【オリキャラ🎲ss】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part13.1

  • 1佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/10(日) 22:34:28

    ……いろいろ聞きたいことあるかも。

    佐藤カガリ 16歳(2年生)
    出身校:百鬼夜行連合学院

    身長 130+40 (40) cm
    胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛
    腹 2 (2) 1.細 2.中 3.中太
    尻 2 (2) 1.小さめ 2.やわらか 3.もちっ

    髪色:薄い黄色(3・1) 長さ64 (1で肩につかないくらい100で足元)
    瞳の色:オレンジ(5・2)
    肌の色:85 (1で芸術級スーパー美白、100で健康的こんがり褐色)

    (建て直しです!!!! 前の流れからのスレを跨いだなりの良い感じなつなぎ方を考えています)

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:37:24

    たておつ

  • 3佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/10(日) 22:37:57
  • 4二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:44:58

    かんしゃ~

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:47:22

    たておつ

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:02:18

    続けてくれるのありがてぇ

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:17:19

    立て乙

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 23:57:56

    おつです

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 00:04:30

    このレスは削除されています

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 00:20:34

    たておつです
    待ってました

  • 11佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/11(月) 03:06:50

    (リオからのコンタクト確率が上昇します)
    要素B「任務」 +10% → +20%

    ─────────────────────────

    ……不可解なことは数々あったけど、用事は無事済んだということで、シャーレを後にする。自由に遊んだって感じではなかったけど、非日常の体験は出来たから、楽しかった……

    「………………」じーーーーっ
    ち、チヒロさん? 僕の顔になんかついてますか。
    「……こっちから話すと纏まらなさそうなんだよね。だからあなたから話して」
    ええーーー????? 話す……えっ話す……?
    「チーちゃん、いくらカガリさんが相手とはいえコミュニケーションの乱雑が過ぎますよ」
    あーーーーー……その。チヒロさん、何かと僕のこと気に掛けてくれますけど、なんでなんですか?
    「……わかんない」
    ………………
    「あっ、終わっちゃった」
    「待って嘘ついた、ちょっとわかる。えっと……さっきも言ったけど、善意で問題を起こすタイプっていうのが、たぶん関係あって」

    むろんチヒロさんは急に変な嘘をつく人ではない。のでこれは理系の人が良く使う、訂正の口癖のほうの嘘だと思う。

  • 12佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/11(月) 03:28:18

    「考えうるに、ちょっとした混乱状態なのでは? 悪戯心や欲望を原動力としてトラブルを発生させるタイプばかり経験しているせいで、それらと真逆の性質を持つ問題児には打つ手がないんでしょう」
    「……そうだね。単純に叱ってみせることが効果的じゃないっていうか……道義上の意味をあまり持たないというか」
    その……僕が言うのもなんですけど、ちょっと前ならともかく、今は放っておいてもらっても大丈夫じゃないですか?? ゲーム開発部にちゃんと所属してるし、ヒマリさんにもお世話になってるし……
    「いや、ゲーム開発部とヒマリってどっちも問題児でしょ。問題児の世話を問題児に任せても安心はできない」
    んふっ……wwww す、すいませんつい笑いが。
    「チーちゃん??????」
    「私も否定はできないよ。部長は問題児」
    「ああ、そういうことか……初めて言語化できたかも。だからカガリさんの様子が気になるんだ」

    片手でほっぺたをつままれる。なんで?? 「それいいですね。エイミ、私の代わりにつまんでください」とヒマリさんが言ったせいでもう片方からもつままれる。どうして。

    「さっきも言ったけど、ちょっとの胃の痛みくらい甘んじて受け入れるよ。幸いにも話は通じる相手だし、一回駄目だって言ったことは二度としないだろうし……マキの相手とか、私以上に上手くできそうだったしね」
    あー……それで言うと、さっき思いついたんですけど。チヒロさん、記憶消してみます?
    「……!?」
    「……うん? 話が見えてこないんだけど。なんで記憶を消すの?」
    ええと。僕の特異性について一気に知っちゃったから、それが原因で胃が痛いかもって話ですよね? じゃあ、今日知った分を全部忘れたら、胃は健康なんじゃないかって思うんですけど……

  • 13佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/11(月) 04:07:18

    ……あれ? だ、誰も何も返してくれない。なんだこの静寂。なんだこの視線……痛くなる種類の視線。そんなに問題のあること言った???


    「カガリ。提案なんだけど」

    は、はい。なんですかエイミさん。

    「今のくだり、全部なかったことにしない?」

    エイミさん!!?

    「そこらの心霊映像より全然怖かったですよ、今。言葉では説明できません」

    「……えっと。"人の記憶を消す"って、あなたの中でセーフなの? あくまで私の感覚だと、それなりに危険な行いなんだけど」

    あ、危ないとは思います! 本人の了承は取らないとだし……その、もしもの為に、練習しとこうかなって思ったのもあったかもです。すいません……

    「"もしもの為"って何? 記憶を消したい相手がいるの?」

    それは……

    「いや、ごめん、詰めすぎた。言いたくないなら別に」

    だ、大丈夫です! ……もし僕がミレニアムから完全にいなくなる必要があるなら、その時はちゃんと記憶も記録も消す必要があるかも、って思って。

    「!? 待ってください、私も初耳ですそれ。どういう意味ですか」


    ど、どういう意味って聞かれると、ぱっと説明するのは難しい。

    ……レッドウィンターやトリニティで、自分についての記憶を殆ど薄れさせてから旅立ったのは、僕がまだ思い出せていない"そうすべき理由"があるからなのでは? そしてそれを、いつかミレニアムを発つ時にもう一度実行する必要があるとしたら、上手くできるのか? ってことを、少し考えていた。

    ……のと。それがただの予測止まりでなく、いつか本当のことになりそうな、奇妙な予感があった。自分の中でも曖昧だけど、説明してみる。


    「チーちゃんの追求が無ければ、この人がここまで思いを巡らせていたとは知れませんでしたね。てっきり私、カガリさんに特有の異常な思考かと」

    「いや、異常ではあったよ。普通その為に私を人体実験に使おうとは思わない」

    い、言われてみれば人体実験かも。ごめんなさい……

    「……カガリ、消えるつもりなの? 聞いてた感じ、普通のことみたいに話してたけど」


    う、うーん。答えるのが難しい。これについて考えてると、どこからどこまでが自分かわからなくなるっていうか……自分が大事にすべきものが結局なんなのか、わからなくなるというか……



    dice5d100=31 65 44 14 29 (183) 目安は精神力ステータス(85)

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 09:52:12

    悲しい事言うやん…

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 18:28:17

    一回やったことだもんなぁ

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 00:07:02

    これまで無意識に考えて実行してたこの思考を引きずり出せたのはでかいな。
    一定期間以上滞在してると、きっかけ一つでこの思考を即実行しちゃうんだろうな……。

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 07:13:32

    ダイス成功してるなぁ
    大丈夫かな

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 15:42:21

    保守

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:26:30

    どうするのかね

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 01:11:08

    カガリちゃん、ナチュラルに言動が異常なことあるよね

  • 21佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/13(水) 03:13:07

    ……えーと、それとは別の話なんですけど。
    「なにそれ」
    「まあ、いいでしょう。聞きますよ」
    そもそも僕、ミレニアムで暮らし始めてから半年も経ってなくて……それで、よく考えてみて、百鬼夜行ではそれの何十倍の時間を過ごしてたんだよなって思うと……今は忘れているとはいえ……
    「……なるほどね。順調に記憶は戻っていってるわけだから、そういう発想になるのも変じゃないか」
    「変なところでリアリストですね。あなたには似合いませんよそういった考え方」
    「でも、それが"記憶を消す"に飛ぶのはなんで? 別の話って言ってるけど、関係ない話だったらそこから繋がらないよね」
    一応、丸く収める手段にはなりませんか? 思えはリオさんも、ミレニアムで身柄を確保しておくのが今のところ安全って言ってたわけで……そういう色んな懸念を超えて元の鞘に収めようとすると、最初から何も起こらなかったことにするのが、一番角が立たないような。
    「………………」
    「そういうことを涼しい顔で言い放つ辺り、あの女に似ているんですよね。非常に腹立たしいです」
    「うん、私も思った。自分1人でどんどん話進めて、こっちには引っ張り戻す以外の選択肢渡さないところとか、そっくり」
    ええーーーー!!?!??
    「描いたスプレーアートを自分たちで消すって時もそうだったでしょ。行動の基準が、自分自身の納得にすごく偏ってるから……周りと価値観が噛み合ってる内は平気だけど、食い違ったせいであの時マキと喧嘩になった」

    ……い、言い返せない。いやでも、なんか、それってわりとみんなそうじゃないですか???

    「みんなから忘れられても大丈夫って思ってる理由は、カガリさんの中に『自分は忘れないから』っていう発想があるからじゃないの? 極端な話、自分さえよければ他はどうでもいいってことになる」
    うぐっっっっっ……
    「ちょっと、少し言い過ぎですよチーちゃん。リオが相手ならまだしも、カガリさんはまだ未熟で……可塑性が残っているんですから。多少は大目に見るべきです」
    「内容自体は否定しないんだ」

  • 22佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/13(水) 03:53:47

    ……どうしたらいいでしょうか。

    「どうしたらって、何が?」

    ん゛っ。そ、そのー……本当の意味で身の回りの人を大事にするには、みたいな?

    「それは……『きちんと話すこと』じゃない? その先に平和的解決とかハッピーエンドが待ってることは保証できないけど、今から進むべきはその道だと思うよ」


    それは確かにそう。……自分の口からびっくりするほど言葉が出てこない。それ以外の、もっとお手軽で都合のいいひらめきみたいな答えを微妙に期待していた僕の浅はかさと、その沈黙の長さが比例していた。


    「いっそ、部室に帰ったら、さっそくみんなに打ち明けてみたら?」

    エイミさん!? そ……ちょ、ちょっと気が早くない???

    「いつか百鬼夜行に帰るとして、その"いつか"が必ず来るなら、どんどん近付いてきてるってことでしょ? なら、必要な条件は可能な限り早く満たして、話し合いに使える時間を最大限確保するのが一番効率的じゃない?」

    「ええ、私も賛成です。どうあれ彼女たちも全くの無関係ではないのですから、ズルズル引きずることは不義理になってしまいますよ」

    ……そ、その……話すこといろいろ考えてみたんですけど……こんなこと急に喋ったら薄気味悪くないですか……????

    「誰が言ってんの。とっくにそんなステージ超えてるでしょ」

    「彼女たち、あなたが思うよりも冷静で強いマインドの持ち主だと思いますけどね」

    「大丈夫。急に話してもゆっくり話しても、話の薄気味悪さは変わらない」


    ……話せば話すほど、なるべく早く打ち明けたほうがいい、って結論に吸い込まれていくようだった。腹をくくる時かもしれない。



    (カガリから対象への好感度が上昇します)

    ヒマリ 71+ dice1d4=1 (1)

    エイミ 54+ dice1d6=3 (3)

    チヒロ 62+ dice1d6=3 (3)

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 11:21:08

    このレスは削除されています

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 17:00:43

    このレスは削除されています

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 20:59:05

    このレスは削除されています

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:37:07

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 06:33:51

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 14:57:45

    ぶっちゃけた方が楽だぞカガリちゃん

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:51:08

    保守

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:58:55

    直前に言われると対応できないし話は早い方がいいね

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 08:04:56

    このレスは削除されています

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 15:39:27

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:22:06

    大丈夫かな

  • 34佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/16(土) 04:02:37

    ……あ、あのー。今ってみんな時間ありますか? 用事とかない?

