- 1二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 11:42:39
- 2二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 11:43:54
- 3二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 11:49:55
- 4二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 11:56:38
他の人がするように自分も性的なコンテンツを見ようとしたが、恥ずかしくなりすぐブラウザを閉じてしまった。
ああ、でも今夜もあの刺激がほしい。
『おかず』が必要なのは、気分を盛り上げるためだったり、何かえっちなことを想像しながらするとより快感を得られやすいから。
「(よくわからないな…)」
ニャアンは目を閉じて考えてみる。
ニャアンにはそういった経験はない。
男性から誘われたり、襲われそうになったことはあったが、無意識にその悪意に気付いて逃げることができていた。
そんなニャアンの脳裏に浮かんだのは、かつて世話になった男性だった。
(エグザベ少尉…) - 5二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:02:12
エグザベ少尉は細身に見えて引き締まった身体をしていたな、指は少し節くれだっているけど長くて、声もにおいも落ち着く。
彼に触られたら自分はどうなってしまうんだろう…
「(な、何を考えているの私は! こんなのまるで私が少尉のこと…)」
自制しようとする頭とは裏腹に、下腹部がきゅぅっと締め付けられる感覚がした。
「(うそ…)」
おそるおそるその部分に触れてみると、いつもより感覚が鋭敏になっていた。
「(すごく濡れてる…どうして?)」
熱くてねっとりとした透明な液が、ニャアンの指を湿らす。
「(きっと今したら、私、すごく…)」 - 6二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:04:52
- 7二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:12:10
こんな平日のお昼にこんな素晴らしいものを投稿するなんて、これもう何らかの法に触れるんじゃないか……これからも注視するためにブクマしたからな……
- 8二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:58:55
少尉の綺麗な目で見つめられたら、少尉の優しい声を耳元で囁かれたら、少尉の手が私を…
「(頭の中で考えるだけなら、別にいいよね)」
ニャアンは自分に言い聞かせる。
でも毎晩のルーティンとなってしまったその行為を終えるたびに、とてつもない虚しさに襲われる。
「(私と少尉は、恋人同士じゃない…)」
頭の中の少尉はいやらしいことばかり考えている私をなじって、でも優しい言葉もかけてくれて、そしてその手は私の恥ずかしいところを暴いていく。
私はされるがままに快楽に身を任せ、少尉のことで頭をいっぱいにしながら果てる。
その妄想は日に日にエスカレートしていた。
最初は彼の姿を考えるだけでよかったのに、だんだん衣服に隠された彼の素肌が気になり、どんなふうに自分を触ってくれるのか、何をどんな風に言って、どんな表情をしているのか…
「(まだ、まだ本番のことは考えてないから…)」
悲しい言い訳だった。
男女が真の意味で交わる行為をニャアンは体験したことがない。
だからわからないのだ。
でもそのおかげで彼女は頭の中のエグザベ少尉と一線を超えずに済んでいた。
「(ああだめ、こんなことばっかり考えて、私本当におかしくなっちゃったんだ)」 - 9二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 13:07:48
ニャアンの悶々とした感情は膨れ上がるばかりで、彼女の夜の秘め事はそれに反比例するかのように激しくなろうとしていた。
「(指を挿れてみたら……そういうことみたいな感じになるのかな)」
おそるおそる自分の中指を秘部に近付けるも、すぐに怖気付いた。
「(無理だよ……怖いよ)」
自分の指一本だって挿れるのが怖いのに、異性のものを受け入れることは果たして可能なのだろうか。
「(少尉のは……どれくらいの大きさなんだろう)」
考えただけで身体中がゾクゾクする。
毎日快楽を求めて一人で自身を慰める情けない私を、少尉が組み敷いてそれを私の中に無理矢理挿れて、まるで道具のように掻き回されたら…
きっと少尉はそんなことしないと思っているからこそ、この妄想はニャアンの胸を高鳴らせた。
「(私にいっぱいお仕置きをしてくれる少尉…)」 - 10二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 13:24:04
このニャアンが少尉に面と向かって会う時が楽しみですね…
- 11二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 13:48:24
最高
- 12二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 17:20:08
素晴らしい
- 13二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:35:21
- 14二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:36:32
- 15二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:38:28
- 16二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:40:29
- 17二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 19:53:10
やばい、俺のハクジがやばい
- 18二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 20:13:43
あーっいけませんそれは寝不足を心配されるルート!!
