- 1二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:38:57
- 2二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:40:49
かわいい愚連隊だ
- 3二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:42:32
もう少しこのメンバーの話したかったから助かる
- 4二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:44:17
次スレたすかる
苦労人ゾルたん草たしかに - 5二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:48:23
「オレら連邦愚連隊」じゃなくて「ボクらジオン愚連隊」か…
- 6二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:49:40
僕らがかわいい
- 7二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:55:14
ルグレミーの恋の行方が気になってたので助かる
- 8二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:59:07
好きなクロスや
- 9二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 13:59:32
まあそれもあって、【念のためCP閲覧注意】をw
- 10二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:01:46
- 11二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:10:24
- 12二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:15:22
とりあえずメンバー誰がいるかは貼ろうよ
前スレ5と26から混合コピペ
ギレンの隠し子&クローン疑惑! ギレン閣下の隠し子疑惑のあるグレミー
ルウム難民の元キシリア派! 元キシリア派エグザベ隊長
シャアの子飼い! シャア大佐のシューフィッターだったダントン
議会派の作った強化人間! モナハン氏が密かに進めていた強化人間疑惑のあるゾルタン中尉
ダイクン派のドズルの外戚! ダイクン派ですが姉がドズル閣下の愛妾であったセラーナ
妹が連邦兵と駆け落ちしたデギン派の没落貴族! ギニアス少将
↑の副官ノリス大佐 - 13二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:19:03
- 14二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:21:14
- 15二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:23:24
- 16二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:32:10
そうしますか。エグザベ君はなんか前スレ中で少尉って扱いの文章多々あったから、
中尉待遇少尉⇒アルテイシア陛下にあちこちから上申⇒ある日午前中に中尉に⇒その日の午後遅く事務局閉まる直前に大尉に
って事がいいのかなwww
- 17二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:33:57
- 18二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:40:20
ノリスは米炊いてそう
- 19二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:43:35
- 20二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:45:21
確実にレッドカレー事件は思い出すでしょうが、おそらく内最低でも数名は、また食いたくなってるはず。それぐらい旨い。
- 21二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:50:10
このレスは削除されています
- 22二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:53:18
- 23二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:56:50
- 24二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 15:14:00
ゾルタン君。楽をした上で美味しいカレーにするなら、良い裏技があるのぜ。果物をすりおろして、ハチミツとかといっしょに煮込む手順が、カレーだと有名なんだが。そこを省略して、ルーを入れる前あたりに、安物の果物ジャムの大ビンを1ビン丸ごと投入して、ルー加えて一煮立ちさせると、最高の絶品とまではいかずとも、家庭のカレーとしてはかなり美味しく仕上がるのぜ。ジャムは既に煮込んである果物だから、カレーソースにすぐ馴染むし、ハチミツ分の甘味も十二分に補えるしで、野外カレーとかの時短には便利な裏技。まあでも、流石に超サイコーレベルにはならないので、客用カレーには向かないんだぜ。
- 25二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 15:30:17
玉ねぎを切って涙を流すエグザベ
肉の下味付けをするダントン
ルーの味付けを調整するセラーナ
お互いに切った野菜の不細工さで言い合うグレミーとゾルタン
必死に吹き込みながら火力を調整して米を炊くノリス - 26二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 16:48:09
仲良しやん最高か
- 27二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 19:15:39
グレミーとゾルタンお互いギャーギャー言い合ってそうでかわいい
- 28二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 19:26:20
カレーが出来上がってみんなで食べてる時に恋バナしようぜ
主にグレミーへの恋愛アドバイス的な - 29二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 19:27:28
何だかんだでこれ20になる前にゾルタンはイマジナリーフレンドが浄化されちまう流れになっちまいそう(笑
あそこまで獣心になっちゃったの何年も抱え続けた結果だろうし、こっちだと発散しそうなあれこれが無さそうだし - 30二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:02:04
- 31二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:21:57
そういえば肝心のグレミーの恋バナはどうなったんだ
- 32二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:01:00
ZZ見てないから解釈違いだったらすまんが、グレミーくんはラブレターとか書くのかな?
前スレ1みたいにエグザべに相談したらラブレターとしては味気ないものになるかどこかズレたものになりそう
まずラブレター送れるのかもわからんけど…… - 33二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:02:35
- 34二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:03:10
エグザべ君にラブレターの相談したら何かの報告書か何かか?ってなりそう大人しくセラーナに相談しろ!
- 35二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:12:37
戦争状態では無いだろうからお付き合い申し込むハードル的には下がってる
今がチャンスだぞグレミー - 36二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:14:29
- 37二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:32:25
- 38二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:35:53
ついでにそこから横道に逸れて、侘び寂びの和風の茶会でのお見合いセッティング。織部(オリベ)だし。
- 39二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:50:56
レクリエーションの屋外カレーから今度は茶道か
雅だねぇみんな和服姿似合いそう
だけど全員あれだ、正座に苦戦しそうだ - 40二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:02:13
このレスは削除されています
- 41二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:04:18
(それにしても、このラサ工場基地の設備はすごいな。ただの拠点とも思えない。一体何の為に作られたんだろう…)
https://bbs.animanch.com/arc/img/5244706/1
~
ゲホッ!ゲホッ!
- 42二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:26:55
- 43二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:39:38
ジオン愚連隊の訓練は何の機体に乗ってるか気になるっす!
- 44二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:40:57
今の地上編なら陸戦型ゲルググ(GQ)とかドム?
- 45二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 22:43:32
たぶん全員陸戦型のゲルググ(GQ)だと思います。ただし後々条件を色々と変える目的で、エグザベ君は地上戦仕様にチューンしなおした陸戦用ザベギャンとか、ノリス大佐はフルチューンのB3グフとか、色々パターンはあると思いますね。
- 46二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:26:08
- 47二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:36:20
- 48二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:46:46
ガチオタだと逆に喜びそうなやつだな・・・
- 49二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:53:11
このレスは削除されています
- 50二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:55:17
訓練結果:
勝敗 dice1d10=8 (8)
1~2:エグザベ隊勝利
3:引き分け
4~10:ノリス隊勝利
勝因(引き分け時は無効ダイス) dice1d10=9 (9)
1:隊長機同士が千日手になり、残りが削り合いになった
2:片方が隊長の指揮により圧倒的有利に
3:双方が隊長の指揮により有機的に動き、隊長の指揮能力の差が地味に出た
4~5:双方が隊長の指揮により有機的に動いたが、互角に近かったため潰し合いになりかろうじて決着
6~8:あくまで運による、勝因のない勝利と敗因のない敗北
9:敗北側の指揮ミスによる、勝利側から見て勝因のない勝利
10:双方隊員が指揮に従わず、ぐだぐだの塩試合による、勝利側から見ても敗北側から見ても褒められない結果
- 51二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 23:59:08
- 52二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 00:42:04
元々率いていたのが全員ハクジ装備ギャンの親衛隊だもんな
まだ他の編成の部隊の指揮は慣れていないのか - 53二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 01:07:16
あとそう言や地上戦それも都市夜間戦闘でしたな。宇宙での空間戦闘とはまったくワケ違うですわ
- 54二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 03:02:58
- 55二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 03:53:18
「なんであたしがジオン公国との緊張緩和のための企画、相互軍事交流の派遣要員にならなきゃいけないのよ。今回は単なる宴会とか茶会とかで帰れるみたいだけど」
「茶会が問題よね。なんでジャパンのサドーなのよ。即興でジャパンの和歌、連歌まで勉強させられたじゃない。あと着物は綺麗だから悪くないけど、東洋人の体型に特化した民族衣装みたいなもんだから、少しわたしには窮屈なのよね」
(ええと、茶室に入室するときは座って引き扉を開けて……。せまいのよね、茶室の戸口って。で、入ったら畳の縁を踏まない様に歩く、と。で、亭主or先生に、挨拶)
「よろしくお願いします……って、え、え、えええっ!」
(あ、まずい! 大声上げちゃだめなんだ! 視線集めちゃった、ヤバイヤバイ。……でも何、これ何! なんでグレミー・トトがここに居るの! やられた! 誰だか知らないけど! はかったなシャア!!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ッくしゅん!!」
「シャ、シロウズさん。風邪かしら」
「いやララァ、誰かがわたしの噂でもしているのだろう」 - 56二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 07:23:34
ここで再会か
- 57二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:02:06
「誰なんだ彼女をこの様な場所に引き出したのは。本音では嬉しいが、しかしわたしとしては彼女の意志に反してまで無理に呼び出すのは」
まあ、ΖΖ本編ほど精神に余裕が無い状況でもないから、相手の気持ちを若干なりとも思いやれるだろうし。
というわけで、画策したのは誰なんでしょうね。というか、誰なら面白いでしょうね。とりあえず心理的にと物理的にそういう事しないorできない人2名を除外。
「いや、僕は違う。僕だったら、ちゃんと双方に話通して、正式にお見合い日程を組む。サプライズは好きじゃない、というより苦手なんだ。サプライズ企画したら、全部バレてるか、相手に怒られるかの2択だった」
「俺も違うぜぇ? 正直口惜しいが、今の俺にゃそういう裏工作できるチカラが無ぇ。チカラあったらやるのかって? それで楽しけりゃな。だがどっちに転んでも、この場合あんま楽しくも嫌な気分にもなりゃしねえな」 - 58二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:49:37
市街地戦訓練の後に別の戦(恋)が始まったな!
頑張れよ! - 59二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 12:51:29
- 60二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 13:40:46
- 61二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:12:31
- 62二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 18:14:02
- 63二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:25:38
んじゃその前に、ちょこっと不穏な雰囲気を出して置こうかなw
『やあマ・クベ中将殿、例の件の工作だが』
「ゴップ大将閣下。茶会の手配、それもジャパン式のソレは行った。無論、グレミー少尉を参加させることも、な」
『こちらもルー・ルカ少尉を相互軍事交流要員に押し込んで、茶会に送るのは多少手間がね。まあ上手く行ったが』
「正直、そちら側から流れて来た話だと思っていたのだが、ね」
『こちらとしても、そちらが主導する形だと思っていたとも』
「蓋を開けてみれば、どうやら双方の『下』から持ち上がって来た話だった様だな」
『ああ。これが偶然なのか、それとも実のところそちらとこちらの『下』が通じているのか』
「ヒゲマン仮面に調査させたが、今のところ悪意は見えない模様だ」
『やれやれ。こういう『裏』が見えない行いは、実のところ文字通り裏取りが困難で、面倒なのだがね』
- 64二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:57:39
- 65二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:10:27
炎転ですね。
- 66二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:20:08
というわけで、言われた通りMAV地上戦訓練に叩き込んでみたw
『今日の地上戦訓練には飛び入りがいる。地球連邦との相互軍事交流の派遣要員である、地球連邦宇宙軍所属、ルー・ルカ少尉だ。彼女にはグレミー少尉とMAVを組んでもらう。人数が余ってしまうので、今日はダントン中尉がサポート役と言うか、2VS2のMAV戦の途中に彼の判断で、横殴りの乱入を仕掛けてもらう。無論、彼の判断しだいでは乱入がまったく無い事もあり得る』
『隊長が仮想敵役だよなぁ? MAV役は、って、まさかな……? マジ?』
『僕のMAVはノリス大佐にお願いしてある。機体は僕は地上仕様調整のギャン、ハクジ装備。ノリス大佐はグフ・カスタム、B3装備だ』
『『『終わった……(ちーん)』』』
(……グレミーを始め、この様子から言えば、隊長さんとノリス大佐って、とんでもない手練れって事かしらね。でも、負けてらんないわ!! これでも訓練成績でh)
『おう、そこの姉ちゃん。言っとくがな、隊長とノリス大佐はな。スペシャルで2000回で模擬戦レベルだからよ』
(え??????????) - 67二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:41:08
普通にみたいぞ!このMAV戦!
