- 1◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:10:22
- 2二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:14:13
盾乙
- 3二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:14:28
期待
- 4◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:15:44
禁止事項
過度なエログロ(ホラー演出のため多少ならOK)
ジャンプスケア、怖い画像の添付(スレ主が苦手なため)
過度な連投、荒らし等の迷惑行為
後は基本的に何でもありです
TRPGのシナリオみたいな感じで作りたいけどジャンルとかはまだ考えてません
まずは舞台をどこにするかから募集します
下5からダイス - 5二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:16:59
東北の寒村
- 6二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:17:03
刑務所
- 7二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:17:14
洋館
- 8二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:18:24
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:18:28
様々な怪異が日々出るとある町
- 10二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:18:39
ネット掲示板
- 11◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:22:17
- 12二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:23:35
アバウトだな……とりあえずどっかの町が舞台なのは確定と
- 13◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:23:53
舞台 様々な怪異が日々出るとある町
これは面白そう
じゃあ次に町の名前 下3からダイス - 14二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:23:59
まさか…杜王町?
- 15二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:24:21
百鬼町
- 16二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:24:46
神明町
- 17二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:25:09
このレスは削除されています
- 18◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:26:15
- 19二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:26:52
港町なのかな?
- 20◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:27:24
町の名前は海帝町(かいていちょう)
海が関係するのかな
ちなみにこの町どこにあるか dice1d47=17 (17) (都道府県番号)
- 21二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:28:03
石川県
- 22◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:28:21
海帝町は石川県にあるみたいです
まさかの日本海側
県民の皆さんごめんなさい! - 23二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:30:49
※この物語はフィクションです。
実在する地名・人物・団体とは一切関係ありません。
の注釈付けとこう - 24二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:31:38
奇妙な冒険の始まりはじまり
- 25◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:33:09
じゃあ石川県海帝町(実在する石川県とは一切関係ありません)を舞台に様々なヤバイ事件が起こるみたいな感じでストーリーが進められそうですね
では、ストーリーの方針を決めやすいように、先に主人公を作ります
主人公の性別 dice1d2=2 (2) (1 男 2 女)
年齢 15 + dice1d15=6 (6) 歳
名前 下5からダイス
- 26二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:34:00
下田 奏
- 27二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:34:31
このレスは削除されています
- 28二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:34:41
雪村マリア
- 29二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:34:44
四海つづり(よつみ -)
- 30二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:34:50
石崎 凛
- 31二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:35:05
楽志環奈
- 32◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:36:10
- 33二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:38:20
しもたかなで?
- 34二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:39:29
しもだじゃないの?
- 35◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:39:31
下田奏
21歳女性
女子大生っぽい。読みはしもた しもだ どっちだろう
では次
なぜ海帝町に来た(いる)か
出身でもいいし余所者でもいいし親戚がいるとかでもOK
できるだけ具体的に書いていただけると嬉しいです
下5からダイス - 36二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:40:28
特産グルメの為の観光
- 37二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:40:44
生まれも育ちもここ 静かな暮らしを気に入っている
- 38二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:41:07
長らく縁を切っていたが、両親からの手紙で実家のある海帝町に呼び戻された
何やら30年に一度開催される祭りのためらしい - 39二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:41:10
大学に通う都合で大学のあるこの街に一年生の時に越して来た
- 40二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:41:50
ネットのノリで心霊スポットに凸しに
- 41二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:42:24
サークルの合宿で関西方面から来た
- 42二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:42:39
夏休みだし日本縦断自転車旅の途中
- 43◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:43:21
- 44◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:46:12
奏が海帝町に来た理由
大学に通う都合で大学のあるこの街に一年生の時に越して来た
まさかの大学一年の頃から住んでる猛者だった
後は容姿と性格は決めとこうかな
まずは容姿の特徴(髪型、目の色、服装など)を下4からダイス - 45二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:47:31
このレスは削除されています
- 46二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:48:21
髪型 ロング
目の色 オッドアイ
服装 カジュアルな服装で短パン だけど首筋だけはいつも隠している - 47二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:48:46
反射すると青や紫に光る黒髪
目の色はピンク色
体型はスレンダーに近い
服装は動きやすく肌露出の少ないものを好む - 48二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:50:32
黒髪お団子、茶色の目、大きめのTシャツとスカート
- 49二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:50:47
緑髪に普通の黒目、服装は布派で動きやすいものが好き
乳がでかい - 50◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:52:49
- 51二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:54:45
他にも登場人物が欲しいな
主人公はメタ的に死なないだろうし、友人枠で怪異の犠牲になる奴らとか - 52二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:55:51
意味深だな
- 53◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 20:55:53
ロングにオッドアイ、首筋を隠したカジュアルな服装……早速不穏な設定がでてきましたわ!
では最後に性格(と口調)を募集
口調はあってもなくてもOK(指定してくれた方がセリフ書きやすいかも)
下4からダイス
他の登場人物はテンプレ作って募集しようかなと思ってます - 54二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:58:37
興味を抱いた物事は徹底的に調べるたちであり、はまりやすいがその分知識は豊富
一人称は「私」、ぶっきらぼうな口調で話す
(髪色は黒でいのかな) - 55二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:58:42
- 56二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:59:09
性格:底抜けに明るく破天荒
それでいてどこかミステリアスで、底がしれない
口調:一人称はボクでよく笑う
XXに殺されないよう明るいキャラを作っている - 57二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:59:10
明るい性格で普段は優しいが過去のことを聞くと黙るか明らかに誤魔化すような仕草をする
- 58二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:59:24
理知的だけどちょっと変人(某タキオンとかダウナーお姉さんみたいな)
- 59二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 20:59:50
好奇心いっぱいでいろんなことに首突っ込むも追加で
- 60◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 21:00:01
- 61◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 21:03:46
今まで決まった主人公の設定まとめ(髪色は指定無い場合黒髪とします)
【名前】下田奏
【年齢】21歳
【性別】女
【容姿】黒髪ロング、オッドアイ、カジュアルな服装で短パン、首筋だけはいつも隠している
【性格】興味を抱いた物事は徹底的に調べるたちであり、はまりやすいがその分知識は豊富
【口調】一人称「私」、ぶっきらぼうな口調で話す
【海帝町にいる理由】大学に通う都合で大学のあるこの街に一年生の時に越して来た
何か漏れ等あれば指摘お願いします - 62二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:05:57
意外と王道系女の子に収まったな
- 63◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 21:08:09
では次に、主人公以外のキャラ(友人、町の住民など)を募集します
以下のテンプレで募集します。立ち位置のところに主人公との関係性や町での立場、職業などを入れてください。目的や裏設定あれば備考欄にお願いします。とりあえず下5人を全員採用します(立場が被りすぎてたり矛盾が生じたりしている場合はその時また考えます)
【名前】
【年齢】
【性別】
【容姿】
【性格】
【口調】
【立ち位置】
【備考】 - 64二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:16:35
- 65二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:18:02
【名前】比良坂 杏珠(ひらさか あんず)
【年齢】37歳(自称)
【性別】女性
【容姿】丸メガネをかけた黒髪ロングのスレンダーな美女。年齢よりもかなり若く見える。
【性格】理知的なダウナー系お姉さん。好奇心旺盛かつユニークで、自分の生徒を少年呼びするタイプ。
【口調】一人称/私 二人称/〇〇君
【立ち位置】主人公の大学のゼミの教授
【備考】民俗学の権威だが霊感はゼロ - 66二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:20:16
【名前】石崎 凛
【年齢】22
【性別】女
【容姿】ショートの緑髪に隈の深い目、服装はだいたい奇抜、ウエディングドレスとかハイレグとか平気で来てる
外見には無頓着なため素材はいいが基本酷い顔をしている
爆乳
【性格】ちょっとおかしいくらいに芸術作品への熱意が強い前衛美術家
真に価値のある前衛的な絵の為なら人の法も神の法もまるで気にしない
インスピレーションの役に立ちそうにない人間とはあまり接点を持たないが、逆にインスピレーションが湧きそうならウザイくらい絡む
【口調】男勝り系な口調、一人称は私で二人称は君orお前
【立ち位置】街の問題児A、インスピレーションの為なら誰にでも会うし何でもする
【備考】インスピレーションのための行動のせいで不法侵入罪とか、公然わいせつ罪とか、器物破損罪とか、結構多めに前科を持ってる - 67二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:21:48
- 68二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:31:36
【名前】四ツ谷 牡丹
【年齢】20歳
【性別】男性
【容姿】ミステリアスな人形のような美少年
【性格】いつも飄々としておりキャラを崩さない
怖がったり、追い詰められているところが想像できないタイプ
【口調】一人称はボク、中性的な口調
【立ち位置】主人公の大学の友人
【備考】オカルト系Vtuber。この町の異常な現象を調査し、配信のネタにするために引っ越してきた。 - 69◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 21:34:52
- 70◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 21:39:55
ではストーリーを進める前に、まずこの海帝町にどんなものがあるか(建物、地形、公共施設など)ある程度安価で決めたいので募集します
曰くつきのヤバイ場所いっぱいありそう
下5つを全採用します - 71二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:42:33
クソでかい山、世界5位くらい
- 72二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:42:41
海に面した自然公園
元々は今は没落してしまった地主が所有していた土地が遺言で解放された
複数の山が敷地内に入っているが基本立ち入り禁止
その他森や林など色々な自然環境が見られる - 73二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:43:29
- 74二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:44:36
《名前》M大学
《説明》戦前からの歴史ある大学で、この町の観光資源のひとつ。資料によればオカルトに被れた旧日本軍の怪しげな実験が行われていたとされ、巨大な地下施設に繋がる階段があるとの噂も。 - 75二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:44:53
このレスは削除されています
- 76二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:45:11
山奥のトンネル
外見は苔で覆われていて昼に来たとしても奥は暗く先が見えないほど長いその先に何があるのかはわからずグー○ルマップを使用しても先は森と森林しか写らずわからない噂では通ると誰かの声や知らない人突如扉が出てきて入ったものは帰ってこなかったという話がある
あの世の入り口とも言われてる - 77二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:45:26
- 78二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:46:18
- 79二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:46:48
振り返っては行けない道のオマージュかな?
