるって世間は言う。
私も納得は行かないけど凄いなって思った。
でも、ある日からそんな2人が、優しいって言葉が気に入らなくなった。
最初は、高校入試 - 113二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:54:54
今でこそGehenna学園だけど、第一志望はTRINITY総合学園だった。
全学年でも上から数えるくらいの成績だったから、いつも気弱だった私も勉強なら自信があって、周りからも煽てられて第一志望TRINITY総合学園で受験して。
結果は不合格。
何が足りない、何で駄目だったのか、私と合格したあの子では何が違ったのか?、何で私は駄目なのか?
自問自答しても答えがでなくて、結果滑り止めのGehenna学園に入学することになった。
不良が多いけど進学校だから大学はちゃんとしたとこへ行ける
だけど、パパとママを裏切ったって思ってた。怒られるんじゃないかって、普段笑ってる分の怒りが襲いかかってくるんじゃないかって。
でも2人は「頑張ったね」って怒鳴るどころか励ました。
いつもの優しい笑顔で。
安堵したのに、納得いかなかった。
必死になって頑張ったのに失敗したのに
いつもと変わらない顔。
あんなに「明璃ならTRINITY受かるよ」って言ってたのに
落ち込むはずなのにそれどころか頑張ったって褒めてきた。
初めて優しくされることに私は違和感を感じたまま、中学生活が終わって高校生活が始まった。 - 114二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:10:56
次に周囲。
「ありがとう明璃ちゃん」
「明璃ちゃんって優しいよね」
「明璃ありがとー。優しくて助かったわ」
「あんた、優しいんだな。この恩絶対返すからな!」
面倒な役割を押し付けられた時、登校中に見かけた困っている人や子供、都合よくこき使われた時。
数えたらきりが無い「優しい」を様々なバリエーションで毎日聞かされた。 - 115二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:21:45
特撮ネタとかあって親近感を感じる。自分もこれくらいss書けたらなあ…
- 116二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:24:30
アウトすぎるっピ!
- 117二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 07:39:31
良い親御さんやね…
- 118二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 11:34:58
優しくされると自分が惨めに感じるし、
優しいって言われると都合がいい人間って思われる。
どっちも嫌。
何やっても上手くいかなくて、都合のいい人間みたいに見られるままなんて嫌だ。
Gehennaに入学してから益々考える。
優しさなんて邪魔。
優しくなっても馬鹿を見るだけ。
でも、どうしたらいいか分からない。
私には不良みたいに悪ぶる事も出来ないし、喧嘩の仕方も分からない。そもそも人を傷つけるなんてやったことがない。
そんな事をしたら家族が悲しむ。
じゃあどうすればいいの?
優しい自分なんてなりたくないなんて相談しても聞いてくれるわけがない。
睦月は…。
いや駄目。これは自分のことだから自分で解決しなきゃ駄目。
そうやって考えれば考えるほど、また見えない鎖に縛られ続けていく。
…昔はもっと自由だったのに。
思いついたことはすぐに行動に移して成功を何回も作ったのに、誕生日を迎えていく内に考える事や失敗、損な役割を被る回数が増えた。
大人になってもこのままなのかなって思うともっと自分が嫌いになっていく - 119二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 11:43:43
このレスは削除されています
- 120二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 11:49:07
そして高校1年が終わり、2年になった。
そこからも何も変わらず、変わったのは以前あったGehennaの場所が変わったことと、その日を境に私は毎晩夢を見るようになったこと。
それは私にそっくりな角を生やした悪魔の女の子が銃を持って暴れまわって、マフィアだろうが不良だろうが吹き飛ばし、格好良く以来をこなしている姿があった。
きっと私が憧れていた優しいとは無縁の自分。 - 121二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 20:01:03
- 122二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:17:52
- 123二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:22:02
- 124二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:31:42
それに3人の仲間。
悪人って言えば、大体大勢の部下を連れてるけど夢の中の私は違う。
睦月ちゃんにそっくりな子と後2人の私入れた4人だけの組織。ワンピースみたいな仲間だけの集まりっていうのも凄くかっこよかった。
見るからに凄そうな人達ばかり、どうやって集めたの?
あーもう!私も直接夢の中の人達とお話できたらいいのになー!!
夢なのにそのあたりすごく不便。
4人の活躍を見てたら途中でテレビのチャンネルを変えられたみたいに別の場面になるし、ビルの中にいたと思ったらオークション会場、次は廃墟って感じで落ち着いて見れないのが少し残念。
…夢の中の私に会いたい。
どうやったらそんな風になれるのか聞きたいし、弟子にしてほしい。
でも半端な私じゃ駄目だよね…。ここで夢の中の私に少しでも近づくために誰かを参考にしたり、弟子入りしたら夢の中の、いつもと違う私になれるかな? - 125二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:33:21
自由な私になりたい。
自由!誰の都合にも振り回されない自分。
いいように扱われない自分。
優しいだけじゃない自分。
誰よりも優れていてカッコいい自分に。
はやくなりたい。
はやくはやく! - 126二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:38:36
違う自分になれるのなら、何だってやりたい。
私は変わるんだ。
アウトローで夢の中の私のように冷酷で冷酷な笑みを浮かべる悪魔みたいな優しいとは無縁の自分に。
絶対になるんだ。 - 127二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:39:31
- 128二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:53:22
新旧有美土巣メンバー(7)
ゆめ:プール掃除してるってクロフク先生から聞いたよ!明日は挨拶のついでに私も手伝うね〜。
ホシノ:勉強してください
ゆめ:明日は授業ないんだも〜ん
ののみー:ギルティですね〜
シロ:❌️を与える
ゆめ:ひぃん。あっ、そういえば今日、有美土巣向かう時にGehenna高の子を見たんだけど友達?
