【CP・閲覧注意】ヒゲマンから連絡が来ない……Part3【シャリマチュ】

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:20:49

    再び立ててしまいました。

    ダイスを使いつつ、SS仕立てで展開していくスレです。

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:22:05
  • 3二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:23:05
  • 4二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:24:17

    前回のスレで一度お話は終わり、それから約2年後の設定で、新たに開始します。

    自分の趣味全開でやっていきます!
    また離れ離れの状態からスタートするので、二人が再会するまで、長い目で見てください……!

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:26:02

    前回の話から設定を引き継いでいます。

    お手数ですが、最初のスレからお読みいただくか、pixivに小説としてまとめてありますので、そちらを御覧ください。


    「暁の邂逅」/「あんみつ」のシリーズ [pixiv]機動戦士Gundam GQuuuuuuXの二次創作です。 最終回の少し後。 地球の海にいるマチュと、ジオンにいるシャリア・ブルが再び会うまでのお話。www.pixiv.net

    (リンクちゃんと貼れてるかな……初めてなのでよく分からない)


    ダイス判定の臨場感を味わいたい方はスレを、内容だけ一気読みしたい場合はpixivをどうぞ。

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:27:12

    一応、前回までのあらすじ

    ハイパー化した謎のMSとの決戦後。
    シャリア・ブルと全く連絡が取れなくなったマチュは、彼に会いに行くことを決意。
    ララァの元へ相談に向かったところ、そこでシャアと再会する。
    一方ジオン公国では、シャリア・ブルがシャアの偽者事件に頭悩ませていた。

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:29:08

    アルテイシアは、連邦軍時代の同僚で、現在はジャーナリストを生業としているカイ・シデンに事件の調査を依頼する。
    マチュがララァたちのところに滞在中、シャアが、連邦の残党に襲われていたカイを連れて帰ってくる。
    カイからシャアの偽者事件の話を聞き、居ても立ってもいられなくなって、首を突っ込むことに決めたマチュ。
    ジークアクスを持ち出して、シャアの手を借りつつ、敵の補給線を断つ作戦行動を開始。

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:30:16

    マチュの行動はジオンにいるシャリア・ブルの耳にも入り、事件の首謀者が地球へ出立したこともあって、彼も地球へ行くことを決意。
    二人は地球で再会した。
    マチュとシャリア・ブルはM.A.V.を組み、無事に事件の首謀者を捕獲。
    その戦いの中、二人はキラキラの中で巡り合う。
    それぞれ自分の気持ちを再確認した二人。
    いつか再び会うことを約束して別れたのだった。


    あらすじはここまで。

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:31:20

    それでは始めます。


    地球での短い休暇を終えて、ジオン公国に帰っていったシャリア・ブル。


    ……そして、約2年の月日が流れた。

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:32:28

    自室のソファに寝転んでいたマチュは、今日何度目かのスマホチェックの後、画面をオフにして床に放り投げた。

    「やっぱりない……。連絡がない!」

    「マチュ、ドウシタ、マチュ」
    ハロがピョンピョンと跳ねて近づいてくる。
    マチュは起き上がり、ハロを拾い上げてぎゅっと胸に抱き締めた。
    「ハロ、聞いてよー!ヒゲマンから連絡がこなくなっちゃった!」

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:34:19

    この2年で、マチュの周囲には、いくつかの変化があった。

    今からおよそ1年前。

    サイド6からの公開指名手配が解除された。
    あわせて、ずっと中途半端になっていたニャアンの立場もようやく解消され、改めてジオン国民の資格を正式に有することとなった。

    そのタイミングで二人は一度宇宙へ行き、コモリやエグザベと再会した。

    ※ちなみに、コモリは中尉に、エグザベは大尉に、それぞれ昇進している。

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:35:21

    また、マチュはジオン立ち会いの元、両親とも会うことができた。
    両親には相当泣かれたが、今までの親不孝を思えば仕方ない。
    マチュは結局、サイド6へ戻ることを選択しなかった。
    両親は薄々分かっていたようだ。
    今のマチュの状況については、事前に「ジオンの高官さん」から話があったのだと、両親から教えてもらった。それがシャリア・ブルであることは、すぐ見当がついた。

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 11:36:42

    しかし、その場にシャリア・ブルの姿はなかった。

    「相っ変わらず忙しいんだ」

    「相変わらずね」

    マチュに言われて、コモリは苦笑する。

    「今日、本当は来たかったみたい。残念がってた」


    ちなみに、マチュとシャリア・ブル、二人の関係は dice1d3=1 (1)


    1 皆の知るところとなっている

    2 暗黙の了解となっている

    3 本当のことは誰も知らない

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 12:37:53

    スレ立て乙です!
    前スレも楽しく読ませていただいたので、楽しみにしてます…!

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 15:09:41

    >>14

    また見てくれてありがとうございます!

    ゆるゆるとやっていきます。

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 17:16:51

    続きです。

    シャリア・ブルが地球からジオンに戻り、最初の登庁日。
    彼がやたらと日焼けしていることに、会った者皆が気付いたが、誰もそのことに言及できなかった。
    そして、その日の午後には「地球での休暇は極秘任務遂行のカモフラージュである」というまことしやかな噂が流れたのだった。

    噂を聞いたコモリは首をかしげる。
    (ホントかな?誰も本人に直接聞かないんだよね……。仕方ない、ここは私が)
    コモリは、仕事をしているシャリア・ブルに近づいて、さりげなく声をかけた。
    「……中佐、地球ではゆっくり過ごせました?」
    「ええ、楽しかったですよ。長く空けてしまってすみませんでした。今朝言ったとおり、みなさんも順に休みを取ってください」
    「ありがとうございます。……地球でマチュに会えたんですよね?」
    「ええ」
    「マチュ、元気にしてました?」
    「相変わらずでした」

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 17:18:18

    (んー、もうちょっと核心に迫る質問がしたいな)
    「……マチュと、どこかに出かけました?」
    「そうですね、海に遊びに行きましたよ」
    「海に?」
    「はい」
    「……もしかして二人っきりで?わざわざ?」
    「そうです」
    (それってまるでデート……)
    シャリア・ブルはコモリの顔を見るとニッコリして、肯定も否定もしなかった。

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 17:19:34

    シャリア・ブルが席を外した隙に、コモリはエグザベの袖をぐいぐい引っ張って
    「さっきの聞いた?エグザベ君!」
    「え、何?」
    「だから、さっきの、中佐の!」
    「地球での休暇の話?ゆっくり休めたみたいで僕も安心したよ」
    「あなたは何を聞いていたの……」
    「海に行ったって話だろ?まとまった休みがないと、なかなか行けないもんな」
    「……ホントに、何を聞いていたの……」

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 17:21:07

    そんなこんなで、マチュとシャリア・ブルが、少なくとも二人で遊びに行く仲であることは、皆の知ることとなっていた。

    コモリ
    (とりあえず、仕事でムチャしそうになったときに「マチュに知らせますよ」って脅し文句が効くようになったのは助かるよね)

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:19:11

    ところで、現在ニャアンは、フラナガンスクールに通っている。


    通うことになった理由 dice1d2=1 (1)


    1 エグザベが勧めた

    2 ニャアンが自分で決めた

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:34:48

    通うきっかけとなったのは、エグザベの一言だった。
    『ニャアンなら、スクールで学べば更にニュータイプの力が伸びるんじゃないか?それに、将来の選択肢が広がるし、社会に出て生きていくための力も身につけられる。』

    最初は反発したニャアンだったが、最終的にはスクールに通うことを決断した。
    ニャアンがイオマグヌッソの「事故」の際の実行犯であることを知る者は、ほとんどいない。
    ニャアン自身、あの事件について色々思うところがあるようで、自分自身のけじめとして、その道を選択したようだ。

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:36:12

    マチュはジークアクスと共に、地球に滞在することを選択し、ララァの住まいの近くに引っ越しした。
    ジオンからある程度の恩給は出ているので十分生活はできるが、ララァの仕事を手伝ったり、シャアの仕事を手伝ったりしながら暮らしている。
    コンチはニャアンが連れていったので、ハロとの二人暮らしだ。

    ジークアクスは、今の住居の近くのジオンのドックに保管場所を移している。

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:37:24

    ここで一旦、好感度判定を。


    前回のマチュ→ヒゲマンへの好感度 110


    この2年間で、マチュのシャリア・ブルに対する心境に変化はあった? dice1d3=2 (2)


    1 好感度は上がった

    2 変わらない

    3 好感度は下がった

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:38:52

    好感度は特に変化なしでした。


    続きです。

    比較的穏やかに日々を過ごしていたマチュだったが、変化があったのは半月ほど前のことだ。

    シャリア・ブルに送ったメッセージが、既読にならなくなった。
    最初は忙しいせいかと思っていたが、今までは、返信はなくても数日以内には既読となっていたのに、いつまでも未読のままだ。
    (なんかおかしい……)

    今までは、こんなことはなかった。何かよくないことが起きたのだろうか?

