【クロス】シャーレの先生……の「先生」 その2

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:52:22

    (……)

    (どうやら このスレッドは
     「ここだけシャーレの先生の「先生」が、ガーソン・ブームだったら?」 という
     がいねんのもと くりひろげられる トークルームの ようだ)

    (まえのスレッドが おわりそうなので
     あわてて たてられたように みえる)

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  • 2二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:54:09
  • 3二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:06:17

    *(「きぼうは しんじる ものの もとに もたらされる。
       しんじる ことの できぬものには」…)
    *(「わたしたちの きぼうが あかるく かがやくことを ねがおう」)
    *(「それは かれらも また やみから まもられることを ねがう きぼうの ひかりだ」)

  • 4二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:29:47

    (しょうじき このスレッドが あたらしく たてられたのは
     たんに ちょっとした ものがたりを
     かいてるひとが つづけたいと おもったからに すぎない)

    (しかし どうやら そのひとは ものがたりを
     おわらせる つもりでは あるようだ)

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  • 5二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:32:16

    保守

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:36:26

    このレスは削除されています

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:37:08

    いやはや…
    見るところに他のスレのSSも多数同時進行中なのに爆速でかき上げて貰い感謝しかない…

    続きも気になりますがやりやすいペースで進めてくださいな
    応援してますお疲れ様です。

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:41:25

    ~前スレまでのあらすじ~

    コハル激怒! ハナコなんか大っ嫌い宣言!
    ハナコ大ダメージ! 瀕死寸前!

    果たして、失われた友情は元に戻るのか…!?
    (↑戻る)

    また、先生と亀のじいさんの衝撃的な関係とは…!?
    (↑タイトルですでにネタバらしている)

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:42:27

    (前スレ185から続けます)
    ~~~~~~~~~~~~~~~

    「遅かったですねコハル。今までどこに居たのですか」

    一方そのころコハルはというと、短時間とはいえ姿をくらましたことについて
    先輩である羽川ハスミにこってりと絞られていた。

    「まぁまぁ。休日のことだし
     戻ってきたから良いんじゃないっすか?」
    「そういう問題ではありません!
     私が一体どれだけ気を揉んだかと……!」

    コハルがパーティーを飛び出したのは夕暮れ時のことだった。
    現在は既に朝の10時。つまりコハルはあの場所で一晩過ごしたということである。
    任務で一晩外出する、という話は正義実現委員会ではよくあることだが、
    用もないのに一晩を僻地の廃墟で過ごしたコハルの行動はひどく皆を心配させたのである。
    仲正イチカが助け舟を出すが、それでもハスミの怒りは収まらなかった。

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:45:04

    >>9

    「それで、今から友人のハナコさんを探しに行こうと?」


    「そうなんだけどそうじゃなくって……え、何で知ってるの………?」


    「知ってますよ。貴方がハナコさんとケンカしたことぐらい。

     先生からモモトークがありましたからね」


    静山マシロがスマホの画面を見せた。

    「“コハルは今街はずれの屋敷にいるみたい。明日の朝までには戻ってくるよ!”」


    「(先生は私があの場所にいたことも知ってるんだ……あれ?どうして?)」


    「……それはそうと、ハナコを探しにはいかないんすか?

     “そうだけどそうじゃない”っていうのはどういう意味で?」


    コハルはハッと我に返り、手元から1枚の紙を出して見せた。


    「私のお世話になった屋敷のお爺様に言われたの。

     この花を見つけて持ってくれば仲直りできるって」


    「……コハルちゃん。それ……」


    「騙されてないっすか?どの老人に言われてそれを?」

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:50:51

    >>10

    マシロとイチカが怪訝な表情を浮かべるのも客観的に見れば無理のないことだったが、親身になってくれた老人を侮られたような気がしてコハルは大いにムカついた。


    「なッ……お爺様はお爺様よ!亀のお爺様!

     杖をついてて、物書きをしてる亀のお爺様!

     きっとホントだもん!あのお爺様はただのお爺様って感じじゃなかったもん!!!」


    「コハル、貴方は──」


    ハスミが大きなため息をついたその時………


    「コハル。今何と言った」


    物陰から突然委員長の剣先ツルギが現れた。

    どうやら最初から聞いていたらしい。普段以上の真剣なまなざしにコハルは思わずぎょっとして身構えた。


    「いいん、ちょ…」


    「その老人の特徴を教えろ」

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:58:02

    >>11

    「……か、亀のお爺様で」


    「服は」


    「茶色のコートに茶色の帽子…」


    「髪は」


    「見てないけど、髭はピンク色…」


    「目は」


    「普通の…ううん、半分つぶってた!」


    「…………………」


    少しばかりの沈黙が流れた後、ツルギが口を開いた。


    「コハル。……好きにやれ。 モタモタするな。」

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:04:54

    >>12

    コハルの怯えた表情が、一気に明るいものへと変わる。


    「!ありがとうございます…!じゃあ、花壇に行っても…」


    「構わない。 ……が、おそらくここにその花はないだろう。早めに他を当たれ。」


    コハルは何度も頭を下げながら、すごい勢いでこの場から走り去っていった。




    ややあって、ハスミが言葉を漏らした。


    「……委員長…その老人と面識があるんですか?」


    「ない。2~3回ちらと見た程度だろう」


    「何か危険行為を?」


    「全く無い。ゴミ一つ落としたところすら見ていない。」


    「じゃあどうして…!」


    「コハルの言ったとおりだからだ。あの老人はただものではない。



     ──おそらく私より強いだろう」



    ごう、と白い風が吹いた。

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 23:37:32

    “鉄鎚”を知るものが“正義”実現委員会にいたか…

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:08:52

    ツルギはなんでガーソンの強さを見抜いたんだ?
    振る舞いからか?
    それとも戦ってるところを見たんかな?

