【CP・閲覧注意?】「最近後輩くんの距離が遠い気がする…」

  • 11主25/08/19(火) 09:37:59

    「(気のせいかもしれない…)」
    「(けど…公安に務めて…一緒に同棲し始めて…なんやかんやあって付き合い初めて…)」
    「(ちょっと前までは…見てるヤツらがいたら胸焼けするんじゃねぇかってぐらい…甘い日々を送ってたのに…)」
    「(なんかそういうこともめっきり減ったな…)」
    「やっぱ…歳か?10歳以上離れてるんだ…当たり前だよな」
    ナガンは、ふと自分を鏡で見る
    数秒自分の姿をじっと見て、ゆっくりと震える手をお腹に当てる
    「…いや…いやいやいや、気のせいだよな…」
    「そんな短期間でここまで…太るなんて…そんな…ことは」
    お腹の肉を軽く手で触ると、余裕で掴めてしまう
    「…ア‪”‬ッ…」
    「いや…待て…まさかこれのせいで…後輩くんは…」

    ‪”‬30越えてその体型はちょっと…キツくないっすか?‪w”‬

    「…的な事を言われて…振られる!?」
    ナガンは体重計に乗り、出た数字を見て固まった

    「本格的にまずい…今日からダイエットだ!」

  • 21主25/08/19(火) 09:39:12

    「でも…どうしてここまで…太…ぽっちゃりになっちまったんだ…」

    「…思い当たることは幾つかあるが…」

    自分のお腹や二の腕を触ったりして、今の自分の体を把握するナガン

    「…太い」

    「(そりゃ…AFOのせいで色々体ボロボロになったせいで激しい運動とかあんまりできなくなっちまったし…)」

    「(いや…それは言い訳だな…ランニングとかならできたはずだ…)」


    ナガンは何故ふくよかな体型になってしまった?


    1 幸せ太り

    2 ホークスがよくお土産に甘いものを買ってくるから

    3 割と仕事が忙しくて、カロリーと塩分が高いものばっかり食べてるから

    dice1d3=3 (3)


    見た目から分かる?


    1 分かる(ぽっちゃり程度)

    2 分からない

    3 分かるけど…そんな太ってる?変わんなくない…?

    dice1d3=1 (1)


    ナガンが一番気になってる部分は?


    1 腹&胸

    2 太もも

    3 顔

    4 尻

    5 全身


    dice1d5=1 (1)

  • 31主25/08/19(火) 09:46:12

    「(最近…あんまろくなモン食べてなかったからか…?)」
    「(カップラーメンとかの…食いすぎ…)」
    ゴミ袋の中に入った袋麺のゴミやカップ麺のゴミを見て、妙に納得するナガン
    「…とりあえず、さっさと仕事行こう…後輩くん先に出ちまったからな」

    ──────────
    外に出て、いつものように少し歩いて近くの駅まで行こうとするが
    何となく周りの視線が気になって仕方がないナガン
    「(…出所後も色々気になったけど…それとはまた違ったものが…)」
    「(…いやでも、このタイミングで気づいてよかった、まだ…世間で言うところの…口が悪いが…デブとは違うよな?)」
    「(い、いや、大丈夫…このぐらいの体型なんていくらでも…)」
    電車に乗ると、やはり朝という時間帯からか、人が多かった
    ナガンはこれも少しの運動だと、思い、吊り革を持ち立つことにしたのだが…
    「(…お腹周りがキツイ)」
    スーツに少し圧迫される
    「(気のせいだよな…頼むから気のせいだと誰か言ってくれ)」
    ふと、周りの視線が気になり、ナガンは吊り革を掴まずに立つことににした
    「(こんなこと気にして…馬鹿みたいだけど…気になっちまったもんは仕方ねぇだろ…!)」

  • 41主25/08/19(火) 09:48:56

    「(運動つっても…時間取れねぇんだよな…)」
    公安に着き、少し深呼吸をした後に今日の仕事内容を確認するナガンの前にホークスが現れた
    「先輩〜!おはようございます〜!」
    「朝から元気だな…お前は」
    「あれ、もしかして寝不足ですか?俺イビキかいててうるさかったり…?」
    「いや、違うから安心して」
    「…そうっすか」
    「でも、なんか先輩考え事してた顔してたので」
    「それは…今日の仕事を…」
    「先輩〜なんか俺に隠し事っすか?恋人なんですから隠さないでくださいよ〜?」
    「(体重増えたなんて…彼氏に言えるわけねぇだろうが…)」
    「(後輩くんも気使ってるだけで…本当は私のこと太ってるって思ってるんだろうな…)」
    「いや、本当に無いから大丈夫、それよりもさ、後輩くん…今度デートに…」
    「あ、すいません…俺、予定ぎっしりなもので…」
    「…そっ…か、しょうがないね、会長だもん、そりゃ色々あるよね」
    「マジですいません!頑張って時間取るので!」
    「あ、もうこんな時間ですね!では!先輩もお仕事頑張ってください!もちろん無理ない範囲で!」
    「…うん」

