【閲覧CP注意】エグザベ「急にニャアンがこちらに来るとは驚いたよ」3【エグニャア】

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:11:16

    ベッドの上で冷静さを失い、震えるニャアン。
    エグザベはそんな彼女を見つけ、落ち着かせようと抱きしめる。
    それは尚更互いの『罪』の認識を際立たせることとなり。

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:13:10
  • 3二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:28:18

    3スレ目となりました
    引き続きどうぞよろしくお願い致します
    後程再開します

  • 4二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:36:07

    スレ立て乙です
    楽しみ

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:47:33

    有難う御座います
    再開します

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:48:54

    「本当だった。あなたの言うことは」


    「ニャアン?」


    「私は……本物だった」

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:49:58

     ニャアンは泣き笑いながら言う。


    「本物の悪魔だった」

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:54:56

    「君は、人間だよ」


     エグザベは即座に言った。

     それだけは、その言葉だけは彼女に言わせてならないものだったから。

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 20:58:56

    「……やめて」


     だが、エグザベの言葉にニャアンは急に冷静さを欠いたようになる。

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:12:49

    「人間だ」


     エグザベは、繰り返す。


    「人間であり……ごく普通の、女の子だ」


    「やめて!」


     ニャアンが叫ぶ。

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:25:07

    「ニャアン……」


    「わ、私は、悪魔」


     ニャアンの声は、どこか怯えを帯びていた。

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:33:22

    「ニャアン」


    「悪魔だから、私は、そういうことが出来たから」

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:47:26

     心を、守ろうとしている。

     エグザベも理解する。

     自分を、そういう存在だとすることで。

     だから、『そういうこと』をやってもおかしくないのだ。

     そう思おうとしている。


     ……あの日と、同じように。

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:54:56

    「落ち着いてくれ、ニャアン」


    「あ、いや、ち、違……だから、私は、そうじゃなくて」


    「おい、ニャアン!?」


     エグザベは、ニャアンの両肩を掴む。


    「ち、違うんです」


     ニャアンの目は、こちらを見ていない。

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:13:02

    「ひっ……」


     彼女の声は、怯えに満ちていて。


    「そういうことじゃ、無かったんです」


     まるで、遠くの誰かに向かって言っているようで。


    「そういうつもりで、私は、あなたたちを、ノンダ訳じゃ」


     まるで許しを請うように。


    「だからもう……許して……!」


  • 16二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:01:12

     そこで、ニャアンが急に静かになる。

     そして、つぶやく。


    「……ウソでした」


    「ニャアン」


    「許して」


    「ニャアン!?」


    「認めますから……正直に言いますから、許して」


     ニャアンは、哀願する。


    「私は……あなたたちを、そうしたくて」


    「ニャアン!」


     エグザベは、もう一度ニャアンを抱きしめる。

     ニャアンが、びくりと震えた。

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:08:20

    「……すみません」


     ニャアンの声が元に戻っていた。


    「本当に、すみません」


    「……大丈夫だ」

     エグザベはただそう言った。

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:11:51

     エグザベにも、わかっていた。

     何が、彼女を、ここまで苦しめているのか。


    「……私は」


     ニャアンは、絞り出すように、言葉を繋ぐ。

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:38:27

    「私は……シュウちゃんに会いたくて」


    「言わなくていい」

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:40:12

    「それに……そうすればマチュも」


    「言わなくていい」

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 23:41:39

    「そうすれば……取り戻せると思って」


    「言わなくていい」

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:03:10

    「あの時間が……取り戻せると思って」


    「言わなくていい」

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:04:11

    「ただ楽しかった時間に、戻れると思って」


    「言わなくていい」

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:05:15

    「全てが……取り戻せると思って」


    「言わなくていい」

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:08:02

    「私は……ただ、私自身が、楽になりたくて。それで、私自身が、助かりたくて」


    「大丈夫だ、言わなくていい」

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:10:15

     エグザベは、ニャアンを制止しようとする。

     彼女が何を言おうとしているのか、理解しているから。


    「私は、私の為に、あの日、引き金を……」

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:21:22

    「……私は」


    「ニャアン」

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:22:25

    「私は……私の欲で、あそこにいた人々、全員を」


    「ニャアン!」


     エグザベは、ニャアンをもう一度、より一層強く抱きしめた。

     それ以上、続けて欲しくなかった。

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:36:58

    ひとまずここまでです
    ここまでお読み頂き有難う御座いました

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 02:35:24


    もうニャアンギリギリじゃないのよ…

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 12:13:06

    魂に引っ張られてる状態?

