- 1二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 16:07:44
- 2二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 16:12:59
あたし、紫雲清夏。初星学園の1年生。
バレエで膝を怪我したトラウマで踊れなくなったけど、Pっちにスカウトされてから、トラウマを克服しつつあるかな。
あたしの夢は、幼馴染のリーリヤとした、「リーリヤと一緒にステージに立つ」という約束を果たすこと。
だから、Pっちとリーリヤと一緒に、毎日レッスンを続けてる。
最初はためらいもあったけど、Pっちのおかげで、また一歩を踏み出せそう。 - 3二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 16:22:00
あたしが初星学園に入りたての頃は、トラウマのせいで、ダンスレッスンはサボってばかりだった。
でも、Pっちがあたしをプロデュースするようになってから、それは変わった。
Pっちがあたしについてここまで理解してくれているとは思わなかったな。リーリヤにすら、詳しくはトラウマの事を話してないのに。
でも、お陰であたしは、また少しずつ踊れるようになっていった。
カクサズ本心を打ち明けられて、本当のあたしを受け止めてくれる人があたしのプロデューサーで、本当によかった。
ありがとね、Pっち。 - 4二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 16:33:09
最近あたしは、Pっちの距離を徐々に詰め始めた。
この間は二人でゲーセンデートに行ったし。
ダンスゲーム、殆ど満点だったし、大分踊れるようになってきたな。
クレーンゲームではPっちが中々取れなかったぬいぐるみをあたしが一発で取ってあげたし。
「清夏さんは上手いですね」って拗ねてるPっち、可愛かったな〜
プリクラ撮った後、「可愛いですね、清夏さん」って言われた時、あたし結構照れちゃってたな。
もしかしてあたし、Pっちに恋、してるのかな? - 5二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 16:42:09
このまま進んでもいいぞ!!!このまま進んで…
- 6二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 16:49:25
「Pっち〜、新しい服買ったの♪可愛いでしょ💚」
「はい、とても可愛いです」
「〜〜〜〜っ!////」
「どうしたんですか?俺はただ清夏さんに可愛いと言っただけですが」
「そんな急に言われるとっ…あ〜もう!Pっちのバカ!」ヒューン
最近あたしとPっちは、事あるごとにイチャついてる気がする。
リーリヤ「最近の清夏ちゃん、楽しそうだよね」
清夏「そう?でも、確かにそうかも。Pっちと一緒になってから、毎日が楽しい気がする」
そりゃ楽しいに決まってる。
あたしだって誰かに恋したいお年頃だし、それが成就しそうなんだから。
「私、最近気になる人がいるんです」
成就しそうだったんだけどなあ… - 7二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 17:02:13
ある日、私は見てしまった。
Pっちとリーリヤが、二人で話している所を。
なんで、Pっちとリーリヤが?もしかして…あたしが可愛いすぎる話かな?
まさか…恋?この間の「気になる人がいる」って発言が、妙に引っかかる。
いやいや、何心配してるんだろうあたし。
Pっちが、あたし以外の人を好きになる訳ないじゃん。
まさか、Pっちとリーリヤが付き合うなんてありえないよ。
ありえない…よね? - 8二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 17:17:58
最近、Pっちと一緒になる時間が短くなった気がする。
前までは、よく二人で出かけたりしていたのに。
そういえば、お出かけが減ったのは、Pっちとリーリヤが二人で話してるのを見てからな気がする。
点と点が繋がりかけた。でも、それで見えてくる結論は、絶対に信じたくない。
そんな時、Pっちから久々にお出かけに誘われた。
「清夏さん、一緒にショッピングモールに行きませんか?」
「やった、いいよ、Pっち♪」
久々のPっちとのデートで、私は浮かれていた。でも…
「清夏さん、これ、葛城さんの誕生日プレゼントに良さそうじゃないですか?」
「…………うん、そうだね、Pっち」
Pっち、最近リーリヤの話しすぎだよ。なんで、あたしとのデートの時まで… - 9二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 17:30:22
あたしの悪い予感は、完全に当たってしまった。
リーリヤが、Pっちに告白する所を目撃してしまった。
詳しい所までは聞こえなかったけど、リーリヤの無垢な笑顔と、Pっちのあたしにも見せたことのないほどの明るい表情だけで、結果は分かりきっている。
あれは間違いなく、OKだ。
おめでとう、リーリヤ、恋が実って。
おめでとう、Pっち、好きな女の子が出来て。
でも、なんで、Pっちなんだろう…
でも、なんで、リーリヤなんだろう… - 10二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 17:46:26
あの告白って…夢…だよね…?