    という訳で、冒頭に戻る。

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:39:59

    マチュはハロを抱えたまま思案した。


    どうする? dice1d2=1 (1)


    1 コモリに連絡してみる

    2 ニャアンに連絡してみる

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:23:05

    (とりあえず、コモリンに聞いてみよ)
    マチュは試しにコモリに連絡してみた。
    『ヒゲマンって今忙しいの?』


    公開指名手配は解除されたが、シャリア・ブルたちに連絡するときは、必ず軍事用の通信機器を経由するよう言われている。

    送信してしばらく待ってみたが。
    (既読にならない……)

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:25:24

    分かったのは、シャリア・ブルと同様にコモリにも連絡が取れない状態ということだけだ。

    どうする? dice1d3=3 (3)


    1 ジークアクスを保管しているドックに行ってみる

    2 ララァやシャアに相談してみる

    3 もう少し様子を見る

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:39:40

    (……と言っても、半月くらいなら、仕事が忙しくて手が離せないってこともあるかな)
    マチュは思い直した。

    一人地球にいると、こういうときは少し寂しい気持ちになる。
    「ハロ、あんたはあたしとずっと一緒にいてよね」
    「マカセロ、マチュ」

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:45:12

    マチュがハロに話しかけていると、玄関のチャイムが鳴った。

    「珍しいな、誰だろ?」

    玄関に出ていくマチュ。そこにいたのはなんと。 dice1d2=1 (1)


    1 エグザベ

    2 コモリ

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 02:03:52

    おそまきながら、スレたて乙です(礼
    楽しみに待っていた甲斐があった… あった…
    ダイス神のご加護がありますように

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 06:21:43

    >>30

    ありがとうございます!

    ダイス神が、今回もシャリマチュの味方でありますように。

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 06:24:23

    今回のダイスの目は、やたらエグザベ君に片寄ってますね。


    続きです。


    「ロッカー男!なんであんたがいんの!?」

    「いい加減その呼び方やめてくれないかな。何年前のことだと思ってるんだ」
    マチュの家を訪れたのは、エグザベだった。

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 06:26:22

    「中佐の命令で、君に会いに来た」
    エグザベの言葉にマチュはハッとする。
    「そうだ、ヒゲマンとコモリンに連絡が取れなくなったんだ。一体何があったの?」

    「実は、君とこちらとの通信が傍受されていることが分かった」
    「傍受って、なんで……もらった通信機器使ってたのに」
    「脆弱性があって、そこを突かれたらしい。最新式を持ってきたから、とりあえずこれを使って」
    エグザベは、新しい軍事用の通信機器をマチュに手渡した。
    「相手の狙いは君か、ジークアクスかは不明だが、もうこの場所も特定されているかもしれない。とにかく非常事態なんだ、僕の指示に従って……」
    「ちょっと待って、全然状況が分かんないんだけど。一体誰が?何の目的で?」

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 06:27:45

    「説明している暇はない。それに、中佐は君に累が及ぶことを心配している」
    「誰かに守ってもらう必要なんてないし!」
    マチュは強く言い返す。
    彼女の剣幕に、エグザベは手に負えないといった様子だ。
    「……じゃあ、いっそ僕と一緒に来るか」
    「何であんたと」
    「今回の僕の任務は、この事件を調査することだ。君を保護するのも目的の一つだが、どこかに隠れていろと言っても、君は聞きやしないだろう。いっそ目の届くところにいてもらった方がいい。どうせなら、事件のことを調べるのを手伝ってくれ」

    マチュは少しだけ逡巡したが、やがて頷いた。
    「分かった、一緒に行く」

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 06:28:57

    (……これでいいんですよね、中佐)
    エグザベは、ジオンを発つ前にシャリア・ブルと交わした会話を思い出していた。

    『あなたにやってもらいたいことは、ジークァックスの確保とマチュ君の保護です。地球に着いたらすぐに、ジークァックスをドックから別の場所へ待避させてください』
    『分かりました』
    『問題はマチュ君の方ですね。こちらに関わらずに身を隠せと伝えて、素直に聞いてくれればよいのですが、彼女は納得しないかもしれません』
    『どうするんですか?』
    『もしそうなったときは、いっそのこと、一緒に来るかと誘ってください。下手に反発されるより余程いい。彼女の保護を最優先に』

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 10:02:34

    マチュの性格を把握していらっしゃる…。流石師匠兼マヴ…。

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:38:34

    前回ザベ君不憫……いや今回ものっけからコレ(ロッカーの件w)だからまだわからんか… しかしさすがシャリア、マチュの性格よく(気持ち強調)わかってるな

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:49:21

    さて、こちらはジオン公国。

    少し時間は遡って、半月前。

    ジオンでは、つい先日、アルテイシアの政権奉還の日が決まったというニュースが流れて、国全体が浮き足だっている。
    いよいよ共和国制が実現するときがきたのだ。

    アルテイシア直属特務部隊の面々は、政権奉還の儀が滞りなく行われるよう、若干神経質になっていた。

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:54:32

    シャリア・ブルの元に、気になる報告が上がってきたのはそんな最中だった。

    「……フラナガン機関のシステムが不正アクセスされた?」
    「はい」

    シャリア・ブルは、エグザベから渡された報告書に目を通しながら呟く。
    「重大な事案であるにも関わらず、報告にずいぶん時間がかかっていますね」

    確かにフラナガン機関は特務部隊の直轄ではないし、機関が存在する月とサイド3とは距離がある。
    しかし、重要な国家の機密事項が漏洩した可能性があるのだ。速やかに情報共有すべきだろう。

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 16:19:16

    「……事態を収束させてから、事後報告という形にしたかったようです」
    エグザベが言い辛そうに伝える。
    報告書をめくって続きを確認したシャリア・ブルは顔をしかめた。
    「しかも、何ですかこの内容は。不正アクセスが確認されてからそこそこ経っているのに、被害状況も不明、侵入経路も不明、何も把握できていないではないですか」
    「現在調査中とのことです」
    エグザベはますます言いにくそうな様子だ。

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 16:20:24

    報告書は、フラナガン機関の対応が後手後手に回ってしまったことが如実に分かる内容となっていた。
    不正アクセスが判明した後も、通信遮断を徹底できておらず、結果、更に侵入を許してしまっている。
    その上、ログ管理を適正に行っていなかったため、いつから不正アクセスされていたかも分からないという、あまりにもお粗末すぎる状況だった。

    「多分、一度はサイバー攻撃を受けたことを隠蔽しようとしたのではないかと。再侵入されて、隠しておけなくなったのだと思われます」

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 16:22:34

    (ゼクノヴァの研究成果が流出したら、まずいことになりますね……)

    シャリア・ブルはため息をつくと、報告書を束ねながら言った。
    「念のため、関係各所のシステム及び通信についても確認を」

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 19:55:33

    ミノフスキー粒子で通信を遮断する手段は確立されたが、通常時にクラッキングされるリスクはそのままだ。

    (サイバー攻撃を受けたのは、本当にフラナガン機関だけなのだろうか)
    気になったシャリア・ブルは、すぐに公王庁のセキュリティもチェックさせた。
    その結果。
    マチュとの通信記録が傍受されている形跡があることが確認された。

    (嫌な予感ほどよく当たるものだ……)
    タイミングがよすぎる。同一犯かもしれない。
    「とにかくすぐに通信するのを止めてください」
    (マチュ君がジークァックスのパイロットということを知って仕掛けてきたのか、ただの偶然か……。どちらにしろ危険は犯せない)

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 19:56:40

    マチュのスマホからの通信は、全て拒否する設定がされた。
    こうして、マチュからのメッセージはシャリア・ブルたちに届かなくなってしまったのだった。


    「通信機器が、少し前の機種でしたから……。公開指名手配も解除済みだったし、油断していました」
    「元々、マチュ君の居場所がばれないようにするため渡したものですからね。こちらの通信を傍受されるとは、不手際でした」

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 21:24:12

    さて、フラナガン機関について。

    月のグラナダにあるこの組織は、もともとキシリアが後ろ楯となっていたものだが、彼女の派閥が失脚した後も研究機関自体は存続していた。
    軍事目的の研究は縮小傾向にあるが、今もなお、ニュータイプの力の新たな活用方法を模索し続けている。

    また、世界間の干渉、所謂ゼクノヴァについては、重要な研究課題として、特に力を入れていた。
    これはシャリア・ブルの指示だった。

    彼は、マチュのためにずっとこの研究を支援し続けているのだ。

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 21:31:19

    マチュの言うキラキラ、ニュータイプ特有の感覚共有や知覚強化は、機関では「特異感応空間」と命名されていた。
    この「特異感応空間」が、ゼクノヴァに大きく関係していることは、以前から知られていたが、近年AI分析による解析が進んだ結果、イオマグヌッソのような大きな装置がなくてもゼクノヴァを引き起こせる可能性が出てきた。

    しかしそれは、一歩間違えば恐ろしい兵器となる、大きな危険を孕んでいる。
    (ゼクノヴァは、向こう側の世界とこちら側の世界をつなぐ、唯一の手段といっていい。決して兵器として利用するためのものではない)
    シャリア・ブルは、この研究成果を特に慎重に扱うよう指示していたのだが。

    (この情報を欲しがる者は多いだろう。狙っているのは連邦か、はたまたジオン内部の過激派か……)

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 21:42:36

    ところで、マチュと連絡が取れなくなったシャリア・ブルは dice1d2=2 (2)


    1 結構落ち込んでいた

    2 少なくとも傍目には特に変わらない様子に見えた

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 21:53:34

    マチュとの連絡が取れなくなった後も、シャリア・ブルはいつもどおりの様子だった。

    もちろん彼が内心どう感じているかは、コモリたちには分からなかったが。



    ここで、こちらも一旦、好感度判定を。


    前回のヒゲマン→マチュへの好感度 90


    この2年間で、マチュのシャリア・ブルに対する心境に変化はあった? dice1d3=1 (1)


    1 好感度は上がった

    2 変わらない

    3 好感度は下がった

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:01:25

    こちらは好感度上がってますね!