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:15:46

     エグザベ自身、あまり考えないようにしていたことがある。

     事実上、ニャアンの行為を最後の一線として、引き起こされた、その被害の実態。


     事故の類として処理されたア・バオア・クーの案件。

     アルテイシア政権下で行われた補償作業について、エグザベも軍関係者である以上多少は情報に触れる機会もあった。

     自然に、その実態もある程度把握『できてしまって』いた。


     また、軍事要塞の出来事ということで、オフィシャルにはある程度の情報管制はなされてはいたが、それでも、関係者のあまりの多さの故に、サイド3でも多数のマスメディア報道がされた事象でもあった。

     興味本位のサイド6や地球のマスメディアについてはもっと言うまでもない。

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:20:30

     そもそも、ア・バオア・クーは永久要塞化された軍事施設である。

     内部には工場施設もある。


     つまりそこは。

     それこそ軍人だけではなく、各種非戦闘員スタッフ。

     そして状況によってはその関係者すら『居住』しうる施設であり。

     ……言い換えれば、一種の都市機能すら持たされた場なのであり。

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:29:12

     ……そして。

     ならば……それらの報道を、情報を、ニャアンが見聞きすることも当然あったのだろう。


     地球でのマチュやニャアンの存在は秘匿できたとしても、彼女らに『入ってくる』情報は当然制御できるものではない。


     多数の報道。マスメディアによって盛り上げられた悲劇。軍人。非戦闘員関係者。民間施設。学校だってあったかもしれない。

     それらの一つ一つが取り上げられ、映像として配信されることもあったのかもしれない。


     果たしてニャアンは、どこまでそれらを『知った』というのだろうか。

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:15:34

     きっと、まだ、ただの戦闘行為なら、良かったのだろう。

     もしくは、純粋に、ジオン公国軍突撃機動軍司令キシリア・ザビの命令を実行しただけなら、良かったのだろう。

     それなら、ニャアンはただ、引き金を『引かされた』だけの存在。

     悪逆非道なキシリア・ザビの甘言に唆されただけの哀れな民間協力者。

     そもそも、それが、純粋な任務としての行為なら。

     その被害のあまりの大きさにショックを受けることはあっても、それでも、そこまでだったのかもしれない。

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:27:34

     ただ、ニャアンは。


     エグザベの腕の中で嗚咽する彼女は。

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:28:37

     かつて、何らかの安息を感じていたであろう世界から『置いて行かれてしまった』彼女は。

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:30:21

     今、彼女自身が認めてしまったように。


    『自分の為に』引き金を引いた。


     きっと、それが。


     尚更彼女を、苦しめている。

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 19:01:15

    「……罰して」


     ニャアンがぼそりと言った。


    「一番初めに、私を恨むべきは、あなただから」


     その声は、むしろ哀願で。


    「だから……あなたが、せめて、あなたが、私を、罰して」


     そう言いながら、エグザベに、寄りかかってくる。

     彼女の吐息を感じる。

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:48:19

    悲しい・・・

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 00:05:11

     彼女にとっては。

     エグザベに対しての罪があり。

     そこからすべてがうず高く積みあがった。

     だから、まずその最初を、そういうことなのだろうか。


     エグザベは動かない。

     動けない。


     彼女の苦しみそのものが。

     そもそも、エグザベ自身の罪で。


     だから、罰せられるべきは彼女ではなく。


    「少尉」


     ニャアンは、体を押し付けてくる。

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 02:05:20

    罰としてそんなことやったら駄目だよ……
    幸せになれよ……

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 03:42:42

    まあでも、心理的な問題として、罰を求めてる人は苦しんでるからどうにかしないと潰れて暴走するからな……。なんとか丸く収めるには……。これはエグザベ君側にもニャアンに『罰』を与えてもらうとか……。というかエグザベ君側も深層で、罰を欲しがってるだろうコレ。

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 12:42:53

    ニャアンだけじゃなくエグザベ君も気持ちを吐き出してほしいな

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 19:17:41

    頼むから幸せになってくれよ……

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 19:34:46

    「……心配しなくていいよ」


     急にニャアンは、どこかふざけた口調で言う。


    「どうあってもあなたに迷惑をかけるつもりはないから。まぁ、私、そういうバイトはしてこなかったから、少尉の期待には沿えないかもだけど」


     そんなことを言いながら、こちらの首に腕を絡め、寄りかかってくる。

     彼女の体の柔らかさと、体温を感じる。

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 19:47:05

    「……やめてくれ」


     エグザベは悲しそうに制止した。

     ……バイト。

     朴念仁であり、かつてそのような冗談を投げかけられても意味がわからなかったようなエグザベであっても、流石にニャアンが何を言おうとしてるのは理解した。

     彼女が、そのように慣れた女であると、振舞おうとしている意図も。


    「そういう言い方をするのは……やめてくれ」


    「他の言い方の方が良かった?」


     ニャアンが、少しだけ煽るように言う。

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:00:18

    「……好きにしていいから、抱いてよ」


    「ニャアン」


    「──抱いて」

     ニャアンは、エグザベの耳元でささやく。

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 02:07:08

    エグザベはどう答える…?