あれを見た日から、あたしはそう信じていた。
少しでも、気を楽にするために。
でも、三人でお出かけした時、それも通用しなくなった。
明らかに、Pっちとリーリヤの距離が近すぎる。
何なら、手を繋いでいた。あたしには分かる。あれは、付き合っている人の距離感だ。
きっと、告白した事、バレてないと思ってるんだろうなあ。
うん、私も知りたくなかったよ。なんで知っちゃったんだろうね。
リーリヤは、私のPっちを取った。だからリーリヤは…
いや、何考えてるんだろあたし。親友にそんな感情持っちゃダメだ。 - 11二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 18:11:57
どうしたら、Pっちはあたしだけを見てくれるんだろう。
そんなことばかり考えるせいで、あたしは目の前のことにも集中出来なくなっていた。
もう十分踊れるようになったダンスでも、ミスが目立つようになった。
Pっちにも心配されるようになったけど、本当の事は言ってない。
今のPっちには、本当のあたしは、カクサないといけないから。
そんな不安定な状態の中、あたしはライブを迎えた。
やっぱり、Pっちとリーリヤが付き合う前よりもパフォーマンスが落ちてる気がする。
あれ…次の振り付け、なんだったっけ……
あれ…なんか…足が…フラつく…意識が…………
最後に聞こえたのは、観客の悲鳴だった。
あたしの目の前は、真っ暗になった。 - 12二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 18:32:22
あたしは、病院に運ばれていた。
足が…曲がってはいけない方向に曲がっている…
前にも感じた事のあるこの感覚…
まさか…二度も体験することになんて…
Pっちとリーリヤは、最前列で見に来てくれた。あたしに、期待してくれていた。
でもなんで…あたしは…
ごめんね、Pっち。
ごめんね、リーリヤ。
「きっとこれも…夢…だよね?」 - 13二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 18:44:51
夢であって欲しかった。
でも、現実がそう上手くいく訳なかった。
「右膝の辺り、折れてますね」
「…………」
二度目の、悪夢だった。
「既にこの辺りに傷があったことが原因で、全治までは相当かかりそうです」
「そうですか…」
「もしくは、義足という手段もありますね。新しい足に変えてしまう、ということです」
「義足……か……」
私は、自然に頷いていた。
今の足が無くなってもいいや…だって、もう踊る気は無くなっているんだから………… - 14二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:05:39
あたしの右足は、義足に変わった。
Pっちとリーリヤは、定期的にお見舞いに来てくれた。
Pっちがあたしを見てくれるのは嬉しいけど…こんな形じゃなくてもよかったのに…
でも、その時はいつも、Pっちはリーリヤとイチャついていた。
この前は、お揃いのシルヴェスタのストラップを付けていたし。
はあ…本当に…しんどいな…
最近は、悪夢にうなされるようにもなってきた
あたし…もう限界なのかな… - 15二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:20:59
今までで一番の悪夢を見た。
バレエ時代の怪我と、アイドル時代の怪我が交互にフラッシュバックする夢だった。
あたし、本当にもう限界なのかな…
リーリヤは、実力を大きく上げていて、ファンもどんどん増えている。
あたしのPっちと一緒に。本当にお似合いだと思うよ。
まあ、こんなこと言わなくても大丈夫だろうけど、Pっち、ちゃんとリーリヤと幸せになってね。
でも、今日であたしも、やっと幸せになれるのかな。
「はあ…こんな人生…夢だったらよかったのにな…」
あたしは最後にそう言い残して、首を吊った。 - 16二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:25:23
- 17二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:28:31
清夏の次リーリヤか…運命なのか?
今回の逆のような展開になると思います - 18二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 19:42:38
お主か…一体何が主をここまで…
全員の心を荒らさないと止まらない嵐かな?