- 1125/08/16(土) 21:42:57
- 2125/08/16(土) 21:44:30
前スレ
【クロス注意】幼馴染inNRC Part22|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com▼プロローグ
【クロス注意】ここだけ|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>個性は dice1d3=@2 (2)@1. 二人とも使えない2. かっち…bbs.animanch.com▼第一章
【クロス注意】幼馴染みinNRC|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com▼第二章
【クロス注意】幼馴染inNRC Part3|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com▼第三章
幼馴染inNRC Part5|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com▼第四章
【クロス注意】幼馴染inNRC Part8|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com▼第五章
【クロス注意】幼馴染inNRC Part11|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com▼第六章
【クロス注意】幼馴染inNRC Part14|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com▼第七章
【クロス注意】幼馴染inNRC Part18|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com - 3125/08/16(土) 21:46:14
- 4125/08/16(土) 21:47:25
素敵な支援SS様
……ノーコメントで | Writeningパソスト風じゃなく普通のSSです。お目汚し失礼。 登場人物:出久+勝己+グリム+エース+デュース+ジャック+エペル+セベク ふわっと頭に浮かんだワンシーンを書きたいなと思ったらなんか長くなってしまいました…writening.netなんてことない普通の日 | WriteningパソストではなくSSです、ご注意を。 登場人物 トレイ・クローバー 尾白猿夫 砂藤力道(名前のみ) 個人的に尾白くんとトレイ先輩は仲良しであってほしいなぁと思う今日この頃。 アリアーブ・ナーリヤとかいっ…writening.netマスターシェフ〜地獄のニラ〜 | Writening登場人物:轟、リリア、砂藤、トレイ、エペル、デュース、エース、麗日、峰田、青山、学園長 ちょっと体調不良表現あるので苦手な方要注意、なんでも許せる人向け 「食」それは生命の礎。 清き海。強き山。優…writening.netもぎもぎパニック!ドアと化したフロイド | Writening登場人物:フロイド、峰田、緑谷、エース、デュース、ラギー、カリム、ジャミル、ルーク、リドル、セベク、飯田、イデア、オルト キャラエミュ間違い、キャラ崩壊あるかも なんでも許せる人向け 「おーいエ…writening.netドキッ!漢だらけの新メニュー決定戦〜飯テロもあるよ〜 | Writening登場人物:アズール、ジェイド、フロイド、ラギー、青山、飯田、上鳴、切島、瀬呂、砂藤(回想のみ) キャラエミュ間違いあったらスマソ、後半キャラ崩壊あるかも 何でも許せる人向け 「……皆さんが集まっていた…writening.net - 5125/08/16(土) 21:49:18
- 6125/08/16(土) 21:51:40
- 7125/08/16(土) 21:53:52
現在好感度まとめ
【出久→相手/相手→出久、 爆豪→相手/相手→爆豪】
*😺グリム 100/100、 93/91
*❤エース 100/100、 42/88
*♠デュース 100/100、 100/93
*🌹リドル 91/93、 79/100
*🔶ケイト 99/100、 85/87
*☘トレイ 30/27、 60/40
*🦁レオナ 26/74、 53/44
*🍩ラギー 14/59、 72/21
*🐺ジャック 84/100、 52/91
*🐙アズール 75/100、 94/31
*🐬ジェイド 26/65、 21/43
*🦈フロイド 8/33、 28/69
*🦦カリム 77/100、 49/86
*🐍ジャミル 95/84、 69/63
*👑ヴィル 100/100、 80/100
*🏹ルーク 100/100、 95/100
*🍎エペル 100/100、 100/100
*💀イデア 100/82、 71/64
*🔥オルト 84/46、 25/36
*🐲マレウス 95/70、 27/22
*🦇リリア 73/53、 100/31
*⚔シルバー 77/99、 98/48
*🐊セベク 24/54、43/19
*🐶クルーウェル 56/-、 13/-
*📚トレイン 78/-、 36/-
*🦾バルガス 16/-、 6/ - 8125/08/16(土) 21:55:21
現在霊素ダメージ
*出久(68)
*爆豪(60)
*グリム(62)
*シルバー(48)
*セベク(68) - 9125/08/16(土) 22:01:43
前回までのざっくりあらすじ
マレウスの作り出した魔法領域から抜け出すため、イデアの立てた作戦のもとで仲間集めのために夢巡りの旅を続ける出久たち。
オクタヴィネルの人魚たちのカオスな夢を訪れた後は、マジフトの試合で大気圏を突破するジャックを見送ったり、小銭を音で判別できるラギーの聴力にドン引きしたりしながら、順調に仲間を増やしていった。
次に訪れたのはレオナの夢だったのだが、レオナは夢の中で王となり、統治が上手くいかなくなった国を放棄していた。イマジネーション強度が強いレオナの夢を打ち破るため、出久たちは夢の中で“革命”を起こす作戦を立てたのだった。 - 10二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:07:58
- 11125/08/16(土) 23:15:49
「チェカを新王として擁立した革命を起こす」という方針が決まるや否や、『S.T.Y.X.』のスタッフが早速インターネット上のチェカの写真をスキャンしてAIで3D化し、オルト経由でダミーデータが届いた。
見た目は本物そっくりだが、ここで問題が一つ。突貫で作成したダミーデータはビジュアルのみの3Dモデルにすぎず、自律的に話すことも動かすことも不可能なのだという。
🥦「それなら、ラギーくんのユニーク魔法が使えないかな。ラギーくんが裏に隠れてチェカ王子っぽい動きの演技をすれば、それっぽく動いてるように見えると思うんだ」
💀『あ~、ラギー氏にモーションアクターをやってもらうってことか。悪くないアイデアですな』
🍩「王様も、ハイエナも、み~んなオレのオトモダチ!『愚者の更新(ラフ・ウィズ・ミー)』!」
「「おお~~っ」」
そんなこんなでラギーがチェカの3Dモデルに魔法をかけると、四肢だけでなく表情筋までラギーとリンクして活き活きと動き始めた。
ラギーの魔法は数秒しか持続しないため、都度魔法をかけ直す必要がある。不自然に硬直してしまうため、移動はユニーク魔法で狼の姿になったジャックが背に乗せて担うことになった。
🐺「移動はいいっすけど、わんぱくなチェカ王子がずっと無言なのは、さすがに違和感があるぜ」
*チェカのボイスアクター dice1d2=1 (1)
1.出久
2.ラギー
- 12二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:26:15
チェカの声忘れてるなあと思って聞きに行ったら中の人が先月末に声優引退表明してた…
- 13125/08/16(土) 23:27:15
💀『ここはやはり、チェカ氏に会ったことがあり、なおかつ声が高いミドリヤ氏に音声を担当していただくべきなのではありませぬか?』
🔥「チェカさんのモデルに遠隔操作対応の小型スピーカーを搭載することは可能だよ」
🥦「ええっ!?でも、声が口の動きと合わないと違和感が出るから、ラギーくんがそのまま声も担当した方が……」
🍩「なーに言ってんスか。オレ、とっくに声変わりしてんスよ。流石に無理あるって」
🥦「僕もとっくに声変わりしてんだけど」
🍩「ミドリヤくんの声ならギリギリ少年声で通せるって!大丈夫ッスよ、シシシッ!」
🥦「ええ……」
💀『口の動きが心配なら、音声を認識して自動で口の形が変わるリップモーション機能をチェカ氏のモデルに組み込んどくんで。それくらいなら『S.T.Y.X.』の技術使えばちょちょいのちょいっすわ』
🥦「外堀が埋められていく……クソッ、こうなったらやるしかない!!がんばろう、ラギーくん!」
🍩「シシシッ、やってやろうじゃないッスか!オレのユニーク魔法で革命を起こして、世界をひっくり返してやる!」
ラギーがモーションアクター、出久がボイスアクターとしてチェカを動かす方針が決まり、軽く練習をして、出久たちはレオナの夢を醒ますために再び王宮へと向かった。
*出久の演技力 dice1d100=12 (12)
(原作のラギーが20くらい)
- 14125/08/16(土) 23:29:40
このスレのデクさんは声優の才能が無いみたいっすね
将来映画のゲスト声優とかに抜擢されたら一生懸命やってるけど下手くそすぎて炎上するタイプとみた
*下手くその方向性 dice1d3=3 (3)
1.カタコト棒読み
2.アナウンサーみたいで子どもっぽくない
3.あざとすぎて微妙に気持ち悪い
- 15125/08/16(土) 23:53:26
王宮に戻ると、民衆が暴動を起こしてハイエナの近衛兵と衝突を起こしているところだった。ハイエナの近衛兵の一部は、侵入者である出久たちに気づいて襲い掛かってきた。
🐊「ここで足止めをくらっては元も子もない。僕とシルバーに任せて先に……うわっ!」
🐙「この数、2人だけで捌けるとは思えません。僕も残りましょう」
⚔「ありがたい!恩に着る、アズール!」
3人が足止めしている間に、出久たちは王宮の中めがけて走り出した。追ってくる兵から逃げるため、出久とラギーとチェカのダミーは狼に変化したジャックの背に乗り、グリムはオルトが抱えて飛んでいった。勝己は“徹甲弾(A・P・ショット)”で追手を牽制しながら殿を務めた。
*
再び乗り込んだ玉座の間では、言い争いがエスカレートしたのか、レオナがキファジの胸倉を掴んで詰め寄っているところだった。
🥦「『やめてぇ、おじたぁ~ん』!!」
チェカのダミーを乗せたジャックがレオナにタックルしてぶっ飛ばした。レオナは状況を把握するために素早く立ち上がり、赤いたてがみの小さな子どもをみて驚愕に目を見開いた。
🦁「チェカ!?そんな馬鹿な……!」
🥦「『キファジぃ!だいじょおぶ?』」
🐦「チェカ様、生きておられたのですか!?しかし、なんだかお声が……」
🥦「『えっと、ちょっと風邪ひいちゃってぇ。それよりも、ただいま』」
出久が咄嗟にひねり出した言い訳に合わせ、ラギーがにこりとした表情を作った。
😺「う~ん。チェカはあんなに可愛い子ぶった喋り方じゃなかったんだゾ。なんかちょっと気持ち悪ぃな」ヒソヒソ
🧨「大方、アイツの中の『子どもは可愛い』みてぇな価値観の表れなンだろうが……ガキってのはもっとクソだろ」ヒソヒソ
💀『バクゴー氏の幼少期ってクソガキそのものって感じっぽそう』ヒソヒソ
🧨「タブレット割られてェンかよ」ヒソヒソ
🦁「驚いたぜ、チェカ……まさかお前が生きていたとは。少しは吠え方が上手くなったようじゃねぇか」
🥦「『……国のみんなや、キファジに意地悪するおじたんは、悪い王様だ。この国は僕のものだ!!王様の椅子を返して!』」
🦁「あァ……出来るならそうしたいところだが……偽物にやれる玉座はねぇなぁ!」
🥦🍩「「!!!」」
レオナは厳しく顔をしかめると、チェカの3Dモデルに容赦ない攻撃魔法をぶつけた。チェカの形をしたデータは粉々に砕け、消滅した。 - 16125/08/17(日) 00:08:49
🧨「チッ、野郎、気付いてやがったのか!」
😺「うわあああ!ひ、引っ張られるんだゾ~!」
レオナは侵入者の居場所を感知できていたようで、物陰に隠れていたメンバーを全員魔法で引っ張り出した。
レオナは侵入者全員の顔を一瞥すると、ハイエナの獣人であるラギーに目をつけて首根っこを掴んだ。
🦁「ハイエナのガキか……お前たちハイエナには目をかけてやったのに、恩を仇で返しやがって。偽物のチェカを担ぎ出して、革命家気取りか。王への反逆は極刑だ。覚悟はできてるんだろうな?」
🥦「ラギーくん!!」
レオナがユニーク魔法の詠唱に入る。空気が一気に乾燥し、出久たちの肌がひび割れる。直に首を掴まれているラギーは苦しそうに咳をした。
🐦「いけません、レオナ様!炎よ!」
出久と勝己がレオナを止めてラギーを救けるよりも先に、キファジがレオナに炎を放って止めた。
🧨「ア……?このジーさん、『闇』じゃねぇンか?」
🦁「チッ!……キファジ!テメェオレを裏切るつもりか?ソイツらを庇うなら、お前も明日の朝日は拝めなくなるぞ」
🐦「貴方様が悪い夢から目を醒ましてくれる日を。ずっと待ち望んでおりました。そして、それは今日なのだと……私は今、悟ったのです」
キファジは夢の中の人物とは思えないような言葉を力強く言い放った。レオナは怒り狂い、『闇』である近衛兵を大量にこの場に呼び出した。
🥦「キファジさん!ここは危険です、後ろに下がって――」
🐦「お客人がた。この老骨めも、微力ながら脱出のお力添えを」
🔥「ど、どういうこと?侍従長は、レオナ・キングスカラーさんに張り付いている『闇』のはず……」
🧨「今はそんなことたァどうだっていい!おいジジイ、俺が足手まといだと判断したら、後ろにぶっ飛ばすからな!!」
🐦「ほっほっほ。なんと血気盛んな若者だ。なに、心配ご無用ですぞ」
炎と砂嵐が吹き荒れる玉座の間で、出久たちはレオナと対峙することになった。
*霊素ダメージロール
出久(68) + dice1d5=2 (2)
爆豪(60) + dice1d5=1 (1)
グリム(62) + dice1d5=4 (4)
シルバー(48) + dice1d5=5 (5)
セベク(68) + dice1d5=5 (5)
- 17125/08/17(日) 00:15:45
🐦「ふぅ……あらかた片付きましたか」
🐺「こ、このじいさんめちゃくちゃ強え……!」
🧨「オイ、まだ気ィ抜くな!あのライオン野郎、俺らが近衛兵をぶっ倒してる間に炎に隠れて逃げやがった!!」
レオナがいなくなったことに気づくと、ジャックが再び狼の姿になってレオナの匂いを感知した。
城門の混乱を沈めに行くというキファジと別れ、出久たちはレオナの匂いを追うジャックに付いて行った。
🔥「い、行っちゃった……彼は『闇』じゃなくて、ただのNPCだったとか?」
『闇』らしくない行動を取り続けていたキファジが去っていくのを、オルトが困惑気味に目で追った。
*アイデアロール (1.成功、2.失敗)
出久 dice1d2=2 (2)
爆豪 dice1d2=1 (1)
- 18二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 07:16:02
デクのチェカ演技の総評が純然たる暴言で草なんだ
- 19二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 07:33:14
原作で担当したラギーもキファジさんにボロクソ言われてたから様式美です
- 20二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 11:30:51
そもそもデクのショタ時代は素直でものすごく可愛いので、自分を基準にしたらナイトレイブンカレッジ生の大半の幼少期がそうだったであろうクソガキタイプよりも可愛くなるのは仕方ない
ちなみにアズールの幼少期回想も舌たらずで超可愛い喋り方してる - 21二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 12:22:59
チェカはわんぱくタイプでクソガキとも違うんだよな
難しいな - 22二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 12:51:47
わんぱくとはいえ王子様の演技に幼少期かっちゃんを参考にはしないだろうし
- 23二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 14:03:43
- 24二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 15:10:34
状況があれだから裏切ってると思われそうだけど、キファジさんの発言的には諫めているって言った方が正しいかも知れない
- 25二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:37:31
🧨「……たとえ歪んだ夢ン中でも、ライオン野郎の中であのジーさんは自分の都合よく動かねぇ人物なンだろうぜ」
🍩「それ、ありそーッスね。きっと……レオナさんに対して、ビビらずに『ダメなもんはダメ』っていう人なんじゃないッスか?」
🔥「なるほど……。夢の中では、夢の主の解釈、あるいは願望の再現が最優先……ってことかな。実に興味深いね」
🧨「今はそんなことは良い、とにかく追いかけンぞ」
ジャックの嗅覚を頼りに走っていくと、レオナは王宮の裏手側で近衛兵に扮した『闇』に囲まれていた。
🦁「はぁ、はぁ……こんな国、俺だって願い下げだ。誰も俺の苦労を理解しようともしない。イボイノシシ以下の馬鹿ばかり……!俺のせいじゃねぇ。俺のせいじゃ……!」
⚫「レオナ陛下!よかった、無事だったんですね」
🦁「あぁ、テメェらか……頼りになるのはお前らだけだぜ」
⚫「へへ……俺たちだけが、王様の真実の友……そうですよね」
🦁「ああ、そうだな……」
