- 1125/08/17(日) 22:25:19
- 2125/08/17(日) 22:38:34
ストマック家 現状まとめ①
父:ブーシュ・ストマック
本編とおおむね同様だが、みちるママを見初めるタイミングがより速かったため、シータ&ジープが生まれるより先に人間ハーフのランゴとショウマの双子をもうけている。奇しくも本編同様、ランゴによって暗殺されている。
長女:グロッタ・ストマック
この世界では一番上の兄弟として生まれている。本編とは違いみちるママとある程度交流があり、
ブーシュ亡き後に人間界へ開放する程度の情けはある模様。しかし、ストマック家次期社長に就任し、家業である闇菓子製造は責任をもって継続していこうとしている。父を殺したランゴに対しては落とし前をつけさせると決心している。仕入れを担当していたショウマ・シータ・ジープがまとめて行方不明となり、ワンオペ管理職状態となり、現状を把握できていない。
長男:ニエルブ・ストマック
本編と同じく、体が弱いことによるコンプレックスを抱えて育ち、頭脳面で自己証明を目指していたが、人間との間に生まれた弟二人が聡明だったことから危機感を持ち、悪感情を持っていた。しかし、ランゴが父を殺し人間界に脱走するほどの野心と力を示したことで興味を持ち、その双子であるショウマをビターガヴに改造しランゴと戦わせた。しかし、覚醒したブリザードソルベに返り討ちにされたことで、今は酸賀さんと協力し、ランゴとヴァレンを対立させることで実験を楽しんでいる。
次男:ランゴ・ストマック(井上蘭悟)
ブーシュと井上みちるの間に、ショウマの双子の兄として生を受ける。ショウマよりガヴが未発達で、食性や自認も人間寄りである。生来の気質からも、ブーシュを憎み反抗し続け、ついに暗殺を遂げた。その後は、人間界に脱出し、仮面ライダーガヴとして覚醒してストマック社と戦い続けている。現在は、ニエルブとラーゲ9に母親であるみちると伯父である井上優をヒトプレスにされ人質にされることで、絆斗と無理やり戦わされている。 - 3ニ次元好きの匿名さん25/08/17(日) 22:41:25
たておつ
- 4125/08/17(日) 22:42:37
ストマック家 現状まとめ②
三男:ショウマ・ストマック(井上生真)
ブーシュと井上みちるの間に、ランゴの双子の弟として生を受ける。兄に守られ育ったことで本編より覚悟が足りていない。ストマック家に家族としての情を感じつつも、闇菓子製造をやめてほしいと思っている。闇菓子製造を内部から止めるために、みちるが人間界に解放された後も、ストマック社に残っていた。ニエルブの誘いに乗り、改造を受け、仮面ライダービターガヴ・エレガンマカロンフォームに変身しランゴと戦うも、ブリザードソルベフォームに返り討ちにされた。現在はジープとともに、グラニュート界でガスティール家に身を寄せている。
四男&次女:ジープ・ストマック&シータ・ストマック
ランゴとショウマが誕生した後に、ブーシュが他のグラニュートの妻に産ませた双子。反抗的なランゴをフォローするため、ショウマが本編より融和的にふるまっていたのもあり、末っ子グループとして仲は悪くないよう。
父の仇を討つため、ランゴに挑むも敗北したことで、ショウマの助手へと降格した。その後、三人でランゴに挑むも破れ、シータはブリザードソルベによりとどめを刺される。ジープはシータを失ったショックからまだ立ち直れず、ショウマに連れられてガスティール家に身を寄せている。 - 5125/08/17(日) 22:54:13
それ以外の登場人物まとめ
甘根 幸果
本編通りの太陽のようなギャル社長。「自分は所詮化け物で、人間を幸せにはできない」というランゴの思いもあり、危険に巻き込ないように距離を取られている。ランゴが絆斗との事務所生活ルートに行ったことにより、本編より出番は少なめ。しかし、調子を崩したランゴにアイスを奢り、ブリザードソルベの覚醒のきっかけになるなど、心の支えになっている面もあり。
辛木田 絆斗
本編通りに、師匠の敵を討つため、酸賀の改造を受け仮面ライダーヴァレンに変身し、グラニュートと戦っている。(なお、この世界においてヴァレンという名称は自分でつけた)ランゴと協力関係を結び共同生活を送りながら、戦っていた。しかし、ニエルブの企みにより、ランゴがストマック一族であることを聞かされ、本人の立場からだと、理由もわからずランゴに攻撃された状態。酸賀に
酸賀 研造
本編通りのグラニュート研究家として絆斗に改造手術を施した。ニエルブと内通し、ランゴと絆斗を戦わせ、「より強いほうの技術で次の段階に行く」ことを目指している。ニエルブとマッチポンプを行い、絆斗を助けたふりをして恩を売り、新しい力であるベイクマグナムとチョコブラウニーのゴチゾウを渡そうとしている。
井上 みちる
本編と違い、ブーシュの死後、グロッタの情けにより人間界に解放され、井上家に戻っていた。その後も兄の優にはグラニュート界であったことは説明できず、泣いて暮らしていた。しかし、ニエルブの企みにより兄の優と共にヒトプレスにされ、人質にされている。
井上 優
20余年ぶりに帰ってきた妹との再会に喜んでいたが、その間に何があったか話してもらえず。しかし、誘拐だっただろうとは推測しており、犯人に対して怒りを覚えている。今はみちるとともにヒトプレスとして人質にされている。
ラーゲ9(ラキア・アマルガ)
仮面ライダーヴラムの力を与えられ、ニエルブの護衛兼井上家誘拐実行犯として働いている。その正体は、なんと本編と違い、潜入捜査官である。
トーマ・ガスティール
グラニュート経済界の大物。大統領が警戒するほどの催眠能力持ちだが、中立中庸で悪く言えば日和見主義者。
既に闇菓子漬けのお得意様であり、今は接触してきたショウマとジープを匿っている。 - 6二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 23:22:42
ラキアが潜入捜査官になったけど、コメルの事件はこの場合起きてないやつ?一人っ子ラキアになるのか
- 7125/08/17(日) 23:28:33
前スレ >>189の続きです。
「……」
わずかな息遣いと、遠くで実験器具が軋む音だけが、二人の間に流れる。
「分かってるかどうかは知らんが――ストマック家は闇菓子をばら撒いて、グラニュート社会を牛耳ろうとしているんだ」
ランゴは強調するように吐き出した。
ラーゲ9は反応を見せない。
だが、ほんの一瞬、瞳の奥にかすかな揺らぎが走った。
「信じられないかもしれないが……お前が持っている、そのヒトプレスは――俺の母親と伯父だ」
その言葉に、ラーゲ9の眉がぴくりと動く。
帽子の下に隠された感情までは読み取れないが、確かに何かが揺れた。
ランゴは続ける。
「俺のおふくろは闇菓子のスパイスにするためにストマック社に攫われた……。だが、そこで俺の親父に見初められ、妻にされた」
その異様な告白に、さすがのラーゲ9も目を見開いた。
異界の民を“スパイス”として利用しながら、その同じ存在を妻に迎える――矛盾と狂気の入り混じる所業。
- 8125/08/17(日) 23:31:32
「……そして生まれたのが、俺と弟だ」
「弟……?」
低く押し殺した声が、ラーゲ9の喉から漏れた。
わずかに見開かれた瞳に、これまでなかった光が宿る。
「俺は、幼いころからおやじが憎くて仕方なかった。おふくろを苦しめた化け物が、父親ヅラをして笑う。……俺の気持ちがわかるか?」
ランゴの声は震えていた。
だがそれは恐怖ではない。積もり積もった憎悪と悔恨が、言葉となってあふれ出していた。
「俺は機会を狙い続けた。そしてある日――ニエルブの研究室から毒を盗み出し、奴に盛った。結果、俺はおやじを殺した」
静寂が降りる。
実験器具の滴る音が、やけに大きく聞こえた。 - 9125/08/17(日) 23:33:04
「……そのあと人間界に逃げ延びたが、おふくろと弟を置いてきた」
「人間界でストマック社の手先と戦い続けながら、なんとか二人に会う方法を探した。おふくろは姉貴の気まぐれで戻ってきた……だが、弟は……ショウマは、闇菓子を止めさせるためにこの家に残ったんだ。優しい奴だった」
ラーゲ9の瞳が、さらに揺らぐ。
「……そのショウマと、結局は戦うことになった」
「そのとき、俺たちの妹を犠牲にしてしまった」
ランゴは声を詰まらせる。
「ショウマは姿を消したまま……俺は、どうなってもいい。だが、おふくろとショウマには幸せに生きてほしかった……」
言い終えると、長い沈黙が訪れた。
感情に任せて吐き出した言葉は、もう自分でも制御できるものではなかった。
ただ、心の底に沈殿していた泥を、必死にすくい上げて見せただけ――。
それが、今のランゴにできる唯一の抵抗だった。 - 10125/08/17(日) 23:34:19
- 11125/08/17(日) 23:52:14
【場面展開で、人間界です】
チョールグラニュートは、もはや恐れるものなどないとでも言わんばかりに翼を広げていた。
用心棒が背後に控えているという事実が、彼から慎重さを奪っていたのだ。
その翼が生む暴風は、まるで嵐のように街を薙ぎ払い、人間たちをまとめて吹き飛ばす。
混乱の只中で、チョールは人間を浚おうと大きく羽ばたいた――その瞬間。
「ガンッ! ガンッ! ガンッ!」
鈍い銃声と共に、いくつもの弾丸がチョールの肉体にめりこみ、無様に地へと叩き落された。
「……もう遠慮なしってわけかよ」
低く吐き捨てる声。
現れたのは、異常を察知して駆けつけた絆斗だった。
左手にはこれまでの相棒――ヴァレンバスター。
そして右手には、酸賀から託された新たな武器、赤い輝きを放つベイクマグナム。
二丁拳銃を携えた姿は、これまでの彼とは一線を画していた。
(酸賀を……本当に信じていいのか、まだ分からねえ。だが――)
(ランゴがもう味方じゃねえのなら、俺はこの力で戦い抜くしかない!) - 12125/08/17(日) 23:54:08
決意と共に、絆斗はポケットから新しい力の源――チョコブラウニィゴチゾウを取り出す。
それをベイクマグナムに装填し、噛ませる。
「――変身!!!」
瞬間、チョコレートのような黒く粘り気を持つ液体が絆斗を包み込み、身体を拘束する。
しかし次の刹那、炎の柱がその全身を焼き尽くすかのように噴き上がり、装甲を赤黒く鍛え上げていった。
轟く音声が響き渡る。
「ビヨンド・バイオロジー――!」
仮面ライダーヴァレン――ベイクドブラウニィフォームの誕生である。 - 13125/08/18(月) 00:04:10
(姿が変わっただけのこけおどしにすぎん――)
そう吐き捨てるように心で嘲笑い、チョールは大きく翼を広げて空へ舞い上がった。
次の瞬間、猛禽のごとき勢いでヴァレンに体当たりを仕掛ける。
しかし、衝突の直前。
ヴァレンの左手が炎に包まれ、真紅の焔が拳を覆った。
「――ッ!」
ドガァン!