    「? アリスは大丈夫ですが……どうしたんですか?」

    「私も平気だけど……何その前のめりな正座。私からは土下座の予備姿勢に見えるのだが」


    うーんモモイちゃん鋭い! じゃなくて。部室に戻り、ほぼ開口一番くらいに切り出すことに成功する。なんだなんだとみんな集まってきてちょっと仰々しいムードになってしまった。

    ……まずは、その……これから話すことは、元々はみんなに黙っておこうとしてたのを、チヒロさんに見咎められて話すことにしたものです、ってところから導入。うわーっ一瞬にしてみんながすごく怪訝な顔に。え、ええと、比較的大したことない話から入ったほうがいいかも???? そうすると……特異性のことはみんな薄っすら知ってるし……順序的にも、手品からお披露目しようかな。


    「ト、トランプ? この流れで本当に手品やるんですか?」

    手品っていうか、超能力って感じだよ。んー……ユズちゃん、トランプ何枚ほしい?

    「……えっ!? え、えーと……じゃあ、5枚で」


    実際に始める前に、"重力変調"という技術について軽く説明を挟む。自分が知らず知らずのうちに持っているエネルギーを立体の膜の形で留め、強くイメージした対象に流し入れるイメージ……

    種も仕掛けもない山札から、カードを1枚ずつ場に捉えて、ふわりふわりと浮かび上がらせる。



    dice1d100=42 (42) 神秘ステータス(91)以下で成功

    dice1d100=54 (54) 精神力ステータス(85)以下で成功

  • 35佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/16(土) 04:21:54

    「HUNTER×HUNTERじゃん!!!!!!」
    はんっ……な、何?
    「HUNTER×HUNTERは……すっごい有名な漫画です。たぶんお姉ちゃんが言ってるのはカガリ先輩のそれが念能力っぽいってことだと思います」
    「その通り! 待ってて、念能力とわかったからにはさっそく"アレ"を……!」

    突然立ち上がって走り出し、水道からコップに水を注いで持ってきたモモイちゃん。まるめた付箋が上に浮かんでいる……呆気にとられ、集中を欠いたトランプがすとんと落ちる。なんでみんなは何もかもを平然と受け入れてるんですか????

    「さあ! これを手で包みながら"練"して、それで系統がわかるから! 私の読みだと変化系」
    「わ、わたしは放出系だと思う……」
    ええーーーー? 全然わかんないんだけど……こ、こういう感じかな……
    「ちっがーう!! 水が浮くのは多分だけど"発"でしょ!? もっとこう、オーラそのものを注ぎ込むような感じで!」
    ????????
    「うーん。なんかそれっぽいことできませんか? 水自体に何かが起きるイメージです」
    ねえこういう時ミドリちゃんが味方になってくれないの珍しくない???
    「み、みんな基本的にはオタクなので……」

  • 36佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/16(土) 04:43:52

    モモイちゃんいわく、念の強弱は精神力の強弱に直結しているらしい。つまり精神統一を図ることが成長の秘訣なんだとか……偶然かもしれないが、アカネさんから教わった重力変調のコツと微妙に似ている。
    ということで、久しぶりに意識して"結び目"をほどく。脳がガラスのように透徹すること、その中に遮るものは何もないことをイメージする……その状態で力を込める!

    「……あっ!」ズォオオオオオ
    「す、すごい、水が渦巻き始めた!!!」
    ううううう渦巻いたら何系になるんですか!?
    「私もわかんない!!! 葉っぱの様子は……」
    「……無い。渦に飲まれて無くなっちゃったのかな……?」
    ごめんもう無理!!! ああぁぁぁ……
    「!? な、無くなったと思ったら、渦の下からまた出てきた……これはつまり、総合的に見ると」
    そ、総合的に見ると?
    「特質系だあああああ!!! うおーーーーーー!!!!」

    ……何の話だったっけ?

  • 37佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/16(土) 05:00:14

    「カガリの話がまだ途中ですよ。気持ちはわかりますが、みんなはっちゃけすぎです」
    「まことにすいませんでした……よく考えたらアリスにHUNTER×HUNTER読ませたことなかったっけ、よくないオタク仕草しちゃったな」
    だっ、僕は大丈夫だよ! 大したことじゃないし……その、今見せたのと、特異性の話なんだけど。
    「特異性、ですか? なんか聞くの久しぶりですね」

    こっちも実際にデモンストレーションしてみよう! モモイちゃんの言い方を借りて、さっきの"念を自分以外のものに纏わせる"スキルを獲得したことで、元から持ってた特異性を自分以外に与えられるようになった、みたいな前説明から入る。
    さっき山札から取り出したトランプ5枚から1枚めくる。クラブの4だったのをみんなに見せ、伏せ直して床に5枚並べ、位置をシャッフルしていく……それほど早くもしないので、普通だったら目で追えるはず。

    「……これかな」
    「アリスはこれにします!」
    「わ、わかんない……強いて言うならここ……?」
    「私はこれ……待って、今のスピードでこんなに意見割れる!?」
    じゃあ、発表するね。……ででん! 全員不正解。
    「なんで???????」
    「……なるほど。最初に出会った時、カガリ先輩のこと普通に追いかけても見つからなかったあれと、同じ効果ですね」
    そうです! 試してないけど、千円札を一万円札って嘘ついて出しても気付かれないかも。
    「ヤバすぎない?」
    「……待ってください、水を浮かべるスキルが由来でその犯罪スキル覚えたってことみたいですけど、その水を浮かべるスキルの由来はなんですか??」
    それは……みんなになら言っていいか。リオ会長に拉致されて帰ってきた時、気付いたら覚えてたんだよね。
    「……リオに会ったんですか!?」
    う、うん。姿は見れなかったし名乗りもしてなかったけど、特徴からしてたぶん……
    「い……いろいろあったんですね。わたし達、何も聞かせてもらえてなかったんだ……」

    ぐっ……言われてみれば本当にそう。いたたまれなくなって無言で土下座すると、ミドリちゃんに肩から持ち上げられて無理やり戻された。

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 10:09:13

    そういや何もいってねえや

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:45:26

    オタクは話が早くて助かる

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:55:52

    大丈夫そう

  • 41佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/17(日) 04:24:37

    「ふむふむなるほど。リオ会長とは余分な会話まったくしないまま解散しちゃったんだね」

    「……じゃあ、その話も本題じゃないってことですよね。さっきの手品だけじゃ、チヒロさんが話させようとしたってほどじゃなさそうだし」


    ミドリちゃんも鋭い!!! ……わかってはいるのですが、ここから先を話すのが一番度胸がいるというか。

    なるべく誤解を招かないように……可能性から喋る。最初に百鬼夜行を出た時も、途中で居付いたレッドウィンターを離れる時も、たぶんトリニティでも、僕は自分の記憶だけじゃなく、関わった人すべての記憶を捻じ曲げてきた。佐藤カガリだけを思い出せないように……そうした理由はわからないけど。でも、いつかその理由がわかって、それがミレニアムを出る時も同じようにしなきゃならない何らかの事情だったとしたら、自分はどうするんだろう。み、みたいな。


    「なんで、そんなこと言うんですか」


    ……ごめんユズちゃん。そうだよね。考えないままでいたら一番良かったよね。


    「はいはいストップ!!! 一旦思い詰めるの終わり!!!」

    !? ……わ、わかった。頭からっぽにします。

    「よろしい。こほん、えーっと……カガリ先輩の悩みを小さいものって言いたいわけじゃないんだけどさ。創作ってすごくて、今のカガリ先輩と似たようなジレンマを描いた物語っていうのは、古今東西にいろいろあるの」

    「そ、そうです! すべて終わった後人々の記憶から消えてしまう人物は、劇場版の定番ネタといっても良いと思います!」

    「もちろん私もそういうの沢山見てきたよ。だからかな、今のカガリ先輩が最優先で考えるべきことわかっちゃった。聞いてくれます?」

    ……お願いします。

    「もし、本当にその通りだったとして。カガリ先輩がミレニアムを出なきゃいけなくて、しかも全員の記憶から消えなきゃいけない、そんな運命だったとして」


    「カガリ先輩は、その運命に逆らう気があるの?」



    dice8d100=78 32 83 60 89 12 78 17 (449) ダイス1つごとに精神力ステータス(85)以下で1回成功

  • 42佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/17(日) 04:42:57

    ……僕は……その、僕……だ、だいじょうぶ、ごめん、ちゃんと喋れる――
    「急がなくて大丈夫だよ。ちゃんと待つから私たち」

    努めて頭を冷やそうとする。考え事がすべて纏まるのを待ってたら、100年経ちそうだった……だから、思ったことを順番に話す。

    最初に"ゲーム開発部"を見た時、素敵な4人だって思った。何もかもアリスちゃんを基準に考えていた僕にとって、それは安心みたいなもので……今でもそう思う。近くにいるようになってから余計に強くなったかもしれない。それは、ただの傍観者でストーカーだった頃から、ずっと残ってる気持ち。
    普通、自分にとって最大級の幸せにありついたら、そこから手を離すことは激しい苦痛を伴うんだと思う。でも……ゲーム開発部から離れることには、あまり悲しいイメージがない。
    僕はきっと、みんなが何処かで元気に生きていてくれることだけで十分なんだと思う。そこに自分が居なくても心が満ち足りるっていうことを、ストーカー行為の途中に学んでしまったから。だから、もしミレニアムを離れなきゃいけないとしても、僕は受け入れて次に進める。

  • 43佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/17(日) 05:26:42

    ……でも。

    悲しさじゃないけど、寂しさはある。ミレニアムに来たばっかりの頃の僕なら、寂しいのなんて自分だけだから構わないと思ってたかもしれないけど……

    この寂しさも、みんなから貰った"だいじなもの"の一つで、繋がりの形なのかもしれないって、今は思う。これを持っている限り、僕は心の何処かでみんなと繋がっていられるんじゃないかって。

    僕が寂しさを与えられるように、きっとみんなにも別れの後、それぞれ持つことになる"だいじなもの"があるんだと思う。その一対の記憶は、互いに持ったままでいないと繋がりを失って、意味がなくなってしまうような気がした。

    僕が勝手に奪っていいようなものじゃない。僕がみんなから貰ったものを、対応の無い悲しい片割れに変えてしまうなんてこと、してはならない。


    もし僕がミレニアムを離れなきゃいけないとしても、みんなの記憶から消えることはしたくない。……つっかえながらだったけど、なんとか全部伝えきることができた、と思う。


    「合格だよ。カガリ先輩、強くなったね」



    (精神力ステータスが成長します)

    85+ dice1d6=5 (5) +4

  • 44佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/17(日) 05:41:26

    「言うほど合格? 私あんまりかも」
    ええーーーー!!?!?
    「き、厳しいな妹よ……」
    「寂しいんだったら『寂しいから嫌!』でよくない? なんで1回"みんな"を引き合いに出さないと拒絶できないのってのが引っ掛かる」
    「それは……性格ではないですか? 簡単には変わらないと思います、ステータス配分のようなものです」
    かも……ごめんね……
    「んーーーーまあ、カガリ先輩の性格に欠けてるところがあるとして、うまいことそれを補うような感じにアレしたんじゃない? 大丈夫だと思うよ私」

    モモイちゃんから助け舟出してもらいすぎて心の岸辺が渋滞してる。こんなに助けてもらっていいんですか????

