- 1125/08/10(日) 14:15:37
前スレです
ここだけストマック家の生まれた順番入替|あにまん掲示板ここだけストマック兄弟の生まれた順番が入れ替わったら。本人たちの生来の性質などはそのままで。(成育環境が変わり変化する部分は考慮)ダイスの数字が同じ場合は双子。3つ子になってしまった場合その中で再ダイ…bbs.animanch.com長女:グロッタ
長男:ニエルブ
次男&三男:ランゴ&ショウマ(双子)
次女&四男:シータ&ジープ(双子)
として生まれた世界線のストマック家の物語です。
ランゴ兄さんが仮面ライダーガヴとなり物語進行中です。
- 2二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:48:01
スレ立て乙です!
- 3二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:54:11
このレスは削除されています
- 4125/08/10(日) 14:55:21
ストマック家 現状まとめ①
父:ブーシュ・ストマック
本編とおおむね同様だが、みちるママを見初めるタイミングがより速かったため、シータ&ジープが生まれるより先に人間ハーフのランゴとショウマの双子をもうけている。奇しくも本編同様、ランゴによって暗殺されている。
長女:グロッタ・ストマック
この世界では一番上の兄弟として生まれている。本編とは違いみちるママとある程度交流があり、
ブーシュ亡き後に人間界へ開放する程度の情けはある模様。しかし、ストマック家次期社長に就任し、家業である闇菓子製造は責任をもって継続していこうとしている。父を殺したランゴに対しては落とし前をつけさせると決心している。
長男:ニエルブ・ストマック
本編と同じく、体が弱いことによるコンプレックスを抱えて育ち、頭脳面で自己証明を目指していたが、人間との間に生まれた弟二人が聡明だったことから危機感を持ち、悪感情を持っていた。しかし、ランゴが脱走後に人間界で力に覚醒していくのを観察したことで興味を持ち、似た遺伝子をもつ双子のショウマを研究材料とすることに現在は執心している。
次男:ランゴ・ストマック(井上蘭悟)
ブーシュと井上みちるの間に、ショウマの双子の兄として生を受ける。ショウマよりガヴが未発達で、食性や自認も人間寄りである。生来の気質からも、ブーシュを憎み反抗し続け、ついに暗殺を遂げた。その後は、人間界に脱出し、仮面ライダーガヴとして覚醒してストマック社と戦い続けている。 - 5二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:24:47
保守
前スレ面白かった - 6二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 16:07:23
相棒フラグ立ったから絆斗とどんな関係性になるか楽しみ
- 7125/08/10(日) 16:53:38
ありがとうございます!
ストマック家 現状まとめ②
三男:ショウマ・ストマック(井上生真)
ブーシュと井上みちるの間に、ランゴの双子の弟として生を受ける。兄に守られ育ったことで本編より覚悟が足りていない。ストマック家に家族としての情を感じつつも、闇菓子製造をやめてほしいと思っている。闇菓子製造を内部から止めるために、みちるが人間界に解放された後も、ストマック社に残っている。自らの弱さに劣等感を感じており、
ニエルブの誘いに乗り、力を手に入れようとしている。
四男&次女:ジープ・ストマック&シータ・ストマック
ランゴとショウマが誕生した後に、ブーシュが他のグラニュートの妻に産ませた双子。反抗的なランゴをフォローするため、ショウマが本編より融和的にふるまっていたのもあり、末っ子グループとして仲は悪くないよう。
父親の敵を討つため、ランゴを狙っている。
- 8125/08/10(日) 17:08:00
それ以外の登場人物まとめ
甘根 幸果
本編通りの太陽のようなギャル社長。「自分は所詮化け物で、人間を幸せにはできない」というランゴの思いもあり、危険に巻き込ないように距離を取られている。ランゴが絆斗との事務所生活ルートに行ったことにより、本編より出番は少なめ。
辛木田 絆斗
本編通りに、師匠の敵を討つため、酸賀の改造を受け仮面ライダーヴァレンに変身。(なお、ヴァレンという名称はこの世界では未登場)ダイスの導きにより、早めにストマック社の存在とランゴの正体に気づくことになった。ランゴが隠し事をしていることは知りつつも、家族が共にストマック社の被害者であることに共鳴し、協力を決意した。
酸賀 研造
本編通りのグラニュート研究家として絆斗に改造手術を施した。ヴァレンの変身に必要なチョコドン・チョコダンゴチゾウをランゴを追跡し手に入れ、絆斗を尾行していたエレガンマカロンゴチゾウも確保している。ニエルブと本編同様内通している。
井上 みちる
本編と違い、ブーシュの死後、グロッタの情けにより人間界に解放されている。現状についてはまだ不明。 - 9125/08/10(日) 17:17:58
【ランゴ&ハンティ事務所共同生活編 開始いたします】
(この“AI”ってやつは便利だな。人間の文字が苦手な俺でも、まるで自分が流暢に書けるみたいに整えてくれる)
ランゴは、絆斗から借りたタブレットを操作しながら、素直に感心していた。
(人間はガヴから眷属を生み出せない代わりに、電脳の世界に眷属を築いた……そういうことか)
グラニュートよりも非力なはずの人間が、高度な文明を築き上げた理由――それは、こうした創意工夫にあるのだろうと感じる。
あの後、絆斗の案内で事務所へ向かい、そこで共同生活を始めることになった。
一時期滞在していた「はぴぱれ」に比べれば、そこは殺風景で物も散らかっていた。
だが、ランゴにとってはそれで十分だった。
(毎日ガヴを磨ける……衣服も清潔なものに替えられる……これほど快適なことがあったとはな) - 10125/08/10(日) 17:55:03
半ば軟禁のような生活ではあったが、ランゴ・ストマックはもともとグラニュート界でも富裕層の育ちだ。
強がってはいたものの、洞窟暮らしはやはり心身に少なからぬ負担を与えていた。
あれから、絆斗の仕事を手伝うために、人間が使うタブレットやパソコンといった電子機器の操作を簡単に教わった。
グラニュート文字に比べれば慣れないものの、おふくろから人間の文字を学んでいたし、ニエルブの兄貴が似た機器を扱うのを見たこともある。
おかげで、使いこなすのに苦労はなかった。
習熟は早かった。検索エンジンやAIの補助を使いこなせば、絆斗のフリーライターとしての仕事の一部も、すでに任せてもらえるほどだった。
「お前、マジで覚えるの早ぇな」
「起業して社長にでもなれば、成功するかもな!」
からかうように笑う絆斗に、ランゴは肩をすくめて答える。
「おだてても何も出んぞ」
軽口が交わされるその空気は、洞窟暮らしにはなかった穏やかさを、確かにランゴの心にもたらしていた。 - 11二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 20:18:24
ハンティーとの触れ合いでランゴ兄さんのメンタルがちょっとずつ回復していってるな
- 12125/08/10(日) 20:18:46
「お前の母ちゃん、名前って何て言うんだ?」
ある日の午後。事務所で黙々と作業をしていると、絆斗が不意に声をかけてきた。
「井上みちるだが……どうかしたのか?」
共同生活も数日が経ち、多少は気安くなっていたのか、ランゴは深く考えずに答えた。
「いや……俺は婆ちゃんも亡くなったから、もう天涯孤独の身なんだけどよ」
「お前は、まだ母親側の親戚がいるんじゃないか?」
その言葉に、ランゴは一瞬、手を止めた。
考えたこともなかった……いや、無意識に考えるのを避けてきたのだ。
おふくろだって木の股から生まれたわけじゃない。
当然、親がいて、兄弟や姉妹がいるかもしれない。
「お前だって、その人たちからすれば親戚だろ? 会えばきっと喜んで——」
会えば? 会えばだと?
会って何を話すというのだ。
“あなたの娘は、姉妹は、化け物に無理やり妻にされ、子を産まされた”とでも伝えるのか?
「俺、色んな事件を調べてきたからさ。人探しの要領ならわかるぜ。お前が望むなら、一緒に——」
絆斗の言葉は、ランゴの胸の奥で、触れられたくなかった古傷を静かにかき乱していった。 - 13125/08/10(日) 20:20:39
ダイスを振ります。
①今はまだ、やめてほしい。
②それでも、おふくろやショウマが人間界に帰ってこれた時のために、居場所が必要だ。
dice1d2=2 (2)
- 14125/08/10(日) 21:05:00
——いや、考え直せ。
俺がこの世界に来たとき、寝床と飯を確保するのにどれだけ苦労したかを思い出せ。
おふくろは、二十年以上もの時をストマック社に奪われた。
ショウマも、人間界のことなどほとんど知らない。
これからの暮らしには、しっかりとした生活基盤が必要だ。
もし二人のそばに、人間の家族がいてくれたら——どれだけ心強いことか。
おふくろの過去のこと、そして俺とショウマのこと……どこまで話せるかはわからない。
それでも、おふくろには少しでも過去を取り戻してほしい。
そしてショウマには、未来を手に入れてほしい。
ランゴは決意を固め、絆斗をまっすぐに見据えた。
「頼めるか。……おふくろの親族が、どこにいるか調べたい」 - 15125/08/10(日) 21:15:03
いったん小休止とします。
ハンティと一緒にみちるさんの親族を探すことになりました!これが吉と出るか、凶と出るか....
本編では、来週にランゴ兄さんとの共闘が見られそうで楽しみですね....
感想、設定考察、展開予想、大歓迎ですのでよろしくお願い致します! - 16二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 21:32:39
うーん、意外に本編ほど拗れなそうというか、関係がまだ浅めのうちにお互いの事情を知れそう
- 17二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 21:34:07
みちるさんが無事であれば蟠りが減りそう。
- 18二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:29:55
保守
- 19二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:32:55
幸か不幸かグロッタ姉さん多分もうブチギレモードだから「腐ってもストマック家の末っ子ね!」的なバレは無さそうなんだよな
その代わりショウマという爆弾が残ってるけど - 20二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 00:07:08
個人的にランゴ兄ちゃんが不在の時にショウマは身分隠して幸果さんか絆斗と接触して欲しい。で、人間を闇菓子することの罪を実感してほしい。
- 21二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 01:14:40
前スレでも言われてたが、ふわパチ以外のゴチゾウが大人っぽいレパートリー(ワッフル、クッキー、マカロン、カカオ度高いチョコレート)なのってランゴのこと大人だ…って思って用意された感ある。
ハジメくん「なにか食べ物あげたいけど、グミとか食べなそうだよな…あ、お父さんとお母さんのお菓子も借りてこ。」
↓
ワフサクほかゴチゾウ誕生
他の奴らはラムネみたいにサポート役?
りっつん「すっごいイケオジきたー!え?お礼はお菓子がいい?もしかしてあれ!?紳士の嗜みってやつ!!カッコいい!」
↓
アフタヌーンティーののち、
アモンドクッキー誕生 - 22二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 06:57:31
イケオジwww
でもショウマと双子=同い年だから見た目によらず若いんだよな… - 23二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 08:31:09
あるいはビジュアルがゼロ年代の頃の中の人という可能性は普通にある
- 24二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 10:34:14
ショウマと並ぶと雰囲気真逆で双子と思われなさそう
なんなら説明されても双子と信じられなさそう
見た目上の共通点はデンテに改造された赤ガヴだけ的な
そういえばランゴもショウマも赤ガヴなんだっけ? - 25125/08/11(月) 11:32:37
- 26二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 12:47:01
AIでワフサクフォームのイメージ画いくつかできたけどあげて平気?
- 27125/08/11(月) 13:02:38
- 28125/08/11(月) 13:04:01
- 29125/08/11(月) 13:08:09
- 30二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 13:30:43
- 31二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 13:34:28
- 32二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 14:10:19
- 33125/08/11(月) 15:18:31
- 34二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 23:45:19
もう優さん出てくる?
