- 1🍛25/08/03(日) 11:48:39前スレSRT学園って不思議だよね (注意)AI.wiki.ミリオタ歓迎|あにまん掲示板本来ならば10人以上必要な小隊が4人しかいない…キヴォトスではというが、Rabbitは歩兵小隊なのにヘリを持ってるし…ひょっとしてモエは他の小隊からの合流組とか?https://ja.m.wikipe…bbs.animanch.com
色々と皆様の設定をみて
オリジナル偵察隊員を書いてみました。
フルメタとジョン・ウィックを見て書いたのですが、修正するところがあったら教えて下さい。
あと海外ドラマネタを入れて書きました。
- 2🍛25/08/03(日) 11:59:30
廃校までのエピソードです。
wikiなどもコピペして書いてます
序章
SRT特殊学園
「Special Response Team」(特別対応チーム)の名を冠した、キヴォトスの法執行機関における最高学府。
一般的な治安維持業務にあたるヴァルキューレ警察学校が連邦生徒会(行政委員会・防衛室)の管轄であることから、キヴォトスの各学園が持つ自治権を理由に活動を制限される場面が多い点を鑑み、ヴァルキューレでは対応できない案件を担うための特殊部隊の運用と養成を主目的としたエリート校。
しかし連邦生徒会長失踪に伴い、SRTの活動に対して責任を負う存在が不在となってしまった。
だがそれでも治安維持であるのならばヴァルキューレの署長クラスであれば応援を仰げるようになっている。
基本は歩兵大隊規模での運用となるが、後片付けすればいいとすぐに治安出動させる署長もいる、そうここの地区の署長もそうだ…
久しぶりの非番、SRT特殊学園偵察専門のRAT小隊所属の2年伏越ナズナはDC地区のフルーツパーラーに来てパフェに舌鼓をうっていた。
溜まった給料を今日明日の休みで散財するつもりで色々と遊ぼうとしていた。
次のお店の場所を確認しようとスマホに手を伸ばすと…
ジリリリリッ――
テーブルに置いたスマホが鳴り響きガタガタ震えた。
パフェの上に載ったホイップが微かに震えた。
「……非常呼集。まじかよ」
口元にスプーンを運びかけていた伏越ナズナは、眉をひそめて端末を確認する。画面には、赤文字で点滅する『SRT特殊学園 緊急呼集』の文字。出動要請、それも“全小隊対象”――。
「小隊長のやつ、絶対まだラーメン食べてるな……」
そうぼやきつつ、親友であり隊の小隊長してる嶺賀キリコを思い浮かべ、ナズナは慌ただしく立ち上がる。
テーブルには、半分残したキャラメルナッツパフェ。未練がましくスプーンでひとすくいすくって口に押し込み、ぬるくなったコーヒーをパフェグラスに入れかき混ぜゴクゴクと胃に流し込むと、周りの客の奇異の目に晒されながらも勘定を済ませ店を飛び出した。 - 3🍛25/08/03(日) 12:06:33
- 4🍛25/08/03(日) 12:07:53
「――あっ」
銀色の髪を揺らしながら走ってきたのは、小柄な少女。
RABBIT小隊の隊長、月雪ミヤコだった。
「ナズナ先輩! 学園から緊急要請が……っ!」
「見りゃわかるって。お前、どうやって戻るつもりだったんだよ、まさか――走り?」
「……走りです」
足の速さは分かるが20分は掛かるがバイクなら10分も掛からない。
「だよなー。ほら、乗れ」
「えっ、でも」
ナズナはサイドバッグから予備のハーフヘルメットを引っ張り出し、ミヤコに放った。
「非常呼集だ!!」
「……はいっ!」
ミヤコは頭を下げて、ヘルメットを装着する。バイクに跨がるナズナの後ろに乗りながら、少しだけ緊張した様子。
「じゃあ、行くぞ、ミヤコ。しっかり掴まっとけよ!」
エンジンが唸り、二人を乗せたバイクが路地を蹴って加速した。
「ちょっと、飛ばしすぎです!!安全に!!」