発情期の猫ちゃんは無事乗り切れるのでしょうか - 19二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 20:15:49
全員が一堂に会しそうだけどヒゲマンにバレるリスクが…
いやあのおじさんは見て見ぬふりしてくれるだろうけど - 20二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 20:51:51
マチュに気付かれて致命傷が入るニャアンというのも可愛そ可愛い
- 21二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 21:14:03
エグザベからのメッセージを今すぐにでも読みたいのにすぐに既読ついて気持ち悪がられるといやだからちょっと我慢するニャアンかわいい
- 22二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:05:26
最近ニャアンの様子がおかしい。
なんだが寝不足っぽくて、1日の大半をふにゃふにゃして過ごしているように見える。
でも夜になったらちゃんと自室に行くし、明かりも消えている。
思い切って夜中にニャアンの部屋に忍び込んだ。
ベッドにはイヤホンをつけたまま横たわるニャアン。
近付くとイヤホンからラジオの音が聞こえてくる。
ニャアンは目を瞑ってはいるが、なんだか気分の悪そうな顔だった。
「ニャアン……イヤホンしたまま寝ると耳悪くなるしちゃんと眠れないよ」
翌朝に軽く注意をしたが、ニャアンは「もうこうしないとダメなの…」などとのたまう。
「後悔しても知らないからね?」
ニャアンが本当にヤバいことになったら実力行使に出ればいいかと、マチュは彼女の様子を静観することにした。 - 23二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:18:57
もだもだニャアン可愛くて好きだけど本格的に生活に支障出てるとなると心配になるな…嬢ちゃんはまだ成長期なんや ぐっすり寝てほしい
それにスケベな事を考えられるようになったって精神的余裕が出たって事だろうし素直にめでたいんだけどな。気になる人とそういう方面の妄想なんて健全も健全なんだ開き直って楽しめ……とは本人はすんなりいかないよな
ちょっと潔癖入ってる思春期の少年少女の機微は難しい 応援してるぞニャアン! - 24二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:21:49
- 25二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:23:07
- 26二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:29:52
思い出して自己嫌悪するの、めっちゃ思春期だ
- 27二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:35:16
- 28二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:36:18
- 29二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 22:48:00
- 30二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:09:51
偽物の少尉って言い方天才か?ってなってる……
- 31二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:15:47
人の心を覗き過ぎるのはよくないぞヒゲマン
- 32二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:18:40
イチ視聴者としてドッグタグがもしエグザベのものならと想像しては永遠に噛み締めてたのに「ニセモノの少尉」!本編の『ホンモノとニセモノ』文脈が綺麗に乗る
本気で脱帽しました
エグザベを想う縁で二人の繋がりを証明するものとして重要なアイテムになるな〜そうだと良いな〜と思考がそこで止まってたがホンモノ(少尉本人)じゃないというのは盲点だった
えらいこっちゃ…ビッグバンやで…! - 33二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:18:43
覗き見なくても当事者以外みんな勘付く状態になってそう
脳内に電流走ってるし覗き見てはいるんだろうけど - 34二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:35:13
- 35二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:36:49
- 36二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:39:12
- 37二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:41:28
マチュ……?
- 38二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 23:41:35
「耳が悪くなっちゃうし、睡眠の質も下がってしまうね。そんな生活続けてたら心配になるよ」
エグザベは心配した様子を見せるが、それがさらにニャアンの罪悪感を刺激する。
「反省して今日からは普通に寝ようね。ニャアンの飲み物はオレンジジュースでいい?」
「うん……」
マチュが店員を呼び、手早く人数分のドリンクと料理を注文する。
「大人数での食事ってさ、いろんなものを少しずつ食べられるからいいよね」
「そうですね、こうして気負わずにいられるのも良いことです」
マチュの言葉にシャリアは穏やかな声音で応える。
シャリアは自身の読心能力でこのテーブル内に渦巻く思考を一身に受けていた。
それは彼の意思とは関係なしに勝手に入り込むものだった。
「(ニャアンさんは最近うわ言でエグザベ少尉の名前を呼んでいた。それをマチュさんが偶然聞いてしまった。だからマチュさんはニャアンさんの最近の行動はエグザベ少尉が原因だと思っている)」
「(まあ、大したことじゃありません……私が何かする必要はないでしょう)」 - 39二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:04:37
中佐食ってる飯の味しなさそうで可哀想
- 40二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:09:18
まあ部下と滅多に会わない弟子の友達だし、くっついても駄目でも自分に大した影響なさそうだし気楽に見物するんじゃない?
- 41二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:09:24
このレスは削除されています
- 42二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:10:30
エグザベくんが右隣は正直フラグ
- 43二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 06:57:05
しばらくして人数分の飲み物と食事が運ばれる。
マチュが「ヒゲマン様にかんぱい!」と音頭を取り、食事が始まる。
「ヒゲマンはイエベ秋って感じかなぁ」
「あーわかるかも、ダークブラウンの服とかもめっちゃかっこいいですよね中佐は」
「私がイエベ秋ならマチュさんとコモリ少尉はブルベ夏といったところでしょうか」
マチュとコモリは女子トークに花を咲かせ、シャリアは時々それに巻き込まれる。
「(美味しい……)」
ニャアンは自分の近くに置かれている料理を取り分けて食べる。
「(あそこの料理……気になるな)」
ニャアンは自分から少し離れた場所……シャリアの近くにある料理を見つめる。
マチュとコモリとシャリアが会話に花を咲かせている中、間に入るのは忍びない。
「この料理美味しそうだね、ニャアンも食べるかい?」
「!」
エグザベ少尉が料理の皿から自分の分を取り分け、ニャアンの取り皿にも同様のことをする。 - 44二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 06:58:51
「あっ、ごめん。ずっとこの料理見てたからもしかして気になってるのかなって」
「ありがとうございます……」
エグザベ少尉は善い人。
こんな善い人を恥ずかしいだの罪悪感だのと避けようとする自分が馬鹿らしくなる。
しっかりしなければと、ニャアンはグラスの中の冷たい飲み物を流し込む。
「ん……?」
ニャアンは飲み物の違和感に気付く。
「(これ……お酒だ)」
オレンジジュースだと思っていたものはわずかに苦く、カシスの味も混ざっていた。
店員さんが間違えてしまったのだろうか。
お酒なんて初めて飲んだ。
普段の自分ならきっと飲む前にわかったはずだ。
最近18歳の誕生日を迎え、今いる場所では18歳からの飲酒が合法だし、少し苦いだけだから問題ないだろうと思っていたが……
「(顔が熱い……なんだか頭がふわふわする)」
ニャアンの顔は真っ赤になって目は虚になっていた。 - 45二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:01:53
- 46二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:03:10
- 47二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:05:03
「わ、わたし、少し、外のベンチで涼んできます……」
慌ててニャアンは立ち上がるが、すぐに身体がふらつく。
「危ない!」
エグザベはすぐに自分も立ち上がり、ニャアンの身体を支える。
「中佐、僕はニャアンと外で休んできます」