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 09:40:32

    >>15

    あるいはずっと昔に一戦交えてもらったか…

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 13:54:34

    おそらく風格

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 20:21:49

    保守

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:07:16

    このレスは削除されています

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:11:06

    >>13

    ~~~~~~~~~~~~~~~


    「…コハルさん。ここから先は救護騎士団のグリーンルームです。

     貴方もご存じの通り、主に薬として

     使用することの出来る植物を育てている場所です」


    「言わば人を救うための場所。

     関係者以外立ち入り禁止であることは、貴方も分かっているはず。

     それでも貴方がここを通ろうとするのは──」


    「──いえ、何も言う必要はありません。

     貴方の眼を見れば分かる。」


    「過ちを真剣に悔やみ、友へ償うため一人でここに来た。

     そんな貴方の“ケツイ”を、まずは深く讃えましょう…」

     

     

     

     

    「なればこそ!!! 私は救護騎士団長として

     その“ケツイ”を見定めなくてはなりません!!!」


    「貴方の抱く思いがどれほどのものか……

     この私が砦となり、

     盾を持って立ちはだからせていただきます!!!」


    「コハルさん!覚悟ができたなら……

     銃を手にし、この蒼森ミネに力を示しなさい!!!!!!」

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:16:54

    >>15

    もしかしたらとある世界線の魚モンスターみたく、一度稽古をつけてもらったのかもしれない……

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:17:08

    >>20

    ~~~~~~~~~~~~~~~


    「…こんにちは。コハルさん。

     まずはこのような場所へ“単身”で来られたことを

     とても喜ばしく思います」

    (※遠いところからひとりで良く来たね、の意)


    「まずはどうか、そこの席にお座りください。

     “紅茶と菓子”を用意いたしますので……」

    (※長旅で疲れたでしょ? お茶出してあげるよ、の意)


    「“話”は既に伺っております。

     ハナコさんを“喪う”ことは私も心苦しいのです。

     貴方の友人が“何事もない”と良いのですが……。」

    (※ハナコはシスターフッドにとっても大切な存在だから

      いなくなっちゃうのは私も悲しいよ、の意)


    「…こちらの鍵をお渡ししましょう。

     貴方に祝福のあらんことを…うふふふふ…」

    (※応援してるね、グッドラック!の意)


    「“探し物”は見つかりましたか……?

     …そうでしたか。実に“残念”でなりません」

    (※探し物は見つかった?

      …そっか、残念だったね…、の意)


    「ああ、“帰り道”はお気を付けくださいね……。

     光の当たらない、“暗い場所”ですから……。」

    (※足とかぶつけないよう気を付けてね、の意)

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:44:39

    あんたはもっとわぴわぴしなさい!

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:14:28

    団長にそれなりの強者と認められたってこと…?

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 07:27:27

    保守

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 12:58:34

    (花を探しに来ただけである)

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 14:26:58

    >>13

    白い風が鳴いている…

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 18:40:08

    >>20

    *あおいそらのしたに あのミネ団長とわたしがたたずんでいる


    *それでもわたしは、あのはなを見つけなければならない


    *きびしいたたかいになるだろう


    *それでもハナコのためなら!


    *“ケツイ”がみなぎった

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:44:15

    >>22

    ~~~~~~~~~~~~~~~


    「な˝ん˝な˝の˝よ˝ぉ!!!!!!111!!」


    コハルはもう、体力と精神力の二重の意味でズタボロだった。


    「ミネ˝さまはなんかゲーム˝に出てくる

     番人み˝たいなこと言って襲い掛かっでくるし、

     サグラコさま˝は私が探しでる間ずっど

     見つめ˝てきて生きた心˝地しないし、

     結˝局お花みつがんな˝いじでも˝お˝やだあ˝!˝!˝!」


    「…うぅぅっ…ぐすっ…」


    疲れ果てて瞳を閉じる。そういえばまる1日眠れてなかったな…と思うと、どっと眠気が襲ってきた。


    「…………」


    朦朧とした意識の中、瞼にハナコの顔が浮かぶ。今何してるのかな。こんな時に居てくれたらな。

    ……と考え、コハルはあることに気がついた。

    (………そう、いえば)


    (ハナコはずっと平気な顔をしてた)

    (サクラコ様と会話してた時も。ナギサ様に面と向かってた時も。

     エデン条約の時にミサイルが飛んできたときも、パニックになってなかった)

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:02:33

    >>29

    (私は…多分ハナコのそんなところが苦手だった)

    (何考えてるのか分からなかったから…

     隠し事されてるみたいだったから…)

    (…………)

    (でも…それはきっと……)




    (…仲良くなりたかったから、なんだろうな)


    (だってどうでも良かったら、

     秘密があったとしても気にしないだろうし…)

    (嫌いだったら…無視してたし……)


    (……お花……)


    (見つからなかったら、どうしよう……)


    (もう会えないなんて……嫌だ……)


    疲労感と睡魔で動けなくなったコハルの胸中を、次第に恐怖が覆っていく。


    「…ハナコ……」

    「会いたい、よぉ……」


    ベンチの上で力なく丸まった少女の頬を、一滴の涙が伝った。

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:08:14

    >>30

    …そんな姿を、茂みの中で二つの物影が見守っていた。

    先生とハナコである。二人はこれまでのコハルの動きを、

    最初から見ていたのである。覗きというよりかは、ストーキングであった。


    “…あちゃー…コハルは寝ちゃったか。

     無理もない、あれからだいぶ歩き回ってるだろうし…”


    「先生……これが…覗きですか……?」


    “起きるのは3時間後くらいかな。

     それまで、ちょっとどこかで休憩しようか。

     ここら辺の美味しいスイーツ教えてよ”


    ハナコは俯いている。表情は暗がりに隠れ、

    感情は握られた震える手からしか感じ取れなかった。


    「…もう止めてください。

     私は、見たくありません……!」


    握られた手はもうガタガタと音を立てているかのように震えていた。

    しかし、先生は気にせず飄々とハナコに話しかける。


    “…飽きちゃった? じゃあ今日はもう帰ろっか──


    「違うっ!!!」

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:23:26

    >>31

    その声は、かつて才媛と呼ばれていた乙女から発せられたものとは思えないほどの、激情が籠った大声だった。

    普段は知性を湛えているはずの双眸からは、大粒の涙が止め処なく零れ落ちている。


    「私はこんなの見たくないです…!