灼熱の拳がチョールを叩き落とし、体が地に叩きつけられる。
立ち上がろうとするその翼を、ヴァレンが容赦なく掴み取った。 - 14125/08/18(月) 00:08:15
「これでもう、ちょろちょろ飛び回れねえな」
鉄のような握力に捕らえられ、逃げ場を失ったチョールの身体に、ゼロ距離から銃口が突きつけられる。
続けざまに轟音が響き、弾丸が次々と叩き込まれた。
「ブラウニィ――フルブラスト!」
必殺技の音声が高らかに響く。
チョールには、もはやそれを回避する力も残されてはいなかった。
ベイクマグナムから解き放たれた熱線が直撃し、全身を焼き尽くす。
凄絶な爆炎が辺りを染め、チョール・グラニュートは絶叫のまま爆散した。
戦いを終えた絆斗は肩で大きく息をつき、全身の力を抜いて変身を解除する。
汗が滴り、呼吸は荒い。だが、その胸の内にはかつてない実感が宿っていた。
(……すげえ疲れる。けど、今まで感じたことのない力だ……)
(これなら――ランゴとも、戦えるかもしれねえ)
絆斗の瞳に、再び燃えるような光が宿っていた。 - 15125/08/18(月) 00:09:26
- 16125/08/18(月) 00:12:24
ラキアンはこのスレでは、潜入捜査官となりました。
その背景は展開やダイスでまた変わってくると思いますので、よろしくお願いいたします。
皆様のアイデアから募集したヴァレンの新強化形態・ベイクドブラウニィフォーム。
現状ランゴ兄さんの最高戦力がブリザードソルベなので、対をなす熱のフォームにしてみました。
ぜひ感想などあれば励みになりますのでよろしくお願いいたします。
また再開時は宣言いたします。 - 17二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:22:13
この世界線はビターガヴ(クローン)は作られない感じかな?すれ違い要素が一個減りそうでまだいいかもと思ったが意図的に嵌めようとしてる奴らがいるからむしろ最悪か?
- 18二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 07:58:08
来たかヴァレン強化
デメリットが怖いな - 19125/08/18(月) 13:39:22
いろいろな感想ありがとうございます!
それでは少し再開いたします。
本編ともっとも乖離したのが、ラキアンが潜入捜査官になった点ですが、その行動原理と背景をダイスで決めていこうと思います。
ボッカ大統領が本編で警察関係者に影響力がある旨を示唆していましたが、ラキアンにはどうでしょうか?
①ボッカ派閥
②反ボッカ派閥
③まさかの無派閥の独断潜入
dice1d3=1 (1)
- 20125/08/18(月) 13:51:47
- 21125/08/18(月) 13:59:13
- 22二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 14:00:04
えええええええええええええええ
いや待てよ、ぬちょぬちょした旧支配者モチーフの派閥だしアリだな! - 23125/08/18(月) 14:14:53
- 24二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 14:18:19
ボッカ=クトゥルフ
リゼル=ニャルラトホテプ
バトラー=インスマス
なので、この世界ではラキアとコメルもなんかモチーフにされてそう。
プリン=黄色=黄衣の王
二人ともハスターモチーフとか…。
ちょうどヴラムもキャラのイメージカラー黄色だし。 - 25125/08/18(月) 14:24:58
確かにラキアンも神話生物っぽさありますよね....
まさかのラキアンにより大統領とリゼル登場へのスムーズな導入になりつつありますね。
小休止した後に、背景を深掘りしますので、よろしくお願い致します。
- 26125/08/18(月) 15:36:19
少し時間が空いたので、引き続きダイスを振っていきます。
ボッカ大統領はラキアのことをどのように捉えている?
数字が小さいほど、所詮リゼルが拾ってきたペットでどうでもいい。
数字が大きいほど、能力の高さを認め、重用している。
dice1d100=38 (38)
- 27125/08/18(月) 15:43:16
あまり重用されてはおらず、少し軽んじている感じですね。
ラキア側の独断潜入目的をダイスで決めていきます。
数字が大きいほど、理由として大きくなります。
・弟を苦しめた闇菓子というものを許しておけず、それを止めたい。
dice1d100=27 (27)
・弟の依存症を治療する手段を見つけたい。
dice1d100=3 (3)
・ジャルダック家に役立つ情報を集め、派閥内で立身出世し、より弟にいい暮らしをさせてやりたい。
dice1d100=80 (80)
・富裕層を優遇し、下級市民を見下すジャルダック家に忠誠心などない。追い落とすきっかけになったり、他派閥に売り込める情報が得られればと思い、独自に調査していた。
dice1d100=71 (71)
- 28125/08/18(月) 15:59:52
これらのダイスを合わせ、この世界のラキアの情報を整理してみます。
ラキア・アマルガ(ラーゲ9)
・グラニュートの下級市民として生まれ、弟のコメルとつつましく暮らしていた。
・しかし、弟が闇菓子に依存し、家出してしまう。
・本編と同じく、必死にコメルを探す中で、リゼル嬢に拾われる。おそらく理由は「必死に弟を探す姿が健気で可愛い」
・ジャルダック家の力もあり、まだ闇菓子にそこまで深入りしていない段階でコメルを保護に成功した。
・その後、ジャルダック家の子飼いとして警察の捜査官の身分を手に入れ、独自に動いている。
・リゼルのお気に入りであるため、ボッカの派閥内で優遇されているが、ボッカの内心ではいつか飽きる娘の一時的なペットだろうと軽んじている。
・闇菓子依存の初期段階でコメルを保護することができ、症状も軽度だったので、「闇菓子を止めたい」、「コメルを治療したい」という点は動機として低め。
・第一の目的原理は「ボッカ派閥で立身出世し、コメルにいい暮らしをさせてやること」。しかし、内心では富裕層を優遇し下級市民を見下すジャルダック家に忠誠心は薄いため、条件次第では手に入れた情報や力を他派閥や組織に売り込むことも選択肢にある。
・ボッカやリゼルの命令ではなく、ストマック社への潜入調査は独自の判断で行っているため、まだボッカ派閥にはストマック社の内部情報は伝わっていない。
- 29125/08/18(月) 16:01:29
- 30125/08/18(月) 22:00:27
それでは再開します。ラキアの軽い回想からです。
- 31125/08/18(月) 22:04:19
……俺の名は、ラキア・アマルガ。
いや、今は“ラーゲ9”と呼ばれることの方が多いか。
生まれはグラニュートの下級市民。
貧しい暮らしの中で、唯一の支えは弟のコメルだった。あいつが笑ってくれるだけで、どんな辛い日々も耐えられた。
だが――闇菓子がすべてを狂わせた。
コメルはあれに依存し、俺の手を振り払うように家を出て行った。
残された俺は、必死で弟を探し続けた。生きていてくれるならそれでいい。ただ一目でいい、もう一度会いたい――その思いだけで。
そんな俺を拾ったのが、リゼル嬢だった。
理由は……おそらく「必死に弟を探す姿が健気で可愛い」などという、軽い気まぐれだろう。
だが結果的に、それが運命を変えた。ジャルダック家の庇護の下、まだ深みに落ちる前のコメルを見つけ出し、保護することができたのだから。
リゼルのお気に入りという立場と、ジャルダック家の力――その二つを後ろ盾に、俺は「警察の捜査官」という身分を手に入れた。表向きは法の執行者、だが実際はジャルダック家の子飼いだ。ボッカの派閥の中で優遇されている……ように見えるだろう。 - 32125/08/18(月) 22:16:55
だが、わかっている。
ボッカの目には、俺なんぞ一時的に可愛がられているリゼルの「ペット」にすぎないと。
そのうち飽きられ、用済みとなれば切り捨てられる存在だと。
だからこそ、俺の本当の目的はただ一つ。
――立身出世。
この派閥でのし上がり、弟にいい暮らしをさせてやる。それが第一だ。
もちろん、ジャルダック家に忠誠心など薄い。
条件次第では、俺が掴んだ情報や力を別の派閥や組織に売り込むこともためらわない。俺はそういう生き方を選んだんだ。
だから、ストマック社への潜入も、ボッカの命令じゃない。俺の独断だ。
まだ派閥には報告していない。俺だけが持っているカード……この情報がどう転ぶかで、俺とコメルの未来は決まる。 - 33125/08/18(月) 22:31:26
ラーゲ9――いや、ラキア・アマルガは、ランゴの告白を黙って聞きながら、心の奥で小さな波を感じていた。
(……ストマック家が、闇菓子をばら撒き、社会を牛耳ろうとしている……?)
それ自体は驚きではなかった。
下級市民に生まれた自分の目にも、ストマック家のやり口は汚く映っていた。
だが、それを当の息子であるランゴの口から聞かされると、より確かな現実として胸に刺さった。
(……自分の親父を、毒で殺した……?)
眉がわずかに動いたのは、その告白に思わず反応したからだった。
父を殺した。
復讐のために――。
(……こいつは俺と似ているのかもしれん)
頭をよぎったのは、コメルの顔だった。
闇菓子に蝕まれ、あやうく帰ってこられなくなりかけた弟。
「優しい弟を守りたい」という思いが、自分を今の立場に押し上げてきた。
それはランゴも同じではないか。
――母や弟のために、憎しみに身を委ね、手を血に染めることも厭わなかった。 - 34125/08/18(月) 22:33:19
(だが……)
ランゴの語った「スパイスにするため浚った生き物を妻にした父」という異常な話には、背筋を冷たいものが走った。
理解を超えた矛盾と狂気。
もしそれが本当なら、ストマック社は想像以上に病んでいる。
いや、すでに壊れているのだろう。
(……こいつは嘘を言っているようには見えん)
心の奥底にこびりついた憎悪の匂い、それは作り物ではない。
それに、ランゴの告白は派手さのない、むしろ泥を吐き出すようなものだった。
美化も誇張もない。
だからこそ、重く響く。
沈黙の中、ラキアは目を閉じた。
表情には出さずとも、内心は複雑に揺れていた。
(……俺と同じように、“弟のために”抗ってきた奴……か)
(もしもこいつが本当にストマックを潰す気があるのなら……利用できる。いや、俺が利用されるかもしれんが――それでも、選択肢にはなる)
瞼を開くと、視線はランゴを捉えていた。
その目にはまだ答えを出していない迷いが宿っている。
だが確かに、ほんの僅かに――ランゴの言葉は、ラキアの心に入り込んでいた。 - 35125/08/18(月) 22:35:19
補足ですが、ランゴ兄さんが弟のショウマのことまで全部語ったことで、だいぶラキアさんは肩入れしてくれる
率が高まりました。
この世界だと、”弟のために手を汚すことも厭わないお兄ちゃんズ”という共通点があるので。
- 36二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:07:03
ちょいワル兄ちゃんズ!!
- 37二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:08:55
ほしゅ
これでラキアとランゴ協力できるかな - 38125/08/19(火) 11:21:57
- 39125/08/19(火) 11:38:47
心配することはありませんでしたね....
事務所の扉が開き、絆斗がふらつく足取りで戻ってくる。
外傷の痛みも残っているはずなのに、彼は休むことなく椅子に腰を下ろし、ノートパソコンを開いた。
「……どこだ、次はどこに出る……」
血走った目でキーボードを叩き、検索窓に「モンスター」「襲撃」「目撃情報」といった言葉を次々に打ち込んでいく。 SNSの断片的な書き込み、動画共有サイトの不鮮明な映像。
わずかな手掛かりさえも見逃すまいと、必死に食らいつく。
指先が震え、モニターの光に照らされた横顔は焦燥に染まっていた。
――休む暇などない。 グラニュートは次も人間を襲う。
もうランゴは敵に回っているかもしれない。
頼れるのは自分だけだ。
あの黄色い仮面ライダーもどきもまた襲ってくるかもしれない。
「くそっ……」 絆斗は低く唸り、ディスプレイを睨みつけた。
そんな中、奇妙な件名のメールがフォルダに入っているのを絆斗は発見した。
- 40125/08/19(火) 12:24:14
絆斗が見つけたメールの件名は?