せりか:ホシノ先輩のファン
彩音:高1時代のですが。
ホシノ:か、勘弁してよ… - 129二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:02:10
ホシノ:ねえセンセイからもなんか言ってくれない?
ウミ:特攻服着た?
ホシノ:言ってってそういう意味じゃないんだよ
ゆめ:dice1d3=1 (1)
1着てたよ。全身白で背中に隼ってでっかく刺繍入れたの着てた
2スカジャンだったかな〜。くじらさんの
3制服を着崩した感じかな。根が真面目だからそれくらいだったんだよ〜
ホシノ:明日覚えていてくださいね。
シロ:(笑)
ホシノ:いい度胸だね〜白子ちゃん。
- 130二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:10:10
めっちゃリキ入れてつっぱってんじゃん…
- 131二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:13:54
わーお…
- 132二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:16:13
ホシノ:センセイも何か言う事あるんじゃないの?
ウミ:晒し巻いたりしてた?
ホシノ:ちがう!
ゆめ:dice1d3=1 (1)
1.巻いてたよ。可愛かった〜
2.巻いてなかったよ。制服の上に羽織る感じだったから
3.巻いてたし、ピンクの可愛い特攻服だったよ〜
ホシノ:3人ともちょっと今から個別連絡しましょうか。ののみちゃーん、ちよっとまっててね〜
- 133二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:18:30
割としっかり不良だった…
- 134二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:32:12
ののみー:あと30分は戻らなそうですね
せりか:何してんのよもう…。あっ、そういえばだけど私アルバイト増やそうと思うんだ。アイスクリーム屋何だけどね。
ののみー:アイスクリーム屋ですか?
せりか:うん。給料も良くてさ〜。今年の夏海行く時用で資金集めでやろうと思ってね。
彩音:…瀬里香ちゃん。アイスクリーム屋で時給4500円って怪しくないかな?
ののみー:時給の高いところは闇バイトの可能性が高いって言ってましたね。
せりか:え!?…じゃあコレも
ののみー:残念ながら。
せりか:これじゃあお金貯まるかな…
彩音:一緒に探そう。私も夏みんなで行く海の計画用の資金集めたいと思ってたから。
ののみー:では明日は短期アルバイトについてで会議を開きましょうか。
せりか:賛成!…あっそうだ。
ののみー:どうしました?
せりか:いや…そのアイスクリーム屋のバイト何だけどね。街の張り紙で見かけたの。その時にGehennaの生徒も見ててさ。なんか気弱そうでオドオドした紫って感じの子なんだけど。 - 135二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:44:02
ののみー:明璃さん経由で注意したほうがいいかもですね。
せりか:うん。明日登下校で見かけたら呼んで止めようと思う。
彩音:それにしても物騒ですよね最近。
せりか:まあ、白子先輩やセンセイ、日富美先輩が見た夢の世界みたいなとこよりはマシなんじゃないの?それに、何かあったら暁の屠璃諏もいるし
彩音:瀬里香ちゃん、これ履歴
せりか:あ
ホシノ:瀬里香ちゃんも追加ね
ののみー:待ってますね〜 - 136二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 08:00:30
セリカ…南無
- 137二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:36:37
- 138二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 15:15:19
- 139二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 15:30:54
センセイ「…ところで屠璃諏探しは何時まで続けるの?」
明璃「見つかるまでよ!私の本気を知ってもらうためにもね」
センセイ「アウトローって習うものなの?」
明璃「…えっそうなんじゃないの?映画のマフィアも組織に入って立派なアウトローになるものでしょ?」
星乃「それはなんか違うんじゃないの?不良なんていつの間にかなっちゃうようなものでなろうとしてたらなれないと思うよ。特に自分の目指すものには尚更さ」
明璃「…!じゃあ諦めろって言うの?」
星乃「まあそこは自由だけどさ。後悔しないなら別にいいと思うよ。さあみんなブラシ始めるよ」
野々美「そういえば夢先輩、遅いですね」
星乃「なんか遅れるってさ。レポート期限が今日だったみたい」
彩音「ああ…。」
星乃「まあ夕方あたりにくるんじゃない?昨日張り切ってたし。」
彩音「大丈夫でしょうか」
睦月「随分と仲が良いんだね。その大学生の先輩さんと」
野々美「はい。ゆるふわ生徒会長さんとしっかり者の後輩は昔から相性がいいですからね〜」
睦月「成程ね〜。んで、その夢って人はどうやって暁の屠璃諏を更生させたの?」
野々美「それはですねー、褒め殺しです。」
睦月「へぇー。そうなんだー」
野々美「はい。それに実際に1年生の頃の星乃先輩ってキリッとしててカッコ可愛いんです!見てください」
センセイ「野々美、野々美」
