【ss】回歴する紫風信子chapter5

  • 1125/08/09(土) 23:33:04

    無もなき神々の覚醒した世界線から転移してきたミドリが世界を救うために戦う話
    chapter5です

    AL-1S封印作戦編 間もなく開幕




    かつての友へ、少女は…

  • 2125/08/09(土) 23:36:09
  • 3125/08/09(土) 23:39:09
  • 4125/08/09(土) 23:42:42
  • 5125/08/09(土) 23:46:41

    私は、会場からでて空気を吸う。さて、どうしたものか。時間を潰してろって言われてもねぇ…。
    ここ最近、1人で好きに動く事もなかったからなぁと思いながら、私はすっかり日が沈みきったミレニアムの街を歩く。
    昼とは違い、ビルの明かりが暗い夜を照らし、そんな中を、遊び回っている生徒や仕事終わりの大人たちが歩いている。見慣れた、でも懐かしいその光景を見ながら、ゆっくりと大通りを歩き続けると、いつの間にか、部室棟の近辺のエリアまで来ていた。

    ……無意識にここまで来ちゃったか。自分のその行動に苦笑いを浮かべながらも、私は近くのベンチに腰掛けた。
    これ以上歩くと、あとでユウカも大変だもんね。
    一度もと来た道を戻ろうか。そう振り向こうとした時だった。

    「ここってもしかして…」

    私の目に、かつてよく遊びに行っていたゲームセンターが映りこんだ。…少しだけなら、いいかな?
    そう思ってしまうと、私の体はそこに吸い寄せられるかのように入っていった

  • 6125/08/09(土) 23:49:17

    「うわぁ。懐かしい…!」

    店内に入ると、思わず感嘆の声が漏れた。それは、自分でも興奮しているのが分かってしまうほどだった。
    店の入り口の近くにあるクレーンゲームは、昔、先生と一緒にゼリーズのぬいぐるみを取った思い出。中身こそ違うものだけど間違いない。
    懐かしさからかそっと筐体に手を触れ、私は財布から100円を取り出していれた。機体のライトがつき、私はレバーを操作してぬいぐるみにアームを合わせて、ボタンを押す。
    アームはぬいぐるみを掴むも、狙いが悪かったみたいでアームからぬいぐるみが滑り落ちる。

    「あっ…」

    落ちちゃった…。それに、前より下手になってる…。
    それはわかりきってた事だけど、悔しさから私はついお金をいれて、何度もプレイしてしまった

    「よし…取れた!」

    ぬいぐるみが落下すると共に効果音が鳴り響く。私はぬいぐるみを取り出して袋に入れた。たぶん7回目か8回目だろうか。つい躍起になってプレイしちゃったけど何とか取ることができた。
    でもこれはどうしようかな…。袋に入れたそれを見ながら私は苦笑する。思い出からついつい取ってしまったけど…今回取ったものはそこまで興味のあるものじゃなかった。まぁ、いつか興味のある人にあったら渡せばいっか。それまでは部屋に飾っておこう。
    そんな事を考えながら、私はゲームセンターの奥へと足を進めていった

  • 7125/08/10(日) 00:04:09

    保守代わりの小話
    この小説は8章?構成を予定しています。
    そのため現状の進行率は20%くらいですね。

    1章 本編開始前
    2章 パヴァーヌ1章相当まで←今ここ
    3章 エデン1章&2章
    4章 エデン3章
    5章 エデン4章
    6章 パヴァーヌ2章相当
    7章 最終編
    8章 ???

