先生”あれ、珍しい。こんなところに……”【SS】

  • 1推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 21:56:04

    先生”駄菓子屋?へぇ、外じゃ見なくなったけど、キヴォトスにはまだあるんだなぁ”

    先生”横に公園まであって……なんか懐かしい気持ちになってきたな、ちょっと入ってみよう”

    先生”失礼しまーす”

    黒服「クックック、いらっしゃい」

    先生”――黒服!?なぜここに!”

    黒服「何故も何も……私が店主をしているからですよ」

  • 2推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 21:57:24

    先生(黒服が駄菓子屋の店主?……似合わなすぎる)

    先生”何か変な実験とかじゃないよね、これ……”

    黒服「YesともNoとも言い難い質問ですね。
    キヴォトスという子供の世界における駄菓子屋のテンプレート、郷愁や憧憬のテクストに関する実験……」

    黒服「という、本来はゴルコンダの準備していた物……ですが現在、彼はいないので私が管理者となっています。
    他者の研究内容を邪魔する事は規定違反であり……そもそも、現在ゲマトリアは解散中ですから」

    黒服「そのため、研究のために用意されたが、今のところその用途では使われていない、が正確な返答になります」

    先生”えー……?うーん……まぁ、ただ駄菓子屋やってるってだけなら、私から言える事はないか……”

  • 3推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 21:59:10

    先生(なんか懐かしむって気分でもなくなったし、ちょっとだけ見て帰るか……)

    先生”お、ポッキンアイスの凍ってないやつ、ジュース代わりに買って飲んでたなぁ”

    先生”モロッコヨーグル、好きだったな……おお、さくらんぼ餅、これまさか、内容量が昔のまま……?”

    先生”どれも安い……今だと幾らでも買えちゃうな、はは”

    黒服「ところで……」

    先生”ん?”

    黒服「なるほど、今日持ってきたお小遣いは、300円といったところですか」

    先生”………!!??”

  • 4推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:01:55

    先生(――――こいつっ!!)

    先生(たった一言で、完成させた!!)

    先生(放課後、少ないお小遣い持って馴染みの駄菓子屋に来た小学生のシチュエーションを!!)

    先生”くっ……!”

    先生(300円……?そんな訳ない。クレカ以外の現金だって生徒に奢れるくらいには持っている)

    先生(でも、今の私は所持金300円の小学生として駄菓子屋に来ている事になった……!30円のどらチョコですら二つ買うか迷うライン……!)

    先生(先手を取られた……このまま興味のままに駄菓子を選んでしまえば確実に失敗する!)

    先生(ここは一度仕切り直しつつ……有利な流れを引っ張ってこなければ!!)指揮EX

  • 5推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:03:24

    先生”……いやー、今日は友達も来る予定だから、集まってから選ぶよ”

    黒服「おやおや……そうでしたか」

    先生(たった一人でこの選択肢の渦を乗り越えるのは至難……)

    先生(けど人数が増えれば、選択肢は無数に増える)

    先生(この状況に適応できる子……呼ぶべきは……よし!)

    先生(そこからが……本当の勝負だ!)

    〇モモトーク
    先生”今から伝える場所に、500円くらい持って来てくれないかな!”

    ナツ『え、なに』

    ナツ『寸借詐欺?』

  • 6推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:04:37

    黒服「クックック……いらっしゃい」

    先生”来てくれてありがとう、ナツ”

    ナツ「なるほど……状況は把握したよ」

    ナツ「500円くらいの金額指定、駄菓子屋、つまり一定の金額内で如何に楽しむか」

    ナツ「私達、放課後駄菓子クラブの活動ってことだよね、せっくん」

    先生”せっくん……?”

    ナツ「そう、トリニティ付属第七小学校、私と同級生のせっくん、でしょ?」

    先生”一瞬でそこまで……流石ナツ……!”