ドロドロと溶けていく『闇』が沼となり、レオナは既に体の半分以上が沈み込んでいた。
🐺🍩「「レオナ先輩/レオナさーーーん!」」
急いで駆け寄ろうとするも、無数に湧く『闇』の近衛兵たちに行く手を阻まれ、ついにレオナは顔の辺りまで闇に『闇』に取り込まれてしまった。
🥦「くっ、間に合わなかった……!」
🧨「経験上、あそこまで『闇』に飲み込まれちまったら引き上げるのはほぼ不可能。深淵まで追いかけて目ェ覚まさせるしかねぇ」
🔥「うん。それに、レオナさんを追いかけて深い階層に潜れば、一時的にだけど『闇』の追撃を逃れることができる」
周囲の近衛兵は再現なく湧き続ける。勝己が絶えず『爆破』して吹き飛ばしているが、籠手のない現状、徐々に掌が反動で痛み始めている。
レオナは態度こそ怠惰だが、高い実力の持ち主だ。マレウスが警戒して夢の管理にそれなりのソースをつぎ込んでいるらしい。
終わりの見えない戦いを切り上げ、オルトの拡声機能を使って近衛兵たちと戦闘していたシルバーたちと合流すると、出久たちはレオナが吞み込まれた深淵の中へと飛び込んだ。 - 26二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:37:49
全員何かしら辛いんだけど、レオナさんがいっちゃん見てる側として辛かったなあ……
- 27二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:48:30
- 28二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:13:02
- 29二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:16:59
- 30二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 07:21:32
イマジネーション強い上で理性的というかしっかり現実的な所があるから……
- 31二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 13:47:00
ほしゅ
- 32二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 20:25:36
- 33二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 21:52:23
夢の内容が「王になるけど民に認められない」になってること(と、小説版で少しだけ描写されてる回想)から推察すると、あくまでも望みの核は「王になりたい」の方だと思う。認められる方が重要視されてると「能力を認められて王になる」とか「王にはなってないけど政策が通って民に認められる」とかになると思われるので
「能力を認められて王になることは不可能」「かといって家族への情はあるので弑逆には踏み切れない」辺りがレオナさんの認識にあるのが出力された結果、父王の死後に兄一家が事故死して自分に継承権が回ってくる展開になったのかと
- 34125/08/18(月) 23:11:02
『闇』を抜けると、そこはサバナクローのマジフト場だった。
🦁「なんとも言えぬ悲劇だ……。まさか、パニックを起こした観客がディアソムニアの入場パレードに突進し……“あの”マレウス・ドラコニアを選手もろとも押しつぶしてしまうとは!」
コートの中心で寮生に囲まれたレオナは、仄暗い笑みを浮かべている。
🦁「俺たちは負傷した彼の分まで、精一杯マジフト大会を戦い抜こうじゃないか、なぁ?」
「「ウオォオオオォォ!!!」」
『闇』であるサバナクロー寮生たちがレオナに同調して笑った。
🍩「……今一緒にいるメンツ的に、このシーンめちゃくちゃ気まずいんスけど……」
こっそりと隠れているこの場には、マレウスを敬愛するセベクとシルバーもいる。事件当日のことを思い出して怒りを滲ませる二人に挟まれ、ラギーは耳をぺたんと倒した。
🧨「テメェあンとき完全にライオン野郎と共犯だったろォが。自業自得だ」
🥦「ここは……『レオナ先輩の計画が成功した世界』なのか。大会開始直前の、本来ならかっちゃんとリドルくんたちが突入してたタイミングだね」
サバナクロー寮生たちはすでに勝利の予感に酔いしれ、次の期末試験の成績にまで話題が飛び始めた。一番になるには、今と同じように成績上位者を狙い落とせばいい、と笑いながら。下劣な笑い声を聞きながら、ジャックは「聞いてられねぇよ!」と牙を露わにした。
🍩「それでも、欲しくてたまんなかったんス。あの時のオレたちには……」
🐺「上を見りゃキリがないし、王様になったって不満が尽きることはねぇだろ。卑怯な手を使って手に入れた玉座に座っても、きっと虚しいだけだ。現に、夢の中で夕焼けの草原の王様になったレオナ先輩は……普段よりもずっと不機嫌で、不満だらけに見えた」
🍩「はは、言えてら。もし夢の中でマジフト大会優勝したって、すぐに不満たらたらになりそうッスよね、あの人」
ジャックとラギーが頷き合う。レオナの目を醒ましに行く覚悟ができたらしい。 - 35125/08/18(月) 23:48:13
夢の深淵に落ちたことで、レオナは学園の記憶が解放された状態になり、かえって出久たちが干渉しやすい状態になった。
🧨「あの日の役者のほとんどがここに揃っとる。あいつに現実との齟齬を突きつけンのにはお誂え向きだ」
🥦「うん。疑似的にあの日の状況を再現すれば、レオナ先輩の夢を揺さぶることができるはずだ」
そうと決まれば、あの日のように大会が始まる前までに片を付けなければならない。嘘が得意なアズールが即興で書いたシナリオをもとに、出久たちは“あの日”を演じるためにレオナの前へと姿を現した。
🐊「貴様らの企み、全て聞かせてもらったぞ!」
怒りに満ちたセベクの声が雷鳴のようにマジフト場に響いた。マレウスと一緒に押しつぶされたはずのセベクとシルバーがこの場にいることに、レオナを含めたサバナクロー寮生たちがざわめいた。
ともにアズールの姿があることに気づき「どういうことだ」レオナがきつく睨みつけるのを、「“より条件と良い方と契約する”のがビジネスの基本ですよ!」とアズールがいけしゃあしゃあと受け流した。
🥦「……ラギーくんが実行犯として魔法を使っているところを、サイドストリートから写真を撮らせてもらいました」
🧨「これで言い逃れはできねェなァ、サバナクローの寮長さんよォ!」
出久がゴーストカメラを取り出してみせれば、レオナの強い既視感によって夢が揺らいだ。
🦁「なんだっ……?この光景、俺は、どこかで……ぐっ!」
🍩?「レオナさん?どうしたんスか?」
🍩「夢から醒めかかってんスよ」
🦁「ラギーが2人?それに夢って……ぐぁっ!なんだこれは?あ、頭がッ……!」
同じ人物が二人いるというありえない事象と、夢というキーワード。聡明なレオナはその二つを適切に処理し、夢に浸ることができなくなる。夢が壊れそうになるのを防ぐため、『闇』の寮生たちが必死でレオナに呼びかけた。
⚫「テメェら、俺たちの王様に何をしやがった!」
🐺「『俺たちの王様』だと?ふざけやがって!レオナ先輩は、てめーらの王様なんかじゃねぇ。俺たちの寮長だ!!」
ジャックの雄叫びを皮切りに、『闇』との戦闘が始まった。 - 36125/08/18(月) 23:50:26
*霊素ダメージロール
出久(70) + dice1d5=3 (3)
爆豪(61) + dice1d5=5 (5)
グリム(66) + dice1d5=3 (3)
シルバー(53) + dice1d5=5 (5)
セベク(73) + dice1d5=4 (4)
- 37二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 08:14:41
シルバーがダメージ追い上げてきたなあ()
- 38二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 16:34:32
ほしゅ
- 39二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 18:58:10
セベクとデクがダメージ溜まってきたけどどの辺で回復できるんだろうそもそも回復するんだろうか?
- 40二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 19:50:14
このままだと最難関リドルの夢まで保つか怪しいな…
- 41二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:30:10
なんだかんだ横ばいに近くなるんだなダイスって
- 42二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 06:46:56
保守
- 43二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 14:19:06
ダメージリセットとまではいかなくとも回復マス踏みたい
- 44二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 20:29:00
ハーツ5人いるからなあ
- 45二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:19:58
確率は収束するんやなって
- 46125/08/20(水) 22:46:51
レオナは強い。魔法の練度は言うまでもなく、反射神経もフィジカルもあり、知略も優れている。
🧨「一発きりだ!絶対ェ決めろ!!“爆破式カタパルト”!!」
全てが乾いて干上がっていく中で、勝己はイデアの助力を得て準備していた手榴弾を起爆させた。勝己がぶん投げた出久はミサイルのようにレオナに真っすぐ飛んでいく。
🥦「思い出してください、レオナ先輩!!事件の後もあなたを慕ってくれた寮生のことを!!――“デトロイトスマッシュ”!!」
マレウスの見せる夢から醒める方法は二つ。夢と現実との齟齬を認識すること。もう一つは、強い衝撃を受けること。出久の全力のパンチを真正面から受け、レオナの夢がぐにゃりと揺らいだ。
🦁「はぁ、はぁ……ッ、ははっ、あははははは!あァ、どうして俺は忘れてたんだろうな……魔法を使えもしない子兎に一発入れられる羽目になった、あの馬鹿馬鹿しい悪巧みのことを……」
レオナは一瞬よろめき、次の瞬間には声を立てて笑った。
🥦「レオナ先輩、目が醒めたんですね!」
🦁「ったく、最悪の目覚めだぜ。起き抜けに見たくねぇ、むさくるしいツラが並んでいやがる」
起き抜けに嫌味をかましてくる通常運転のレオナのもとにジャックとラギーが駆け寄った。
レオナはラギーに状況説明を求めようとしたが、夢の崩壊が始まったことで世界全体が大きく揺れた。
🐊「マレウス様を害する計画が阻止されたことで、この夢でレオナ・キングスカラーは幸せな結末を迎えられなくなった……ふん!当然の報いだ!!思い知るがいい、人間!!」
⚔「そんなことを言っている場合か!みんな、早く俺のそばへ!」
深淵に呑み込まれれば、夢の主以外はどうなるか分からない。この場で唯一人を連れて夢を移動できるシルバーが集合を呼びかけたが、ラギーが地面の『闇』に足をとられて悲鳴を上げた。事情がわからないなりに状況を呼んでシルバーのもとに向かっていたレオナがラギーのもとへと引き返した。 - 47125/08/20(水) 23:02:49
🦁「何やってんだテメェ。普段の身軽さはどうした!?」
🐺「ラギー先輩、レオナ先輩!うわっ!」
🥦「ジャックくん!今すぐ戻って!」
🐺「離せ、ミドリヤ!!」
🥦「ダメだ、絶対離さない!!」
出久は『闇』に足を取られそうになったジャックを咄嗟に引き留めた。今無理に動けば、ラギーの二の舞になってしまう。
🍩「レオナさん、ぜってー手を離さないでくださいよ!こんなとこでオシマイになっちまうのはごめんッス!」
🦁「うるせぇ、ちょっと口を閉じてろ!」
レオナが渾身の力で『闇』からラギーを引き上げようとするが、『闇』の底へと引き込むような力に阻まれる。レオナの体がラギーとともにずぶずぶと『闇』に沈んでいった。
🦁「ああ、くそ。もう諦めるしかねぇか……」
低く呟かれたその言葉を聞いたラギーは、目を悲愴に見開かれた。
🍩「ま、まさか……嘘だろ?またオレを切り捨てるつもりかよ!」
🦁「――バカ犬!!受け取れ!!!」
🍩「うわあああああっ!?」
レオナは自分自身が『闇』に沈むのと引き換えにラギーを引き上げて、ホバリングで救出に向かっていた勝己に向けてぶん投げた。
勝己は飛ぶのに両手を使う必要があるので、強靭な歯でラギーのスカーフを噛んで受け止める。
🍩「……あれっ?オレ、生きてる?待って、バクゴーくんまさか俺の首根っこ噛んで持ってる?歯ァ強すぎじゃないスか!?」
🧨「う”おぅら、うおお”え(動くな、クソボケ)!!」
ラギーを連れて勝己がシルバーのもとに戻る頃には、シルバーの周囲一帯も『闇』に飲み込まれる寸前だった。
🍩「え、レオナさん!?嘘だろ!」
ラギーが振り返れば、レオナは既に『闇』に沈み込んだ後だった。
⚔「もう限界だ!離脱する!『同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)』!」
🍩「レオナさぁーーーーーーん!!」
🥦「レオナ先輩は大丈夫だ、信じてラギーくん!」
レオナを必死に呼ぶラギーを抑えながら、出久たちはレオナの夢から一時離脱した。 - 48二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 06:52:27
保守
- 49二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:42:22
何満足げな顔で沈んでんだバカヤローと叫んだやつ
- 50二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 09:36:15
感動的なはずなのに…かっちゃんの話見たら、歯でラギー先輩分の体重持ってんの?文中でも言ってたけど歯ヤバ…強靭な歯じゃん
- 51二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 12:24:29
- 52二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 15:57:10
- 53二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 16:22:29
実際の動物と同じかは知らんがハイエナ(骨もバリバリ嚙砕けるくらいの顎の力)獣人のラギーがビビるかっちゃんの咬合力ェ…
- 54二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 16:27:26
この場にトレイがいたらこれまで以上に興味を持たれそうだな
- 55二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 16:29:10
- 56二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 18:51:36
- 57二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 19:13:47
家庭訪問で「バクゴーの母さんすげえな」とかAFO登場で(あれが顔金玉か……)とか言ってる一年組いそう
- 58二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:36:22
- 59二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:45:05
文化祭編後にトレパイの作ったりんご飴を食べるハーツ生いそう
- 60125/08/21(木) 22:45:07
夢を渡るシルバーにしがみつきながら、出久は一瞬黒い白昼夢を見た。
暗い闇の底で、レオナが己のファントムと対峙している。
王になれないことへの不平不満を零し、兄と甥を憎み、民衆を蔑む傲慢な己の姿を、レオナは冷ややかに笑った。
――本当に惨めだ。……うんざりするぜ。だが……これが、俺か。
負の感情を受け入れ、己のブロットを纏ったレオナがオーバーブロットする。負の力を御したその姿は、レオナのもつ気高さと野生の荒々しさが迸るようだった。
――これからもテメェは俺の中に居座って、「王になりたい」と喚き続けるんだろう。諦め悪く……一生な。いいだろう。受け入れてやるよ
崩れていく己のファントムにレオナが語り掛ける。
――そしてお望み通り、いつか必ず手に入れてやる。俺だけの玉座と、俺のための国(プライド)を!
己のファントムに打ち勝ったレオナが高らかに笑う。
次の瞬間、夢の世界が再構築されて、レオナは壮大な大自然がどこまでも広がる『夕焼けの草原』を、王として見渡していた。
レオナの傍にはキファジがいた。穏やかに佇むキファジを見やるレオナもまた、同じように穏やかな表情だった。
――お前は昔から、どんな王子でも立派な王の器に仕立て上げる。たとえ、ソイツが王位継承権を持たない王子でも。
――ふふふ。私が教育してきた王子のなかでも、貴方はとびきり聞かん坊で、気位が高く、気難しく……そして聡明であられた。
――ついにお気づきになられたのですな、レオナ“殿下”。ここが夢の中であることを。流石でございます、王よ。
キファジが静かに笑う。「お前の王は俺じゃないだろう」というレオナの皮肉を、「夢の中での私を自分の侍従長に設定したのは貴方様ご自身でしょう」と飄々とかわしながら。
――ふん。……俺はもういくぜ。あばよ、くそじじい。
レオナの魔法で国中の豊かな自然は枯れ果て、渇いてひび割れた死の大地へと変わっていく。
――はっはっは!それでよろしい!早くおゆきなさい。本当の貴方の居るべき場所へ!
レオナが己の力をさらけ出すのを満足そうに見届けて、『闇』であるキファジも砂となって散っていった。
――他の誰かに自分が何者かを決められるなんて冗談じゃない。自分の居場所も、どう生きるかも……俺が決める!