- 80二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:48:01
- 81◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 21:48:36
- 82二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:49:15
- 83二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:49:36
- 84二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:50:08
もしかして主人公ちゃんたちの通ってる大学ってM大学?
- 85二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:51:51
だいたいいわく付きな中で迫真の8000mの山
- 86◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 21:53:34
岸辺露伴のオマージュだったんですね(知らなかった)
指定なければM大学とします(他に大学もなさそうだし)
じゃあ早速導入から始めたいので、最初に町で起こる事件を募集します
どんなでもいいけど冒頭でいきなりネームドキャラ殺すのだけ無しで
下5からダイス
- 87二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:55:45
モブが音を出してはいけない通りで変死体で見つかった
- 88二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:55:45
自殺者が急増している
- 89二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:56:09
大学内で赤いもの(スカーフやストラップなど)がいつの間にかなくなる
事件というほど大げさでもないと思われてるけど、噂は広がっている - 90二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 21:59:47
地上波バラエティ番組でM大学の都市伝説に関する特番が組まれる
取材クルーは封印されていた地下への階段を発見し、調査することに - 91二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:00:03
最近、若い人がたくさん行方不明になっている。
主人公の友達も何人か行方不明に - 92◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 22:05:17
- 93◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 22:08:55
モブが音を出してはいけない通りで変死体で見つかった
いきなり死者発生!しかも音を出してはいけない通り
では主人公である奏がこの話を聞くところから始めていきたいと思います - 94二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:09:24
わーい待ってました
- 95◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 22:28:09
ここは石川県海帝町。
8000m級の山があるだけの小さな港町だが、「怪奇現象が頻繁に起こる町」として界隈ではかなり有名である。
曰くつきの公園、通り、大学、神社と枚挙にいとまがない。
そんな町に住む女子大生、下田奏は、大学に通うため2年前にこの町に引っ越してきた。
幸い、これまで彼女の周りで大きな事件は起こっていない。
しかし、事件の足音はすぐそこまで迫って来ていた。
「……というわけなんだ。だから、毎年のようにあの通りでは大きな音を出してしまった人が変死体で見つかっているのだよ」
椅子をくるくると回転させながら奏にそう説明しているのは、彼女のゼミの教授、比良坂 杏珠(ひらさか あんず)だ。自称37歳だそうだが、それよりかなり若く見える美人な女性である。
彼女が語っているのは、この町に存在する「音を出してはいけない通り」の噂話だ。その通りでは、大きな音を立てると黒い何かに連れて行かれ、変死体で発見されるらしい。
「でも、確かあの通りって夜は暗いし道も狭いですよね。普通に交通事故って可能性はないんですか」
「いや、死体の状況からそれは無いよ、奏君。警察は事故として処理しているみたいだけどね。君もあそこを通るときは気を付けた方がいい」
杏珠はにやりと笑った。
事件が起こったのは、奏がその話を聞いた数日後のことだった。
その通りで、町に住む中年男性が変死体で発見されたのだ。
本当に怪異の仕業なのか。その奇妙な事件は、奏の好奇心を駆り立てた。
(まずは現場を見に行ってみよう)
奏はその日の授業終わりに、dice1d2=1 (1) (1 一人で 2 友人を連れて)事件現場へ向かうことにした。
- 96二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:29:47
静岡県みたいな立ち位置なんかな……
- 97二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:31:26
一人はまずい…いや、むしろ死者が出ないから安全なのか?
- 98◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 22:32:37
ここで、現場に来てるキャラを決めます
1で来てる、2,3で来てない
林 黒崎 dice1d3=3 (3)
比良坂 杏珠(ひらさか あんず) dice1d3=1 (1)
石崎 凛 dice1d3=3 (3)
魔紅葉 雨継 dice1d3=1 (1)
四ツ谷 牡丹 dice1d3=2 (2)
- 99二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:34:15
……もしかして林の両親殺した犯人もここで死んだんじゃないだろうな
- 100二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:37:23
岸辺露伴みたいな場所に岸辺露伴が来た
- 101◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 22:43:20
奏が現場に着くと、二人くらいの人影が見える。一人は見慣れたものだった。
「君も来たのか。この事件、やはり興味深いと思うだろう?」
杏珠は目を輝かせながら、死体があったと思われる場所を眺めている。
テープで囲われているが、死体はすでに無くなっていた。警察も捜査を終えたのか、いなくなっている。
そして、もう一人。
少し長めの髪をペン型のピンで留めた、整った身なりの若い男が、興味深そうに現場を眺めている。手にはペンを持ち、何かをメモしているようだった。
「えっと、杏珠先生、あの方は……?」
「ああ、さっきちょっと話したんだが、何とかっていう漫画家らしいぞ。確か君と同い年だったような」
気が付くと、その男は奏のすぐ近くまで寄って来ていた。彼はじっと奏の首筋を見つめている。
「暑い日なのにハイネックを着ているんだな」
「べ、別に何の服着ててもいいでしょ!」
奏はとっさにそう返した。いきなり人の服装にいちゃもんを付けるとは、失礼な人なのか。
「まあいい。僕は魔紅葉雨継という漫画家だ。君も聞いたことがあるだろう?」
「dice1d3=2 (2) (1 知ってます 2 聞いたことないです 3 大ファンです!)」
- 102二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:47:42
ジャンプとか読まないタイプだ
- 103二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:49:54
教授は知ってるかな
- 104二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:50:21
主人公の首筋と関係あるのか
- 105二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:51:04
こうなると首筋に星のアザがあるかもしれない
- 106◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 22:54:09
「全然聞いたことないです」
奏はそっけなく返した。
「そ、そうか。これでもまあまあ売れているんだがな。とにかく、僕は漫画のネタのために心霊スポットを取材して回っているんだが、僕にとってこの町はまさにシャングリラだな。東西南北どこに行ってもヤバイ場所しか存在しない」
雨継は嬉しそうにそう語る。奏は漫画のことはよく分からないが、この町が好奇心を搔き立てるというのには同意だ。
「なるほど、それでこの事件を聞きつけてきたわけね」
「そうだ。しかもこの通り、事件が起こったのはこれが初めてではないらしいじゃないか」
「初めてどころか、毎年のように頻発しているよ。何せ大きな音を出したらアウトなわけだからね」
杏珠が割って入って来た。
「そんなに死んでいるのに、町民はなぜスルーしているんだ?」
雨継が真っ当な疑問をぶつけた。
「まあ慣れてるんだろう、曰くつきなのはここだけではないからな。生半可な覚悟ではこの町で生き残ることはできないというわけだ」
杏珠は高笑いした。
「まあでも、さすがにこの通りを放置はできませんよ。死人がたくさん出てるんですから。私たちで徹底的に調べ上げましょう」
こうして、奏ら三人は事件の調査を開始した。 - 107◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 22:56:12
ここで、まずどこから調査を始めるか安価で募集します。
具体的には、警察、図書館、住民からの聞き取り、現場検証なんかですね
今後も、安価で目的地を決めてダイスで進めるという方式で進めます
下4からダイス - 108二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:58:11
- 109二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 22:58:17
大学に残っているであろう古い資料を調べる
- 110二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:03:04
- 111二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:07:53
- 112◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 23:10:01
- 113◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 23:19:51
奏らは、情報収集のためM大学の図書館に来ていた。
「随分広くて年季の入った大学だな」
雨継が感心したように言う。M大学は戦前から存在する歴史ある大学で、観光客からの評価も高い。特に図書館には、貴重な資料がいくつも保管されている。
「教授の権限で情報は調べ放題だ。まずは地域の風土史を洗ってみようか」
杏珠は丸メガネの上から資料を覗き込んだ。
資料には、海帝町の歴史や伝承、地形について詳しくまとめられていた。
三人で資料を隅々まで読んで、例の通りについての情報を得ようとしたのだが……。
「黒蛸神社か……興味深い」
雨継は別の記述に夢中だった。
結局得られた情報といえば、その通りでは大きな音を出すと「連れて行かれる」ため、通るときは気を付けようということがdice1d3=1 (1) (1 江戸時代 2 戦前 3 戦後(昭和))辺りから言われていたということだけだった。
- 114二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:25:29
結構古いなあ
- 115二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:27:15
江戸から開発とか戦争とか諸々乗り越えてずっと残ってる通り強すぎる
昔は音を音を出してはいけない広場だったりしたのかな - 116◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 23:30:57
「少なくとも江戸時代からあの通りがあったみたいですね」
「そのようだね。他の文献の記述とも一致する」
杏珠は興味深そうに資料を見比べた。
「……やはり奇妙だな」
雨継はペンをくるくる回しながらそう呟いた。
「奇妙って、何が?」
「そんな昔からあの通りで被害が出ているのに、なぜ住民は誰も対策を施さなかったんだ?あそこは別に生活するのに必須というわけでもないのだから、通行止めにでも何でもすればいいだろう」
「確かに……」
「つまり、危険を冒してでもあそこを通る必要があった、あるいは通行止めにしてはいけない理由があった、ということになるな」
「なるほど。そうだ、杏珠先生。その通りが江戸時代にどのような用途で使われていたか分かりますか」
杏珠は資料を調べてこう答えた。
「dice1d3=3 (3) (1 神社の参道だったようだ 2 普通の生活道だったようだ 3 分からない。不自然なほど情報がないな)」
- 117二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:33:08
不穏だな
- 118◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 23:39:00
- 119二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:51:05
石崎出したはいいけど無数に前科あるのに22は若すぎたかなぁ
- 120◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 23:53:29
奏ら二人は、まずは警察に事件当時の様子を聞こうということで、町の交番を訪れていた。
奏の顔見知りの警官、林黒崎がいるはずなので、彼から色々情報を聞けるだろう、という算段だった。
しかし、駐在所に着くと、どうやらお取込み中のようだった。
林が捕まえていたのは、何故かウエディングドレスを着ている女性だった。年齢は奏と同じくらいに見える。隈の深い目で林を睨みつけていた。
「私は至高の芸術を求めていただけだ!」
「はいはい、でもそれ不法侵入ですからね」
林は呆れたように答えた。林の腕が、彼女の細い手首をがっちりと掴んでいる。
「失礼します」
奏は恐る恐る交番に入った。
「ああ、奏ちゃん。ごめんね、今ちょっと取り込み中で」
「なんだ、このポリ公の知り合いか?なら私を解放するよう説得してくれ。私は石崎凛、美術家だ。インスピレーションを得ようとしていただけなのにこいつに捕まってしまったんだ」
「インスピレーションのためでも不法侵入は不法侵入です」
「はあ……えっと、凛さんは一体どこに不法侵入したんですか?」
「dice1d3=2 (2) (1 今立ち入り禁止になってる自然公園だ 2 ある人物の家だ 3 安価)」
- 121◆rJvXMxHjM.25/08/21(木) 23:54:57
凛が侵入したのは誰の家か安価で募集します
ネームドキャラでもいいし、新キャラでもOK
下4からダイス - 122二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:56:17
不審死したモブの男の家
- 123二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:06:02
下田奏の家
- 124二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:06:03
最近越してきて音を出してはいけない通りで「何か」を見たらしい、四ツ谷 牡丹の家に調査()に
- 125二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:07:28
この町の大富豪の家
- 126◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 00:08:17
- 127◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 00:12:35
奏の家に侵入されてて草
というわけで、本日は一旦ここまでとします。
明日はこの続きから、今日と同じ時間(午後八時くらい)から再開予定です。
保守がてら感想や考察を頂けるとスレ主が喜びます。
また明日もよろしくお願いします。 - 128二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:19:53
お疲れ様でした〜
そしてさては酷い街だな? - 129二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 06:59:05
なんか通りがマジで露伴っぽくなってきた
- 130二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 07:04:34
もしかしてだけどこの魔紅葉って露伴並みに怪異に凸って早い判断力と発想力のみで逃げ切ってるの?
