- 1二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:04:59
- 2二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:06:52
>ステ3と うん
>49日終えてる うん?
- 3二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:07:59
これ位牌に向かって言ってるってコト…?!
- 4二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:09:54
あと2日…2日待ってて下さい…!こっちにも準備があるんです…!
- 5二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:13:31
明後日になったらちゃんと帰りますよ清夏さん
キュウリのお馬さん作って待ってて下さい - 6二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:14:53
俺死んでるやんけェ゙!
- 7二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:15:15
「こんにちは!私、紫雲清夏です」
「こんにちは。あなたが紫雲さん…ふふ、息子は自分のことより詳しいみたいに言っていましたよ」
Pっち…私のプロデューサーの新盆ってことで訪れたのはいわゆる田舎だった。
「夕方から迎え火なんです。一緒にどうですか?」 - 8二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:18:16
多分Pっち聞いて聞いて~!って毎日来てるよ
- 9二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:18:21
これはスミカクモラ星人なのか…?
- 10二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:22:50
曇らせられたけど既に立ち直ってる…!?
- 11二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:26:52
夕方
チャッ〇マン着火
メラメラ……
カーチャン「……うっ…(´;ω;`)」
しゅ「おかーさん大丈夫!?
カーチャン「悪い子でしたね…こんなに良い子をおいて…」
しゅ「あ、あはは…〇〇さんお固くてまだそこまでの関係じゃ無かったんですよ」
カーチャン「あの子ったら……お父さんそっくり」
メラメラ…
「……」
「もっと藁くべてやる!さっさと来い!」
(Pっち……迷わずここに来てね…) - 12二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:29:45
Pっちを失い、それでも立ち直ったしゅみたんを考えると本当に悲しくなっちゃう
- 13二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:36:14
あの世
話には聞いていたが、まさか自分がこんなにも早く迎えられる側になるとは…
目の前にはキュウリで出来た馬が「乗りな」とばかりに屹立していた。
「俺の実家に送ってくれるんですか?」
キュウリは頷いた。
「でも家族より先に会いたい人がいるんです。伝えたいことがあるんです。」
キュウリは困惑した。
良いから乗れと言って学Pはキュウリに連れられて行った - 14二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:41:29
未練があったからか、新盆で帰ってきたPっちが見えて喋れるようになった清夏は、やり残したことをやり、言い残したことを言うために、Pっちと1週間の「最後の夏休み」を過ごすことになり…っていう展開はアリだ
- 15二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 20:54:32
パカッパカッ
キュウリは駿馬だった。
ぐんぐんと地元に向かいながら俺は自分の人生を思い出していた。
〇〇は凄い。△△は可哀想だ。清夏さんはトップアイドルになれる。
「…思い返せば他人のことばかり。俺はどこにいたんだろうか?」
俺は自分に自信が持てない人間で、だから才能ある人をプロデュースしてプライドを保とうとしていたのかも知れない。
死ぬちょっと前に届いたAVIOTで自己肯定感爆上げ⤴️⤴️しゅきしゅきソングを聴きながら進んでいった - 16二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:07:02
ブルン!!
キュウリ「見えたぜ!」
身震いにつられてAVIOTを外すと濛々と煙が上がっていた。
迎え火ってあんなにやるもんだっけ?危ないからやめてほしい。
俺は送ってくれたキュウリから降りると塩をふって食べた
ありがとう。来年もよろしく。
迎え火のところには入れ違いになったのか人はいなかった。
火の不注意はやめて欲しいが…
とりあえず自分のお墓に行ってみることにした。 - 17二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:17:13
近所のお寺、俺が入るとしたらここだろう。
毎年来ていた場所に行くと新しいお花とお線香、そして肉まんが供えてあった。
「…肉まん?」
こういうのって肉はNGじゃなかったっけ?まぁそこは気にしないけど…肉まんか…
俺がある人を思い出していると声をかけられた。
「Pっち…?」 - 18二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:24:43
しれっと食われる馬で草
- 19二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:36:15
「…帰って来てたんだ、Pっち」
一番会いたかった人がそこにいた。
「アイエエエ!?清夏さんアナタナンデココニイルカ!?」
「Pっちの…お墓参り。」
新盆に俺の地元まで来てくれていた清夏さん。
迎え火の後だが、なんだか気になってここに来たとのことだった。
「…というか、あまり驚かないんですね?」
「そりゃ嬉しいけどさ、わたしお葬式も火葬も見たんだよ?これが喉仏です〜みたいなのも聞いてさ……Pっち、すぐに戻っちゃうんでしょ?」 - 20二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:48:14
「初めてなのでよく分かりませんが、3日後の夕方に帰るんでしょうね。」
言うと、両肩を掴まれた。
「じゃあさ、それまでずっと一緒にいてね!?!?!?」
「近い近い…!!!」
俺の、初盆の話。 - 21二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:55:47
その夜
「…ただいま」
「あらおかえり。…彼女連れて。(生きてるうちにねえ…ホロリ)」
「今日はお寿司とってたのよ」
親戚が多く来たのだろう。残ったお寿司(サーモン多め)が並んだ
「あ、これもこれも」
仏壇に供えられてた分も目の前に置かれる。間違ってはないけど…
「あはは〜…大丈夫!あたしサーモン好きだし♪」 - 22二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 23:10:28
サーモンのお寿司食う清夏
ガツ!ガツガツ!ガツガツ!
ガツ!ガツガツ!ガツガツ!