渇いた砂埃をあびながら荒れ地の果てまで届くような雄叫びを上げ、レオナは都合の良い夢と決別した。 - 61125/08/21(木) 23:04:24
出久が我に返ると、オルトの導きでシルバーが再構築されたレオナの夢に降り立ったところだった。
夢の誘惑に自力で打ち勝ったレオナのもとに、ジャックとラギーが一目散に駆け寄っていく。
🍩「オレ、マジフト大会時みたいに見捨てられるんじゃねーかって、すっげぇ怖かったんスからね!」
🦁「はっ。それじゃあ、あの時のことはこれでチャラだな?」
🍩「いやいや。あの時の貸しから、だいぶ利子がついてますから。まだまだ甘い汁吸わせてもらう予定なんで、頼むから自分の命を粗末にするような真似はよしてくださいよ!」
🐺「ウッ……!ひぐっ……!」
独特の信頼関係のもとで軽口混じりのやりとりをするレオナとラギーの横で、ジャックがボロボロと大粒の涙をこぼした。
🍩「おやまあ、どうしたんスか。ジャック坊やは、レオナさんが帰ってきて安心しちゃった?」
🐺「ゆ、夢ん中のレオナ先輩が……本当に、ひっでぇ有様だったから……ラ、ラギー先輩もだけど。あんたらがひでぇ奴らなことには変わりねえけど、いつものほうがずっとマシだ。本当によかった……目を醒ましてくれて。ううっ……!」
🦁「ふん。そりゃ光栄なこって」
鼻をすすりながら大きな尻尾をぶんぶんと振り回す体の大きな後輩の背中を、ラギーとレオナが両側から優しく 叩いた。
🥦「……ジャックくん、よかったね」
😺「ったく。素直じゃねーヤツなんだゾ」
🦁「……さて、この胸糞悪い状況はどういうことだ?」
🔥「その説明は僕からさせてもらえる?」
情報を求めたレオナにオルトが『マレウス攻略動画』を見せれば、レオナは途端に不機嫌そうになってマレウスを罵った。基本的に仲が良くない3年生の寮長同士でも、レオナとマレウスは特に犬猿の中だ。
🦁「これはきっちりお礼をしねぇとなぁ?」
🥦「それじゃあ、一緒に戦ってくれるんですね!レオナ先輩が力になってくれたら心強いです」
🦁「は?どうして俺が」
🥦「えっ」
🦁「さんざん悪夢を見せられたせいで、俺はもうくたくただ。一歩も動きたくねぇ。俺はここで寝て待ってるから、マレウスをボコす準備が整ったら呼べ」
🥦「そ、そんな……!」
🧨「テメェふざけンな、ナマケモノ野郎が!二度とライオン名乗んじゃねーわ」
💀『その結論、レオナ・キングスカラ~すぎる!却下却下!』 - 62125/08/21(木) 23:19:58
レオナは乾いた地面に寝そべりながら、「寮長クラスの魔法士が必要だってんならそこのタコ野郎でもう充分だろ」と顎でアズールを指した。
しかし、アズールはレオナの夢での戦闘に加え、『夕焼けの草原』の暑い気候や慣れないのマジフトの試合で構成霊素にかなりのダメージが蓄積しており、本人が一時離脱を申し出た。オルトもそれがいいとアズールに同意する。
さらに、レオナの夢でユニーク魔法を酷使したラギーとジャックもここで離脱した方が良い、とオルトは判断した。
🍩「ほらぁ、レオナさん。オレらみーんな、レオナさんを起こすためにボロボロになったんスよ?」
🐙「そうですよ。しっかり誠意を見せていただきませんと」
🦁「チッ……本当にうるせぇ野郎どもだ。わかった、わかった。少しの間なら面倒みてやるよ」
💀『す、すごい……純粋な興味として、どうやって育てたらこんな偉そうになるのか知りたくなってきた』ボソッ
いきさつはともかく、レオナが夢巡りの旅の仲間になったところで、オルトが『招待コード』を手渡した。
🦁「これはこれは……華やかなパーティーへお招きいただき、感激の至り。大切な日をすっかり忘れてしまわないよう、留意いたします」
紙の封筒に封蝋が施された格式ばったデザインの『招待コード』を受け取ったレオナは、嫌味なほどに優雅な仕草で懐にしまいこんだ。
あとは、オルトがレオナのダミーデータを出力すれば、出発する準備は万端だ。
🐙「みなさん、僕が同行できるのはここまでですが……世界を支配せんとする魔王を制したとあれば、その成果の値打ちは莫大。この大仕事、かならずやり遂げてみせましょうね!」
🍩「ん?もしかしてオレ、自分の夢に戻ったらまたドーナツ食い放題なんじゃないッスか!?オレらのことは気にせず、のんびりゆっくり冒険を続けてくださ~い!シシシッ!」
🐺「俺は……自分の実力不足を実感することばっかりだったぜ。合流するまでにキッチリ仕上げていくから、期待してろよ」
🥦「うん、頼りにしてるよ!」
私欲に塗れた2年生2人と、暑苦しいほどにストイックなジャックに見守られながら、出久たちは次の夢へとダイブした。 - 63125/08/21(木) 23:21:53
これでサバナ夢終了です!次はようやくハーツ夢です
マブと再会できると幼馴染の会話も書きやすくて助かる
それはそれとしてハーツ組の夢は全員アレなので、何を書いても分かりにくくなりそうで困る - 64125/08/21(木) 23:48:09
次に出久たちが降り立った先は、ナイトレイブンカレッジの本校舎の中だった。
🥦「なんだかすごく久しぶりに校舎に来た気がする」
🧨「ここまで誰も校舎ン中での夢は見てなかったからな」
今いる廊下は大食堂に近い位置で、ランチの時間帯だからか美味しそうな匂いが漂っている。グリムが食堂に負けて走っていってしまったが、たくさんの生徒が集まる食堂なら夢の主も見つけやすいだろう、ということで、出久たちもグリムを追いかけて大食堂に向かった。
出久たちが大食堂に着いた頃には、グリムはランチの列の一番前を陣取っていた。
「おい、テメェ!誰の許しを得て列の先頭に並んでやがる」
「大食堂は俺たちスカラビアの“シマ”だ。他寮生は後ろに行け!」
😺「はぁ?なんでオレ様が後ろに並ばねぇといけねーんだ。大食堂の列は、早く来た者順なんだゾ!」
食い意地の張った真似ではあるが、決してルール違反はしていないグリムのもとに、あまりお目にかからないファッションセンスのスカラビア生が数人がかりで絡んできた。
*この生徒……
出久 dice1d2=2 (2)
爆豪 dice1d2=2 (2)
1.なんか変……
2.こんなもんか
- 65二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:48:56
なんでだよ
- 66二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:51:01
夢の中だしなあ
- 67二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:51:29
これはクソボケの幼馴染
とはいえ個人カスタムのオーダーメイドが普通の個性社会で育てばモヒカンも肩パッドも普通の範疇なのかな
本当にそうか?? - 68二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:43:52
察しの悪いおさなな
- 69二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 07:01:28
本当にどうした
- 70二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 07:03:57
ほら…大戦とかダツゴクでもっとヤベーの見慣れてるからこれくらいは可愛いもんなんだよきっと
- 71二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 10:38:33
- 72二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 10:42:49
リーゼントなら顎大和がいるなぁ…モヒカンは知らん
- 73二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 17:54:36
保守
- 74二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:10:05
- 75二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 05:20:57
分からなくもないが笑うんだよ
- 76二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 11:58:21
ほしゅ
- 77125/08/23(土) 14:21:45
🥦🧨((モヒカンに肩パッド……))
🥦🧨((まぁそんなこともあるか))
グリムに絡んでいる生徒たちはハードモヒカンにスタッズ付き肩パッドという世紀末ファッションだが、出久と勝己は個性社会で培った寛容性でもって雑に受け入れてスルーした。
🥦「とりあえず仲裁に……」
♠「何やってんだ、てめぇら!」
揉め事が大きくなる前に出久が止めに入るよりも先に、聞き慣れた声が勇ましく響いた。そこにいたのは、髪を脱色して金髪にしたデュースだった。デュースの周りには、夢の主であることを示す光が飛んでいる。
♠「大食堂での“序列”については、3日前ウチの寮と“事を構えて”番付が交代したはずだ。今の1位は僕たちハーツラビュルだ!いつまでも幅きかせてんじゃねぇぞ」
「あ?オメー……よく見たら3日前の“縄張り”に顔を出さなかった臆病もんの1年生じゃねぇか」
デュースと世紀末スカラビア生がバチバチと睨み合う。均衡を崩したのは、明るく陽気な声だった。
🔶「3日前、デュースちゃんは陸上部の試合だったんだもんね♪」
☘「デュース本人は顔を見せたがったんだが……ハーツラビュルは寮長の意向で、“縄張り争い”よりも課題や部活動が優先されるからな」
「なっ、お前らは!ハーツラビュルの副総長トレイ・クローバーと副総長補佐のケイト・ダイヤモンド!」
ハーツラビュルのナンバー2と3が来たとあれば分が悪いとにらみ、世紀末スカラビア生たちは捨て台詞を吐いて去っていった。
♠「ダイヤモンド先輩、クローバー先輩、面倒かけてすんません!」
🔶「おつおつ~。頭下げなくていいよ。かわいい後輩のためだもん……で?ミドリヤちゃんたちは、どうしてレオナくんと一緒にいるの?」
🥦「えっ」
ケイトは普段通りに笑顔を絶やさなかったが、出久たちがレオナの傍にいることに気づくと狐のように目を細めた。
🔶「もしかして、オンボロ寮はサバナクローと“同盟を組んだ”……とか?」
🦁「…………フッ、まさか。この毛玉と草食動物たちが、ウチと対等に渡り合えると思うか?」
🧨「ア?期末試験のとき、テメェんとこの雑魚寮生を瞬殺にしてやったの忘れたんかよ」
レオナは機転を利かせ、物騒な雰囲気を醸し出すケイトに合わせて返事をした。 - 78125/08/23(土) 14:27:35
☘「そうか、良かったよ。ミドリヤとバクゴーとグリムはうちに1年生とよくつるんでるからな。もしサバナクローと手を組んだとなれば……“付き合い方”を考えなきゃならないところだった」
🦁「くだらねぇ勘ぐりしてんじゃねぇよ。たまたま大食堂の入口で一緒になっただけだ。それじゃあな」
この夢のトレイは話し方こそ穏やかだが、やはり雰囲気がどこか物騒だった。
夢の中の二人に敵視されていることに気づいたレオナは、一旦その場から立ち去っていった。それと入れ替わりになるように金髪のデュースが出久たちの傍に小走りで駆け寄ってきた。
♠「ミドリヤ、バクゴー、グリム。いつも言ってるが、いくらお前たちが強くてもチームの頭数が少ないんだ。ハーツラビュル以外の寮の“シマ”に入る時は、必ず僕かエースに声かけろって言ったろ?」
🥦「そ、そうだっけ。心配かけてごめんね、デュースくん」
イマイチ状況がつかみきれていなかったが、デュースにハーツラビュル寮の席で一緒にランチを食べようと誘われたので、状況把握もかねて誘いに乗ることにした。
この『夢』ではオンボロ寮の3人意外は警戒されてしまうようなので、オルトたちは少し離れたテーブルで待機することになった。
*この夢……
出久 dice1d2=2 (2)
勝己 dice1d2=2 (2)
1.なんか変……
2.大体いつも通り
- 79二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 14:28:59
NRCの治安…
- 80125/08/23(土) 14:42:28
この『夢』は現実よりも治安が悪そうだが、よく考えればナイトレイブンカレッジで言いがかりをつけられて絡まれるなんてことはしょっちゅうあった。二人ともこの世界では小柄な部類で、しかも傷を負っているとなると舐められるのだ。毎回返り討ちにしていくうちに最近では絡まれることもなくなったが、「大体こんなもんだろう」と二人はまたも雑に状況を受け入れた。
ハールラビュルの席につくと、リドルとエースも合流してきた。さっそくの話題は、先ほどの世紀末スカラビア生との小競り合いのことだ。
🌹「他寮生と揉めていたようだけど……私闘かい?」
♠「スカラビアの連中が、筋通ってないことしてやがったんですよ」
🔶「まだ納得いってないのもわかるけどね。かなりの長期間、大食堂はスカラビアの“シマ”だったし。……けーくんが手に入れた情報によると、あっちは近々また“事を構えて”ウチから奪い返すつもりみたい」
☘「まあ、そうなるよな。大食堂はスカラビアの“縄張り”の中でも重要な拠点だった。だが、こちらとしても次の『なんでもない日』の集会のために、放課後のオーブンの使用権がどうしても欲しかったからな」
❤「あー。あっちも『宴』の準備があるからキッチンは譲れないって言ってきたんですっけ?」
🔶「そーそー。スカラビアは他寮に比べれば、話し合いの席についてくれるほうではあるんだけど」
🌹「お互い譲れないものがあるなら、戦うしかない。それがこの学園のルールだ」
♠「次のドンパチは僕も絶対に参戦します。ハーツラビュルの結束力、見せてやるぜ!」
*違和感ロール(リドルへの好感度を使用)
出久(91以下で成功) dice1d100=32 (32)
爆豪(79以下で成功) dice1d100=61 (61)
- 81125/08/23(土) 14:50:18
🧨「おかしい。ハイヒール野郎があんなこと言うか?」ヒソヒソ
🥦「ううん。僕も言わないと思う」ヒソヒソ
ハーツラビュル生たちの会話を聞いて、ようやく二人はこの夢の違和感に気づいた。リドルは短気だがルールを何より重んじる人物だ。私闘なんて許すはずがない。
😺「なあ、ハーツラビュルとスカラビア、喧嘩でもしてんのか?」
♥「何言ってんだよ、グリム。トレインの魔法士の授業でぐっすり寝すぎてまだ寝ぼけてるの?」
♠「ナイトレイブンカレッジは、7つの寮がそれぞれの縄張りを巡ってシノギをけずってる。寮同士の抗争なんか日常茶飯事だし……学びたいこと、使いたい場所があるなら、番を張ってる寮(チーム)と戦って、権利を勝ちとらなきゃならない」
😺「ふなっ!?なんだソレ!?」
デュースの口から聞かされた世紀末のようなルールにグリムが仰天した。出久と勝己もびっくりである。
*デュースの説明への反応
出久 dice1d100=89 (89)
爆豪 dice1d100=81 (81)
1:スペキャ
100:一応理解
*この世界のオンボロ寮 dice1d2=2 (2)
1.学園長が定めた不可侵領域
2.3人が勝ちとった中立地帯
- 82125/08/23(土) 15:04:17
🥦「なんか、昔かっちゃんが読んでた不良漫画みたいな感じだね」ヒソヒソ
🧨「中学ンとき読んでたアレか。……なんでテメー俺が読んでた漫画のラインナップ知っとンだ」ヒソヒソ
🥦「いやぁ、あはは」ヒソヒソ
☘「お前たちは長らく“縄張り争い”が続いていたオンボロ寮の支配権を勝ちとっただけあって、実力は折り紙つき。しかもエースやデュースと一緒にいることが多いから、火の粉が降りかかることが少ないんだろうな」