- 35二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 23:52:30
ポッピングミの装甲が剥がれるみたいに、ワフサクはダメージ受けるとメープルが飛び散ったり流れたりする感じかね
- 36二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 07:32:08
ほしゅ
- 37125/08/12(火) 07:59:11
昨日は再開できず申し訳ありません。
お待たせいたしました。
9話の展開を再開します。下記の流れについては共通しています。
・ハンティ、行方不明者の情報を聞き出すためダンス少女のきらりとりかに話しかけ、防犯ブザーを鳴らされる。
・シータ&ジープにニエルブが熱線発射装置を提供。
・ハンティ、ダンス少女きらりから怪物の噂を聞き出す。また交流をし、ダンスを見てあげる約束をする。
・ランゴ、シータ&ジープのエージェントに誘い出される。
・ハンティ、ヤードグラニュートを発見し、変身して戦闘に入るが、取り逃す。
・ハンティ、洋菓子店『ガトー・コキーユ』の包み紙を発見し、現地へ向かうが、店がなくなっているのに唖然とする。
この後は、本編と内容が違ってくるであろうランゴ vs シータ&ジープを描写します。 - 38125/08/12(火) 08:07:02
廃工場のシャッターが重々しく閉まり、薄暗い空間に金属音が響き渡った。
その直後、階段の上からあざ笑うような声が降ってくる。
「まんまと引っかかったな、ランゴ」
目を凝らすと、そこにはシータとジープの姿があった。
ランゴは低く吐き捨てる。
「やはりお前らか……眷属に荷物をひったくらせて、どこかに誘い出そうとしているのはバレバレだったぞ」
「浅知恵を振り絞って考えたんだろうが、無事に帰れると思うなよ」
「きゃははは! そんな口きけるのは今だけよ!」
ジープが甲高い声を響かせ、手に持ったリモコンのスイッチを押す。
次の瞬間、工場の壁に設置されたマシンが発動し、灼熱の光線をランゴに向けて放った。
眩い光と共に、肌を焦がすような熱が押し寄せる。
「チッ……!」
ランゴは即座にチョコダンフォームへ変身し、迎撃を試みる。だが、四方八方から飛び交う熱線は装甲を容赦なく溶かし、甘い焦げた匂いが立ち込めた。
「溶けただと……!?」
すぐさまもふパチフォームに切り替える。しかし、別形態の装甲も熱線の前には無力だった。溶解したパーツが床に落ち、ランゴの身体は無防備に晒される。
「こっちも溶けるのか!」
頭上から、シータとジープの嘲笑がこだまする。
「ランゴ! ここがお前の墓場だ!」
灼熱と嘲りの中、ランゴの視線は鋭く二人を捉えていた。 - 39125/08/12(火) 08:11:14
ランゴは一瞬の判断で、一番戦い慣れたワフサクフォームに切り替えた。熱線を縫うように避けながら、シータとジープに迫ろうとする。しかし、四方八方から撃ち込まれる灼熱の光が行く手を阻み、距離を詰められない。
ワッフルの装甲があちこち裂け、そこから甘いシロップが滴り落ちていく。
(これではキリがない……)
息を整えながら、ランゴは心の中で決断を下す。
(賭けになるが仕方ない。新しい眷属を試すか)
絆斗から報酬として金銭を得るようになってから、ランゴは様々な菓子を試すことができた。そのおかげで、眷属の種類も大きく増えている。
その中から、彼が手に取ったのは――クレプーナゴチゾウ。
ガヴにそれを食わせた瞬間、ランゴの足元を中心に、グラニュート特有の粘液がじわりと広がり始める。それは鉄板に流されたクレープの生地のように地面いっぱいに伸びていった。
やがて黄金色に“焼き上がった”生地が宙に舞い、ランゴの身体を包み込み、装甲へと変化していく。
「なんだ、姿が変わったぞ!」
シータが驚きの声を上げる。
「なんだろうと、全部溶かしてあげる!」
ジープが叫び、マシンの発射スイッチを押す。 - 40125/08/12(火) 08:17:14
灼熱の光線がランゴを襲いかかる――思わず両手で顔を庇うが、その瞬間、地面に広がっていたクレープ生地がふわりと舞い上がり、熱線を遮った。
「……防いだ?」
シータとジープが目を見開く。
「そんなペラペラの盾、一瞬で溶けたじゃない! 結局一緒よ!」
ジープは強がりを言い放ち、再び発射ボタンを押す。
(ひとりでに防いでくれた……俺の意思に連動しているのか? しかし、この薄さじゃすぐに穴を開けられる……)
だが、その時ふと思い出す。
(待てよ? クレープという菓子は確か……)
次の熱線が迫る瞬間、焼き上がったクレープ生地が何層にも折り重なり、分厚い防壁となってランゴを守った。
「なんだと!?」
シータとジープの顔が驚愕に歪む。
四方から浴びせられる熱線。そのたびに、生地は“焼き上がり”、幾重にも折り重なって宙に浮き、主を守り続ける。鉄壁の守りに包まれたランゴは、悠然と二人に向かって歩みを進めた。 - 41125/08/12(火) 08:22:47
しびれを切らしたエージェントがランゴに突進する。しかし、ランゴが軽く腕を振ると、足元の生地が跳ね上がり、エージェントを巻き上げて拘束する。
「チャージミー! チャージミー!」
高らかな音声が鳴り、ランゴが跳躍した瞬間、生地はランゴを包み込み円錐型へと変形する。
「はああああああっ!」
その姿はまるで巨大なドリル。ランゴは一直線にエージェントを貫き、その身体を爆発四散させた。
「どうしようシータ! 最後の作戦が!」
ジープが悲鳴を上げる。
「ランゴの野郎……」
シータは悔しげに奥歯を噛みしめた。
二人は泣きそうな顔で逃げ帰るほかなかった。 - 42125/08/12(火) 08:37:38
用意した本編未使用ゴチゾウで、残っていたクレプーナゴチゾウの登場でした。一通りランゴ兄さんの序盤のフォームのセットが揃ったので、まとめて一応考えている設定も記載させていただきます。(前スレの>>97様のご意見なども参考にさせていただきました)
・ワフサクフォーム
ワッフルの力を宿したゴチゾウを使用した初期フォーム。全身を覆う装甲は衝撃吸収性と耐久性に優れ、近接戦闘に適している。ワッフルの装甲が破損した際はシロップが流れ出る。
ランゴ兄さんのワッフルの菓子としての気に入り具合
dice1d100=90 (90)
・アモンドクッキッキーフォーム
アーモンドクッキーの力を宿したゴチゾウを使用したフォーム。クッキーの盾は砕けやすいものの、再生・複数生成が可能であり、投げつけて攻撃に使用することもできる。縦の裏にはアーモンド形の短剣が仕込まれており、こちらも近接攻撃や投擲に使用することができる。ワフサクフォームに比べ、身軽な戦闘が可能である。なお、山椒入りのスパイスクッキーを食べて生成したゴチゾウで変身した際は(スパイシークッキッキーゴチゾウ)短剣に痺れ毒が仕込まれている。
ランゴ兄さんのアーモンドクッキーの菓子としての気に入り具合
dice1d100=29 (29)
・もふパチフォーム
パチパチキャンディー入りのわたあめ菓子の力を宿したゴチゾウを使用したフォーム。雲のように膨れ上がった体は浮遊能力を持つ。また、放電能力により攻撃だけではなく、目くらましをすることも可能。
ランゴ兄さんのもふパチの菓子としての気に入り具合
dice1d100=98 (98)
- 43二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 08:44:14
わたあめ好きなの可愛いな
- 44二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 08:46:53
すごい本編のオートガードに似た能力だ!
- 45125/08/12(火) 09:00:15
>>42
の続きです。
・チョコダンフォーム
チョコレートの力を宿したゴチゾウを使用したフォーム。本編のショウマと違い、カカオ含有量が高いものを食べているため(前スレ>>189さまを参考)、より外観の黒味が強いものとなっている。チョコダンガンは本編のショウマのものより大型で、連射性能に劣るが、威力の高さと軽い追尾性能を併せ持つ。ランゴが純血のグラニュートとして生まれていれば得られていたであろう、追尾性能ありの光線の能力の影響を受けている。
ランゴ兄さんのチョコレートの菓子としての気に入り具合
dice1d100=71 (71)
・クレプーナフォーム
クレープの力を宿したゴチゾウを使用したフォーム。絆斗の仕事を手伝い、金銭報酬を得られるようになってから、単価の高い菓子も試せるようになったため、得た形態である。クレープを焼く際に鉄板に引かれる生地のようにグラニュートの粘液が地面に広がり、それが焼き上がり、浮き上がることによってランゴを守る盾となる。1枚1枚は薄く、防御力に乏しいが、ミルクレープのように折り重なることで心強い盾となる。チョコダンフォームと同じく、ランゴが純血のグラニュートとして生まれていれば得られてたであろうオートガードの能力が反映されている。また、巻き紙クレープのように敵を食材に見立て生地で巻いてしまうことで拘束も可能。また、ランゴを生地で円錐型に包み、ドリルのように敵を貫くキック「クレプーナフィニッシュ」が必殺技。グラニュートとしてのエネルギーを生地として体の外に放出しているため、本体の耐久力が低くなることが弱点。
ランゴ兄さんのクレープの菓子としての気に入り具合
dice1d100=22 (22)
- 46125/08/12(火) 09:02:39
- 47125/08/12(火) 09:22:55
- 48二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 09:28:57
- 49125/08/12(火) 10:00:21
- 50125/08/12(火) 10:12:28
なるほど....本編でもショウマは勝さんに真実を話すことができませんでしたが、みちるママもそうなんですね....
今のみちるママの状態は?
①記憶混濁、心身衰弱と診断され入院中。
②優さんのサポートのもと、自宅療養している。
③簡単な外出くらいなら何とかできるようになっている。
dice1d3=3 (3)
また、グロッタ姉さんに人間界に解放されるときに詳しい事情は説明された?
①何も説明もなく開放。ブーシュの死も、ランゴの失踪も聞かされていない。
②事情を聞かされていないものの、ショウマが「後でランゴ兄さんと一緒に会いに行くよ」と優しい嘘をついている。
③ブーシュの死も、ランゴの失踪も聞かされている。ショウマには「ランゴ兄さんを探すから俺は残るよ」と聞かされている。
dice1d3=1 (1)
- 51125/08/12(火) 10:15:41
- 52125/08/12(火) 10:44:46
これら含めて描写していきます。
シータとジープを退けた後、ランゴはようやく本来の目的地――あるアパートへとたどり着いた。
「……思った以上に、“井上みちる”って名前の人間は他にもいるもんだな。空振りも何度かあった」
過度な期待はせず、ランゴは短いフリーライター歴で身につけた取材のルーティンを淡々と始める。
「窓や隙間から、中を覗いてこい」
小さき眷属たちが音もなく目的の部屋へ向かっていく。
覗き見に後ろめたさはあったが、人間界に来て以来、ランゴは自分の外見や口調が多くの人間に圧を与えてしまうことを学習していた。
「お前、普通に人混み歩いてても、風格ありすぎなんだよな」
絆斗にそう苦笑された日のことを思い出す。
だから取材の場では、まず眷属による情報収集が彼の定番だった。
やがて、一匹の眷属が戻ってくる。
ランゴはそれをガヴフォンに装着し、送られてきた映像を確認した。
「壮年の男がひとり……おふくろと関係あるかはわからんが、一応話は聞いておくか」
- 53125/08/12(火) 10:48:00
階段を上がり、目的の部屋の前へ。
チャイムを押すと、ほどなくして――
「はい」
ドアを開けたのは、映像で見た壮年の男だった。
正面から見ると、柔らかな表情の持ち主であることがわかる。
その顔立ちに、ランゴは妙な懐かしさを覚えた。
(……雰囲気がショウマに似ている。まさか)
「私は井上と申します。フリーでライターをやっておりまして」
「実は、行方不明事件を調べているのですが……」
慣れない敬語をどうにか口にし、相手の警戒を解こうとする。
(“井上”という苗字は人間界では珍しくないと聞く。問題はない、はずだ)
「……ライターさん?」 - 54125/08/12(火) 10:50:33
ここで、ダイスを振ります。
①これ以上、妹を追い回すのをやめてもらえませんか!