    ナツ「のんのん、な・っ・ちゃ・ん。だよ、せっくん」

    先生”な、なっちゃん……”

    先生(なんだか恥ずかしいな……)

  • 7推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:05:40

    先生”早速だけど、私の今日の軍資金は300円ってことになってる”

    ナツ「なるほど、それなら私も300円にしよう」

    先生”そして、それを如何に満足できるように使うか……難しいけど、楽しみだ”

    ナツ「うんうん、それもまたロマンだね」

    先生”じゃあ最初はどうしようかな、歯ごたえのあるするめ系?いや、あのうっすいけど量入ってるキャンディにしようかな”

    ナツ「せっくんはおっきいからね、できるだけ量を食べたい気持ちはわかるけど」

    ナツ「折角の駄菓子、味蕾を刺激せずして未来無し!」

    先生”なっちゃん……!”

  • 8推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:06:52

    ナツ「その上で……必要なのはリスクを取る勇気」

    ナツ「黒いおじちゃん、ガムボール10回!」

    先生”いきなりガムボールを!?”

    先生(ガムボール……それは箱の横の棒を押すと中をガムが転がって出てくる駄菓子)

    先生(見た目の楽しさもさることながら、駄菓子にあるそれはデフォルトカラー以外が出た際にお金が貰えることが特徴……!)

    先生(所持金がギリギリで物足りない時、50円以上の当たりを夢見て転がし、涙を飲むようにガムを嚙み締めた事を今も鮮明に思い出せる……)

    黒服「では、10回で100円です。……はい、確かに受け取りました。では契約に則り、横の棒を10回押し込んでください」

  • 9推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:08:28

    先生”流石にリスキーじゃない……?もうちょっと所持金が減ってからでも……!”

    ナツ「残りの端数を注ぎ込んでの、起死回生のくじ引きも楽しい。それは間違いない」

    ナツ「けど、今日この日、放課後駄菓子クラブの活動は、潤沢な物資を抱えた上で吟味すべきだと、私の勘が言っている」

    先生”なっちゃん……!”

    先生(ナツの目が本気だ……本気で引くつもりなんだ。黄色(100円)を……!)

    ナツ「一回目……!」ガチャコン

    水色――

    ナツ「まだまだ……!」ガチャガチャガチャ

    水色――水色――水色――

  • 10推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:09:43

    ナツ「負けられない……!」ガチャガチャガチャガチャ

    水色、水色、水色、水色

    先生”あと、二回……!”

    ナツ「…………」ガチャコン、ガチャコン

    赤色(10円)……黄色(100円)……!!

    ナツ「黒いおじちゃん!」ブン

    黒服「クックック……おめでとうございます。こちら110円です」

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:10:09

    あぁー懐かしいー……

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:10:53

    中坊の時に通ってた駄菓子屋が最近パチ屋になっていたワイにタイムリーなスレ…

  • 13推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:11:56

    先生”凄いよなっちゃん!元を取るどころか増やしちゃうなんて!”

    ナツ「ふふん、まあね。あ、おじちゃんブタメンお願い」

    黒服「50円です。はい、受け取りました。では2分程したら呼ばせていただきます」

    先生”じゃあ私は……ペペロンチーノにしようかな”

    黒服「50円です。ラーメンとペペロンチーノ、どちらにしますか?」

    先生”そういえば選べたね……じゃあ、ペペロンチーノにしようかな”

    黒服「粉は一つ?半分?」

    先生”あー……”

    ナツ「せっくんは二つ入れるやつ好きだよね、今日はまだ余ってるの?」

    先生”なっちゃん!?”

    黒服「クックック……ありますよ、そうしましょうか。では、二つともお湯を入れてきます」

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:13:23

    銭天堂的なやつじゃないんだ

  • 15推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:13:46

    先生(そうか……ペペロンチーノは割と辛いから、包装に書いてある通りの粉半分にする子供も多い……)

    先生(余った粉半分は、また半分を求めた子に対して使われる、そして一袋が残る)

    先生(だけど、残ったそれを使う粉二つのより辛いペペロンチーノを好んで食べる子もいた……いたんだ。誰だったっけ、もう顔も名前も思い出せないけれど……)

    先生(……!ナツが『まだまだだね』という顔を……そして背を向け親指を立てる……『ついてこれるか』……)

    先生(そうか……私はまだ郷愁から抜け出せていなかったんだ。駄菓子屋は、あの頃は!今ここにあるというのに!)