🌹「しかしこの学園の生徒であるからには、自分の身を守るためにもルールは知っておくべきだ。お前たち、改めて教えておやり」
♠「押忍!」
現実と同じく、この夢のリドルも面倒見が良いようで、二人にこの学園のルールを教えてくれた。なんにせよ好都合だった。
♠「さっきも言ったが、この学園は7つの寮がそれぞれ縄張りを持ってる」
🥦「うん」
♠「そして、その使用権を巡って、学園中のあちこちで日々戦いが繰り広げられてるんだ」
🥦「うん?うん」
♠「まずは僕たちの寮(チーム)……」
――ドン☆
♠「『紅蓮懲罰』覇痛羅武流(ハーツラビュル)!!」
🥦「なんかイメージが頭の中に流れ込んできたぞ」
🧨「何だこのクソ当て字」
♠「主な“縄張り”は図書館周辺。本を借りたいなら、僕たちを通してからにしてもらうぜ!お前たちは元の世界に戻る方法を捜すのに必要だから、寮長の指示で図書館顔パスだけどな」
🥦「えっと……それはありがとう!なのかな?」
- 83二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 15:23:00
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- 84二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 15:38:56
切島くんのヒーロー名とか技名とか思い出すな…
- 85125/08/23(土) 15:45:32
♠「次は……『獣王咆哮』娑罵那狂王(サバナクロー)!!」ドン☆
🧨「オイ、まさかこのノリで全寮やる気なンか?」
♠「主な”縄張り”は植物園周辺。寮長のレオナ・キングスカラーは授業中でも縄張りに陣取ってる。もしクルーウェル先生から薬草を集める課題が出されたら、奴らとの衝突は避けられない」
🥦「それってレオナ先輩はサボっているだけでは……クルーウェル先生怒らないのかなぁ」
♠「そして……『海魔潮流』汚苦汰備音流(オクタヴィネル)!!」ドン☆
♠「主な“縄張り”は購買部周辺。もともと購買部は不可侵領域だったが……寮長のアズール・アーシェングロットが購買部の店主、サムさんと協定を結んだらしい。“通行料”を払いたくなきゃ、戦うしかない」
🧨「シンプルにクソ迷惑だな」
🥦「この夢の中でもオクタヴィネルの3人はいつも通りみたいだね」
♠「それで、さっきお前らに絡んできたのは……『灼熱毒蛇』砂伽羅昆亜(スカラビア)!!」ドン☆
♠「主な“縄張り”は大食堂と風車、鶏舎周辺。」7寮の中でも穏健派と言われているが、食が絡むと話は別だ。マスターシェフを受講したいなら、間違いなくこことぶつかることになる」
🧨「“縄張り”の抑え方がガチだな」
🥦「何が何でも『宴』の食事を用意しようっていう気迫を感じるね」
♠「『なんでもない日』の集会のために、今はハーツラビュルが大食堂のシマを張ってるが……遠からず、本気で取返しにくるに違いない」
- 86二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 15:58:46
- 87二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:07:39
このレスは削除されています
- 88125/08/23(土) 16:08:43
♠「まだまだいくぜ。『絶対麗人』鳳夢吹威旺麗(ポムフィオーレ)!!」ドン☆
♠「主な”縄張り”は魔法薬学室と中庭周辺。奴らは放課後、魔法薬学室にたむろって“ヤバいヤツ”を作りまくってる」
🥦「“ヤバいヤツ”って……まさか!」
♠「ああ。使えばテンションがブチ上がる、ギラギラの化粧品(コスメ)をな!」
🥦「なんだ、よかった」
🧨「ギラギラの化粧品(コスメ)でテンションブチ上がるか?」
♠「もし魔法薬学室で補修を受け取ることになったら、奴らに筋通さなきゃならない」
🥦「クルーウェル先生怒らないの?」
♠「忘れちゃならないのが……『蒼炎機神』威愚熱灰怒(イグニハイド)!!」ドン☆
♠「主な“縄張り”は講堂と保健室。奴らはめったに縄張りから出てこないし、他寮とも争わない。だが……最近編入した寮長の弟、オルトっているヒューマノイドの1年は、いかれた猛犬らしい。断りもなく縄張りに侵入しようもんなら……ビームでジュッ!っとヤキ入れられるって噂だ」
🥦「それ、ヤキを入れるというか消し飛んでない?」
♠「最後に……『轟雷黒影』帝有創夢尼阿(ディアソムニア)!!」ドン☆
♠「主な“縄張り”はコロシアムと厩周辺。寮のトップを張ってるマレウス・ドラコニア。その威圧感とカリスマ性はハンパじゃねぇ。仁義さえ通せばぐだぐだ言わねえ奴らだが、礼儀を欠けばすぐに雷が飛んでくる。寮(チーム)の一枚岩っぷりは、全寮のなかでも随一だ。手強いぞ!」
- 89二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:14:07
このレスは削除されています
- 90125/08/23(土) 16:19:02
- 91二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:20:04
- 92125/08/23(土) 16:20:50
- 93二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 17:11:55
まぁ、かっちゃんは祭りとかのコラボ衣装見ると、地元の青年団というか輩感があるから、そういう系は似合うよね…
- 94二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 18:06:16
堪えてた腹筋が爆発した
- 95二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 19:31:40
デクとかっちゃんもギラギラの化粧品キメようぜ
- 96二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:01:34
- 97二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:19:44
幼馴染のツッコミというかコメントが面白www
- 98二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:39:51
時々クルーウェル先生を心配してるデクのコメント好き
- 99二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:14:48
オンボロの当て字ちょっと可愛くて好き
デュース→ミドリヤのイメージって感じがする - 100125/08/23(土) 22:27:53
♠「理解できたか、ミドリヤ、バクゴー、グリム。これがナイトレイブンカレッジの勢力図だ!」
🥦「なんというか、すごい世界観だね」
🧨「こんなん世も末だろ」
🔥💀🦁🐊⚔((治安が最悪すぎる……!))
ナイトレイブンカレッジはもともと品行方正とはとても言い難いが、それに慣れ切ったメンバーでも思わず椅子から転げ落ちるくらいこの夢は治安が悪いようだった。普段から世紀末気味のサバナクロー寮寮長であるレオナも思わずツッコミを入れるくらいなので相当である。
🧨「全部暴力で解決する学園の夢ってどんなだよ」ヒソヒソ
🥦「でも、喧嘩してるのって学校の設備とかそこで勉強するための権利だから、真面目っぽいところもあるみたいだけど……」ヒソヒソ
🧨「優等生になりてぇのか、不良になりてぇのか、よく分かんねー夢だな……」ヒソヒソ
「緊急事態です!」
様子を伺っていると、ハーツラビュル生が慌ててリドルのもとにやってきた。何故か彼もハードモヒカン&肩パッドの世紀末ファッションである。
「図書館の自習室の使用権を奪いに、オクタヴィネルの野郎どもがカチ込んできました!1年生のみのチームで、幹部は動いていないようです」
🔶「んー、じゃあリドルくんやオレたちが出ていかないほうが、大事にならずに済むかな」
世紀末は世紀末なりの秩序があるようで、相手の格に合わせてこちらも戦いに送り出すメンバーを決める必要があるらしい。
ケイトはエースとデュースを指名すると、1年生を集めて場を収めてくるように指示を出した。
🌹「負けることは許されないよ。おわかりだね?」
♠♥「「はい、寮長!」」
すっかり“厳格”のハーツラビュル色に馴染んだエースとデュースは声を揃えて返事をして、キビキビと図書室へと向かってしまった。
😺「あっ、デュースが行っちまった!オレ様たちも追いかけるんだゾ」
🥦「うん!」
ちらりと大食堂の端を見れば、オルトたちも動き出した出久たちを追ってくる姿が見えた。
この夢を終わらせるヒントを探るべく、出久たちは図書館へと急いだ。 - 101125/08/23(土) 22:37:19
出久たちが到着する頃には、すでにハーツラビュルとオクタヴィネルの1年生による抗争が始まっていた。なぜかオクタヴィネル生たちも全員世紀末ファッションである。
オクタヴィネル生が振りかぶった分厚い海洋生物図鑑を、ハーツラビュル生がこれまた分厚い植物辞典でガードしているという壮絶な状況だった。
♠「チッ。もう初めてやがったか」
♥「なんだよお前ら、オレら抜きでお祭り始めちゃうのはナシじゃね?」
「はっ、お前たちは……!スペードの一番槍、デュース!ハートの斥侯、エース!」
♠「先輩たちの任された“場”……僕たちが収めさせてもらう!いくぞ、エース!」
♥「おうよ、デュース!」
「なっ……あ、あいつらが懐から取り出した“ブツ”は……!『ハートの女王の法律書』!しかも革張りのハードカバーだと!?」
♠「ローズハート寮長(カシラ)にもらったこの本で、てめぇらまとめてブッ飛ばしてやんよ!」
デュースは本で本を制す仁義なき抗争に身を投じ、『ハートの女王の法律書』でバッサバッサとオクタヴィネル生をなぎ倒していった。
*口をはさむのは…… dice1d3=2 (2)
1.出久
2.爆豪
3.セベク
- 102125/08/23(土) 22:57:50
🐊「あ、ああ……あああああ!なんてことを……!」
無数の本が床に投げ捨てられている惨憺たる現場に、読書家であり愛書家でもあるセベクが傷ついた良書を見て崩れ落ちた。端が折れてしまった本を拾い上げ、皺を伸ばそうとカバーを開く。
🐊「……んっ?なんだ?この本……」
🧨「何やっとンだ騒音野郎。ア?この本、全部中身が白紙じゃねーか」
マレウスの見せる夢の世界は、本人のイマジネーションをもとに構築されている。それ故に、夢の主が知らないことは再現できない。
⚔「こっちに落ちている『魔法植物大全』は、文字は書いてあるがスペルがめちゃくちゃで読めない」
🐊「この『大魔法士伝記全集』も、『魔法生物百科事典』も……ほとんどのページが白紙だ」
🥦「こっちの『数学基礎I』は途中から計算式が文字化けしてる……なるほど。この前問題集を解くのに苦戦してたけど、この部分でつまづいてたのか」
図書館の本の中身が、デュースの知識量を露呈させてしまっている。優等生ぶったデュースがほとんど本を読んでいないことに気づき、セベクが怒りでわなわなと震え出した。
🐊「口では優等生になりたいなどと言いながら、知識を授けてくれる本を粗末に扱うなど……ぐ、ぐぐぐ……」
🧨「…………」
――BOOOOOOOOOOM!!
勝己は中身が歯抜けの教科書を何冊か拾い上げると、勢いよく爆破した。
♠「うわっ!?……なんだ、バクゴーか。いきなり驚かせんなよ」
🧨「おい、スペード野郎。てめーはいつも言ってるな。『優等生になりたい』ってよォ」
♠「そ、そうだけど……」
🧨「だったら……本を粗末に扱うンじゃねーわ、バァアアカ!!」
勝己は基本的に長く使えるものは慎重に扱うタイプだ。自分の教科書は角が折れないようにするし、ポケットにいれていたオールマイトのカードだって長年綺麗な状態を保ってきた。ましては公共物である図書館の本を乱雑に扱う行為を見れば不快に思う。
何より、言動にこそ問題はありだが、勝己は知識の習得に努力を惜しまない『優等生』でもある。あくまで知識を得るための道具としてみなしているが、人並みに本を大切だと思う気持ちもあり、それを軽んじるデュースに一発入れたい気分になった。 - 103125/08/23(土) 23:00:36
*かっちゃんの一撃 dice1d3=3 (3)
1.『古代呪文語辞典』チョップ dice1d100=50 (50)
2.シンプルに腹パン dice1d500=335 (335)
3.爆破 dice1d1000=123 (123)
- 104125/08/23(土) 23:18:27
BOOOOOOOM!!
籠手無しで手加減されてはいるものの、デュースは勝己の『爆破』を食らって吹っ飛んだ。
😺「そういうオメーもデュースごと本を丸焦げにしてるんだゾ……」
🧨「ハァ?こんなん、中身がねぇんだからただの表紙つきの紙束だろ。」
♠「中身がない?……ほ、ほんの中身が白紙?なんで……!?」
🧨「なんで?じゃねぇだろ。テメーの勉強が足りてねぇからだろォが、ボケカス!!出久が見てやったところはまだマシみてぇだが、それでも中途半端。出久はテメーによく『後でもう一回復習してみてね』っつっとるが、ちゃんとやってねぇな?そんなんでどの口が『優等生になりたい』なんてほざいてやがんだァ?」
🐊「まったくだな。優等生を名乗るのならば、本を読み込み、そこから得た知識で殴り合え。本そのもので殴り合うなど、言語道断!貴様のどこが優等生だ。自分の蛮行を恥じろ、人間ッ!」
♠「俺の……どこが優等生かって……うっ!!」
デュースが現実との齟齬に気づき始め、夢が大きく揺らいだ。
😺「よぉし、オレ様も言ってやるんだゾ。オレ様、知ってるんだゾ。オメーがハートの女王の法律を、100個も覚えてねーこと!」
グリムはよろついているデュースから法律書を奪い取ると、パラパラとページを捲った。ページは半分以上が白紙だ。
♠「そんな、嘘だ……っ、その本には、810条までぎっしり法律が載っているはず……!うぐっ!!あ、頭が、割れる……ッ!」
♥?「おい、デュース!しっかりしろよ!自習室で勉強するために本気を出す。どう考えても優等生の行動じゃん?」
更にいっそう夢が揺らいだところで、この夢のエースが『闇』の本性を現した。 - 105125/08/23(土) 23:26:09
♥?「拳で他寮生に勝てば勝つほど、有利に勉強が進められる。何もおかしくねーって」
🥦「デュースくん!君は優等生になりたいって、一緒に購買に買い出しに行ったときに喧嘩しそうになったことを悔やんでたはずだ!思い出して!」
♠「そうだ。優等生は、喧嘩なんてしない……俺もミドリヤみたいに……ぐあっ!」
♥?「何言ってんの。ここは実力主義で弱肉強食のナイトレイブンカレッジだぜ。なんだかんだミドリヤたちも喧嘩してるの知ってるだろ」
🥦「くっ……不本意だけどその通りだから言い返しにくい……」
♥?「この学園じゃ、一番強いやつが優秀で、正しい……そーだろ?」
♠「そ……そう、だな。お前の、言う通り……」
🥦「ダメだ、デュースくん!」
『闇』のエースに甘い言葉をかけられて、デュースの意識が再び夢に戻っていこうとする。
*声をかけるのは…… dice1d3=2 (2)
1.出久
2.爆豪
3.グリム
- 106125/08/23(土) 23:44:06
🧨「だァら、てめーのそういう口先ばっかりですぐに楽なほうに流れようとするとこがダメだっつってんだよ!!」
ふらふらと『闇』のエースのほうにいこうとするデュースの腕を掴み、勝己は『闇』のエースを思い切り指さした。
🧨「大体なァ、ハート野郎はこんなに殊勝なヤツじゃねーだろ!煽りカスで、セコくて、クソムカつく野郎だろォが!!」
