【架空馬】そのサラブレッドはシンボリを照らす北極星

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 17:30:26

    そのサラブレッドは偉大な母の血を引き、長く燻った後にシンボリの未来を照らす大躍進を遂げたとある牡馬である。
    これは、そんなサラブレッドの物語。

  • 2◆aWSxdDWap625/08/17(日) 17:32:17

    ※はじめに

    このスレは前作「そのサラブレッドはシンボリルドルフの最期の仔にして」の続編です
    主人公は前作主人公の産駒です、当然前作主人公も今作主人公も架空馬となります
    史実改変ものです。よって主人公が勝つことで本来の勝ち馬が負けている描写があります。またシンボリ牧場辺り、大僧正辺りに大幅な改変があります
    (世代は🥒さんと同世代)
    また、前作スレで出してたネタから改変・調整したものが今作となります。よって前作スレの内容と食い違う箇所も多々ありますがご了承ください
    今作主人公の鞍上は全戦i⚫︎ze氏です。合わないと思った方はブラウザバック推奨します

    それらを了承できる方のみ、この後の物語を読んでいただけると幸いです

  • 3◆aWSxdDWap625/08/17(日) 17:33:17
  • 4◆aWSxdDWap625/08/17(日) 17:40:30

    前作の主人公と周り 1

    シンボリレグナント
     →前作主人公。父シンボリルドルフ母トウカイナチュラル。トウカイテイオー全妹であり、シンボリルドルフのラストクロップでもある。2004年生まれの07世代。
    凄まじい末脚を持つ後方末脚勝負一本で牝馬三冠・ドバイDF・安田記念・ジャパンカップ×2・サンクルー大賞・凱旋門賞・有馬記念のG110勝を含む25戦17勝で現役を終えた怪物。ただしゲートが苦手でほぼ毎回出遅れる。このマイナスポイントは産駒(特に牝馬)にも受け継がれてしまう。
    賢い反面気性が激しく、ルドルフに似た外見と圧が強くまた当馬があまり他馬に興味を示さない上気を許した馬以外への当たりがとてもキツイので遠巻きにされがち。これは繁殖入りしても変わらない。

    ドリームジャーニー
     →前作主人公と同世代、同厩舎だった07世代の牡馬。本作主人公の父。
    レグナントと邂逅当時、周りのヒトミミを吹き飛ばすほどの大喧嘩をした後意気投合、以降レグナントの親友となる。
    とにかくレグナントLOVEのガチ勢であり、自分以外の牡馬に興味を示さないでほしいタイプ。引退後種牡馬入りした社台SSのドリジャの馬房の壁にはレグナントのヒーロー列伝ポスターが貼られており、毎日起きたらそれに顔を擦り寄せるのがルーティン。

    ダイワスカーレット
     →前作主人公のクラシック期の主なライバル。史実の勝ち鞍である桜花賞と秋華賞を獲られ、代わりにエリ女→JC→有馬を勝った女傑。前作主人公に愛憎入り混じったクソデカ感情持ち。多分ウマ娘化したらウマ娘ダスカ3割ヴィルシーナ3割ウインバリアシオン4割みたいな性格になってる。
     結局自身の故障と前作主人公の故障が重なって直接対決したのは秋華賞が最後となり、不完全燃焼のまま引退。しかしただでは転ばぬとAンKツと共にレグナント産駒へのリベンジを誓った。

    ウオッカ
     →主にクラシック〜シニア期のライバル。対戦期間が長く、世間的にはこちらの方が前作主人公のライバルとして見られている。
     こちらは前作主人公に何度も勝っており、しかし前作主人公はお手本にするべきカッケーオンナとしてとても尊敬している。
     こちらも志半ばで引退しているが、前作主人公と何度も対戦してきたのでダイワスカーレットほど引き摺ってはいない。

  • 5◆aWSxdDWap625/08/17(日) 17:43:14

    ナカヤマフェスタ
     →2010年凱旋門遠征トリオの1頭。前作主人公が勝ったので3着になり、翌年の挑戦でデインドリームを打ち破り日本競馬史上2頭目の凱旋門賞馬となった。
     前作主人公のことは練習に付き合ってくれたし、凱旋門賞の勝ち方を教えてくれたので好き。交配はしたけど産駒はいない。
     この世界だと普通に種牡馬やってる。凱旋門賞馬なので種付け数は多い方。