- 68二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 00:38:45
解説役はゾルタン&セラーナか
それにしてもスレタイのゾルたん可愛い呼び方だな
最初はみんな普通にゾルタンと呼んでたのにいつのまにかゾルたんになってて本人だけ気づいてなさそう - 69二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 02:18:28
茶会、軍事交流なら写真撮ったりするのかな?もし記事にされるとかあるなら、グレミー大切に保存してそう
- 70二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 02:58:31
で、第一回戦はグレミー&ルーMAV戦
『あのねーちゃん、軽キャノンか?』
『乗り慣れた機体がよろしいとかで。ですが限界までチューンを繰り返し既に別物の機体だとか』
『ほーん。グレミーは地上戦仕様のゲルググだ。結局、教官側が隊長とノリス大佐じゃあ、勝てるかじゃあ無く、どこまで食い下がれるかだ』
『何故そうまで投げやりなのです!』
『だってよぉ。次俺たちの番だぜぇ?』
『思い出させないでくださいまし』
『てめえも現実逃避てか。お? グレミーが前に出たか。まあチューンしてても推力はゲルググの方が上だし、順当』
『あら? 隊長が単機特攻?』
『そらそうだ。ハクジで地上1G環境でもグフカスより迅えんだ。って……。グフ・カスタムが消えた』
『何処に!』
『……なーるほど。ワイヤー式ヒートロッドでターザン風機動かよ。やべ。後衛のルー姉ちゃんヲワタ……え、終わらん?』
『食い下がってます。何故ハンマーという取り回し難い武器を、と疑問でしたが』
『ターザン機動VSターザン機動、か。だが一日の長はノリス大佐だ。それにワイヤーは軽量で、目標物に絡み付けて自機をブン回してるが、ハンマーは目標物に叩き込んでハンマーヘッドの重量で自機を引っ張るから扱い難い』
『あ、隊長がグレミーさんを地味な超機動で地味に部位破壊判定重ねて地味に追い込んでますね』
『なんだ地味な超機動って』
『ですがそうとしか言い様が。動きは一見派手ですが、推進剤を無駄にせずに堅実な戦い方です。並パイロットがあの機動をしたら、通常の3倍のスピードで推進剤が』
『あー、言いてえ事ぁ判った。無茶苦茶な動きに見えるが、個々の動きは基本に忠実、堅実だ。けど基本の動きの組み合わせ結果が変態的過ぎんぜ。バケモンか』
『……勝負あり』
『だな。グレミーたちは完全にMAV戦術不能。完全に相棒と分断、結局1体1が2組に持ち込まれた。しかもグレミーと姉ちゃんが相互支援可能距離に居るが、位置取りとかで相互支援不能に。 あれじゃNT能力がどうとか言う話じゃねえ。敵の位置判っても意味まったくねえ。どう動いても戦術的にどうしようも無い状況だ。……ああ、なるほど。隊長さん達は、まずお客さんの鼻っ柱をブチ折る事から始めたな? 実質的な教導は2回戦目から、だ』
『あー、こちらダントン。乱入タイミング見定めてたんだが。乱入する意味がもう無い。帰っていいか?』 - 71二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 03:05:28
それは確実にあるでしょうな。
- 72二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 05:06:08
第二回戦、ゾルたん&セラーナMAV戦
『グレミーさん? あの方達は教官達に』
『呼捨てで、普通の喋り方で良いです。それと勝つのは不可能、胸を借りるレベルが精一杯です。僕も彼らも。が、正直に言えばあのゾルたんがきっと最も食い下がれるでしょう。直接彼には言わないで戴きたいですが』
『わかったグレミー。ノリス大佐は教本に載ってたから、彼が一年戦争時に披露したヒートロッド戦術に対抗すべくハンマーを機動補助に用いる事を考案、練習してたけれど。隊長さんがあそこまで強いとは』
『あの人は、初陣含めて3戦しか実戦経験無いのに、専用MAに搭乗したジオン最強NTである『灰色の幽霊』との『訓練での対戦』で、かなり長時間互角に渡り合った人ですよ。最後には推進剤切れとか最後の賭けに失敗して、僅差で敗北を喫しましたが、それでも『生存の判定』を貰ってます』
『そんな人だったのね。最初は大物食いしてやるつもりで挑みに来たんだけど』
『申し訳無いのですが、基礎的な所から違い過ぎるかと。あれをご覧ください』
『……理想的なMAV戦術ね。わたしたちとは1対1の2組に持ち込んだけど、あちらの組とはMAV戦術で戦ってる』
『おそらくは、最初に力の差を知らしめたのでしょう。そうでなければ、あの人の事、あまり勉強にならない手法で叩き潰したりしませんよ』
『じわじわと、じわじわと彼らを削っていってるわね。執拗に、いやらしく。教導を受ける側に、考えさせるように』
『お判りになりますか』
『けど、いいのかしら? こっちは連邦軍、宇宙に拠点の1つも無い冷や飯食いの宇宙軍と言っても。そちらの戦術とか見せたり』
『機密に関わる様な戦術とかは全く見せていませんから』
『そうなの?』
『隊長の超機動戦術は奇抜に見えますが、あれは1つ1つの挙動は基本技でしか無いです。連邦の教本にも確実に載っています。それを組み合わせて見せていただけですよ』
『ふうん、それを理解できるなんて、貴方も中々なのね』
『座学では上官達を除いて、部隊随一だと自負しています。まあ実際の技量に於いてはゾルたんに遠く及びませんが』
『ふうん』
『あ、丁度良いところでダントン中尉が乱入しましたね。三つ巴戦ですが……』
『セラーナ少尉撃墜直前に、ゾルたん少尉がカットに入ったわね』
『!? ……以前は相方の事など無視していたのに。彼も成長しているのか』 - 73二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 08:58:38
訓練翌日1
「やあゾルたん、君は無事かい?」
「他の奴らが鍛え方が足りねえだけだ」
「そんなもんか」
(いやホントは俺が曲がりなりにも強化人間だからなんだが)
「……ちょっと遠いか」
「何だよそりゃ……。地図?」
「ああ、この地図の海辺ら辺に、前にゲンペッ(タイ風レッドカレー)を送ってくれた、元部下が住んでる。教官組、君、ダントン中尉以外の皆がダウンしたから、急遽3日の特別休暇が入ったからさ。行けるなら行こうかなと一瞬思ったんだが」
「行きゃいいじゃん。アンタの地位、階級、後ろ盾なら、ここの基地からルッグン偵察機を借り出せるだろに」
「いやそりゃ公私混同だろ」
「いや一応制度的にOKだろ。って言うか、グレミーから聞いたんだがよ。一年戦争時の偉いさんが私用の足を確保するために圧力掛けて作らせた制度らしいが」
「ますます駄目じゃないか」
「ふん、アンタ前にレッドカレー受け取った時、てめぇじゃ気付いて無かったみてえだが笑顔だったよな。普段、よくて微かなあるか無いかわかんねー微笑とも言えねえ微笑が限界だっつのに」
「え?」
「ま、俺ぁ全然構わねえんだがな。アンタみてえな筋金入りの朴念仁っつうか鈍感」
「ぐふっ!」
「それがよお、珍しく笑みを浮かべる相手。相当に縁を切りたくねえ相手みてえだな。ま、俺ぁこのまま相手との縁が自然消滅しても、笑い話になるし構わねえんだが」
「!? 僕が……。縁を……」
「それとお相手だがよぉ。なんかツンケンしてるって言ってたな。けどソレって、アンタに甘えてるって事じゃあねえのかぁ? フツー、自分の隊の上司に『自分、アンタ嫌ってます』ムーブなんざ怖くて出来ねえ。ソイツ、中身ぁガキっぽいんじゃね? 本気で嫌われちゃいねえだろ。嫌がらせで辛いもん送って来たかと一瞬思ったけどよぉ。食ってみりゃ、わかるってもんだ」
「……それは、さ。ゾルたんも、僕に甘えてるって事でいいのかなあ」
「な!?」
「うん、君の言う通りだ。公私混同とか自分の矜持や面子を重んじて、彼女との縁が薄くなって行くのを放置して置くのは愚の骨頂だ。土産は何がいいかな……」
「ゾルたん少尉、どうした?」
「あ、ああ中尉。ふん、世話がやける隊長だぜ」
「? ルッグン偵察機? 偵察か? それとも連絡飛行かね?」
「……けっ!」 - 74二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:35:17
訓練翌日2
「うう……。お人好しそうな顔して、訓練になるとあのオリベ隊長? サドよ、サドでしょ。か、身体がうまく動かない。MS乗ってたのに筋肉痛って何の冗談。コクピットのシートに座ってたお尻が死んでる。パイロットスーツ着てたのに、シートベルトの痕が痣になってる」
ピンポーン
「うう、こんな時に来客。誰よったく。はーい」
『こんにちはルー・ルカ少尉』
「(げ)グレミー少尉!? え、ええっと。いったい……」
『昨日、あまりに体調が悪そうでしたので。せめてもお見舞いに』
「そそ、そんな事は(ズッキーン!!)ぐげっ!」
『やはり』
「ああ、あんたはどうなの!?」
『僕も午前中は半死半生でした。ようやく苦痛をかみ殺して、なんとか起きられる様に』
「もう起きられるの」
『流石に、部隊結成以来けっこう経過していますし。慣れです。まあ、まだまだですが』
『とは言え、正直僕も起きているのがつらい状況でして。女性のお部屋に上がらせていただく様な関係でもありませんし』
「まあ、うん、そうね。こっちとしても、せっかくお見舞いに来てくれたのをそのまま帰らせるのは忸怩たるものがあるんだけど。でも正直、パジャマから着替えるのもつらいのよね」
『それは理解します。あの隊長たちの訓練を受けた初回の事を思い返せば、理解できます』
「ごめんね」
『玄関先に、お見舞いの品だけ置いて帰ります。では』
「ここの基地のPXから、プリンとか、すぐ食べられる物とか、買って来てくれたんだ。マメねえ……。何かお返ししないと悪いわよね」 - 75二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 13:49:36
進展してるか…
- 76二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 13:56:03
おっちょっとは進んだかな!
やはり恋の吊り橋効果作戦は戦闘に限る
あと何気にエグザベ隊長までザルたん呼びになっとるw - 77二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 15:50:12
間違えた、ゾルたんや
- 78二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:59:32
そろそろ宇宙(ソラ)に帰らねば
「今回の重力下での地上戦訓練は、諸君らに取っても、僕に取っても、非常に充実した経験になったと思う。僕に関して言えば、地上戦の指揮や作戦立案に関して非常に大きな課題がある事に気付く事ができた。諸君らは自身の課題に気付き、それを解決するための方針を定める事ができたであろうか。今回の訓練週間はこれにて終了し、宇宙へ帰還することになる。此度の訓練で得た事を自らの力と為し、今後とも精進してくれる事を望む」
「「「「「「……」」」」」」
「なお今回飛び入り的に参加してくれた、地球連邦宇宙軍のルー・ルカ少尉とのお別れ会という事で、此度は西洋風の茶会を急遽企画した。本来はちゃんとした宴会を考えもしたのだが。まあ、うん。諸君も察しているであろう諸般の事情により、大々的にやるわけには行かなくてな。あくまで個人的な茶会で済ます事になってしまい、申し訳ない。まあしかし、可能な限り気楽に楽しめる茶会にしたつもりだ。予定は昨日通達しておいた通り本日15:00(イチゴーマルマル)時より、市内セントラルターミナルホテルの宴会場で、18:00(イチハチマルマル)までだ。既に外出許可は取得していると思うが、まだの者は急ぐように。以上」
「「「「「「はっ!」」」」」」
「ふう、なんとか手配ができてよかったですよ、ノリス大佐」
「本来はもう少し予定に余裕があるはずだったからな」
「む。あちらに居るのは……。ルー少尉とグレミー少尉……。グレミー少尉、せめてメールアドレスか、手紙の送り先ぐらいは教えてもらえるといいんですが」
「確かに。だがまあ、上役たる我々が、どうこうできる物でもあるまい」
「ところで、明日のうちにギニアス少将へのお土産を買いに行きたいのですが、ノリス大佐はどの様な物が良いか、ご存じでしょうか」
「ううむ、素直に土地の名産品か何かで良いのではないかね。本気であの方が欲する物を買わんとするなら、天文学的な値段になってしまう危険があるぞ」
「ですよね」 - 79二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:42:18
天文学的で草
まあ名家の坊っちゃんだからね… - 80二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:17:04
帰ったらお土産品を一緒に食べるのもいいね
- 81二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 01:33:11
今更だがユーリ・ケラーネも生きてるのか…
- 82二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 04:43:35
打ち上げA1
「さて、来たときのHLVとは異なり、今回は豪勢にもザンジバル改級に乗せてもらえる事になったよ。まあ相乗りだけどね」
(そのザンジバル改、艦名が『リリー・マルレーン』じゃないかよ。ま、ワケ有りな俺たちにゃあ相応しい、ワケ有り連中の艦だけどよ)
「まあ、腕前は確かな連中だ。さて着いたぞ」
「自分は、この部隊の部隊顧問兼、部隊責任者ギニアス・サハリン少将の副官でもあるノリス・パッカード大佐だ。此度はグラナダまでよろしく頼む」
「自分は本部隊の指揮官、エグザベ・オリベ大尉であります。今回は、お世話になります」
「はっ……。自分はオリベ大尉の副官(っつー事に今回から正式に、なっちまったんだよな、クッソ面倒くせぇ)ゾルタン・アッカネン少尉であります」
「ふうん? ……あたしはシーマ・ガラハウ。大佐待遇中佐、なんていう聞いた事もない中途半端な立場の、海兵隊指揮官さね……」
「自分は本艦艦長兼シーマさ、シーマ・ガラハウ中佐の副官、デトローフ・コッセル大尉」
「エグザベ・オリベ大尉、ねえ? ふん、噂はかねがね。……アンタに会えたら、聞いてみたい事があったんだよ」
「……はっ。なんでしょうか中佐」
(ちょ、ヤベぇだろ、ぜってぇよ)
※副官というのは、軍事情報を扱う『秘書役、サポート役』の軍人の事です。No.2じゃありません。No.2は副長です。色々誤解されてますが、『副』には『第2の』の意味の他に『添え物』という意味もあり、副官のそれは『添え物』の方です。 - 83二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 05:03:00
打ち上げA2
「あんた、あたしらを憎んでないのかい? ジオンを、憎んでないのかい? ふふふ……」
(ちょ、この女コイツの経歴知ってんのか、いや知ってんだろ! ルウム出身の元難民だぞぉ!? そしてこの女は戦場こそ違え、サイド2を毒ガスで潰した女だ! くっそ、何考えてやがる!)