ヘブンズドアーない分露伴よりやばくない? - 131二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:23:27
- 132二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 09:30:46
でもここ、明らかやばい怪異が住みついてる通りがあるうえに様々な怪異が日々出るだからな…
魔紅葉はあいつ結構前から怪異に出会い、死にかけて生還を繰り返してるらしいしな…
死亡率他県と比べてここのせいで石川えげつなさそう
- 133二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 12:42:31
ここ絶対怪異以外にも事件頻発してるだろ
- 134二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 19:53:03
あげ
- 135◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 20:15:52
そろそろ再開します~
今までに決まってる設定をまとめました↓
ホラー 設定 | Writening<登場人物> 【名前】下田奏 【年齢】21歳 【性別】女 【容姿】黒髪ロング、オッドアイ、カジュアルな服装で短パン、首筋だけはいつも隠している 【性格】興味を抱いた物事は徹底的に調べるたちであり、はま…writening.net今後追加設定があればここに追加していきます
ぜひご一読ください
- 136◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 20:22:18
前回のあらすじ
音を出してはいけない通りで変死体出現。
奏、杏珠、雨継の三人でその通りについて調べると、そこは少なくとも江戸時代頃から存在していたことが判明。
その後、奏と雨継の二人で交番に話を聞きに行くと、警官の林に捕まっている美術家の凛の姿があった。
どうやら彼女は奏の部屋に不法侵入しようとして捕まったそうだが……。 - 137二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 20:22:49
お疲れ様です…期待
- 138◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 20:31:43
「はあっ、えっ、私の部屋!?」
奏は驚きで上げたことのない声を上げた。
「ああ、なんだ、あれはお前の家だったのか。あそこで神がかったインスピレーションが得られそうだったから入ろうとしたんだが」
「したんだが、じゃないわよ!林さん、こいつ中に入ったんですか?」
奏は全く悪びれる様子のない凛を指さしてそう尋ねた。
「dice1d3=1 (1) (1 入ってた 2 入ってなかった)」
- 139二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 20:37:33
うーんこの女版露伴
- 140◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 20:45:58
「実は、どうやったのか分からないけど鍵を開けて部屋の中に入ってたみたいなんだ、この人。一応何も盗ってなかったけど、念のため奏ちゃんの方でも確認しておいてくれる?」
「わかりました……」
奏は項垂れながら凛を睨みつけた。そんな様子を見て、雨継がおかしそうに笑っていた。
「笑いごとじゃないんだけど。こっちは空き巣に入られたってのに」
「失礼な、空き巣じゃない。これは神聖な創作活動なんだ。お前の家は私の創造の源泉に選ばれ聖地となり」
「よくわかんないけど私からしたら空き巣と一緒だから。林さん、こいつとっ捕まえておいてください」
「わかった。本当に石崎さんには困ったものだよ」林は呆れた顔で凛を見つめた。彼女が問題行動を起こすのはこれが初めてではないのだろう。
「困っているのなら私を放っておけばいいだろう。それにしても、お前の部屋はなかなか興味深かったぞ、特にあの」
「もういいから。とりあえずこっちの話を聞いてもらってもいいですか、林さん」
奏は凛の言葉を遮って、林に通りの変死体の件について質問することにした。 - 141◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 20:48:30
ここで一旦ストーリー中断して、先に奏の首筋の設定だけ決めたいと思います。今後の伏線に使えそうなので
奏が常に首元を隠している理由を下4からダイス
首筋にあるものや背景まで詳しく書いてくれると嬉しいです - 142二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:11:00
いつ頃からからか人の顔のような3点模様のあざが生まれたそれが日に日に大きくなってるような気がして他の人や両親に見せたりもしたが誰もそのようなあざがないという病院に行っても異常なしと言われ気味が悪くなり以降首を隠すようにしている
- 143二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:40:45
小学生の頃に地元の森で遊んでいる時に謎の怪物と遭遇した時に首元を切られた....
と思っていたが、気がつくと夜になっており探しに来た両親や警察が周囲にいた
それ以来空気に晒すと耐えられないほどに首の肌が敏感になってしまい、更にそのままにしておくと表面に爪痕のようなものが浮かび上がるように
ただその傷が痛む時は傷のある方角の近くに、周囲に何か怪しいものがあるということである - 144二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:42:54
小さい頃にあった大きな事故で首を怪我してしまい、未だに大きな跡が残っているのがコンプレックスで
- 145二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:58:34
寝るたびに首に捕まれたような感触があり起きると手形がある
- 146◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 22:05:41
- 147◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 22:16:27
奏は首筋にある人の顔のような三点模様の痣を隠しているみたいですね
人の顔ってこわ……
そして時期的に海帝町関係なさそうなのも不穏 - 148二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 22:22:12
人面瘡ってやつかな
- 149二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 22:25:13
エンプレスか…
- 150◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 22:28:15
中断して申し訳なかったです。
では続きを書いていきます。
「……というわけなんです。それで、事件当時のことを警察の林さんに詳しくお聞きしたくて」
「詳しく、と言われてもなあ。ほんとによくある変死体だったよ。当然こっちでは事故死で処理されてるし。何か気になることでもあるの?」
林は、まるで変死体が出ることが日常茶飯事であるかのように話す。どうやらこの町の人間は、客観的に見たら変な事件が起こることに慣れてしまっているのかもしれない。
「おい、そこの警察。変死体がよくあるはずがないだろう。具体的な死因・外傷の有無をきっちり説明しろ」
雨継が苛立ちを隠さずに林にそう言った。
「ええ?まあいいけど……死因はdice1d4=1 (1) (1 出血性ショック 2 心臓発作 3 酸欠 4 不明)で、外傷はdice1d2=2 (2) (1 あった 2 なかった)」
- 151二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 22:29:39
外傷のない出血性ショックは吸われてませんか…?