①どうくつ
②あぱーと
dice1d2=2 (2)
- 41125/08/19(火) 12:30:47
ランゴからのメール――件名は、ただ一言。
《あぱーと》
急いで打ったのか、ひらがなで綴られたその文字列には、妙な生々しさがあった。
しかし、本文は空白。何も書かれていない。
「……これは、なんだ……」
絆斗の眉間に皺が寄る。
罠か? 敵に回ったランゴが、自分を誘い出そうとしている?
だがすぐに頭を振った。
いや、ランゴはもっと頭の回るやつだ。
もしも罠を仕掛けるのなら、もっと的確な方法を選ぶはずだ。
ひらがなで残された一言だけ――。
そこには、焦りと切迫がにじんでいた。
「……まさか」
絆斗の脳裏に、一つの場所が浮かぶ。 - 42125/08/19(火) 13:08:17
ランゴの母――井上みちるの親族を探すため、絆斗とランゴはこれまで共に調査してきた。
そんなある日、ランゴと分担して向かってもらったのが、例のアパートだった。
直後にグラニュートとの戦いが起こり、有耶無耶になっていたものの、
だが、帰ってきたランゴは――明らかに様子が違っていた。
確証があるわけではない。
だが――現状を打開するためには、何か手がかりが欲しい。
椅子を乱暴に蹴り立ち上がり、絆斗はジャケットを引っつかんだ。
目指すのは、あのアパート。 - 43125/08/19(火) 13:46:34
共有していたリストを頼りに、絆斗はその夜、ランゴが調べに行ったアパートへと足を運んだ。
彼は深呼吸をひとつしてから、目的の部屋の前に立った。
チャイムを押す。
――沈黙。
再び押す。
やはり反応はない。
今度は拳でノックする。
返事はない。
そのとき、背後で足音がした。
振り返ると、買い物袋を下げた老女がこちらを見ている。
どうやら隣室の住人らしい。
「井上さん?ここ数日留守にしてるのよ。お店も閉めてるし」
唐突に口を開いた老女は、さらに言葉を続けた。
「最近一緒に住み始めたという妹さんもいないから、旅行でも行ったんじゃないかしら」
令和の世では信じられないほどの個人情報に対する緩さ。
絆斗は老女が何食わぬ顔で隣の部屋に引っ込むのを見送った。
「……ここ数日、留守?」
訝しみながら、なんとなくドアノブに手をかけてみる。
――カチャリ。
軽い音とともに、ドアはあっけなく開いた。 - 44125/08/19(火) 14:07:25
ここでダイスです。
ハンティのアイデアロールです。
①ここの住人がヒトプレスにされたことを察する。
②+それらを人質に取られ動けていないんじゃないのか?
③+人質としての価値が高いということはランゴの親族だったか?
dice1d3=2 (2)
あとは目星も振ります。
目標値:dice1d100=68 (68)
絆斗の目星:dice1d100=41 (41)
- 45二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 14:26:45
高いと成功、低いと失敗か。
CoCTRPG脳だったから逆に思ってました…。 - 46125/08/19(火) 14:28:33
申し訳ないです。自分がTRPGに明るくなくて、高い数字が出ると成功としてました....
分かりやすいよう次からはダイス振るとき補足説明をしておきます。
ちなみに上記だと、一応今回は失敗となります。
- 47125/08/19(火) 14:35:20
ランゴが訪れたことのある場所の住人が行方不明――。
自然に考えれば、グラニュートと関係がある。
そして、ランゴがわざわざここに絆斗を呼び寄せたのだとすれば、今の状況はこの場所と何かしら関係しているということになる。
――そうか。
ここの住人をヒトプレスにして、人質にすることで、ランゴを動かしているのか。
その仮説なら、一応納得はつく。
だが、まだわからないことだらけだ。
普段のグラニュートなら、ヒトプレスは持ち帰って闇菓子のスパイスにすることを優先するはずなのに、なぜここではそうしていないのか。
そして、あのランゴは、合理的なやつだ。
少数の犠牲を出してでも、多数を助けられるならそちらを選ぶ――そういうやつだ。
なのに、ここまで敵に逆らえず、従順になっているのはなぜなのか。
さらに、あの眼鏡の男――おそらくグラニュートが化けている姿だろう――が言った言葉、「ランゴはストマック一族の弟」の真意。それも、まだ疑わしい点のひとつだ。
だが、それでも絆斗は、まだ悩んでいた。
二人で戦い、共に過ごした日々は嘘ではなかった――そう信じたい。
部屋の中で棒立ちになり、頭を抱えて悩んでいると、スマホにメッセージの着信があった。
画面を見ると、送信元は幸果。内容は見過ごせないものだった。
「ねえ、市内の美術大学でモンスターが暴れてるってSNSに画像とか流れてる!」
「やばくない?仮面ライダー助けに来てくれるかな……」
絆斗は息を整え、迷う間もなく走り出した。 - 48125/08/19(火) 15:34:06
グラニュートの姿をさらけ出したラーゲ9は、無数の触手を蠢かせ、大学生たちへ次々と突き刺していた。
刺された者たちは苦痛に顔を歪めたかと思えば、すぐに瞳をとろりと濁らせ、恍惚とした笑みに変わっていく。
「ランゴ、どうだい? 興味深いだろう?」
にやけ顔のニエルブが両手を広げ、愉快そうに語り掛けてきた。
「ラーゲ9の毒素はね、人間を強制的に“幸福”へ導くんだよ……」
ランゴは苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべ、沈黙を守った。
その横で、ラーゲ9が人間たちを次々とヒトプレスへ変えていく。
ただ機械仕掛けのように変換されていく光景を、ランゴは拳を握りしめながら見つめるしかなかった。
悔しさに、全身が震える。
ニエルブの目を盗んで絆斗へ残したメッセージ――あれでどこまで伝わるのか、自信はない。
通信機器はもう捨てさせられてしまった。
残された希望は、絆斗の行動に託すしかなかった。
「さて……」
ニエルブがわざとらしく肩をすくめる。
「何人かはわざと逃しておいたんだ。SNSで拡散させれば、彼もすぐに駆けつける……そう思わないかい?」
その言葉が終わるより早く、入口から足音が駆け上がってきた。
息を荒げ、血走った目で現れたのは――絆斗。
「やっとお出ましだね」
ニエルブは唇の端を吊り上げ、ランゴの肩を軽く叩く。
「さあ、ランゴ。彼の相手をしてきてよ」
ランゴの拳が、わずかに震えた。 - 49125/08/19(火) 15:48:54
ランゴは俯いたまま、一歩、前へと進み出た。
足取りは重い。だが、背後から突き刺さるニエルブの笑みを感じながら、立ち止まることは許されなかった。
「……ランゴ」
絆斗の声が、鋭く空気を震わせた。
「何か言い訳はないのか」
その問いに、ランゴの心臓が鈍く打つ。
言葉を返したい。だが、返せない。
――母と伯父を人質に取られている以上、真実を語れば、彼らの命が即座に奪われる。
喉に詰まった答えの代わりに、ランゴは静かにガヴを構え、ブリザードソルベを装着した。
冷たい駆動音が響き渡る。
「……そうか」
絆斗もまた、迷いを断ち切ったようにベイクマグナムを引き抜く。
二人の視線が交錯した瞬間、
「変身!」
冷気と熱気が同時に弾け、講堂を満たした。
氷結の刃と灼熱の弾丸――相反する力が正面から激突し、爆風が壁を揺るがす。
白い霧と赤い閃光の中で、二人の戦士は互いに拳を構えた。
もう言葉はない。ただ、ぶつかり合うしかなかった。 - 50125/08/19(火) 15:53:32
炎の弾丸が床を焦がし、氷の刃が壁を切り裂く。
二人の力がぶつかり合うたびに、大学の講堂は悲鳴をあげるように軋んだ。
「ランゴッ!」
絆斗はつばぜり合いをしながら、ランゴの耳元に呼びかける。
「お前何か事情があるんだろ!あのアパートにも行ってきた!」
ランゴは無言のまま氷の槍を繰り出す。
だが、その軌道はわずかに逸れていた。
狙い澄ませば急所を貫けたはずなのに、槍は絆斗の肩をかすめ、背後の壁を粉砕する。
(……気づけ、絆斗。俺は……)
氷の破片が散る中、ランゴは足を踏み込み、拳を振るった。
しかし拳もまた、頬をかすめただけで終わる。
「くっ……」
絆斗は歯を食いしばる。
その僅かな違和感に、心が揺れた。
――本気じゃない? - 51125/08/19(火) 16:04:07
次の瞬間、ランゴの刃が床を切り裂き、そこに残された線が奇妙な模様を描いた。
一見すれば戦闘の痕跡。だが、よく見れば――文字。
「……み、ち、る……?」
絆斗は息を呑んだ。
氷で刻まれたその文字は、ランゴの母・井上みちるの名だった。
わずかな隙を縫い、彼が必死に伝えようとした暗号。
「お前……やっぱり……!」
言いかけた瞬間、ニエルブの声が背後から届いた。
「困るなあ、慣れ合われると適切な戦闘データが取れないじゃないか」
ニエルブは手を広げ、芝居がかった声で笑ってみせる。その笑みには不気味な余裕が漂っていた。
「ラーゲ9。二人に少しお灸をすえてやってよ」
その言葉に応じ、ラーゲ9は無言でヴラスタムギアを装着し、
――仮面ライダーヴラムの姿へと変身した。
重々しい足音を響かせながら、ヴラムはゆっくりと前に進み出た。
戦闘態勢を取る絆斗とランゴ。だが、次の瞬間に走った閃光は、二人を狙うものではなかった。
「……っ!?」
ヴラムブレイカーがうなりを上げ、鋭い刃がニエルブの背を切り裂いた。 - 52125/08/19(火) 16:22:41
ミミックキーによる人間への擬態を解いていないニエルブの身体を、ヴラムの鎌が切り裂いた。
「ぐ、ああああああっ!」
苦痛に顔を歪め、ニエルブは床を転げ回る。
「な……何のつもりだ、ラーゲ9……ッ!」
「悪いが……」
声は低く、しかしはっきりと響く。
「お前の実験とやらに付き合うのも、もうたくさんだ」
さて、ここでラーゲ9(ラキア)はニエルブを裏切り、どうするつもり?
①ニエルブのやり口が純粋に気に食わない。同じ弟のために戦う兄としてランゴに肩入れする。
②もう十分ストマック社内部の情報は手に入れた。ボッカ派に戻り、報告する。
③ニエルブの独断専行の内容ををグロッタに売り渡し、引き換えに立場を強化する。
dice1d3=1 (1)
- 53125/08/19(火) 16:24:06
- 54二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 17:19:46
良かった!!