「え? いえ憎んでましたが。まあ、ジオン公国そのものは、今もそこまで好きじゃないです。ですが今の政体は、ザビ家主導じゃないですし」
(クッソ正直に答えるやつがあるかーーー!! ノリス大佐も制止(と)めろやぁ! てめぇ、この中で階級いっちばん高いだろがぁ!!)
「ほおぅ? 恨みは忘れた、ってかい?」
「まさか。飲み込んで我慢してるだけです。ジオンの今の政体には恨みも憎しみも無いですが、ジオンという国体そのものには、今なお複雑な思いを抱いています」
「正直なこった。あたしに話しちまって、まずい事態になるとは思わなかったかい? あんたの事が、ちょーっと理解し難いねぇ」
「いえ、全然。中佐殿は、そんな危ない真似はしないでしょう。あとはまあ、仮にジオンが無くなったら、パワーバランスが崩れ、いえ壊れてしまって、確実に大乱再びじゃないですか」
「なら、ジオンが無くなっても平和が保たれるなら、あんたは復讐に走るかい?」
「しませんよ、そんな無駄なこと。僕や僕のまだ生きている『仲間』たちは、前を向いて生きています。そんなくだらない行いに使う余裕なんて、ありません」
「……あんたがキシリア『様』に従ってた頃にも、そんなだったのかい?」
「まあ、それに加えて。あの方に恩義も感じていましたが。まあ、まさか『あそこまで』とは思っていなかった事もありましたけど」
(くっそ、いつも通りのぽややん顔で、本音ズバズバ言うか! こ、コイツ、それなりの『歪み』を抱えてやがったのかよぉ……)
※※エグザベ君は事前にヒゲマン仮面から、ジオン公国国内の『そういう』奴らから『いやがらせ』で帰り道にリリー・マルレーンに乗せられるだろうことは情報を得ていました。なのでシーマ様への対処法を、ヒゲマン仮面の忠告に従い、いつもとは変えています。本来なら、サイド6軍警察にするみたいに、もし暴行されても小さくなってました。 - 84二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 05:24:34
打ち上げA3
「ノリス大佐……。あんたとあんたの主、どうやってこんな『化け物』を抱え込んでやがるんだい?」
「どうやっても何も。彼は害になる存在では『あり得ない』し、あるがままに受け入れているだけだが。それにそれを言うならば、ヒゲマン仮面殿に言うべきだな」
「あっちはあっちで、あの『化け物』かい……」
「……失礼を承知で言わせていただきますが、中佐殿こそ『化け物』でしょうに」
「「「「「「!!」」」」」」
(エグザベーーー!! 命惜しく無ぇのかコイツーーー!! ノリス大佐もナニ『我関せず』な顔をしてやがんだ!! 艦橋のやつら、激怒してっぞ!! クソ、どうやればコイツ逃がせr)
「ほぉう? よくそこまで言えるもんだ。ただ流石に、ヒゲマン仮面をけなされるのは腹に据えかねたかねえ?」
「ええまあ。まあでも、口調や文脈から、完全に悪意で言ったわけでもなさそうですし」
「ほんとにズケズケと。ふふふ。怖くないのかねえ」
「怖いですけど? まあ、中佐には全部さらけ出した方がいいと、前情報をヒゲマン仮面殿から。それに……『命令された』上に『騙されて』たんでしょう? ならば憎むのは当時の上役であり、当時の政体です。どちらも全部、イオマグヌッソ事件で消えました」
「……ほんとに、まったく。あたしを前に、『その話題』を平気で。どんなメンタルしてやがるんだ、ったく。ふん、『気に入った』よ。手前ら! こいつらは、『エグザベ・オリベ大尉』は! あたしの『客人』だ!! 絶対にこの旅路で、『不愉快』な思いをさせるんじゃないよ!!」
「「「「「「はっ!!」」」」」」
(……『怒気』が一瞬で消えやがったよ。なんだっつうんだ。って言うか、俺正式にコイツの副官だぞぉ? 胃がもたねぇ)
※その後リリー・マルレーンは無事に打ち上がってシーマ艦隊と合流、グラナダまで回航されました。 - 85二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 08:34:08
シーマ様きたー!
- 86二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 11:41:53
打ち上げB1
「ギニアス少将、色々手配ありがとうございました。おかげ様で思う様に訓練ができました」
「エグザベ大尉もご苦労だった。訓練計画に横やりが入ったり、唐突な地球連邦との相互軍事交流やら、その派遣要員を迎えての茶会出席やら、言ってしまっては向こうに申し訳ないが『あの』シーマ艦隊に乗せられて帰還する羽目になるとは」
「いえ、シーマ中佐は良い人でしたよ」
「まあ、な。思うところは山の様にあるだろうに、職務には忠実に向き合って来た人物だ。アサクラ大佐、いや准将に昇進直後にイオマグヌッソ事件でのア・バオア・クー消失に巻き込まれたのだったな。その結果として、後日の調査でシーマ艦隊の独断とされていた様々な汚れ仕事が、アサクラに押し付けられて、更にその過半がシーマ中佐に内容も知らせずに現場での無理強いで帳尻合わせをさせた事などが判明している。ノリス……」
「ええ。シーマ中佐は今現在、大佐待遇などという妙な地位にありますが。これはアルテイシア陛下の下で今まで理不尽な理由で評価されなかった者達を再評価する政策の1つの結果です。本当に大佐にする前準備としての、その待遇ですな」
「そういう事だ。さて、堅苦しい話は終わりだ。せっかくの訓練週間の打ち上げの宴席だ。こちらのテーブルには未成年は配しておらぬ。無礼講だ。もっと気軽に飲むがいいエグザベ大尉、ダントン中尉も。無論、貴様もだぞノリス」
「「「はっ」」」
「まあわたしは知っての通り、まだまだ療養中の身なのでな。幸いなことに新しい治療法が身体に合って、生きのびる目途が出て来ているが、主治医による制限が掛かっている。軽い酒を少ししか飲めんが、そこは気にするな。羽目を外し過ぎぬ限り、貴官らが飲んでいるのを見るのは楽しい」
(って、んな事言われても俺中尉だぞ。少将閣下と飲むなんぞ、なんの苦行だ)
「あ、これ美味しいですね。飲みやすいですし。おかわr」
「待てエグザベ大尉。そういう物をあまり飲んだ経験は?」
「無いですね。以前に『シャリア・ブル中佐』に連れられて、バーでウィスキーを頂いた事はあるのですが、自分は宅飲みが主でして。それもビールか少し高い日本酒を舐める様にと言うのがいつもの」
「だと思った。それはカルーアミルクだ。飲みやすいが度数が高い」
「え! 危なかった」
(クソ、これは副官になった、ゾルたんの立ち位置だろう?) - 87二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 12:11:30
打ち上げB2
「ったく、あの隊長様はよぉ」
「ゾルたん、せっかくの宴席だがあまり羽目を外すな」
「ふん。少将閣下も言ってたろうが無礼講だって。多少レベルならかまわんだろうがよ」
「それを外し過ぎかねんから、言っているんだ」
「ち、わかった、わかったグレミー。ったく、口を開けばこっちへの注意だなんだ。てめえコレでも飲んでろよ」
「このドリンク、ライムの香りがして良いな」
「~~~だ~か~ら~、ゾルた~ん。貴様はだな~。せっかく~技量は~、僕があ~、認めてやってる~んだから~。あ~と~は~、もう少し~だな~。日常の態度を~だな~」
「な、なんだコイツ。おい! セラーナ! さっき俺に渡して来たソフトドリンク! なんか入れてやがらなかったか!?」
「う~~~、ル~さぁん~……。ど~すれば~、ど~すればも~~~っと、も~~~っと、も~~~~~~っとお近づきにぃ~~~」
「いや、どんだけ『もっと』だよ!」
(ど、どうしましょう。たまには酔っぱらったゾルたんを見たいな、と思ってほんのちょっとの茶目っ気でしたのに。ゾルたんは規律正しくは無いけれど、反面別な自分基準でアウトロー的な方向性で自分を厳しく律している節がありますから)
「き~い~て~い~る~の~か~ゾ~ル~た~ん~?」
「やめろグレミー! てめえ万一明日の朝記憶消えてなかったら、羞恥で身動き取れなくなんぞ!? やめろ脱ぐな! 暑いのはわかった! で、俺を脱がすな! 俺は暑くねえ!」
(……どきどき)
「クッソ、ウェイター!!」
「は、はい!」
(え)
「コイツが飲んじまったの、コレなんだ!?」
「はい、そちらのお嬢様がご注文なさった、『カミカゼ』というカクテルにございます」
(う、ウェイターさあああぁぁぁん!!)