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 09:01:51

    応えて苦悩するエグザベ君も見たいし、説得してその上で愛を伝えるエグザベ君も見たい。ただ応えてあげないとニャアンが更に苦しむ可能性もあると言った上で、ちょっとニャアン自身がある意味勘違いしてる事があるのに気付いてしまう。

    いえ、男性って追い詰めると、心理的というか生物学的にナニが○たなくて活用不能になる事態、よくあるからね。彼が仮にその気になっても、ここまでの精神状態だとヤバくないかな。

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 16:44:03

    エグザべが次に発する言葉がニャアンの明暗を分けかねないという緊張感……

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 16:50:12

    罰だけならエグザベでなくてもいいわけでニャアンは罰と共に許しを欲してるように見える
    罪を自覚したならそれこそが罰とも言えるのでエグザベにはなんとかニャアンに許しを与えてほしい

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:32:38

    「……君の罪は」


     耐え切れない何かを感じて、エグザベは叫ぶように言った。


    「少尉?」


    「君の罪は、僕の罪だ」


     ニャアンを強く抱きしめながら、繰り返す。

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:34:09

    「僕の罪なんだ」


    「……何を言ってるんです、少尉」


     ニャアンが楽し気に言う。

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:38:51

    「君は過去を否定するなと言ったな」


    「……」


    「君と、僕との出会いを、否定するなと言った」


    「……」


     あの日の彼女を思い浮かべながら、エグザベは、続ける。

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:45:13

    「だから否定はしないよ。僕が君をジオンに迎え入れた事。僕が君に訓練を施したこと。結果、君はあの戦いに出向き、そして、ああなった」


     エグザベは、一つ一つ思い浮かべながら、続ける。


    「それは、───全部認める」

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:46:38

    「……」


    「それを、君に謝罪することはしない」


    「……うん」


     その彼女の短い返事は、少しだけ安堵があった。

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:53:44

    「……だからだ」


     エグザベは、僅かに目に涙を浮かべながら言った。


    「だから、それは、全て僕の罪なんだ」


    「……何故そうなるんです、少尉」


     ニャアンの言葉には、戸惑いと反感があった。

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:57:27

    「罰せられるべきは、僕なんだ」


    「意味が通りません」


    「君に罪を負わせた。君は自分に罪があるといった。だからこそ罰が必要だと言った。それこそが」


     そう、それこそが。

     そうやって、彼女をこの状況に追い込んだことこそが。


    「僕の罪だ。罰せられるべき、僕の罪だ」

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:02:52

    「……変な話になりました」


     ニャアンが言う。


    「私はこんなに辛くて。早くあなたに罰して欲しいのに。あなたは、罰が必要なのはあなた自身だって言う」


    「……ニャアン」


    「……ちょうど良くないですか」


    「ニャアン?」


    「考えてみてくださいよ。好きでもない女を抱くなんて、罰ゲーム以外の何物でもないでしょう?」


     そう言ってから、ニャアンは少しだけ辛そうに眼をそらした。

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:39:01

    このレスは削除されています

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:41:12

    「……ニャアン」


    「……」


     好意を向けられていない女だ、と認めることが辛いのか。


     ……それとも、そもそも自分の求めに、いくらかの矛盾が含まれていることに気づいたのか。

     たとえ彼女にとっての『罪』の始まりに関わるとしても。それでも、自分でなければならないとは、どういうことなのか。


     ……ただ、それは、想像である。

     エグザベは、そこで己惚れられるほど、自分に甘くはなれない。


     ニャアンは、目をそらしたままで。


     彼女の気持ちは、どこにあるのか。

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:50:25

    『罰』として関係を持ってしまったら多分エグザベはもう以前のようにニャアンと話はできないから……というか今の段階でももう十分やばいから……
    たぶんニャアンからしたらもう今夜しかチャンスがない
    そしてそれは果たして何のチャンスなのか?罰してもらうチャンス?諦める前に愛されるチャンス?