- 55二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 17:21:40
- 56二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 19:45:55
- 57125/08/19(火) 20:00:16
あと、余談ですがここのランゴ兄さんのセリフで
「俺の気持ちがわかるか?」は、
本編でショウマに向けたセリフである「親父がお前達を見せてきた時の、俺たちの気持ちが分かるか?」を意識しています。
本編のランゴ兄さんは、グラニュートとしてのストマック家の長男であることに忠実であろうとし続け、人間であるみちるとその血を引くショウマを家族と認めず憎悪し続けたことに対して、
この世界のランゴ兄さんは根本が同じまま、自認が人間にひっくり返るならば、その憎悪は「化け物の癖に父親ヅラし続ける」ブーシュに向かうだろうと考えました。
本編で「人間はうちの家族じゃない」と言っていたので、この世界では「グラニュートはうちの家族じゃない」と考えているのだと思っています。
また、闇菓子稼業にも染まってないので、若干甘さがあり、
映画版のランゴ兄さん+自認が人間くらいの匙加減で書いてるつもりです。
なかなか書くのが楽しく、このランゴ兄さんがどういう結末を迎えるのか自分でも楽しみなので(ダイス神の導きもあるので)読んでくださってる皆様もぜひお付き合い頂ければ幸いです。
(ガヴのTV本編終了までの完結を目指しています)
- 58二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 20:04:46
ランゴ兄さんが「グラニュートはうちの家族じゃない」と思ってるとすると、そりゃショウマにはブーシュ暗殺計画は言い出せないわな……
この世界線のショウマはグラニュートであるストマック家に情を抱いているわけだから
- 59125/08/19(火) 23:02:47
保守です。また再開時宣言します。
- 60二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 03:54:12
中々重い展開だなぁ
これ何話ぐらいになるんだろう?まだ15話とかそのあたりか? - 61二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 05:03:51
ランゴ的にはラキアが初めて自分に理解を示したグラニュートになるのか
ショウマが人間に疎いようにランゴはストマック家以外のグラニュートを知らないし、ここでラキアを味方につけられたのはいい流れかもしれない
ダイス神次第だけど - 62125/08/20(水) 09:58:28
- 63125/08/20(水) 11:12:20
少し進めさせて頂きますね。
よろしくお願いします。 - 64125/08/20(水) 11:17:36
「……お前、何を――」
ランゴの声は驚きと戸惑いを含んでいた。
その前で、仮面ライダーヴラム――ラーゲ9は無言で懐から何かを取り出し、無造作に放り投げた。
「これは返しておく」
「おい!」
絆斗が即座に駆け寄り、ヒトプレスを受け止めた。
「よくわかんねえけど、投げんじゃねえよ! 危ねえだろうが!」
ラーゲ9は冷ややかに視線を流す。
「うるさいぞ、人間。そんなことより――」
彼はヴラムブレイカーを構え直し、鋭い鎌の刃先をゆっくりと持ち上げた。
「利害は一致しているはずだ。ここであいつを潰す。……手を貸せ」
その目が向けられた先――
そこには、ミミックキーを解除し、グラニュートの姿に戻ったニエルブがいた。 - 65125/08/20(水) 11:22:15
ここで考えたのですが....
ニエルブってケーキング&フラッペで割と互角でしたよね?
ヴラムも加わってますし三人で袋叩きにすればいけるのでは?
ということでダイスです。
①ニエルブ君頑張る。毒や弓矢を駆使しなんとか軽傷で離脱。
②重症を負いながらもなんとか敗走。
③致命傷を負う。まず助からない。
dice1d3=2 (2)
- 66125/08/20(水) 11:25:32
- 67125/08/20(水) 11:50:57
- 68125/08/20(水) 11:53:12
小休止にします。
上記の展開で考えておきますね。
少しお待ち頂ければ幸いです。 - 69二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:01:46
弟のコメルが生きてることによって、そっちが最優先になるんだろうか
あと本編はショウマと眩しくて戻らない瞬間を失った繋がりで仲良くなったとこあるから本スレではラキアもランゴ兄さんも(一応失いかけたけど)大切な人生きてるからきっかけが中々無さそうだよね
大切な弟がいるのは同じだしこれからストマック社相手にしてくだろうから共闘はするだろうけど - 70二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 20:04:07
ストマック家に逃げ帰ったということは確実にグロッタ姐さんブチギレするし、襲撃してきそうで怖いな
- 71125/08/20(水) 23:04:17
遅くなりました。再開させて頂きます。
ニエルブが三人に対してに弓を引いた。
矢が空気を切り裂き、毒々しい尾を曳きながら一直線に迫る。
「くっ!」
絆斗はベイクマグナムを構え、瞬時に火線を放った。灼熱の弾丸が矢と衝突し、火花を散らしながら軌道を逸らす。だが、その隙にニエルブの掌から滴った液体が地面に広がり、どろどろとした毒の沼を形作った。
次の瞬間、足を取られた床から瘴気が噴き出し、三人の視界を覆う。
「下がれ!」
ランゴが冷気を放ち、瞬時に沼を凍り付かせた。立ち込める毒沼が凍結し、氷の結晶となって砕け散る。
「助かったぜ!」
絆斗は駆け出し、ベイクマグナムを連射。火球が次々とニエルブに迫るが、彼は矢を連射して相殺していく。互いの攻撃がぶつかり合い、爆ぜる光の中で、ラキア――ヴラムが一歩踏み込んだ。
「邪魔だ、下がってろ!」
ヴラムブレイカーが唸りをあげる。鋭い鎌の刃が矢を弾き飛ばし、そのままニエルブの弓へと迫る。ニエルブは慌てて後退したが、追撃は止まらない。
そこへランゴが冷気の刃を飛ばし、ニエルブの足場を凍らせた。体勢を崩した彼に、絆斗の声が重なる。 - 72125/08/20(水) 23:05:56
「今だッ!」
三方向からの必殺技――
「ブラウニィフルブラスト!」、「アイスイリュージョン!」、「ヴラムシューティング!」
それらが同時に炸裂し、ニエルブの身体を抉った。外殻が砕け、血のように濃い毒液が飛び散る。
「うっ……あ、ああああああああッ!!!」
ニエルブは絶叫し、暴れるが、三人の勢いに押し返される。
ボロボロの体でなおも抗おうとしたが、その視線には既に焦りと恐怖がにじんでいた。
「ううう……!!!」
毒矢を最後に一本放つと、ニエルブは大学の床を毒液で溶かし、すり抜けて逃げた。 - 73125/08/20(水) 23:13:39
- 74125/08/20(水) 23:15:20
- 75125/08/20(水) 23:27:06
ニエルブはずるずると蛇のように大学の廊下を這いずり進んでいた。
傷口から滴る毒液が床に染みを作り、通った跡を汚していく。
呼吸は荒く、外殻はひび割れ、矢を引く力すら残っていない。
それでも腕を伸ばし、指先で触れた講義室の扉がかすかに脈動した。
――起動する。
扉の表面に歪んだ光が走り、そこにストマック社の紋章が浮かび上がった。
「……いったん……戻って……回復を……」
扉が開こうとしたその刹那――
逃げることなど許さない――
その意思を叩きつけるかのように、二つの影が廊下を駆け抜けてきた。
ガヴの冷気を帯びた足音と、ヴァレンの熱い炎のような気配。
振り返ったニエルブの視界に、二人の仮面ライダーが並び立つ。 - 76125/08/20(水) 23:30:35
ここでダイスです。ニエルブが扉を開閉する速度の数字を上回ることが出来たら
体を滑り込ませることに成功します。
ニエルブの速度
dice1d100=56 (56) 【重症デバフで-20】
ランゴの速度
dice1d100=12 (12)
絆斗の速度
dice1d100=53 (53)
- 77125/08/20(水) 23:45:00
>>76 絆斗単独突入、大丈夫か?
「うおおおおおおおおお!」
絆斗は咆哮とともに駆け出し、滑り込むようにしてニエルブが開いた扉へと飛び込んだ。
その一瞬、足先が光の縁に引っかかり、彼は必死に体を滑り込ませる。
「ランゴ、これ受け取れ!」
絆斗が床を滑らせて投げたのは、さきほどキャッチしていた二枚のヒトプレス。
ランゴは息を呑み、慎重にそれを受け取る。
だが、その刹那の集中が、彼の動きを一瞬だけ遅らせてしまう。
「そのヒトプレス……お前の大事な人なんだろ――!」
絆斗の声が、まるで遠雷のようにランゴの耳に響く。
次の瞬間、扉が絆斗の身体を吸い込み、彼の姿は一瞬にして掻き消えた。
バタン、と。
乾いた音を立てて、扉は無情にも閉じる。
ランゴの手の中には、二枚のヒトプレスだけが残されていた。
- 78125/08/20(水) 23:48:54
- 79125/08/20(水) 23:59:01
絆斗君のド根性、まだまだ続きます。
「うおおおおおおお!」
そこは「扉の間」と呼ばれる、幾重もの異空間へと通じる扉が果てしなく並ぶ空間だった。
その中央で、絆斗とニエルブは互いの命を削り合うように激しくもみ合っていた。
絆斗は雄叫びを上げ、決して逃すまいとニエルブの体にしがみつく。
蛇のようにのたうち回るニエルブに必死で食らいつき、爪が剥がれそうになるほどの力で掴んだ。
(こいつは……俺とランゴを仲たがいさせて……何人もの人間を襲った……)
(許せねえ! 許せねえ! ここで……ぶっ倒す!)
怒りが全身を燃やし尽くす。
骨が軋み、筋肉が悲鳴を上げても、絆斗の腕は決して離れなかった。
「離れろ! 離れろよ! 弱い人間のくせに……生意気なんだよ!」
ニエルブは苦悶の声をあげ、体中から毒液を噴き出す。焼けつくような毒素が絆斗の腕を侵し、装甲を溶解していく。
だが――絆斗は怯まなかった。
(お前の毒と……俺の熱で……どっちが先にくたばるか……我慢比べだ!)
ベイクドブラウニィフォームの固有能力――全身から迸る灼熱を解放する。
次の瞬間、彼の体は燃え盛る炉のように熱を放ち、絡みつく毒液を蒸発させながら、ニエルブの肉体を容赦なく焼き焦がしていった。
灼熱と毒液がせめぎ合う。
- 80125/08/21(木) 00:00:26
- 81二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:02:32
絆斗くん鬼つえええええっ!!!このまま最強生物への道を進んでいこうぜ!!!!!
- 82二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:02:43
絶対勝つという強い意志を感じる
- 83125/08/21(木) 00:11:47
>>80 絆斗くんこんな強さ発揮されたら、酸賀さん大喜びですよ(ニエルブの犠牲には目をつぶることとする)
灼熱と毒液がぶつかり合い、扉の間は地獄のような瘴気と熱気に満ちていた。
絆斗の全身から噴き出す熱は、空気さえ歪める。
対して、ニエルブの体から溢れ出す毒液は、床を爛れさせ、扉にまで染みを走らせていた。
「離れろォ……離れろォ! 弱いくせに――弱いくせに――!!!!!!」
ニエルブの目が充血し、憎悪と焦燥でぎらつく。
絆斗の呼吸もすでに限界だった。
喉は焼け、視界は滲んでいく。毒が血管を走り、内臓を蝕んでいるのが自分でもわかる。
それでも――腕を離すことだけはしなかった。
(ここで……終わらせる……! ランゴを……人間を……こいつの好きには……させねえ!)
最後の力を振り絞り、絆斗は咆哮した。
「うおおおおおおおおッ!人間なめんじゃねえ!!!」
ベイクドブラウニィフォームの熱が極限に達し、炎の奔流となって全身を包み込む。
抱き締めるようにニエルブを掴んだまま、灼熱をその体へと叩き込んだ。
「うああああああああっ!!!」
ニエルブの断末魔が扉の間に響き渡る。
毒液が一気に蒸発し、黄色い煙となって吹き散らされた。
- 84125/08/21(木) 00:13:02
ニエルブがのたうち、やがて力を失って崩れ落ちる。
焦げ付いた外殻がひび割れ、黄色の体液が床に広がった。
「……はぁ……はぁ……」
絆斗は膝をつき、呼吸を荒げながらも、倒れ伏したニエルブを睨みつける。
もはや動く気配はない。
ニエルブは――終わった。
「……ざまあみろ……」
絆斗は血の味を感じながら、かすかに笑みを浮かべた。
それは勝利の証であり、仲間と人間を守るために掴み取った執念の勝利だった。 - 85125/08/21(木) 00:14:46
- 86二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:15:45
強すぎだろ。アドレナリンドバドバやん絶対
- 87二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:20:59
さっすが絆斗くん!俺が見込んだだけはあるねぇ〜
- 88125/08/21(木) 00:22:11
(大丈夫だ。まだ動ける……)
変身を解いた絆斗は、深く息を吐き、荒れた呼吸を落ち着けた。
「扉の間」の床に手をつきながら立ち上がり、周囲を見渡す。
毒の焼け跡があちこちに広がり、皮膚の一部はまだ赤黒く爛れていた。
だが、痛みの奥で確かな感覚があった。――組織が、ゆっくりと再生している。
(……これも、あの埋め込んだグラニュート機関のおかげなのか?)