    どれくらい? dice1d10=7 (7)

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:48:58

    d10で7は結構上がってる!

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 01:06:32

    保守。ダイスシリーズ続きだ!やったぁ!!

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 02:48:17

    まずは幸先のいい滑り出し、といえる数字かな、7は

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 07:11:38

    ヒゲマン→マチュへの好感度 90+7=97

    連絡が取れなくても傍目には変わらない様子だけど、好感度は上がっている……。
    この二つのダイスの結果が意味するところは、「痩せ我慢」ですね、はいw


    続きです。

    実のところ、シャリア・ブルは少し疲弊していた。

    イオマグヌッソの「事故」の後から、いや、その前からずっと、彼は自分自身の理想、ニュータイプがニュータイプとして生きられる世界の構築のために、ひた走りに走ってきた。
    一旦はその理想に命まで賭け、引き留められてからは、それを生きる原動力としてきた。
    ザビ家亡き後のジオンを知略縦横の奔走で支え、間もなく共和国制が実現しようとしている。

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 07:15:37

    だが、人の悪意はつきない。
    人類の革新であるはずのニュータイプは、戦争の道具として使われ、戦争が終わってもなかなかその価値観から抜け出せない。
    シャリア・ブル自身も、ニュータイプの能力が人殺しに利用されないことを夢見ながら、自分は軍に属してその力を用いている。

    (このまま進んでも、結局行き着くところは「虚無」でしかないのではないか)

    たまにふと、物騒なことが頭をよぎるときもある。


    そんな彼にとっては、自由に生きているマチュの存在は、唯一の希望の光だった。
    彼女のおかげで、まだ、ほんのわずかでも人類の行く末に希望が持てる。

    ……だからこそ、万が一にでもマチュの身に危険が及ぶようなことがあれば立つ瀬がない、と彼は考えているのだった。

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 07:47:26

    あと、シャリアとマチュを語るスレで、このスレを紹介してくださってありがとうございます!

    あちらのスレに、ネタ投下でないレスをするのは申し訳ないので、ここでお礼させてください。

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 09:32:54

    続きです。


    結局、不正アクセス元が判明したのは、シャリア・ブルの元に最初に報告があってから一週間後のことだった。

    アクセス元の情報を聞いたシャリア・ブルは、片眉を上げた。
    「……地球から?」
    アクセスポイントは複数の箇所を経由しており、辿れた最終地点は地球を示している。
    「敵は地球にいるということでしょうか?」
    エグザベが疑問を呈する。
    「かもしれません。地球も単なる経由地で、本当の居場所を擬装しているのかもしれません」

    今までの調査で、ゼクノヴァの情報が敵の手に渡った可能性は非常に高いという結論が出ている。
    その中には、ジークアクスが内包している「エンディミオン・ユニット」に関する情報も含まれていた。
    加えて地球というキーワードから、マチュとジークアクスに累が及ぶ可能性が一気に増した。

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 09:34:31

    一刻を争う猶予もないと判断したシャリア・ブルは、エグザベに指令を下した。


    「エグザベ大尉、あなたは地球に向かってください」

    「ぼくがですか?」

    「アルテイシア様の政権奉還の日が迫っています。敵が何かを狙っているのは間違いない」

    「相手はジークアクスを手に入れて、ゼクノヴァを起こすつもりですか?」

    「……まだ分かりません。とにかく敵より先に確保したい。極秘行動でお願いします」

    「分かりました」


    シャリア・ブルはどうする? dice1d100=44 (44)


    ゾロ目で 変装して潜入捜査

    それ以外 皆と別行動で独自調査

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 09:41:15

    こ、ここでゾロ目が出ますか……。
    自分で書いておきながら、ちょっと動揺しております。

    続きはしばしお待ち願います。

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 10:41:24

    そういえば、GQ本編世界の2年後ってどうあっても確実にもう1人の木星帰りが帰還してる時期に突入してる…に気づいてしまったのだが…

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 12:35:37

    >>59

    あー、ダメです、彼はGQ出禁ですww

    ちょっと史実の時系列をいじって、早めにジュドーを木星に送るんで、二人で木星で仲良くやってください(?)。


    ということで、彼はまだ帰ってきてない世界線で書いてますが、それはそれとして、もしホントに彼が戻ってきてジークアクスZが始まったら、めちゃくちゃ見たいです!

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:52:23

    続きです。


    「フラナガン機関の調査には、私が向かいます。少し探ってみたい」
    もし敵が内部にいた場合、うまく接触できれば、大抵のことは探れるはずだ。
    「コモリ中尉は後を頼みます」
    「分かりました」

    しかし。
    (単に機関を直接訪れるだけでは、得られる成果は低そうだ)
    そもそもシャリア・ブルは、ゼクノヴァの研究成果の報告を受けるために、何度もフラナガン機関に足を運んでいる。
    (万が一、スパイがいたとしたら、そのときに気付いているはずだ。……やはり、完全に外部の犯行なのか?しかし、私の勘は、フラナガン機関に何かがあると伝えている)

    考え込んでいるシャリア・ブルに、コモリが声をかける。
    「どうしました?中佐」
    「……いえ。仕方ない、ここは思い切って潜入捜査といきますか」

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:54:49

    そうと決まれば話は早い。
    エグザベの地球行きの準備と平行して、シャリア・ブルも月に行く支度を始める。

    連絡はスマホを使わずに、専用の機器で暗号の送受信のみ行うことにした。
    メールも通話もできないが、その分傍受も位置特定もされにくい。

    仮面は目立つので外していく。
    普段は上げている髪を下ろして、眼鏡をかける。

    それから。

    (一度剃ってしまうと、ここまで伸ばすのに3ヶ月くらいかかるんですがね……)
    シャリア・ブルは鏡の中の自分を見ながら、心の中で独りごちた。
    (まあ、これもマチュ君のためと思えば)

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:55:49

    出立前のシャリア・ブルの姿を見て、エグザベとコモリの二人はしばし言葉を失った。
    (髭がない……。見慣れなさ過ぎる)
    (激レアなんだけど。写真撮っていいか聞きたい)
    「コモリ中尉、写真を残して万が一流出でもしたら、変装の効果がなくなるのでやめてください」


    こうして、シャリア・ブルとエグザベはそれぞれジオンを出発したのだった。

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 15:01:20

    ああ、ヒゲマンがヒゲなしマンになってしまった。

    ダイス神がそう仰せなら仕方ないんですけど、私はシャリア・ブルの髭好きなので、自分で書いててショック受けてます……w

    前作といい、ゾロ目が出るタイミングが……。

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 15:09:15

    ちょっと追記
    「キラキラ」の呼称について

    「特異感応空間」という名称は、独自設定です。
    原作何度か見直したけど、登場人物全員、好き勝手に呼んでますよね!?
    「ガンダム キラキラ 正式名称」で検索したけど出てこなかった……。
    強いて言うと、「刻」とか「全体」とかでしょうか?
    しっくりくる表現を発見できませんでした。
    なので、ここだけの呼び方ということで、ご了承ください。

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 15:37:04

    変装ってどんなだろうかと思ったら、まさかのヒゲなしヒゲマン!
    前スレの時といい、ダイス運凄いですね…!

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 16:05:43

    >>66

    ダイスの選択肢は、たまにファンブル(又はクリティカル)的な要素が入ってたら面白いかなと思って設定しているのですが、やっぱり出ると動揺しますw


    前回は、「ヒゲマンから連絡が来ない」ってスレタイなのに、最初のダイス判定でいきなり連絡できちゃったので、スレタイ詐欺になっちゃった!って、本気で焦りました。

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:05:07

    >>64

    察したダイス神の御戯れかもしれません


    ひげなしヒゲマン……マチュに会った時の反応を楽しみにしております

    まさか何ヶ月も先になるということは… どうかな?なんて(わくわく

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:42:31

    では、地球で、エグザベがマチュの家を訪れた後から再開します。


    エグザベの切羽詰まった様子と、事件の調査という言葉に動かされ、マチュは何がなんだか分からないまま、最低限の荷物をまとめると、ハロを抱えて家を出ることになった。

    家の前にはエグザベが乗ってきた車が止まっている。
    彼は昨日地球に到着したのだという。
    彼が乗ってきた輸送艦は、ジークアクスが保管されているドックに止まっている。

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:52:43

    エグザベはマチュを車に乗せ、ドックへ向かって出発した。
    車の中で簡単にマチュに事情を説明する。
    「フラナガン機関のシステムが不正アクセスされて、ゼクノヴァの研究成果が流出した可能性があるんだ」
    「フラナガン……って、ニャアンが行ってるところ?」
    「フラナガンスクールは、機関が運営している教育施設だから、厳密には少し違うな」
    「そうなんだ。で、犯人は分かってるの?」
    「いや、まだ分からない。ただ、サイバー攻撃のアクセス元は地球だった」
    「犯人は地球にいるってこと?」
    「どうだろう。位置擬装している可能性もあるからな。ただ、中佐は、君との通信が傍受されていたのと関連があると見ている。だからジークアクスか、もしくは君が狙われてると推測して、僕をこちらに寄越した」
    「ふーん」
    (流石に本人は来ないか……。きっと忙しいんだろうな。ま、分かってるけどさ……)
    そう思いつつ、マチュはちょっぴりふくれて窓の外の景色に目をやる。

