- 1◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 19:59:42
- 2◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:03:16
前スレまでの闇落ちイチカ
TTTを経た後の時系列
トリニティのスケバン同士を抗争を止めたイチカ
助けた相手にはあの時のハイランダーモブちゃんが!
憶えて逃げられてしまったイチカは何かの糸が切れてしまい、正体を隠してヘルメット団を乗っ取り大暴れ!
気が付いたら『ドラゴンマスク』なんて異名まで生えて、正実に名指しされるように!
そんな中、後輩のマシロと戦闘開始!
その際中に『ドラゴンマスク』の正体が自分だと知られてしまったイチカは正義実現委員会に退部届を残してブラックマーケットに!
そこから数日、正実妥当を目指して戦力増強を続けてきたイチカ
ある日、不良グループを襲撃してる最中に空から女の子が!
その正体は正義実現委員会委員長のツルギ先輩だった!
今、因縁の戦いが始まる! - 3二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 20:03:18
たておつです
- 4◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:04:42
- 5◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:06:07
- 6◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:07:36
※注意事項
過度な曇らせ(殺し)とかはスレ主はメインで書きません!閲覧注意も書いてないからね!
そこを期待してる方々は申し訳ありません!
気が向けば別サイトで分岐ルートを書く気なのでそこまでお待ちください!
また、大体スレ主のSSを毎日20時頃に投稿します!
更新しない時は連絡しますのでお気を付けください! - 7◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:09:02
というわけですので2スレ目でもよろしくお願いします!投稿してきます!
- 8◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:10:39
私は不良たちが蹂躙される光景を、何もせず、ただ見ていた
予想外すぎて、呆然していたのもある
けど、それ以上に、あの人が不良たちを蹂躙する光景
それが、あまりにも圧巻で、美しく感じたからだ
(ああ、そういうことっすか)
私が、正義実現委員会を倒す…、否、ツルギ先輩を倒そうとしていた理由
それは、あの人の振る舞いが、力が、持っているものが
私の理想だったからだ
自分を理解してくれる親友がいる、大好きな物がある、夢中になれるものがある
それが、羨ましくて、眩しくて
だからこそ… - 9◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:13:13
「…それで、どうしたんですか?トリニティの正義実現委員会委員長さん」
「ここは天下のブラックマーケットっすよ?あまり目立つと政治問題に…」
「違う」
一言、その一言に込められた圧に、私は次の言葉を紡ぐのを止める
「今の私はトリニティの正義実現委員会委員長じゃない」
よく見ると、ツルギ先輩は制服を着ていない
「ただの”剣先ツルギ”として、お前を止めに来た、イチカ」
ごくり、と生唾を飲む
「そうっすか…、ならこちらも遠慮なく!」
ツルギ先輩にも、私の『本気』は見せたことがない
だから、勝機は0じゃない - 10◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:15:02
あの人を倒す方法をいくつか考えていた
一番可能性が高かったのが『圧倒的な物量での完封』
いかに回復力が高いツルギ先輩でも、改造銃の雨なら削り切れるはず
しかし、それはもう叶わない
この場で取れる選択肢は1つしかない
『長期戦で体力を削ったところで大きな一撃を加える』、手元には一つだけだが、手榴弾がある
それをいかにして当てるか、それが勝負
…1発をどう当てるか
マシロの時と立場が完全に逆だな、なんて考える - 11◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:17:04
ARを構え、銃弾を放つ
ショットガンの間合いに入られると厳しいからこそ、相手の動きを阻害することを優先した弾道で
それすらも見抜いているのか…
お構いなしで、あの人は私に突進を仕掛けてきた
「そう来るっすよね!」
取り出したのは一つの拳銃
マシロとの一戦、その時から近接戦用にサブウェポンを用意していた
近距離用に、1発の威力を高めたもの
密着して打つことを前提とした、打撃武器としての拳銃
ここからは削り合いだ
私がショットガンを受け倒れるか、あの人に先に手榴弾を押し付けられるかの勝負 - 12◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:18:15