胸の奥でざらつくような違和感と共に、複雑な思いが湧き上がる。
この手術を施したのも酸賀。新しい力を与えてくれたのも酸賀。
だが同時に、彼は何を考えているのか決して読めない男でもあった。
(あいつのおかげで勝てたって思うと……なんか、素直に喜べねぇな)
血の味を舌に感じながら、絆斗は荒い呼吸を整えた。
ふと胸をよぎるのは、ランゴの顔。
(何も考えず飛び込んじまったけど……ここから合流なんてできんのか?)
だが、すぐに考えを切り替える。
(待てよ……あのニエルブがここに逃げてきたってことは――)
(この「扉の間」から、例のストマック社へ行けるってことじゃないか?)
毒に焼けただれた足を引きずりながら、絆斗は歩みを進めた。
(……なら、やつらの本拠地を叩くチャンスだ)
燃えるような決意を胸に、彼は無数に並ぶ扉の中へと視線を巡らせ、探索を開始した。 - 89二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:25:01
やめとけ!!グロッタ姐さんは流石に無茶だって!!
お願い!人間界に通じる扉を引いて無事に帰って。 - 90二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:30:46
なんとかラキアとコンタクト取って2人で救出作戦を敢行出来ればあるいは……って思えるだけまだいい方か
- 91125/08/21(木) 00:36:23
「あの馬鹿! 一人で飛び込んでどうするつもりだ!」
ランゴは、そこにいない絆斗へと毒づいた。
母と伯父のヒトプレスを奪還できたことは、確かに喜ばしい。
だがその代償に、よりにもよってグラニュート界のことを何も知らぬ絆斗が、扉の向こうへ行ってしまったのだ。
(どうする……。ストマック社の刺客に襲われないとも限らない。人間は目立つ。あっという間に居場所が割れてしまうだろう……)
焦燥と苛立ちが胸を焼く。額を押さえ、考えを巡らせていると、不意に声をかけられた。
「随分と悩んでいるな」
遅れて現れたのはラーゲ9だった。
いつの間にかミミックキーを装着し、人間の姿に擬態している。
「お前のストマック家としての扉の開錠権限は、すぐにニエルブにブロックされてしまったな」
淡々と告げられ、ランゴは無言で歯を食いしばった。
その通りだ。自力ではどうすることもできない。だからこそ焦っているのだ。
「だが……俺はニエルブの護衛として、一時的に開錠権限をもらっている」
「やつが完全にブロックする前なら、まだ俺には扉を開けることができるかもしれない」
そう言って、ラーゲ9はまっすぐランゴを見据えた。
「俺も用事があって、グラニュート界に帰らねばならん。その“ついで”でよければ――お前を向こうに送ってやることもできる」 - 92125/08/21(木) 00:39:06
ランゴは小さく息を吐き、頭を下げる。
「礼を言う……ラーゲ9」
すると、相手はふっと口元を緩めた。
「ああ、そうだ。ラーゲ9というのは偽名でな」
「俺の本当の名は、ラキア・アマルガだ」
わずかな沈黙のあと、彼は真摯な声音で続けた。
「長い付き合いになるかはわからんが……よろしく頼む」
ランゴはその瞳を見返し、力強く頷いた。 - 93125/08/21(木) 00:41:03
小休止に入ります。
今回もありがとうございました。
次回開始時また宣言させて頂きます。
・次回よりグラニュート界突入編入ります。
・絆斗君人間のまま強くなるというか、人間の枠もはや超えそう。
・ニエルブよ、安らかに眠れ。
な感じですね....
皆様の感想など、励みになっておりますので、ぜひぜひこれからもよろしくお願いします。 - 94二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 01:49:50
- 95125/08/21(木) 01:59:10
感想ありがとうございます!
実はベイクマグナムで変身する際の名称は悩みまして....
わかりやすさ重視でヴァレンと呼んでいます。
(実際、ヴァレンというのは絆斗が勝手に名乗ってるだけの名称なので)
実際はベイクマグナムの変身システムに依存した力の設定です。
(なので、仮面ライダーヴァレン・ベイクドブラウニィフォームと、"ベイク"のワードを入れて面影を残しています)
- 96二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 05:46:17
酸賀さん大喜びだよこんなど根性
- 97二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 08:20:38
酸賀orKがラスボスの可能性出てきた
- 98二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 11:09:17
このガヴは間違いなくゾンズとかブラックサンとかの枠。
- 99125/08/21(木) 12:00:24
スレ主です。
皆さま、この物語を楽しんで頂いてありがとうございます。
本日も少しずつ開始していきます。
ニエルブ君、退場となりましたが
一応ダイスでは生存チャンス結構与えたつもりなんですけどね....(扉の開閉タイミング、絆斗が扉に入った後も食らいつけるか判定、毒vs熱の対抗判定)
絆斗君がもうど根性で食らいついてくるもんですから、彼を生きて帰してあげることができませんでした....
ストマック家で弱いと劣等感を植え付けられていた彼が、自分より弱いはずの人間の根性に焼き殺される結末は、それはそれで芸術点高いと思ったので、書いてて楽しかったです。 - 100二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 13:46:22
- 101125/08/21(木) 15:03:09
- 102125/08/21(木) 15:05:39
- 103125/08/21(木) 15:08:17
- 104125/08/21(木) 15:51:19
ランゴはラキアと共に、無数の扉が並ぶ異空間――「扉の間」を進んでいた。
ラキアの申し出に、躊躇している余裕はなかった。彼に与えられた開錠権限がいつまで維持されるのかもわからない。何より、絆斗の安否すら掴めない状況で、一刻も早くグラニュート界へ辿り着く必要があった。
ただ、足取りは決して軽くはなかった。
ヒトプレスにされていた人々を放置することはできず、解放だけは済ませた。だが、解放された彼らが混乱して騒ぎを起こさぬよう、ラキアは毒素を注入し、恍惚状態にして沈静化させたのである。
母と伯父も、その中に置いていかざるを得なかった。
心が痛み、胸の奥に重苦しいものが沈殿していく。それでも、他に取る術はなかった。だからランゴはラキアを責めることもできず、ただ複雑な表情を浮かべたまま歩みを進めるしかなかった。
「……おい」
不意にラキアが口を開いた。
「言っておくが――俺は人間なんかに同情してやる理由はない」
横顔は冷ややかで、その声音には一切の情がなかった。
「ニエルブのやり方が気に食わなかっただけだ。だから一時的に手を貸した。それだけのことだと理解しておけ」
「本来、俺たちは立場も目的も違うはずだろう」
ランゴはその言葉を黙って受け止め、じっとラキアを見つめ返した。
多少は腹立たしい物言いだった。だが、こいつの裏切りがなければ窮地を脱することはできなかったのも事実だ。強く出られる立場ではない。
そして理解していた。
所詮、ラキアもグラニュート。人間に情を抱く理由などない。
(俺も、生粋のグラニュートとして生まれ、弱肉強食の掟に従っていたなら――人間なんて、歯牙にもかけていなかっただろう……)
自嘲に似た思いが胸をかすめ、ランゴは唇を固く結んだ。 - 105125/08/21(木) 16:10:53
ラキアがふいに歩みを止めた。
その横顔は、何かを確かめるように硬く結ばれている。
「……ボッカ・ジャルダックを知っているか?」
振り返った彼の眼差しは鋭く、ただの世間話ではないことを告げていた。
ランゴは眉をひそめる。
(こんな時に、何を……)
一刻を争う状況で、寄り道のように話題を持ち出されることが苛立たしい。
ここでダイスです。
本編のショウマは軟禁生活で大統領のことも知らなかったみたいですが、
ここのランゴ兄さんはストマック社内で育ちながらアンテナ張ってそうですしどうでしょうか?
①知っている
②知らない
dice1d2=1 (1)
- 106125/08/21(木) 16:44:33
さすがランゴ兄さん....この世界だと「何にも知らないランゴ兄さん」ではないのですね....
「ボッカ・ジャルダック」――現在のグラニュート界に君臨する大統領の名だった。
富裕層を優遇し、徹底した弱肉強食の政策を敷く。その姿は、まさにグラニュートらしさそのものを体現した支配者。
ランゴは脳裏に、ある夜の記憶をよみがえらせる。
ニエルブの兄貴――いや、ニエルブの部屋に忍び込み、少しでも知恵をつけようと手当たり次第に資料を漁った。
その中に、確かに――ジャルダックの名を見たのだ。
「大統領の名前だろ。俺でもそれくらいは知っている」
ランゴが吐き捨てるように答えると、ラキアはうなずいた。
「それなら話は早い」
「俺は――ボッカ・ジャルダック大統領の派閥に属している」
「な、なに……!?」
ランゴの声がわずかに裏返った。
「派閥に属しているといっても、俺なんてただの手駒だ」
「いつ切り捨てられてもおかしくない。……だが、運のいいことに、やつの娘になぜか気に入られてな。そのおかげで立場を保っている」
ラキアは苦笑を浮かべ、続けた。
「俺はジャルダック家の後ろ盾で潜入捜査官の身分を手に入れ、ストマック社に潜入した」
「きっかけは――俺の弟が、お前の御実家の御家業の御菓子をたまたま口にしたことだ」
(嫌味たっぷりに言いやがる……)
- 107125/08/21(木) 17:03:55
(嫌味たっぷりに言いやがる……)
ランゴは歯噛みするが、言い返す言葉もなく黙って耳を傾けるしかなかった。
「運よく、弟は深みにはまる前に救い出すことができた」
「正直なところ、闇菓子が流行ろうが、他の誰かが身を滅ぼそうが俺にはどうでもいい」
「俺の目的はただひとつ――弟、コメルにまともな暮らしをさせてやることだ」
「……弟、か」
ショウマのことを思い出し、ランゴの胸に小さな痛みが走る。
ラキアは淡々と続ける。
「下級市民に生まれた俺にとって、ジャルダック家とのコネは成り上がるための唯一の足掛かりだ」
「ストマック社への潜入も、それに役立つ情報や力を得られる好機だと思い、俺の独断でやった」
そして声を低め、ランゴを射抜くように見据えた。
「本題に入ろう、ランゴ。……お前はストマック社を潰したいんだろう?」
「なら、俺と一緒にジャルダック家へ行け」
「ストマック社の内情を売るんだ。ボッカは政権維持のために、対抗勢力となりえる連中を叩き潰したいはずだ」
ラキアの目は、冷たくも揺るぎなかった。
「俺たちでボッカと取引し、ジャルダック家の力を使って……ストマック社を潰す」 - 108125/08/21(木) 17:18:32
- 109二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 17:21:16
ハンティーが2人と合流出来そうで良かった。
- 110125/08/21(木) 17:27:06
ランゴは拳を握りしめた。
信じられるかどうかは問題ではない
ラキアは野心家だ。弟を口実にしているのかもしれないし、信じられるかはまだ分からない。
だが――
(絆斗を探して……ストマック社に打ち勝つためには、今は選り好みしていられない)
ストマック社を潰す。そのためには、敵の敵とでも手を組むしかない。
たとえそれが、権謀渦巻くジャルダック家であっても。
(グラニュート界は広い。やみくもに探しても、あの馬鹿を見つけられるとは限らない)
(力が要る。情報が要る。俺ひとりの力じゃ、この状況はひっくり返せない……!)