😺「そうだ!思い出すんだゾ!エースのムカつくところを!」
♠「エースの……ムカつく、ところ?そんなの……あ、あがッ!!」
勝己とグリムの喝によって、デュースの脳内にたくさんの記憶が駆け巡った。エースに煽られた記憶、エースに馬鹿にされた記憶、エースに法律違反行為をなすりつけられた記憶、とにかくエースにムカついた記憶。
♥?「デュース、しっかりしろって!お前がそんなじゃ、カシラにメンツ立たないだろ。オレが背中を預けられるのは、お前だけなんだぞ、相棒!」
♠「……がう。違う、全部……!」
♥?「デュース?違うって何がだよ」
♠「俺も違うし、お前も違う!俺は、俺たちは、もっと……あぁッ!うわああああああああああああ!!」
ムカつくけれど、何度もエースと一緒に戦って窮地を乗り越えた本当の記憶が蘇り、デュースは衝撃で悲鳴を上げた。現実を思い出したデュースの髪が、『優等生』を目指して地毛に戻した黒髪に変わっていく。
♠「だけど……思い出したぜ、全部!」
😺「やった!!デュースの目が醒めたんだゾ!」)
♥?「はぁ!?何言ってんだよ、デュース!」
♠「何言ってんだ、はこっちのセリフだ。このダァホが!落とし前つけてもらうぜ……歯ぁ食いしばれ!」
🥦「加勢するよ、デュースくん!」
🥦(……さっきの言葉で目が醒めるのって、それはそれでどうなんだろう……)
*霊素ダメージロール
出久(73) + dice1d5=2 (2)
爆豪(66) + dice1d5=1 (1)
グリム(69) + dice1d5=4 (4)
シルバー(58) + dice1d5=5 (5)
セベク(77) + dice1d5=1 (1)
- 107125/08/24(日) 00:03:53
♠「本物のエースは、お前よりずっと無神経でムカつくヤツなんだよ!出直してこいや、偽物が!!」
最期まで甘い言葉を吐き続けた『闇』のエースにとどめを刺すと、デュースはようやく不良(ワル)モードから元に戻った。
🥦「デュースくん、おはよう!」
😺「ったく、ねぼすけなヤツなんだゾ~」
🧨「手間かけさせやがって」
♠「ミドリヤ、グリム、バクゴー……ぼ、僕は一体?」
夢から醒めて混乱しているデュースに、オルトが素早く『マレウス攻略動画』を見せて状況を説明した。デュースは情報を咀嚼するのにやや時間がかかったが、「こっからみんなで元締めのドラコニア先輩にカチ込みにいく」という不良的な解釈で理解し、『招待コード』も「果たし状」という認識で受け取ってくれた。
♠「『闇』の言葉にふらついたりして、情けないところも見せちまったし……こっから挽回していくぞ」
🐊「ふん!それよりも貴様が情けなく思うべきは、図書館の床に散らばった白紙の本たちだ。生まれてからこれまで、ただの1冊も最後まで読み切っていないではないか」
♠「うっ、そ……それは、返す言葉もない」
がっくりと肩を落としたデュースだったが、オルトが「この1冊だけ他の本に比べて明らかに構成霊素の情報量が多いよ」と拾い上げた絵本をみて、目をぱちくりとさせた。
本のタイトルは『トランプ兵物語』。薔薇の国では有名な児童書らしい。この本はページが最後まで埋まっており、文章も挿絵もくっきりと印刷されている。
♠「小さい頃、母さんにせがんで寝る前に何度も読み聞かせてもらったっけ。文字が読めるようになってからは、この1冊だけは自分でも繰り返し読んで……懐かしいな」
🐊「……ふむ。子ども向けの易しい文章だが、引き込まれる導入だ。挿絵も美しいな」
*『トランプ兵物語』の印象
出久 dice1d100=68 (68) (最低保証50)
爆豪 dice1d100=95 (95)
- 108二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 00:06:49
爆豪なんで…?いや良いことだとは思うけど…
- 109125/08/24(日) 00:12:08
🐊🧨「「…………」」
🔥「おーい、そろそろ帰ってきてー」
臨場感あふれる文章に引き込まれていつの間にか『トランプ兵物語』に没頭していた二人だったが、オルトに声をかけられて我に返った。今は読書をしている場合ではない。現実に戻って図書館に行くためにも、早くマレウスを止めなければならない。
💀『えーと……1年生がわちゃってる間に、デュース氏のダミーデータの作成が終わってますんで……』
オルトが金髪姿のデュースのダミーデータを出力すれば、次の夢に向かう準備はOKだ。
いつのまにか図書室の椅子を並べて眠っていたレオナを叩き起こし、出久たちはシルバーにつかまって次の夢へと向かった。 - 110125/08/24(日) 00:25:00
次に出久たちが降り立った先は、ハーツラビュル寮の中庭だった。
♥「あれ、デュース?それにミドリヤとバクゴーとグリム。ウチの寮で何してんの?」
ちょうど庭先を歩いていたエースに声をかけられたが、彼の周りに小鳥のような光は見えない。エースはこの夢の主ではないらしい。
エースはレオナとオルトとディアソムニアの二人が一緒にいる謎の状況に首を傾げたが、「たまたまそこであって茶でもしようって話になった」というデュースの苦し紛れの嘘に驚きつつもそれ以上深堀はしてこなかった。
♠「ぼ、僕たちのことはいい。お前こそ、何やってるんだ?」
♥「法廷に行くとこ。さっきマジカメに『緊急!裁判開催決定』ってメッセがきてたじゃん。メッセ見てねーの?」
♠「そんな重要な知らせが、マジカメのメッセで?本当に緊急なんだな。今知れてよかった。遅刻したら寮長にはねられる」
他の寮と比べて不可思議な習慣が多いハーツラビュルだが、法廷での裁判もその一つだ。ハートの女王の法律の違反者を裁く重要な場だということで、エースとデュースはたびたび放課後に慌ただしそうに寮内の法廷に向かうことがあった。ちなみに、裁判は寮外に非公開なので、出久たちは傍聴したことはない。
♠「というか、エース。裁判に向かうのに、なんで制服のままなんだ?『なんでもない日』のパーティーや裁判の日は、必ず寮服を着用しろと寮長に言われてるだろ」
♥「寮長、そんなこと言ってたっけ?……ま、怒られたら着替えればいっか」
*違和感ロール (1.成功、2.失敗)
出久 dice1d2=1 (1)
爆豪 dice1d2=1 (1)
- 111二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 08:08:36
そうなんだよ、言動に問題あるけど優等生なんだよ……なんだろこの矛盾してるようで矛盾してないの
- 112二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 08:43:06
デクとかっちゃんは『問題児』と『優等生』を完璧に両立してるからな
実際国内最高峰の雄英で、ただの市立中出身の2人がガチエリートとヤオモモと委員長の次につけてるのすごすぎるんだよな
その次の轟も間違いなく英才教育()受けてるエリートなのに - 113125/08/24(日) 11:22:52
🥦🧨「「!!!」」
夢の中のエースの発言に、出久と勝己は思わず固まった。
デュースが覚えている規則をエースが覚えていないはずがない。それに、エースはリドルに怒られるのを避けてなんだかんだハーツラビュルの規則に従っている。服装規定だなんて初歩的なところでミスは犯さないはずだった。
🔥「ねえ、エース・トラッポラさん。僕たちハーツラビュルの裁判ってどんなものなのかすごく気になるんだけど……見学してもいいかな?」
♠「裁判はハーツラビュルの大切な行事のひとる。他寮生が見学なんて、ダメに決まってる!」
♥「別にいいんじゃね?ウチの寮長ならウェルカムっしょ」
♠「えぇっ!?あの厳格な寮長が?……いや、でも確かに『他寮の伝統に興味があるのかい、感心だね』とか言いそうな気も……?」
デュースはエースのゆるゆる発言に頭を疑問符でいっぱいにしている。エースは硬直したデュースをからからと笑い飛ばすと、先に法廷に行ってしまった。
🥦「……ここは『現実ほどハーツラビュルの規則が厳しくない世界』ってことなのかな」
🧨「まァ、それが妥当なラインだな。いっときより緩和されたとはいえ、今でも妙な慣習がストレスって奴は掃いて捨てるほどいンだろ」
♠「とにかく法廷に行ってみよう!」
ハーツラビュル寮生が全員集まる法廷ならば、夢の主も探しやすい。出久たちは裁判を見学するフリをして法廷に向かった。
道中、この夢のデュースと鉢合わせたのだが、法廷でデュースが二人いることになると面倒なので、夢巡りのメンバー全員でボコボコにして縛り上げたのだった。
*罪悪感
出久 dice1d2=1 (1)
爆豪 dice1d2=2 (2)
1.曇りなき眼
2.お目目グルグル
- 114二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 11:47:07
改めて見るとここの夢デュース可哀想すぎない?
- 115125/08/24(日) 11:50:36
ハーツラビュルの法廷たどり着くと、集まっている寮生の半数ほどは制服姿だった。「今日は法廷が始まる前に首をはねられるヤツが続出しそうだな」とデュースがかぶりをふった。
☘「マジカメに『もうすぐ到着する』と寮長からのメッセージがあった。そろそろ始まるぞ」
🌹「静粛に!トランプ兵はスートごとに整列!」
♠「あれはクローバー先輩と……ローズハート寮長!?」
法廷には制服姿のリドルもいた。リドルの頬にはハートのスートが描かれている。
🥦「ねぇ、デュースくん。確かハーツラビュルの人の顔の模様って、寮長意外の人がつけるんだよね」
♠「ああ。入学したときに寮長にスートを割り振られて、それ以降は自分でメイクするんだ」
🧨「この夢の寮長はハイヒールじゃねぇってことか。夢の主が寮長に成り代わっとるっつーパターンか?」
傍聴席でヒソヒソと話す出久たちに構わず、リドルが声を張り上げた。
🌹「我らがリーダー!赤き支配者!ケイト寮長の、おなーりー!」
🔶「イエーーーーイ♪みんなおまたせ~~~☆」
扉が開かれると同時に、見慣れない寮服を着たケイトがスケボーに乗って法廷を駆け抜けた。しかも階段の手すりでトリックを決めている。寮生たちのテンションが一気にブチ上がって、ヒューヒューと歓声が飛んだ。ケイトの周りには光る小鳥が飛んで切る。ここはケイトの夢であるらしい。
☘「今日もビタビタにキマったな、ケイト!」
🔶「これくらい余裕でしょ!」
🔶☘「「ウェーーーイ!」」
*ドン引きレベル
出久 dice1d100=12 (12)
爆豪 dice1d100=11 (11)
1.楽しそう……
100.チャラいな……
♠「ダ、ダイヤモンド先輩が……寮長!?」
🔶「じゃ、今日の裁判始めよっか!」
ケイトは傍聴席に出久たちがいることを珍しがり、特にレオナがこの場にいることに驚いたが、「デュースに誘われて茶をしにきた」という嘘を聞くなりマジカメに撮ってアップし始めた。ちなみに、ハッシュタグは「#レアなお客様 #トランプ兵&ライオン王子 #びっくりティータイム」。発言が本当かどうかは特に気にしていないようで、定刻遅れでゆるいノリの裁判が始まった。
- 116二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 11:54:00
割と冷静
- 117125/08/24(日) 12:00:40
🌹「被告人、前へ!」
法廷の検察席でリドルが声を張り上げると、うなだれた様子の寮生が被告人席についた。
🌹「寮長、副寮長、陪審員の諸君。そして寮生諸君。被告席の寮生は恐れ多くも寮長を誘ってクロッケーのゲームを行い……そのおりに、故意に計画的な悪意のもとに、我々の愛すべき寮長を困らせ、悩ませ……」
🔶「あ~っと、リドルくん。そのへんは全部飛ばしていいから、けーくんが怒っちゃったとこから読んでくれる?」
🌹「……よって寮長を怒らせたのである!」
🥦🧨「「!!!???」」
粛々と被告人の罪状を読み上げていたリドルだったが、ケイトの衝撃ワガママ発言によって内容を最後の一文までスキップしてしまった。
*困惑度➀
出久 dice1d100=12 (12)
爆豪 dice1d100=30 (30)
🔶「んじゃ、判決を聞かせてあげるね♪」
🥦「えっ、いきなり判決ですか!?」
🧨「弁護人の弁論だの、陪審員の評決だのはどうしたんだよ」
🐊「こんな一方的な裁判、あっていいはずがない。でたらめだ!」
🔶「そういうのはめんどうくさいから、ウチでは判決が先なの!というわけで~……オレがムカッときちゃったから、君は有罪!リドルくん、首はねちゃって~」
傍聴席からのヤジを意にも介さず、ケイトは笑顔でさらりと恐ろしい判決を下した。
*困惑度②
出久 dice1d100=1 (1) +➀
爆豪 dice1d100=4 (4) +➀
- 118二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 12:08:48
そういう夢な、って理解が先行してる困惑度の低さ
- 119二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:39:05
おさなな冷静すぎない!?
- 120二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 20:22:47
これはこれでおかしいんだがリドルがオフへするのには疑問がないのかもしれない
- 121125/08/24(日) 20:24:51
☘「ちょっと待った。ケイト寮長……証人を1人か2人呼ぶのはどうだ?今日は特別な“お客様”も来ていることだし……な?」
🔶「あ~、それもそっか。りょ~」
☘「よし。じゃあ、デュース!証人をつれてきてくれ」
♠「えっ、僕ですか!?でも証人なんて言われても……」
🌹「ケイト寮長はこの後、マジカメのライブ配信予定があるんだ!早くおやり!」
♠「はい、寮ちょ……じゃなかった。ローズハート先輩!」
リドルに凄まれたデュースは流石はトランプ兵というべきか、反射的に背筋をしゃきっと伸ばしキビキビと動き始めた。
*デュース 1人目の証人は…… dice1d3=3 (3)
1.出久
2.爆豪
3.グリム
- 122125/08/24(日) 20:33:46
デュースが1人目の証人に選んだのはグリムだった。グリムは嫌がって法廷のカーペットに爪を立てて抵抗したが、なんだかんだ馬鹿力のデュースには叶わず証人席まで連れていかれた。
☘「お、最初の証人はグリムか。この事件について、なにか知っていることは?」
😺「オレ様、何にも知らねぇんだゾ!!」
🔶「え~。本当に何にも知らないの?」
😺「知らねぇったら、知らねぇんだゾ!!」
🔶「ヤバ……これ、マジで重要な証言でしょ!陪審員のみんな、メモっといて」
♥「えーっと、『グリムはマジで何も知らない』……っと」
🥦🧨「「???」」
本当に何も知らないグリムの情報量ゼロの発言を、陪審員席の生徒たちが大真面目にスマホにメモし始めた。陪審員席には姿を見かけないと思っていたエースもいる。
意味不明な裁判の様子に、レオナはすでに理解することを放棄して眠り始めた。
*困惑度③
出久 dice1d100=80 (80) +13
爆豪 dice1d100=85 (85) +34
☘「やっぱり証人の証言は大切なことがわかったな。デュース、次の証人を!」
♠「は、はい!えーっと、えぇっと……この場をなんとかしてくれそうなのは……」
*デュース 2人目の証人は…… dice1d3=1 (1)
1.出久
2.爆豪
3.レオナ
- 123二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 20:35:42
緑谷はギリギリスペキャ回避かな?