「イヒヒ…!」
あの人はいつもの笑い声をあげながら、銃弾を回避しこちらへと近づいてきた
「楽しいか?イチカ!」
「さあ、どうっすかね!」
さっきまでの高揚が、熱が、一気に引いていく
格上の圧に押されたせいか、はたまた後ろめたさ故か
ともかく、今は時間を稼ぐ
そうすれば司令塔ちゃんの援軍が…
「ああ、そうだ」
「”外”はハスミが制圧してるはずだ」
と、思い出したかのようにツルギ先輩が呟き - 13◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:22:11
「くっ…!」
よく考えてみれば、当たり前だ
この人が来てるということはハスミ先輩もいる
ということは援軍は期待できないだろう
「だったら一人で倒させてもらうっすよ!」
「きひゃひゃ…!その意気だ…!」
「だがどうした…?」
「なんでそんなしかめっ面なんだ?」
「それがお前のやりたいことなんだろう?」
こちらに、ツルギ先輩が問いかけて来る
「マシロからはそう聞いていたんだが、その割には笑顔の一つも見せねぇじゃねぇか」
「…うるさい」
「なぁ、イチカ、お前は自分から」
「うるさい!!!」
声を荒げ、その先の言葉を否定する - 14◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:24:57
「あなたには分からない…!」
ギリリ、と歯が擦れる音がする
「私の思いは、絶対に…!」
「全て持ってる、あなたには!!!」
私は再びあの人の間合いへと近づく
拳銃を鳩尾へと撃ち込み、そのままARの斉射を浴びせようとする、が…
銃口は蹴り上げられたことにより、大きくそれる
「…そうか」
「だったら、無理やり連れ戻させてもらう」
危険を感じた時にはもう遅かった
「ギヒャハハハ!」
ショットガンの一撃が、右肩に当たる
「がっ」
「まだだぁ…!次行くぞぉ!」
そのまま繰り出される連撃
私は対処しきれず、段々と回避できなくなっていく
そして… - 15◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:27:14
「………」
やがて、動けなくなり膝をついた
「終わりだ、イチカ」
ショットガンが額に突きつけられる
「…あはは、ここまでっすか」
「…あの退部届は不備があった」
「だから、まだ受理はしていない」
「お前が、本当にやめたいなら受け入れてやる」
「イチカ、これはお前が抱えているものを見抜けなかった私たちのミスだ」
「戻ってこい、トリニティに」
ツルギ先輩は、そう声を掛けてくれる - 16◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:29:38
…だけど
それでも、私は
どうしようもない、『悪』なんっすよ
「お断りっすよ」
手榴弾のピンを抜き、手に抱える
ツルギ先輩はそれを見て、弾き飛ばそうとするが………
「さようならっす」
そのまま手榴弾を握ったまま、右手であの人の腹を殴る
その後、爆発音が鳴り響く
「くっ…!」
ツルギ先輩はそれでも倒れなかった
だけど、隙が出来た - 17◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:31:26
だから、私は全力で駆け出した
なりふり構わず、全力で
あの人から、逃げた
「待て、イチカ………!」
あの人が追いかけてこようとするがもう遅い
私は、止めてあった一台のバイクに乗り込み、そのままブラックマーケットの奥へと走っていった - 18◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:33:45
というわけで今日の更新はここまでです!明日で2章が終わります!(書き上げ済)
同じく20時頃から更新予定です - 19◆PAotg1C8B0EC25/08/08(金) 20:39:27
というわけでハスミもしっかりいました(前スレへのレスへの反応)
あの子スナイパーだしということで外でヘルメット団と対峙してました - 20二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 01:59:16
これヘルメット団ほぼ全滅してるだろ、、、ツルギも強すぎる
- 21◆PAotg1C8B0EC25/08/09(土) 07:25:29
前門のツルギ、後方のハスミですからねぇ…
- 22二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 07:40:07
思えばまだ正実以外の一般生徒に目立った被害出してないんだよな
そこの一線を越えてしまうまではどこまでも手を伸ばしてくれるのかな… - 23◆PAotg1C8B0EC25/08/09(土) 13:26:45
TIPS:改造拳銃・ドラゴンクロウ
命名・司令塔ちゃん
イチカが近接戦用に持つようになった拳銃
マシロとの戦闘で近接用の武器も欲しいと感じたらしい - 24二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 16:17:29
イチカの暴走が本人の意志ではない真の『暴走』になろうとしてないか?