    「と、というか。カガリ先輩、もし全力で消えようと思ったとしても、もう消えられないんじゃ?」
    ……えっ? どういうこと???
    「だって、ゲーム制作にたくさん参加してましたし……大量の私物があって、習慣があって……仮に全部無くなったとしても、無くなったことにすぐ気付いてパニックになるくらいだと思います……」
    「……確かに。百鬼夜行とレッドウィンターとトリニティの時はどうだったかわかんないけど、こっちじゃインターネットで確実な記録残しまくってるしね。あっ、エニーリスに曲書き下ろしたのもそうか」
    た、たしかに……僕は今まで何の話を……

  • 45佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/17(日) 05:52:26

    『特異性の分析が済むまで、忘れること自体を無くすことはできないかもしれない』
    『しかし、再び思い出すことが出来るなら、今の私たちが大事にすべきは、そちらだと思う』

    『思い出す為に必要なきっかけは、なんでもいいはずだ』
    『モノを作ってしまえば、その形は消えることがない。そして、私たちはそれを通じてカガリのことを思い出せる』

    ……ミレニアムへの転入すら済んでいなかったころ。ウタハさんからこんなことを言われていたのを思い出す。
    そっか。そのことは意識してなかったけど、僕っていろいろと作ってきたんだな……

    「アリス、それでもこの会話は重要なイベントだったと思います! きっとチヒロ先輩はここまで見越していたんですね!」
    「……お姉ちゃん、折角だしあの話振ってみない? "第3の試練"のこと」
    「あー! ありかもね!」

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 09:44:48

    保守

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:32:27

    色々あったねぇ

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:12:40

    忘れるだけじゃつらいよ

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:38:42

    カガリが誰かの記憶から消えたくないと思える関係をゲーム開発部や関わってきたミレニアムのみんなと築けたのはかなりの成長だね

  • 50佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/18(月) 05:14:07

    「よし、発表するよ! 才羽姉妹から出題する"第3の試練"……」

    久しぶりにホワイトボード出動。おさらいすると、試練っていうのはアリスちゃんが僕のために立案してくれた……おつかい? みたいなもののこと。ミレニアムに早く馴染めるように……それと、ふらっとミレニアムから離れてしまわないよう繋ぎ止めるために、などの意図で考えたらしい。
    ……まあ、実際に取り組んでみたら意味合いが変わったというか、試練を口実として僕に何か言うことを聞かせる権利みたいになったんだけど。たぶん今回もそうだろう。

    「『企画から実装までのすべてを、ほぼ自分1人だけで考えてゲームを完成させる』、です!」
    「おお……! 思い切りましたね、モモイ!」パチパチパチパチ
    「い、良いと思う。その気になればけっこう出来ちゃいそうな人だし……」パチパチパチパチ
    わーい! ……えっと、どういうことですか。
    「簡単に言うと、ゲーム開発部の次回作はアイデア捻出から各作業の順序決めまで、カガリ先輩にほとんど丸投げするってことです」
    「言い方ーー!!! げ、ゲーム作りの先駆者として必要なアドバイスはちゃんとするし、実際の作業で足引っ張らないように気を付けるから!!!!」

    な、なるほど? それなら……なんとかなるんだろうか。思えば僕、ゲームのアイデアって考えたことなかったかも? 上手くできれば楽しいかもしれない!
    ……この時の僕は、まだ気づいていなかった。今まで浅瀬にしか触れてこなかった、創作という深淵の暗さに……そして、ものづくりを強く志すものは、いかに異常であるかを絶え間なく問われ続けるという事実に。

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 10:12:54

    頑張れカガリちゃん

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 18:03:20

    なんとかなるって(他人事)

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:38:45

    心を強く持ってほしいね

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 06:59:16

    保守

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 15:39:09

    プロジェクトリーダーってやつだな

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 18:49:36

    ほし

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:54:38

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 03:18:36

    大丈夫か?
    色んな意味で

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 11:36:24

    エニーリスの時は全体サポートの端役だったからこそ無茶して拘れてたところがあるかなぁ

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:22:45

    このレスは削除されています

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:48:07

    ほしゅー

  • 62佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/21(木) 04:13:13

    「……ほ、本気で仰っているのですか? 自分で言うのもなんですが、後悔した人も少なくありませんよ……?」

    場面変わって、ここはトレーニング部。とんでもないくらいキャラに似つかわしくないことを言われた。ま、まあ、僕の要望が唐突すぎたのもあるだろうけど……
    "第3の試練"ってのは……要するにゲームをイチから考えようってことだよね、というところまではわかった。そこから先は何も思い浮かばない! なのでとりあえず身体を動かしまくって、その弾みでなにか閃かないかな、という作戦とも呼べない作戦を実行することにしたのである。
    今の僕が受けられる中で、いちばん効果が高くてキツいトレーニングを受けたいです! ……みたいな。まあ正直怖いもの見たさでもあった。

    「なるほど、そのような事情だったんですね」
    何も浮かばなかったらそれはそれで。どのみち体力は必要っぽいし……
    「いえ、いいアイデアだと思います! 血行が高まることと、運動によって体中の神経系を刺激することが組み合わされば、脳の活動量が掛け算式に増えることは自明といってもよいでしょう」
    と、ところで。今のところ普通のルームランナーですけど、これでいいんですか?
    「最高強度となると、ウォーミングアップは2つ以上の段階に分けたほうが危険な負荷を避けられます。徐々にボルテージを上げていくので、あまり焦ることなく……楽しみにしていてくださいね」
    ……わ、わーい! たのしみだなー!

  • 63佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/21(木) 04:55:05

    「カガリさん、かなり几帳面にトレーニング部まで来てくれますよね。その……不都合になっていたりはしませんか?」
    えっ? ……几帳面って言っても、週2~週3くらいですよ。逆に少なすぎないかなって思ってるくらいで。
    「パーソナルトレーニングに携わる者として、トレーニーの日常生活や自己実現を圧迫し、幸福追求を阻害するようなことがあってはならない、と強く思っているんですが。私、こんな感じですし……予定通りにメニューを終えて直ぐ、間髪入れずに次のプランや日程について話し始める癖も抜けませんし。無理をさせてはいないかと」
    す、スミレさんにもそんな一面が。意外……
    「特に、ゲーム開発部という集団は……〆切を守り、クオリティを磨くためなら、いくらでも可処分時間を費やす人々だと聞いています。カガリさんの中でゲーム開発とトレーニングは健全に同居できているのでしょうか」
    うーん。本当に危ない時はちゃんと相談しますし……あと、なんだかんだトレーニングもゲーム開発のうちだと思ってるかもしれません。
    「……というと?」

    わりと口から勝手に出た発言だったので、追求されると困る。まあ、そう思ってることは間違いじゃない気もする……
    体力が作業時間に直結するのもそうだし、長時間同じ姿勢でいることが生む身体の歪みを直してくれるのもそう、だけど……なんとなく、人間の『活動』はすべて繋がっているイメージを持ってる。スポーツの経験ってもしかしたら文学でも活きるかも? 数学の経験値は編み物でも輝いて、編み物の結果はプレゼンを成功させるかも。ぱっと見で繋がりが無いとしても、自分が手に入れたものはいつか必ず意外な花を咲かせる、そういう夢見がちな価値観を持ってるかもしれなかった。

    「ふふっ。そういう考えを持っていられれば、新しい挑戦はいつも楽しいものになりますね」
    な、何か一つを極めたいって人なら、直接関わりがあるものに集中して勉強したほうがいいと思います。でも僕こんな感じなので……
    「確かに、良い『活動』とは取り組むことで特別な何かを得られるものです。トレーニング部はそう在れているでしょうか……」
    ……あ。昔、みんなでそういうこと話したかもしれません! 確かその時はゲームのことで――

  • 64佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/21(木) 05:22:53

    「……"体験"、ですね。ゲームデベロッパーが目指すものの一つ……その時間を通じて、プレイヤーの内面に何が生まれるか。創造性とか、刺激とか、ジレンマとか」

    ――ってことを、ユズちゃんが言っていて。
    「なるほど。その一節を聞く限り、ゲームとは『活動』をパッケージ化したものに思えますね」
    たしかに! うーん。じゃあ、プレイした人が"特別な何か"を得られるっていうのが、良いゲームなのかな。
    「もし私なら、トレーニングを重ねることが実感できる成果へと繋がるようなゲームを作ります! ……と言っても、そういった趣旨のタイトルは既にあるらしいですね。先人とは偉大です」
    ……そっか、それくらい直接的でもいいな。プレイした後はっきり何かが身についてる感じ……
    「そのゲームのプレイヤーが入門者として学ぶことができる、そしてカガリさんがその導き手となれるもの。何か思いつきませんか?」

    み、導き手!? なんかちょっと重い言葉に聞こえた。プレイヤーの成長如何すべてに責任負わないといけないイメージあるし、そもそも僕ってそんなに秀でた一芸あるわけじゃ……あっ、いや。
    …………やるとしたら、音楽?

    「それです!!!!」
    わ゛ーーーーっ!??
    「っと、ランニングはここまでにしましょう。次から本番、有酸素運動です!」ピッ
    えぁ、は、はいっ! ……な、なんか、話してたら悩み解決しちゃいましたね。あはは……
    「はい、トレーニングの最中に邪念があるといけませんから。私は思考の整理を少し手伝っただけです」
    ……えっ?
    「もちろん、当初の目的が果たせたからといって発言を帳消しとは扱いませんよ? 新作の開発に向けて、総合的な体力付け、頑張っていきましょう!」
    ひ、ひええええええええっ!!!!!!!

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 10:39:52

    自分から言い出したことだからね
    シカタナイネ

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 19:36:35

    悩みもすっきりして
    これでトレーニングに集中できるな!
    …あれ?

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 04:17:37

    保守

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 08:11:12

    まぁ座り仕事こそ体力作り必須なところあるし…

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 15:03:06

    無事にトレーニングを終えることができるのか…

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 22:21:38

    生きろ

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 00:27:12

    きついトレーニングでまとまっていたアイデアが飛ばないか心配だ

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 08:30:21

    保守

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:17:46

    筋肉痛になりそう

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:14:41

    がんばえ~

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:27:01

    やっと追い付いた…
    一週間位かかった…

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 07:54:47

    すごいな1週間て

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:48:52

    楽しめたなら良い事だ

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 20:55:41

    どんなゲーム作るのか楽しみ

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:37:30

    このトレーニングが終わればかなり成長できそう

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 08:04:02

    ほㅤ

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 14:44:06

    大丈夫かな

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 15:38:03

    規制か…?

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:33:11

    ほしの

  • 84佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/25(月) 22:18:20

    「脚が温まっているうちに縄跳びです! 1回1回、脳からの指令を足裏まで響かせるイメージで跳びましょう!」
    うおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!
    「次、リバースプランク! 全身の筋肉をバランスよく使って真っすぐな姿勢を保ってください!」
    ひぃーーーー!!!!!死ぬーーーー!!!!!!!
    「まだまだ行きますよ、膝付きワイドプッシュアップ! ペースを落とさないように!」
    がっ……ぐ、ぐうっ……
    「ここで横向きベアクロールです! 自分の身体をコントロールする感覚を取り戻してください!」
    お、おりゃりゃりゃりゃーーーー!!!! ふう、ふう……っ……
    「おっ、サイクリングマシンが空いていますね! ちょうどいいのであれにしましょう!」

    そんな思いつきみたいにメニュー決めていいんですか!!? と思いつつも、気付いたら乗ってしまっていたわけですが……
    スミレさんが指定した通りのペースでペダルをぐるぐる漕ぐ。もはや慣れ親しんだもの……いや嘘、こんな状態でやったことはない。そんなに早くないのが救いだけど……なんかスミレさんさっきからうんうん唸ってるんだよな。次なにさせられるんですか僕。

    「失礼、校庭が別件で使われているそうで。隣を借りてもいいか話してきます」
    ……そ、外行くんですかぁ!!?!??
    「はい! そのままペースを守ってくださいね」

    ぐっ、この人は僕が勝手にペース落とすこととか想像しないのか。そういう体で話されると本当に落とせなくなるタイプなんだけど。
    身体中の酸素が燃えカスになってる気がする。なので深呼吸、これでもかと深呼吸! ……あれ? なんかペダルが軽くなってきたような。何かタガが外れたのか? す、すごい、すごく回る!! 今ならいくらでも漕げる気がする!! いえーーーーい!!!

  • 85佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/25(月) 22:24:30

    ザーーーーー……ザザーーーーー……


    聞こえてきたのはこんな音。み、耳鳴り? ……仰向け? なんだこれ。どういう状況?


