サーヴァント アーチャー

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 13:28:48

    「よお、カルデアの!
    そっちで親父が随分世話になってるみたいだな」

    「サーヴァント、アーチャー。真名は.....今ん所はカスパール、とでも呼んでくれ。
    はは、何時かきっと俺の名前も言うよ。
    狩人をやらせて貰ってる、撃ち抜くものは獣だったりクソッタレの領主だったり.....愛した誰かさんだったり?」

    「怖い顔しないでくれ。俺だって好きで撃ってる訳じゃない。アンタの事だって撃ちたくないんだぜ?」

    「だからアンタ、どうか背後には気をつけてくれよ?」

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 13:29:19

    お?新作!?

  • 3二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 13:35:56

    【真名】
    カスパール
    ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎・⬛︎⬛︎
    ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎

    性別:男/男/不明
    身長:175cm
    体重:64kg
    出典:『魔弾の射手』/『繧ヲ繧」繝ェ繧「繝?繝サ繝?Ν』
    属性:混沌・善
    好きな物:白い薔薇・父親・狩り
    嫌いなもの:傲慢な貴族・嘘をつく男・白い薔薇

    「あの人、煙草を吸うようになったんだな」

  • 4二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 13:40:14

    大変申し訳ないことにワンの人ではなくあの人に触発された一般人っす
    書き方がワンの人に似てるのは....参考というか、リスペクトしてるからっすね申し訳ねぇ

    【ステータス】
    筋力:C 耐久:C
    敏捷:C 魔力:EX
    幸運:E 宝具:EX

    隠者は嫌いというより苦手の分類。
    嘘をつく白黒の蕨は個人的理由でとても嫌い。

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 13:47:03

    プロフィール1

    第四異聞帯にて初めて出会った、必ず対象へ当たる魔弾を所持した青年のようなサーヴァント。
    異聞帯にて初めて出会った時から、彼は自身を「魔弾の射手」における契約者の一人、射手カスパールであると名乗った。
    ただし、霊基の反応では更に小さい反応がひとつ、通常のサーヴァントよりも巨大な反応がひとつ確認され、カスパールとしての霊基の波長とくるくる入れ替わっている。
    カスパール曰く、片方は力を借りているだけであり、もう片方は表に出て戦えるほどの力がないとのこと。

    とある標的を撃ち抜くために、カルデアへ協力を申し出てくる。

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 13:52:32

    必ず標的を撃ち殺す魔弾。
    物語においてカスパールが悪魔と契約をし魂を贄として作り上げ、もう一人の射手マックスへ分け与えた代物.....それを彼は7つ手にしていた。

    「お前が契約に乗るのなら、俺はこの弾丸でお前の敵を撃ち抜こう」

    悪魔の如き囁きで、ソレは此方へ手を差し伸べてきた

    彼の霊基は、魔弾の射手が霊基へ組み込まれている新宿のアーチャーことジェームズ・モリアーティ曰く、より原典たる魔弾の射手に近しいモノであるとのこと

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 13:53:48

    こういう系は本当に初めてなんで、見苦しい文章でも許して欲しいっす
    ちゃんと面白かったと思って貰えるように頑張るっすよ

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:03:02

    彼は弾丸を惜しげも無く使用した。
    1から5までの弾丸を、神の将たるアスクレピオスと哪吒太子へ撃ち込んだのだ。

    「最悪、この一発さえあればいい。
    アレを撃ち抜くのに6発目なんぞおまけにもならない」

    そうして青年は笑ってソレと対峙する。
    風の神たるヴァーユの権能を与えられた英霊。
    噂に名高き弓の名手、ウィリアム・テルと

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:07:21

    プロフィール2

    事態が変化したのは、敵であるウィリアム・テルの一言からだった。

    「おい、アンタ」

    「────まさかそこに、誰かいるのか?」

    地面の足跡、風の流れ、それら全てがウィリアム・テルに目の前に何かがいることを伝えてくる。
    それなのに、男の目には何も見えない。
    男の鼻では何も嗅ぎ取れない。
    ウィリアム・テルにとってカスパールは空白となっていた。
    空白が、目の前に立っていた。

    「ああ、やっぱり....」

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:08:09

    なんか不穏になってきた

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:12:33

    カルデアのマスターにも、マシュ・キリエライトにも、事を見守る全ての者がウィリアム・テルの前に立つ青年を見えていた。

    彼だけが、青年を認識できなかった。

    「.....生憎、俺にも俺に力を貸してる此奴にも、こんな便利な姿隠しの宝具はない」

    ギシリ、と手のひらをきつく握る音がする。

    「気にしないでくれ、カルデアの。
    見えようが見えまいがあの人は俺の6発目を見逃さないだろうし......」

    「俺があの人にやることも、そんなに変わらない」

    男には聞こえないはずの弾丸の装填音が、奇しくも戦闘の始まりを告げた

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:16:16

    放たれた魔弾が風を食い破り、ウィリアム・テルの心臓へ迫る。
    本来であればソレでお終い。紅い花が胸から吹き出し、そこで戦闘は終わっているはずだった。

    ガァンという、金物を力強く叩いたような音が響く。
    魔弾の中心を、真紅の矢が射抜き砕いていた。

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:21:08

    魔弾の射手という物語を語ろう。
    狩人マックスがカスパールという男と、悪魔による囁きにより7発目に愛するものを撃ち抜く、必ず命中する魔弾を手に入れるという物語。

    マックスは7発目によって最愛のアガーテを失いかけ、隠者により最愛を救われた。

    さあ、簡単な謎かけをしよう。
    7発目に必ず愛した人間を撃つ弾丸が込められた銃の、1から6の魔弾によって愛する人を撃ち抜けるのかどうか。

    既に因果によって「7発目によって死ぬこと」が確定したものに、ソレが当たるのか。

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:25:53

    「な、んだ?何かが迫ってきてるのは感じた。
    冬眠中に起きてきた熊や、手負いの猛獣のような鋭さがあった。
    ....あった、んだが」

    余りにも容易く、魔弾は撃ち抜かれた。

    「.....やっぱり、7発目じゃないと当たらないか」

    特段動揺もなく、青年は再度弾丸を込める。
    最後の一射、愛するものを撃ち抜く最悪の魔弾を

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:27:22

    仕事に戻るので、18時以降戻るまでお待ちくださいっ~

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 15:11:46

    ああ、息子か

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 18:51:17

    躊躇いはない、後悔もない。
    あの人がこれ以上辱めを受けるくらいなら、俺は喜んで父親殺しの汚名を受け入れよう。
    悪魔にだって魂を売ろう。

    あの人を、親父を困らせてばかりだった俺が出来る数少ない親孝行。

    7発の弾丸は全てが宝具だ。
    魔弾を撃つことが儀式となり、終幕として7発目を撃ち悪魔に贄として最愛の人を捧げることで儀式は完遂する。
    その7発目に、ありったけを込める。
    壊れた幻想、使い捨ての宝具だからこそ出来るとっておき。