「はい、お願いします」
マチュも慌てて立ち上がる。
「ニャアン、私も……」
「エグザベ少尉一人で大丈夫でしょう。マチュさんはご自身が注文した料理をちゃんと食べてください」
シャリアがマチュを制止し、二人は店の外に出る。
「なんでザベチ?」
不服そうなマチュ。
「エグザベ少尉はニャアンさんのグラナダでの先輩で、教官役もやってましたからね。彼女のことなら彼に任せるのが適任でしょう。それに……」
「ね〜マチュ〜! 中佐って意外と人使いが荒いんだよ〜!?」
顔をほんのり赤くしたコモリがマチュをガッチリとホールドする。
「こっちの酔っ払いの世話もありますからね」 - 48二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:27:31
似たようなスレ立てすぎ
- 49二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:41:54
エグニャアがいっぱいあるのは俺は嬉しい
- 50二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 09:30:57
なまじ飲み慣れてるしこの場の最年長者だし……と色んな意味でシラフで状況に対するしかないヒゲマンよ
- 51二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:09:11
- 52二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:10:15
- 53二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:11:25
- 54二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:13:04
- 55二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:14:04
- 56二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:16:02
- 57二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:17:05
- 58二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:18:24
「(ああ、だめ……だめ……)」
内腿を擦り合わせる。
下腹部がきゅぅ、となるあの感覚。
「(なんで、なんでなんで、私は少尉の善意を払い除けたくせに、なんで少尉をそういう対象にしているの?)」
そっと指で熱くなっている部分に触れただけで、身体が跳ねた。
「ぁ……ぅ……」
声を殺して、その部分を刺激する。 - 59二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 14:20:26
- 60二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 18:54:03
ニャアンかわいい
続きが気になってドキドキする - 61二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:19:27
なんか切ない
- 62二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 02:42:04
- 63二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 02:50:04
- 64二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 03:35:37
マチュがこれだとコンチは置いて来させられたんだろうな……逃げ道がないね……
- 65二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:36:25
- 66二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:37:42
- 67二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:38:36
やっぱりメッセージ送ってたか
- 68二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:39:52
- 69二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:41:15
- 70二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:48:04
- 71二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:54:46
- 72二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 10:05:02
- 73二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 10:12:23
「えっ……!? 悪いよ、冗談だから気にしなくていいよ」
「等価交換……です」
「でも僕が口つけたやつを食べることになっちゃうよ?」
「少尉だってそうじゃないですか。そういうの、意識する人なんですね」
誰よりも意識してるのは自分なのに。
自分の感情を他人に投影して、自分のこういうところが本当に卑しくて嫌いだ。
「じゃあ、お言葉に甘えようかな」
エグザベは恐る恐ると言った感じでニャアンのジェラートを口に含む。
その様子をニャアンはじっとりと見つめる。
「うん、美味しい。ありがとうニャアン」
「こちらこそ、ありがとうございます」
なんとか平静を取り繕おうとするが、心臓がバクバクと跳ね上がっている。
「(少尉と間接キ、キス……だよね)」
こんなことを考えているのがバレたら……
早く自分を冷やさなければと、ニャアンはジェラートを黙々と口に運んだ。
「(こんなのまるで恋人同士……!)」 - 74二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 10:25:14
ニヤニヤが止まらないな
- 75二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 16:39:43
どうなるのかめちゃくちゃ気になる
- 76二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 17:37:08
- 77二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 17:39:14
- 78二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 17:40:36
- 79二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 17:42:26
- 80二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 18:29:52
なんか過剰反応の方向がちょっとアレだけどそれはそれとしてめちゃくちゃ甘酸っぱいな……
- 81二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 20:09:00
幼女メンタルとワケワカと卑しか雌猫な身体とが喧嘩して化学反応起こしてる
- 82二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 00:18:06
思春期~!!
- 83二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 00:19:06
素直になれないのいいね
- 84二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 00:32:08
保湿
- 85二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 01:58:17
- 86二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 01:59:52
- 87二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 02:01:45
- 88二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 02:04:47
- 89二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 02:10:21
- 90二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 02:26:12
- 91二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 02:37:09
移動時間に寝ておかないと、サイド3に戻った時に支障が出る。
エグザベは手早くシャワーを浴び、自分に割り当てられた個室に入る。
ベッドに横たわり、メッセージアプリを起動する。
ニャアン宛に『今日はありがとう、』とまで打ち込んだ後に手が止まる。
楽しかった、体調に気を付けて、睡眠はしっかり取って……そういった言葉を付け加えようとしたが昼間の記憶が頭をよぎり、何が一番最適なのか判断しかねた。
ニャアンは不思議な子だ。
普段はクールな雰囲気なのに、何かの弾みで子供らしくなって、かと思ったら突然こちらを驚かせるような艶麗さを感じさせる。
「(僕は何を考えているんだ。ニャアンはまだ10代だぞ…?)