    遅めの注意喚起ですが独自展開は多いです。

  • 8125/08/10(日) 00:12:47

    >>7

    というか独自展開の塊です

  • 9125/08/10(日) 00:22:46

    tips:鏡
    ヴェリタスの部長であるヒマリが作った解析ツール
    セキュリティを取り除いてデータをコピーするという優れものであり、G-Bibleの解読に使われた
    それだけでなく、転移前の世界でミドリたちは、リオが残した遺産の解析、デカグラマトンのデータ採集、雷帝の遺産の無力化などありとあらゆる場面で愛用してきた。

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:32:03

    たておつ

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 00:33:57

    このスレをまた建ててくれたスレ主に感謝

  • 12125/08/10(日) 00:35:58

    tips:リオの遺産
    回歴世界にて、いざという時のためにリオが用意していた備えたち。ミレニアム跡地にて、回収されたメモリを分析した結果、存在が明らかになった
    その中身は、アビ•エシュフ、強化アヴァンギャルド君の設計図、多次元バリア装置の未完成解析文書、混沌の領域の生成手段、神々の力場を利用した空間転送の研究など

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 01:09:45

    とりあえず最終編まであるのか…。楽しみだ

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 10:25:29

    どうなるのかな………………

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 18:09:17

    保守

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:20:04

    パンツァー!!(クソ規制と良く理解らんヤツ等にブチギレながら保守)

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 00:09:17

    >>16 よくわからないがスマホなら機内モードにして再読み込みを繰り返すと解除されると聞いたぞ?

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 02:33:07

    ぬいぐるみは誰の手に渡るのか ミカなら喜んでくれるかな?

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 11:05:28

    保守

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 18:21:15

    リオもたくさん準備してたんだな………………

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:17:40

    >>7頑張ってくださいね

  • 22125/08/12(火) 00:31:04

    「あれっ?このゲームってたしか…」

    ゲームセンターの奥で私は懐かしいアーケードを見つけた。いつぞやのゲーム大会でユズちゃんが強すぎて予選で出禁になったときの…
    私たち3人で代わりに出て、結果は惜しくもアリスちゃんが決勝で負けちゃったけど。

    「久しぶりに遊んでみよっかな。」

    思い出に浸りながらそう呟くと、アーケードの椅子を引き、腰を下ろしてコインを入れた。
    キャラクターを選んで、コンピューターと対戦をする。

    「よしっ!次のレベルも…」

    少し腕はなまっていたけど、あの時にユズちゃんに鍛え上げられたおかげで今でもそこそこ高難易度の敵も倒せた。

    『店内マッチングの要望が届いております。承認しますか?』

    遊びはじめて数戦後のことだった。派手な演出と共に、文が表示される。
    こんな時間に…しかも、フレンド外の相手に?
    でも格ゲーの醍醐味は対人戦だからね。
    少し戸惑いつつも私はレバーをはいに合わせてボタンを押した。

    『対戦開始 vs UZQueen』

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 03:17:32

    >>22おっと?このタイミングで出会うのか…いやオンラインか

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 08:48:37

    これ動きの癖とか見抜かれてしまわないか?

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 16:20:32

    >>24どうだろう? もうゲーム部って立ち上がっている時期だったかしら?

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:46:06

    >>25 立っているよ 古代史研究部遊撃してたし

  • 27125/08/12(火) 23:29:54

    UZQueenね…UZQueen!?
    見知った…いや、隣で見続けたそのニックネームに体がこわばる。
    スティックを持った手はいつの間にか震えていた。これが仲間との再開の喜びなのか…それとも他の何かなのか。今の私には分からなかった。
    ユズちゃん…
    画面越しではあるけど、予想だにしなかった再会に視界がかすむ。
    あぁ泣いてるんだ…私。
    きっと、このままだったら崩れ落ちていただろう。でも、画面がそれを許さなかった

    『FIGHT!!』

    感情の整理が全くついていない私を嘲笑うかの如く、無情にも対戦が始まる。UZQueen…ユズちゃんは、開始のエフェクトに隠れて、先制攻撃をしてきた。

    幸福は脆く、儚い。それが未来で思い知らされた残酷な真実。でも、何かの巡り合わせか…。未来では既に死んでしまった親友と再び遊ぶ事が出来ているのだ。こんな幸せな機会、楽しまなきゃ…絶対後悔する。だから…今は!
    私は左手で涙を拭いながら、右手でユズちゃんの攻撃をガードし、反撃コマンドを入力した。