    「(絶対…私から距離置いてるだろ…アレ…)」
    「…仕方がない…こうなったら」

  • 51主25/08/19(火) 09:51:45

    休憩時間、ナガンは目良に声をかけた
    「目良さん、ちょっといい?」
    「…なんでしょうか、ナガン」
    「後輩くんって、どういう女が好きか知ってる?」
    いきなりの話題に、疲れ切っている目良は深いため息を着いた…が、そこはさすが目良さん、ちゃんと答えてあげていた
    「いつも貴方の話をしているので…貴方以外に好きな女性は居ないんじゃないんですかね」
    「え、それ最近も?」
    「最近というか…毎日ですね」
    少しだけ安心するナガンだったが、もうひとつ疑問が湧いてきた
    「あのさ、どういうスタイルの女が好きとかは言ってなかった?」
    「…そういう話は聞いた事ないですね」
    「ホークスはそういうのはあまり気にしないんじゃないんですかね…私には分かりませんが…」
    「悪いけど聞いてきてくれない?」
    「もしかして体型で悩んでますか?」
    「いや…そんなんじゃ…」
    「大丈夫ですよ、ホークスはそんなこと気にする人間じゃないです」
    「でも、どうしても気になるなら、聞いてきますね」
    「ありがとう、目良さん」
    「(これで…ヤな返事が返ってきたら…私立ち直れるかな…)」

  • 61主25/08/19(火) 09:52:59

    「ホークス、少し時間いいでしょうか?」

    「あ、目良さん、どうしましたか?」

    「私も結婚などを少し考えていましてね」

    「え!?マジですか!?誰と!?」

    「冗談です」

    ホークスが呆れた顔をすると目良が少し笑う

    「で、本題はなんですか?」

    「…ホークスが、ナガンを顔やスタイルで選んだ訳じゃないのは知ってますが、実際のところ、どういうスタイルの女性が好みですか?」

    「いきなりですね…でも、俺…外見がどうこうってより…やっぱ肝心なのは中身というか…」

    「強いて言うなら?」

    グイグイ迫ってくる目良に少しビビりつつも、答えるホークス

    「そうっすね…強いて言うなら」


    1 「スレンダーな人ですかね」

    2 「少しぽっちゃりした人ですかね」

    3 「…健康的な体型の人ですかね(太いほどいい!なんて言えないな…)」


    dice1d3=3 (3)


    「でも、俺体型とかマジで気にならないので…あんま参考にしないでくださいね?」

  • 71主25/08/19(火) 10:14:05

    「(1番困る答え返ってきましたね…ホークスはこういうことははっきり言うはずですが…)」
    「それは本当ですか?」
    「え、いやいや!嘘ついてなんになるんですか?」
    「ちょ、あ、そうそう!用事あったんでした!」
    「そうですか…(絶対嘘ついてますね…全く…)」
    目良に本心がバレそうになり少し焦るが、何とかその場を切り抜けるホークス

    「(最近先輩が俺好みの体型になってきて…嬉しいには嬉しいんだけど…)」
    「(先輩だって女性だ、膝枕して柔らかいお肉の感触を味わいたいなんて言ったら、引かれるどころか1発お見舞される…)」
    「(だから…最近適当に言い訳作って…先輩から距離を置いて自分の欲を抑えようと俺は必死なんだ…)」
    「(なのに先輩は!そんな俺の気持ちも知らないでくっついてきて…!いや、我慢できない俺が…)」
    少し前かがみになるホークス
    「(でも、先輩も悪いんすよ!?ただでさえ大好きなのにこれ以上大好きになったら抑えが効く気がしない…!)」
    「相談…とか…した方がいいのかな」
    「(でも、あんま太り過ぎると色々弊害があるし…先輩が体壊したら心配だし…)」
    「クソっ…」
    「(でも、先輩最近胸大きくなったし…他の職員にヤラシイ目で見られてるかもしれないと思うといやだな…)」
    「とりあえず…先輩に缶コーヒーでも差し入れるか」

  • 81主25/08/19(火) 10:15:59

    「後輩くん、帰ったらすぐ寝ちまうし…あいつの生活真似したら…」

    「いや、ダメだ…それこそ不健康まっしぐら…」

    「何がダメなんすか?先輩〜♡」

    「びっ…くりした…いきなりなんだ後輩くん」

    「差し入れの缶コーヒーです…あ…甘いのダメでしたっけ?」

    「いや、大丈夫だよ、ありがとう」

    缶コーヒーを受け取りそのまま飲み始めるナガンだったが

    「(ちょっと待て…こういう甘い缶コーヒー1本って…確か…ご飯1杯分のカロリーがあるって…)」

    「どうしました?」

    「(休憩時間になると毎回このコーヒー飲んでる後輩くんは、なんで太らないんだ…?)」

    「いや…ごめん、やっぱ…いらないや」

    「やっぱ無理して飲んでました?すいません…」

    ホークスが申し訳無さそうにナガンを見る

    その顔につい可愛さを感じてしまい…

    「そ、そんな顔すんなよ…やっぱり飲む…」

    ナガンは何やってるんだ…と後悔しながらも缶コーヒーを飲んでいた

    「(先輩…やっぱ近くで見ると…前よりも…太い…そこがいい!)」

    「(先輩の膝枕で寝たい…スーツ越しでもわかるぐらい太ももが…)」

    ハッ!となりヤラシイことを考えていた自分の頬をぶっ叩くホークス

    「すいません!」

    「何が!?」


    ホークスはナガンが自分の体型に悩んでることに


    1 気づいてる

    2 気づいてない

    3 気づいてるし、もうちょっと太くていいと思ってる


    dice1d3=2 (2)

