- 1ひつじ25/08/04(月) 23:27:21
【一読推奨】
・復帰や新規、匿名での参加等、気軽にどうぞ
・キャラも匿名も強さや節度等は注意して守りましょう
・何事も、確定ロールは控えてください。
【只今の時系列】
・米軍突入後
【追加されたルール】
・泳者は他泳者の情報
──“名前” “得点” “ルール追加回数” “滞留結界(コロニー)”──を参照できる。
・泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる。
・泳者は身代わりとして新規泳者を結界外から招き、100点を消費することで死滅回游から離脱できる
・泳者は結界を自由に出入りすることができる。
次スレは>>190の方がお願いします
無理な場合は避難所へ伝えてください。
- 2ひつじ25/08/04(月) 23:29:13
- 3ひつじ25/08/04(月) 23:30:30
- 4ひつじ25/08/04(月) 23:31:47
- 5二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 23:42:03
お命頂戴!!
あっ待ってから振ったこのやめてこっちこないで!!! - 6アリスっ子25/08/04(月) 23:58:06
- 7二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 23:58:30
うわわっわわ!!皆さん見えますか!?
あれが呪霊って化け物です!!何でも聞いた話だと私たちの負の感情が集まってできた化け物らしいんですって!!
ってそんな解説してる暇なんてないの今は!配信見てる人誰か助けてーー!!!
【そう言いながら大絶叫して結界内を爆走していった】 - 8ひつじ25/08/05(火) 00:02:04
- 9狼執事25/08/05(火) 00:04:06
- 10日比谷透25/08/05(火) 00:08:19
………この人、全然起きないな…。
【自身の奇異な能力である程度の傷は癒えたものの、横たわる人物は一向に目を覚まそうとはしない。ターコイズブルーのメッシュに、自身の身体かそれ以上の大きさの鎌。この人も、呪いに携わる人なのだろうかと思考を巡らせるが、答えが出ることはなく。包帯を巻き替えながら、今日も外を見る。あぁ、晴れているな。】
……腑央さんや芙羽さん、剣崎くんは大丈夫かな…。
【出会った生徒や子供の姿を思い浮かべて、眉が下がる。傷つくことのない今があれば良い、そう切に願う。今も、教師は願っている。】 - 11剣崎司郎25/08/05(火) 00:21:17
>>前スレ199
【だが、まあそんな決意と責任は意味なきものとなった。喉を突き刺し、辻斬りの死は確実なものとなった。放置していれば死ぬのは確かであった
無理な力を引き出した影響か、自分は少し歩いてから意識を手放した。その間に、腑央が殺したようだ
理由はわからない。それをしっかり聞く機会こそ無くて、それについて話すこともできなかった】
【けれど、心優しい少女のことだ。自らは呪術師だと言う少女のことだ。元々は一般人であった自分に背負わせることはできない…そう、思ったからだろう
違うんだ。俺はもう、とっくのとうに罪なんてものを背負っているんだ。もう引き返せない人間なんだ
だから優しい君が、それを背負う必要だなんてなかったはずなんだ】
【罪を背負うのは、俺だけでいいんだ】
【そして、いつかまた出会えれば、俺は彼女に謝らなければならない。少女に罪を背負わせてしまったことを】
【少年は歪んでいた
それは致命的なほどに、自らの本質に刻まれた狂気であった。利他が当たり前であり、利己を学んで身につけてゆく在り方は、生命として欠陥であった】
【少年は正義の味方である
それは魂に刻まれた本能であって、どう足掻こうが変えられるものではない。他者の為という一貫した英雄思考は、もはや呪いと同じであった】
【罪とは彼1人だけで背負うもの。間違っても誰かに背負わせていいものではなかった
この狂った思想は誰にも理解はできないだろう。だが彼は誰1人の理解も求めず、孤独に走り続けるだろう。いつか惨たらしく、命が散る時まで】
- 12泡のクラゲ使い25/08/05(火) 00:28:40
前スレ196
(どっから撃ってきてるか知らないけど、受けた感じ威力にばらつきがない。呪力で強化されてるからか、鬱陶しいこと限りないわね)
(私のことは恐らく見て撃ってるはず。そうでないなら1発目で私のことを死んだと誤認しないし、火傷の子も隠れた程度で追撃を止めるとは思えない。
…『泡折膜』なら姿を隠して狙撃手を探せはする。けど『泡包み』と併用できない以上、あの威力の攻撃を1発喰らえば致命傷に…)
【思考を続ける。自分の手札と相手の用いる手札を考えて戦略を組み立てようとする。
が、まるでそうはさせないというように等間隔で3発、銃声がなる】
っち、考える余裕はなさそうね。良いわ、真っ向から行ってやろうじゃない。
【言い切ると同時に波多はビルの屋上の手すりを飛び越えて宙へ。
空中で不自由な中、無数の反響音を聞く。そして、三方向それぞれ全く違う角度から弾丸が襲いかかってくる】
どれだけあるか知らないけど、あんたのその狙撃ポイント全部叩き落としてやる!!
