【SS】現代を生きる生徒達 3

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:08:43

    センセイ「悪魔と天使の世界は似てる。違いはそれぞれの趣味の方向性だけ」

    TRINITYの次はGehennaです

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:17:49

    クロフク「あなたは何故平凡な自分を変えたいのですか?誰か憧れの人がいるのですか?」


    日富美「…んー、」


    クロフク「でら、友達や知り合いに凄い特技やオンリーワンな何かを持っていた?それかお父さんお母さんはトロフィーやメダル、表彰を得るほどの努力を費やしていたとかですか?」


    日富美「それは…確かに飾ってはあるし…羨ましいとか何で私にはって思いましたけど…でも」

  • 3二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:22:04

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  • 4二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:27:21
  • 5二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:29:43

    クロフク「なら嫉妬ですか?」

    日富美「!それは違います!絶対にそれはありません!」

    クロフク「ありがとうございます。…では平凡な自分を変えたらその後はどうしたいですか?自慢したいですか?そのあとはどうする予定ですか?」

    日富美「…誰かの役に立てたら」

    クロフク「成程、つまりあなたは平凡な自分を変えるとは資格をえて知識をつけることですね」

    日富美「ち、違います…合ってるけど何かがちがうというか」

    瀬里香「ねえ間違ってるらしいけどいいの?」

    クロフク「はい。最初から正解なんてありえません。先程の私の言葉はいわばプロトタイプ、むしろ間違ってくれてうれしいくらいです。」

    彩音「プロトタイプ思考…。成程こうやって」
    クロフク「私も完全ではありません。…では続きを。」

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:31:19

    たておつ

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:36:54

    日富美「確かに知識をつければ平凡な自分じゃない賢い自分になれます。だけど…それでも何か違うんです。ただ賢いだけじゃ、何か足りないんです!賢さなら花子ちゃんがいるし…」

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:50:48

    クロフク「素晴らしい!…成程、分かりました。つまり、あなたが平凡な自分を変えたいのは…」

    日富美「…!」

    クロフク「平凡な自分を変えたいのは、誰かの役に立ちたいからですね?そして、具体的にはどう役に立ちたいかまだ決まっていない。ですが困ってる人を見過ごせない。どんな状況でもどこまでも伸びる手助けできる手がほしい!…そうではありませんか?」

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:52:09

    日富美「…」

    6人「……」



    日富美「…目黒先生、申し訳ありませんが違います!」

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:02:18

    クロフク「…具体的にはどれくらい違いますか?」

    日富美「確かに私、人の役に立ちたいって思ったことがあります。それこそ、平凡な自分を変えたいと思った最初のきっかけです。それにそう思うようになったのにも理由があるんです!思い出しました!」

    クロフク「…続けていいですよ」


    日富美「私、よく友達の相談に乗ることがあるんです。それでこう思うんです。聞くだけじゃなくってその問題を解決してあげれたらもっといいんじゃないかって」

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:08:19

    クロフク「成程、あなたのオリジンは困ってる人の悩みを解決したいという優しさなのですね。そしてその人のために役に立ちたいという心ですか」

    日富美「…でも私には何も無くて」

    彩音「そんな事ないですよ!」
    瀬里香「そうだよ日富美先輩。まず、誰かの相談に乗るとか聞くとか割と難しいんだよ!」

    日富美「え?」

    クロフク「ええ、結構難しいですよ。聞くだけなんて単純な問題ではないのですよ意外と」

    日富美「…いやでも、聞くだけで何もしてあげれないのは」

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:26:53

    星乃「…それ出来るのって凄いと思うよおじさんはさ。」

    野々美「そうですよ。それに、助けになりたいって思えるのは人の痛みが分かる優しい人の証拠です。そんな人いませんよ?」


    白子「ん、さっきも家族を悲しませたくないからってはっきり断れてた。私の出した難題に臆せず断れたのは凄いことだよ」

    星乃「そういうことにしようとしないのっ。…それにね、うちの卒業生で1人そういうのがうまい人がいるだけどね、日富美ちゃんもその先輩にそっくりなんだよね。ふわふわしてて、なんか話しやすくて気持ちを楽にさせてくれる感じのふんわりしたオーラがあるというか」


    日富美「そ、そうですか〜?無理してません?」

    星乃「本当だよ。」

    日富美「その人ってどんな人ですか?」

    星乃「こんな感じの人」

    日富美「…dice1d2=2 (2)

    1…優しそうな人


    2…全然私ににてないじゃないですか!