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 12:05:59

    うーん、体型に関するすれ違いかぁ
    なんか平和で微笑ましいね

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 12:08:54

    念のため十まで埋めさせていただきます

  • 111主25/08/19(火) 13:21:30

    「そういや、飯食いました?」
    「あ…今日はまだ…食べてない」
    「あー、ご飯炊いてきたので…おにぎりでも作っとけばよかったですね、すいません」
    「い、いや!大丈夫!」
    少し大きめの声で大丈夫と言われ、少し不思議に思いながらも、やはりナガンの体が心配なのかいくつか提案する
    「コンビニでご飯買ってきますよ?」
    「お腹…す、空いてないから…」
    「せめて、ゼリー飲料ぐらいは飲んでください」
    「何か食べて胃が動けば、お腹空きますから」
    「(先輩…なんか食べるの嫌がってる…?)」
    「(こいつ…人の気も知らないで…)」
    「お菓子なら食べられますか?」
    お菓子という単語を聞き、無意識に少し表情が柔らかくなるナガン
    その一瞬の出来事をホークスは見逃さなかった
    「じゃ、最速で買ってくるので待っててくださいね!」
    「ちょ、待て!」

    猛スピードで行ってしまい、既に姿は見えなくなっていた
    「…あいつ個性無くても速いのかよ…どうなってんだよ」
    その間にナガンはネットで簡単に出来るダイエット方法を探していた
    「1週間で痩せる!」「これをやれば一ヶ月で!」「辛くないダイエット!」

    「…嘘クセぇ」

  • 121主25/08/19(火) 13:31:44

    息も切らさずに帰ってきたホークスになんとなくイラッとするナガン
    同じ公安元ヒーローとして、なんとなくスペックが違いすぎるような気がしたのだろう
    「(いや…年齢の差だろどう考えても…)」
    「(でもなぁ…オールマイトだって、エンデヴァーだって…歳いっててあそこまで戦えてたわけだろ?)」
    「(後輩くんの個性「剛翼」私の個性「ライフル」どっちが動くかって言われれば、後輩くんの方だよなぁ…)」
    「先輩、選べなかったんで、何個か買ってきましたよ」
    「要らないってば…」
    「まぁまぁ!座ってください!」
    仕方なく椅子に腰かけるナガン
    ホークスはコンビニに行ったらしく、サンドイッチと焼き鳥を買ってきていた
    美味しそうにそれを頬張るホークス
    それを見ていると思わず笑がこぼれるナガン
    「ん?俺の顔になんか付いてますか?」
    「あはは、可愛いなって思ってさ」
    「ん…からかわないでくださいよ」
    ホークスは、焼き鳥を食べ終わった後に、買ってきたお菓子とスイーツの中からプリンを出し、スプーンで1口掬うとナガンの方に向けた
    「はい、あーん」
    「…やめろ、ここ職場だぞ」
    「じゃ、俺が食べま───」
    ホークスが自分の口元に運ぶ前に食べるナガン
    「(大丈夫…一口だけなら…)」
    「ははっ、食べたかったなら言ってくださいよまだ食べます?」
    「…後輩くんが食べて欲しいなら…食べる」
    一つのプリンをぜんぶあーんで食べさせてもらい、ナガンは満足気な顔をしていたが、全部食べ終わって後悔していたようだ

    そして、その様子をしっかり職員達に見られていて、「早く結婚しろよ」と思われてたのは別の話だ

  • 131主25/08/19(火) 13:47:01

    休憩時間が終わり、ナガンは仕事に戻った
    ナガンは基本デスクワークなので、座りっぱなしだ
    「(これも原因だよな…)」
    ナガンは、椅子から少し尻を浮かせ、空気椅子で仕事をすることに決めたようだ
    「(よし、これならそこそこいけそうだ)」

    『火伊那さん…別にあのままでも大丈夫そうなのにね…?』
    『彼氏があの会長だからね…気にしちゃうのも仕方ないのよきっと』
    『でも…職場で空気椅子…すごいな…色々と…』
    『あ、普通に座った…さすがにキツかったか?』

    「(空気椅子ごときで…そんな騒ぐなよ…)」
    ヒソヒソ話されるのに耐えきれなくなったのか、普通に座って仕事を始めるナガン
    『あ、ごめんなさい!火伊那さん!もしかして体型気にしてるのかなって…直接言ったらさすがに悪いかなって…思っちゃって…』
    「…気にしなくて…大丈夫」
    「あとさ、後輩くん愚痴とか言ってない?私が太ったとか…」
    『特に会長から愚痴を言われたことは無いですね…惚気話が多いぐらいですね〜』
    『本当に仲がいいんですね』
    「ん…」
    『でも、会長は多分少しお肉が着いたぐらいで、嫌ったりしませんよ?』
    「…それは本人以外分からないだろ…」
    『火伊那さんも乙女ですね、応援してます!』
    数人の職員がナガンを見て、純粋な笑みを浮かべる
    「(…いい人が多すぎるというか…余計なお世話過ぎるな…)」
    「(啓悟め…言いふらすなってあれだけ言ったのに)」
    「(ホント、私と付き合えてどんだけ嬉しかったんだよ)」

  • 141主25/08/19(火) 13:58:15

    「(いい加減ちゃんと考えなきゃな)」
    夜になり帰宅する時間になった
    ホークスはまだ帰らない…いや、帰れないらしくナガン一人で帰ることになったようだ
    ──────────
    電車に揺られながら帰ってきたナガンは、動きやすい服に着替えた後に、外に出た
    少し体を伸ばしストレッチをした後に、走り始めた
    これでも元公安ヒーロー、体力は落ちたとしてもまだまだ一般人超えだ
    「(これからの食生活も考えねぇとな…)」
    「(帰ったら…確か後輩くんが買ってた鶏肉が消費期限ギリギリだったはず…湯がいて食おう)」
    考え事をしながら走ると案外すぐに何メートルも走れてしまうものだ
    「(胸と腹が揺れる…痛てぇ…)」
    「(どんだけだらしない体になってんだ私は…!)」
    更にスピードを加速させるナガン
    「(あれ、そういや目良さんから、聞いてなかったな、後輩くんはどんなスタイルの女が好きか)」
    「(もしかして…言えないぐらい私と真逆とかか…?)」
    少し足取りが重くなるナガン
    「…余計なこと考えるな火伊那」
    深呼吸をしながら軽めに歩いた後、また走り始めた
    彼氏のために必死で努力しようとする姿は乙女そのものだった
    「(頑張れ、レディ・ナガン…あン時に比べりゃ…このぐらい)」
    そのまま、1時間ほど走り続けたあと、水分補給をし、来た道を帰って行った