昼時ビルの間を、風を切って駆けるエンジンの咆哮。
ヴァルキューレのサイレンが、街の彼方に響いていた。
- 5🍛25/08/03(日) 12:16:57
SRT学園の作戦室。
投影されるホログラム地図が、赤い閃光と共に瞬いた。
「“7囚人・狐坂ワカモ”。現在、DC地区にて、武装勢力と共に暴動を展開中」
ざわめく小隊長たちの背後で、ナズナは端末を一瞥した。
「……またワカモかよ。懲りねえな」
その名に覚えがあった。
“災厄の狐”7囚人──狐坂ワカモ。
数ヶ月前、ヴァルキューレ治安局の矯正局を脱走し、その後、何度も目撃情報が出ては消えた囚人だった。
「しかも目撃情報がバラバラですね。陽動で偽物が多数いる可能性があります。」
背後で答えたのは、白銀の髪を揺らすミヤコだった。
彼女もすでに戦闘服へと着替え、小隊長としての凛とした空気をまとっていた。
その時、通信端末が新たな入電を告げた。
『こちらヴァルキューレ治安局。DC地区にてスケバン勢力と交戦中。狐坂ワカモの存在を確認。応援を要請する』
映像が切り替わる。瓦礫の散乱する商店街跡地。
スケバンたちがバイクを蹴って突撃し、その背後を、異様な静けさを纏った少女が歩いていた。
ワカモの指示を受けたスケバンたちは異様なまでに士気が高く、治安局の車両が炎に包まれている。
「たく…シャーレの重要人物が来るから警戒を上げればと我々が散々言ってたのに…」
ナズナは低く呟いた。 - 6🍛25/08/03(日) 12:19:57
「私たちが先行する。ミヤコ、RABBIT小隊に伝令。すぐ出られるか?」
「はい。いつで動かせます」
ナズナはヘルメットを軽く傾けて言った。
キリコ「じゃあ、狐狩りといこうぜ。正面突破。スケバンを無力化しつつワカモの発見に務めよ」
ナズナ「了解だ小隊長!!」
出入り口が開く。
ナズナとミヤコは再び、騒乱の街へ向う準備のため駆け出した。
赤く染まる空と、燃え上がる街の中へ。
その先に、“災厄の狐”・狐坂ワカモが待ち受けている――。 - 7🍛25/08/03(日) 12:24:26
廊下を抜け、ナズナ達は金属音を立ててロッカールームに入った。
安全のため警報がなったあと管理隊員が警報を止めた。
一瞬、空気が静まる。
私物ロッカーを開ける。
そこに自身のホルスターと吊り下げていた銃を置いた。
丁寧に整備された2丁の銃――
AR-15 MAGPULカスタムと、TTI コンバットマスター。
どちらも長年付き合ってきた私物の装備だった。
ナズナは無言で、それらをラックにそっと納める。
「お前らは今日は休みだ。」
そう呟いて、扉を閉めた。
次に訪れたのは地下の武器庫。
鉄扉の前でIDを提示すると、スキャンの後に機械音声が響いた。
《許可認証完了。武装配備》
ラックから自動で昇降する銃器群。
選ばれたのは6.8mm口径の制式アサルトライフル、
SIG MCX SPEAR 「M7」ナズナ用にカスタム調整されたマガジンアダプタ付き。
サイドアームとしてはGLOCK17c、軽量かつ信頼性の高いポリマーピストル。
ナズナは、手早く確認してスリングを取り、銃を肩に担いだ。
ボディーアーマーは、SRT制式のフルカバー型レイヤードプレート。
動作性は落ちるが、都市部の市街戦では防御が優先される。
バチン、とベルクロを締め、最後にヘルメットを被る。
黒地に部隊章を縫い付けたSRT仕様。
フェイスガードは跳ね上げ式、ナイトビジョンのマウントも確認済み。
トラックプールに向かうと当直だったメンバーが既に装甲車のエンジンをかけ出発準備を終えていた。 - 8🍛25/08/03(日) 12:26:51
M8グレイハウンド 1号車。
かつての外の軍隊が使用していた偵察装甲車両で、今や実戦で稼働する数少ない現役車両の一つだ。