    先生”なっちゃん!”ガシィ

    ナツ「わぁっ、せん……せっちゃん……?」

    先生”今日、何時まで遊べる……?”

    ナツ「……!今日は宿題無いし……遅くてもいいよ」

    先生”今日はめいっぱい楽しもう”

    ナツ「うん……、……えへ」

  • 16推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:15:04

    先生”きなこ棒……そんなに甘くないし大きくも無かったけど、何となく好きだったな……”

    ナツ「きなこ棒は何となく当たりの割合が多い気がしてお得だよね」

    黒服「クックック……」


    ナツ「このちょっとすっぱいグム、大きさの割に安いんだよね。……あ、この味食べたことない」

    先生”せっかくだし半分こしてみよっか”

    黒服「クックック……」


    先生”な、なめ猫免許証……これ、まだあったんだ……”

    ナツ「ずっとリバイバルしてるらしいね。こういうラストワンがあるやつ、残り一桁になってるとこ見たことないや」

    黒館「フフフ……」

  • 17推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:17:14

    ナツ「せっくん、ヤングドーナツわけっこしよ」

    先生”あ、じゃあどらチョコ半分あげるね”

    ナツ「好きだね、どらチョコ。私も好きだけど」

    先生”実のところ、本当のあんこだったらそこまで好みじゃないんだけどね……。はい、2個入りだから1個”

    ナツ「かんしゃぁ~。…どらチョコ、3個入りならよかったのにな」

    先生”え、分けづらくなっちゃわない?”

    ナツ「うん。そしたらさ、一つを手で半分こしなきゃいけないでしょ」

    ナツ「それってさ、ちょっと……よくない?」

    先生”なっちゃん……”

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:17:33

    >>16

    >黒館

    うわでた

    一瞬黒服の誤字かと思った

  • 19推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:18:21

    先生”それじゃ……ほい”

    先生”ほら、半分にしたよ。好きな方選んで”

    ナツ「せっくん。……よぉし、じゃあちょっと大きい方はせっくん食べちゃって」

    先生”いいの?じゃあ遠慮なく、もぐ”

    ナツ「代わりに……こっちの、指についてチョコはわたしが貰おうかな」

    ナツ「あーむ……ん、ちゅ」

    先生”―――!?!?!??!?”

    ナツ「ん、甘くて……ちょっとだけ、しょっぱいかも」

  • 20推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:19:38

    先生”ナ、ナツ?何して、やめよ?”

    ナツ「せっくん、私達は……二人っきりで駄菓子屋に来るような関係なんだよ?」

    ナツ「同級生の、男女でさ」

    先生”……ぁ……、……、な……なっちゃん……”

    先生(そうは言っても、私たちは生徒と先生で……)

    ナツ「ほら、ヤングドーナツも、半分こしよ。…あーむ」

    先生(それで、そして、上目遣いのナツが咥えたドーナツから目が離せなくて……)

    先生「……」ドキドキ

  • 21推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:20:44

    先生(く、唇には触れないように……ヤングドーナツだけ、かじれば……)

    ナツ「……むむん」

    先生(!?咥えなおした、もっと深く、端っこをかじるだけでも触れそうなくらい……)

    ナツ「ふぇっひゅん(せっくん)……ふぁんふん、ふぁよ?(半分、だよ?)」ジュル

    先生”……!……!!”

    先生(「あの」ヤングドーナツを半分こなんて、それはもう、深いキスをするのと一緒で)

    先生(そうだ、まだナツの手元にはヤングドーナツが残ってるから、そこから一個貰えばよくて)

    先生(口を半開きで、お菓子を咥えてるから、唾液が分泌されてて、隙間からはてらてら光ってるのが見えて)

    先生(口を付けたら、きっと凄く甘くて、気持ちよくて、私は一体何を考えて、何で顔を近づけて、駄目だ……!)