- 124125/08/24(日) 20:54:04
♠「ミドリヤ、頼む!」
🥦「え、えぇ~っと……」
夢の中とは言え、論理も何もあったものではない裁判で困惑する出久だったが、デュースに頼まれると断れずに証人席まで連れて行かれてしまった。
🥦(いったい何を証言すれば……)
🌹「ミドリヤ!!指を動かしてはいけないよ!!」
🥦「ご、ゴメン!……すごい気迫だ」
なんと言ったら良いものか考えあぐねて癖で唇を指でつまんでいた出久だったが、リドルに怒られて慌てて手を体の後ろにかくした。
☘「ミドリヤ……恐るべき犯罪が行われていたとき、お前はどこにいたんだ?」
🥦「そもそも犯行時間がいつなのかわからないのですが……放課後なら、麦茶を飲みながら図書館で借りた本を寮で読んでいたかもしれないです」
🌹「寮でお茶を?それはまさか……キミが生まれなかった日だからかい?」
🥦「えっ?かっちゃんの誕生日はこの前きちゃったけど、僕の誕生日はまだだいぶ先で……」
☘「なるほど、そういうわけか。ということは……ケイト!今日は生まれなかった日だ!」
🔶「マジ?それって超エモくない?じゃあ、もう裁判は終わりにして……みんなでパーティーしちゃおーよ!」
「「はい、寮長!」」
🥦🧨「「??????????」」
裁判のはずが、話題が一転してパーティーの話になった。
あまりの急展開に、出久と勝己の明晰な頭脳も付いていくことができずに硬直した。
*困惑度④
出久 dice1d100=51 (51) +93
爆豪 dice1d100=100 (100) +119
🌹「さあお前たち、今すぐお茶の準備を。これより『なんでもない日』を祝し、パーティーを開催する!」
♥「イェーイ!『なんでもない日』ばんざーい!」
寮生たちの歓声とともに夢の世界が組み代わり、法廷からネオンライトがギラギラと輝くナイトクラブのような場所に景色を変えた。
🥦「うぅ……目がチカチカする」
🧨「頭いてー。ハーツラビュルの奴らにはまあまあ世話になってっけど……『なんでもない日』を祝う習慣だけはマジでミリも理解できねーわ」
🥦「僕も」
- 125二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 20:56:28
見事な100
- 126125/08/24(日) 21:17:29
🔶「トレイくん、蝋燭をいっぱい立てた超映えるケーキをよろしく!」
☘「任せてくれ、ケイト。ケーキの上も口の中も、ボーボーに燃えるヤツを用意してあるぞ」
🔶「いいね~!あとはノレる音楽が欲しいな♪リドルくん、円盤回して!」
🌹「はい、寮長。このフロア、ボクが沸せてみせましょう!」
リドルがDJのようにターンテーブルを回してスクラッチをキメ始めた。現実ならば絶対にあり得ない光景である。アップテンポの曲に合わせて、裁判官と陪審員のみならず被告人も一緒に踊り出した。
😺「ふなっ!?またバクゴーが白目むいてよだれ垂らしてるんだゾ。イズクも死んだ魚みてぇな目で固まっちまったし……」
🐊「あまりの脈絡の無さに、脳が理解を拒んでいる。まるでナンセンス文学だな」
🦁「はっ!これが現実のほうが良かったんじゃねぇか?」
♠「そんなことはない!……とも言い切れないですけど。ダイヤモンド先輩は、もしかして……ローズハート寮長に不満があるんでしょうか」
🦁「ないはずがないだろ。お前は後から入学してきたヤツに、実力でねじ伏せられて従わされることをなんとも思わないのか?」
レオナに言うには、他寮所属のレオナでも分かるほど、リドルが寮長になってからハーツラビュルは激変したらしい。それまでは“厳格”の精神からほど遠く、規則も倫理も丸無視された荒れた状態から、リドルが今のルールに厳しい状態に立て直したのだという。同じく当時を知るイデアは激しく相槌を打った。
今のハーツラビュルの3年生は、1年生だった荒れ放題の次期は理不尽な先輩に従うしかなく、2年生になれば後から入学してきたリドルの改革で異常なほどにルールで雁字搦めの生活に一変した。そのストレスは計り知れないだろう。
🦁「トレイやケイトは、本当はリドルを上手く“使う”気だったのかもな」
♠「なっ!ダイヤモンド先輩やクローバー先輩はそんなことしねぇ!たまに意地の悪いことを言ったりもするけど……誠実で優しい先輩だ!……と、思う。多分……」
💀『誠実で優しい~?ヒヒッ。デュース氏、なーんか忘れてない?ケイト氏もトレイ氏もナイトレイブンカレッジに3年在学、しかも激動のハーツラビュルの生き残り。どう考えても計算高いし、抜け目ないでしょ』
🦁「ああ、まったくだな。ニコニコした面の皮の下では何考えてるかわからねぇ。俺ならアイツらを参謀役には選ばないぜ」 - 127125/08/24(日) 21:20:09
余談ですが、このスレの幼馴染が寮で飲み物を出す描写が全部麦茶なのは、麦茶パックが一番安くていっぱい入っているからです
寮は綺麗になりましたが、収入がないので節約貧乏生活を継続してます - 128125/08/24(日) 21:30:27
🔶「ちょっとちょっと~、レオナくんたち。法廷の端っこに固まって、なーに内緒話してんの?ハーツラビュルではノリ悪いのは法律違反!首をはねちゃうぞ~、なんちゃって!」
ヒソヒソと夢の考察をしていたところにいきなりケイトが現れた。
☘「なんだ。みんな全然食事や飲み物に手を付けていないじゃないか」
🐊「おい、裁判は終わったのだろう?ならばここに長いする意味はない。僕たちは先を急いでいる。悠長に茶など飲んでいる暇はないのだからな」
🔶「そうなの?でもお茶を断るなら、もっと愛想よくしなきゃ」
🌹「ケイト寮長の仰る通りだ。ディアソムニアの寮生は随分と無作法なんだね」
🐊「なにっ。無作法だと?それは聞き捨てならない!」
☘「そう言うなら、せめて一口だけでも料理に口をつけてくれ。このミートパイは自信作なんだ。な?」
トレイがどこからともなく芳醇なバターの香りがするパイを取り出してセベクに勧めた。リドルもいつのまにかクロテッドクリームとジャムたっぷりのスコーンを持ってきてシルバーの口元に運んだし、エースはデュースの好物であるエッグカスタードタルトを持って見せびらかした。
トレイがつくるお茶菓子はなんでも美味しい。夢の中のハーツラビュル寮生に勧められるまま、セベクたちはお菓子を口にして舌鼓を打った。
*スペキャ放心中の幼馴染
出久 dice1d3=3 (3)
爆豪 dice1d4=1 (1)
1.正気に返って、怪しんで断った
2.正気に返って、断るのも悪いので食べた
3-4.放心したまま口にお菓子を突っ込まれた
- 129二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 21:43:12
さすかっちゃん
デクはこういう時流されるのもぽい - 130二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:03:04
- 131二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 07:49:53
かっちゃん立ち直りはええ
- 132二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 15:08:36
ルールに縛られるにしても自分達がルール(トップ)ならそれこそ今のルールはこうだよ、って段階踏んであげられたりしたろうしな
- 133二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:27:53
青山くんにチーズをさしだされたときのように……
- 134125/08/25(月) 21:50:29
🌹「ミドリヤも、ぜひこのスコーンを食べるといい」
🥦「……………」ホケーモグモグ
♥「バクゴーもエッグカスタードタルト食べてみろって、めっちゃ美味いから」
🧨「……………ア”?」ギロ
♥「あっ、やべっ!」
🧨「……てめぇ、なんか裏がありやがンな?でなきゃ、ハート野郎が俺の口に食いモン突っ込むなんて真似するはずねぇからなァ」
勝己がエッグカスタードタルトを吐き捨てると同時に、少し離れた場所でケイトがレオナに無理やり飲ませようとしていたジュースのグラスをビームで弾き飛ばした音がした。
🔥「美味しいもので誑かそうとしても、“僕”はそうはいかないよ。みんな、流されちゃダメ!この霊素反応は、間違いない……『闇』だ!」
🧨「チッ、やっぱそういうことかよ。オイ、出久!食ったもん吐き出せ!!オラァッ!!」
*かっちゃん 出久を吐かせよう! dice1d2=1 (1)
1.腹パン
2.みぞおち圧迫
2.指を口に突っ込む
*出久 dice1d2=2 (2)
1.吐いた
2.吐かなかった
- 135二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:54:07
出久強くね?
- 136125/08/25(月) 21:59:45
🥦「ぐはっ!!?えっ、何、なんで僕今殴られたの!?」
🧨「てめーがボーッとしとる間に『闇』でできた菓子食わされとったから、応急処置」
🥦「えっ、と……あり、がとう……?」
結局吐けていないから殴られ損では?と出久は一瞬思ったが、雑念はすぐに思考から追いやって、尋常ではなく痛む腹を擦りながら周囲を見渡した。
🐊「貴様ら、僕たちを騙して眠りに誘おうとしていたのか!?」
☘「騙すだって?何を言うんだ。このおめでたい『なんでもない日』に」
🌹「なんて失礼な子たちだろうね。とんでもないことだよ!」
🔶「みんな楽しくないこと考えるの、やめよーよ。毎日が誕生日パーティーみたいに、面白おかしくワイワイ過ごせたらそれでいーじゃん?」
怒りを滲ませた『闇』のトレイとリドルを宥めるのと同時に、ケイトの姿もドロドロと崩れだした。
🐊「なにっ!?夢の主も『闇』に変わっただと!?どういうことだ!」
🥦「まさか、今まで僕たちが見ていたのは、ケイト先輩の分身!?」
♠「細けぇことは後だ!来るぞ!」
*霊素ダメージロール
出久(75) + dice1d5=2 (2)
爆豪(67) + dice1d5=2 (2)
グリム(73) + dice1d5=2 (2)
シルバー(63) + dice1d5=2 (2)
セベク(78) + dice1d5=5 (5)
- 137125/08/25(月) 22:21:57
🦁「チッ!おい、本物のケイトはどこだ?コイツらといくら戦っても、ケイトの目を醒ますことはできない。無駄に消耗するだけだ。ここは一旦引くぞ!」
次々と襲い来る『闇』を砂にしながら、レオナが一時撤退を呼びかけた。出久と勝己も異論はない。
法廷から出ようとしたそのとき、扉が向こうから開いた。
🔶「オレく~ん。マジカメ見たんだけど、レオナくんがお茶しに来たってマジ?気になりすぎてオレも見に来ちゃった……うわあ!?ナニコレ!?」
マジカメ片手にやってきたケイトは、ゾンビのように『闇』が犇めいている法廷の惨状をみて飛びのいた。
🔶「ちょちょちょ……待って、どゆこと!?黒くてぐちゃぐちゃしたのが飛び散ってて、気持ち悪っ!」
♠「ダイヤモンド先輩!今度は本物っすか!?」
🔶「デュースちゃん!うん、オレ本物だけど……これ、何がどうなってんの?」
♥?「お前ェ!ケイト寮長に、近づくな!!うぎいいいぃぃ!!!」
🔶「ひぇっ……リドルくんが黒いドロドロにまみれながらキレてる!?ち、ちょっと落ち着こっか?……うっ!?この光景、どこかで……あ、頭が……ッ!」
『闇』のリドルを見てハーツラビュルのオーバーブロット
騒動の記憶が刺激されたのか、ケイトの夢が揺らいだ。
♥?「お前ら全員、首をはねてやる!『首をはねろ(オフ・ウィズ・ユア・ヘッド)』!!」
🔶「――ッ!!これは……この光景は……あ、あああ……あ”あああああああぁぁぁッ!!」
リドルが無差別にユニーク魔法を打とうとする姿をみて、ケイトが現実を思い出して叫び声をあげた。
♠「ううっ、首が絞まって苦し……くない?」
🔶「はい、残念でした♪大丈夫だった?」
🥦「ケイト先輩!」
リドルが魔法を放つ直前、ケイトの分身が身代わりとなって代わりに首枷をかけられた。分身はニコニコと不敵に笑う。
🔶「なーんかオレ、ちょっとヤなとこを後輩ちゃんたちに見せちゃったみたいだね。ここからはいつも通りのハッピーでカッコいいけーくんが活躍するから……見逃し厳禁!だよ♪」
ケイトはウインクを決めると、分身の魔法を使って『闇』の残りをさっさと片付けてしまった。
♥?「ケイト、寮……長……」
☘?「行かないでくれ、ケイト……」
🔶「うーわ、キモッ!ありえないんだけど!トレイもリドルくんも、絶対オレにそんなこと言わないし!さっさと消えてもらっていい?ばいばーい☆」 - 138125/08/25(月) 22:38:30
ケイトは冷ややかに消えていく『闇』に止めを指すと、普段の明るい調子に戻って状況説明を求めた。
🔶「うわ~~~~。マレウスくん、やってんな~~~~」
オルトに『マレウス攻略動画』を見せられた後、ケイトはジト目になってため息を吐いた。
🔶「そっかぁ……みんなはナイトレイブンカレッジの生徒たちを起こす旅をしてたんだ」
🥦「はい。でも、まだハーツラビュルの人はデュースくんとケイト先輩しか起こせていなくて……」
♠「エースやクローバー先輩……それからローズハート寮長も、まだ眠ったままです」
ケイトは出久たちの話を聞くと、快く『招待コード』を受け取って夢巡りの旅に参加してくれた。
ケイトは自身の夢を見て不安になっていたデュースに素早くフォローを入れて、初見では馴染みにくい質のセベクも「セベクちゃん」と呼んでフレンドリーに絡みにいき、夢巡りの空気が一気に明るく賑やかになったようだった。
🔶「次は誰の夢に行くかもう決まってるの?」
🔥「デュースさんと関りが深いエースさんか、ケイトさんと関りが深いトレイさんの夢に渡るつもりだよ」
🔶「じゃ、1年生のいつメンクインテットを復活させるために、まずはエースちゃんを起こしにいかない?」
🥦♠😺「「はい/おうっ!」」
🧨「誰がいつメンだよ」
そうこうしている間にオルトがケイトのダミーデータを出力して、出発の準備が整った。
ケイトは夢で生成した寮長服から着替える前に、ちゃっかりと自撮りを残してから着替え魔法で普段の寮服姿に戻った。現実ならばとても無許可で写真撮影などできない王族のレオナだが、夢の中なら写真撮り放題アップし放題ということでノリノリである。
🐊「出発するための準備は整ったな。人間ども、シルバーの周りに集まれ!」
🔶「はーい。おじゃましまーす♪」
♠「よし!エースの夢にむけて、出発(デッパツ)だ!」
🥦🧨((デッパツ??))
デュースが謎の単語を発したことに疑問を感じる前に、シルバーがユニーク魔法を詠唱して、出久たちは再び『夢の回廊』に投げ出されたのだった。 - 139二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 23:35:35
ビッと気合い入れんぞゴルァ!!
- 140二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 06:22:42
ダメージ蓄積が心配ですね…
- 141二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 07:29:05
- 142二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 14:54:04
保守
- 143125/08/26(火) 18:51:56
晴天と雲、砂浜と透き通った海。次に出久たちが降り立ったのは、青と白のコントラストが美しい南国の島だった。
🔶「透き通った青い海、サラサラの白い砂浜!映え~!」
🥦「わあ、綺麗。那歩島を思い出すなぁ」
🧨「アイツの地元か?」
♠「エースは僕と同じで、薔薇の王国出身のはずだ。南側にある僕の故郷より、かなり首都に近いところだって言ってたような……。薔薇の王国の首都は内陸部にあるから、海には面してないはずだ」
😺「ちゃらんぽらんなエースのことだし、1年中夏休み!遊びまくり!みてーな気がするんだゾ」
🔶「ありそ~」
話ながら浜辺を散策すると、砂浜に足跡が残っているのが見つかった。足跡をたどってみると、海に面したコテージのような建物に辿り着いた。テラスには人影もみえる。テラスの人影は来訪者である出久たちに気づくと、階段を下りてこちらまで駆け寄ってきた。
♥「……あ!やっときた!おーい!ミドリヤ、バクゴー、グリム!デュース!ケイトせんぱーい!みんな、着くの遅かったじゃん。待ちくたびれたぜ」
😺♠「「なんだその格好!?」」
やってきたエースはアロハシャツにハットと南国の花を合わせ、いかにもバカンス満喫中といった格好をしていた。
♥「お前らこそ、どうして学園の指定服なんか着てんの!?ってか、なんでそんな大人数!?確かに『他の友だちも誘っていい』とは言ったけどさ……どういう組み合わせ?」
エースは出久たちの背後にいるレオナやオルト、ディアソムニアの2人を見ると困惑の表情を浮かべた。 - 144125/08/26(火) 19:01:04
エースに続き、この夢のリドルとトレイもコテージから出てきた。二人とも南国の衣装を着ており、リゾートを満喫しているようだった。
トレイは「先ほど衣装に着替えて自撮りに出かけたはず」のケイトが寮服姿に戻っていることに首を傾げたが、ケイトは「食事の準備で汚しちゃいそうだから」と誤魔化して乗り切った。トレイはケイトの言い訳に納得しつつ、せっかくの「お祝い」なのに物足りない量だと悲しいからな、と食事の準備に意識を切り替えた。
🦁「……お祝い?おい、またわけのわからない『なんでもない日』のお祝いだとか言うんじゃないだろうな」
☘「まさか!今日はちゃんとおめでたいことがあったのを祝うために集まったんだよ。デュース、まさか、何も伝えずにレオナたちを連れてきたのか?」
♠「えっと、それはその……ど忘れしてしまって。」
🌹「デュースの忘れっぽさにも困ったものだね。エース、説明しておやり」
♥「もー、しょうがねーな」
♥「今日はオレら全員の進級と、ミドリヤとバクゴーが……ツイステッドワンダーランドと元の世界を行き来できるようになったお祝い旅行でしょーが!」
🥦🧨「「!!!」」
*好感度変動
出久→エース カンストにつき変動なし
爆豪→エース + dice1d30=1 (1)
- 145125/08/26(火) 19:04:08
旅行の趣旨に一行が驚いていると、トレイがケイトをみて「なんでお前まで驚いているんだ」と苦笑した。この旅行の発案者はケイトであり、カリムからコテージを借りたという設定になっているらしい。
♥「まあ、まだ実感できないみんなの気持ちもわからなくないけど。オレもグリムがデュース、どっちかは落第すると思ってたし。それに、“あの”テキトーな学園長が二人を元の世界に返せる方法をマジで見つけられるとも思えなかったしね」
🥦「僕たちが……元の世界と行き来できる……」
🌹「学園長から聞いた話によると……一方通行ではなく、気軽に元の世界とこちらを行き来できるようになったそうじゃないか。実に素晴らしいことだね」
☘「ああ。いい結果になって本当に良かった。ミドリヤたちが元の世界に帰るって話が出るたび、お前たちすごく寂しそうにしてたもんなあ」
♥「違うって。どんよりしてたのはグリムとデュースだけ!一緒にしないでもらえます?ま、全部の悩みがパパっと解決されて、気分爽快!ってことで。この連休はバカンスを思いっきり楽しもうぜ!」
エースは曇りない顔で出久と勝己に向かって笑いかけた。それを見守るリドルとトレイも穏やかな笑みを浮かべている。
*出久の反応 dice1d2=2 (2)
1.胸が温かくなる
2.胸が痛む
*爆豪の反応 dice1d2=1 (1)
1.少し眉が下がる
2.眉が吊り上がる
- 146二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 19:04:12
上がらん!