「か、『カミカゼ』だとぉ!? セラーナ、てめえ何てもの頼みやがる! 未成年に無理にアルコール飲ませんの、犯罪だぞ!?」
(やっぱり変なところで真面目ですねゾルたん(現実逃避))
「くっそ、もう食わなきゃやってらんねえ! 日頃食えねえ高い飯!食っちゃうんだなぁコレが!」 - 88二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 12:13:54
やっぱお前さんは苦労人だよゾルたん
- 89二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 12:25:52
やはり周囲が暴走しだしたらツッコミに回るタイプだよゾルたん
- 90二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 12:30:15
- 91二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 12:30:16
そういやジオンの飲酒可能年齢って何歳なんだろうな
今でも国によっては18歳とかあるし - 92二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 12:30:19
そも前スレの1の時点でゾルたんだけ声に出してツッコミ入れちゃってたから…もうそこから因果は始まってるんだよね
- 93二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 13:28:22
ゾルたん、苦労しながらもイキイキしてるのでこの部隊に配属されて正解だったと思う
シーマ様、大佐に昇任間近なんだな
あと、イオマグヌッソで蒸発したアサクラざまぁ - 94二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:21:10
部隊としての初陣1 -愚連隊的なお仕事-
「ちょっと久しぶりですね、エグザベ大尉」
「お久しぶりです、ヒゲマン仮面殿。……いつもと雰囲気が違いますね」
「ええ。少々マジな案件です。……ギニアス・サハリン少将閣下に御目通りを願いたく。エグザベ君も、同席願います」
「全員、傾聴! ……我々の部隊に、初陣の命令が下った」
「「おお!」」
「……」
「ちっ」
「む? どうしたゾルたん」
「俺ぁな。隊長の副官として、断片的ながら色々情報入ってくんだよ。それに、ソレが無くても、今現在の地球圏で、『何処の誰と戦う』っつーんだ?」
「「「!!」」」
「ゾルたん少尉の言う通りだ。正直、ヤバい類の任務だ。残念ながら命令拒否はできない」
「ちっ」
「少しでも慰めになるかは分からないが。我々が切り捨てられる事は無い。例のヒゲマン仮面殿を初めとして、各々の後ろ盾の方々が動いてくださっている」
「「「「……」」」」
「大尉、どこまで話した?」
「ノリス大佐。まだ任務があると言う事と、その任務が後ろ暗い、というところまでです」
「了解した。続きを」
「はっ! 今回の作戦には、部隊顧問であられるノリス大佐も参加してくださる。安心材料の1つだ」
「……大尉。皆に、どこがどうヤバくて、どんな任務なのかそろそろ教えていただけませんかねぇ?」
「「「……」」」
「ちょうど今からだ。作戦目標は、地球の北米地域、オーガスタ研。その中にある、地球連邦軍のニュータイプ研究所……。強化人間開発元の1つだ」
「!? へぇ……」
「お、おい、ゾルたん」
「やる気が出た様だな?」
「ええ大尉殿……。さっきまでは、結局この部隊もクソ任務押し付けられるクソ部隊かと思ってましたがねぇ……。こういう任務なら、大歓迎! だッ!!」
「やる気になってくれて、喜ばしいよ」 - 95二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:24:30
部隊としての初陣2 -どこの誰かは知らないけれど 誰もが皆知っている-
「ここは連邦軍内の先鋭的な危険思想集団、病的な反スペースノイド集団である『ティターンズ』の息が掛かっている。相当な資金が、そちらとその支援者から流れ込んでいる」
「「「「「……」」」」」
「我々は軌道上から強襲降下し、ここを護る連邦軍部隊を殲滅。強化人間被験者を確保し救出。研究者も全て捕える。資金の流れや研究関連の資料は、あらいざらい奪取する。が、そこら辺は随伴する歩兵がやってくれる」
「研究者連中ですがね。一人二人三人四人五人六人七人八人ぐらい『間違って』ブチ殺しちゃだめですかねぇ?」
「駄目だ。まあ待てゾルたん、理由がある。救出予定の被験者だが、正直どんな『強化』を行われているか分らない。その『技術的』『医学的』情報を、洗い浚い入手し、被験者たちの治療に役立てなければならない。まあ、一人につき手足の七~八本は『間違って』アレしちゃっても許容範囲。喋れさえすればいい」
「了解。人間にゃ、手足は合計四本しか無いですがねぇ。ククク」
(もしかして隊長もゾルたんも、本気で怒ってないか?)
(たぶん)
(そう思います)
「これが今回用いられる強襲揚陸艦『名前はまだ無い』号だ。元々は地球連邦軍のペガサス級5番艦……になる予定だったが、戦中の混乱で同時に5番艦が複数建造されたり滅茶苦茶になってね。建造途中で放棄されていたのを接収、強襲揚陸艦ソドンを研究して完成、就航させた。ただ乗り手が居ない。今回はヒゲマン仮面殿の尽力で、ソドンのクルーが『休暇を取って』『一時行方不明になって』乗り組んでくれる」
「なんか、話に聞くソドンより凄くないですか」
「凄いよ?」
「そうですか……」
「MSデッキに行こう」
「これは!?」
「ゲルググ!? い、いや違う?」
「これは、地球連邦軍でガンダムの量産型、Gundam Mass production modelとして開発が途中まで進められていたMSだ。ただしガンダムはジオン軍に奪取、接収された事で、面子を重んじた地球連邦軍の『英断』で、その流れを組むこのMSは先行量産型のみで不採用となった。このMSは、戦後我が軍が接収したソレを近代化回収した機体。名を『GMⅡ』と言う。今回はこの『いかにも地球連邦系MS』に見える、何処の所属か分からない機体で、作戦を遂行する」 - 96二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:34:17
しれっとアサクラがいたア・バオア・クー直撃でニャアンが故郷の仇を打ってしまっている
- 97二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:35:25
オーガスタは奇跡の3人組がいる
- 98二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:51:05
ゾルタンが16歳だとしたら奇跡の子どもたちは14歳かな?
ナラティブじゃ15歳のときにリタが切られたりミシェルがルオ商会に引き取られたりしてたけどGQベースっぽいこっちじゃどうか……
いやまあまず出てくるかもわからんが(ゾルタンがこの調子ならヘリウム3臨界爆発は起こらなさそうだし) - 99二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:25:31
部隊としての初陣2 -ダークヒーロー? いいえヒーローです、彼にとっては-
『……へっ! タヒねよおらあああぁぁぁ!!』
『わあああぁぁぁ!』
『(NT音)まてゾルたん!! そいつ、子供だ!?』
『何いっ!? グレミー、んじゃ、コイツ被験者!!』
『こちらエグザベ大尉! ゾルたん、機体を作動不能にして操縦者を保護! 周辺敵機は任された!』
『了解ッ!! くっそ、撃っちゃうんだなぁ! とはやれねえな、ったく』
「おい、ガキぃ! 無事か、返事しやがれ!」
「あ、あんた、は」
「名前、名前ぐらい言えるだろ!」
「ぼ、僕は、ヨナ……。!! た、助けて! リタとミシェルが! 彼女らが人質にされて、僕は研究員たちが逃げる捨て駒になれって」
「なんだとぉ!? 隊長!!」
『ノリス大佐率いる小隊から連絡が入った。被験者『リタ』『ミシェル』、およびオマケの研究員4名を確保。……2人には、傷一つ無いそうだ。伝えてやれ』
「了解。おい、ガキ。ヨナ。手前のダチは、2人とも無事だってよ。……良かった、な」
「ありがとう! ありがとうございます、お兄さん!」
「おにっ!?」
「どうか、お名前を」
「あんなあ。今、俺たちゃ非合法作戦の真っ最中なの。万が一に備え、手がかり残せるわきゃ無えだろが!」
「ご、ごめんなさい」
「……お前らも、今後大変だろうがよ。どうにかして、『普通』に、生きていけ。それが、『本当』の幸せってもんだ」
※脱出中の『名前はまだ無い』号の中で、ゾルたんは少尉連中2人にさんざんイジられて、キレたそうです。 - 100二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:27:42
部隊としての初陣4 -閉幕・GMⅡとは-
「このGMⅡっていうMS、正直な話ですが凄く高性能では?」
「現在のジオン軍主流MSに比して、あまりにも高性能すぎる」
「大尉から話を聞いて来たんだがなぁ。これにゃ、色んな新技術が盛り込まれてるって話だぜぇ?」
「「「ゾルたん、詳しく」」」
「おう。まずはコクピットだ。乗ったからすぐに気づいたろうが、全天モニタ、360度全てが映し出されてやがる」
「ああ、あれは驚いたな」
「本来アレぁキケロガとかジオン軍でも一部MAでは既に実現されてた技術だってんだ。ただ、安価に量産MSに組み込めたのは、このGMⅡが最初ってぇ話だぜぇ。試作機や実験機に関しては俺も知らんがよ」
「他には無いんですか」
「お前らよ。操縦してる間のGが、微妙に緩やかに感じなかったか? 次はリニアシート、だ。アームで全天モニタ内の空間にシートを浮かべて、Gが掛かったらその方向にフワッっつう感じで動く事でパイロットに掛かるGを緩和させるんでえ。まあ技術的な事は知らんから、俺の説明もフワっとしてるがな」
「「「なるほど」」」
「納得すんじゃねえ。そして次に、各部へのアポジモーター追加。細かい機動性は、一年戦争時のMSどころか現状の主力機に比しても上だっただろが。更には肩口に追加されたサブセンサー。まあ、全天モニタがMSサイズの機体に実装できたのも、コレのおかげが大きいが、旧来のMSに積まれてなかった種類の探知能力もある」
「凄いな。だが乗って見て、それだけじゃ済まない駆動系の滑らかさを感じた」
「アレはな。サイド6でかつてクランバトルって違法なMS戦賭博に関与してた民間警備会社ドミトリーの独自技術を、イズマ・コロニーでのテロに関わってドミトリー社とクランバトルのチーム、クランCRSが摘発されかけたところで裏で権力を使って救い上げ、代償として主任技術者モスク・ハン博士ごと召し上げたって話だ。その名もマグネット・コーティング。駆動系の摩擦を、パーツに磁力を塗り込む事で、理論上は0にする事ができる。まあ実際は、そこまでやったら人間がついて行けねえんで、各自の機体にゃ個人に合わせたリミッター付いてる。隊長とノリス大佐は、ほぼ現時点で可能な限界強度のマグネット・コーティングがされてるって話だぜぇ?」
「……凄いですね、機体もパイロットも」
「機体は1機の値段高すぎだがよ」 - 101二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:02:24
任務の合間に
「エグザベ大尉、ここのところの連続任務、それもあまり表ざたにし難い任務ばかり。本当に済みませんね」
「ヒゲマン仮面殿、謝らなくてもいいですから、理由をお聞かせ願えますか」
「表ざたにし難い任務がほとんどなのは、正直な話公式な戦闘任務が無いからなのです」
「わかります。アルテイシア陛下の治世は、ところどころに火種はありますが陛下の手腕で押さえ込んでいる。そうなっていますね」
「そうです。実際にはまずい火種を初期消火、場合によっては火種のうちに叩き潰しているのですが」
「ですよね」
「そしてエグザベ大尉……エグザベ君のところにばかり話を持ち込むのは、1つにはわたしが心底信頼できる戦闘部隊が君たち以外にはほとんど居ない事です」
「なるほど」
「2つ目は、1つ目にも関わって来る事ですが。君たちを最強とまでは言わなくとも、最良の戦闘部隊として鍛え上げる目的があります」
「わかります。任務が無い時はみっちりと訓練漬け。そして戦闘勘が鈍らない様に、訓練との比率がほぼ最大効率になる様に実戦任務が入って来ていますね」
「エグザベ君。ここからはオフレコです」
「いえ、最初からオフレコ同然でしたが」
「……オホン。正直な話、ここから先の未来は、あまり明るくないかも知れません。イオマグヌッソ事件の最後で、わたしが裁かれて消える未来を選ぼうとしたときに、君に制止めてもらったのは、本当に正しかったと心底震えが来ていますよ。まだわたしがやらなければならない事は、多々ありました。これを放置して、ここではない何処かへ逝ってしまうところでした」
「……つらい時は、言ってくださいね。人間1人で支えきれない時、支えきれない物事、が存在するのは、ルウムで理解していますから。まあ、頼りないでしょうが」