  • 151主25/08/19(火) 15:28:14

    「ただいま」
    ホークスの靴があることを確認して、タオルで汗を拭きながら、寝室の方に向かうナガン
    「あ、おかえりなさい」
    「起きてたんだ」
    「いや…先輩いないと、落ち着かなくて…」
    「なんだよそれ」
    ホークスがナガンに近づき抱きつく
    「ちょ、今汗臭いから…!」
    「いや…全然大丈夫です…」
    「私が大丈夫じゃねぇんだよ!」
    「あー…火伊那先輩やっぱ好きです…(抱き心地が前より良い…)」
    「おい、啓悟いい加減離せ…マジで!」
    力ずくで引き離そうとするが、ホークスも元公安ヒーロー、そう簡単に力を緩めてはくれない
    「恥ずかしから離れろ…ホント…」
    「嫌です〜♪」
    ナガンの体温に安心したのか、少し眠そうな顔になってくるホークス
    「…寝ろよ」
    「そうさせてもらいます…明日も早いので…」
    「けど、先輩、お風呂上がったら俺が寝てても隣で寝てくださいね!」
    「はいはい…分かったよ」
    「(後輩くんの距離が近い…久々だ)」
    「(距離詰めすぎたかな…迷惑かけてないといいけど)」

  • 161主25/08/19(火) 15:39:56

    「(モヤモヤする…)」

    ホークスは既に寝てしまっており、ナガンはゆっくりホークスの隣に寝た

    「(後輩くんは私のことどう思ってるんだろ…)」

    ゴロンと寝返りをうつホークス

    すると、ナガンを後ろから抱きしめる

    「(こいつ…ハグ好きだな…)」

    溜息をつきながらも、そのままホークスの自由にさせてあげるナガン

    なんだかんだ言っても、年下で、自分の元後輩で、彼氏のホークスには甘いのだ

    だが…その手はナガンのお腹と胸に向かう

    ナガンはその手を止めようとするが、いつもどこか疲れた顔をしているホークスを思い出し、起こす訳にもいかないと思ったナガンは必死に耐える

    「(なんで寝てても触ってくんだよ…私は後輩くんの抱き枕じゃ…)」

    「…マシュマロ…」

    「なっ…馬鹿…!」

    お腹と胸を軽く揉まれながらそう言われ、羞恥心がふつふつと湧き上がる

    「起きてんのか…?」

    ホークスからは返事が無く、スヤスヤ寝息を立てている

    「(むっつりスケベ…)」

    ホークスがナガンの体型を気にしていないことを


    1 なんとなく気づいた

    2 気づいてない

    dice1d2=1 (1)

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 17:04:32

    なんならもっと増えていいよと思ってるからね…

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 17:21:32

    らぶらぶで読んでてほっこりする…はやく結婚して…

  • 191主25/08/19(火) 17:51:44

    「(こいつ…多分私が太ってること気にしてない…)」
    「(けどな、こんな歳の私にも乙女心ってのは当然あるんだ…)」
    「(…よし、簡単に出来ることからしよう…本当は良くないのはわかってるけど…できる限り何も食わずに過ごそう)」
    ナガンも目を閉じ、背中にホークスの体温を感じながら眠りについた
    ──────────
    「先輩まで無理して起きる必要無かったのに」
    「いや…まぁ…私だけいっつもスヤスヤ寝てるって言うのも、なんかな」
    「別に俺そんなの気にしませんって!」
    「それと、先輩朝ごはん食べないんですか?」
    「…要らない」
    「ダメですよ、朝ごはん食べなきゃ、今日1日頑張る元気が出ませんから!」
    「お腹空いてないんだよ…だから、本当に気にしないでくれ」
    ホークスはムスッとしながら、ふりかけをかけたご飯を1口ナガンの方に差し出す
    「一口だけでいいですから食べてください」
    「やだ」
    「子供ですか!?ほら…口開けてくださいって!」
    「やなもんはやだよ…」
    「先輩、強硬手段で口移しって言うのもありますけど?」
    「それやったら今日一緒に寝ないからな」
    「えっ、嘘やろ!?」
    白湯を飲みながら空腹感を紛らわせるナガン
    「なんでそう頑ななんですか…一緒に寝ないとか言わんで…」
    「ちょっと機嫌悪いだけ…」
    「どうしたら機嫌治ります?」
    「…治んない」
    「そっか〜…治りませんか〜…」
    「じゃあ…今度デート行くって言ったら…治ります?」
    「…治る」
    「よし!スケジュール無理やり詰めて行きましょうか!」