②もしかして、妹のことについて何かご存じなんですか?
dice1d2=2 (2)
- 55二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 11:28:07
- 56125/08/12(火) 11:47:05
「……もしかして、妹のことについて、何かご存じなんですか?」
その言葉と同時に、目の前の男がランゴの腕を掴んだ。
思わず目を見開くランゴ。男はすぐに表情を和らげ、申し訳なさそうに手を離した。
「すみません……つい」
玄関先でこれ以上やり取りを続けるのは目立つと判断したのか、男はランゴを部屋の中へと招き入れた。
男は椅子に腰を下ろすと、静かに名乗った。
「井上優と申します」
そして、重く沈んだ声で語り出す。
「実は……もう二十年以上も行方不明だった妹が、この前、警察に保護されて帰ってきたんです」
ランゴの胸がざわつく。鼓動が耳の奥で大きく響くのを、必死に抑え込む。
「女子学生の頃に姿を消して、そのまま……。だから再会できたときは、本当に嬉しかった」
「正直、もうどこかで二度と会えないんじゃないかって、何度も思っていましたから……」
――おふくろが人間界に帰ってこられた。理由はわからない。グロッタの姉貴が情けをかけたのかもしれない。
だが、もうその事実だけで十分だった。
「ただ……警察には名前や家族構成は話したようですが、それ以外は何も語ってくれなくて」
「若い女性です。話せないほどのつらい目に遭ったのかもしれません」
「だから私は……無理に聞き出そうとはしませんでした。時間をかけて、ゆっくり心を癒してくれればと」
初対面の自分にここまで話すということは、この男――ショウマと自分の伯父にあたる人物は、よほど長い間ひとりで思い詰めていたのだろう。 - 57125/08/12(火) 11:48:15
「でも……帰ってきた後も、時々悲しそうな顔をして……夜中に泣いている声が聞こえるんです」
「警察はもう捜査を打ち切ろうとしていますが、失踪した翌日には友人とデザートビュッフェに行く予定だったんです。それに、妹は……自分から何も言わずに家を出ていくような子じゃなかった!」
井上優は歯を食いしばり、声を震わせながら続けた。
「きっと……誰かに誘拐されたんです。そうとしか思えない。そいつを探し出して……報いを受けさせたいと、毎日思っています」
その瞳には、もはや先ほどまでの優しい面影はなかった。
怒りと決意が、静かに、しかし確かに燃えていた。 - 58125/08/12(火) 12:18:59
「初対面の方に、こんな話を長々としてしまい……申し訳ありません」
井上優は深く頭を下げ、申し訳なさそうな笑みを浮かべた。
「私のほうからは何もお答えできず……。厚かましいお願いですが、妹の失踪について、何か手がかりがあればご連絡いただければ嬉しいです」
ランゴはうわの空で連絡先を交換し、そのまま部屋を後にした。
夜の空気が肌を刺す。階段を下りながら、下唇を噛みしめる。
――甘かった。
心の底で、どこか望んでしまっていたのだ。
人間界の親族にも受け入れられ、おふくろと、自分と、ショウマと……三人で暮らし、食卓で菓子をつまみながら笑える日を。
だが、おふくろが人間界に解放されたからといって、それで「めでたしめでたし」になるはずがない。
彼女の二十余年は、もう戻らない。
胸に刻まれたつらい記憶が、消えることもない。
もしかすれば――おふくろは人間の男と結ばれ、菓子屋を営みながら、幸せな母親になれていたかもしれない。
だがその可能性は、おやじに……そして俺たちに奪われた。もう二度と戻ることはない。
……俺は、生まれたこと自体が間違いだったのだ。
あの伯父も、決して心が強い人間には見えなかった。
俺の存在など、到底受け入れられまい。
それどころか――俺という存在そのものが、彼にとっては妹の受けた苦しみの証になってしまう。
ならば、せめて――。
俺のことなど、初めからいなかったことにする。
それが、おふくろをこれ以上傷つけないための、唯一の方法なのではないか。 - 59125/08/12(火) 12:32:21
そうだ――。
おふくろが人間界に解放されたということは、ショウマもきっと、この世界のどこかにいるはずだ。
おふくろには伯父がついてくれている。ひとまずは心配ないだろう。
ならば次は――ショウマを見つけ出し、人間界で暮らしていけるように手を貸さなければならない。
沈みかけた思考を、ランゴは無理やり切り替えた。
ショウマは優しすぎる。
弱肉強食のグラニュートの掟や、ストマック社のしがらみなどとは無縁の場所で、穏やかに生きるべきだ。
せめて――弟の人生は間違いではなかったと、そう思えるようにしてやりたい。
それが今のランゴにとって、唯一見える道だった。
本日の情報収集の成果を共有するため、ガヴフォンを取り出し、絆斗の番号を押す。
黒いコートの裾を翻しながら、ランゴは夜の街を足早に駆け抜けた。 - 60125/08/12(火) 12:46:05
【場面は変わり、ストマック家】
「本日付で、あなたたちはクビよ」
グロッタの冷たい声が、部屋の空気を一気に凍りつかせた。
「待ってくれ、グロッタ姉さん!」
シータとジープが同時に叫ぶ。
「もう一度だけチャンスを! 次こそうまくやるから!」
だが、グロッタ派を目を細め、唇の端をわずかに歪めた。
「人間混じりの赤ガヴに負けたやつに、これ以上仕事を任せておけるわけないでしょ」
その言葉は、刃のように突き刺さる。
シータとジープは言葉を失い、視線を逸らした。
「それは……」
苦しい言い訳が喉まで上がってきたが、形になる前に空気へと溶けて消えた。
ダイスを振ります。
① ニエルブ 「グロッタ姉さん、この件、僕に預からせてもらえないかな?」
②ショウマ「シータとジープの仕事は、俺が引き継ぐよ」
③シータ&ジープ「命に代えてもランゴを始末してくる!このままじゃ引き下がれない!」
dice1d3=2 (2)
- 61125/08/12(火) 13:04:32
「シータとジープの仕事は、俺が引き継ぐよ」
不意に響いたショウマの声に、グロッタが眉をひそめ、意外そうに彼の方を向く。
「冗談言ってるの? あんたなんかにヒトプレスの仕入れができるわけ?」
ショウマは一歩前へ踏み出し、まっすぐに姉を見据えた。
「俺だってストマック家の家族だ。姉さんの役に立ちたいんだよ」
横で黙って聞いていたニエルブが、眼鏡のブリッジを指先で押し上げる。
「僕からもショウマを推薦するよ」
「ショウマは頭も回るし、何より僕の下で力をつけたのを確認している」
「僕の眷属をバックアップに回して、サポートもする」
グロッタは細めた瞳でショウマを睨みつける。
「あんたがあまりに言うものだから、母親は解放してやったけど――それ以外の人間に情けをかけることは許さないわよ。人間は、あくまで闇菓子の材料に過ぎない」
「わかってるよ」ショウマはきっぱりと言った。
「ストマック家に生まれた者として、言葉よりも結果で説明してみせる」
そして、少し間を置き、低い声で続ける。
「そこでまずお願いだけど、シータとジープをクビにせず、俺の助手につけてほしい。質の高い仕事には人手が必要だから」
グロッタは一瞬だけ考え、肩をすくめた。
「別に構わないわよ……ただ――」
彼女はわざと間を空け、声を鋭くした。
「ランゴと同じように家族を裏切るなら、命はないと思いなさい」
言い捨てると、兄弟たちを一瞥し、部屋を去っていった。 - 62125/08/12(火) 13:06:25
残されたシータとジープは、今まで侮っていたショウマにかばわれた衝撃と、自分たちが助かった安堵とで、何とも言えないちぐはぐな表情を浮かべていた。
ショウマはそんな二人を横目に、静かに心の中で語りかける。
(ランゴ兄さん……兄さんはグラニュートの弱肉強食の掟に従い、父さんを殺して、自分の意思を通した)
(なら俺もそうさせてもらう。手に入れた力で、俺の意思を押し通す)
彼の腹には、漆黒に鈍く光るガヴがなじむように収まっている。
ショウマはその表面をゆっくりと撫で、固く決意を刻み込んだ。 - 63125/08/12(火) 13:07:27
ありがとうございました。
いったん小休止に入ります。
また再開時は宣言いたします。
感想、設定考察、展開予想、励みになりますのでよろしくお願い致します! - 64二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 13:42:21
このレスは削除されています
- 65二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 13:43:42
漆黒に鈍く光るガヴ...ショウマまさか.....
- 66125/08/12(火) 18:09:28
再開します。10話相当の展開となります。
流れは以下の通りになります。
・絆斗と連絡が取れたランゴ、ヤードグラニュートとガトー・コキーユの報告を受け、井上家でのことは一旦後回しにして考えることに。
・はぴぱれ・幸果さんにも連絡し、情報収集を手伝ってもらう。
・消えたケーキ屋と地面が引きずった跡から、建物ごと移動したことを推理するランゴとハンティ
・幸果さんから違う市で目撃情報があったことを聞き、さらにゴチゾウに調べさせることで幼稚園にヤードがいることを突き止める。
・幼稚園でヤードに遭遇、戦闘開始。クレプーナフォームとヴァレンで連携し、ヤードに勝利しヒトプレスを救出。
・助けたきらりのダンスを公園でハンティがほほえましく見届ける。 - 67125/08/12(火) 18:26:03
【場面は変わり、酸賀研究所。10話の最後の場面】
「へへっ」
酸賀は嬉しそうに、玄関前に“置き配”されていた小さな箱を手に取った。
作業机の前に腰を下ろし、梱包を手早く解くと、中から黒のUSBメモリが姿を現す。
さっそくパソコンに差し込み、再生ボタンを押す。モニターに映し出されたのは、ガヴとヴァレンの戦闘映像だった。
「おおっ、絆斗くんってば……俺の知らないところで実戦重ねてるねぇ」
酸賀は感心したように頷き、映像を食い入るように見つめる。
「それにしても、さすが“オリジナル”。どんどん進化してる」
口元に笑みを浮かべながら、彼は画面の細部を分析していく。
「やっぱり素体がグラニュートだからかな……?」
ふと、何かを思い出したように酸賀は顔を上げた。
「ああ、そういえば――」
机の端に置かれた書類の山を無造作にかき分けながら、ひとりごちる。
「ニエルブくんが“オリジナル”のスペアが手元にあるって言うからさ、研究材料としてこないだ拾ったあのマカロンのやつ、貸してあげたんだったな。……ちゃんと有効活用してくれてるといいけど」 - 68125/08/12(火) 18:31:19
すみません、少し小休止し、後に再開します。
エレガンマカロンゴチゾウをせっかく前スレ>>120で酸賀さんに確保してもらっているので、
研究材料として有効に使ってもらおうと思いました。
どんどん原作の流れと解離し始めているので、ダイスや展開によってはイベントの前後関係も
変わっていく可能性がございますのでよろしくお願いいたします。
ダイスが与えてくれた伏線を有効活用できるように頑張ります。
- 69125/08/12(火) 22:26:36
11話相当の展開から再開します。
・姉のエミがSNSでロマンス詐欺にあっているのでは以下と妹のハナが幸果に相談。
・「ニワ」という人物のアカウントにハンティの写真が使われており、幸果さんからハンティの事務所に連絡。
・ランゴと幸果に一回ドン引きされるが、ハンティはこれは自分のアカウントではないと説明。
・自身の写真を無断使用したロマンス詐欺の犯人を取材仕返しにハンティ本人が待ち合わせ場所に行くことになった。
・しかし、本当の「ニワ」に会いたい気持ちをエミは抑えられず、待ち合わせ場所に会いに行ってしまう。
・エミが消えてしまい、ヒトプレスにされてしまったと疑ったランゴ、ハンティ、幸果は町中を必死に探すことに。
・「ニワ」の正体は小6男子に化けたアーリーグラニュートであり、エミを探していたランゴはアーリーグラニュートとエージェントがエミのヒトプレスをやり取りするところを目撃する。
そこから描写を開始します。 - 70125/08/12(火) 22:34:22
「お前……グラニュートだったのか。ミミックキーが子供の姿にも化けられるとは、知らなかったぞ……」
驚きと警戒をないまぜにした声が、場の空気を張り詰めさせた。
「お前、やけに詳しいじゃねぇか!」
子供の姿には似つかわしくない、低く太い声が響く。吐き捨てるように言ったのは、“ニワ”と呼ばれた存在だった。
「そいつがストマック家の裏切り者だ」
すぐそばにいたエージェントが冷ややかに告げる。
「大したようには見えねぇけどな!」
ニワは口角を吊り上げ、首元のミミックキーを外す。瞬間、その姿がぐにゃりと揺らぎ、アーリーグラニュートの異形へと変貌した。
その動きに呼応するように、ランゴは眷属を取り出し、ガヴに食わせようとした。
しかし、攻防が始まるよりも早く――
頭上から、聞き間違えるはずのない声が降ってきた。 - 71125/08/12(火) 23:31:28
申し訳ないです。いったん小休止とします。
ここはどういう再開になるのか、力を入れて考えたいので。
もし皆さまも感想や展開予想があれば歓迎です。
必ずこのランゴ兄さんの物語を決着まで導けるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。 - 72二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 00:01:03
おかしい
みちるさんが生きているはずなのにショウマは推定ビターガヴだし優さんは当然ガチギレだしランゴ兄さんはお労しい
Honey&Vanillaが息をしていない - 73二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 01:16:41
ランゴ兄さん、原作はドラゴンモチーフだったし火通ってるお菓子が好きだったりするのかな
チョコとかも森永のベイクみたいな質感になってそう
そして異彩を放つもふパチ - 74二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 01:33:02
- 75二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 01:34:49
- 76二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 01:39:18
前スレで「お菓子を通してみちるお母さんやショウマの事を思い出すと眷属が生まれる」みたいな話があったからそういうものにも起因してるのかもね
- 77二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:01:51
やだイケメン…!!