鋼鉄のボディは外では時代遅れだが、手入れは完璧。タイヤの泥汚れすら磨き上げられている。
その横で待っていたのは親友、嶺賀キリコ。
小隊長である彼女は既に搭乗済みの1号車を指で示した。
「ナズナ、いつも通り私が後方でフォローに回る。ワカモが本当に出るなら、正面は任せる」
「了解、小隊長」
ナズナは1号車の前で一瞬手を合わせ、運転席横のドアを開いた。
エンジンはすでに温められている。
『先輩達!!いえRAT00
(らっとまるまるはRAT小隊全員への呼びかけ)、状況確認後RABBIT小隊他はヘリボーンで応援に駆けつけます。
FOX小隊他当直小隊は既にDUのシャーレビルの奪還のためヘリで現場に到着しました。
後続部隊の展開のためシャーレまでの道を確保して下さい。』
ミヤコの声が通信で入る。
「了解。……じゃ、行くか狐狩り」
M8グレイハウンド2号車が、唸るような重低音を響かせて発進する。
キリコ小隊長の1号車が後に続き、ナズナは肩越しに振り返る。
どこか遠くで、まだパフェの甘さが残る口元が、戦闘の気配に引き締まっていた。 - 9🍛25/08/03(日) 12:28:47
ちょっとメタルギア4の
RAT PT 01(ラットパトロール01)
ネタを入れたくてRAT PT 01(ラット プラトーン01)
でいれました - 10🍛25/08/03(日) 12:30:57
市街地の交差点、濁った空気のなか、M8グレイハウンド1号車は疾走していた。
ターレットの37mm砲が咆哮するたび、スケバンたちが築いた即席のバリケード──スクールバスや廃棄車両、ゴミ収集車の残骸──が、粉砕され、火花と共に吹き飛んでいく。
「速度キープ、右側に接敵──制圧射撃!」
ナズナがハッチから12.7mmのキャリバーを射撃。パチパチと跳ねる薬莢の音。
通信越しにキリコの声が響く。
「不味いこの先、三叉路に地雷原がある!1号車、減速──」
ズガアアアアン!!
─タイヤが裂ける音、甲高い金属音。
M8グレイハウンド1号車は右前輪が吹き飛び、傾いた姿勢でストップした。
ナズナ「1号、下車戦闘に移行する!周囲に地雷に気を付けながら、進出せよ!」
ナズナがハッチを蹴り上げて飛び降りると、M7を構えた。
同時にキリコが銃身を振り抜きながら別方向へ走り出す。
前方──スケバン部隊が音もなく瓦礫の影から姿を現した。
ショットガンに拳銃、それに即席の火炎瓶を手にじりじりと包囲してくる。
「──来いよ」
M7のセレクターをセミオートに入れる。 - 11🍛25/08/03(日) 12:33:38
瞬間、ナズナは瓦礫の影に身を滑り込ませ、遮蔽物から現れた三体の敵を胴に2発ずつ撃ち込み制圧。
銃声と共に、瓦礫に火花が散り、スケバンの一人が昏倒。
背後──
カツン、と足音。
振り向きざまに、ナズナは後ろに銃口を突き出し撃ち抜く。
体を回転させ、射線を切りながら敵の腕を掴み、M7のストックで喉を打撃。
ライフルを持ったスケバンが倒れた。
(そろそろリロードか…)
そのまま、近接格闘──
スライディングで倒れ込み、相手の脚を刈り倒しながら胸部に2点射。
続いて、地面を転がりながらM7を目線だけで次の敵を捉え射撃。
遮蔽物の隙間から出てきた拳銃持ちに弾丸撃ち込むと瓦礫の山に埋もれてしまう。
だが、弾が切れてしまったためリロードの為に腰のポーチに触れた瞬間重装のオートマタ達ががビルから次々と現れ、黒曜のアーマーに身を包んだ兵士たちが眼前に展開する。
アスファルトを踏みしめるブーツの音。
リロードをやめ拳銃を取り出す。
敵が現れた。
車の影から顔を出すオートマタ傭兵。アーマーに9mmは通じない。だが、私は知っている。
ヘルメットと装甲の継ぎ目。
「視界」と「防御」の隙間。そこを撃ち抜くしかない。
パスン、パスン、パスンッ!