【着弾寸前、呪力を込めた足でビルの壁を蹴り躱わす。あらぬ方向へ飛ぶ弾丸の前に「鏡」が生み出されすぐさま反射し追撃……するよりもさらに早く、自ら生み出した泡を踏み抜いてその破裂の勢いでさらに方向転換。泡の道をピンボールのように勢いを増し宙を移動し始めた】 - 13剣崎司郎25/08/05(火) 00:31:55
【朧げな幻が散る感覚がする。曖昧だった意識が現実へ浮上してくる感覚がする
きっともうじき、夢から醒めるのだろう
あの地獄へ戻るのだろう。だがそれで良い、地獄ならばこの少年にも明確な役割があるのだから。さあ人を助けよう、それこそが正義の味方であり、お前という人間なのだから】
…んっ…。
【光の中で目を開く。まだどこか眩しいが、それにもすぐ慣れるだろう。朝起きればいつもそうなのだから。軽い欠伸を出しつつも、体を起こして背を伸ばす】
よし、今日も頑張るか
【立ち上がって、少年は前を見据える。どれだけ罪があろうが、どれだけ後悔しようが、どれだけ歪んでいようが、どれだけ狂っていようが
やるべきことは変わらない。未来へ進み続けるんだ。きっとそれが少しでも多くの希望を残せるのだと信じて戦うんだ
剣崎司郎は、正義の味方なのだから】
- 14泡のクラゲ使い25/08/05(火) 00:58:46
【弾丸が飛んでくる風切り音が聞こえる。直撃するよりも早く次の泡を踏み前へ。反響音がなるのを聞き今いる場所から右へ外れて躱す。
空中の弾丸とのドックファイトを繰り広げながら、呪力の流れを追う】
…そこ!『水泡』!
【泡の砲弾でまた一つ狙撃ポイントを潰す。その間も反射による弾丸と絶えず撃ち込まれる弾丸は躱し続ける。止まる暇はない】
(さっき感じた呪力の残滓…至る所から感じる。一体どれだけ設置したっていうのよ!)
【心の中で悪態を吐きながら空中を移動する。潰しても潰してもキリがない。広島中を探し回るのは不可能だ】
(慌てちゃダメ、全部潰す必要はない。数が減りさえすればそれだけ死角も多くなるんだから)
【遠隔狙撃のポイントが少なくなればいかに反射して飛ばすとしても限界は生まれる。呪力は無限でないのが絶対のルール。炙り出せれば一気に詰められる】
- 15アリスっ子25/08/05(火) 13:04:55
- 16狼執事25/08/05(火) 13:38:27
- 17アリスっ子25/08/05(火) 14:13:31
- 18狼執事25/08/05(火) 14:18:49
- 19アリスっ子25/08/05(火) 14:20:02
- 20狼執事25/08/05(火) 14:25:49
- 21ひつじ25/08/05(火) 14:31:07
【一連の双方の様子を、三歩下がった所から呆然と眺める。こうして友好とは築かれるものだな、と。それは学生時代に初めましてをする光景を彷彿とさせる。似たもの同士に見えるから、余計にそう見えるのだろうか?疑問を胸に、どこか嬉しいような、寂しいような眼差しで見つめる。】
(……ご友人様、か。)
【随分と礼儀礼節が骨肉まで染み渡った従者のようだ。女王に仕える彼と違い、また新鮮なものだとも感じる。そういえば、あの時の始まりは殺し合いからだったか、と思い出しつつ。羊のツノを触る。今日は、両方出てきていてよかった。もしも片方が出てきていたら、その時は、もう。】 - 22アリスっ子25/08/05(火) 15:18:35
- 23狼執事25/08/05(火) 15:31:09
- 24ひつじ25/08/05(火) 17:52:58
- 25狼執事25/08/05(火) 17:57:03
- 26アリスっ子25/08/05(火) 19:00:22
- 27狼執事25/08/05(火) 19:10:21
- 28狙撃手25/08/05(火) 21:22:12
……捉えきれない。こいつ何なんだろ?
