- 1二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:30:53
- 2二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:31:10
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- 3二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:32:22
??(一回も勝てない先輩か。変な人なのかな。あんまり、関わりたくないかも)
ハルウララ「うわ〜、それ美味しいよね!」
??「!?」
ハルウララ「隣で食べてもいい?」
??「ど、どうぞ」
ハルウララ「今日暑かったよね。わたしクタクタになっちゃった」
??「そうですね、最近は特に……」
ハルウララ「ところで、普段見ない子だよね?留学……とか?」
??「え、まあ……そんなとこ、です」
ハルウララ「すごいね!中央ってすごい子がいっぱいいるでしょ?ワクワクするよね!」
??「……」
ハルウララ「何かあったの?」
??「いえ、なんでもないです」
ハルウララ「色々あるもんね。言わなくても大丈夫だよ」
??「…………怪我、してて」
ハルウララ「そっかぁ〜。わたしも、よく転んじゃったりしてたなあ。足とか、絆創膏だらけだったっけ。そういう話じゃないっていうのは、わかってるけどね」
??「そうなんですね」
ハルウララ「あ、トレーニングの時間だ。また会おうね!」
??「え、」
??(なんだったんだろう) - 4二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:33:25
??(友達に頼まれて商店街に来たものの、どこがなんの店なのか、わからないなあ……)
??「あ」
??(ハルウララ、さん)
ハルウララ「あれ、この前の!」
??「……どうも」
ハルウララ「こんなに早く会えるなんて思わなかったな〜!今日は何しに来たの?」
??「友達に頼まれごとしてて、……あと、スポーツショップを見ようかな、と」
ハルウララ「いいね〜わたし、案内するよ!」
??「えっ?あ、ちょっとっ」
ハルウララ「おじさん!こんにちは!」
おじさん「おお、ウララちゃん!ちょうどよかった、いい人参が入ってるんだ。一個持ってってくれよ」
ハルウララ「いつもありがとう〜!あの、この子迷っちゃったみたいなんだけど、どこに行ったらいいかわかる?」
おじさん「ああ、これならそこの角の店がいいんじゃないかな」
ハルウララ「ありがとう!今度トレーナーと買いにくるね!」
おじさん「それは嬉しいな。またおいで!」
ハルウララ「じゃあいこっか」
??(ハルウララ先輩っていろんな人と仲がいいんだな)
??(ちょっと歩いてるだけなのに、すごくたくさんの人と楽しそうに話してて)
??(本当に、勝てないだけ……なのかな)
ハルウララ「よし、到着!スポーツショップも案内する?」
??「あ、それは大丈夫です。知ってるので」
ハルウララ「そっか〜物知りだね」
??「今日は、ありがとうございました」
ハルウララ「うん!じゃあ、またね」 - 5二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:34:31
??「先輩」
先輩ウマ娘「ああ、この前の」
??「あの、ハルウララ先輩について、詳しく教えてもらえませんか?」
先輩ウマ娘「……うーん。わたしもそんなに詳しくないんだけど」
??「先輩が知ってることでいいので」
先輩ウマ娘「……負け組の星って、知ってる?」
??「いえ」
先輩ウマ娘「ハルウララ先輩のこと。すごくいい先輩でしょ」
??「はい、それは、とっても」
先輩ウマ娘「だからデビュー前から商店街の人とかと仲が良くてね」
先輩ウマ娘「それで、ずっと勝てそうで、勝てなくて」
先輩ウマ娘「そうしてるうちに、そこらへんのGIウマ娘よりも人気になっちゃったの」
先輩ウマ娘「グッズとかも出たり、特番が組まれたりで大盛り上がり」
先輩ウマ娘「それでつけられた異名が、負け組の星」
先輩ウマ娘「色々大変みたいだよ。下手に人気なもんだから、偉い人に引退を止められてるんだってさ」
??「……」
先輩ウマ娘「弱いのに、人気っていうのはどうかと思うけど、先輩は、ずっと“いい子”だから。下手に言えないよね」
??「それ全部本当なんですか?」
先輩ウマ娘「多分ね。それより、あなたはどんな距離を走ってるの?わたしは……」 - 6二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:35:45
ハルウララ「あれ〜、すごいね、ここ穴場だし、わたししか知らないと思ってたよ」
??「!……前に来たことがあって」
ハルウララ「昔だったらみんなに言ってたんだけど、えへへ、独り占めしたくなっちゃって」
??「……そうなんですか」
ハルウララ「うーん、でも本気で独り占めってわけじゃないから気にしなくていいよ?」
??「……」
ハルウララ「今日はいい天気だねえ〜。一緒に走る?」
??「あの、……なんでそんなに走ってるんですか?」
ハルウララ「ああ、知ってたんだ」
ハルウララ「みんなの中ではわたし、“勝てない子”だもんね」
??「……すみません」
ハルウララ「大丈夫。本当のことだし」
??「なのに、引退しないんですね」
ハルウララ「うん。だって、走るのが好きだから」
??「それだけ、ですか?」
ハルウララ「それだけだよ」
??「勝てないのに……?」
ハルウララ「……確かにね、引退、も考えたことあるんだ。わたしが負けた方が嬉しいって人がいるのも、高等部なのにって言われてるのも知ってる」
ハルウララ「でもね、トレーナーはわたしに勝てるって言ってくれるんだよ」
ハルウララ「嫌なことがあっても、走ってると、うらら〜な気分になれるの」
??「……」
ハルウララ「高知から来たんだよね?」
??「なんで、知ってるんですか?」
ハルウララ「……長年の勘、かな?わたしも高知から来たから。仲間だね」
??「高知、ですか」
ハルウララ「うん。……君も走るの楽しいって、思って欲しいな」 - 7二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:36:40
これは偉大なる騎士の前日譚か
- 8二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:37:01
中央のウマ娘「え、ハルウララ先輩?みてないなあ。商店街にもいなかったの?」
??「はい、……ちょっと違うところも探してみます」
??「先輩」
ハルウララ「あれ、久しぶりだね」
??「私、高知に帰ります……!」
??「中央に戻りたいとか、怪我さえなければとか、そういうの考えるの、やめます」
??「私、高知で、頑張るので、走るので……だから、……」
ハルウララ「そっかあ……。いいね、すごくかっこいーよ」
??「……」
ハルウララ「どうしたの?」
??「私、先輩には勝って欲しいです。負けて欲しいとか、そんなこと思ってる人いませんから」
ハルウララ「……」
ハルウララ「ありがとう」 - 9二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 22:38:06
高知のウマ娘「それで帰ってきちゃったんですか!?あんなに中央に帰りたいって言ってたのに〜っ!」
??「うん、なんか、受け継がないといけない気がして」
高知のウマ娘「変なの……。まあ、これからも頑張りましょうね!」
??「大丈夫。高知を背負って、走るよ」
こういう立ち位置の??ちゃんになりたい - 10二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 07:01:14
怪我とか地方の子ってとことか間違い無さそう
道に迷わなかったりスポーツショップに行ったことがあるってのは元々中央にいたって描写なのかな - 11二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 07:15:18
そも勝てる負けるの二択じゃなくて
1位~最下位のうち、1位以外全部負けの世界だから
ゼロ勝のウマ娘のほうが多いハズなんだよな理屈としては
アプリだと未勝利のままだと途中終了になっちゃうから勝つのが当たり前な感が出ちゃってるけどさ