    「気付きましたか?カガリ。……いえ、バカ」

    ……ばっ!? え、あれ、ケイちゃん? どうしてここに。

    「倒れたんですよ、あなた。ペースを守れと言われたばかりでしょう」


    dice1d100=48 (48) 神秘ステータス(91)以下で成功

    dice1d100=47 (47) 精神力ステータス(85)以下で成功

  • 86佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/26(火) 03:06:29

    「此処を見せる予定は無かったのですが。関係者以外立ち入り禁止なので」
    僕の頭の中にスタッフオンリーの場所できてる……
    「まあ、じっくり見たところで理解できないでしょうし。そう構えることもありませんかね」

    ……本当にわからない。場所自体は僕とケイちゃんが初めて会った川のほとりだけど……なんか空に黒い穴が開いています。あと、特異現象捜査部にあったダイブ装置みたいな機械質の椅子がずらーーーーっと沢山並んでて、長くて細いケーブルが麺大盛のラーメンみたいにひしめき合ってる。何してるんですか人の脳内で。

    「不本意ではありますが、こうして面会の機会ができてしまいました。必要な連絡事項は今のうちに共有しておくことが合理的ですかね」
    あっ、うん。何かあるの?
    「いえ、以前もお伝えした通り何一つとしてありません」
    そ、そっか。僕の方からは……ちょっとお願いがあって。
    「ゲームのアイデア出しのことなら断りますよ。あれから色々考えましたが、やはり余計な痕跡は残したくありませんし、あなたの発想として発表されるのもいささか業腹です」

    ……別件でよかったーーー!!!! ケイちゃんのアイデア見られないのはちょっと惜しいけど……まあ、なんとかアリスちゃんと再会できてからだよね。た、多分そのつもりってことだよね? どうだろ……

  • 87佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/26(火) 03:24:10

    ええと……まず、僕ってゲーム開発部で音楽作るの任される感じになってるんですよ。ってことは、音楽について勉強したほうがいいじゃないですか。
    「先日も教本を買っていましたね。……あの読み方で知識が頭に入るのかは少し疑問ですが」
    そう、そのこと! ケイちゃん、僕の記憶覗けるんでしょ? 頼みたいことがあって……
    「……待ちなさい、まさか」

    言葉とは裏腹に、僕の意図を読み切って先回りして、その『教本』の再現コピーをどすっと出してくれるケイちゃん。やっぱりあまりにも思考が早すぎるので僕の多重人格説は否定されるしかないと思います。
    手に取り、めくってみると……端っこの方とかが細かく滲んではいるものの、コピーの出来はほぼ完璧! 思った通り、ケイちゃんの力を借りれば……

    「現の世界で"流し読み"してきたテキストを、夢の世界で熟読するわけですか。確かに、学習効率を理不尽に上昇させられますね……」
    そう! 僕一人じゃ絶対無理だけど……ケイちゃんっていろいろズルが出来そうだから。
    「その表現はかなり心外です。実現できることのほうより着想することの方がよっぽどズルだと思います」
    えへへ。……でも、これちょっと滲んじゃうんだね。いくら助けてもらうとはいえ、あんまり過信できないかな……
    「それはハードウェア側の問題では? あなたが教本を凝視する時に抜けがあったんだと思いますよ……人間の眼球は視界の端の方までピントを合わせられる仕様ではありませんから」
    そうなの? じゃあやっぱりケイちゃん最強じゃない?
    「あなたに褒められてもあまり嬉しくありません」
    はい……すいません……

  • 88佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/26(火) 03:40:00

    ……えっと、まだあって! これは無理なら無理でいいんだけど。

    「なんですか」

    なんというか、『夢で10時間過ごしても現実では10分しか経ってない』みたいな、時間の圧縮ってできない? 精神と時の部屋の感じ!

    「は、はあ……?????」

    ほらっ、30分くらいしか寝てないのに体感5時間くらいの長さの夢見て起きることあるじゃん。活用できたらすごくない?

    「強欲すぎませんか? えーーーーーー……恐らくですが、体感時間が狂ってしまうのでは。現実のほうでも、10分くらい作業したつもりが10時間経っていた、なんてことになりかねませんよ」

    ……それはほら、ちょうどいいバランス探ればよくない?

    「……バカは何を言っても聞きませんね。わかりました、試験的ですが環境を構築してみます」



    (成功数をnとして、フルパワー運用で「10+n」倍、超安全運用で「1+(n/5)」倍の効率で学習できます とはいえたぶん厳密な運用はしませんできません!フレーバー)

    dice10d100=52 80 41 26 87 47 35 39 38 83 (528) ダイス1つごとに神秘ステータス(91)以下で1回成功

  • 89佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/26(火) 04:04:23

    「……約20倍から3倍、ですかね。つまり、8時間ぐっすり寝るのなら最低でも24時間すべて学習に費やせます。最大なら160時間です」

    ……多すぎない???????
    な、なんだろうこれ。ただ多いっていうか……ケイちゃんがいくら優秀だっていっても、これを納得させるほどの力を1人で持ってるわけじゃないような、たとえば何か、何かの特別な事情がないと聞けない数字を聞いてる、気がする。えっ、もしかして、僕が知れてないことってまだ結構ある……?????

    「言ったでしょう。諸事情で詳しい説明は固く禁じられていると」
    そ、そうだよね。その……僕にできることって何かある?
    「"その時"が来たら、起こったこと全てを受け入れていただければ。……あなたの場合、言われなくてもそうしそうですけど」
    ……何かあるんだ、やっぱり。
    「1つだけ教えてもよい、と通達が出ました。覚えていますか、"3人目"のこと――」

    「――カガリさん!? だっ、大丈夫ですか、身体に違和感は……」
    お、おはようございます。……平気、だと思います! 心配かけてごめんなさい……
    「いえ、私の方も迂闊でした。変な張り切り方をする方だということは前もってわかっていた筈です」

    目が覚めると、意外にもまだスミレさんが僕を担いで運んでいる真っ最中だった。……時間ちょっと圧縮されてたかも。促されて水分をしっかり摂りながら、夢の最後の一節を思い出す。
    『あなたが"3人目"と呼ぶ存在を含めて、私たちはみんな、あなたの味方』らしい……その一人称複数代名詞に自分が勝手に含まれたことに、ケイちゃんは少し不満を持ってそうだった。

  • 90佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/26(火) 04:08:22

    (スレ主から連絡事項です 自分の場合ホスト規制1回喰らうとかなり長いという事実が無視できないレベルになってきたので、一回で書く量がこれから長くなるかもしれません!特に復帰直後)
    (内容がどう変わるかというと、ダイス振る余地が減ることによって自分の頭の中のロードマップに忠実な書き方になっていくかもしれません 振ってから方針決めるのも楽しいのでやっていきたいけど、ひとまず更新量を重視する方針で行ってみます)

  • 91二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 11:18:21

    ケイちゃんだけじゃなくて"3人目"の子もカガリの味方だと判明したのは良かったね!

    スレ主さんのホスト規制が長引くから方針を変えるという方法はありだと思います
    これからも楽しみに待ってます!

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 12:35:34

    改めて見るとカガリちゃん、知性以外で40切ってるの無いのよね

  • 932次元好きの匿名さん25/08/26(火) 17:02:04

    >>90

    たくさん更新も嬉しいしダイスでワチャワチャするのも楽しい...

    スレ主のやりたいようにしてくれ。

    私はどっちでも一向に構わん!!

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 23:59:06

    どう転んでも楽しいから大丈夫

  • 95佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/27(水) 05:19:36

    「まーた倒れてるよこの人。大変だねと見守るしか私にはできないが」
    「いや、今回は自業自得じゃない? 話聞いた感じだと」
    ……なんかあんまり心配されなくなってきた!
    「本当にヤバい時は本人以外から連絡飛んでくるからね。そうじゃないなら、ある程度どっしり構えてられるというもの」

    実際そのくらいの方が助かるかもしれない。なんやかんや、継続的にケイちゃんと会話できる用事をゲットしたことだし、急に意識なくなるってこともこれからは殆ど無いと思うけど……

    「カガリ、トレーニング部でアイデアは出ましたか? ちょっぴり楽しみにしていました」
    「あんまり急かさないでアリスちゃん。この人、追い詰めたらとんでもないことしそうだし……」
    いや、実は思いついてます! スミレさんがちょっと雑談に付き合ってくれたおかげで。
    「おお……! い、いいですね。どんなジャンルになりそうですか……?」
    ……じゃ、じゃんる。なんだろう??? 全然わかんない……
    「あー。そういう感じか」
    「それなら……まずは『企画』から、ですね。そのアイデアを整理していく感じです」

  • 96佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/27(水) 05:42:32

    著名なゲームクリエイターさんが作った、『企画』のなんたるかを解説する動画を2本ほど見て、雰囲気を掴む。なるほど……僕の頭の中にあるものを、破綻がないように上手く纏めながら、みんなにも共有する、みたいな感じかな。

    「たぶん、ですけど……ジャンルがわからないってことは、既に根幹になるアイデアがある、ってことですよね。ざっくりで大丈夫なので、説明できますか……?」
    えーと……"音楽"、もっと言うと"作曲"をメインにしたいな、って思ってて。
    「なるほどなるほど。カガリ先輩らしいね、一石二鳥というか」
    そうそう。どのみち作曲の勉強はしないといけないし、それを直接活かせてゲームのクオリティに繋がるならお得だな、って感じで……
    「それって、音ゲーの要素は入るんですか?」 
    う、うーん……どっちかっていうと、『作曲をするゲーム』にしたいかも。譜面の上に音符置いて、メロディが完成したら保存して、出来上がったそれを使って……冒険する? みたいな。
    「おおー、面白そうじゃん! ってことはRPGになるのかな」

    そう、多分RPGになるんだよね。ただ、その……それ以外の要素がすごく多くなりそうというか。
    全く試算とかしたわけじゃない、本当にただの予測だけど。プレイヤーに作曲をさせながら進むゲームって、普通じゃありえないくらい複雑になるのでは……?????

    「カガリ、ひとまず今の時点で書き起こせるだけ書き起こしてみませんか? 後になって新たに思いつく可能性はありますが、その時はその時です」

  • 97佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/27(水) 06:08:11

    みんなに手伝ってもらって、自分が作りたいゲームの内容を言語化する。

    数分の格闘の結果……ようするに僕は、「『"良い曲"を作ればその分ゲームが有利に進められる』という仕組みを作って、『プレイヤーがゲームを有利に進めるべく作曲を学んで"良い曲"を目指す』という結果に繋げたい」みたいだった。


    「……いや、滅茶苦茶に難しくない? それ」

    め、滅茶苦茶って言うほど難しいかな。案外なんとかなったりしない?

    「そもそも、"良い曲"っていうのが具体的にどういう曲なのか、カガリ先輩は理解できるんですか?」

    ……う、うーーーーーーーん……

    「理解できたとして、わかりやすく説明できます? 説明できたとして、それを判定できるプログラム……しかも一般プレイヤーのパソコンでも問題なく動くような軽いやつ、書けます?」

    「……わ、私もちょっと、同じような意見になっちゃうかもしれません。真面目に作ろうとすると、果てしないような……」

    でも、音楽が一番簡単だと思う。絵とか小説とか彫刻に比べたら、芸術の中では一番コンピュータと仲良しな分野じゃないかな。

    「えーーーー。言われてみればそうかもしれないけど……しかし今、かなり大胆に論点をズラされた気もしたよ。絵とか小説が尋常じゃなく難しかったとしても、音楽が簡単ってことにはならないよ」

    うぐっ……

    「……どうしよう。アリスちゃん、鶴の一声お願いできたりしない?」

    「……あ、アリスがですか!?」

    「いいね。なんだかんだいつも公平だし」

    「……え、ええと…………アリスは、カガリがやりたいと思っていることなら、ひとまずやってみる価値があると思います! これまでのゲーム開発部も、作成に着手したゲーム全てを必ず完成させてきたわけではありませんし、駄目元でチャレンジすることにも意味はあるはずです」

    アリスちゃん……!!!!