    先生(ごめん、ナツ……!)

    ハルナ「そこまでですわ」

  • 22推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:21:51

    先生”――は!?ハルナ!?どうしてここに!?”


    先生(助かった!気持ちと残念な気持ち!

    あと、とんでも無いところ見られてて結局助かってないような!)


    ハルナ「フフフ……、 >>16 からいましたわ」


    ナツ「ん……ゴクン。……誰?邪魔しないでほしいなぁ……」


    先生”ハルナ、えっと、これは……”


    ハルナ「状況は把握しています……せっくんと付き合うのはこの私、2組の黒館ハルナですわ」


    先生”ハルナ、あの”


    ハルナ「はーちゃんと呼んでください」


    先生”ハル「はーちゃんです(ジャキ)」…はーちゃん」


    ナツ「2組の黒館さん、キミにわかるの?駄菓子の……ロマンが」


    先生(ナツー!喧嘩売っちゃわないでー!ハルナはカジュアルにテロリストなんだ!)


    ハルナ「私が普段嗜む美食とは少し異なりますが……」


    ハルナ「十分に語るに足るものですわ」


    ナツ「なら聞かせて貰おうか……駄菓子のロマンを!」

  • 23推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:23:10

    駄菓子……それは駄賃で買える値段のお菓子を意味する
    子供は大人からすれば僅かなお小遣いや手伝い賃を握りしめ、駄菓子屋へと向かう
    それはあるいは初の社会経済への参加でもある
    子供は今あるお金から何を買うか考える事を学び、欲しい物全てが手に入らないことを学ぶのだ

    かつて本は大人の物であり、子供のための本は存在しなかった。お菓子も貴重な物であり、庶民の子供は一欠片口にすることを夢見た。
    今、子供のためのお菓子に世に溢れ、駄菓子を通して子供は世界を広げる。
    絵本なども同じように、世に溢れ、世界を広げた。
    そして、真に素晴らしいそれらは、子供も大人も等しく幸せにする力を持っている。

    そう、駄菓子とは児童文学に似ている。
    シミコもそう思うでしょう?え、図書館の中は飲食禁止?すみませんでした……

    なお、上のポエムとは関係なく、ハルナは自分にとっての駄菓子のロマンを語った
    そしてその内容は省略する

  • 24推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:24:50

    ハルナ「……と、いうのが私の考えです」

    ナツ「……なるほど。中々の分かり手だね、はーちゃん」

    先生(私はちょっとついていけてないけど)

    ハルナ「ふふふ……郷愁が生み出す美味は存在します。昔好きだったお菓子には特別な味を感じられるでしょう。
    けれど一つ疑問にも思います、郷愁こそが美味を生み出すのであれば、つまるところ当時よりも今の方が美味しく感じるということ。
    つまり幼い自分をロールプレイする事によって、実質的に味が劣化する事に他ならないのでは?」

    ハルナ「なっちゃんさん……でしたね。あなたはどうお考えになりますか?」

    ナツ「愚問、だね……人間は心と体をそう簡単には切り離せない。
    愛着や郷愁は、かつての味に上書きするんじゃなくて、今の幸福にかつての幸福を上乗せする」

    ナツ「だから、この駄菓子には、今も変わらない美味しさと、かつての郷愁、そして仲間と一緒に食べるという楽しさが合わさって……何倍もの幸福を生み出してくれる」

    ナツ「これが、私が見出したロマン……」

    ハルナ「…………なるほど。良い答えです。昔と今、どちらも切り捨てないからこそ生まれる時間的な美食……」

    ハルナ「一期一会、その機会を重視する私とはまた違った考えとなりますが、それもまた一つの正しさでしょう」

    先生(分かり合って仲良くなってる。よかった、これなら特に問題は起きなさそうだ)

