- 1二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:37:11
- 2二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:38:14
- 3二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:39:17
- 4二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:40:26
- 5二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:41:29
- 6二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:42:42
- 7二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:43:46
- 8二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:44:54
- 9二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:47:34
- 10二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:48:46
たて乙
- 11二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 10:51:19
- 12二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 12:06:06
立て乙です!
そして初っ端から不審者に狙われる天パ…前途多難よのう - 13二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 14:32:00
- 14二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 15:20:25
- 15二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:54:39
この天パ馬乗ってるシャアから逃げてない?
- 16二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:53:00
え? 何をしているかって?
天パから、最近不審者がしつこくMAVになろうと迫って来るので困ってるから、その対策を行ってる所だよ
「そう言う訳だから、たぶん奴は五日後には来るかな」
『分かりました、その前にこちらに到着して彼が現れるのを待ち構える、と言う手はずですね』
「流石はニュータイプ、話が早くて助かるよ、んじゃあそう言う訳だから宜しくね」
『ええ、彼が驚く顔が今から見物です、それでは』
天パはおろかドライすらいない自室にて、秘匿通信用スマホである人と連絡を取り合ったボクはスマホの電源を切る
まさか、あの不審者も彼女がこのイズマコロニーに待ち構えているというのは予測できないだろう
無論、この作戦を立てたのはボクと彼女だけの秘密だ。天パはおろかドライや天パの親父にシュウジにも話しちゃいない
この作戦は奴にバレたらお終いなのだ、たぶんこのコロニーには近づかなくなるか別の手段をとって来るだろう
そう言う訳で、この極秘作戦を思いついた訳で、彼女と連絡を取り作戦を行う事を話すと、彼女は作戦に協力すると快諾してくれた
どうも彼女も彼に対して思う事があるようで、あの様子からして言いたい事が溜まり溜まってるのだろう
「しっかしあのシャアだっけ? 奥さんほっぽり出して天パに手を出すなんて良い度胸じゃないか」
そう呟きながら、ボクは自室の窓から見える景色を眺め、その日が訪れるのを待った - 17二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:54:55
彼女は奴が来ると思われる日の二日前にイズマコロニーの宇宙港へ到着した
黄色のワンピースを身に着けて、軽やかな足取りでキャリーバッグを片手に引いてやって来る黒髪に褐色肌の美人
「ねぇ、ララァさん、地球から出る時、身体とか大丈夫だった?」
「ええ、医者から許可を得ましたし、それにシャトルの席も専用の席に案内してもらえました」
「そっか、それは良かった」
「全く、あの人は私を放ったらかしにして何でこんなコロニーまで来ているのでしょうね?」
そう、着て貰ったのは奴の奥さんであるララァさん
彼女はにこやかな笑みを浮かべているが、その笑顔から若干怒りのプレッシャーを感じる
「ララァさん、奴はこのコロニーにいると分かる?」
「ええ、彼は確実にこのコロニーに潜伏しています。ただ、私が着た事には気づいていない様子ですが」
「何で其処まで分かるの……」
「イオマグヌッソでしたか、それの事件の際に如何も向こう側の私と繋がったみたいでして」
成程、向こう側と自分と繋がった事で只でさえ凄まじい認識能力が爆増しているという事か
そりゃあ、奴も逃げ出したくなるのも無理も無いという所か
「多分、彼の事ですから明日の夜にでもアムロさんに対して勧誘すると思います」
「ララァさん、完全に不審者――じゃなくて、シャアさんの行動を把握しきってるね」
「彼は私が愛している人間ですから、数日先の彼の行動位は予測可能ですわ」
笑顔で語るララァさんを前に、ボクは恐らくあの不審者は家ではララァさんの尻に敷かれているんだろうなとわかったのだった - 18二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:56:56
そしてララァさんの予測した日の夕刻、ボクとララァさんはある裏通りで待ち伏せをしていた
ロンデニオン商会に向かう道じゃないのに何でと思ってララァさんに聞いたら「確実に彼はここに来ると思います」と笑顔で語った
いや、まさかそんなニュータイプだからと言ってそこまで予測できるのか……ボクがそう思っていた矢先
不審者がやってきた、ララァさんの予測した通りに、それも待ち伏せされているというのも気づかない様子で
ボクは「嘘だろ?」とは思ったが、実際に不審者が来たのだからララァさんの予測が正しかったと言うしかない
さて、奴を如何とっちめようかとララァさんに聞こうと振り向いた時には、彼女の姿は其処になかった
「 あ な た こんな所で何をしているのです?」
「なっ!? ら、ララァ、いやちょっと旧友と顔を合わせにだな……!?」
何時の間にか不審者の背後へララァさんが移動していて、その肩を叩いて良い笑顔で語りかけていた
その時のララァさんが纏っていたプレッシャーは凄まじかった、空間が歪んで見える程だった
傍目から見てもこれだから、直撃を受けてる不審者の心情は察するに余りある所だろう
「その旧友の方はあなたとはお会いしたくない様です、なので帰りましょう」
「しかしだなララァ、彼は私が求めうる物を持っていて――」
「あなたの言う彼は、私と『この子』よりも大事な存在なのですか?」
「――!?」
ララァさんが言いながら不審者の手を取って自分のお腹に触れさせた、不審者の表情が忽ち驚きの表情に変わる
そして、不審者はため息を吐いて、諦めた様にララァさんの頭を撫でて言う
「……分かったララァ、ここは私の負けだ、大人しく一緒に帰るとしよう」
「ええ、あなた、家に帰ったらゆっくりと今後について話しましょう」
そう語り合った後、不審者はララァさんと寄り添い合う様に去っていった
何と言うか見ていて口の中から凄い甘い物を吐き出しそうな気分と言うのはこの事か……
少し前に『母親となる女は強い』と天パの親父から聞いた事あるけど、まさにその通りなんだな、とボクは痛感したのだった - 19二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:02:28
そう言う訳でララァさんご懐妊です。
無事に生まれたら、あるスレの生まれつきニュータイプ能力が備わった赤ん坊に振り回されるシャアの姿が見られるでしょう - 20二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:19:08
追記
ララァさんによる不審者撃退作戦から一か月後、思いもせぬことが起きた
「この近くの家に引っ越してきたシロウズだ。これは妻のララァだ」
「シャア、貴様抜け抜けと妻も連れてここに引っ越してきたのか……!」
「ああ、今後生まれる子に宇宙の環境を慣れさせたいと言ったら、妻も二つ返事でOKしてくれた。あ、これは引っ越し蕎麦だ」
そう、不審者が奥さんのララァさんを連れてこのロンデニオン商会の近くのマンションに引っ越してきた
流石にこればかりは予想できなかった、ボクは不審者の行動力を甘く見ていた
「そう言う訳だアムロ、暇を見てはちょくちょく遊びに来る事だろうから、宜しく頼む」
「誰が頼まれてやるかシャア! 引っ越し蕎麦は有難く受け取って置くけどな!」
不審者と天パは険悪な雰囲気を漂わせているが、なぜか敵対と言う感じの雰囲気ではない、
どちらかと言えば喧嘩友達が家の近くに引っ越してきた様な感じだった
「全く、まさか奴がララァを連れてこのコロニーに引っ越してくるとは思いもしなかった……」
「それはボクも同感だよ、せっかく作戦立てて二度と来なくしようとしたのに」
「作戦? どういう事だドゥー?」
「あー、まぁその事についてはララァさんから聞いた方が早いと思うよ」
首を傾げる天パに対して、ボクはそう言ってさっとその場から逃げ出す
多分、数日の間はこの事について追及されるだろうと思うが、まぁそれも悪くないと思うボクだった - 21二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:31:06
この間みんながソドンに行ってて僕だけ店番してた時なんだけど、お客さんにある女子が一人で来たんだ
彼女は前に訪れたマチュのクラスメイトみたいで「…アマテさんはいないの?」と聞いてきたんだけど
僕が返事をする前に彼女が突然近寄ってきて「あなたからアマテさんの匂いがする…?」と、まるで全てを飲み込むブラックホールのような瞳で僕を見つめてきたんだ
今日はマチュに会ってもいないのに、なんでマチュの匂いがするのか不思議だった
そして彼女は僕に詰め寄ってきて「なんでアマテさんの匂いがするの?あなたはアマテさんの何なの?アマテさんとどういう関係なの?もしかしてアマテさんと【ピー!】してるの?ねえ答えて答えて答えて答えて(ry」と怒涛の質問責め?をしてきたんだ
なんとか誤魔化して帰ってもらったけど、時間がかかって本当に大変だったよ
「モテる男は大変だな」ってアムロさんは言うけどさ、そっちが言えた義理じゃないよね
ほら、そんな事言うからドゥーにドロップキックをお見舞いされるんだよ - 22二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:48:45
- 23二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 05:52:33
保守がてら
セイラさんを見てこの完成度…! 等とゾクゾクする仮面の不審者とかガチでガンダムハンマー案件ですな - 24二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 07:58:15
- 25二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 10:27:23
ドライ(きゅん)も僕人称だからドライの話かと途中まで思ったよ
ドライの人称はぼくとかにするかな?
あの夫婦も胎教とかでクラバに参加しそうだな(白眼)
エル、、、の発展型でプロトキュベレー
赤いし天パも使ってたからディジェ・トラバーシア辺りか?
- 26二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 10:45:37
わが語尾だと途端にピンク髪の人がチラつくんだよ。
- 27二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 17:55:39
棘鉄球になってタ-ンエーのハンマーみたいになりそう
- 28二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:31:53
「今後は良き隣人としてよろしく」
「しかしシャリア中佐はともかく、よくセイラさんから許可が取れたな」
「誓約書を書かれてね。これだよ(ペラッ)」
「なになに、もしもまた問題を起こしたりした時には罰としてシャア・アズナブル並びにアムロ・レイのバットとボールを潰します…って、なんで俺まで罰の対象なんだよ!?」
「なんでも『貴方だけバットとボールを潰しても懲りないでしょうから、アムロも巻き添えになってもらいます。彼なら貴方のいいストッパーになるでしょう』だそうだ」
「セイラさーん!?」
「はっはっは、もしも私が問題を起こそうとしたら、その時は全力で私を止めに来るんだな。さもないと君の大切なバットとボールが潰されるぞ」
「他人事みたいに言うなあ!なんで俺のバットとボールの行く末を貴様に握られないといけないんだ!」
「それで大きな戦争を防ぐことができるなら、安いものだろ」
「 ふ ざ け ん な 」 - 29二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:22:37
シイコさんを筆頭に何人かシロウズの命狙いそうだな…
- 30二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 00:50:20
- 31二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 02:12:28
- 32二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 08:22:30
とばっちりすぎる
- 33二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 16:42:19
巻き添えにするなーってドゥーちゃん筆頭に女性から抗議されないか?