     私のせいでコハルちゃんが傷つくところなんて!

     私のせいでコハルちゃんが苦しんでるところなんて!

     それなのに、なんで……!」


    「なんで……なんで私に、コハルちゃんが苦しんでるところを

     わざわざ見せつけたんですか!!!!!!」

     

     

     

     

     

     

     

    “そんなの決まってる。”

    “ハナコにコハルの気持ちを知ってほしかったからだよ。”

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:39:24

    >>32

    56. Wise words (DELTARUNE Chapter 3+4 Soundtrack) - Toby Fox

    “ハナコ。別に逃げることは悪いことなんかじゃない。”


    “出来ないことは悪いことなんかじゃない。”


    “他人に甘えるのも、悪いことなんかじゃない。”


    “…でも、目を逸らすことだけはしちゃいけない。”


    “ハナコの気持ちを知って、コハルがどういうことをするのかは

     きっと賢いハナコが一番分かってるはず。”


    “自分の正義の心に基づき、自分が考えつける方法で、

     自分が出来る限りのことを迷わず全力でやる。

     ……そういうところをハナコは心から好きになった…でしょ?”


    “現に、今コハルはいろんなところに行って、

     いろんな人に頭を下げて、いろんな場所を探し回ってる。

     ……友達と仲直りしたいから。”

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:42:26

    >>33

    “それに…ハナコも手が差し伸べられるのを心の中で待っていた…違う?

     だから、図書館の奥底みたいな、

     頑張って探せば見つかるギリギリのところで待っていた。

     あそこは補習授業部の皆が、

     自習に必要な資料を探しに行った所…だったよね。”


    “…でも、それじゃダメだ。仲直りは、

     お互いが歩み寄って、手を伸ばして、初めて成り立つ。”


    “覗きと称してムリヤリ連れ出したのは、

     大切な友人の一生懸命な思いに顔をそむけ続けている

     ハナコを見ていられなかったからだ。 

     でも………

     それはきっとハナコも一番したくないことなんじゃない?”


    “ハナコ。何であれ、君はコハルの『ケツイ』を目にした。

     だから、今度は貴方が『ケツイ』をコハルに見せる番。

     …勇気を振り絞るタイミングは、きっと今だ。”


    “まだハナコがコハルを心からの友人だと思えているなら…”


    “『ぼうりょく』なんかじゃない、全力の『ラブ』をぶつけちゃえ。”


    「…………。」

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 05:56:21

    保守しますわ

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 06:57:49

    ここでくるのか
    『LOVE』....

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 07:04:08

    >>34

    ハナコはゆっくりと深呼吸を繰り返した。

    一回、二回、三回と繰り返すたびに、呼吸の感覚は長くなっていく。

    深呼吸が終わるころには……いつもの微笑みが戻っていた。


    “手の震えはもう無いね。ここから先はひとりで行ける?”


    「──はい。ご迷惑をおかけしちゃいました」


    “うん。…こちらこそ、つらい思いをさせてゴメンね。

     私、先生としてもまだまだ未熟でさ。

     ちょっと強引なやり方しか出来なかった…

     本当の“先生”だったら、もっとうまくやれるんだろうけど”


    「いえ。必要なことでしたから。

     それに……

     『強引な』先生も、ステキですよ♡ うふふ♡」


    “はいはい………。”



    先生がパッと手を離すと、ハナコはもう逡巡もせず友人の座るベンチの方へ歩いて行った。気品と少しの力が戻った足取りに、もはや失意も絶望もなかった。

    ……ひとり茂みの中に残された先生は、“先生”から送られてきたモモトークの内容を思い出す。


    *『“あの娘を しばし 歩かせるぞい

      今のお前なら わしが何をしたいか もう分かるじゃろうて。”』


    “……こうなることも予測済みか。

     これぐらい出来て当然とでも言われてるかみたいだ。

     まったく本当に恐ろしい人だな、“先生”は…。”

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 14:15:24

    ジィさん!!!!!!

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 22:33:28

    ちゃんと使えたんだな機械(←舐めすぎか)

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 00:54:02

    >>37

    「……ハッ!!!!! 今何時!!!」


    コハルが目を覚ますともう午後4時だった。太陽は西に向かい、影はもう自分の身長よりはるかに高い。


    「もう、なんで寝ちゃうのよ私のバカバカバカバカーーーッ!!!」


    自分の頭をポカポカと叩く。しかし…嘆いていても始まらない。


    「って、こんなことしてる場合じゃなかった!

     早くこの花を探しに行かないと───」

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 09:35:34

    >>40




    「──いえ。恐らく探しても見つからないと思いますよ。

     このトリニティには自生してない植物ですから」


    「─────え…」

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:23:59

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:34:46

    保守

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:53:49

    このスレは




    クリスの



    そして


    の提供と保守でお送りしておりま

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:08:45

    すんごい豪華

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 02:31:25

    チョイ保守

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 11:04:33

    これからどうなるのか、保守失礼します

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:28:32

    クリスサマ!!やっとわかリまレた!!なによリ オススメ[[お値打ち品]]それは!!
    [[保守]]! !

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:45:22

    >>41


    桃色の髪の毛。白いリボン。

    ──ハナコだ。


    「…なん、で」


    言いたいことはあった。今までどこにいたの、とか、ごめんなさい、とか、ずっと会いたかった、とか、こんなに探し回ってたのに、とか。

    …でも、ハナコの顔を見て、言いたいことが全部吹き飛んでしまった。


    「……ハナ、コ。わたし、ずっと、ずっと、ハナコの、こと、を」


    「………積もる話があるのはお互いにです。

     ですが、まずは……この花についてお話してもよろしいでしょうか」

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 02:30:42

    (保守をする為に雇われたようだ)

    (この仕事は好きではないが、少なくとも十分にお給料はもらっているらしい)

    GIF(Animated) / 5KB / 1200ms

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 10:08:16

    💧︎✌︎✞︎☜︎ ❄︎☟︎✋︎💧︎ 💧︎❄︎⚐︎☼︎✡︎

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 18:16:25

    ハナコも花について知ってるのか…!?