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:53:56

    「そうだ!さっきもらった新しい機械にスマホを接続したら、ヒゲマンに連絡できる?」
    「ヒゲマ……、中佐のことか」
    エグザベはまだマチュのあだ名呼びに慣れていない。
    「いや、無理だな」
    「えー、何で!」
    「そもそも君からの通信は着信拒否の設定がされているし、今は中佐には直接連絡できない。特務部隊の本部を介する必要があるが、今回の件で、向こうとの通信は全て、もっとセキュリティの高い秘匿通信を利用することとなっている」
    「その、秘匿通信ってのはどうやったらできるの?」
    「専用の機器が輸送艦に積んである」
    「へー、じゃあそれを使わせてもらおうっと」
    「当たり前だけど、私用通信には使えないからな。……おい、聞いてるのか?」

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:55:51

    しばらく車を走らせて、ドックが近づいてきた頃。

    「ジークアクスは、念のため昨日のうちに別の場所に待避させてある。僕のギャンも一緒だから、一旦ドックへ戻ったあと、待避場所へ向かって……」
    マチュに説明していたエグザベは言葉を切った。
    遠くにたなびく煙が見える。ドックがある方向だった。
    「あれは……煙?まさかドックが?」
    「あっ、あれ見て!MSが!」
    マチュが指差す。
    複数体のMSが見えた。どうやらドックが襲撃を受けているようだ。
    「くそっ!」
    エグザベは急ブレーキをかけた。マチュは前のめりになって悲鳴を上げる。
    「ぎゃっ!」
    「すまない!」
    エグザベは謝りながらも急ハンドルで車体を方向転換し、アクセルを踏み込んだ。
    車体が揺れ、ハロがあちこち跳ね回る。
    「ギャンを取りに行く!」
    (間に合えばいいが……!)

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 00:26:03

    保守
    ヒゲなしマン状態での再会の可能性出てきて、マチュの反応が楽しみではある…!

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 07:04:05

    保守
    エグザベ君とギャンの活躍にも期待

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 12:31:06

    MSの待避場所までは、かなりの距離があった。

    エグザベは車から降りると、マチュに向かって言う。
    「君はここで待ってろ!」
    「あたしもジークアクスで出るよ!」
    「ダメだ、ここにいるんだ。あいつらの狙いはジークアクスかもしれないんだぞ」
    「でも相手は複数体いたのに……」
    「絶対にダメだ!」

    「あんたがあたしから目を離すんなら、あたしは好きに行動させてもらうけど」
    マチュの言葉にエグザベは鼻白んだ。
    「……あー、もう分かった!ついてくるなら勝手にしろ!」

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 12:34:39

    二人で急いでMSで向かったが、全ては終わった後だった。
    もくもくと煙を上げるドック。破壊された輸送艦。
    MS戦による負傷者多数。死者が出なかったのが幸いだった。
    敵はドックへ侵入したが、すぐに引き上げたようだ。
    (結局ジークアクスが目的だったのか?一体どこで情報がもれたんだ……)

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 12:36:08

    今回の任務は極秘行動という指令が出ている。自分も十分に注意して来たはずだ。
    (また通信を傍受されていたのか?それとも内部にスパイがいる?)
    輸送艦に積んでおいた秘匿通信専用の機器も壊されてしまった。
    そもそも輸送艦がなければ、長距離のMSの移動は困難だ。
    (別の占領地に移動するにしても、ドックが襲撃された今、どこが安全かも分からない。今だって見張られているかもしれない。ジークアクスを連れて戻ったのはやはり判断ミス……しかし、マチュが僕の言うことを素直に聞くとは思えないし)

    「あのさあ」
    マチュは悩んでいるエグザベに声をかけた。
    「こーいうときに頼りになりそうな人、一人だけ知ってるんだけど……」

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 20:15:30

    マチュとエグザべ君の絶妙な関係いいなあ

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:22:32

    マチュの提案にエグザベは躊躇していたが、他に選択肢がなさそうだ。
    マチュはエグザベと、目指す場所の位置情報を共有する。
    二人はミノフスキー粒子を散布してMSで移動することにした。
    「ねえ、ミノフスキー粒子って、勝手に散布していいの?」
    「本来は絶対にダメだが、相手に見つかるよりはましだ。それに相手もドックを襲撃する際に散布していた。やつらは本気でMS戦を仕掛けてくるつもりだ。使用を躊躇っていたらこっちがやられる」

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:24:03

    できるだけ追跡されないように慎重に経路を選び、移動を重ねて、目的地に着く頃にはすっかり日が暮れていた。

    「だぁーっ、疲れた!」
    「マチュ、オツカレ!」
    「ここか……」
    「そうだよ、こんなに遠回りしてきたのは初めてだけど」

    エグザベはギャンから降りて周囲を見回した。
    「確かにここならMSを隠しておける。よくこんな場所を……」
    「仕事でたまに使うからさ。あたしも手伝うときあるし」
    ジークアクスから降りながら、マチュが答える。
    「仕事で、MSを使う?」
    「……あー、本っ当に、たまーに、ね?ジークアクスはもちろん使ってないし、他にMSは持ってないよ、借りてくるだけだよ」
    「それは……」
    「遅かったな、アマテ嬢」

    言いかけたエグザベの言葉を遮って声をかけてきたのは。
    「クワトロさーん!」
    マチュはシャアに駆け寄った。

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:25:32

    二人が着いたのは、シャアの隠れ家の一つだった。
    出発前にマチュが連絡しておいたので、シャアは先回りして来てくれていたのだ。

    エグザベはシャアの姿を認めて固まっていたが、彼がこちらを振り返ったので、慌ててビシッと敬礼した。
    「……シャア・アズナブル大佐ですね。公王直轄特務部隊所属大尉、エグザベ・オリベです」
    「形式張った挨拶は不要だ。第一私はもう大佐ではない」
    「しかし、公的にはまだ……」
    エグザベは『赤い彗星』を目の当たりにして、相当緊張している様子だ。
    「もー、固いんだよ、ザベはー」
    マチュが割って入ってきた。
    「ザベって……」
    「『ロッカー男』が嫌なんでしょ、文句言わない!」
    相変わらずマチュはエグザベに対して態度が悪い。
    「とにかく話は中で聞こう、入ってくれ」
    シャアは二人を家の中に案内した。

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:27:03

    (初めて会った……。彼が中佐とM.A.V.を組んでいた『赤い彗星』のシャア・アズナブル……)
    (中佐は、今は誰ともM.A.V.を組むつもりがないらしい。やはり、『赤い彗星』と同等以上の実力がなければ釣り合わないということかな)

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:21:44

    ザベ呼びに拍手してもたw
    文句いってる場合じゃないぞ、ザベ君
    まぁ、どこからでも狙われ得るだろうからねぇ…

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 06:28:35

    保守
    ロッカー男→ザベ呼びに変わったの、マチュらしくて好き

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:03:28

    マチュはシャアにざっくりと今回の話を説明する。

    「……って訳で、秘匿通信用の機械?それが壊れちゃったから、何とか直せないかなって。それがないとヒゲマンに連絡できないんだよー」


    「おい、それが結論なのか!?……いや、確かに通信できるに越したことはないが、一番優先すべきは……」


    優先すべきことは dice1d4=2 (2) 


    1 輸送艦の確保

    2 マチュの身の安全の確保

    3 ジークアクスの確保

    4 不正アクセス元の調査

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:07:38

    「優先すべきは、君の身の安全の確保だ。君に何かあったら僕は中佐に顔向けできない。いつまでもここに隠れているわけにもいかないだろう」

    「ふむ」
    シャアはエグザベの言葉に思案する。
    「となると、やはり通信を復旧させるのが最善手ではないか?アマテ嬢の身の安全を確保したいのならば、早急に仲間と連携を取れる態勢を整えた方がいい」

    シャアの言葉には、説得力があった。
    「……言われてみれば、確かに」
    「アマテ嬢には世話になっているから、協力するのはやぶさかではない」
    「ホント?ありがとう、クワトロさん!」
    マチュは元気よく礼を言う。

    何だかんだで、シャアも存外マチュに甘いのだった。

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 12:41:57

    「では、エグザベ大尉、今回の事件について、改めて詳細を聞かせてもらおうか」
    シャアに言われて、エグザベは居住まいを正す。
    「はい」
    本来ならば軍の機密事項を外部に漏らすのは軍法会議ものだが、ここに来る前にエグザベは決断していた。
    (今、この状況で頼れるのは、この人しかいない)

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 12:43:09

    ……

    「なるほど、ゼクノヴァの研究成果が狙われたか」
    「中佐はその可能性が高いと見ています」

    当初、ゼクノヴァという現象は「サイコミュの使用中に起こる高エネルギー反応」ということ以外は、ほぼ不明だった。
    そのためにオメガサイコミュの使用が制限されていたほどだ。
    今は、イオマグヌッソが建設されたときよりも更に解明が進んでいる。

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 12:44:31

    「あのMS、ジフレドだっけ、それとイオマグヌッソにシャロンの薔薇が揃ってなくてもゼクノヴァを発生させられるってこと?」
    「理論上は十分可能だ。実際に複数の発生事例がある。どちらかというと、ゼクノヴァは発動よりも暴走が問題なのだ。イオマグヌッソがあれだけ巨大な装置になったのは、ア・バオア・クーや地球などの大規模な対象を目標としたものだったことと、照準を合わせ、その効力を制御するエネルギーを確保するのに必要だったからだ」
    「へー」
    「それと……向こう側の世界への物質転送機能等を内密に取り付けた関係で、どんどん建造物の規模が大きくなっていった。工期もかなり押したし、帳尻を合わせるのに相当苦労した」
    「ふーん……んん?」
    (それって、後半部分はクワトロさんのせいなのでは?)

