【超絶閲覧注意】佑芽「もう勝負、出来ないや…」

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:14:09

    この暑い時期にぴったりなお話です
    ホラー・曇らせ要素を大いに含みます

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:16:38

    あたしは花海佑芽。初星学園アイドル科の高等部1年生。お姉ちゃんに勝つために、日々レッスン頑張ってます!
    でも、ある日、あたしの体に異変が起きたせいで、そんな日々は変わっちゃいました。

    「人間を…食べたい…」

  • 3二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:17:14

    初手から……

  • 4二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:21:18

    あたしは、突然人間を食べたいと思うようになっちゃいました。どうしてなのかは全く分からないけど、ある日、いきなり人間に対して食欲が湧いてきたんです。
    でも、最初の方は、そう思うのも一瞬だったし、全然我慢出来る程度だったので、間違ってもあたしが人間を食べるなんてありえない、そう思ってました。
     
     そう、思ってたのに………

    〜ある日の生徒会室〜
    美鈴「藤田ことねさんが…消えた?」

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:30:56

    星南「そうよ…これから私はどうやって生きていけばいいのかしら…」
    莉波「会長、冗談を言うところではありませんよ」
    星南「そうね、藤田ことねが寮から突如姿を消した。原因は全く不明よ。これは恐ろしい事件だわ」
    燕「遺体が見つかっている訳ではないんだよな?」
    星南「ええ。だから、最悪の事態にはなっていないはずよ」
    千奈「花海さんは、何かご存知ですの?」
    佑芽「あ、あたしは何も知らないよ」
    どうしよう…あたし、本当に人間を食べちゃった…咄嗟に嘘ついちゃったけど、こんなの、正直に言えないよ…信じてもらえる訳もないし…

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:39:44

    咲季「ことね…どこに行っちゃったのかしら…」
    手毬「咲季のSSDに嫌気が差したんじゃない」
    咲季「あの子はそんな事しないわよ!」
    清夏「でも、誘拐とかだとしたら、あたしたちも警戒しないとじゃない?」
    リーリヤ「私は清夏ちゃんが守ってくれるから大丈夫だよね?」
    清夏「当然だよ。リーリヤはあたしが守るから」
    ことねちゃんを食べちゃってから、人間に対する食欲は落ち着いた、きっとあれは一時的な物でもう治ったんだ、あたしだってもう人間を食べるなんてしたくない。

    したく…なかった…

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:53:05

    手毬「みすずぅ…みすずぅ…どこ行っちゃったのぉ…」
    燐羽「手毬、泣き止みなさい。まだ死んだと決まった訳じゃないでしょ?戻ってくるかもしれないじゃない」
    手毬「だってぇ…」
    星南「今度は美鈴が、姿を消したのね」
    燕「藤田に続いてか…関係があるのかは分からないが…恐ろしいな…」
    星南「そうね、どちらも夜の間に失踪は起きている。なるべく夜に一人で部屋の外にでるのは控えなさい」
    佑芽「は、はい…」
    あたし、またやっちゃった…しかも、友達の美鈴ちゃんを…どうしたらいいんだろう…人間を食べたくなる病気なんて聞いたことないし…

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 17:02:35

    もしかしてこの前のグールすぎる人?

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 17:10:10

    リーリヤがさらりと姫プしててひぇってなった

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 17:10:55

    広ちゃんにも…千奈ちゃんにも…お姉ちゃんにもこのことだけは絶対言えない…でも…少しでも楽になりたい…

    佑芽「お姉ちゃん、SSDもう一本頂戴!」

    咲季「もう7本目よ?今日は多いわね…」

    佑芽「だって…嫌なことがあったらSSD飲んで筋トレしたら良いってお姉ちゃんが教えてくれたから」

    咲季「佑芽…美鈴のこと…辛いでしょうね…今日は私に甘えていいわよ…」

    佑芽「ありがとうお姉ちゃん…」

    あたしはSSDを飲んだり、筋トレしたりして、何とか人を食べたくならないように過ごしていた。これ以上、あたしのせいで犠牲者を出したくなかったから…


    >>8

    グールの人ではないです

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 17:23:03

    リーリヤ「私にくっついて寝てたはずの清夏ちゃんが…いない…それに…連絡もつかない…」
    リーリヤ「咲季ちゃん!清夏ちゃんって、来てますか?」
    咲季「来てないわね…まさか…」
    リーリヤ「はい…私の部屋にもいないんです」
    手毬「ことねや美鈴と同じパターンだろうね」
    リーリヤ「次は私なのかな…そう思っちゃって怖いです…」
    手毬「リーリヤ、私の部屋に住んでもいいよ。私も美鈴がいなくなってからずっと…怖いから…」
    リーリヤ「本当ですか?ありがとうございます」