- 78二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 14:28:22
- 79125/08/13(水) 16:43:59
ありがとうございます!
"宙に浮くクレープ生地の盾"の表現が難しいんじゃないかと思いましたが、なるほどという感じです!
自分で書いておいてなんですが
この世界のランゴ兄さんは
あの風体で真顔でクレープの屋台に並んだり、
ケーキ屋でミルクレープ注文したりしたのだろうな....
としみじみ思いました。
おそらく、ショウマの"おいしいものノート"ではなく、
ガチガチの詳細レポートをつけているだろうなという信頼感がありますね....
本日また再開しますのでよろしくお願い致します。
- 80125/08/13(水) 18:42:51
>>70から開始します。
軟禁されていた頃の白い服ではない。今の彼が纏っているのは、ストマック家の正装――黒を基調とした重厚な衣装。
「お前……やっぱり人間界に来ていたのか。よかった──」
ランゴが言いかけたその瞬間。
「ねえ。」
冷ややかな声が、言葉を断ち切った。
ショウマはランゴではなく、そばにいたアーリーグラニュートへ視線を向ける。
その態度は、兄を完全に無視するものだった。
「そのヒトプレスは質がいい。俺が直接納入する。お前は次の現場に向かえ。」
「……あいよ、わかりましたよ。」
アーリーは不服そうに肩をすくめながらも、ヒトプレスを放り投げて去っていった。
(今……ショウマは何と言った?あれではまるで――)
アーリーを追うことすら忘れ、ランゴは呆然と立ち尽くす。
ショウマは手にしたヒトプレスを検品するように眺めた後、自らの指先で拘束を解いた。
「わっ! えええええ!?」
拘束から解放されたエミが、混乱のまま悲鳴を上げる。
「早く逃げたほうがいいよ。化け物にまた襲われちゃうから。」
淡々と告げられた言葉に促され、エミは転びながらも必死に走り去っていった。
- 81125/08/13(水) 18:45:16
ランゴがまだ状況を飲み込めずにいると、ショウマはふとこちらを向く。
「あの人、兄さんの知り合いなんだろ? 言ってくれれば、その周辺は避けておく。
邪魔をしないなら、仕入れは違う地区でやるからさ。」
「……何? 仕入れだと?」
ランゴの声に怒気が混じる。「何を言っているんだ、ショウマ!」
「俺がシータとジープから仕入れ統括を引き継いだんだ。
兄さんに負けたせいで、あの二人は俺の助手に降格になった。」
「そんなことは聞いていない!」ランゴは吠えた。
「お前はあの闇菓子を忌み嫌っていたはずだ! 脅されているのか?
安心しろ、おふくろはもう家族の元に――」
「母さんのことは知っている。だが関係ない。」
短く、冷たく切り捨てる声。
その瞳には、もはや迷いの色はなかった。 - 82125/08/13(水) 18:47:05
「ねえ、ランゴ兄さん。」
「兄さんは父さんを殺して、人間界に逃げて……ストマック社の邪魔をしているけど。
その道が報われることはあるの?」
胸の奥を突く鋭い言葉。
図星を突かれ、ランゴは口を閉ざす。
心のどこかで――自分でも同じ疑問を抱えていたからだ。
絆斗の助けがあったとしても、この広大な人間界を二人だけで守り切れるはずもない。
今もなお、抵抗できずにヒトプレスにされ、出荷される人間たちが無数にいる。
「俺なら根本的に解決できる。」
「俺はストマック社のトップになる――この新しい力で。」
ショウマはゆっくりと衣服の裾をまくり上げる。
露わになったのは、かつて兄と同じ色だったはずの赤いガヴ……ではなかった。
漆黒――鈍く光る、闇を宿したガヴがそこにあった。
ランゴは息を呑む。
「お前……それは……!」 - 83125/08/13(水) 18:59:59
「マカロン!」
『BITEマカロン! BITEマカロン!』
「――変身!」
『エレガンマカロン! ヤミー!』
色鮮やかなマカロンがふわりと宙に舞い、渦を描きながらショウマの身体を包み込む。
次の瞬間、その姿は光に包まれ、どこか兄を思わせる気配を宿した、仮面の戦士へと変わっていた。
「お前……その眷属は……その力は……」
ランゴは思わず息を呑み、警戒を強める。
ショウマはゆっくりと歩み寄り、仮面越しに鋭い視線を送った。
「どうする? 二度と闇菓子に関わらないか…この場でオレに倒されるか!」
それは、かつてランゴがグラニュートたちに突きつけてきた言葉。
だが今、それは真逆の意味を持ち、鋭い刃となってランゴの胸に突き刺さった。 - 84125/08/13(水) 19:23:43
- 85125/08/13(水) 19:26:20
撃退に成功でとどめは刺せなかったようです。
この世界だと早期にランゴ兄さんと協力関係で戦闘できているので割と、戦い方が底上げされているというか、
洗練されているのかもしれませんね。
視点を一回、ランゴ vs ショウマに戻します。
- 86二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 19:45:44
どうして…どうしてこんなことに…
- 87125/08/13(水) 20:59:48
色とりどりのマカロンが宙に舞い、円盤のような軌跡を描きながらランゴへと襲いかかる。
「くっ……!」
ランゴは即座にクレプーナフォームへと変身。黄金色のクレープ生地が空中に広がり、迫りくるマカロンを包み込み、動きを封じていく。
だが――。
「はっ!」
クレープ生地の大半をマカロン封じに割いていたランゴは、ほんの一瞬、無防備になった。その隙を逃さず、ショウマが鋭い拳を叩き込む。
(なんだ、この力は……ショウマにこんな力はなかったはずだ)
ランゴは即座に左腕へクレープ生地を絡ませ、伸ばすことでショウマの腕を拘束する。二人はまるで手錠で繋がれたような形になり、互いの距離が否応なく縮まった。
「ニエルブの兄貴か……お前、あいつにガヴを改造させたのか!」ランゴが低く問い詰める。
「そうだ。ニエルブ兄さんも、闇菓子をやめることに賛同してくれている」ショウマは一切の迷いを見せない声で答える。
「そんな保証がどこにある! お前はやつに唆されている!」
ランゴの声は怒りと焦りで震えていた。
「やつはお前を実験台にしたいだけだ! そのガヴを戻せるあてもある! 今すぐ俺と一緒に――」
(一緒に、だと……?)
ショウマの心に、過去の光景がよぎる。
(なら……あの時、なぜ――) - 88125/08/13(水) 21:04:23
ここでダイスです。
数字が大きいほど、ショウマの中でランゴに対する気持ちの大きさです。
①父親が憎かったとしても、それを殺し、家族の形を壊したことへの怒り。
dice1d100=97 (97)
②自分と母親を置いていったことへの悲しさ。
dice1d100=23 (23)
③父親を暗殺する際、相談してもらえなかったということは、信用されてなかったんじゃないかという憤り。
dice1d100=2 (2)
- 89125/08/13(水) 21:59:41
「ランゴは父さんを殺して、自分の憎しみさえ晴らせれば……君の気持ちなんてどうでも良かったんだろうね。」
――かつてニエルブに言われたその言葉が、頭の奥で鈍く響く。
確かに、俺から見ても、母さんを苦しめた父さんは憎むべき存在だった。
だが同時に――あそこは、ストマック家は、俺たちが生まれ育った場所であり、家族だった。
もっと別の解決方法はなかったのか。
あの日、俺たちが笑って食卓を囲む未来は、本当に不可能だったのか――。
ショウマは言葉を返す代わりに、マカロンを操作し、背後からランゴを攻撃する。
「くっーーー」
クレープの拘束は外れ、吹き飛ばされたランゴは変身解除してしまう。
「BEAT YOU」「BEAT YOU」
沸き立つ衝動に身を任せたままショウマは必殺技の体制に入る。
その刹那ーーー - 90125/08/14(木) 01:20:03
申し訳ありません。間が開いてしまいました。
>>89の続きから再開します。
「おりゃあああああっ!」
ヴァレンが雄叫びを上げ、勢いそのままショウマへドロップキックを叩き込む。
衝撃でショウマがよろめいた瞬間、ヴァレンは振り返り叫んだ。
「おい、ランゴ!しっかりしろ!らしくねぇぞ!」
倒れているランゴの体を迷わず担ぎ上げると、ヴァレンは片腕で支えながら素早く銃を抜き、
ショウマに向けて牽制射撃を浴びせた。
【ここでダイスです】
ショウマのガヴに入っているゴチゾウが
①酸賀が自身の目の前で拾ったものと気づく。
②気づかない。
dice1d2=1 (1)
- 91二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 01:32:52
お?ショウマがまだ自分でゴチゾウを生み出せないことに勘づくかも
- 92125/08/14(木) 01:33:17
(なんだあいつは……ランゴを襲っていたってことは、敵……でいいんだよな?)
目の前の黒い仮面の戦士を見据え、絆斗は息をのんだ。
姿かたち、そして腹部の装置までもが、ランゴと酷似している。
(待てよ……あの腹に収まっている“ケンゾク”ってやつ、どこかで――)
思考を巡らせるも、すぐに自分を叱咤する。
(……って、じっくり考えてる暇はねぇな)
絆斗は負傷したランゴを肩に担ぎ上げ、離脱を最優先にその場を後にする。
追撃はなかった。
黒い仮面の戦士――ショウマは、深追いする必要がないと判断したのか、その場で変身を解除し、退却する二人の背を静かに見送っていた。
(あれが報告にあった、人間の“チョコの邪魔者”か……)
(出所はまだ不明だが、少なくともランゴ兄さんの眷属の力を利用して戦っているのは確かだ)
ショウマは小さく息を吐く。
(……まだ要観察だな)
「ランゴ兄さん……これで痛い目を見たなら、もう諦めてくれ。
次は……兄さんを、倒さなきゃならなくなる」 - 93125/08/14(木) 01:41:23
「いつかの日の逆みてえだな……」
事務所に戻った絆斗は、ランゴをソファに横たえ、軽く手当てを施す。
包帯を巻き終えると、ランゴは薄く目を開け、かすれた声を漏らした。
「……すまない。助かった」
「いつかの借りを返せてよかったぜ」
絆斗は苦笑しながらも、その瞳には探るような色が浮かんでいた。
「でもよ、これだけは答えてもらうぜ」
声色が低くなる。
「お前を襲ってたあいつは何なんだ? グラニュートか?」
ランゴは視線を逸らすが、絆斗は続けた。
「第一お前、この前のアパート取材から帰ってきてからおかしいんだよ。
情報共有もろくにしねぇし、たまに上の空になるしよ」
絆斗は真っ直ぐランゴを見据え、言葉を叩きつけた。
「協力して戦うと決めた仲だ。
それくらいは……話してくれてもいいんじゃねぇのか?」 - 94125/08/14(木) 01:46:07
ランゴは迷う。俺は.....