- 34二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:36:28
「大丈夫ですよ、アムロさん」
「私はこの人(シャア)のやろうとする事は数日先まで予測できますし」
「それに、この人が私に隠しているつもりでMSを建造させているのも分かってますし、秘密基地に隠し口座や金塊の隠し場所も分かってます」
「なので、もし悪さをしようとしたら真っ先にお教えしますし、何なら私直々に力づくで引き止めます」
「後、何故引っ越しに二つ返事でOKしたのかと言うと、この人の行動を何時でも見張れる様にする、と言うのも理由です」
「全ては、何れ生まれるこの子が健全に育つ為、そしてこの人のバットとボールを潰させない為ですから、フフフ」
「ララァ、少しは手心と言う物をだな……」
「手心を加えたら、あなたは何するか分かった物じゃないですか? だから徹底的に止めますよ、私」
「…………アムロ、助けてくれ」
- 35二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 22:47:27
「全ては中佐の思惑通り、という所ですか」
ソドンのシャリア・ブル中佐の自室にて、年代物のワインを飲むシャリア中佐に対してコモリ少尉が問いかけた
ワイングラスの中の芳醇な香りを放つ赤の液体を揺らしつつ、仮面を外したシャリア中佐は口の端に笑みを浮かべて言う
「ええ、あそこまで上手く行くとは思いませんでしたよ」
「最初、あのシャア・アズナブルの引っ越しに対して許可を出した中佐の行動が信じられませんでしたが、これが狙いだったんですね」
コモリ少尉の言葉に対し、シャリアはワインの香りを堪能した後、一口飲んで口腔の中でワインの風味に酔いしれる
思いの他に事が上手く行ったので、思わず笑い声を出してしまいそうになったが、それを喉元で抑え、シャリア中佐はコモリ少尉へ言う
「流石のシャア・アズナブルも、妻に手綱を握られた状態では思う様に動けませんからね、それに引っ越しした場所は我々が監視しやすい場所だ」
「其処まで考えて許可を出したのですか、中佐」
「何分、彼とはMAVをやって居た仲ですからね、御する方法は思いつけますよ」
コモリ少尉にそう答えた後、シャリア中佐は芳醇な香りのワインを一呷りする、この時のワインは何時になく美味しく感じられた
「所でコモリ少尉、ワインとかはいける口ですか?」
「私、酔いやすい上に酔っぱらうと何をするか分からないみたいなので、酒は飲めないのです」
「それは残念です……」 - 36二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 22:50:45
- 37二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:05:30
アムロ「(無視)そういえばララァ、カバスの館にいたヴァーニとカンチャナはいないのか?以前2人がうちに来てメイド服を押し付けていったらしくてな、おかげで俺は大変な目に会ったんだ」
ララァ「ああ、あの子たちなら今部屋の片づけをしているわよ。そろそろ来る頃だと思うけど」
ヴァーニ「お姉さまー終わったよー」
カンチャナ「遅くなりました」
ドゥー「久しぶりだね2人とも、メイド服の着こなしはバッチリだよΣd」
ドライ「お久しぶりです」
シュウジ「初めまして。僕はシュウジっていうんだ、よろしくね」
アムロ「ん、どうした親父?2人をじろじろ見て」
テム「あ、いや、そちらのヴァーニって子なんだがアムロと似てるなあ、と」
ヴァーニ「あ、おじさんもそう思うでしょ。あたいもアムロの兄ちゃんと初めて会った時に思ったよ」
アムロ「そうか?どちらかと言うと、カンチャナの方がシャアと似てる気がするんだが」
カンチャナ「やめてください。あんな人と似てるだなんて侮辱以外の何物でもありません」
アムロ「ああ、ごめんな。確かにシャアと似てるなんて悪口にも程があった」
シャア「…ララァ、私の扱われ方がちょっとひどすぎではないかね」
ララァ「あら、順当だと思いますけど」 - 38二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 02:00:57
- 39二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 03:39:41
少しだけど自分が書いたものがまとめ動画に含まれていてゾクゾクしました
私がこのスレに来るきっかけになった動画にまとめられるとは感慨深い…
ア・バオア・クー消失後のテム主任の所はうまく書けていると思って貰えたようで
これからも拙文を上げさせて頂ければと思いました - 40二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 06:17:30
あのP主仕事速いですよね
- 41二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 09:32:16
保守
- 42二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:28:29
確かにシャアに似てるなんて女性が言われたくないよな
- 43二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:29:27
>>40はやもうPart5だよ
- 44二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 02:35:15
Part6が上がりました
ドゥーとシイコさんのやり取りでエノキときのこの山って読み上げられて椅子から落ちて転がりそうになりました
詰まってるけど続き書かないと! - 45二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 04:53:58
ヴァーニとカンチャナが元気でよかったドゥーとドライの4人で
わちゃわちゃしてほしい - 46二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 09:21:21
シイコさんがきのことかこけしはよく見てたけどドゥーのエノキは飲んでた水噴き出したなー
- 47二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 16:55:20
流石に髪色と髪質?(アムロの髪質がテムさんにで色が母)と瞳の色が違いすぎるので多分テムさんは大丈夫
- 48二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:17:03
私、シャア・アズナブルは絶望の淵に立たされていた。色々な意味で八方ふさがりの状況に追い込まれたのだ
最初からあのシャリアがすんなりとイズマコロニーへの引っ越しの許可を出した時点で疑うべきだった
意気揚々とアムロへ挨拶した後で、妻から聞かされたのは、私の隠し事がすべて把握されているという事実だった
つまり、私は何も知らずシャリアとララァの張った罠の中に飛び込んでしまったのだ
確かに私が今までやらかした事が事だけに、ここまでされるのは致し方ない事であるが、いざ受けてみるとそのダメージは計り知れない
ここで下手に逃げようとした所で、即座に妻に気取られてしまう事だろう、もはや私に打つ手なし、詰みの状態だった
「私は……どうすればいい……誰も、何も教えてくれない……」
ロンデニオン商会のソファに力なく座り、誰にも向ける事なく失望の言葉を漏らす私の横に、そっとララァが座る
そして彼女は私へ寄り添って、耳元へ優しく語り掛ける様に言う
「あなた、そんな顔をしないでください、私は別に何もするなとは言ってませんよ?」
「ララァ、それはどういう意味だ」
「私だって鬼じゃありません。悪ささえしなければ、アムロさんとMAVを組んで海賊退治をしたり、一緒に遊びに出かけたりしても良いのですよ」
「そうだよ、天パとシュミュレーターで対戦をしたいなら、ボクのジープラフ位なら貸してやってもいいし、そんな顔するな不審者」
ララァの優しい言葉と、何時の間にか近くにいたドゥー・ムラサメの言葉が妙に心に染み入って来る
自然と、長い間感じた事の無かった目元が熱くなる感覚を感じ、暖かい物が頬を伝う。人の優しさで泣いたのは何時位ぶりか
私がそう考えていた所で、ドゥーはジト目と言うのだろうか、怪訝な眼差しで私に向けて言う
「不審者……じゃなくてシャアも結局はさ、天パと遊びたいだけなんだろ?」
「君は、人が感涙に耽ってる所で、行き成り確信を突いた事を言ってくれるな……」
「やっぱりそうだったか、大体お前が現れる時は何時も天パが目的だったから、そうだろうなと思ってたけどやっぱ当たってたか」
この強化人間の少女、アムロのMAVとしてはどうかと思っていたが、この勘の良さはには驚かされた
シャリアの奴が、この少女も真のニュータイプと言っているのを知った時は、正直半信半疑だったがその考えも改めなければなるまい - 49二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:19:51
「それで、あなたは今、何がしたいのですか」
「そうだな……一先ずは良き隣人として、アムロ、いやそれだけでなくロンデニオン商会の皆とも絆を深めていきたい所だな」
妻、ララァに問われ、涙を拭いた私は自然と笑みを浮かべて、正直な気持ちを伝える
それを聞いたララァは優しく微笑み、私の肩を撫でながら言う
「フフ、泣いた雀がもう笑ってますね」
「揶揄わないでくれ、ララァ、皆が見ているじゃないか」
気が付くと周囲であれやこれやと言っていたロンデニオン商会の面々が、私とララァの夫婦を見て穏やかな笑みを浮かべていた
少しの困惑の後、私は咳ばらいを一つすると、じっと私を見ているアムロに向けて、頭を下げて話す
「そう言う訳だアムロ、今まで色々と君に迷惑をかけた事を謝る。その上で、改めて良き隣人として付き合ってくれないだろうか?」
「その言葉を待っていたよ、シャア。これからは隠し事無しの友人として良い付き合いをしていこうか」
私の正直な言葉を受け取ったアムロが、言いながら手を差し出してくる
差し出されたその手を、私は迷う事無く掴み、力強く握手する。この時、私もアムロも自然と笑みを浮かべていた
「良し、天パとシャアが仲良くなった記念として、ここでパーティをしようか、代金はシャア持ちで」
「それはいい考えだな、ドゥー、早速何を注文しようか、寿司やピザやフライドチキンとかいろいろ注文しよう」
「私はここのコロニーのカレーが食べたくなりました、注文できますでしょうか?」
「今とってもお腹が空いている、だから僕はチャーシュー大盛りの醤油ラーメンが食べたい、とガンダムが言っている」
私とアムロが和解したとなるや、唐突に始まるパーティの話、しかも代金は全部私持ちだと? ええぃ、冗談ではない!
「言っておくが流石の私も、今の手持ちにそんなに金は――」
「持ってない、と言うと思いまして、予めあなたの隠し口座から幾何か引き出しておきましたから大丈夫ですよ」
「は、はは、ララァは賢い子だな……」
ララァの余りの手回しの良さに、私は乾いた笑いを漏らし、今後もこう言う事がありそうだと予感するのだった - 50二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 22:05:44
- 51二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:12:41
- 52二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:45:20
- 53二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:48:26
悪魔だ、、、。
- 54二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:59:09
Part7が上がってる
まとめ主=サン一日1動画とか気合入りすぎやて - 55二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 07:34:40
まぁ奥さんいるんだしあんまり危ない事するなって釘刺しとかないとね
- 56二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 08:42:53
このレスは削除されています
- 57二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 14:22:32
保守
- 58二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:00:03
ドライ「…あ!みんな!これ見てこれ!」
アムロ「ん?どうしたドライ」
ある日、ドライがパソコンでクランバトルの公式サイトを見ていた時の事だ
公営化を機に作られており、俺たちユニコーン&バイコーンやmother witchを含めた登録選手の一覧や、予定試合の組み合わせ表とそのオッズなど
運営に関わる様々な情報が記載されているお馴染みのサイトには、でかでかと驚愕な内容が記されていた
『緊急速報!あのユニコーン&バイコーンのパイロットが、次の試合でその隠された姿がとうとう明かされる!正体不明だった彼らの正体を見逃すな!!』
アムロ「な、なんだこれ!?俺たちはそんな許可出してないぞ!?運営は何をやってるんだ!?」
クラバの登録選手と言っても、全員が直接顔と名前を出しているわけではない
公表しているのは概ね自分たちを売り込むか目立ちたい連中がほとんどであり、俺たちやシイコさんみたいに素性を隠している連中も多くいる
もちろん運営側に必要最低限のアクセスをする必要はあるが、俺たちは顔と名前を明かさない選手枠として登録していた…はずだったのに
ドゥー「天パ、これどういうこと?なんで僕たちがオープンすることになってるの?」
アムロ「いや、俺に聞かれても何がなんだか…」
テム「調べてみたが、どうやら運営に口出しできるスポンサーの希望みたいだな」
非公営だったクラバを連邦、コロニー、ジオンによる公営化といっても、当然だがその計画には莫大な費用がかかる
そもそもの発端が三者の大損の埋め合わせであり、つまりは公営クラバが始まらなければ埋め合わせもクソもないので、資金提供のスポンサーが最優先事項であった
そこに名乗りを上げたのがアースノイドの資産家【M・S・バン・ダイン】である
ダインは連邦、コロニー、ジオンのどの陣営にも属さない中立派のため、公営クラバのスポンサーとしてはうってつけの人物でもあった
ドゥー「ふーん、つまりそのダインって奴のせいなんだ」
アムロ「しかし、なんでまた俺たちの正体を明かさせようなんてことを?他にも隠してるのは大勢いるだろうに」 - 59二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:01:04
ドライ「ネットで発言を漁ってみたんだけど、どうもこの人ユニコーン&バイコーンの厄介ファンみたい…『白い悪魔はねえ、なんていうか、銀河に向かって翔ぶんだよ。ほら、わかるだろ』『好きだパー子!一千万年前から愛してるー!』『ユニバイは儂が育てた(キリッ)』だって」
シュウジ「うわあ(ドン引き)」
ドゥー「ファンなのは別にいいけど、スポンサー権限で僕らの正体を無理やり明かそうっていうのは違うんじゃないかなあ」
アムロ「出資者だからって無理難題を言いやがって…」
テム「で、どうするんだ?こんな宣言が出されたってことは、シャリア中佐やセイラ君でも裏で手を回せなかったんだろうし、いっそクラバから手を引くか?」