    「まあ、絶対に否定はしないだろうなって思ってた。こうなったらしょうがないね、深入りしてみちゃおっか」



    dice1d100=58 (58) 芸術:聴覚ステータス(94)以下で成功

    dice1d100=20 (20) ゲーム:制作ステータス(74)以下で成功

    dice1d100=4 (4) 創作ステータス(88)以下で成功

  • 98二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 07:06:23

    ゲーム作りが本格的に始まった感

  • 99二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 12:19:30

    おぉ…なんかやれそうだぞ

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 17:42:40

    ほし

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:08:36

    難しいこと考えてんなぁ

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 05:14:11

    保守

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 10:09:56

    アイデアはあってもそれを形にするのが難しい、というのは割とあるよね

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 15:19:02

    コンピュータと仲良しか
    面白い

  • 105二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:58:35

    やらなくて後悔するよりやって後悔する方が何かといいですからね

  • 106二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 04:21:33

    保守

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 10:55:14

    どうなるかね

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 16:43:35

    いざ作るぞってところで創作で4出してるのが持ってるねカガリちゃん

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 22:42:35

    さあどうなるか

  • 110二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 06:10:33

    保守

  • 111二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 15:12:15

    このレスは削除されています

  • 112佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/30(土) 20:20:36

    ……『音楽の力で、ラスボスの悪夢をなんとかしてあげる』ってストーリーはどう?
    「悪夢、ですか?」
    そう。その、ラスボス……魔王ってことにしようか。その世界では、その世界自体が"魔王"っていうすごい存在が見てる夢の世界で、それが何かの原因で悪夢になっちゃったから、あちこちにモンスターが出てみんな困ってる、みたいな。
    「……な、なるほど? なるほど……」
    主人公は……事情通の誰かにそのことを聞いて、魔王の寝耳に心地いい音楽を聴かせることができたら騒ぎが終わるかもってことで、魔王城を目指す旅を始める。そして道中で出会った人たちを楽団に迎え入れていく、って感じ。面白そうじゃない?
    「……すごい、アザトースだ!!!!!」
    あざっ……何???
    「かなりアザトースだね。なんなら"事情通の誰か"はニャルラトホテプだね」
    何それ???????
    「あ、アリスも詳しくは知りません……確かホラー小説だったと思います……」
    「にっ、にしても、目標が決まっただけですけど、王道ファンタジーの雰囲気出てきましたね……! これなら、今まで作ってきたRPGのノウハウ、ちゃんと活かせそうかも」
    ほんと!? 実際、みんなが得意そうなジャンルに寄せようって意識してて……
    「ちゃんと配慮があったんですね。ちょっと一瞬それどころじゃなかったけど」
    「カガリ先輩、たまにびっくりするものブチ込んでくるよね……おそろし……」

  • 113二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 03:07:14

    知らないってすごい

  • 114佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/31(日) 05:27:21

    「一旦まとめます。『プレイヤーがゲーム内の作曲機能を使って独自の曲を作る』、『作った曲は完成度やテイストによって異なる効果を持つので、上手く工夫しながらRPG風に冒険する』、『色んなキャラを楽団に迎え入れて演奏を手伝ってもらう』……って感じで大丈夫ですか?」

    だいじょうぶ! ……もっと細かいこと決めたほうがいいかな?

    「ひとまずこれでいいと思うよ。あ、でも『演奏を手伝ってもらう』って言及があるなら、『自分が演奏する』要素があるかどうかは決めておこうか!」

    「つまり、"音ゲー"のシステムを取り入れるか、ですね。重要な決定になると思います」

    お、音ゲー……触ったことないな……

    「それなら、実際にプレイしてみましょう! 久しぶりに"タタコン"の出番です!」


    たたこん? かわいい響きだなと思っていると、引き出しから太鼓を模した小さいコントローラーが現れた。バチらしきものもある……



    dice1d100=87 (87) ゲーム:運動系ステータス(44)以下で成功

    dice1d100=40 (40) 技術ステータス(63)以下で成功

  • 115佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/31(日) 05:51:12

    ……チュートリアルこれで終わり????
    「改めて考えると、こんなにシンプルなゲームは類を見ないかもしれません!」
    「どれかプレイしてみましょう。初心者向けの曲……」
    「え、"夏祭り"でしょ! それ以外ありえないと言っても過言ではない」
    「ふふっ、そうしよっか。さっきの様子ったら、"むずかしい"がギリギリいけるかも……?」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    "キーーーーミーーーーガーーーーイタナーーーーツーーーーハーーーー"
    えぁ、もう始まってる???? あっ音符流れてきた!!
    「そうだよ、既に我々も見守りに入ったから」
    "ソーーーーラーーーーニーーーーキエテーーーーエーーーーッターーーー"
    こっ……これくらいなら全然……うわわわわっ急に増えた!!!!!わーーーっ!!!!!!
    「す、すごいですカガリ! 手がテンポに追い付いています!」
    「……音感だけじゃなく、リズム感もあるんですね。やってる感じどうですか?」
    あーーーー……あう……あの……えーーーー……
    「は、話せなくなっちゃってるみたい……」
    「それはそうすぎる。……とりあえずいろいろ触ってもらおっか!」

  • 116佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/08/31(日) 06:15:19

    ということで、実際に数曲やってみた! 手持ちのコントローラーでの演奏と比べてみたりしつつ。明らかに今の僕には難しすぎる曲選んじゃって撃沈したりしたけど、それもまた体験のひとつかもしれない。
    ……そうだった、これを今から作るゲームに組み込むかどうかって話か。うーーーん……上手くできてる時は楽しいんだけど、すごく精密なタイミングで押さないと"良"が出ない辺りとか、すごく集中力が必要になっちゃうかも、と思った。気合い入れないといけない分、他の要素と一緒に楽しむのが難しくなったらよくない気がする。って感じ。

    「うーん、ごもっともだね。カガリ先輩は得意寄りだったけど、てんで苦手って人もいるし……例えば私とか」
    「音ゲー要素は無しにしますか? ……むむむ、しかし、自分で作った曲を自分で"演奏"する、という体験も楽しそうです……」
    そう、それ思った。仲間を集めて楽団を作るって想定だし、指揮者ってのもいいけど、輪に加わりたいよね。
    「でも、自分の曲だからって音ゲーが簡単になるかっていうと、そうでもない気がするんですよね」
    「い、いっそのこと、判定の設定をかなりゆるくする、とか? けっこうズレてても"良"が出るようにする感じで」
    ……それ良いかも! ……いや、良いのか?
    「うわーん!! 初めての試みすぎて何が良いアイデアなのか全くわかりません!!!」
    「……ひとまず、進めちゃいませんか? こんなに悩むってことは、どっちの案もそれなり以上に良いってことなんじゃないかなって」

    そんなこんなで、この話は一旦保留になった……冷静に振り返ると、仲間がいることによってアイデアが凄まじい速度で練り上がっていったのがわかる。ただ進んだだけじゃなく、僕が最初に出した原案の形を尊重しながら話してくれてるのがすごい。
    さて、さっきミドリちゃんが纏めてくれた3つの要素を『企画』の根幹として、次のステージに進もう! 次は……『設計』か。その更に次の『実装』に向けて、具体的な構成を決めるみたい。
    ……今気づいたけど、こうやって順序立てたプランに基づいて作るみたいなこと、"エニーリス"の時は全くやってなくなかった???? あれどうやって作ってたの?????

  • 117二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 07:02:33

    まさかのクトゥルフ神話

  • 118二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 13:09:50

    エニーリスの時はかなり勢いだったからなぁ

  • 119二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:04:35

    そういえばどっかでTRPGやってるって言ってたなぁ
    今回クトゥルフ神話ネタが出てきたのもその影響かも

  • 120二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 21:57:14

    改めてメインであるカガリちゃん視点で言われると
    先が長いなぁ

  • 121二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 06:43:01

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:32:47

    ほㅤ

  • 123二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:58:59

    どうなるかね

  • 124二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:45:46

    よるほ

  • 125佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/02(火) 04:51:17

    ……質問です! えと、ミレニアムの他の人に相談とか、助言を求めに行くのって大丈夫ですか?

    「えっいいよ?????我々そんなにスパルタじゃないよ」

    「ああ……一応これ試練だったね。律儀だなあ相変わらず」


    というのも、今回は自分が主導するってことで、この制作中になるべくトラブルが起こらないようにしたいと思ったのである。もちろん、いい作品にもしたいけど……喧嘩せずみんなで楽しくっていうのが一番大事じゃないか、と僕は考えました。

    ので、『プロジェクトの進め方』について教えを請おう! どこで教わるかで何を重視するか変わるし、仕上がりも大きく違ってくるよね、たぶん……僕が重視したい要素ってなんだろう?



    dice1d3=3 (3)

    1.仕事論の方向から学んで良質な制作環境を作りたい!

    2.技術を深堀りしてよりハイレベルな作品に仕上げたい!

    3.自由度を高くして遊び心が活かされるようにしたい!

  • 126二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 04:53:41

    良作の予感

  • 127佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/02(火) 05:07:58

    ――ということなんですけど。その、プロジェクトを進めるコツみたいなもの、教えていただけたらなーと……
    「事情は理解したよ。任せて」キラキラ
    「ヒビキ!? 安請け合いは危険ですよっ、私たちエンジニア部、いかんせんゲームに関しては門外漢といいますか」
    「大丈夫じゃないか? 察するに、カガリの方もそこまで厳密なアドバイスを期待しているわけではない。本当に必要なことは自分で導き出すさ」

    そ、そうかもしれませんが、としおれるコトリさん。こうも自信がなさそうな様子は珍しい……普段から説明の正確さにこだわっている分、厳密に言い表せない分野では不安が混ざってしまうのかも。

    「さて、早速だが最初に大前提を共有しておこうか。なんならこれから教える内容の7割ほどがこの一節に詰まっていると言っても過言ではない」
    ええーーー!!? う、ウタハさんがそんなに言うほどの前提って一体……ごくり……
    「大きく出たね。そんなに言うほどのことってある?」
    「あるさ。ずばり……"納期を可能な限り後ろに伸ばし、工期を最大限確保せよ"。これが私が伝えたい最大の事項だ」
    ……???????
    「ああ、間違いありませんね! 特にゲーム開発部のような環境ではぴったりです!」

  • 128佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/02(火) 05:41:01

    「私たちにとって、『やりたいことがあったのに、時間的制約のせいで出来なかった』みたいな経験は、日常茶飯事って言ってもいいくらい。それを回避するには、そもそもの時間をたっぷり確保しておくのが一番いい」
    「むしろ、時間に余裕があることが精神にゆとりを生んで、新しいアイデアに繋げてくれる側面もある。何事も焦ってはいけないということだ」
    「まあ、お2人の言う通りではあります。ピリピリしてない時のほうが些細なことでも共有しやすいですし……」
    ……エンジニア部でもピリピリすることってあるんですか?
    「そりゃ勿論、私たちだって人間さ。互いに対して持っている期待が裏返しになることくらいある。その事実は受け入れて、後に引きずらないことを大事にしているかな」

    うーん。時間の余裕さえあればそこに遊びは生まれる! って語り口だけど……本当の前提は、この人たちが互いにすごく仲良しで価値観を共有できてるところにあるんじゃないか? と思った。それをおろそかにして時間だけ増やしても、思ったほどの効果は得られなかったりして。取り入れる時は気を付けよう……

    「さて。精神論だけを伝授するのもお手軽で良いけど……今回はもっと踏み込んで、実践に即したプロジェクト設計のノウハウを"説明"してみてもいいかもしれないね」
    い、いいんですか? すごくありがたいですけど……
    「そ、そこにアクセントを置いたってことは私が説明するってことですか!?」
    「1つのことを長時間話すの、一番上手いのは間違いなくコトリだし。大丈夫、私もちゃんと援護するから」
    「むむむ……やってみます、ちょっとアドリブで台本をまとめながらになりますが。変なこと言ってたら止めてください」

    ……ものすごく謙虚な語り出しとは裏腹に、その"説明"はどこか芸術性すら感じるくらいためになるものだった。振り返ってみるとそこそこ複雑な話を聞いていたはずなのに、全体の順序や構成が優れていて、重要な部分を強調するようなトーンも合わさってするっと入ってしまう……話が終わった後思わず拍手してしまった。
    忘れないうちに、今回のゲームの『設計』に活かそう! ……そういえば、このゲームの名前まだ決めてない。どうしよ。

  • 129二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 06:13:38

    これ絶対良作になるぞ

  • 130二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 12:24:11

    伝が生きたな

  • 131二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 21:16:13

    いいねいいね

  • 132佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/03(水) 05:32:20

    「なになに、タイトルが決まらない? なら良い方法があるよ!」

    おお! どんな方法?