①何も話せず、沈黙してしまう。
②あれは弟だとだけ説明する。
③ショウマのこと、母親のこと、そして、父親のことをすべて説明する。
dice1d3=2 (2)
- 95125/08/14(木) 01:57:33
「あれは……俺の弟だ……」
ランゴは、苦しそうに、かすれた声で絞り出した。
「は? なんでお前の弟が……」
絆斗の声が、瞬間的に鋭さを帯びる。
「確かお前の母ちゃんと一緒に、ストマック社に捕まってたんじゃなかったのかよ!」
言葉を畳みかけながら、絆斗はランゴの瞳を覗き込む。
「それに……あの姿。お前と同じように改造を受けたってことか?」
ランゴは口を開かない。唇が微かに震えるだけだった。
「……それともあれか?」
絆斗の声が低く沈む。
「洗脳されてるとか、脅されてるとかか?……なんでお前を襲ってくるんだよ!」
沈黙。
「……肝心なところは、だんまりかよ」
吐き捨てるように絆斗は言い、椅子の背にもたれかかった。 - 96125/08/14(木) 02:01:42
絆斗の次の言葉は----
①「悪い。それすら説明してくれないんだったら、俺たち一緒に戦うのは無理だろ」
②「わかった。詮索しない約束だからな。でもな---」
③「お前を信じるよ」
dice1d3=2 (2)
- 97125/08/14(木) 02:06:47
「……わかった。詮索しない約束だからな。でもな――」
絆斗はゆっくりと立ち上がり、ランゴの顔をまっすぐ見据えた。
「理由がわからない以上、俺たちを襲って、人間をさらうやつは……誰であろうと敵だ」
その声音には、迷いがひとかけらもなかった。
「お前の弟だろうと……俺はぶっ倒すぜ」
短く、それでいて決定的な宣告を残し、絆斗は机の上の荷物をまとめると、無言でドアを開けた。
冷たい外気が一瞬だけ室内を撫で、すぐに閉じられる。
ランゴは、取り残された事務所のソファで寝ころんだまま、口の中に広がる鉄の味を噛みしめていた。
その味は、痛みよりもずっと重く、胸の奥へと沈んでいった。 - 98125/08/14(木) 02:20:47
それから、どれほどの時が流れただろうか。
ランゴはただ思考をまとめられぬまま、深い淵へと沈み込むような鬱屈に囚われていた。
「……俺は……どこで間違えた……?」
ぽつりと漏れた嘆きは、誰に届くこともなく、静かな部屋の空気に溶けて消える。
そのとき、事務所のドアの鍵が回る音が響き、次の瞬間、賑やかな声が転がり込んできた。
「うわっ!ランゴン怪我してる! しかもめっちゃ調子悪そうじゃん!」
唐突な声に、ランゴは驚き、目を見開く。
「……幸果……お前、どうしてここに……」
「いや、なんかハンティから合鍵渡されてさ、『ランゴが調子悪いから看てやってくれないか』だって。ほんといきなりだよね~」
彼女は呆れたように言いながらも、どこか心配そうな眼差しを向けてくる。
「でもさ、ハンティってなんだかんだで優しいから、普段だったら自分で看病してあげると思うんだよね……。……ケンカでもした?」
ランゴはうつむき、口を開きかけては閉じる。言葉が出てこない。
そんな様子に、幸果は何かを察したのか、明るい調子で話題を切り替えた。
「よし! とりあえず調子悪くても食べられそうなもの買ってきたから、一緒に食べよ!」 - 99125/08/14(木) 02:33:08
幸果は袋から容器を取り出し、スプーンと一緒にランゴの前へ差し出した。
「ほら、アイスクリーム。こういうときは無理にご飯じゃなくて、甘いものからいこうよ」
ランゴは一瞬ためらったが、差し出されたカップを受け取る。
スプーンですくい、口に運ぶと――ひやりとした冷たさが舌を撫で、やわらかな甘さが広がった。
それは久しく感じていなかった、ほっとする味だった。
「……悪くないな」
ぽつりとつぶやくランゴに、幸果はにっこりと笑う。
「でしょ? これ、期間限定なんだって。私もあとで一緒に食べるから」
ほんの少しだけ、重く垂れこめていた胸の雲が薄らぐ。
甘さと冷たさが、心の奥のざらつきを少しずつ削り取っていくようだった。
ランゴは黙ってスプーンを動かし続けた。
その静かな時間だけは、戦いや過去のしがらみから解き放たれていた。 - 100125/08/14(木) 03:05:08
ランゴはガヴの奥底から――新しい眷属が生まれてくることを感じた。
彼は反射的にそれを片手で押さえ込み、幸果から隠した。
「ん? ランゴン、どうしたの? アイス食べてお腹痛くなっちゃった? なら、あったかいもの――」
幸果の言葉が最後まで届く前に、窓の外から視線を感じる。
そこには、小さな影がいくつも、じっと彼を見つめていた。
ランゴの眷属――数匹が窓際で、鳴きながら彼を呼んでいる。
(……ヒトプレスの出荷場所を見つけたか)
その意味を理解した瞬間、迷いはなかった。
「悪いな、幸果。急ぎの用だ」
短くそう告げると、ランゴは椅子を蹴るように立ち上がり、ドアを開け放つ。
冷たい風と共に、その背中は事務所の外へ消えていった。
「ええっ!? 調子悪いんだから、無理しないでよねーっ!」
幸果の声が、閉じかけたドアの向こうでかすれていった。 - 101125/08/14(木) 03:27:38
眷属たちの道案内に導かれ、ランゴは月明かりに照らされた廃工場へとたどり着いた。
――間違いない。ここがヒトプレスの出荷場所だ。
「……お前も来たんだな」
背後から声がかかり、ランゴは振り返った。
そこには、絆斗が立っていた。
「お前のケンゾクが案内してくれたぜ」
「そうか」
短いやり取りのあと、二人の間に沈黙が落ちる。
その沈黙を破ったのは、絆斗の低い声だった。
「……大丈夫か?」
それはただの体調を気遣う言葉ではない。
弟のこと、胸の内の葛藤――すべてを含んだ問いかけだと、ランゴは悟った。
「ああ。俺は……俺のやるべきことをやるだけだ」 - 102125/08/14(木) 03:28:43
鋭い眼光で工場を見据えながら、ランゴは続ける。
「この工場の裏手で、おそらくヒトプレスが出荷される。そっちはお前に任せた」
「任せとけ」
その直後、ランゴは足元から小さな影をつかみ上げ、軽く放るようにして絆斗へ投げ渡した。
「チョコだけじゃ心もとないだろう。これも使え」
「……サンキュ」
短く返す絆斗の目に、一瞬だけ笑みが浮かぶ。
次の瞬間には互いに背を向け、月明かりの下を駆け出していた。
それぞれの戦場へ―― - 103125/08/14(木) 03:49:51
工場の裏手に到着すると、ランゴの言った通り、あの忍者のような格好をしたストマック社の手下たちが、ワニのグラニュートとヒトプレスを運び出そうとしていた。
絆斗は素早く弾丸を撃ち込み、手下たちの注意を引き付ける。
「――“チョコの邪魔者”だ!ここで始末する!」
全員が絆斗めがけて襲い掛かってくる。
「悪いが、名前もないじゃかっこつかないんでな。考えておいた」
絆斗は冷静に構えながら告げる。
「――“ヴァレン”っていうんだ。覚えておけ」
そして、にやりと笑みを浮かべる。
「ちなみに――チョコだけじゃないんだぜ?」
その言葉と同時に、絆斗は力強く叫ぶ。
「変身ーーーーー!」
ダイスを振ります。
ランゴ兄さんがハンティに渡したゴチゾウは?
①バブルラムネゴチゾウ
②ドーマルゴチゾウ
③まるマロゴチゾウ
dice1d3=2 (2)
- 104125/08/14(木) 03:59:46
アーリーグラニュートの嚙みつき攻撃が飛んでくる。だが、ヴァレン・ドーマルフォームの手にはめられたドーナツが、柔らかな弾力で攻撃を受け止める。
「どうやら当たりみたいだな」
ヴァレンの意思に呼応するように、ドーナツたちが宙を舞い始める。アーリーグラニュートとエージェントを絡め取り、拘束した。
『チョーコードーンー!!』
拘束された敵たちは車線上に集められ、チョコドンフォームに戻ったヴァレンの必殺技が炸裂。まとめて撃破され、現場は一瞬静寂に包まれた。
「よし……ヒトプレスは確保っと……ランゴのやつは大丈夫か……?」 - 105125/08/14(木) 04:55:19
廃工場の中、ソファに腰かけた三人の間には、明るい笑い声が満ちていた。
「質のいいヒトプレスがこれだけ集まったなら、グロッタ姉さんもきっと認めてくれるな!」
シータが弾む声で言う。
「きっとそうね!ショウマもやるじゃない。やっぱりニエルブ兄さんの改造がよかったのかしら」
ジープも楽しそうに続ける。
ショウマは二人の無邪気な声に、あいまいな笑みを浮かべて相槌を打った。しかし心の奥では、思考がまとまらず、胸の奥にざわつくものがあった。
(本当にこれでよかったのか……?)