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 19:57:21

    >>44

    斬られとるやんけ…

  • 54オ マ タ セ シ ス ギ25/08/18(月) 23:23:45

    >>49

    そのまま、ハナコはゆっくりと語り始めた。


    「この花は、トリニティの……いえ、キヴォトスには存在しない植物です。」

    「葉の部分を見てください。網目状じゃない、平行なすじがあるでしょう…?

     これは単子葉類の特徴です」


    「……すごいわねハナコ。そんなことまで知っt」


    「今のはこの前の生物テストの範囲内でしたよ?」


    「………」


    「話に戻りましょう。…しかし、この花の花弁は単子葉類にはあまり見られないものなんです。」


    「だから、この花は…架空のモノ。実際には存在しません」


    怒りがぶり返してきた。

    「なによ、それ──!」


    思わず大声で叫びそうになり…

  • 55オ マ タ セ シ ス ギ25/08/18(月) 23:41:00

    >>54

    「─ですが、“ある”んです。」


    息を思わず飲み込んだ。ハナコの表情が昨日以前の柔らかな笑みを浮かべたものとは全くの別物だったからである。

    ふわり、とした微笑みを浮かべている口は真一文字に結ばれ、真剣な眼差しは、アリウススクワッドと対峙した時ですらここまで鋭くはなかった。


    「お見せしましょう。…どうか、ついて来てはくださいませんか」

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:47:36

    >>55


    Lost Girl

    午後6時、辺りのものは皆赤紫色に染まっていく。遠くの生徒の顔も、もう暗くて分からない。

    そんな中を、二つの長い影が歩いていく。

    ふいに、片方の影から腕が伸び…もう片方の細長い影をぎゅっと握った。


    「、コハルちゃ」


    「良いじゃない。……もうすっかり暗いから、貴方がハナコなのか本当に分からないのよ」


    「……私がコハルちゃんを置いてどこかに行くわけ、無いじゃないですか」


    そういえば、ハナコの手を意識して握ったことなかったな、とコハルは思った。

    暖色系のイメージからか、コハルは彼女の体がどちらかといえば暖かい方だと思っていたのだが、

    驚くべきことにハナコの手は冷たかった。……それもぎょっとするほど。


    「…ハナコ、冷え性なの?」


    「体温は低い方なんです。

     …そういうコハルちゃんの手は、凄くあったかいですね」


    「…そんなことない…と思う。

     さっきまでずっと外にいたし、冷たいわよ」


    「ええ、冷たいです。

     ──でも、すっごく“あったかい”です…」

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:50:34

    >>56


    ハナコの握る手に、だんだん力がこもっていく。ここまで強くハナコに…いや、誰かに掴まれたことはあっただろうか?とコハルは自問していた。ミカさまに抱きしめられた時ですら、ここまで力強くはなかったような気がする…

    …いや、違う。あの時一人で闘ってた自分を抱きしめたミカさまのハグは、振りほどけなかったけれど自分をいたわってくれているように優しかった。

    でも、今のハナコはどうだろうか。まるで助けを求めるかのように握りしめられ、指を動かすこともできない。まるで置いていかないで、としがみつかれているかのようだった。さっき「置いてどこかに行くわけない」って言ってたのに。変なの………


    ぼんやりとそんなことを考えていると、ハナコが足を止めた。

    どうやら目的地に着いたらし………目的地? ここって……



    「丁度、昨日のこの位の時間帯でしたよね。

     そして、この場所だった」



    この場所を私が忘れるわけがない。

    昨日私が、ハナコとケンカ別れしたティーパーティー所有の庭園だ。

    そして、驚くべきことはこれだけじゃなかった。




    「探し物の正体はもう分かったかい?

     このまま夜が更けたらどうしたものかと考えていたよ」

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:03:53

    >>57

    「んも~こういうときくらいイジワル言うのやめたら?

     ……あっ、コハルちゃんお帰り~☆」


    「お二人とも…たどり着けたようですね」


    ティーパーティーの三人に加え、




    「ハナコちゃん、コハルちゃん…」

    「二人とも待ってた」


    補習授業部の仲間、




    「ひとまずはお疲れさまっすね、コハル」

    「……」


    正義実現委員会のメンバー……そして、




    “おかえり。”


    先生が立っていた。

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 15:27:04

    保守 シスギ

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:37:38

    * 保守のニオイがする。
    こうどう スピン(ランダムカオス 20% TP)/ほしゅ/ほしゅ
    * クリスは クルクル回った!
    * ジェビルは さらに
      少しくたびれた! そして…!
    (なにかが爆発した感じの音)
    * !!
    * 効果音が鳴っただけ!

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:46:40

    >>58

    「いつ、から…いつからここに来るってわかってたの…?」


    「実はあの後、すぐにミカさんが先生に電話してくれてたんです。」


    「『コハルがハナコと喧嘩した。

      ハナコはこのままだとたぶんどこかに失踪しちゃう』…って。」


    “それで、皆に伝えたんだ。

     一生懸命になってくれて先生としても嬉しかったよ”


    「いやぁ…トリニティの危機を救ってくれた4人組が、

     今大ゲンカして仲違いしてる…なんて話を聞いたら誰だって慌てるっすよ」


    ここまで大ごとになっていたとは思わなかったのか、コハルは思わず口を開けていた。ハナコも、自分自身が目を見開いていたことにしばらく気付かなかった。

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 07:01:23

    >>61

    「だからって…ティーパーティーの皆様も、わざわざ来てくださったんですか!?」


    当然の疑問に、3人はさも当然であったかのように優しく微笑んだ。


    「そもそも、貴方たち補習授業部は私たちの不仲を取り持ち、疑心を取り除いてくださいました。

     …であれば、貴方たちの不仲を解消するため尽力するのが私たちティーパーティーの礼儀でしょう」


    「違いない。受けた恩には私たちが出来る恩で報いたいと思ったんだ。

     むしろ願ったりだったよ。」


    「ま、そうじゃなかったとしてもずっと仲たがいしたままなんて

     見ていて気持ち良いものじゃないし。

     生徒の悩みを解決するのも生徒会長の役目でしょ?