    ユズちゃんのキャラクターに反撃は命中し、大きく吹き飛ばす。私はすかさずレバーを倒し、コンボを繋いでユズちゃんに攻撃を入れる。ユズちゃんの癖なら…ここはジャスガを決めてくるから、あえてずらして…
    読みが当たり、無防備になったユズちゃんのキャラに追撃が決まる。ただ、やっぱり相手はユズちゃんなだけはある。ガードで攻撃はまともに通らない上、吹き飛ばされながらも遠距離攻撃で牽制をしてきて、私のキャラは思うように攻撃できなかった。
    でも、私が優勢なのに変わりはない。
    画面端に追い込み、攻撃を入れる。

    今回は私の勝ちだよ!
    そう思った直後だった。わずかな隙を縫って、ユズちゃんのキャラは私の攻撃から抜け出して背後に回り込んだ

    画面端…っ!まさか!?
    瞬時にユズちゃんの意図を理解するも、時すでに遅し。ユズちゃんは抜ける猶予もなく、壁を利用してコンボを繋げ…あっと言う間に体力は0になっていた

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 03:01:01

    >>27 あっ!!癖を的確についています!!アリス知ってます これフラグってやつですね 先生がやっていたゲームでみました♪

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 11:13:23

    ひぇ~

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 19:08:34

    保守

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:38:27

    これをここのミドリに話すのかなユズは……

  • 32125/08/14(木) 00:28:56

    …負けたぁ
    かなり競った上での逆転負けだから悔しい。
    けどまぁ、久しぶりにこうやってユズちゃんと対戦できた。それだけでも嬉しいし、本来叶うことのない夢のようなものだから。
    不思議と悔しさよりも、清々しさや喜びが勝つ。
    感傷に浸っていると小さく、でもはっきりと声が聞こえた

    「ね、ねぇミドリ」

    え…いま、いまなんていって?
    ユズちゃんの声が響く。

    「珍しいね、たしか来たことないって言ってたから…ちょっとびっくりしちゃった。」

    なんで…なんでわたしだってわかるの?顔もみてないのに。
    ユズちゃんの言ってる事がやっと頭に入った。…でもいつ気付いて?

    「ミドリ?」

    私の返事がなかったからかユズちゃんが向かいのゲーム機からひょっこりと顔を見せる。でも、その瞬間、ユズちゃんは慌てた顔になり、すぐに顔を機体に隠した。

    「トリニティの人…?」
    「ユズちゃ…」
    「…ご、ごめんなさい…人違いでした」

    ユズちゃんは震えながらそう言うと、逃げるようにその場を全力で走って離れて行った。

    「ユズちゃん……うぅ」

    涙が溢れ出す。それは、久方ぶりの友との再開か…それとも、友に自分を自分として認識されなかったからか。あるいはその両方か。私の中で思い出と感情がぐちゃぐちゃに混ざりあう。ユズちゃんの笑顔と、ミレニアムが終わったあの日の姿と、そして…さっきの恐怖に満ちた顔が現れては消えてを繰り返す。いつになっても涙は止まるどころか勢いを増していた。

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 01:34:35

    慰めてくれユウカァァァァァ

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 01:39:11

    >>32

    1年経ってるし色々あったから分からんのも仕方ない。手癖とかで見抜いたんだろうけど

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 09:27:56

    つれぇ…見ててつれぇよぉ…

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 17:18:29

    誰か助けてぇ

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:13:15

    おいたわしや

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:26:08

    お外に出ているのも珍しいのにこんなドンピシャで……つら

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 05:17:01

    朝保守

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 13:17:52

    保守

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:03:42

    保守

  • 42125/08/15(金) 21:23:05

    「…り……ムスカリ」

    ひとしきり泣いた頃、背中から声が聞こえた
    肩を揺さぶられ、振り返る
    ユウカが立っていた。

    「……何があったのよ。連絡しても全然気づかないから探したら…。」

    ユウカはしゃがんで私の顔を心配そうに覗き込んでそう話した。私はユウカに思わず抱きついてしまった
    ようやく止まりかけていた涙がまたどっと溢れた

    「うわあぁ…ユウカ…」
    「ちょっ…ちょっとミ…ムスカリ!?」

    ユウカは困惑した顔を一瞬浮かべるも、すぐに優しく私の事を抱き直してくれた。

    「…大丈夫?」
    「うん」
    「何かあったのね…話せるかしら?」
    「…うん」
    「じゃあ、ちょっと場所を変えましょうか。ここで話すのは周りに迷惑をかけるから。」