ドライ「あ、それもダメみたい。ここに『もしもユニコーン&バイコーンが試合をボイコットした場合、責任取って自害します byダイン』って書いてある」
シュウジ「自分の命を引き換えにしてまで逃げ口を潰してる…本気だねこの人」
アムロ「本当に厄介なファンだな!?めんどくささはシャアといい勝負だ!」
ドゥー「ど、どうしよう天パ?もう明かすしかないのかな?」
アムロ「う、うーん…???」
頭を抱えるロンデニオン商会一同
だがそんな彼らに、まさしく救いとなる人物が現れた
シイコ「話は聞かせてもらったわ。その件、私がどうにかしてあげるわ」
アムロ「シイコさん!?」 - 60二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:02:31
あれから1週間後、本日のクラバは未曽有の盛り上がりをしていた
あのユニコーン&バイコーンの正体がとうとう明かされるという事態を前に、リアルもネットもお祭り騒ぎである
そんな大盛り上がりとは裏腹に、ロンデニオン商会はいつも通りの雰囲気であった
ドゥー「ん~、お客さんが来ないと看板娘の僕の立場がないなあ」
アムロ「いてもいなくても変わらないだろ」
ドゥー「言ったな天パがー!(プルルルル)はい、もしもし。こちらロンデニオン商会の看板娘でございます」
カツ「ようドゥー、どうやら年貢の納め時みたいだな」
ドゥー「なんだトンカツか。何の用?」
カツ「しらばっくれても無駄だぞ。お前とアムロさんがユニコーン&バイコーンだってことは分かってるんだからな。そして今回の試合でその正体が白日の下にさらされるんだ、残念だったな」
ドゥー「まだそんなこと言ってんの?僕たちじゃないって散々言ってるのに、しつこいトンカツだね。揚げる油控えなよ」
カツ「そんな口ほざいてられるのも今のうちだからな。ほら、そろそろ試合場に行くんだろ?早く準備しろよ」
ドゥー「へえ(ニヤリ)ところでトンカツ、君がお熱を上げているそのユニコーン&バイコーンが試合場にいるみたいだけど、ほっといていいのかな?」
カツ「はあ?何言ってんだおまえ、まだ試合場には来ていな…えっ、なんで!?」
クラバの公式ライブ動画には、試合場にユニコーンとバイコーンが登場してコメント欄が狂喜乱舞している
カツ「そ、そんなバカな!?なんでおまえが僕と電話してるんだよ!?」
ドゥー「電話してきたのはそっちじゃないか。用がないなら切るよ」 - 61二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:04:28
カツ「ちょ、ちょっと待て!?話はまだ終わってな(ガチャン)」
ドゥー「ふう、やれやれ。トンカツの勘違いにも困ったもんだよ」
アムロ「よせよドゥー。俺たちだけじゃどうにもならなかっただろ」
ドゥー「そうだね。それじゃ、ユニコーン&バイコーンのお姿を拝むとしますか」
試合が終わり、いつもと違い留まっているユニコーン&バイコーンの前に厄介ファンのダインが近づいていく
クラバを見ている誰もがわくわくしており(内1名は混乱の極み)、ついにジープラフのコックピットが開いていく。するとそこには…
???「お初にお目にかかる。私がユニコーンのパイロットだ」
そこにいたのは、パイロットスーツ姿のサングラスをかけた金髪の男だった
???「そして彼が私のマヴであるバイコーンのパイロットだ」
そこにいたのは、パイロットスーツ姿のサングラスをかけた黒髪の青年だった
ユニコーン&バイコーンの印象から、ファンの思い描いていたイメージとはかけ離れた正体を前に『ニセモノ』じゃないかと疑う者もいたが
先ほどの試合の操縦捌き、特にユニコーンの神がかった腕前を思い返せば、疑いは一瞬で晴れていった
???「私たちは賞金だけが目的で、本来は素性を明かさない選手として登録してある。だが、クラバのスポンサーである貴方の顔を立てて今この場にいる。どうか、これで勘弁してもらえないだろうか」
それを聞いたダインは、推しへの越権行為と脅迫行為をしでかしてしまった事を恥じ、頭を下げて謝罪した
ダイン「推しとファンとの守るべき境界線を破ってしまい、申し訳ない。これ以上は一切関わらないと誓う。ご尊顔を拝めただけで十分だ。謝礼金も払う」
ダインは間違いなく厄介ファンであるが、同時に真っ当なファンでもあったのだ
それから2人は無言のまま謝礼金を受け取ってジープラフに乗り込み、そのまま試合場を去っていった
だが、それでも少々だがユニコーン&バイコーンの正体が明かされたため、クラバファンたちは祝杯を挙げ(内1名は混乱の迷宮入り)、ネットでは早速2人への考察という名の妄想がぶつかりあっている - 62二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:07:11
ドゥー「かくてユニコーン&バイコーンは名も名乗らず、風のように消えていったとさ」
アムロ「これでひとまず収集がついたな」
シイコ「感謝してよねアムロ君。私のおかげよ、わ・た・し・の♪」
アムロ「ええ、ありがとうございましたシイコさん。貴方のおかげです」
ドゥー「ふん、シイタケのくせに偉そうに」
シイコ「なんだエノキ!文句あんのかてめえ!」
アムロ「はいはい、2人とも落ち着いてくれ。そろそろコムサイが帰ってくる頃だな」
ロンデニオン商会の地下に降りたアムロたちは、ちょうど帰還したコムサイの前に集まった
テム「お疲れ様、今日は本当にありがとう」
ドライ「ありがとうございました」
???「ふう、肩が凝った」
????「あ、髪染め落としたいから先にシャワーもらうよ」
ジープラフから降り立った金髪の男と黒髪の青年は、パイロットスーツを脱いだら地下にあるシャワー室に直行した
15分後、着替えて戻ってきた2人の姿は、黒髪の男と金髪の青年だった
???「これで私たちの役目は終わりだな」
アムロ「ええ、今回は本当に感謝します──────ドアンさん、ワイズマン さん」 - 63二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:08:29
シイコ「試合だけど、さすがの腕前ねククルス。アムロ君といい勝負じゃない。バーニィ君も中々やるし、何だったら2人とも本当にマヴを組んでクラバに出てみたら?」
バーニィ「よしてくれよスガイの姐さん。俺たちには向いてないさ(目逸らし)」
シイコ「ふーん(ニコニコ)」
ドアン「そうだ。このスポンサーから個人的に貰った謝礼金を(ゴソゴソ)」
アムロ「いえ、それはお譲りします。俺たちの身代わりになってもらったんですから、報酬とは別に受け取って下さい」
バーニィ「お、気前がいいな。それじゃ、遠慮なく貰うぜ」
ドゥー「ついでにパー子の二つ名もあげるよ」
バーニィ「あ、それはいらねえ」
ドゥー「なんだよ受け取れよ!いらないんだよこんな二つ名!」
ドライ「まあまあお姉ちゃん。ごめんなさいバーナードさん」
バーニィ「いやいや、よく言ったぞドライ!(頭ガシガシ)こんな出来た弟がいるんだから、もっと見習えよドゥー」
ドゥー「うるさーい!天パみたいなこと言うな!(弁慶の泣き所蹴り)」
バーニィ「ぐおうっ!?さ、さっきの試合に比べれば、こんなの軽いぜ…(目逸らし)」
アムロ「まったく、何やってるんだドゥーの奴…」
ドアン「はっはっは、子供は元気なのが一番だ」 - 64二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:10:19
~時間は1週間前まで遡る~
シイコ「話は聞かせてもらったわ。その件、私がどうにかしてあげるわ」
アムロ「シイコさん!?」
ドゥー「なんだよシイタケ。僕たちは今大変なんだから、おまえに構ってる暇ないんだよ」
シイコ「言ったなエノキ!せっかく助けてやろうってのにその態度はなんだオラァッ!」
アムロ「噛みつかないでくれドゥー。それで、シイコさん。どうにかしてくれるって、何かいい案があるんですか?」
シイコ「ええ、こういう時は逆転の発想よ。どうせなら、明かしちゃえばいいってね。そうすれば向こうさんも納得するから、大人しくなるわ」
アムロ「明かすって、それが出来ないから俺たちは」
シュウジ「…もしかして、身代わりを立てる?」
シイコ「そうよシュウジ君。代わりの人物を用意して、次の試合だけ出てもらうの。ね、簡単でしょ」
アムロ「簡単って、そんな都合のいい人がいるんですか?パイロットの腕があって、プライベート問題とかクリアできそうな人が」
シイコ「ええ、そんな都合のいい知り合いがちょうど2人いるの。その2人に身代わりを頼んでもらうわ。明日連れてくるから」
次の日、シイコさんは全身コート姿の怪しい人物を2人連れてきたので、地下に降りて詳しい話を聞くことになった
シイコ「はい、もういいわよ。それじゃあお互い自己紹介してね」
ドアン「私の名前はククルス・ドアン。元ジオン軍のMSパイロットの端くれだ」
バーニィ「俺の名前はバーナード・ワイズマン。同じく元ジオン軍のMSパイロットだった、しがない25歳さ。バーニィって呼んでくれ」 - 65二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:12:50
アムロ「えっと、初めまして。ユニコーンのパイロットのアムロ・レイです」
ドアン「ほう、君があの有名な『クラバの白い悪魔』か。実は一緒に暮らしてる子供たちが君のファンでね。すまないが、後で写真とサインをもらえないか」
アムロ「俺でよければ」
ドゥー「そして僕が天パのマヴであるバイコーンのパイロット、ドゥー・ムラサメさ(ドヤッ)」
バーニィ「ああ、おまえがあの『パー子』か!なんだ、二つ名通りの見た目と名前じゃないか。ドゥー・ムラサキって」
ドゥー「よーし、よく言ったあ!そんなにバイコーンの的になりたいならさせてあげるよ!(ローキック)」
バーニィ「おっと(ヒラリ)」
ドゥー「避けるなあ!(ドロップキック)」
バーニィ「はっはー!(回避)伊達に何年もガキんちょの相手してなかったぜ!子守りは得意中の得意なんだよ!(逃走)」
ドゥー「待てコラーッ!!」
アムロ「初対面の相手にいきなり何やってるんだよ!?」
ドアン「いや、こちらが無礼なのがいけなかったんだ。すまなかった、許してくれ」
アムロ「あ、いや、こちらこそ」
ドゥー「フガガガガガガガ!!(ガブガブ)」
バーニィ「痛ってええええええええ!?腕に噛みつくなああああああ!(ブンブン)」 - 66二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:16:12
シイコ「あらあら、エノキとはすぐ打ち解けたみたいね。さすがはバーニィ君」
アムロ「打ち解けてるんですか、あれ…?」
テム「ところで、そろそろ詳しい話をしてもらっていいかな?」
シイコ「ああ、そうですね。じゃあ私とククルスとバーニィ君の事なんだけど…」
それは、ジオン独立戦争が終わり、シイコが連邦軍を除隊してから結婚する前までの間の話
除隊した時、シイコと個人的に仲が良かったある補給部隊の隊長が、こっそりシイコが乗っていた軽キャノンを廃棄処分の体で手土産として渡していた
その隊長いわく『それをどう使おうと貴方の勝手だけど、後悔だけはしないようにね』との事
最初はもう乗る気がないから売り飛ばそうかと思ったシイコだったが、お節介な中尉殿の気持ちを汲んで、とりあえずは乗ってみることにした
特に当てはなく、なんとなく選んだ東南アジアのどこか適当な海域をなんとなく飛んでいたら、恐らくは無人島だろう島を見つけ、休憩がてら降りてみようと思った
そして、シイコ・スガイは2人と出会ったのだった
アムロ「つまり、ドアンさんとワイズマン さんはジオンの脱走兵だったんですか」
ドアン「ああ、ある子供たちを4人連れてザクでこの島まで来て、自給自足の生活をしていたんだ。時折、島の近くを通る連邦軍やジオン軍から、ザクのための燃料と武装とパーツを『多少』いただいてはいたがな」
バーニィ「それで、戦争が終わったからもう島暮らしとはおさらばだー!とは思ってたんだけど、思いのほか島での生活が定着しててな。あいつらもそれでいいって言ってたし、結局居ついちまったんだよ」
ドアン「せっかくの2機のザクも、洗濯や食料の干しに使ってばかりさ」
ドゥー「ふーん、もったいないね」
バーニィ「そしたらある日さ、1機の軽キャノンが遠くに見えて、しかもこっちに向かって来たんだぜ?そりゃびっくりするだろ?だから久しぶりにザクに乗って、迎撃姿勢に入ったんだ」
シイコ「びっくりしたのはこっちの方よ。まさか2機のザクと遭遇するなんて、思いもしなかったわ」 - 67二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:17:29
ドアン「最初は双方とも一触即発の状況だったんだが、子供たちが止めにきたんだ」
バーニィ「そうそう、まあそのおかげで戦わずには済んだんだけどな」
シイコ「だから私から素性を話して、交戦の意思はない事を伝えたわ」
バーニィ「それでこっちも素性を話して和解して、そこからスガイの姐さんとの友情が始まったってわけさ」
シイコ「よく言うわ。最後まで警戒して銃を下ろさなかったのはどこの誰だったかしら?それと、ロランちゃんたちのために女物の物資を調達してあげてるのも誰かしら?」
バーニィ「さあ、誰だろうね(目逸らし)」
アムロ「なんというか、色々とすごいですね(感心)」
ドゥー「…ねえ?天パが言うそれ?本気?(ジト目)」
アムロ「当たり前だろ、何言ってるんだ(断言)」
ドゥー「はあ…これだから天パは」
ドライ「ごめんお兄ちゃん。僕もお姉ちゃんと同じ意見…」
シュウジ「同じく」
テム「アムロ、私でもそれはないと思うぞ」
ハロ「アムロ、オカシイ!アムロ、オカシイ!」
シイコ「ほんと、アムロ君って悪魔というか、男版の小悪魔よね(溜め息)」 - 68二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:19:07
アムロ「何だよ、みんなして!?」
ドアン「続けていいか?」
バーニィ「とまあ、俺たちは半分世捨て人みたいな生活してるからな。クラバで顔を出しても、どうせその後は関わることはないし、報酬が貰えるならそれでいいさ」
シイコ「話を戻すけど、2人には一度だけユニコーン&バイコーンのパイロットのフリをしてもらうわ。スポンサーのダイン氏は厄介ファンで有名だけど、筋は通す人だから一度会って話せばたぶん大丈夫よ」
テム「となると、君たちには次の試合までにジープラフの訓練を受けてもらうことになるな」
ドゥー「でもさ、僕たちのフリなんて出来るの?マヴ戦術もそうだけど、天パの操縦技術なんて半端ないよ?あと6日しかないし」
シイコ「あ、それは平気。2人はザクで軍から強だt…ゲフンゲフン!軍の武装解除をしてた程だから、マヴ戦術も早めに構築できると思うわ。何より、ククルスの腕前はエース級よ。推測だけど、アムロ君に匹敵するレベルだと思ってるわ」
ドゥー「戦ってもないのに、なんで分かるのさ」
バーニィ「いやな、姐さんが『私とククルスとバーニィ君、誰が一番の腕前か力試ししましょう!』って言って、素手だけど何度かMSで戦ってるんだよ。あいつらも『クラバみたい!』って喜ぶし、姐さんには世話になってるから断れなくてな。俺なんか一度も姐さんに勝てなくて、毎度毎度けちょんけちょんだぜ」
ドゥー「うわ、ダサいね」
バーニィ「いやあパー子には負けるぜ(笑)」
ドゥー「ふんっ!(金的蹴り)」
バーニィ「お、男の弱点狙いとはやるじゃないかパー子…(気絶)」
ドゥー「天パ、断ろう。こいつじゃ僕の代わりは無理だ」
アムロ「(教えたのマチュだな…)」 - 69二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:20:46
シイコ「えーそうかしらー?バーニィ君ならー、ちょーっとしごいてあげればー、エノキごときの代わりくらい務まるわよー」