野々美「どうしましたか?せんせ……あっ」 - 140二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 18:22:04
睦月「クフフ〜やっぱりそうだよね〜。」
明璃「…へ?」
睦月「気づいてなかったの明璃ちゃん。もしかして見た目で判断してた?」
明璃「な、ななななな何ですってぇー!!」
白子「バレた。」
明璃「ど、どういうことなのよ!?何で嘘ついたのよ!」
星乃「何でもなにも、もうそういうの卒業してるから。」
明璃「…アウトローなのに、どうして?自由になれるのに」
星乃「別に好きでなったんじゃないよ。本当に語るまでもない、みんな考えるような不満を抱えてそれの出し方が不良っていう方法だっただけ。そしたらいつの間にか噂になって変な盛られ方しただけだよ。」 - 141二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 19:03:28
星乃「それに、明璃ちゃんには悪いんだけどさ。アウトローもとい不良を1年やって分かったことは…別に何も変わらなかった。むしろ、思い出したくない記憶が増えただけ。憧れたら駄目だよ」
明璃「……そ、そんなの…」
星乃「どんな格好しても可愛いしか言わない先輩がいるし」
瀬里香「フフッ」
白子「背中に隼は無いと思う」
星乃「聞こえてるよ〜」
明璃「そんなの認めないわ!私、私は貴女のアウトローな伝説に憧れてたのに!」
星乃「伝説って誇れるものじゃないよ。それにほら、こう言ったらアレだけど明璃ちゃん優しそうな子だから向いてないと思うんだよね」
明璃「…優しい?」
星乃「うん。君みたいな子はそうそういないんだからそのままでいいと思うよ…あれ?」
明璃「ほ、屠璃諏の分からず屋あああ!!!」
星乃「ええっ!?ちょっと走ったらこけ…あっこけた」
明璃「もう帰る!!」
センセイ「怒っちゃった…」 - 142二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 19:47:46
泣いちゃった!
- 143二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:20:01
勢いで走って逃げた。
行く宛無し、未来無し、ついでに持ってた鞄も無し。
なんでここで忘れちゃうのかしら。
取りに行かなきゃ。それにブラシも持っていったままだからそれも返しに行かなきゃ。
逃げ出すのも格好がつかず、自分の事が益々嫌いになっていく。 - 144二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:24:52
夢で直接アルちゃんと会話できればいいんどけどね…
- 145二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:29:42
こんなつもりじゃなかったのに。
夢の世界だったら私はこんな事しない。
スマートでハードボイルドで…カンペキでこんな無様な姿晒すわけがないのに。
…それに比べて私は変な意地は張るし、すぐドジ踏むし、周囲に流されて変なことするし、すぐに他人を頼ろうとしてる。現に不良の弟子入りなんてしているし。
でもわからないもの。アウトローの成り方なんて。 - 146二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:02:44
- 147二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:20:53
センセイ「明璃。何かあったよね。」
明璃「…あ、ああ」
センセイ「明璃は向こう側が見えるんだよね?」
向こう側?夢の世界の事?
待って、何で急に来たの?
大して話もしなかったのに。
センセイ「向こう側の明璃もアウトローを目指している。便利屋68って会社を建てて」
明璃「…!何で知ってるのよ」
センセイ「やっぱり見えてるんだ」
明璃「…」
センセイ「何か困ってる?」
明璃「見て分かるでしょ。…こんな状態なのよ。困ってるわよ!自分やりたいことも否定されて!言われたくもない優しいなんて言葉を毎日聞かされてウンザリしてるのよ!!」
センセイ「…そっか。」 - 148二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:05:05
センセイ「じゃあご飯食べに行こう。」
明璃「…何でよ」
センセイ「お腹すいてると話したいことも話す力が入らない。イライラしてわけわからなくなる。だから何か食べよ」
明璃「ナンパとかじゃないわよね」
センセイ「明璃はそういうのじゃないよ」
明璃「それどういう意味よ!眼中にないってこと!?」
センセイ「ところでアレルギーある?」
明璃「ないわよ!」
睦月「おーい明璃ちゃーん!…あれ、ハーフアップ君が一番か〜。」
センセイ「睦月もご飯食べる?明璃、お腹空いてるから落ち着かないんだと思う」
明璃「違うわよ!」
睦月「さんせー!ハーフアップ君が奢ってくれるの?」
センセイ「…………うん」
明璃「なにその間は!」 - 149二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:16:22
- 150二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:54:30
オイコラ!ちゃんと食べな!?
- 151二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 08:00:38
お母さんかな?