- 152◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 22:40:52
「目立った外傷がないのに、死因が出血性ショックか。なぜそれで警察が事故として処理するんだ?」
「これが初めてじゃないんだよ。同じ死因の事件が何度も起きてるし、どれも捜査の結果事件性は無いと判断されてる。事故死以外どう判断しろと?」
林はやれやれと言わんばかりに肩をすくめた。
「あの、あそこでは大きな音を立ててはいけないという言い伝えがありますよね。被害者の男性はどんな音を立ててしまったんですか?」
奏はそう林に尋ねた。
「さあ、分からないな。捜査の結果からはあの通りには当時被害者以外はいなかったらしいけど、一人でも大きな音をたてることはあるんじゃないか。急に大声で叫ぶとか。まあとにかく、あんな場所には近づかない方がいいってことだな」
「ああ、あの通りもインスピレーションを湧き上がらせる素晴らしい場所だ。私以外は近づかない方がいいだろう」
何故か凛が首を突っ込んできた。
「あなたはまず罪を償ってください。はい、こっち!」
林は抵抗する凛を引っ張ってどこかへ連れて行った。その直前、凛が奏の方を見て、
「お前、見られてんな……いつからだ?」
凛がそう言って不敵に笑った。奏には凛の言っている意味が分からなかった。 - 153◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 22:55:05
残された二人は、事件について考えていた。
「被害者は確かこの町の住民だったはず。だったらあの通りのこともよく理解しているだろう。なぜ大きな音を出すという失態をおかしたのかという点は疑問が残るな」
「普通にくしゃみしちゃったとかじゃないの?」
奏は率直な疑問をぶつけた。
「いや、あの通りはくしゃみや咳などの生理現象による音は大丈夫だ。僕がこの身を使って既に検証している」
「めちゃくちゃ体張るじゃん……」
「ある程度予想はできていたからな。つまりあそこは、『故意に大きな音を立てた者』をぶっ殺す何かが潜んでいる可能性が高いということになる」
「なるほど。でも、例えば急にスマホに着信が入ったとか」
「彼はスマホは持っていなかったそうだ。深夜にスマホも持たずに出歩いているのも奇妙だがな。もちろん彼に徘徊癖や病気などはない」
「なんか気味が悪いね。なぜか深夜に一人であの通りに向かい、なぜかそこで大きな音を立て、なぜか外傷もなしに出血性ショックによって死亡した」
「ああ。これはさらなる調査が必要そうだ。どうも絡んでいるのはあの通りの怪異だけではないらしい」
雨継は少年のような好奇心に満ちた表情でそう言った。
- 154◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 23:09:51
「そういえば、私の大学の同級生に、そういう案件に詳しい子がいるんだけど、その子に話を聞いてみるってのはどう?」
「ほう、興味深いな」
奏が同級生の四ツ谷牡丹に連絡すると、彼は数分もしないうちに奏らがいる交番に来てくれた。
四ツ谷牡丹は、見た目はまるで人形のような美しさの少年だが、実はオカルト系Vtuberをやっていてそこそこ人気があるそうだ。配信のネタにするためにわざわざM大学を受験し海帝町に引っ越してきたらしい。
「初めまして。魔紅葉雨継さんだよね。漫画、いつも読んでます」牡丹はいつも通りの飄々とした様子で雨継に挨拶する。雨継は牡丹の姿を興味深そうに眺めた後、「こちらこそよろしく。漫画を読んでくれているなんで嬉しい限りだ」と挨拶を返した。
「それで、聞きたい話は例の通りの話で良かったっけ、奏ちゃん」
奏が頷くと、牡丹は『音を出してはいけない通り』の話をし始めた。大半は奏らが集めた通りの情報だ。
しかし、その中に一つだけ新情報があった。それはdice1d3=1 (1) (1 被害者に関する情報 2 通りの怪異に関する情報 3 通りとは関係ない別の怪異に関する情報)だった。
- 155◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 23:23:31
「実はボク、事件が起こった時あの通りの近くに居てね。もちろん事件の様子は見てないけど、被害者の最後の言葉を聞いちゃったんだ」
奏と雨継は、息をのんで次の牡丹の発言を待った。
「彼ね、大声でdice1d4=1 (1) (1 ごめんなさい 2 ただいま 3 聞き取れない奇妙な言語 4 安価)って叫んでたよ」
牡丹の美しい顔に、薄い笑みが浮かべられた。
- 156◆rJvXMxHjM.25/08/22(金) 23:30:00
今日は一旦ここまでとします。
明日はこの続きから、今日と同じく午後7時~8時頃再開予定です。
感想、考察、雑談等お待ちしてます。
色んな要素が出てきてますが伏線全回収できるよう頑張ります。
明日もよろしくお願いします。 - 157二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 00:18:38
はーい
- 158二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 06:24:46
- 159二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 10:45:03
このレスは削除されています
- 160二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 17:16:07
このレスは削除されています
- 161二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 19:01:00
確かに法律は無視する(承太郎書き文字)なタイプではないか…いたなぁ麗水
- 162◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 20:19:49
ではそろそろ再開いたします
前回は四ツ谷牡丹に話を聞きに行ったところでしたね
今のところ情報収集ばっかなのでそろそろ事件起こらないかなあ - 163◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 20:31:22
「『ごめんなさい』?一体何に謝ってたの?」
「ボクもそこまでは分からなかったよ。ただ、尋常じゃない様子だったからきっと何かあるんだと思う。奏はあの通りのことを調べてるの?」
「そうよ。昨日の事件が気になって現場に行ったらこの漫画家と知り合って、二人で事件を調査してるの」
「そっか。まあ調査するのは自由だけど、あの通りには行かない方が良いよ。オカルト系Vtuberなんかやってるボクが言っても説得力ないかもしれないけどね」
牡丹はそう自嘲するように笑った。
二度も「行くな」と忠告されてしまった。だが、行くなと言われるほど行きたくなってしまうのが人間の性というものかもしれない。
「忠告ありがとう。気を付ける」
奏はそう返事したが、内心は現場検証に行く気満々だった。
現場検証にはdice1d3=1 (1) (1 一人で 2 雨継と二人で 3 雨継、dice1d2=1 (1) (1 杏珠 2 牡丹)と三人で)向かうことになった。
- 164◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 20:36:17
奏は一人で再び事件現場に来ていた。
雨継は「これから編集と打ち合わせがある」と言ってついてこなかったが、名残惜しそうにしていた。何か新情報があれば彼にも教えてあげよう。
奏は現場検証のため、まずdice1d3=2 (2) (1 音を立ててみる 2 音を立てずに最後まで歩いてみる 3 安価)ことにした。
- 165◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 20:38:08
奏は、なるべく足音を押し殺して、通りを歩いた。
歩いている時に異変はdice1d2=2 (2) (1 起こった 2 起こらなかった)
- 166二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:41:34
ヒソヒソ歩いてれば許してくれるくらいの融通は聞くのか
- 167◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 20:44:58
「……何も起こらない」
奏は少しがっかりしたように呟いた。
やはり大きな音を立てない限りは何の変哲もないただの道路だ。
音を立てたらどうなるのか、奏は一瞬それを試したい衝動に駆られたが、さすがに死にたいわけではないのでやめておいた。
そうこうしているうちに日がすっかり落ちている。この町に二年以上住んでいる奏でも、夜に出歩くのはできるだけ避けたかった。
「……続きはまた明日考えよう」
奏はそう思いなおして、(今日空き巣?に入られたばかりの)自宅への帰路についた。 - 168◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 20:48:22
ということで一日目終了です。
次は第二の事件について安価で募集します。
ここからさらにやばい事件に繋がっていきそうですね
(死ななければ)ネームドキャラを絡ませた事件でもOKです
下4からダイス
なおキャラ設定などは>>135で見れます。ご参考までに
- 169二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:52:58
美人な先生や同級生、女子校生が行方不明に
- 170二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:59:46
- 171二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:04:13
外につないでいた犬や庭池の鯉、野良ネコなど小動物が行方不明になる事件が発生
光景を移したと思われる映像には動物が消える所しか映っていなかった
目撃証言はあるものの犯人が「飛行機みたいに巨大な鳥」「猿の顔した虎」「側溝からハサミのついた蛸の足だけが出てきて引きずり込んだ」などと証言者ごとに違う - 172二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:52:45
最近家のエアコンがぶっ壊れた魔紅葉
真夏の今、クーラーがないのは流石に死活問題なので修理業者を呼ぶ……が、来た業者はどこか様子がおかしい - 173二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:54:56
海沿いの住宅地で、霧の出る夜に霧の中から笛の音が不定期に聞こえてくる日には、行方不明者が必ず出る
笛の音にはバイオリンやトランペットなど、他の楽器の音が混ざってることもある - 174◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 21:58:17
- 175◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 22:08:43
またまたやばい事件起こってますね
それでは続き書いていきます。
翌日。大学が休みの日なので、奏はいつもより遅くに目を覚ました。
昨日の事件を調べるために外に出ると、何やら様子がおかしい。
気になって周りにいた住民に話を聞くと、外に繋いで飼っていた犬が行方不明になったという。犬小屋とリードだけが残されており、リードは引きちぎられた形跡などはなかった。
しかも、事件はこれだけではない。
庭の鯉、野良猫など他の小動物も姿を消している。
目撃者に犯人についての話を聞いたところ、「飛行機みたいに巨大な鳥が連れ去った」「猿の顔した虎が襲ってきた」「側溝からハサミのついた蛸の足だけが出てきて引きずり込んだ」など言っていることが全て食い違う。
これは間違いなく異変だ。
昨日の通りの事件と関係があるかは分からないが、並行して調べてみる価値はあるかもしれない。ならば徹底的にやるまでだ。
奏はなぜか痛む首筋を軽く押さえながら、そう意気込んだ。 - 176◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 22:10:02
では、次に奏が行う行動を安価で募集します。
下4からダイス - 177二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:13:58
SNSと聞き込み、新聞の調査を併用して事件を多角的に情報を集めることに、するととある古文書が目に留まり深く気になった
- 178二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:58:00
地域住民に聞き込み
- 179二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:59:22
地元の図書館で手がかりとなりそうな資料を探す
- 180二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:05:12
しれっと被害に遭ってた四ツ谷に話を聞いてみる
- 181◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 23:11:01
- 182◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 23:13:44
四ツ谷牡丹くん被害に遭ってたのか
ちなみに連れ去られたのはdice1d4=4 (4) (1 犬 2 猫 3 魚 4 安価)
- 183◆rJvXMxHjM.25/08/23(土) 23:15:39
安価が出たので四ツ谷牡丹が被害に遭った具体的な内容を募集します。
なお今日の更新はここまでとします。
明日も同じくらいの時間に再開予定です。
またよろしくお願いいたします。
次の再開時までに集まっていたレスの中からダイスで決定します。 - 184二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:20:26
ある目撃者によると犬達が四ツ谷の家に入っていく姿を目撃したまた、その家の方から謎の声や生き物の鳴き声、ごめんなさいという声が聞こえてきたというタレコミがあったため
- 185二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:47:51
家電動物のなき声ととにポルターガイストが起きた
- 186二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 02:58:45
怪物に直接引きずり込まれかけた
- 187二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 06:38:03
筋骨隆々の褌一丁の男に自分を含む周りのものを引き摺り込まれそうになった
- 188二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 08:18:08
このレスは削除されています
- 189二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 12:42:25
話に聞いていた怪物の夢を見るようになった
- 190二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 19:28:15
配信中におぞましい鳴き声が響き、外を見ると大柄な動物が飛び去っていく様子が見えた
- 191◆rJvXMxHjM.25/08/24(日) 21:14:01
- 192二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 21:21:47
狙われてて草
- 193◆rJvXMxHjM.25/08/24(日) 21:21:48
遅くなりましたが再開します
四ツ谷牡丹は怪物に直接引きずり込まれかけたみたいですね
えっ小動物と間違われた?