    オルフェーヴル
     →2011年クラシック三冠を達成した金色の暴君。兄の良い馬である前作主人公に密かに恋慕しつつ成長して戦うことを楽しみにしていたが、引退されてしまい憤慨。後に交配で再会した時にキャットファイトを仕掛け負けた。
     この世界では2013年の凱旋門賞を鞍上Cリストフ・Sミヨンでトレヴを破り勝利。この勝利が後々Iけぞえの心の傷となった。
     引退後は種牡馬入り。三冠馬かつ凱旋門賞馬なのでめちゃくちゃ丁重に扱われている。
     全兄種牡馬引退後に初めて、たった一度だけ交配した愛の結晶()が偉業を達成してひっくり返った。

    ヴィクトワールピサ
     →2010年凱旋門賞遠征トリオの1頭。
     頑張ったけどなんかやべーお牝馬に粉砕され、ついでにお牝馬の価値観も狂わされてしまった子。
     この世界だと翌年も凱旋門賞に挑戦、結果はソレミアに轢き逃げされオルフェーヴルにすり潰されたものの3着と大健闘。
     引退後は繁殖入りしたものの、やべーお牝馬と交配することは無かった。

  • 6◆aWSxdDWap625/08/17(日) 17:54:26

    この世界線における内国産凱旋門賞馬

    シンボリレグナント
     2010年に日本競馬史上初の凱旋門賞馬となる。
    鞍上はO部Y雄

    ナカヤマフェスタ
     2011年に2頭目の凱旋門賞馬となる。
    鞍上はE名M義。この激走の反動で足を故障し、凱旋門賞後一度も国内で走ることなく引退

    オルフェーヴル
     2013年に3頭目の凱旋門賞馬となる。
    鞍上はSヨン。レース後にSヨンをラチにぶつけようとしたところが激写されている

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 17:58:36

    このレスは削除されています

  • 8◆aWSxdDWap625/08/17(日) 18:00:48

    この世界線における騎手のあれこれ

    ・O部Y雄
     →前作主人公の主戦騎手。史実では2005年に引退しているが、この世界線では2010年末の有馬記念まで現役騎手であり、62歳で鞭を置いた。
    なお前作主人公の有馬記念勝利引退を導いているので、日本国内最年長GⅠ勝利騎手の記録持ち。同時に最年長重賞勝利騎手の記録も持っているので、5爺が最年長記録を更新するにはYしとみですら(2025年換算でも)4〜5年くらい頑張らないと不可能。がんばれSD爺s。

    A藤K巳
     →ダイワスカーレット主戦騎手。史実では2013年1月末付で引退しているが、この世界線では2018年現在でも現役騎手やってる。
    ダイワスカーレットと共にシンボリレグナントとO部騎手に挑み、その圧倒的な実力の前に何度も涙を飲んできた。おそらく作中で1番レグナントとO部騎手に愛憎入り混じったクソデカ感情持ちであり、また「自分が不甲斐無いせいでダイワスカーレットは牝馬クラシックを1つも勝てなかった」と後悔している。

    E名M義
     →ナカヤマフェスタの後半生における主戦騎手。こちらでは史実通りにまだ現役中。多分辞める予定も調教師転身予定も今のところ無い。
     史上2頭目の凱旋門賞馬の鞍上となったが、当人はさして変わらず騎手として切磋琢磨している。が、ナカヤマフェスタが凱旋門賞後一度も国内で走ることなく引退となったことに関しては責任を感じている。

    Cリストフ・Sヨン
    →オルフェーヴルの凱旋門賞遠征における騎手。2度目の正直で勝てた時に拳を振り上げて大歓喜し、直後ラチに振り落とされそうになったのを慌てて避けた。
     この後の話でもとある馬の鞍上を巡り、乗せて欲しいと直談判しに来る。

  • 9◆aWSxdDWap625/08/17(日) 18:04:55

    ここから本編です



    ──忘れられない、レースがある。

    もはや何度目だろうか。何度も何度も、数えるのも辞めたほどの回数を見返したひとつのレース。

    フランス・パリロンシャン競馬場。
    G I・凱旋門賞。

    2013年に開催されたそのレースを何回も見直す。映る綺麗な黄金の馬体。
    オルフェーヴル。自分がその背中に乗って数々の栄光を掴んできた優駿。
    しかし、画面の先にいる黄金の背中に乗っているのは、自分ではない。