  • 25推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:26:08

    ハルナ「この場ではあなたの考えを尊重します。その上で……本当に幼い頃のシチュエーションとするならば、一つ欠けている点があります」

    ハルナ「それは……合間合間に公園で遊ぶこと!」

    ハルナ「僅かな金銭では、駄菓子のみで放課後を楽しみ切る事はできない……」

    ハルナ「友達とのお喋り、なるほど素晴らしい」

    ハルナ「けれど、元気の有り余る小学生であるならば、横の公園を使ってこそ……ですわね?」

    ナツ「それは……一理ある」

    先生(懐かしい……小学校の頃は走り回ってて……中学生くらいになると、日陰で通信ゲームしたり、カードゲームしてたなぁ)

  • 26推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:28:10

    ハルナ「そのための道具もこちらに……失礼」

    黒服「クックック……いらっしゃい」

    ハルナ「ふふふ……良いものがありました」

    ナツ「それは……水鉄砲?」

    ハルナ「これで撃ち合うというのはどうでしょう。普段指揮する先生と直接撃ち合える機会なんて、今後ありませんよ?」

    ナツ「面白そう……だけどもう」

    先生”予算がね……300円までってしちゃって、もう残りが100円未満だから……いや、本当の手持ちならもっとあるんだけど”

    ハルナ「それはよくありません。ここはお任せください」

    ハルナ「私……親戚の方々が多いので」スゥ……

    ナツ「あ、あれは……ポチ袋!」

  • 27推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:29:14

    先生”そうか……!お年玉を沢山貰えるタイプの子であれば、駄菓子屋で豪遊できてもおかしくない!”

    ナツ「いつの間に準備を…… !」

    ハルナ「計画的に使うお小遣いと違い、泡銭のお年玉は使ってしまっても問題ありません。
    こちらの100円の水鉄砲を二つと……上の棚の、そちらもいただけますか?」

    黒服「クックック……合わせて、1200円となります」

    ナツ「あれは……!」

    先生”高いから誰も買ってなかった、大きめの加圧式水鉄砲!”

    ハルナ「そちらの100円の水鉄砲は差し上げます」

    ハルナ「そして……先ほど良いところを邪魔した恨みがあるでしょう。2対1で構いませんよ?」

    ナツ「せっくん……!」

    先生”うん、やろう!”

  • 28推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:31:01

    ハルナ「水道、ぬるいですわね」

    先生”水道の出始めの水は口に入ると体に悪いから水鉄砲に入れるのはやめとこうか”

    ナツ「くっ……上手く入ってくれない……」

    先生”斜め上に出てくる水栓で水鉄砲に補充するのは難しいでしょ。ハルナが入れ終わるのを待とっか”


    ナツ「射程はこれくらいで……撃てる回数は20発くらい?」ピュッピュ

    先生”射程減るけど、長撃ちせずに半射なら30発いけるかな?”

    ハルナ「加圧式だとリロードに時間がかかりますわね」シャコシャコ

    先生”撃ちながら加圧して連射する方法があるよ”

    ハルナ「命中精度と引き換え、といったところですか」ビューー

  • 29推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:32:28

    ハルナ「―――そこ!」

    ナツ「先生、危ない!」

    先生”うわ!ありがと、なっちゃん”

    ナツ「どういたしまして~」

    ハルナ「射程と威力に不満はありませんが……一発の消費量はちょっと不満ですわね……」シャコシャコ

    ハルナ「あと目の前でイチャイチャされることも……」シャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコ

    先生”加圧しすぎだよ!?水鉄砲なのに危険を感じる!”

    先生(ホースから出た水が敵をなぎ倒す幻覚が見える!)スズシイデスヨ♡

    先生”一旦休戦!一時休せーん!”

  • 30推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:34:00

    ハルナ「水風船がありますわね。これ、手榴弾代わりにしません?」

    ナツ「いいね、手榴弾は生活必需品だからね」

    先生”手榴弾が生活必需品って何?”

    黒服「クックック……お買い上げありがとうございます」コチラオマケデス


    黒服「落としてしまったのでこちらは差し上げますね」

    先生”お、コーラボトルグミだ、すぐ食べちゃおう……って100円当たり!?”