     …私にその資格があるのかは分かんないけどさ。」

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:59:38

    ミカ…

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:01:10

    保守

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 01:05:33

    このレスは削除されています

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 01:15:52

    *全く違う二つの世界。
    *ニンゲンとモンスターが暮らす物語から、さらに遠く離れた世界。
    *私たちの手の届かない記録。
    *知られざる青春。
    *数多の選択肢に込められた想い
    *そこに「変化」が生じた。
    *『友情』『奇跡』『神秘』『記録』。
    *新たな物語が彼らを待っている。
    *実に――実に興味深い。
    *・・・。
    *君たち“player”はどう思う?

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 10:31:46

    書いてくださってるssとは関係ない話だが

    じいさんもしかしたらペロロジラ倒したことない?
    (chapter4ラスボス)

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 11:16:35

    このレスは削除されています

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 15:27:39

    >>66

    ❤️前進

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:43:21

    >>62

    「…はっ! っていうか危うく流されそうになったけど…

     その花はいったいどこにあるのよっ!」


    「そこですよ。ほら…」


    「………え…?」


    コハルはハナコに詰め寄ったが、ハナコの指さした方向は見当違いな方向だった。

    そこには、あの日補習授業部がお茶会をしたときのテーブルがそのままあるだけだった。

    花の生えている場所はおろか、地面すらない。


    「ハナ─」


    「よく見てください。」


    コハルはもう一度テーブルを見た。

    お菓子や紅茶の香りはもう無いが……誰かが洗って再度並べ直したのだろう、テーブルに並べられた綺麗な食器はあの日のままになっている。

    銀色のフォークも、真っ白なお皿も、金縁のティーカップも、花柄のティーポットも…


    「……あ」

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:43:17

    >>66

    前スレ最後の方のWingDingsも似たような意味だったな

    アレは英語だけど

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:32:22

    >>70

    白磁のティーポットには、たくさんの花の模様があしらわれていた。

    …しかしその中には、一輪の花が大きく描かれている。


    コハルは思わず叫びそうになったが、同時にかつて亀の老人から言われたことを頭の中で思い返していた。


    ~~~~~~~~~~~~~~~

    “*…このトリニティには 幻の花が あってな。

      なんでも 人間関係を 修復する

      不思議な力を 持つという。”

    ~~~~~~~~~~~~~~~


    つまり、あのお爺様が言いたかったのはこういう事だ。

    「このティーポットで紅茶を飲みかわし、友情を修復するといい。」

    そう考えると、静かな納得がコハルの心を満たした。

    とはいえ「育てている」とか「植えている」とかと表現したところは気に入らなかったが……。



    「コハルちゃん、」


    ハナコが優しく微笑んだ。


    「お茶会をやり直しませんか。

     ───今度は、ここにいる皆さんと一緒に。」

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 07:21:57

    なんじの見るはまことのイケメン。その余が保守をしよう。そう余こそが豪胆なる鬼才にして天が下の民草より崇めあ待ってまだ続きが
     つかう すてる 『だいじ』
    ケータイ  スターウォーカー
    ランサー 💓ルールノー・カァドー

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 15:34:20

    保守

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 23:46:07

    * 〈!--[うーわ]
      [ギガ]カンベン;
      1時デ落チルジャナイ--〉
    * 〈!--[クリス]: チョット
      保守ノ[投稿]
      ヤッテオイテ--〉

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 07:13:50

    >>72

    ──お茶会は以前よりはるか大人数で行われたにもかかわらず、

    終始静かに執り行われた。パーティーというよりかは、どこか儀式のようでもあった。

    「これ、美味しいですね」といったような声すらなく、ただ静寂だけが全員を包んでいる。

    重苦しい空気も、賑やかなムードもなく、ただ穏やかな時間だけが流れていた。


    「……」


    コハルはティーカップの中の紅茶がもう無くなっていることに気づいた。


    …正直こんなに美味しい紅茶は今まで飲んだことが無いほどだった。

    あの日飲んだ紅茶は何の味もしなかったのに、今心を落ち着かせて飲むと信じられないくらい香り高く芳醇な味わいだった。

    自分の中にある何か実体のないものがゆっくりと癒されたような気すらする。

    これは本当に昨日飲んだものと同じものだったのだろうか…?



    「…コハルちゃん。ホントはマナー違反なのかもしれないんですけど…

     私がコハルちゃんにお紅茶を入れても良いですか?」


    ティーカップの中身がなくなったのを察知したのか、隣に座っていたハナコが話しかけてきた。


    「…いいわよ、別に…」


    「うふふ…そんなことを言わないでください。

     私がコハルちゃんに淹れたいんです。」

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 07:20:17

    * ここに 男がいる。
    * 男は 会えたことを
     喜んでいるかもしれない
    *どう思う?
        💓とりあえず
          保守
    よろこんで    よろこんで
    いる       いない
    *タマゴを 手に入れた

    * (ここに 男は いなかった)

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 07:32:39

    * タマゴの場所に行っていたから
      更新に気がつかなかった、
    * そういえば ふと思ったのだが
      DELTARUNEで紅茶といえば、
      クリス/ノエル/スージィ/ラルセイティー
     という好感度とかで、
      味(や回復量)が変わる紅茶があるよな…
    * そういう感じの紅茶を淹れてもおかしくないが…
    * まあ、どうなるかなんて、待つ者には分からない

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 15:33:27

    保守

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:30:08

    保守

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:30:22

    保守

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:41:03

    *元の雰囲気に戻ってきたなぁ…
     オラ嬉しいよぉ…
    *コハル!ハナコ!
    *手に入れたビッグな自由…
     そのまま楽しんでぇくれよなぁ。(byラム)