  • 90二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 12:45:47

    シャアはなに食わぬ顔で続ける。
    「狙われた研究成果というのは、その辺りの問題をクリアしているのかもしれんな」
    「つまり、ゼクノヴァが制御、コントロールしやすくなるってことかな……?」

  • 91二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 19:55:53

    支援!
    しれっとしてるクワトロさん草

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:17:27

    「そういえば、シャリア・ブルはどうしているのだ?」
    「今はグラナダに。フラナガン機関のシステム不正アクセスの件を調査しています」
    「グラナダって月にあるんだっけ?」
    「そうだ、変装して潜入捜査中なんだ。だから前説明したとおり、直接連絡はできない」

  • 93二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:20:26

    「……ちょっと待って、今なんて言った?」
    エグザベの聞き捨てならないセリフに、マチュは反応する。
    「だから、直接連絡できないって」
    「その前だよ、変装って何?いくらなんでもバレるでしょ。ヒゲマン、まあまあ顔知れてるんじゃないの?」
    マチュに言われてエグザベは首をかしげた。
    「そうかな、髪を下ろして眼鏡をかけて、髭を剃ったら別人みたいになったけど」

    「!?!!?」

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:36:01

    エグザベの言葉にシャアもうなずく。
    「そうだな、まあ、髪型を変えてサングラスでもかけて、偽名を使えば大抵は何とかなるものだ」

    「いや、クワトロさん、それは絶対気付かれちゃうやつ……。って、そうじゃなくて、『髭を剃ったら』って……髭なしのヒゲマンってこと!?」
    「君の言い方だと若干意味不明だけど、意図していることは分かる。僕も髭のない中佐は初めて見た」
    「ほう」
    シャアは、記憶を辿り、初めてシャリア・ブルに会ったときのことを思い出す。

    「……そういえば、私も彼の髭がない姿は見たことがないな」

    「!!!」

  • 95二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:41:26

    シャアの言葉にマチュは再度驚愕した。
    「クワトロさんも見たことないなんて、超レアじゃん!」
    エグザベに向き直って、食ってかかる。
    「ズルい!何であんただけ見てんの!」
    「ズル……くはないだろ、別に。それに見たのは僕だけじゃない」
    マチュの剣幕に一瞬怯んだエグザベだったが、思い直して反論した。
    「写真とかないの、写真!」
    「いや、中佐が、写真を残して万が一流出したら、変装の意味がなくなるからって……」
    「ぐぬぬ……!」


    (髭がないヒゲマンなんて、想像できない!っていうか、単純に見てみたい!)
    これは、絶対に絶対に直接会って、姿を確認するしかない!

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:47:05

    「決めた!ねえ、あたし月に行く!」
    マチュはエグザベに向かって力強く宣言した。

    「月に?」
    マチュに言われて、エグザベは改めて考えてみる。
    (……確かに、ドックが襲撃された原因がジークアクスだとしたら、地球を離れた方が安全か)

    地球に向かう前は、念のためにジークアクスを移動し、マチュは自分の目の届くところにいてもらう程度で済むと考えていた。
    だが、ドックが襲撃されたことで、状況は変わった。
    相手が強硬手段を取ってくるとしたら、マチュがこのまま地球に滞在した場合、身の安全を図るのは難しいかもしれない。

  • 97二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:52:45

    今、月にはニャアンがいる。
    正直、巻き込みたくはないが、マチュが身を寄せる相手としてはうってつけだ。
    それにグラナダであれば、ジークアクスに対しても堅固な警護が期待できる。
    地球のドックとは比較にならない。

    「……悪くないかもしれない」
    エグザベは呟いた。
    「じゃあ、早く通信を復旧させて、輸送艦をゲットして月へ向かおう!」


    二人の利害が、奇跡的に一致した瞬間だった。

  • 98二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:54:12

    ここで好感度判定を。

    マチュ→ヒゲマンへの好感度110+dice1d10=8 (8)


    ダイスの結果に加えて、ヒゲマン変装効果で+10の補正が入ります。

  • 99二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 01:04:39

    地味に好感度高めの数字でるなぁ笑

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 06:26:46

    ヒゲなしヒゲマンが見たいからと、月に行く宣言するマチュがマチュらしい

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 07:33:45

    マチュ→ヒゲマンへの好感度110+8+補正10=128

    マチュはヒゲなしヒゲマンのことが相当気になっている様子。


    追記
    シャアとマチュのやりとり、髪型を変えてサングラスをかけて、偽名を使ってたけど周囲にバレバレだったのは、Zの時のシャア=クワトロ、っていうネタです。

    話はそれますが、シャア=シロウズはどうやってイオマグヌッソの建設現場に潜り込んだんですかね……。

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 07:35:18

    一方、ジオン公国にいるコモリ。

    一人留守を預かる彼女の元に、とんでもない報告が入ってくる。
    「地球のドックが襲撃されて、エグザベ君とマチュが行方不明!?」
    実際は、通信機器が壊されたために、コモリへ連絡できず、行く先も告げずにMSで出立したため行方不明扱いとなったものだが、事情を知らないコモリの衝撃は大きかった。
    「嘘、どうしよう……。とにかく中佐に連絡!」
    といっても、シャリア・ブルの方も潜入捜査中で、連絡手段は暗号の送受信のみ、リアルタイムでの確認もできない。

    (こんなの、私の手には余るよ……。お願いだからエグザベ君もマチュも無事でいて!)

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 12:15:44

    支援
    コモりん、みんな連絡取れないから、心配なんだね…

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 12:43:16

    話変わって、同じ頃、月面グラナダ基地にある、フラナガンスクール。

    フラナガン機関と同じ敷地内にあるこのスクールは、ニュータイプの能力育成の面と、士官学校としての面、両方を備えている。


    ニャアンは、スクールの廊下を歩いていた。
    次の授業まで少し時間がある。どこで時間を潰そうか。
    (やっぱり図書室かな……)
    最初は授業についていくのに精一杯だったニャアンだが、入学して一年近く経ち、ようやく最近余裕ができつつある。
    どうせなら、上のクラスを目指したいという気持ちも沸いてきた。
    (エグザベ大尉がプレッシャーかけてくるから)
    もちろんエグザベにそんなつもりは全くないのだが、「ニャアンならできる」という彼のニャアンに対する信頼は、たまに少しだけ重たく感じることもあるのだった。

  • 105二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 12:44:37

    ふと、廊下の向こうから歩いてくる人物に目が止まった。
    学生ではない。教授でもない。
    首に身分証をぶら下げているところを見ると、関係者ではあるようだ。
    何となく、その風貌には見覚えがあるような気がする。

    彼はこちらの姿を認めて近付いてきた。
    ニャアンの対人センサーが敏感に反応する。
    (知ってる人?……いやな臭いはしないな)
    ニャアンは立ち止まる。
    相手も立ち止まり、ニャアンに声をかけてきた。
    「久し振りですね、ニャアン君」

    その声に、ニャアンの記憶がよみがえった。
    「あ、もしかして、ヒゲマン、さん……?じゃ、なくて、シャリア・ブル中佐……」

  • 106二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 12:46:10

    ニャアンは彼と、2年前に地球で会っていた。シャリア・ブルに対しての、ニャアンの認識は「マチュがお世話になった人で、ジオンの高官」だ。
    ニャアンの今の立場では、さすがにあだ名では呼びにくかった。
    (……それに今、ヒゲないし。前とずいぶん雰囲気が違う)

    変装姿のシャリア・ブルは、人差し指を立てて唇に当てる仕草をすると、声を落とした。
    「すみません、その名は内密に。……今、時間はありますか?少し、お話ししましょうか」

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:49:54

    保守!相当上手く変装できたんだねヒゲマン…

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 20:13:50

    二人は構内の中庭に出て、ベンチに並んで座った。

    「学業の方は順調ですか?」

    「はい、まあ」

    「それは良かった。マチュ君とは連絡を取っていますか?」

    「ついこないだまで試験期間だったので、ここ最近はあまり……。」


    そういえば、マチュからの連絡は、シャリア・ブルの話題であることも多い。 dice1d3=3 (3)


    1 マチュは、あなたに会いたいってしょっちゅう言ってます

    2 マチュは、あなたともっと連絡とりたいって寂しがってました

    3 マチュは、もうそろそろあなたに会いに行けるかなって言ってました

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 20:31:03

    「マチュから、よくあなたのこと聞いてます」
    「私のことを?」
    「はい。ちょっと前に連絡とったときは、『こないだ二十歳になったし、もうそろそろ会いに行ってもいいんじゃないかな?どう思う?』って聞かれました」
    「……」
    シャリア・ブルの返事はなかった。
    「?」
    ニャアンは訝しげに彼を見る。

    「……それは、どうでしょう、まだ……少し、早いのでは……?」
    「早いとか遅いとかあるんですか?」
    「いえ、こちらの話です」
    シャリア・ブルの表情はあまり変わらなかったが。
    (……なんか、すごく動揺してる……?)

