【CP閲覧注意】【クロス注意】我らが! アルテイシア陛下のために!【GR】【GQ】【エグザベ君】【ニャアン】

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:42:55

    このネタは某スレで、孔明ネタで孔明がこのヒトだったらジオン公国の経済立て直しも楽だよなって話から思いついたモノでございます。たぶんSSスレですが、他の皆様による雑談も期待しております。

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:50:07

    こっちの孔明かぁ……

  • 3二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:51:35

    覚醒したのは、即位式の完了直後であった。

    (……何があった。超能力『転生(リーンカネーション)』によって、僕は死に瀕した『ビッグ・ファイア(Big Fire)』……『バビル四世(Babel Fourth)』の身体を捨て、『バビル五世(Babel Fifth)』の身体に転生したはず……。それが何故、女の身体になっている。……超能力に欠損は無し、いや基本の超能力はそれどころか種類も増やし強さも増している。身体的にも、これはまるで鍛え上げられた軍人の物の様だ)
    「アルテイシア様、いえ陛下。いかがなさいましたか」
    「……案ずることはありません、ラル。それより後程、『過去の時代』に作った人脈、部下になってくれた者たちが参ります。一部を除きほとんどが表に出る人脈ではありませんが、仲良くしてください」
    「!? ……ははっ!」
    (……ふむ、『アルテイシア』の記憶取得および、人格融合完了。ずいぶんと未来に来たものだな。いや、世界自体が変わっている可能性もある、が。だが、いるのだろう『孔明』に『三つの護衛団』)
    (はっ)
    (十傑集は?)
    (『この世界』では、1人たりとも欠けておりませぬ)
    (そうか)

    アルテイシア・ゾム・ダイクン……否、『ビッグ・ファイア』は、その『透視(クレアボワイヤンス)』能力ではるか宇宙を眺め遣る。この宇宙は、地球圏は『病んで』いた。『彼女』は目を眇める。そして、かすかに感じる苛立ちを飲み込んだ。

  • 4二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:59:02

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  • 5二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:04:00

    策士・諸葛亮孔明は、ランバ・ラル将軍らジオン公国重鎮との顔合わせを済ませた後、アルテイシアの執務室に呼ばれた。本来中国名では、名である亮と字である孔明は同時に名乗らない物であるが、この人物は双方同時に名乗っている。

    (孔明、僕の転生がここまで遅れ、しかも異世界へ顕現したのは、『黄帝ライセ(来世)』……否、それに転生した『ヨミ(黄泉)』の仕業か?)
    (然り。ビッグ・ファイア様の『転生(リーンカネーション)』を感知した黄帝ライセが、生命を捨てた超能力行使で妨害を行った模様。なれどあ奴はそれにより、正真正銘の自滅。転生に失敗した模様)
    (……そうか。あの宿敵が、消えたか)
    (まだビッグ・ファイア様の様に、遠き未来に異世界へ転生する可能性や、並行同位体が立ちはだかる可能性もありますが)
    (そうか……)

    アルテイシアは、はるけき過去よりの宿敵を喪失した事に、思う事が無いとは言えなかった。しかし彼女はすぐに思考を切り替える。表のジオン公国、裏のBF団、双方の再建。やらなければならぬ事は、多々あるのだ。

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:29:35

    本編:
    エグザベ君たちの日常が変わるとき

    「今日の所は、特に問題なかった様ですね」
    「中佐、その仮面どうにかならないんですか」
    「どうにもなりません」
    「まあまあコモリ少尉」
    「……!! 2人とも! 『来ます』!!」
    「「!?」」

    「フン、気にするな」
    「「!!」貴様は!」
    (!? 『読む』ことができない!?)
    「騒ぐな。わしはビッグ……否、アルテイシア陛下直属の諜報部隊『十傑集』所属、衝撃のアルベルト。こちらは呼炎灼(コ・エンシャク)だ。……来い。アルテイシア陛下がお呼びだ。そのギャンとか言うMSは、C級エージェント共が警護しておく故、気にするでない」
    「こ、このマスクのやつら、何処から!?」
    「……はぁ。コモリ少尉、ヒゲマン仮面殿。嘘は無いと思います。いえ、彼の実力だったら、こちらを始末しようとすれば」
    「エグザベ君の言う通りでしょうね。……どちらからお伺いすれば?」
    「公王庁舎の通用口から入れ。わしが案内する」
    「「「……」」」

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:56:36

    エグザベ君たち、昇進する

    「眩惑のセルバンテス、お傍に。コールドスリープより、目覚めましてございます。そして……」
    「衝撃のアルベルトが娘。十傑集見習いサニー・ザ・マジシャン、お傍に。コールドスリープより、目覚めましてございます」
    「よく来た。頼りにしている」
    「「ははっ!」
    「……来た様だ」

    「よく来ましたね、ヒゲマ……いえ、ここではシャリア・ブル『大佐』で構わないでしょう。そしてエグザベ・オリベ『中尉』、コモリ・ハーコート『中尉』」
    「「「!?」」」
    「……」
    「お呼びにより、参上いたしました、アルテイシア陛下」
    「「……」」
    「……全員に直答を許可いたします」
    「「「ありがとうございます、陛下」」」
    「これより貴官らを、1階級昇進させます。シャリア・ブル大佐はともあれ、残り2名、特にエグザベ・オリベ中尉は少尉のままでは能力に比して階級が低すぎ、使うに使えませんから。シャリア大佐も、これまでの中佐の階級では中途半端で、充てられる任務が制限されます。そして表に残らぬ働きではありますが、功績も貯まっていますから」

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:48:22

    この陛下、(一部だが)ぶっちゃけたよ……

    「ご無礼な質問を、よろしいでしょうか」
    「なんなりと、どうぞ大佐」
    「アルテイシア陛下は、『アルテイシア陛下』でございますか」
    「ある意味では違いますね。大佐は、前世の記憶と言う物を肯定いたしますか? いえ、この質問は無意味ですね。事実、わたくしがその証明なのですから」
    「「「!!」」」
    「わたくしは即位式直後に、前世の記憶とその能力を受け継ぎ、それがアルテイシア・ソム・ダイクンの能力に加算、一部は乗算され、今のわたくしになっています。十傑集などの者達は、コールドスリープ措置などにより、遠き過去より現在まで眠りについていた、過去のわたしの部下たちです。わたしの覚醒を知り、駆け付けて来てくれたのです」

    「ご安心なさい。わたくしは、アルテイシア・ソム・ダイクンの要素も多分に受け継いでおります。大佐と交わした約定は、覚えておりますし、守る心づもりでおりますよ」
    「安堵、いたしました。他者の心が見えないというのは、難しきこと、ですな。失礼な事とは思っておりましたが、現実問題として、わたしがどれだけソレに頼っていたか分からせられるという物です」
    「なれど……。孔明、当初シャリア・ブル大佐の目算ではわたしが公王位を引退もしくは実権を議会に移譲し、権力から離れられるまで10年という目算でしたが?」
    「……足りませぬ、な」
    「「「!!」」」
    「短い。短すぎる。それは全てが最善の道筋を通った場合の見積もり。だが陛下はジオン公国のみならず、地球圏の安定を求めておられます(そうしなければ、安心して裏に専念できないからでもありますがね)。ですがそれを最短で達成してしまっては、民衆というものは愚かなものです。個々の人間ならばともかく、集団としてはね。アルテイシア陛下の治世に甘え、その勇退、引退など合意せぬでありましょうよ。それを教育し、議会に任せられる様になるのに10年ではとても」
    「そういう事です。シャリア・ブル大佐。貴官との約定、果たせるまでにいましばし時間はかかるやも知れません。納得していただけますでしょうか?」
    「……委細承知いたしました」

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 03:08:08

    配置換え1

    「ソドン使えて、よかったですね。それとその仮面、似合いません」
    「そうですね、コモリ少尉。そして仮面は似合っています。そう言ってください」
    「あんたら、大佐と中尉に相応しい言動しろ」
    「「申し訳ないですラシット艦長」」

    「エグザベ中尉、操縦系のC3-8ユニット、ダイヤルをコンマ2上げてください」
    「こうかい、整備班長?」
    「そうです。3、2、1、はい終了」
    「いつもありがとう整備班長」
    「いえいえ、こっちも仕事ですから」
    「……エグザベ中尉。ドリンクチューブでもどうだね」
    「ああ、たしか『素晴らしきヒィッツカラルド』さん。ありがとうございます」
    「構わないとも」

    「少し、話をしておこうと思ってね。たぶん間違いなく、わたしの事を君は嫌う類の人物だと思うからね」
    「そんなことは、いえ。……嘘は良く無いですね。たしかに貴方に、嫌な、とまでは言いませんが、何か違う物を感じています。ですがそんなはっきりしない物で、他人を決めつけるのは」
    「あたっているとも」
    「え」
    「君は理屈や論拠がはっきりしていないのに、それに基づいて動く事はあまり善しとはしていないようだね。特に、感覚的なものや勘に流されるのは、緊急事態でそれ以外に判断基準が無くもない場合は、避けるタイプだ」
    「……はい」
    「だがこの場合、君の勘はあたっている。わたしはいわゆる暗部の人間であることは理解できているだろう? 中でも、わたしは必要以上に○しを嗜む人間だ。敵であらば、弱気を嘲笑いその4を楽しむ人間だ。それ故に、誇り高い他の十傑集からは嫌われているとまでは言わないが、疎まれている。もっとも『眩惑のセルバンテス』からは、嫌われているどころか嫌悪され軽視されている世界もある、との警告と忠告を受けたが」

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 05:49:39

    配置換え2

    「わたしも他の十傑集と諍いを起こしたくは無いのでね。可能であれば抑制しようとしていた時期もある」
    「……」
    「だがどうしても、嗜虐趣味が抜けん。原因であろう過去の経験など、腐るほどあって話すほどの事でも無いし、単純に話したくないという事情もある」
    「貴方は……」
    「ただ、わたしが殺すのは、わたしが嘲笑し、蔑むのは、敵だけだ。任務遂行上、戦いの矢面に立つ君には、誤解を生まない様に話して置いた方がいいと感じてね」
    「わかりました。信じます」
    「……ほう?」
    「ただまあ……。敵であっても、殺しちゃいけない相手もありますからね。敵対度合と言いますか」
    「う、む。その辺は、まあ理解するとも。だがまあ、大筋で君が理解してくれたなら、まあうん」

    「行ったか。難儀な人だなあ。しかしまあ……。今後の主任務は地球で、なんだよな。これまでアルテイシア陛下の事を影ながらお御守りする仕事だったけど、それは十傑集配下のエージェント達がメインで、コロニー内でなら僕らよりも個人で超人的な能力者である彼らが適任だからなあ。ギャン持ち出しても、コロニー内でドンパチに向かない場合もなあ」
    「地球で何やるんですかね?」
    「あ、整備班長。それについては、僕らは元々反アルテイシア陛下派から陛下を影ながら御守りする部署に居たんだけど、今度は目的が変わって、反アルテイシア陛下派を探す探針の役割になるんだとさ。で、あの人は対人枠と対超人枠、って話」
    「もう1人、対超人枠は居ますが」
    「やあ、サニーさん」
    「正直、荷が重いですね。ヒィッツカラルド殿を、いざという時に掣肘しなければならないのは」
    「無理に掣肘しなくてもいいかと」
    「え?」
    「下手に暴走する様な人なら、僕に言いにきませんよ。少なくとも、任務自体はしっかりやるだろう人であろう事は、理解しましたね。他の十傑集の皆さんとも、諍いを起こしたくないとも」
    「……仮にも近くにいたわたしたちよりも、『見えて』らっしゃるんですね。ああ、いえ嫌味では無く、本心から感嘆を」

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 08:59:05

    お出迎え

    「ヒゲマン! コモリンも! あ、あとロッカーマンか。あれ? 誰その娘」
    「お久しぶりです皆さん」
    「マチュ君、ちょっと事情が変わりましてね。あとこちらは特殊部隊員だと思ってくだされば。サニー・ザ・マジシャンというコードネームを持っています」
    「お初にお目にかかります」
    「マチュ、色々と事情がヤバくなってるの。申し訳ないけれど、良くてこの周辺からの引っ越し、可能ならば今後しばらくはソドンで行動を共にしてもらいたいわ」
    「うん、そういう事なんだ。マチュ君、ニャアン、済まない。……ああ、そのドックタグ、持ってくれてるんだ」
    「いざという時にはお金にしろと言ったのは、貴方でしょう。だから持ち歩いてるだけです」
    「なるほど、そうか」
    「……?」
    (((……)))

