- 11◆YN7IjDkMe225/08/03(日) 09:10:13
畳の上に並んだ影がふたつ、微動だにせず座していた。夏の夜、道場の戸は半ば開け放たれ、虫の音と潮の香りが微かに忍び込んでくる。
「熹一さん……今夜が、その時で……よろしいんですね」
「……あぁ。龍星、おまえが灘神影流を継ぐ覚悟があるんやったら、奥義を体得するんや。そのためには――肉体の極限を超えるしかない」
龍星は一瞬、目を伏せた。だが、その睫毛の影には迷いはなかった。
膝を揃えて進み出る。熹一の目を、真正面から見据えながら。
「……わかりました。熹一さんのすべてを、僕の中に……刻ませてください」
静かに、だが確かな意志で、彼は袴の帯を解いた。白肌が灯りに照らされて艶を帯び、緊張と期待が交錯する呼吸が、徐々に高まってゆく。
熹一もまた、黙って身を起こし、ゆるりと手を伸ばした。
指先が龍星の顎を撫でるように持ち上げると、微笑を浮かべる。
「震えとるやないか。怖いんか?」
「違います。……これは、熹一さんを感じられることへの、悦びです」
その言葉に、熹一の胸が鳴った。
弟子に、こんなにも深く想われていたとは。
「よう言うたな、龍星。……ほな、覚悟決めぇ」
空気は熱を帯び、指先の触れ合いが火種となって、秘めた情念がゆっくりと立ち昇る。 - 2二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:11:00
おお
- 31◆YN7IjDkMe225/08/03(日) 09:12:00
畳に両手をついてうつ伏せになった龍星の背に、熹一の手が滑るように這う。
指先は丹念に肩甲骨をなぞり、背筋を、尾てい骨を、そしてその下の、奥義を刻むべき場所へと導く。
「力、抜きぃ。ここからは魂ごと預けてもらうで」
「はい……熹一さん……」
龍星の返事は震えを帯びていたが、それは恐怖ではない。
体温の高まりとともに、彼の奥に眠るなにかが、ゆっくりと目を覚ましつつあった。
熹一は己の一物を、油に濡らした指で丁寧に濡らしてゆく。
その音が、粘るように静かに部屋に満ちた。
「……奥義を継ぐんや。これは単なる交わりやない。おまえの身体に、“我流”を刻むための儀式や」
「……どうか、熹一さんのすべてを……僕の奥に……残してください」
一瞬の静寂。
そして――熹一の腰が、深く沈んだ。
「……っ!」 - 4二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:12:24
- 51◆YN7IjDkMe225/08/03(日) 09:13:00
龍星の肩がわずかに跳ねる。
その口からは、言葉にはならない吐息が零れた。
「よう堪えたな。……まだ、これからやで」
押し込まれるごとに、龍星の内奥がゆっくりと拓かれていく。
粘膜が吸い付くように熹一を受け止め、まるで自らもその感触を忘れまいとするかのように、熱を孕んで絡みついてきた。
「熹一さん……深い、です……僕の中、全部……熹一さんで、いっぱいに……」
「そらそうや。奥義は口では伝えられへん。身体に、芯に、染み込ませなあかん」
熹一の動きが、徐々に緩やかに、そして確実に深くなっていく。
龍星の背筋がのけぞり、肩口に汗がつたう。だがその表情は、陶然として美しかった。
「ワシの動き、力の流れ、呼吸――全部、感じ取れ……奥義は、“受け”の中にあるんや」
「……はい……熹一さん……奥まで……届いてます……」 - 6二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:13:34
- 7二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:14:29
ちゃんと【閲覧注意】を付ける姿勢には好感が持てる
- 8二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:14:54
ムカつきます
無駄に文章がうまい1に… - 9二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:15:53
駄目だろ>>1新章の展開ネタバレしたら
- 10二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:23:12
あのう1モブさん
私はパンツを抜いで続きを待ってるんですよ
1番盛り上がるところで止めないで貰えますか - 111◆YN7IjDkMe225/08/03(日) 09:24:37
熹一の腰が、龍星の奥深くを貫きながらも、ふと止まる。
「……龍星」
その声は、低く、微かに揺れていた。
指先が、無意識に龍星の背中を撫でる。そこに感触として宿る熱――それが、ただの弟子に触れているものではないことを、熹一自身が一番よくわかっていた。
「おまえ……どこまで、ワシを……」
言いかけて、やめた。
問うても無意味だ。
この熱、この奥行き、この“受け入れ”の深さが、すでにすべてを語っている。 - 12二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:25:55
い…今更だけどSSは尊鷹×尊鷹の略称だったりしないよね?
- 131◆YN7IjDkMe225/08/03(日) 09:41:09
「熹一さん……」
「黙っとけ……最後まで、奥義を受け切れ。おまえの芯に、ワシを、焼き付けたる」
そして、最後のひと突きが、龍星の奥底にまで沈み込んだ。
行為の熱は徐々に引き、だが残る温度だけは妙に肌に貼り付いて離れない。
ふたりは道場の隅に並んで座り、袴を戻すでもなく、ただ肩を並べていた。
虫の音は変わらず、潮の匂いも変わらず、だがすべてが違って感じられた。
「……龍星」
「はい」
「もうおまえは、“灘神影流”そのものや。ワシが持ってたもん、全部……渡したで」
龍星は、静かに頷いた。
横顔は、幼さが消え、大人の男の影を宿していた。
「熹一さん……ひとつだけ、お願いしてもいいですか」
「……なんや?」
「これからも、奥義を……何度でも、確かめさせてください。僕が忘れぬように。僕の中で、熹一さんが薄れぬように……」
熹一は、思わず吹き出した。
「欲張りやなぁ……せやけど、おまえがそう言うなら――ええやろ。なんぼでも、教えたる」
そして、肩を抱き寄せた。 - 14二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:49:22
キー龍尊い…😭
- 151◆YN7IjDkMe225/08/03(日) 10:22:03
龍星は、熹一の胸にそっと額を寄せる。
その胸の鼓動が、師のものか、男のものか――もう区別はつかない。
「これが、奥義の“真髄”かもしれませんね……」
「……かもなぁ。けど、ええか龍星――」
「はい」
「これから先、どんだけ技が上手くなっても。どんだけ強うなっても。ワシの前では、“弟子”の顔、忘れたらあかんで」
龍星は、静かに微笑んだ。
「熹一さんが相手なら、僕は一生、“弟子”です」 - 16二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 10:23:07
- 17二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:35:22
オカマならしょうがないが
- 18二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:56:44
きめーよ
- 19二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 12:59:33
おぉ…
- 20二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 13:00:37
何がおおだよ
- 21二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 13:02:27
どうして日曜の真昼間からこんなもの見せられてるの?
- 22二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 14:24:47
保守
- 23二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 15:20:49
絵面が絵面なのに文体に汁気一つない上品さがムカついてきますね(シコシコ)
- 24二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:15:30
心の勃起完全
- 25二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 19:30:20
何を見せられたんだ
- 26二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 19:32:59
この一連の流れで灘の何が伝わったのか教えてくれよ
- 27二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:37:23
神聖な道場を何だと思ってるんだ
- 28二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 06:03:08
保守
- 29二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 06:21:07
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:27:06
- 31二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 10:55:55
もっと激えろよこせ