【少しずつ、しかし確実に「門」を潰されていくのを見てこれまでの楽しさが無くなってきた。これまでの相手は知らず知らずに仕留められていたのにどうしてコイツはやられてくれないんだろと。
これまで非術師や呪術に慣れていない覚醒型ばかり相手にして、本当の呪力戦に慣れていない少女の困惑は積もるばかり】
どうしよっかな、このままじゃ周囲の狙撃ポイントが粗方破壊されちゃうし。
【現状優勢なのは自分。故に選択肢はある。このまま尻尾巻いて逃げれば逃げることは容易だろう。
…だが】
……やだね。何で私が逃げなきゃいけないの?折角こんな力を得たのに、逃げる側なんてもうやだ。
いいよ、勝負がしたいなら受けて立ってあげる。すぐに殺しちゃうから!
- 29泡のクラゲ使い25/08/05(火) 21:41:31
これで……23個目…!
【割れるような音を聞きながら、一息を吐く。ここまで周辺のポイントを片っ端からぶち壊して回った】
はぁ…はぁ…くそ、しんどいわね本当。
【流石に息切れする。泡を使った空中での高速軌道は身体への負担は大きい。さらにその道中に襲ってくる弾丸を受けるたびに使用する術式。確実にスタミナは削られていく】
…ふぅ。けど法則は掴めてきた。あと少しで絞り込める。そうすれば…!?
【一息入れ、再び動こうと言ったところで異変に気がつく。
遠くからこれまでにない呪力の流れを感じる。これまでの狙撃ポイントから感じた呪力と同じで】
【次の瞬間、波多が立っていた空き家が一つの弾丸によって吹き飛ばされていった】
- 30狙撃手25/08/05(火) 22:05:21
- 31泡のクラゲ使い25/08/05(火) 22:34:52
い…ッ…く、っそ。やってくれるじゃない。
【気を抜いた訳じゃない。だが敵の力量を少し侮っていた。直撃することはなかったが倒壊に巻き込まれて地面に叩きつけられた】
受け身、取り損ねたじゃない。そう…これからが本番ってことね。
(今の攻撃で狙撃手の場所はわかった。けど、今の一撃まともに食らったら流石にアウトね。直接撃つ分威力も上がってる)
【片腕を押さえながら、視認出来ぬ狙撃手がいるビルの上層を見据える。ここからそう遠くはないが一息でたどり着ける距離ではない。
クラゲの数は残り2匹、『泡包み』で受け切れるかもわからない。
無事に辿り着ければ勝ち、その前に撃ち落とされたら負けのシンプルな話だ】
……来る!
【銃声が聞こえる。4発だ。真っ直ぐ飛んでくる。否、反響音が聞こえその起動は蛇のように屈折して読めない】
【対してこちらは真っ直ぐ迎え撃つように宙へ飛ぶ。家を吹き飛ばす程威力があるのなら遮蔽物があるのところは却って危険】
『泡包み・盾』!
【泡の盾。普段は周囲に貼る泡を前方の限られた範囲にのみ展開する。その分強度は上がる。が…】
グッ!っそ、これでも受けきれ…ない!
【突き破られて、弾丸が当たる。反射を経由してるからか先ほどの威力はない。そのおかげで弾丸が皮膚を突き破るまでには至らないが、それでも打撲のようなダメージは入る】
- 32泡のクラゲ使い25/08/05(火) 22:52:32
- 33狙撃手25/08/05(火) 23:05:04
なるほどね〜あの式神がダメージを肩代わりしてるんだ?
【その瞬間をスコープ越しで確認する。これまで何度撃っても倒れなかった理由がようやくわかって気分が良い】
で〜も。ダメージの肩代わりにも限界はあるみたいだね?しばらくは動けないでしょ?
