- 1レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 21:54:38
~~~INTRODUCTION~~~
「フロア・セントラル」は、1900年代から長らく計画され建造が続けられてきた巨大人工島である。
世界の海抜が大きく上昇し陸地の凡そ5割が海面の下へと沈んだ現在、2100年代の地球に於いて、太平洋上に浮かぶその鋼鉄製の大地は人類にとって最も主要な生活拠点として機能している。
中央政府による統治、限られた世界の中で日々を暮らす人々、解放を謳う無法者達とそれを取り締まる警察機構。
混沌とした科学技術といつからか人に宿る様になった異能。
ようこそ、セントラルへ。
ようこそ、人類最後のフロンティアへ。
~~~~~~~~~~~~~~
・wiki(「大雑把な世界観」の項目をご一読ください)
ここだけ異能集う海上都市【1/31更新】INTRODUCTION 「フロア・セントラル」は、1900年代から長らく計画され建造が続けられてきた巨大人工島である。 世界の海抜が大きく上昇し陸地の凡そ5割が海面の下へと沈んだ現在、2100年代の...w.atwiki.jp・前スレ
https://bbs.animanch.com/board/5256648/?res=190
- 2レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 21:55:55
【参加したい方へ】
・新規参加の方はまずは進行中の裏スレにてキャラクターの作成と登録をしましょう!個人が保有出来るキャラクター数に制限はありませんので、まずは自分が一番動かしやすいと思うキャラを一人作ってみることをおすすめします。
・分からないことがあれば裏スレで聞いてください。
・当スレでは『置きレス』形式でのご参加を推奨しています、1日1レス返せれば良いor返って来れば良い、くらいの心持ちで。
・ただし連絡の無いまま待たせ『過ぎる』のは厳禁です、どうしても2日以上返信が滞ってしまいそうな場合は、予め裏スレの方でお相手にご連絡をさしあげてください。
・「私生活があるしリアタイ参加は難しい……」「荒らしとかしてないのにいきなり規制食らったんだけど!?」「スレの速度に着いて行けねぇよ~(涙)」とお悩みの方々、どうぞ一度お立ち寄りください。
・参加者及び参加者各自が保有しているキャラクターを管理する為、参加時には名前にトリップをつけることをお願いしております。
・あにまん管理側による集団規制、また個々の回線の問題などでスレ建て者によるレス削除等の管理が行き届かない場合があります、荒らしには反応せず通報やスルー対応を徹底してください。
・エロシチュグロシチュも許容いたしますが、ディープな描写をする場合はテレグラフを用いるなど削除されない様に対策をお願いします、またお相手がそうした描写を嫌がっているのに無理強いするのもやめましょう。
・次スレ建ては>>190を踏んだ方にお願いします。
- 3レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 21:57:15
【禁止事項】
・確定ロール、無敵ロール、一般的にこういった遊びで敬遠される行為は同じく禁止です。
・ただしこれら↑をうっかりしてしまう場合もあります、見かけた場合まずはやんわりとした口調で注意をお願いします。
・その他、お相手が「これは嫌だ!」と言う行為も都度対応していただければと思います、円滑な遊びの為にもコミュニケーションを大切にしましょう。
(以下キャラクリ時のお願い)
・当スレはオリスレです、版権キャラ、版権設定のご利用はご遠慮ください。
・舞台を破壊しかねない様な大規模の能力はご遠慮ください(例:「半径数kmに渡って凍結させるor炎上させるぜ!」「島の地面に海まで貫通する巨大な穴を開けられるぜ!」など)
・対処不能、或いは対処法が極端に限られる能力はご遠慮ください(例:「俺が時を止めた……動きたければお前も時の世界に入門するしかないぞ」「俺の質問に答えた奴は問答無用で洗脳されるんでよろしく~」など)
・舞台に単独で多大な影響を及ぼしてしまいかねない権力者キャラはご遠慮ください(例:「俺はフロア・セントラルの航行先を全部決められる船長で……」「俺がこの島の権力の頂点に立つ大統領なんだよね」など) - 4レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 21:59:48
- 5レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 22:03:29
⭐︎
- 6レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 22:04:46
⭐︎⭐︎
- 7レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 22:05:49
⭐︎
- 8レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 22:06:59
⭐︎≡
- 9レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 22:09:41
⭐︎
- 10レヴォルテ◆9wIDxpGzlg25/08/12(火) 22:10:46
🌞<⭐︎終わり
- 11大志◆.2EQ5ae7PI25/08/12(火) 23:07:54
乙です
- 12アル ◆Zc3hYIbqyI25/08/13(水) 21:09:37
>>前193
「首輪をつけろってんですからそんな扱いでしょう!」
大志の後に続く。
そういえばどの辺りに居を構えて、と言う言い方はおかしいかもしれないがとにかくアルは把握していない。
地下だったら業務用でない時の身体の保存は前より気を使わなくて済むだろうかなどと考えている
- 13二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:27:57
このレスは削除されています
- 14大志◆.2EQ5ae7PI25/08/15(金) 00:35:20
- 15アル ◆Zc3hYIbqyI25/08/15(金) 23:03:44
- 16二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:24:17
このレスは削除されています
- 17大志◆.2EQ5ae7PI25/08/17(日) 00:33:25
- 18満たされ始めた器?◆tsGpSwX8mo25/08/17(日) 01:22:34
【シチュエーション:日常(戦闘、恋愛発展可) 当シチュ内募集人数:先着一名 使用キャラ:土岐由美香】
(草木も眠る丑三つ時。黒い鞘の刀を持ち、淡い水色の髪を揺らしながら、裏通りを疾走する女性が一人。)
相変わらず、殺意が、高い…敵となったら、容赦ない…
(彼女がこんなにも走っている理由。それは後ろから裏切り者を追いかけてくるルブリスの準幹部二人をなんとか撒こうとしているからだ。どうやら、この走っている女性はお尋ね者になってしまったらしい。)
…そろそろ、体力が…限界……戦うしか…ない…?