きっと彼女がたまたま発した寝言に困惑しているのだろう。
よく考えなくても、『しょうい』が『少尉』とは限らないし、仮に『少尉』だったとしても少尉は自分一人じゃない。
「(こんなことを考えても仕方がないな)」 - 92二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 05:21:27
エグザベからも意識しだすのいいな〜〜〜!
- 93二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 06:11:13
いけーっ!エグザベ・オリベ!!
(他の少尉だったら嫌だな……)って思っていいんだからな!! - 94二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 08:50:32
結局ニャアンには『今日はありがとう、またね』とだけ送り、エグザベは眠ることにした。
いつもの彼だったらすぐに眠りにつけるのに、今日は違った。
「(……めんどうだな)」
脳のセロトニンの抑制機能が低下し、ドーパミンとノルアドレナリンの放出量が増えている。
体内で一酸化炭素が放出され海綿体に血液が流れ込む。
つまり生殖器の自己刺激がしたいのだ。
人間の脳は神経伝達物質に支配されている。
それとうまく付き合っていくのが理性だと彼は考えている。
この生理現象は人間であるならば仕方のないことであり、自分も普通の男なのでそれくらいの欲求はあって然るべきだ。
だが彼にとって生殖器を刺激したいという欲求は睡眠を阻害するものであり、効率を求める彼はいつもなら作業のようにそれを済ませて眠りにつく。 - 95二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 09:02:28
「(今日はニャアンに会ったからかな、彼女のことを思い浮かべてしまう)」
横目で自分を見ている顔、黙々とジェラートを頬張る姿、車内の可愛らしい寝顔、海辺で垣間見た艶やかな表情。
そして……
「(『しょうい』が『すき』だとして、その少尉は一体どんな人なのだろう)」
もしニャアンに良い人がいるとしたら、きっと自分よりも立派でしっかりした人なのだろう。
綺麗な子だ、普通の男性なら放っておかないはずだ。
彼女をジオンに招き入れてしまったことを今は後悔している。
だからせめてこれからの彼女の人生は穏やかで満ち足りたものであってほしい。
「(『しょうい』さんがいるのなら、その人はニャアンを大切にしてやってくれよ)」
どの立場からものを言っているのだ。
彼女のことを考えていたら、ずっと眠れないままだ。
エグザベは渋々といった様子で下半身に手を伸ばす。 - 96二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 09:16:52
生殖器を刺激する間、普段は何も考えていない彼の脳内に綺麗な少女の姿が浮かんでくる。
華奢な身体、手足は簡単に折れてしまいそうなほど細い。
しなやかな体躯は猫か彫像のようで、長く綺麗な髪は神秘のヴェールのようだった。
あの吸い込まれるような大きな目で真っ直ぐ見つめられていたら、きっと魅入られてしまう。
「(ニューロン内の電気信号が悪さをしている。こんな妄想も考えも全て脳の悪戯、まやかしに過ぎない)」
あの子でそんなことを考えるなんて、自分は最低だ。
自分は彼女に劣情を抱いたことはなかったはずだ。
そもそもニャアンは守るべき対象で、保護すべき子供なのだ。
それをそのような目で見るなど、大人としてあるまじきことではないか。 - 97二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 09:22:11
- 98二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 09:55:52
この人すごい難解な思考でエッチなこと考えてる…これは落とすの難しそうだな……………あれ、半分ぐらい落ちてない?
- 99二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 10:03:31
これは気持ちが通じ合ったらもう止まりませんね
良かったなニャアン - 100二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 13:07:19
いや本当エグザベ少尉にもそういう気持ちがあって良かったよ……
- 101二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:04:40
- 102二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:06:15
- 103二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:13:00
マチュにお鍋見ててとお願いし、脱衣所で服を脱ぎ、シャワーを浴びる。
「(私、少尉で悪いことばっかり考えてる)」
「(悪いことばっかり考えてるから、まともな会話ができない……)」
毎夜毎夜想い続けていた頭の中の少尉より、今日一緒に過ごした少尉のほうがずっと好きだ。
本物の少尉は、自分の頭の中の少尉よりずっと素敵な善い人なのだ。
「(本物の少尉と仲良くなって……想像じゃなくて現実で、恋人同士しかできないようなことをしたら、きっと私は幸せだと思う)」
「(それを実現するために必要なのは……現状を変えるための努力、かな)」
こんな自分でもいっぱい頑張れば、未来では報われているだろうか。
いや、報われることを期待してはいけない。
未来のことなんてわからない、明日突然、全てがめちゃくちゃになるかもしれない。
それでも何かやっていたほうが、何もしないでいるよりよっぽどいい。
「(早く高卒認定を取ろう)」 - 104二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 16:21:22
がんばれニャアン…!