「ごちそうさまでした」
「凄いですね清夏さん。北海道土産みたいでしたよ」
「誰が熊じゃ〜///…じゃなくて、あたしPっちにずっと言いたいことあったんだけど!!」 - 23二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 23:26:03
「なんですか?」ずいっ
「ふへぇっ!?え、あの、いや、えーと、その……好き…みたいな?」
「…………」
「…ごめんね?いまさら…だよね…」
「…俺も」
「え?」
「俺も好きだよ清夏」 - 24二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 23:43:51
「〜〜〜!う、嬉しい、けど…!」
「けど?」
「生きてるうちに言えやぁ〜〜〜!!!」
近所に響きそうな声で叫んじゃった。
「本当にそうですね。後悔してます。でもお互い様だったみたいですね?」
「うっざ///」
お盆の間は、Pっちこと〇〇さんの実家に泊まらせてもらうことになった。 - 25二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 00:07:50
13日深夜
「夏と言っても夜は冷えますし無理に付いてこなくても」
「やだ!ずっと一緒って言ったじゃん!」
俺と清夏さんは親に借りた車で山の上に来ていた。
「本当は昨日がピークだったんですけどね。PEAK。」
目当ては天気が良ければ毎年見ていた流星群。
別に何をするでもなく、寝そべって空を眺めるだけ。
でも今年は…
「流れ星見られるの〜?めっちゃ楽しみ♪」
彼女がいた。 - 26二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 00:22:41
「うーわ、ホントだ。夏でも山の上で動かないでいると寒いんだねぇ…」
「だから言ったでしょう…」
「もっとくっつくね?あ、温かい♪死んでるくせに♪」
「失礼な。大体…」
「はいはーいお説教は聞こえませー…」
「「あっ!」」
「今の見えた!?Pっち!」
「はい!」
「ほんとに見えるんだね!次はお願い事しちゃお♪」 - 27二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 01:34:48
「あっ!?」
「えーんすぐ消えちゃったよ〜」
「見える長さはまちまちですからね」
「ちなみにさー、Pっちはお願いしたい事とかあるの?」
「綺麗だから見てますけど、流星が願いを叶えてくれるとは思っていませんよ。ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから。」
「じゃあ今ここにいるPっちはなんなの!?あっ!?」
「火球だ…」
「Pっち生き返りますようにPっち生き返りますようにPっち生き返りますようにぃ!」 - 28二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 01:56:05
「ぶっ!」
「あ~笑ったな〜!大体、Pっちが死んじゃうのが悪いんだからね!」
「それは本当に申し訳ありません。」
「いーけどさー。ねぇ、Pっちはもし生き返れたらまたあたしのプロデューサーになってくれるの?」
「もちろんです。そうなれたらどれだけいいか…あ…でも……」
「でも…?」
「好きって言っちゃいましたね…」
「そこ!?」
空が白んできたので2人は家に帰りお昼過ぎまで寝た。 - 29二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 08:22:28
14日夕方
「結局1日寝ちゃったね〜。ってか幽霊も寝るんだ?」
「そうみたいですね」
「あ、久しぶりにカラオケ行こうよ!またあたしの歌聞いてほしいな〜なんて…」
「はい、行きましょう!」
〜♪〜♪
「どう?」
「また上手くなりましたね、清夏さん。」
「今はリーリヤともユニットになったし、凹んでらんないからさ」
「そう…ですよね」
「ん?どしたん?」
「何でもありません」
清夏さんがまた前を向けてるのは良いことなのに、不覚にも、少し寂しく思ってしまった。 - 30二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 09:42:47
(学Pは今回家族からお小遣いもらってる)
「あー歌った歌ったー!ねね、明日はどこ行こっか?」
「出かけるのは確定なんですね」
「だってあと2日だよ〜?あ、でもそっか。家族と過ごしたいなら…」
「いや、俺は清夏さんといたいです。」
本心でそう思っているし、実は親からも清夏さんといるよう言われていた。
「学園…は閉まってるかな?お盆だから寮に残ってる人も少なそう…あ、でもリーリヤはいるよ!」
「じゃあ近くの飲食店で待ち合わせしましょうか」 - 31二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 13:39:56
電話中
「えっ!?清夏ちゃんの…プロデューサー…さんが…?」
「そーそー♪お盆の間帰って来てるんだって〜♪ちなみにお盆っていうのはねー?」
説明中
「え、いやでもそれって…清夏ちゃん…疲れてるんじゃない…?」
「それなー?あたしも最初そう思ったよ?幻覚かなぁ?って…でも…」
「Pっちには触れるし塩まいても消えないし〜?多分ホントに帰ってきてるんだよ!」 - 32二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 14:02:13
8月15日、正午の黙祷を終えて天川駅近のサ〇ゼに向かった。
店の前には葛城さんがいた。
「あっ…セ…?清夏ちゃんのプロデューサーさん…ホントに帰って来てたんですね…!」
彼女には本当に悪い事をしたと思う。清夏さんと一緒にプロデュースすると言った直後にいなくなってしまったのだから。 - 33二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 18:42:22
「セン…プロデューサーさん!!」ぎゅー
「ちょっ!?リーリヤ!?」
「ごめ゛っな゛さ゛い゛っわたしのせいでっ!もう一生離しませんっ!?」
「えええっ!?」
「う゛う゛う゛っ…!」ぎゅー
「え、ええっとぉ〜?Pっち〜これはどういうことかな〜?」 - 34二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 19:06:36
「Pっち…今すぐあっちに帰らせよっか?」
「ま、待ってください…でもこの状況、正直、身に覚えがあります。清夏さんはどうですか?」
「あーね…」
自分で言うのもなんだが、目茶苦茶カッコいい死に方だったと思う。文字通り葛城さんの盾になって…
そんな人が目の前に現れたらこの反応もあり得るのだろう
「んー分かるよー?いやでもー?この状況は浮気かなーって」
清夏さんの言いたいことは分かった。俺が拒絶するのを見たいのだ。
「葛城さん!!!」ぐっ
「はい!?」
「お、俺の彼女が見てますので…!」