- 152二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 17:26:18
食欲わかないのは分かるけど食べな
- 153二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 19:45:55
センセイ「美味しいね。」
明璃「そうね。」
センセイ「ところで明璃はなんでアウトローに憧れてるの?」
明璃「それは前言ったでしょ。かっこよくて、まっすぐで、ハードボイルドだからよ」
センセイ「自分に正直に生きれるから…だよね」
明璃「…」
睦月「…明璃ちゃん、アウトローに本気で憧れてる?」
明璃「睦月まで」
睦月「明璃ちゃんはさ、アウトローじゃなくて自分に正直に生きれるようになりたいだけだよね。別にアウトローにならなくたっていい感じなんじゃないの?本当のところ」
明璃「……ち、違うわよ!私は本当にアウトローになりたいの!」
センセイ「なったらどうするの?その先は?」
明璃「え?」
センセイ「アウトローっていつまで続けるの?学生まで?それとも半年?それか死ぬまで?」
明璃「それは、えっと…そんなのこれからずっとよ!…それこそ………」
センセイ「向こう側の明璃なら、ずっとって言いきる。願いが本当に叶うまで最後までってきっと言うよ」 - 154二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 19:55:00
明璃「何よ。私じゃなれないって言うの?」
センセイ「…分からないけど、今の明璃はアルの真似をしてるだけ。そのままじゃ無理だと思う」
明璃「…貴方まで言うの」
センセイ「でも、アルとは別の形で自由に生きることならできる。」
明璃「え?」
センセイ「向こう側と合わせようとするから駄目なんだ。無理するとこの前の白子みたいにムキになっておかしな事する。だから、向こう側に囚われないでもっと自由になっていいんだ。」
明璃「自由?」
センセイ「水の中を泳ぐ魚みたいに、木から木へ飛び回る猿みたいに、太陽に憧れて空を舞う鳥のように、そして我がままに自由を謳歌する悪魔のように。」 - 155二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 20:22:01
明璃「私は…はっ!!駄目よ!そうやってまた口車に乗せて諦めさせるなんてそうはいかないわ!!私の夢に文句つけないでよ!」
センセイ「…今の明璃、本音っぽかった」
明璃「へ?」
睦月「あー、確かに昨日までの何でもいいからって感じじゃなくて私もいいと思う。ねえ明璃ちゃん、その感じをキープできる?」
明璃「なんなのよ今度は!?」
センセイ「自分に正直になってた」
明璃「そんなの当たり前よ!自分のしたいことを否定されたら文句の一つも出るわよ!なんならこのアイスクリーム屋事爆発させたいくらいよ!」
センセイ「…」
睦月「…」
2人「…アウトロー」
明璃「な、なんなのよもう!!!」 - 156二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:45:52
「爆発?」
「ねえあの子」
ヒソヒソ
センセイ「みんな見てるね」
睦月「あーあ、明璃ちゃんワルだね〜。みんな怖がらせちゃって」
明璃「わ、私が悪いの!?」
センセイ「ナイスアウトロー」
明璃「喧嘩売ってんの!?褒めてるのそれ!?」 - 157二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:15:44
明璃「はあ…なんか悩むのが馬鹿らしくなってきたわ。アウトローになれるって言ったりアウトローしてるって言ったり…他人どうこう言われて素直に聞くのって無駄ね。」
睦月「でもさっきよりはマシだよ。吐き出した分スッキリした?」
明璃「そうかも…いやなんか納得いかないわね。はぁ〜…結局私ってどうしたいのかしら?正直になりたいとは言え」
センセイ「キッカケは待つしかないんじゃないかな?」
明璃「言ってくれるわね…でも、それもそうよね。どうするべきかしら?」
睦月「取り敢えず、アイス食べたらブラシ返しに行ったら?バッグも忘れてるし」
明璃「あー………あ、でもそれならお土産買ってからのほうがいいわよね?」
センセイ「僕が出すよ」
明璃「いーえ!ここは私が出すわ!迷惑かけたから。」
センセイ「…カッコいい。今のハードボイルドっぽい」
明璃「フフン。もっと褒めていいのよ!…さてと、あの子達何味が好きかしら」
センセイ「何でもいいと思う。むしろ普段食べないものの方が盛り上がる」
明璃「それもそうね。…それじゃあこのピーマン味もいいかしら」
睦月「クフフ〜。悪だね〜明璃ちゃん。じゃあ睦月ちゃんプレゼンツでこれとこれを〜♪」
センセイ「白子は…覆面が青いからミントでいいかな」 - 158二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:37:35
明璃「…じゃあこれで。すみません、ファミリーボックス10個入りでフレーバーはレモン、ベイクドクッキーバニラ、ミント、ピーマン、キャラメルソルベ、宇治抹茶、ほうじ茶、黒ゴマ小豆、カスタムプディング、スイカソルベでお願い!」
店員「……こちらへどうぞ」
明璃「へ?」
センセイ「?」
睦月「ん?」
キッカケは待つしかないなんて数秒前にセンセイは言ってた。
そんなもの着たら苦労はしないって思ってた。
でも前言撤回。世界は自分が望んだように案外動くものらしくて。
何が言いたいのかというと
「それでは、今日から皆さんにはあるものを運んでもらいます。こちらのスーツケースを端末に書かれている住所に送ってほしい。そして逃げようとしないでください。皆さんの個人情報は我々が管理しているので分かっているでしょうが」
明璃「あわわわわ…」
睦月「これって……」
センセイ「闇バイトだね。明璃の言ったフレーバーが合言葉になっちゃってたみたいだね」
確かにアウトローになりたいって思ってた。
だけど…
だけどこれは、
私が求めていたアウトローじゃないのに…なんで、なんで…
明璃「何でこうなるのよおおお!!」 - 159二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:40:03
ヒフミママー!早く来てー!