拳銃から閃光が煌めく。
3発目が敵のゴーグルの奥、眉間に命中。
オートマタが倒れる。すぐに次の敵が回り込むが、ナズナは身体を横に倒しながら、低姿勢での両足に撃ちみぞおちを撃ち、倒れたところを即座にヘッドショット。 - 12🍛25/08/03(日) 12:35:49
少し遠くの敵の一人がM870ショットガンを構えて走る。
ナズナは即座に拳銃の
マガジンリリース→リロード、それまでわずか数秒。
敵がこちらにショットガンを構える前に銃を両手で支え、胸部を2発、顔に1発。
戦場でのナズナ達は完璧だった。
引き金に指をかけるたび、世界は1フレームずつ停止し、
そのたびに1人ずつ、静かに崩れ落ちていく。
空になったマガジンを落とし、ナズナM7は新しい弾倉を叩き込む。
次の敵が来る前に、わずかに息を吐く。
――「敵はまた来る。」
「──応援到着まであと3分。持たせる……!」
血と煙、炎の中、スケバンとオートマタの数は減らず、だがナズナの動きは淀みなく滑らかで、一歩も引かない猟犬のような機動力で反撃を続けた。
その時──
視界の隅に違和感があった
古びたワゴン車。
そんなもの田舎にはよく乗り捨てられてる…
だがここは町中…
町中にあるはずもない廃車同然の車両
なぜ?動かないはずの車体。
サスペンションが下がっている
へたり?シャコタン?なにか乗ってる人はいない
じゃあそのトランク…全てを察した時には──
「──しまっ──」
轟音。爆風。飛び散る硝煙。視界が反転して、何も聞こえなくなった - 13🍛25/08/03(日) 12:38:23
ジョン・ウィックのシーンを入れてみましたが
スケバンよりオートマタを出したかったためこうしました。
次は廃校ですが、難しいから少し省略して転入編です。 - 14🍛25/08/03(日) 12:42:31
「──伏越さん、伏越ナズナさん……?」
ぼんやりとした視界に、白衣の女性の顔が映る。
整った髪、落ち着いた声。
「聞こえますか? 意識戻ってます?」
声に応じてナズナは、乾いた喉を抑えようと腕を動かすが、包帯と点滴がそれを阻む。
「ミ、ミズノドガ」
看護師が機械を使うと水蒸気が酸素マスクに満たされる
唇を潤す程度の水それでも生命を取り戻すには十分だった。
すると──部屋のドアが開き、落ち着いた口調の男性医師が入ってくる。
「よかった……伏越さん、落ち着いて聞いてください」
「ここは病院です。あなたは作戦行動中、車両爆破に巻き込まれて重度の外傷を負いました」
ナズナは口元を拭って、かすれた声で訊いた。
「……部隊は?」
医師は一度目を伏せ、言い淀んだ後、告げた。
「SRT特殊学園は──廃校になりました。
あなたが昏睡していた間に、連邦生徒会側の判断が下されました。
生徒たちは各学園へと転属が進められました」
──静寂。 - 15二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 12:46:38
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- 16🍛25/08/03(日) 12:50:13
──静寂。
いくら訓練された兵士でも、この現実の不条理には呆然するしかなかった。
「おいおい……冗談、きつ……」
再びナズナの意識が闇に沈んだ
《その夜:侵入者》
病室の窓がスライドし、冷たい夜風が入り込んだ。
点滴がゆれ、ナズナが反射的に顔を向けると──
「よ、起きてたか」
影から現れたのは、制服姿の少女──ヴァルキューレ警察の制服を着た小隊長嶺賀キリコだった。
「アンタが目を覚ましたって聞いて、居ても立ってもいられなくて……忍び込んじゃったよ」
帽子を脱いで笑うその姿に、ナズナもようやく表情を緩める。
「……あの爆発でもどうせ大丈夫だと思ってたが、よく来たな。小隊の皆は無事か?」
「なんとかね。でさ、あんたの私物──ロッカーに残ってたMAGPULとTTI、確保できた。今は病院の保管庫にある。私が手回した」
「助かる……。命よりもあのカスタムの方が貴重だからな」
キリコがふっと笑う。