    …周り?あっ。
    あまりにも泣きすぎていたせいで、今更、ゲームセンターにいた事を思い出した。涙をぬぐって見回すと、数人がこっちを気まずそうに眺めていた。私は恥ずかしさをおぼえ俯いた。
    色々と配慮してくれたのか、ユウカは立ち上がり、私の手をしっかりと握りしめた。
    …あったかい。
    ユウカの手は、かつての姉を思わせるような優しさと温もりを感じさせてくれた

    「行きましょうか」
    「うん」

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 22:51:07

    優しい…

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:35:49

    朝保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 13:31:10

    昼過ぎ保守

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 20:42:50

    ありがとうユウカ

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:03:20

    念の為保守

  • 48125/08/16(土) 23:46:08

    ユウカに連れられてきたのはミレニアムの寮だった。

    「少し散らばってるけど入って」

    ユウカに案内されて、私はユウカの部屋に入る。

    「ここなら大丈夫ね…。ミドリ、何があったか聞かせてくれる?」

    泣きながらも私はこくりと頷く。ユウカはベットに私を案内して、遠くからそういう

    「ゆっくりでいいわよ。それと、はい。コーヒーしかないけどよかったら飲んで」
    「…ありがと、ユウカ。えっとね」

    ユウカは淹れたてのコーヒーを私に手渡すと、横に座って耳を傾けた。私は、涙を拭って話を始めた

    「ユウカと別れてから、久しぶりにゲームセンターに入ったの。でさ、そこで…ユズちゃんに会ったの。」
    「ユズに?」
    「うん。偶然対戦相手がユズちゃんでね。まさかもう一度ユズちゃんに会える日が来るなんて思ってもなかったからさ…嬉しくてたまらなくて。」
    「……」

    ユウカは何か思う事があったのか視線を離して少し思案する。隠そうとしていたのだろうけど、横顔からはちょびっと戸惑いが見えたきがした。ただ、私の気のせいだったかもしれない。すぐにユウカはこっちを見つめなおして、優しく聞いてくれた。

    「でね、ユズちゃんと対戦した後なんだけど…私の名前を呼んでくれたの。なんで分かったのかは分からないけどね。あれは正直驚いたよ。顔も見てないのに、あの一戦だけでそう言われたんだから。それで…期待しちゃったんだ、きっと」
    「そう…」
    「でも…仕方のないことなのかな?私をみるなり…ユズちゃんは人違いって逃げ出しちゃって…!でも、こんなに…こんなにっ!苦しいんだ。私が私だって気づいてもらえないって!…いまの私はユズちゃんにとっては…才羽ミドリじゃないってことなの?ここじゃわたしは…みんなといられないの?」
    「ミドリ…」
    「…もしかしたら、今も正体を隠してるけど…どこか期待してたのかも。ユズちゃんなら、私がミドリだって気づいてくれるって…また、一緒に…いれるって!」

    大粒の涙がボロボロとこぼれ、シーツにシミをつくる。
    ユウカはただ泣きじゃくる私をそっと抱きしめてなでてくれた。

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:05:06

    泣ける話だぜ…頑張れミドリ…私は、その頑張りが報われるのを...…祈るね

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 08:11:54

    救いはないのですか?