(このヒトプレスを出荷すれば、スパイスに加工され、闇菓子となる)
それもまた、闇菓子の歴史を終わらせ、ストマック社のトップを目指すための必要な犠牲だと、ショウマは自分に言い聞かせた。
毬のように弾む笑顔の双子を見て、ショウマは心底から思った――
彼らが闇菓子に関わらなくても済むようにしてあげたい、と。
忙しかった父やグロッタ姉さん、ニエルブ兄さんの代わりに、ショウマは二人と過ごす時間が多かった。
誕生日には庭で摘んだ花を交換し、同じものを食べられなくても、一緒に食卓を囲んだ。
もちろん、半分人間である自分と、純粋なグラニュートである二人の立場の違いも理解していた。
また、自分や母、そして反抗的で父に嫌われていたランゴ兄さんの立場が少しでもよくなるよう、味方を増やしたいという思惑も、確かにあった。
それでも、何よりショウマにとってシータとジープは、物心ついてから初めてできた新しい家族であり、兄・ランゴのように、下の兄弟を守る自分でありたかった。
(二人はお爺さんの代から続く闇菓子の論理に染まりきっている)
(俺がいつかグロッタ姉さんの影響力を削ぎ、トップに立ち、闇菓子がなくてもストマック家がグラニュート界で生きていけるようにしないと)
その思考の途中、廃工場の空間に響く足音が、ショウマの集中を断ち切った。 - 106125/08/14(木) 05:13:22
ショウマは立ち上がり、足音の主に向けて鋭く言い放った。
「あれだけ痛めつけたのに、また来たんだね。ランゴ兄さん」
ランゴは落ち着いた声で応じる。
「あれくらい大したことはない。小さい頃の兄弟げんかのほうが痛かったぞ」
ショウマの目が細まり、口元にわずかに緊張が走る。
「何も冗談を言いに来たわけじゃないだろ?」
「ああ、ショウマ。今からでもいい、ヒトプレスの仕入れを止めろ。それ以上進むと、お前は引き返せなくなる」
ランゴの声には強い意志が宿っていた。
ショウマは震える拳を握りしめ、感情を抑えきれずに言い返す。
「今更何を言っているんだ……家族を壊した、ランゴ兄さんに今更指図されてたまるか!」
ランゴの目にわずかな陰りが差し、重い声が続く。
「すまなかった……俺は自分の憎しみだけでおやじを殺し、お前の気持ちを考えていなかった」
「それがお前のためになると、勝手に思い込んでいた」
「一方的に気持ちを押し付け、自己満足していたおやじとつくづく変わらないな……」
ショウマは唇をかみしめ、声を震わせる。
「何が言いたい……」
ランゴの視線が真っ直ぐにショウマを射抜いた。
「俺はお前にとっていい兄じゃなかったかもしれない。でも、お前に幸せになってほしい気持ちは嘘じゃない」
「ショウマ、これ以上お前は手を汚すな。それは俺の役目だ」 - 107125/08/14(木) 05:29:12
シータが叫ぶ。
「もうそんなやつの話を聞くな!無駄だ!」
ジープも続く。
「そうよ!所詮、父さんを殺した裏切り者でしょ!」
「ああ……」
ショウマは小さく息を吐き、まとまらぬ心をごまかすようにエレガンマカロンゴチゾウを自身のガヴに装着し変身する。
その気配に呼応するかのように、シータとジープもミミックキーを外し、グラニュートの姿へと変貌した。
ランゴは手元に新たな眷属を呼び出し、ガヴに装着した。
それは、幸果とともにアイスを食べたときに生まれたゴチゾウだった。
「変身――!」
氷の粒子がランゴを取り囲み、冷気が全身を包み込む。
そして、仮面ライダーガヴ・ブリザードソルベフォームが、冷たくも凛然とした姿で姿を現した。 - 108125/08/14(木) 05:44:11
それでは、この世界でのブリザードソルベのお披露目会です。
展開の助けとするため、ダイスを振ります。
ブリザードソルベにどれだけ善戦できたか。
ショウマ dice1d100=78 (78)
シータ dice1d50=40 (40)
ジープ dice1d50=33 (33)
- 109125/08/14(木) 05:56:16
>>108
なるほど....それでは続けていきます。
ランゴはまるで伝説に登場する竜のように、冷気を吐き出し、周囲を凍りつかせていった。
その影響で、シータとジープは足場を凍らされ、思うように身動きが取れなくなる。
ショウマの放つ色とりどりのマカロンも、氷柱の壁に阻まれ、思うように攻撃が届かない。
(体が軽い……これなら……)
ランゴは氷の足場を滑るように、まるで舞うかのように身体を動かす。
冷たく輝く氷の上で舞うその姿は、三人の目には捕らえきれず、翻弄されるばかりだった。
ニエルブの改造を受け、能力を強化されたショウマは、なんとかランゴの動きに食らいつくことができた。
しかし、シータとジープはついていけず、すれ違うたびにガヴガブレイドで切り裂かれ続ける。
凍てつく廃工場の中、三人はランゴの圧倒的な力に翻弄され、戦局は瞬く間にランゴ優位へと傾いていった。
- 110125/08/14(木) 06:17:02
攻防の最中、ジープはランゴの吐き出す冷気に足元を直撃され、氷の床に縛られるように身動きが取れなくなった。
その隙を、ランゴは見逃さなかった。
(俺はショウマのように優しくはない。貴様らにかける情けなど、微塵もない)
ジープの周囲に、尖った氷柱が次々と生成され、今にも貫かんと取り囲む。
ジープは必死に抜け出そうと身をよじるが、間に合わない。
『カッキーン!』
『アイスイリュージョン!!』
高らかな音とともに、氷柱が貫いたのは――ジープをかばい割り込んだシータだった。
シータ「ショウマ……ジープを連れて……逃げ……ろ……」
爆発が起き、シータの武器とミミックキーの残骸だけが残った。
ジープ「ああ、シータ、シータああ!!!」
錯乱したようにジープは、シータの残骸に縋りつき、泣き叫ぶ。
「くそっ!」
ショウマはその場で動揺を振り払い、ジープを抱え込み、マカロンで防壁を作りながら必死に逃げようとする。
逃げる途中、ショウマは振り向き、叫んだ。
「これで満足かよ……父さんも……シータも殺して……みんな殺せば満足するのかよ!」 - 111125/08/14(木) 06:20:16
ランゴはそれ以上追撃することはできず、ただ後姿を見送ることしかできなかった。
夜が明け、朝日が差し込むとともに、ブリザードソルベフォームの装甲は溶け落ち、変身が解除される。
ストマック社の敵になることは、すでに覚悟していた。
もちろん、ショウマ以外の兄弟を手にかける覚悟もあった。
しかし、なぜだろう――。
後味の悪さに、胸が押し潰されるような違和感。
自分の感情に名前をつけられぬまま、ランゴは凍てついた廃工場の中に、ただ茫然と立ち尽くしていた。 - 112125/08/14(木) 06:34:32
いったんここまでで、小休止とします。
・ショウマが変身するビターガヴはエレガンマカロンが基本フォームとなりました。酸賀さんからニエルブに渡り、改造されたことで非消費型となっております。ビターガヴの黒い素体にマカロンの外装が装着されており、マカロンが円盤のように宙を舞い攻撃するという設定で一応考えています。
・ハンティにやっぱり全体像は説明できないランゴ兄さん。今後どうなっていくのでしょう。
・ヴァレンは本編と同じくドーマルフォームに。本編でも3択をショウマに選ばされて引いたのがドーマルだったので、原作再現ですね.....
ちなみにこれでランゴ兄さんがドーナツを食べていたことが分かったので
気に入り度をダイス
dice1d100=56 (56)
・ランゴ兄さんのメンタルがボドボドだったので、ケーキングよりも先に、ブリザードソルベの登場となりました。
ショウマのソルベと何か変化があれば面白いなって思いましたが、描き切れてないので、
皆様のご意見あればうれしいです!
・双子に関しては善戦ダイスで低いほうを出した側をもう片方がかばって死ぬ予定でした。(結局本編と同じになりましたが)ショウマが一番低かった場合は、少し別ルートを考えたと思います。
それでは感想、設定考察、展開予想など励みとなりますのでよろしくお願いいたします。
再開時また宣言いたします。
- 113二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 07:34:01
- 114二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 08:06:25
- 115二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 10:09:03
- 116二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 10:13:02
- 117二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 11:44:59
- 118125/08/14(木) 12:46:10
- 119二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 15:10:44
なんならショウマ本編ですらストマック家が穏便に闇菓子から撤退するならそれで良さそうなんだよな
本編の関係ですらそう思ってるならそりゃこの家族への情もあるし家族もみちるさんを人間界に戻すぐらいには情がある状態で初手父親暗殺したランゴの説得は聞かないわ - 120125/08/14(木) 19:28:29
- 121125/08/14(木) 19:32:00
- 122125/08/14(木) 20:03:18
事務所の薄暗い室内で、ランゴはソーダ味の氷を口に流し込み、ガリガリと音を立ててかじった。
冷気が喉を抜け、腹のガヴがわずかに反応する。
やがて、他のよりひとまわり大きい眷属――ブリザードソルベエが姿を現した。
(……あれから、食欲がまったく沸かない)
無理に別の菓子を押し込みもしたが、眷属は一体も生まれなかった。
理由はわからない。ただ、不幸中の幸いは、氷菓子だけはまだ反応してくれることだ。
(しばらくは、戦いはこいつに頼るしかないな)
新しい眷属を生み出せない以上、偵察用の手駒まで戦闘で失うわけにはいかない。
ランゴは息を吐き、あの日の戦いを思い返す。
『これで満足かよ……父さんも……シータも殺して……みんな殺せば満足するのかよ!』
――あの時、ショウマに突き付けられた言葉に、俺はただ立ち尽くし、追うことさえできなかった。
ストマック社を敵に回し、戦い続けることは、ショウマから兄弟たちをすべて奪うということ。
それを、あの場ではっきりと理解した。
(……だが、もう迷うことは許されない)
(すでにおやじを手にかけ、シータも葬った)
(おふくろの世界を……人間たちを、犠牲にすることなどできない)
(そして、隠し事だらけの俺と共に戦ってくれる絆斗にも……報いなければならない)
最後の氷を奥歯で噛み砕き、ランゴは決意を再度研ぎ澄ませた。 - 123二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 20:21:58
状況が状況だから仕方ないとはいえここでも正直に言って(頼って)もらえないグロッタ姉さんェ…
- 124125/08/14(木) 20:24:24
- 125125/08/14(木) 20:41:58
(あのケンゾク……どう考えても、酸賀のおっさんが拾ってたやつだよな)
(……なんか、関係あるのか?)
見間違いかもしれない。
何より、胡散臭いとは言え、酸賀は自分に戦う力を与えてくれた恩人でもある。
証拠もないまま、疑いをぶつけるのは早計だと自分に言い聞かせた。
(師匠なら……もっと徹底的に下調べしてから、動くはずだ)
そう思う一方で、ひっかかるものは消えなかった。
酸賀は、まだ自分にすべてを説明してくれてはいない。
それは事実だろう。
(……その点は、警戒を続けておくべきだな)
絆斗は改めて自分に言いきかせ、道を急いだ。 - 126125/08/14(木) 20:44:01
【場面転換、酸賀とニエルブはどこにいる?】
①酸賀ハウス
②ニエルブ部屋
dice1d2=2 (2)
- 127125/08/14(木) 21:29:47
「うわーっ、やっぱりグラニュート界ってすごいなぁ……見たことない素材ばかりだよ」
酸賀は、きらきらと目を輝かせながら作業台の上に並ぶ奇妙な結晶や、生きているように脈動する器官を眺めていた。
「ニエルブくん、なかなか連れて来てくれないからさぁ」
「理解してよ。他の兄弟に見られるわけにもいかないからね」
そう言いながら、ニエルブは手元の器具を器用に操り、淡い蒸気を上げる試験管を回している。
酸賀は、ふと思い出したように口を開いた。
「兄弟といえばさぁ、ニエルブくんが言ってた“スペア”くん、いなくなっちゃったんでしょ? 大丈夫なの?」
「まぁ、本体がいなくなったのは少し残念だけど……データ自体は残っているからね。それを基にまた新しい実験を始めるよ」 - 128125/08/14(木) 21:31:18
ニエルブはそこで表情を歪め、まるで苦虫を噛み潰したような声を出す。
「それより、グロッタ姉さんがヒステリックになっちゃって、もう押さえが利かないんだ」
「へぇ、何かあったの?」
「仕入れを担当していた下の兄弟三人が行方不明。しかも、本人がほぼワンオペ管理職状態だからね」
ニエルブは深く息を吐き、机の上に置いたメモを指先で叩いた。
「だから、有能なバイトを改造して、我がストマック社の人手不足を早急に補うように……強く圧をかけられている」
視線を酸賀に向け、静かに微笑む。
「酸賀さん、その研究も一緒に手伝ってくれないかな?」
「ほう、それは?」
「もちろん見返りは用意している。僕の研究室に酸賀さん専用のスペースを用意するし、何より――」
そこでニエルブは、唇の端を上げて言い放つ。
「グラニュート、人間を問わず、素材は潤沢に用意するよ」
酸賀は満足そうに口角を上げた。
「ニエルブくん、さすが分かってるぅ」 - 129125/08/14(木) 21:35:58
少し小休止にします。
ダイスを参考にしながら次の展開を考えますね。
・人手不足ワンオペ管理職グロッタ姉さんの明日はどっちだ
・兄弟がほとんどいなくなり酸賀さんを連れ込んで研究し放題のニエルブ君
の2本立てでお送りいたしました。
感想、設定考察、展開予想、AIや手書き問わずイメージイラスト、すべて大歓迎です。
よろしくお願いいたします。 - 130二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:55:59
姉さん苦労人ポジでかわいそ…
本編と違って前線で暴れられないから余計にストレス溜まりそう - 131二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:42:24
ショウマと一緒に潜伏するならリゼルと会ってもついて行かなそう。あれは拠り所がなかったからと政略結婚で離れ離れにされそうになったことへの腹いせだろうし
- 132二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:43:45
酸賀さんと本格的にタッグ組むとなると厄介そうだな
- 133125/08/15(金) 07:34:07
いろいろ感想ありがとうございます!