    「ある程度作った後で決めよう! その方がホラ、"タイトル回収"とかも仕込みやすいしね」


    もんのすごくモモイちゃんらしい意見。しかしごもっともだなと思ったのでその方向性で行こう。

    さて、設計パートである。分野や作り手によって細かい解釈のブレがあるということを前提に、コトリさんはこれを『具体的に何を作るか一つずつ確認し、そしてそれを概ね作れそうなことも同時に確認する』工程だと言っていた。その上で、ゲーム開発部のスタイルであればと提案してもらったのが――


    「……なるほど。わたしとミドリとカガリ先輩で、それぞれが持ってるイメージを、矛盾しないようにしながら一つにまとめて……」

    「アリスとモモイがそれを"審査"するんですね! 任せてください、中立的なレビューなら自信があります!」

    「あのー、この段階で仲間外れにされるのかなり珍しいなって思ってるシナリオライターがここにいるのですが?」

    「いや、真っ当な判断だと思うよ。まずシナリオが載せられるような土台をしっかり完成させられるかすら不確かだし」

    ごめん……こっち纏まったらモモイちゃん急にすごく仕事増えると思うからそれもごめん……

    「纏まるまでの間、2人で"ストライカー・ザ・サムライ・カブトムシ"でもして遊びましょう!」

    「何それ????????」


    仲間外れ感は正直ちょっと僕も気にしてたんだけど、心配いらなさそう。こっちのことに集中できる!



    dice4d100=3 54 70 83 (210) ダイス1つごとに交渉ステータス(92)以下で1回成功

    dice4d100=54 89 68 92 (303) ダイス1つごとに知性ステータス(26)以下で1回成功

  • 133二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 05:52:59

    全成功の交渉ダイスから繰り出される全失敗の知性ダイス

  • 134二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 12:39:26

    交渉では一桁まで出してるのに
    生き方が出てる

  • 135二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 21:12:10

    なんだそのゲーム

  • 136二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 05:45:26

    保守

  • 137二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 12:11:46

    パッションとフィーリングで突き進んだ弊害が

  • 1382次元好きの匿名さん25/09/04(木) 20:51:43

    保守

  • 139佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/05(金) 05:21:03

    「……これは……時間掛けて臨んだ方がいいかも」
    「ど、どうしよう? 正直、その気になればいくらでも時間使えちゃいそうな……」
    「とりあえず明日の正午にまた情報共有してみよっか。ユズちゃん、さっきみたいにカガリ先輩の思考の補助できる?」

    従来通り、部室で余計な情報をシャットアウトして缶詰! ってやっても埒が明かなさそうってことで、持ち帰りになった。
    というか、僕がだいぶ足を引っ張った気がする……僕の頭の中に存在して、その内容をわけもなく複雑にしている巨大な迷宮を、ユズちゃんとミドリちゃんに探索してもらってるみたいな感じ。それでも一歩ずつすり合わせを進めて、なんとか全員のイメージは一致しつつあるかもしれないので、この現状をキープしたい……

    「あれ? 前お邪魔した時と比べて、部屋にちょっと物が増えたような……」
    そうそう。ライブ配信と外出用に服買ったのと、あと漫画とか小説とか読み始めたのと……あとこれ、サメのぬいぐるみ。なんか買っちゃった。
    「いいですね。どんどん狭くしちゃいましょう」
    ……で、ミドリちゃんいわく、『缶詰禁止』なんだよね。つまり……
    「纏めることを目標としながらも、適度に遊んだり普通の生活をしたりして、思考の膠着を防ぐ。でしたね」
    だ、大丈夫? 自分で言うのもなんだけど、何にも巻き込まれてない時の僕って相当つまらない生活してるような……
    「えへへ、大丈夫ですよ。そういうのが一番大事だと思います」

  • 140二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 05:31:20

    まあ何も起こらないのが一番ですからね…

  • 141佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/05(金) 05:54:58

    頭に溜まっている砂利みたいなアイデアから、ふるい分けるように要素を書き出していく! ただ要素を挙げればいいって話でもなくて、『その要素が別の要素への繋がりを持っていないか』とかを一つ一つ確かめながら進むので、けっこう根気がいる。後になってやっぱりこうだったとかいう話になったら前提がひっくり返っちゃうから、それを避けたいがゆえの策だった。

    『自由に作曲できる機能』、『曲の完成度や含まれる属性を評価するシステム』、『2つの曲が対決する戦闘の表現』、『演奏を手伝ってくれる仲間をスカウトで集める仕組み』……とりあえず、普通のRPGには無い特異な要素は、このあたりかも?

    うーん……なんか今一つピンと来ない。曲と曲を対戦させるって、もし実現できたら画期的だろうけど、画期的止まりというか……別に対戦ってユーザーにとって必ずしも嬉しい仕組みじゃなくない? と思ってしまう。


    「ええっ!?」

    な、なに。どったのユズちゃん。

    「……対決って、あればあるほど嬉しいものじゃないんですか……??????」


    ユズちゃんのゲーム観もだいぶ個性的なんだよね!!!! その……あんまりゲームを普段遊ばない層にも届けたいなって思ってるんだよね。という感じの説明でお茶を濁す。にごにご。

    それはともかく。僕の予感が正しければ、このままではこのゲームが『対戦機能付き作曲ソフトウェア』になってしまう! そうではなく、もっとゲームっぽい体験ができる、言うなればRPGみたいな仕組みをプラスできないものだろうか?



    (一旦自分でチャレンジしてみたいらしいです)

    dice4d100=27 11 90 89 (217) ダイス1つごとに知性ステータス(26)以下で1回成功

  • 142二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 10:43:44

    ユズはクイーンだからな…

    ダイスも一回は上手くいったぞ!

  • 143二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 18:09:45

    それはそれで面白そうだけど今目指してるものじゃないな

  • 144二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 00:29:08

    保守

  • 145二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 05:54:28

    一人だと上手くいかないね

  • 146二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 11:21:07

    保守

  • 147佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/06(土) 15:58:40

    かなり前に1回だけ調べたことなんだけど、そもそもRPGという言葉は"ロールプレイングゲーム"の略称らしい。ここでは、この"ロールプレイ"っていう部分に着目したい……なんとなくだけど、今回のストーリーでは主人公に特別な属性を背負わせないようにと思っていた。そうすればプレイヤーが自分自身を投影しやすい、はず。
    プレイヤー自身が、作曲者であり楽団のリーダーでもあるという"ロール"を自分に当てはめてほしい。そこになりきることはゲームへのモチベーションに繋がると思う! ということで、追加する要素もこの『リーダー気分』を増大させられる何かがいいなーと考えたりして……

    「なるほど。なら、次はそれを考えるところから……」
    そうなんだけどー……これミドリちゃんに共有してからかもなーって思ってて。どの道ビジュアルの力借りないと難しくない?
    「そ、それも一理ありますね。じゃあ、明日の正午まで保留するとして……この後どうしましょうか?」
    要件定義のさわり部分だけやっておきたいかも! 順序の整理と、難しいところがどの辺になりそうかアタリ付けるくらいで今日のところはいいかな。
    「わかりました! じゃあ、歯ブラシセット持ってきますね」
    えっ?
    「?」
    いや、なんで歯ブラシセット??
    「…………その。お泊り会みたいな感じ……してみたくて……」
    そ、そっか。……でも見ての通りお布団1枚しかないよ??
    「あう…………」
    まあ、やってみよっか。せっかくのお誘いだし。
    「ご、ごめんなさい……ありがとうございます……」

  • 148二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 16:24:22

    布団一枚のお泊まり会ってなんだ…?

  • 149二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 19:40:19

    雑魚寝…?

  • 150二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 00:01:49

    ちょっと青春っぽいかも…?

  • 151二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 08:44:26

    保守

  • 1522次元好きの匿名さん25/09/07(日) 14:15:14

    保守

  • 153二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 22:09:50

    楽しいよねお泊まり
    いやそういう目的じゃないんだけど

  • 154二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 06:38:45

    どうなるか

  • 155二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 13:37:50

    保守

  • 156二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 20:19:08

    ほしゅ~

  • 157二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 23:42:55

    このレスは削除されています

  • 158佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/09(火) 03:06:38

    今日のぶんの活動は終わり! にしても、"試練"って言われると妙にやる気が出てしまうというか、ゆっくり進めてもいいはずのことを勇み足で頑張ってしまうな。まあ、どのみち僕の音楽スキルがボトルネックになるだろうから、そんなに急ぐ必要はないのかもしれないけど……


    「こんばんは。……本当にやるつもりですか、睡眠学習」

    あ、ケイちゃん! うん、今日はとりあえず、どれくらいの効率で勉強できるか確かめるための、実験みたいな感じにしようかなって……

    「環境はあちらの方に整備しておきました。今日あなたが現実世界で斜め読みした参考書3冊と……」

    えっすごい、ピアノある!! もしかして……すごい、押したらちゃんと音鳴った!!!! 助かる!!!!!

    「元から音感は備わってましたから、それほど難しい再現ではありませんでした。それと、メモ書きができるように紙とペンも用意してあります……そこに書かれたことは重要な記憶として保存しておくので、活用してください」


    あ、あれ? 思ったよりも協力的。嬉しいけど、なぜかすごく蔑むような目で見られていることと合わせるとどう受け止めていいかわかりません。


    「あなた、パーソナルスペースという概念が存在しないんですか?」

    へ? ……ユズちゃんのことなら、特に心配してくれなくても大丈夫だと思うけど。

    「誰もあなたの心配などしていません。そうやって求められたこと全てに応じることで、回り回ってゲーム開発部の人間関係に不和が起きでもしたら、どう責任を取るつもりですか」

    ぐっ。た、たしかに自分のそういうところに問題が一切ないとは思ってないけど……でも一緒の布団で寝てるだけだよ? そんなに大したことじゃなくない?

    「……あなたに聞いた私がバカでした。もういいです、さっさと始めてください」


    な、なんか失敗したっぽい! でも、これで協力打ち切りとかにはならなかったみたい……今のところ安定した関係を築けてる、かも?



    (平均的な教本1冊の内容をどのくらいの脳内時間経過で覚えられるか算出します! ベースの所要時間を10時間とし、下記ダイスの1成功ごとに-1時間します)

    dice8d100=44 89 69 39 90 28 81 24 (464) ダイス1つごとに芸術:聴覚ステータス(94)以下で1回成功

  • 159佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/09(火) 04:43:12

    ……な、なんか。
    「?」
    びっくりするくらい頭に入る。なんで?
    「……あなたは今、本を読んでその内容を学んでいるつもりかもしれませんが、実際にあなたの脳内の様子を観測してみると、目的の記憶が"染みつく"まで該当する情報を記憶領域に叩きつけ続けているようなものなので。通常の学習よりは高い効果が得られて当たり前だと思いますよ」
    あの、それって大丈夫なんですか……
    「知りません。特異現象捜査部にでも尋ねてみればいいのでは?」

    たしかに、常識的に考えてそっちが先であるべきじゃん。何してんの僕。
    ……自分を省みるのは後にしよう! 今は勉強に集中……といっても、テキストを読んだ結果、かえって『暗記がすごく上手く行くことだけで音楽家としての大成を約束されるわけでは全く無さそう』という直感も働いてしまった。技法や理論の説明は、文字として読むだけじゃ100%の効果を得られない……それが実際に使われている曲を聴いて確かめ、自分でも試してみないことには。
    この場合、文字だけで得た知識は、鍵のついた宝箱みたいなもの。夢の世界で蓄えておくことはできるけど、開けるには現実のほうで苦労しないといけないみたいだった。
    あ、あれ? 僕の予想が正しければ、この『夢学習』作戦、現実世界での勉強時間を減らすどころか、むしろめちゃくちゃに増やすんだけど。で、寝てる間もこうやって勉強するんだよね? ……休んでる時間全く無くないですか?