やっっと、仕留められた。この勝負私の勝ちだね!
【既に勝利を確信し、弾丸を込めて念入りに狙う。あともう少しで私の負けだった。初めて本当の勝負をしてそれに勝てたことに充実感すら感じるよう】
ふふふ、貴女のことは忘れないであげる。ちゃんと君が守りたかったあの子も同じところに送ってあげるからさ。
……じゃあね。
【銃声がなる。引き金は引かれ、弾丸は真っ直ぐ真っ直ぐ波多水月の元へ送られる。身動きは取ることができないようことを確認して】
【次の瞬間、その建物ごと波多を吹き飛ばし倒壊に巻き込まれていった】
- 34泡のクラゲ使い25/08/05(火) 23:40:23
──もっと力があれば良かったのに。
いつだってそうだった。いつも力がないから大事な時に役に立てない。実力不足に嘆かない日なんて1日もない。
もっと力があったなら、お姉ちゃんや先輩たちみたいに呪霊を祓って人を助けられたのに。
もっと力があったなら、渋谷が大変な時にも役に立てたのに。
もっと力があったなら、お姉ちゃんの仇を取ることもできたのに。
……でも、私にそんな力は無くて。お姉ちゃんのような才能もないから。
目の前で一般人は死んだ。その手を溢れた命が一体いくつあるのだろう。
実力不足で怪我をした。そのせいで渋谷の一大事に駆けつけることもできなくて。
この死滅でも、結界に入った時にはもういっぱいの犠牲者が出ていた。あの火傷の女の子、あの子の腕は酷いものできっともう取り返しもつかない。それだって事前に防げたかもしれなかったのに。
…お姉ちゃんが死んだ時、一緒にいることもできなかった。
- 35泡のクラゲ使い25/08/06(水) 00:01:49
私のお姉ちゃん……波多心海が死んだあの日のことは今でも忘れられない。
お姉ちゃんは私よりも才能があった。色んな人も助けられて優しくて理想だった。
同じ術式を持っていた私もお姉ちゃんにようになりたくて術師になった。
あの日は寒い雪の日だった。
知らせを聞いて急いで向かった時、そこにいたのは三人。一人は当時私の先輩で姉とも友人だった人。その足元で横たわるのは二人の遺体。一人はお姉ちゃんが当時付き合ってた人だった。後から聞いた話だと、お姉ちゃんを殺したのはこの人らしかった。
そしてもう一人は、お姉ちゃんだった。身体の至る所が何かに噛み切られたような跡があって見るも無惨な姿で。
私はその日、非番だった。
本当なら私が行くはずだった任務を、まだ三級だったこともあって変わってもらってお姉ちゃんが行ったから。
簡単な任務だったはずだった。私でもこなせるぐらいの任務だった。私が言っていればお姉ちゃんは死ななかったのに。
…いや、違う。お姉ちゃんはきっと気がついてた。私には才能がないって分かっていた。だから。
力がない私は、その場にいることもできずに。全てが終わった後で結末を呆然と見ることしかできなかったんだ。
- 36泡のクラゲ使い25/08/06(水) 00:14:02
- 37泡のクラゲ使い25/08/06(水) 00:23:33
- 38狙撃手25/08/06(水) 00:32:12
- 39二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 00:49:12
う、そ。
【狙撃手の少女が慌てて声が聞こえた方を見る。宙の上だった。そこにいたのは】
……『泡影』
やっと、ここ…まで、たどり着いたわよ。
【『泡折膜』を解除したその姿は、血に濡れ、腹から血を流しながらも泡の道を駆け上がった波多の姿だった】
(なんで!なんでなんでなんで!!なんで生きてるのよこいつ!!どうして上手く行かないのよ!!
ダメダメ、まだ負けてないもん!それにこいつにもうクラゲはない!1発当てれば私の勝ち!)