    《差し返した差し返したーー!!!日本のオルフェーヴルがトレヴを差し返したーー!!!》

    テレビから届く歓喜の叫び。実況の興奮。詰めかけた観客の大歓声。
    5馬身離れた現地の優駿を抜き去り、お返しとばかりに5馬身離しての圧勝劇。
    彼に取っては2度目の正直。昨年の無念を晴らす大勝利。
    喜ぶべきなのだろう。相棒の勝利と健闘を讃えるのが一番なのだろう。
    だが。だけど。

  • 10◆aWSxdDWap625/08/17(日) 18:06:25

    「その背中にいるのは、俺じゃない……」

    相棒に振り落とされながらも笑顔で歓声に答えているのは自分ではない、フランス現地の名騎手。
    自分はただ相棒が自分ではない誰かと栄光を掴むところを見ていることしかできなかった。

    自分が大舞台で相棒の背中を任せてもらえるほどの信頼と実績が無かったのだと頭では納得できている。できているが、感情まで納得させることは不可能だ。
    乗れなかった。乗せてもらえなかった。
    彼を操れるのは自分だけだと思っていた。
    手放したくなかった。その背中に乗って、ロンシャンを駆け抜けたかった。
    なのに。手元に帰ってきても。自分の中には「たった2度」その背中を他人に許した相棒への激情が溢れる。

    それでも見ることはやめない。
    この悔しさは、憤りは、忘れてはいけないものだと理解しているから。
    何度も見返して、己を顧みる。この悔しさを胸に、歯を食いしばるために。研鑽を重ねるために。

    だから──

    「一緒に行きましょう、ロンシャンに」

    差し出された手。その持ち主は、日本に最初の栄誉を齎した“女王”の馬主。
    渡された写真には一頭の仔馬。どことなくかつて乗った“彼”に似たその馬の背中を、自分にと。

    「あ、……ありがとう、ございます……っ!!」

    差し出された手を、しっかりと握り返す。
    涙が溢れて止まらない。

    嗚呼、やっと報われた。
    なんとなく、そう感じる始まりだった。

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:07:03

    おお! 久しぶりだ!

  • 12◆aWSxdDWap625/08/17(日) 18:09:53

    ということで一年以上前に完結させたシンボリレグナントの物語の続編を始めたいと思います

    人を選ぶ読み物ですが、どうかよろしくお願いします


    >>11

    お久しぶりです

    あれから色々とありまして、続編スレ立てるタイミングを測っていたら一年すぎていました…

    いっそハーメルンなども考えましたが、元ネタがここ発なのでウマカテで立てるとことに決めました

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:18:07

    好きなスレの続編だ!嬉しい
    I添さん、がんばれー

  • 14◆aWSxdDWap625/08/17(日) 18:35:59

    ──2015年、シンボリ牧場。

    “彼女”の引退と共に鞭を置き、騎手を引退した僕は、シンボリ牧場に出向いていた。
    評論家、解説者をやりながら若手騎手への指導と、引退しても多忙の身ではあるが、“彼女”へ会いに行く時間を作るのは当たり前のルーティンである。

    「O部さん、お久しぶりです」
    「こちらこそお久しぶりです、〇〇さん」

    シンボリ牧場で今“彼女”達を見ているスタッフが駆け寄ってくる。そのまま少し談笑し、すぐに“彼女”達がいる放牧地へと足を向ける。

    「どうですか最近は。しばらくこちらに来ることが出来なかったので、何か変化はありましたか?」
    「特には。ああでも……リリスがまたレグナントに喧嘩を売って返り討ちにされていましたね。ほんとに現役時代から落ち着きが無い……」
    「ああ、あの子ですか……」

    リリスことシンボリリリスは、“彼女”──シンボリレグナントの初年度産駒の牝馬だ。
    父は三冠馬ディープインパクト。三冠馬同士の配合として当時かなり世間を騒がせ、多大な期待を受けて誕生した。
    美しい黒鹿毛に整った顔立ち、スラリとした立ち姿に多数のファンがいたが。