ラキアの冷たい眼差しと真正面からぶつかり、ランゴは低く答えた。
「……乗る。俺も、お前と一緒に行く」
胸の奥に渦巻くのは、不安か、それとも決意か。
だが一つだけ確かなのは――もう後戻りはできない、ということだった。
- 111二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 17:29:56
- 112125/08/21(木) 17:41:10
「どの扉から出たらいいか、まったくわかんねえ……」
絆斗はため息交じりに呟き、目についた近くの扉を押し開けた。
扉の向こうに広がったのは、薄暗く、見たこともない素材で作られた建物の裏手の空間だった。
足元で扉がカチリと閉まり、振り返ろうにも戻ることはできない。
絆斗は少し歩き、表通りをひっそり覗き込んだ。
そこにはグラニュートたちが何人も堂々と歩いている。
(本当に、グラニュートの世界に来ちまったんだな……)
よく見ると、恋人らしく身を寄せ合って歩く個体もいれば、親子連れらしく手をつないでいるものもいる。
その光景は、人間界で見る光景とあまり変わらない。
(なんだよ……あれじゃ、まるで人間みたいじゃねえか)
だが、絆斗の中の認識は揺らぐ。
グラニュートは人食いの化け物である――その信念でここまで突き動かされてきた。
目の前の光景との齟齬に頭が混乱する。
(いや、ああ見えても、あいつらも人間を闇菓子にして食ってるかもしれねえ……)
覚悟を決め、絆斗は裏路地に落ちていたぼろ布を拾い、目立たないよう姿を隠しながら慎重に移動を始めた。
やがて、遠くからでもひときわ目立つ、白くて豪奢な建物が視界に飛び込んできた。 - 113125/08/21(木) 17:42:38
- 114125/08/21(木) 18:02:26
- 115125/08/21(木) 18:05:20
- 116125/08/21(木) 18:21:08
さて、ここで主要登場人物がだいたいグラニュート界に集合しているので、各勢力の動きを判定していきます。
まずは長い間出番がなかった。ショウマ&ジープ。現状整理からしています。
・ニエルブにビターガヴになる改造を受け、ショウマは仕入れ役としてランゴと対峙。ストマック社のトップに立ち、闇菓子を辞めさせる道を目指している。シータとジープはその助手に降格。
・ランゴは一度敗北するも、その後、ブリザードソルベに覚醒し、三人を撃破。その際にシータが犠牲になる。
・ショウマとジープは敗走し、グラニュート界に身を隠す。
・その際に頼った先は、グラニュート経済界の大物のトーマ・ガスティール。大統領が警戒するほどの催眠能力持ちだが、中立中庸で悪く言えば日和見主義者。既に闇菓子漬けになっている。 - 117125/08/21(木) 18:48:29
さて、ここでガスティール家に保護されているショウマ。
公式でしたたかな彼は転んでもタダでは起きないと思いますが、どう動く?
①もう手段は選んでいられない。闇菓子の製造技術を売るなどとトーマに騙り(あとで約束は反故にするつもり。闇菓子漬けならどうでとでもできるだろうという計算)ストマック社を襲撃し、グロッタ姉さんを排除する。
②闇菓子漬けのトーマを権力の座に座らせ、それを背後からコントロールすれば、ストマック社の掌握が可能だと考え、大統領に対してクーデターを起こさせる。
③日和見主義のトーマは動かなかったため、その縁者を唆し、ガスティール家の乗っ取りを図る。
dice1d3=1 (1)
- 118125/08/21(木) 18:54:46
- 119125/08/21(木) 19:02:53
- 120二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 19:05:58
なんか申し訳ない気持ちになる…
- 121二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 19:07:28
…このジープ、ブラックラグーンの双子みたいになっていそうだな
- 122125/08/21(木) 19:14:25
現状の勢力図
・ランゴ&ラキア
ジャルダック家と交渉し、ストマック社を潰させることが目的。
ランゴは絆斗を無事見つけること、ラキアはジャルダック派閥で影響力を増すことの狙いもあり。
・絆斗
グラニュート界に一人放り出され、初めて目にする一般グラニュートたちの生活が人間とそう変わらないことに驚いている。とりあえず目立つ大統領官邸に向かい、調べることとした。
・ショウマ&ジープ
ショウマとしては、ストマック社のトップとなり、闇菓子の歴史を終わらせるという目的はぶれていない。財界の大物であり、催眠能力を持つトーマ・ガスティールを闇菓子の製造技術を売るという虚言で謀り、ストマック社を襲撃させることとなった。グロッタ姉さんを権力の座から引きずり下ろすつもりではあるが、命まで奪おうとは考えていない。なお、ジープは幻影の中のシータに縋り付き、使い物にならない状態。
・グロッタ姉さん
他の兄弟が全て行方不明&死亡で、一人で管理職デスマーチ状態でなにも把握していない状態。
このままだと何も知らないまま、ガスティール家&ジャルダック家の襲撃を受ける可能性あり。 - 123125/08/21(木) 19:15:46
一旦小休止に入り、展開を練らせてください。
いつも励みになる感想ありがとうございます。
(雑談なども、次の展開のインスピレーションになっておりますので、ぜひお願いいたします!) - 124二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:13:43
ショウマも順調に第四陣営ムーブしてるな
打倒ストマックで利害一致するのか、それとも混戦状態になるのか
父親殺しを大叔父に打ち明けられず罪悪感に苦しみ、ショウマには恨まれ、絆斗との間にもまだ爆弾が埋まっているランゴ兄さんの明日はどっちだ - 125125/08/21(木) 22:52:08
ちなみにですが
様々な展開を考えていましたが、ダイスの都合でお蔵入りになったものもあります。
・映画のようにラキアがシータ&ジープの執事兼護衛として雇われる展開⇛シータの早期退場&ラキアの潜入捜査官化でお蔵入り
・ラキアがショウマと出会い共感することで"ストマック社を内部から変えていく"チーム結成
⇛上記と同じ理由でお蔵入り
・やられたニエルブが本編とは逆に酸賀に看取られて、酸賀に改造され傀儡にされる展開⇛絆斗の根性でニエルブが焼き尽くされてしまいお蔵入り
今後もダイス神に導かれながら、展開を考えていきます.... - 126二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:41:05
リゼルが先に絆斗見つけたらワンチャン気にいるかもな。ボロボロだし。でもど根性のハンティは気に入らないかもなー。
- 127二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:46:50
本編のランゴ兄さん以上に何も知らないグロッタ姉さん…
- 128二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:08:51
保守
- 129二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:09:54
ラキアの執事兼護衛ルートは双子の心境にも変化生まれそうで面白いな
- 130125/08/22(金) 17:49:14
お待たせいたしました。
それでは再開いたします。
保守や様々な感想ありがとうございます!
まずは、ダイスを1つ降らせて頂きます。
心が壊れシータの幻影に逃げているジープ。ショウマは、どうする?
①もう哀れだ。巻き込むこともないだろう。置いていく。
②せめてもの情けだ。シータのことは忘れさせてあげよう。
③もう手段は選んでられない。ジープが戦えるように利用させてもらう。
dice1d3=3 (3)
- 131二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 19:43:08
うーんこれはしたたかショウマ
- 132125/08/22(金) 19:51:29
なるほど....これを踏まえて話を組み立てていきます。
「……ショウマ殿。約束を違えることはないのですな? 私に、その……」
人間界で言うところの恐竜を思わせる厳つい体躯に、仕立てのよい衣服を纏ったグラニュートが、落ち着かない様子で言葉を続けた。
その名はトーマ・ガスティール。催眠の能力を武器に、グラニュート財界に確固たる影響力を持つ存在であった。
ショウマは、口元に張りつけたような笑みを浮かべ、恭しく応じる。
「ええ。俺がストマック社の次期社長となった暁には、闇菓子の製造方法に関する権利はすべてガスティール家にお譲りいたします」
その声音には一片の誠実さもない。
だが、トーマの鈍った耳には、甘美な約束だけが届いていた。
――シータを失い、双子の兄に敗北した後。
ショウマは、姉グロッタのもとへ戻ることもできず、ジープとともにグラニュート界へと身を潜めていた。
(上流階級に取り入る足がかりとして、闇菓子を先んじて流していたガスティール家……そこへ取り入ることに成功したのは幸運だった)
- 133125/08/22(金) 19:53:20
トーマ・ガスティールは、確かに強大な力を持っている。
だがその一方で小心で野心に欠け、日和見主義に甘んじている。
反則的な力を持ちながらも、己を大きく賭ける覚悟を持てぬ男。
(だからこそ利用しやすい。強大な力を持ちながら、弱い心を抱える富裕層……闇菓子で縛るにはうってつけの相手だ)
ストマック社からの贈答として差し出した闇菓子に、トーマは一口で虜となった。
その快楽は理性を鈍らせ、判断を鈍らせ、ショウマの言葉をすべて真実に変えていく。
(この人もまた、闇菓子の犠牲者だ……だが、俺にはもう選べる道など残されていない)
兄に敗れ、姉に認められることも叶わないだろう。
トップの座を奪うために残された道は、力ずくでねじ伏せるしかなかった。
訳あって人間の姿をしているが、本来はストマック社の血筋を継ぐ、生粋のグラニュートとショウマは自身のことを
トーマに説明している。その方が次期社長になり得る存在であるという騙りに説得力が出るからだ。
少し考えれば矛盾に気づけるはずの説明も、闇菓子に溺れたトーマの理性では見抜けなかった。 - 134125/08/22(金) 20:18:17
「ところで……ショウマ殿。あの弟君は、どうなさるおつもりか?」
トーマの低い声が、部屋の静寂を震わせた。
ジープ――俺の後に生まれた、純粋なグラニュートの弟。
双子のシータを失った衝撃に耐えきれず、己の心の内に幻影を作り、その中に閉じこもってしまった。
俺もまた双子である。だからこそ、その喪失の痛みは理解できてしまう。
理解してしまうからこそ、あまりに残酷で、言葉にできなかった。
「……何か、お辛いことがあったのでしょうが」
トーマは柔らかく言葉を続けた。
「弟君も、闇菓子を口にすれば、再び喜びを取り戻せましょうに」
その一言に、胸の奥で何かが燃え上がった。
――ジープに、闇菓子を与えるだと?