  • 110二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:14:45

    ニャアンからマチュの話題が出たところで、好感度判定をしておきましょう。


    ヒゲマン→マチュへの好感度 97+dice1d10=1 (1)


    ダイスの結果に加え、ニャアンからのマチュ情報の内容に応じて+15の補正が入ります。

  • 111二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:21:49

    ヒゲマン→マチュへの好感度 97+1+15=113

    ニャアンからのマチュ情報の破壊力が高過ぎましたw

  • 112二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:43:50

    お~、動揺してる動揺してる…w
    隠密(違)成功してるのに私事で動揺…なんか、らしすぎて(拍手
    しかも好感度にばっちり… んむんむ、よきかな

  • 113二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:31:00

    >>111

    こんなに自分に会いたいって積極的なマチュの話聞いたら嬉しくなっちゃうよね

  • 114二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 06:30:43

    20歳になって大人になったマチュ…、首を洗って待ってなきゃいけないよね中佐は…!

  • 115二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 07:46:51

    ここの展開で、是非この内容を書きたかったから、3が出て嬉しかった……!
    ダイス神ありがとうございます!

    続きです。


    その後はしばらく、当たり障りのない世間話が続いた。
    彼は数日前にグラナダへ来たのだという。
    (スクールには、何しに来たんだろう)
    探るような視線を向けるニャアンに、シャリア・ブルは笑ってみせる。
    「仕事のついでです。あなたが元気でやっているか、確認したかった」
    (嘘ではないんだろう)
    でも、それだけではなさそうだ。

  • 116二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 07:49:06

    シャリア・ブルは組んでいた足を解き、ニャアンの顔を覗き込む。

    「……ひとつ、聞きたいことがあります」

    ほんのわずか、口調の迫力が増した。

    「何か、フラナガン機関で不審なことを感じたりはしていませんか?どんなに些細でもいい」

    「不審なこと……?」

    「あなたは勘が鋭い。参考に意見を聞かせてください」


    ニャアンは考え込んだ。 dice1d3=3 (3)


    1 気になる場所がある

    2 気になることがあった

    3 ……特に何もない

  • 117二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 12:37:46

    ニャアンはしばらく考え込んでいたが、やがて首を振った。
    「ごめんなさい、特には……」
    「そうですか」
    シャリア・ブルは穏やかな様子に戻っていた。
    「いや、謝らないでください。何もなければそれが一番いい」

  • 118二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 12:39:33

    「何かあったんですか?」
    ニャアンはこわごわ尋ねた。
    「そうですね、少し確認したいことがありまして。さっき言ったとおり、仕事ですよ」
    シャリア・ブルは立ち上がった。
    「そろそろ行きます。会えてよかった」
    ニャアンもつられて立ち上がる。
    (マチュに連絡しとこう)
    マチュは、ニャアンがシャリア・ブルと会った話を聞きたがるに違いない。
    「ああ、マチュ君に連絡するのは少し待ってください」
    シャリア・ブルが先回りして伝えてくる。
    「実は、彼女とこちらの通信が傍受されていた形跡がありまして。今、新しい通信機器をエグザベ大尉が届けに行っているところです」
    「エグザベ大尉が……」
    「ええ。とにかく、今回来たのは極秘任務なので、通信の機密性が担保されるまでは、私が来ていることは言わないでおいてください。もちろん、他の人にも」


    (あの人がここに来た理由……マチュが関係しているのかな)
    去っていくシャリア・ブルの後ろ姿を眺めながら、ニャアンは思う。
    (本当に、何があったんだろう)

  • 119二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 18:41:43

    支援!

  • 120二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 20:40:04

    ニャアンと別れたシャリア・ブルは、彼女の様子に安堵していた。
    (ニャアン君が息災なようで何よりだ)
    ニャアンは、イオマグヌッソの事件の加害者ではあるが、シャリア・ブルらが描いたジオン転覆劇に巻き込まれた、被害者の一人でもある。
    ここに来た理由のひとつが、ニャアンの様子を見に来たというのも本当だ。
    彼はマチュとニャアンに対して責任を感じており、二人のためにできる限りのことはしてやりたいと考えているのだった。


    (しかし、彼女はジフレドのパイロットだ。あまり関わり過ぎて、彼女まで狙われるのはまずい)

  • 121二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 20:41:16

    シャリア・ブルがグラナダに着いて、既に数日経過している。
    身分証や滞在先の確保など、一通りの準備は終えた。
    そろそろ本格的に内部への接触を開始したい。
    今日スクールを訪れたのは、下調べの意味もあった。
    校内を回り、ある程度の目星をつけたシャリア・ブルは、コモリからの定期連絡を確認するため、一度帰ることにした。
    (もうそろそろ、エグザベ大尉がマチュ君と接触したはずだ)

  • 122二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:50:50

    まさか本人(マチュ)が直接月まで来ようとしているとは全然思いもしないヒゲマン(ヒゲなし)なのであった!これはこれで後が楽しみすぎる

  • 123二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:13:20

    ヒゲマンの変装姿がどんな感じか、イメージ図を書いてみました。
    0079時代からトレスして、髪型を少し短く、眉と目のあたりを0085風に修正して、メガネを追加し、髭をなくしてみると、こんな感じになりました。

    雑絵ですが、何となく雰囲気だけでも味わっていただければ……!

  • 124二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:14:26

    ちなみにこの絵に髭だけ足したのがこちら。
    やっぱり髭は大事!急にヒゲマンぽくなった!

  • 125二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:16:33

    続きです。


    ところが。
    コモリからの定期連絡を確認したシャリア・ブルは、予想外の内容に驚き言葉を失った。
    (地球のドックが襲撃を受けて、エグザベ大尉とマチュ君はMSと共に行方不明……!?)

  • 126二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:17:45

    (ジークァックスの待避が終わったところまでは連絡が来ている。MSと共に行方不明ということは、二人は地球のどこかに潜伏している可能性が高い)

    しかし、相手がまさかこのような強硬手段に出るとは。
    (敵はやはり地球にいるのか?)
    フラナガン機関に何かあると感じた自分の見込みは外れていたのだろうか。

  • 127二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:19:53

    傍受されようがどうしようが、マチュに連絡して無事を確認したかった。
    しかしマチュの連絡先が入っているスマホは公王庁に置いてきてしまったし、新しいスマホには連絡先を入れていない。
    (ニャアン君に連絡を頼むか……いや、迂闊に連絡した結果、二人の居場所が敵に発覚したらどうする)

    シャリア・ブルは大きく息を吐いた。
    今、自分は冷静ではないようだ。

    (……考えていても仕方ない。ここはマチュ君とエグザベ大尉を信じましょう)

  • 128二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:30:40

    画像がボケボケだったので、2つのイラストを並べたのを加工してサイズを小さくしてみましたが、これで大丈夫でしょうか……

  • 129二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 08:23:00

    >>128

    絵お上手ですね…!全然雰囲気ちがう…!


    部下とマヴが行方不明だと、さすがに気が気でないよね…

  • 130二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 12:59:55

    ニアミスか月で再会するか、さあどっちだ…とわくわくが止まらない
    おぉ~~~…  ひげナシだとかなり若く見えるってのが補強されたぁ
    ヒゲマンじゃないけど…

    で、おちつけヒゲなしヒゲマンw

  • 131二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 13:48:31

    絵は、自力で書いたというか、トレスペーパーで公式絵をトレスして、ちょこっと変えただけなんです……
    ペイントソフトとか持ってないので、これが限界でした……

    書いてみて、ヒゲマンの本体はヒゲだってことがよく分かりましたw

  • 132二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 13:49:40

    続きです。


    一方こちらは地球のマチュとエグザベ。

    「月へ向かう」という共通の目標ができた二人だが、そのために、まずは秘匿回線用の通信機器を手に入れる必要があった。

  • 133二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 13:51:29

    「その通信機器というのは軍需用だな。開発はジオニック社か。型番は?」
    エグザベがシャアに型番を伝えると、彼は頷いた。
    「最新式だな」
    「よくご存知ですね、そのとおりです」
    「アマテ嬢の持っている通信機器は、同じくジオニック社のポータブル版だな。少し見せてくれ」
    シャアはマチュから通信機器を受け取り、しばらく確認していたが、再びエグザベに尋ねた。
    「もしも新たな機器を手に入れたとして、先方と連絡をとるには通信の設定が必要だが、そちらは大丈夫なのか?」
    「それは、多分僕ができると思います」
    「……なら何とかなるかもしれん」
    「さすがクワトロさん!」
    マチュが身を乗り出す。
    「本当ですか?でもどうやって……」
    「この通信機器を改造して、追加で別の通信機を取りつける。音声や画像は無理でも、暗号でのテキスト通信程度なら可能になるだろう」

  • 134二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 13:53:22

    「ただ、改造するにしても、部品が足りんな」
    シャアは、マチュの傍らにいるハロに、ちらりと視線を走らせる。
    ハロは怯えてマチュの背後に隠れてしまった。
    「ハ、ハロはダメだよ、クワトロさん」
    「分かっている。だが、特殊なパーツも必要になるぞ。一般に流通してはいないかもしれん」
    「部品かー」

  • 135二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 19:14:57

    怯えてるハロ可愛い

  • 136二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 20:42:54

    マチュは一旦考え込んだが、すぐに、あることを思いついた。
    「……あ、『デュエル』の賞品にあったりしないかな。ちょっとパソコン借りるね」
    言いながら、ノートパソコンを引っ張り出して操作をし始める。

    耳慣れない言葉が出てきて、エグザベは戸惑った。
    「その、『デュエル』っていうのは?」
    マチュはパソコンの画面から目を離さず答える。
    「あー、クラバの地球版みたいなやつだよ」
    「クラバって……サイド6でやっていた、あのクラバのことか?」
    「うん、ほら」
    彼女は、パソコンでサイトを開くと、エグザベに画面を向けてみせた。