    ナツ「おめでとー!」

    先生”なっちゃん、これでブタ麺2つ買って一緒に食べない?”

    ナツ「え、いいの?」

    先生”最初にガムボール分けてくれたし、ね?」”

    ナツ「んふふ……感謝ぁ」

    ハルナ「……(ズルズル)」←ペペチを啜っている

    ハルナ「なんでしょう。チープな味なのは間違いないのですが、それ以上に侘しい気持ちです……」

  • 31推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:35:33

    ハルナ「という訳で、順番に武器を交代しましょう。先生も大きい水鉄砲使いたいですよね?」

    先生「うんうん、大きい水鉄砲なんて、10数年前にプールで遊んだっきりだからね!」ワクワク

    ハルナ「でもまずは、なっちゃんさんからで……せっくんと私のチームの2対1と致しましょうか」

    ナツ「私怨を感じる……」


    先生「結構ガチガチだね……加圧、4回が精いっぱいだ」シャコ、シャコ

    ハルナ「ああ、子供向けの遊び道具となると、他の物以上に生徒の力に合わせた物になりますからね」

    ナツ「せっくんがおっきいの持ってる時は、2対1っていうより、3つ巴でいこうか」


    ナツ「先生、結構手榴弾(※水風船)投げるの上手いね。偏差で狙った所に投げるなんて……」

    先生”指揮や支援でも割と似たようなことするからね。でも、オペレーターの子とかみたいにドローンをぴったり動かしたりはできないからなぁ”

    ハルナ「意外な才能ですわね」

  • 32推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:36:39

    ハルナ「ふぅ……結構楽しめましたわね」

    先生”特にルールもなく、ただ水かけあってただけだけど……普通に楽しく遊んじゃったなぁ」

    ナツ「そうだね~、もう、服の中もびちゃびちゃだから……」

    ハルナ「着替えないといけませんわね」

    先生”…………(チラッ"

    先生(さっきまで考えないようにしてたけど……)

    先生(やっぱり……!)

    先生(意識してしまう!)

  • 33推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:37:55

    先生(めちゃくちゃ、意識してしまう!)

    先生(ナツ、制服の下から、薄手の……キャミソールかな?が透けて見えてる!
    スカート絞るのにちょっと持ち上げて……ただでさえ短いのに、太ももに雫が伝ってるのが見えちゃう!)

    先生(男女で遊ぶような同級生ならそういう関係だよねって……え、小学生だとしてどこまでならセーフなの?)

    先生(小学生同士でキスはセーフ……ちがぁう!私とナツは、先生と生徒だから!)

    先生(ハルナも!思わせぶりな事を言って!)

    先生(水で制服が身体に貼り付いて、スタイルの良さがばっちり協調されてるし……あと、黒い下着が透けて見える!)

    先生(何が2組のはーちゃんだ!小学生がそんなえっちな身体つきしてる訳ないだろ!)

    先生(というか流れちゃったけどせっくんと付き合うのは私って言ったけどあれそういうことなの?そういうこととして受け取っちゃうよ?)

    ナツ「……ゴニョゴニョ」コクコク
    ハルナ「……ゴニョゴニョ」ニヤ…

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:38:33

    加圧式はリロードもだけどすぐタンクの水がなくなった朧げな記憶が…
    日中どころか夕方になっても洒落にならん暑さの昨今だけど今の子は夏場に水鉄砲の撃ち合いとかやるんだろうか

  • 35推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:39:36

    ナツ「――っくん、せっくん。」

    先生”…え、あ、ごめん聞いてなかった、何かな”

    ハルナ「服が濡れてしまっているので、シャーレのシャワー室を借りられないでしょうか、という話です」

    先生”そりゃあ、勿論。まだ温かい時期とは言え、濡れたまま帰す訳にはいかないからね”

    ナツ「せっくん’も’シャワー浴びなきゃだね、私達より体弱いんだからさ」

    先生”うん、そうだね。入ることにするよ”