では次に牡丹に犯人はどのように見えたかを安価で募集します。
下4からダイス - 194二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 21:38:44
このレスは削除されています
- 195二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 21:41:13
下田湊の格好をしているが顔はムンクのような3点模様をしていた
- 196二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 21:49:36
人間の腕で這う大きなワニ
- 197二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 21:52:15
無数の目を持ち漆黒の玉虫色に光る粘液状生物
- 198◆rJvXMxHjM.25/08/24(日) 22:31:04
- 199二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 22:41:25
キメラ!!
・・・?あれこのメンバーって・・・ - 200◆rJvXMxHjM.25/08/24(日) 22:44:14
上半身が犬で下半身が猫、背中から尾にかけてはニシキゴイで背中にはセキセイインコの翼、胴には馬の足が4本余分に生えており、頭部はイソギンチャクだが触手の先端が人の手になっている何かに襲われたみたいです
何やそれこわ……
ではストーリー進めていきます
牡丹から話を聞いた奏は一人でしばらく考え込んでいた。
被害状況から小動物ばかりが襲われているものかと思っていたが、この分だと人間が被害に遭っている事例もあるかもしれない。
また、目撃証言の食い違いも気になる。犯人の見た目の証言が見事にバラバラだが、どれも異形の生物のようなものを表しているのは間違いない。
だが、どれも映像証拠には映っていない。
謎は深まるばかりだ。
奏はこれを調べるためdice1d3=2 (2) (1 一人で情報収集しながら熟考 2 雨継に相談 3 杏珠に相談)することにした。
- 201◆rJvXMxHjM.25/08/24(日) 22:56:03
「……ということらしいんだけど、何か分かったことはある?」
奏は昨日教えてもらった雨継の電話番号にかけ、牡丹から得た証言や調べた被害状況を伝えた。
雨継はしばらく無言で考え込んだ後、こう返答して来た。
「……二つ。気になる点は二つだな」
「二つ?」
「四ツ谷牡丹が見たという怪物。上半身が犬、下半身が猫、背中から尾にかけてはニシキゴイ、背中にはセキセイインコの翼、胴には馬の足が4本余分に生えており、頭部はイソギンチャクで触手の先端が人の手。これは被害に遭った生物と一部一致している」
「あ、確かに!犬・猫・鳥・鯉って襲われてたね。じゃあ馬、イソギンチャク、そして人も?」
「分からないが可能性はある。だが、他の人間の証言では巨大な鳥、猿の顔をした虎、ハサミのついた蛸といったものもあるから、これが正しい姿なのかは判断しかねるが」
「見る人によって違った姿になる怪異?」
「ああ。それはこれから調べる必要があるな。だが、問題はもう一つの方だ。確か、四ツ谷牡丹は夜中にその怪物に襲われそうになっていたところを何とか逃げて回避したそうだね」
「うん、そう言ってた」
「なら不自然ではないか?」
「え?不自然って、どこが?」 - 202◆rJvXMxHjM.25/08/24(日) 23:03:24
「四ツ谷牡丹は『薄暗い中で』『怪物に追われながら』その姿を見たと発言している。だが、彼の証言は一瞬見ただけにしてはやたらと具体的だ。普通、数多くの生物が混じった見慣れないキメラの特徴を、薄暗い中で一瞬見ただけでそんなに具体的に覚えていられるものだろうか?」
「あ、確かに……」
「もちろん、襲われている時に少しでもその特徴を覚えておこうと、隅々までじっくり観察していた可能性もあるが。だが、少なくとも彼にはもう少し話を聞いた方がいいだろう。僕のほうでももう少し調べてみる。昨日の事件との関係も気になるのでね。何かあればまた連絡しよう」
そう言って電話を切った。
その後まもなく、奏の携帯に電話がかかってくる。
相手はdice1d6=1 (1) (1 林 2 杏珠 3 凛 4 牡丹 5,6 非通知)
- 203◆rJvXMxHjM.25/08/24(日) 23:07:20
電話の主は林だった。
彼から電話がかかってくることは珍しい。昨日凛に侵入された件だろうか。
奏が電話に出ると、林は切羽詰まった様子で「すぐに交番に来てくれ」と言った。
一体どういうことか。奏が交番に向かう準備をしながら要件を聞くと……。
ということで「林が奏を呼び出した理由」を安価で募集します。
あと今日の更新はここまでとします。
明日は開始時間までに集まってる安価からダイスで決定するところから始めます。
時間は今日と同じくらいからです。
よろしくお願いいたします。 - 204二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:57:10
了解です
- 205二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:45:53
このレスは削除されています
- 206二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 09:39:49
石崎凛から押収したとある物品が奏の部屋から持ち出そうとしていた疑惑がある
凛は窃盗を激しく否認しており、現に「誰の指紋も」採取されていないのが気にかかるので、確認しに来て欲しい - 207二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 16:25:14
石崎凛が奏の部屋に見たこともない生き物が入っていくのを見た(ので凛も入った)と言っているため、避難も兼ねて来てほしい
- 208◆rJvXMxHjM.25/08/25(月) 20:55:31
- 209◆rJvXMxHjM.25/08/25(月) 21:02:36
石崎凛から押収したとある物品が奏の部屋から持ち出そうとしていた疑惑がある
凛は窃盗を激しく否認しており、現に「誰の指紋も」採取されていないのが気にかかるので、確認しに来て欲しい
「誰の指紋も」かあ~怖いですね
では再開します
奏は交番に向かいながら、林に電話で言われたことを反芻していた。
石崎凛が持ち出そうとしていた疑惑のある物品。
林の話では、「誰の指紋もついていなかった」という。
凛はともかく、奏の指紋までついていないのは不可解だ。
最も、盗み出す前についていた指紋を全て綺麗にふきとってしまった可能性も考えられなくはないが、そこまでして物を盗みたいような人間なら、あんな目立つ格好で堂々と不法侵入などしないだろう。
というか、そもそも奏には何かを盗まれた自覚は無かった。
一体何が盗まれかけていたというのだろうか。
謎は深まるばかりだった。 - 210◆rJvXMxHjM.25/08/25(月) 21:05:26
奏が交番に到着すると、林がすぐに問題の物品を見せてくれた。
「これは……」
それは、奏が部屋に置いていたという自覚のdice1d2=1 (1) (1 ある 2 ない)ものだった。
その物品とは……
ということで、奏の部屋から盗まれかけていたものについて安価で募集します。
下4からダイス
- 211二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:12:22
赤と青の斑ら色をした脈打ち拍動する丸い石
この部屋に引っ越した時に落ちてたいたのをインテリアにしてみたがなんか不気味なので押し入れの奥にしまっていたはず - 212二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:15:09
日本人形 実家にあったと思う人形でもどこで買ったのかいつからあったのかそもそもなぜ持ってきたのかわからない
- 213二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:32:45
誰かから貰って置いておいた石
誰から貰ったのかはどうやっても思い出せない - 214二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 22:08:22
日記
- 215◆rJvXMxHjM.25/08/25(月) 22:26:28
- 216◆rJvXMxHjM.25/08/25(月) 22:30:34
誰かから貰った石かあ
どんな感じの石か dice1d3=3 (3) (1 石像的なやつ 2 何か彫られてる石 3 まじでただの石)
- 217二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 22:36:52
少し妙だなあ
一体なんなのか - 218◆rJvXMxHjM.25/08/25(月) 22:40:28
まじでただの石なのか
林に見せられたのは、誰かから貰って部屋に置いていた石だった。
見た目は何の変哲もないただの石。
誰から貰ったのかは全く思い出せないが、何となくずっと部屋に置いている。
「これ、見た感じ本当にただの石なんだけど、調べたらほんとに誰の指紋もついていなかったんだよね。奏ちゃん、これ最近綺麗に拭いたりした?」
「いえ、特に何もしてないと思いますけど」
「そっか。じゃあとりあえず返すね」
そう言って林は奏に石を返した。
奏が石を受け取った時、どこからかdice1d3=2 (2) (1 笑い声 2 泣き声 3 呻き声)が聞こえたような気がした。
どうやら、林には何も聞こえてないらしい、
(気のせいかな……)
奏は心の奥に沸き起こる不安な気持ちを振り払い、石をポケットに入れた。
- 219二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 22:45:59
石が泣くのか、それとも・・・?