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:33:25

    >>76

    「……でも、一つお願いごとを聞いてください。」

    「……?」

    「私がコハルちゃんにお茶を淹れてる間は、目をつぶっていてくれませんか。」


    なんて不思議なお願い事だろう?長く付き合ってきたが、この友人の心は全く分からない…


    「ハナコ、いったいどういう……」


    「お願いします。どうか瞳を閉じて。」


    「───」


    そこまで言われると食い下がるしかない。

    …もう、やれば良いんでしょ!という気持ちで、コハルは目を思いっきりつぶった。


    ややあって、友人の声が聞こえてきた。


    「目をつぶってますか?」

    「つぶってるわよ…見れば分かるでしょ!」

    「そうですか。なら……」


    ハナコの声に真剣みが増したように思えた。


    「どうか、ひとり言をさせてください。」

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:00:16

    保守 シスギ

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 15:33:30

    保守失礼

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 22:46:00

    * さあ 保守をしよう!
    ぶんせき
    * ジェビル-
    * 保守の行動をする者とよく戦っている
    * 彼自身で保守をすることもある

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:38:20

    >>83

    「…私、この学園に入ってしたいことが沢山あったんです。」


    「スイーツショップに行くこと。図書館で静かに本を読むこと。

     夜のパーティーっていうのにも興味がありました。」


    「そして何より、そんな学生生活を

     新しくできた友達と一緒にやってみたかった。

     …どれも何でもないことかもしれませんけど、

      私はそれに憧れていたんです。」


    「それで、入学した時は真っ先に友達になってくれそうな人を探しました。

     本が好きな人とか、お菓子に詳しそうな人とか……」


    「……でも、誰も私の“友人”になってくれる人はいませんでした。」

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 07:44:01

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 14:37:42

    chapter? セーブ・ナイト

  • 90二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 20:50:12

    シャーレの自販機には「ビチャビちゃ」とかいう飲み物が存在する。
    都市伝説だが、飲むと体が動かしやすくなるんだとか。

    でも、ナギサにはちょっと不評なんだとか。

  • 91二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 22:11:59

    なんか先生古びた眼鏡かけてボロボロのノート使っていそうだな

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 02:58:31

    保守

  • 93二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 11:10:02

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 19:38:25

    * 世界は保守る 保守るよ世界

  • 95マタセ スギ25/08/26(火) 19:53:43

    >>87

    「このトリニティ総合学園は…キヴォトスの中で最も歴史と伝統を重んじる学園です」

    「秩序・格式を重んじ、清廉かつ上品さを湛えた穏やかな校風は、他の学園には無いものでしょう」


    「しかし…同時にそれは不自由や淀みも生み出すものだと思います」

    「策謀、騙し合い、足の引っ張り合い……派閥争いは日常茶飯事です」


    「注目を浴びた私に待っていたのは、そんな権力闘争の日々でした。」

    「様々な派閥から毎日馴れ馴れしく勧誘を迫られて、耳にするのは歯の浮くような称賛と他の派閥の悪口ばかり。」

    「……誰も、自分の好きなものの話をする人はいませんでした。私が欲しかったのは、それなのに………」


    ハナコの声が次第に震えだす。先生も含め、彼女の友人は半ば祈るような気持ちで少女の告白を静かに聞いていた。本性を隠し続けてきた彼女にとって、本当の気持ちを吐露するのはどれほどエネルギーを使う行為か、察するに余りある。……それも、現生徒会長たちの目の前で………


    …そしてそれは、目をつぶっているコハルも同じだった。彼女は、確かに“バカ”である。才媛の苦しみなぞ、体験したことどころか聞いたことすらなかった。

    しかし、彼女がそれに本気で苦しんでいることは、痛いぐらいに分かる。

    (…そんな気持ちだったの、ハナコ)