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 17:42:22

    人を食べた夜の翌朝は、毎回心がとっても辛いし、ちょっと体調も悪くなる。それなのに、なんでまた、やっちゃったんだろう。制御出来なくなってきてるのかな…
    〜その日の夜〜
    広「これだけ多くの人が同時に失踪するなんて、普通じゃ考えられない。しかも、どれも全く痕跡が残ってない、こんなことはありえない。まさか、犯人は人間ではない?これは半分直感だけど。ん?物凄く嫌な予感が」
    あたしの体は、抵抗しながらも、勝手に広ちゃんの部屋に向かっていった。
    広「佑芽?こんな遅くに何かよ
    あたしは広ちゃんを食べようとするその衝動に、抗えなかった。親友を、自分の手で、食べてしまった。

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 17:59:54

    星南「今度は広が失踪…2日連続ね」
    莉波「佑芽ちゃんも気をつけてね」
    佑芽「…………はっはい!あたしを誘拐しようとしたら返り討ちにしてやります!」
    燕「相変わらず元気だな」
    気づいた時には私は、昼間でも人間に対する食欲が現れるようになっていた。明らかにどんどん悪化してる。このままだと本当に、『一番好きな人』を食べちゃうかも…
    佑芽「お姉ちゃん、お姉ちゃんがいなくなっちゃったら、あたし、どうしよう…」
    咲季「佑芽、怖くなっちゃったのね。でも安心して頂戴。私は絶対いなくならないわ!だって私はあの子のお姉ちゃんだもの!」

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 18:10:17

    >>13

    「あの子の」の部分、「あなたの」です

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 18:52:14

    〜翌日の夜、千奈視点〜
    篠澤さんがいなくなってから、わたくしはずっと恐怖しておりますわ。次はわたくしの番なのか、そう思うと、夜も眠れませんわ。あら?何かの気配がしますの?
    佑芽「千奈…ちゃん…」
    千奈「花海さん…どうしましたの?」
    佑芽「食べ…たい…」
    花海さんは、とても人間とは思えないような、赤く光った恐ろしい目をしていましたわ。その瞬間、わたくしの頭の中で点と点が繋がりましたわ。失踪した方々はきっと、花海さんに食べられてしまったのですね。
    わたくしは最後の抵抗をしましたの。でも花海さんに勝てる訳がありませんでしたわ。最期って、案外あっけないものでしたのね。

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:13:35

    〜佑芽視点〜
    あたしはまた、親友を、食べちゃった…もう、千奈ちゃんも、広ちゃんも、美鈴ちゃんも、1年2組にはいない。あたしはどうして、こんなことをしちゃったんだろう…
    それに、全然食欲が落ち着いてない。SSDをいくら飲んでも、筋トレしても、ランニングしても、食欲が無くなる気がしない。
    あたし、永遠にこのままなのかな…
    あたしはもう、あたしを制御出来ていなかった。それどころか、とうとう『一番好きな人』にまで食欲が向かい始めた

    お姉ちゃんが…食べたい…

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:46:41

    何言ってるんだろ…あたし…お姉ちゃんを食べるなんてありえない、そう思っているはずなのに、あたしは完全に、今夜お姉ちゃんを襲う気になっていた。
    佑芽「お姉ちゃん…」
    咲季「佑芽、やっぱり、あなただったのね」
    佑芽「気づいてたんだ」
    咲季「私が佑芽の異変に気づかないはずがないでしょ?でも、もっと早く、気づいてあげればよかった。そうすれば、佑芽を救えたかもしれないのに…ごめんなさい、佑芽。私は、今のあなたを、受け入れるわ。だって私は、あなたのお姉ちゃんだもの」
    佑芽「ごめんね、お姉ちゃん…もう勝負、出来ないや」
    そう言った時、あたしの赤く光る瞳は、大粒の涙で溢れていた。

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:56:50

    お姉ちゃんを食べた後のあたしは、3日近くの間、激しい頭痛と吐き気に襲われた。でも、それが治った時、あたしの体の違和感が全て無くなった。きっとあたしは、人間に戻れたんだ。
    でも、千奈ちゃんも広ちゃんも美鈴ちゃんも、そして、お姉ちゃんも、もう初星学園にはいない。そう思った時、あたしは泣かずにはいられなかった。もう、アイドルを続けられる気がしなかった。
    ことねちゃん、美鈴ちゃん、清夏ちゃん、広ちゃん、千奈ちゃん、お姉ちゃんの6人が失踪した事件は、未だに手掛かりすら掴まれていないみたい。だって、あたしが転校して、初星学園に真実を知る人はいなくなったから。真実を知っているのは、あたしだけでいいんだ。あたしは今も毎日「お姉ちゃんにまた会いたいな…」そう思って涙を流していた。

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 19:59:11
  • 20二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 20:17:23


    まだ暑い夜は続くよ??

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