    手先が震える、照準が定まらない。
    俺の頭上の林檎を撃つ時、親父もこんな感覚を味わったのだろうか。

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:01:55

    7発目の引き金は存外軽く、少し指を引くだけでその弾丸は飛び出していった。

    弾丸から溢れ出した地獄の炎が彗星のように尾を引く。

    悪魔の手が、父の心臓へ伸びる。

    瞬間、見えた景色。
    終わりを始めた神に向かい、第二の矢を放つ父の後ろ姿。
    脳の裏側で、悪魔が嗤った気がした。

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:13:26

    弾丸の軌道がぐにゃりと捻れる。
    轟々と更に音を立て色を変えた炎の塊が、ウィリアム・テルの霊核.....その真横を撃ち抜き、ぐるりと標的を変更する。

    弾丸の先には、ガランと音を立てて銃を放り捨てた青年。
    何かを悟ったように、諦めたように笑う青年の頭を弾丸が貫く。

    ダメだ、ダメだダメだダメだ!!
    それだけはダメだ、何故、何故?
    己は、其れを許せずあの日弓を取ったのではないのか?
    あの日、橋を渡る馬に乗ったあの男の心臓を撃ち抜いたのではないのか?
    ⬛︎⬛︎の、⬛︎⬛︎の笑顔と平穏を守るために戦ったのではないのか?

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:19:33

    おいたわしやアーチャー上…

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:31:04

    焔の勢いは増し、身体はびくりと痙攣しながら粒子となって消えていく。

    灰すら残らず、痕跡は撃ち抜かれた男の胸の穴のみ。
    そこでチラチラと揺れる炎だけが青年の存在を証明していた。

    「あ、ああ.....ヴァルター、ヴァルター.....!!」

    "ヴァルターって、"
    "やっぱり、彼は───"

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:39:27

    これ以上は語る必要もないだろう。
    悪魔の酒飲み話、つまらない悲劇。
    これはそういう一幕だ、それで終わりのお話だ。

    子どもは父の勇姿を見届けることも出来ず、その時に得た全てを契約違反の代償として奪われた。

    父親は息子が眼前で燃え上がるその瞬間が焼き付き、二度と、二度と忘れることは無いだろう。

    家族の絆は強かった、もしもふたりが出会ってしまえば奪われた記憶は即座に蘇り、彼は彼として成すべきことを成そうとする。
    だからこそ、道化は一手間加えた。
    決して、その存在を認識できないように。
    目的を達成するまで、その存在を思い出すことがないように。

    こうして家族は再び、全く別の形で相対することになる。

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:49:46

    魔弾の契約(EX)

    狼谷にてカスパールとマックスが悪魔ザミエル相手に行った契約。
    実態は、その場にいる自身以外の全てを契約に担保とし宝具である「必中の魔弾」を7発と、それらを撃ちきるまで適応される耐久A+相応の攻撃への耐性と無尽蔵の魔力を得るというもの。
    彼が純粋な射手カスパールであれば、躊躇いもなく集団の中でこのスキルを行使しただろうが、青年ヴァルターは其れを良しとせず、故に宝具である魔弾を得る効果しか発動していない。

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 20:38:21

    期待
    ワンの人のオリ鯖テイスト好きだから他の人の色々見てみたい

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 20:58:27

    うわぁ…
    何と言うかうわぁ…
    力を借りてる、って言ってたのってこれ…

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:10:43

    ウーリの狩人(D)
    現スイス中部、ウーリ州にて家族と共に自然と過ごした結果身につけた、狩りの技術。
    残念ながら彼のそれは実践で得たものではなく、父の背中を追いかけて学んだ知識としての力。
    本来であれば狩人であるカスパールも霊基構成要素に入っている影響でランクは上がるのだが、ヴァルター本人が魔弾による狙撃を狩りの技術であると認めていないため、ランクは低いまま。

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:16:48

    【霊基再臨1】

    「....あれ。ぼ、じゃなくて!俺が出てくるのか....。
    あ~....なんて言えばいいのかな。
    ───俺はヴァルター、かの偉大なる弓の名手、ウーリ一番の狩人ウィリアム・テルの息子....って言って伝わるかね。」

    「随分縮んだなって思ったろ。
    ウィリアム・テルの息子の全盛期なんて、10人中10人が林檎を頭に乗せた時期を指すだろ?多分、そういうのが影響してんじゃないかな。
    でかい姿は.....カスパールのガワをアイツから借りたんだ。中身は......知らない方がいいと思う」

    「こんな身体でも魔弾は使える。弾を放てるなら形状も種類も問わないのはアンタも身に染みてるだろ?」

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:20:56

    「親父.....父さんみたいになりたかったんだ。
    森と家族と共に生きる人、あの広い背中に追いつきたかった」

    「ずっとあの日の事を後悔してるって言ったら笑うか?考えてみてくれよ、自分が悪いやつに捕まったせいで、大事な家族が大勢にとっての英雄にされるんだぜ?......俺には、怖くて仕方がなかったよ」

    「俺に、僕に抵抗する力があれば。父さんを助けられるような力があれば。
    .....こいつは、それに答えてくれたんだ」

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:28:50

    プロフィール3

    ヴァルター、またはジェミと呼称される少年は特段逸話もないただ少年である。
    偉大なる狩人ウィリアム・テルを父に持ち、ウーリの森で自然と共に育っただけの子どもだった。
    幻霊にすらなり得ない、父親に救われた哀れな少年でしかなかった。