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:41:37

    「罰して」


     いつの間にか、ニャアンは、震えていた。


    「……どうにかなりそう」


     多分、それは、嘘ではなく。


    「せめて、あなたに」


     本当に罰されたいのか。

     ただ、繋がりを求めているだけではないのか。

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:51:07

    「あなたは私に幸せになって欲しいんですよね?」


    「……ニャアン」


    「……だったら、罰して。抱いて」


     その声は、もはや、哀願で。

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:00:01

     幸せと罰。

     繋がらない筈の言葉。

     それをニャアンはまるで等価のように語る。


     ただ、いずれにしても。

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:01:55

    「出来ない」


    「少尉……!」

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:12:00

    「出来ないよ。『罰』として君を抱くなんて」


    「……」


     彼女の顔が、絶望に染まりかける。

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:33:58

     その時、エグザベは、突如、ニャアンの唇を奪った。


     彼女が一瞬目を見開く。


    「─────────!」

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:55:16

    「…………」


     だが、そのまま、ニャアンはそれを受け入れる。

     ただ、彼女のぬくもりと、湿りを感じる。

     微かな、石鹸の香り。


     腕の中のニャアンの体から、どこか力が抜ける。

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:56:37

    今日はここまでです
    ここまでお読みいただき、また反応感想レスポンス有難う御座いました

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 01:50:01

    ちょっとホッとした、それはそれとしてどうなる……?

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 07:35:18

    続きが気になる

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 15:03:47

    エグザベ君の気持ちを考えるとドキドキする・・・

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:52:18

    とにかくなんとかなれー!!の精神

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:06:30

     切迫感はあった。

     こうしなければ、彼女は壊れる。


    「…………」


     暗がりの中で、ただ、静かに彼女と唇を重ねる。

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:25:22

     湧き上がる感情は。


     ニャアンから口づけをされた時とは、またどこか違うもので。

     超えてはいけない一線を越えているという罪悪感。

     今はこれをすべきなのだという言い訳のような理屈付け。

     一体この行為はそもそも何なのかという自責。


     それらを合わせれば。

     結局、何故、今、自分は動いたのかというものであり。

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:26:32

     勿論、彼女の為にこうしている。

     そういう判断は、そこにはあったが。


     だが、それすらも、逃げでは無いのだろうか。

     そこには、彼女の事をどう考えているのかという問いかけがそこにあって。

     

     それは、そもそも。

     自分は誰かを求められるのか、という問いでもあって。

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:31:52

     唇を、ゆっくりと離す。

     彼女の震えは収まっていた。


    「少尉」


     少しだけ潤んだ瞳で、こちらを見る。

     彼女は今、何を感じているのか。

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:57:46

    「君を罰することなんてできない」


     エグザベは繰り返した。


    「ただ、僕が何かをしたことで、それを君がどう感じるかは自由だ」


     例えば、今やったように。

     無理矢理唇を奪うというような。


    「……自由」


     ニャアンは、エグザベの言葉を繰り返した。

     少しだけ、安らぎすら感じられる声。

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 00:31:10

     結局のところ、彼女がそれで救われるのなら、せめて今だけでも救われるのなら、理由付けなど、どうでもよかったのかも知れない。


     『罰』としてニャアンを抱くことなどはできない。

     そのような理由で、彼女を汚すことは出来ない。

     それは、初めから結論として出ていたことだった。

     だが、彼女には、ひとまずの安定が必要だった。

     逃避といってもいい。


     そして、彼女に接していればわかる。

     所詮彼女の『経験』は『その程度』なのだ。

     それはある意味それで良かったとも言えるのだけれども。


     だったら、彼女が『罰』と感じられる程度に、僅かばかりに強い行為をして。

     それで、今晩が過ごせれば、それでいい。

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 00:58:13

    「……だったら」


     ニャアンは言った。

     少しだけ挑発的に。


    「早く続きをしてみて下さいよ」

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 01:01:06

     多分彼女は、何かを求めていた。

     いくらかの迷いの後、エグザベは、わざと強めに、ニャアンを押し倒した。


    「あ……」


     ニャアンが、ぼうっとエグザベを見上げていた。

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 02:29:20

    つまり触るだけでなんとかしようと……?

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 09:47:41

    エグザベ君もかなり混乱してるな

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 11:11:49

    >>85

    自分で自分の気持ちがわかってない感じだから……

    自分の気持ちを知るきっかけにも藪蛇にもなりそうなこの……

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:18:59

    いかん、二人共お労しいのに興奮してきた

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:55:38

    どうすれば2人とも救われるんだろう

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:57:33

    >>87

    可哀そうはエロ可愛いってやつだ

  • 90二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:10:17

    適度に可哀想なのは抜ける
    適度かなぁ!本当に適度かなぁ!?