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 16:24:46

    保守

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:00:00

    ほっしゅ

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 07:40:32

    やっぱつれーわ

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 13:30:41

    保守するじゃんね☆

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 21:31:00

    保守っすよ

  • 56125/08/18(月) 23:44:20

    「大丈夫。ユズもモモイも…それにこっちのあなたも。きっとあの子たちなら必ずあなたに寄り添ってくれる。今はそうじゃなくてもね」

    優しい声が、耳元で聞こえた。
    欲しかった言葉。信じてはいたけどさっきの事がきっかけで、どこかで疑ってしまっていたのかもしれない。ユズちゃんも、お姉ちゃんも、絶対そんな事はないって分かってるけど。でも、ユウカの言葉で安心できた

    「今はまだ、あなたがミドリだって知られちゃいけないかもしれないけど。またあなたがあの子たちと過ごせる…その時が来るそれまで、私がいつでもそばで聞いてあげる。だからミドリ、それまで一緒にがんばりましょう」
    「ユウカぁ…うぅ。…うん」

    今度は安堵からか、また涙がボロボロとこぼれる。
    私の涙がとまるまでユウカは何も言わず静かにまっていてくれた

    「ありがと、おかげで落ち着いたよ。」
    「どういたしまして。また、辛い事があったらいつでも来るのよ。」
    「うん。」
    「それじゃあ今日は一度別れましょうか。会長が用意しているホテルまで案内するわね。」

    寮から出て、ユウカについて行った。夜風に吹かれながらミレニアムの街をユウカと話しながら歩いていると、数分程で目的地についた。
    正直、まだ話し足りなくはあるけど、明日のために今日は一度休もう

    「ここよ。…それじゃあ、また会いましょう。」
    「じゃあねユウカ。また今度。」

    私はユウカと別れ、ホテルの一室へと向かった。

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:36:16

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 15:03:44

    ho

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 19:40:22

    ほしゅ

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:48:08

    保守

  • 61125/08/20(水) 00:08:34

    「行ったわね。…はぁ」

    ミドリが姿を消したのを確認してユウカはぐったりとしながらそう言った。

    「…おかしいとは思っていたけど、あの子の前じゃ言えないわよね」

    ユウカは夜風に吹かれながらつぶやき、ため息をついた。ユウカの中には元々、疑問があった。
    未来から来たミドリは、なぜか決して未来の私たちの話をしようとしない。
    薄々、嫌な予感はしていたけどとユウカは思った。

    今日…ミドリはもう一度ユズに会えるなんてって言ってたわよね
    ユウカの中で点が線を紡ぎ、1つの解を導きだしていく。

    私と初めて会ったときも泣きそうな…いや、まるで“幽霊”に会ったかのようなそんな顔を浮かべていた。ミレニアムを見るたびにたった1年しか経っていないはずなのに全てを懐かしんでいた。それに、彼女はどうやって過去に来たのか、そして未来で何があったのか絶対に語ろうとはしなかった。

    有耶無耶にしていた事柄全てが絡まり合い、ユウカの頭の中には、確信に限りなく近い、悪い予想が浮かぶ。
    ユウカはその結論を必死に否定しようとするも、考えれば考えるほど予感は確信に近づいて行った

    「あの子のいる未来で…私は、ミレニアムは…」

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 08:10:30

    朝保守

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 15:02:11

    さ~てこの後ユウカは”向こう側の自分達”の結末をどう思うのか…

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:46:19

    ☆保☆守☆

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 02:13:07

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 08:52:38

    朝保

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 16:35:45

    かなしいなぁ

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:29:51

    保守

  • 69125/08/22(金) 01:10:26

    『アリス!』
    『どうかしましたかモモイ?』
    『見てみて!もうすぐできあがるよ!』
    『本当ですか!?』
    『こっちも後は…テストプレイしてアップロードするだけ!』
    『ユズ!じゃあ…』
    『うん、何とか間に合いそうだよ、ミレニアムプライスまでに』
    『よし!後1時間、最後の一息だよ!頑張ろう!』

    これは?アリスちゃんと、お姉ちゃんとユズちゃんが、何かしてる?…いや、これは、見たことがある。テイルズサガクロニクル2の完成直前のやり取りだ。

    『お姉ちゃん!まだ!?』
    『ま、待って、急かさないで!あとこれだけ入力すれば終わりだから……!』
    『あと2分だよ!?急かさずにはいられないって!』