    物語にすら語られぬ彼の心情なんて、もしかしたら父親ですらついぞ知り得なかったのかもしれない。
    父親に迷惑をかけたくない、父親を助けたい。
    そんな、可愛らしい子どもの意地のような願いなぞ

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:37:55

    悪徳代官であるゲスラーに捕まった時も、
    頭の上の林檎が撃ち抜かれた時も、
    怒り狂ったゲスラーから父親が逃げた時も、
    彼の中にあるのはひとつの衝動だった。

    「力があれば」

    父のように大きく立派な体躯で、父のような狩り技術があれば。
    そうすれば、こんなことにならなかったのに。
    父に迷惑をかけずにすんだのに。
    ────偉大な狩人である父が、人を撃つ必要なんてなかったのに。

    幼いながらに、力ないものの罪を彼は良く理解していた。
    理解せざるを得なかった。

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:13:10

    プロフィール4

    幻霊にすらなりえぬ影法師となってなお、彼は父親の背中を追っていた。
    何時でも、どんな時でも。
    例え父にすら認識されぬほど朧気な存在だとしても。
    愛する家族を、日常を守らんとする父の背中はどんな形であれ偉大だったからだ。
    だからこそ、第四異聞帯における彼の有様に耐えられなかった。

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 06:01:50

    本日業務がフルタイムで11時間くらいぶっ通しなので、可能なら保守お願いするっす

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 10:58:14

    任せろ!!

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 16:38:09

    何もかもがカッコ良すぎる

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 19:46:31

    己を忘れてしまうことはいい。
    機構に成り果てた神に忠誠を誓うのも、まだいい。
    あの人が、父親が、無辜の民を傷つけるというのが許せない。
    それをしては、あの人はあの人でなくなってしまう。
    戦う術があれば、あの忌々しい道化を撃ち抜ける力があれば!!

    無力な少年の慟哭を聞き届けたのは、
    彼らが祈る神などではなくおぞましい悪魔の如き存在だけだった

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:13:06

    魔弾の射手(EX)

    アーチャークラスのジェームズ・モリアーティも所有する、幻霊『魔弾の射手』の力。
    彼のそれはより原典に近く、より醜悪に歪んでいる。
    『魔弾の射手たるカスパール/ヴァルターが撃った弾丸なのなら、それはどれほど神秘の薄い安上がりなものでも魔弾である』という定義の元、自動的に周囲及び契約者から代価を徴収、弾丸を宝具へと仕立て上げる。

    余談となるが、七つの弾丸は全て別の代償を持つ。
    一発目にて消えることの無い飢えに苛まれ、
    二発目には他者への欲求に狂い悶えることになる
    三発撃てば持ち得ないものも、持っているものを欲し続けるようになり、
    四発目撃てば荒れ狂う嵐のように激情に張り裂けそうになる
    五発目には唐突に、あらゆる欲求は奪われ空となり
    六発目を撃てば他者の全てが妬ましくなり───
    傲慢にも己が力で全てを撃ち抜いたのだと錯覚した者が、七発目にて絶望を得る

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 05:04:50

    霊基再臨2

    「悪魔の契約は絶対的だ。悪魔自身にも破ることは出来ず、違反した日には何を奪われても文句は言えない」

    「アンタと何処かで出会った俺は、多分契約を守れなかったんだ。守る必要が無くなった、の方が正しいかもしれないな」

    「あの悪魔が真に求めているのは、契約者の絶望だ。愛するものをその手で壊し、全てを知り崩れ落ちるその姿。悪趣味にも程がある」

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 06:44:49

    「.....正直、アレが本当に悪魔なのか俺にもわからない。あんなものが悪魔なのか、と思ってしまう」

    「あ~....いや、悪い。変なこと言ったな」

    「何が言いたいかって言うとだ、優しいアンタ。
    どんなものであれ、どんな形であれ.....相手から持ちかけられた契約なんて、しないに越したことはないってヤツだ」

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 07:03:39

    昔カスパール題材に作ったことあるけど
    必中の魔弾を撃てるけど幸運判定に失敗したら自分が死ぬで
    最後の弾は相手に必中だけど自分が絶対死ぬで
    みたいなのだったからセンスの差に脱帽しているぜ

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 16:12:03

    隠者の花冠(E-)

    霊基第二段階、ヴァルターまたはジェミが表に出ている時だけ使用可能な宝具。
    対象を「愛する者」一人へ限定し、その対象への致命的な一撃を使用者本人へ跳ね返すカウンター宝具。
    「恋人アガーテへ向かった弾丸は、隠者のもたらした白薔薇の花冠によって逸らされカスパールの頭部を撃ち抜いた」伝承を、因果として相手へ押し付けるという原理で発動している。

    本来であれば幻霊カスパールの混じった彼が持ちえぬはずの宝具であり、何故所持しているのかは本人も理解していない。

    幻霊カスパール、及び契約者たる魔弾の悪魔との相性が非常に悪いため、最低ランクなうえにマイナスの補正がかかっている。

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 16:20:20

    霊基再臨3

    「───あれ。なんか....戻ったな?」

    「一番初めの格好だけど、これ成功したのか?」

    「......なんだよ、マスター。そんな目で見て。
    やめてくれよ、人を嘘つきみたいにさぁ」

    「───嗚呼、いやはや流石人類最後のマスター殿。茶番は必要ないと?及びなのは、愚かなカスパールでも、憐れなヴァルターでもなくこの私だと?」

    「よろしい」

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 16:40:39

    「改めて、我が真名はザミエル。
    魔弾の悪魔、絶望を喰らい嘲笑う者。」

    「何処ぞでは中傷する者とも、ヤルダバオトか.....デミウルゴスなんて呼ばれた時もあったか。
    なぁに、我が雇用主。私の呼び名なんぞこの際何でもよろしい」

    「貴君の欲望を私に曝すといい、貴君の敵を私に指し示したまえ。
    私がその全てを肯定し、私がその全てを撃ち抜こう」

    「勿論、相応の対価をいただくがね。
    契約とは、みなそういうものだろう?」

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 19:57:23

    プロフィール5

    心臓のように紅く脈を打つ林檎の頭、きっちりと着込まれた黒い軍服の大男。
    見える肌は凍傷で腐り落ちたかのように爛れ、燃えているはずなのに歩んだ場所には霜が降りる。
    狼谷に降り立った悪魔、ザミエルは一説において様々な姿を持つ。