- 160二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:57:45
センセイ「よかったじゃんアウトローになれそうだよ」
明璃「全然良くないわよ!!」
睦月「そうだよ!」
明璃「そうよ言ってやんなさい!」
睦月「私まだみんなと楽しくやりたいよ!こんな辛気臭いおじさん達とかとなんてやだよ!」
明璃「そういう意味じゃないわよ!!」 - 161二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:11:05
草ァ!
- 162二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:28:32
「あ…あの…」
明璃「何よ今度は!?」
「あ、す、すすみません…」
明璃「…ん?貴女その制服Gehennaよね?」
「…あ、貴女達も」
睦月「わお〜。まさか同じ学園の生徒がここにもいたなんて」
センセイ「君、傷」
明璃「!…これアイツラにやられたの?」
「ち、違うんです…私が役立たずだから…」
明璃「貴女名前は?」
「…伊草春華です。」
明璃「よろしく、私は明璃でこっちが幼馴染の睦月。それであのハーフアップは有美土巣高校の…えーっと」
睦月「センセイでいいじゃん」
センセイ「…先生じゃないよ。僕は」
睦月「じゃあハーフアップ君?」
センセイ「…センセイでいい。」
睦月「はい、てなわけでよろしくね〜」 - 163二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:00:56
ハルカ!?
- 164二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 09:59:23
ついに来たか!?
- 165二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 19:01:45
はてさて…どうなることやら…
- 166二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 19:22:43
睦月「んで、なにここ?」
春華「え、えっと…荷物の届け屋です。」
睦月「中身ってなに?」
センセイ「ドラッグ」
明瑠「な、なななななんですってぇ!」
睦月「あー、アイスって隠語だってあったね。…ヤバくない?」
センセイ「逃げようか。」
春華「む、無理ですよそんなの!」
センセイ「でも僕たち悪いことしてないし」
睦月「気にする必要ないもん。てか春華ちゃんは逃げないの?」 - 167二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:21:55
春華「…いいんです。私」
センセイ「いじめられてる?」
春華「え?」
睦月「センセイはさ〜、もうちょっと聞き方どうにかならないの?直球で言ったら尚更否定するでしょ」
センセイ「そうか…じゃあ、やらなきゃいけないことがあるの?」
睦月「そうそうそんな感じ。…で、何かあるなら手伝うけど聞かせて」
春華「お、お金…稼がなきゃいけないんです。明日までに5万円」
センセイ「何するのそれで」
春華「…」
明璃「ねえ、その傷は何?結構古くからあるわよねこのあざの感じ」
春華「それは…はい。でも私が悪いんです。私がお役に立てるのはこういう事だけですから」
睦月「…ふーん。それで何で運び屋のバイト?」
春華「私も知らなかったんです。でも、た、大金手に入るのがここだったので」
センセイ「……そうなんだね。」 - 168二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:42:11
このレスは削除されています
- 169二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 02:02:33
このレスは削除されています
- 170二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 07:23:13
ガラの悪い男「新入り、お前達はこっちにこい。荷物を渡すからメモの場所まで運びに行け。いいな?」
センセイ「………」
睦月「……はーい」
春華「…はい、今行きます」
明璃「待って。」
ガラの悪い男「おっ、威勢がいいなお嬢ちゃん。」
明璃「1つ聞いていいかしら?」
ガラの悪い男「ん?」
明璃「私達は此処にいる限り、貴女達の言う通りにするしかないの?」
ガラの悪い男「おう。まあこれを運ぶだけだから楽だろ?あ、でも警察には言うなよ?そうすればお前達も道連れだからな」
明璃「そう…なら私の答えはこれよ」
ガラの悪い男「は?…ー?!!」
睦月「うわぁ〜」
春華「わあああああ!!!」
センセイ「うわ」
明璃「(やっちゃったああああああ!!!)」
※画像はイメージです。
- 171二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 07:43:58
睦月「やっちゃったね〜明璃ちゃん。ワルすら悶絶させるなんて将来大物確定だね」
明璃「ち、違うのよー!身体が勝手に!!」
センセイ「こっちの明璃もアルと同じで善性と見栄っ張りが混在してる。」
明璃「言わないでよ!ってかその口ぶり、夢の中の私もこんな事してるって言うの?!絶対ありえないわよ!あんなカッコよくて、私とは大違いなカッコいい感じでハードボイルドで!」
センセイ「…………………………そうだね」
明璃「待って!なにその間!?」 - 172二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 14:32:10
草ァ!