- 220二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 22:48:57
ごめんなさいと関係ありそ〜
- 221◆rJvXMxHjM.25/08/25(月) 22:58:19
奏は一旦家に帰り、石を元あった場所に戻した。
そして、ふと気になって、首筋の「あれ」を鏡で見てみた。
相変わらず、奏の首筋には人の顔のような不気味な痣が浮かび上がっている。
「……いつも通り気持ち悪いな、これ」
もういつからできているかも忘れたが、こいつを消す試みは全て失敗しているので今は放置している。
実際、気持ち悪いだけで実害はないと思う。多分。
奏は自室の椅子に座り、今の状況を頭の中で整理した。
「音を出してはいけない通り」の事件、小動物が攫われる事件、そして指紋の残らない石。
この町では珍しいことではないのかもしれないが、不可解な事件が多すぎる。
奏には、これらの事件の裏に共通する「何か」があるように思われてならなかった。
危険かもしれない。だが、一度調べると決めたのだから、最後までとことん付き合ってやる。奏は静かにそう決意した。
奏は疼く首筋を軽く押さえながら部屋を出た。 - 222◆rJvXMxHjM.25/08/25(月) 23:03:01
- 223二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 23:22:10
絵助かる
- 224二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 00:01:42
ストレート美人様!
- 225二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 02:33:07
このレスは削除されています
- 226二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 10:22:03
乙です
- 227二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 10:23:15
これ全部やったらTRPGできないかな…
むずいか - 228二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 14:42:43
このレスは削除されています
- 229◆rJvXMxHjM.25/08/26(火) 21:01:43
- 230◆rJvXMxHjM.25/08/26(火) 21:10:09
キャラ設定はここにまとめてます>>135
これまでのあらすじ(ざっくり)
やばいことばっかり起こる町、石川県海帝町。
「大きな音を出してはいけない通り」に現れた外傷のない変死体、町中で小動物たちが何者かに攫われ消え去った事件、指紋の残らない石。不可解な事件に大学生・下田奏が立ち向かう!
なんかこう書くとミステリーに見えるけど、怪異とか出てくるホラーです
- 231◆rJvXMxHjM.25/08/26(火) 21:12:28
早速ストーリーを再開したいのですが、この辺で何か事件を起こしたいので次に奏が取る行動を安価で募集します。
行く場所と、そこで誰と何をするかまで具体的に書いてくれると嬉しいです
下4からダイス - 232二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 21:31:19
雨継と杏珠を連れて四ツ谷のところにお見舞いに
ついでに詳しい目撃情報を聞き出しにかかる - 233二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 21:49:27
四ツ谷に会いに行こうとしたら雨継が既にいた
- 234二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 21:50:08
- 235二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 22:25:50
最近不審なことが続いているので考えを整理するために歩いていたら四ツ谷と遭遇
次に取材しようと思っているという「黒蛸神社」の下見に行くことに - 236◆rJvXMxHjM.25/08/26(火) 22:39:19
- 237二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 22:51:45
なぜ怪物の姿が鮮明に分かったかも聞けるか
- 238◆rJvXMxHjM.25/08/26(火) 22:55:51
ついに黒蛸神社行くのね
頭の中を整理するために、奏は町を歩いていた。
すると、どこからか四ツ谷牡丹が現れる。
「奏、また会ったね」
牡丹は奏に向かって、作り物のように美しい笑みを浮かべた。
四ツ谷牡丹。彼は小動物が攫われた事件の最重要目撃者だ。実際に襲われているのだから。
そして、彼の証言に不可解な点もある。
何から問い詰めようかと奏が考えていると、牡丹が先に口を開いた。
「そうそう、ボク、次は黒蛸神社を取材しようと思ってるんだ。奏も知ってるでしょ?」
「え?ああ、確か今は寂れて誰もいないんじゃなかった?あそこ」
「うん。それって絶対何かあると思うんだ。そうだ、今から行くつもりだから、奏も一緒に来る?」
いや、私には先に調べなきゃいけないことが、そう言おうとしたのに、口は勝手に「うん」と申し出を受け入れてしまっていた。
「よかった。こっちだよ」
牡丹は奏の手を引いて歩き出した。 - 239◆rJvXMxHjM.25/08/26(火) 23:01:29
奏は、黒蛸神社に向かっている途中、例の事件のことを聞いてみた。
襲われているとき、なぜ怪異の姿が鮮明に見えたのか、と。
牡丹は、少しだけ間を置いた後、こう答えた。
「dice1d4=3 (3) (1 ちゃんと見た目を覚えとこうと思って、よく観察してたんだ 2 ボクは目がいいからね 3 それは君が知る必要のないことだ 4 安価)」
- 240◆rJvXMxHjM.25/08/26(火) 23:08:39
「……それは君が知る必要のないことだよ。さ、先を急ごう」
牡丹はそれだけ言うと、奏の手を引っ張って進んだ。
奏は、それ以上聞く気になれなかった。
心のどこかでブレーキのようなものがかかったのだ。
それからしばらくして、二人は黒蛸神社に辿り着いた。
鳥居をくぐると、中はdice1d3=3 (3) (1 完全に放置されているのか、荒れ放題になっていた 2 放置されてはいるが、割と最近まで人はいたのか、荒れてはいなかった 3 現在も誰かに手入れされていると思われるほど綺麗だった)
- 241◆rJvXMxHjM.25/08/26(火) 23:15:16
「思ったより綺麗じゃない?管理してる人がいるの?」
奏は不自然なほど綺麗にされている境内を見てそう呟いた。
「さあ。この神社は長いこと神主もいないはずだけどね」
牡丹は境内を物色しながらそう返した。
すみません今日の更新はここまでとします。
またよろしくお願いします。 - 242二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 23:22:06
よろしくお願いします
- 243二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 02:12:58
このレスは削除されています
- 244二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 04:30:44
このレスは削除されています
- 245二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 10:16:05
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- 246二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 18:54:07
このレスは削除されています
- 247◆rJvXMxHjM.25/08/27(水) 21:21:37
今日は更新お休みします
申し訳ありません - 248二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 00:38:11
了解です
- 249二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:05:15
はーい
- 250二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:10:16
このレスは削除されています
- 251二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 14:43:20
このレスは削除されています
- 252二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 19:44:36
早めのあげ
- 253◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 20:59:29
- 254◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 21:08:35
前回は奏が牡丹と黒蛸神社に行ったところまででしたね。
では続きを書いていきます
今回はホラー展開にするぞ~
奏と牡丹は、しばらく神社を探し回った。
敷地の狭い神社であるため、一周するのにそれほど時間はかからない。
不自然なほど手入れされているという点を除けば、特に変なところは見られなかった。
「この神社の神さまって、海難事故や水の事故から守ってくれるらしいよ。ちゃんと祀れば」
牡丹が、ふと思い出したかのようにそう呟いた。
水の事故から守ってくれる神様。海帝町のような港町では珍しいものでもないだろう。
奏はそんな風に思いながら、神社の本殿に近づいた、その時だった。
音がする。
本殿の中から。 - 255◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 21:16:52
奏はさらに本殿に近づいて、そっと聞き耳を立てた。
気のせいではない。
確かに聞こえる。dice1d5=1 (1) (1 叩きつけるような音 2 何かが這いずるような音 3 獣の唸り声 4 呪文を唱えるような人の声 5 誰かのすすり泣く声)が。
全身に鳥肌が立つ。奏はすぐに牡丹を呼んだ。
「ここ。中から何か聞こえない?」
「dice1d2=1 (1) (1 ほんとだ。聞こえるね 2 何のこと?何も聞こえないけど)」
- 256二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:21:18
物理の化け物!
- 257◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 21:28:47
「ほんとだ、確かに聞こえるね。何かを何度も叩きつけるような音が」
牡丹は大して動揺する様子もなく、興味深そうに見ている。
奏は、そっと本殿の扉に手をかけた。普通の神社なら入ることはできない。
どうやら、dice1d2=1 (1) (1 鍵はかかっていない 2 鍵はかかっているが、頑張れば破れそうである)ようだ。
「……いや、さすがにダメよね、ここ入ったら」
あのウェディングドレスの空き巣のように、不法侵入で捕まるのはまっぴらごめんだ。
だが、奏の耳元で悪魔が囁く。
「中気になるし、入っちゃおうよ」
牡丹は楽しそうにそう言った。彼は不法侵入で逮捕されるのも怖くないのだろうか。
だが、正直に言うと、奏も中に入りたがっていた。
音の正体を、この目で確かめたい気持ちは確かにあった。
良心との激しいせめぎ合い。結局……
dice1d100=82 (82)
50以上で扉を開ける、最初のダイスの結果が1の場合は数値に+10、2の場合は数値に-10
- 258二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:30:10
だいぶ悪魔優勢だな……
- 259◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 21:33:21
奏は好奇心に耐え切れず、悪魔の方に乗ってしまった。
本殿の扉が勢いよく開かれる。
そこにあったのは、信じがたい光景だった。
と、いうわけで、本殿の中に何があったのかを安価で募集します。
下4からダイス - 260二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:37:21
何もなかった
- 261二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:39:04
巨大な黒い蛸が海水を満たした甕の中に入っていた
- 262二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:41:15
- 263二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:49:46
そこにはなぜかついさっきまで使われていたようなレストランのような場所があった
- 264◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 21:55:31
- 265二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:57:08
異空間に繋がっているのか!?