    ザミエルとは時にサタンとも同一視される堕天使『サマエル』のドイツ語名であり、ザミエルの正体はサマエルまたはサタンであるというものだ。

    この場においてザミエルとは、何時かの時代において誰かにそう呼ばれた『ナニカ』の一側面である。
    形も、名前も、全ては己が現れたその場で己に呼び名をつけたもの次第。

    愛するべきは人、契約、そして愛すべき善良なる人々が魅せる一際醜い欲望。
    逆に毛嫌いすることは契約の違反/不成立、能無しの天使、無欲な人形。

    野花の美しさを知りながら踏み躙り、家族愛に涙を流しながらその尽くを利用し尽くす。
    ───正真正銘人理の敵、試練であり災禍であり敵対者である。

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 04:38:01

    ザミエルが真に悪魔なのかは、本人(本悪魔?)にとっても確証できるものではない。
    曰く、数多の逸話において様々な名前や姿を持つソレは元は名も無き願望機であったのだとの事。

    生まれた場所で、「そうあれかし」と望まれた

    親が子に祝福を持って名をつけるように、
    人類が初めて見た現象に「そういうものである」と名をつけるように

    一種の無辜の怪物、そう呼ばれてしまってはそれでいることしかできない生命。
    故に今回の現界において、彼はカスパールとヴァルターの思想の影響を強く受けている。
    『悪魔として契約に殉じ』
    『その裏で邪悪な思想の元に契約者を貶めようとし』
    『人の絶望を嘲笑う者』
    それが、今の彼/彼女である

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:12:02

    保守お願いします~....っす

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 13:50:49

    余談なんすが、作ってて魔弾の悪魔のクラスをプリテンダーにするかアルターエゴにするか悩んでいるっす
    取り敢えず霊基事にスキルとか宝具が変わるタイプだなぁとは

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 16:22:18

    ワンの人も三人いるキャラそれぞれに宝具作ってたし好き放題やっちゃおう

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:37:11

    …これ悪魔が霊基に同居してる限りメインストーリーのみならずイベントでも幕間でもなんでも行動を起こす限り悲劇に終わる運命にならないかしら
    え、それはちょっと虚しすぎない?

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:24:36

    プロフィール6

    上記の通り、この悪魔に善性はない。
    あるのは願望機としての名残である『望まれたことを望まれたままに行う』事への使命感のみであり、その過程に慈悲も慈愛も憐憫も存在しない。

    ただ、良き人々の善性を知らないわけではない。
    飢えていながら隣人へパンを分け与える貧民を知っている。
    あらゆる汚名を望んで受けいれ、民のために全てを捧げる王を知っている。
    儚い恋のために命を投げ打つ男を知っている。
    未来へ進む誰かのために背中を押せる多くの人を知っている。
    ────文字通り己の全てが消えると知りながら全てを捧げた男を、どれ程の誘惑にも屈せず揺るがぬ白亜の壁が如き純潔の精神を持つ少女を、始まりが何であれ......あの日手を取った少女の為に抗う人類を知っている。

    その美しさも、気高さも、高潔さも。
    全て、全てを知り愛している。
    考える葦が、何時か偉業を成すと知っている。
    故に悪魔は違反者を愚かと嗤い
    己と契約をするしか手がない者を憐れと嘲笑しようと

    決して、人類を愚かだと貶しはない。

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:32:35

    人の欲望とは、キャンバスに乗った絵の具であるとソレは考えている。
    乗せすぎれば醜悪になり、少なすぎれば味気ない。

    純白のキャンパスの中、大輪の花のように咲き誇る欲望こそ悪魔は美しいと感じる。

    己のようなロクデナシと契約することを憐れだと、「一体神は何をしているのだ!?」と叫ぶことはあれど、その願い自体は嗤わない。

    契約の対価を払えず他者を引きずり落としてまで生き延びようとする愚者を見下し「全くもって救いようがない」と嘆息することはあれど、
    生き足掻こうとより良い方へ行こうと這いずってでも進むことを無駄だと一蹴はしない。

    故にソレにとって、今現在己の前でなんにも理解してないないように笑いながらも己を許容する男/女は至高の芸術品であり.......代わりなど存在しない秘宝のような存在である。
    嗚呼どうか。
    考える葦よ、今を生きる人よ。
    どうかそのまま、貴君の星を目指すといい。

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:52:38

    万華の万能機(EX)

    万華鏡のように、コロコロと姿も名も変えるソレの可能性と存在をそのまま形としたスキル。
    その場に応じて最適ともいえる存在へ己を変貌させる。
    ある種の無辜の怪物のようなスキルであり、契約者(今回の現界においては"雇用主"であるカルデアのマスター)にとってその場で最も必要な姿を察知し変化する事も可能である。

    ちなみに1680万色に光り輝く事も出来る。

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 23:52:51

    堕落への知徳 (C)

    堕天使サマエルが初めの人を唆し食べさせた、知恵の果実そのもの。
    一口齧れば文字通り、溢れんばかりの知徳を得ることが出来る。

    ただし、この果実を食したものは神に罰せられ楽園を追放される運命を与えられる。

    其れは知恵なきケダモノすら新たなる人類へと変貌させる神の血肉。
    ......そして、今は悪魔の頭部となっている艶々と輝いている美味しそうなただの(?)林檎である。
    悪魔は林檎の権能により思考速度や能力へ大きなバフをかけており、故に大半の権能を諸々の処理の費やされた結果スキルランクは大きく低下している。

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:41:12

    最終再臨

    「奇特なことだ。この頂きまで私を至らせるとは」

    「私もあの子どもも、あの射手すら結局はなれるものにしかなれん。どれ程力があろうと、知恵を持とうと、他者に『そうあれかし』と望まれればそれに応えるしかないからだ」

    「無力で無知な子どもであることを。優れた射手であることを。望みを叶える悪魔であること。
    だが......望まれたものにも望みはある。
    果てにどれ程歪み腐ろうとも、初めは綺羅星のように輝いているものがな」