    場面が急に移り変わり、私の声が頭に響く。……じゃあこれは夢?
    私が見ているのは私たち4人が、作品を完成させる直前の光景だった。

    『アリスはこれからも…、みんなと一緒にいていいんですか?』
    『うんっ!』
    『これからも、よろしくね…!』

    また場面がスキップしたかのように飛び、泣いているアリスちゃんが目に映る。
    今見てるのは…忘れはしない、ミレニアムプライスを取った直後のやり取りだ

    『…。……私も、私も嬉しいです。』
    『アリスちゃんっ!』
    『私たち!』
    『これからも、ずっと一緒だよ…!』
    『…はい!これからも、よろしくお願いします…!』

  • 70125/08/22(金) 01:14:49

    「っ!!」

    アリスちゃんの言葉を聞いた直後、飛び起きた。
    …呼吸が荒い、それに冷や汗もかいている

    なんで、よりにもよって、今日に限って…この夢を見るの?

    想いを押し殺して、アリスちゃん…王女を2度と目覚めさせないようにしようとしていたにも関わらず、悪戯かのようにわたしの大切な記憶を見せられた

    かためたはず決意が崩れ落ちかけ、その代わりに胸の奥にあった思い出たちが、浮かんで来る

    幸せな夢が、押し込めていたはずの想いの蓋をこじ開けて、感情がどっとあふれ出し、気がついたら涙も溢れていた。

    あの時は、私もあの日常が、ずっと続いてくと思ってた。でも、その日常は脆い幻像で…すぐに消え去ってしまった。

    「ずっと一緒…かぁ。私だって、私だって!!」

    ユズちゃんの言葉が頭から離れない

    私だって、アリスちゃんと一緒にいたかった!
    でも、王女を止めなかったら、みんなが死ぬ。

    「お姉ちゃん、私は、私はどうすればいいの…?もう、わからないよ…!」

    どうしようもない、相反する2つの願いが交錯して、私の中で絡まり合い、私を動けなくする
    返ってくるわけもないことを虚空に投げかけ、私は、うずくまって泣き続けた。

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 03:03:24

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 06:04:29

    やっぱり太ももおかんは違うな………………

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 10:33:33

    やっぱ辛えわ...

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 17:10:08

    保守

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 22:55:34

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 00:26:13

    おつらいな………………どちらを選ぶか………

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 08:55:16

    トロッコ問題

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 17:59:37

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:28:18

    きっと鬼畜勇者モモイが何とかしてくれる………はず

  • 80125/08/23(土) 23:46:50

    ピコン

    涙が枯れるほど泣いたあと、スマホから通知音がした。
    …こんな時に何?
    涙を拭き、力の入らない体を何とか動かして、スマホを取る

    『朝はやくから失礼するわ』
    『今日の作戦について話があるから、準備が整い次第昨日の場所に来てちょうだい』

    リオ会長からのモモトークだった。私がこんな状態なのを知る由もないのは分かりきったことだから、こうやってモモトークが来るのは自然な話。だけど、この通知が私に決断のタイムリミットを告げた

    世界を守るか、親友との一時をとるか
    叶うなら、もちろん両方取りたい。でも、それで失敗したのが昔の私たち。結局、みんなを犠牲にして何も得られなかった。だから、私は決断しなければならない。

    「…もう、嫌だ。」

    理論では分かってる。
    でも、でも、私の手でアリスちゃんを…

    想いが邪魔をして、引き戻そうとしてくる
    それに、こっちのみんなの、これからできるはずの思い出も、アリスちゃんの日常も奪うことになる。

    色々な思い出、行動を否定するための理由、過去の惨劇、私の意義。合理と想いがぶつかり合ってせめぎ合う

    それでも覚悟を決めるの、才羽ミドリ。あなたが過去に戻った理由は何?みんなを守るためでしょ?