「君は少し、自分を過小評価するのをやめるべきですね。……表の任務も、下手をすると今後増えます。今はGMⅡを裏任務用に使ってもらっていますが、表の任務用に最新型の『MSー17 ガルバルディ』を用意しています。全天モニタとリニアシート、マグネットコーティング他多数は装備済みで、GMⅡ同様全員分+予備機3機を君の部隊に配備します。届いたら、訓練を絶やさないでください」
「了解です」
「ではオフレコは終わり。今日は飲みましょう」
「はい!」 - 102二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:14:24
ガルバルディか…この世界にもペズン基地が存在するってことかな
ニューディサイズの反乱みたいなことが起こらなけりゃいいけど - 103二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:59:34
バレバレな目隠しで草
- 104二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:04:54
フレキシブルバーニア標準装備のゲルググ(実質ジム)+エグザべくんの愛機だったツィマッドの高速機体の完成形ギャンを混ぜた結果高機動に振りすぎピーキーすぎて全天周モニターリニアシートでないと一般パイロットが乗れない機体に
- 105二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:57:23
ギャンのビームサーベルでの格闘戦も見たかったなあ
- 106二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 01:07:06
このレスは削除されています
- 107二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 03:28:15
内乱の地球連邦1
「すみませんエグザベ君、わたし、ラル将軍、マ中将、何よりアルテイシア陛下他が力を合わせ、更に様々な方々にご助力を願ったのですが、これが精一杯でした」
「……いえ。それで『2人』と『ご夫妻たち』はどうなりましたか」
「『2人』と『ご夫妻たち』については、地球上の戦火から遠い場所に移住してもらいました。それが限界でした」
「そうですか、それだけでも幸いです……」
「……『2人』の彼女たち、いえ『君の元部下』の彼女は。『わたしの弟子』の彼女しか拠り所が無いのが不安です。『わたしの弟子』には、離れ離れになったと言えども、心理的な拠り所は多数ありますが……。それに比して『君の元部下』の彼女は、心理的立脚点が数少ない。ほぼ同居人の『わたしの弟子』だけなのが。彼女にも、君と言う心理的立脚点がある事を、自覚してくれれば。いえ無意識無自覚にはなんとなくそこはかとなく分かっているかと」
「(´・ω・`)」
「そんな悲しそうな顔を。けれど、『ご夫妻たち』は……。『兄君』と『ご細君』、そして『小間使いの少女たち』に『面倒を見ている子供たち』などなど、『ご夫妻たち』は数が多い。移動も大規模にならざるを得ない。しかし万が一があって、『兄君』が立たれる事態は、なんとしても避けねばなりません」
「……どうにかしたい、ですね」
「地球連邦軍を3つに割っての、内2つの内乱。穏健派ゴップ大将が率いる派閥、見事なものです。様子見、高みの見物を気取る者達は普通、どちらからも敵と見られて真っ先に潰されかねない。けれどもゴップ大将は、見事に残り2つの派閥『ティターンズ』と『オリュンポス』をぶつかり合わせた」
「『ティターンズ』を率いているのはバスク・オム退役少佐。元は少佐レベルの権力しか行使できなかった。しかしジャミトフ・ハイマン中将と仲違いして軍を放逐された事で逆に、その事に不満を持つ者を糾合。今はあの放逐劇も、『ジャミトフにしてやられたフリ』だったと強弁しているとか。実際、ある意味カリスマと化している」
「『オリュンポス』率いるジャミトフ中将。ティターンズの支援者トップだったが『『ティターンズ』の理念は、我が理想からかけ離れた物に変わってしまった』として支援打ち切り。『ティターンズ』を真っ二つに割って『オリュンポス』を結成。内乱を勃発。絵図を描いたのは、間違いなくジャミトフ中将」 - 108二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 03:33:39
内乱の地球連邦2
「ジャミトフ中将の思惑は」
「ええ、エグザベ君。わたしがどうにか確認しました。地球から人類を、宇宙に上げるもしくは排除する、です」
「そのための手段として、地球上で内乱を発生させ、地球の経済を破壊」
「そうです。そうなれば地球には、地上での生活は不可能になる。スペースコロニーに上がらざるを得なくなる。そして、それでも宇宙に上がろうとしない者たちは……。自分もしくはバスクの周囲に集めて、この内乱で自分ごと『除去』するつもりなのです」
「……覚悟があれば、何をやったって良いってわけじゃ。……ない」
「申し訳ありません、エグザベ君」
「あ、いえ! 貴方に怒ったわけじゃ」
「わたしには、それでもジャミトフの思惑に乗って事を動かすしかできなかった。地球圏全体を巻き込む、地球連邦の残存勢力アースノイドと、スペースノイドの凄惨な、一年戦争を超える殲滅戦になる恐れのある、一年どころでは終わらぬだろう戦いになる危険と引き換えであるならば」
「……」
「ジャミトフの思惑通りに動くしか、わたしには」
「『シャリア・ブル大佐』」
「!!」
「すいません『ヒゲマン仮面』殿。前にも言いましたよね。つらい時は言って下さいと。まあ僕では頼りにならないかも知れませんが。なってしまった物は仕方無いです。ジャミトフの思惑に従うのは憤懣やるかたないですが、仕方ない物は仕方ない。可能な限り、最良の形で内乱を収めましょう。可能な限り、最良のタイミングで内乱に介入し、いっそのこと美味しいところ頂いてしまいましょうか」
「……。エグザベ君、前にも言った通りです。その自信の無さをどうにかしてくださいと。君は、本当に頼りになる、わたしの相方ですよ」 - 109二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 08:56:42
この世界線でも出来たか、ティターンズ……
『2人』や『ご夫妻たち』は名前出てなくても誰か判る
そろそろ、このスレの愚連隊に正式名称がつけられて表で動く時期かな? - 110二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 09:03:39
正式名称はついても別の隊からは愚連隊呼ばわりされ続けそう
これの時系列が0087当たりなら歴史の修正力って感じがする。ギレンの野望みたい - 111二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 10:31:55
内乱の地球連邦3
「『第3便』の打ち上げ、完了しましたジャミトフ閣下」
「ご苦労、ブレックス『中佐』。貴様のおかげで、助かっておる」
「いえ……」
「貴様に、わしに思うところがあるのは重々判っておる。が、力を貸してくれてありがたく思っておる」
「正直、人類を宇宙に上げるのにはもっと穏当な手段を取るべきとの気持ちは、未だに消えておりません。なれど、事ここに至っては急進的な手段しか残されてはいない……。それに、連邦議会議員の座を奪われ、いったんは軍から放逐され、スペースノイドからもアースノイドからも裏切者扱いのこの身。働き場所を得られるのは、閣下のところしかありませぬ故に」
「それでも貴官は、月面とは細々とではあるが、繋がりを保っておる。『オリュンポス』は成り立ちからして、『ティターンズ』とは異なり『改心』する連中もまれにおる。そういう輩を宇宙に上げる『発射台』役、本当にありがたい。……ふん、ブラン少佐ともども、わしに付き合って○への道を選ぶ事もあるまいに」
「所詮わたしには、もう他にできる事が無い。滅ぶべき輩が逃げぬように、逃げられる『ハズ』のわたしが残る事にも、何かしら意味はありましょう。ブラン少佐は彼は彼で、今更『宇宙人』と慣れ合う気も無いそうです」
「グラナダへソロモン落としを敢行したワッケインと、ほぼ同じ事を言いおるか……。ブランやワッケインなどまだ若かろうに」
「実務的な話をいたしましょう。『ティターンズ』はオーガスタ研こそ失いましたが、まだムラサメ研を抱えております。そちらでは、サイコガンダムの改良と量産が行われている模様」
「本来は、単価が高すぎて費用対効果の面で、『ティターンズ』の足を引っ張るだけの存在だったはずなのだがな」
「いわゆる技術的奇襲、という物ですな。NT研を抱えていない『オリュンポス』側としては、Iフィールドにもシールドビットにもサイコミュにも、抗し得る戦力に乏しい」
「他人任せは、性に合わぬが……。『セイラ・マス』が上手く介入の手を打ってくれるであろうよ」
「『第1便』『第2便』に含まれている『亡命者』が、その身に代えても使命を果たしてくれる、と。信じましょう」
「想定外の事象により、わしら単体では『ティターンズ』本体と相打ちになれるであろう戦力がやっと、だ。サイコガンダムなどの扱いに困る物や、枝葉の部分は任せるしかあるまい」 - 112二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 10:39:01
ここでセイラさんの連邦のエース時代が効いてくると
- 113二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 11:31:18
- 114二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 12:47:12
緑萌ゆる川が光る
「今回の僕たちの作戦目的は、大気圏外から『名前はまだ無い』号での強襲降下で、『ティターンズ』へのサイコガンダムと最新モデルであるサイコガンダムMkⅡの供給元であり、更には強化人間の供給元でもあるムラサメ研の破壊、制圧だ」
「『名前はまだ無い』号、ソドンカラーに塗り替えられたんですな」
「今度から『表』での戦いだからな。機体も今回からはガルバルディ使うよ。サイコが出る可能性高いから、ビームライフルはマウントして行くけど、基本は実弾系装備で。あと『オリュンポス』から表向き『脱走』してきた『志願者』が1名、今回から仮隊員扱いで参加する」
「お久しぶり。ルー・ルカ少尉です」
「「「「「「!?」」」」」」
「あらためて、部隊編成はA、Bの2個小隊。A小隊は僕、ゾルたん少尉、グレミー少尉。B小隊は部隊顧問のノリス大佐、大佐が居ない場合の本来の小隊指揮官であるダントン中尉、セラーナ少尉。ルー少尉は暫定的にA小隊で。グレミー少尉、彼女は連携訓練経験が以前の軍事交流の際しか無い。面倒を見てあげる様に。ゾルたん少尉、僕も可能な限り見る様にはするけど、2人の事は基本的に君に任せる」
「は、はいっ!」
「りょーかい」
「……なんだと! 総員傾聴! 目標のムラサメ研より火の手が上がっている! 『オリュンポス』の攻撃では無い事は、こちらの諜報部により断定できる! 各員注意しつつ想定C-3で作戦にあたれ! 復唱不要、順次出撃せよ!」
『『『『『『了解!』』』』』』
「なん、だ!? あの黒い『ガンダムタイプ』は?」
『ジオン公国の部隊か……。渡りに船とはこのことか。いきなりで悪いが、頼みがある。俺が持っているムラサメ研のデータから、強化人間の副作用の治療法を研究して欲しい。……ただとは言わない。研究所から奪った、『サイコガンダム』『サイコガンダムMkⅡ』の設計図と引き換えだ。悪い話では無いはずだ……。頼む……』
「……こちらジオン公国総帥府直属『オリベ愚連隊』指揮官、エグザベ・オリベ大尉。自分にはそれに回答する権限は無いが、母艦にその権限を有する、部隊の総責任者であるギニアス・サハリン少将閣下が乗艦しておられる。通信を繋いでやる。それと条件を飲む様に進言もしよう」
『済まない、感謝する……』
「母艦に着艦し、少将閣下と交渉してくれ。我々は、当初の作戦行動に移る」 - 115二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:19:51
ゼロとレイラか
- 116二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:36:12
ちょっとだけ時間巻き戻して部隊命名
「隊長殿よぉ。そろそろ部隊名正式に決めろって、総帥府から……。なんか組織改編めんどいからって総帥府になってるけどよぉ。公王府でいいんじゃね? 何にせよ通達来てっぞ」
「ん-、じゃあ『オリベ愚連隊』で」
「即決かよ」
「って言うか、ハインラインの『宇宙の戦士』ですな隊長」
「あ、知ってるのかダントン中尉。愛読書だよ。って言っても読む余裕があったのはサイド5壊滅前とイオマグヌッソ事件後の混乱が収まりかけた頃から後だけどね」
「重いんだよ!!」
(((((重い(です)!)))))