(嫌そうな顔をしながらも刀に手をかける。敵とも言えども元々仲間なのもあるが、人を殺したくないからだろうか、斬り捨てるのを躊躇っている。…お前がそんな甘い考えを持っているから細川は殺されたんじゃないのか。) - 19大志◆.2EQ5ae7PI25/08/17(日) 20:16:56
射撃場に入ると、大志は管理人に警察手帳とカードを渡し、銃とマガジンを持ってきてもらう。
銃は一見すると、オートマチックの拳銃に似ている。
「これは戦時特攻班の基本装備の一つ。22口径電磁投射式拳銃。いわゆるレールガンの拳銃だ。
基本状態の銃身長は4インチバレル。重量は2キロ。装弾数は1マガジンで9発。初速秒速1.5キロ。有効射程はおよそ1000メートル。
銃身は変更可能で、アタッチメントとしてストックやスコープ、バーティカルグリップなどを取り付けが可能だ。
通常弾は砕軽軟合金が使われており、人体に命中するとフラグメンテーションする為、人体を貫通する事はない。
他にも徹甲弾や対サイボーグ用のNM弾などもある」
大志はイヤープラグをつけると、射撃場の射座に立つ。銃にマガジンを装填し、スライドを引いて装填する。
「使い方は従来の自動拳銃と同じだ。スライドを引くと薬室に弾が装填される。詳しい構造や整備の仕方については入ってからの説明だな」
シューティングターゲットの表示ボタンを押し、人の形をした的を表示させると、銃を構え発砲。独特の銃声が鳴り響き、ターゲットの顔正面を撃ち抜く。
「この通り小口径だから非常に撃ちやすく反動も少ない。直線弾道も非常に真っ直ぐだ。だが銃本体が基本状態でも2キロと拳銃としては重い方なので慣れる必要がある」
そういうと安全装置をかけ、アルに手渡した。
「まあ口でゴタゴタいうより体験してみた方が早いだろう。
撃ってみるといい」
そういって射座から離れた。
- 20サン◆aKQ2SJ2lbM25/08/17(日) 21:27:23
前スレ199
「あぁ、それに関しては俺はここに来るまで異能の事を全く知らなかったからそう聞こえるんだろう、マノーリンが異能者である事を把握したのは…助けてくれたビーチ目的の観光客に、俺の大切なこのマノーリンの御守りから、異能の力を感じると言われてからだからな…」
【彼がそう言うと、彼の懐のポケットからその例の御守りとやらのとある野球選手の野球カードを出す】
【御守りは、普通の御守りからは先ず出ないような異質な厳かな異能の力が出るのを感じる…】
【無能力者には、まず感じ取れないが、確かに異能力者ならば分かる、そんな力のオーラを感じ取れる…】
【本人の死守ぶりも分かるような、異能力者にとっては不気味な代物であるが、異能力を持った砂糖入りのコーヒーが効いたのかこちらによこしてくれたようだ…】 - 21アル ◆Zc3hYIbqyI25/08/17(日) 22:00:28
- 22カチュー◆tpP7hhUYPqJ325/08/17(日) 22:23:31
- 23満たされ始めた器?◆tsGpSwX8mo25/08/17(日) 23:57:23
- 24メイ◆9wIDxpGzlg25/08/18(月) 01:45:35
「わっ、確かに変な感じがしますね」
【丁寧に受け取り、推理ゲームさながらに観察する。メイから見ても、妙な感覚以外は普通の野球カードだ。しかし、却ってそのことが不気味さを増長させているように思える】
(サンチヤゴさん悪い人ではなさそうだけど、正直密入国かもしれない人がこんな物持ってたら、取り上げたくなる気持ちも分かるなぁ……)
【これをセントラルに持ち込もうとしたが、空港で止められる事を恐れて密入国しようとする。しかし、あえなく難破し中央政府に拘束されてしまった、などのストーリーが容易く浮かぶ。そのくらい、密入国の疑いと異能の品の食い合わせは悪いのだ】
【お守りを観察する険しい顔が、さらに険しさを増す。彼には悪いが、疑いを晴らすためにも一旦これは手放した方が良いのではないか】
「ありがとうございます。えっと、なんというか、あたしはサンチヤゴさんのこと疑っては無いんですけど……。異能の品って、結構疑われやすいんですよ。密入国の目的として。密入国の疑いが晴れるまでは、預けた方が良いと思いますよ。マノーリンさんも、自分のお守りでサンチヤゴさんが疑われるのは本意じゃないでしょうし」
【サンチヤゴに野球カードを返して、語りかける。誠実に、しかし深刻ではない声色で。彼と真剣に目を合わせながら。そして、自分の腰のあたりに手を添える。彼の視線からは見えない位置で、尋問官に“back up(援護して)”と粉砂糖で文字を見せた】
- 25サン◆aKQ2SJ2lbM25/08/18(月) 18:10:32
「ほう…やはりそうか…」「…もう、俺は疲れた。」
【御守りの野球カードを手にとって観察していく内に、その不思議な力がオーラとなって並々と蠢いていくのを感じる、そして、カードを持ち主に返した瞬間、何かに反応したように、異変が起きた】
【一瞬、その御守りの野球カードに写っていた、野球選手の目が、ギロリと、こちらを見たように見えた】
【それに全く気づかない老人はいつの間にか冷めてしまったコーヒーを飲み終える】
【机の上に置かれた野球カードに目を向けながら】
「いっそのこと、君達にあの御守りを任せてみるのもいいかもしれないな、今日は気分がいい…」
【そして、メイの秘密裏に出された指示に従って】
「ではサンチヤゴさん、彼女の言う通りに、私達フロア・セントラル公共機関の異能調査に協力しますか?」
【若い尋問官の彼女がテキパキと行動し始める】
【状況が良くなる度に、謎の緊張感が走る】
「それについて、こちらで色々と話したい事がある」
「…私達に協力する代わりに対して、付けたい条件があるということですか?」
「あぁ、そう言う事だ」【より不穏になって行く】