- 147125/08/26(火) 21:03:35
この夢は、出久と勝己の願いが叶ってほしいというエースの真心と、離れたくないという本心が組み合わさって構成されている。
エースからの友情を真っすぐに感じるほどに、出久は胸がズキズキと痛んだ。
🥦(――きっと僕たちは、この世界から一度去ったら二度と戻ってこない)
この半年を通じて文献調査をしてきて、異世界を渡ることがどれほど難しいことなのかを散々分からされてきた。
それに、この世界で得た友情はかけがえのないものだが、出久と勝己の成し遂げたいことは元の世界にこそある。志を同じくする仲間と途方もない理想に挑むために、脇目を振ることは無いだろう。
この美しく甘い夢が現実になることはあり得ない。
そう思ってしまったからこそ、出久はエースに上手く笑顔を返すことができなかった。
隣の勝己の表情を盗みみれば、勝己も少し困ったような珍しい表情をしていた。流石に思うところがあるらしい。
二人の複雑な胸中を置き去りに、幸福な夢は続く。
🌹「せっかくなんだし、デュースたちもコテージで南国の正装に着替えておいで」
☘「うん、それがいい!俺とリドルは先に浜辺に行って、食事の準備をしておくよ」
🔶「待って、2人とも!オレとレオナくんとシルバーくんも、準備手伝うよ!あと思い出の記録係として、イデアくんもついてきてもらおっかな~♪」
ケイトが会話を誘導して『闇』であるリドルとトレイの注意を引きつけた。去り際に「あとは1年ちゃんたちにお願いね」と口の動きだけで告げられる。
ここまでの経験上、夢の中でいきなり衝撃を与えても覚醒させる効果は薄い。付き合いの多い1年生たちがエースに現実との齟齬をつきつけろ、という采配だ。
機転を利かせたケイトの策に異論はなく、出久たちはエースを追ってコテージの中に入っていった。 - 148125/08/26(火) 21:05:56
ちょっとダイス
*エースに話しかけるのは dice1d3=2 (2)
1.出久
2.爆豪
3.デュース
この辺の会話省略できる手腕がないので、原作通りの長めの会話が続くかもです
- 149125/08/26(火) 21:29:08
エースはコテージのクローゼットを開けると、楽しそうに色とりどりのアロハシャツを取り出してみせた。勝己はそれに目もくれず、一切の笑顔も浮かべずにエースの傍に立った。
🧨「なぁ」
♥「ん?どったのバクゴー、怖い顔して」
🧨「――ハッキリ言ってやる。ここは夢で、全部まやかしだ。期末テストも終わってねーし、俺と出久が帰る方法は手がかりさえつかめてねぇ。ミッキー交信調査も、結果はまだ何一つ出てねぇ」
♥「何言ってんの、お前。テスト終わってないのに遊んでたら、俺もデュースも寮長に首をはねられるでしょーが。それに、ミッキー交信調査って?聞いたこともねーんだけど」
😺「ミッキーは、オンボロ寮の鏡に現れるデッケー耳舌不思議なヤツだ!覚えてねーのか?」
♥「覚えてるもなにも、そんなヤツの話聞いたこともないし……」
🧨「いや、お前は知っとるはずだ。食堂でメラメラが調査を提案したとき、いっちゃん最初に乗ったのは、お前だった」
♥「食堂で……?うっ……!」
エースは眩暈を起こしたかのようにふらつき、夢の世界が揺らいだ。出久はエースの肩をそっと支えた。
🥦「エースくん……、大丈夫?」
♥「なんだ今の?急に頭がくらくら……熱中症?」
🥦「……ううん、ちがうよ。君は目を醒ましかけてるんだ」
♥「は……?」
🥦「さっきかっちゃんも言ってたけど、ここはマレウス先輩が作り出した夢の世界だ。君がこの世界と現実の齟齬を認識し始めてるから、夢が揺らいでる」
♥「マレウス先輩が作り出した……夢!?あはは、お前ら冗談言うの下手だねー。そんなトンデモ話、誰も信じないって」
🔥「二人の話は、嘘じゃないよ。僕たち全員……ううん、それどころか賢者の島全体が、一瞬にしてマレウスさんが引き起こした魔法災害に巻き込まれた。現実みたいにリアルだけど、ここはマレウス・ドラコニアさんが作り出した魔法領域の中……そして君は、“不快”を徹底的に排除した甘い夢を見せられているんだ」
♥「オルトまで一緒になって、なんなの?全然おもしろくないんだけど……」
エースの笑顔が引きつり、冷や汗が滲む。
♥「なあ、本当に冗談だよな?」
*返事 dice1d2=1 (1)
1.🥦「信じて、エースくん」
2.🧨「現実では、何も解決してねーよ」
- 150125/08/26(火) 21:45:35
🥦「信じて、エースくん」
肩を支えていた手を滑らせ、出久はエースの手を柔らかく握った。すっかり笑顔が消えてしまったエースは慌てたようにその手を振り払う。
🥦「あ……」
♥「お前ら、揃いも揃って今日はどうしちゃったわけ?」
😺「オレ様たちは嘘なんか言ってねえ。ちゃんと話を聞けってば!」
♥「うっ、耳元で大声出すのやめろって!やたら、頭に響く……ッ、……!うぐっ……うあぁっ!!」
🥦♠😺「「エースくん!/エース!」」
グリムに肩によじ登られ、耳もとで叫ばれたエースが頭を押さえて苦しみ出した。夢が再び揺らぐ。
♥「あぁーーーっ、もう!!やめろってば!」
エースは苛立ったようにグリムを肩から払い落とした。
♥「あのさぁ……冗談にしても、そろそろしつこいって。やめろって言ってるのわかんない?大体、ネタが全部ネガティブなのがセンスないし……バクゴーまで一緒になって、カンジ悪っ。せっかくのバカンス中にやることじゃないっしょ。空気読めよ」
エースが否定の言葉を並べるうちに、揺らいでいた夢は元に戻ってしまう。
🐊「ふん。感じが悪い?空気を読めだと?その言葉、そっくりそのまま貴様に返すぞ、エース・トラッポラ」
♥「はぁ……?」
🐊「コイツらの表情を見るがいい。冗談を言っているように見えるのか?」
ここには鏡がないから、出久は自分がどんな顔をしているのかわからなかったが、笑顔でないことだけは確かだった。勝己もグリムとデュースもオルトも、真剣な顔でエースを見ている。
🐊「貴様は友人の真剣な訴えを軽んじ受け流すばかりで、全く真面目に取り合おうとしない。やはり貴様は見た目通り、浅薄な男のようだな」
♥「つーかさ……横から口挟んできて偉そうにしてるけど、お前こそなんなわけ?たいして親しくもないくせに、誘われたからってのこのこバカンスについてくるとか……一番空気読めてないの、お前じゃん」
🐊「なんだと?僕だって来たくて来たわけではないぞ!魔法領域を解除し現実に戻るためには、若様と戦うほかに道はない。そのためには少しでも多くの戦力が必要だとイデア先輩が言うから……仕方なく貴様を起こしに来てやったのだ!」
売り言葉に買い言葉。もとより、現実でエースとセベクは親しい仲ではない。二人は互いに主張を通すため、どんどん語気を荒げていった。 - 151125/08/26(火) 22:48:37
♥「ふーん、あっそう。じゃあ聞くけど……お前らが言うようにこれが本当に夢だとして、なんか問題ある?」
エースの目が座り、平坦な声色に変わる。
♥「だって、そうだろ?人生終わるまでずーっと夢の中で暮らせるなら、まやかしはまやかしじゃなくなる。違う?」
🐊「夢の中で遊惰な生活に耽るなど、許されるはずがない!それに、今ここで若様をお止めしなければ、若様は現実世界でたったおひとり、その長い寿命が尽きるまで孤独に夢を紡ぎ続けることになる」
♥「……だから?それはマレウス先輩が自分で選んだ道じゃん。孤独になろうが自己責任だし、後悔しようが自業自得」
🐊「なんだと!?若様への侮辱は許さんぞ!!」
♥「侮辱してんのはどっちだよ。お前の話を信じるなら、オレらって完全なる被害者だよね。わけわかんない魔法災害に巻き込んでおいて、『加害者がかわいそうだから被害者の方が努力しろ!』って、何?」
♥「お前はどの立場の、何様なの?なんでそんなに偉そうなわけ?」
♥「しかも“あの”マレウス・ドラコニアと戦う?オレらみたいなフツーの学生が?そんなのオレらに命捨てろって言ってるも同然だろ。冗談にしても笑えない」
🐊「そっ……、なっ……!」
淀みなく言葉を並べ立てるエースに、セベクの方が先に言葉に詰まった。
♠「エ、エース。お前本当に夢から醒めてないのか……!?」
♥「夢だろうが現実だろうが、関係ないでしょーが。他人を見下してるヤツの話を真面目に聞いてやる必要も、協力してやる義理も……ひとっっっっっつもねぇわ!!!」
エースは頭に来たように叫び、荒々しくコテージの扉を開けて出て行ってしまった。
😺「エースのヤツ、出て行っちまった。ありゃ長引きそうなんだゾ」
🐊「な、なん……なんなのだアイツはッ!?ペラペラペラペラと屁理屈をこねおって!」
ようやく言葉を取り戻したセベクがエースが出て行った扉を睨みつけて叫んだ。
♠「売り言葉に買い言葉ではあったけど、今のはセベクが悪いな」
🐊「はぁっ!?なぜ僕が!」
🧨「……ハート野郎が言ったことは全部正論だ。同意できたモンじゃねーが、否定もできねーよ」
🥦「うん。……それに、僕は……僕たちは感覚が麻痺していたけど、今までにエースくんみたいな意見が出なかった方が不思議なくらいだ」
🐊「貴様ら!あんな自己中心的なヤツの肩を持つのか!?」 - 152二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 22:48:42
序盤の方はとんでもなくイケすかねぇNRC生全開だったエース氏もさぁ、
章を重ねるごとに監督生に寄り添ったり、
多面的に物事を見れるようになってたりして本当に夢の回は色々と感慨深くなるわなー - 153125/08/26(火) 23:12:32
🥦「僕たちが夢巡りの旅をしているのは、マレウス先輩に対抗する戦力を集めるためだよね。魔法領域の中にいる人が内側から夢を打ち破らないといけないから、ナイトレイブンカレッジの生徒のもとを回ってる。それで、今まで夢を渡って来たみんなは、義勇の心で協力を申し出てくれた」
🧨(……“義勇”っつーか、個人的な理由で糸車をボコしたいヤツのが多かった気がすっけどな)
🥦「でも……世界有数の魔法士であるマレウス先輩と戦えないと思うのも、当たり前のことだ。エースくんが言ってた通り、みんな普通の高校生なんだから。無理に戦ってもらうことは、できないよ」
🐊「し、しかし……」
🔥「魔法領域の中で兄さんの肉体が衰弱する懸念がなかったら……僕も今ほど必死になっていなかったかもしれない。他のみんなも誰かに強制されたわけじゃなく、あくまで個人的な感情でマレウスさんに挑もうとしている」
🔥「セベクさんはどう?もしこの災害を引き起こしたのがマレウスさんじゃなく、別の魔法士だったら……今ほど必死に事態を解決しようとしていた?」
🐊「そ、それは……」
セベクが再び言葉に詰まり、コテージの中が沈黙した。
重苦しい静けさの中、コツコツと軽い足音が近づいてきた。
🔶「みんな、おつおつ~♪食事の準備終わってもみんなが来ないから、『着替えてくるね~』って言いつつ様子を見に来たんだけど……」
🔶「このどんよりした空気……エースちゃん覚醒作戦は失敗しちゃったみたいだね」
沈んだ空気を読んで、ケイトがあえて軽い口調で事実確認をした。
♠「すんません、ダイヤモンド先輩。実は……」
合流してきた上級生たちに、デュースがエースとのやり取りを説明した。
上級生たちはエースの心情に言い分に理解を示し、シルバーはきつく眼を吊り上げてセベクに向き合った。 - 154125/08/26(火) 23:43:04
⚔「セベク、お前が常日頃から人間に対してとる高圧的な態度……よく親父殿にたしなめられていたな。お前の礼節を欠いた言動が、いらない軋轢を生んだんだ。それがわかっているのか?」
普段優しい人ほど怒ると怖い、とはよく言うけれど。シルバーがセベクを叱りつける姿は普段の穏やかさが嘘のように厳しく、セベクが言い返す声はどんどん小さくなっていった。
⚔「お前は、お前の尊大な態度を受け流し、許容してくれる者たちに甘えすぎた。良く反省しろ!」
🐊「……う、うるさい。……貴様に言われずとも……」ボソボソ
セベクはついに蚊の鳴くような小さな声で弱弱しく言い返し、うなだれた。
⚔「ミドリヤの言う通り、今まで覚醒した者が二つ返事で仲間になってくれたことの方が幸運すぎた」
💀『も、もちろん絶対に勝つつもりではいるけど……僕たちが束になっても100%マレウス氏に勝てる保証はないしね……』
*言葉を挟むのは dice1d2=2 (2)
1.出久
2.爆豪
- 155二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 23:58:58
- 156二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 06:42:02
- 157二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 08:31:27
寮長でも泣くとまでは行かなくてもびっくりするよ〜
- 158二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 13:35:19
かっちゃんのマジギレは多分デクとの喧嘩前とかの真顔系統な気がする
- 159二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 21:08:45
ほしゅ
- 160二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 03:40:18
エースの精神性ってデク排斥しようとした避難民とあんま変わらない、異能がある世界の一般人
他の一年生たちと違って異世界人との関わりってのが夢に反映されたのも本人にとって特別な背景がそれだけしかなかったんだろう - 161二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 04:38:17
NRCの生徒はみんな反骨心の塊なんだけど今回のエースはそれが目の前のセベクに向かった感じ
- 162二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 11:25:53
マレウスが悲しかったことは無い方がって弔の死を無かったことにする様な夢の世界に閉じ込めてたらこの顔でブチギレられてた可能性もあったかな
まぁどんなに力があっても善意であっても踏み込んじゃいけない領域はあるって本気で怒られる経験はした方が良いわな
- 163二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 19:26:28
ほしゅ
- 164二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 19:52:18
エースの特別でもない一般の意見だからこそメタ的な話、物語にきっと必要なんだと思う
主人公サイドのものの見方だと良くも悪くもいっぺんに突出した意見になってしまいがちだし
→どこぞの雄英飛び出したヒーローしかり
そこで一度立ち止まって主人公達からしたら思惑とは違う意見を言う人は状況にリアリティを与えるだめに必要な役割なんだぁ(多分)
- 165二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:37:30
あーそうか
ここの原作の証人はシルバーで、「俺の誕生日はもう少し先(シルバーの誕生日は5/15)」って元セリフで言ってるから、リリアの送別会はちょうどかっちゃんの誕生日(4/20)あたりってことになるのか
- 166二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 05:34:53
保守
- 167二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 12:21:12
でもまあ実際、遥かに格上相手に戦おうってのは怖いし、その上頼んで来る相手が上からというかそういうのあったら嫌だともなるよなあ……
- 168二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 19:05:19
保守
- 169二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 00:12:18
負けなんざ考えてんじゃねえ、って思ってるかなあかっちゃん
- 170二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 00:20:26
スレ主規制入った?