    ほんの少しだけ、胸がぎゅっとしたような気分がした。

  • 96マタセ スギ25/08/26(火) 22:37:10

    >>95

    「…それでも…、それでも、私は友達が欲しかったんです」

    「ある時、私と趣味が合いそうな人を何人か集めて、一緒にお茶会を開いたんです」

    「それこそ、こんな風に。たくさんのお茶菓子を用意して…」


    「…祈るような気持ちでした」

    「誰か一人でもいいから、このパーティーを楽しんで欲しい。私のことを知って欲しい…そんな気持ちで、一人で計画して、用意して、皆さんに心を込めて招待状を書いて……」


    「…結局のところ来た皆さんが笑顔になることはありませんでした。」

    「笑顔を貼り付けて、震える手でティーカップを持って、いつも通り当たり障りのない話でした…」

    「……でも、何より、何より堪えたのは───」




    「─帰り際にひっそりと聞こえてきた、

     『あぁ、疲れた…』の一言でした。」

  • 97マタセ スギ25/08/26(火) 22:40:53

    >>96

    「別に彼女たちを責めるつもりはないんです。

     知らない人から誘われたら、身構えるのは当然のことです」

    「…でも、悲しかった。私に友達はできないんだな、って……」


    「制服を隠されるようになったのも、その頃からでしょうか。

     きっと私は…妬みの対象になってしまったんでしょうね」



    「…正直に言います。」

    「あのとき私は、学園を離れることも考えるようになっていました。」


    「権力闘争や派閥間の対立にもう関わりたくなくて、わざとテストで一桁点数を出したり、わざと肌を出して市街地を徘徊したり……」

    「それでももう苦しくて、辛くて、投げ出したくて………」





    「……そんな中で、補習授業部の皆さんと出会いました。」

  • 98マタセ スギ25/08/26(火) 23:20:37

    >>97

    「そこから先の出来事は、私にとって嵐のようでした。」

    「皆さんキャラが濃くて、ぶっ飛んでて、私ですら何度も振り回されました」


    「…でも楽しかったんです。

     だって、みんなすごく暖かくて、眩しくて、かっこ良かったから。」



    「自分が何をしたいか…どうありたいかを分かっていて。」

    「強い“ケツイ”を胸に、ありとあらゆる障害を乗り越えて…」


    「…そして、私を何でもない普通の人として見てくれました。」



    「私の能力じゃなくて、私の自我を求めてくれたんです。

     私の才能じゃなくて、私の意思を尊重してくれたんです。」

    「…先生のように。」



    「やっと『普通の青春』が始まるんだって思うと楽しくて。」

    「“友達”が出来たことが限りなく嬉しくて。」

    「私を『浦和ハナコ』として見てくれる皆さんが物凄く愛おしくて…!」

    「そして……!」



    「……そして………」




    「隠し事がバレる日が、どうしようもなく怖くなりました。」

  • 99マタセ スギ25/08/27(水) 07:01:46

    >>98

    「本当の私を知って、態度を変えられたらと思うと体が震えるんです。」

    「皆さんや先生から失望され立ち去られる悪夢を何度も見るんです。

     みなさんが、そんなことするはずないのに……」


    「…けど、やっぱり言い出せませんでした。」

    「愚か者の仮面を被り続け、一歩踏み出すことすらしてきませんでした。」

    「皮肉ですよね。コハルちゃ…皆さんにやってきたことは“本性を隠し、権謀術数で他人を思うように動す”ことだったんです。このトリニティを嫌いでありながら、皆さんにやってきたことは自分がされて一番いやなことだったんですから……。」


    「だから、コハルちゃんに絶交って言われたときは、最初は“しょうがないな”って思いました。

     いつか受けるべき報いだと思ってましたから。」

    「想定した通り、冷静に弁解しようと思って………」




    「一言も発せなくなっちゃったんです。」

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 15:31:34

    ハナコはそうなるよね…

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 15:47:00

    保守

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:13:46

    このレスは削除されています

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:23:07

    精神がある意味アンテの方のAlphysになってるな
    理想への憧れと秘密が暴かれることへの恐怖

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 23:42:12

    このレスは削除されています

  • 105二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 23:43:41

    このレスは削除されています

  • 106マタセ スギ25/08/27(水) 23:46:46

    >>99

    「自分は嫌われてしまったんだ、もう友達と思ってはくれないんだ…」

    「そう思ったら、まるで自分が奈落の底に落ちていくようで。」

    「魂の一片まで凍り付いていくみたいで。」


    「私…私、縮こまって震えることしかできませんでした。」





    「──コハルちゃん。」


    「…ごめんなさい。本当はもっと早く自分の口から伝えるべきでした。」

    「でも、貴方に本当のことが言えなかったんです。」

    「ことあるごとに貴方をおちょくったのも…貴方に本当の私を受け入れられなかったらと思うと、怖かったからなんです。」


    「貴方には……依存、してばかりです。………ひどい、女ですよね。」


    鼻をすんすんと鳴らし、時々しゃくりあげるハナコ。


    ──不意に、コハルのティーカップから、ぽちゃん、ぽちゃんと小さな音がした。

    恐らくは角砂糖なのだろう。………しかしコハルには、それが涙のように聞こえていた。

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:05:50

    >>106

    「これからも、きっと私は貴方に依存することでしょう。」

    「貴方の優しさに漬け込み、あなたで遊んで甘え続けることでしょう。」

    「……人間はそう簡単には変わりませんから…。」



    「…でも。」



    「貴方の苦しみは分かち合って半分にしたいです。」

    「貴方の喜びには寄り添って2倍にしてあげたいです。」


    「どうか…どうか、貴方を一人の『下江コハル』として、私に愛させてください。」

    「私をトリニティの才媛ではなく、

     『浦和ハナコ』として扱ってくれたように。」


    「……………。」




    「コハルちゃん…。」


    「もし貴方がまだ…私を友達だと思ってくださるのなら、

     私の注いだその紅茶を、一啜りしてはいただけませんか?

     きっと貴方のお口に───」

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 15:13:08

    >>107

    その瞬間、コハルは目を見開くや否や

    目の前のティーカップを引っ掴み、

    中身を一気に飲み干した。



    「コハ、

    「ハナコ。」

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:12:01

    保守
    物語も良い所まで進んできたな
    仲直りまであと少しだ

  • 110二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 08:21:32

    *エ駄死の ニオイがする。

  • 111二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 14:20:28

    そういえばトビー作品ってお茶なんだよな、意外にもコーヒーではない
    意外な親和性

  • 112二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 21:47:01

    *紅茶と真実の香りがする
    *…ケツイがみなぎった
    *(保守)

  • 113二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 01:20:28

    >>108

    「アナタって本当に…」




    「……いえ、違うわね。」

    「こちらこそ、ごめんなさい。

     あの時はカッとなって言っちゃったけど、あれはその……ちょっと、違うの。」


    「…置いてかれたような気がしたの。」

    「ほら、ハナコってずっと点数私よりも低かったじゃない…」

    「でも、あれってわざと取った点数……なんでしょ?」

    「本当は100点満点ぐらい、簡単に取れるのに………」


    「シスターフッドから勧誘受けてたとか、次期ティーパーティー扱いされてたとか、

     ハナコについて調べれば調べるほど、いろんな凄いことが見つかって。」

    「…そのたびに、何であなたが補習授業部に入ったのか、ますます分かんなくって。」


    「……そんな気持ち、だったのね。」

  • 114二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 08:45:19

    (ルールノー・カァドー)* そして… 最強保守素材…
           * この なんかヘンなの!!
    (ボコリングマシン)