「ははは。まあでもあの作品、『敵』が『人間じゃない』のがいいよね!」
「だから軽く言ってるけど、重いんだよ!!」
(((((重い(です)!!))))) - 117二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:38:58
本人は軽く言ってるのに重くなっちゃうね
- 118二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:47:17
部隊の正式名称が『オリベ愚連隊』になっちゃったか
『名前はまだ無い』号も、今の仮名がそのまま正式名になりそう? - 119二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 18:44:07
離脱後の一幕
「……ムラサメ研では、残念ながら被験者の救出、研究者たちの捕縛はほぼ失敗しました。申し訳ありません。研究データ自体はどうにか」
「それは貴官らの失敗ではない。あらかじめ、今回保護した『彼』が作戦開始時点で既にそれらをほぼ抹殺してしまっていたためだ、エグザベ大尉。あまり気に病むな」
「ありがとうございます、少将閣下」
「それとだな、『彼』によれば、あの時点でムラサメ研に残っていた被験者というか、強化人間の『素体』だが。既にどうしようもないほどに『手を加えられて』しまっていた様だ。どちらにせよ、救えなかったという事、だ。だから……。気にするな」
「はっ!」
「ふう……。む? どうしたゾルたん」
「……」
「…………」
「………………」
「……………………」
「……あんなぁ!! こんだけ黙ってんだから、言いたか無ぇって判れってんだよ!!」
「言わなきゃ、わからんだろう?」
「隊長! 手前、わざとか! わざとだろ!!」
「僕は皆が言う様に鈍いんでね? だから言わなきゃ判らんさ」
「チッ……」
「……今日の『奴』はよ。自分でムラサメ研ブッ壊して、逃げ出したんだな」
「……ああ」
「逃げ出せ……たんだな」
「ああ」
(今日は、このくらいか) - 120二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 18:49:05
- 121二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 18:58:51
- 122二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 19:02:19
- 123二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:21:58
地球脱出者たち
「閣下が率先して第一便HLV群に搭乗するとは思いませんでしたね。しかもこの第一便、閣下の一族とその財産類全て積み込んでおりますね。不動産類は墓地以外ほぼ全て多少の値下がりを覚悟の上で貴金属に換金した上で。こちらとしても、虎の子の『オリベ愚連隊』や『シーマ艦隊』など出して、警備と護衛にてんてこ舞いですよ」
「アルテイシア公王陛下肝入りの政策であろう? 経済が破壊されかけて地球で生きるのが難しくなりつつある現状、修復スペースコロニーの半分を難民救済、もう半分を地球よりの移民受け入れに充当し、脱出者を募る、と言うのは」
「はっ!」
(……それに。わたしの様なジャブローのモグラが率先して宇宙脱出を図れば、もはや地球にしがみ付く事が、愚の骨頂である事は理の当然として、民衆の目には映るであろう? なあシャリア・ブル大佐? さすれば、『ティターンズ』系の連中の様に、よほどの愚か者以外は必死になって宇宙(ソラ)に上がるとも。それに好悪や賛否は別として、生命を捨てたジャミトフの行いを無駄にする気にもなれぬ)
「……これは、なんと申して良いやら。お見事、ですゴップ大将」
(わたしはな。人民に寄生する寄生虫だ。その事は自認しておるし、事実これまで莫大な甘い汁を吸わせてもらった。だが、だからこそわたしは人類を愛しているとも。まあそれに、目的地であるサイド1の新生1バンチコロニーで上手く立ち回れば、もっと甘い汁を吸えそうではあるしな。無論、その分の恩返しは人類にきっちりさせてもらう。アルテイシア陛下にも、この雄飛の機会を用意していただき、ありがたいと思っておるし、お礼と積極的な協力はしっかりさせてもらうとも)
「……」
「では、サイド1の新生1バンチコロニーに、連邦軍基地と地球連邦の臨時政庁建設を急がねばな。ヤザン・ゲーブル大尉待遇中尉。くれぐれもアルテイシア陛下の兵たちと協力し、しっかり警備責任者の任を果たしてくれたまえ。コーウェン准将、わたしが向こうで受け入れその他の準備を整えて行くから、わたしの派閥の者たちを順次遅滞なく渋滞なく送り出してくれたまえ。君が最後の予定だが、これは君を認めているからこそだと理解してくれたまえよ?」 - 124二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:24:13
- 125二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 23:10:34
ゴップが宇宙に上がる理由が彼らしいな
この世界線でも、イングリッドは彼の養女になったりするんだろうか
そもそも、キマイラ隊がGQ世界線でどうなってるのかがわからんのだけれども - 126二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 00:09:03
読心を、口に出すとまずい事を言わずに伝わるの超便利ー
くらいにしっかり利用しているの良いな - 127二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 06:04:14
ガンダムクアックス
「大尉! エグザベ大尉!」
「ギニアス少将閣下! いかがなされました!」
「呼び立てて済まない。これを見てくれ。ノリスもわけが分らんと言うのだ」
「『名前はまだ無い』号の、ナビゲーションシステム……。それに情報が外部より強制入力? まさか、いやこれはそうか!!」
「何か知っているのか?」
「ヒゲマン仮面殿から預かった、アルテイシア陛下許諾の承認のもと下された封緘命令書が、何通か存在しております。そのうちの1通に、開封の条件が一致しています」
「あれか! では開封……」
「いえ、おそらく内容は想像が付きます。開封はしなければなりませんが、取りに行っている一分一秒が惜しいです。間違っていたら、物理的に首を賭けても構いません。即座にこの情報の地点へ、強襲降下の命令を下して頂けないでしょうか閣下」
「……確か、なのだな。いいだろう、これより『名前はまだ無い』号は、ハワイ諸島BE-78MTT57地点へ強襲降下する!」
「やはりそうか」
「おい隊長、どうしたんだよ!」
「このMSだ。顎は開いてこそいないが、その装甲の隙間から『輝き』が漏れている」
「げ。って言うか、俺の『感覚』にヤバい感じが来るんだがぁ? しかもコイツからよ。グレミーもルーもセラーナも何か妙ちくりんな感覚を覚えてたっぽい。ヤバい、って感じたのは俺ぐらいだけどよ。あんたは?」
「僕も危ない感じはあったけど、そういう感覚に頼るのは戦闘中以外は最低限にしてる。下手に流されると、ね」
「……隊長よぉ。なんか焦ってねえか?」
「焦ってるよ?」
「そういうとこだよ。しれっと答えてんなよ」
「いや、マジな話で焦ってる。流石に経験を積んだから、表に出さないだけさ」
「口で言ってりゃ同じだ同じ! ……このMS、何なんだよ」
「コイツの『エンディミオン・ユニット』が、艦のナビゲーションを乗っ取ってる。以前はスマホをいじる程度だったみたいだが、『この世界』に来て時間が経ってるから、また少し『慣れた』んだろうな。……MS『ガンダムクアックス』、略称ジークアクス。2号機のジフレド……『ガンダムフレド』が大破して再建許可出て無い以上、現状唯一のジークアクス、さ」 - 128二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 11:56:40
ハワイ強襲降下
「ジークアクスは、当初はソドンに積まれていた。けれど僕らの部隊が『表』の任務主体に変更された際に、『名前はまだ無い』号に移された。たぶんコレ勝手に動き出すから、その際は当直パイロットが緊急発進して追尾する様に皆に連絡を。さて、そろそろ大気圏突入だ。持ち場に」
「へいへい、了解」
「って言ってる僕が当直の時に動き出すとはね」
「まったく貧乏くじだ」
「あとで奢るよ」
『くっそ、ガルバルディが追い付くの苦労するって何だよ!』
「まあそれでも新型機。あのワンオフの当時最新機体で、量産機とは金の掛かり方が違うアレに、苦労するって程度で追い付けてまだ余裕がある。ハクジⅡのスラスター吹かすまでもない」
『俺ぁ既にハクジⅡ使ってるぜぇ!?』
「ゾルたん、コトが終わったら特訓」
『げぇ』
『隊長! 予備機のガルバルディ、持ってきました』
『あたしの機体とグレミー機で、はさんで運んでます』
「ありがとう」
(隊長の奴表面上は、しれっとしてるが。やっぱり焦ってんなぁ。冷や汗が流石に隠せなくなって来てやがる)
「……!! ニャアン! マチュ君!」
「あ、え!? あ、じ、ジークアクス!! 来て、くれたんだ。ありがとうジークアクス!! あとたぶん気のせいじゃ無きゃロッカーマン」
「しょ、えっと、大尉」
「今度は、間に合ったかな」
「間に合いました。……で、あの台詞は言ってくれないんですか」
「えっ……。いや、あの台詞で僕は結局君を不幸にしたみたいな物だし」
「いえ、あの日救出されなければ、たぶん結局死ぬか死ぬより酷い目に遭ってました。だから……縁起かつぎ、です」
「そっか。なら……。ふたたび……」
「ようこそジオンへ」 - 129二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 13:42:17
確かにこっちの世界に慣れてきたエンディミオン・ユニットならナビゲーションシステム掌握できるだろうな…
マチュとニャアンがピンチに陥ってたのをジークアクスが察知して、動いたのか
ゾルたんがエグザべくんの背中押して、エグザべくんとニャアンの縁が切れないようにしたのが功を奏した感じ - 130二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 14:47:14
『ご夫妻たち』救出
「ニャアン、予備機持って来た。ジフレドは再建許可出て無いから無理だったが、ソレ使ってくれ」
「はい」
『いいのかよ隊長サンよ』
「封緘命令の命令書に、ジークアクスの使用許可といっしょに予備機の使用許可も入ってる」
『さいで』
「ニャアン、マチュ君、『どっち』だ!?」
『『あっち!』』
「ありがとう。参ったな、ノリス大佐のB小隊を『ティターンズ』機が多くいる場所に回したんだが、ハズレだったか」
(なんで今ので理解できる)
「く……。む、あちらに作業用装備に換装されているが、ガンタンクが」
「いけませんシロウズさん! 『ご友人』とお約束なさったのでしょう! 妹さんの『お邪魔』をしない、そしてそれに繋がりかねない行いは絶対にしない、と!」
「だがこのままでは皆タヒんd」
「大丈夫、『あちら』へ皆と共に。そうすれば」
『シャロウズさん! まだ生きてる!?』
『マチュ、混ざってる』
「!! ああ、来てくれて感謝する!」
「こちら公王府(ようやく組織改編した)直属『オリベ愚連隊』隊長、エグザベ・オリベ大尉! ヒゲマン仮面殿よりの指示で、救援に参りました!」
「……あの男、今はそう名乗っているのか。というかヒゲマンとは何だ」
『ノリス! B小隊! 『名前はまだ無い』号はこれより多少強引だが着陸を敢行する! 着陸地点を確保しろ!』
『『『了解!』』』
『A小隊! オリベ大尉! 『客人』たちを艦に『案内』せよ! 1人たりと取りこぼすな!』
「了解! はい、いいえ撤回を!! 0時方向より!」
『!? こちらでも確認した! オリベ大尉たちは0時方向より上空侵入してくる『空調機』を叩け!』
「了解! サイコがまだ残っていたのか『ティターンズ』め!」 - 131二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 16:34:08
サイコの通称が空調機になってるw
- 132二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 17:54:17
シロウズ
「少将閣下、此度は救っていただいて感謝いたします」
「いや、軍人の仕事は民間人を護る事だ。ハワイ基地を空き巣に入った『ティターンズ』の恥知らず共と違い、ね。シロウズ殿は高名な投資家としてその利益の一部を地球上の難民救済に充当している。更にはボランティアで難民の子供たちに読み書きを教えておられる。今回の作戦はシロウズ殿そのものではなく、難民救済を行っている篤志家の方々を、『ティターンズ』の暴挙より救出し、復興中であるサイド4の再建コロニーに暫定的に移っていただくための物です。と、言う事に表向きなっております」
「お戯れを」
「ふふふ」
「隊長よぉ」
「ん?」
「シロウズって奴、赤い彗星?」
「!」
「あ、答えなくていいわ。流石に反応で判った」
「……なんか冷めてるな」
「まあ俺の事情は、隊員の人事資料見ればあるからな。判る」
「……」
「本当は、カチ合ったら瞬時に頭カチ割ってると思ったんだがなあ。なーんか妙に平静なんだわ俺様」
「そうか」
「あいつ、ムラサメ研潰した奴。名前知らんが。あいつが、俺がやれなかった事やっちまってんの見たらなあ。俺も議会派のNT研ブッ潰して逃げてたらなあってな。そしたら、なんで俺逃げなかったかなあって思っちまってよ。無論なんか言い知れねえ感情はまだあるが、それが臨界の閾値を超えねえっつうかよ。正直なんだこいつ、って感じだ」
「……食事奢るから、行こう」
「お?」
「ただし特訓の後でな」
「げ、覚えてやがった」 - 133二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 18:09:08
食事時の会話にしては
「食事に行こう」
「はい、しょ、大尉」
「ロッk、大尉さん。この艦の食堂、美味しいの?」
「美味いよ」
「大尉、このヒトは?」
「ゾルたん・アッカネン少尉。僕の副官」
「オイ、隊長。なんでこの女、俺を睨んで来る?」
「睨んでない」
「あ、てめぇで分かってない部類だこの女」
「僕の奢りだから、遠慮なく食べてくれ」
「言質取ったぞ隊長サンよぉ」
「……すまん。少し遠慮してくれると嬉しい」
「ま、味はともかく種類は限られてるわよね。わたしこの無重力用ハンバーガーのセット」
「わたしも」
「……ねえ大尉さん。なんで『ティターンズ』はハワイ襲って来たの」
「あれは、ハワイ基地の箱物と中身の設備群が目的だって話だ。ゴップ大将派閥が現在サイド1復興コロニー群目指して全力脱出図ってるだろ? おおっぴらに」
「あれは驚いたわ」
「うん」
「で、だ。ジャブロー基地なんかは、箱物だけ残して内部の備品類や、設備群は分解や解体して、大車輪で宇宙へ打ち上げてるとの事。その他の基地も、ゴップ派やそれに近しい派閥から順に、設備群空っぽになって行ってる。そして『オリュンポス』は『ティターンズ』だけじゃなくハービック社やらの工場とか『ティターンズ』に与する民間工場まで叩いてるからね。『ティターンズ』、各地の基地の工廠設備とかPCなどの工業製品的備品とか、致命的に足りてないんだ」
「しょ、大尉まさか」
「うん。空き巣。というより火事起こして鍛冶場ドロ、かな。まあでも、ハワイ基地はもう設備備品撤収80%完了なんだが。やつら知らないみたいだが。だからやつらの望む物は、ほとんど得られなかったと思う」
「「「あー」」」
「後は労働力の確保。シロウズさんたちが狙われたのは、シロウズさんがかなり高度な、そうだなあ技術士官換算で技術大尉ぐらいは余裕でやれる能力って、知る人ぞ知るからだね。あとその他の難民は工員とでも使い倒せばいいって……。調べでは、そうなってるらしい」
「「「……うましか?」」」
「うましか、だ」 - 134二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 18:50:08
食後のデザートを
「『ティターンズ』、末期?」
「うん。『オリュンポス』も末期が近い。まあ僕に見える範囲内での話だけど、『そろそろ』かなあって思わなくもない。ただしこれは公式見解じゃない。絶対に」
「そろそろって、『とどめ』?」
「あんまりその辺、聞かないでくれると嬉しいかな」
「……しょ、大尉。デザート、食べても?」
「ん? いいよ。無重力用ケーキしか無いけど。いいかな」
「ありがとうございます。……おいしそう」
「ほんとに美味しそうに食べるなあ」
(なあ、あんた。あの女、あんたのダチだろ。なんで隊長サンが見てない時は熱視線なのに隊長振り向くとジト目視線? って言うか、アレ自分で自分の行動や心理に気付いてるか?)