ドゥー「はんっ、シイタケごときに勝てない奴が僕の代わりなんて一生無理だね」
シイコ「あら、私にそんな口を聞いていいのかしら?このままだと、無様にそのか細いエノキボディを大衆の前に晒すことになるのよ」
アムロ「2人とも今はやめてくれ。ではドアンさん、ワイズマン さん。俺たちの身代わり、どうかよろしくお願い致します」
ドアン「まあ、そう堅苦しくしないでいいぞ。一番の理由はスガイの頼みだからな。なんせ、島に来たらいきなり土下座してきたほどだ」
アムロ「え?シイコさん、俺たちのために土下座までしてくれたんですか?」
シイコ「なっ!?ちょ、それは言わないでよククルス!か、勘違いしないでよねアムロ君!別にライバルがいなくなったらつまらないってだけなんだから!」
ドゥー「いきなりどうしたシイタケ。言動がおかしいたけだよ」
シイコ「うっさいエノキ!」
テム「息子たちのためにも、よろしくお願いします」
バーニィ「任せてくれ!その分、報酬に色を付けてくれよな」
こうして、ドアンさんとワイズマン さんの協力による俺たちの身代わり大作戦(命名:ドゥー)が開始された
2人にはジープラフの知識とマヴ戦術を含めたシミュレーターでの訓練を数日の間で徹底的に仕込み、次の試合までにユニコーン&バイコーンとして代わりに立ってもらうのだ
出来れば模擬戦を一度だけでも行いたかったが、そこはシイコさんが信頼している2人の腕に託すとしよう
バーニィ「なあパー子。おまえマヴの事を天パって呼んでるならさ、2人で『天パー子』を名乗ったらどうだ」
ドゥー&アムロ「却下」 - 70二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:22:20
~時間は1週間後に戻る~
ドアン「さて、報酬も受け取ったし、そろそろ帰るとするか」
アムロ「もう帰るんですか?別にもう少しゆっくりしてからでもいいんですけど」
バーニィ「1週間もこっちにいたし、あいつらもそろそろ心配してるだろうからな」
アムロ「そうですか」
テム「では、お気をつけて」
ドライ「今度は僕たちが島に会いに行くから」
シュウジ「お元気で」
ハロ「ドアン、ジャアナ!バーニィ、ジャアナ!」
バーニィ「んじゃ、またなドゥー。俺がいなくて寂しいからって、夜泣いたりするなよ」
ドゥー「うるさいのがいなくなって、清々するよ」
ドアン「では、これで失礼します」
シイコ「それじゃ、行くわよ。はい、これに着替えて」
2人は初めて来た時の怪しい全身コート姿になり、シイコさんに連れられてロンデニオン商会を去っていった
ドゥー「しかしまあ、あのシャアよりも不審者な恰好だね。あれってさ、シイタケが秘密裏にイズマ・コロニーへ潜入させてたんだよねきっと」
アムロ「言うな、俺も思ってたんだから」 - 71二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:23:42
クラバ界隈に衝撃を走らせたユニコーン&バイコーンの披露から翌日、ネットでは2人の詮索という名の妄想真っ最中である
ちなみにヒゲ仮面、セイラさん、マチュ、ニャアン、ララァさんにはややこしくならないよう、ちゃんと事前に伝えてあるからね。トンカツはどうでもいいや
さて、ロンデニオン商会の看板娘さんはニュータイプだから、こちらに向かってくる不審者の気配なんてとっくに気づいてるのさ
シャア「アムロ君!どういう事だこれは!なぜユニコーンの正体が明かされているんだ!しかもアムロ君ではないではないか!身代わりか!身代わりを用意したのか!それよりも、なぜそんな大事なことを私に話してくれなかったんだアムロ君!」
おい、バイコーンはどうでもいいのかこの不審者
アムロ「ん?なんでシャアに話さなきゃいけないんだ?」
シャア「私たちは良き隣人であり友人だろ!そんな私が一切事情を聞いていないなんて、おかしいではないか!」
アムロ「ああ、そうだったな。身代わりやった、これでいいな」
シャア「そうではなあああい!!ここは悩みに悩んだアムロ君が『親友』の私に相談して『親友』の私がアムロ君に叡智を授ける絶好の場面ではないか!」
なんだこの不審者、天パと自分が親友だなんてあつかましいにも程があるだろ
アムロ「そうですか。では一応お聞きになられてみますのですが、ご近所のしんゆーのアズナブルさんは、このワタクシめにどのような解決法を授けていただけるのでしょうか」
シャア「ふむ、なぜか距離が遠くなった気がするが、いいだろう。そもそもアムロ君の素性など隠す必要はないのだよ。堂々とユニコーンのパイロットだと名乗ればいいだけなのだよ。それで万事解決だ」
あ、天パ。はい、今セイラさんと繋いでるから
アムロ「あ、もしもし。セイラさんですか。はい、誓約を破って問題起こそうとしてる輩がいるので、今すぐそちらに差し出そうと思ってます。ですので、どうか俺のバットとボールは潰さないでいただけますか」
シャア「冗談だよアムロ君友人同士の軽いジョークだよ本気にするなんて大人げないではないかハハハ(スマホを奪い取る)」
やれやれ、ホント懲りないねシャアは。まあ、これで懲りたらシャアじゃないのかもね - 72二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:38:33
何だろうこのバッターボックスに立ってたらベンチから槍が飛んできた級の変化球はw
ドアンにバーニィか…マッケンジーさんが出てきて天パ争奪レースに正式参戦するの時間の問題じゃん! - 73二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:28:43
身代わり作戦が成功し、ドアンさんとバーニィが椎茸頭に連れられ去った数日後
休憩室でショートケーキを食べつつ、ボクはふと疑問に思った事を口にした
「でもさ、天パ、ホワイトユニコーンを操縦するドアンさんの方は兎も角、ボクの身体であるパープルユニコーンに乗るバーニィは大丈夫だったかな」
「……? どういう事だ、ドゥー」
「ボクの乗る身体はさ、強化人間に合わせた調整がされていて、加速力はギャンのハクジ装備よりも凄まじいんだよ、それでよく平気だったなって」
ボクの話を聞いて、ようやく気付いた天パがハッとした表情になる
そうである、ボクの乗る身体であるジープラフ(パープルユニコーン)は強化人間に合わせた調整により、機体の限界ギリギリの超加速を発揮する
それこそ、生身の人間が何の対策もせずフルスロットルで飛べば、数秒でGに圧し潰されてブラックアウトする代物なのだ
(ちなみに天パのホワイトユニコーンは機体の限界まで反応性能を高めており、これもとんでもないじゃじゃ馬である)
なので訓練の際にはボクは幾度となく「くれぐれもフルスロットルなんてするなよ、死ぬから」とバーニィへ忠告していた
のだが、試合の際に一回か二回フルスロットルで数秒ほど飛んでいたので、それでバーニィの身体が心配になってきた訳で
「まぁ、彼も曲りなりにも軍人だし、鍛えてるから大丈夫だろう、たぶん」
「果たしてどうだろうね……」
額に汗を浮かべた天パの言葉に、ボクは呆れ混じりに地球の方へ視線を向けて呟いたのだった
……その頃、地球のとある島にて
「あいででででで!? ロラン、もうちょっと、もうちょっと優しく!?」
「バーニィ、強化人間用に調整された機体でフルスロットルで飛んだんだろ? 全身の筋肉痛だけで済んでよかったじゃないか」
「そうよ、試合見ていたらバーニィが操縦する機体、すごい加速で飛んでたじゃない、気を失わないか見ていて心配だったわ」
「い、いやさ、騙すにはやっぱり本物らしくと思ってやってみたけど、これが思った以上にきつかった、あいでででで!!」
ベッドに寝かされたバーニィがロランと言う名の少女にマッサージを受けながら、ドアンの呆れた眼差しを受けている所であった - 74二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:40:22
ガンダムが強奪され、アレックスの開発もされなかった事でバーニィが生き残った世界線……いいですねぇ
しかしどう言う事情で地球へ降りたのが気になる次第で御座います - 75二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 00:04:44
1年戦争だとドアンは確定としてバーニィも上から数えた方が早くレベルのパイロットだよな
- 76二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 06:29:55
それじゃお笑いコンビだよw
- 77二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 09:07:41
- 78二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 09:57:46
ああ、ごめん説明が足りてなかった
1・ドアンとバーニィは同じ隊の所属で馬が合う関係(原作でネームドの子供キャラと絡みがある同士)
2・初代でのドアンのジオン軍脱走話にバーニィもいて、同じく子供殺しなんてしたくないから一緒に脱走
3・4人の子供たち「ロラン・チュアン」「タチ」「クム」「チヨ」とドアン&バーニィは逃亡の果てに例の島で生活
という流れ
もしかしたらバーニィ×ロランの可能性はあるかも
- 79二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 16:57:45
こりねーなこのシャア
- 80二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:21:42
保守
- 81二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 01:06:10
書いてるうちにスレで話が進んで内容が時代遅れに…
整合性持たせるために調整するのが大変な事に - 82二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 07:13:49
保守
- 83二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:03:25
- 84二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:10:14
好きな様に考えましょう
- 85二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 01:59:09
然り。
- 86二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 03:41:38
お言葉に甘えて保守がてら
今日の買い出し当番は親父とドライ。俺は残って店番兼修理作業。そこにやってきているのは
「ねえアムロ君、ロンデニオン商会ってさ?」
「はい? 何ですシイコさん」
「一階が玄関と応接室と工房、二階がアムロ君達の生活スペース、三階が機械や部材がある倉庫、四階は?」
「最近マチュの友人のシュウジ・イトウってのが住み込みでウチで働くようになりましてね、それ用に一部改築しました。大変でしたよ、最初は水道も電気も通って無いから全部資材やら荷物やら外階段から手上げで…」
「あら、呼んでくれればいいのに。そういう時は人手はいくらあっても困らないものよ?」
「まあ大物はほとんどありませんでしたから。上下水道と電気の増設は業者に頼みましたし冷蔵庫くらいでしたかね、大変だったのは」
「そうだったんだ。だから時々上からキラキラの気配がするのね」
言われて驚いた。流石というか母なる魔女の異名は伊達では無いという事か
「って事は、その…シュウジ君? もかなり使える訳ね?」
「他言無用ですよ? ええ、マチュもキラキラを認識できますから。マチュと互角には戦えるはずです」
「へえ、あのマチュちゃんと…。それは口封じしてくる訳ね」
不穏当な言い方をしてくるな。こういう時はロクな事が無い
「それじゃあ口封じ料ちょうだい?」
やっぱりな…
「ナニよその『やっぱりな』って思ってる顔。イケメンが台無しよ?」
「俺はイケメンではありませんよ。口封じ料と言われましても」
「まあデザート一回。もしくは…封じて?」
正直心臓が跳ねた。からかわれているのだとは分かってはいるが…シイコさんのその唇を…ポーズは!!
「…ふふ。アムロ君にそんなに顔真っ赤にしてもらえるなんてお姉さん自信ついちゃったな。私もまだまだ捨てたもんじゃないわね!」
「…………か、からかうのはよして下さい!」
「からかってなんかいないわよ。本当に口封じしてくれたら絶対に何にも言わなかったんだけどなー」
我ながらみっともない程赤面しているだろうし心臓も早鐘を打っている。こんな所を誰かに見られたら…!
「今回は君のそんな顔が見られたから封じられておくわ。絶対に他言は致しません!」
「…絶対ですよ?」
「もっと強固に封印する方法がありますよ?」
「あーもー!」
「ふふ、今日はラッキーだわ。君のそんな反応が見られるなんて」 - 87二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 03:42:47
- 88二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 10:02:48
嫉妬全開でかわいいね
- 89二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 13:17:57
- 90二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 19:15:23
- 91二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:08:51
ちょっと思いついたので
「ねぇ天パ・親父さん質問なんだけど2人って初恋って何歳ぐらいだった?」
「どうしたいきなり」
「初恋かそんな頃もあったな」
珍しく意図が読めないのかハテナマークが浮いている天パとしみじみとした親父さん
「いやさ、最近さヴァーニとカンチャナとドライとボク4人で遊びに行ったり買い出しに行ったりするじゃないかそれでこれからドライがカンチャナやヴァーニを意識したり逆にあの2人のどちらかかそれとも両方がドライを意識したりするのかなって」
「それはまぁなくはないだろうが」
「過去を考えるといい変化だとは思うが何か心配ごとでもあるのか?」
「いやさ相談された時にどうやったら姉の威厳が保てると思う?」
「なかなか難しいしい問題だな、だが相談しなかったり秘めたままと言う可能性も充分あるぞ」
親父さんはそう言ってくれるけどボク達ニュータイプや強化人間は不意に繋がってしまうこともある特にボクとドライは
「そうなったらそのまま思った事を伝えてやればいい下手に取り繕おうとしても威厳はなくなるだけだぞ」
「だから準備しておこうって話だよ天パ」
そんな返答に急に天パが大人に見えてすごい腹の立ったから久しぶりに
脛を狙って蹴ってやるが簡単に避けられたクソッ - 92二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 03:14:57
- 93二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 03:48:06
- 94二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 08:34:03
それはそれでとばっちりすぎて草だわ
- 95二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 11:27:37
どうしてマチュやニャアンに相談しなかったたかって?