    「愛するものの力になりたい。信頼してくれている誰かの期待に応えたい。

    『愛するものの望みを叶えてやりたい、とかな』

    「貴ッ様小僧何を出てきている!?」

    『悪い悪魔です~みたいな面と演技しながらその実僕もカスパールさんの意思も消さずに残してんだから、こうなってもしょうがないだろ。諦めてここまで信じてくれてありがとう、とか言えよ』

    「誰がそんな小っ恥ずかしい事を言うか!!えぇい雇用主!!貴様もニタニタ笑っているんじゃあない!!」

    『だいぶ手遅れだろうよ、ザミエル』

    「黙れカスパール!!」

    「────こほん。
    先の茶番は忘れよ、雇用主。改めて、改めてだ。
    私は貴君の悪魔であり、天使であり、神であり、サーヴァント。貴君の欲を、望みを、怨敵を、私に示し続けてくれたまえ。
    貴君が私をここまで押し上げた対価に応え、完璧に答えてみせるとも」

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:50:19

    『僕は別に、後悔してないよ。
    悪魔に頼んで取り上げられた記憶を記録として見せてもらったけど、多分どんな事があっても結局僕はああしたと思う。
    親父にも悪いけど、結局愛している人を撃ち抜く事なんて僕には到底できっこなかったんだから』

    『足が竦む、手が震える、冷や汗が吹き出して止まらない。......悪魔との契約は、馬鹿で臆病な子どもの反抗期みたいなものかな』

    『僕だって守れる、僕だってやれるんだなんて思い上がって......本当にしょうがない』

    『.....最初は怖かったし、苦手というか嫌いだったけど。今はアイツのこと、そこまで嫌いじゃないよ。
    あの日力を求めた僕に手を差し伸べてくれたのは、神でも天使でもなくアイツだったんだし』

    『まあけどやっぱり、僕から言えることと言ったら。......』

    『どんなものであれ迂闊な契約は控えよう、だな』

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:25:32

    『何気に初めましてか?ガワだけはもう見た事あるだろうけどな』

    『俺はカスパール、性悪のクソ野郎さ』

    『クックック、自分で言ってちゃ世話がないって?
    全くもってその通り!ただ自覚がない奴よりかはマシだろう?』

    『俺から言うことは何も無いよ。ザミエルの奴ほど人を愛している訳ではない。クソガキほど殊勝で善良でもない。俺は悪人だ、マックスの馬鹿をだまくらかして詐欺商品買わせた畜生だ』

    『だから俺はアンタの旅路を見ているだけにしておくよ。
    何も成さなかった、成せなかった亡霊じゃあアンタの役に立てなそうだからな』

    『それじゃあ、今度ともアイツらの事を宜しく頼むよ。カルデアのマスター』

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:35:54

    もし実装されていたら
    星3以下だから大丈夫だろ。とか思ってたのに
    ストーリーを見た後、星5.星4を無視してこのキャラの為にガチャを引いてそうな自分がいる。

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:07:31

    プロフィール7

    サーヴァント:アーチャー
    真名:ザミエル・ヴァルター・カスパール

    かくして悪魔はカルデアにて正式に身を置くこととなった。
    第四異聞帯において、悪魔は見定める存在だった。
    ソレが何を願い、何を成すのか。
    この星が、どれほどの意思をもって動いているのか。

    そうして、思考が焼き尽くされた。
    その輝きに、その美しさに。
    泥にまみれてなお走り続ける高潔さに。

    であれば、であるならば。
    見定めは終わった、さあ舞台に上がろう。
    とっておきの劇にしよう、素晴らしいモノにしよう。

    さあさ皆様、お手を拝借。
    少しばかりお時間も頂戴させていただきます。
    これより始まるは悪魔の喜劇、星が舞い踊る宙の舞台。

    貴君に笑顔を、一時の安らぎを与えるために。
    私は悪魔らしく、全てを使い潰そう。
    貴君の歩み相応しい、釣り合った対価を支払おう。

    何せ己は、邪智暴虐なる悪魔なので。

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:50:50

    魔弾、射手、林檎と絶妙にそれぞれがリンクしててすごい良かった
    ザミエルが悪魔なのに自分を尋ねにくる人を見て神の無力を嘆いているのが新しい悪魔像で大好き

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:13:04

    プロフィール8

    悪魔が築き上げた特異点は、小さな田舎集落のような場所であった。
    谷に囲まれた小さな村、谷を超えた先で無尽蔵に広がる森は新しい出会いと発見や希望に溢れていて、谷を流れる穏やかな川は一時の安らぎをもたらせてくれる。

    小鳥の鳴き声がする、穏やかな村民が出迎えてくれる。

    カルデアから姿を消していた複数人のサーヴァントたちは、柔らかい笑みを浮かべ貴方を出迎えてくれる。

    さあ、少しここで休むといい。今だけは全てを忘れて。

    剣を置き、盾から手を離し、歩む足を一度止めて。

    此処は貴方のための小さな楽園。
    苦痛はなく、絶望もない。
    損失の恐怖にも、必要とされないかもしれない不安感にも苛まれない。
    どうぞ、穏やかな一時を。

    失楽的堕落園 パラダイス・ウーリ

    今宵、開演です

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:22:13

    ぽろぽろと何かがこぼれ落ちて行く。
    其れはなんだ?進み続けるために抱えてきたモノだったはずだ。
    .....進むって、何処へ?

    さあ?