  • 201主25/08/19(火) 21:41:35

    「(結局半分無理やり、啓悟が作ったおにぎり持たされたな)」
    「(ま…デート行くってことになったし…いいか)」
    「(最悪食べなきゃいいし…)」
    一緒に電車に乗りながら揺られている
    今日は人が多く、吊り革を握って立っている2人
    「人多いっすね〜、でも、先輩と一緒に出社できて嬉しいです」
    ホークスの眩しい笑顔に、食べないという選択肢が消えかかる
    だが、吊り革を握るとスーツにお腹や胸が圧迫され、少しボタンを緩めるナガン
    「(先輩が着てるスーツのボタン大丈夫かな…漫画みたいに弾け飛んだりしないかな…)」アワアワ
    「(…後輩くんが太ってるの気にしてないのは分かったんだけど…なら、この視線はなんだ?)」
    「(まさか…後輩くんはD専なのか…?)」
    「(いや、私と後輩くんが付き合いたての頃は…私は太ってなかったし…違う…よな?)」
    「(最近太り始めて…ようやく距離が近くなったのだって…よく良く考えれば…)」
    ナガンはありもしない事ばかりを考えどうしても不安になってしまうが、ホークスはただただ忙しいばかりで、ナガンとの距離が空いてしまったことを申し訳なく思っていた
    それと…
    「(先輩のムチムチの身体に触れたら抑えが効かない絶対四六時中くっついてしまう…)」
    「(なんで俺にこんな美人で可愛くて最高の彼女が出来たんだ…?)」
    そんな中、通勤ラッシュで人が大勢入り込んでくる
    人混みに押されないように、ホークスがナガンの横腹に手を軽く添える
    「…ありがと(あんまお腹触んな!…あと、わざとじゃなさそうなのがタチ悪い!)」
    「先輩が転けたら危ないので(…違うこれは断じて…俺のスケベ心じゃない…先輩が人混みに押されて転け無いためだ…)」

  • 211主25/08/19(火) 21:42:38

    そのまま人混みに押され、ホークスの手の力が少し強くなる
    「(後輩くん身長もでかくなったよな…前は私とあんま変わらなかったけど…)」
    「(自分よりでかい男って落ち着くんだな)」
    だが、ホークスの手の感触とは違う感触が自分の尻に走る
    「(最悪だ…痴漢かよ…)」
    ナガンがその手を掴もうとするが、人混みがそれを邪魔してくる
    優しく撫でたり揉んだりして尻の感触を堪能する痴漢にイライラしながらも、もうすぐで目的地ということもあり耐えることにしたナガン
    「(まだこんな最低野郎が居たのかよ…揉むな…気持ち悪い)」
    「(…ムチムチしてて触るのにうってつけとか思われてたんじゃ…)」
    ナガンが嫌な汗を垂らす
    早く目的地の駅に着いてくれと願うばかりだった
    だが、その手の感触とホークスの手の感触が突然無くなる
    「あの〜、痴漢って犯罪なんすけどそこら辺分かってます?」
    痴漢の手を今にも折らんばかりに力を入れて握るホークス
    周りにいた人間も、痴漢というワードに反応して数人がこちらを見る
    分が悪いと感じた痴漢はそのまま目立たないように逃げようとしたが、すぐにほかの乗客に押さえつけられた
    「後輩くん…ありがとう」
    ホークスは、何も言わずにナガンを見て笑った
    だが、内心では…
    「(痴漢…先輩の体が魅力的なのは分かるけど…世の中には触れていいものと触れたらダメなものがあることぐらい理解して欲しいっすね…)」
    自分の手の震え様をみながらため息を少し吐く
    「(法律がなかったら…相手の腕へし折ってたなこれ…)」
    「(ま、先輩の前でそんなことしたら彼氏としても人間としても失格ですから…結果オーライですかね…絶対許しませんけど)」

  • 221主25/08/19(火) 21:43:48

    公安に着いたあと、ナガンに痴漢に触られる以外に何かされたかしつこく聞かれていたナガン
    「大丈夫だってば…あんま心配すんな」
    「ほんとありがとう、後輩くん」
    ホークスは、何かまだ言いたそうだったが、ナガンが話を聞き飽きたのを感じたのか、そのまま仕事をするためデスクへと向かっていった
    「…」
    ホークスが握ってくれたラップに包まれたおにぎりを見ながら…ナガンはため息をついた
    「ごめん…後輩くん…」
    ナガンは自分のカバンの中に潰れないように入れたあと、そのまま水を自販機で買って、自分も仕事を始めた
    ──────────
    「(食事制限とか、食べないとかはリバウンドが酷いって聞くけど…要はずっと我慢してればいい話だろ…?)」
    「(後輩くんが心配する…けど…食べたら負けだ)」
    「(嘘は得意だろ?私…)」
    「…はぁ…」
    「でも、これは…後輩くんの為でもあるし…私の為でもある」
    「(後輩くんが気にしなくても私が気にするんだ…)」
    「(それに、油断しまくってる女とももう思われたくない)」
    「っし…仕事頑張るか」
    ほんの少し目眩がすることを、気合で紛らわせつつ仕事を再開した

  • 231主25/08/19(火) 21:45:19

    無理なダイエットと分かっていても、ナガンはどうしても体型が気になってしまっていた

    こんな歳になった上だらしない体型など、考えられなかった

    そして、今日の異様に長く感じる一日が終わり、駅でホークスの帰りを待っていた

    「先輩、居たんですね、先に帰ってても…」

    ホークスが、ナガンに近寄ろうとするが、ナガンの顔色が少し悪いことに気づく

    「大丈夫っすか?」

    軽くナガンを抱き寄せるホークス

    「いや…ごめん、大丈夫…ちょっと仕事張り切りすぎて…」

    「(1日で見た目が変わるわけじゃねぇから…これをほぼ毎日)」

    「(耐えられっかなぁ…)」

    ホークスに支えられながら、電車に乗り込む2人

    立とうとするナガンを半ば無理やり座らせる

    「…大丈夫だって、心配しすぎだよ」

    「ダメです」

    「先輩なんか変なことしてませんか?」

    「…変なことって何?」

    「俺に隠れて、サプリとか…あんま体に良くないこととか」

    「やってねぇよ…!」

    少しキレ気味に返してしまう

    ホークスが珍しくキレているナガンを見て少し身体がピクりと震えた

    「…悪い、少しきつく言い過ぎた」

    「俺、先輩のことが大好きです」

    「だから…なんか俺のために無理してるならやめてください」

    「…してねえって」


    ナガンの無理なダイエットは

    1 dice1d5=5 (5)