  • 115二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 15:48:22

    保守う授業部

  • 116二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 20:09:07

    保守

  • 117二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 22:53:35

    ……じいさんはどこで出てくるのだろうか

  • 118二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 00:57:58

    >>113

    「私が馬鹿なことぐらい、自分でも…分かってる。」

    「ハナコみたいに、凄く頭が良い人の悩みや苦しみなんて、

     私には分かんないし、考えたことすら無かった。」


    「………」

    「ハナコが私の…私を含めた補習授業部の前で、

     そのことを口に出さなかった、のは。……


     …何も知らないでいて欲しかったから?」




    コハルは、閉じていた眼をゆっくりと見開く。

    目の前のハナコは、不安と悲しみに満ちた表情だった。

    心なしか目元が少し赤い気がする。泣いていたのだろうか。

    「仲直りできなかったら……」とか考えていたのだろうか…。


    馬鹿だな、ハナコ…私が飲み干さないとでも思ってたのかな。

  • 119二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 01:00:39

    >>118

    「……でも、これからは私にもそれを“背負わせ”なさいよ。」

    「ハナコが時々悲しそうな顔をしてること、もう知ってる。」

    「その顔を見る度、自分が何もできないことにずっと私イライラしてたわ」


    「…私、ハナコの事もっと知りたい。」

    「分からないことだらけだけど…友達の苦痛には寄り添いたいの。」

    「だから、もしもまだ、水に流してやり直せるなら……」


    「…私、まだハナコの友達で居たい。」


    ハナコの息を飲む音がかすかに聞こえる。伝わったかな。伝わってくれると良いな。

    …こうして向かい合って対話する機会を得たのは、これが初めてだったかもしれない。



    「……あと。」


    「この紅茶、美味しかった。

     後で淹れ方、教えてよ。



     私もハナコに、淹れたいから。」

  • 120二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 08:23:23

    *保守の騎士

  • 121二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 15:33:39

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:01:13

    このレスは削除されています

  • 123二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:10:26

    >>119

    ──そこから先は、いつものお茶会になった。

    補習授業部も、正義実現委員会の面々も、ティーパーティーの皆さんも、先生も交えた大人数だったが、やっと本来の和やかなパーティーを楽しむことが出来た。


    “……あれ、ミネ、サクラコ。貴方たちも来たの?”

    「ナギサ様に招待されまして。こうして皆様と顔を合わせる機会を設けることは非常に“重要”かと」


    「……本当のことを言ってはどうですか。

     さっきまで『コハルさんに怖がられたかもしれない』と

     (´Д`)顔になっていたでしょうサクラコさん」

    「そ、それは貴方もでしょう!」



    途中から救護騎士団やシスターフッドの方も参加し始め、ちょっと騒がしいと思えてしまうほど賑やかなものになった。


    「…ん、おいしい!」


    出されたお茶菓子は絶品だった。…いや、たぶん以前のお茶会に出されたものと何ら変わりは無いのだろう。ただ、自分がそれを美味しいと思う余裕がなかっただけで……


    「コハルちゃん、」


    急にハナコに話しかけられた。


    「…ところで、なんであの花を探してたんですか?」

  • 124二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 00:02:55

    >>123

    コハルは、ハナコにこれまでの事と老人の話をした。


    「……亀のお爺様、ですか」

    「アズサちゃんは聞いたことある?」

    「……無い、な…」


    ハナコを含め、ほとんどの人はその人を知らないようだった。ただ……


    「あー、ガーソンさんのこと?知ってるよ☆」

    「おやミカ。君も知ってるとは驚きだ。」

    「あっセイアちゃんも? 私は草むしりしてる時に話しかけられたんだ~」

    「私は…そうだな。夢の中で…と言っておこう。」


    流石はティーパーティーだな、とコハルは一人納得した。やはりこの人達は生徒会長なのだ。生徒だけでなく、トリニティに住む色んな人のことを知っているのだ……






    「…? ……?? ……!?」


    二人を交互に見ながら、雨に濡れた子犬のような表情をしているナギサ様は見なかったことにした。

  • 125二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 07:00:22

    >>124

    老人のことについて知らなかった皆も興味があったらしく、コハルはしばらく質問攻めにあった。


    「…コハル、その人はどんな人なんだ?」

    「凄い人…なんだと思う。先生を思い出したの。」



    「物知りなの?」

    「色んなこと知ってるの!例えば……」



    「コハルちゃんもその人に会ったんだ。優しかったでしょ。」

    「本当に優しかったです!お菓子もご馳走してくれて、特に紅茶クッキーが!」



    “そのお爺さんは私にそっくりだった?”

    「うーん…なんていうのかな…雰囲気が先生に似てたって言うか…」



    「その人は何という名前なのですか?」

    「…分からない、です。 

     “*カメじいさん でいいぞい”って言って、教えてくれなかったんです。」



    “*ガーソン という名じゃ。

      別に 覚えてもらう 必要はないがの。”

    「もう、でも教えてくれたってよかったのに………」



    「………え?」

  • 126二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 09:42:05

    じいさん来た!!

  • 127二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 09:54:25

    いよいよこのスレにおける先生とじいさんの再開のときか!?

  • 128二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:31:14

    いつの間に…

  • 129二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:19:17

    *紅茶の香りがする…
    *甲羅の匂いだった…

  • 130二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 06:15:33

    保守

  • 131二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 07:22:04

    >>125

    「うぇぇぇえええええ!?!?!?」


    “*相変わらず 騒々しい

      リアクション じゃな…

      そんなに 驚かんでも 良かろうに!”


    「なっ……いつの間に!」


    「敵か!?」


    「アズサちゃん多分この人!この人だから!!!

     攻撃しちゃダメ!!!!!!」


    「あー!亀のおじいさーん!

     元気だった~?」


    “*ワッハッハ! もちろん 元気じゃよ!

      お前さんも 元気そうで 何よりじゃ!”

  • 132二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 15:52:27

    まあいきなり知らん人が沸いたら警戒するわなアズサ

  • 133二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 18:55:59

    実際本編でも高速移動に分身とやりたい放題だからなこの爺さん

  • 134二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 00:31:48

    保守

  • 135二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 01:01:29

    このレスは削除されています

  • 136二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 01:04:54

    >>135

    急に現れた老人に、その場にいた人物は対応できなかった。

    正実の皆ですら、ツルギ先輩を除いたほとんどが目を向いていたくらいである。

    呆気に取られた先輩たちの表情はしばらくコハルの脳裏に残り続けることとなった。しばらくは忘れられそうもない…


    “*…さて、”


    老人は先生の方を向いた。


    “*息災 だったかね?”

    “…それはこっちのセリフですよ。トリニティに居たのならそう言ってくれたら良かったのに!”

    “*お主の腕前が どれほどの物か 知りたくってな!”



    “……で、どうですか。こう見えて生徒に慕われてるのが分かるでしょう?”

    “*はーん まぁまぁじゃな。

      しかし 生徒を導けて 初めて 『先生』 じゃぞ?”

    “そこは素直に褒めてくださいよ…”

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