    星乃「何処見て言ってるのさ〜!オーラだよオーラ。」

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:29:51

    >>12

    でも、向こうの世界ではもう…

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:36:58

    星乃「度し難いくらい優しくてさ…」
    日富美「…」
    星乃「見すぎだよ。いや私も凝視したことあるけどさ」
    野々美「今どうしてますかね〜」
    星乃「この前金魚に負けてたくらいしか分からないなぁ」
    彩音「何があったんですか先輩の身に」

    センセイ「少しだけ向こう側のヒフミを見たことがある。」
    日富美「私、センセイと出会ったことあるのですか?」
    センセイ「正確には僕じゃない。だけど、向こう側のヒフミもここの日富美も同じくらい優しい人だった。人の痛みを理解しようと頑張れる人だったよ」

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:42:39

    このレスは削除されています

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:08:58

    センセイ「君にとっては当たり前でも、僕や僕以外にとっては当たり前じゃない時だってある。だから卑下しないで。自分を焦って変えようとしなくていい。手足を持ち陸へあがった僕たちの先祖のように少しずつ変わればいいんだ。そういう気持ちでいればきっと夢も見れなくなる。」

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:22:18

    日富美「…そうなのでしょうか。」

    クロフク「日進月歩です。その平凡な自分を変えたいという思いを忘れず色々ゆっくり挑戦すれば自ずと答えは出ます。焦ってしまうとかえって迷惑をかけてしまう可能性もありますから。」

    日富美「難しいですね…」

    クロフク「そんなものです、なかなか面倒ですよね本当に。…それよりも今さらですがご近所とは言え無断で他校生徒が長居することは推奨されておりませんし、対策委員のみなさんも下校時間は守ってください。本日の会議はこれでお開きとさせていただきます」

    星乃「勝手に話を占めてる〜。」
    クロフク「クックックッ、これが大人ってやつです。」

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:35:33

    白子「ところで今夜どうするの?」
    日富美「え?」
    白子「またあの夢見るんでしょ?辛くない?」
    日富美「…実のところをいうと」
    センセイ「僕の夢に入り込んだみたいに、誰かと近くで寝れば向こう側へはいかなくなる気がする」

    日富美「だれかと?」

    センセイ「日富美にとって大切な人。それが君を繋ぎ止めてくれる。自分を変えたいと思ったきっかけを思い出した今ならきっと向こう側の自分に変わることはないはず。」

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:41:25

    日富美「詳しいですね。センセイもそういう経験があるのですか?」

    センセイ「ない。そういう人を見たことがあるだけ」

    日富美「へえー、…ん?じゃあそれを先に」

    センセイ「それは駄目。順序が破綻してる。君のオリジンが分からない状態だと結局はまた向こう側に引き戻されるだけだから。」

    瀬里香「め、面倒くさ…」

    センセイ「夢を見る生き物はみんな面倒くさいよ」

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 09:31:52

    センセイ「環境が違えば常識も違うし、相手を羨んだり嫉妬したり、いいもの持ってるのに無い物ねだりしたり、答えを持ってるのにプライドで自分を隠したり、簡単にすればいいのにわざわざこねくり回すようなことをしたり、刹那的になったり、そういう面倒くさい生き物はみんな夢を見る。僕も、君達も向こう側も、ここには居ない誰かもみんな」

    白子「…つまり私は面倒くさい」

    星乃「そうなるね。…面倒くさいから遠いと思うけどね」
    白子「どちらかといえば星乃先輩のほうが面倒くさs」
    星乃「へ〜言うようになったね〜白子ちゃ〜ん?」