  • 91二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:27:30

     エグザベが、ニャアンに覆いかぶさったような形のままで。

     そのまま、見つめ合う。

     ニャアンの表情は、顔を赤らめつつも、どこか戸惑いもあるようにも見えた。

     彼女が、つぶやくように言う。


    「……一つ、聞かせて」

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:29:07

     そこまで言って、彼女は口をつむぐ。

     そこから先を言うことを、迷っているようだった。

     しばらくしてから、また、口を開く。


    「……あなたにとって」


     ニャアンが、ゆっくりと言葉を続ける。


    「これは、あなたへの────────罰になる?」


     少しだけ、恐れたような、問い。

  • 93二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:40:37

     ただ、エグザベは思う。

     本当にそれだけだろうか。

     仮に。

     あくまで、仮に、好いていない訳では無くても、望まず、相手を傷つけるのなら──────────それは、罰ではないか。


     いや、自分は、何を言っているのか。


    「……少尉」


     自らの下で、ニャアンが不安げに、答えを促す。

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:53:37

    「……ニャアン、それは」


     エグザベが何かを言いかけると、ニャアンは少しだけ悲し気に笑った。

     そして、そっと右手をエグザベの顔に添えてくる。

     自らの頬を彼女が、そっと、いとおしげに撫でる。

  • 95二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:56:31

     ああ、そうか、とエグザベは思う。


     ニャアンは、わかってて聞いている。

     その問いは、彼女自身に返ってくる。

     そもそも、この先にあるものは、彼女にとって、罰なのか。

     それとも、罰を理由にした、逃避でしかないのか。

     それで、彼女の心は、安寧が得られるというのだろうか。


     きっと、それでも────────彼女は、その衝動を、抑えられなかった。

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 01:26:31

     彼女は。

     多分、本当に聞きたいことがあって。


     ただ、それでも、罰なのか、と言われれば。

     エグザベは、正直に答える必要があって。

     それが、誠意だから。


    「何度でも繰り返すよ。僕は、君に、幸せになって欲しいと思っている」


    「…………!」


     ニャアンの表情がこわばる。

  • 97二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 01:29:42

     ああ、わかっている。

     こういうことを言えば、それは、彼女を責めることで。

     彼女を、苦しめることで。

     悲しませることで。


    「願わずにはいられない。君には笑っていて欲しい。幸せになっていて欲しい」


     でも、それは本当の願いだから。


     自分が迎え入れたその存在は。

     そのように、尊いもので。

  • 98二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:00:48

    「だから、今、とても、悲しい」


     そんな、どこまでも尊い存在を、苦しめる。

     本当は、ただ輝かしい未来を与えたかった。

     ただ、彼女の幸せの為に、輝ける働きを。

     彼女には、ただ、笑っていて欲しかった。

  • 99二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:02:31

     でも、その彼女は。

     今、自分の下に居て。

     自分が押し倒していて。

     自分に汚されることを望んでいて。

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:09:27

    このレスは削除されています

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:12:08

    このレスは削除されています

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:15:01

    「悲しいんだ」


     そう言いながら。

     エグザベは、ニャアンの胸の膨らみに、軽く右手を添わせた。


    「…………ッ」


     ニャアンがびくりと動いた。


     ほら、と思う。

     これだけでも、彼女は。


     そんな彼女に、自分は、何をやっているのか。

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:16:30

     救えなかったから。

     手の内に入れて、傷つける。


     いや、そもそも────────彼女を汚したかったから、彼女を『こうした』んじゃないのか?


     ああ、この気づきを得ることだって。

     きっと、これだって、罰なのではないか。

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:37:17

    愛する資格のない男 VS 愛される資格のない女
    辛い……辛い……

  • 105二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 09:54:49

    悲しいけど美しい…

  • 106二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 10:19:29

    お客様の中にラクスかアスランはいらっしゃいませんか!?