    「マチュ君、お昼ご飯に誘ってもらい、ありがとうございます」
    「あら、美味しそうね」
    「いいよヒゲマン、コモリン。それにサニーちゃんだっけ。慣れて来たのにちょっと残念だけど、最低でも引っ越さないといけないんでしょ。食材使い切らないと勿体ないし。あれ?」
    「……えっと、少尉は」
    「ロッカーマンは来てないの?」
    「ああ、エグザベ『中尉』でしたら、わたしの同僚である、素晴らしきヒィッツカラルドと共に周辺警戒に出ています」
    「!? 中、尉?」
    「あー、仕事か。だ、だったら仕方ないかー」
    「……マチュさん、いえアマテ・ユズリハさん。ロッカーに押し込まれたとは言え、サイド6軍警より救ってもらったのでしょう? 更には彼よりジークアクスを盗難して彼の経歴に傷をつけた事もまだ詫びていらっしゃらない様子。それなのにロッカーマン呼ばわりは、あまりに失礼かと存じますが?」
    「!?」

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 12:44:50

    叱咤1

    「あんた、喧嘩売ってる?」
    「アマテさんがそう感じるのであれば、そうではありませんか?」
    「あん、た……え(な、何この得体の知れない感覚!)」
    「!(何、この威圧感。嫌な臭いはしない。嫌ってるとか憎んでるとかじゃない。目についた羽虫を何の気なしに潰す感覚!?)」

    「ふう。マチュ君……。サニー君は特殊部隊と言ったでしょう? 練達の軍人であるわたしやコモリ中尉含め、彼女は単身でこの場の4人を全員瞬殺できる超人的個人戦闘力の持ち主ですよ」
    「「!?」」
    「まあだからと言って、負けを認めろとか謝罪をしろとか、逃げ出せとかも言いません。まあただ、後悔はしないように、とは言いますが。そして、『戦い方』を考えろ、とも言いますがね。今、貴方は厳しい指摘に対し、罵倒に近い言葉で戦いを挑みかけました。ビームとビットとIフィールドを兼ね備えた相手に、ビームライフル単独装備のMSで攻めた様なものです。マシンガンを選びなさい。さなくば実体弾バズーカを選びなさい。Iフィールド内部に入り込めるビット装備の機体を選びなさい。……そういう事です。『相手を見て』『戦闘方法を変えろ』です。貴女の師匠としての、教えの1つだと思ってください。わたしは今でも貴女の師匠であると、自認していますから」

    「あと言いたいのはですね。ニャアンさんでしたね。貴女、エグザベ中尉の元部下で彼がジオンに勧誘した事もあり彼が気に掛けている人。彼が妹の様に感じているであろう人。彼の掛けた好意的な言葉に対し、辛辣な口調、棘のある内容で返していらっしゃいましたね。彼が怒らないから、彼が気を悪くしないから、貴女は自分でご理解されているかは不明です。が、彼の優しさに甘えていますね」
    「!!」
    「……ですが貴女が少々困惑なさった事で気付いているかも知れませんが。此度は彼の『怒らなさ』『怒らなかった態度』が微妙に変化していたのでは? 彼は貴女に、自身が中尉に昇進した事も教えませんでした。何故って? 必要が無いからですよ。貴女は今、『彼の元部下』であって『現部下』ではないのです。アマテさんに対し、シャリア・ブル大佐がいつまでも『師匠』であるのとは対比的にね」
    「あ……」

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 12:51:28

    叱咤2


    「そして心理的にも、彼が貴女を気に掛ける必要性も薄れて来ています。確かに今もなお、彼は貴女を『自分がジオンに勧誘した結果、かえって不幸にした』と感じているでしょう。ですが貴女にはもうアマテさん……マチュさんという拠り所がある。生活の面倒も、シャリア・ブル大佐とコモリ中尉が手を回してくれています。彼は貴女を妹の様に感じてはいるのでしょう。ですがこの調子ではそのうち。『数十年連絡を取らなかった、ツンケンしてはいたが『かつて』大事だった妹』と似たような心境になってしまう日も、いつか来てしまう。貴女がソレでよろしいのなら、わたしは別に構いませんけれど」
    「!! それ、は」
    「ちょ、サニーさん!」
    「……アマテさん。大事な事ですよ、これは。理解してはいるんでしょう? 彼女の境遇から、同情される余地は多々あります。多々どころでは無く、同情の余地だらけです。ですが今『自覚』させなければ、おそらく多大なる『後悔』をいたしますよ。……『わたしの様に』ね」
    「「!!」あんた、まさか」
    「「……」」

    「あともう1つ」
    「まだあるの!?」
    「貴女たちは、とりあえずのんきに暮らしていた様ですが。そのままでシュウジ・イトウにたどり着けると?」
    「! なんでソレをs」
    「どうでもよろしい。わたしは超人的な能力があると大佐が言っていたでしょう。その能力の中には、特殊な条件下という制限はあるものの、未来を垣間見る物もあります。マチュさんに会ったとき、幾つかのビジョンを得ました。必ず会えるとガンダムが言っていたらしいですが。でも、すぐにでも会える未来。大人同士になって再会する未来。年老いて、もはや先が無くなってから再会する未来。お互いに骨壺に入り、あくまで『形だけ』再会できる未来。未来は不確定ですからね。本当に色々なパターンが見えましたよ」
    「!!」
    「……」
    「何故、まだ間に合ううちに、努力しないのです? 方向性が分からないなら、とりあえずNT能力に限界まで磨きを掛ける方向性で、とか?」

    「何にせよ、後悔する様な選択だけはしないよう。『わたしの様に』……」

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 13:25:47

    のろけ?

    「……あんたの、後悔って?」
    「好きな人が、いるんですよ~」
    「「え゛」」
    「草間大作君って言うんですけどね~。ちょっと年下ですけど、本当に可愛いんです。ま、精神で繋がってるお父様は、わたしが大作君に恋慕の情を抱いた事を知ったとき、お泣きになられましたけどね~」
    「「は、はぁ」」
    「あと、ほんとに頑丈なんです! わたしがどんな攻撃しても、どうにかこうにか切り抜けるんですよ~。どんな死の淵に追いやっても、五体満足なんです~。頑丈なんです~」
    「「え、ちょ」まさか、あんたの敵だったとか」
    「ああ、お話ししてませんでしたね。敵どころか、わたしの所属組織って、彼が年端もいかない1ケタ台の子供の頃に、彼の目の前で彼のお父さんを惨殺した、もう宿敵、怨敵、敵の中の敵ですよ?」
    「「え゛」」
    「しかも彼にはお母さんも既にいませんでしたし。彼を天涯孤独に追いやったのは、間違いなく我々ですね」

    「それでも。叶わぬ恋だと思っていても。もっと早く想いを告げるべきでした。我々の長、ビッグ・ファイアがお隠れになられて。万が一のはるけき未来での転生復活に願いを託し。わたしたちはコールドスリープに入りました。そしてその直前。最後に会ったときに。わたしは想いを告げると同時に、全身全霊をもってして転生の秘術を彼に」
    「「……」」
    「ええ、わたしの勝手な行いです。彼を慕う余りの。彼の想いを完全に無視した。彼はあの時代に最期まで生き。そして満足して大往生を遂げたでしょう。ですがわたしは彼に『その後』を無理矢理に。彼から勝手に『満足な最期』を奪い。転生の秘術は、わたしと運命的に繋がりを持たせる。1回限りではありますが。それ故、彼がこの世界、この時代に、輪廻転生している可能性はおそらくかなりの確率であるはず」
    「「……」」
    「彼はわたしを許さないでしょうね。憎悪、いえそんな激しい、かつ浅いものでは無いかも。ひたすら冷たく、ひしひしと静かに深く深く、わたしを憎んでいるかも。彼の精神は既に大人であるはず。一度人生を潜り抜けて来た。そんな人が、こんな小娘の一方的な想いで」
    「「……」」
    「それでも。会いたい。それだけ。貴女たちは、『わたしの様な』『後悔はしないで』ください。わたしはもう見たくない。わたしの愚かさを、他人が再現するのを」

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 13:54:32

    スレ主です。サニーちゃんとヒィッツカラルド捏造魔改造盛り過ぎ案件w

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 16:17:37

    その頃の陛下

    (なるほど、僕の能力が桁外れに上がった理由は、今主体になっている異世界から流入した『僕』と、この世界の『僕』が融合しこのNT能力の高いアルテイシア・ソム・ダイクンへと転生したためか)
    「アルテイシア陛下?」
    「ラル、いかがしましたか」
    「マ・クベ中将と相談いたしたのでございますが、即位前からご検討なさっておられた軍縮を無理に進めると……」
    「即位して国の内情を精査し直した結果、その件はわたくしも理解しております。国の『裏』および『諜報』や『非合法活動』を一手に引き受けている存在ではありますが、孔明に意見を求めなさい。有益な助言をしてくれるでしょう。ただ、お気を付けなさい。かの者は、冷静なのは良いのですが、まれに冷血、冷徹が過ぎて、目的を達するためには味方の犠牲それも、下手をすると貴方クラスの重鎮であっても、目的達成できるならば切り捨てる危険があります」
    「! はっ!」
    「どうにか、上手くパワーバランスを取りなさい。こちらからも孔明には釘を刺しておきます。その辺を気を付けるならば、この上ない有能な味方であり、これ以上なく信用も信頼もできる、わたくしの片腕です」
    「はっ! ご下命、いかにしても!」

    (と、言う事だ孔明。『バビルの塔』のメインコンピューター、その人格インターフェースアバターであるお前の思考に、普通の人間はなかなか付いて行けぬ。それと、人材をもう少し大事にせよ。一見して、多少無駄に見えても、な)
    (はっ。委細承知にございます)
    (まあお前は、二度同じ失敗はせぬが、稀に大きな失敗をする事もある故な。その原因は、やはりお前と人間の思考の差異にある。とりあえず表のラル、マ、裏の十傑集やそれに準ずるエージェントや技術者たち。その辺は、切り捨てるな)
    (ははっ。肝はありませんが、肝に銘じて……)

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 18:45:03

    潮風に乗って

    『ヒィッツカラルドさん。ギャンの肩に乗っての移動、やっぱり危ないですよ』
    「問題無いとも。君は我々がコールドスリープでかなりの年代を超えて来た事は、知っているね?」
    『はぁ』
    「それ以前の時代に、表ざたにはなっていなかったが、我々BF団と国際警察機構との双方で、巨大ロボットが運用されていたのだがね。一部には今のMSを問題にしないほどの機動性で動く代物すらあったのだ。その背中に乗って移動したりとか、良くあったからね。我々エージェント、それもその最高峰に位置する十傑集を舐めてもらっては困るというものだよ?」
    『そんなに昔に、巨大ロボットが』
    「科学技術という物はだね。一見進歩を続けている様で、裏でこっそりと大幅に衰退する事も多々あるのだね。なれど一部MSに、当時の我々が運用していたロボットの技術が、若干退化したか、あるいは大量生産向けにデチューンした形で搭載されているのを見ると、懐かしくなるな」
    『そんな物ですか』

    『!?(NT音) ヒィッツカラルドさん!』
    「む、さすがNT能力者だね。索敵に関しては、仮にも十傑集であるわたしを若干ながら上回る、か。ところで物は相談なのだが」
    『え』
    「少し運動不足なのでね。任せてくれないかね」
    『……さすがに全部は。僕は2時方向からの敵を受け持ちますから』
    「わかった。残りは任せてくれたまえ。情報を持っていそうな捕虜は、ちゃんと手足の7~8本程度で捕縛するとも」
    『はぁ……。けれどウチの隊、反アルテイシア陛下派の探針って役目は、果たせそうですね』

    『なんでフィンガースナップ(指パッチン)で、ドム、陸戦タイプゲルググの群れが……』
    「終わったぞ、エグザベ中尉。とりあえず捕虜は取った」
    『ありがとうございます』

    「中尉、機体引き渡しご苦労様です」
    「ああ、整備よろしくお願いするよ。整備班のおかげで僕らは戦えてるからね。また今度、差し入れするよ」
    「ありがとうございます!」
    「中尉さん!!」
    「わぁ!? なんだマチュ君か。どうしたんだい? ……もしや、ニャアンに何か?」
    「……ニャアンは、良く考えた。そして、ある程度の自分なりの結論出したよ。中尉さん、自室あるよね? 晩御飯食べないで、自室で待ってて」
    「??? りょ、了解だ」

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 19:39:51

    エグザベ君、(ある意味)追い詰められる

    ピンポン!(インターホン呼び出し音)