- 173二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 20:39:31
センセイ「蹴り飛ばして外に出たのはいいけど…追いかけられてるね」
睦月「あー…どうする?もう一回蹴り飛ばす?」
明璃「無理よ!それに私達ほぼ丸腰なのにどうしろっていうのよ!」
センセイ「逃げる?」
明璃「それはそうだけどなんか納得いかないわよ!…夢の中の私だったら銃を出して応戦して勝ってるんだけど。そうはいかないわよね…」
センセイ「向こう側とここの常識を比較したら駄目だよ。倫理観も肉体構造も」
明璃「うぐっ…。」
センセイ「こっちの生命体は身体が脆いから、銃なんて持っちゃ駄目だよ。命を奪う行為なんて、どんな生命でも許されないし背負うことができない。」
明璃「本気で撃つわけ無いでしょ!」
センセイ「撃つよ。向こう側に引き込まれれば平気でそれができるよ。あれは向こう側ではコミュニケーションツールでも、ここではただの人殺しの道具。」
明璃「…分かったわ。絶対銃を握るようなことはしないから」
センセイ「よかった。」
明璃「今の状況は全然良くないけれどね!…で、何処へ逃げるの?」
センセイ「取り敢えず…」
有美土巣高等学校
センセイ「かくかくしかじかで」
クロフク「なんてことしてくれてるんですか?」
星乃「…まずくない?それ?」 - 174二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 20:44:48
明璃「あ…あの…私は」
クロフク「なんで…いや正しくはありますが何故こんなことになったたのですか?」
センセイ「dice1d3=3 (3) 」
1明璃のアウトローセンサーが大仕事したから?
2明璃がヤバい大人に金的入れたから?
3この街の治安が悪いからだよ
瀬里香「そうだとしてもどうするのよ?ここに来るんでしょ!?」
白子「追い返せばいい」
瀬里香「白子先輩は先輩でなんで乗り気なのよ!」
白子「夢でそういうの見慣れてるからなんかいける気がする」
瀬里香「どんだけ治安悪いのよその世界!」
- 175二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 20:45:49
事実なんだよなぁ…
- 176二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 20:53:13
夢「…ねえ加代子ちゃん」
加代子(先輩に連れられた)「…先輩」
貧乏くじの2人「「…とんでもないことに巻き込まれちゃったね(ちゃっていませんか?)」」
彩音「申し訳ありません先輩方!」
加代子「いや、何となくで着いてった私も悪いし…それよりもそっちのGehennaの後輩3人。」
明璃「は…はい!」
睦月「ん?」
春華「は、はい!!」
加代子「何があったか説明して。出なきゃどうもできないから」
明璃「え…えーっと…その」
加代子「…もしかして怖い?私の顔」
明璃「いやそうじゃなくて…私も何でこんな事になったか訳分からなくて…ただみんなの分のアイスを買おうとしただけなのに…」
加代子「分かった。一旦落ち着こう、それとどこか部屋借りていい?」 - 177二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:08:33
加代子「えーっとまず何が起きたかをまとめると…」
①陸八魔明璃、アウトローに憧れる
②小鳥遊星乃に弟子入りするも断られる
③優しい子だから向いてないって言われ不貞腐れて逃走
④センセイが見に行った。そしてみんなの分のアイスを買って帰ろうとした
➄そしたらアイスのフレーバーが合言葉になってていつの間にか闇バイトに加担された
⑥そこに伊草春華、Gehennaの後輩がいた。
バイト理由はイジメで金をたかられてたから
⑦陸八魔明璃、キレてヤバい奴に金的入れて逃走
⑧今現在
加代子「…成程ね。うん…うん。…ねえ、貴女」
明璃「は、はい…何でしょうか…加代子…先輩…」
加代子「固くならなくていいから。まあ強いて言うなら……ドリフか吉本新喜劇みたいなことなってるけど本当にアウトロー目指せる?」
明璃「言っていいことと悪いことあるわよ!」
加代子「それにこの➄って本当なの?…本当だとしたら、その…貴女前世で何かとんでもないことしでかしたとしか」
センセイ「前世……(まあ、ありえなくはないか。向こう側の明璃はベ◯◯◯だから)」 - 178二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:12:22
大学生の歳上佳代子姐さんとか新鮮すぎる味だなコレ
- 179二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:38:52
失礼しました
カヨコは漢字名で「佳代子」になります。
佳代子「で?何か証拠とか持ってる?」
明璃「…何かある?」
睦月「ないかな〜。」
センセイ「録音もしてないし、写真も撮ってないからね」
佳代子「…それじゃあアイツラを捕まえても貴女達の今後が不安ね。特に春華さん、貴女は自分から闇バイトに応募したんでしょ?」
春華「は、はい。…でも今日が初めてで…高い金額に釣られて」
佳代子「怪しむ前に見事に釣られたのね。そしたら尚更難しい。下手したら退学だってあり得る」
明璃「えっ…どうにかならないの!?」
佳代子「どうにかと言われても…それに貴女は自分のこと心配したほうがいい。巻き込まれたならペナルティは少ないだろうけども別の危険な奴に目をつけられる可能性だってある。」
明璃「…つまりアウトローな」
佳代子「アウトローというよりもアウトレイジって思ったほうがいい」
※画像はイメージです - 180二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 06:53:16
明璃「ナンデスッテ…」
佳代子「ナンデスッテもこうもないわよ。特に貴女はヤバい奴にこう…蹴り入れたのなら恨みも買うわよ。それこそ殺してやるぞ陸八魔明璃って。割と冗談抜きに」
明璃「な、何でこんな事に…」
野々美「元気だしてください。この後のことはその時に考えましょう」
佳代子「でも何で蹴りなんて入れたの?」
明璃「…気に入らなかったのよ。」
佳代子「まあ、勝手に勘違いして変な事に巻き込まれたらそうなるよね
明璃「それもあるけど違うわ。春華の事よ。この子、痣出来るまでいじめられた挙句お金せびられてこんなバイトに手を出すまで追い詰められてるのよ!」
佳代子「同情」