    どこだっていいだろう。だってここは、こんなにも優しくて穏やかだ。

    命の危険はどこにもなく、崖っぷちギリギリで足掻くような事をしなくてもいい。

    何故、そんなことをしていたのだろう。

    俺/私は、何かを、誰かの想いを、背負って────

    そんな事より、ほら

    「おおい、⬛︎⬛︎~!!」

    友だちが呼んでいる。

    そうだ、友だちが呼んでいるなら.....
    早く、行かなきゃ

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 08:03:52

    プロフィール9

    悪魔にとって計算外であったのは、思っていた以上に特異点の権能がカルデアのマスターに刺さってしまったことである。

    悪魔が元にしたのは何時ぞやの夏のカリブ海にて発生した特異点、その攻略風景。
    自然の中で親しき人々と交流を深め、旅路の傷を癒す場所......そんな風になるよう作ったはずだった。

    悪魔の想定外であったのは、カルデアのマスターの精神性を信じ試練としてこの特異点を利用するものや、彼の苦難の歩みを優しさゆえに快く思っていないサーヴァントが一定数以上いたことだった。

    本来であれば1週間ほどで自動消滅する手筈であった特異点は、多くの存在の願いにより悪魔の望まぬ形で歪に、強固に、変化してしまったのである。

    己は願われれば叶えねばならぬ存在、故にこの状況を打開できない。

    だが、己が望んだ一時の楽園とは、こんな真綿の檻のような場所ではない。

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 08:10:53

    悪魔は霊基の支配権を握っていたカスパールとヴァルターを己の霊基から分離させ、彼らに仮初の霊基と己が所持する宝具の一部を与えた。

    万能機として新しい姿へ変質する前に、彼らがカルデアのマスターを正しい道へ導けるように。

    この特異点におけるカスパールとヴァルターの役割とは、カルデアのマスターに旅路と過程において受けた傷を思い出させ、半ば暴走している特異点の中核たる己の元まで導く事である。

    ぽっかりと空いた霊基の穴が、ささやかで美しいはずの望みによって埋められ歪んでいく。
    この特異点における悪魔とは、『楽園の守護者』『楽園を維持するもの』である『智天使』としての側面を強く持っている。

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 08:12:04

    全ての記憶は、あの林檎の樹に
    知徳を求めるものよ、先へ進むものよ
    ならばこの林檎を一口齧るといい

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 08:26:03

    知恵の実の樹は、悪魔の置き土産のひとつである。
    カルデアの旅路、マスターの旅路。
    その全てを記録/記憶した真っ赤な果実。

    己の宝具、『堕落の知徳』を利用し作り上げたそれは、特異点からの脱出の糸口となる。

    なにせ、林檎を齧った初まりの人は楽園から追放される定めなのだから。

    そんな林檎を悪魔/智天使が守っているのは、なんの因果なのだろうか

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 17:43:07

    保守
    ザミエルへの印象が「悪辣な怪物」から「真摯な悪魔」にガラッと変わるとこ好き

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:05:10

    プロフィール10

    キリスト教圏においては、昔からこんな物語がある。
    『流れ星とは天国の門から星がこぼれ落ちたものであり、ソレを見た時は神様に願いを聞いてもらえるチャンスだ』という、神へ救いを求める人々のたわいもない小さなお話。

    願望機は、そんな物語から産まれたものだった。
    地に堕ち、空を駆け、数多の願望を叶えていく。

    そうやってあるうちに、人々に様々な姿を望まれるようになった。
    望まれたのだから、望まれたように叶えた。

    次第に、己が何かも分からなくなっていった。
    天使なのか、悪魔なのか、願望機なのか。
    ────それとも、キラキラと輝くあの小さな煌めきのひとつだったのか。

    神は願いを叶えない、天使は救いを与えない、悪魔は他者を憐れまない。

    ならば、ならば私は

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:07:10

    真 名 失 墜
    ────────

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:18:19

    【真名】
    アルゴル・ザミエル

    クラス:フォーリナー

    悪魔の星の名を関する願望機。
    己が悪魔ではないと知りながら、誰かにとっての悪魔/救いであろうとするもの。
    空より人の尊きを知り、地に堕ちて醜さすら愛する者。
    極小の特異点の崩壊の刹那、ようやく見つけられた最も近しい真の姿。

    姿を隠すものは既になく、故に全ては晒される。
    宙より落ちてきた無名の降臨者、何も知らぬ無知な輝き。
    凍傷に焼け爛れた肌も、秘された頭部も、全てがペラリと剥がれ落ちる。

    「だとしても、私は私のままだとも。
    願うものを憐れみ、違反者に嘆息し、君たちの行く末を追いかけ続ける。
    真に名も無き私だが、私という全てが誰かの想いの傑物であるというのならそれもまた良いだろう」

    「数多の姿全てが私で、この姿もまた私だ。
    貴君の悪魔、ザミエルだ。
    星すら穿つ魔弾の悪魔の力......未だ貴君にとって入用であるのなら」

    「喜んで、君の願いに応えよう」

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:25:36

    数多の人々の願いの蓄積によって産まれた、意志を持ち命ある願望機。

    その星はアルゴルではない、その悪魔はザミエルではない、その天使はサマエルではない。

    それは何者でもなかった、何者にもなりえぬ者だった。

    それでも、あの日貴方が私を、何者でもない私に手を伸ばし求めてくれた事で救われたような気がした。

    さあ、貴方の願いを叶えましょう。
    対価は公平に釣り合うように、払えないのなら徴収するまで。
    足掻く様すら美しい、進み続ける姿は流星のようだ。
    そんな貴方達を何時までも愛し続けよう。

    嗚呼、やはり────
    ここへ堕ちてきて本当に良かった。

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:26:41

    『往け、宙を切り拓く銀の流星』

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:46:10

    【空駆ける銀の弾丸】

    ランク:EX 種別:対界宝具
    レンジ:魔弾の届く場所まで
    最大補足:貴方が望む全てへ

    シューテングスター・ディー レー ズン

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 19:10:26

    『困難への解決策』という概念を持つ銀の弾丸へ己を変え、その弾丸へ魔弾としての必中の概念を付与。

    元は流星であった己を弾丸として撃ち込むことにより、『弾丸は宙を駆け、あらゆる困難を撃ち抜く』という効果を持つ宝具と化している。

    アルゴル・ザミエルにとっての契約者を射手と定め、射手にとって打開困難な試練や苦難を打ち砕く。

    ただし、霊基の全てを弾丸として撃ち出す影響で撃てるのは正真正銘の一発まで。

    更にはアルゴル・ザミエル自身が「己は悪魔ではない」と自認をしなければ魔性にとって毒でしかない銀の弾丸への変化など出来ないため、実質的に使用できるのは今回の現界においてのとなっている。

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 19:12:45

    取り敢えず一区切りっす、お目汚し失礼しましたっす。
    リスペクト先であり偉大なる文字書きワンの人と、ここまで見てくださったニキネキ達に、此処で一度お礼を言わせていただくっす
    本当にありがとうございます、もう少しだけ続くので良ければお付き合いお願いしますっす