「…一応聞きますが、どの様な条件が」
「一つだけだ」【指を一本上に指して、話す】
「必ず、その御守りを俺の元に返す事、どんな形であろうとも…没収は容認出来ない」
「それだけ保証出来るなら、君達に協力しよう」
【ここまで話を聞いていたメイに何か不気味な感覚が襲いかかる、誰かが後ろから見ているような視線が…背中に突き刺さっていくのを感じる…】
- 26カチュー◆tpP7hhUYPqJ325/08/18(月) 19:49:26
はぇ~
【本当に眠いのか舐めてるのか、気の抜けた声で返事をすると目の前で起こる戦闘を軽く眺める。新旧と異の武器と、異能たる力が絡むそれを観察しながら考えた
会話や動きから刀を持った女性が逃走中の身で、相手が追っ手ということは察せる。さて、どうしたら利益になるかな】
えっと…
【監視カメラや巡回ボットの死角、作られたような空白帯での戦闘を見ていると気付く。この女性、命に手を掛けることを躊躇っている。明らかに命を狙われた状態で、だ
自分が取れる選択肢は、手を出すか逃げるか。どちらが勝つかは知らないけれど人数や雰囲気からして追手側が組織だろうし、こんな家なき子を目撃者として消す可能性すらある。殺しが手段に入ってる人間は、どの場面でも選択肢に入り得る】
…けいさつ…?っ、きゃあ
【じゃあこれで様子を見てみよう。深夜の裏通りで小さな自分と出会って出る言葉が危ないから離れて。そして殺しへの躊躇い、この女性は甘ちゃんに違いない。擦れた裏通り仲間には嫌いな者も多いらしいけれど、お人好しはとってもだいすき
だって金を、衣食住をくれる可能性が高いから。さて、治安維持組織に通報でもしそうな弱者が転んで、逃走者と、追手はどうするだろう】
- 27大志◆.2EQ5ae7PI25/08/18(月) 23:28:16
「基本的に門部班長と呼ばれているから、そう呼んでくれて構わない。階級は警部だ」
警部は機動隊なら中隊長だ。部隊の指揮のみならず、隊員の指導育成、装備や人員の構成などを任されている。
「異能を使うか使わないは自分で決めればいい。的に当てようが外そうが、本官はなんとも思わない。
重要なのは実際に使った時の感触とその感想だからな」
所詮は射撃場の的。どれだけいい成績を上げようと通常射撃が上手い程度の評価だ。
(まあ異能を使うなら紹介文に書かれていた事の再確認にはなる。だが、それよりも問題があるな)
アルは見た目こそ10代の少女だが、中身は30代半ばのおっさんのはずだ。
(何が”白兵戦メイン”だ。配属された場合、基本となる道具の使い方を教わっている自覚がないのか。部下なら確実に説教ものだぞ)
心中穏やかではないものを感じながらもぐっと堪え、アルの射撃を見守る事に決めた。
- 28虚◆tsGpSwX8mo25/08/19(火) 00:32:54
- 29カチュー◆tpP7hhUYPqJ325/08/19(火) 18:15:20
【弱者限定に対する慈悲か人の命なら貴賤はないのか、それともこの身が小さき者だからか。相手する戦力を分ける囮にできるチャンスを棒に振り、守ろうとする後ろ姿と結われた髪が舞う姿に思うことは感謝ではなく】
…あは
【聴こえない声量の喜び、この女性、お姉さんのお人好し具合はかなりイイ感じだ。不都合とあらば始末してこようとするあちらよりよっぽど好都合で、美味しい思いができそう。舌的にも懐的にも】
おねーさんっ、これ…!
【逃げるだなんてそんな、お姉さんを置いておけないよ。そんな気持ちの中身はともかく外面はウソではないので真に迫ったように、ツインテールの片側のリボンを解いてから女性へ後ろ手に掴める形で押し付けた】
役立つ、アタシのチカラ…あの人たちに近付いてっ
【異能は隠しておきたいけれど、まあこの場を切り抜けるなら多少の協力は必要コストだろう。わざわざ結んでいたのを使うことで、長い髪が肩に掛かりながら見上げれば必死さの演出にもなるかな
追手がリボンを警戒すればそれも隙になるし、上手く決まれば片割れは一瞬でも無力化できる。お姉さんがそれすらできないほど甘いか弱いときは…遺体が路地裏にいち、にぃ、さん…と転がるだけだ】
- 30メイ◆9wIDxpGzlg25/08/19(火) 21:36:41
【彼から前向きな言葉を聞き、罪悪感を感じつつもホッとする】
(悪いけど、これも本人のためだよね)
【しかし返す瞬間、カードの野球選手と目が合う。瞬きをしてもう一度見ると、普通の野球カードだ。思わず二人の様子を見ると、気づいた様子はない。この異能の品の気圧から来る幻覚だったのだろうか。話は何事もなかったように進んでいく】
【彼が預ける条件を提示する。メイとしては、大切な物なのだから返したいと思う。しかし、ここまでの妙な気配から、それが叶えられるか不安がよぎった。どう考えてもこれは、幸運のお守りで済ませられない物だろう。本当に危険な物なら、彼に返す訳にはいけない。それが中央政府の判断だ】
【しかし、誰かの大切な物の運命に嘘をつくわけにはいけない。それは彼の思いを裏切る行為だ。尋問官の女性を横目で見て、心の中で謝る】
「……絶対っては、言えないと思います。もしそれが誰かに危害をもたらす物なら返すことは出来ないし、帰ってきても監視されながらになるかもしれません。結局、異能の内容次第になっちゃうので……」
【正直今日来たくなかったな。背中に突き刺さる視線が心底そう思わせてくる。これを言った結果、呪ってきたりしないだろうかこのお守り】
- 31二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 01:42:33
- 32大志◆.2EQ5ae7PI25/08/21(木) 23:26:04
- 33虚◆tsGpSwX8mo25/08/22(金) 04:34:33
…?これは…リボン…?