【動揺しながらも少女は狙撃銃を構える。クラゲを失っており深傷を負った波多水月にはもう銃弾を防ぐ力はない。確かにそれは概ね正しい】
【なれど、それは。弾丸が一撃でも当てられたらの話】
……泡沫術式。
【波多は手をかざす。その光景をまるで時が止まったかのように狙撃手は目で追うことしか出来ず】
───極の番 『うたかた』
【狙撃手の少女の周りに現れた無数の巨大泡群は少女ごと、ビルの上層を爆音とともに吹き飛ばした】
- 40狙撃手25/08/06(水) 01:06:12
──ガッ、ぐ。
【堕ちる。何が起こったのかわからない。視界は真っ白で周囲の音も聞こえない。
瓦礫が見えた、身体の浮遊感も感じる。爆発したみたい。一瞬で全て吹き飛ばされちゃった】
──!────。
【何か聞こえる。聴力が少しずつ戻っていく。何か叫ぶ音と何かを蹴る音がする】
【それがなんなのか、なんとなくわかって空中で銃を構えた。それが見えた時が最後の勝負】
(いつだって、奪われる側だった。もう奪われるのは嫌だ。奪われる前に全部奪ってやるんだ)
──覚悟!
【煙の向こうから女が現れた。崩壊する破片を蹴って進んで向かってくる】
【引き金を引く、手に握られていた最後の1発】
……っち!
【女は泡の足場を咄嗟に作り躱してくる】
(……狙い通り!勝った!)
【女の横を掠める瞬間、事前に設置した反射鏡で向きを変える。そして】
──ぁ。
【女の脇腹へと直撃した】
- 41泡のクラゲ使い25/08/06(水) 01:17:40
……なんで。
【見事最後の一撃を命中したはずの狙撃手から声が漏れる。それは】
なんで、なんで死んでくれないのよ!!!
【弾丸を受けてもなお、波多の動きが止まらなかったからだろう】
ぅぐ…『泡折、膜』かい、じょ。
【何やら声が聞こえる。自らの術式を解除する声。その瞬間現れたのは】
……く、らげ…?
【波多の傍に浮かび、弾ける寸前だった最後のクラゲの姿だった】
(しまっ…た!最後のクラゲが弾けるところを見ていなかった!こいつ私にクラゲがないことを誤認させて…!)
あんた、罪のない人も、弄んで殺したんでしょ?
……往生なさい。
───『水泡』!!
【身体を翻し、正真正銘最後の一撃を狙撃手へとぶつける。少女が血を吐くところを見て】
【町には、倒壊したビルが地面に叩きつけられる音が響き渡った】 - 42泡のクラゲ使い/「狙撃手」25/08/06(水) 01:33:48
【…辺りが静まり返る。破壊音や銃声はもう何も聞こえてこなかった】
……お互い、泡のクッションで即死はしなかったわね。
でも、極の番に『水泡』、あとは落下の衝撃。アンタ、もう、死ぬわよ。
「そ、っか。私、負けた、んだ。悔しいなぁ……泡、綺麗だった……ゴホッ」
【狙撃手の少女の口から血が吐き出される。与えた一撃と受け身を取れなかったことによる落下の衝撃が致命傷となっている】
「け、っきょく。最後まで、奪われるのは、私かぁ…嫌だな…」
……アンタだって奪ったんでしょ、ふざけないで。
「……わ、たしは。奪われたものを、うばいかえし、たかった…だけだもん……やだ……な。死にたく…ない……な………」
【それは純粋な少女の願いだったのだろうか。それとも願望だったのだろうか。波多には知る由もなく。
コガネの5点追加の案内だけが、聞こえてきた】
- 43泡のクラゲ使い25/08/06(水) 01:39:48
- 44泡のクラゲ使い25/08/06(水) 01:47:35
…はぁ……はぁ……、お、ねえちゃん…。
【気力を振り絞り、少し離れた物陰に座り込む。手に握られていたのは愛用しているお手製のシャボン玉の吹き道具】
『お前にこれ渡しておく』
【お姉ちゃんが死んだ数日後、先輩は私を呼び出した。先輩の手に黒いモヤが現れて、その中から取り出されたのはシャボン玉の吹き道具】
『…心海の遺品。自分にはそれは背負えない』
【そう言って、私に渡してきたあと。先輩は高専の術師を辞めた。残っている遺品はこれだけ。普通の、でも大切な遺品】
(……お姉ちゃん、見てて。いつか、必ずお姉ちゃんの仇…とるから………)
【そうして、波多は物陰に倒れ込んだ。限界を迎えて姉の夢を見ながら】