お兄ちゃんは───キレた

1二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:15:53

カレンが最近スマホばかり触っている。トレーニングの時以外は常に触っているんじゃないかと思うぐらいに。ウマスタグラマーとしての活動にはスマホが不可欠だということは理解できるが、少々触りすぎな気がした。

そして遂にお兄ちゃんは
───キレた。

「没収！！！」
「ええ〜！！返してよ！！」
「ダメ！！最近のカレンはスマホ触りすぎ！！中毒になっちゃうよ！！」
「中毒じゃないもん！！義務だもん！！」
「ダメったらダメ！！」

2二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:16:41

なんか平和すぎて言うことねぇな

3二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:17:59

カレンチャンは一度深呼吸をして、上目遣いでこう言った。

「お兄ちゃん、お願い♡」

「......っ！！！！！！！！」

危うく負けそうになったが、お兄ちゃんは
───耐えた。

「ダメだ！！カワイイ顔してもダメ！！」
「ぶぅ〜お兄ちゃんの意地悪」
「明日になったら返してあげるから」
「でも、カレンが更新しなかったらフォロワーのみんなが心配しちゃうよ！！」
「そんな大袈裟な......1日ぐらい大丈夫だよ」

4二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:18:52

一回体調に支障を来すレベルだったから心配するよなそりゃ

5二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:19:31

その日の夜、ネット上は大騒ぎになっていた。毎日SNSの更新を欠かさないCurrenが、今日はウマスタもウマッターもウマチューブも何一つ更新していないのである。Currenに何かあったのではないかと心配の声が上がる。失踪説。病気説。誘拐説。憶測が憶測を呼ぶ。そして、今日カレンチャンとトレーナーが言い争っていたという学園内からの書き込みが、噂に更に火をつけた。

6二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:19:33

だ、ダブルバインド....さらに短い時間で戦略的服従も組み合わせている....俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

7二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:19:38

カレンのスマホを一日チェックできるお兄ちゃん…？

>>9

8二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:20:14

カレンチャンのスマホの中にめっちゃお兄ちゃんの写真ありそう

9二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:20:29

>>7

置きトラップやめてつかぁさい！！

10二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:22:05

翌朝、学園に着いたお兄ちゃんは驚愕した。

「え、なにこれ」

大勢の記者、野次馬、そして誰が通報したのか警察までが門に集まっていた。一晩で尾ひれがつきまくった噂は『独占欲に囚われたトレーナーがカレンチャンを監禁している』というものになっていた。

「「「「Currenを解放しろ〜！！！」」」」

「「「「トレーナーを出せ〜！！！」」」」

「えぇ〜！？どういうことだ！！？」

お兄ちゃんは状況を理解できなかった。

11二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:26:52

お兄ちゃんがこうなりかねない

12二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:27:14

とうとうお兄ちゃんを襲ったのかお兄ちゃんが耐えられなかったのか後世でも論争になっちゃうな。

13二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:28:11

「みんな〜！！カレンはここだよ〜！！」

カレンが寮から駆け出してきた。

「「「Curren！？Currenだ！！！！！」」」

どよめく観衆。
そして、観衆の前でカレンは言った。

「カレンは見ての通り無事です！！みんな心配してくれてありがとね！！」

カレンチャン持ち前のカリスマ性のおかげで人混みは解散し、事態は収束した。警察も一通り事情を聞くと去っていった。

「なんだったんだ......！？」

困惑しているお兄ちゃんにカレンチャンは言った。

「お兄ちゃん、ちょっとお話しようか？」

14二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:30:12

おっ根性焼きか？

15二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:31:31

トレーナー室、お兄ちゃんは正座していた。

「カレン言ったよね、大変なことになるって」
「まさかこんなことになるとは......」
「Currenのフォロワーは300万人だよ？」
「正直......舐めてました」

カレンチャンは冷たい視線でお兄ちゃんを見下ろす。

「はは......カレン、そんな顔したらカワイイ顔が台無しだぞ」
「今真面目な話してるんだけど」
「ひっ」
「あと都合良く『カワイイ』を使うのやめて」
「すみません......」

いつものカレンチャンとは違う低いトーンの声にお兄ちゃんはたじたじだった。

16二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:35:12

心配する気持ちもわからんではないんだがね…

17二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:42:08

「色んな人に迷惑かけちゃったんだよ、アヤベさんをはじめ寮の人、学園の人に、警察の人」
「はい......」
「お兄ちゃんはどう責任をとってくれるのかな？」
「許してください......」　

「カレンのお願いなんでも聞くから......」

そう言い終えた瞬間、悪寒がした。
顔を上げると、カレンはいつも通りのカワイイ顔で笑った。

「やった〜！！お兄ちゃん大好きっ♡」

無邪気に抱きつくカレンチャン。
　
お兄ちゃんは
───理解した。
カレンに逆らってはいけないと。

その後、何をお願いされたかは覚えていない。

>>18

18二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:42:58

>>17

ん？今何でもお願い聞くって

19二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:43:15

お兄ちゃんは将来カレンに尻に敷かれるのが似合うね…

>>20

20二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:44:15

>>19

昼夜で主導権が変わるんだよね…

21二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 21:44:32

このお兄ちゃんは出来損ないだ、食べられないよ
明日すり抜けでカレンチャンを引いてきて下さい。本当のお兄ちゃんってやつを食べさせてあげますよ