    日間続いた

    2 ホークスに相談して辞めた

    dice1d2=1 (1)

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 21:47:56

    五日かぁ……大丈夫なのかな…

  • 251主25/08/19(火) 21:58:23

    計画性もない食事制限
    本当に限界だと感じたら、ドレッシングも特にかけずにサラダをほんの少しだけ食べる
    かなり危ない生活をしていたナガン
    『筒美さん、ここの書類目を通して欲しいんですけど、今大丈夫ですかね?』
    「あ…うん、大丈夫だよ」
    書類に目を通していると、急に文字が二重にぶれて見えた
    「っ…」
    思わずこめかみを抑えるナガン
    『だ、大丈夫ですか?最近筒美さん…やつれてる気がして…』
    同僚が心配そうにナガンの背中を摩りながら、声をかける
    「大丈夫…ただの寝不足」
    と、笑ってごまかすが…
    だが、次の瞬間立ち上がったと同時に足が痙攣し倒れかけるが、間一髪のところでデスクに手を着け、転倒は免れた
    だが、自分の足に力が入らないようで、同僚に手を引っ張られ、何とか立ち上がった
    「ごめん…ありがとう…」
    『大丈夫じゃないですよね、会長も心配してましたよ』
    『やつれてるじゃないですか…筒美さん』
    「寝不足だってば、心配しないで」

    「…」
    その光景を遠くで目良が見ていた
    「(面倒事を起こすのが相変わらず好きですね…)」
    「(元ナンバーツーヒーローなのに、なんでこういうところは…)」
    目良が溜息をつきつつも、早足でホークスのところに向かい始めた

  • 261主25/08/19(火) 22:20:14

    目良から話を聞き、ガタッと、音を立ててナガンの元に向かおうとするホークス
    「ちょっと落ち着いてください、ホークス」
    「落ち着いてられませんって…!俺がちゃんと止めなかったせいで先輩が…」
    「貴方まで乱れたら誰がこの状況を治めるんですか?」
    「…」
    ホークスは深呼吸をする
    「目良さん…もしかして先輩…」
    「恐らく、無理なダイエットをしたんでしょうね、休憩時間にご飯を食べている様子をここ5日ほど見ていませんでしたから」
    「…5日」
    ホークスは顔を手で覆う
    「先輩の体調がちょうど崩れ始めてきた時期だ」
    「彼氏やったら…大切な彼女の事…気にかけんといかんやったのに…俺は…」
    「とりあえず、ナガンを説得してください」
    「彼女も女性ですから、そういうのがどうしても気になってしまうんですよ」
    「…重々承知の上だったはずなんすけどね…」
    「あと、ホークス…スタイルの話した時、健康的な体型の人っていうのは嘘ですよね?」
    「バレてましたか…俺…本当は太いほどいいって思ってますし…先輩が正直太ってきた時嬉しかったですし…」
    「でも、先輩がそこまで気にしてるとは思いませんでした」
    「話してきます、もう無理なダイエットはしないように」
    「はい、そうしてきてください」

  • 271主25/08/19(火) 22:23:14

    夜遅く、公安のフロアにはもうほとんど人がいなかった。
    静まり返った空間に、残っているのはホークスとナガンの2人だけ
    ナガンはデスクに突っ伏すようにして資料を眺めていたが、手は止まったままだ
    小さなため息を何度もこぼすその背中を見て、ホークスは黙って近づく
    自分の羽織っていたジャケットを脱いで、そっと彼女の肩に掛けた
    「……無理しなくていいんすよ、先輩」
    ナガンは一瞬ビクリと肩を揺らし、顔を上げた
    「……っ、啓悟」
    「この数日、ほとんど食べてないでしょ」
    言葉を返そうとしたが、喉が詰まってしまう
    ホークスはナガンと向かい合わせになる席を引いて腰掛け、真正面から見つめた
    「痩せたいとか、気にする気持ちは分かりますよ俺だって男だから、外見を褒められると嬉しいですし」
    「でも先輩がしてるのは“努力”じゃなくて“自分いじめ”です」
    ナガンは視線を逸らした
    「……だって、嫌なんだよ、啓悟にだらしないって思われるのが」
    その声は震えていて、普段のナガンらしさが全くなかった
    ホークスは少し苦しそうに笑った
    「……正直に言いますね、俺、先輩のこと太ったなって思ってます」
    「……っ」
    ナガンの胸が締め付けられる。
    「でも、“だから嫌い”なんて一度も思ったことないむしろ、そういうとこも可愛いって思ってます」
    「言っちゃうと俺…太ってる子の方が好きです」
    「変でしょ?」
    「…馬鹿かよ」

  • 281主25/08/19(火) 22:24:36

    ナガンは唇を噛みしめた
    ホークスはそんな彼女の手を、両手でしっかり包んだ。
    「俺が嫌うのは、先輩が先輩を傷つける時だけです」
    「身体を壊して、苦しんで、俺に“平気だ”って笑ってごまかす…そんな先輩は嫌いです」
    「痩せてても、太ってても、格好良くても弱ってても……先輩は先輩なんです
    「俺が好きなのはありのままの先輩であって、数字でも見た目だけでもない」
    言葉の端々に嘘がない
    それを悟った瞬間、ナガンの瞳に涙がにじんだ
    「……ごめん」
    掠れた声でそう呟き、彼女はそっとホークスの胸に額を押し当てる
    ホークスは優しく彼女を抱きしめ、背中をゆっくり撫でた。
    「謝らなくていいです、俺がずっと隣にいますから」
    「……本当に、嫌わない?」
    「何度でも言います嫌いになるわけ、ないです」
    ナガンの身体から、張り詰めていた緊張が少しずつ解けていった