「変わってねぇな、ナズナ。さすが部隊のガンスミス」
「お前こそ……よくお巡りさんなんてやってんな」
やがて、二人はしばしの沈黙を挟みながら雑談が続いた。 - 17🍛25/08/03(日) 12:52:13
あれから一ヶ月
リハビリが順調に進み退院の手続きはあっけないほど簡単だった。
医師の「現場復帰は徐々に」の言葉も、ナズナの表情を見て無駄だと悟ったのだろう、最後にはただ一言「生きて帰れ」と言って送り出した。
ナズナが病院の門を出ると同時に、渡されたのは一枚の分厚い封筒だった。
その封筒には、とある校章が印刷されていた。
そしてその学校の転入の許可書と寮の鍵が入っていた。
目覚めた数日後
タイガー大隊の大黒(おおぐろ)大隊長、いや公安局の大黒捜査官は一枚の分厚い封筒を私に渡した。
「……これは」
中を取り出すとヴァルキューレ警察学校からの編入通知だった。
SRTが廃校となった際、教導部や教官の推薦により、多くの学生がヴァルキューレへと編入されていた。それはSRTの人員整理と、ヴァルキューレの戦力強化を両立させる現実的な選択だった。
だが――ナズナだけは、昏睡状態にあったがゆえに手続きの対象外となっていた。
大黒捜査官「まあよく考えるんだな」 - 18🍛25/08/03(日) 12:56:29
更に数日後
「ヴァルキューレに行くか迷ってると代わりに他の学園が動く、ってわけね……」
目覚めて1週間、彼女の病室には次々と封書が届いた。
ある日にはミレニアムのロゴ入りホログラム、別の日にはゲヘナの書状、トリニティ、ハイランダー、アビドス……はさすがに来なかったが、ナズナの元にはまるでスカウト選手のように誘いが舞い込んできた。
その背景にあったのは、RABBIT小隊による子うさぎ公園の占拠事件だ。
元SRTの精鋭たち――とりわけ訓練された戦闘要員がどれだけ脅威となりうるかを、他の学園は痛感した。
ナズナもまた、RAT小隊だった以上、その戦力価値は高かった。
どの学校も喉から手が出るほど欲しがっていたのは、彼女の「実戦で敵を制圧し、拘束する技術」と「命令に忠実に従う精神性」だった。
ナズナは封筒を机に並べて、順に目を通した。
ミレニアムの誘いはドローンなどの戦闘評価と私物の銃などの装備更新の約束。
ゲヘナは対スケバン戦術の教官役を期待しているようで、妙に「実戦現場多めです」とアピールが強い。
トリニティは穏やかで宗教染みた文面ながら、明確に護衛としての側面があり上から目線な文章、
レッドウィンターは……工務部からの署名付きで「革命軍戦力化」みたいな一文があり、即座に候補から外された。
最後に、ヴァルキューレの手紙を開いた。
文面は簡潔だった。
「君の装備のM7はヴァルキューレ装備局が保管した。必要ならば、いつでも返却可能だ」
「SRT教導部の推薦により、君の受け入れ準備は完了している」
「元SRTの一員として、ヴァルキューレは君を歓迎する」
あくまで事務的、だが淡々としたその文面の裏に、「みんなまってる」という意志がにじんでいた。
ナズナは自身の拳銃を手に取った。
金属の重みは、どこに行こうと変わらない。
だが――どこで「この重み」を振るうべきかは、自分で選ばなければならない。
ナズナは深く息を吐いた。
まだ、決断の時ではない。
だが、自分が「どこで何をすべきか」、その答えはゆっくりと形を取り始めていた。 - 19🍛25/08/03(日) 13:00:03
とまあこんな感じに書いてみましたが、
どうでしょうか? - 20🍛25/08/03(日) 13:04:37
- 21🍛25/08/03(日) 15:05:07
- 22🍛25/08/03(日) 16:36:48
大好きなドラマのワンシーンをこの3人で再現しました
ザ・ルーキー1 20話より
バーガーの屋台のカフェスペースにて、
キリコ、ナズナ、ミヤコはテスト勉強をしていた。
後輩のミヤコも連れて刑法の復習をしていた。
キリコ「314は?」
ナズナ「公然わいせつ」
キリコ「正解 273gは?」
ミヤコ「子供の前での泥酔」
ナズナ「泥酔と言えばこの前犯人が…いや後にする
237は?」
ミヤコ「不法監禁」