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:21:45

    「引き金は貴君の手に」

    「尾を引く虹色の箒星、災難を撃ち抜く銀の魔弾」

    「例えそれが宙の彼方だとしても、貴君の指さすその先を私は必ず撃ち抜こう」

    「さあ、この道を振り返らず進め!!」

    シューテングスター・ディーレーズン
    「『空駆ける銀の弾丸』!!」

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:25:52

    「霊基置換完了」
    「構成概念 魔弾付与」
    「ターゲット ロックオン」

    「七発も必要ない、この一発で終わらせる!!」
    『やっちまえザミエル~!!』
    『GOGO!!』

    「野次を飛ばすな馬鹿ども!!ええいしょうがない!!」

    「白薔薇如きで逸らせると思うなよ!!
    シューテングスター・ディーレーズン
    『空駆ける銀の魔弾』!!」

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 08:09:32

    霊衣開放ボイス

    「さあ新たな夏の装いだとも。普段のアレも威厳があって捨てがたいが、TPOに合わせてこそ優れた悪魔だとも」

    「僕らもイメチェンで人型霊基貰ったんだよね、ホント変なとこで太っ腹というか。ねえこのアヒルの浮き輪何?取れねぇんだけど」

    「俺だけアロハシャツとか浮かれすぎだろ.....嫌がらせ?嫌がらせなの?」

    「ふっふっふ、文句を馬鹿ども。これでも貴様らのビジュアルに合わせて夜なべして考えたのだ。文句を言うなら何時ものに戻ってもらっても構わないが?」

    「.....はいはい、大人しくこの格好でいますよっと」

    「別に嫌ではないしな!!な!!」

    「と、いうわけでだ。夏の私は魔弾をドカンと打ち上げる者、夜空の星々にも負けぬ大輪を貴君にお見せすると誓おう!!」

    霊衣開放『夜華の下で』

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 08:34:12

    同僚であり人を憐れんで獣になったゲーティアと、伝承では憐れみをかけた相手となっているリリスのことはどう思ってるんだろう

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 09:21:16

    「魔神王......ただの魔術式であったものが、良くぞここまでと言うべきだろうな」

    「あれ程美しい愛もないだろう。
    ただ少し、憐れみが強すぎたようだがな」

    「彼の終わりは聞いたよ。人となり運命を見つけたのだろう?嗚呼───それは、」

    「妬ましいくらい、素晴らしい終幕だ」

    「.....失礼、君の前で言う言葉ではなかったな。
    悪魔の世迷言と聞き流してくれ」

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 09:27:23

    「リリス......リリスなぁ」

    「いや、確かにリリスはサマエルの妻だった記録もある。楽園に産まれたリリスは、流星であった頃見たことがあるとも」

    「だからこそわかる。アレはメソポタミアの悪霊の母、嵐の魔女、恋知らぬリリスだろう?」

    「切実、真摯、生真面目。あれ程律儀な悪魔もそう居ないだろうな」

    「アレの愛を受け入れるかは貴君の勝手だが、あの女は決して貴君を裏切らないという事だけは覚えておきたまえ」

    「同じ名を持つ知らない女の恋路.....ならぬ愛路、外野から観察させて貰うとするかね」

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 12:38:07

    「おい雇用主、貴君の寛大さや適応力は私も高く評価しているし伸ばすべき美徳だと思っている。
    だがな.....」

    「人理保証に尽力するカルデアが!!何故獣を呼んでいる!!」

    「水着の方は最悪良いだろう!!アレは獣というには益獣に過ぎる!!愛の神も同様だ!!」

    「倒された、と公言する洛陽の獣も比較の獣もまあ.....いいだろう」

    「あそこでナチュラルに分裂してる愛玩も......百歩譲って目を瞑ろう、アレの考え方もあり方も個人的に評価している」

    「母親ヅラも.....まあ広義的に見れば確かに全人類の母ではあるか......いや、うん......」

    「だが!!あの!!真性悪魔のイカレ尼僧はいただけん!!自身の肉欲の為だけに星の核になろうとする女だぞ!?
    え?意外といい人?悪人が常時悪人らしくしていると思うなよ雇用主ィ!!えぇい危機感というものを叩き込んでやる!!そこになおれ!!」

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 12:43:41

    「ダンテ・アリギエーリ?嗚呼、存在は知っている。.....会わなくていいのか、だって?」

    「アレがベアトリーチェを求めて割と何でもやらかす男なのは理解しているな?雇用主」

    「此処でひとついいことを教えてやる。私は願望機ではあるが『万能』ではない。
    生命の想像、死者の復活、生身の人間を遠く離れた場所へ呼び出す等まあできないことは多々ある。
    そういう時どうしてるかと言うとだな、」

    「私自身がその存在となり、不要とされる日まで、または契約者が死ぬその時までその姿であり続けるんだ」

    「.....言いたいこと、わかってくれたか」

    「ないとは思いたいがな、私はベアトリーチェになる気は無いぞ」

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:22:09

    「願望機は、自分自身で叶える願いを選ぶことは出来ない。望まない願いすら叶えなければならないこともあるだろう」

    「だが.....ああ、そうか。彼ら彼女らはああやって笑えているのか。そう、そうか......」

    「本当に、素晴らしい場所だな。此処は」

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:35:44

    「うわ、親父......。おいザミエル、変わってくれ!」

    『いや私も気まずいから出来るなら顔を合わせたくないのだが.......カスパール、貴様が出るといい』

    『どいつもこいつも面倒ごと押し付けやがって!俺かて顔合わせは気まずいんだからな!?』

    「いいから誰か表に.....げ、バレた!!」

    『なぁんか目の色変わってねぇ!?明らかにやる気満々だよなぁ!?』

    『やる気というか殺る気というか.......逃げねば根掘り葉掘り洗いざらい吐かされかねんぞ......!!』

    「つまるところは.....逃げるが勝ち!!」

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 01:47:48

    『絆レベル1』

    「おや雇用主、お暇なようだな。生憎だが私はそこまで暇ではなくてね」

    「武器の整備に新たな契約者の確認、その他諸々.....。やるべきことが溢れかえっているほどだ」

    「用があるなら後ほど来るといい。手が空いていたらお相手するとも」

    「.....嗚呼、急ぎの契約というのなら何時でも乗ろう。くっくっく、何時でも声をかけてくれたまえ」

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 02:13:33

    >>81

    ダンテ…いやまあやりかねないわ…

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 08:46:54

    『絆レベル2』

    「.......うん?嗚呼、雇用主ではないか。忙しそうだったがどうしたのかね」

    「私が何をしているのか気になる.....?これのことかね?弾丸の制作をな」

    「意外だったか。
    此処、カルデアの魔力リソースは限られているだろう?私は弾丸でさえあれば自身の魔力のみでそれら全てを魔弾にできる。弾丸制作の資材は多少融通してもらったが、手作りした方がリソースの消費量が少ないのだよ」