  • 160佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/09(火) 05:10:41

    「悩ましそうな顔ですね。面白い提案をして差し上げましょうか?」

    えっなになに、ケイちゃんの言うことだったらなんでも聞くよ。

    「そういう話ではありません。ただ、あなたの頭の中という空間で長い時間を過ごした結果……先ほど伝えたそのメモ書きのように、記憶の仕組みに"細工"を施せるようになったんです」

    なるほど? つまり、新しい記憶術みたいなことかな。

    「いえ、もっと高度です。……欲しくありませんか? "完全記憶能力"」


    か、完全記憶!? それって……ノアさんが持ってるっていう? あんまり詳しくないけど字面でなんとなくわかる……つまり、全部覚えていられるってことだろう。斜め読みしたものをこっちで確認し直す必要すらなく、見たものが全部すぐさま頭に定着して、いつでも活かせるようになる。勉強で四苦八苦してる人からしたら夢みたいな話だ。

    ……ただ、ケイちゃんの態度には違和感が残る。なんとなくだけど、意地悪で言われてるんだろうって感じ。同じ頭を共有していると、そういう言葉に出来ない雰囲気みたいなものが、ひしひしと伝わってきた。


    「仕組みは簡単です。あなたの脳が持っている『忘れる』という機能を、私と"彼ら"で協力して停止させさえすれば、目当ての効果が得られるでしょう」

    ……それって、やったらどうなるの?

    「実際に止めてみないことにはわかりません。あと、これは良心でお伝えしておきます……機能を止める方法こそわかっていますが、そこから再び動作を回復させて元に戻せるかはわかりません。もし回復しなかった場合、その時の私と"彼ら"がしたのは、停止ではなく破壊だったことになりますね」

    え、ええっ…………?????

    「どうなさいますか? 私としては、どちらの選択肢を特に薦めるということもありませんが」



    dice1d100=88 (88) 目安は精神力ステータス(94)

  • 161佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/09(火) 05:23:29

    ………………
    「………………」
    ……さ、さすがに、やめておこうかなって……提案してくれたのは嬉しいけど……
    「……ほう?」
    ほら、自分だけの身体じゃないし……なんかあったらゲーム開発部のみんなにも迷惑かかるし……その、僕以外の人がそれやろうとしてたら、よくわかんないけど絶対に止めるし……
    「なるほど」
    す、すいません。あっでも、本当にヤバかったらお願いするかも!!
    「やめなさい、この話題に社交辞令は相応しくありませんよ……ふむ、24秒。余裕の不合格ですね」
    ごめ……ふ、不合格? なんの話???
    「提案を断るのは前提として、何秒で断れるかです。ちなみに合格ラインは3秒でした」
    ええーーーーーーー!!?!??!?
    「やはり、まだ信用には値しませんね。この程度の苦々しい甘言にすら惑っているようでは、アリス達が求めている考え方はほぼ備わっていないも同然です」
    そんなあ…………
    「第一、ここまで露骨にあなたの傷を増やすような手段、"彼ら"が許すはずないでしょう。最初からブラフですよ」
    だって僕その人たちのこと知らないもん!!!!!!!!!!!!

  • 162二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 10:26:48

    楽な道って、ないよね…

  • 163二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 15:52:28

    まぁギリギリで踏みとどまれたのは良かったと思うよ

  • 164二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 21:53:16

    一体誰がいるんだ?

  • 165佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/10(水) 04:39:50

    ってことがあってさー!大変だったんだよー! ……とは言えない。頭の中のことなので。無駄に秘密を作りがちな自分のことを戒める気持ちはあるけど、これは秘密の中でもバレちゃいけなさすぎる。
    それはそうと、今日も勉強漬け。ケイちゃんが協力してくれたこともあり、しっかり注意を払いながら曲を聴けば、小節を構成するコードが読み解けるようになった! 絶対音感持ちだと大して構えなくても全部の情報が入ってくるらしいけど、そうじゃない人間としてはかなり肉薄してる技術だろう。ということで、今まで聴いてきた音楽をもう一度巡る旅に出て、そこから新たな知見を――

    「ちょいちょい、カガリ先輩大丈夫? さっきから首曲がってるけど」
    え、首? あーー、寝違えまでは行かないけど、起きたらちょっと痛いなーって感じで……
    「おおう。今一度言っておくけど、そんなに無理して制作臨まなくても平気だからね」
    「ゲーム開発部、よく考えたら部員の拘束時間すっごく長いもんね。もうちょっと自室のベッドに慣れさせてあげないと流石に不憫かも」
    いやそのせいで痛くなったわけじゃないと思うよ??? あれだよ、昨日はユズちゃんと一緒に寝たから!
    「へー、ユズと一緒に……うん?」
    「!?」
    「……それは……文脈的に考えて、同じベッドの中で寝たってことですか?」
    えっ、はい。……駄目だった?
    「い、いやー??? 駄目……って私たちが勝手に言うのも違うけど……その、どっちから提案したかは聞いておきたいかも?」
    それはユズちゃんの方から。打ち合わせしよっかって言ったら、お泊り会みたいにしてみたいって言われて……
    「………………」目そらし
    「アリス裁判長ーーーーー!!!!裁判お願いします!!!!」
    ええええええ!!?!??
    「さ、裁判ですか? どういう流れですか、アリスは今イヤホンをつけていたのでわかりません」
    「カガリ先輩とユズちゃんが共寝したの」
    「……うーん、有罪!」
    早い!!!!もうちょっと話聞いてほしい!!!!!!!

  • 166佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/10(水) 05:02:59

    「まあ、察するにカガリ先輩はマジでただお願いを受け止めただけなんだろうな~とは思うよ」
    「そういう人だよね……アリスちゃんに対してだけあんな感じなのが不思議なくらい」
    それは本当にごめんなさい。
    「……アリス、今のユズの状態を表現できる言葉を1つ知っています!」
    「!? ……な、何?」
    「"マザコン"です!」
    「」バタン
    ユズちゃん!?!?!!?
    「すごい、一言でノックアウトするパワータイプの裁判長だ」
    ……その、どういう意味なの? まざこんって……
    「自立していておかしくない年齢であるにも関わらず、母親に対して過度な愛着を持ち続け依存している状態のことです! 原義からは少し外れますが、ユズはカガリに対して母性や包容力のようなものを求めているので、それなりに該当すると思います!」
    「」ブクブク
    しっかりしてユズちゃん!!!!!もしそうだとしても僕はあんまり気にしないから!!!!!!
    「……今の説明聞いて"気にしない"なのヤバくない?この人」

    その後、意識を取り戻したユズちゃんは、まず最初に「自立……します……」と言った。この場合の自立ってなんなんだろう。
    ……ゲーム開発部、賑やかすぎて長時間の作業には向いてないかもしれないな。まあいっか。

  • 167二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 05:05:52

    ユズが死んだ!
    この人でなし!

  • 168二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 11:23:16

    アリスの機械っ子特有の知識の羅列があまりにもオーバーキル

  • 169二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 21:19:01

    保守

  • 170二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 05:31:06

    ウッ()

  • 171佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/11(木) 05:34:32

    「あの、今って話しかけていいですか? ビジュアルのことで……一応私もいろいろ考えてきました」

    ミドリちゃんが気を遣うような声色でそう持ち掛ける。な、なるほど、勉強中の僕って話しかけづらいのか……それはよくないかも。次から気を付けよう。

    「まず、前提としてかなり設計そのものに食い込むアイデアです。聞いたコンセプトを元に、楽団に勧誘できるキャラっていうのが具体的にどういう存在なのか、プレイヤーがリーダーとして実際にどう扱うのか、についてなんですけど」
    えっ! すごい、今まさに求めてるものっぽい!!
    「そ、そうですか? それで、えっと……『作曲モード』で、特定の音源を使うには、それに対応したキャラを勧誘しなければならない、ってことにしませんか? ピアノだったらピアニストを、ギターだったらギタリストを、それぞれ仲間に加え入れて初めて使える感じです」

    なるほど、選択肢少ないところから始まるんだ。ゲーム序盤はみんな初心者ってこと考えると、迷わずに済むのはいいかも?

    「これは、昨日カガリ先輩がタタコンを叩いてるのを見て思いついたんですけど……音ゲーって、人のプレイを見てるのも楽しくないですか?」
    そ、そうなの? みんながゲームしてる風景はジャンル問わず見てて楽しいなって思うけど……
    「……とにかく、音ゲーはそういうのあるなって思ったんです! で、さっきのアイデアとの組み合わせになります。『演奏バトル中、自分が作った曲の譜面が音ゲーみたいに流れてきて、楽団のメンバーが代わりに叩いてくれる』って演出があったら、エモくないですか?」
    たしかに! エモいって言葉のニュアンス今ので初めてわかったかも!!
    「……良さそうと自分では思ってるんですけど、問題もあって……その、キャラクターの立ち絵素材、音源1つ1つに書き下ろさないといけないんですよね。多分ほとんど私が」
    あっ、あぁぁーーー……大変そう……
    「待っていただけます? やる気なら充分あります、少なくとも今は」
    全然待つよ!!! むしろこっちが待たせるかもしれないくらいだもん!!!!!

  • 172二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 10:13:51

    すっごい面白そうだけど
    すっごい面倒そう

  • 173二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 18:26:08

    方向性が決まるとやりやすいね

  • 174二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:26:58

    保守

  • 175佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/12(金) 04:36:03

    (スレ主です 元々の予定ではカガリちゃんの思考をシミュレーションしながら新作の『設計』を進めていくつもりだったんですが、スレ主の頭の中で文章を書くことと架空ゲームの設計を進めることが同時進行できなさそうだったので、その架空ゲームの設計部分だけ先に考えまくって書き出してしまいました 今後は彼女らが話し合いを進める中で思いつくことになるアイデアをここから引っ張り出すことになると思います)
    (本題なんですが、普段の執筆と全く違うことに脳を使い過ぎたせいで文章が一行たりとも浮かばなくなりました ので今日の更新はお休みして、寝てリフレッシュした明日以降にまたやっていこうと思います)
    (同時に、この内容をそのまま垂れ流すだけってのもあんまり面白くなさそうだなと思いつつあるので、次かその次あたりの更新で急に突飛な展開やってる可能性がちょいあります この際なので予防線を張っておきます!奇妙な仕上がりになったらすいませんマジで)

  • 176二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 09:06:08

    お疲れ様です

  • 177二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 15:40:36

    やりやすいようにやってもらえれば

  • 178二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 21:08:42

    保守

  • 179二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 05:10:36

    ゲーム部は愉快だなぁ

  • 180佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/13(土) 06:00:56

    「よし、それじゃさっそく描き始めちゃいます。そうだなあ……ピアノとかギターは、例にも出たくらいだし確実に使うよね……」
    もしかして、ゲーム中で使いたい音源の一覧作ってミドリちゃんに渡したほうがいい?
    「そうですね! カガリ先輩から注文された分以外だと、お姉ちゃんからシナリオに応じて描く必要があるくらいはあるかも」
    ……モモイちゃんがシナリオ考えるのも、僕が具体的な構想を渡してからでは??
    「……確かに。でもその前に、一回"審査"するって」
    な、何が審査されるんだっけ????
    「"それぞれのイメージを、矛盾しないよう1つにまとめたもの"ですね。私とユズちゃんとカガリ先輩で話し合って……発表内容を決める? みたいな感じになるのかな」
    ありがとう! えっと……なるべく早く纏めちゃいたいな。今から大丈夫?
    「私は大丈夫ですよ。ユズちゃんは……」

    ちらっ。……視線を向けると、ちょうど振り返ったユズちゃんと目が合う。何かパソコンで作業してたみたいだけど……

    「……いけます! その、今回の企画について、技術面からコメントすればいいんですよね?」
    そんな感じだと思う。そんなに堅い形式じゃなくてもいいかも?
    「わかり、ました。その、なんか無難な感じになっちゃったんですけど……」
    大丈夫だよ! えーっと、共有できる段階までどれくらいかかりそう?
    「も、もう共有自体はできると思います……!」
    「おお、さすがユズちゃん。仕事始まったら早いね」