(後ろにいる庇護対象から後ろ手に受け取ったものを確認する。確認し終えると普段はあまり回さない頭を少し回し始めた。)
【…役立つ、チカラ…多分、異能のこと…このリボンが、異能?…虚と、同じもの……いや、今は考える時じゃない…最悪、半殺しにするのを想定して…とにかく、動いてこの子から気を逸らさないと…!】
「うおッ…速ッ…!?」
シィッ…!
(ナイフを構えている片割れ…(この先Aと仮称する)の懐に素早く踏み込み、Aに鋭く突きを放つ。が、ギリギリの所でナイフを滑り込まされ、回避される。その時。何故かAの目の前には何故かリボンが宙を待っていた。)
…今なら、いけるよ
(後ろにちらりと目をやると小さく呟き、合図を出す。)
- 34アル ◆Zc3hYIbqyI25/08/22(金) 09:24:28
- 35サン◆aKQ2SJ2lbM25/08/22(金) 23:51:12
尋問官「………」
サン「…………」
【さっきまでの楽しげな雰囲気と陰湿な雰囲気が混ざった雰囲気が止み、シリアスな読み合いが始まる】
【互いに黙り合い、相手がどう出るか睨み合う、メイに向けられる後ろからの熱く黒く突き刺さる視線は、変わることはなく向けられる、プレッシャーを表すかの様に】
サン「いいや、お嬢さん」
【メイが放ったその言葉を一蹴する様に】
サン「その御守りは、いつか、必ず、俺の手元に帰ってくるさ、今までがそうであったように…無くすことはなく…かと言って無くしたこともないのさ…」
【その言葉には、絶対的自信が満ちている、少しハッピなー効果になれる異能砂糖の効力が消えてきた気がする】
尋問官「………」
【尋問官はその緊張感あるシリアスな雰囲気に耐えきれなくなってきて小刻みに貧乏揺すりをしだす、目の前の老夫サンチヤゴの出す異様な威圧のせいかもしれないが】
尋問官「………成程、貴方の言い分を飲み込む余地、確かに私達にもあることでしょう」
【暫くしてから、言葉を返す】
尋問官「ですが、メイさんの発言にも同様に賛成できる余地があり、異能という超常現象に対して向き合うのも、私達にしか出来ない仕事です」
サン「………」
【尋問官は勇気を出して言葉を紡ぐ、目の前の老夫は少し黙り込んでそれを聞く】
尋問官「全ての言葉の真意を、私達が理解出来る様な事は未だ難しいですが、それでも…どうか、私達を信頼してくれるでしょうか、サンチヤゴさん」
サン「………成程」
【相槌が返された】
尋問官「この件は、重く、広く、受け止めて、私達が貴方の所有するこの重要な異能アイテムの研究解明、そして保全を検討する事を約束しましょう、その為の書類の方も、判子の押印も付けて返します、紙切れ1枚で終わらせる無粋な事はしません、だから…」
【その必死の演説が、功を成したのか】
サン「………分かった、同意しよう、また寄越してくれ、その紙切れをな…」
【目の前の老夫は納得の態度を見せ、フロア・セントラル警察への協力する姿勢を態度にも表す】
- 36カチュー◆tpP7hhUYPqJ325/08/23(土) 22:33:39
【女性の太刀筋は、武芸に明るいわけではないけれど殺意が足りないことは見て取れた。これでも殺しを叩き込まれているし敏感なのだ
そもそも異能らしき黒い闇か影が発生する現象。物質や力場か、特殊な効果であれ壁として機能するならもっと多用していいはずなのに使おうとしないのもやはり手加減を感じる】
…え、い!
【さてリボンをいい位置に配する程度の実力はあるようで安心した。ただ甘く弱いだけならとっくに命を落としているだろうし、当然といえば当然かな
このまま思いっきり首へ巻き付いたり眼球の片方でもほじくってもいいのだけれど、重傷を負わせるのはお人好しさんに脅威を感じさせてしまうかもしれない】
おねーさんっ
【わざと、まるでこれが精一杯とでも言わんばかりに手を伸ばしてぎゅっと握って、リボンを敵の目元へ。巻き付けば目隠しになるし防ぐにも隙はできる
あとはお任せしよう。あくまで弱く、頼りない異能を持っただけの弱者を演出したいのだ】
- 37大志◆.2EQ5ae7PI25/08/23(土) 23:45:34
- 38虚◆tsGpSwX8mo25/08/24(日) 00:47:46
「なっ…!?クッソが……」
ありがとう……!
(リボンを外そうとしている隙に二歩前に進むと刀の柄の部分でAのうなじを強打し、無力化するついでにナイフを回収する。トドメを刺さないあたり、やはり甘い。)
…今逃げるなら、痛い目を見ないで済むよ。
「黙れよ。裏切りもんが…偉そうにッ!」
…ごめんね
(Bはナイフを構えると迷わず女性の方に突進し、首を狙ってナイフを横に薙ぐが、女性が半歩後ろに引きつつカウンターとして回収したナイフを腹に軽く突き刺し、女性はそのまま後ろに距離を取る)
…それ以上、やっても、私には勝てないよ。さっさと、帰りな。
「ゲホッ…クッソ…テメェに一つ忠告しといてやる!次は首領が直々に殺しにくる!首洗って待ってろよアバズレ!」
(捨て台詞と共に少し血を吐くと、気絶しているAをおぶると走り去る。危険は去っただろう。)
…ごめんね、大丈夫、だった?