- 266◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 22:07:25
そこにあったのは、信じがたい光景だった。
「……何、これ?」
奏らの目の前に広がっていたのは、ついさっきまで使われていたレストランのような場所だった。
整然と並べられたテーブルに椅子、食べかけのように見える料理、厨房に繋がっていると思われる入口。
だが、そこに客らしき人も店員もいなかった。
何かを叩きつけるような音は、dice1d2=1 (1) (1 相変わらず鳴り響いている 2 奏が扉を開けた瞬間に鳴りやんだ)
- 267◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 22:12:06
どうやら、叩きつけるような音は厨房があると思われる奥の空間から鳴り響いているようだ。
「うわあ、すごいねこれ。写真とっとこ」
牡丹は呑気に動画のための写真を撮り続けている。
奏はふと気になって、テーブルに置かれた料理を見てみた。
料理は、dice1d2=1 (1) (1 見た目は普通の料理 2 人が食べられるとは到底思えない料理)だった。
- 268◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 22:19:56
カレー、オムライス、焼き魚……見た目はよくあるような普通の料理が並んでいる。
「おいしそうだね、食べてみる?」
牡丹が興味深そうに料理を見つめている。
「さすがにパス」
たった今不法侵入をしてしまった奏も、さすがに無銭飲食はごめんだった。
「あはは、さすがに怖いよねこれは」
牡丹は一ミリも怖くなさそうにそう返した。
「それにしても、不思議だねここ。とても神社の中とは思えないけど、神様とかいないのかな?」
「ええ。というか、外観と比べて広すぎる。異空間のような場所に繋がった、と考える方が妥当でしょうね」
「確かに。いやあ、とんでもない扉を開けちゃったのかもね、ボク達」
一番開けたがっていたのはアンタだろ、そう言いたい気持ちをぐっとこらえて、奏はレストランの中を詳しく調べることにした。
調べる場所 dice1d3=2 (2) (1 テーブルや料理 2 壁や床 3 奥の謎空間)
- 269◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 22:31:13
奏と牡丹は、レストランの壁や床を隈なく調べた。本殿の寂れた外観からは想像できない、洗練されたデザインの壁紙や床板が敷き詰められている。きちんと清掃されているようで、埃や目立つ汚れなどは見当たらなかった。
「……なんか、ほんとに普通に営業してるレストランみたいね。雰囲気も良いし」
奏がそんなことを呟いていると、牡丹が「ちょっと」と奏を呼び止めた。
「ここ、よく見て」
牡丹が指さしたところをじっと見てみると、壁紙が剝がれかかっているところがある。そこら一帯だけ色が他の場所と異なっており、後から貼り付けたようだった。
「剝がしてみたくない?」
言うと思った。
「器物損壊になるんじゃない?」
「いや、まあそうかもだけど、異空間なら別に良くない?」
そう言われてしまうと言い返せない。というか、
「そんなに言うなら自分で剥がせばいいじゃない」
なぜそこまで自分にやらせようとするのか、奏にはよく分からなかった。
「だって、ボク怖がりだし」
牡丹の真意は分からないが、これが嘘だということは分かる。
だが奏自身も、正直に言うとかなり壁紙を剥がしたい気持ちだった。
奏はめくれかかっている部分に指をひっかけ、壁紙を剥がした。 - 270二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:38:57
ゴゴゴゴゴ…
- 271◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 22:43:54
そこに露になったものを見て、奏は言葉を失った。
黒ずんだ汚れが、剥がされた部分に大きく広がっている。
それが血痕であると理解するのに、そう時間はかからなかった。
しかも、異常な量。もしこれほどの血を流した人物がここにいたとしたら、その人物は100%死んでいるだろう。そう言い切れるほどの、見たこともないような血の量だった。
「これ、本格的にやばくなってきたかもね。これからどうする、奏」
牡丹は、いつもの飄々とした態度を崩さずに奏に聞いていた。牡丹の動じなさのおかげで、奏も冷静さを保てていた。
「……引き返した方がいいかもしれない」
「だよね。これ、相当ヤバめだよ。だってこの血、割と最近ついたものっぽいから」
「えっ、分かるの?」
「うん。一日、二日くらいしか経ってないんじゃないかな、これ。個人的にはもうちょっと調査したいけど、思ったより危険みたいだ。どうする?ボクは残ってもいいけど」
奏は考え込んだ。これ以上は危険だと、本能のようなものが告げている。だが、ここで引き下がってしまったら、もう二度とここには来られないかもしれない。
悩みに悩んだ結果、奏はdice1d2=1 (1) (1 調査を続行 2 引き返す)ことにした。
- 272◆rJvXMxHjM.25/08/28(木) 22:50:23
「……いや、まだ音の正体を見てない。あの奥のところを見るまでは帰れないよ」
「あははは、そう来なくっちゃ!それじゃ、さっさと調査して帰ろう」
奏と牡丹は、奥の方へと歩を進めた。
叩きつけるような音が徐々に大きくなっていく。それにつれて、奏の心臓も鼓動をはやめていった。
この先にある「何か」への、期待と恐怖を乗せて。
と、いうことで今日はここまでとします。
明日も同じくらいの時間に更新します。
明日は奥の空間に何があるかを安価で募集するところから始めようかと思いますので考えておいていただけると嬉しいです
またよろしくお願いします。 - 273二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:54:58
乙です!
いったい何があるのか楽しみです...! - 274二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 01:25:33
このレスは削除されています
- 275二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 08:05:55
このレスは削除されています
- 276二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 11:26:33
おつー
- 277二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 15:51:58
何があるかな
- 278◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 21:00:56
- 279◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 21:05:00
では早速ストーリー始めていきたいのですが、前回がレストランの奥の空間に行くぞってとこで終わったので、まずは奥の空間に何があったかを安価で募集したいと思います。
音の発生源もおそらくそこだと思われます。
下4からダイス - 280二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 21:06:39
ディスコ空間
- 281二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 21:17:03
エレベーター 足元には血?
- 282二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 21:18:58
神話生物
- 283二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 21:22:42
- 284◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 21:25:40
- 285◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 21:37:31
エレベーター、やばそうな予感がする
奏たちが進んだ先にあったのは、古びたエレベーターだった。
「え、エレベーター?」
横には上下のボタンと、dice1d20=18 (18) Fと書かれた表示がある。
そして、足元にはあの壁と同じ血だまりのようなものが広がっていた。
叩きつけるような音はdice1d2=1 (1) (1 奏らが来た瞬間に鳴りやんだ 2 まだ鳴っている)。
「このエレベーター、dice1d2=2 (2) (1 電気がついてないから動かなそうだね 2 電気がついてるから動きそうだね)」
牡丹はそう呟いた。
- 286◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 21:47:01
「あれ、音が鳴りやんでる」
先程から鳴り続けていた何かを叩きつけるような音は、いつの間にか消え去っていた。
目の前には、エレベーター一台。
「ここは18階みたいだね。どうする?上に行く?下に行く?それとも引き返して帰る?」
牡丹が楽しそうに聞いてくる。
「いや、行く選択肢とかあるの?さすがに帰ってこられないんじゃない?」
「でも、ここまで来たんだからここで引き返すのはねえ」
相変わらず天使のような顔をして悪魔みたいなことを言う男だ。
だが気持ちは分からなくもない。
確実に言えるのは、『行ったら無事では済まない』ということ。
行くべきか。それとも引き返すべきか。
「ボクは先に上を見てからだんだん下に降りてく感じがいいと思うなあ」
この悪魔は無視して、奏は頭を捻らせた。 - 287◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 21:51:57
奏がそうやって逡巡していると、不意に後ろから足音が近づいてくるのが耳に入った。
奏が恐る恐る振り向くと、そこにいたのはdice1d6=3 (3) (1 雨継 2 杏珠 3 林 4 凛 5,6 新キャラ(後で安価))だった。
- 288◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 22:01:19
そこに立っていたのは、警官の林だった。
「おい、そこで何やって……って、奏ちゃん?」
「林さん!」
どうやら林は、パトロール中に黒蛸神社の本殿の扉が開いていることに気づき、中を調べに来たらしい。
奏は、自分たちが来た事情を正直に話した。勝手に扉を開けて中に入ったことについては怒られたが、それ以上にこの空間の異常性に興味津々のようだった。
「なるほど、謎の音、血痕、それにエレベーターか。この町に住んでると奇妙なことが起こるのも珍しくはないが、しかしこれはなあ……」
林も頭を抱えているようだった。
「あの、それでボクたち、このエレベーターに乗って探索しにいこうかと思ってるんですけど」
牡丹は全く悪びれずにそう言った。
「はあ?え、まじで?絶対やめた方がいいと思うよ」
林は真正面から悪魔に正論をぶつけた。それと同時に、奏の頭も徐々に冷えていく。
そうだ、なぜこんなにエレベーターに乗りたがっていたのだ。戻ってこられる保証などないのに。 - 289◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 22:11:27
「先が気になる気持ちは分からなくもないけど、エレベーターに乗っちゃったら戻ってこられる保証はないし、ここは引くのが賢明じゃないかな」
林は大人として冷静に奏たちを諭した。彼の言っていることは正論だ。ただの大学生がそんな危険を冒す必要など微塵もない。
「確かにそうですけど、逆に言うと次来た時にこのエレベーターがちゃんと動いてる保証もないんですよ。この先を見られるのはこれがラストチャンスかもしれないんです」
牡丹は必死で林を説得している。そんなに行きたいなら一人でエレベーターに乗ればいいのに、なぜ奏まで乗せようとするのか。
ともかく、今の奏の心はだいぶ「乗りたくない」寄りに傾いていた。
ということで、エレベーターに乗るかどうかダイス
dice1d100=3 (3)
50以上で乗る
補正 林の説得 -dice1d50=39 (39)
奏の抵抗感 -dice1d20=15 (15)
牡丹の説得 +dice1d20=17 (17)
??? +dice1d20=9 (9)
- 290◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 22:24:42
めちゃくちゃ乗りたくなくて草
ちなみに来たのが林じゃなくて雨継とかだったらいけいけどんどんって感じで補正かけてました。
結局、林に説得されて、奏たちはその空間を出た。
牡丹は最後まで不満そうにしていたが。
一番知りたいことは知れなかったが、命拾いしただけ良しとしよう。
林は、「血痕などの調査はまた警察でやっておく」と言い残して交番に戻っていった。
気が付くと、時間は正午をとっくに過ぎている。
……やはりあのレストランで何か食べるべきだったかもしれない。
奏と牡丹は、近くの定食屋に入って昼食をとった。
先ほど見た奇妙な空間について、二人で意見交換する。
ただでさえ、最近立て続けに変なことが起こりすぎていて、奏の脳は疲弊していた。
気になったら調べつくさないと気が済まない性分なので、多くの謎を抱えた頭がパンクしそうになっているのだ。
この後どうしようか、と考えていると、牡丹は動画の編集作業があるから今日はもう帰宅するとのことだった。
昼食を食べ終わり、牡丹と別れ、一人になった奏は次に何をすべきか考えていた。 - 291◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 22:29:19
奏がしばらく町を歩いていると、不意に誰かから声を掛けられた。
振り返って声の主を見てみると、dice1d5=3 (3) (1 雨継 2 杏珠 3 凛 4,5 新キャラ(後で安価))だった。
- 292◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 22:38:32
「アンタは、石崎凛!」
そこにいたのは、奏の部屋に勝手に入った不法侵入犯の石崎凛だった。さすがに警察に怒られたのか、ウェディングドレスではなく普通の服を着ている。
「まさか、脱走したの?」
「違う。釈放されたんだ。お前の部屋から何も盗ってないことが証明されたからな」
「でも不法侵入の方は普通に犯罪でしょ」
「あれくらいならよくやってるし、別にいいんだろ」
「いいわけないでしょ」
何もされていなくても、自分の部屋に入られて気分を害さない者はいない。
「まあ悪かったよ。それより、ちょっとお前に聞きたいことがあって探してたんだ」
「え、聞きたいことって何?へそくりの場所なら教えないけど」
「金には興味ないっつってんだろ。そうじゃなくて!」
凛は若干キレ気味にこう尋ねた。 - 293◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 22:39:37
ということで、凛の要件は何かを安価で募集します
疑問形になってますが頼み事や誘う系でもOKです
下3からダイス - 294二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 22:42:28
お前に首にあるものは何?