  • 137二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 20:52:48

    デュエルは、地球上で行われている、MSを使用した非合法の賭け試合だ。
    ただ、場所の確保が難しく、宇宙と違い重力もあるので、クランバトルのようなM.A.V.戦ではなく、1対1のMS戦となっている。

    「だから『決闘(デュエル)』。ブレードアンテナ……MS頭部につける、デュエル用のツノを先に吹っ飛ばした方が勝ちだけど、まあ、お互い武装してるから、結局何でもありだよ」
    パソコンを自分の手元に戻して何やら検索しつつ、マチュは説明を続ける。
    「MSのパイロットの需要、結構あるんだよね。たまに、請負で試合の代行してる。まあまあいい稼ぎになるよ」
    「パイロットの代行……」

  • 138二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 20:59:11

    「賞金のほかに賞品もあってさ、基本ジャンク品なんだけど、レアなガジェットも混ざってて、逆にお金出しても手に入らないって、それ狙いの依頼客も多いんだ」
    マチュはパソコンの画面を遷移して、賞品を探し始めた。
    シャアはマチュの後ろからパソコンの画面を覗き込む。
    「ふむ、これなどはよさそうだ」
    デュエルの賞品の写真を指差した。
    「説明画面を開いてくれ。……ああ、これは改造に使えそうだ。欲しいな」

  • 139二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 21:17:14

    「あ、ちょうど対戦相手募集中じゃん。今回は自前で参加だから、参加費用とMSはこっちで用意しなきゃね」
    マチュはさっそくパソコンに何やら打ち込み始めた。


    急な展開についていけなかったエグザベは、ここでようやく我に返った。
    「ちょっと待ってくれ……!」
    思わず立ち上がり、悲痛な声を上げる。


    「まさか……、出る気じゃないだろうな!?」

  • 140二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 21:25:25

    マチュはパソコンから目を離してエグザベの顔を見上げた。
    「だって、早く通信復旧させたいし」
    「ダメだ、危険すぎる!何のためにジークアクスを待避させたと思ってるんだ」

    「えー、でもさ、急がないと、他の誰かとマッチングしたら参加できないよ?次同じ賞品が手に入る保障ないんだから、今決めないと」
    マチュはパソコンの画面を示しながらエグザベに言う。

  • 141二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 21:28:07

    「だからといって、こんな状況で……」

    「それとも、あんたが出る?」

    マチュに言われてエグザベはたじろいだ。

    「僕が!?」

    「今MS持ってるの、あたしかザべしかいないんだから、選択肢はそれしかないじゃん」

    「うぐ……」


    さて、どちらが出場する? dice1d2=2 (2)


    1 マチュ

    2 エグザベ

  • 142二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 21:37:44

    シャリアはマチュを縛ることはしないと思うし、自由にさせるというモットー的なのは変わらないと思う。
    でもこれからの関係を考えると、やはり心配したりとか止めなくてはとかのせめぎ合いや揺らぎで苦悩しそうしてほしい。
    続編ありがたいです。脳みそが満たされます…。

  • 143二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:20:51

    エグザベ君がまた苦労してる…
    でもそこが一番良い味でるからしょうがないよねエグザベ君

  • 144二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:20:09

    不憫なザベ君はザベ君でイメージあるが、自分の目の前で民間人が違法MS戦をするのを止める義務があると思ってた場合も、それはそれで軍人としての自覚あるザベ君らしいなと思うダイス結果

  • 145二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:24:45

    ダイス神の素敵なお計らいだ…

    さて、どういう変化に結びつくかな

  • 146二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 07:19:09

    今回はエグザベ君の活躍が凄いな

  • 147二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 08:14:05

    今回のダイス、エグザベ君にめちゃくちゃ片寄ってますね……。
    一体どうしたんでしょう???

    一応追記。
    決闘(デュエル)の元ネタは、ガンダム水星の魔女から。
    ギャンは頭部にブレードアンテナつけるのちょっぴり大変そうです……。

    続きです。


    「大丈夫だって!」
    マチュは呑気なものだ。
    「相手もまさか、こっちがデュエルに参加してるなんて思わないよ」

    「……言っとくけど、僕と中佐は君のジークアクスのクラバ1戦目から、全部中継で見てたんだからな」
    「それでもほら、見つかるまでけっこーかかったじゃん」
    実際は、シャリア・ブルはかなり早い段階で居場所の目星をつけていたようだが、二人は知る由もない。

  • 148二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 08:15:20

    「では、念のため、別の隠れ家に移れるように準備しておくか」
    シャアはマチュの発言にもあまり動じず、手慣れた様子だ。
    (この人とマチュが普段している『仕事』って、一体何なんだ……?)

  • 149二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 08:24:20

    「賞品ゲットしたらすぐに雲隠れすれば平気だって!」
    マチュはそう言ったが。
    「いや……やっぱり君は出たらダメだ」
    (今回の僕の任務で最優先すべきは、マチュの身の安全の確保だ。ジークアクスを人目に晒す危険をおかすわけにはいかない)

    エグザベは断腸の思いで決断する。


    「君が出るくらいなら、僕が出場する!」

  • 150二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:51:38

    保護対象に危険なことされるわけにはいかないよな
    頑張れエグザベ君…!

  • 151二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:06:54

    翌日。

    ギャンに乗ってデュエルの会場で待機するエグザベは、今更ながら自問自答していた。
    (……思わず自分が出ると言ってしまったが、本当にこれでよかったのだろうか?)

    今回のバトルゾーンは荒野。随所にMSが隠れられるくらい大きな岩が点在しており、見通しはやや悪い。
    地面は砂地で足場もあまりよくなかった。
    (相手のMSは、ザクか……。機動力はこちらの方が上だな)

  • 152二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:08:09

    一方マチュは、隠れ家でシャアと二人、デュエルの中継開始を今か今かと待ち構えていた。
    「あのギャンは、エグザベ大尉の専用機だろう?MSの腕は相当のものと見たが」
    「あたし、ギャンには包囲されてムカついた思い出しかないんだけど、ヒゲマンがザべのことめっちゃ褒めてるのは聞いたことある。あっ、そろそろ始まるよ」

    開始までのカウントダウンを見ながらマチュはソワソワし始めた。
    「あー、やっぱりあたしも出たかったなー。デュエル始まるの見てると、ウズウズする!」
    「アマテ嬢、少しは落ち着け」

  • 153二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:09:32

    画面が切り替わり、遂に戦闘が開始した。


    結果はどうなる? dice1d100=70 (70)


    30以上で圧勝、80以上なら後に伝説の一戦と言われる

    ただしゾロ目だと、まさかの負け

    それ以外は普通に勝利

  • 154二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:23:26

    伝説の一戦には届かなかったけどさすがエグザベ君

  • 155二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:11:04

    まぁあんまり派手に瞬殺すると目立つもんね。
    え?そもそも専用色のギャン?うん…そうね…

  • 156二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:22:38

    シンプルに強いからなぁ…
    色はまぁ…塗り直してる暇なかっただろうしやむなしw
    目立って足ついてもジークアクスが出るよりは… うん、たぶん

  • 157二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:43:10

    エグザベは目視で相手を確認する。
    (そこまで距離はないな。とにかく、できるだけ早く終わらせよう)
    相手は岩場の陰に隠れながら、こちらの様子を伺い近付いてくる。先手必勝、とばかりにマシンガンを撃ってきた。
    ギャンは全身をひねりながら後方伸身宙返りで見事に初撃を避け、着地した瞬間にランスを突き出して相手の懐に飛び込んでいく。

    「地球の重力であの動きができるとは、やるな」
    「あんな格好いい避け方する必要ある?」

  • 158二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:44:26

    向こうが構え直すより早く距離を詰める。
    すれ違い様、勝敗は一瞬にして決した。
    ザクの頭部のブレードアンテナは見事に打ち落とされ、宙を舞って地面に突き刺さった。
    ギャンの実際の攻撃はランス一撃のみで、相手は最後、全く反応できずに終わってしまった。

    画面には勝敗結果が大きく表示され、間もなく中継は終了した。
    「おおー、勝った勝った」
    マチュは画面の前で拍手した。
    「実力が違いすぎたな」
    「これ、バズっちゃうんじゃない?」
    「かもしれんな」
    マチュは早速デュエルのサイトの掲示板を見てみる。
    予想どおり、今の試合についての書き込みが急増していた。

  • 159二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:47:15

    賞品を手に入れたエグザベは、一目散にマチュたちの元へ帰ってきた。
    (こんな非合法のバトルに参加したなんてバレたら大変なことになる……。何とか隠しきれるといいんだが)

    「あっ、ザべ、おかえりー」
    「ただいま」
    「圧勝だったじゃん」
    「仮にもこんなところで負けるわけにはいかないだろ」
    そう言いながら、エグザベはマチュの見ているパソコンの画面に目を止める。
    「……何を見ているんだ?」
    「あー、これ?さっきのザべの試合のリプレイ。動き研究してる」
    「録画してたのか?」
    「ううん、ネット上のやつ」
    「はあ!?嘘だろ!?」
    エグザベは慌ててマチュからパソコンを取り上げた。マチュが呑気に言う。
    「動画、めっちゃ拡散してるよ」
    「冗談じゃないぞ……」

  • 160二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:48:37

    「さすがにあれは目立ちすぎだ、大尉」
    「いや、長引くほど露呈するリスクが高まるかと……」
    エグザベの目論見は、完全に逆効果だったようだ。
    「これ、任務だって言って上に信じてもらえるのか……?」
    「連絡取れるようになったら、ヒゲマンにもみ消してもらいなよ」
    エグザベはがっくりと肩を落とした。
    「はぁ……また中佐に借りができてしまうな」