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 18:35:36

    >>106

    個人的には2人の心情的に、三日月とアトラとガンダムバルバトスさんはいらっしゃいませんか、と機内放送したくなる

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 18:47:05

    >>107

    「私がホテルになります」

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 19:20:35

    >>108

    「おでの機体が残ってれば……!(憤怒」

  • 110二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:39:31

    ホテルはともかく二人でザベギャンのコックピットに入ってたことはあるっぽいよね
    たぶんイズマで回収してからチベに行く間に……

  • 111二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 01:20:48

     ニャアンの顔が、こわばっていた。


    「あなたは……悲しいの?」


     エグザベは、その返事の代わりに、右手で彼女の胸を、あくまで軽く、掴むように押す。

     いっそ嫌悪でも感じてくれればよい、と思いながら。

     指先に、小ぶりな膨らみの感触が返ってくる。


    「…………ッ」


     彼女がもう一度体を震わせ、軽くよじらせる。

  • 112二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 01:35:03

     エグザベはそのまま右手をニャアンの首の方に滑らせ、彼女の髪先に触る。

     毛先に指が触れた瞬間、洗い立ての柔らかさと、かすかな湿りが伝わってきた。


    「……そうだな、悲しいよ」


    「少尉……」


     その答えに、彼女の顔がまた沈んだように見えた。

  • 113二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 01:53:26

    これすれ違ってるよね?
    頼むからラブラブでハッピーな初体験しろ……頼むから……

  • 114二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 02:10:36

    見てる方も悲しいな

  • 115二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 02:12:07

    でも鬱ックスって美しいし

  • 116二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 06:50:05

    やばい、2人で泣きながら傷口を舐め合って『真っ最中』に『理解し合い』、最終的に2人で泣きながら幸せへの階(きざはし)に一歩目を掛ける、というのを幻視した。というか、幸せに向かってれっつらごーして欲しい。

  • 117二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 08:42:16

    好意はあっても相手の大切な相手を奪ったから真っ当に好きになる資格はなくて、罰という言い訳を用意しないと触れてもらえない
    好意はあるが罰という言い訳を与えられたところで役得だとかそんなことを思える性格ではなく相手を傷つけ辱める行為にしか思えない
    多分こう?
    たった一晩触れられた記憶と経験で終わらせるつもりなのかな……

  • 118二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:41:58

    保湿

  • 119二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:42:34

    ここまで反応感想等有難うございました
    大変励みになります
    引き続き続けて行きたいと思っていますのでお読みいただけますと幸いです

    ※ところでスレを再確認して投稿に抜けがあることに気づきました
    また後程続けたいと思っていますがとりあえず今の時点で修正しておきます

  • 120二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:43:49

    ※補足ページ

    >>92>>93の間(92.5)