- 105二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 19:56:43
- 106二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 19:57:47
- 107二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:00:08
- 108二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:01:43
- 109二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:04:22
- 110二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:27:06
マチュがめちゃくちゃ楽しそう
- 111二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:54:17
高卒認定取れたの普通にめちゃくちゃめでたいんだよね
頑張ったね良かったね - 112二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:56:13
これってマチュは学歴で抜かれたのでは・・・本人が気にしてなさそうだからいいか
- 113二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:26:24
- 114二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:46:55
「(ニャアンはいいなぁ)」
自室のクッションに身体を埋めながら、マチュは考える。
「(好きな人が同じ世界にいて)」
マチュの想い人──シュウジはこの世界にはいない。
また会える確信はあるが、今ではない。
あの時、マチュとシュウジの心は通じ合った。
通じ合ったからこそ、今は会えないということがよくわかる。
だが、マチュはそんなことで感傷的になるような女ではない。
シュウジに会えない間は、やりたいことを全部やって、楽しいことを飽きるまでやって、それでも会えないなら、今は会えないと決まっている事実すら捻じ曲げて、探しに行ってやるつもりだ。
「(そのためにもニャアン、幸せになってよね)」
私が心おきなくシュウジを探しに行けるように。 - 115二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:57:49
エグニャアスレのマチュさんイイ女から面白イノシシガールまでいろいろだけど
このマチュほんと可愛い - 116二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:30:25
そういえばエグザベ少尉はニャアンのことを守るべき子供って思ってるけど『少尉』って少年兵が1年戦争時に大暴れしたとか余程変なルート辿ってない限りエグザベと同年代か年上だよな……?
そこについてはどう思っておいでですか!少尉!!
- 117二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:16:03
- 118二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:18:11
あのおぞましい劣情にあんなに支配されていたのに、目の前の資格試験のことで頭がいっぱいになるとそれどころではなくなっていた。
自分は単純な生き物なのだと思う。
「(久しぶりにしたい、かも……)」
ニャアンは身体をよじらせる。
「(嫌いな勉強、こんなに頑張ったのはあの人のためなのに……あの人のことを考えると私はまた悪いことをしてしまう)」
でも今日だけは、この半年間たくさん頑張ったのだから、きっと神様も許してくれるはず。
「(合格できたことを伝えたら、きっと少尉は優しく笑って褒めてくれる。頭を撫でて……それで……いつか、手とか繋いだり……)」
今更そんな初心なことを考えるのかとも思ったが、現実では私と彼は流れで間接キスしただけ。
しかも当の本人は一切それを気にしない鈍感な男の人で。
久しぶりの刺激に身体中がぴりぴりするような感覚に襲われる。
それは脳が溶けてゆくような、穏やかな気持ちよさも感じさせた。
「(少尉に……早く会いたい)」 - 119二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:32:59
- 120二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:34:51
仮定の話として、ニャアンの言った『しょうい』さんが例えば連邦軍人だったら、おいそれと会いに行けなくなる。
そもそも少尉ということは、余程のことがない限り自分と同年代か年上のはず。
そんな男がいるとしたら少し、いやかなり心配だ。
連邦軍人にせよジオン軍人にせよ、歳の離れた10代の女の子に手を出す男がまともなわけがない。
逆にニャアンの相手が一年戦争の都市伝説に出てくる、後ろにも目がついていてMAVもサイコミュもなしにジオン軍のMSと戦艦を千切って投げてを繰り返す悪魔のような少年兵が相手だったら……
「(祝福するしかない……のか)」
そんな悪魔がいてたまるか。
考えても無駄だ、そもそも自分はただの一軍人でニャアンの恋人でも家族でもないのだから。 - 121二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:06:48
>後ろにも目がついていてMAVもサイコミュもなしにジオン軍のMSと戦艦を千切って投げてを繰り返す
🤔
- 122二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:17:46
はっはっは、そんな可笑しな少年兵がいるわけないだろー
- 123二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 03:01:52
- 124二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 03:04:02
- 125二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 03:05:40
- 126二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 06:09:06
すれ違い(物理)
もどかしい……! - 127二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:53:32
- 128二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:54:50
- 129二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:56:07
- 130二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:57:34
- 131二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:58:53
- 132二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:01:35
- 133二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:03:05
- 134二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:04:17
- 135二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:05:23
- 136二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:07:33
- 137二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:10:28
- 138二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:11:52
- 139二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 10:13:32
- 140二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 12:01:52
- 141二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 12:20:55
なんかエグザベ少尉は実際に見たことあるかもしれないと思ってちょっと精神に来た
- 142二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:22:18
- 143二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:23:58
- 144二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:33:02
- 145二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:40:26