聞いたさ聞いたら
https://bbs.animanch.com/arc/img/5280683/171
https://bbs.animanch.com/arc/img/5300144/35
「「シュウジ(ちゃん)」」
だってさ2人共とってもいい顔で言うから聞くに聞けなかったさ
- 96二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 14:43:49
その日は、イズマコロニーの技師達による会合で天パもその親父もシュウジも出かけた事で、
ボクとドライしかいないロンデニオン商会の静かな休憩室
テレビで流れる対して面白くない芸人のリアクション芸を流し見しつつ、ボクは疑問を漏らした
「でもさ、不思議だよね」
「なにが?お姉ちゃん」
「あの椎茸頭さ、ボクの事を最初はモヤシと呼んでるのに、時々エノキ呼ばわりになってる事だよ」
「うーん……いや、何でも無い」
ボクの疑問に対し、ドライはボクの身体をまじまじと見て何かを言おうとしたが、
口にしたら確実にボクに何かされる危険を察したのか、ドライは口にせず喉元で飲み込んだようだ
「うん、ドライ、その言葉を口にしなかっただけまだ許そう、そしてもう一つ疑問があるんだ」
「もう一つの疑問?」
「あの椎茸頭の天パに対する態度だよ、最初のクランバトルでボクに気を取られている内に頭ぶち抜かれて敗北して、ガチギレしていたじゃん」
「あの後、ここに乗り込んできて、アムロのお兄ちゃんへ暴言を言った挙句に殴ろうとしたよね、その時は僕が何とか止めたけど……」
あの時のドライの勇気は正直、ボクも感服している、既に事が起きている状況で割って入って止めに入るなんて普通は出来ない
本当、あの時はドライが殴られやしないかと見ていてヒヤヒヤ物だった……って話はそうじゃなくて
「あの後、椎茸頭は急に態度を変えて天パに擦り寄ってきているの何? 天パは椎茸頭の八連覇を止めた上に稼ぎの三割を消し飛ばした相手だよ?」
「まぁ、確かにそうだよね、普通なら深く恨む所なのに、まるでなついた子犬みたいに擦り寄ってるのは傍から見て異常だなと思うよ」
やはりドライもそう思ってたか、あの椎茸頭の態度の豹変ぶりが不思議で仕方ないのだ
「ひょっとしたらさ、漫画でよくある殴り合った後で友情を深めるタイプじゃない、お姉ちゃん」
「あのさ、今まで見た限り、あの天パと椎茸頭の間で殴り合うような事は無かったと思うよ?」
「じゃあ、何でだろう……?」
ドライの語った可能性に対し、ボクが今までの所見を返された事でドライは首を傾げて考え始めた - 97二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 14:54:50
「教えてあげましょうか、モヤシ姉弟」
「お前、何処から湧いてきたのさ、胞子でも飛ばして床から入ってきたのか」
「私のどこがキノコじゃ! 普通にドアを開けて入ったら、二人が私の事で話し合ってるから声を掛けただけよ」
何時の間にか休憩室まで入って、ボクへツッコミを入れつつ声をかけてきたのは椎茸頭ことシイコ・スガイ
ボクは何時もの様に威嚇するような眼差しを向ける一方で、ドライが礼儀正しく声をかける
「シイコお姉さん、こんにちは。今日は休業中ですけど何か用ですか?」
「いえね、アムロ君のパンケーキを食べたいなと思ってきたけど……今日はハズレだったみたいね」
「お前さ、最初の頃の天パに対する敵意を何処に捨ててきたんだよ」
何処かすっとぼけた様な様子で言う椎茸頭に対して、ボクは直球で疑問をぶつけてやる
すると椎茸頭は少し過去を振り返る様に言い始めた
「んー、あのバトルの後ね、アムロ君に負けた怒りがどうしても払拭できなくてね、オンラインで勝負を挑んだのよ」
「あー、つまりシイコお姉さんはアムロお兄ちゃんにオンラインのシュミュレーターで挑んだんですか」
「そうよ、それでその結果は……もう言い訳が出来ない位の私の惨敗、スティグマ戦術が殆ど要を為さず一分もせずに敗れたわ」
「まぁ、天パは大体の戦術を一回見ただけで直ぐに覚えて通用しなくなるからね、無理もない話だよ」
「だからこそね、私はアムロ君のその腕前とルックスにほれ込んだの、あとパンケーキの美味しさにもね」
……
「「はい?」」
何処か恥じらう乙女の様な様子の椎茸頭の言葉に、数秒程時間の後、ボク達姉弟は声をそろえて呆れた様に返した
その様子が気に入らなかったのか、シイコは若干むくれた顔をしつつボク達に返す
「な、何よ姉弟揃ってその呆れた様な顔は!そんなシンクロしないで頂戴! 実際そうなんだから仕方ないでしょ!!」
そう言ってプンスコと怒る椎茸頭は、どう見ても一児の母親とは思えない様子であった - 98二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 14:56:35
「ただいまー、ドゥー、ドライ、大人しく留守番していたか」
「ふぅ、初めての会合と言う物も、結構疲れる物だな、その代わり様々な意見交換が出来て有意義だった」
「僕は早く自分の部屋のベッドで寝て休みたい、とガンダムが言っている」
その時、ドアが開く音と共に天パとその親父とシュウジの声が響く、それに椎茸頭が即座に反応する
「あら、アムロ君待っていたのよ」
「あれ? シイコさんですか。何か用でもあったのですか?」
ボク達と一緒にいた椎茸頭を見て首を傾げる天パに対し
椎茸頭はまるで留守番していた飼い犬が帰ってきた飼い主にするような雰囲気で天パに接する
「うん、ちょっとアムロ君の作るパンケーキが食べたいと思ってね、癪だけどあのエノキ姉弟と待ってたのよ」
「あの、ですからこの店はお菓子の店じゃない……と言ってもその様子を見たら何言っても無駄ですね」
上機嫌な様子の椎茸頭を前に、天パは諦めた様にキッチンへと向かう。ボクはその後を追って天パへ話しかける
「なぁ天パ、あの椎茸頭が迷惑じゃないのか?」
「ああ、シイコさんか、別に迷惑とは考えてないけどそれが何か如何した?」
「あいつ、故あれば罵声上げて殴り掛かる奴だぞ。それに勝手に人の家に上がり込んでパンケーキ要求するとかタカリじゃないか」
キッチンで早速パンケーキを作る準備を始めた天パへ、ボクが思った事を伝える。すると天パは眉根を寄せてボクへ言う
「ドゥー、幾ら何でも人様をタカリ呼ばわりするな。そんな事言うとお前の分のパンケーキは作ってやらないぞ?」
「う、分かったよ……でもさ天パ、公営クランバトルの後、殴り込みに来た事はどう思ってるのさ?」
「まぁ、彼女の気質を理解したらああする事も分からなくもないさ、それに昨日の敵は今日の友とも言うじゃないか」
「お人よしだな天パ、そういう所があるからあのシャアにも付け込まれるんだぞ」
そう微笑みながら椎茸頭の分も加えたロンデニオン商会にいる全員の分のパンケーキを作り始めた天パに、ボクは不機嫌を隠す事なく返した - 99二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 14:58:02
やがて天パの焼くパンケーキが良い感じの厚みを持って出来上がり、ロンデニオン商会の一階を甘い香りで満たす
その匂いを間近で嗅いだボクはついお腹の虫を鳴らしてしまい、天パにそれを聞かれて穏やかな笑みを向けられる
ここは天パの脛にローキック浴びせてやりたいと思う所だが、それをしたらパンケーキ抜きにされるので我慢する
そして全員分の二枚重ねのパンケーキを乗せた皿を、天パと共に休憩室へ運び込むとその場にいた全員の視線が集まる
「本当、何時嗅いでも良い匂いだわ……ああ、早く食べたいわぁ」
「パンケーキを焼く毎にどんどんと上達しているなアムロ、それでキッチンカーをやれば儲かるのではないか?」
「あー、なんか僕も匂いを嗅いだらお腹空いてきちゃった」
「その甘い香りは数多の人間を虜にする、早く食べたい、とガンダムが言っている」
既に座卓を囲ってる面々は口々に言いながら、ボクと天パの持ってきたパンケーキをまだかと言わんばかりに待って居る
ボクも早く食べたいので早々に全員の前にパンケーキの乗った皿を並べ、天パはキッチンに戻りシロップをを取りに向かう
ボクは天パの意図を察して、誰かに取られない内に全員分のナイフとフォークを取りに向かう
「皆、急いで作ったからこれだけしかないけど、我慢して欲しい」
「良いのよ良いのよ、作ってくれただけでお姉さんは感謝しちゃうわ」
「言いたい事色々あるけど、思いがけず天パのパンケーキが食べられるならこの際は黙っておくよ」
その際、ボクの視線と椎茸頭と視線が合い、火花が少し散ったが、ボクは視線を直ぐにパンケーキに戻す事にした
ここで争っても何も得る物は無い、寧ろパンケーキが食べれないというリスクが大きいと判断したのだ
「「「「「「いただきまーす」」」」」」
全員がナイフとフォークを手に取った所で、全員手を合わせてこの恵みに感謝した後、パンケーキに手を付ける
切り分けたパンケーキを齧ってみれば、ふわふわの生地の程よい食感と言いようの無い深みのある甘味と鼻腔を満たす甘い香り
多分、この時のボクは幸せそうな表情をしている事だろう。いやもうこの時のために生きてると言っても良い
周囲を見れば、皆それぞれ反応こそ違えど、何れもパンケーキの美味しさを堪能している所であった - 100二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 14:59:58
皆がパンケーキを半分まで食べ進めた所で、複数人の誰かの気配と共にドアが開く
「おや、この匂いはパンケーキ、ふむ、丁度良い所に来たみたいですね」
「うわ、何このいい香り……お店で作られている物レベルじゃない」
休憩室に近づき来る気配に振り向き見れば、恐らく戦闘データの収集に来たヒゲオヤジとコモリんの姿
その二人の姿を見て天パが「あっ」とした表情を浮かべる
皆がパンケーキを食べているこの状況である以上、ヒゲオヤジとコモリんの分も作らないといけないと察したのだ
だが、来客はヒゲオヤジとコモリんだけではなかった
「アムローン、ドゥーっち、ドラッち、遊びに来たよーって、この甘い香りはパンケーキ!」
「えっと、失礼しますって……あ、この香りは……!」
何時もの様に元気の良いマチュの声と共に、何時もの様に何処か遠慮がちなニャアンの声が聞こえる
ボクはパンケーキを齧り堪能しつつ天パの方を見れば、その額に汗が浮き出ているのが見えた
この時、ボクは一瞬だが天パの思念を聞き取った
『なんでこんな時に限って一杯人が来るんだ! パンケーキの材料はまだあったか!?』
珍しく焦っている天パの様子に、ボクは仕方なくこっそりスマホの宅配アプリを使い、パンケーキの材料を注文する
多分、この後にもシャアとララァ夫婦も来るだろうなと予感し、多少余る位に設定した
「アムロ君、ちょっと暇だから遊びに来てやったぞ! ほぅ、パンケーキを丁度焼いているとはいいタイミングだ」
「失礼しますアムロさん、なんだかこの場所に行かないといけないと予感しまして来てしまいました」
結局、ボクが予想した通りにシャアとララァ夫婦も訪れ、天パはパンケーキ作りにてんてこ舞いになる。
そんな天パを見ていられず、ボクはため息を付きながらも、出来る事は手伝うのであった - 101二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 15:01:35
- 102二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 18:36:20
この時期のアムロなら意気消沈のシイコさんにパンケーキ食べますか
って言ってうまい事励ましたんだろうな - 103二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:54:52
アムロ「もう今日はパンケーキを作らないぞ!絶対だからな!」
シュウジ「それはフラグだとガンダムが言わなくてもわかる」
シイコ「あ、そうだアムロ君。お土産にうちの坊やと旦那の分のパンケーキも作ってほしいんだけど」
ララァ「あ、こちらもヴァーニとカンチャナの分をお願いします」
マチュ「アムロンのパンケーキ美味しいからさ、お土産にお願い♪」
シャリア「こちらもお土産の分を所望します。代金は支払うので」
アムロ「」
ドゥー「こんな唖然とした天パはじめて見たよ。で、作るの?」
アムロ「…ええい、こうなったらとことんやってやるさ!パンケーキ作りは伊達じゃない!」
ニャアン「あの、じゃあ私もいいかな(おそるおそる)」
コモリ「プライベートのおやつ用で!(シュバッ)」
セイラ「ちょうどお忍びで来たんだけどいい話を聞いたわ!私とラルとハモンとあとそれから(ry」
アムロ「」
ドゥー「ねえ天パ、材料の追加注文する?」
アムロ「…ああ」 - 104二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 02:06:00
いったいどれだけの材料が追加されたのか
- 105二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 05:16:33
すまん
パンケーキとホットケーキって何が違うんだ? - 106二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 07:10:23
材料に違いはないそうですが厚さと味付けが違うそうです
厚くて甘い味付けがホットケーキ
薄くて好きな物(塩っぱい物やシロップハチミツ)をかけて食べるのがパンケーキ
(洋画でよくベーコンが乗ってる物)
後雑学的にいえばパンケーキのパンは食パンではなく底の平たい鍋(フライパン)
などを意味するのでフライパンで作ったらパンケーキ鉄板やホットプレートで作ったらホットケーキで区別してもいいかもです
- 107二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 14:57:46
天パが作ってるのはホットケーキかな?
- 108二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:14:51
パンケーキに何かけるってドゥーとシイコのがかぶってどっちかがギリギリまで使って渡すとかありそう
- 109二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:36:01
流石にもったいないからやめろって言われるかな、ちゃんと食べるから無駄にはして無いだろうけど
- 110二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 08:06:47
- 111二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:26:26
ドゥーちゃんとシイコさんが悲しむから辞めてさし上げてもろて
- 112二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 14:15:30
「モヤシ、今回はバニラはいらないわ、ホットケーキももう一枚もあげる」
「如何した椎茸頭、頭でもぶつけておかしくなったか? それとも変な物を食べ――あっ(察した」
「うう、何事もほどほどが大事なのよね、私は涙を呑んで歯を食いしばって我慢するわ……」
「如何したんだ、ドゥーもシイコさんも、普段ならどっちの方が大きいかで言い争うのに、何があった?」
「親父、女性にはどうしても甘味を我慢しなくちゃならない時があるんだ、分かってやってくれ」
「ああ、なるほどね……(一瞬浮かんだ体重計のイメージで察したドライ)」
「んんー! やっぱりアムロんの作るお菓子は最高! 幾らでも行けちゃうわ!」
「あの、マチュ? それ以上食べて大丈夫?後で大変な事になっちゃうと思うわよ」
「マチュ、体重計の上で絶望する事になる前に食べるのはやめた方が良い、これはガンダムではなく僕自身からの忠告だ」
「大丈夫よ! 食べたのはすべてここ(胸)に幾から二人とも気にしなくても良いわよ!」
「その大丈夫って言葉がかえって不安を感じさせるんだけど……」
「僕は忠告した、僕はマチュを止める事はしない……」
「アルテイ……いえ、セイラ嬢……」
「ラル、みなまで言うな。私とて菓子を食うのは加減するわ……でもこの香りが誘惑して……」
「セイラ嬢、これ以上はいけません! この前も体重計の上で顔を青ざめさせていたのをお忘れですか!?」
「そ、それは確かにそうだけど――ってラル、その光景を見ていたのですね!!」
「しまった、これはとんだ失言!いえ、私は見ようと思って見た訳じゃなく!?ですからそのハンマーを仕舞ってください!?流石の私でも死んでしまいます!?」 - 113二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:06:29
「お姉ちゃん壊すとアムロさんに怒られるよ」
シュミレーターのレバーをガシャガシャやってるとドライに注意される
「だってムカつくんだよこのシュミレーター誰が作ったのさ‼︎」
最近ネットで話題になってるシュミレーターのデータをダウンロードして試てみたのだが一向にできない
「なになにユニコーンチャレンジ?アムロさんに挑戦するの?」
「違うあの天パのクラバの常套手段、長距離射撃にやってみようって遊びなんだけど1発も当たらないんだよ‼︎」
照準ずれてるんじゃない‼︎
「そんな事ないと思うけど」
「じゃあドライもやってみなよ」
シュミレーターをドライと交代してシュミレーターを再スタートさせる
「そこだ」
ドライが操るMSが撃ったビームライフルは大きく逸れて外れ
「あれ?」
「ほらほらもう一回行くよ」
再スタートさせると修正したのか今度はだいぶ下に逸れて外れ
「なんで」
悔しそうにするドライもなんども挑戦するが擦りもしないついにドライまでシュミレーターの方を疑い始めるとデートに行ってたマチュとニャアンとシュウジが帰って来た
「あれ2人共何やってんの」
そんな呑気な言葉にボクとドライは3人をシュミレーターに押し込んだ - 114二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 21:48:44
- 115二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 22:33:30
- 116二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 22:50:49
- 117二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 22:52:36
- 118二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 22:53:25
- 119二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 22:54:33
de「もうdeブなんて言わせない…ッッ!!」
- 120二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:07:07
時空列がおかしいのは気にしない!