    「ごめん…アリスちゃん、みんな。」

    否定し続ける私の想いに固く蓋を閉じ、私は特殊作戦室に向かう準備をして部屋を出た。
    まだ、気を抜いたらこぼれそうな涙を必死に堪えながら…

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 02:46:55

    >>80

    頑張れよ…ミドリ…苦しみを越えたとき、ハッピーエンドが現れるさ

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:32:46

    保守

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 19:42:08

    保守

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:32:22

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 01:59:23

    決断は時として痛みを伴うんだ………

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 08:44:20

    朝保

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 14:35:15

    夕保守

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 19:41:39

    会長の作戦ってどんなのだろう………

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 23:33:22

    保守

  • 90125/08/26(火) 07:04:34

    申し訳ないです
    風邪ひいたみたいで昨日投稿できなかったです。
    なおってきたので今日は恐らく投稿します

  • 91カヌレ25/08/26(火) 09:13:27

    なっがいなあ…と思ったけど読み飽きないのほんとすこ

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 18:30:50

    お大事に

  • 93125/08/26(火) 21:28:00

    人に痕跡を辿られないようにリオ会長に指示されたルートで特殊作戦室が隠された廃墟へと向かい、仕掛けを解いて中に入る。中で既に作業をしていた会長は椅子を回し、私と向かい合った

    「待っていたわ。座ってちょうだい」

    こちらを振り返った会長からは若干緊張の色が見えた。やっぱり、会長としてもミレニアムの命運がかかっている以上、気を張り続けないといけない重要任務なのだろう。

    「作戦の概要を説明するわね。まず、作戦の目的は近い未来、キヴォトスを滅ぼす可能性が非常に高い無もなき神々の王女AL-1Sが眠る廃墟の一部区画をミレニアムから遮断する。ここに間違いはないわね?」

    引き返すなら今しかないと、脳が理解する。まだ葛藤がないと言えば嘘になるけど、それでもみんなのためには進むしかない

    「…はい。」

    リオ会長の目を見据えて、力強く頷いた
    思えば、大小は違えど、あの時の会長も同じような葛藤があったのだろうか…
    目の前の会長を見て、ふとそんな考えが脳裏によぎった

    「次に、作戦の参加メンバーなのだけれど…本部隊は私、才羽ミドリ、そして飛鳥馬トキよ。そして、陽動部隊として美甘ネルと一之瀬アスナ。ミレニアムの関心がそちらに向くようにするための部隊ね。こちらには王女の件は全く伝えてないわ。」
    「陽動部隊ですか?」
    「ええ。今回の作戦にはAMASを大量に使うのだけれど、移動で噂が立つような事は避けたいの。それで廃墟に関心が向いたら逆効果でしょう?」

    そういう事ね。確かに、ミレニアムの会長が封鎖されている地区で大規模作戦を行ったと話題になれば…お姉ちゃんをはじめとして、好奇心を刺激されたミレニアム生は廃墟へと足を踏み入れかねないだろう。

    「話を戻すわ。作戦概要としては、ネルたちの別件の対処で、ミレニアムの関心が向いているうちにAMASを廃墟へと移動。そして、あなたの記憶を頼りに無もなき神々の王女の座標を特定。最終的にAMASを含めた兵器で周辺を覆い、事実上の隔離空間とするわ。以上、何か質問はあるかしら?」
    「いいえ」
    「そう。今から約半刻後、ネルたちが作戦を開始するわ。それまでにトキと共に武装の準備をしてちょうだい。そこの隠し扉を通ったらトキが待ってるから後はトキに聞いて。」

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 23:06:30

    この世界のアリスに会えるかな………………先生なしで扉開けられるか気になる………

  • 95二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 07:12:03

    保守

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 15:51:23

    行けるか…?