    「両親から出遅れ癖を見事に受け継ぎ、また気性面の荒さもあってレースではポテンシャルを発揮できず、結局GⅠは取れず故障引退してしまいましたがね……」

    母が現役時代最後まで悩み、開き直った出遅れ癖。そして父もまた高い確率での出遅れ癖をもっており。リリスはそれを見事に受け継ぎ……悪化させていた。
    トドメとばかりに気性面の荒さもあり、GⅠ馬になることはついぞできなかった。
    が、酷い出遅れ癖があっても両親譲りの末脚もしっかり受け継いでおり、短距離から中距離までの3区分で計5つの重賞を勝っている。
    中でも話題に上がるのが、かの快速馬カルストンライトオのレコードに僅か0.1秒まで迫ったアイビスサマーダッシュだろう。

  • 15◆aWSxdDWap625/08/17(日) 19:01:49

    「M浦騎手は本当に頑張ってくれました。じゃじゃ馬娘が無事引退出来たのは彼のおかげです……」
    「本当に。あの時彼女を止めてくれなかったら、リリスはこうして母にはなれていなかった……」

    目の前で不機嫌そうに鼻を鳴らす一頭の牝馬。ぎこちなく片足を上げて威嚇しようとしている彼女こそが、話題に上がっていたシンボリリリス。

    …結果的にラストランとなった天皇賞(秋)。
    鞍上がころころと変わる彼女の背中に乗ったのは、まだ若手のM浦K成騎手。
    経験の差はあったものの、一番丁寧に彼女に乗り、アイビスサマーダッシュ勝利に導いた彼は、この時もリリスの背に乗っていた。
    そしてレースが始まった直後。出遅れた彼女を必死に宥め抑えて外へ向かわせ、リリスの異常を伝えた騎手。
    この時シンボリリリスは右前脚にハ行が見られ競争中止。後に検査で浅屈腱炎であることが判明し、そのまま引退となった。
    今はまだ治療中ではあるがかなり快方に向かっており、来年度には種付け予定なのだそう。

    本命のレグナントは現在放牧地にいるとのことで、彼女とお別れし、奥にある放牧地への出入り口へ。

    「久しぶりだからね、ちょっと楽しみなんだ。……出産はまだと聞いていますが」
    「はい。予定日をもう2ヶ月以上過ぎていまして。獣医に見せても問題無いとのことで、とりあえず様子を見ているところです」

    これから会いに行くシンボリレグナントは、今4番目の子を妊娠中だ。
    しかし予定日を過ぎても産気づくことなく、また必要以上に触れようとするとブチ切れるので下手に干渉することもできず、健康そのものであることからも様子見という形を取られていた。

  • 16◆aWSxdDWap625/08/17(日) 19:24:27

    「他の子達はみな3月に生まれているので……もう6月ですし、そろそろ生まれてもおかしくないかなとは思っているんですがね……」
    「……6月生まれは確かに遅生まれになるが、名馬もいる。悲観することはないですよ」

    落ち込むスタッフを励ましつつ放牧地へと向かう。

    シンボリレグナント4番目の子は、今までディープインパクト、キングカメハメハと日本を代表する名種牡馬ではなく。彼女の大親友──ドリームジャーニーとの子だ。
    歯に衣着せぬ物言いになってしまうが、種牡馬としてそこまで目立つ成績を出していない、むしろ馬体の小ささが足を引っ張り苦労しているかの種牡馬とどうして交配することになったのか。
    勿体ぶるでもなくレグナントの発情期がズレてしまい、交配に連れて行った当日どちらも予定が空いていなかったため、そして親友同士というロマンを見た結果、半ば駆け込みのように成立した交配であった。
    元の交配自体が遅かったこともあり、出産予定日もゆとりを持った物であったが。レグナントは今なお産気づく気配すら見せていない。

    「とりあえず、彼女の様子を見てみましょうか」

    果たして。放牧地の中央付近に、ここからは少し遠い場所に、彼女はいた。
    引退しても衰えぬ美しくしなやかな肉体と、その肉体を覆うベルベットのような茶色の毛は遠目からもよく映える。
    しかし。いつもなら尾を振りつつ歓迎してくれる彼女は、その場に蹲ったまま。心なしかぐったりとしているような気が……