ナズナ「次は俺のお気に入り 597h」
ミヤコ、キリコ「「獣人及び動物にモーターをつけて犬及び犬系人に追わせない」」
ナズナ「刑法500項目終了だ、追加のポテトとコーラは」
ミヤコ「食べる」
キリコ「もちろん奢りな」 - 23🍛25/08/03(日) 16:39:10
ナズナは立ち上がり店主に向うと二人組のスケバンが列に割り込み、店主に銃を突き付けて、
スケバン「金をだせ」
ナズナは目線を向けると
ナズナ「211武装強盗発生」
素早く左右に展開したミヤコとキリコは
スケバンに銃を向けながら
ミヤコ「488軽窃盗」
スケバン「警官か?」
ミヤコ「SRTだ武器を捨てろ」
かなわないと思ったか素直に従うスケバン
キリコ「後ろ向きに」
3人はスケバンに銃を向けつつ手錠を嵌める
ナズナ「共同謀議にもあたる」
キリコ「182だな、それと12020」
ミヤコ「銃器による強盗窃盗未遂」
スケバン「417だよ、オモチャだから」
ナズナが拾い上げると
「本当だこれじゃ大した罪にならねぇな」
ミヤコ「でもナイフは本物 つまり…」
ナズナ、キリコ、ミヤコ「「「21510b!」」」
うらめしそうにこっちを見るスケバン
ナズナ「こっち見んな、後ろ向け!!」
その後ヴァルキューレに連れて行かれるスケバン
原作では12020は、銃器の不法所持になります。 - 24二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 19:30:56
- 25🍛25/08/03(日) 20:02:00
- 26🍛25/08/03(日) 20:57:39
今編入を書いてます。明日アップできるようにします。
- 27🍛25/08/03(日) 21:29:07
ウタハ先輩のエミュが難しいですが少し描けました
ミレニアム、エンジニア部。
白衣と油の香りが入り混じるラボの奥、作業台に並ぶ金属部品を前に、公安局の捜査官の朱鷺羽スイは無言で拳銃を差し出した。
自身の愛銃の整備のため検索したら星4レビューでオススメされていたため予約をここ、ミレニアムまで来ていた。
「……撃てるには撃てる。でも、スライドが妙に引っかかる」
ウタハは頷きながら、カスタムGLOCKを手に取る。
そのグリップには、銃好きでなければ気付かないレベルの小さな彫刻があった。
「Happy B-Day / Keep your eyes .」――丁寧に刻まれた文字。
「これ、贈り物かな?」
「……ああ。誕生日に貰った。今は、贈り主の方が怪我で入院してる…
大切な思い出の品だ。
Keep your eyes 注意しろだと、言ってるあいつが怪我してたら意味がない。」
スイの声は静かだったが、その視線は真っ直ぐだった。
ウタハの視線が、銃口先端に取り付けられたコンペンセイターへと移る。
それと同時に、彼女の眉がピクリと動いた。
「――このコンペ……私が作ったやつよ」 - 28🍛25/08/03(日) 21:30:51
「ん?」
「依頼元はSRT学園の生徒。狙撃小隊の誰かに渡すサイドアームとしてパーツの設計を依頼されたわ。
軽量化したGLOCK系のカスタムスライド、素早いサイティングと反動制御を突き詰めたものだった。
……あの時の依頼者、名前は……確か――」
「ナズナ。SRT学園RAT小隊のナズナ」
沈黙。
数秒の空白のあと、ウタハはゆっくりと銃を置いた。
「まさか、あのときのガンマニアちゃんの友人だったとはね……」
数年前依頼された依頼人の名前が暴動で負傷したとテレビで流れた時はすごくびっくりした。
その後知人にその後の記録を漁って貰ったとき、彼女は“意識不明”にあった。
それでも、ウタハの脳裏にはあの依頼のことが蘇る。
『素早い速射のためトリガプルは2kg以下で』
『トリガーガードの下は削っといて、グローブ着けたままでもスイあっ私の友達が撃てるように』 - 29🍛25/08/03(日) 21:34:38
「……あの子。あなたに合わせてカスタムパーツ発注してたわ。」
「あいつは、お袋みたいな奴だったよ。異常なほど周りを見てお世話焼いてたな。」
話を聞きながらウタハは分解を始めた