(刀を鞘にしまい、背中に担ぐと貴方の方を向いて目線を合わせるように少し屈み微笑みながら貴方の身を案じる)
- 39メイ◆9wIDxpGzlg25/08/24(日) 01:28:02
【“いつか必ず俺の手元に帰ってくる”。それは中央政府の権力ですら、意味を持たないと告げる言葉だ。自身の異能の効果からではないと、今までの経験が警鐘を鳴らした】
(ダメだ、なんかよく分かんないけど、これダメだ……!)
【子供の頃はパティシエールになるのが夢だったが、子供の自分に聞かせてやりたい。夢は叶えたけどそのせいでホラーな案件に片足突っ込んでるぞ、と。叶った夢は叶える前ほど輝いていないことは知っているが、一番思い知ったのが今日この時かもしれない】
【辛さに黙ることしか出来ないメイ。しばらく静寂が部屋を支配したが、尋問官が口を開いた】
(やった!がんばれ!がんばれお姉さん!)
【彼女の必死の説得に、心の中で感謝と応援を送る。完全に女児向けバトルヒロインに応援を送る幼女の気持ちだった】
【サンチヤゴが協力を肯定する。その瞬間、歓喜と安堵とぐったりとした疲れがメイの身体を駆け巡った】
「よかったぁ〜……!」
【思いっきり肩の力を抜く。この場にベッドがソファがあったら倒れ込んでいた。しかし、まだ仕事中ではあるのでなんとか耐える】
「ありがとうございますサンチヤゴさん!もし変な理由で戻って来なかったら、あたしも責任者の方に文句言いに行くんで!」
【なんとか丸く治った。だからこそ、彼に本心から伝えられる。怖くはあるが、それでも大切な物を大事にする人は好きだ。自分が大切な夢を大切に抱えて、叶うよう頑張ってきたからかもしれないが】
- 40人世◆9wIDxpGzlg25/08/24(日) 01:29:18
【シチュエーション:日常 当シチュ内募集:楊翠 使用キャラ:墨胆人世】
「全ての仕事を兄貴に押し付けて……。本屋巡り日和だねぇ」
【昼下がり、正午は回ったというのに暑さが和らぐことはない。むしろ風が熱されて、いよいよ夏といったところか。それでも人世はご機嫌だ。久々に本屋巡りをできるから】
【先日犯罪組織の矢面に立ったことを理由にして、“墨胆家”の仕事を兄の智兎に押し付けて外出中。目的は本屋巡りだ。意外と本屋は店によって、推している本が違っていて面白い。特に個人経営の本屋は、特色を出すため様々な工夫をしている。必死に生き残ろうと手を尽くす店側の恩恵だけに預かっている気がする。しかしまぁ、良い本があったら買うのだから許して欲しい】
(さてさて、次はどこだっけ。……あそこの稲荷神社の隣かぁ。確か、数年前に急に話題になってたところだったね。新しい古書店らしいし、参拝客を取り込むために移転したのかな?いや、それは博打が過ぎる気がするなぁ)
【地図アプリを横目で確認して、歩き出す。下世話な考察をしながらでも、最近の地図アプリはしっかりと目的地まで案内してくれた】
「思ったより小さいねぇ、この神社。……お参りは後でいいか」
【人世は参拝はする方だが、暑さの中で優先されたのはクーラーの効いているだろう古書店だった。残念ながら、暑ければ神仏よりクーラーに縋るのが現代人である】 - 41サン◆aKQ2SJ2lbM25/08/24(日) 01:56:51
尋問官
「…!ありがとうございます…サンチヤゴさん…」
サンチヤゴ
「間違っても、頭を下げないようにな、そう無闇に警察が推定罪人に頭を下げるようでは、威厳が無い…」
「…それと、よろしく頼もう、お嬢さん、出来れば、なる早に、というやつでな。」
尋問官
「それでも謝意を表したいのです、様々な感情が混ざれど当局を信頼し、暴力による抵抗に走らず、協力してくれる貴方に対しての事を…」
サンチヤゴ
「…大げさだな…それで…ディールしたからには…こうするべきだな?」【尋問官の方に、御守りを机に置く】
「…大丈夫だ…アレだけ不安になることを言ったが…人間は…俺は…そう簡単に死なん様に出来てるからな…」
尋問官
「…!」【渡された御守りの方を回収する】
「サンチヤゴさん、捜査にご協力頂き、ありがとうございました…!現在時刻、PM6:30を持って貴方を解放いたします…!本当にありがとうございました…!」
サンチヤゴ
「そんなにかかっていたのか…ハァ…疲れた…」
【ここまでで事が上手く進み、これにてハッピーエンドで終わるかの様に見えたが、それは無能力者の話、事は、そんな単純には終わらせないようだ】
尋問官
「メイさん、本日は応援の要請に駆けつけてくださり、ありがとうございました、報酬は…」
【先程まで、背中を貫く様に刺していた鋭い視線がふっと消えた、だが、老夫から若い尋問官のお姉さんへと渡された御守りのオーラが不穏な黒色になって強く反応し…】
【そして、その異変は…】
???『………』
【光すらも慈悲すらも表さない、物騒な黒い瞳でこちらを不気味に見つめてくる黒い人影そのもののような異質な存在がこの部屋にいつの間にか出現した事で、始まった】
サンチヤゴ
「尋問官さん、少し力を貸してくれないか」
「俺一人でここを出るには、少々気力が足りんくてな」
尋問官
「直ぐに肩をお貸しします」
???『………』
【その不気味な存在は、老夫と、尋問官の間の位置に常に挟まるように突っ立っている、こちらを見ながら…、どうやら、無能力者には見えないのか気づかれてすらもいないようだ…逆にそれが恐怖を醸し出す】
- 42カチュー◆tpP7hhUYPqJ325/08/24(日) 09:03:14
…ふはぁ
【空気が抜けたように地面にへたり込む、フリをしながら目線を合わせるように姿勢を低くする相手の目を下から見る】
…大丈夫
【泣き出す、というのはストリートを住まいとしてそうな身にはぬるい態度だろう。いやこの性格ならそれはそれで騙せるかもしれない、けれど異能も使ったしここは幼気な弱者がよさそうだ】
とき?おねーさんは…ケガとかなぁい?