     エグザベは、僅かに息をのんだ。


     もし、罰になるというのなら。

     つまり、エグザベは、目の前の女へのそれを『罰ゲーム』と感じるほどに好いていない、ということであり。


     罰にならないというのなら。

     目の前の女に、何かの価値を感じているということであり。


     多分その答えは。

     彼女に、明確に何かを伝えると言うことで。

  • 121二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:00:48

    このレスは削除されています

  • 122二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:01:48

    >>112


    「……悲しませている」


     彼女は、静かな声で繰り返す。


    「私は、あなたを、悲しませている」


     その声は、どこか茫然としているようでもあり。

     苦悩しているようであり。


     彼女が苦痛を感じている、というのか。


    「私は、あなたを……」

  • 123二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:20:55

     苦痛。


     それは、そうなのかもしれない。

     彼女は、何よりも、エグザベに対する罪の解消をまず望んでいて。

     だから、エグザベに罵倒されることを望んだのであり。

     恨まれることを望んだのであり。

     拒絶されることを望んだのであり。


     そして、その果てとして、罰されることを望んだのであり。

  • 124二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:34:12

     ニャアンは、エグザベに、友人が殺されたことを、悲しんで欲しいと言った。

     あの日の出来事を、エグザベが『ひとりぼっち』になったあの日を、悲しんで欲しいと言った。

     エグザベの感じたであろう悲しみが、彼女の原初の罪なのだから。 

  • 125二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:39:49

     多分何よりも、彼女は、その罪への罰を、望んでいた。


     いや、もっと言ってしまえば。

     罰を言い訳にして、罪が、少しでも、軽くなることを。

     せめて、彼女とエグザベの間から、僅かでも、見えなくなることを期待していたのかも知れない。

  • 126二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:52:51

     ニャアンにしてみれば、そのエグザベが、「悲しい」と言ったのだ。


    「少尉、私は……」

  • 127二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:58:02

     つまり彼女は。

     その原初の罪への理想の応報を得る代わりに。

     また、彼女にとっての罪を重ねた。

  • 128二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:20:53

     突如、彼女は泣き笑いのような、ほほえみを見せた。


    「私は……やっぱり罰が必要みたい」


     何故か少しだけ嬉し気な、己をあざ笑うかのような声。


     彼女は何が悲しいのか。

     何が嬉しいのか。


     自分が本当に悪魔になれたとでも、思ってしまったのか。


     ……あるいは。


     自分がエグザベを苦しめうる存在だ、と気づいてしまったことに、昏い喜びを覚えてしまったのか。

  • 129二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:55:51

     何かその彼女の顔が。


     とても愛おしいものに見えて。


    「私は、どこまでも、どうしようもないから、だから罰を───」


     ニャアンの言葉は、そこで遮られた。

     エグザベは、ニャアンの唇を奪っていた。


    「────────────」

  • 130二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:12:10

     言ったはずだろう。

     エグザベは思う。


     悲しいんだ。

     僕は、君を傷つけるのは悲しいんだ。

     でも、それでも、

     それを伝えれば君はさらに苦しみ。

     そして、君の苦しみが、少しでも軽くならなければ、きっと君は耐えられないのだろう。


     ああ、ならば。


     ならば、僕は。

  • 131二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:21:17

     ニャアンは抵抗はしない。

     ただ、緊張しているのか、その唇は、きゅっと結ばれたままで。


     そのまま彼女は動かない。


     可愛いものだ、などと思ってしまう。

  • 132二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:33:08

     エグザベ、いきなり強く、彼女の上唇をついばむように吸った。


    「!?」


     彼女がびくりと体を震わせ、目を見開く。

     閉じられていた彼女の唇が、僅かにほどかれる。

     その隙に、エグザベは己の舌を彼女の口内に侵入させた。


    「────────────ッ」


     同時に左手を彼女の腰に回し、体を押し付ける。

     ニャアンが大きく体をよじらせた。

  • 133二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 01:40:39

    好意や愛があってもお互い罪悪感の方が大きいんだな

  • 134二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 01:50:05

    あんまりにも大きい罪悪感に押し潰されながらそれでもちらちらと覗く好意が愛おしくて辛くて苦しい……

  • 135二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 01:51:25

    やっぱり鬱苦しいは美しいだな

  • 136二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 06:13:20

    エグザベ君、ニャアンを幸せにしたいのに苦しめる事や傷つける事しかできない自分が悲しい、って面と向かって口にすればいいのに。NT能力あるのにそれを補助的にしかコミニュケーション手段として使わず対話から入るのは、得意技でしょうに。

  • 137二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 14:58:58

    大切な人であるエグザべに自身の罪を一緒に背負わせることがニャアンにとっての罰なら
    一生かけて二人で添い遂げることが罪に対する償いでもあるのだろうか

  • 138二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 15:11:36

    好きな作品で戦いに好きな子の父親を巻き込んで死なせてしまった主人公が当のヒロインに叱られて最終的にくっつくんだが……この場合どっちもお互いに対して罪悪感あるのが難しいな……

  • 139二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:35:02

    保湿

  • 140二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:24:15

    不器用な二人が痛々しくて愛おしい

  • 141二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 07:53:30

    お互い一生懸命話してるのに何故か気持ちがすれ違っちゃうのもどかしい

  • 142二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 12:23:34

    大人のキス、えっちだ……

  • 143二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 20:41:10

    保湿

  • 144二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:45:27

    ニャアンが不憫でよしよししてやりたくなる
    エグザベ君も本当は優しくナデナデしてあげたかったろう

  • 145二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 00:30:58

    「……………………! ……………………ッ!」


     ニャアンは、目に涙を滲ませながら、ただ自分を襲う刺激を受け入れようとする。


     彼女の反応の初々しさにエグザベは思う。

     やはりこういう経験も無かったか。


     それなのに、『望んだ』のか、君は。

  • 146二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 00:43:10

     ……いや、これで『経験』もしてしまったことになるのかな。


     エグザベのその感情は、悲しみなのか。それとも、暗色の悦びなのか。

  • 147二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:04:51

    ファーストキス自体エグザベくんが初めての相手なのかな

  • 148二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 16:59:25

    初めて…

  • 149二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 17:40:17

    >目に涙を滲ませながら

    何の涙なんだろう?

  • 150二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 23:56:03

     自らの舌が、ニャアンの舌に触れる。

     ぴくり、と震える。

     でも逃げようとはせず、たどたどしく、こちらに応じようとする。

     そのニャアンのけなげさは、どこか加虐心すら煽るようなもので。

     息が漏れ、唾液が零れる。

  • 151二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:08:00

     エグザベは、ニャアンの震える舌を責め立てた。

     唇をなぞり、舌裏を舐め、また唇をなぞる。

     時には、ニャアンが懸命に伸ばしてきた舌を吸った。

     その度に彼女は初々しい反応を返した。

     エグザベはニャアンの口内を執拗に蹂躙した。

     何度も舌が重なる。

     熱が、息が、唾液が混ざる。

  • 152二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:09:35

     そうしながら、時々、彼女の腰を、背中をまさぐり、体重を被せる。


     その度に、ニャアンは悶えた。

  • 153二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:29:27

    果たして2人は幸せになれるのか・・・

  • 154二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:49:12

    辛いのにえっちすぎるだろ!!!!!!!!!