See-Sawの「あんなに一緒だったのに」を繰り返し聴きながら、ランゴとショウマ周りの伏線消化を考えてる最中です。
あとは、本編を見直して、ラキアン説得引き入れがマジでショウマのクリティカルファインプレーだったんだなとか
この世界の内容が放送されていたらOP映像はどうなるんだろうとか、妄想しています。
このランゴ兄さんのお話をぜひ暖かく見守ってくだされば幸いです。 - 134二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 08:34:08
不本意とは言え闇菓子作りに関わっちゃった以上香村女史脚本だったらショウマにも何かしらの報いはあるだろうけどどうなるかな…
多分本編だったら予告でショウマが出る度にX死なないでってポストされたりあにまんでショウマの末路予想スレが立つやつ - 135二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 10:55:50
ステイシーを救った香村を信じろ
- 136二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 11:16:03
1つ思いつきなんだけど、もしオリジナル強化があるならハンティのはショコリキサーじゃなくてコーヒーフロートになりそう。
前スレからランゴがお菓子食べる時にブラックコーヒー飲んでるので、どこかのカフェで見つけてハマりそう。 - 137125/08/15(金) 13:35:33
それでは再開します。本編とはだいぶ逸脱したこの世界、にじりよる眼鏡たちの会議から始めます。
- 138125/08/15(金) 13:37:20
「酸賀さんが手伝ってくれたおかげで、ヴラムシステムが予定より早く完成したよ」
ニエルブは、ベルト装置を手に取りながら、満足げに言った。
酸賀はそのベルトをまじまじと眺め、にやりと笑う。
「それって“ラーゲ9”っていう優秀なアルバイトくんに使ってもらうんだっけ?」
「ああ、その予定だ。彼が一番、フィジカルデータの数値が優秀だった」
「なるほど。ランゴくんの眷属を元にした力を、生粋のグラニュートに使ってもらうわけだ」
「そういうこと」
ニエルブは、机の上に並んだ資料を指で弾くように押し広げた。
「ここで一度、僕たちが持っている“手札”を整理しようか」
「まず――ランゴ・ストマック。仮面ライダーガヴ。
グラニュートと人間の間に生まれ、デンテおじさんの改造を受けた。父さんを殺し、人間界に逃げ延びた後、眷属を生み出し、変身能力を得た」
酸賀は顎に手をやり、続ける。
「そして絆斗くん。仮面ライダーヴァレン。
人間にグラニュートの臓器を移植し、ランゴくんの眷属の力を使えるようにした例だね。
いわば、後天的にランゴくんと同じく、人間とグラニュート両方の性質を持たせた存在」
「さらに――そのランゴの双子の弟であり、“スペア”として利用したショウマ」
ニエルブの口元に、かすかな笑みが浮かぶ。
「彼を名付けるなら……“仮面ライダービターガヴ”だ。
酸賀さんが提供してくれたマカロンの眷属を改造し、彼のガヴに適合するようアレンジした。
理論上はランゴに勝てるはずだった。だが――土壇場で新たな力に覚醒したランゴに敗北し、現在は行方不明」
酸賀は資料から視線を外し、ぽつりと呟く。
「……ここまで話してて思ったんだけどさ――」 - 139125/08/15(金) 13:42:18
ダイスを振ります。
①「やっぱり、みんな戦わせてより強かった方の力を使って、次の段階に行こうよ」
②「てか、もうニエルブ君がストマック社の社長やればよくない?」
③「やっぱり、ショウマ君を探して再利用しようよ。もったいない」
dice1d3=1 (1)
- 140125/08/15(金) 14:09:31
酸賀「やっぱり、みんな戦わせてより強かった方の力を使って、次の段階に行こうよ」
酸賀は、まるで子供が新しい遊びを思いついたかのような、弾む声で提案した。
ニエルブはその言葉に頷き、冷ややかな笑みを浮かべる。
「僕も同意だよ、酸賀さん。比較データが増えれば、もっと面白い実験ができる」
「でもさあ――」酸賀は身を乗り出し、声を潜める。
「絆斗くんって、ランゴくんと仲良くしすぎじゃない? ベタベタしちゃってさ、見てて面白味がないんだよね。
もっとグラニュートへの憎しみをぶつけ合うと思ってたのに」
ニエルブの瞳がわずかに光った。
「酸賀さん、それなら僕に任せて」
「グロッタ姉さんやショウマに遠慮して、今までは控えていたけど……ランゴをコントロールする簡単な方法があるんだ」
酸賀の口角がぐいと上がる。
「いいねえ。それなら僕は――絆斗くんを応援する側に回るよ」 - 141125/08/15(金) 15:04:11
酸賀を人間界へ送り届けた後、ニエルブは眷属を命じ、ラーゲ9を自室へ呼び出した。
わざとらしく、おどおどとした態度のクラゲ型のグラニュートが現れる。
「ニエルブ様……何でしょうか」
「いや、君にちょっと秘密のアルバイトを頼みたくてね」
ニエルブは軽く微笑みながら、机の上の資料を指先で叩く。
ラーゲ9は眉をひそめた。
「私の仕事は、人間に化けて紛れ込み、人間界でヒトプレスを収集することでは……?」
「そんなことより、もっと実入りのいい仕事だよ」
その言葉に、ラーゲ9の表情がわずかに揺らぐ。
「……それは」
彼は視線をそらし、慎重に言葉を選んだ。
「グロッタ様だけに仕えるのと……そちらでは、どちらが得なのでしょうか」
ニエルブの口元に、冷たくも楽しげな笑みが浮かんだ。 - 142125/08/15(金) 15:17:25
ランゴは疲れ切った体に、苦いブラックコーヒーを流し込み、無理やり活を入れた。
ノートPCとタブレットを行き来しながら、ニュースサイトやSNSをくまなくチェックする。
探すのはただ一つ──グラニュートの目撃情報だ。
(いつまでも休んでいるわけにもいかないからな)
絆斗は外回りで情報収集に出ている。
前回の戦いでは、互いに息を合わせて共闘できたが、その後、どこかぎこちなさが二人の間に残っていた。
(……俺の正体のことも、いつまで隠し通せるか)
今の協力関係は、薄氷の上を歩くような危うさで成り立っている──ランゴはそれを痛いほど自覚していた。
そんな時、事務所のドアに、突然、ストマック社の紋章が浮かび上がった。
「……!」
ランゴは一瞬、息を呑む。しかしすぐに眉をひそめ、立ち上がって警戒態勢に入った。
軋むドアがゆっくりと開き、そこから姿を現したのは、線の細い眼鏡の青年。
その顔を見た瞬間、ランゴの表情が怒りに歪む。
「……ニエルブの兄貴──」
青年は涼しい顔で微笑んだ。
「やあ、ランゴ。久しぶりだね」 - 143125/08/15(金) 15:47:13
「どうしてここに──」
ランゴの低い声に、ニエルブは薄く笑った。
「僕にも人間界に伝手があるんだよ」
彼は何でもないことのように肩をすくめる。
「君も今使っている、その“インターネット”ってやつを使えば、君たちの居場所なんてすぐに分かる」
「そうか……ちょうどいい。ここで始末してやる──!」
ランゴがブリザードソルベエを手に構えた、その瞬間。
ニエルブの背後から、黒いコートに黒い帽子を目深にかぶった、背の高い男がすっと前に出て、ニエルブを庇った。
(……誰だ? 眷属じゃない。こいつも手下のグラニュートか?)
「いいよ、ラーゲ9。下がって」
ニエルブが軽く手を振る。
「ランゴ、今日は君と交渉をしに来たんだ」 - 144125/08/15(金) 15:49:26
(交渉だと? ショウマを改造し、利用したこいつと──?)
「ふざけるな。ショウマを唆したお前の言葉など、聞く気はない!」
「僕も穏便に話を進めたかったんだけど……仕方ないね」
ニエルブの声が少しだけ冷たくなった。
「ラーゲ9。例の“アレ”を見せてあげて」
「……だる」
低く吐き捨てるように言いながら、ラーゲ9と呼ばれた男が懐から何かを取り出した。
それは──二枚のヒトプレス。
一枚は、ランゴの母・井上みちる。
もう一枚は、その兄・井上優。
ランゴの心臓が強く跳ねた。声が出ない。
血の気が引き、手の中のブリザードソルベエがわずかに震える。
「何かに利用できないかと思ってね」
ニエルブの声は、淡々としていながらも残酷だった。
「グロッタ姉さんが人間界に解放したときから、居場所はずっと把握していたんだ」
「姉さんも今は忙しくて気づいていないし、何よりショウマも行方不明だ。遠慮する理由はなくなった」
ニエルブはゆっくりと笑みを深め、ランゴの瞳を射抜くように見つめた。
「ランゴ──僕の“お願い”を、聞いてくれるよね?」 - 145125/08/15(金) 16:19:52
「ちくしょう! なんでランゴのやつ、電話に出ねぇんだよ!」
絆斗は舌打ちしながら走っていた。
視線の先には、女に化けたグラニュートがいた。
スカーフをわざと風に飛ばし、それを親切心で拾ってくれた人間をそのまま拉致する──
チョールグラニュート。
ランゴは出ない。
単独でやるしかない──。
「変身!」
ヴァレンの姿へと変わった絆斗は、飛び去ろうとするチョールをヴァレンバスターで狙う。
照準を定め、引き金に指をかけた、その瞬間。
――ドガッ!
横合いから、突如割り込んできた黒ずくめの男の蹴りが、絆斗を吹き飛ばした。 - 146125/08/15(金) 16:22:33
「っ……痛っ! なんなんだよ、一体!」
地面を転がりながらも必死に体勢を立て直す。
視界の先で、黒ずくめの男が無言で腰にベルトを巻き付けていた。
(……あれは……ベルト?)
「なんなんだ……あれ」
『プティング──ヴラムシステム!』
起動音とともに、男の姿は仮面の戦士へと変わった。
そのシルエットは、ガヴやヴァレンにも似ている。
(あいつ……ランゴが前に戦ってた黒いやつの仲間か!?)
思考する間もなく、ヴラムは鎌のような武器を生成し、一気に距離を詰めてくる。
「うおおおおおおっ!」
絆斗は咄嗟に両腕で防御したが、刃はチェンソーのように震動し、装甲越しに骨まで響く激痛を与えてきた。
息が詰まり、膝が揺らぐ。
そのとき──。
別方向から、二つの影がゆっくりと歩いてくる。
一人は奇妙な意匠の衣服に身を包んだ、線の細い眼鏡の男。
そして、もう一人は──
「……ランゴ!」 - 147125/08/15(金) 16:40:30
見知らぬ男の正体など、今はどうでもよかった。
絆斗は必死に声を張り上げる。
「ランゴ! 手を貸してくれ! まずはこいつを――」
「ヴァレン。君と話すのは初めてだったね」
奇妙な服装の眼鏡の男──その一言に虚を突かれ、絆斗の動きが止まった。
――ドガッ!
次の瞬間、仮面の戦士の蹴りが、容赦なく絆斗の腹を打ち抜く。
空気が肺から押し出され、視界が一瞬白く染まった。 - 148二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 16:42:42
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- 149125/08/15(金) 16:43:50
「紹介しよう。まず彼は──君たちの呼び方で言うなら、『仮面ライダーヴラム』。僕の作品さ」
地面に転がりながら、絆斗は言葉の意味を飲み込めずにいた。
「そして……ランゴ・ストマック。ストマック一族の、大事な僕の弟だ」
(ストマック一族……? ランゴが……弟だと……?)