激高しかけたが、唇を噛みしめて必死に抑える。
怒りをぶつけてはいけない。
今はまだ、この男を利用する時だ。
ショウマは深く息を吸い、氷のような笑みを貼り直した。
「……ガスティール卿」
声は低く、それでいて丁寧に。
「俺の哀れな弟のために、一つだけ、お願いを聞いていただけませんか」 - 135125/08/22(金) 22:00:24
- 136125/08/22(金) 22:04:12
- 137二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 22:33:05
なんとか戦闘は避けたな
- 138125/08/22(金) 23:55:18
一旦場面転換し、ボッカにラキアが報告するシーンとします。
白を基調とした豪奢な内装に、金の装飾がまばゆく輝く。
その豪奢な空間の中央で、ボッカ・ジャルダック大統領は玉座にも似た椅子に深々と腰掛けていた。
その視線を真っ向から受けながら、頭を垂れる影が一つ。
グラニュートの姿へ戻ったラキア・アマルガである。
「さて、ラキア君――」
ボッカの声は低く、だが広間の隅々にまで響き渡った。
「しばらく姿を消していたようだが……まさか遊んでいたわけではあるまいな?」
椅子の肘掛けに手をかけ、ゆっくりと指先を鳴らす。
「何も成果を出せぬ者を飼っておく趣味はない。……いい報告があると、期待しているよ」
その一言一言が、目に見えぬ鎖のようにラキアの全身を縛りつける。
背筋に冷たい汗が流れ落ちるのを感じながら、彼は深く一礼した。
「大統領閣下のご後利益となるよう、私は独自にある件を探っておりました」
ボッカの眉がわずかに動く。
「ほう……ある件、だと?」
ラキアは重く口を開いた。
「その件とは―――」 - 139125/08/23(土) 00:11:08
さて、ラキアン&ランゴ兄さん。
どれくらいまでボッカ大統領に情報をブッパすることとしたか?
①ストマック社が「闇菓子」という依存性のある菓子で富裕層を取り込もうとしている。
しかし、内輪もめ中なので今叩けばその脅威を消すことができる。
ラキアはストマック社内に内通者も得ており、今が千載一遇の機会である。
(人間界やランゴ兄さんの姿や素性については伏せる)
②上記の内容に加え、下記も伝える。
・闇菓子は別の世界から人間という生命体を浚いスパイスとして加工し作っている。
・ストマック社は人間に化ける技術も手に入れている。
③上記の内容に加え、下記も伝える。
・ストマック社の内輪揉めのきっかけはブーシュが人間を妻として見初め、その間に子供を作ったことである。
・その子供であるランゴが先代社長のブーシュを殺し、現在内通者としてラキアとつながっている。
dice1d3=2 (2)
- 140125/08/23(土) 00:16:00
- 141125/08/23(土) 00:21:23
- 142125/08/23(土) 00:44:23
>>141 みんな大好き、最強令嬢登場です。
「はぁ……はぁ……はぁ……!」
荒い息を吐きながら、絆斗は背中を壁に預けた。
目立つ建物――それこそがストマック社の本拠であると信じ、飛び込んだのが間違いだった。
要人の住まう場所ならば、守りが厳重であるのは当然だ。
案の定、ジャルダック家の眷属である“バトラー”たちに見つかり、今も執拗に追い立てられている。
(変身して戦うか……?)
一瞬脳裏をよぎるが、すぐにかき消した。
ニエルブとの死闘で受けた傷はまだ癒え切っておらず、この世界はグラニュートであふれている。
ここで力を使って暴れれば、間違いなく袋叩きにされる。
(……逃げるしかねぇ。だが、この部屋に隠れ込んじまったはいいが、さてどうする……?)
- 143125/08/23(土) 00:46:18
焦燥が募る中、ふいに鈴を転がすような声が響いた。
「そこにいるのかしら? 侵入者さん?」
背筋に冷たいものが走る。
それは子どものように澄んだ声だった。
「パパは今、ラキアと大事なお話をしているんだって。つまんないの。だからね、バトラーたちは下がらせて、私が侵入者さんを処理しに来たの」
――少女?
そんな錯覚を与える声だった。
しかし、構っている余裕はない。
絆斗は覚悟を決め、ベイクマグナムを構えると、物陰から飛び出した。
視界に飛び込んできたのは、青いドレスに身を包んだ異形の存在。
ただ、その線の細さと、あまりに澄んだ声が、確かに“少女”を思わせる。
「あら、あなた……」
リゼルは無邪気にはしゃぎ出した。
「とっても不思議な生き物ね!」
無邪気なその声が、絆斗の引き金にかけた指を一瞬ためらわせた。 - 144125/08/23(土) 00:48:16
一旦小休止にします。
あまり進められず申し訳ありません。
割とここのダイスや展開が結末にも関わってきそうで、慎重になりますね....
大統領とリゼルって記号的な権力者&サイコ令嬢キャラのようでいて、意外とエミュが難しいですね....
よかったら皆様の大統領&リゼル解釈も教えてください。
励みになりますので、感想もお待ちしております。 - 145二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 01:02:47
ついにリゼルと邂逅か!
個人的な解釈では、リゼルは絶対的力を持つパパがいるからこその無邪気な子供なイメージですね。サイコパスな面があるのも子供のままの精神で、ただただ善悪がふわふわしているイメージです。
お嬢様ゆえに見下したりする面があるけど、ジープへの対応を見る感じ気にいったものに対してはペット愛寄りではあるけどちゃんと世話はするし、影響を少し受けている面もあったと思います。
なのでちゃんと交流すれば、絆斗のど根性やまっすぐな精神、ラキアのお兄ちゃん力に何かしら影響を受けるかもしれないですね。
長文失礼しました - 146二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 07:55:31
大統領は人間も自分より弱いグラニュートも等しく下にみてるし、自分が頂点に立つためにライバルの遺体も使う非情な男という印象
リゼルに対しても、もってくるガラクタに興味はないけど表面上は取り繕う→自分にとって利用価値があるからって認識してた
それこそリゼルを有益な権力者に嫁がせるとか本編ランゴみたいにやりそうだし - 147125/08/23(土) 11:22:36
- 148125/08/23(土) 13:49:20
- 149125/08/23(土) 13:56:09
【絆斗・令嬢に目をつけられるの巻!】
リゼルはきらきらとした瞳で絆斗を覗き込んだ。
青いドレスの裾をふわりと揺らしながら、彼女は一歩、また一歩と近づいてくる。
「ほんとうに、不思議な生き物ね。グラニュートじゃないし……本当に見たことないわ。ふふっ」
にこやかな声。けれどその奥に潜むのは、子ども特有の無邪気さが生む残酷さだった。
リゼルはまるで珍しい玩具を見つけたかのように、両手を叩き合わせる。
「決めたわ。あなた、今日からわたしのペットになりなさい!」
「……はあっ?」
絆斗は思わず声を裏返した。
バトラーの追跡をどう逃れるか頭を悩ませていたところに、突拍子もない宣告を浴びせられたのだ。
「ペ、ペットって……俺は犬でも猫でもねぇんだぞ!」
「イヌ?ネコ?初めて聞く言葉ね」
リゼルは笑顔のまま、首をかしげる。その仕草は愛らしいはずなのに、背筋に冷たいものが走った。
- 150125/08/23(土) 13:57:52
「あと……ペットは逃げない方がいいわ。逃げるとね――」
彼女は小さな唇に人差し指を添え、目を細めた。
「眷属たちに追わせて、捕まえさせるの。そうすると、捕まえた後のペットは……ぐちゃぐちゃになっちゃうのよ」
子どもらしい口ぶり。しかしその言葉の意味するところは、容赦のない残酷さだった。
「なっ……!」
絆斗の喉がひゅっと鳴った。ベイクマグナムを構え直すが、その幼い姿に銃口を向けることに、どうしてもためらいが走る。
リゼルはそんな彼の動揺を愉快そうに眺め、まるで宝石を愛でるかのように声を弾ませた。
「大丈夫よ、怖がらなくても。ちゃんと可愛がってあげるわ。ごはんも、お部屋も、ぜーんぶ用意してあげる」
「……ふざけんな。俺は……人間だぞ」
- 151125/08/23(土) 14:02:09
ダイスを振ります。
①待てよ....これはチャンスじゃねえか?ペットでも何でもやつらの懐に潜りこめりゃ情報が集まる。
②「人間をなめるんじゃねえ!」男絆斗、拳で抵抗します。
dice1d2=2 (2)
- 152125/08/23(土) 14:29:03
「ペット……だと?」
絆斗の喉から低く、震える声が漏れた。
頭に血が上り、耳の奥で鼓動が爆音のように響く。
「人間をなめるんじゃねえ!」
絆斗の叫びが、部屋の空気を震わせる。
人間としての誇りを愚弄された怒りが、全身を駆け巡る。
絆斗はベイクマグナムにゴチゾウをセットし、トリガーを引き絞った。
仮面ライダーの装甲が絆斗の体に次々と装着されている。
「また姿が変わったわ!」
「あなたニンゲンって言うのね!とっても面白い!」
リゼルは変わらず、無邪気に笑いながら囀り続けた。
- 153125/08/23(土) 15:00:08
- 154125/08/23(土) 20:15:16
- 155二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:40:30
- 156125/08/23(土) 22:46:39
- 157125/08/23(土) 23:16:48
「ふむ……ラキア君、有意義な報告をありがとう」
白亜の玉座のような椅子に深く腰かけたまま、ボッカ・ジャルダック大統領は落ち着いた声色で告げた。
その眼差しは、目の前で恭しく頭を垂れるラキアを見ているようで、しかしすでに別の思考に耽っていた。
(闇菓子の件……確かに厄介だな。富裕層があのような毒菓子に取り込まれてしまえば、政の足場は崩れかねん。対処は必要だ……だが――)
ボッカの思考は、ラキアが告げた「人間」という存在に移る。
(人間……という異形の生き物か。見た目が我々と違う、未知の存在)
一拍置き、ボッカは唇の裏でほくそ笑んだ。
(だが、それだけでは惜しいな。未知の生物というのは、いつだって金脈だ。食材、実験材料、あるいは娯楽の対象……)
(飼い慣らし、産業動物として利用できるのではないか? そうなれば、我がジャルダック家に新たな繁栄の柱が築ける……) - 158125/08/23(土) 23:37:37
それでは大統領官邸で進行している各事態について、数字が小さいほど、早く起きています。
絆斗 vs リゼルの戦いの決着
dice1d100=98 (98)
バトラーが侵入者がいたことと、リゼルお嬢様がわがままで単独対処していることをボッカに報告しに来る。
dice1d100=89 (89)
大統領官邸に隠れ、ゴチゾウをはぐり巡らしていたランゴ兄さん、リゼルに襲われている絆斗に気づく。
dice1d100=42 (42)
- 159二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 00:13:45
この世界線でもゴチゾウの探索力は健在か
- 160125/08/24(日) 00:35:59
ランゴ兄さん、ヒロイン(ハンティ)の危機にさっそうと現れます。
豪奢な部屋の内装など、もはや意味をなしていなかった。
壁は砕け、天井は焦げ、煌びやかな装飾品は無惨に散らばっていく。
リゼルの掌から迸る光弾が、矢継ぎ早に放たれる。
それに呼応するように、絆斗のベイクマグナムから鋭い銃声が響き、弾丸が閃光を裂いた。
「ペットのくせに――生意気よ!」
青いドレスを翻し、リゼルは子供らしい声で叫ぶ。その声音は無邪気でありながら、同時に残酷な支配欲を孕んでいた。
「ちっ……!」
絆斗は歯を食いしばりながら身をひねり、至近の光弾を紙一重でかわす。
肩口に走る痛み。あのニエルブとの死闘で負った深い傷は、まだ完全には癒えていなかった。
血が脈打つたび、体が悲鳴を上げる。
(こいつも……強い!!! ちくしょう……グラニュートの偉い奴は、みんな化け物じみてやがるのか!)
- 161125/08/24(日) 00:43:44
(くそっ……このままじゃ……!)