- 146二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:54:38
私、今ワケワカになってるな。
もう言葉を選ぶ余裕もない。
ニャアンはエグザベの耳元で囁く。
「少尉、私と性行為をしてくれませんか」
「え……?」
予想外の言葉に、エグザベは目を見開く。
「少尉が嫌でなければですけど……」
「僕をなんだと思っているんだ!」
言葉を理解したエグザベは、ニャアンを抱きしめた。
「君にはもっと自分のことを大切にしてほしい……心配になるから」
抱きしめる力が強くなる。
「そんなことをするくらいなら、恋人になりたい……」
抱きしめる力とは裏腹にその声は弱々しく、少年のような声音だった。
「君が思っているより僕はいい人じゃない、でも、誠実であろうと努力はするから。だから、少し時間をくれないか……」
ニャアンは微笑み、エグザベに体重を預ける。
空から落ちる雪が、風に舞っている。
だが不思議なことに、ここはとてもあたたかい。 - 147二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 20:02:03
カップル成立おめでとう㊗️
- 148二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 20:11:39
こんなに嬉しいことはない
- 149二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:39:02
いっぱい仲良くしろ
- 150二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:05:48
- 151二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:07:20
- 152二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:09:37
- 153二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:55:51
「(まさか最後まで気付かないとは……)」
帰り道、エグザベは手荷物の中にある女性物の上着のことを考える。
「(真面目な話ばかりで疲れているだろうから、少しでもリラックスしてくれればと思っただけなんだ)」
スクール時代、同期に自分の寝巻きを胸部にハムスターが大きく印刷されたミゲルのスウェットとすり替えられたことがある。
色合いもサイズも同じだから着てから気付き、同期たちは自分の姿を見て大笑い。なぜかスウェットの持ち主のミゲルまで、誰よりも大きな声で笑っていた。
そんな感じのことを自分もやってみようと思い、ニャアンの上着と自分の上着の置き場所をそっと入れ替えてみた。
これ少尉の上着じゃないですか、ヤダーッ!とか私の上着をどこへやったんですか! 変態!みたいな反応が来るかと思ったら、彼女は当たり前のように自分の上着を着用し、彼女を家の近くまで見送る道中も一切気付く様子がなかった。
結局こちらから切り出すことができず、解散となってしまった。
「(もしかして心理戦を仕掛けられていたのかな……いや、そんなことをする子じゃないな)」
自分は普段はほぼ軍服だから問題ないが、彼女は上着がなくなって困ってしまうだろう。
悪いことをしてしまった。
「(次会ったらちゃんと返して謝ろう)」 - 154二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 03:12:18
相互の上着とかいうお互いに渡ってはいけないものが渡ってしまった……
こんなんもうやるしかねえ!! - 155二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 10:20:16
さっそくイチャイチャしててニッコリ
- 156二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 17:07:24
ミゲル随分可愛いの着てたんだな…
- 157二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 17:08:34
そう言えばニャアンって上の方は触ってないよね
フフフ…… - 158二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 22:41:51
彼シャツならぬ彼上着か・・・
- 159二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 00:24:15
ポンコツ攻め×ポンコツ攻めって感じでかわよ
- 160二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 01:11:44
ミゲル…ハムスター…例の孤高のよぽよぽちゃんを思い出した
- 161二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 01:33:26
- 162二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 01:45:50
ニャアンとマチュは久しぶりに二人でショッピングに来ていた。
「今使ってる傘がボロボロだから、新しいのほしいんだよね。クラゲ柄の傘とかないかな〜」
小物屋でマチュは傘を物色する。
ニャアンも近くで猫の小物を見つめていた。
「そういえばニャアン、せっかくだし新しいコート買ったら?」
マチュは続ける。
「それザベちのコートじゃん。男ものだから肩とかの布がダブついてるし……せっかくだからかわいいの買おうよ、絶対間違えないやつ」
「……これでいい」
ニャアンは顔をほんのり赤くして応える。
顔を傾け、上着の襟に寄せる。
まだ少しだけ少尉のにおいが残っている。
過酷で物足りない冬も、なんとか越えられる気がする。
「(なんかすっごい惚気られてる気分)」 - 163二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 02:10:48
一方そのころ。
「(ニャアンの上着……次いつ会う機会があるかわからないし郵送で返そうかとも思ったけど、彼女たちの立場上そういう行動は危険か……)」
エグザベはハンガーにかけられた女性ものの上着を見つめる。
「(返すときはきちんとクリーニングをすべきだな……それにしても)」
ニャアンの上着のにおいを嗅いでみる。
清潔感のある香りの中に、花や果物のような甘い香りもわずかに感じる。
その奥には彼女自身のにおいもあった。
見た目は黒いシンプルな、男性が着ていてもおかしくないコートなのに、それは紛れもなく女性のものだった。
「(いやいや何をやっているんだ自分は! 興味本位でもこんなことはいけない)」
「(彼女の香りが完全に消える前に、会いにいけたらいいな……)」 - 164二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 05:40:26
かーっ!!見んねアマテ!!!卑しか女……え?相手も卑しい?ならええか……
- 165二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 06:32:52
再会したら本物のバックハグお見舞いしてやれエグザベくん
- 166二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 08:27:50
「地球内のジオン勢力圏で武装蜂起?」
シャリアから呼び出されたエグザベ。
「はい……テロリストは非軍事組織を騙っておりますが、実態は連邦の過激派組織。おそらくサイコガンダムによるサイド6襲撃を指揮した人物も関わっているでしょう」
「彼らの鎮圧に私たちも参加することになりました」
シャリアは滔々と語る。
エグザベは了解しましたと応え、早速二人は対テロ組織鎮圧のための会議へ向かう。
「(まさかこんな形で地球に降りることになるとは……)」
地球連邦とジオン公国はあくまで休戦状態でしかない。
連邦も一枚岩ではなく、このような事態が起こるのも想定済みだったのだろう。会議は迅速に進められ、具体的な作戦と決行日が決められた。 - 167二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 09:19:24
- 168二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 09:23:24
「(敵パイロットと感応している……!? 相手はNTだったのか……!?)」
光の中で佇むのは痩身の、褐色肌に黒髪、そして大きな金色の目をした少年兵だった。
どこか哀しげな、憂いを帯びた目でエグザベを見つめているが、眉を吊り上げ何かを決心しているのがわかった。
だがそこには殺意も敵意もなかった。
ふと、エグザベは思った。
「(ニャアンに似ている……)」
エグザベの心の揺らぎを感じ取ったのか、少年はわずかに微笑む。
それがあなたの大切な人なんですね、とでも言いたげに。
エグザベは少年がこれから行うことを察知した。
「馬鹿なことを!」
エグザベの叫びと同時に、少年は自身の機体の自爆スイッチを押した。
エグザベの機体が爆発に巻き込まれる。
衝撃の中で、彼は歯を食いしばる。
「(僕は生きて帰らなければ……いけないんだ)」
大切な人と、約束したのだから。 - 169二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 10:14:43
イチャ甘の気配を感じた瞬間にはお労しくなっている…!これがオールレンジ攻撃…!!