    ハルナ「それでは、この特別な関係も、’シャーレから帰る時まで’ですね……名残惜しいので、はーちゃんと呼んでください」

    先生”いいよ、……はーちゃん”

    ナツ「せっくん、私も」

    先生”うん、なっちゃん”

  • 36推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:41:23

    シャーレ

    先生”とりあえずシャワー室は空いてるね”

    先生”服はそこの洗濯機に入れてくれれば、乾燥まで自動でやってくれるから……あ、ネットはそこね”

    先生”乾燥まで終わってなかったら、予備の下着とか適当なパーカーがあの辺りに置かれてるから、適当にサイズ合うやつ使ってね”

    先生”じゃあ私は飲み物とか用意してるから……”

    ナツ「せっくんから先に入っていいんだけど……」

    先生”こればっかりは私の性分だから”

    ハルナ「……仕方ないですね」

    ハルナ「なら、無理矢理にでも一緒に入ってもらいましょうか」

  • 37推し駄菓子:どらチョコ25/08/18(月) 22:46:51

    スレタイにエ駄死をつけ忘れてた……

    なのでこの後に書く予定だった
    「同級生だからと無理矢理シャワー室に連れ込まれ、
    身体を見ない様にしていたらナツが持ち込んでいた水鉄砲でいたずらされる。
    すったもんだの末に、ナツを押し倒してしまい、そのままなし崩しで3P」
    については無かったことにします。

    この後普通にシャワー浴びて帰りました。
    おしまい。

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 22:53:58

    くそっルート分岐条件が足りなかった…
    けど健全ルートは健全ルートで最後にバイバイするまでが放課後の遊びだろうがよぉ!
    死刑にされない程度にちょっとエッチなシーン挟めよぉ!

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:07:42

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  • 40二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 00:08:27

    ??????理解できぬ???????

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 00:39:18

    エ駄死抜きにしても素晴らしい作品でした...
    駄菓子屋のノスタルジー感を久々に感じられたひとときだった

  • 42ギリギリまで……25/08/19(火) 01:02:57

    先生”!?ちょ、ハルナ、離して……!”

    ハルナ「そのままじゃ風邪を引いてしまうので、脱ぎましょうねー」

    ナツ「だいじょーぶだいじょーぶ、ほら、小学生同士だし、一緒に入るくらいふつーだって、ね?」

    先生”それは駄菓子屋の時だけで……!”

    ハルナ「確認していましたよ、この関係は’シャーレから帰るまで’と」

    ナツ「せっくん’も’シャワー浴びるって言ったら、うんって言ったし……」

    先生”言っ……たけども!意図的に錯誤を起こすのは契約としては無効となるから!”

    ハルナ「そう言ってる間に、下以外脱げてしまいましたわね。どうします?全部脱がされるのと自分で脱ぐの、どちらがよろしいですか?」

    ナツ「……タ、タオル巻くのは普通だよね。セーフセーフ」

    先生”あああ男女七歳にして席を同ぜずぅぅ!”

  • 43ギリギリまで……25/08/19(火) 01:09:46

    先生(とんでもないことになってしまった……)シャワァァァ

    先生(シャワーだけど、生徒と実質混浴なんて、教育者として終わりってレベルじゃないよ。一発死刑だよ)シャワァァァ

    先生(まぁ、ナツはさっきちょっとヘタれてる感じがあったし……ハルナは順序やシチュエーションを大切にするタイプだから……今この場でどうこうはならないはず)シャワァァァ

    先生(二人ともタオル巻いてくれてるし、シャワー中だけ見られず見ない様にすればギリギリ裸じゃない)シャワァァァ

    先生”つまり、私が何もしなければ何も問題は起こらない。完璧な理論だ……”シャワァァァ

    ビューーー

    先生”あだぁ!なに、なに、なにごと!?”

    ハルナ「あらなっちゃんさん、それ持ってきてたんですね」

    ナツ「ふふ、せっくーん。目ぇ閉じてたら反撃できないよー」

    先生”こ、このぉ……!”