その刹那――
「下がれ、絆斗!」
轟音とともに、部屋の天井から何かが落ちてきた。
舞い上がる砂煙の中、漆黒の影がリゼルの光弾をはじき飛ばす。
そこに立っていたのは――ランゴ。
「ら、ランゴ……! なんでここに……」
驚く絆斗に、ランゴは短く答える。
「俺の眷属を、この建物中にばらまいておいたんだ。情報はずっと掴んでいた」
「……そして今、助けが必要なのはお前だろう?」 - 162125/08/24(日) 01:05:05
- 163125/08/24(日) 01:33:06
リゼルの手のひらに光が収束する。小さな太陽のような光弾が、今まさに放たれようとしていた。
「逃がさないわよ。ペットも――あなたも!」
「――変身!」
ランゴの体を冷気が包み込み、輝きがほとばしる。
彼は ブリザードソルベフォームへと姿を変えた。
白銀の仮面から吐き出される息は白く凍り、足元の床が一瞬で氷結する。
ランゴは腕を振りかざし、床から立ち上がる氷柱を展開――厚く透明な氷の障壁を築き上げた。
「なっ……これ、邪魔!」
リゼルが光弾を放つ。だが、それは分厚い氷壁に吸い込まれ、ひび割れを生じさせるだけで止まった。
「今だ、絆斗! 走れ!」
ランゴは氷壁を次々と生成し、まるで迷宮のように廊下を覆っていく。
氷が砕け散る音とリゼルの声が背後から響くが、障壁がそれらを食い止めた。
絆斗は痛みに顔を歪めながらも必死に走り、ランゴの背に続く。
氷で強引に封鎖された扉や窓を次々と突破し、冷気が官邸の空気を白く染め上げていく。
「……はあ、はあ……お前、どうやって助けに来てくれたんだよ……」
絆斗の言葉に、ランゴは短く笑う。
「借りは作らない主義なんでな」
最後の氷壁を突き破り、二人は官邸の裏口から外へ飛び出した。
- 164125/08/24(日) 01:41:12
つい先ほどまで豪奢に整えられていた調度品は、氷に覆われ、砕け散り、見る影もない。
床には光弾が焼き焦がした黒い痕と、鋭い氷柱が突き刺さった跡が無残に残っている。
ゆったりとした足取りでその場に姿を現したのは、大統領――ボッカ・ジャルダックであった。
背後には、焦った様子のバトラーたちが控えている。
「……ずいぶん賑やかだったようだね、リゼル」
低い声が部屋に響く。
リゼルは裾を焦がした青いドレスのまま、むっと唇を尖らせていた。
しかし父の鋭い視線に射抜かれ、肩をすくめる。
「リゼル。何があったんだい?バトラーたちを下がらせたそうだが」 - 165125/08/24(日) 01:50:07
- 166125/08/24(日) 02:07:46
「あのね、パパ 侵入者がいたのよ!」
リゼルは慌てて声を上げる。
「変な生き物だったの。人間って言ってたけど……なんか不思議な姿になって……。だから、捕まえてペットにしようと思ったのに――」
言葉を切り、悔しそうに拳を握る。
「――あの氷使いに邪魔されて、逃げられちゃったの!」
ボッカの眼差しが細まり、静かな重圧が広間を覆った。
「氷……?」 - 167125/08/24(日) 02:11:40
乱れた部屋の中心で、ボッカ・ジャルダックはしばし沈黙していた。
事情を一通り聞いた後、リゼルは既に自室に下がらせている。
大理石の床に映る自分の影をじっと見つめ、その鋭い爪で肘掛けを静かに叩く。
「……リゼルの話では、“人間”とやらが現れたそうだ」
低く抑えた声が空気を震わせた。
ゆるやかに振り返ったボッカの視線は、様子を見るために大統領に帯同してきたラキアに注がれている。
「ラキア君――」
「はっ」
「君は、先ほど私に“人間”という存在を示したばかりだったな。……偶然にしては出来すぎている」
その言葉には氷刃のような鋭さがあった。
ラキアはうつむいたまま、一瞬返答を飲み込む。
「忍び込んだ者が何者であるのか……君は既に知っているのではないか?」
ボッカはゆっくりと歩を進める。
重い靴音が響くたび、ラキアの肩へと見えぬ圧が降りかかるようだった。 - 168125/08/24(日) 02:30:28
一旦小休止にします!日中少し途切れて申し訳ありませんでした。
ガヴ本放送が終了するまでは完結を目指しておりますので、ぜひお付き合いくだされば幸いです。
ここで読者の皆様に、少し助けを頂ければと思います。
ここでラキアは大統領に対してどういう行動や、どういう言い訳の選択肢があると思いますか?
今の彼の立場、割と怪しいような気がして....恥ずかしながら私の技量で選択肢が思い浮かびません(泣)
もし、よろしければラキアがここで取りそうな行動や言動について皆様のアイデアを記載いただければ
参考にぜひしたいです!形式は自由で構いませんので、お手すきの際にぜひよろしくお願いいたします。 - 169125/08/24(日) 02:41:04
こちらの前提条件をまとめておきました!より前提条件に付いて追加質問がある際はお答えしますのでよろしくお願いいたします!
①ラキアはコメルにいい暮らしをさせるために、ボッカの派閥で成り上がるのが第一の目的。
ただし、内心としてはジャルダック家に本当の忠誠心があるわけではない。
②ランゴは闇菓子の元凶であるストマック社を潰したい。
③ランゴとラキアは、①と②を叶えるべく、ストマック社の内部事情をボッカに売ることにした。
④ボッカを上手く転がし、ストマック社を潰させる方向に持っていくのが狙い。
⑤ランゴとしては、ジャルダック家の力を間接的に借り、また、ストマック社を攻撃することで、失踪していた絆斗の安全確保&捜索に繋げられたらという狙いもあった。
⑥ラキアとしては本編と違い、人間に特に思い入れはない。絆斗ともまだ絡みがないため、配慮してやる筋合いもないと思っている。ただし、ランゴに対しては”弟のため戦う兄”としてシンパシーを感じており、肩入れしてやりたい感情はあり。
- 170二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 02:42:51
このレスは削除されています
- 171125/08/24(日) 02:44:28
前提条件の続きです。
⑦ラキアが闇菓子のこと&原料としての人間の話をボッカに行い、ランゴはあくまで姿を隠し、匿名のストマック社内の内通者としてボッカの前には姿を現さないつもりであった。
⑧ただ、ランゴも情報を得るために、大統領官邸にラキアの手引きで忍び込み、隠れながらゴチゾウ経由で官邸内を監視していた。
⑨そんな中、ゴチゾウの報告で絆斗が大統領官邸内に迷い込んでいる。しかも大統領令嬢に襲われていることが分かり、いったん後先のことを考えず、ランゴ兄さんは絆斗を助けに行き、安全を優先し逃げました。
(逃げた後に冷静になり、ラキアを置いてきてしまったことを自覚し、焦ると思います)
⑩ラキアとしては、状況証拠から現況を把握はできています。(あの人間野郎、よりにもよって大統領官邸に迷い込んでいやがった)、(ランゴのやつ、あの人間を連れて逃げたな....、当初の計画どうするんだよ)と、めちゃくちゃ内心で焦っています。
⑪ボッカ大統領は、ストマック社の闇菓子自体に興味がないわけではないですが、より未知の生物なる”人間”の利用価値について関心があるようです。また、ラキアに関しては、所詮娘の連れてきたいつか飽きるおもちゃくらいにしか思っていません。
⑫リゼルに関しては、初めてみた”人間”という未知の生き物に興味津々で、ぜひペットにしたいとはしゃいでいます。
- 172125/08/24(日) 10:25:04
思わず、今日の本編を見て、ランゴ兄さんの野望を打ち砕いたもふパチゴチゾウが
このスレでは一番のお気に入りになっていることに、複雑な因果を感じてしまいました.... - 173二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:26:50
- 174125/08/24(日) 13:00:46
- 175二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:09:38
ラキアがストマック社を潰したいと思ってるなら、ストマック社は戦力が整ったらクーデターを起こすつもりでいるくらいの法螺を吹いていい気がする
本編でもランゴやニエルブはストマック家が大統領の椅子に座ることを狙ってたし(この世界線だとランゴは違うけども)
この先ボッカがストマック社vs改造された人間(仮面ライダー)を見ることになっても飼い犬に手を噛まれてるな、で一応筋は通りそう - 176二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 20:49:04
- 177二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:19:07
- 178二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 06:00:57
コメルも軽度とはいえ闇菓子中毒だし、人間界来たらそれはそれで一波乱起きそう
- 179125/08/25(月) 07:14:46
- 180二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 07:42:04
ショタに化けてた闇バイトいたから必ずしもミミックキー=年齢ではないと思う
性別も年齢も違う人間のおばあちゃんが闇バイトしててだる…って思いながら倒したらコメルだったみたいなのありそう - 181二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 08:23:25
- 182二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 13:49:34
大統領、1話だけだがなんか若かったね…
- 183二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:22:51
実際の年齢差はわからないけど、弟だと一目でわかるようにはしてほしいな。
- 184125/08/25(月) 20:37:52
皆さまいろいろなご意見ありがとうございます!
ぜひ取り入れて続きを執筆していきますので、よろしくお願い致します🙏
26日には再開できそうなので、ぜひお楽しみ頂ければ幸いです。
ちなみに皆さまはどの展開、場面が好きでしたか?
自分的には絆斗vsニエルブの熱vs毒の我慢比べ対決が好きでした。
(本編で取れなかった師匠の敵を取らせてあげられたことに結果的になりましたし) - 185二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:33:39
このレスは削除されています
- 186二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:35:18
火傷VS腐食対決は確かにめっちゃ好きだ…本スレのベストバウトの一つだよね
自分は前倒しで登場したブリザードソルベが仕入れ担当3人に無双するのが好き
ブリザードソルベエゴチゾウ、ショウマはコーンアイスだけどランゴ兄さんのはカップアイスで木のスプーンが刺さってたりするのかなーと想像したりしてる
引き抜いて「シャリーン」「アタリ!」みたいな - 187二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 22:53:23
- 188125/08/25(月) 23:51:40
ありがとうございます...
実はダイスによってはラキア敵対ルートもあると思っていたので、やはりお兄ちゃん同士は惹かれ合うということでしょうか。
絆斗と仕事するシーンは割と自然にイメージできたんですよね。ランゴ兄さんには人間の仕事をやらせても絶対有能だと確信あったので
本編のショウマがはぴぱれで有能バイトやってたこと考えると、奇しくも兄弟の中で一番似てるのはこの2人ですよね.....
- 189125/08/25(月) 23:53:46
- 190二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 00:29:13
無知で申し訳ない、赤ガヴはカップ型のゴチゾウを使える?覚えてる限りでは本編ウマショーは使ってなかったような。。
- 191125/08/26(火) 01:48:06
原作ではショウマは確かに"カップ型"をガヴに装着はしてないですね...
一応、この世界でのランゴ兄さんのガヴの形とブリザードソルベエの形は確定させてはないので、
皆様の脳内で辻褄合わせて頂ければ...
- 192二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 07:06:06
- 193125/08/26(火) 15:00:15
- 194125/08/26(火) 15:02:28【ダイス】ここだけストマック家の生まれた順番入替part4|あにまん掲示板長女:グロッタ長男:ニエルブ次男&三男:ランゴ&ショウマ(双子)次女&四男:シータ&ジープ(双子)として生まれた世界線のストマック家の物語です。ランゴ兄さんが仮面ライダーガヴとなり物語進行中です。グラ…bbs.animanch.com
次回投稿は次スレから行います。
このスレは好きに書き込んでくださり、埋めて下されば幸いです!
- 195二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 17:53:45
立て乙!!
- 196二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 18:05:19
次回からはさらに波乱になりそう…
- 197二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 18:50:53
うめ
- 198二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 19:45:30
埋め
- 199二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 20:43:50
うめ
- 200二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 21:17:21
200ならランゴもはぴぱれに行く