- 295二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 23:05:47
私の部屋に来い
- 296二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 23:35:10
最近街中で目撃されるキメラな怪物について何か知らないか?
アートのモチーフにしたいんだ - 297◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 23:49:12
- 298◆rJvXMxHjM.25/08/29(金) 23:49:55
部屋に来い、ですね
これは新たな展開の予感
ということで今日はここまでとします。 - 299二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 00:23:32
デート回かな
お疲れ様です - 300二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 02:22:28
お疲れ様です
- 301二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 11:04:30
このレスは削除されています
- 302二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 17:50:19
このレスは削除されています
- 303◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 20:59:14
ではそろそろ再開します。
前回は石崎凛が奏を自分の家に誘ったところで終わったのでこの続きからですね
この辺からストーリーもガンガン進めていきたいですね
それと、読んでくれてる方がいらっしゃったら感想とか反応とか投げていただけるとめっちゃ嬉しいです。モチベになるので何卒よろしくお願いします - 304二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 21:01:13
応援頑張るぞ〜
- 305◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 21:07:02
「はあ?なんでアンタの家なんか行かなきゃいけないわけ?」
奏は苛立ち交じりに尋ねた。人の家に勝手に侵入したと思ったら、今度は自分の家に入れようとしている。この人の目的がさっぱり分からない。
「理由は来てみれば分かる。とにかく来い。別に何かしようってわけじゃないから」
そう言われて、奏は半ば強引に連れて行かれることになった。
凛の部屋は、町はずれのマンションのdice1d6=5 (5) 階であり、部屋の中はdice1d2=2 (2) (1 意外と整頓されていた 2 かなり物が多く汚かった)
- 306◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 21:17:15
「部屋汚いわね」
奏も別にめちゃくちゃ綺麗というわけではなかったが、それにしてもだ。画材などが散乱していて足の踏み場すらほとんどない。
「悪かったな。この方がインスピレーションがわくんだよ」
凛はそう言いながらお茶を出してくれた。意外と気の利くところもあるらしい。
「それで、私をわざわざ部屋に呼ぶなんて何の用?」
ベッドに座りながら奏がそう尋ねると、凛は無言で奏に近づき、その首筋にゆっくりと手を伸ばした。
ハイネックの襟元に手をかけ、ゆっくりと引っ張ると、徐々に奏の首筋が露になっていく。
「ちょっと、何してんのよ」
奏の制止も聞くことなく、凛は奏の首筋の痣を見ながらこう尋ねた。
「これ、いつからだ?」
凛の両目が奏を見据える。
「し、知らないわよ。結構前だと思うけど、気づいたら大きくなってて……。気味悪いけど、実害もないし隠してほっといてるの。っていうかアンタはなんで私に痣があるって分かったの?」
「dice1d3=3 (3) (1 芸術家の勘 2 お前の部屋に侵入したときに写真を見て知った 3 お前には言えない理由だ)」
- 307◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 21:25:38
「……それは、お前には言えない理由だ」
「何よそれ」
「別に気にしなくていい、ということだ。まあ、お前が分からないなら別にいい。それより、こっちも見せたいものがあるんだ。もしかすると、お前が調べてる事件に関わるものかもしれなくてな」
凛は奥の方に行くと、あるものを取り出してきた。 - 308◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 21:26:20
ここで、凛が奏に見せたものについて安価で募集します(複数OK)
下3からダイス - 309二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 21:47:51
このレスは削除されています
- 310二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 21:48:50
バックルームに繋がる扉
- 311二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 21:49:15
岩の中に埋まった人のようななにか
- 312二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 21:49:51
クトゥルフ
ばっくるーむ
サンタナ
うーんこのゲテモノ揃い - 313◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 21:56:47
- 314二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 21:59:14
バックルームの流行はもう終わったんか……?
- 315二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 22:01:08
リアルの壁ぬけバグに繋がる扉
やばすぎだろ - 316◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 22:05:15
バックルームに繋がる扉!?
やばそう
凛が部屋にある棚をどけると、ある扉が現れた。
それを開けると、とある空間に繋がっている。それはまるで……。
「これって、バックルーム?確か前ネットで流行ってた」
「ああ」
「ああ。じゃないわよ!ほんとにどういうこと?いつからこんな扉あったの?」
「dice1d3=2 (2) (1 入居した時からだ 2 数週間前からだ 3 今朝だ)」
- 317◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 22:17:01
「数週間前くらいかな。いきなりこの扉が現れたんだ。私はこれを哀れな芸術家のために神が与えたものだと考えたのだが、中を見たらこれだ。これじゃあインスピレーションのいの字も沸かない。だが、お前ならこういうところを調べるのが好きそうだと思ってな」
好き、とかそういう話なのだろうか。扉の向こうには、何もないロビーのような空間が広がっている。奥には壁があるが、ただ進むだけでは壁には辿り着かないことは何となくわかっていた。
「これ、中に入ったらどうなるんだろう」
奏の口から自然とそんなセリフが漏れていた。今度こそ戻ってこられずに死ぬのだろうか。
「もちろん、私はお前に行けと強制しているわけではない。だが、私はオカルトには興味ないし、ずっとここに扉を置かれているのも迷惑なのでね。もし興味があれば調査してくれないか、という話だ」
奏は逡巡した。今日だけで、足を踏み入れるか迷うような状況に置かれることが多い気がする。だが、奏はそろそろ「中に入らなければならないような」気がしていた。
……だが、一人で行くのはさすがに自殺行為かもしれない。こういう危険な状況に嬉々として飛び込んでいきそうな人物。何人か心当たりはあった。
奏はdice1d4=4 (4) (1 雨継を呼ぶ 2 牡丹を呼ぶ 3 両方呼ぶ 4 誰も呼ばない)
- 318◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 22:38:17
……いや、こんなところに呼ぶのは一緒に地獄に落ちようとしているようなものだ。
奏は電話を掛けようと取り出していたスマホを再びポケットに戻した。
「一人で行く」
「え、まじで?」
凛が驚いたように奏にツッコミを入れた。
「さすがに、私個人の好奇心に他の人を巻き込むわけにはいかないし」
「そ、そうか。分かったけど、ちゃんと戻って来いよ。定期的に私に連絡しろ」
そう言って、凛は奏と連絡先を交換した。
そして、奏は扉の奥の空間に一歩、足を踏み入れた。 - 319◆rJvXMxHjM.25/08/30(土) 23:04:30
すみません、中途半端ですが今日はここまでとします。
- 320二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 00:06:13
はーい
部屋の中には何が...? - 321二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 01:06:29
いつも楽しみにしてます
- 322二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 01:51:50
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- 323二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 09:52:09
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- 324二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 14:31:03
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- 325二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:36:40
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- 326二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:04:53
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- 327二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 00:47:08
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- 328二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:29:35
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- 329二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 08:22:01
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- 330二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 11:58:31
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- 331二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:15:30
さて鬼が出るか蛇が出るか
- 332二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 18:43:14
何か消えてる?
- 333◆rJvXMxHjM.25/09/01(月) 21:35:05
スレ主です。
申し訳ありませんが、しばらくストーリーを更新できそうにないのでこちらのスレは落としていただいて大丈夫です。
これまでご参加いただきありがとうございました。 - 334二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 21:36:36
了解です
これまでありがとうございました!
またいずれ別の機会でお会いいたしましょう