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 12:27:51

    く、クロフクがまともな大人として振る舞ってるだと……

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:37:17

    >>21

    あや…………珍しい……………

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:12:31

    後日の阿慈谷家

    花子「まさか意外な提案ですね~。日富美ちゃんからお泊まり会しようなんて」
    梓咲「こういうのは初めてでどうしたらいいのか…。小春、大丈夫か?」
    小春「えっ!?…な、何?」
    花子「まあっ!初めてのお友達の家でいつもの調子が抜けちゃってるのですね~。」
    小春「ちっ、違うから!…なんか」
    梓咲「なんか?」
    小春「…いつもと違う匂いがするっていうか…家と違うから少し落ち着かなくて。それに日富美のお母さん、凄く綺麗っていうか、意外とカッコいいなって」
    花子「フフフッ。まさかこんなところで小春ちゃんの人見知りモードがみれるなんて思いませんでした。…これは朝までしっぽりと楽しめそうですねぇ」
    小春「しっ、しっぽり!?別に私はそんな目で日富美のお母さんを見てるわけじゃ」
    梓咲「暴走してるな」
    小春「そ、それにしっぽりなんて言葉…駄目!エッチなのは駄目なんだから!死刑よ死刑!」
    花子「まあ大変ですねぇ♪」
    梓咲「日富美、お風呂長いなぁ…」

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:50:16

    「はぁ…長湯しすぎちゃった」

    寝巻きに着替え、ささっと髪を乾燥させて整えてと簡単に手入れをしてるはずなのに時間がかかってしまいました。やっぱり髪切ろうかなもう少し…。
    そんなことを考えながら階段を登ろうとしたとき、ふと考えてしまいました。
    今日はちゃんと眠れるのかなって。
    昨日は有美土巣の皆さんのアドバイスをもとに、家族の人と眠ってみようと考えましたが…結局怖くてその日は徹夜してしまいちゃんと寝れませんでした。
    今はこんなこと言ったら何ですが、一周回って目が冴えてる状態です。

    でも、いつコテッて寝ちゃってもおかしくない状態。
    …今日も眠らず1日を過ごせたらな、なんて考えてしまいました。

    「どうしたの日富美、そんなところで固まって」
    日富美「あ、お母さん」
    日富美母「何か心配事かい?」
    日富美「い、いや…そういうのじゃ」
    日富美母「最近、眠れないくらい辛いことでもあったのかしら?」
    日富美「えっ…えっと…」
    日富美母「図星だね?」
    日富美「何で分かるの?」
    日富美母「お母さんの家系はそういうのに鋭いからね。」
    日富美「お母さん…実は隠してたわけじゃ」
    日富美母「何か話したいことがあるようだね。…でも今回は先にお友達に話したらどうかな?」
    日富美「でも私、お母さんに隠し事しちゃってて、正直に最初に話さなきゃいけなかったのに」

    日富美母「そうね。でも最初に話したかったのはあの子達なら話してきなさい。それにあなたは誰かの相談に乗るのはいいけれども、誰かに相談するくらいにはしてもいいと思うよ。」
    日富美「でも私、そんな迷惑かけるなんてできないし、もしこの人がその悩みを解決できないようなことだったら困らせて…」
    日富美母「確かに解決できたらいいね。でも相談事で必要な事っていうのは、吐き出すことに意味があると思うよ。」
    日富美「…有美土巣の人もそんなこと言ってたけど本当にいいの?それで?私がもし解決できない悩みだったら」
    日富美母「そのときはゆっくりと考えよう。どんなことでも最後まで付き合うつもりだよ。私もあの人も。それに、あなたの友達も同じ気持ちだと思うよ。さあ、行きなさい。待たせて夜が明けたら意味がないからね」

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:04:16

    お母さんに背中を押されて、やっと身体が動いて扉の前にいます。
    扉を開けば、きっといや絶対楽しい夜がやってくる。
    今日は昨日までとは違う久しぶりに素敵な夜になる。