買い出しからロンデニオン商会に戻ってきたら一階の受付で親父が頭を抱えていた。自称看板娘とやらはまたも健やかに寝息を立てていた…どの辺が看板娘なんだ
「どうしたんだ親父、頭を抱えて」
丸まっている看板に上着を掛けておく。そんなに寒いのかこの部屋?
「…アムロか。これを見てみろ。そうすればお前も頭を抱えるから」
何と言うか、予感ですらなくろくでもない事なのだと分かる。俺達が揃って頭を抱えるってどんな事だ?
「…賃貸契約申込書…? なんだこれ? ウチは不動産屋じゃないぞ?」
「相手の名前を見てみろ」
「…え? シイコさんが? どこを借りようって言うんだ?」
「…上らしい」
言って指差すのは二階の空き室がある方…は?
「は!?」
「そしてもう一通。こちらが本気で頭痛を感じている原因だ」
「うわ見たくないな…ってこっちも賃貸契約ってセイラさんですらなくてアルテイシア様名義で!?」
「頭を抱えるだろう?」
「うわー…何を考えてるんだセイラさん。せめてセイラさん名義にしろと…ってジオン公国公印紙文用紙とかこんな事に使うもんじゃないだろう!?」
「私も初めて見たよ封蝋に紋章が捺してある封書なんて」
「…どうするんだこれ?」
「考えたくない。正直断りたい。が、シイコさんはもう家族の様なものだから断り辛いし実質ソドン所属のパイロットでもある。更にセイラ女史は…我々が軍属として奉職しているジオン公国の公王閣下だ。断れる筈も無い」
「…どうしたもんかこれ」
「幸いというかウチは廃工場を買い取った態の元々は軍事施設だからな。そういう意味では立地も監視体制もしっかりしている。下手なシェルターを上回る防御力を持ちいざとなったら地下に逃げればいい。だがそういう問題でも無いのだよなぁ」
「…どうしようかね、これ」
「アルテイシア様から来たという事はラル大尉も把握しているのだろうか…まずは中佐殿に相談してみよう」
「そうだな、こういう時はまずは上官の判断を仰がないとな!」
そんな事を言いつつもこんな厄介事を押し付けられる灰色の亡霊に心からの哀悼の意を表したのだった - 121二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:10:43
勿論、シャリア・ブル中佐も頭を抱えた
「秘匿性の高いレーザー通信で連絡が来たと思ったら…」
一体これをどうしろというのだ。公王位即位直前の公王ご本人が軍属メカニックの家に賃貸契約書を送り付けてきた? どうすればいいというのだ!
「…ラル大尉に相談してみよう。あの方ならアルテイシア様にも直言出来るだろうし」
勿論、ランバ・ラル大尉も頭を抱えた
「秘匿性の高いレーザー通信で連絡が来たと思ったら…」
一体これをどうしろというのだ。公王位即位直前の公王ご本人が軍属メカニックの家に賃貸契約書を送り付けてきた? どうすればいいというのだ!
「…アルテイシア様! アルテイシア様はいずこに!?」
とりあえず本人に聞くのが一番早いだろう事だけは確実であった - 122二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:11:53
数日後
「「来ちゃった♪」」
「うわあああ!? シイコさんにセイラさん!? 何故俺の人生の美女ツートップが同時に!?」
「…ねえシイコさん、アムロってこんな事言う様な子でしたっけ?」
「いえ、最近というかラル大尉に薫陶されて何か性格が変わったっぽいんですよ」
「ラル…!!」
「ようこそ…じゃない! 気軽に来てくれるシイコさんはともかくどうしたんですかセイラさん!?」
そこまで大声を出して自分の口を塞ぐ。店先で話していい話題でも相手でもない!
「二人とも店の中へ! ここじゃ目立つ!」
慌てて二人を店に引っ張り込む。監視も尾行もいるが悪意は…見受けられない。軽く頭を下げてシャッターを閉めて本日は閉店!
「アムロ君ったら人を家に引きずり込んで…こんなに情熱的なお誘い嬉しいわ」
「それも二人同時になんて。さっきは美女ツートップとか言ってくれていたし。随分と変わったわねアムロ?」
からかわれている。からかわれているに決まってるんだ!
「ゴホン、えー、お二人ともどういった御用件で? ウチはしがない修理屋なんですが」
「ええ、ちゃんと修理のお願いです。私はこれを」
「これはゲームのコントローラーですか。」
「ええ、ボタンが効かないのか反応が悪いのか…そんな感じらしいです。」
「分かりました。見てみます…セイラさんは?」
「私はこれを見てもらいたくて」
「時計ですか。これは…良いものですね。是非見させて頂いて宜しいですか?」
「ええ、お願いします」
「分かりました。お二人とも時間は? ちょっと作業させて頂いて宜しいですか?」
「ええ、お願いします」
「私は泊りがけで来ましたから大丈夫です」
「泊りがけ…ホテルか何か手配してあるんですか?」
「いえ、ここで泊めて貰えればなーと」
「「は!?」」 - 123二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:14:23
「え、ちょ、どういう事ですかセイラさん!?」
「いえ、2階に空いている部屋があるって聞いたから。勿論宿泊料は払いますから」
「と言われましても…掃除もしてないしベッドも放置してあるんですが」
「ならアムロに修理してもらっている間に私が掃除させてもらいます。いいでしょう?」
いや良くないが。というかシイコさん?
「なら私も手伝いますよ。二人で掃除してベッドメイク…干したり最悪布団を買ってくれば大丈夫でしょう」
何故当然の様に乗っかるんですかシイコさん
「あら、アムロ君の事だから軽く掃除はしたり風を通したりはしているんでしょう?」
「それはしていますが…」
「どうせなら空いている二部屋両方とも掃除しましょうか。シイコさんとお話ししてみたいし」
「はい決まり! という訳で修理お願いしますねアムロ君!」
何でそんないい笑顔なんですかシイコさん…後ろで微笑んでいるセイラさんも分からない… - 124二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:16:46
口を出す事も首を突っ込む事も許されず、結局俺は黙々とコントローラーと時計を修理するしかなかった
二人で一体どんな話をしたのか…とても充実して心地良い汗をかいた! といった風情で戻ってきた。何だか仲も良くなった様でいいのか悪いのか…
「セイラさん、布団どうします? シーツは洗って乾かせば大丈夫でしょうけど」
「そうですね、ここでお世話になる事も考えて新品を2セット買ってきます」
「それなら私も付き合いますよ。一組分は私に出させてください、私も部屋を使わせてもらえれば嬉しいですから」
「では二組分買って半分ずつで」
「私は子供の分も買っておこうかな。それなら子供連れで泊まりに来る事もできるし」
「ええ、それはいいですね」
は!? と思ったが俺が口を出せる空気では無さそうだ…何と言う立場の弱い家主なのか
「セイラさんとお友達になれて良かったです。こんなに気さくで頭の回転が速い人なんて初めてですよ」
シイコさんの言う通り確かにセイラさんはそのとても気品ある美しさもさる事ながら頭もいいし気立てもいいしこちらの事も考えてはくれるんです
「シイコさんこそその包容力といざという時の機転と胆力は素晴らしいです。あの操縦技術に加えてそれだけの精神的余裕…羨ましいです」
いえセイラさん、その人はドゥーと本気でギャンギャン言い合うような人です。そのくせ奇跡のバランスと一部では賞されているその容姿に包容力が本当に凄いのはどういう事なんでしょうね?
「本当に今日は来てよかったです」
「そうですね、この前はアムロはいなかったし」
こちらの邪魔にならずこちらの集中を乱さぬ様に、だがギリギリの位置から二人して俺を見つめこちらに聞こえるような声でそんな事を言ってくる…いったんどんな拷問なんだろうかこれは? - 125二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:21:42
「やっぱり集中して作業しているアムロは…イイ…」
「ですよね。でも、戦場に出ている時のアムロ君は本当に一味も二味も違いますよ」
「そうなんですか?」
「もう何もかもが…痺れます。メカニックとして動いてる時もそうなんですけど、コクピットに赴く時の顔、みんなに指示を出す声、戦闘中に漏れる声、『そこっ!』の声で必中させる射撃…ふふっ」
ゾクゾクする様な感情が込められたシイコさんの声。
「以前仰られていたように早くセイラさんにも味わって欲しいです。彼と、ホワイトユニコーンと…あの、アムロ・レイと。共に戦場に立つあの気持ちを」
己の身を抱きしめる様なシイコさん。これ会話を止めた方がいい気がしてきたな
「…ふう。んーっ…」
そんな事を言いながら伸びを打つ
「お疲れ様アムロ君、はいお茶」
「ありがとうございますシイコさん。両方とも何とかなりそうです」
受け取った冷たいお茶を頂く。それだけなのに二人が「あれがあの…!」「確かに…!」「さっきのも…!」「アレもアレで…!」とか言っていて何なんだ
「コホン。ありがとうアムロ、勝手な事ばかり言ってごめんなさいね?」
自覚はあったのか…とは思ったが声にも表情にも出ていない筈。大丈夫だよな?
「いえ、仕事ですから。シイコさんは時間は大丈夫ですか?」
「ええ、まだ大丈夫」
「それなら一休みしますか。おやつでも持ってきますね」 - 126二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:24:04
「「それって!?」」
「まあ大したものじゃありませんが良かったら摘まんで下さい」
場を離れおやつを取りに行く。後ろから一体何が出てくるのか…! とか黄色い声が上がっている
「お待たせしました。少ししか無いですが」
「「こ、これは!?」」
「あのドゥーちゃんを一撃で落としたというきんつば…!?」
「え、セイラさん何ですかそれ!?」
「まだアムロに心を開いていなかった頃のドゥーちゃんが一発で懐いたという伝説のお菓子です! ねえアムロ、これって!?」
「あの時と同じ…では無いですね、あの時はこしあんだったけどそれは芋あんです。俺の手作りで申し訳無いですが」
「「申し訳ないだなんて!!」」
「では宜しければどうぞ」
「「はい、いただきます!!」」
二人とも大喜びで食べてくれた。これで別の方向に話が流れてくれるといいんだが
その後、シイコさんはお子さんの為に帰宅したがセイラさんは本当にあの部屋に泊まった
ドゥーにきんつばが無くなった事に散々文句を言われたが俺にはどうしようもない事なのだ
エノキ「違うよそういう事じゃないんだよこの鈍感天パァ…!!(天パの上着に包まって転がりつつ)」 - 127二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:25:34
時空列って何なのさ時系列でしょうが…貼った後に気付いた…
- 128二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:33:23
シイコのマヴがセイラになりそう(笑)
mother witchの片割れとして、兄の様に目の部分だけ仮面を被ってクラバに登場する
偽名として「セーラーマーズ」を名乗る - 129二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:26:18
- 130二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 01:13:48
- 131二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:54:44
このレスは削除されています
- 132二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:59:29
帰ってきたらいきなりドゥーに怒鳴られた
「ちょっとこれ責任取ってよ天パぁ!!」
「な、何だ!?」
「このクッソ照準絶対当たんないよこんなの! ボクもドライもマチュもシュウジもニャアンも当てられないんだよ! 何でこんな訳の分かんないもんがあるんだよ!」
俺の方こそ訳が分からない。と、ドライが説明してくる
「これは今流行ってる『ユニコーンチャレンジ』ってものでして。アムロのお兄ちゃんがクラバで良くやる長距離射撃をやってみようってものでして」
「ふむ? 俺がクランバトルでやってる射撃のデータでも真似たのか?」
「そうだと思われます。それでみんな調整が狂ってると口を揃えるほど当たらないんですよ」
「ふむ…ドゥーで当てられないのか。最も俺の傍に居て一番俺を見ているドゥーでも…」
「…!!!」
「うわ何だドゥー!?」
ドゥーが俺の上着を奪って頭をくるんでソファーに転がった。一体何なんだ
「しかし聞いている話だと俺が下手くそ呼ばわりされそうだな。一度やってみるか」
「!? いいんですか!?」
「別に只のシミュレーターのデータだ。そんなに驚く事じゃ無いだろう」
「分かりました準備します! お姉ちゃん、みんな、アムロのお兄ちゃんがあのデータ始めるよ!!」
「「「「!!?」」」」
俺が試してみたそのシミュレーターは…ドライが録画と同時にオンライン生中継していた。
「絶対にバレない様に情報は遮断しますからどうか生中継のお許しを!」
ドライの情報系の実力は知っている。ドライがそこまで言うなら俺だとバレはしないだろう。なので
「…そこ」
その一言で俺が初見で一発で当てた瞬間、回線が切断されかねない程の再生を誇ったそうだ
そのまま10発程当て続けたら回線が切れた。余りのアクセス数の多さに耐えられなかったらしい
ドゥーは喚きシュウジは落ち込みマチュは愕然としていた。そんなに驚く様な事か?