【ちょうどよく裏通りの汚れが手に付いたので目元を拭うようにしながら、頬に当ててイイ感じに汚す。薄汚れた状態で心配する表情、中身までは保証しないけれど外見だけなら愛くるしいと評判だ
あの追手たちは「toki」と発音してるように聴こえたけれど、ちょっと砂糖菓子で甘くなったような舌足らず風な発音で呼んでみる】
- 43虚◆tsGpSwX8mo25/08/24(日) 23:29:57
- 44メイ◆9wIDxpGzlg25/08/24(日) 23:56:03
- 45緋蓮◆15W0MhWe7w25/08/25(月) 00:24:24
【とある中華料理屋の中で男女2人が暇を持て余していた…】
緋蓮「ふむふむ…そんな事があったのか…」
【赤髪の男が何かの記事を読んでいる】
「もうっ!店長記事なんか読んでないで仕事してくださいよ!」
緋蓮「大丈夫だよ〜美琴ちゃん今は客いないし、楽にしようよ!俺だって客が来たらちゃんと働くって〜」
美琴「もう店長ったら…“あっち”の方に力をいれるのもいいですけど、こっちのお仕事もしっかりやってくださいっ!」
緋蓮「ごめんごめん」
【女の子が赤髪の男に対して怒っている。】
美琴「お客は来ないし、依頼も来ないですよね!こんな調子では私の給料がしっかり振り込まれるかも怪しいですよ…」
緋蓮「うっ…それは…本当にごめんっ!収入が入ったら絶対払うから!少し待って欲しい…」
【手を合わせて謝る】 - 46白狼王◆tsGpSwX8mo25/08/25(月) 00:40:56
- 47アル ◆Zc3hYIbqyI25/08/25(月) 00:45:30
- 48緋蓮◆15W0MhWe7w25/08/25(月) 01:02:50
- 49白狼王◆tsGpSwX8mo25/08/25(月) 01:59:57
- 50緋蓮◆15W0MhWe7w25/08/25(月) 02:59:10
- 51二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:02:35
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- 52大志◆.2EQ5ae7PI25/08/25(月) 18:24:25
「本官は異能と銃の同時使用の有無について尋ねたのであり、体の説明など求めていない」
こちらの質問に答えずに、自分の異能の説明をするアルフレッドに大志は大きく呆れた。
(これじゃ到底、使い物にならない)
能力の問題は道具でカバーできるが、コミュ能力は違う。
戦時特攻班は機動捜査班や遊撃班では対処できない強力な異能を用いる犯罪者及び犯罪組織を相手にしている。
現場は相互信頼が絶対条件の集団戦闘が基本となる戦場だ。
ドローン兵器が飛び交い、ロボット兵器が火を噴き、未知の異能が襲いかかる修羅場そのものだ。
コミュ能力が低い人間が来られても、迷惑どころか足手まといにしかならない。
「何故、射撃場に連れてきたと思ってるんだ?
基本道具となる銃の説明の為だぞ? 異能を使いたいというから許可をだしたら、銃と全く関係ない事をするとかどういう神経してるんだ? どこの世界に道具の説明中に、関係ない事をやりだすヤツがいるんだ?」
バカなのかお前はといいかけて、言葉を飲み込む。
「本官は戦時特攻班の代表として勧誘しにきた。
その一環として、戦時特攻班の基本装備である22口径電磁投射式拳銃の説明をしている。
鬼嶋警部補。”自分は新人である”という自覚がないのか?
勧誘されている立場だからと甘えているのか?
本官とは同期に近いかも知れないが、そんな事は関係ない。
新しい部署に配属されたのなら、そいつは等しく”新人”だ。
”30半ばのおっさん”が、配属先の案内や道具の説明をしてもらっている時に、新人としての自覚がない振る舞いをするとか、はっきりいってどうかしているぞ」
はっきりと苦言を呈した。大雑把だろうがいい加減だろうが、社会人としての振る舞いができないのは警察官として問題だ。
- 53カチュー◆tpP7hhUYPqJ325/08/25(月) 22:02:06
うん、ケガした大変だもん…
【相手の表情から心配、軽い驚き、そして可愛いという接近動機付けの感情を読み取る。手前のあざとい振る舞いはかなり人工的な甘さなので、甘ったるすぎるという評価の可能性もあったけれど嫌悪はないようで一安心
ではでは、可愛さを押し売りしていこう】
…寝てたからびっくりしちゃったぁ
【地べたに腰を抜かしたように座ったまま、薄汚した状態で当然のように語る。闇も深い裏通りで眠るこの身を想像させる。接近動機付けの感情、つまり見守りたいといった感覚を本能的に持ってる女性に訴える】
あ、リボン…
【さっきの追手の隙を作るのに使ったリボンを手招きすると裂けて、布切れとなっていた。ただの装飾品なので想定内だけれどちょっと悲しそうにもしてみる
ツインテールが歪なサイドテールなのがより可哀想さやキュート感を演出することを狙って】
- 54白狼王◆tsGpSwX8mo25/08/26(火) 00:55:51
- 55虚◆tsGpSwX8mo25/08/26(火) 01:04:00
…そっか、此処で、寝てたんだ
(相槌を打つと少し俯く。大方、かわいそうだなという感情とこの子のことを守りたい、助けてあげたいという本能的な何かが刺激されたため、一旦心を整理しているのだろう。)
ごめん、ね、私のせいで、リボンが…
(申し訳なさそうに布切れとなってしまったリボンを見る。自分が弱いせいでこんな事になってしまった…という自責の念が顔から滲み出ている。)
…私が、いうのも、あれだけど…リボン、買ってあげよう、か…?