「これ、スライドスプリングがもう寿命ね、スライドも研磨すれば大丈夫だから明日取りに来てほしい。
それとナズナが入院してる病院を教えてくれないかな?」
「スカウトか?」
「そうね。何度か銃のカスタムのことで会ったけど真面目ないい子ね。
あの子なら良いなガンスミスになれるわ。」
ウタハはゆっくりと分解されたGLOCKのスライドに研磨剤を塗りながら呟いた。
「……起きたら、文句と一緒に新しいオーダーも出してきそうね」
「たぶんな」
スイの口元に、わずかに笑みが浮かぶ。
補足設定案(次の展開のために)
スイの拳銃:GLOCK19ベースのカスタム(東京マルイのG26アドバンス風)
コンペンセイター付き(ウタハ製)
スライド軽量化+マイクロドットサイト
20連ロングマガジン+バックアップ用20連×2
グリップのカスタムはナズナ自身による彫刻 - 30🍛25/08/04(月) 06:12:01
GU地区総合医療病院――
面会許可の出た病室には、まだ消毒の香りが微かに残っていた。
病院指定のラウンジジャケットを羽織った少女が、窓辺で静かに外を見ていた。
夕方の近づく褪せた光の中、腕にはまだ点滴のスタンドから伸びてるチューブが残っている。
「……あら。ようやく起きたのね、ガンマニアちゃん」
振り返ったナズナは、しばらく視線を彷徨わせたあと、小さく目を見開いた。
「……ウタハ、さん?」 - 31🍛25/08/04(月) 06:13:12
「覚えててくれたのね。
あなたのこと、ちょっと気になってたのよ。……って言っても、あんたの作ったカスタム銃、の方が正確だけど」
冗談めかして笑うウタハの手には、あのGLOCKカスタムがあった。
慎重に整備された黒いフレームは、ナズナが見覚えのある彫刻を静かに光らせていた。
「……それ、スイの」
「そう。ちゃんと今日には返すわよ。スライドも研磨して、スプリングも交換済み。今は動きも滑らか。
あんたの仕様に忠実にね」
ナズナは目を伏せ、肩で小さく笑った。
「……あんな細かいオーダー、まだ覚えてたんだ」 - 32🍛25/08/04(月) 10:05:20
保守します
- 33🍛25/08/04(月) 12:57:00
「……あんな細かいオーダー、まだ覚えてたんだ」
「忘れるわけないでしょ。何度図面に書き直させられたか」
ウタハは椅子を引いて、ナズナのベッド脇に腰を下ろした。
「で、本題に入るけどあんた、ミレニアムに来ない?」
「は?」
「エンジニア部。私の下で、“銃の研究と製作”。ガンスミス枠よ。ちゃんとした待遇で。
あなたが入院中に調べたけど、あなた、旧SRTでも銃をいじり倒してたんでしょ?」
ナズナは黙っていた。
だが、その目は揺れていた――明確な興味と、慎重な警戒。
「……エンジニア部って、机の前で延々とCAD弄ってるイメージなんだけど」
「まあそうだけど」 - 34🍛25/08/04(月) 12:58:46
「真面目な話。あなた銃が好きなんでしょ。
武器としてよりもいじる方が」
ナズナは視線を逸らした。
病室の空気が妙に暖かい気がして、手元のひざ掛けを握る。
「……あたし、撃つ方が専門なんだけど」
「なら、撃つ人間が組んだ銃がいちばん信頼されるに決まってるでしょ?
それに、あんたがカスタムした拳銃、今やヴァルキューレの公安局が本採用を目指してミレニアムに見積もり送ってきてるのよ?」
「元SRTの連中が勝手に自慢してるだけでしょ」
「その“自慢”の裏には、あんたの腕と信頼があるんでしょ。だったら、今度は正面から“作る仕事”をしてみない?」 - 35🍛25/08/04(月) 12:59:50
ウタハは立ち上がり、最後に笑みをひとつ浮かべた。
「答えは急がないわ。退院したら、一度工房を見に来なさい。
――そのときは、新しい試作銃のスライド、あんた仕様で作っといてあげる」
それだけ言い残し、ウタハは病室を後にした。
ナズナは窓の外を見つめながら、思わず右手を見つめる。
小さく指を折る――あの時、トリガーの感触を計算した指で。
「……また、文句言われるんだろうな、大黒隊長に」
けれど、口元にはうっすらとした笑みがあった。