「おい! 意味わかんねぇよ! ランゴ! なんとか言えって!」
しかしランゴは何も答えなかった。
ただ歯を食いしばり、拳を握りしめ、その関節が白くなるほど力を込めている。
「ランゴは僕の計画に協力してくれることになったんだ」
「……ランゴ、頼んだよ」
静かに、しかし確実に背中を押すようなその言葉。
ランゴは無言でブリザードソルベエを手に取り、自身のガヴへと装着する。
氷の粒子が舞い、光がランゴの体を包み込む。
仮面ライダーガヴ・ブリザードソルベフォームがそこに現れた。
剣を握りしめ、ランゴは叫びながら駆け出した。 - 150125/08/15(金) 16:53:55
一瞬――、絆斗はランゴが自分に加勢してくれるかもしれないと期待した。
だが、その淡い望みは、無惨に断ち切られる。
ランゴの剣は、真っ直ぐに絆斗の体を切り裂いていた。
「……なんでだよ……ふざけるなッ!!!」
怒りと混乱の叫びも、ランゴの猛攻の前ではかき消される。
容赦のない斬撃が次々と降り注ぎ、絆斗は防戦一方となった。
「だる……」
ヴラムはそれ以上の介入は不要と判断したのか、興味なさげに変身を解いてしまった。
(このままじゃ……持たない……)
膝が崩れ、絆斗は無様に地面へと倒れ込む。
同時に、変身が強制解除された。
「ストマック社の敵として……戦うって……あれは……嘘だったのかよ……」
かすれた声で、なんとか言葉を紡ぎ出す。
ランゴは追撃の手を止め、剣を下ろしたまま、ただ肩で荒い息をしているだけだった。
その時―― - 151125/08/15(金) 17:06:02
鈍い銃撃が何発も響き、ランゴの足元に弾丸が着弾する。
「絆斗くん!大丈夫?」
駆け寄ってきたのは、酸賀研造だった。片手には見たことのない形状の、赤い銃を握っている。
(酸賀さん……ナイスタイミングだ……)
絆斗を肩に担ぎ、二人はそのまま退避していく。
ニエルブはほくそ笑みながら、それを眺めて楽しそうに思う。
「今日はこれで十分だ。二人とも戻るよ」
ニエルブはラーゲ9とランゴに呼びかけ、その場を後にする。
ブリザードソルベの装甲が熱で溶け落ち、ランゴは変身解除する。
ランゴは自らの不甲斐なさに打ちひしがれ、血がにじむほど下唇を噛みしめながら、ニエルブの後ろに続いた。 - 152125/08/15(金) 17:42:31
酸賀研究所で、絆斗は手当てを受けていた。
「あんたが助けてくれたのか……」
酸賀は肩をすくめ、弾むように答える。
「そうだよ!俺も独自にグラニュートのことを調べていたからね。そしたら、絆斗くんがやられていたから、とっさに助けたってわけさ」
「何があったのさ? 仮面ライダーに襲われていたみたいだけど?」
絆斗は歯を食いしばり、震える声で答えた。
「あいつ……ストマックの一族だって言ってた」
酸賀は軽く感心したように「へ〜そうなんだ」と返す。
「へぇじゃねえよ! お前、全部知ってたんじゃないだろうな!」
絆斗は怒りに任せ、酸賀の襟首を掴んで怒鳴りつけた。
酸賀は冷静に手をあげ、弁解する。
「彼がグラニュートじゃないかとは思っていたけど、そんなの僕は知る機会なかったよ」
絆斗はふと冷静になり、今ここで酸賀を締め上げても意味がないことに気づいた。助けてもらった負い目もあってか、手を離す。
呆然とする絆斗に、酸賀はゆっくりと口を開く。
「でもとにかく、絆斗くんを攻撃してきたってことは、向こう側について敵になるってことじゃないかなあ」
頭の中がぐちゃぐちゃになる。確かにランゴは隠し事も多く、疑ったこともあった。だが、「ストマック社と戦い、人間を助ける」という一点に関しては嘘ではないと信じていた。
酸賀は続けた。
「絆斗くん、どちらにせよ、あの二人の仮面ライダーとまた戦うことになるかもしれない。今のままだと力不足は否めない。だから、前々から開発していた新しい力を渡すよ」 - 153125/08/15(金) 17:55:08
今回にじり寄る眼鏡たちによるマッチポンプ回でした。
一旦小休止に入ります。
ここで皆様のお力をお借りできればと思います。
酸賀により、ハンティに以下の2種類のどちらかが送られます。
①ベイクマグナム
②ヴラスタムギア(酸賀とニエルブのつながりを疑われないようヴラムのものと外観は大きく変えている)
①か②のどちらか、またはどっちもに装着可能な
オリジナルゴチゾウのアイデアを募集いたします。
様式は自由に書いて頂いて構わず、簡単な能力の解説も大歓迎です!
期限は割と大まかで、次回の投稿までです(8/16の朝になると思われます)
皆様にアイデアとして頂いたものの中でいくつか候補として選び、その中でダイスで決定できればと思います。
それでは引き続き感想などもお待ちしております。 - 154二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 18:13:27
ヴラスタムギア+ガトーショコラのゴチゾウとかですかね
あるようで本家には無いモチーフ、それでいてチョコ関係となれば - 155125/08/15(金) 20:42:16
- 156二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:14:29
チョコフォンデュのゴチゾウでチョコデュ
熱々なのでベイクにも使えるし液体なのでカップ型にもなれる - 157二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:33:07
ブラスタムギアならティラミスとか良さそう。
ベイクならエクレアとかかな? - 158二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:35:22
ベイクでポッキーで槍や刀とかが出るゴチゾウと?
- 159二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 00:27:03
ハンティーのチョコ要素+ヴラスタムギア要素のゼリー系でチョコ羊羹とか
固くしてハンマーに出来るし羊羹で拘束技も行けるみたいな感じ - 160二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 03:44:00
どうして…どうしてこんなことになるんですか
香村脚本の主人公はお母さんを失ってからが本番だとでも言うんですか?どうして… - 161二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:24:35
勝った方をベースに研究進めるって話になってるしヴラスタムギア酸賀版は戦いが激化するうちにラーゲ9とヴラムシステムの有用性を認めて後から製作、今はベイクマグナムで対応とかでもいいかなと
ゴチゾウはチョコ系の焼き菓子でブラウニーとか - 162125/08/16(土) 12:04:45
皆様様々なごアイデアありがとうございます!
それではダイスでハンティの新しい力を決めていきます。
①ベイクマグナム
②ヴラスタムギア
dice1d2=1 (1)
- 163125/08/16(土) 12:09:23
本編では見れなかったハンティwithベイクマグナムとなりました!セットになる人工ゴチゾウは?
皆様のアイデアから自分が話に落とし込めそうなものを選びました!
①エクレア
②ポッキー
③ブラウニー
dice1d3=3 (3)
- 164125/08/16(土) 12:18:13
焼き菓子らしくブラウニーのゴチゾウとなりました!
それでは、小休止を挟み、ハンティの奮闘を描いていきます!
今回ニエルブ&酸賀が、ランゴとハンティを戦わせようと画策しましたが、この2人ならどうするだろう?って考えたら
ハンティを変身させる時点で師匠を犠牲にしてますし、ランゴを動かすなら、同じように身内を利用するんじゃないかという考えで、みちるママと優さんを狙いに行く展開にしました!
みちるママに情けがあったグロッタ姉さんも目が届かなくなり、何より抑えになってたショウマがいなくなってしまったのもあるので、ニエルブならためらいなくやるやつと思ったんですよね。
あと、ラキアン初登場です。ここではヒトプレス大量に集める役割よりは、ニエルブの手駒として護衛兼井上家誘拐要員して利用されています。
彼が今後どうなるかは展開の流れやダイス神に委ねていきます。
それでは皆様、次回の投稿まで少しお待ちください。
引き続き感想なども励みになりますので、よろしくお願い致します! - 165二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 19:06:01
保守ルド
- 166125/08/16(土) 19:06:37
後の展開に役立てるため、ダイスを先んじて
振っておきます。
グラニュート界に潜伏したショウマとジープ。
接点を持つことに成功したのは?
①本編通りリゼル
②まさかのマーゲンさん(またはその縁者)
③まだ大統領に始末される前の催眠能力持ちグラニュートさん(またはその縁者)
dice1d3=3 (3)
- 167125/08/16(土) 19:10:39
- 168二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:02:33
ライターコンビは戦わされてるしラキアは復讐モードで、潜伏コンビはボッカと張り合うようなグラニュートと出会ってしまって今後が不安
結果にじりよる眼鏡だけめちゃくちゃいい空気吸ってる - 169二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:48:03
このレスは削除されています
- 170二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:51:00
絆斗はランゴの眷属としてゴチゾウのこと認識してますか?偵察などに使ってることやガーフォンを知ってますか?
展開予想というか希望なんですけど、ゴチゾウを通じて眼鏡コンビに隠れて連絡取り合えないかなと。ニエルブが企みが苦手なことは本編でわかっているので情報戦さえ勝てれば打開できるかも - 171二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 02:51:48
ちょっと別のスレでだしてた、酸賀さんに移植されたグラニュートの設定。
もしよければ参考に…
トーマ・ガスティール
グラニュート界の哲学者、思想家。
ティラノサウルスのような特徴を持つ。
ガスティール家の血筋には代々「特殊な話術によって他者の神経や脳細胞を刺激し、外部から行動を促す」という能力があった。
そのため、ガスティール家は能力を用いて先祖代々とある傭兵部隊の指揮官を務めていたが、父が事故により死亡した後に連携が切れ内輪揉めで隊は壊滅した。
力が全てで争いや謀(はかりごと)の絶えないグラニュート世界に嫌気がさし、思想家に転向。
例の話術を用いて暴力の否定や弱者の救済を訴え、平和に暮らす仲間を集めようとしている。
名前の由来はギリシャ語で口を意味するστόμα(ストーマ)と腹部を意味するγαστήρ(ガスティール)。 - 172二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 10:19:51
ほしゅ
- 173125/08/17(日) 11:10:24
- 17417125/08/17(日) 11:17:51
こちらです。
この設定は私が考えました。
そのままでもいいし、改変を施してもかまいません。
【クロス・閲覧注意】グラニュート・サモーン 〜第6話〜|あにまん掲示板シャケが大好きなグラニュート・サモーン・シャケキスタンチンについて語るスレです。bbs.animanch.com - 175125/08/17(日) 11:55:47
- 17617125/08/17(日) 12:46:17
ありがとうございます、登場お待ちしてます。
- 177二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 16:06:36
このレスは削除されています
- 178二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 16:07:47
もちろんガヴっていう凄く丁寧な作品が根幹にあるのはそうなんだけど、にしてもスレ主が話作りが上手いかつスレ民が出した設定を柔軟に取り入れてたりしてて凄いな
陰ながら応援してます - 179125/08/17(日) 18:41:17
- 180125/08/17(日) 21:04:47
- 181125/08/17(日) 21:19:56
- 182125/08/17(日) 21:21:57
- 183125/08/17(日) 21:31:28
- 184125/08/17(日) 21:37:17
- 185125/08/17(日) 21:41:47
- 186二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:47:33
さすがにニエルブは好奇心でランゴに闇菓子食べさせてみようと思わないよね
- 187125/08/17(日) 21:53:55
ストマック家、ニエルブの研究室。
ランゴは壁にもたれ、深いため息をついた。視線の先には、黒いコートを羽織り、無表情のまま立つ男――ラーゲ9がいる。
「お前、そんなに闇菓子が欲しかったか……?」
低く投げかけた言葉は、挑発にも、探りにも聞こえた。だがラーゲ9は無反応。視線さえ動かさない。
背後では、ニエルブが意味の分からない実験に没頭している。ガラスの管を繋ぎ替え、紫色の液体を移し替えながら、こちらには一瞥も寄越さない。
この場で頼れるのは自分の言葉だけ。少しでも情報を引き出そうと、ランゴは再び声をかける。
「そんなだるいもん食ったことねえよ」
短く吐き捨てるように答えたラーゲ9の声には、わずかに怒気が滲んでいた。
その一言に、ランゴは逆に確信を深める。――こいつはただの操り人形じゃない、と。 - 188125/08/17(日) 22:00:35
- 189125/08/17(日) 22:22:58
- 190二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 22:25:53
闇菓子漬けの日和見主義者って闇菓子ちらつかされたらショウマジープあっさり売りそう
- 191二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 22:26:34
このレスは削除されています
- 192125/08/17(日) 23:00:11
https://bbs.animanch.com/board/5475024/?res=5
次スレを立てました。
続きは次スレで投稿いたします。
このスレは好きに書き込んでくださり、埋めてくだされば幸いです。
- 193二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:03:59
このレスは削除されています
- 194二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:11:17
何ぃ?
ラキアが潜入捜査官だと? - 195二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:44:56
没設定のやつか。
なかなかひっかきまわしそう - 196二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:18:50
ラキアには事情がちゃんと話せてるの意図せず本編通りですごいな
- 197二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 03:54:01
おつ!うめ!
- 198二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 07:34:38
うめ
- 199二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 16:44:38
埋め
- 200二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:48:09
200ならみんな幸せに