    すわ異常事態かと焦る僕を置いてスタッフが彼女の元へ走り寄り、……一瞬固まって絶叫を上げた。
    うるさいわよ、と彼女が小さく嘶くのが聞こえる。

  • 17◆aWSxdDWap625/08/17(日) 19:42:02

    「う、うううう産まれてるーーー!!!!」
    《だからうるさいって言ってるでしょ!アタシ疲れてんのよ!!》

    ガルルル!!とレグナントが咆哮を上げる。
    が、僕の意識はレグナントではなく、スタッフの叫び声に向いていた。
    うまれてる、産まれてる?……産まれてる!?
    固まる僕の側を、絶叫を聞いて飛び出してきた牧場スタッフが何人も走り抜ける。
    その手にはタオルやバケツや哺乳瓶が抱えられていて。そこでようやく僕は現実に帰ってくることができた。

    「まさかこのタイミングで、放牧地で出産してしまうなんて……」

    とは言ったが、レグナントはお産も軽く人手を借りることもほぼなかったことを思い出す。
    放牧地で出産してしまう牝馬も多くはないが少なくもない。母子共に健康であれば良いのだ。

    「ルドルフ。──僕はまだこうやって君と君の子供達に関わって楽しく生きているよ」

    僕のかつての相棒。レグナントの父。僕に競馬を教えてくれた馬。シンボリルドルフはリリスが生まれる前に天に昇り、孫の顔を見ることは叶わなかった。
    そのルドルフと約束したのだ。彼の代わりにレグナントとその子供達を見守ることを。
    慌ただしく動くスタッフを振り切り、僕に気づいたらしいレグナントが、小さな仔馬を連れてこちらに向かってくる。
    仔馬の顔を見た瞬間、僕の顔には笑みが浮かんでいただろう。ルドルフに、レグナントにそっくりな顔に三白眼じみた瞳。そこだけはドリームジャーニーに似たのだな、と笑みが溢れる。

    《久しぶりねOべさん。見て、アタシとジャーニーの子供!》
    「うん。とても良い子だね」

    まだ体液に濡れた体が乾き切っていない仔馬は、訝しげな顔で僕を見上げる。
    が、その瞳の力強さに、僕はかつて仔馬だった頃のレグナントと初めて会った時のことを思い出して──なんとなく確信した。
    この子はいずれシンボリの未来を照らしてくれる競走馬になると。
    根拠の無い、しかしどことなく確定した事実のように。僕はその確信を否定することができなかった。

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 19:44:02

    スレ主さんお久しぶり!

  • 19◆aWSxdDWap625/08/17(日) 19:51:07

    お久しぶりです
    もう忘れられてると思ってました

    補足

    シンボリリリス
     シンボリレグナント初年度産駒。父ディープインパクト
     出遅れ癖×出遅れ癖プラス気性難という超絶マイナス要素を持ちつつ末脚も受け継ぐことができたおかげで重賞5勝で屈腱炎により引退
     つやっつやの黒鹿毛に整った馬面、すらりと長い脚でめちゃくちゃファンがついた。馬名のリリスからして魔性の女である
     引退してシンボリ牧場に戻ってきた際、母レグナントに喧嘩を売って見事に返り討ちにされ散々わからされた結果、おとなしくなった
     今は治療中。後にシンボリクリスエスと交配する

     ちなみにレース中も某2025年東京ダービー勝ち馬よろしくエキサイトしまくるタイプなので鞍上が替わりまくり、多分ミュラーが一番手に合ってた
     これがきっかけでミュラーは後々とあるレグナント産駒の主戦となりGⅠ勝ちます

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 00:00:11

    更新待ってた…
    アモアイラララも後輩19世代牝馬達もウマの方で実装されたから絡みが楽しみです

スレッドは8/18 10:00頃に落ちます

オススメ

レス投稿

1.アンカーはレス番号をクリックで自動入力できます。
2.誹謗中傷・暴言・煽り・スレッドと無関係な投稿は削除・規制対象です。
 他サイト・特定個人への中傷・暴言は禁止です。
※規約違反は各レスの『報告』からお知らせください。削除依頼は『お問い合わせ』からお願いします。
3.二次創作画像は、作者本人でない場合は必ずURLで貼ってください。サムネとリンク先が表示されます。
4.巻き添え規制を受けている方や荒らしを反省した方はお問い合わせから連絡をください。