- 171二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 08:48:24
保守
- 172二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 11:04:57
ていうか、デュースの指摘通りに内心覚めかけている状態で、エースが無意識に夢世界補強し直している状態かな?
- 173二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 17:10:29
ほしゅ
- 174125/08/30(土) 21:11:51
保守ありがとうございます
仕事忙しくて数日趣味断ちしてました
常に熱中症と隣り合わせなので体調を崩すとマズいのだ - 175125/08/30(土) 21:36:21
🧨「――これ以上この夢にいても時間の無駄だ。メラメラ。次行くぞ」
♠「え…………」
🔥「ええ?本当にいいの、バクゴー・カツキさん?」
🧨「命張るような場面に覚悟の無ェヤツを無理やり立たせたところで邪魔ンなるだけだ。大体、アイツはパンピーなんだから糸車と戦りあう義理もねぇだろ」
🔥「う~ん。それもそっか」
♠「そ、そんな、でも……!」
🥦「……この話に関しては、僕もかっちゃんと同じ意見だ。『S.T.Y.X.』の心強い協力があるとしても、危険は伴う。エースくんが嫌だと思うなら、僕はその気持ちを尊重したい」
♠「ミドリヤまで……!」
🥦「大丈夫だよ。エースくんには安全な夢の中で待っててもらって、マレウス先輩の魔法領域が解除できたら、また会えるんだから」
♠「…………」
*デュース モヤモヤ dice1d100=57 (57)
戦闘訓練をみっちりと叩きこまれている出久と勝己からすれば、戦う意志のない一般人に無理やり共闘させるなんて言語道断だ。二人は命がけの戦いの恐ろしさと厳しさを知っている。戦う意志のある者ならいざ知らず、そうでない者を戦場に立たせるつもりはなかった。
レオナとシルバーも同意見のようで、二人の意見に小さく相槌を打った。
🔶「んー、そーだね。オッケー。じゃ、とりまエースちゃんを仲間にするのは諦めよっか。」
ケイトが軽い口調で話の流れに賛同した。
*エースへ挨拶しにいくのを提案するのは dice1d2=2 (2)
1.出久
2.ケイト
- 176125/08/30(土) 21:45:23
🔶「でもさ。中途半端に『これは夢だ』って情報を与えたことで、今頃エースちゃんは1人でモヤモヤしてるんじゃない?もしオレたちがマレウスくんを止められなかったら、エースちゃんは夢の中で一生……『これは現実?これは夢』ってモヤり続けることになる。それは流石に可哀想じゃん」
🥦「確かに……そうですね」
気配り上手なケイトの話を聞いて、出久は自分がそこまで気が回っていなかったことに気づかされた。
🥦「この夢から出ていく前に、ちゃんとエースくんと話をしてから行きたい。さっきの喧嘩別れみたいな感じじゃなくて」
🔶「うんうん、それがいいよ!それで、もしエースちゃんのモヤモヤが晴れなさそうだったら、付き添いの俺がもう1回深く眠らせて夢に浸らせてあげちゃうからさ」
ケイトが人懐こい仕草で出久の両肩に手を置いてポンポンと叩いた。
🔶「ってわけで、レオナくんたちは手出し無用ね!けーくんたちちょっとエースちゃんを捜しに行ってきまーす!」
*かっちゃん 出久とケイトと一緒に行く?
dice1d2=1 (1)
1.行く
2.行かない
- 177125/08/30(土) 21:55:54
🧨「……待て、俺も行く」
🥦「かっちゃん、着いてきてくれるの!?」
🧨「来ちゃ悪ぃかよ」
🥦「ダメじゃないけど、意外だな~って」
🧨「…………まァな」
🔶「なになに~、バクゴーちゃんも来てくれるの?ウチのエースちゃんったら、幸せ者だね♪」
🧨「キメェ」
🔶「ガーン!ひどっ!も~、バクゴーちゃんったら。そんな言葉遣いばっかりだと、いつかSNSで炎上しちゃうんだからね!」
飄々としたケイトに着いて、二人はコテージを出て行ってしまったエースを捜しに南国の島の探索に出た。
♠「……本当にエースをこの夢に残していくつもりなのか?」
😺「オレ様は別に、エースのヤツがいなくたって全然寂しくねーし、マレウスくらい一捻りだけど……」
♠「でも、なんかスッキリはしねぇっつーか……」
コテージに残されたデュースとグリムは、先ほどの話を思い返してモヤモヤしながら唸った。
♠「あー、もう!僕はあれこれ考えるのは得意じゃねえんだ!グリム、僕たちももう1回エースと話をしに行ってみようぜ」
😺「おう!」
考えるより行動派の二人はモヤモヤを自身の思考で解決する術をもたず、行動を起こすべく先に行った出久たちを追ってコテージを飛び出した。 - 178125/08/30(土) 22:06:37
♥「…………」
エースは1人、南国の島の豊かな自然の中を歩いていた。
先程の話が頭の中をグルグル回っている。せっかくのバカンス気分はすっかり冷めてしまった。
♥「あ”~~~っ、もう!なんなんだよアイツら!」
♥「『これは全部夢だ』とか言われて、『はいそうですか』って納得できるわけなくね?デュースやグリムと一緒に勉強合宿した記憶だってちゃんとあるし」
♥「学園長から元の世界に帰れるって聞いて喜んでたミドリヤとバクゴーの顔だって……う”っ」
エースの記憶の中で、出久は滝のような涙を流しながら喜んでいた。勝己はどうだっただろう。頭痛に邪魔されて、エースは勝己の満面の笑みを上手く思い出すことができなかった。
一瞬感じた不安を無理やり頭から振り払うと、エースの頭痛はすぐに引いていく。
♥「人生なんて、ずっとイージーモードのほうが良いに決まってんじゃん。苦労とか、挫折とか、誰だってしたくないだろ……」
出久の歪んだ手や勝己の麻痺した腕の記憶に蓋をして、エースはため息をついた。南国の島の透き通った川に映った自分の顔は、どんよりと曇っていた。 - 179125/08/30(土) 22:08:20
*エースに最初に話しかけるのは dice1d2=2 (2)
1.出久
2.ケイト
- 180125/08/30(土) 23:13:14
出久たちが足跡頼りに南国の木々の間を散策していくと、エースが水辺にいるのを発見した。
🔶「まずはオレ1人でいってもいい?優しくて頼りになる先輩のお悩み相談的な?」
ケイトは飄々としているが、状況把握はいつも適切で機転も利く。特に反対する理由をもたなかった出久と勝己は、いったんケイトに任せて見守ることにした。
ケイトが普段通りのにこやかな態度で「なんかあったの?」と話しかければ、エースは「聞いてくださいよ」と拗ねたような口調で先ほどの出来事について話し出した。
♥「漫画の読みすぎでしょ。意味わかんなくない?」
🔶「あはは~。確かにいきなりそんなこと言われたらビックリしちゃうよね。オレも『これは夢です』っていきなり言われても信じられないと思う」
♥「ですよね!」
🔶「でも……残念ながら、バクゴーちゃんたちは嘘をついてないんだなぁ、これが」
♥「え……」
🔶「オレが証明してあげるよ。ここが夢の中だってこと」
ケイトの目が細められ、妖しい笑みを形作る。ケイトはユニーク魔法で分身するとエースを取り囲み、攻撃魔法を打ち始めた。
魔法の練度が叶うべくもない1年生のエースは一方的に魔法をくらい、悲鳴を上げた。
*出久 飛び出す? dice1d2=2 (2)
1.飛び出す
2.飛び出さない
- 181二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 07:09:53
- 182125/08/31(日) 12:53:23
🥦「エースくんッ!」
🦁「待て、ミドリヤ」
🥦「レオナ先輩!?」
一方的に痛めつけられているエースをみて飛び出そうとした出久だったが、脚が硬直して駆け出す動きが遅れた。一拍遅れでレオナの声がしたので振り向けば、コテージに残してきたメンバーが全員そこにいた。
エースの夢は生成範囲が広くないため、『夢』でのトラブルを避けて追いかけてきたらしい。
🦁「ケイトが『手出し無用だ』って言ったんだ。いらねぇ手出しするんじゃねぇよ」
🥦「でも……!」
♠「お前たちを追いかけてる途中で、ダイヤモンド先輩の分身に会ったんだ。ダイヤモンド先輩は、僕たちの言葉より『闇』のありえない言葉のほうがエースを目覚めさせられるんじゃないかって言ってた」
🦁「ククッ!ハーツラビュルのナンバー3のお手並み拝見といこうじゃねぇか」
レオナは草の向こうで繰り広げられている光景を見て楽しそうに口の端を持ち上げた。誰に対しても不遜なレオナだが、ハーツラビュルで生き残ってきたケイトの手腕に一定の評価をしているらしい。
ケイトの狙い通り、先輩に急に攻撃されたエースに生じたストレスを取り除くべく、『闇』のハーツラビュル寮生たちがどこからともなくやってきた。
彼らはエースに甘い言葉で囁きかけ、エースは黒くドロドロとした『闇』の沼に沈み込んでいく。
🔶「ねぇ、エースちゃん。ハーツラビュルのみんなって、ホントにそんなこと言う?」
♥「……言わ、ない」
『闇』に沈んでいくエースを見下ろしながらのケイトの言葉に、エースが小さな声で返事をした。勝己にこの世界の真実を聞かされてからずっと、エースは正気だった。
♥「言わないよ。言わないけどさ……!でもこれが夢だって認めたら、マレウス・ドラコニアと戦わないといけないんだろ!?」
沈みながらエースが叫ぶ。
♥「オレは普通の高校生だし、魔法だって並中の並。ユニーク魔法だって、まだ使えねーし!オレは危ないことなんかしたくないし、命かけるとかホント無理。なんでみんな、サラッと“あの”マレウス・ドラコニアに立ち向かう決意とかできるの?ぜんっぜん理解できねぇ!!」
普段は何でも器用にこなしてしまうエースの弱気な発言。それは、嘘偽りのない彼の本音だった。
*出久 エースが dice1d2=1 (1)
1.救けを求めているように見えた
2.今にも泣きそうに見えた
- 183125/08/31(日) 13:04:09
🥦「エースくん!!」
ドロドロとした『闇』に纏わりつかれながら本音を叫ぶエースの目が、どこか救けを求めているようにみえて、出久はレオナの魔法で水分を失って硬直していた脚を無理やり動かして駆け出した。
🔶「ミドリヤ!?」
♥「ミドリヤ、なんで……」
突然現れた出久に、ケイトとエースが驚いたような視線を向けた。
🥦「戦うのが怖いなんて当たり前だよ。相手が強大な力を持っているなら尚更。それが普通なんだ」
♥「そうだよ、だからオレは……」
🥦「だから、エースくん」
出久は『闇』の中からエースの手を探り当て、両手で握った。
🥦「君は戦わなくてもいいんだ」
戦う意志のない者を戦場に立たせるべきではない。エースが戦えないというならば、友人として、ヒーローとして守るというだけのこと。
不安がるエースを安心させるように、出久は語り掛けた。
*エース dice1d3=1 (1)
1.怒った顔をする
2.泣きそうな顔をする
3.冷たい顔をする
- 184125/08/31(日) 13:39:34
♥「……ッ!なんだよそれ!!」
パシ、と乾いた音がした。エースが出久の手を振り払った音だ。
♥「戦えないなら足手まといだから、もう良いってこと?」
🥦「ちがう!そんなつもりじゃ……」
♥「何がちがうんだよ。そういうことじゃん」
エースに安心して笑ってほしくて声をかけたはずなのに、エースは出久の言葉の聞いてきつく目を吊り上げた。
鋭く睨みつけてくるエースの赤い目が、幼い日の勝己の視線と重なる。
♠「なっ、エースのヤツ……!」
🧨「…………」
♠「バクゴー、どうした?」
😺「ふな?いつもみてーにドッカーンって怒んねーのか?」
🧨「……出久の言っとることは何もおかしくねぇ。ハート野郎が勝手に癇癪起こしとるだけだ。だが……」
エースの心境が理解できてしまうだけに、勝己の胸中は複雑だった。良く言えば誰に対しても平等に優しく、悪く言えば誰のことも特別扱いしない出久の性質が気に障る者もいる。ここまで上手くやってきたが、プライドが高い者が多いナイトレイブンカレッジでこれまで衝突が起きなかったことの方が不思議なくらいだった。
♥「ミドリヤはすげーよ。魔法も個性も無いのにすげー強いし、頭も良いし、度胸もある。誰が相手でも絵本の中のヒーローみたいに優しいし」
♥「でも……今はお前のそういうとこが、すげー腹立つ」
*出久 精神的ショック dice1d100=38 (38)
- 185二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 16:20:10
デクの声掛けはヒーローとしてはこれ以上無いくらい完璧なんだ
でも友だちとしては0点なんだ… - 186二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:52:01
まあ、出久は友達っていう友達できたの高校からだろうしなあ…
- 187二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:55:04
まともな人間関係築いて広がったの高校からだもんな
- 188二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:49:24
誰にも傷ついてほしくないあまりに黒デクになっちゃう子とプライドの塊みたいなNRC生の相性が悪いのはそれはそう
光属性以外のNRC生は根本的に「俺を心配するんじゃねぇ」の精神ありそうだしな - 189二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 20:32:06
戦えない人の代わりに戦う職業がヒーローって価値観の中で育ってきてるからね
そんな価値観から「自分たちも何か」って価値観に変えた当事者がデクだけど
本人にその意図が無かったからどうにも前時代ヒーロー的な言動になりがちというか… - 190二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 21:32:26
オールマイトのオリジン『アンパンマン』の作者さんも、「食べ物を分け与えるという正義は覆らない」って言ってたもんな
どんなに正しいと思う正義でも、それが誰かを苦しめてしまうなら、結局それは覆って正義では無くなるんだろうねぇ
それはそうと「揺るがない正義は、愛と献身」とも言ってたからデクはこっち側なのかもしれない
さすが師弟、心根が同じすぎるw - 191二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 05:48:25
ヒーローとしては本当に素直に満点だし素直に受け取ってるだけなんだ……癇癪起こしてるだけってかっちゃんのも正しいんだ……でもプライドとか友達としてとか考えると、うん……難しいよなあ
- 192二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 08:58:24
原作見る限りお茶子ちゃんを特別扱いしてる(かも)しれないけど、明確に特別扱いし始めたの8年後だもんね…残念ながらNRC在学中はね…
- 193二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:18:51
でもまあ癇癪なんだよな本当に
本当に善意で戦いたくない!っていう人にじゃあ無理しないでいいよ、って言ってるだけなんだから - 194二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 19:22:08
- 195二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 19:24:40
デク→大切な友だちだから守りたい、危険から遠ざけたい(強さに憧れてたかっちゃん相手にすら適応される平等な感情)
エース→友だちだからこそここ一番のときに頼って欲しかった
だと思うから、価値観の相違によるすれ違いなのよね - 196125/09/01(月) 21:41:05
感想・コメントいつも励みになっております
次スレ立ててきました
【クロス注意】幼馴染inNRC Part24|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.comようやく夢巡りも終盤です
はよ全員集合パートに行きたいゾ
- 197二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:14:09
うめ
- 198二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:36:39
うめ
- 199二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:38:05
埋め
- 200二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 06:17:42
次スレへ!