- 170二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 13:24:19
ニャアンがこれ後になって知るの大丈夫かな……
- 171二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 16:41:55
強い衝撃の中で、揺らぐ視界。
薄れゆく意識の中でも、エグザベは生きるために腕を伸ばした。
次にエグザベが見たのは無機質な白い天井だった。
身体中が痛む。
なんとか首を動かすと、右腕には点滴が刺され、両腕ともに包帯を巻かれ圧迫されている。
そして左側のベッド脇には、パイプ椅子に座り、自分の眠るベッドに突っ伏した状態で眠る少女がいた。
長くて綺麗な髪を一つに束ねて、目の下には濃いクマができていた。
「(生き残った……はず。夢じゃなければ)」
眠っている少女────ニャアンはひどく疲れているのか、血色が悪く、やつれているように見えた。
「(大丈夫かな……? とりあえずそんな体制で寝てたら身体を痛めちゃうよ)」
エグザベは動きづらい左腕を無理矢理動かし、ニャアンの肩を叩こうとしたが、ちょこちょこと当てるだけが精一杯だった。
それでもニャアンを起こすには十分だった。
ニャアンはゆっくりと眼を開く。
二人の視線が交差する。
ニャアンは状況を理解すると、思わず立ち上がり、感極まった表情で呟く。
「よかった……よかったぁ……」
ニャアンの目には涙が溜まっていたが、彼女はすぐに天井を見上げてそれを誤魔化した。
エグザベは心配かけてごめん、とでも言おうとしたが、寝起きのせいなのか喉からは息が漏れる音しか出なかった。
「すぐに先生を呼んできます、少尉」 - 172二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 16:58:49
自分は全身打撲でしばらく安静にしないといけないらしい。
連邦のMSの自爆に巻き込まれたものの、脱出ポッドを作動させ、それがシャリア中佐にすぐ回収されたため運良く生き残れたらしい。
サイドボードに置かれていた書き置きにはシャリアの筆跡で『あなたらしくない失態です、このメモを読んでいるならきちんと反省してください』と書かれていた。
「(本当に失態だった……)」
自省するエグザベを横目に、ニャアンは小さく切り分けられ、紙皿に乗せられたりんごを持ってくる。
「少尉、りんご剥いてきました、食べてください」
「あぁ、ありがとう」
ピックの刺さったりんごを手に取ろうとすると、ニャアンが背中でりんごを守るように静止する。
「少尉は安静にしないといけません」
ニャアンはりんごの刺さったピックを手に取り、エグザベの口元に近付ける。
「大丈夫だよ。これくらい自分でできるよ」
「ダメです。お医者様の言うことは絶対です」
ニャアンはジトっとした目つきでエグザベを見つめる。
「シャリアさんも反省してくださいって言ってますよね。本当に反省してますか?」
「ご、ごめん……」
痛いところを突かれ、エグザベは大人しくニャアンに従う。
りんごを口の中に運ばれ、黙々と食べ続けるしかないエグザベを見て、ニャアンは微笑む。 - 173二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 17:15:49
- 174二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 17:18:20
「……戦闘中に連邦軍のパイロットと感応したんだ」
エグザベはぽつりぽつりと語り出す。
「それで、一瞬の間に互いを分かりあった」
「分かりあった結果、僕と彼の両方が生きて帰れる未来はないと知った」
「結局僕は反撃に遅れたせいで自爆に巻き込まれちゃって……パイロット失格だよね」
冗談めかして言ったつもりだったが、声が上擦ってしまった。
「少尉は……隠し事が下手です」
ニャアンは目を伏せる。
「……」
君に似ている少年だったから、なんて言えるはずがない。
「少尉はその人に、死なないでほしかったということですか」
図星だった。
君によく似た、まだ子供の兵士が、これから死のうとすることに自分は絶望し、戦場にいるということを忘れてしまっていたのだ。
エグザベは黙り込む。 - 175二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 17:30:16
ぎしっ、とベッドが軋む音がした。
ニャアンはエグザベを引き寄せ、歯がぶつかるような力強いキスをし、抱きしめた。
ニャアンの胸に抱かれ、エグザベは目を見開いた。
「次こんなことがあったら、エグザベ少尉のことを嫌いになろうとしますから」
エグザベの怪我が痛まないよう、ニャアンの抱擁は意外にもとても優しいものだった。
先ほどのキスのせいで唇を切ってしまい、その部位は痛むが。
「嫌いになれないので、少尉がこれから先辛いことや悲しいことがあったら、慰めます……そもそも私はあなたを慰めることしかできません」
「私なんかの存在じゃ足りないかもしれませんが、覚えておいてください」
ニャアンはもう一度エグザベにキスをし、自身の唇に付着したエグザベの血を舌で舐め取ってみせる。
「君のおかげで、悩むのが馬鹿らしくなったよ」
エグザベはやっと言葉を発することができた。 - 176二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 20:33:30
悲しいけど、これ戦争なのよね・・・
- 177二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 20:40:34
一瞬ゼクノヴァでも起こって未来の自分の子と邂逅でもしたのかと思った
単に似てる子だったのか良かった良くない
戦争はいやね - 178二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 22:40:19
「(自分……ニャアンからすごくキスされている気がする……)」
「(嫌ではないけど……なんだか恥ずかしいな)」
かさぶたになった唇の傷がむず痒い。
ニャアンがリップクリームを塗ってくれた指の感覚がまだ残っている。
ニャアンは連日の寝不足のため、施設内の仮眠室で少し休ませてもらいに行くらしい。
「エグザベ・オリベさん。点滴の交換の時間です
看護師が病室に入ってくる。
「お若い奥様がいらっしゃるのですね」
手早く点滴袋を交換しながら、看護師は言う。
「えっ……!?」
「この病室に出入りしていた女の子、オリベさんのドッグタグをお持ちになられていたので……違いましたか?」
「あぁ、ニャアンのことか……」
異性のドッグタグを持ち歩いていれば、そのような勘違いもされるか。