(申し訳なさそうにしながらある提案を切り出してくる。大分貴方の方の思惑通りに傾き始めたようだ。)
- 56緋蓮◆15W0MhWe7w25/08/26(火) 01:08:00
緋蓮「料理人としては、美味いって言って貰えるのが一番嬉しいです!ありがとうございます!」
美琴(あの人耳をピンと立てて尻尾を振ってる…可愛い)
【緋蓮は料理を美味いと言ってもらえて嬉しいようだ。美琴は耳や尻尾を動かすお客さんを見て可愛いな…と思ってる】
- 57楊翠◆X8YCQtJ5qr5e25/08/27(水) 23:14:08
「ふぅ。出版社さんから届いた新書の陳列は終わったな。流石に古書店を名乗るだけあって売れなかったときの返品のやりとりなんて面倒だから売れるであろう人気な新書に絞って卸してもらってるから早く終わって当然なんだけどな・・・。」
そう言いながら新書用のフロアである2階から古書のフロアである1階に降りて翠は出入り口と階段のそば、稲荷神社が映る窓の前に設置されたレジを置いているカウンターの裏に座り、パソコンを立ち上げた。
(よし・・・、万引き対策の監視カメラに問題はなし・・・。しかし・・・、「空白の12年」の間に発刊された古書が少ない問題はどうするかな・・・。まぁ経営的には2階建ての分1フロアあたりは気持ち少し狭い、もっといえば2階は半分居住スペースだから土地の広さや建物の高さどうこうから来るものには困らないけどなぁ。)
そう言いながら落ち着いた雰囲気だが、照明の取り付けられ方をよく観察すると作為的なものを感じる古書店の中を見回していると、ドアベルが鳴った。
「いらっしゃいませ。」
- 58二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:23:39
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- 59人世◆9wIDxpGzlg25/08/28(木) 01:25:19
【入ってきたのは、白いシャツに黒いパンツスーツの若い女性。店内を見渡すような視線がなければ、営業周りの新人かと思うだろう。肩にかけられた大きめの鞄は、見るからに重そうだ】
【翠を認識すると、笑顔を向けてペコリと軽く会釈をした】
(さーて、どこから見るかな)
【軽く見渡すと、陳列されたされた新書が目につく。最近出版された本だ。大手の本屋で平積みされているのを見た記憶がある】
【話題の新書なんて情報が出た直後にネットで予約している。なのでここはスルー。いつもの癖で、誘惑されるように小説のある方へ向かう。照明が文字通りのスポットライトを浴びせるところもあるが、まぁ後でいい。一般書や専門書は、最終的に仕事の資料として探してしまうのだ。まずは純粋な読者として本屋に居たって良いだろう】
(割と少ないな、残念)
【正直言って、店の規模としては少ないと感じる。絶対数というよりは、あの本が無い、という感覚的なものだ。店舗の本屋には未知の本を探しに行くのに、知っている本が少ないとガッカリするパラドックス。結局本屋とは品揃えが全てなのかなぁ、と考えつつ背表紙を見ていく】
【ふと、本のタイトルに違和感を感じる。古典的な小説と最近の小説の並び。それはどこの本屋でもよくあることだ。古書店には少ないとはいえ、最新の本が入荷しているあたり、ここは半分普通の本屋みたいな店だ。変なことでは無い】
【しかし、好奇心がそれでは片付けられないと本に手を伸ばす。何冊か奥付を確認すると、違和感の正体が姿を現した】
「あ、15年前くらいからの本が無くなってるのか」
【スッキリした頭が、思わず推理を口に出していた。意外と違和感の正体自体は大したことでは無い。しかしながら、改めて考えると新しい古書店とは思えない品揃えだ。やっぱり神社を当てにしてどっかから移転して来たのかな、と持っていた本を棚に戻した】
- 60楊翠◆X8YCQtJ5qr5e25/08/28(木) 21:53:26
(ううむ・・・?あの人、私はどこかで知った顔だと思うけど・・・?誰だったかぁ?確か、古書店であるこの店に新書を卸してもらう為に出版社さんに交渉してもらう時に何かで見たような気もするけど・・・?)
