- 1125/08/13(水) 20:26:35
- 2125/08/13(水) 20:27:43
【戦績】
デビュー戦 1着
プラタナス賞 6着
デイリー杯ジュニアステークス 3着
ブルーバードカップ 1着
京浜盃 1着
【所持スキル】
『大逃げ』
『直線巧者』
『先頭プライド』
『直線回復』
『マイルコーナー○』
『東京レース場○』
『全身全霊』
『根幹距離○』
『秋ウマ娘◎』
『Mission: Triumph』
『二の矢』
『粘り腰』
『前列狙い』
『ダート直線』
『勝利の機運』
『はしれば とどろき』 - 3125/08/13(水) 20:30:01
- 4125/08/13(水) 20:34:24
- 5二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 20:40:03
あげ
- 6二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 20:42:53
ksk
- 7二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 20:46:55
- 8二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 20:47:35
- 9二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 21:03:27
- 10125/08/13(水) 21:05:08
- 11125/08/13(水) 21:10:40
東京ローカルのケーブルテレビのレース番組に出ることになりました!
人前に出る事は得意とは言えないトドロキちゃん。果たして大丈夫でしょうか……?
dice1d5=2 (2)
1.蓋を開けてビックリ! めちゃめちゃ話がうまい! 是非また出てくれ!
2.終始キョドキョド……これがGⅡ勝ったウマ娘ですかい?
3.な き だ し た
4.新たな出会いが……! この方は……!
5.あれ??? なんか、このテレビ局……変?
- 12125/08/13(水) 21:45:08
テレビ出演日。舞台袖から汗がブワリ! とするトドロキちゃん。表情こそ無表情ですが、彼女のぱっちりお目目と真っ白なシッポはゆらゆらと揺れています。
それでも無情に時間は来てしまうもの。
「ハシレバトドロキさん、どうぞー!」
テレビタレントの声に反応して出て行った彼女は両手両足を同時に出しながら、なんとか用意されていた席につきました。
今回の番組では今ダートで注目のトドロキちゃんと共に、最近のレースを振り返りコメントをした後にトドロキちゃんに今後の意気込みや彼女の走りについてインタビューをする構成のようです。ベテラントレーナーはカメラマンの横で彼女のことを見守っていました。
「──では、やはりここの仕掛けが勝負を左右したと」
「はい、最終直線でのコース取りに彼女の位置が……」
「──なるほど。ハシレバトドロキさんもそう思われますか?」
「え、あ、うひゃ!?」
カチンコチンに固まるトドロキちゃんとは違い、タレントの皆さんは流石に慣れています。しばらくトドロキちゃんを場に慣らすためにそっとした後に、キチンと話を振ってきました。
対するトドロキちゃんはまさか自分に話が飛んでくるとは思っていなかったのか(テレビに出るとは事前に説明されていたのにこの体たらくではありますが)素っ頓狂な声を上げます。
彼女はしばらく「あっ」とか「ぅ」とか意味のない声を出し続け、目を目まぐるしく回し、結局は頭の上で大きくバツ印を作りました。誰に対してかは、そうです。後ろで控えていたトレーナーに対してでした。 - 13125/08/13(水) 21:46:27
数分の後。トドロキちゃんの斜め後ろには新しく突貫のパイプ椅子が用意され、トレーナーがそこに座っていました。
トレーナーが後ろについたからか、トドロキちゃんはなんとか体勢を持ち直し、質問に答えられるようになりました。
ここで驚いたのはタレントの人やディレクターの人たちです。
「ですから 3番の子が内に切り込むと ここでコースが狭まって…… 5番の子は 短距離の加速が得意なので ここに入ろうと しますけど コースの形状が 適してない ので ちょっと 場所がズレて だから すこし後ろに 位置することになっちゃって……」
「あの、すみません、トドロキさんはこのレースに出られていないんですよね?」
「? 出て、ません」
あたりは驚きの多分に混じった感嘆の声に包まれます。彼女は出された映像のすべてのレース、すべての場面での、すべてのウマ娘の意図を解説して見せたのです。
これを面白く思ったのか、ディレクターの人が指示をして予定にない質問コーナーも飛び出しました。トドロキちゃんはその度に映像をジッと見て、的確以上に答えて行きます。
こうして番組は予想を超える大盛況で幕を閉じたのでした。 - 14125/08/13(水) 21:49:46
帰り道、トドロキちゃんは緊張が体に残っていたのか、足がカクカクとしています。テレビ局の階段を下りながらトレーナーは問いかけます。