  • 155二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 07:28:22

    よわよわニャアン…

  • 156二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 17:05:59

    お互い何も考えられなくなるまで続けそう

  • 157二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:09:59

    えっちすぎる!
    よわよわなのいいよね

  • 158二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:37:28

    幸せになれ……

  • 159二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 01:15:47

    ニャアン視点気になる
    ワケワカとよわよわが一緒に来てるの?

  • 160二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:38:38

    触れ合いの湿度が高い…

  • 161二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 16:02:56

    保湿

  • 162二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:35:03

    いいですね今この時だけは何もかも忘れようックス

  • 163二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:57:09

     蹂躙を負えて。

     エグザベは、口を離す。

     ニャアンは、ぼうっとエグザベを見上げている。

     

     透明な液がニャアンの口から溢れ、シーツにつたっている。

  • 164二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:03:02

    「…………」


     彼女の口内にも液体が見えた。

     ニャアンの唾液とエグザベの唾液が混ざり合ったもの。

     ぬめり、鈍く光って見える。

     それが、溜まっていた。

  • 165二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 01:00:14

    このレスは削除されています

  • 166二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 02:02:41

     ごくり。

     ニャアンは小さく喉を鳴らして、それを飲み込んだ。

  • 167二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 07:26:15

    しっとり…

  • 168二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 13:03:27

    しっとり、と言うより、じっとり

  • 169二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 17:51:20

    行為が終わった後にニャアンがエッチな事に依存しないといいが・・・
    それはそれでえっちだけども

  • 170二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 23:10:04

    保湿

  • 171二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 04:07:07

    じとじと

  • 172二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 09:19:18

    重い罪を抱えた二人がなし崩し的に求め合うの良すぎる

  • 173二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:11:53

    すごくいいです…

  • 174二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 00:09:45

    保湿

  • 175二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 02:44:05

    少し痛々しい濡れ場いいよね

  • 176二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 03:45:36

     それからやっと、彼女ははぁはぁと小さく息をつき始める。

     液体でぬめった唇。

     上気した肌。

     こちらを見るその目はどこか茫然としていて。

  • 177二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 03:50:44

     これで、彼女も多少は落ち着いただろうか。

     エグザベの思考の冷静などこかの部分は、状況をこの時点で納める可能性を検討し続ける。

     良くも悪くも、今のニャアンは、通常の状態では無いだろう。

     彼女を支配しているのは罪悪感。

     なら、これで多少でも彼女の精神に、変化があるのなら。

  • 178二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 03:53:00

     荒く息をするニャアンの前で、エグザベはそんな考えを弄ぶ。

     わかっている。

     今の行為の中で、自分の中には義務感以外の何かもあった筈で。

     多分、そういうものを彼女も感じていた筈で。

     つまり、自分も、彼女も、何らかの気持ちがそこにはあって。


     ただ、だからこそ、これをひと区切りとして────。

  • 179二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 05:59:35

    お疲れさまです
    二人の行く末を固唾を飲んで見守っております

  • 180二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 07:17:14

    進むたびにドキドキする

  • 181二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 14:01:27

    皆様反応感想感謝です
    引き続きお読み頂けたら幸いです

  • 182二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 14:19:54

    いつも楽しみにしてるよ

  • 183二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:14:17

     だが、ニャアンは、何故か僅かに暗色の笑みを浮かべる。


    「ありがとう」


     何についての、礼なのか。

  • 184二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:17:48

    「酷いことをされたのに、かい?」


     エグザベは問いかける。


    「そうだね、ひどいこと」


     やはりニャアンは嬉しそうに言う。

  • 185二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:20:49

    「飲まされちゃった」


    「そうかい」


    「うん」


     ニャアンはうなずく。

  • 186二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:52:26

    えっちだ..........

  • 187二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:27:22

    ニャアンがどんどんしっとりしていく・・・

  • 188二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 04:44:18

    少尉の体液がニャアンの一部に…

  • 189二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 13:23:55

    重い、重いぜ

  • 190二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:07:56

    観葉植物になって見守りたい

  • 191二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 23:52:24

    ニャアンからするとここからが本番・・・!って気分だろうな

  • 192二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 04:36:35

    ここから最後まで行くのだろうか…?

  • 193二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 06:02:15

    最後までいく前にもう少し心が近づくかな

  • 194二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 15:40:39

    しあわせになれ~

  • 195二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 23:41:31

    ニャアン経験しちゃったな・・・

  • 196二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 03:26:38

    反応感想レスポンス有難う御座います
    明日というか今日次スレ用意します

  • 197二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 13:21:31

    次スレ感謝です
    楽しみにしてます

  • 198二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:35:00
  • 199二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:47:28

    うめ

  • 200二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 23:14:03

    200

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