(ん? 全然?)
(おま、友達甲斐ねえな)
(違う。ちょっと拗らせっぷりの程度が浅いのか深いのか全然わかんないから、どうしたもんか悩んでる。ハシカみたいなもんなのか、マジで親戚のあんちゃんレベルなのか、死に至る病なのか、全く)
(~~~ったく。ウチのB小隊にもセラーナっつうのが居るが、そいつも隊長サンに好意的なんだ。なんだが。なんかどのレベルなのかわっかんねえ。まあ、そういうのが隊に居る、ってのだけは教えとくぞ)
(げ) - 135二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 19:17:35
ここのゾルたん16歳くらいだっけ?ってことはマチュニャアより後輩なんだ!!?
- 136二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 19:42:29
マチュニャア(歳上)に頭なでなでされたりお菓子もらったりするゾルタン(歳下)?
そんなの絶対かわいいよ - 137二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 19:47:35
いつまでも今の距離感のままでいられないって感じか
ここのエグザベくんとニャアンの外から見てるからこそのほんのりした感じ好きだったけど、カメラにフォーカスされてこれから大きく動きそうなのもそれはそれでいいよね
意外過ぎる
ノリが完全に大人と子供なんだけどでも軍隊で鍛えられてたらそうなるかって感じ
部隊の居心地がいいからか精神的にも安定してるおかげかな
- 138二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 20:44:05
エグゼべくんの周りで修羅場が起こりそうになってる……
セラーナの好感度次第では、ハマーン様が乱入しそうだし大変だな - 139二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:05:08
前スレよりコピペ
エグザベ 24歳
ダントン 不明
グレミー 16歳
ゾルタン 16歳
セラーナ 15歳
セラーナとでは、ちょっと歳の差がでかすぎてエグザベ君の反応が見えすぎるw - 140二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:07:04
どうしよう1
「しょ、大尉にお世話になったから、恩返ししようかと思ったけど」
(そういうアプローチはどうかなあ)
「だけど直接に協力する場合だけど、部隊の皆さん尉官で、わたしだと臨時徴用の特務兵扱いになっちゃうらしくて」
(ああ、階級無しのね。ニャアン、申し訳ないけど学が無いもんね)
「副官はなおさら無理だって」
(書類仕事できないもんね)
「どうしたらいいかなマチュ」
「いや、ジークアクスと居られるのは好ましいけど、わたしは軍属(軍隊の仕事をする民間人(狭義))やりたくないし。ちょっと意見言うのは難しいかな」
「隊長、あの女ナニモンだ」
「誰の事だい?」
「ニャアンとか言うの」
「ん、天才。MS戦闘の」
「マジ?」
「マジ。MS操縦技術で言えば、現状で言えばノリス大佐が勝ち確じゃないレベル、って言えばいいかな」
「……マジ?」
「マジ。まあ流石に戦場を離れてたから多少鈍ったかと思ったけど。でもシロウズさんたち救うミッションやってる内に、どんどん」
「本気で何モンだ、ありゃあ」
「実戦闘でも僕の指揮下で単機遊撃やらせたら無茶苦茶強かったね。事情があって学が無いんで、戦略戦術がわからない戦闘家だから、純粋な単独任務には向かないが」 - 141二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:10:06
どうしよう2
「どうしたんだニャアン」
「しょ、大尉」
「いえ、曲がり角から出るのがちょっと」
「ん? ……ああアレか」
「る、ルー少尉。次の半舷上陸だが、もしよかったら」
「いや、なんかこの先の状況だと休暇難しいわよね」
「ああ、うん、確かに」
「……」
「……」
「(誘い方下手でしょ)ところでグレミー少尉。一人で飲むのも寂しいから、艦の食堂でコーヒーでもどう?」
「よよ、喜んで」
「あ、来ます」
「うん、そっちからMSデッキに抜けて、やり過ごそうか」
「は、はい」
「……」
「大尉。特務兵扱いでいいんで、お仕事ください」
「え」
「なんか、今なにかしないと、って。そんな気持ちが」
「……部隊顧問のノリス大佐と相談してみるよ。少し返事は待ってて」
「はい」 - 142二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:50:52
初々しくて好き
- 143二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:14:48
なんかこのエグザベ君がティターンズを蔑んだ目付きに見えてびっくりした
- 144二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 07:53:27
ティターンズとオリュンポス1
「これより僕たち『オリベ愚連隊』は、ジオン公国と地球連邦の合同軍に合流、『ティターンズ』と『オリュンポス』双方に対し全面攻勢を掛ける事になる」
「「「「「「はっ!」」」」」」
「僕たちの隊の作戦目標は『オリュンポス』旗艦、ビッグ・トレーⅡ『ゼウス』号の撃沈。これには『オリュンポス』総帥、ジャミトフ・ハイマン自称『大将』乗艦が確認済み。僕たちの隊で、決着をつける」
「「「「「「了解!」」」」」」
「隊長サンよぉ。俺たち隊の連中だけ呼んで、どうしたんでぇ」
「ギニアス少将閣下とノリス大佐はどちらに?」
「お二人は他所の隊連中の相手をしてくださってる。お前たち……貴官らを呼んだのは、貴官らは中途半端に情報を持っているため、現状では危険だから、あえて全て話しておくためだ」
「「「「「「!!」」」」」」
「ジャミトフ・ハイマン『中将』は自分の取り巻き連中、かつて地球連邦のガンであった連邦政府議員の一部や多数の企業のトップなど等……。そいつらに、『『ティターンズ』相手に全力出撃し、決着をつける。本部基地は空になるので、このままではお前たちを護ってはやれぬ。一番『安全』である旗艦『ゼウス』に乗艦しても構わぬが?』と、言いくるめ、全員を『ゼウス』号に乗せている」
「それは、まさか!」
「その通りだ、セラーナ少尉。『我々』は、後手後手に回っている。ジャミトフの思惑に乗らざるを得ない様に、外堀内堀を埋められてな。ジャミトフは地球圏に急進的な改革を行わねば地球が保たないとの強迫観念にかられ、地球圏諸勢力を手玉に取った。そして自身の生命と自身の名声を犠牲にし、地球圏に救いをもたらそうとしているんだ。おかげでアルテイシア陛下やゴップ大将が本来考えていた穏健な改革ルートが、いくつも潰された。してやられたよ」
「が、まあ骨『だけ』は、ありやがんなぁ隊長?」
「ああ。だが正直余計な血が流れたとも思う。我々も、踊らされるだけでは無い。今回の介入タイミングは、こちらで決定したものだ。アルテイシア陛下の政体にとって、最大の利益を得られるタイミング」
「……隊長はソレを?」
「ああグレミー少尉、無論善しとはしていない。正直ジャミトフはブン殴ってやりたいがね。……この件は、他言無用。漏らそうとするなら、お前たちでも消さねばならない」
「大尉、つらそうです」
「うん」 - 145二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 09:50:17
ティターンズとオリュンポス2
「……エグザベ大尉! ここはわたしが抑える! 行け!」
「ノリス大佐! ……了解! 『オリベ愚連隊』吶喊せよ!」
「「「「「「了解!」」」」」」
「当初の予定通りには行きませんな、隊長」
「ああ。『ティターンズ』も僕たちの目的である『オリュンポス』旗艦ビッグ・トレーⅡ『ゼウス』号を狙って来るのは予想ついてたんだが。まだ『ティターンズ』に『サイコガンダム』『サイコガンダムMkⅡ』が1機ずつ残っていたとは完全に予想外だった。パイロットとしての強化人間かNTもまだ居るとは。しばらく出て来なかったし、キリマンジャロ基地陥落にも出撃して来なかったからなあ」
ギゴガゴゴゴ ギゴガゴゴゴ
「変形したか。まずいな……。ダントン中尉、指揮権を移譲する。隊を率いて『ゼウス』号を撃沈せよ。ニャアン、済まないが貧乏くじを引いてくれ」
「はい」
「隊長!? それh」
「わかっている。隊の指揮を放り出すのが指揮官として論外な事も。だがサイコ系2機に対抗できるのは、僕とニャアン、ゾルたん少尉の3名。で、ここで必要な人数は最低2名。ニャアンは強力だが僕の指揮下から外せない。よって残るのがゾルたん、ニャアンの組み合わせは不可。僕とゾルたんでも、ダントン中尉指揮下ではニャアンを有効に活用できない。よって、ここで残るのは僕とニャアンだ。これ以外の選択肢は無い」
「……こちらダントン中尉、了解!!」
「ニャアン、君が手伝ってくれると言ってくれて助かった。もし君が居なければ、この局面で完全に詰んでいた」
「はい。どう……いたしまして」
「僕らは……」
「大尉は戦場、似合わないのに」
「でも能力的に、僕の居場所は戦場しか無いよね」
「せめて、お手伝い、します」
「ありがとう……。征くぞ」 - 146二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 12:02:09
かっこいい……
- 147二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 12:19:57
戦場が似合わないと言われて能力的に僕の居場所は戦場しかないと返すニュータイプの若い軍人はかっこいいけどみていてつらみがある
- 148二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 16:15:11
自分ごと自分の理想に邪魔になるものを消すっていうのはエグザベにとってはそれを見送らなきゃいけないのは悔しいだろうなと
- 149二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 18:12:14
ティターンズとオリュンポス3
「あーもう! 結局特務兵って扱いになっちゃったじゃない!」
『本艦の直衛を申し出てくれて感謝する、マチュ……君、だったな。特務兵になってもらうのは、軍人軍属でなければかなりの特例が無ければ戦闘参加の際にゲリラ扱いになり、戦闘後に極めて重い犯罪に問われる可能性が高いからだ。終わったら即座に辞職してもらって構わぬ』
「お気遣いありがとうございますっ!! ギニアス少将閣下さん!! けど既にわたし、テロ容疑者として手配中なんだから今更罪状が1つ2つっとぉ!! っぶな!」
『『さん』は要らない。右舷、機関砲撃て! と、何の話だったか。ああ、思い出した。『アマテ・ユズリハ容疑者』のテロ容疑だがね。かの事件の詳細が、占拠できた『ティターンズ』の基地や捕えた『ティターンズ』高官、そして当時『ティターンズ』構成員だった『オリュンポス』構成員であり現在我々の内通者である人物の証言などにより判明している。キシリア『様』暗殺未遂事件およびソレに付随するテロ事件は、『ティターンズ』の計画であった事が判明しており、クランバトルのチームやスポンサー、そしてMSパイロットを含む参加者は関係が無い事の証拠も確保してある』
「え。それって」
『無論、クランバトル自体が非合法の賭博競技であり、その件に関しては有罪であるのは確かなのだが』
「おいいいぃぃぃ! 上げて落とすなよ!」
『更にはこの件で失脚、失職した『アマテ・ユズリハ嬢のご両親』を、アルテイシア陛下がその才を買って自らの官僚として招聘しようとしていたりもするのだがね』
「ちょ、詳しく! ってヤバっ! 戦闘中だから後で話絶対に聞かせてよ!」
『了解した』
「……恐ろしい偶然だな。あれだけ敵機を撃墜しているのに、敵兵の死者が出ておらぬ。コクピットにはほとんど命中しておらぬし、命中しても全部が全部、パイロットの脱出を確認」
『うあああぁぁぁ!!』
「アザトースかアブホースかヨグ・ソトースかニャールラトテップの加護でもあるのやも知れぬな」 - 150二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 18:25:07
その加護あっていいやつなんですかギニアス少将!!