  • 291主25/08/19(火) 23:56:54

    「と、いうことで先輩!」
    「俺は徹底的に先輩を健康にすることに決めました!」
    「最近俺、先輩と距離遠かったですから…ちょっと色々仕事押し付けてきました」
    「…!」
    「あ、押し付けてきたって言っても、もちろん無理やりじゃないですよ」
    「時間、作れなくてすいません、デートも行かなきゃ行けないですね」
    ホークスがにっこり笑う
    「馬鹿かよ…本当に」
    「先輩の前なら馬鹿でいられます」
    「晩御飯は今日俺が作りますね、残さず食べてくださいよ〜?」
    「分かったよ」
    ──────────
    ホークスは家に着くなり、手際よく晩御飯を作り始めた
    「夜も遅いんで、今日は消化に優しい感じでいきますよ」
    テーブルに並んだのは、豆腐ステーキのきのこあんかけ、蒸し野菜と鶏ささみのサラダ、わかめスープ。
    「ご飯は……お茶碗軽く一杯だけ、炭水化物抜きはダメですからね」
    「……気を遣いすぎじゃない?」
    「先輩が無茶するからです」
    少し苦笑いしながら、ナガンは豆腐を口に運ぶ、ふわっと香るきのこの風味に、胃がほっと温まった
    「……こういうのなら、食べてもいいかも」
    「そう思ってもらえたら大成功っすね」
    「美味しいですか?」
    「めちゃくちゃ美味い」
    「良かったです、無理して全部食べなくても大丈夫ですからね」
    「残さず食べろって言ったのお前だろ…無理ない範囲で全部食うよ」
    「あはは、嬉しいなぁ♪」

  • 30二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 06:24:51

    すれ違いが解けて良かった

  • 31二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:06:17

    念のため保守

  • 321主25/08/20(水) 12:36:14

    「ていうかさ…後輩くん」
    「サラッとそこそこの性癖をぶちまけられたんだけど…」
    「ン‪”‬ッ…イヤ…セイヘキトカソウイウノデハナク…」
    「太ってる子の方が好きならなんで私と付き合ったの?」
    「…え?先輩のことが好きだからに決まってるじゃないですか?」
    「は?」
    「待て待て、話が全く通ってないんだが」
    「太ってる子も好きですけど…やっぱ…先輩が1番です」
    「先輩…5日間の無茶なダイエットもあんまり結果出ませんでしたよね?」
    ホークスがナガンのお腹をぷにぷにする
    「…おい…」
    「いやぁ…良かったぁ…1度ちゃんと触っておきたかったんすよ」
    「先輩!先輩が太ってるうちにやりたいこといくつかあるんですけどいいですか!?」
    「…何?」
    「膝枕してください!お願いします!」
    「膝枕ぐらいなら…いいけど」
    食器を下げたあと、ナガンはソファーに座った
    ホークスは、ナガンの膝に頭を乗せたあと一言だけ呟いた
    「最高」
    「先輩の顔が…ほとんど見えない」
    「悪かったなでかい胸が邪魔で」
    ホークスは膝枕だけで満足できず、体をくるりと横に転がした
    「ちょっ…!」
    「先輩のお腹…ちょっとだけ枕にさせてください!」
    ぷにっとした感触に顔を埋めて、ホークスは幸せそうに目を細める
    「やめろ恥ずかしいだろ!」
    「いや、もうこれ反則です、先輩が悪いです反省してください、柔らかさも温かさも…全部完璧!」
    「こんなの…!彼氏特権じゃないですか…!彼氏にしてください!」
    「もう彼氏だろうが馬鹿野郎」

  • 331主25/08/20(水) 12:45:54

    「…すいません…先輩…めちゃくちゃ眠いです」
    仕方なく、ナガンはホークスの頭を軽く撫でた後、そのままホークスをお姫様抱っこした
    「いや…なんすか…え?」
    「お前も最近ちゃんと飯食ってないだろ」
    「嘘だろ…先輩にお姫様抱っこされるレベルとか…」
    「じゃあ、今度から私と一緒に帰ってきて、私と一緒に晩御飯だな?」
    「…遅くなりますけど…いいんすか?」
    「私を徹底的に健康にするんだろ?」
    「っはは!」
    ナガンの首に手を回し頬に軽くキスを落とすホークス
    「俺、先輩には勝てません♪」
    「お前なぁ…」
    ホークスをベットに放り投げる
    そのままホークスの上に覆い被さるナガン
    「…あれ…俺このまま襲われちゃう感じっすか?」
    「いや、私も眠いから寝るよ」
    「けど…その前に…さっきから好き放題された分のお返しだ」
    ナガンは思い切りホークスにのしかかる
    「お返しつーより…ご褒美なんすけど…」
    「先輩?」
    「…この短時間で寝ている!?」
    ホークスは、身動きが取れず、少し考えた後
    ナガンの頭を撫で、目を閉じた
    「(先輩のいい香りが直で…しかも柔らかいぷにぷにの肌が俺に密着して…)」
    「(ダメだホークス…さっさと寝ろ…)」
    だが欲には抗えずに、顔や二の腕を触ってしまう
    「(先輩のお肉触るだけの仕事に就けないかな…)」
    馬鹿なことを思いながら、明日のために無理やり眠りについた