  • 44ギリギリまで……25/08/19(火) 01:12:01

    先生”目をつむったままシャワーで反撃!”シャワァァァ

    ナツ「もうそっちにいないよ~」

    先生”声出したら位置分かるよ!”

    ハルナ「きゃっ、私を盾にしましたわね……お返しです」シャワワァァァ!

    ナツ「わっ、タンマタンマ勢い強い!」

    先生”チャンス!食らえっ、て、うわぁ!”

    先生(シャワーのホースに足を取られた!目をつむってぐるぐる回ってたから気付かなかった!)

    ナツ「あっ、先生……!」

    先生(風呂場で転倒は死因になり兼ね……!)

    ビッターン!

  • 45ギリギリまで……25/08/19(火) 01:20:42

    ナツ「いったった……」

    先生”……ナ、ナツ。下敷きにしちゃったけど大丈夫?”

    ナツ「う、うん。頑丈だし……全然、大したことないけど……」

    先生”どこかぶつけたりとか、怪我して……”

    先生(ナツの状態を見ようとして気付いた)

    先生(私もナツも、タオルが完全にはだけてる)

    先生(だから、今は私がナツを押し倒している状態で、ナツもどこか、熱っぽい表情で、私を見ていて)

    先生”ご、ごめん!すぐどくから――!?”

    ムギュウ

    先生(え、背中が柔らか……じゃなくて!)

    先生”ハ、ハルナ?今はほんとちょっと離して……”

    ハルナ「……、……」

  • 46ギリギリまで……25/08/19(火) 01:22:33

    ハルナ「後から無理矢理割って入ってきた身で、言うべきではないのでしょうけれど……」

    ハルナ「ナツさんは、とても……機会に恵まれてると、そう思いますわ」

    ハルナ「あの時……二人でお話した内容」

    ハルナ「先生をシャワー室まで連れ込んで、手を出させようという計画」

    ハルナ「もしそこまで行ったならば、きっと私の方にそういった目が向くと思っていましたが……」

    ハルナ「……正直、嫉妬を感じてしまいます」ギュウゥゥ

    先生”ハルナ……今は、本当に不味いから……!”

    先生(こんな状態で、ダメだ、ほんとに、興奮するな……私の身体……!)

    ナツ「……うん……」

  • 47ギリギリまで……25/08/19(火) 01:23:51

    ハルナ「でも、先生はとても立派ですね」

    ハルナ「あっ……フフフ、どちらの意味でも?」チョン

    先生”うぁ……!触っちゃ駄目だ……!ほんとに駄目だから……!”

    ハルナ「ここまでしても、理性が勝って、自分を抑えようとしているなんて……」

    ハルナ「でも、この機会を逃せば、二度とは手に入らないと確信しています」

    ハルナ「ナツさん」

    ハルナ「構いませんか?」

    ナツ「……なし崩しでもなきゃ、してくれないよね」

    ナツ「いいよ」

    先生(あ、押されて、ナツからも、引っ張られて……)

    先生(駄目だ、入っ―――)

  • 48エッチなのはダメ!死刑!25/08/19(火) 01:30:49

    続きはトリニティの押収品管理室に保管されていますので、担当者の下江コハルさんに所在を確認してください。

    「フフフ……浦和ハナコ!」そのものより、そこに至るまでの健全な関係の方が興奮する
    この後に「フフフ……浦和ハナコ!」があると知った状態で、それ以前の健全なやり取りを見ると凄く興奮する
    事前シチュが一番良い
    全ては壮大な前戯って誰かが言ってた気がする

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 01:42:14

    女の子にサンドイッチされて無理やり腰振らされるシチュは世界で一番良い

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:04:18

    入ってなければエッチじゃないからオッケー!

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 17:03:31

    スケベ…

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 23:21:57

    よき、、、

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 08:14:15

    このレスは削除されています

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 09:37:13

    後日二人から話が漏れてカズサとヒナから駄菓子屋に行こうと詰められる先生…

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:11:38

    このレスは削除されています

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