  • 161二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:58:02

    皆さん、読みが鋭いですねww

    どっちにしろ目立つので、ド派手に勝ってもらいましたw

  • 162二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:55:00

    勝ったのに目立ちすぎて
    空回りしてるエグザベ君が実にエグザベ君…
    だがそこがいい

  • 163二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:01:17

    まぁ地味に戦えってほうが無理に近い難題だと思いますw

    さすがマチュ、しれっとのたまってるw
    ザベ君、今更借りとか気にしなくていいと思うよ~
    …まだ事件は続いてるんだし

  • 164二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 06:45:17

    中佐なら動画見たいとかいいだしそう

  • 165二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 07:57:39

    何はともあれ、これで秘匿通信を復旧できそうだ。
    部品が揃っている部分については、シャアが一昨日から改造を進めてくれている。
    おかげで、ここからは思ったよりも時間がかからなそうだった。

    エグザベから渡された通信機器を提供してしまったので、マチュは結局どこにも連絡できていない。
    (月に行くなら、ニャアンにも連絡しておきたいなぁ)

  • 166二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 08:00:01

    数時間後。
    「……ひとまず完成したぞ」
    シャアが完成した通信機器を持ってきた。
    持ち運ぶにはやや苦労する大きさと重さだが、この際贅沢は言っていられない。
    「量子暗号化の方は問題ないだろうが、鍵生成の方法がネックだな。相手方の認証が上手くいくか。エグザベ大尉、設定してみてくれ」
    「はい、分かりました」

    エグザベはしばらく難儀していたが、やがて。
    「……つながったみたいだ」
    「ホントに?やった!」

  • 167二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 08:03:53

    少し更新ペースが落ちそうです。

    すみません、気長に待っていただけると助かります……!

  • 168二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 12:22:12

    支援!
    お疲れさまです、ご無理なさらずに…!

  • 169二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 15:57:44

    ご無理なさらず!続きを楽しみにゆっくりと待ってます!

  • 170二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 21:40:34

    その頃、ジオン公国。
    ここ数日、コモリは執務室に詰めっぱなしだった。

    地球のドックが襲撃されたことをシャリア・ブルに連絡した後、彼からは
    『二人は地球のどこかに潜伏している可能性が高いから、落ち着いて報告を待つように』
    という返事があった。
    ややパニック状態だった彼女は、その返事を見て、ようやく少し冷静になることができた。

    が、やはり、居ても立っても居られず、少しでも通信機器の前を離れるのが不安で、ずっと張り付いていたのだった。

  • 171二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 21:42:49

    疲れてデスクに突っ伏していたコモリだが、ふと傍らを見て、通信機器が信号を受信していることに気付く。

    「これは……!!」
    思わず機器に飛びついた。
    待ち望んでいた、地球からの連絡だ。

    「やっと来た!よかったー!遅いよ、もう!」
    口調こそ怒っているが、コモリは心の底から安堵した。

  • 172二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:09:36

    チマチマすみません。
    続きは明日上げます。

  • 173二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 01:03:21

    コモりんが心の底から心配してるの伝わってきてとても良い…

  • 174二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 06:43:31

    ほしゅ コモりん可愛い…

  • 175二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:48:11

    どうやら受信許可をしないと、連絡を受け取れないようだ。
    急いで受信可設定を行うと、通信機器にどんどんデータが送られてくる。

    「うわ、どんどん届くな。テキストデータしか送れないのか……」
    大量に送られてきた通信に一通り目を通して、内容を把握する。

    「要は、グラナダ行きの艦船を探してほしいってことね」
    手元に書類を引き寄せて、ペラペラめくりつつ、パソコンのシステムを立ち上げた。

  • 176二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:49:18

    「とりあえずいくつか候補を探して……。ジークアクスって、今登録どうなってるんだろ?艦船のMS搭載許可出るのかなー」
    ぶつぶつ呟きながら、手際よく探していく。

    「とりあえず、一度エグザベ君に返事して……。あ、中佐も心配してるだろうから、連絡しておかなきゃ!」

  • 177二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 13:07:57

    続きは夜に上げます。

    毎回言ってますが、いいね、感想、保守、支援ありがとうございます!
    とてもとても励みになります!

  • 178二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 19:11:40

    ほしゅ!
    やっと中佐も、マチュ達の安否が確認できてほっとできる…!

  • 179二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 21:34:10

    コモリからの返信が地球に届いたのは、少し時間が経ってからのことだった。

    「コモリンから返事来た?」
    「ああ。僕たちは行方不明扱いになっていたらしい。だいぶ心配をかけてしまったな」
    「急いで逃げてきちゃったもんね。月行きの艦船は?」
    「今探してくれている。あとは僕たちが月へ行くことを、中佐に連絡しておいてくれるそうだ」

    コモリの返信を見ながらエグザベは安堵する。
    ようやく目処がたちそうだ。

  • 180二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 21:35:29

    「あ、ヒゲマンにも連絡するの?じゃあさ、あたしが会いに行くって言ってたって伝えといて!」
    「だから私用通信には使えないって言っただろ」
    「いーじゃん!ヒゲマンならそんな細かいこと言わないよ」
    「中佐なら……、いや、ダメなものはダメだ!」
    一瞬考え込んだエグザベだったが、マチュの言葉には踊らされなかった。
    にべもなく断られたマチュはたちまち膨れっ面になる。
    「ケチ!」
    「僕たちが月に向かうって報告はコモリ中尉がしてくれるんだから、一緒じゃないか」
    「全然違う!もー、ザベは分かってないなー」

  • 181二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 01:00:05

    そこでそういっちゃうのがザベ君だなぁ…w
    同じじゃないんだよ~? くくっ…

  • 182二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 05:14:52

    ふくれっ面マチュは可愛くていいものですね…

  • 183二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:25:51

    >>82

    ムフフ...違うよエクザベ君...理由はね^^

  • 184二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:28:10

    一刻も早くヒゲマンに会いたいマチュは、猪突猛進気味だけどそこがいいよね

  • 185二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 13:50:16

    コモリの手配は早かった。
    その日のうちには月へ出立する目処が立っていた。

    『ちょうど明日、グラナダに向かう艦船があるからそれに乗って。MSの搭乗許可も2台分申請済みだから』

    地球のジオン占領地を経由して艦船を探すと時間がかかるので、グラナダから地球に来ていて、ちょうど帰還する輸送艦を探してくれたのだ。
    ピックアップ場所も、MSで向かえばここからすぐだ。

  • 186二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 13:59:48

    早い手配はありがたいが、急な話に2人は慌ただしく支度する。
    「通信機器、コックピットに乗る?」
    「ギリギリだが、何とか」

    2人がバタバタ準備していると。
    通信機器の改造を終えた後、パソコンでずっと作業をしていたシャアが声をかけてきた。
    「そういえば、ドックを襲った犯人だがな、実行犯は判明したぞ」
    エグザベはビックリして、準備の手を止める。
    「分かったんですか!?」

  • 187二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 14:01:26

    「MSで襲撃したのはこの組織のようだ。ダークウェブ上で、犯罪行為の請負をしている奴らだな」
    マチュはパソコンの画面を覗き込みながらシャアに尋ねた。
    「どうやって特定したの?」
    「報酬のやり取りをしている履歴を発見した。時間、場所や手口から見て、ほぼ間違いないだろう。だが、依頼をした側は、手繰れなかった。調べるには時間がかかるな」
    「そいつらを捕まえたら分からないかな?」
    「難しいだろうな。とかげのしっぽ切りで真犯人は逃げ切ってしまうだろう。フラナガン機関にサイバー攻撃を仕掛けたのも、同じ組織の可能性が高い」
    「それで、アクセス元が地球だったのか……」
    そもそもそれがきっかけで、エグザベは地球に来たのだった。
    アクセス元は分かったが、結局真犯人の所在は不明のままだ。
    「依頼元の方は、もう少し調べてみよう。分かったら連絡する」
    「ありがとうございます」

  • 188二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 16:14:20

    >>181

    >>183

    エグザベ君無頓着ネタをちょこちょこ入れてるので、突っ込んでもらえて嬉しいですw

  • 189二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:32:01

    翌日。

    「本当にお世話になりました」
    エグザベはシャアに敬礼しかけたが、彼の言葉を思い出して、慌てて敬礼はやめて頭を下げた。
    「大したことはしていない。シャリア・ブルによろしく伝えてくれ」

    ハロを抱えたマチュはシャアに挨拶する。
    「じゃあクワトロさん、行ってくるね」
    「アマテ嬢、早く戻ってくるといい。仕事の手が足らんし、ララァも寂しがる」
    「うん、ララァにもよろしく」

    シャアに見送られ、マチュたちはMSで出発したのだった。

  • 190二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:43:47

    ちょうど区切りがよかったので、次スレを立てました。

    引き続きよろしくお願いします。


    【CP・閲覧注意】ヒゲマンから連絡が来ない……Part4【シャリマチュ】|あにまん掲示板立てました。bbs.animanch.com
  • 191二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:50:10

    >>190

    次スレ立て乙です!

    遂に月に行くマチュとエグザベ君で、いつヒゲマン(ヒゲなし)に会うのか続きが楽しみです!

    無事完走できる事をダイス🎲に祈って!

  • 192二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 03:07:53

    >>190

    うぉぉぉぉ!?

    次スレたてお… 保守はぅ(おちけつ

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