  • 97二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 20:56:47

    チャンスを得たんだ 一歩一歩進んでいくしかないんだ

  • 98125/08/27(水) 23:27:38

    会長は言い切ると、立ち上がって扉の横を指さした。私は扉の傍まで近づいてよく目を凝らす。
    若干、繋ぎ目のおかしな場所があり、そこを叩いて見ると自動的に隠し扉が開かれた。

    「お待ちしておりました。ミドリ、準備をしますよ。」

    開かれた先で待っていたトキさんに連れられて、格納庫へとたどり着いた。部屋中に武器という武器が積まれており、未起動のAMASや開発中であろうアヴァンギャルド君も格納されていた。その中でも、一際目立った装備が目に入った

    「アビ•エシュフ?」
     
    まだ本来存在しないはずの対無もなき神々の武装がそこにはあった。私が見ているとトキさんが補足した

    「ええ、プロトタイプですが。昨晩、リオ様が作ってくれました」
    「一晩でこれを…?」
    「完全ではありませんが、それでも実践投下は可能だそうです。」

    相変わらず、リオ会長の技術力と行動力には驚かされてばかりだ。まさか、昨日私と別れてからの短時間で、ここまで再現するなんて…

    「ちなみに、この武装のための資産はコユキさん?という方が横領した後の事後処理を改竄して用意したらしいですよ。」

    …会長?

    聞き捨てならない言葉がトキさんの口から淡々と語られた。手段を選ばないのは時に心強いけど…ユウカが知ったら間違いなく雷が落ちるだろう。私はその姿を想像して、頭を抱えた

    「ミドリ、これを受け取ってください。会長からの贈り物です」

    ユウカに心の中で謝罪をしていると、トキさんに肩をたたかれた。トキさんはいつの間にか物を取って来ていたようで、振り返るとそれを手渡してくれた。

    「これって…私の銃?」

    トキさんが持っていたのはかつて私が使っていた銃と同じ銃だった。

  • 99二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:32:25

    保守

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 10:50:28

    使い慣れた銃になるのかな?

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 18:47:00

    保守

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:37:38

    会長は早すぎ!!

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 05:37:36

    会長……きゅん…

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 09:58:53

    ほしゅ

  • 105二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 18:21:19

    保守

  • 106二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 23:16:12

    自爆装置とか追跡装置とかついてないですよね 会長?

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 06:52:11

    ほしゅー

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 13:04:34

    現地までの徘徊ロボットたちが障害になるのかな?

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 20:48:50

    保守

  • 110125/08/30(土) 23:47:31

    トキさんから銃を受け取ってじっと眺める。デザインこそ少し異なっているものの、細部まで私の物と同じように作られていた。

    「……ほんとにそっくり」
    「こちらのミドリの銃をベースに今の貴方の身体能力に合わせてあるそうです。ちなみにデザインは私が担当しました。」

    そう言われてまじまじと銃を見ると、元々の銃をベースに、デザインがアレンジされている。全体的にメタリックになりつつ細かいデザインが変わっていた。ゲーム開発部のシールの部分には、ミレニアムのロゴが掘られていた。お姉ちゃんからもらったアクセサリーはさすがにないけど…壊れた銃からつけかえようかな。
    さっきも感じはしたけど、1日でこのデザインも考えたんだよね?

    「トキさんが?」
    「申し訳ないのですが、リオ様のセンスは…」
    「ううん、大丈夫。ありがとうトキさん」

    私の言葉を誤認したトキさんが苦虫を噛み潰したような顔でそう言うのを遮って、お礼を告げた。正直、リオ会長のセンスについては、ダサ…随分と個性が強いというか…。
    何にせよ、トキさんがデザインしてくれて助かった節はある。

    「……準備しようか」
    「そうですね」

    少しの間、何とも言えない気まずい空気が流れた後、私は、口を開いた。
    恐らく、同じような事を感じていただろうトキさんもすぐに準備を進め、作戦に使う装備を用意した私たちは司令室へと戻った。
    時を同じくして準備が済んだリオ会長が大量のAMASを引き連れて現れた。

    「準備は済んだみたいね。最後に確認するわ。2人とも…覚悟は出来てるわよね?」
    「イエスマム」
    「私も…大丈夫」 

    「では、本時刻をもって、無もなき神々の王女封印作戦を開始するわ。」

  • 111二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 03:50:36

    >>110トキでも擁護できない!!

  • 112二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 06:54:16

    それは仕方ないよ

スレッドは8/31 16:54頃に落ちます

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