- 151二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 18:35:15
イオマグヌッソの加護かも
- 152二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 20:33:01
ティターンズとオリュンポス4
「くっそぉ! なんだよ『ティターンズ』のハンブラビと『オリュンポス』のアッシマー! 変形にン十秒かかるくせに、変形しなかったら普通にそこそこ厄介じゃねえか! っつうかセラーナ下がりやがれ!」
『あ、ありがとうございますゾルたん!』
『く、『ゼウス』まであと1歩なんだが』
『グレミー! 棒立ちにならないで!』
『く、全機態勢を立て直せ! ゾルたんの機体を支援し、なんとしてもゾルたん少尉を『ゼウス』のブリッジまで届かせろ!』
(やれやれだ。何も知らねえ一般『オリュンポス』兵員は何としても総大将を護ろうと旗艦『ゼウス』に集まって来るし、『ティターンズ』兵員はこれはこれで『ゼウス』撃沈しようと集まって来やがる。ホントはここら周辺にも地球連邦軍の支援部隊とか公国(ウチ)の支援部隊が来る予定だったんだが、ワッケインとブレックスの野郎、妙に有能過ぎるだろが!)
『きゃあっ!』
『ルー少尉! うぁっ!』
『まずい!』
『『『『「えっ」』』』』
『間に合ったか』
『『ノリス大佐!?』って言うか、ハクジⅡとシールドは」
『使い潰した。が、まだわたしにはビームサーベルとコレがある』
『整備班に無理言ってグフカスから移植させたワイヤー式ヒートロッド!!』
『整備班から総スカン食らって全員に好き放題奢らされてましたよね!?』
『その甲斐はあったな』
『うおおおぉぉぉ!!』
『……撃ちます』
「隊長サン!? それにニャアンさんかよ!」
『もうサイコ系2機を片付けて……。って、なんであの超遠射程から狙いづらいハクジⅡのビームで狙撃命中させて!?』
『今だ行け! ゾルたん少尉!!』
「……了ッ解だ隊長ぉ!!」 - 153二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:13:35
ティターンズとオリュンポス5
「……ブレックス、ワッケイン、これまで良くやってくれた」
「いえ」
「自分は……」
「ジャミトフ閣下、何を?」
(ふん、そろそろ潮時よな。わしにとどめを刺すは、あの機体、か。たしか、ジオンの最新型。ガルバルディ、であったか。……さあ来るのだ。今こそ、今こそ! わしを殺せ!)
(今こそ、今こそ! わしを殺せ!)
「……ジジィ、骨のある奴は嫌いじゃねえが。隊長サンが嫌いな『流血』を、ちーっとやり過ぎた、な。そろそろ楽に、なれや。……ブリッジにぶっ刺して!! 撃っちゃうんだなあコレが!!」
カッ!! ドゴオオォォン!!
(辛かったのはわからんでもねえが。ふん……)
『こちらギニアス・サハリン少将! 『オリュンポス』旗艦、ビッグトレーⅡ『ゼウス』、並びに『ティターンズ』旗艦、ビッグトレー改『バターン二世』号、共に撃沈を確認した! ジオン公国派遣軍司令マ・クベ中将および地球連邦派遣軍コジマ准将よりの命令を伝える! 全部隊、残敵掃討に移れ! 繰り返す……』
『終わった、か』
『大尉、大丈夫ですか』
『ん、正直憤懣やるかたない気持ちはあるが、どうにか、かな』
『……おつかれさま、です。皆、来ますよ』
「隊長、どうにかなったぜ。『どうにか』も、なっちまったかもだがよ」
『ご苦労……。貴官にはt』
「まだだろ。『オリュンポス』の連中はともかく、『ティターンズ』の残党は放置できねえだろが」
『言う様になったなぁ。まあその通りだ。『オリベ愚連隊』! これより残敵掃討に入るぞ!』 - 154二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:58:57
戦争なんて碌なもんじゃないね
- 155二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 06:55:44
論功行賞が終って
「凄いじゃないか、ゾルたん。ジオン十字勲章か」
「隊長だって少佐に昇進だろうがよ。赤い彗星の記録は破れなくても、現行の少佐ん中じゃ、最年少じゃねえか」
「あと1人、ジオン十字勲章受章者がいるんだったよな。シーマ艦隊のMS部隊、『シーマ黒後家蜘蛛中隊(ブラックウィドウズ)』に前回の戦い直前に配属された亡命組の、プロト・ゼロ少尉」
「それはわたしも聞いた事があります隊長。たしか『ティターンズ』旗艦『バターン二世』号を、地球連邦派遣軍のヤザン大尉待遇中尉と共同撃沈し、あちら方面の戦線の勝利を決定付けたとか」
「グレミー詳しいな」
「そういやヤザン・ゲーブル大尉待遇中尉は、連邦さんでのかなり高位の勲章貰ったあげくに、正式な大尉に昇進したってぇ話ですな」
「ああ、それわたしも聞いたわ。まあ……。あっちはヤザン大尉以外ちょっとあんまり目立って無かったから、ヤザン大尉を思いっきり持ち上げてるんだと思うわね」
「そう言えば、地球復興は見込み立ってなくて、逆説的に地球からのスペースコロニー脱出に加速ついてるって話ですな」
「ああ、うん。まあ半ばわざとしてる部分もあるって、ヒゲマン仮面殿が。最終的には地球には管理を任された人員のみが住む様にして、その役目も定期的に交代。長期間は一切の例外無しに禁止って方向性で」
「ゴップ大将一派が我先にサイド1へ脱出したのが、効果的でしたなあ」
「隊長サンよぉ。ニャアンさんとは?」
「文通続けてる。ま、事の経緯からマチュ君と現状で離れるのは流石に色々ね。ただ彼女も、マチュ君の事情がどうにかなるんなら、改めてジオン軍に志願する方向性でヒゲマン仮面殿と話進めてる」
「……ちょっと聞くんだがよ。セラーナの事はどうすんだ?」
「え。前から僕は同じ事をゾルたんにちょっと聞こうかと思ってたんだが」
「え゛」
「え゛」
「いや俺ぁ将を射んとする者はの『馬』だろ! 俺ぁ副官だぞ!?」
「あ、いや僕が『馬』だと思ってたんだが!?」
「た、隊長。ゾルたんも。これはしっかり当人に話を聞いた方……ってセラーナ逃げた!?」 - 156二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 07:04:52
- 157二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 08:08:19
- 158二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 08:21:45
- 159二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 08:28:00
お疲れ様です。
楽しかったよ、ありがとう! - 160二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 09:59:51
- 161二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 10:09:48
めっちゃ楽しかった
- 162二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 10:56:05
お疲れ様でした!
これから世界がどうなるのか?シロッコはどうするのか?
わからないことも沢山あるけど、連邦の穏健派とジオンが協力できる道筋がついて良かった
すごく面白かったです! - 163二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 11:52:17
- 164二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 16:29:22
- 165二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:41:46
本当にありがとうございました。感謝感激雨あられです。本当に本当に嬉しいです。
- 166二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:40:47
面白いクロスだった(小並感)
- 167二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 08:25:54
続きあるならいつまでも待ってる
- 168二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 13:30:04
エグザベ君がかっこよかった
- 169二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:41:45
- 170二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 22:45:49
面白いif世界線やな…妄想が捗る…
- 171二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 01:43:54
- 172二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 06:46:02
ええと、とりあえず連載中に書こうかなと思って躊躇して結局書かなかったネタを置いておきますねw ちょっと雰囲気に似合うか、キャライメージを壊さないか、そこら辺が怖かったので。なのでこのネタは本編中で確定情報としては扱っておりません。
・セラーナが現状の最終回ラストで逃亡した理由:自室のベッドの下に隊長とゾルたんのウス=異本を抱え込んでいたため(核爆)。なおルーはその件を知っているが、セラーナが隊長とグレミー、ゾルたんとグレミーのウス=異本を1冊ずつ持ってるのは知らない。ちなみに俗物がーのお姉さんは、内心はちょっと興味津々な部分もあるが基本的には妹の趣味が歪んだ事に頭かかえてる。
- 173二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 12:32:46
- 174二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 12:45:09
ヤンキーと委員長タイプかと思ったらそっちなの!?
- 175二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 13:17:13
- 176二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 14:22:19
- 177二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:24:57
- 178二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:26:00
いや、エネルギー切れしたのでガス欠状態でしたw
- 179二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:34:49
- 180二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 20:56:16
エグザベとセラーナが子供向け名作ファンタジー(ハリポタみたいなの)が好きだってことで意気投合して、ゾルタンにやっぱアイツらデキるまで秒読みなんじゃねーの?って思ってるところはいっぱい見たい
俺はエグセラもゾルセラもどっちも見たいけど……そう言えば前エグザベとセラーナのスレあったなあ
年は離れてるけど両方成人済ならめっちゃ気にする!ってほどの年の差でもない - 181二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:48:33
- 182二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 07:03:21
保守
- 183二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 08:13:54
ウス異本を手にしたセラーナ、趣味や好みの話で隊長と意気投合してるとゾルたんがなにやら推量を含んだ目でこっちを見るからなんだろう考えていたとこにネット上のナマモノ妄想を見つけてしまって当然困惑したのだけれど「あれって隊長を見てた…?」と思いついてしまってからもうずるずると…とかかな
※ゾルたん(やっぱアイツらデキるまで秒読みなんじゃねーの?)と2人の様子を見てた - 184二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:26:23
ウス=異本事件編:色々発覚したwww
「あれ? シーマ大佐?」
「ほお、エグザベ少佐も呼ばれたのかい? あ、ギニアス少将閣下がいらしたよ、ふふふ」
「二人とも、来てくれたか」
「「はっ!」」
「ああ、楽にしてくれ。今日来てもらったのは、他でもない。貴官ら2人から上申のあった件だ」
「あたしらの『シーマ黒後家蜘蛛中隊(ブラックウィドウズ)』と、エグザベ少佐の『オリベ愚連隊』の隊員たちの、えっちな同人漫画、同人小説、同人イラスト本などがジオン軍内部に流通している件ですねぇ?」
「シーマ大佐もこの件について上申を?」
「あたりまえさね。まあウチの部隊もあんたのとこも、前回の『最終戦』で名前も顔も売れちまったからねえ」
「ええ。僕も、これが自分だけならば有名税と割り切りましたが」
「だよねぇ。あたしも自分だけなら鼻で笑って済ませたけどさ。プロト・ゼロとかまで劣情の対象になるとねぇ。これでも、部下は大事にする方なんだよ」
「僕のところも、僕だけならともかく、ゾルたんやグレミーまでとなりますと」
(個人間の同人活動にまで口出しするとなると、色々と問題がありそうなので放置していたが。この2人、かなり怒っている。まずいまずいまずい。ノリス、アイナ、ついでにシロー・アマダ。わたしを導いてくれ)
※この2人なら、自分たちならともかく部下の本作られたら烈火のごとく、というかひたすら静かにしみじみ~~~と怒るよねって話w 背景設定がセラーナとかのキャラ崩壊とかになりそうなので、とりあえず本編とは枝分かれの別時空的な扱いで、掌編でwww - 185二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:38:53
シーマ様えっちなとか言うんだ……
- 186二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:42:56
書き手です。ここは「いやらしい」とか「18禁ものの」とか言うより、皮肉を込めて冷笑的に「えっちな」と怖い笑顔と怖い声で言う感じかなあと。
- 187二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:50:37
ギニアス完全にもらい事故(笑)
- 188二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:44:14
セラーナとゾルタン、属性とか性格とかだけかいつまめば良家のお嬢様で大人しく仲間思いの子と過去の境遇からトゲトゲしてるけど実は真面目で優しくしてくれる人に絆されつつあるなんて少女漫画っぽくて素敵だなあと思う気ぶりおじさん俺
- 189二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 22:42:54
ノリスが恋愛相談されてアイナとラサ攻防戦の話になって
恋愛以外でもめちゃくちゃ盛り上がりそう - 190二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 08:03:06
かわいいイラスト好き
- 191二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 13:15:18
- 192二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 20:29:46
初めはグレミーくんの恋愛相談から始まったスレがこうなるとは!
とても面白かったです! - 193二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:25:23
楽しいスレだった
- 194二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 06:35:42
このメンツでもっとわちゃわちゃギャグしてるのよかったわ
グレミーくんは恋愛がんばって - 195二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 15:56:50
また別の話なんだろうけどセラーナがちょっとアレな本を隠し持っててそれをルーとお姉様に知られてるの笑ったわ
- 196二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 15:59:53
- 197二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 16:47:19
良かったわろ
- 198二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 20:40:09
- 199二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 21:39:50
- 200二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 01:11:58