    あの夢はもう見ないんじゃないかって思えてきました。
    さっきまで怖じ気づいてたのに。

    …あの夢は結局何だったのか分からないまま見れなくなるのかなって思うけど、今はそれでいい。
    あれは平凡な自分を変えるために現れたのではなくて、もしかしたら誰にも相談することができない私を変えるために現れたのかもしれません。

    まだ解決していない謎は残ってるけど、それよりも今はみんなと話せなかったことを話したい。
    その後はたくさん遊んでしゃべって一緒に寝て、そしたら起きて朝御飯食べて今度はお出掛けして…。

    久しぶりだな…こんなに次の日を考えるのが楽しいなんて。

    扉に手を掛ける。
    日富美「お待たせしました。」
    梓咲「やっときた」
    日富美「あ、あの…実は相談したいことがあって」

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:08:59

    TRINITY編 終了



    オマケ
    ①クロフク先生について

    星乃「そういえばクロフク先生ってなんで教師してるの?」
    クロフク「唐突ですね。…まあ強いていうなら、私は勉強が好きでしてね。それで学問関連の仕事に就きたかったのですよ。それこそ学者とか研究者に!…ですが身内や友人に止められましてね」
    星乃「なんでさ?」
    クロフク「友人や身内曰く、「お前は学問になると好奇心が狂いだして平気で倫理観度外視した行為に走りそうだからやめろ」とまるで未来を見てきたようなことを言って止めるのですよ。」
    星乃「あー」
    クロフク「酷いと思いませんか?」
    星乃「…その人達に感謝した方がいいよクロフク先生」
    クロフク「何故何故何故何故何故何故何故何故何故」
    星乃「そういうとこだよ」

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:26:53

    ②日富美母

    小春「何て言うか意外よね。日富美のお母さんっていうから日富美みたいな感じと思ったらカッコいい系だし」
    梓咲「確かに。キリッとしていたな。どこか大物のようなものを感じる」
    日富美「えー、そんなことないよ。お母さんは普通だよ?…あっお母さんから柿トーク。…えーっと」

    柿トーク
    阿慈谷家(3)
    ママ:ひふみ、マフィアが焼けたのだけどみんなは好きかしら?


    小春「…え?マフィア??」
    花子「あー、マフィンでしょうか。私は好きですよ。お母様のマフィン、食べてみたいです。小春ちゃんは?」
    小春「わ、私も!」
    梓咲「私も」

    日富美「あっ、まただ。」


    柿トーク
    阿慈谷家(3)
    ママ:ちょっとアイスクリーム屋とチョコレート屋のお掃除で遅くなるからお友達と家を自由に使っていいよ

    日富美「だって」
    梓咲「営業マンなのか?お母さんは」
    日富美「はい。あまり仕事の話しましてくれませんが」
    小春「ふーん…ねえ花子、どうしたのなんか手が震えてるけど」
    花子「え?あっあ~、なんかつっちゃって~。…まさかですよね?」

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:28:11

    ガキ相手に何故何故何故何故詰めるなや!

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:32:05

    >>27

    日富美「お仕事の時は少し服が汚れてたり破れてるときがあるんですよね。なんかよく転けるみたいで心配で」

    梓咲「そうか…。大変だな」

    日富美「でも、やりきったって顔してるんです。それでいつもこう言うんです。悪いお菓子が市場にでないようにできたって。よく分からないですけど」

    花子「そ、そうですか…」

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:43:33

    ヒフミ母…恐ろしい人…

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 23:46:37

    ガチモンのアウトロー!?

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 00:08:51

    マフィアも焼くしチョコレート屋やアイスクリーム屋を大掃除するキャリアウーマン日富美ママ

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 07:28:59

    あの…もしかして日冨美ママってそっちの界隈の『掃除屋』?

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 08:28:18

    美食家なのかもしれない。

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 08:29:49
  • 36二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 14:15:27

    なんか、つよそう

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