【超絶閲覧注意】千奈「怖くなってしまいましたわ」

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 16:05:19
  • 2二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 16:09:50

    わたくしは倉本千奈。初星学園の1年生ですわ。
    わたくしは倉本家育ちのお嬢様ですわ。でも、アイドルには全く向いていませんわ。
    わたくしの成績は学年最下位、落ちこぼれですもの。
    でも、先生のおかげで少しずつ成績が上がっていますわ。
    わたくしはまだまだ未熟ですけれども、日々頑張っていますわ。

  • 3二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 16:18:28

    わたくしはお友達の篠澤さん程ではありませんが、体力には自信がありませんわ。
    この間もランニング中に倒れてしまいましたし。
    その時は先生と一緒に保健室で休みましたわ。
    「倉本さん、大丈夫ですか?」
    「大丈夫ですわ。まさか、ランニングがここまで厳しいものだとは思いませんでしたわ」
    「あれでも体力が無い人向けのコースなんですけどね」
    「そうなんですの!?初星学園、恐ろしい所ですわ…」
    「まあ、いつか付いていけるようになりましょう。今日は、よく頑張りましたね」
    先生は、わたくしを撫でてくださいましたわ。
    わたくしは何だか、ドキドキしてしまいましたわ。

  • 4二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 16:31:48

    「篠澤さん、花海さん、先生がいい人すぎますわ!」
    「先生?」
    「わたくしのプロデューサーですわ!先生はわたくしが大変な時はいつも助けてくれますし、わたくしが頑張った時は沢山褒めてくれますわ」
    「うわぁ〜〜、素敵なプロデューサーさんがついたんだね」
    「もしかして千奈、プロデューサーに恋してる?」
    「恋!?わたくしがそんな…」
    「ふふ、千奈、可愛い」
    わたくし、先生に恋をしているんでしょうか…

    そんな平和な事を、いつまでも考えていたかったですわ。

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 16:43:11

    わたくしが一人で出掛けていたある日のことでしたわ。
    わたくしは、知らない男の人に話しかけられましたわ。
    「ねえ、お嬢ちゃん。俺についてきてくれたら、いい物あげるよ」
    「まあ、本当ですの?」
    「ああ、もちろんだ。ここからちょっと離れてる場所にいい物はあるから、ついてきてくれ」
    「分かりましたわ」
    わたくしは、男の人について行きましたわ。すると、お城のような建物に着きましたわ。
    「このホテルに、いい物はある」
    「まあ、この綺麗な建物、ホテルだったのですね」

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 16:54:31

    わたくしはなんて、素直な人間なのでしょうか。
    少し考えれば、おかしいことに気づくはずですのに。
    わたくしたちがホテルの部屋に入った後、男の人が今までに見たことのない程恐ろしい目をしている事に気づきましたわ。
    「あれ?いい物っていうのはどこですの?」
    「いい物なんかねえよ、あんた、騙されたんだよ」
    そういうと、男の人はわたくしを押し倒してきましたわ。
    わたくしのぷにっぷにの肉体で、抵抗できる訳がありませんでしたわ。
    助けてくださいませ。産まれた日の産声に負けないような大きな声で助けてを呼んだ、その時でしたわ。
    「お嬢様に手を出す者を発見。確保します」

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 17:07:09

    「クソッ!警察か!?」
    「まあ、そのようなものです」
    「倉本さん!大丈夫ですか!?」
    「先生!香奈江!」
    「よかった。間に合ったようですね」
    〜回想〜
    「お嬢様のプロデューサー様!大変です!どうやら現在お嬢様がラブホテルにいるようです」
    「はい?」
    「おそらく誘拐だと思われます!今すぐSPと共にホテルにリムジンで向かいますのでプロデューサー様も乗ってください!」
    〜回想終了〜
    「という事がありましてね。とにかく倉本さんが無事でよかった」
    わたくし、倉本家の生まれで本当によかったですわ。

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 17:22:17

    あの事があってから、わたくしはちょっとおかしくなってしまいましたわ。
    出かける時に体が震えてしまったり、一人でいると怖くなったりするようになりましたわ。
    「先生、わたくし、怖くなってしまいましたわ。いつまたあのような目に遭ってしまわないか、心配で心配で…」
    「きっと、トラウマになってしまったんですね。でしたら、これから出かける時は、常に二人で出かけるようにしましょう」
    先生は、どこまでわたくしに尽くしてくれるのでしょう。やっぱり先生は、とても優しい方ですわ。

    パシャリ
    その優しさが、さらなる悪夢を生んでしまうなんて、思いもしませんでしたわ。

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 17:44:57

    「申し訳ありません、倉本さん。俺はあなたのプロデューサーを降りないといけなくなりました」
    その言葉は、あまりにも唐突で、あまりにも衝撃的な物でしたわ。
    「こちらをご覧ください」
    『倉本家令嬢にスキャンダル!担当Pと熱愛中!』
    「はい、スキャンダルとなってしまい、現在炎上中です。理由があるとはいえ、スキャンダル対策をしてなかった俺が責任を取ります」
    「そんな、先生…」
    わたくしがあの日、あの男の人についていかなければ、こんな事にはならなかったでしょうに…

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 18:10:48

    先生がいなくなってから、わたくしの成績はどんどん下がっていきましたわ。
    ただ下がるだけだったらよかったですけれども、トラウマも再発してしまいましたわ。
    それも、以前より激しくなっている気がしますわ。
    定期的に頭痛や目まいに襲われるような事は、先生がいる時はありませんでしたもの。
    はあ…このままだと、少しずつ成績を上げてきたのに、また落ちこぼれに逆戻りですわ…
    そんな事を考えるうちに、次のライブがやってきましたわ。

    あら?ステージに立ったはいいものの、なんか頭がクラクラしてきましたわね…
    しかも、足が思うように動きませんわ…
    動揺がクレッシェンドする…鼓動が今までにないほど早鐘を打っている…

    観客の悲鳴と共に、わたくしの意識は遠くなっていきましたわ。

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 18:37:03

    お嬢様がステージから落下する事故があって、その後すぐにお嬢様は初星学園を退学した。
    アイドルを続けるのが怖くなってしまったようだった。
    それからのお嬢様は、食事も3食取れない日が多く、日に日に痩せ細っていった。
    それでも私は、毎日お嬢様と関わり続けた。少しでもお嬢様が、安心できるように。
    ある日、お嬢様が部屋にいなかった。そのかわりに、お嬢様の机に、一通の手紙が置いてあった。

    『わたくしは、生きるのが怖くなってしまいました』

    私は全てを理解した。その直後の事だった。
    SPからお嬢様が首を吊っているのを告げられたのは。

    END

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 18:40:48
  • 13二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 18:41:58

    次回dice1d12=4 (4)

    金曜か土曜に麻央やって土曜か日曜に咲季やって終わりです。

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