「トドロキ」
「? なん、です?」
トドロキちゃんは無邪気に首を傾げました。
トレーナーは言いました。
「お前、もう、ぜんぶ分かってるよな」
その質問が発せられた時、まるで時間が止まったようでした。トドロキちゃんの発する雰囲気が変わり、目がスッと細められました。
「──はい」
最初に出会った時とは比べるべくもないくらい淀みのない口調で彼女は続けます。
「わたしの 辿る結末も。 知能低下を防ごうと、あらゆるを試しました。 考えました。試行しました。最新の論文も咀嚼して まだ発表されてない幾つかの理論も“完成させて”考えました。だから、一つの結論を出せたんです」 - 15125/08/13(水) 21:51:21
冷たい階段でした。人の気配がない、音がよく響く階段でした。そこにあって、冷徹な少女の声はよく響きました。
「知能低下、劣化は免れない。わたしは三冠に間に合わ──」
「もういい」
話を遮ったのはトレーナーでした。
トレーナーは知っています。彼女に知能の話を打ち明けられた時から必死に調べて、人を頼って、なんとか低下を食い止めようとしてきたトレーナーは知っています。彼女の発言が正しいことに。
「お前は、三冠に進むんだよな」
「だって──」
そこでトドロキちゃんは言葉を切り、ニコっと珍しく笑いました。そして何も言わずトットッと階段を駆け降りていきました。後に残ったトレーナーは古い天井の電球を睨みつけました。
「────だって」 - 16125/08/13(水) 21:52:33
先に階段を降り切ったトドロキちゃんは口の中で小さく呟きました。
「──だって、 わたしが “強い”うちに 残したいから」
彼女を育ててくれた大井にトロフィーを。
ダート三冠整備を頑張った人たちを褒めてあげるトロフィーを。
そして、口調は荒々しいけど、本当はとっても優しい彼女のトレーナーに、“ハシレバトドロキ”のトロフィーを。
今のうちに残しておきたかったのです。
「トレーナー とっても おそい ね……ぎにゃ!?」
後から追いついてきたトレーナーにそうトドロキちゃんが揶揄うように言えば、トレーナーは無言で彼女のちいさな顔面をアイアンクローしました。
「ほざけ、ジャジャウマ娘。……おら、練習行くぞ」
「いたい…………うん」
そうして2人は一緒にトレセン学園への道に戻っていくのでした。
【かしこさ】
[1363/1400] - 17125/08/13(水) 21:57:58
- 18二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:06:56
ksk
- 19二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:16:40
- 20二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:27:50
- 21二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:57:30
- 22二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:09:19
演技
- 23二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:15:52
かそく
- 24二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:17:00
- 25二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:34:56
- 26二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:43:25
- 27二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:43:59
面白いな
- 28二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:47:37
地味にむずい時あるよな アレ
- 29125/08/13(水) 23:52:34
- 30125/08/13(水) 23:56:04
と、いうわけで進みます。
マジックカットがうまく切れないトドロキちゃんは……
dice1d3=3 (3)
1.レース 羽田盃
2.レース 羽田盃
3.やらかした! >>安価
- 31125/08/13(水) 23:57:10
- 32二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:57:57
- 33二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:59:36
- 34二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 00:13:03
- 35125/08/14(木) 00:14:10