その後ソドンの関係者やその他諸々の人達から猛烈な連絡が来た。やれやれ
- 133二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 05:40:02
hosyu
- 134二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 11:18:11
何時もの事ながらおかしい事してるなこの天パ
- 135二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 16:23:44
『ユニコーンチャレンジに激変が起きた!!』
『今までは第2射で当てその後3発当てた「とんがり帽子」、第2射から2発当てた「赤い彗星」が双璧だったがそれを上回る逸材が現れた!!』
『何と生中継で第1射から当て、その後10発当て続けたあと回線落ちしたとんでもない無記名の新人が!!』
『これもうユニコーン本人としか考えられねぇと大騒ぎになったこのランキング、続報を待て!!』 - 136二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 16:42:39
そのうちアナハイムから連絡来そうで怖いな
- 137二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 17:56:30
- 138二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 00:01:47
灰色の亡霊「これは!」
蒼い巨星「紛れもなく」
母なる魔女「彼ね…!」
コ~ブラ~♪
って脳内再生されたから歌ってみた - 139二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 00:39:23
- 140二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 06:17:36
保守
- 141二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 10:06:13
俺達は公営クランバトルの新進気鋭のチーム、ライトニングブリッツ!
俺とMAVである相棒が搭乗しているMSはYMS-18ケンプファー
この機体はかつてのジオンの主力後継機コンペで高機動性と重武装による強襲性能が光った機体だったが、生存性の低さを指摘され落選した経緯を持つ
だけど開発者である俺は、諦めずケンプファーの性能を見せるべく公営クランバトルにエントリーした
装甲の薄さは専用の対ビームコーティングを施した折り畳み式大型シールドを装備すれば、何の問題もなくなる
このシールドは防御範囲の広さの割に軽量で、尚且つビームだけでなく実弾に対しても高い防御力を誇り
至近距離の90㎜ガトリング砲の斉射をガトリング砲が弾切れするまで耐えきった程の実力を持っている
このシールドと、ケンプファーの高機動性、そして各部のマウントされた武装を活かせば、あのジープラフにも負けない、と思っていた
……そう、あのユニコーン&バイコーンと対戦するまでは。
公営クランバトルが始まった初期の頃から、万が一彼らとバトルをする事になった時の為に俺達は作戦を立てていた
ホワイトユニコーンの恐ろしい所は、試合開始直後の認識外からの長距離ビームだ。あれで幾つものチームが秒殺された事か
なので、俺達は試合開始と同時にシールドで頭部を守り、相手のビームを受け凌いだらケンプファーの機動性で一気に接近し
バズーカ二丁、ショットガン二丁、遠隔操作式シュツルムファウスト二基、グフカスタムから流用したガトリング砲による飽和攻撃を加え
更にビームサーベルによる格闘戦を行い、彼らの首を取る、そんな作戦を立てていた。
無論、この作戦を机上の空論にせず、今までのユニコーン&バイコーンの戦闘データからシュミュレーターを構築し
数十回もシュミュレートを行う事で、彼らの行動パターンの予測や、その際の戦術の構築を行い
俺達はユニコーン&バイコーンに対して勝利する確率を上げる事に腐心した
そしてある日、遂に俺達の元にユニコーン&バイコーンとの対戦カードが決定したとの知らせが届いた
俺と相棒は狂喜した。遂に俺達の関わったケンプファーの性能を見せる場が来たぞと
この場でケンプファーをコンペから落としたジープラフの首を討ち、ケンプファーこそ素晴らしいMSである事を見せつける
俺と相棒は、その日に備えて更にシュミュレーターによる練習を重ねた - 142二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 10:07:48
そして迎えたユニコーン&バイコーンとのバトルの日、
既に競技場に到着し、コックピットで俺が機体の状態を見ていた所、隣のMAV機に搭乗している相棒が通信越しに愚痴を漏らす
『オッズを見たらよ、俺達が勝利した場合のオッズが156倍だとよ、運営からも舐められてるじゃねえか、クソ!』
「まぁまぁ、俺達がそのオッズをひっくり返して運営も実況も観衆の奴らの度肝を抜いてやろうぜ」
通信を通して相棒を宥めつつ、向かい側に準備しているであろうユニコーン&バイコーンの方へセンサーを向ける
ここからでは彼らの姿は遠すぎて見えないが、恐らく試合開始と同時にユニコーンが仕掛けて来る筈だ
試合開始五分前、俺と相棒は全ての準備を整え、レーザー通信で確認を取り合う
「戦術はシュミュレートの通りに……いや、不測の事態もあるから気を付けろよ、相棒」
『ああ、分かってる、試合ってのは機械の予想を上回る事もあるからな』
実況の方は、何時もの通り暑苦しい声で『さぁ今回はユニコーン&バイコーンが50連勝を飾るのでしょうか!』とか言ってる
その50連勝を打ち止めにしてやるよユニコーン&バイコーン、そして俺の開発したケンプファーこそ最高のMSと証明してやる
試合開始までのカウントダウンが始まる、俺と相棒はバックパックに折り畳んで装着していたシールドを腕にマウントする
そしてカウントがゼロになると同時に、試合開始を知らせる緑の信号弾が十文字に広がり、試合会場を照らす
「来るぞ!」
『おうよ!』
同時に、俺と相棒はほぼ同時に頭部と腕を守る様にシールドを構え、攻撃を待つ
直後、センサーからでは認識できない距離から放たれたビームが正確に俺と相棒の機体の頭部に目がけて放たれた!
だが、シールドに施された対ビームコーティングがメガ粒子を散らして防ぎ、ユニコーンの初撃を完全に防いだ
「良し、今度はこっちから攻める番だ!」
『待て、向こうから何かがこっちに目がけて飛んでくるぞ! 高速ミサイルか?いや……あれはMSだ!?』
「何だと?」
俺は驚きを隠せなかった、宇宙の向こうから紫のジープラフ、パープルバイコーンがスラスターの尾を引いて凄まじい速度で此方に向かってきていた - 143二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 10:08:53
(画像はパープルバイコーンの頭部の参考画像です)
- 144二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 10:10:09
あのパープルバイコーンの速度は異常すぎる。普通のパイロットならあんな馬鹿げた加速をしたらGで圧し潰されて一瞬で気絶する
にも拘らず、バイコーンはその素振りもなく片手にビームライフルともう片手にビームサーベルを装備して、正確に此方へ向かってくる
『くそ!なんだあんな加速は!!アイツはミサイルか何かかよ!?』
驚愕した相棒が叫びながら、バズーカの照準を接近しつつあるバイコーンに向けて数発発射する
しかし発射した直後には、まるでバズーカを撃つという事を予測したかの様に僅かに姿勢を変えて、放たれた砲弾の悉くを回避して行く
そして次の瞬間には、バイコーンは金色に輝く一対のブレードアンテナと鬼か悪魔と思わせる頭部が間近に見える距離まで接近して居た
俺は咄嗟にショットガンを手に相手を迎撃しようと動いた時には、全てが遅すぎた
『あっ……!?』
スラスターの尾を引いた紫色の影が一瞬通り過ぎたと思った時には、相棒のケンプファーの頭と右腕が溶断されていた
余りの一瞬の事過ぎて相棒は何が起きたのかもわからず、呆けた声を漏らしている
「――後ろ!?」
通り過ぎた相手の気配が此方の後ろに回ったのを感じ取り、俺は咄嗟にシールドを捨ててフルスロットルで退避行動に移る
ケンプファーに搭載された多数のスラスターがうなりを上げると同時に、加速Gで俺の身体がシートに押し付けられ、一瞬ブラックアウトしそうになる
だが、このケンプファーの開発主任である俺は、それを想定したパイロットスーツの対Gシステムを起動させる事で、何とか持ちこたえる
「な……こいつ、化け物か……!?」
そして俺はロックオンアラートに気付き、思わず悲鳴を上げそうになった。それはケンプファーの最大加速に対して余裕で追いすがって来るバイコーンの姿
バイコーンのツインアイが輝き、手にしたビームライフルの銃口を此方へ向ける
「うあっ!?」
次の瞬間、バイコーンの放ったビームによって、俺のケンプファーの頭部が吹き飛ばされた事でモニターの画像が真っ暗になり
それと同時に緊急安全装置が作動して、ケンプファーが自動的に加速を停止して減速して行く、それは俺達の完全敗北だった - 145二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 10:11:50
何処のどいつだ、パープルバイコーンはホワイトユニコーンの金魚のフンだって言い出した奴は
何処のどいつだ、パープルバイコーンに対してパー子なんて綽名をつけて大した事ない存在と思わせた奴は
モニターの表示が真っ赤になっているコックピットの中で、俺はパープルバイコーンの恐ろしさを痛感していた
「ホワイトユニコーンも大概だが……パープルバイコーンもとんだ化け物じゃないか……」
『俺達のケンプファーがまるで相手にならなかったな……』
モニターに映る『Winner! UNICORN&BICORN』の表示を見て、俺も相棒も悔しさ所か寧ろ清々しい物を感じていた
恐らく、あのジープラフは機体の限界まで加速性能をチューンしているのであろう
しかし、その加速の凄まじいGの中で相棒の攻撃を回避しきり、更に通りすがり様の一瞬で相棒を討ち取り
その挙句に、全力で逃走する俺の機体に余裕で追い縋り、トドメを刺したパイロット
アレは多分、ニュータイプとかそんな物を越えた別物としか言えなかった
『あーあ、結局奴らの50連勝に貢献しちまったかぁ』
「決めた、次戦う時は奴らを驚かしてやる。せめて奴らの片腕の一本は取れる位には機体を改良して、操縦錬度も上げる」
『おいおい、相手はユニコーン&バイコーンだぞ……って、昔から負けず嫌いなお前に言っても無駄だったな、はは』
ユニコーン&バイコーンに対して決意を固める俺に対し、相棒は一瞬止めようとしたが、
昔からテストパイロットとして長い付き合いのある相棒は俺の性分を思い出し、軽く笑いを交えつつ返したのだった
その頃、ユニコーン&バイコーン――アムロとドゥーを乗せたコムサイにて
『今回の相手、初手の攻撃を防がれたら任せると言ったが、如何だった?ドゥー』
「んー、椎茸頭とかに比べれば大した事は無かったよ。ただね、接敵した時に何となく感じ取った」
『何をだ?ドゥー』
「あのケンプファーだっけ、そのパイロットは途轍もなく負けず嫌いだって事。多分、次相手する時は油断しない方が良いよ、天パ」
『……そうだな、ドゥー。彼らに不覚を取られない様に、帰ったらシュミュレーターで特訓でもするか』
「うん、ボクも無様な姿は見せたくないからね、ガンガン特訓するぞー!」
アムロとドゥーは相手にも相手の意地があるという事を再認識し、一路イズマコロニーへの帰路へ着いたのだった - 146二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 16:31:30
アムロ訓練してないのにこれかー
- 147二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 20:37:22
この天パケンプファー乗ったら意外と褒めそう
- 148二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 01:15:26
天パ「ドゥーが俺のおまけ? あだ名がパー子?」
天パ「見る目が無い連中というのはいるものだな…あいつがそんな程度の訳が無いだろう」
天パ「あの長い戦いを潜り抜け、キラキラを制御し俺達と共に戦い抜いた歴戦の戦士、それがドゥー・ムラサメだ」
天パ「その後も弛まぬ鍛錬を重ね第一線でもクランバトルでもその名を知られた技量の持ち主だ」
天パ「俺が命を預ける相棒だ。ホワイトユニコーンのMAVだ。それを安く見積もれる眼力に呆れるばかりだ」
天パ「誰もがその名を知り仰ぎ見るパイロット、それがパープルバイコーンのドゥー・ムラサメだ」
天パ「今日までは知らなかったかも知れん。明日よりは忘れるな。猛き尊きドゥー・ムラサメの名を!」
ドライ「あの、そろそろ勘弁してあげてください、お姉ちゃんがアムロのお兄ちゃんに絶賛されている気恥ずかしさから頭隠してもだえ苦しんでいます…」
- 149二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 06:19:46
- 150二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 07:53:48
多分アムロの上着奪ったんだと思う
- 151二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 10:54:24
シャア「ついに、ついに完成したぞ!クラバに出るための専用MSがな!その全身黄金色に輝くデザインから、名付けて『ゴルトゲルプ(※百式)』だ!どうだ、かっこいいだろう!」
ヴァーニ「うん、ピカピカしてて目が眩むね!あとピカピカだねピカピカ!もうピカピカ!」
カンチャナ「………………趣味悪(ボソッ)」
シャア「ん、何か言ったかね?」
カンチャナ「いえ何も。実にパイロットの傲まn豪胆さを表した素晴らしいMSだと思います」
シャア「はっはっは、そうだろうそうだろう。これで私もクラバに出られるし、早くユニコーンと闘いたいものだな」
カンチャナ「ですがそのためにはマヴを組む相手が必要ですが、そんなお方があなたにはおられるのですか?」
シャア「どこか突き刺さる物言いな気がするが、まあいいだろう。では紹介しよう、私のマヴを。入って来たまえ」
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1・カミーユ
2・ハマーン
- 152二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 11:40:20
カミーユ「どうも、カミーユ・ビダンです」
ヴァーニ「えっ!?誰この兄ちゃん!?まさか人攫い!?」
カンチャナ「最低ですね。いくらマヴを組める相手がいないからって、誘拐してくるなんて。これは軍警に突き出して…いえ、それだとララァお姉様に迷惑がかかるわ。まずはセイラ様に連絡を」
シャア「待て待て待て待て!?なぜ2人とも私が拐かしたと決めつけるのだね!?ちゃんとスカウトしたんだが!?」
ヴァーニ「えー嘘だー」
カンチャナ「ありえません」
カミーユ「シロウズさんってメイドから信頼されてないんですね。まあ俺も同じ立場だったら100%そう思いますけど」
シャア「ここには私の味方はいないのか!?あとこんな恰好をしているが、この2人は別にメイドではないからな。そこは勘違いしないでくれ」
カミーユ「わかってますよ」
カンチャナ「それで、その方にいくら金を積んで雇ったのですか?あなたのマヴを了承したほどですから、相当な額を支払ったのでしょう」
ヴァーニ「あーあ、そんな無駄遣いしちゃって。こりゃお姉様に殺されるね」
シャア「だから違うというのに!?」
カンチャナ「冗談はさておき、初めましてカミーユ様。私はカンチャナと申します。以後、お見知りおきを」
ヴァーニ「あたいはヴァーニだよ。よろしくね、カミーユの兄ちゃん!」
カミーユ「ああ、よろしく」 - 153二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 12:41:57
シャア「…おーい、私を放って3人だけで挨拶しないでくれー」
カンチャナ「でしたら、さっさとカミーユ様の事を私たちに説明してください。さもないと、今晩の夕食はあなたの嫌いな〇〇尽くしの料理になりますよ」
シャア「わかった話すから!それだけは勘弁してくれ!私がカミーユと出会ったのは、サイド7のグリーンノア1を訪れたのがきっかけでな」
ヴァーニ「なんでそのコロニーに1人で行ったの?」
シャア「そこはかつてアムロ君が住んでいた場所でね。いわゆる聖地巡礼というヤツさ(まさかガンダムを強奪した時にアムロが近くにいたなんて、あの時は夢にも思わなかった…)」
ヴァーニ「聖地?巡礼?」
カンチャナ「変態の行動なんか気にしても無駄よ」
シャア「それで、しばらくグリーンノア1の散策をしていたんだ。そうしたら、ジュニアモビルスーツの競技大会が行われていてな。せっかくだから覗いてみたら、ちょうど決勝戦で活躍してる最中のカミーユを見たのだよ。その類い稀な操縦技術はクラバでも通用すると見抜いた私は、カミーユが優勝してからすぐにスカウトに向かったんだ」