  • 181佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/13(土) 06:33:09

    「ええと……"曲を作って戦闘する"部分がすごく複雑になりそうな分、RPG部分はとことんシンプルでも良いかもしれない、っていうのが私の意見、です。どうでしょう」
    ……そもそもシンプルじゃないRPGをやったことがないかもしれません僕!
    「そ、そうですよね。その……戦いを繰り返すごとに強くなって、強くなると先に進めるようになる、みたいな感じかな。経験値量とお金の数を気にさせたり、各セクションのボスを目標に据えることでモチベを促したり……」
    「私はいいと思いました。今回のコンセプトと矛盾するような要素は含んでないし、問題はない気がします」
    「やっぱり、"天穂のサクナヒメ"とかも、古典的なアクションRPGの体裁に忠実だったから名作にまとまったっていう側面があると個人的に思ってて……アピールポイント以外は堅実に硬派に仕上げたいな、と」

    うーん、RPGの根幹や定義に詳しいわけじゃないけど、ミドリちゃんが"問題はない"と言うならそれを全面的に信じることにしよう! ……さすがに実際の制作始まったらそんなこと言ってられなさそうかも。RPGに特化したインプットをすべきか。

    「えっと、聞こえてきちゃったんですけど、たくさんの仲間を勧誘する感じなんですよね。だったらその要素と、RPGとして部分的に硬派って面も踏まえて、"UNDERTALE"プレイしてみてほしいです」
    あ、聞いたことあるかも! 敵を倒さなくていいとか……
    「あとっ、音楽とゲーム性を組み合わせた例として"Crypt of the NecroDancer"、"リズム天国"、"パラッパラッパー"とかも」
    う、うんうん。その4つを触ってみたらいい?
    「……はっ! ご、ごめんなさい、つい盛り上がっちゃって……」
    いいんだよユズちゃん。いいところでもあるから!

  • 182二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 06:43:36

    リズム天国なにやるんだろ
    やっぱりザベストかな

  • 183佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/13(土) 06:46:23

    「じゃあ、次は私ですね。実はさっきカガリ先輩に言った案、無事通った後のことを昨日のうちから既に考えてて、簡単にコンセプトアート描いちゃってます。捕らぬ狸の皮算用ですね……表示します。よいしょ」
    ……おおおーーーー。これキービジュアル? けっこう色鮮やか……いや、淡いところもあるけど。
    「強大な存在……ラスボスが見ている夢の世界、っていうのをベースに、解釈を広げながら描きました。ラスボスの具体的な姿はカガリ先輩とお姉ちゃんと相談かなって思うんですけど」
    ありがとうミドリちゃん! よっ気が利く子!
    「やめてください! ……で、夢っていう設定を利用して、獲得できる音、勧誘できるキャラに合わせてどんな雰囲気の場所でも作れるようにしたいなと。民族楽器は遊牧民族がいそうな平原……オルガンやチャイムは中世チックな街並み……ロック音楽っぽい激しいギターやドラムは現代的な都会……電子音は近未来の研究所……みたいな」
    いいねいいね! 確かに、いろんな音使えたら楽しいし!
    「……カガリ先輩ちゃんと真面目に聞いてます?」

    聞いてます!!!!! いや……たぶん、こういう合いの手じみた盛り上げの相槌が、どことなく場にふさわしくないって意味だろうな……なんか癖なんだと思う、ごめん……

    「問題点もあって……この形式に沿って、全方向にまんべんなく世界を広げちゃうと、ちょっとオープンワールド性が付加されちゃうよね。さっきユズちゃんが言った"シンプルなRPG"っていう形式から外れちゃいそうかなって」
    「そ、そうかな。やり方次第、だと思う……近年のオープンワールドの定義って、ルートが一本道じゃないことと、ローディングがシームレスなことだから、そこをRPGっぽい仕様に変えれば。例えば"ドラテス7"みたく、巨大なマップの下に階層構造を構築したり、最近のだと"ポケパークWii"っぽく、ある程度の大きさのマップを複数用意したり……」
    「なるほど、確かにやりようはあるね。その方向でやってみようか」
    ……僕もそれがいいと思います!
    「カガリ先輩はここまでに名前出たタイトル後で渡すので時間ある時にやっておいてください」
    はい……

  • 184二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 11:50:02

    とりあえず太鼓持ちしちゃうのは美点でもあるけど
    話し合いの場だとちょっとね…

  • 185二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 19:24:06

    お勉強は大事

  • 186二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 22:50:31

    まあこの相槌は話を聞いてないと思われるのも仕方ないね

  • 1872次元好きの匿名さん25/09/14(日) 07:07:08

    ほし

  • 188二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 13:54:53

    結構順調だな

  • 189二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 21:30:09

    保守

  • 190二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 07:16:32

    カガリちゃんやる事山積みだね

  • 191二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 15:22:13

    保守

  • 192二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 19:34:25

    参考のゲームやって完成図を考えて皆と打ち合わせもして
    時間がいくらあっても足りなさそう

  • 193佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/15(月) 21:19:33

    ……と、いうことで発表させていただきます! 佐藤カガリですよろしくお願いします!
    「よろしくお願いします!」パチパチ
    「よろしくー。まあそんなに畏まらなくていいけどもね」パチパチ
    うーん。……えーーーーと…………
    「ぜ、前提の振り返りから始めましょう……!」
    わかりました。えと……このゲームは、『プレイヤーが冒険と戦いを通じて、音楽の作り方を学ぶRPG』というメインコンセプトです! 実装が難しい要素を含む一方、RPGという形式を活かした親切な設計にすることで、"音楽を作る"活動を身近に感じられる完成形にしたい、と思っています!
    「……カガリ先輩、タイトル言わなくていいんですか」小声
    あ。そうだった、タイトルも決めてあります! 『十三月の鍵盤音楽祭』です!
    「おお! なんかキャッチーだし字面も綺麗だし、良い感じじゃない?」

    今のところ話してて違和感がない! 口を動かしつつ、頭の中で説明の流れをしみゅれーしょんする……まずはRPG部分をどんな建て付けにしたいか話そう。そしたら次はミドリちゃんと軽くまとめた世界観の原案。最後に、作曲と戦闘のシステムをどう実装するつもりなのか具体的に述べる! というふうに、自信のある部分から順番に話せばなんか大目に見てくれないでしょうか2人とも優しいし。どうでしょうか。

    「話を聞いている限り、"エニーリス"に続いて今回も重めのタイトルになりそうですよね」
    はい。それについてなんだけど……どうしても内容が重いから、遊び味の部分を超カジュアル向けにしてバランス取ろうかなーと。
    「ほー。例えば?」
    セーブを限りなく簡単にしたり、あらゆる場所にファストトラベルつけたり。自機移動も縦横ナナメに加減速無しでぬるぬる動かせるようにするし……あと、ロード時間短くする仕組みも既に思いついてます。
    「う、うん。ちょっと奇抜だなって思ったけど、実現可能だと思う」
    「ふむふむ、そこに関してはみんなで話し合いもしよっか。というかそこらへんも考えてたんだね」

  • 194二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 03:04:54

    本格的だ…
    いや的じゃなくて本格なんだけど

  • 195佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/16(火) 03:32:21

    あーーえーーー、次は……世界観! というかビジュアルについて、設計視点から決めた内容がちょっとあるので話します。実物も用意したので確認してください! ミドリちゃん表示お願い!
    「はーい。……よいしょ、これです」
    「おおーー! いいじゃん、なんか絵本みたいだね」
    そう!!!!!!モモイちゃん鋭い!!!!!!! 今回のプレイ画面、本当に『絵本っぽく』をテーマに作っていこうと思ってて!!!!!!!
    「声デカ」
    すいません……
    「す、3D描画を全くしないぶん処理も軽くなるし、アニメーションの枚数が少なくても違和感にならないから。総合的に見ると、かなり軽量な作品に仕上がる、はず……」
    「問題がないわけじゃないんだけどね。ゲーム開発部、マス目に従うタイプじゃない移動形式扱った時は毎回壁抜けバグ出してるし」
    「あと、テクスチャの使い回しが目立ちやすいっていうのもあって……思ったより工夫が必要かも……」

    なんか打ち合わせでは別に言う予定でもなかったデメリットがしれっと開示されてしまいました。うーん誠実でとてもいいですね。でも、デメリットを踏まえてもそこまで悪い感触じゃないような? まあ、まだ1つ問題があるんだけど……

    「なんだか、一部を除けば思ったよりもシンプルなゲームになりそうです! 部員それぞれの仕事量も、一部を除けば均等みたいですし、一部を除けば今の時点からきちんと完成が見えてる作品で安心しました!」
    「あああああアリス落ち着いて、いや言わんとしてることはわかるけど」
    ぐっ。ええと……それについては……
    「………………」にこにこ
    な、なんというか、行動で示すつもりではあるので……
    「……わかりました! では、待っていますね」

    ……一番作りづらい『作曲機能』について、具体的に述べられる内容、今の時点だと1つもないんだよね。だって"僕が気合いでなんとかする"ってだけだもん。これ言ったら間違いなく企画落ちるし!!!!!!

  • 196佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/09/16(火) 04:22:07

    「聞いた限りでは、猶予を与えて下さったようにしか思えません。もしあなたがアリスの慈しみに背くような真似をすればただではおきませんからね」
    そ、それはもちろん! 何が何でも完成させるし、クオリティも文句の付けようがないくらいまで高めるし、失望させないように頑張るよ。
    「それもそうですが。開発に熱中するあまり、アリスの目に映るあなたの姿が日に日にやつれていくようでは、アリスの精神衛生によくない影響を及ぼす、といった点もしっかり考慮しなければならないと私は考えます」
    ……えーっと、それってつまり……
    「あれから"彼ら"と協議を重ねまして。夢を使った学習法については、非常に強く安全を期した……3~4倍の稼働効率からスタートさせることになりました」

    そ、そっかーーーーー。8時間のぐっすり睡眠を夢の中で20倍に拡大して160時間、1冊ぶんの勉強が2時間で済むから、睡眠1回で80冊ぶん勉強できる! みたいなのは無理ってことか。ちょっとやってみたかったけど。
    残念そうなのがバレたのか、無言で脚をげしげし蹴られる。いたい。でも考えようによってはケイちゃんからのスキンシップみたいなものかも。

    「それと……恐らく、考えすぎではないと思うのですが」

    「ゲームの題名です。『十三月の鍵盤音楽祭』……あなたがそう言った時、自分の名前を呼ばれたような気がしたんですよ。……よく考えてみれば、文字列の中に"鍵"という字が含まれていました」
    あ、そうそう! 今回の制作でかなりお手伝いしてもらうんだし、こっそり残したいなって思って! ほら、スタッフクレジットに書けないから、その代わりで。
    「あれがクレジットの代わりですって? 率直に言いますが、この世の誰に見せようとそんな意図は読み取ってくれませんよ。それは誰にとっても意味を持たないということではないのですか」
    でも、僕とケイちゃんの間では通じるでしょ? じゃあやっぱり意味あるよ。
    「……やめろとは言いません、それこそ意味がありませんから。勝手にしなさい」

    この子、なんだかんだ最後にはこっちの言うことを呑んでくれるっていうか、呆れながらだけど認めてくれちゃうところあるよな、と思う。
    ……ゲーム開発部に入ったら、けっこう大変な役回りになるのでは? 未来のケイちゃんを想像して勝手にちょっと不憫だなと思ってしまった。なんとかしてくれそうでもあるけど。

  • 197二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 12:22:49

    体は資本だからな
    がんばれカガリちゃん、程々に

  • 198二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 21:21:58

    どう考えてもケイちゃんが振り回される予感しかしない…

  • 199二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 06:32:17

    鋭い

  • 200二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 15:01:42

オススメ

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