柴さん「ワイ、お前仕事降りろ」

1二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 19:33:14

柴「仕事中はええとしても、それ以外の時もずっと黙ってるやろ。本当は楽しくないんとちゃう？」
ワイ「そ、そんな事は……」
柴「あと、チヒロ君から苦情が来てんねん。四六時中いやらしい目つきで見てくるって」
ワイ「イヤ、それはその……」
柴「大体、なんで久々に会ったと思ったら、こっちに無償で付き合うてくれてるん？都合が良すぎや。何を企んどる？」
ワイ「…………だって」

「だってチヒロくんの側にいる彼女に惹かれたからだよ！！口を開いたら思いの丈が全て出てきそうで……だがそれではシャル嬢やヒナオ嬢を驚かせてしまうだろう！？私はお前のようなうるさい輩だと思われたくないからな、だから黙っていたんだ！！そもそも柴、あんな絶世の美女を真近にして興奮しないなど正気か？昔から思っていたがお前の目は節穴なのか？灰皿にでもしてやろうか！？」
「よく見ろ！色とりどりの金魚を生み出す刀に相応しい水面のような刃文！チヒロくんの外套によく似合う鈍色の映！頭から鋒まで目立った特徴が無く一見凡庸だが、だからこそ余す所なく美しいと言える美の局地！これぞまさしく国重御大の箱入り娘、まるで飛縁魔の如き色香……譲ってくれなどと無粋なことは言わない。せめて籍だけは！籍だけは入れさせてくれまいか！？家庭内別居という形でも私は一向に構わない！！」
「いや……いっそ斬っていただくのもアリか？しかしそれは主食だろう！？まずは前菜、鞘をそっと撫でてあげて安心させるところからだ。鞘の中の彼女と一晩を共にして、次の夜に彼女の一糸纏わぬ姿をじっくりと眺め、それから斬られた方が興奮が違う。腕の傷たちにもう一本加えていただこうかな、だがチヒロくんと揃いの位置に傷を入れていただくのも捨てがたい……けれども彼女の不興を買い涅で仕置きをされるのも美味いだろうなぁ！猩で私を真似られるのもまた好いな……」
「あぁ、確かに妖刀は魅力的だが、どれだけ妻を娶っても私にとっての最初にして最高は君だよ。拗ねる姿も可憐で愛らしいが、ヘソを曲げないでくれ……君にまで嫌われたら私はもう生きていけないよ。後で思う存分、全身くまなくぽんぽんしてあげるから……」
柴「ごめん四十代手前でも衝撃的なキショさやわ」
「ひとまず明日が書類上の契約期限だから、上で荷物をまとめてくるよ。それから今後のことを話しましょうか、お義兄さん」
チヒロ義兄さん「……はい」