  • 341主25/08/20(水) 13:21:51

    朝起きて、二人で朝ごはんを用意する
    「…恋人って言うか夫婦みたいですね」
    「同棲してるから実質結婚しているようなもんだろ」
    「いやぁ、俺は結婚するならちゃんと籍入れたいですよ」
    そんな冗談?を交わしながら、ナガンは心の中で思っていた
    「(…距離が前と同じどころか、もっと近くなった気がする)」
    少し照れくさそうに笑うナガンを見て、ホークスも笑う
    ──────────
    「「いただきます」」
    ヘルシーで栄養満点の朝ごはん
    「先輩が朝から食べてる姿って…なんか新鮮です」
    「それはこっちもだ、あんまり一緒に行動できなかったからな」
    「すね〜」
    「でも、ホント、みんなで食べると美味しいって言葉本当なんすね、一人で食べてる時より美味しいです」
    「だな」
    「先輩の顔色も良くなって…俺、ほんと嬉しいことずくしです」
    「心配かけて悪かったな」
    「思えばそこそこくだらない事で悩んでたんだな私」
    「くだらなくないでしょ、先輩も女性なんですから」
    「でも…そうっすね〜…俺が最初から太った女性がタイプとか言ってたら、こうはならなかったかもしれませんが」
    「…また先輩との距離が縮まったので…俺的には結果オーライかなって」
    「楽観的だな…w」
    「そうですよ?俺、楽観的なんす♪」
    「さて、そろそろ時間だ、着替えるぞ」
    「はーい」
    ──────────
    「キツイなら俺のスーツ着ていきます?」
    「サイズ合わねぇだろ」

  • 351主25/08/20(水) 19:19:19

    電車に揺られて、視線の端に入った妊婦の姿
    なんでもない一場面のはずなのに、ホークスは心をくすぐられる
    「……結婚かぁ、俺、想像したら…似合わないっすね」
    笑って誤魔化す
    だけど脳裏に浮かぶのは、料理を囲む朝の食卓。誰かと並んで立つキッチン
    ナガンは顔が熱くなる前に、急いでスマホを取り出した
    「(…ダイエットからいきなり話飛びすぎだな)」
    「(結婚…ねぇ…)」
    「(ハグしてキスしてえっちして…寝る時は一緒、朝起きてご飯を食う時も一緒…)」
    「(する意味あるかこれ?)」
    ホークスは黙ったままナガンを見る
    「ずるいかもしれないけど…先輩をずっと健康にするために…結婚…みたいな告白なら…)」
    「(…弱虫)」
    「後輩くんどうした?」
    「いやぁ、何でもないです」
    ──────────
    『会長〜!筒美さん大丈夫でしたか!?』
    「あぁ、はい、女性の方って結構体型気にするんすね…」
    『やっぱり、無理なダイエットでしたか…』
    「でさ…ちょっと別の話になるんだけど、先輩と結婚してもいいのかなって…そろそろ俺も身を固める歳だし」
    数人の職員が反応する
    『え!?まだ貰ってあげてなかったんですか!?』
    『バカップル!さっさと結婚してください!』
    『火伊那さんが可哀想ですから!さっさと結婚してください!』
    「…う、うん…」
    『毎日俺が味噌汁を作るので!ぐらい言って告白してくださいよ!』
    『鷹見会長も男だろう!筒美さんの苗字を鷹見にするぐらいの覚悟を持ってください!』
    「…圧がすごい」

  • 361主25/08/20(水) 19:32:15

    休憩時間になり、2人は近くでご飯を食べていた
    「俺が作ってきた弁当でーす!お食べ下さい〜」
    「ありがと」
    「いえいえ、先輩が健康になるために俺は全力尽くしますから」
    「なァ…後輩くん」
    「なんです?」
    「恋人、やめようか」
    その言葉に瞳孔を震わせながら、唾を飲み込み喉を鳴らすホークス
    「え…?」
    「だってさ、後輩くん…もう恋人は飽きただろ?」
    「な、何言って…」
    「イチャイチャもし尽くした、んでもって…朝一緒に起きる、飯を一緒に食う、一緒の職場で働く、そして一緒に寝る」
    「そしてさ、今回みたいなめんどくさい問題も起こしちまった」
    「せんぱ…」
    「だからさ」

  • 371主25/08/20(水) 19:36:11

    「恋人やめて…もう結婚しようぜ?後輩くん」
    「今回みたいなことがまた合ってもさ、後輩くんが夫なら安心して過ごせるし、後輩君のために美味しいご飯でも作って家で待っときたい」
    「共働きでもなんでもいいけどさ…結婚したいってわがままだけは聞いてくれるかな」
    「話の和広げすぎか?」
    クスッと笑うナガンだが、返事を待っているようだ
    「…せん…火伊那…!俺と…結婚して、あなたの事を守らせてください!」
    「…よろこんで」
    その瞬間、辺りから歓声が上がる
    「ちょ!いつから見てたんすか!?」
    慌てるホークスと呆れながらも笑うナガン
    「公開告白とかいちばん恥ずかしいやつじゃないっすか!先輩もしかして気づいてました!?」
    「うん、まぁ…」
    「言ってくださいよ!?」
    「恥ずかしか…」
    「ということで、今日の晩御飯はよろしくな?啓悟」
    「…仕方ないっすねぇ…嫁の頼みなら、聞かない訳にはいきませんから」
    「ははっ、気がはええな啓悟♪」

    【完】

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:41:03

    結婚した……!
    おめでとうホーナガ!

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 05:01:36

    結婚おめでとう!

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