明璃「それもあるけど!勝手なこと言って縛り付けていいように扱う奴が私は大嫌いなのよ!何様なのよ!好き勝手言って!」
春華「そ、そんな風に言ってくれるなんて…」
明璃「貴女も貴女よ!いつまでも負けてて悔しくないの!?」
春華「えっ…それは」
明璃「私だったら悔しいわよ!今すぐにでもぶっ飛ばしに行きたいくらい!」
佳代子「…つまり、自分が気に入らないからってこと?」
明璃「そうよ!」
白子「でもそれで若干後悔もしてる」
明璃「そうよー!!!」
睦月「でもやったことは仕方ないよ明璃ちゃん。それに私も気に入らなかったから蹴り飛ばしたところ見てスッキリしたよ?」
明璃「今素直に喜べないわ…」」 - 181二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 07:33:44
佳代子「とりあえず、貴女が自分の納得いかないものに対して怒ることができる人って言うのはわかった。」
明瑠「え?そ、そう~?」
佳代子「そしてとんでもないトラブルを引き寄せることも」
明瑠「そ、そう………」
佳代子「(分かりやすいなぁ)」
夢「ど、どうする佳代子ちゃん。ここに悪い人来たら話し合って解決できるかな?」
佳代子「難しいかも。できてもこっちが不利になる」
星乃「とりあえず帰ってもらえるように言うしかないよね。もし無理なら…クロフク先生」
クロフク「…5足舐めでどうにかしたいですね」
佳代子「そんな単位初めて聞いたんだけど」 - 182二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 11:31:28
クロフク、アンタが舐めるんかい…
- 183二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 19:12:47
草
- 184二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 20:02:40
大人はみんな足を舐める生き物なわけじゃねえ!
- 185二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 20:56:54
- 186二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:00:43
- 187二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:05:04
星乃「うわっ…それまさか…」
クロフク「ええ、dice1d2=1 (1) 」
1私が犬になるのです
2相手様を犬にして躾けるのです
星乃「何で教員免許とれたの先生は」
クロフク「クックックッ…真面目さも両立していたからですよ。…それよりも貴方達を巻き込まない別の策が必要ですね。警察は勿論呼びますがその間に私は何処までやれるか…」
明璃「待って。」
睦月「明璃ちゃん?」
- 188二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:57:49
きも
クロフクも黒服もきも - 189二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:46:22
普通にドン引きですクロフク先生…
- 190二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:07:45
うっわ…
- 191二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:48:56
明璃「…あの、貴女」
白子「私?」
明璃「事の発端である私が言うのもアレだけど、アイツらを返り討ちにしてやりたいと思ってる。」
白子「いいね。じゃあ」
明璃「でもそれは私だけがやる」
佳代子「こんな時にカッコつけないで。それに子供でどうにかできることじゃない。」
明璃「でも納得いかないのよ。私達何もしてないのにアイツらが勝手に勘違いしたのが悪いのよ!そいつらに怖がってるなんて、アウトローの名が廃るわ。」
センセイ「………」
明璃「それに言っておくけど、絶対に死なないから!」
佳代子「しまらない」
明璃「うぐっ…だって、春華にいじめた奴らをぶっ飛ばさないといけないし」
春華「え?そ、そんな事しなくてもいいのに…そもそも!私達初対面なのに」
明璃「だから何よ。他人を縛り付けるような奴の言う事聞くのが正しいなんて私は認めないわ!」
睦月「…」
星乃「…ああ、メガネちゃんの目指すアウトローって」
センセイ「個人の自由を重んじて、他人の自由を縛る人間を許さないってこと。」
佳代子「(ねえ、これであの後輩の事を優しいって言ったらどうなる?)」
センセイ「(不貞腐れる)」
佳代子「(…やっぱり?アウトローとかそういうのにこだわるからまさかと思ったけど)」 - 192二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:56:54
星乃「あ、メガネちゃん。」
明璃「何?」
星乃「…何ていうかその、才能ないって言ってごめんね。いやこれ褒めていいかわからないんだけどさ、結構ワルだね。メガネちゃんって」
明璃「…そ、そう?」
星乃「ただ程々にね。今日みたいなこと、あまり起こしてほしくないからさ〜。おじさんも流石に2年ぶりで身体の使い方覚えてないし」
明璃「は、はい…。え?待って」
星乃「協力するよ。いいでしょ」
クロフク「よくありませんよ。怪我をさせるわけには行きません。」
星乃「でも先生が足舐めたり、犬になるとこ見たくないし」
クロフク「…しかし私は教師になる前、サラリーマンしていた頃はこれで命を食いつないでいました。何かを守るためならプライドだって捨てる。それが大人です!」
星乃「なりたくないなー大人。…じゃあそんなに嫌なら仮面つけて私達と暴れる?」
クロフク「…中々魅力的ですが、穏便に行きましょう。大人は暴力沙汰起こすと面倒くさいのです」
明璃「大人って悲しいのね」
クロフク「クックックッ…泣きますよ?」
彩音「あ、あの!校門前に誰か来ていますが。…女性の方でしょうか。」
クロフク「私が出ましょう。」 - 193二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 18:13:28
キヴォトスの黒服がこの光景見たらどんな反応するんだろうか…
- 194二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:09:12
女性…?