    「はい」
    『しょ、じゃない中尉。開けていただけますか』
    「ニャアンか。いらっしゃい」

    「あれ、それは」
    「厨房と材料借りて、作ってきました。カオマンガイです」
    「え」
    「……中尉。これ、食べていただきたく」
    「え」

    「いや、以前たしか『手料理なんて彼女みたいじゃないか』って。『好きな人にしか作りません』って」
    「だからそういう事です」
    「!」
    「サニーさんから、お説教されました。それで、自分では深く考えてなかったって、気が付きました」
    「……」
    「必死に考えました……。そして自分はシュウちゃんの事好きだったんじゃないのかって自問して。でも、シュウちゃんの隣にマチュが居るのは胸が暖かくなるけど」
    「……うん」
    「中尉の隣にコモリ中尉が居るの想像したら、胸が、胸の奥が、冷たく……。痛く……」
    「……そ、っか」
    「今回のこれは、いしひょうめい、ってやつです。意味はあんまりわかりませんけど、たぶんそんな感じで。ですから、お返事はまだいいんです。だけど、せっかく作って来たから、た、食べて、ほしく、て」

    「美味しい。すごく、美味しいよ」
    「……ありがとうございます」
    「本当に、本当に美味しい」

    (美味かった、なあ。本当に、美味かった。……というか、コモリ中尉は8割6分5厘シャリア・ブル大佐狙いだって、ちゃんと教えておこうとしたけど、食べ終わったら真っ赤な顔で皿持って逃げる様に。……いや、ちゃんと教えて安心させてあげな、え、僕は何でニャアンを安心させたがってるんだ。いやだって、不安に思ってるなら。だけど今不安を解消しても、ちゃんと返事したときに。いや、断るのか? 受け入れるのか? 決めてないだろう。って言うか、僕はあの娘をどう思ってる? 妹? 元部下? それとも……)

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 20:43:49

    素晴らしいぞヒィッツカラルド

    「きらめーく 夜空にひーとつー 平和ーの誓いーを さーけぶー 正ー義の剣を 抜ーくぞー 力ーを 合わせーてー♪」

    「??? こんな夜にソドンの甲板に出て、エグザベ中尉は何を」
    「ヒィッツカラルド殿」
    「サニー嬢か」
    「中尉には悩む時間が必要なのです。放置しておかれなさいまし」
    「なるほどな?」
    「それよりヒゲマン仮面殿のNT能力の探知範囲外、0時方向から敵意が寄って来ます。本来ならエグザベ中尉の出撃案件ですが、あの方はじっくり悩ませてあげる必要が」
    「思い切り働かせ、気分転換を図らせるべきではないか?」
    「あの方のエグザベ君っぷりからして、それをすると悩みを悩みのモトごと意識からブッ飛ばしてしまい、数日後に思い出して慌てる危険が」
    「ふむ」
    「何をやっておいでです。せっかく貴殿にとってもチャンスなのですから。貴殿は嗜虐趣味を持つ嫌われ者ですが、それでも『味方には篤い』『悩める若者には優しい』などイメチェンを図る良い機会なのですから。どうせこの雰囲気からして、来るのは正真正銘の敵でしかも下っ端オンリー。思い切り虐殺してフラストレーションを吹き払う意味でも、チャンスなのです」
    「なるほど。君がわたしに気を使ってくれるとはね」
    「ぐだぐだ言ってないで、赴かれたらいかがです。せっかくNT能力探知範囲がもっとも広いコモリ中尉をヒゲマン仮面殿の仮面の中身の透視/念写ドアップ写真でとりあえず黙っているよう買収したのに、遅れてヒゲマン仮面殿の探知範囲に入ったら水の泡です」
    「わかったわかった」

    『ち、岩礁にぶつかった!』
    『ジオンの反アルテイシア派から手に入れた、ズゴックとゴッグなんだぞ! こんなところで傷つけるな!』
    『くそ、なんでジオン野郎なんかと取引』
    『今だけだ! アルテイシアが4ねば戦争は再開できる!』
    『よし、全機上陸完了! 『ソドン』……『ペガサス』を奪い返して船籍コードをそのままにサイド3へs』
    「手伝ってやろうか。ただし……」

    「真っ二つだぞ?」

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:22:20

    GQアルテイシアの意識って完全に融合した感じか
    どうでもいいことかもしれないけど性自認どっちなのかちょっと気になる

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:24:37

    せっついてくれる人がいないとニャアン行動できないよなあ

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 23:37:14

    GQ世界線での転生に失敗したライセだけど、あいつが宇宙世紀やアナザーガンダム世界に転生する可能性が残ってるというだけでなんかまた別の話ができそう

    しかし、一人称が『僕』のアルティシア様やばくない?
    うっかり『僕』って一人称使って、周囲をざわつかせて欲しい
    あと、お忍びのときのファッションがバビル2世を彷彿させる学生服(男装)だといいと思います。

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 00:07:03

    >>20

    >>21

    >>22

    スレ主です。


    原作バビル二世がそういうの超越してる解脱者っぽいその名は101な人なので、性自認は下手すると本作アルテイシア陛下も超越してしまっている可能性が高いですね。まあ人間としての範疇から逸脱する気は無いでしょうから、仏レベルではなく菩薩レベルの可能性も。西遊記とか読むと、観世音菩薩あたりけっこう人間臭いですし。ただ、身体がアルテイシア陛下であるため、無理に当てはめればやはり女性枠になるかと。


    そしてうっかり一人称『僕』出しちゃうアルテイシア陛下。配下が一斉に『うおおおぉぉぉ!!』状態になったらヤバいですな。お忍びファッションが学ラン、素晴らしいアイディアかと思います。


    ニャアン、たしかに原作から見ても誰かからせっつかなければ動かないでしょうなあ。

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 00:18:23

    覚悟ガン決まり1

    「エグザベ中尉……。エグザベ君。ずいぶん憔悴していますね」
    「ヒゲマン仮面殿……」
    「ありがとうございます。最近そう呼んでくれる人は数少ないんですよ。こんなに似合ってる仮面なのに」
    「……」
    「それで、どうなさいましたか?」
    「覚悟を、決めたんです」
    「それは喜ばしい」
    「読みましたね」
    「なるほど、そういう方面で覚悟を決めましたか」
    「はい」

    「シャリア大佐」
    「コモリ中尉、ヒゲマン仮面です」
    「シャリア大佐、エグザベくん覚悟決めたみたいですね。あと仮面ダサいです」
    「やれやれです。ふふふ」
    「大佐、わたし大佐の読心に対してシールド張るの、とっくの昔にやめてるんですが」
    「いえ、わたしは読心に頼るとコミニュケーション能力が錆び付きますし、読心に頼り過ぎて逆に読めない時に苦労するのが理解できましたからね」
    「読んでくださいよダブスタ大佐」
    「駄目です。言ってください。その辺は、エグザベ中尉を見習ってください」

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 00:27:26

    覚悟ガン決まり2

    「サニーさん、なんで居るの」
    「アマテさんこそ、何故隠れて見ているのです?」
    「サニー嬢、末席とは言え十傑集を覗きの見張りに使う十傑集見習いは、君ぐらいだ。あまり他の十傑集に好かれていないから末席なだけで、実力はもう若干上位なのだが」

    「……ニャアン、その、だな。……覚悟は決めて来たのに、想像以上に心理的ハードル高いな」
    「しょ、ちが、中尉……」
    「うん、相手の呼び名は、前のを引きずる事良くあるよな」
    「……」
    「……ええい! ニャアン、君に大事な話がある!」
    「はい」
    「結婚を前提にお付き合いしてくれ!」
    「はい!」

    「「「「「「いきなりか!!」」」」」」

    「ヒィッツカラルド殿、この覗きの人数は?」
    「見張りをするとは言ったが、結果を伝えるとは言っていない。それにエグザベ中尉も、ニャアン嬢もどちらもNTだ。気付いていたよ」
    「「「「「「……」」」」」」
    「まあだから、中尉もあれだけためらっていたのだな。だが覚悟がガン決まりしていたからね。それでもやめるつもりは無かった様だな」
    「ずいぶん愉快な性格になった様で」
    「自覚はある」
    「貴方、白目だからわかり難いですが、目にハイライト入っていませんか」

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 00:43:33

    エグザベくん交際申し込むときは結婚前提ってイメージみんな持ってるな

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:05:58

    >>26

    スレ主です。わたしも持っています。と言いますか、結婚を前提に、どころか直で結婚申し込ませようかと。

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 10:51:37

    >>25

    またハイライト配られた人が

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 12:08:16

    番外編:ヨミ様異世界転生inアナザーガンダム(ネタもらったので思わずw)

    「この世界のバビルの塔は、超科学の要塞ではなく単なる古代の遺跡であった。わしが転生したこの世界には、どうやらビッグ・ファイア……バビル二世はおらぬ、か。つまり、我が行く手を阻む『敵』は存在せぬ。が、何故だろうな。心の底に穴が開いたかの様な、寂寥感を感じる。……しかし、よりにもよってわしが、この世界の『ヨミ』に転生するとは。黄泉、来世、そして再び黄泉。輪廻転生そのままではないか」
    「ヨミ様!」
    「む?」
    「ヨミ様の機体が、完成いたしました! とりあえずよろしければ御試乗いただければ」
    「うむ。それではこの機体の名は……」

    「……調べても何も出て来ぬ故に、今まで不正逃れをしてこられた様であるが。何戦も何戦もことごとく、相手の機体の不調や故障により勝利など、不自然にもほどがあるわ! このわしが貴様の腐った根性を叩き直してくれる!」
    「ふ、ふふふ、ふははは。まあそう思うのも無理はなかろう。なれどわしは不正などしておらぬぞ? たしかにわしの対戦相手の機体は、試合が始まるまでは万全であった。なれど、試合開始後、『わしの攻撃で』故障したのよ」
    「何ぃ!?」
    「よかろう。そろそろ種明かしをしてやろう。わしの攻撃は、念動力(サイコキネシス)! 超能力、というやつだ。わしは真正面から、試合開始後に相手の機体に故障を発生させたのだ! あくまで『攻撃』としてな! これのどこが不正かね?」
    「馬鹿な! く、クーロンガンダムが!? く、やむを得まい……。そぉい!!」
    「その姿は……」
    「ふん、故障など! このマスターガンダムの再生能力をもってすれば蚊が刺したほどにも感じぬわ!」
    「ならば、こちらも正体を現すとするか」
    「ぬぉ!? 『空調機』が変形を!?」
    「ふふふ、わしこそが! わしの手により独立を成し遂げたネオ・チベットの国家元首にしてガンダムファイター、ヨミ! そのMFにしてわしの超能力を増幅するサイコマシン、サイコガンダムよ!!」
    「「「「「「いやそのネーミングは」」」」」」
    (わしがガンダムファイトで優勝を成し遂げた暁には。ガンダムファイトなどというふざけた競技は粉砕してくれるわ!)

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 13:42:03

    このレスは削除されています

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 13:43:47

    ヨミ様はどこの世界にいれても面白くなる人だよな

    コズミックイラにヨミ様inさせてブルコスやプラントと暗闘しつつ、世界征服なしとげるとかも全然ありだと思うし

  • 32二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 19:34:32

    ほしゅ

  • 33二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 21:02:33

    志願したいけど

    「ヒゲマン仮面殿さんにお願いして、正式に軍に志願するにはどのぐらい勉強すればいいか教えてもらった」
    「ヒゲマンに? それでどんな感じだった?」
    「……最低ジュニア・ハイスクール卒業資格試験通らないとつらいみたいorz」
    「あー」
    「そしてパイロットコースはシニア・ハイスクール卒業資格がorz」

    「だけど特例に達していれば、ジュニア・ハイスクール卒業資格でもパイロットとして採用可能だよ」
    「中尉」
    「ロッ、じゃない中尉さん」
    「うん。それにニャアンは、特務兵として従軍していた経験あるし、実戦任務の記録は消されてるけど訓練成績とかフラナガン・スクール短期訓練は記録に残ってるから。ジュニア・ハイスクール卒業資格試験を通れば、最低伍長クラス、上手くいけば曹長クラスでの特例採用枠には充分達している。そこからフラナガン・スクールに正式入学して士官教育を兼ねて学べば、少尉任官も夢じゃないよ」

    「中尉、お願いがあります」
    「うん」
    「ジュニア・ハイスクール卒業資格取得のため、空き時間で勉強教えていただけないかと」
    「うん、任されたよ。……頑張ろう」
    「それで。上手く志願できてMSパイロットとして軍に入れたら……。ちゅ、中尉の下で、働かせてもらえないか、と」
    「……じゃ、じゃあ僕も人事に口出しできるぐらいに、偉くなれる様に、頑張る……よ」
    (二人とも顔、赤いなあ。わたしもシュウジに会える様に、どうしたら良いかわからないけど、NT能力の訓練でもするか。ヒゲマンに相談しよ)

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 01:55:35

    スレ主ありがとう、エグニャアの良さを実感した

    シュウマチュも好きなので、マチュとシュウジの早めの再会があるといいな

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 05:22:17

    サニー嬢、恋愛問題(重い)

    「眩惑のセルバンテス、か」
    「素晴らしきヒィッツカラルド……。少し、変わったか?」
    「自覚はある。自身が下卑た○人快楽症の嗜虐趣味である事は変わってはいないがね。少なくとも、自身が『そうである』事が自覚は出来たし、味方にまで不愉快な態度を取るのが自分に取っても『損』でしかないのは理解する様になったさ」
    「なるほどな。今更、とは思わなくも無いが。しかし喜ばしい事ではあるね」

    「貴君は何故にこの地へ?」
    「『かつて』の時代同様に、わたしは十傑集の中でほぼ唯一『表』でも働いて『表社会』とのつなぎ役にもなる事を、命じられている。だが表社会での立場作りというのは中々大変でね? 地球圏すべてを昨日は南米、今日はサイド6、明日は月面という感じで飛び回っている。そしてちょうどソドンと行先が被ったのでね? わが友衝撃のアルベルトの愛娘であるサニー・ザ・マジシャンの様子を見に来たのだよ」
    「なるほど。アルベルトと精神が繋がっているとは言え、そのアルベルトも各地を飛び回っていてはサニー嬢の上への近況報告は、できぬか。サニー嬢は、まあソドンの連中と仲良くやっているよ。わたしと連中の仲立ちをしてくれている事には、感謝しかないな」
    「お前が『感謝』とは。……変わったな。良い方向へ」

    「ただな。サニー嬢は別な意味で限界が近いかもしれんよ。精神の繋がりで理解し、アルベルトも焦っているかも」
    「やはりか」
    「「草間大作」君」
    「そういう事だ。今まで周囲に十傑集やその他エージェントなど、アクの強い大人が全てだったからな。友人、とまでは行かぬでも年齢が少し上ぐらいで近い娘たちと出会ってしまった。が故に、少しタガが外れてしまった模様だ。それ故に……な。エージェントとして、十傑集見習いとして、鍛え上げられた精神故にけして表には出さぬが。……だが硬い物は脆い」
    「大作君の転生体は、わたしも探しているのだよ。だが『表』とのツテを使っても、中々ね。……タバコ、いるかね?」
    「ああ」

    「ダイサク・クサマ技術少尉。貴官は技官兼任のテストパイロットであるが、此度やむなき仕儀により、実戦パイロットへ配置転換する」
    「はっ!」
    「これはオフレコだが。あの宇宙人どもの首魁、アルテイシアを潰すための計画に、参加してもらうぞ」
    「了解いたしました、バスク少佐!」

    「やれやれ、こまったな」

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 10:35:18

    大作くん、連邦側にいるのか……
    サニーと戦場で再会しちゃうんだろうか

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 12:06:29

    え、ロボ無しで強くなってないかい?

    『く、このハンブラビ、強い! うわあああぁぁぁ!!(あたらない)』
    「エグザベ中尉! フン! ……何っ!? 切断波を見切って躱しただと……」

    (この白いギャン、なんて強さだ。僕の射撃がまったくあたらないどころか、こちらはぎりぎりで躱すのが精一杯だ。それどころかいくらかは至近弾で、ダメージが。だめだ、MS戦では勝ち目が無いな。しかしあの切断波。素晴らしきヒィッツカラルドか。……しかたない、不時着を装って機体から降りよう)

    『パイロットが降りた!? いや、機体が限界を迎えた……わけじゃなさそうだが』
    「……!!」
    (!? く、切断波があたらない!? いや、間一髪で避けている!! パイロットスーツは傷だらけになって行くが、中身の肉体にはかけらも傷が付いていない! このような敵は、はじめて……い、いや! 以前に記憶がある!?)

    「あ。ヘルメットが。……でも、『前世』での対戦と違って、今回は僕の勝ちですね」
    「!? お前は! 草間大作!? ぐっ」
    「貴方の切断波をかいくぐってゼロ距離まで詰めるのは至難でしたけど、僕の握力はご存じでしょう? こうしてあなたの首を掴んでしまえば。終わり、ですよ」
    『ヒィッツカラルドさん!!』
    「動かないで、そちらのギャンの人。……人質を取る様で、心苦しいんですけどね。『アルテイシア・ジオン』の上の方に繋がる人と、交渉がしたいんですよ。十傑集が『アルテイシア・ジオン』に協力しているならば、十傑集である素晴らしきヒィッツカラルドであるならば、とも思ったんですがね。だが正直貴方だと」
    「……やれやれ。これまでの生き方のツケ、か」
    「??? あれ? 貴方本当にヒィッツカラルドですか? いや、なんか、こう違わなくないかな」

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:29:04

    大作君の交渉?1

    「とりあえず、手土産に持って来たお菓子がありますから、お茶しながら食べましょうか」
    「大作……君。ハンブラビのエネルギー導管の隙間にキャンプ用ケトルを突っ込んでお湯を沸かすのは、どうかと思うんだが」
    「え」
    「え、って何かねエグザベ中尉」
    「いや、パイロットの間ではMSによる長距離行軍とかの際によくやる、教本にも載ってる伝統的な湯沸かし方法です」
    「何! そ、そうだったのか」
    「『前世』でも僕はロボ……ジャイアントロボでお湯沸かすのよくやってましたが。BF団だと怪ロボットでやらなかったんですか?」
    「待て、待ちたまえ。ロボの動力は」
    「大丈夫です。一次冷却水でも二次冷却水でもありませんから」

    「それで大作君。ジオン公国……『アルテイシア・ジオン』の上の方との交渉とは、どういう事かね」
    「今の貴方なら、大丈夫そうですね。このタブレットPCを見て下さい」
    「……!!」
    「そうです。ウチのバスク少佐が企図している、『アルテイシア・ジオン』へのテロ攻撃の予定一覧と詳細です」
    「ヒィッツカラルドさん、この情報は!!」
    「ああ。……大作君、君はいいのかね?」
    「かまいません。と言うよりも、必要です。バスク少佐の目論見は、成功してはならない。ザビ家時代のジオンならともかく、今のジオンに潰れられては、再度の戦争が勃発されては、どれだけタヒぬと思ってるんでしょうねあのハゲは」
    「大作君、少し君性格変わったかね?」
    「まあ、『前世』含めれば余裕で貴方より年上ですし」

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:10:08

    大作くんのお湯の沸かし方が教本に載ってる辺り、この世界線の過去にジャイアントロボでのあれこれがあったんだなと改めて実感

    大作くんもヒィッツカラルドもあの頃より性格が変わったと
    大作くんはちょっと毒舌家に、ヒィッツカラルドは若干性格が丸くなったのが面白い

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:44:40

    大作君の交渉?2

    「大作君。君は我々BF団を、恨んでいるのではないのかね」
    「恨んでますよ?」
    「……」
    「あとジオン公国も恨んでます。『今世』の僕の家族、父母もコロニー落としで亡くなりましたから」
    「ならば何故」
    「そこのギャンのパイロットさん、エグザベ中尉って仰いましたか? その人といっしょです。さっき僕がジオンを恨んでるって言ったときに、一瞬ですが色んな感情がないまぜになった表情を」
    「……僕はそんなに判り易いですか?」
    「『前世』合わせてン十歳を舐めないでくださいよ。その殆どを、国際警察機構って言うあくまで表向きですが捜査機関の中で生きて来たんですから」

    「まあ僕も、恨みとか憎しみは飲み込んで我慢して来ましたからね。憎んでても恨んでても、そんな事に精神的エネルギー使うのももったいないし。僕らみたいな難民からすれば、そんな事より明日に向かって頑張る方が大事だし、復讐とか考える余裕なんかもったいなくて無いですから。ああ、安心してくださいヒィッツカラルドさん。ジオン公国の『政体』、アルテイシア陛下の政権には思うところありませんから。国体そのものや軍の過半には、思うところありますが」
    「僕に敬語とかいいですよ中尉。『今世』ではあなたより年少で、階級も低いですし」
    「……大作君。わたしには『前世』合わせて年上だと言ったり、ダブルスタンダードでは?」
    「ええ、ダブスタですよ?」
    「……やはり君、性格変わっただろう」
    「『前世』合わせて貴方より長生きしてるんで、多少は性格変わりますって」
    「……そうかい? じゃあ遠慮なく、大作君」
    「途中のやりとり無視しただろうエグザベ中尉」
    「まあ僕も、エグザベ中尉といっしょです。そんな事気にしてる余裕なんて無いですから」
    「強いな、君らは。恨みも憎しみも、『そんな事』か」
    「「いえ、ある意味『弱い』からでもあるんですがね」」

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:56:46

    大作君の交渉?3

    「しかし、『父さん』の遺言は、いつになったら果たせるかなあ」
    「お父さん?」
    「ああ、『前世』の父さんです。『今世』の父さん母さんは、遺言残す暇も無く夫婦旅行中にシドニーと吹き飛びましたから」
    「「……」」
    「『父さん』は、最期に言っていました。『幸せは犠牲なしには得ることは出来ないのか。 時代は不幸なしには越えることは出来ないのか。その答えをいつか私に教えておくれ』と。僕はその答えを探すために、生きてきた様なものです。ですがいつしか、理解しました。僕は『幸せは犠牲なしでも得ることが出来る。時代は不幸など無くても越えることができる』と言う『答え』を探していたんだ、と」
    「大作君、それは」
    「ええ、エグザベ中尉。同時に気付いたんです。僕は、その『答え』がけして得られない生き方をして来た事に。僕は、選択肢が無かったけれど、『戦士』の道を選びました。選んでしまいました。僕は『前世』で、ジャイアントロボと共に戦い、そして多数の怪ロボットを倒しました。その操縦者であるBF団エージェントと共に。もし僕がコックさんだったら。無数の飢えた人たちに食事をふるまい、犠牲なしに幸せにしてあげられたかもしれない。もし僕が一般の警官であったら。犯罪を抑止し、時代を不幸なしに越えられたかもしてない。でも、その『かもしれない』が決して許されない唯一の選択肢が、『戦士』の道でした」
    「そう、だな。わたしの様な十傑集始めエージェント、かつての国際警察機構のエキスパートたちの仕事は、極論『殺す』ことだ。その先に、仮に幸せがあったとしても、『敵』という犠牲者は絶対に出る」
    「でも僕は。今は殺さなくてはならない時代です。戦わなくてはならない世界です。とても悲しいですが。ですから僕は『今世』で『軍人』の道を選びました。ですが僕は諦めてはいません。現実的な妥協点として」
    「ほう?」
    「それはどういう?」
    「世界が安定したら。安定させる事が出来たなら。まず投票に行きますよ」
    「……いや、当たり前すぎる選択肢で、意表を突かれたな」
    「いや、でもそれは正しいな大作君」
    「そして年齢が達したら、立候補します。犠牲無しに、不幸なしに、幸せを得て、時代を越えるには、近道ですからね。そして僕は、問いかけ続けます。たぶんタヒぬまで。最期まで」

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 04:31:04

    大作君の交渉?4

    「余計な事まで話しちゃいましたね」
    「いや、良い事を聞かせてもらったと思うよ」
    「ありがとうございます、エグザベ中尉。しかし本当に、バスクのハゲは……」
    「「ははは」」
    「まあでも、昔のというか『前世』の僕の事を考えると、あんまりハゲを責められない気もしますけどね。BF団は純粋悪だと思い込んでいましたから。ジオンを憎悪するバスクのハゲみたいに。でも歳食ってから考えたら、彼らには彼らの正義があった。まあだからと言って悪も多々内包していたのは言いわけ出来ませんが。国際警察機構って言いますか国際社会側の組織ですから、純粋な正義ではありえなく、それなりの邪悪も多々内包していましたし。まあ社会秩序を守る側としては、正義であるのは間違い無いんですが」
    「わかるよ。ジオン公国だって、地球連邦から独立しようと動いたのは彼らなりの正義だった。だからと言って、サイド1、2、4、5を壊滅させて40億のスペースノイドを虐殺したのは何の言いわけも出来ないし、地球にサイド2のアイランド・イフィッシュを落としたのも駄目だ。地球連邦も当時まがりなりにも地球圏を維持していたのは正しいけど。でも酸素税とかでスペースノイドから富を吸い上げ、参政権を与えなかったとか、宇宙への棄民政策とか、邪悪っぷりも多々。一年戦争は、大きな視点で見れば、どっちにも正義無かったよなあ……」
    「ヒィッツカラルドさん。これがハゲのテロ計画とその詳細リスト、そしてそれに使われる拠点情報のつまったメモリーカードです。コピーをエグザベ中尉に渡しておきます」
    「たすかる、大作君。感謝する」
    「僕からもありがとう」
    「じゃあ僕は戻ります」
    「え」
    「大作君、BF団を恨んでいる君には難しいかもしれないがね。わたしたちと、来ないか?」
    「うーん、まだ駄目です。まだ僕はバスク少佐の元で内通者やりますから。情報集まったら、またこっちから接触取ります」
    「危険じゃないかい?」
    「それはまあ。でも今僕がイモ引くわけにもいきません」

    「いや、もう少しだけ待ちたまえ大作君。ひとつまだ話したい事がある」
    「何ですか?」
    「サニー・ザ・マジシャンの事だ」
    「!! サニー姉さんの事、ですか」

    ※大作君、バスクの事でかなりストレスをクッソ溜め込んでます。

  • 43二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 09:48:47

    伝言1

    「6(1-x)=-x+11……ううん」
    「ニャアン、方程式の解き方だけどさ。まず左側の括弧がついたのを、きちんと直そう。括弧の外にある数字を、括弧の中の引き算の、それぞれの項目に掛けてやろう」
    「うん。そうすると、6-6x=-x+11ですね?」
    「次は、左の6を右に移行、右の-xを左に移行してやるんだ。移行ってのは、そうだな。『=』って記号は、その右側と左側で、おんなじ数値だって事だよね。だからまず、右側と左側に、『-6』してやったら?」
    「あ! -6x=-x+5になりました! あ、じゃあ次は両方に『+x』すれば! -5x=5になりました!」
    「そうそう。そうしたら、両方を『-5』で割ってみて」
    「x=-1です! あ、凄い! 数学の問題集他の方程式も、ぜんぶ解き方わかる!」
    (ニャアンは地頭は悪くないどころか、良い方なんだよな。基礎的な知識とか欠けてるだけなんだ。……くそ、こんな良い娘が)

    「ニャアン、休憩にしようか」
    「はい」
    「……ニャアン、こないだの任務の事で、ナイショの話がある」
    「?」
    「草間大作君って、聞いた事あるかい。そのとき、会ったんだ」
    「!!」

    「サニー嬢。話がある」
    「なんでしょうヒィッツカラルド殿」
    「草間大作君に会った」
    「!!」
    「伝言を預かっている」
    「……はい」
    「『まだ』君に会う準備は、整っていないそうだ。未だに君に対する心の整理がつかぬらしい。『前世』における数十年、そして『今世』で物心ついた5歳から14年の時間を悩み続けていてもな。しかし『でも必ずサニー姉さんに会って、言いたい事言いますから』との事だ」
    「『前世』での数十年、そして『今世』でも既にわたしの年齢を越えているのに、まだ『サニー姉さん』と呼んでくださるのですわね……」

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 11:37:30

    伝言2

    「それとだねサニー嬢。君に取って朗報となるか悲報となるかは不明なのだが」
    「なんでしょう?」
    「卑俗な言い回しなのだが、十傑集見習いとして勉強しているから、おそらくわかるだろうが。大作君、『魔法使い』だそうだ」

    ズベェッ!!

    「な! ふ、ふざけないでくださいましヒィッツカラルド殿! そんな、そんな」
    「いやいや、ふざけてなどいないさ。大作君だがね、ただの『魔法使い』レベルではなく、メド□ーアぽこじゃか連発し、大魔王の天地魔○をその身で受け切り、大魔王のカイザーフ○ニックスをただ指先だけで分解消去してみせる『大魔導師』レベルの『魔法使い』だそうだ」
    「だから……!!」
    「わからんか。端的に説明しようか。わたしの様な末席とは言えど十傑集と戦い勝利を収める程の健全を超えて超人的な肉体を持っている者が。健康すぎるほど健康な男性が。数十年プラス十数年の間。結婚はおろか、恋人さえも作らず、商売女にすら手を出さず。その長き間、少年期に自分の心に焼き付いてしまった、敵ではあったが姉さんと呼ぶ少女の面影を振り払えずに、女性を寄せ付けずに孤独に生きて来た、という事なのだがね」
    「え……。!? そ、そんな」
    「かつて敵ではあったが、大作君には同情しか浮かばぬよ。このわたしが。人格破綻者のこのわたしが。『同情』だと。信じがたいな」

    「大作君は、君に対してそれだけ重い、重い、思いと想いを抱えている。それがプラスの感情なのか、マイナスの感情なのか、それは知らん。わからん。ただ、覚悟はしておきたまえ。プラス方向でも、マイナス方向でも、な」
    「……ありがとうございます。十傑集、素晴らしきヒィッツカラルド殿」

    「ニャアン、僕らはサニーさんの助言と、君が固めた覚悟によって、どうにか『幸せ』サイドに転がり込んだ。転がり込む事ができた」
    「はい。……あの娘には、感謝しかないです」
    「だから……。ニャアン、『幸せ』に、なるぞ。絶対に。絶対にだ」
    「はい!」

  • 45二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 13:25:13

    このスレでサニーちゃんが大作くんの話をしたときから、某ゲームの竜殺しの英雄&戦乙女夫妻がちらついてたんだけど、今回の投稿で大サニがお互いに重い感情を抱いてることが判ったので、答えを得た気分

    スレ主には感謝しかない

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 17:23:17

    コモリンの秘密(でもなんでもなく多分皆予想付いてた)

    『ニャアン、6時方向の2機、頼んだ!』
    『了解です中尉!』
    「エグザベ中尉、君の見立て通りだったな。こちらは囮で、別動隊がソドンを狙っていたよ。そちらは全部なますにし終えたので、こちらの手伝いに来たのだが、お邪魔だったかな?」
    『『いえいえ歓迎です』よ』

    「ニャアン君が改めて特務兵(階級無し)として志願してくれて、正直戦力的に天が割れて地が裂けるほど助かりましたね」
    「その表現なんなんですか、シャリア大佐。それと、『そろそろ志願して来てくれそうですね』って予備機のギャン配備を上申した人が何を言ってるんですか」
    「ヒゲマン仮面です、コモリン中尉」
    「コモリン言うな。いえプライベートでなら構いませんが。それとそのむっちゃ似合ってない仮面なんとかしてください」
    「残念ながら、事実上わたしに艦の中ではプライベートはほぼありませんのでね。それと仮面は似合っていますので」
    「ちっ」
    「あんたら、大佐と中尉に相応しい会話をしろと何度」
    「「申し訳ありません、ラシット艦長」

    「わたしの私室なら、ラシット艦長のツッコミは入りませんね。以前から聞きたかったのですが、何故そこまでわたしの仮面を嫌うのです、コモリ中尉」
    「思考を読めば、容易に判るのでは?」
    「以前にも言った通り、あまりそれに頼るのは辞めたのですよ。普通のコミニュケーション能力を鍛えねばならぬので、常日頃使わない様に」
    「わかりました。理由をお話しいたします大佐。そのクッソださい仮面を嫌うのは理の当然かと」
    「だから何故ですか」
    「当たり前でしょう。そのめっちゃカッコ悪い仮面のおかげで、大佐の麗しき花のかんばせを拝見して悦に入ることができぬのでございますから」
    「予想の斜め上でしたね」

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:28:00

    ほしゅ

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 00:11:59

    砕け! ジャイアントロボ!

    「完成したね、大作君。本当に、頑張った」
    「ええ、セルバンテスさん。……これを見上げると、あの時のことが思い出されて来ます」
    「ああ、わたしもだ」
    「セルバンテスさん。僕は『前世』の『父さん』が、BF団を裏切って国際警察機構にジャイアントロボを渡したこと、BF団を騙してジャイアントロボを建造させたこと、これらについては謝りません。BF団には悪があり、国際警察機構には正義があった。これは確かな事だからです」
    「ああ、それでいいとも」
    「けれどBF団にはBF団なりの正義があり、国際警察機構が100%の正義では無いのも確かではある。今はそれが分かる様にもなりました。そして……」
    「……」
    「そして、『父さん』は貴方との友情を打ち捨て踏みにじり、貴方のビッグ・ファイアへの忠誠を踏みにじり侮辱も同然の行いをした。それについてだけは、心よりお詫び申し上げます」
    「……それは大作君に責任のある事じゃないからね。わたしも、君の『前世』での『お父さん』を殺してしまった事は、謝るつもりは無い。そしてジャイアントロボを奪って逃走した君を殺そうとした事もね。けれど……」
    「……」
    「君から、大事なただ1人しか居なかった『お父さん』を奪ってしまった事。それだけは、心から謝りたいとは思う」
    「いえ、貴方の立場からすれば仕方のない事です。今更責めたいとは思っていませんよ。いえ、違いますね。こういう言い方をしては、貴方は『許されない』事になってしまう。だから、僕としては自分がおこがましいと思いますが、あえて貴方に言います。『許します』と」
    「そう、か。ありがとう大作君」

    「では大作君。わたしはある程度本気で君を攻撃させるのでね。ちゃんと逃げてくれよ?」
    「そうしてください。これで貴方は、これまで通り『ティターンズ』系列企業にも顔が効くままです」

    「クサマ少尉が反逆したぞ! 撃て撃て、逃がしてはならん!」
    「GR-4が! 『ジャイアントロボ』が! 我が『ティターンズ』の新型試作超大型MSが!」
    「撃て、撃て! 何故MS部隊が出ておらぬか!」
    「クサマ少尉が先手を打って、稼働MS全機の核融合炉の火を落として!」

    (これから大変だろうが、頑張り給えよ大作君)

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 08:31:47

    ほしゅ

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 09:00:47

    GR-4『ジャイアントロボ(プロジェクト名/試作機個体名)』

    ダイサク・クサマ技術少尉がバスク・オム少佐を説得し、後に発足する反スペースノイド思想団体『ティターンズ』の前身組織やその支援団体から資金を引き出して建造された、巨大MS。
    建造中にクサマ技術少尉が実戦パイロットに配置転換されたため、1ヶ月建造が伸びる。
    主要部分の技術は機密保持のため、クサマ技術少尉のみが知っており、建造に関わった技術者たちでも自分が造った内部装置群が何の機械なのか分からないままであった。
    ただしクサマ技術少尉が実戦パイロットに配置転換されて少し後、新興商社『BABEL』の技術者たちがその社長セルバンテス氏と共に建造に参画しており、それにより3ヶ月近く建造期間が延びると予想されていたものが1ヶ月で済んでいる。
    後にクサマ少尉は試作初号機が完成した直後反乱を起こし、全ての資料やデータを焼き払い残存パーツもことごとく破壊し尽くしてこの機体を以て逃走した。
    ちなみにクサマ少尉に奪われた試作初号機は、RX-78ガンダムと同様に扱いは試作機であるが、実体としては実戦テスト機であり個体としては完全に完成した代物である。

    【裏話】
    過去の時代より転生した草間大作君が、バスク・オムを騙して建造させたGRシリーズ最新機体。
    なんやかんや言って、大作君は『前世』の父親と同じ事をやっている。
    GR-1である旧ジャイアントロボのデータを基本に、大作君が知る限りの現代では遺失した技術、そして現代での最新技術を多々盛り込んで再設計。
    結果、陸戦能力や火力は旧ロボを超え、GR-2を超える水中戦闘力、GR-3を超える空戦能力、異様なレベルの宇宙空間性能を獲得。
    なお大作君が転生前に封印し隠匿していた、旧ジャイアントロボのAIユニットを移植されている。
    動力は、初期はミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉であったが、これはあくまで後に換装する目的の間に合わせの動力であった模様。
    反乱、脱走後に秘密裏に作っていた整備施設にて、縮退炉とか言う謎動力に換装されたらしい。
    基本は腕時計型操縦機による無線操縦だが、顔の左半面にコクピットも存在。
    大作君が乗り込む場合、その部分の装甲が展開して乗り込み、半ばモニター画面、半ば目視で操縦する。

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 09:06:53

    草間大作君(前世)のひみつ

    旧時代の国際警察機構にて、第二期九大天王中核メンバー(後に筆頭)として活動していた。
    九大天王入りする前は巨大ロボット操縦能力者であったが、愛機ジャイアントロボ(GR-1)が声がわりにより音声入力操縦不可能となった(これは本当か怪しまれている)ため、原子力エンジンである事もあり解体が決定。
    抵抗するかと思われたが素直に解体に賛同している。
    これはビッグ・ファイアと黄帝ライセが喪われた事、BF団主要人員がことごとく行方をくらました(コールドスリープによりビッグ・ファイア転生を待つ)事により、国際警察機構の存在意義が変質し、体制側の権力維持機関と変貌したのが理由かと思われる。
    彼はジャイアントロボが弾圧などの目的に使われるのが我慢ならなかったのではと思われているが、彼自身はそれを肯定も否定もしていない。
    しかし本人はこの時点で、九大天王に相応しい個人戦闘能力をも備えており、ジャイアントロボを失った事では、その地位はほとんど低下しなかった。
    彼は広域破壊などの能力は持たないものの『異能生存体の草間大作』として、敵の攻撃を躱しつつ五体満足で敵の懐に飛び込み、その尋常ではない筋力とくに握力で相手を潰す戦法を取る。
    何がどうあっても五体満足である事から、『不死身の村雨健二』と混同されることもままあったが、本人は『村雨さんはタヒねない人であって、僕は頑丈さと幸運さの結果こうなってるから、タヒねばタヒにますよ』と語っている。
    大塚署長の後釜として九大天王入りし、捜査畑の人間として国際警察機構の顔となるが、国際警察機構の上層部とはその方針をめぐり侃々諤々とやり合った。
    他の九大天王が諦め、あるいは妥協し、あるいは上層部に追従するのを後目に、彼は最後まで、最期まで、権力維持機関と化した国際警察機構上層部と戦い続け、首の皮一枚でその腐敗を食い止め続けた。
    彼の死去と共に、国際警察機構は変質し、最後の一線を越えてしまったとも。
    コールドスリープから目覚めたサニー・ザ・マジシャン曰く、『満足な最期』を迎えたとの事であるが、これは彼女の願望であって、実はけっして満足してタヒんだどころか、悔いだらけの人生であった模様。

    ちなみに生涯独身。
    幾たびもハニトラなど仕掛けられたが、失笑して退けたと伝え聞く。

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 13:33:53

    ハニトラしてきた奴に失笑する大人大作くんいいですね

    初恋のお姉さんが心の中に常にいる男だぞ、落とせるはずないだろ

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:09:32

    ほしゅ

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:23:38

    師匠に相談しよう

    「ふむ、NT能力の訓練ですかマチュ君」
    「どうしたらいいかな」
    「そういわれてもねえマチュ」
    「そっちのお姉さんもわたしも、つらい目に遭ったり極端な事件に遭遇したりで偶発的に目覚めたりいきなり能力が開花と言うか極限近く向上したりした人ですからねえ」
    「そうなのよねえ。具体的な修行方法って言っても、ちょっとすぐには思いつかないわね」
    「エグザベ中尉たちにでも聞いてみますか」

    「フラナガン・スクールでは、瞑想とか宇宙遊泳とか、あとはペア組んでカードゲームしつつ相手の札を読もうとしたり。正直あちらでも手探り状態でしたね」
    「わたしの場合、既にある程度の能力があるって事で、サイコミュ使うの訓練とかしたけど」
    「ニャアンみたいにサイコミュ介しての訓練は、サイコミュ手元にないからなあ。あとここ地球だから、宇宙遊泳もな。とりあえず瞑想はどうですかね。僕らもニャアンに勉強教える休憩中の合間に、2人で座禅組んで交感の訓練とかしてますし。ただ先日、交感の訓練中に互いの能力が増幅し合って、結果ソドンに忍び寄って来るステルス敵機に気付いたのは瓢箪から駒でしたが」

    「なるほど、とりあえず瞑想してみるか。中尉さんとニャアンに割り込むの申し訳ないから、ヒゲマンとコモリン付き合って」
    「かまいませんよ。わたしは君の師匠ですからね」
    「……わたしと大佐の蜜月の時間が削られていく」
    「コモリ中尉とわたしは付き合ってすらいないでしょう」
    「あんたらブリッジで痴話喧嘩するな」
    「「「謝罪申し上げます艦長」」」
    「……とりあえず僕らは、ニャアンの勉強あるんで」
    「し、失礼します」

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:55:59

    師匠に相談したら

    「じゃあ、とりあえず座禅組みましょうか」
    「了解です大佐」
    「わかった、ヒゲマン」

    「ヒゲマンもコモリンも、あっさりと綺麗に座禅組むね」
    「まあ、そんなに難しくはないですし」
    「そうね。マチュは身体そこまで硬くないっていうか凄く柔らかいと思ってたんだけど」
    「それが。わたしの身体の柔らかさと、座禅組むのに必要な柔らかさって、微妙に違うみたいで」
    「物の本を読む限りでは、そこまで必死にならずとも、できる範囲で座るのが最重要とありましたが」
    「あ、でも大佐。座禅の宗派によっては、座る姿勢を重視しているみたいですが」
    「これは……。どの資料を信じるべきなのでしょうね」

    「いい! シュウジに会うのが目的なんだもの! その前段階のNT能力鍛えるためなんだもの! きっちりやる!」
    「そうですか。でも無理はしないでくださいね」
    「無理をして身体痛めたら意味ないからね」
    「大丈夫だって! 脚をこう組んで、両膝の上に両足が来るように。難しいなこれ。ぐぎぎぎぎ」

    ぼぎぃ。

    「………………」
    「マチュ君?」
    「マチュ?」
    「………………」
    「……中断しましょう」
    「医療室に連絡入れます」

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 07:41:27

    見舞に来たぞ

    「マチュ、死んでる?」
    「生きてる……」
    「よかったわ」
    「うう……。瞑想の前に座禅っていう障害があるとは」
    「よく考えたら、座禅しなくても瞑想できればそれで良いのよね」
    「あ」

    「しかしシャリア大佐、思わせぶりな態度さんざんしてるのに、なんであんなぞんざいな態度なんだろうなあ」
    「それが悪いんじゃね?」
    「え」
    「ヒゲマンって、わたしがシュウジにぶつかって行ったのとか。ニャアンが周囲から押されたとは言え、エグザベ中尉さんに必死になって告ったのとか。そういうの見てるよね」
    「まあ、うん、まあ」
    「ヒゲマンって、勇気とか、覚悟とかそういうのすっごく大事にしてない? あくまで見た感じだけど」
    「うん、まあ、うん」
    「で、思ったんだけどさコモリン。ヒゲマン側からしたら、付き合う付き合わない別にして、自分の意志で、自分の言葉で、真正面から告らないのってさ」
    「……。
     …………。
     ………………」
    「勇気も覚悟も無いって見られて、スタートラインにも立って無いって事にならない? ヒゲマン、そういうのすっごく厳しいし」

    (吐血)
    「コモリンが血を吐いた!? メディーック! メディーーーック!!」

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 10:14:35

    コモリ、スタートラインにすら立てていなかったか……
    あの地獄を生き抜いたシャリアにとっては、勇気や決断力を何よりも重んじるってことですね
    頑張れ、コモリ

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 18:39:57

    ほしゅ

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 18:48:05

    大作君、無駄に高度な事をやる

    「大作君が脱走してから、流石に情報入り辛くなって来ましたね」
    「まあ、大作君にこれまで頼り過ぎていた事もあるが」
    「これまではソドンの航路を、クサマ少尉より得られた敵拠点の近くを通る様にするだけで向こうから仕掛けて来て、あくまでその結果として『ティターンズ』やそれに与する反アルテイシア陛下派閥の拠点を叩き潰してこれたからな」
    「ラシット艦長、それは仕方ありません。まあ、クサマ少尉以外にも地球連邦軍内部に、これ以上の戦乱を忌避する勢力も居ます。そちらからの情報もありますからね」

    「不安なのは、大作君を『ティターンズ』勢力も、その他の反アルテイシア陛下勢力も、総出で追っている事ですよ」
    「彼は個人対個人なら十傑集にも勝利し得る戦闘能力を持つが、その特性が純粋に格闘戦ゆえに広域破壊能力は無いからな。だがGR-4『ジャイアントロボ』は、それを十二分に補ってくれる」
    「だと良いのですが……。無事でいてくれるといいですね」

    「艦長、入電です。ただ、発信元が匿名です……。どうして……。軍用通信だからシステム上不可能なはずなのですが」
    「なんだと! 大佐!?」
    「音声で出せますか」
    「はい」

    『あー、あー。聞こえますか。近い内にそちらに接触取ります。サニー姉さんにもそろそろ僕の結論を伝えないといけませんし。彼女によろしくお願いします』

    「……大作君、随分性格変わったね」
    「軍用通信で匿名表記にするなど無駄に高度な事やっているのに……」
    「内容は私用通信かね」

    「大作君……」

  • 60二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 01:57:58

    叩け! ジャイアントロボ!

    「パンチだロボ!」

    ガオオオォォォン!

    『ヒィッツカラルドさん、僕らが助けに出る必要あったんでしょうか』
    「無かったかもしれんな」
    『うん、まあとりあえず生き残ってるのは捕虜にしようか』

    「やあ大作君、直接会うのは久しぶり」
    「はじめまして、ニャアンと言います」
    「やあ大作君」
    「お久しぶりです、エグザベ中尉、ヒィッツカラルドさん。はじめましてニャアンさん」

    「……とまあ、こんな感じで、秘密裡に建設した整備基地で、ロボの動力をミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉から縮退炉に換装しました。おかげでパワーに余裕が出たんで、並のMS相手なら負ける事はまあ無いですね」
    「……大作君、エグザベ中尉の顔色が蒼白なんだが。縮退炉とは何かね?」
    「中尉、大丈夫?」
    「縮退炉ってのは、簡単に言えばブラックホール炉ですね。暴走すれば、地球の形が変わります」
    「……大作君。原子力使ってたGR-1より、危なくないかね」
    「危ないですよ?」

    「ところで先日の通信の件ですが。サニー姉さんの様子はどうです?」
    「ああ。ちゃんと君に何を言われてもいい様に、覚悟は決めたらしい。ただ、覚悟は決めたと言っても結局サニー嬢は年端も行かぬ少女。しかも君は彼女の想い人だからね」
    「サニーさん、ときどき艦の廊下に立ち尽くして、思いつめた顔でガクブルしてる」
    「そうですか。……ロボ、整備基地に自力帰還しててくれるかい?」

    ガオオオォォォン!

    「これから、ソドンに伺います。意味も無く引き伸ばしたら、サニー姉さんが苦しむだけですし」

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 10:06:15

    ほしゅ

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 18:12:48

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:52:33

    ほしゅ

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 04:41:05

    草間大作の答え

    『大作君、ずいぶんウキウキしてないかい?』
    「エグザベ中尉、当然でしょう。僕がこの時を、どれだけ待ったと思ってるんです」
    『ええと、『前世』の数十年プラス『今世』の14年、だったかな』
    「ええ。『前世』が覚醒したのは5歳の時でしたけどね。それから14年間、そして『前世』で59歳でタヒぬまで」
    『あれ? けっこう早死にしたんだ?』
    「まあ、ええ。かなり苦労しましたんで」

    「大作君、ソドンが見えて来た」
    「どうも、ヒィッツカラルドさん。……あ。MSデッキじゃなく、上甲板でサニー姉さんが居ますね」
    『よく見えるね!?』
    「まあ、そうじゃなきゃ半目視でロボへ指示出しできないんで」
    『中尉、サニーさんにブリッジ経由で連絡入れました。MSデッキで待ってるそうです』

    「サニー姉さん」
    「大作君……」
    「お久しぶりです。僕の体感で60年ぐらいですかね? ずっと貴女に言いたい事があった」
    「はい……」
    「いろいろ、いっぱい、言いたい事があった。だけど、この年月の間で枝葉は削ぎ落されて……。僕は、貴女に言いたい」
    「………………」

    「『僕も貴女が好きだ』『結婚しましょう』……シンプル、でしょう?」

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 10:50:09

    大作くん、まさかの初手プロポーズ!
    サニーちゃんは責任とろうね
    そして、2人とも幸せになれ

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 12:07:49

    >>65

    スレ主です。大作君は、こじらせてこじらせて、こじらせ切ったあげくの一周まわって普通になったというかw そんなもんですw

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 20:41:56

    ほしゅ

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:05:36

    サニーちゃんのパパ

    「あ、これ美味しいですね」
    「大作君、君は飲める歳だっけ? いや『今世』の肉体年齢で」
    「あ、今ソドンがいる地域の法令では、18歳以上なら軽いお酒なら飲めますから大丈夫です」
    「ふむ。流石は国際警察機構だっただけのことは……」
    「それに今の僕は、地球連邦軍から離反してアウトローですから。法の外にいるって事は、法の庇護下に無い代わりに、法に縛られないって事でもありますし」
    「前言撤回だ」

    「それでサニーさんは?」
    「あ、僕もそれ聞きたいな」
    「今、泣き疲れて眠ってます。泣かれた時は焦りましたが、直後に嬉し涙だと言われて安堵しましたよ。一瞬タヒのうかと」
    「「「まてマテ待て」」」
    「タヒにませんし、タヒにませんでしたから」

    「ところで大作君、プロポーズしたそうだが、年齢的な問題はどうするつもりかね」
    「あ、セルバンテスさん」
    「「いつの間に!?」」
    「エグザベ中尉、ニャアン君、この男は眩惑のセルバンテスと言って、幻とかを操るが故に神出鬼没なのだよ。気にしても無駄だ」
    「とりあえずサニー姉さんは表向きジオン国籍だそうなので、女性は基本18から。ですがそれ未満でも裁判所と親権者の許可があれば、例外的に可能になるらしいですね」
    「わたしが来たのは、その件についてだ。我らがビッグ・ファイアは、君をジオン公国に受け入れるとの事だ。無論、君の忠誠心が無いのは気にしてはいない。君に裏切られない様に、待遇は気に掛けてくれるそうだがね。あと、結婚の件で裁判所にも手を回す」
    「ははは、ならあと残る懸念はただ1つですね」
    「うん。まあ。うん。アルベルトだが、かなり頭に血が上っている。たぶん後々に、決闘沙汰になるだろうさ。本当はわたしではなく、アルベルトが来ると言ったのを制止するのにかなり……」
    「決闘、望むところですよ」

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:24:00

    そういえば、サニーってアルベルトとテレパシー?で繋がってるんだっけ
    大作くんからプロポーズされた時のサニーの感情がもろに筒抜けだったんだろうな

    一連の経緯聞いたビッグ・ファイア様やほかの十傑衆の反応気になる

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 05:15:38

    ビッグ・ファイアのたーめーにー!!

    「混世魔王・樊瑞、現状は?」
    「はっ! ジオン公国国内の反陛下派、ことにザビ家信奉者どもの粛清は僅かな誤差はありますが、ほぼ予定通りに進んでおります。ただ懸念点としては、配下の者どもの士気が高すぎる事かと。他との兼ね合いもあるのであくまで予定通りに進める事が必要だと説いておりますが」
    「構わない。許容範囲である±2.5%の進捗に収まるならば、あまり厳しく言ってやるな」
    「ははっ!」
    「孔明、地球連邦の方は?」
    「は。あ奴らは大きく分けて2つ、穏健派のゴップ大将派、先鋭的危険思想集団『ティターンズ』派に分かれております。そして二極化したうちの『ティターンズ』派閥ですが、こちらが勢力としては優勢ですな。なれど優勢なのは協力企業、協力政治家、そう言ったものを含めての話です。単純な実効戦力については、例のソドン隊と素晴らしきヒィッツカラルド、草間大作君が丁寧にあちらこちら叩き潰してくれている事で、ボロボロですな。ただでさえ少な目な戦力を、あちらこちらに分けて配備しているのもあります故に」
    「孔明、バスク・オム少佐のテロ案件は……」
    「樊瑞殿、その件に関しましては最近は計画を立てる事すら難しくなっておりますな。まあそうなる様に、眩惑のセルバンテス殿を通じて工作したのでありますが。ですがそろそろ、潮時ですな。ひとつ大きなテロ計画を立てる様に誘導し、それを明るみに出す事で……」

    「ところで、草間大作の件だが」
    「彼をサニー・ザ・マジシャンの夫として『ジオン公国』に迎え入れる手筈は整っております。その際に、アルテイシア陛下=ビッグ・ファイアである事を明かす予定でありますが。そして一応その折に、彼に対しBF団入りを勧めるつもりではありますが、正直これは少々難しいかと計算しております。彼はBF団に対する恨みや敵愾心を、サニー・ザ・マジシャンへの好意、愛情と、そして地球圏に争いの種を撒かないためという理由で、飲み込んだだけですからな」
    「なるほどな。僕自身が交渉に出向いてもいいのだが?」
    「それでもその成功率は、高くありませんが。ですがビッグ・ファイアのご意思とあらば、否やはありませぬ。ですが……」
    「ふふふ」
    「「「「「「???」」」」」」
    「先んじて出立した衝撃のアルベルトと、草間大作の決闘をご覧になりたいだけでは?」
    「ふふふ」

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 12:23:39

    やっぱり決闘見に来ちゃったよ

    『なんで僕らが決闘の立会人として駆り出されてるんです? しかもギャンごと』
    『勉強の時間が……』
    「君たちには申し訳ないとは思っている。だが、あくまで形式上とは言え警備を万全にしておかなければ。まあ我ら十傑集全員の全力でも、傷一つ付けられぬお方なのだが」
    『『え゛。マジで来るんですか』』

    「既に僕は来ているんだがね」
    「いらっしゃいませ。お互いに転生する前に、1回だけ敵としてお会いした事ありましたが」
    「久しぶりだ、大作君」

    『え、っと。アルテイシア陛下がビッグ・ファイアだと言う事でよろしいんですよね? いや、しばらく前の謁見の時に、転生したとか『前世』の能力が加算乗算されたとか仰っておられましたから、たぶん、とは思っていたのですが』
    「ああ、名言はしていなかったね。他言無用で頼む。あとシャリア・ブル大佐にも口止めを頼むよ」
    『はっ!』

    「アルベルト、遅いぞ。ふふふ、いや冗談だ」
    「はっ! 申し訳ありませんビッグ・ファイア!」
    「さて、役者はそろった様だ。草間大作君も、アルベルトも、健闘を祈る。皆も邪魔が入らぬように、協力を」
    「「「「「「はっ! 我らが! ビッグ・ファイアのために!」」」」」」
    「大作君、ロボが乱入しないように釘を刺しておきたまえよ」
    「ロボもその辺は弁えてますよ」

    ガオオオォォォン!

    「だそうです」
    『『「「「「会話が成り立ってる!?」」」」』』

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 15:56:37

    血戦

    「く・さ・ま・大作うううぅぅぅ!!」
    「おおおぉぉぉ!!」
    『凄い……。衝撃波の連打を、ぎりぎりで躱して行く……』
    「どおおぉぉしたあぁ!! 避けるばかりでは、ワシには届かんぞぉ!!」
    「まあ、ゆるりと待っていてくださいよ」
    「余裕のつもりかあああぁぁぁ!!」
    「余裕は無いですがね。考えが無いわけじゃ無いんですよ」

    「大作君……」
    『大丈夫と思う、サニーさん』
    「……NTの勘でしょうか」
    『違う。女の勘、です』

    「……見切った!」
    「何ぃ!? ふん、見切ったと言うならば、見切ったとしても避けられぬ攻撃をするまでよぉ!! し、ねえええぇぇぇ!!」
    「見切ったのは衝撃波のスピードや命中率じゃない!」
    「何ぃ!?」
    「威力だあああぁぁぁ!!」
    『『「「「「嘘おおおぉぉぉん!? 腕力で衝撃波の壁をブチ割った!?」」」」』』
    「ぐああああああぁぁぁぁぁぁ!!」

    「ど、どこが『考えが無いわけじゃ無い』だ……。力任せの正面突破ではないか……」
    「いえ、考えた結果それが最適解だっただけで」
    「大作君!!」
    「わ! サニー姉さん!」

    『めでたしめでたし、かな』
    『です』

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:19:52

    まあ、九天大王までいった大作くんならこれくらいはやる

    ともあれ、大サニ婚約成立おめでとう
    すぐに結婚かもしれないけど、2人が結ばれる道ができて良かった

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:53:15

    ビッグ・ファイア/アルテイシア陛下との会談

    「さて、シャリア・ブル大佐。僕の前なのだから、仮面に身をやつす意味は無い。ああ、この場にいる全員に直答を許す。諸君らに、直接の意見を聞きたいのだ」
    「は、ありがとうございます陛下」
    「「ありがとうございます」」
    「ああ、今というかこの服装の時は僕の事を『ビッグ・ファイア』と呼んで欲しい」
    「その学ラン、ですか? お似合いですな」

    「まず第一に、草間大作。僕は君に尋ねたい、というか半ば依頼したい事がある」
    「だいたい想像がつきますが、何でしょうか?」
    「僕は君を、BF団に迎え入れたい。しかしBF団内では、君がBF団に恨み怒りを抱えているだろう事から、君が拒否する可能性が高いと見ている者が多い」
    「え? 別に構いませんよ?」
    「ほう?」
    「……実際問題として、この混沌とした世界を安定に導くには、BF団+ジオン公国以外に選択肢がありません。ならば、わだかまりを捨てるのに躊躇する必要性は感じませんね。それと……。僕のサニー姉さんへの愛を、舐めてもらっては困ります。なにせ、僕の体感で60年ほども、こじらせにこじらせ切った感情ですからね」
    「「「「「「うわぁ」」」」」」

    「それと、実は他にも君たちに意見を求めたい事がある。僕や僕の側近は、正直な所少しばかり浮世離れした部分があってね。自分で言うのも何だが」
    「どのような事でしょうか」
    「僕らの様な下っ端の意見で大丈夫でしょうか?」
    「正直、自信ありません」
    「いや、大丈夫だ。それどころか素直な一般市民に近い意見を聞きたいのだ」

    「僕は地球在住の人類を見捨てる計画を立てている」
    「「「!!」」」
    「従来の思想家たちは、地球環境を救うためと称し、地球在住の人類を全て宇宙に上げる事を考えていた。しかし僕は、地球環境など気にしても仕方がないとすら思っている。地球は言わば、生き物だ。巨大な生き物だ。それが寒冷化しようと、環境汚染されようと、地球そのものにとってはしょせんが肌荒れや乾燥肌、フケかゆみに過ぎない。スペースコロニー国家や月面都市など等にとっては、定期的な酸素や水の供給源として在れば充分なんだ。環境汚染されようと、スペースノイドたちは空気や水の汚染除去技術を安価に確立している。つまり汚染水だろうが汚染気体だろうが、地球から運び込めるシステムが確立されるなら、問題はないのだ」

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 00:47:53

    会談の続き

    「そして今現在、BF団エージェント達は地球のありとあらゆる動植物、その遺伝子情報を収集している。もっともこれは、過去の時代に於いても行っていた事業であるため、当時揃っていなかった生物や新種生物の遺伝子情報収集という作業になるけどね。また石油資源についても、宇宙で手に入る資源を元にして、あくまで工業原料としての代用石油を精製する技術が、あと少しで実用化レベルに達するところだ。そして一年戦争時代にマ・クベ中将、当時大佐であったが。彼がオデッサ基地で採掘していた鉱物資源。主として希少金属類だけどね。普通の金属資源類は、小惑星や衛星から採掘できるし。そして技術不足で宇宙で採掘が難しかった資源だが。BF団の力で技術が進歩して、ほぼ宇宙で賄える様になった」
    「「「「「「…………」」」」」」
    「改めて言おう。BF団としては、僕としては、宇宙に上がりたがらない事象エリートの地球人類を無理に宇宙に上げるのは、経済的にも資源的にも政治的にも、そして何より物理的にも。意味が無いのではと考えている。いや、そうではないな。大きなマイナス、負債でしかない」

    「……僕は、100%の賛成はできかねますね。ただし、だからと言ってそれを否定できるほどの強い意見も持ってはいない。……出来得るならば。全ての地球人類を見捨てるのではなく。宇宙に上がる事を忌避しない者達には、門戸を開いていて欲しい。そう願います」
    「大作君」
    「大作君……」
    「クサマ少尉」

    「僕も大作君に賛同します」
    「エグザベ中尉」
    「100%一律に地球人類を見捨てては……。いえ、人的資源、遺伝子的資源という観点から見ても、大きな損失に繋がるでしょう。そして、個人的な感傷でしか無いのですが、僕自身の心情的にも多数の人を見捨てたくは。全てを救えとは言いません。地球にしがみ付く輩は、見捨てられて然るべきでしょう。ですが見捨てるべきでない者も多々、存在します」
    「……」
    「人間を、組織や国家、そういった括りで見ずに個々人で、相対評価せずに絶対評価することは、極めて難しくそして現実的ではないのでしょう。それは理解できます。ですが、地球人類というおおまかすぎる括りで判断しては、大損をしますよ」

    「うん。君達に相談して、良かった」

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:02:40

    ほしゅ

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:53:06

    漫画版で大出世したヒィッツおじさん
    こちらでも扱いよくて嬉しい

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:54:58

    学ランアルティシア様良すぎるな……
    ビッグ・ファイアとして振る舞う時は、学ランなのすごくいいですね

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 15:32:17

    兄さん義姉さんに会おう

    「久しぶりですね、兄さん」
    「アルテイシア!? 何故、何故ここに」
    「今日はお忍びです。大事な用事が、地球にありましたのでね。」
    (いや、僕とお義父さんの決闘を見物に来たのが、それほど大事ですか)
    「せっかく地球に来たので、腹を割って話して置こうと思いまして。それに兄さんのお嫁さんにも挨拶を、と。こんにちは、ララァ義姉さん」
    「こんにちは……。あ……。いえ、お忍びであるならば、貴女のことは何とお呼びすれば?」
    「そうですね、男装しておりますので。山野浩一、コウイチ・ヤマノでお願いします」

    「……地球にしがみ付く連中を見捨てる、か。地球の環境破壊など、地球という『生命体』にとっては肌荒れやフケ、かゆみにしか過ぎぬ、とは。考えた事も無かった」
    「そういうわけですので、兄さん。貴方がたにも、貴方がたが面倒を見ている人々や関わりのある人々もろとも、再建開始したサイド1コロニー群に移住していただきたいと思いまして。ですが、厳しい事を言わせていただくならば。わたしから手を差し伸べるのは、これが最初で最後です。単純に、宇宙移民にスカウトしたい人材ならば、技術者、科学者、その他の学者、資産家などなど。兄さんよりも優先せねばならない人材、兄さんよりも優先したい人材は多々存在します」
    「……アルテ、いやコウイチ、わたし、は」
    「事実上の首席宰相である孔明から言われました。多少のわがままも許されずして、何が権力者か、と。ですので、わたしは自分のわがままとして、身内をひいきしようと思います。ただ一度だけ。幸いにも、貴方は宇宙移民にスカウトするに言い訳が立つ程度には、功績があります。そこそこの投資家であり、戦災難民や孤児の暮らしに資金を投じている篤志家であり、ボランティア活動や難民の子、孤児らの教師も無償でやっている人格者。今後サイド1にはサイド6やサイド3など生き残ったサイドに流れ着いていた難民たち、そして今後事業が進めば地球上から引き上げられたこれも難民や戦災孤児などが集中するでしょう。その者たちを相手に、同じ活動をしていただければ、幸いですね」
    「即決した方が良いか?」
    「できれば」
    「……わかった。その申し出を受けたい」

    「宇宙なら貴方による監視も楽になるでしょう、シャリア大佐。貴方たちの任務内容も、考えましょう」
    「はっ。ありがとうございます」

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 16:29:32

    お忍び男装スタイルなアルティシア様をありがとう、スレ主

    肉親への情と為政者としての判断が両立してるのがいい……
    このスレでのシャアの出番が気になってたので、こういう出番で良かった

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:11:18

    保守

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:24:14

    NT感応空間

    (……簡単に、キラキラ空間には入れる様になったね)
    (……わたしは勉強の合間に、中尉とも訓練してるし)
    (わたしもヒゲマン仮面やコモリンと。ヒゲマン仮面はキラキラ空間でも仮面付けてるのビビった)
    (ただキラキラ、ちょっと薄いかな?)
    (中尉によれば、キラキラはミノフスキー粒子が『向こうの世界』との連結で流入するエネルギーで光ってるだけって話だから)
    (つまりは『向こうの世界』との繋がりが切れて、完全に別の世界になったから)
    (エネルギーの絶対量が少ないって事らしいよ)

    (そうかー。そう言えば以前だと、キラキラの光には中心になってる箇所があって、そこがより一層光ってるイメージあったけど)
    (今は全体にまんべんなく、サラっと光ってる感じだね)
    (あの光の中心が、『向こうの世界』だったのかな。うーん、『向こうの世界』に行くなり、『向こうの世界』からシュウジを呼び込むなり、そのための方向性が見えない)

    (あ、中尉。いらっしゃい)
    (あ、中尉さん)
    (ちょっとギャンの整備への付き合い終わって球形に入ったんだが。待機室で腰掛けて目を閉じたら、唐突にここへ)
    (おや?)
    (あら)
    (あ、ヒゲマン仮面にコモリン)
    (ほんとにこの空間でも仮面付けてるんですね)
    (他人複数名が感応状態にあると、他のNTも『入り』易くなるのか? 新発見かな)

    (あれ? 人数増えたら、なんかあっちの方に遠くに、キラキラ集まってるっぽくないかな)
    (あ、ごめん。僕は整備報告書にサインしないといけないから、いったん『落ち』るよ)
    (わたしも書類仕事があるので)
    (わたしはあと少しだけ居ようかしら)

    (あ、人数減ったらキラキラ集まってるっぽいの見えなくなった)

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 09:39:11

    保守

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 14:16:50

    世界と世界の繋がり

    「つまりは『向こう側の世界』とはまだ完全に切れたわけじゃない、ってこと?」
    「切れてはいる、と思う。でも痕跡程度の繋がりはあるんじゃないかな」
    「……それで、大勢でキラキラ空間に入ったら」
    「うん、相乗効果で感知力が増して、『向こう側の世界』に繋がる、か細い痕跡が『視え』たんじゃないかなあと」

    「なるほどマチュ君。つまり多数のNTの協力を得られれば、『向こう側の世界』への痕跡を辿って上手くすれば……」
    「うん、ヒゲマン。あっちへ行くことができないかなあと」
    「……個人的には君に協力したい気持ちはあります。ですが、検討する時間が欲しいです。何故なら、君1人分とは言えど、『向こう側の世界』と再接続する事による危険性、その可能性が排除できないからです」
    「!! ……確かに、そうか。そう、だよね……」
    「そういう事です。ただ全否定するつもりはありませんし、もしかしたら他に方法があるかもしれません。希望はあります」

    「どうだった、マチュ」
    「それが、かくかくしかじかで」
    「大佐さんの言う事もわかるね」
    「うん」
    「どうしたものだろう」
    「どうしたもんかなあ」

    「エグザベ中尉……。エグザベ君」
    「どうしました、ヒゲマン仮面殿」
    「律儀にその名前で呼んでくれて、ありがたいですね。実はマチュ君から相談を受けまして。かくかくしかじかと」
    「あ、その件については僕もニャアンから。……でもたしかに、世界そのものの安定性に関わる案件ですからね。ただ……」
    「ただ?」
    「『向こう側の世界』とは別の世界からやって来た可能性が高い存在、『エンディミオン・ユニット』なら何か知見を持ってはいないでしょうか。『彼』はほぼ確実に、自我意識を持っているのでしょう?」
    「ふむ……」

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 14:24:02

    マチュが元々向こう側を認識できたことは大きそう
    あとそもそも向こう側からすればGQ世界は薔薇ラァが無数に夢見た世界の一つでたとえ特別なものになっても戻って振り返ってみたらどれがどれだったかわからなくなってるかもしれない
    でもこちら側からすれば派生元で根源だから、向こうが沢山ある世界の中から再度こちらを探すよりはこちら側から向こうを目指した方が楽なんだよね
    その場合向こう側からこちらに戻ってこようと思うとアンカーが必要になるけども

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:31:35

    エンディミオン・ユニットとお話しか
    アルティシア様が表はジオン公王、裏はBF団の首領として色々やってるこの世界線を『彼』はどう思ってるのやら

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 23:45:28

    宇宙に上がってみた

    「と言うわけで、宇宙の連邦系テロリスト狩りに任務が変わったわけですが」
    「地上はシーマ・ガラハウ大佐のザンジバル改、リリー・マルレーンがやる事になったんですよね。戦力的には大作君とサニーさんがあちらの艦に行ったから、充分でしょうけど」
    「大佐、シーマ大佐の隊で、万が一サイコガンダム系が出現したら歯が立つでしょうか?」
    「クサマ少尉のジャイアントロボがありますから、大丈夫かと」

    「そう言うわけで、サニー嬢の代わりに俺が世話になる」
    「マスク・ザ・レッド……」
    「不満か? ヒィッツカラルド」
    「まさか。実力的にはわたしよりも優秀だからな。否やは無い」
    「? ……貴様、本物のヒィッツカラルドか?」

    「それはさておいて。グラナダに秘密裏に隠されていたガンダムクアックスですがね。ソドンに運ばれて来ます」
    「ヒゲマン仮面殿!? あ、いえ。通ったんですか?」
    「通りました」

    「大佐、とりあえずジークアクスを運んで来るパプア級輸送艦とのランデブーポイントに向かいますが?」
    「お願いします、ラシット艦長」

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 06:41:08

    やれやれな話

    「さて、申請がちゃんと通ってガンダムクアックスが搬入されたわけですが」
    「ヒゲマン、久しぶりに乗って見ていい?」
    「どうぞ」

    「なんかコクピットの中でブツブツ言ってますが」
    「エグザベ中尉、あれはたぶん『エンディミオン・ユニット』と話してるんでしょう」
    「なるほど。……ニャアン?」
    「あ、いえ。ジフレド再建許可が出ないのが少し残念で」
    「ああ……。イオマグヌッソ本体は崩壊したとは言え、ジフレドは発射キーでもあるからね……」

    「そういえば、ジークアクスの顎が開いてこそいませんが、なんか光が漏れてますね」
    「ええ、確かに」
    「随分熱中してる」

    「いくらなんでも、長すぎませんか」
    「たしかにそうですね。もう8時間になります」
    「午前11時からだから、お昼抜いてもう晩御飯の時間」
    「……熱中し過ぎだろう。たぶん『エンディミオン・ユニット』との間で疑似的にNTの感応空間が発生してるんじゃないかと思うんだけど」

    「「「あ。ジークアクス/ガンダムクアックスがマチュ(君)を吐き出した。泡食った様子で」」」

    「マチュ君、脱水症状起こして医務室送りですか。今、点滴してるそうですが」
    「マチュ君もジークアクスも、熱中し過ぎですね」
    「大丈夫でしょうか」
    「ああ、報告では一応無事だそうです。まあ、どんな話をしたのかは、彼女が起きてから聞きましょうか」

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 13:39:07

    『彼』の正体

    「で、どんな話してたんですか」
    「ああ、ヒゲマン。まず最初に大量の数式提示された」
    「「「は?」」」
    「で、わからないって言ったら、嬉しそうに楽しそうに解説された」
    「「「は??」」」
    「そして何かの機械の設計図らしき物を頭ん中に送り込まれて、また延々と楽しそうに。っていうか数式の時よりも数段楽しそうに解説された」
    「「「はあ???」」」

    「ええと、わたしも良く理解してるか怪しいんだけど。その機械はサイコミュの一種で、『シャロンの薔薇』のララアがやった世界を創る行為を、わたしのNT能力で再現するものなんだって」
    「「「なんだってー!?」」」
    「あ、別にこの世界のコピーを創るわけじゃないよ? とりあえず説明するね」

    模式図:~~~こちら側の世界)(小世界A)(小世界B)(小世界C)(向こう側の世界~~~

    「あくまでこれ、簡略化した図だから。ほんとはもっと大量のデータで説明された。まず『こちら側の世界』にいるわたしが、『小世界A』っていう小っちゃくて空っぽの何もない世界を創って、その『小世界A』に移動する」
    「ふむ」
    「なんかそれだけで大事に感じるんだが」
    「ヤバくないかな」
    「次にわたしが『小世界B』創って移動、『小世界A』を破棄する。次に『小世界C』創って移動、『小世界B』を破棄する。最終段階として『向こう側の世界』に移動して、『小世界C』を破棄。これで、『こちら側の世界』と『向こう側の世界』にはほとんど影響を与えないで、わたしの『向こう側の世界』への移動が成立する、って言われた。だけどこれはあくまで簡略化したイメージで、『向こう側の世界』を認識するのはやはり多数のNTの協力が必要だし、わたしが専用サイコミュ使って創れる程度の世界のサイズだと、A、B、Cの3つどころじゃなく、10個以上は小世界創らないと『向こう側の世界』には接触できないらしい」

    「でもって、それを実現するための装置として、ちょっとした、あくまで『エンディミオン・ユニット』の感覚でちょっとした、専用サイコミュの設計と理屈とを提示されたの。そしてその構造とか楽し気に、嬉し気に、延々解説されて、わたし肉体が脱水症状と軽度の飢餓起こすまでぼけーっとソレ聞かされてた。言っちゃわるいけど、『彼』もしかしたら」
    「メカオタクですね」
    「メカオタクだね」
    「メカオタクだと思う」

  • 90二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 21:02:42

    マチュに頼られて『よおし、張り切って考えちゃうぞー』になっちゃったんだな、エンディミオン・ユニット……
    マチュの体のことも考えたれよ

オススメ

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