カンチャナ「なるほど、ストーカーの思考ですね」
ヴァーニ「ドゥーが不審者不審者言ってたのがよく分かるねえ」
シャア「頼むから話の腰を折らないでくれ!しまいには泣くぞ!」
カミーユ「俺もクラバには興味あったし、シロウズさんとマヴを組むことに決めたんだ。それで、両親の許可を取るために一緒に家に来てね」
シャア「しかし、君の両親の許可を取るのは大変だったよ。フランクリン氏とヒルダ氏は、なんというか親バカの典型的な例だからな」
カミーユ「ええ。2人とも連邦軍の技術士官で忙しい身なのに、毎週必ず1日は俺のために帰ってきますから。無理しないでいいって言ってるのに『愛する息子のためならこれくらい屁でもないわ!』『むしろ私たちがカミーユに会えなくてさみしいのよー!』って、いい歳していっつもベタベタ構ってくるんだから、こっちはいい迷惑ですよ(微笑み)」
シャア「クラバはもう非公営の頃とは違うから安全だと説明しても、頑固として首を縦に振らなかったからな。正直困り果てていたのだが、カミーユの幼馴染のファ君が協力してくれたおかげで、なんとか説得できたよ」 - 154二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 14:13:22
ヴァーニ「ふーん、つまりシロウズだけじゃカミーユの兄ちゃんをスカウトできなかったんだ」
カンチャナ「情けない男」
シャア「ぐはっ!?(吐血)」
カミーユ「それでシロウズさん、俺が乗る機体は?」
シャア「あ、ああ。ゴルトゲルプを2機用意してあるが、何なら君のは別カラーにしてもいいが?」
カミーユ「そうですね…なら俺は銀色でお願いします」
シャア「ふむ、ではカミーユの機体は『アリアン』と名付けよう。色を変えたら早速シミュレーターで訓練だ」
カミーユ「はい!」
ララァ「あらあら、シャアったらあんなにハシャいじゃって。しょうがないんだから」
ヴァーニ「あ、お帰りお姉様!」
カンチャナ「クラバに出させていいんですか?」
ララァ「彼はMSに乗ってる時が一番イキイキしてるから。もちろん、アムロみたいに非公表の選手だし、問題を起こしたりしたら即出禁にするわ。それとバットとボールもね(ニッコリ)」
シャア「ラ、ララァ、お手柔らかにな…(震え声)」
数週間後、クランバトルに金銀で彩ったMSに乗る新進気鋭の選手が登場した
あのユニコーン&バイコーンに追随するかのような操縦技術を見せ、クラバファンは期待のルーキーに大盛り上がりだった
余談だが、どこぞの夫妻が仕事場でクラバの動画を夢中になって見てる様を、同僚や部下がよく目撃してるとか - 155二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 18:11:04
生い立ちだけ見るとエリートなクソボンボンに育ちそうなカミーユw
ふとガルマがチラつくが、親バカな両親を大切にしてるのは良きw
…ん?曇らなかったキャスバルはこんな感じになりそうな? - 156二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 21:18:12
- 157二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:22:35
ちょっと調べたらベルトーチカとチェーンだと圧倒的にベルトーチカの方が人気がある
というかチェーンが蛇蝎の如く嫌われてるって書かれてて驚いた
「『出会った者を成長させて進ませた』のがベルトーチカなら『出会った者を尽く破滅させた』のがチェーン」とまで書かれてたんだけどマジで…? - 158二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 03:42:13
- 159二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:05:54
でも何処かで踏む可能性が
- 160二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 16:23:29
シャア「そこはかつてアムロ君が住んでいた場所でね。いわゆる聖地巡礼というヤツさ(まさかガンダムを強奪した時にアムロが近くにいたなんて、あの時は夢にも思わなかった…)」
↑
良かったなアムロがガンダムに乗らなくて
- 161二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:48:27
テムさんとアムロが一緒に避難したからガンダムに乗らなかったのかな?
- 162二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 02:27:53
- 163二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 02:37:20
- 164二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 09:41:48
でもあなたもう干渉できないでしょ、しても困るけど
- 165二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 18:22:45
保守
- 166二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 21:22:28
「ああ、あの赤い彗星がサイド7に侵入した時か?」
「最初はガンダムを最優先に避難させるべきだと思った、あれが無ければ連邦に勝利は無いと思っていたからな」
「だが、ガンダムが置かれている場所に向かう際中、私を探している息子――アムロに会った」
「私がガンダムの安否の事を告げると、アムロから言われたよ『親父、何やってるんだよ!こんな時にまでMSが大事なのかよ!?』とな」
「私は思い直した、本来はアムロの様な若者が戦場に出ない為に強いMSを開発していた筈なのに、自分の息子すら守れないのか?と」
「気が付いた時には私はアムロと共に避難シェルターへ向かっていた。遠くで戦闘の音が聞こえる、遠目にガンダムがガンキャノンを倒しているのが見えた」
「おそらくガンダムは赤い彗星に奪取されたのだろう……これで連邦の勝利も遠のいたか、そう思うと溜息が漏れた」
「しかし、不安げに私を見つめるアムロの眼を見て『これで良かったんだ』と自分で思う事にした」
「そして結局、奪取したガンダムを使い勢いを増したジオンによって連邦は敗北を迎え、今がある。だが、私はもう後悔していない」
「今の私は掛け替えのない息子と一緒に穏やかな生活を送っている。それに血の繋がりは無いが大切な家族が出来た、とても素晴らしい事だ」
「最近は公営クランバトルで息子が乗ったMSが活躍している映像ログを見て、程々に酒を飲むのが一週間に一度の楽しみになっている」
「時々趣味でMS用デバイスを作ったりするが、それを息子に進める度に息子から『止めてくれ親父、また変な機材で作ったんだろそれ』と言われるがな」
そう言って、当時のガンダムの開発主任だったテム・レイは笑う。穏やかであり、時々騒がしいとある小さな商会での生活
それはあの時、ガンダムを優先していたら得る事の出来なかった『平和な日常』を満喫する一人の大人の笑顔だった
インタビュアー:カイ・シデン - 167二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 02:40:19
まさか、息子がガンダムに乗って「英雄」になる世界線があろうとは夢にも思うまいし、そちらの方が個人的には不幸になっているとも思うまい。
- 168二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 04:24:29
単独で最古フレームやら挙句にゼロシステムまで創りませんか?この時空のテムさん?
- 169二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 04:48:02
- 170二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 07:23:22
- 171二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 11:53:22
あなた原作で不倫してませんでした?
- 172二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 14:11:52
GQシャアのザビキルはキシリア一人でタイミング的にも正当性はあるんよな
ジオン的にシャリアとガルマは情報共有してるだろうけどガルマ自身はどこまで関わるのか気になるところ
いまだにシャアを友人だと思ってるだろうし、キシリアの件を知っても許してくれそうなんよな - 173二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 22:18:26
保守
- 174二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 05:01:27
保守
- 175二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:03:59
そろそろネタ切れかな?
このスレで終わりそうやな - 176二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 15:18:43
書き溜めてはあるんや
月末で推敲できないんや… - 177二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 18:12:45
「アムロお兄ちゃんお姉ちゃんどうしたの」
俺の背中にしがみついているドゥーを見ながらドライが聞いてきた
「わからない今朝からこうなんだ」
訳を聞いても黙ったままでむしろ力を強めてくる幸い今日は大きな仕事もク試合もないからこのままにしているが
「アムロお兄ちゃんの感性が僕ときどきわからなくなるよ」
「そうか俺的にはわかりやすい方だと思うんだがな」
こうして昼食の時間
「アムロドゥーは大丈夫なのか?」
「それがどうにもこうにもいかなくて」
店を出ていた親父にも聞かれるしばらくしたら飽きると思っていたんだがトイレ以外の時は離れずにずっと背中にしがみついている今も空腹を伝える胃を無視して俺の背中にしがみついてる
「まぁ難しい年頃だからなそっとしておいてやろう」
「助かるよ親父」
ドライ(アムロお兄ちゃんとテムさんこういう所は似てるんだよなぁ)
シュウジ(マチュとニャアンに相談すべきかな)
「本当にどうしたんだドゥー」
流石に朝から水だけというのもいけないのでドゥーにパンケーキを焼きながら聞く
「凄く夢見が悪かっただけ」
「そうか」
「聞かないの」
「聞いてほしいのか」
俺がそう言うとドゥーは静かに首を横に振った - 178二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 18:14:12
保守がわりに休憩時間に書き切れなかったので続きは夜にで書きます
- 179二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 21:39:37
明日から9月、月曜日が憂鬱な…。
- 180二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:04:27
夢を見た天パの夢……夢ってすぐわかったのは天パが今より大人っぽかったから天パが乗った可変MSが戦場に到着した瞬間に一気に戦況が変わったがそれを見て赤い大きなMSが待っていたかのように出て来て天パはそれの相手で手一杯どころか半ば一方的にやられて大きな隕石が地球に落ちて行く
いくつか場面が飛んで今度はガンダムと呼ばれていたMSに乗って戦って行く
途中女の人とイチャイチャしてた時はかなりムカついたけど
最終決戦、最初の隕石より大きな隕石を落とそうとする人達とそれを止めようとする天パ達、天パはファンネルの調整がギリギリ終わったというガンダムで
出撃天パの操るファンネルは見たことのない起動で動きながらそれを避けようとした敵機を天パのライフルが落として行くそれを止めようとした相手の多分強化人間の青いMSやヤバそうなNTが乗ってる巨大なMAを撃墜して
あの赤いMSとの戦い今度は赤いMSと一進一退の攻防を続けてパンチで赤いMSのコクピットを壊して脱出装置を捕まえる天パ勝ったと思ったら赤いMSのパイロットが隕石の半分は落ちると言い始めたそれを聞いて天パはガンダムで隕石を押し始めるそれを見たその戦場にいたMSが同じように隕石を押し始める
やめろと叫ぶ天パだけど誰もやめないそんな中でガンダムからキラキラが出てして羽のように広がりMS達を隕石から引き剥がして行くそしてキラキラが隕石を押し返していくそれは凄く優しいキラキラだった……けど天パも赤いMSのパイロットも帰ってこなかった天パは恋人に子供もいたのに帰ってくることはなかった
そしてボクは目を覚ましたそして動揺するボクに言い聞かせるあの天パはボクが知ってる天パじゃないあの天パは多分ボクの事を知らないし体(MS)を操縦する楽しさもホットケーキの焼き方も知らないだから違う天パだ何度も何度もそう言い聞かせるけどボクが知ってるアムロもあのアムロと同じ選択をするのだろうか待ってる家族がいるのに帰る場所があるのにそこでボクのココロが限界に来たそして朝起きてできる事は天パに引っ付き続けることだけだった
- 181二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:42:23
「ひとまず出来たぞ」
ドゥーの前に大きなパンケーキをおいて食べる様に促す
「いただきます」
「どうだ?」
「おいしい」
流石に甘い物をいきなり食べさせるのは怖かったので甘みが少ないパンケーキに半熟目玉焼きを2つにカリカリのベーコンを数枚にチーズソースをかけたのだがとりあえずお気に召してくれてよかった
「デザートは」
「フレンチトーストを用意してあるバニラもシナモンもかかってるからな」
俺の言葉にようやくいつもの目の輝きを取り戻すドゥー何があったかはわからないがとりあえずよかった
尻切れとんぼですいませんとりあえずコレで締めですお目汚し失礼しました
- 182二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:23:08
また新たに書いてくれる人が増えてくれて嬉しい
まだ書き溜めているのがありますので次スレ立てて頂ければ嬉しいです - 183二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 06:38:46
何時位に立てるべきかね?
- 184二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 10:40:38
他のスレで>>190が立てるみたいな目安があるからそれくらいかねえ?
- 185二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 12:01:55
- 186二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 16:25:48
- 187二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 18:00:24
立て乙
- 188二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 18:56:51
スレ立て乙です。
- 189二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 19:40:02
とりあえずうめ
- 190二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 19:47:10
うめる
- 191二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 19:52:40
うめうめ
- 192二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:02:30
埋める
- 193二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:16:12
うめ
- 194二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:18:17
埋める
- 195二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:20:06
埋める時
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うめうめ
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