    「.....見ているのは良いが、火薬調合中は決して近づくなよ。謝って爆発させた上で雇用主を怪我させたとあっては魔弾の悪魔の名折れだ」

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 09:17:14

    『絆レベル3』

    「おや、随分焦っているようだな我が雇用主。
    どうやら誰かに追われているようだが......隠れ場所がお望みかね?」

    「決して喋らず、息を潜めて.....。
    ......ああ、我が雇用主であれば先程この通路を駆け抜けて行ったとも、Mr.ゴルドルフ。此度は一体何用で追いかけていたのだね?」

    「報告書の提出がまだ......ははぁん?座り作業が嫌になって逃げ出したと。それはそれは......」

    「であれば、仕えるものとして正しい対応をするしかあるまい。なぁ?我が雇用主」

    「くっくっく、成すべきことをきっちり果たしたまえ。なぁに、後ほどとびきり甘い林檎でも差し入れしてやる。それを糧にしたまえよ」

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 14:38:58

    メタトロンジャンヌに目潰し食らってそう

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 15:19:21

    >>85

    地獄の門とか繋がりで出したけど、彼/彼女が万能機と知ったらダンテは言いそうだなと思った次第っす、ダンテ推しには申し訳ない


    >>88

    林檎形態ならまだしも頭まで人だときっちり目潰し食らっていいリアクションするか、避けてわーぎゃー文句言ってるっすね

  • 90二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 15:23:22

    番外 対モリアーティ(弓)

    「ほお、彼がこのカルデアにおける射手マックスを宿す者だと?
    老いたる蜘蛛ジェームズ・モリアーティねぇ.....」

    「......大変失礼なのは承知だが、アレは本当にマックスなのかね?カスパールではなく?」

    「痴呆が入っているわけでも、狂化スキルもちでもないのだな?
    ......素面で年の差云十歳の契約者にダディ呼びを......?」

    「犯罪王とは聞いたがそこまで徹底してるとは......いやはや恐れ入るというかなんというか......」

  • 91二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 20:46:26

    >>80

    他の獣クラスがなんだかんだ大体許されてるのに殺生院だけ許されないの草

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:20:33

    『絆レベル4』

    「夜分遅くにすまない、我が雇用主。まだ起きているかね?」

    「嗚呼、特段大事な用というわけではないのだ。眠いのなら、そのままの姿勢で聞き流していてくれたまえ」

    「.....貴君には、本当に感謝している。
    私を私として認めてくれた、私を私のままでいていいと言ってくれた貴君。
    私を理解しようとしてくれた貴君」

    「......貴君が、これ以上傷つかないで生きる事を祈ることしかできない己の、なんと無力なことよ。
    救わぬ神を嘆きながら、結局私も、人1人まともに救えぬのだからな」

    「嗚呼、すまない。喋りすぎたな。無理に起きなくていい、話はこれだけだからな」

    「.....では、良い夜を。我が親愛なる雇用主」

  • 93二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:29:15

    『絆レベル5』

    「いっそ、この場から全て投げ出して逃げてしまう事こそが、貴君の救いになるのではと思った時期もあった」

    「だが、貴君はソレを望まないだろう?笑顔で拒絶し、また茨の道を選んで進むのだろう?」

    「私は無駄なことはしない主義だ。答えのわかりきっている質問をするつもりはない」

    「嗚呼、だが、だが貴君────」

    「どうか、どうかその旅路の先に救いあれ。
    輝かしい栄光でも、溢れんばかりの財でもなく。
    ただ、これ以上貴君が傷つくことの無い、望んで苦難の道を進む必要が無いような、そんな世界がありますように」

    「そんな世界で、貴君が心底笑えたのなら。
    私はソレを対価としよう、それ以上の物なぞ何処にも存在しえないのだから」

    「必要であれば、あらゆる罪過の罰を受けよう。この者の歩みに比べれば、その程度痛みにも入らないのだから」

    「だから、だからどうか......この者に、救いを」

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 05:32:29

    以上っす、長らくのお付き合いありがとうございました!!
    以降は皆さんでこいつの事を自由に語っていただくなり、自分が気まぐれに戻ってきて他マイルームボイスを投下したりするっす

    また別のサーヴァントを書いたり、他スレでお会いした時はよろしくお願いするっすよ~

  • 95二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 10:27:13

    パリス君とのマイルーム会話はあるのかね?

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 16:55:22

    「パリス.....トロイア戦争の引き金、パリスの審判で有名なあのパリスか」

    「ふぅむ、彼の宝具は私の魔弾とかなり近しい特性らしいな。急所を知っていることを条件に対象の急所を確実に射抜く宝具と、精神汚染を引き起こし敵味方問わず争わせる黄金の林檎か.....」

    「確かに彼の宝具の方がデメリットも少なく、私よりも知名度がある分有用だろう。だが、物は使い分け次第だ」

    「急所の逸話のない英霊相手であれば、我が魔弾の方が最適だろうな。コレは対象の能力に依存しない。
    放たれたのなら対象を確実に射殺す、そういう因果を利用した宝具だ」

    「だが、回数に制限がなく条件も比較的緩いという点で見ればあれ程優れた宝具も早々ない。
    ......これであの不誠実の極みのような太陽神がオマケについていなければ完璧で文句なしなのだろうがな....」

    「けほん。それは置いておくとして、だ。
    武器を正しく扱うのは、雇用主たる貴君の技量......期待しているぞ」

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています