- 1二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:10:53
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【超絶閲覧注意】清夏「夢…だよね…?」|あにまん掲示板前作https://bbs.animanch.com/board/5451504/今回は一番重い女ことしゅみたんですbbs.animanch.com闇のギャルの闇の部分の次は光のオタクの闇の部分です
- 2二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:14:57
私は葛城リーリヤ。初星学園の一年生。スウェーデンから来ました。
きっと私は、アイドルの才能はない。でも、センパイと一緒に、トップアイドルを目指して頑張ってます。
私の夢は、幼馴染の清夏ちゃんとした、「清夏ちゃんと一緒にステージに立つ」ということ。
だから、清夏ちゃんに追いつけるように、もっと高くまで羽ばたいていけるように、センパイと頑張ります。 - 3二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:23:56
きっと清夏ちゃんはもう、私のずっと先にいます。他にも咲季ちゃんや手毬ちゃんとか、凄そうな人もいっぱいいます。
私はその子たちと比べると、アイドルの才能は無いんだと思います。
でも、それは前提だから。諦める理由にはならない。
だから、沢山レッスンして、少しでもみんなに追いつかないと。
私は、レッスンに熱くなりすぎちゃうみたいで、よくセンパイに怒られちゃいます。
正直、もっとレッスンしたいと思う日もあります。
でも、センパイに従えば、もっと高く羽ばたける気がするので、私はセンパイに従ってます。 - 4二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:24:26
もうタイトルの時点で……
- 5二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:32:29
私は無意識に、センパイとの距離を縮めている気がします。
この前は、二人でアニメイトに行きました。
「俺も見てますよ、シルヴェスタ。俺がお気に入りなのはやっぱり1期最終話の…」
「センパイもシルヴェスタ知ってるんですか!?あのシーン熱いですよね!作画も演技も…」
まさか、センパイもシルヴェスタを履修していて、語り合えるとは思わなかった。
センパイはふわっとブレザーつむじちゃんも履修しているらしくて、私と相当趣味が合うみたい。
趣味抜きにしても、センパイには何か、惹かれるものがある気がします。
もしかして、これって、恋、なのかな? - 6二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:45:52
「センパイ、お菓子を作ってきました」
「ありがとうございます」
「センパイ、あーん🤍」
「!? か、葛城さん…いきなり何するんですか…///」
「センパイ、結構可愛いところありますね」
私とセンパイは、どんどん仲を深めています。
「最近のリーリヤ、楽しそうだね」
「そうかな…きっと、センパイのおかげですね」
私の毎日が楽しいのは、当然の事だった。
私の初めての恋が、実りそうだったから。
「あたし、最近気になる人がいるんだよね〜」
実りそうだったんだけどなあ………… - 7二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 16:56:44
ある日、私は遭遇してしまいました。
センパイと清夏ちゃんが、二人で話している所を。
センパイと清夏ちゃん?どうして?私のプロデュースについての相談だよね…
この間の「気になる人がいる」って言葉が、どうしても気になる…
まあ、流石にありえないよね。
センパイは、きっと私を傷つけるような事はしない。
センパイと清夏ちゃんが恋してるなんて、流石にないない。
無い…よね? - 8二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:10:48
センパイと清夏ちゃんが話しているのを見てから、センパイと二人でいる時間が減った。
しかも、センパイが清夏ちゃんの話をすることが明らかに増えている。
いや、まさかね…そんなこと、信じられない。
「葛城さん、久々に二人で出かけませんか?」
「センパイ!本当ですか!?」
やっぱり、心配いらなかったな。そう思った。
「ここのレストランを、紫雲さんのファーストライブ後の打ち上げ会場にしたいんですl
「…………はい、いいと思います」
センパイ、最近清夏ちゃんの事考えすぎです。私とのデートの時くらい、私を見てくれていいのに… - 9二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:23:40
最悪な所を見てしまった。
センパイが清夏ちゃんに告白していた。
清夏ちゃん、凄く嬉しそうだったなぁ…センパイも、あんな表情見た事がない。
あんなの…OKに決まってるよ。
センパイ、告白が成功してよかったですね。
清夏ちゃん、彼氏ができてよかったですね。
でも、なんで、センパイなんだろう。
でも、なんで、清夏ちゃんなんだろう。 - 10二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:40:01
最近のセンパイ、なんか楽しそう。
そりゃそうだよね。彼女が出来たんだから。
この間も、清夏ちゃんとずっと手を繋いでたし。
なんなら昨日には、お揃いのストラップを付けてた。
センパイは、本当にいつから、清夏ちゃんの事があんなに好きになったんだろう。
センパイは、私の物だったはずなのに。
清夏ちゃん、私のセンパイを取るなんて
Jag kommer inte att förlåta… - 11二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 17:56:37
最近、清夏ちゃんにこんな事を言われるようになった。
「リーリヤ、最近あたしへの態度変じゃない?」
「え?そうかな?」
「なんだろう、ちょっと視線が怖いというか…」
「そ、そんなことないよ…」
「だよね、あたしの勘違いだよね〜」
そっか、私、怖いのかな。
清夏ちゃんにセンパイを取られたこと、そんなに気にしてるのかな…
でも、センパイは、私が独占したい…
清夏ちゃんなんかに、取られたくない… - 12二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 18:20:27
私は清夏ちゃんと二人で出かけた。
センパイの誕生日プレゼントを買いに行くために。
清夏ちゃんが、恋人に渡すようなプレゼントばかり買っていた。
清夏ちゃん、きっとセンパイと付き合ってること、バレてないと思ってるんだろうな。
私がどんな気持ちなのかも知らずに。
買い物を終えて、二人で帰りの電車を待っていた。
『まもなく、17時24分発、天川行きがまいります』
電車が近づいたとき、私はありえない行動をした。
「清夏ちゃん、Jag är ledsen…」
私はそう言って、清夏ちゃんをホームに向かって押していた。 - 13二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 18:45:47
清夏ちゃんは、死んでしまった。
なんで…私は、あんな事しちゃったんだろう。
自分でも、よく覚えていない。センパイの事を考えすぎて、正気じゃなくなってたのかもしれない。
センパイも、清夏ちゃんの死を、凄く悲しんでいた。当然だ。彼女が死んだんだから。
私も、心が折れそうだった。自分が大切な親友を殺してしまうなんて、思ってもいなかったから。
私はずっと、感情に任せた行動を後悔していた。
吐き気がしてきた。私って本当に、馬鹿なんだな。 - 14二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 18:58:44
あの日以来、私はずっと悪夢にうなされていた。頭痛や吐き気もおさまらなかった。
もう、私は、限界なのかな。清夏ちゃんにまた会いたいな…
私の心は、ボロボロになっていた。
あの日から1週間後、私は一人で、清夏ちゃんと最後に出かけたデパートに向かった。
清夏ちゃんが買っていた商品を見るたびに、心の傷が深まった。
そして私は、あの日、清夏ちゃんを押した駅のホームに向かった。
『まもなく、17時24分発、天川行きがまいります』
電車が近づいてくる。
「清夏ちゃん、ごめんね。あんな事しちゃって。今、清夏ちゃんの所に行くから。センパイ、短い間だったけど、アイドル、楽しかったです」
「tack så mycket、センパイ」
私はそう言い残して、駅のホームに飛び込んだ。
END - 15二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 19:01:11
- 16二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 19:04:31
美鈴は手毬編と対になるような構成になると思います
まだ担当を引いてないのは偶然なのか?