そんなことを考えながらも答えが出ないと感じたので、翠は視線をパソコンに戻した。
理由は2つ。1つは、古書の出張買い取りの依頼メールが来ていたから。もう1つは、店内の様子は監視カメラで把握できるから。困っているにせよ怪しい動きをするにせよ映像で確認できるのだが、今ドアベルを鳴らした女性客を含め、今のところ数人の客のうち誰にも怪しい動きはなかった。
「ただ・・・、何か目当ての本を探している、か・・・?もう少しだけ様子を見て、見つからなそうなら声を掛けるか・・・。」
そう呟いて、視線を上げて一度肉眼で先ほどの客を確認しようとした。
- 61人世◆9wIDxpGzlg25/08/29(金) 00:37:52
【謎も解決したので、別の本棚を漁ろうと方向転換。とりあえずは一般書に向かうべく歩みを進める。しかし解けたのは事実だけだ。理由まで分からなければ、真実とは言い難い。その勝手な悩みが、店主の方に顔を向かせる。それが丁度、彼女が視線を上げたタイミングと一致した】
【人世が怪訝な表情で、翠の顔を見つめる。目を細めたまま、客としてギリギリの距離まで彼女に近づいた】
「……どーっかで会ったことありません?○○っていう出版社で見かけたような気がするんですよね。いやそれだと店主さんは私のこと知らないか」
【昔用事があって出版社に赴いた時、彼女のような人物を見た気がする。話している内容から店を構えている本屋らしかったので、取次じゃ無いのは珍しいと記憶に残っていたのだ】
- 62サン◆aKQ2SJ2lbM25/08/29(金) 00:58:00
【尋問官が今接収してる例の御守りは今この場で貴方だけに分かる黒い気を放ちながら変わらない】
???「………」
【そして、例の御守りの異変と共に現れた、黒い影の様な存在もこちらを黒い瞳で見つめたまま動かない】
尋問官「よいしょっと…それでは、行きましょうサンチヤゴさん、そのまま歩いて下さい」
サン「助かるよ、尋問官のお姉さん、行こうか」
「…何処を見ているんだいメイさん、そんな怖い顔をせず早くここから出ようじゃないか」
尋問官「こちらの部屋ももうすぐ清掃して次に使用しますので、なるべく早くここを出ましょう、メイさん」
???「………」
【2人はそのまま互いに話して、助けあい、この部屋を出ていくが、突如現れた謎の存在も、こちらを見つめたままその後を追うように出ていった】
- 63メイ◆9wIDxpGzlg25/08/29(金) 23:20:28
「はーい、今行きまーす」
【二人に続いて、メイも部屋を後にする。】
(これあたしの方見てない?なんかした?確かに調査の協力はしたけど、それならなんでお姉さんは……)
【尋問官には気まずい空気を打破してくれた恩があるが、それとこれとは別だ。この恐怖も分け合って欲しい】
【実際には異能力者か否かが条件なのだが、サンプルがたった3人では推察も難しいだろう】
「……そういえばお姉さん。実際、異能の品ってどんな風に調べるんですか?特定の人にしか使えない物だったら、サンチヤゴさんもまた実験とかに呼ばれるんですかねー」
【結局、メイは一旦伝えずスルーすることに決めた。もし帰っても自分に付き纏われていたら、尋問官さんに連絡して、知り合いの家に駆け込もう。人世やゾイあたりは博識なので、追い払う方法を知っているかもしれない。後者は出会ったら生気を吸われて死にそうだが】
【それでも、いやその為にも出来る限り条件は調べておくべきだ。他に誰か、この黒い影が見える人はいないのか。メイは軽く見渡して、他の人物を探す】
- 64楊翠◆X8YCQtJ5qr5e25/08/30(土) 15:35:41
先ほどの客と目があったどころか、近づいて会ったことがあるか問われたことに翠は驚いた。
「んえっ?!った、確かに・・・、取次経由では新書を卸してもらうことは難しいと感じて、それで出版社さんに直取引の交渉をしに行ったときに・・・、あなたによく似た人に会ったような気がするとは感じてましたが・・・。何かお探しの本などがありますか?・・・それとも・・・、私自身か・・・この古書店自体に何かおありですか?」
(出版社で会ったとしたら・・・、出版社さんの人間?それとも取次?だとしたら本当にまずいぞ。古書と新書を両方取り扱うって確実に取次が嫌う営業形態だし直取引に踏み切って顔をつぶしてるし・・・。)
- 65人世◆9wIDxpGzlg25/08/30(土) 22:47:43
「おぉ、よかった合ってた。いや単に記憶に合点がいっただけですよ。大手っぽくないなーとは思ってたんですけど。なるほど、古書店だったんですねぇ」
【喉の小骨が取れたように、悩ましげな眉間の皺がなくなる】
【古書店が新刊を置くなら、面倒事を避けるために買取をするのは十分考えられる。それなら取次を通さずに出版社に掛け合うのも自然な発想だ。最近は業界に直接取引も増えていることだし】
「言っときますけど、私は別に出版社の人じゃないですよ?取次でも書店でもないですし。単にお客さん。まぁ特段欲しい本がある訳じゃないんですけど、実店舗って偶然の出会いがあるじゃないですか。本より先に人間と邂逅したのは驚きましたけどねぇ」
【怯えが見てとれる翠に、人世はけらけらと笑った。嘲りでは決して無い。しかし、混乱した幼子を微笑ましく楽しむ大人のような、愛玩の意地の悪さだ】
- 66楊翠◆X8YCQtJ5qr5e25/09/02(火) 00:25:52
(出版社で出会う可能性があって出版社の人間でも取次でも同業でもない・・・作家先生?まぁじゃあ誰先生か、というのはわからないしお客さんという話に乗ってあげた方がよさそうだな・・・。筆を折られると困るし。)
「偶然の出会い・・・。実店舗の魅力はそこにありますよねやはり。このネットショッピング全盛の時代だと見落とされがちな価値ですし、実際ネット通販も始めている私が語るのも滑稽ですけど、その魅力を感じていただけるのであれば古書店店長として冥利に尽きますよ。・・・本当は私自身より早くお客様と邂逅できる本があれば良かったのですが、申し訳ないです。」
最初は取次と思って警戒していたが、彼女曰くただの「お客さん」であること、話の内容から近しい立場であることを感じたことから、少しずつ警戒が解け、普段の接客、いやそれよりは少し近しい相手との会話のテンションに近づいていた。しかし、冷静に彼女の発言の内容を咀嚼しているとこの古書店の弱みを思い出し、けらけら笑ってるから主題はそこではないだろうなとは思いつつ、立場上謝罪しないとと思い、深刻な雰囲気を出さずに謝意を伝えた。