- 195二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:50:06
覚悟は決まった。
つもりだけど、凄く怖い。
でも、今までとは違って、自分で決めて後悔ない選択をしたから悔いはない。
せめて、私はいいけど他の人達に迷惑だけは掛けたくない。
虚勢張ってるけどどこまで持つだろう。
夢の中の私ならどうする?
…いや、夢は夢、私は私。
あっちの私がどうするとかじゃなくて。今の私がどうするのか。
明璃「大丈夫。やれるわ」
クロフク「皆さんにお客様です」
お客「やあ。」
星乃「…」
睦月「え?誰?」
現れたのは私が蹴りを入れた男でも、アイスクリーム屋の店員でもない全く知らない女性だった。
お客「君達だね。この前は日富美を看病してくれてありがとう。今日は礼を言いに来たんだ。」
野々美「もしかして日富美先輩のお母様ですか?」
日富美ママ「そうだよ。今日は君達にお礼としてこれを持ってきたんだ。後でみんなで食べてね。」
野々美「ありがとうございます。」
日富美ママ「ああそれと、そこのGehennaのメガネの君にも用事があってね」
明璃「え?」
日富美ママ「君のお手柄だよ」
明璃「…??はい?」 - 196二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:52:24
あ、やっぱり…
- 197二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:06:23
日富美ママ「君が暴れて大きな声で悲鳴あげてくれたおかげで全員摘発ができたって警察の人が商店街で言っていたんだ。」
明璃「え…ああ、どうも、こちらこそ」
日富美ママ「なにはともあれ、君のお手柄なわけだ。多少の事情聴取がこの跡あると思うが何も心配せずにいていいんじゃないかな?…ああ、それともう一つ。」
明璃「は…はい。」
日富美ママ「君は将来大物になる気がするよ。」
明璃「…え?わ、私が!?」
日富美ママ「なにはともあれ君は大勢の人間を動かすことができたんだ。ある意味人の上に立つ才があるんじゃないかな?」
明璃「そ…そうですか??」
日富美ママ「まあ何にせよ、悪いことに活かさないようにね。それじゃあ、私はこれで。日富美とはこれからも仲良くしてね。」
明璃「…私、人の上に立つ才能あるって。ねえもしかして!」
佳代子「調子に乗らない」
明璃「はい…」 - 198二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:17:23
有美土巣を巻き込んだあの事件から数日。
私は相変わらずかっこいい私の夢を見てる。
一方で現実はそんなに甘くなくて、ドジ踏んだり、変な厄介事に巻き込まれたりとアウトローのように自身の心のなかで絵描いたような自由な私には全然たどり着けそうにない。
だけど、変わったこともいくつかある。
春華「よろしくお願いします明璃様」
明璃「明璃…様?」
文字通り、あの事件のあと春華をいじめていた奴らをぶっ飛ばしに行った。
そしたら、私を様付けして慕うようになってて正直戸惑っている。なんで付いてくるのか聞いたら、こんな私を優しくしてくれた事、約束を覚えていてくれたことが嬉しかったらしい。
でも様は…まだそういう立場じゃないし、人前で様付けは辞めてくれないかしら。
あともう一つ、鬼方佳代子先輩がたまに放課後の私達の様子を見に来るようになった。
佳代子先輩曰く、
「ほっといたら変な事に巻き込まれて余計ややこしい事態にしかねないから」って言っていた。
言っていいことと悪い事があるわよ、と反論したかったけどぐうの音も出ない。 - 199二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:28:52
でも、あの夢のように私にも仲間ができた。
あとは…経営顧問と夢の実現までの計画。
待ってなさい夢の中の私、絶対貴女を超えるような大きな存在に!一人前のアウトローになってやるわ!
佳代子「取り敢えず、悪いことするなら大学進学に支障が出ない程度でね」
明璃「はい…」
でも、こっちの世界だと一筋縄では行かなさそうです。 - 200二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:36:05