わざわざ否定する必要もないと思い、エグザベはそれ以上は追求しなかった。
看護師は一礼すると病室を出ていく。
看護師も何かを察したのかわざわざ言わなかった。
ここ数日間、エグザベの病室に入り浸り必死に看病をしていた少女が、時折彼の唇にキスをしていたとは。 - 179二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 23:38:31
目を覚ましてよかったなあ
- 180二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 01:52:28
ドッグタグはニセモノの少尉だもんな……
本物の少尉がいたらそりゃそうなりますわ - 181二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 03:05:54
ニャアンは仮眠室に備え付けられたソファに座り、壁に身体を預ける。
「(よかった……)」
大切なものは簡単になくなってしまうことをニャアンは億度となく経験してきた。
エグザベが戦闘中に負傷し、意識が戻らないと知った彼女は激しく狼狽した。
軍の医療機関で適切な処置を受けていると聞き、それならば少尉をこのような目に遭わせたテロリストはどこにいるのか、ニャアンは電話口で問い詰めた。
MSを盗んででも、そのテロリストを倒しに行くつもりだった。
電話越しでシャリアは「エグザベ少尉は敵MSの自爆に巻き込まれました、後ろから組み付かれ、わずか数秒の出来事です。私も想定外でした」と説明した。
ニャアンは不安と怒りをぶつける対象すら失い、最後には少尉に会わせてくださいとお願いし、軍の医療施設への立ち入り許可を貰った。
本来なら配偶者や家族ではないと民間人の立ち入りは許されない。
不幸中の幸いか、エグザベから渡されたドッグタグのおかげで手続きはスムーズだった。
ベッドの上で、エグザベは複数のチューブに繋がれていた。
打撲の処置のために圧迫用の包帯が巻かれ、痛々しい姿だった。
手の甲で彼の頬に触れると、いつもよりつめたく感じた。
「(本物の少尉なのに、つめたい……)」 - 182二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 03:07:50
- 183二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 03:09:55
考え過ぎて追い込まれた結果、彼の子種を貰おうかとも考えた。
男性は意識不明の状態でも生殖器を刺激されれば脊髄反射で子供を作るために必要なものを出すことはできるらしい。
彼の子供をこの身に授かれば、もし彼がいなくなっても彼の残滓はこの世界に残る。
私はその残滓のために全てを捧げることを、ずっと彼を感じることができる。
それはただの自己陶酔から来る独りよがりな暴走だ。
少尉の尊厳を傷つけ、新たな命をも冒涜する行為だ。
もちろん実行はしなかった、そもそも怪我人にそんなことをしたらトドメになる危険性があることくらいニャアンだってわかっている。
「(マチュに……メッセージを送ろう)」
携帯電話を起動しようとしたが、緊張の糸が切れたニャアンは急激な眠気に襲われ、携帯電話を落とし、気絶するように眠りについた。 - 184二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 07:32:09
心配したよねニャアン
ザベくんにいっぱい抱きしめてもらって - 185二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 12:01:12
少尉ははよ元気になっていちゃいちゃしたりデートしなさい……
- 186二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:27:32
- 187二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:28:33
- 188二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:31:33
- 189二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:36:15
スレ主です
卑しか雌猫のスケベ書きたいので次スレ建てました
セクノヴァしてほしいっすよ
(CP閲覧注意)慰めるよ…2回目|あにまん掲示板ドスケベ卑しか雌猫ニャアンがエグザベくんを毎夜毎夜妄想して自分を慰めるだけでは飽き足らず、本体にも手を出すSS続編です。1スレ目https://bbs.animanch.com/board/54866…bbs.animanch.com - 190二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:39:42
乙埋め
- 191二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:41:05
立ておつです
エグザベ君はお返ししないとですね - 192二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 20:52:56
正直で実によろしい>卑しか雌猫のスケベ書きたい
- 193二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 20:57:38
立ておつです
ニャンニャンするニャアン供給ありがとうございます - 194二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 00:12:43
うめうめ
- 195二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:54:45
立て乙
そしてうめ - 196二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 06:50:50
- 197二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 15:53:09
うめうめ
- 198二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 17:04:27
- 199二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 17:07:13
- 200二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 17:09:57