🎲【閲覧注意】学P「初星バトルロワイアル……?」

  • 1◆YYjiOMVygQ25/08/21(木) 23:31:43

    あさり「はい、通称H.B.R……。アイドルの皆さんに dice1d3=3 (3) を賭けて戦ってもらいます。」

    1 冬のH.I.Fの出場権

    2 プロデュース契約の続投

    3 命

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:32:36

    ちゃんとしたバトロワだ

  • 3二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:33:40

    目を輝かせる広がここに

  • 4二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:34:49

    また命かけてる…

  • 5◆YYjiOMVygQ25/08/21(木) 23:38:05

    バトル・ロワイアル法。

    若者の反国精神を抑制するために毎年ひとつの学校から選定されたメンバーに殺し合いを強要する法律である。
    昨年制定された本法律の対象に選ばれた学校は、初星学園であった。

    あさり「……残念ですが。」

    P「……。」

  • 6◆YYjiOMVygQ25/08/21(木) 23:41:15

    こんばんは。

    長編にする予定です。ダイススレと銘打っていますが、前提条件のみダイスで決め、本展開についてはあまりダイスを振らない方針でいきます。


    自己紹介兼、前作の宣伝です。

    🎲【閲覧注意】学園長「君たちにはゲームをしてもらおう……。」|あにまん掲示板dice1d13=@5 (5)@ 「あれ、ここは……?」目を覚ますと、講堂にいた。周りには見知った顔ぶれのアイドルたちがいて、全員自分のように目を覚ましつつある。どうやら自分の他に、12人のアイドルが…bbs.animanch.com

    また命を賭ける羽目になりました。

  • 7◆YYjiOMVygQ25/08/21(木) 23:45:26

    学Pの担当アイドル

    dice3d12=3 12 4 (19) (重複時振り直し)

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:46:24

    厨パキタコレ

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 23:48:48

    どういうメンバーでやるんだろうな
    仮にこのダイス表のメンバーでやるなら変ではあるし
    学園長が意図的に選んだとかならともかく、法律の対象になったからやるというならクラスも学年もバラバラなこのメンバーだけでやるのは不自然だろうからな

  • 10◆YYjiOMVygQ25/08/21(木) 23:49:03

    【参加者一覧】


    【花海咲季】

    アイドルとしての成果 dice1d100=22 (22) (数字が大きいほど好調)


    【月村手毬】

    アイドルとしての成果 dice1d100=91 (91)


    【藤田ことね】

    アイドルとしての成果 dice1d100=83 (83)


    【有村麻央】

    アイドルとしての成果 dice1d100=77 (77)


    【葛城リーリヤ】

    アイドルとしての成果 dice1d100=4 (4)


    【倉本千奈】

    アイドルとしての成果 dice1d100=57 (57)

  • 11◆YYjiOMVygQ25/08/21(木) 23:51:11

    【紫雲清夏】

    アイドルとしての成果 dice1d100=73 (73)


    【篠澤広】

    アイドルとしての成果 dice1d100=8 (8)


    【姫崎莉波】

    アイドルとしての成果 dice1d100=71 (71)


    【花海佑芽】

    アイドルとしての成果 dice1d100=96 (96)


    【秦谷美鈴】

    アイドルとしての成果 dice1d100=23 (23)


    【十王星南】

    アイドルとしての成果 dice1d100=13 (13)

  • 12◆YYjiOMVygQ25/08/21(木) 23:53:41

    【賀陽燐羽】

    アイドルとしての成果 dice1d100=68 (68)


    【藍井撫子】

    アイドルとしての成果 dice1d100=38 (38)


    【天草四音】

    アイドルとしての成果 dice1d100=97 (97)

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 00:19:28

    一番星さん…?

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 02:09:13

    前作めちゃ面白かったから楽しみにしてます

  • 15◆YYjiOMVygQ25/08/22(金) 08:00:10

    保守

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 10:28:40

    >>1

    また命賭けてて最高!

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 11:47:15

    やはり戦わなければ生き残れない…

  • 18◆YYjiOMVygQ25/08/22(金) 19:45:17

    あさり「今回のプログラムに選出されたメンバーは、こちらになります。」

    P「そんな……俺の担当アイドルが全員……!?」

    あさり「誰かの意図なのか偶然なのかは分かりません……。」

    P「学年もクラスもバラバラですし……極月学園のアイドルまでいます。これは一体……?」

    あさり「少し前に極月学園の黒井理事長が、精鋭たちを初星学園に交換留学に送り込んだんです。一時的に初星学園に籍を置いているため、プログラムの選出対象になったようです。」

    P「しかし、その全員がH.B.Rの対象に選ばれるなんて、話が出来すぎている。」

    あさり「そうですね……。ですが私たちにはもう、見守ることしか……。」

    P「会場は初星学園ですか。」

    あさり「はい。明日は一日、学園には入れないみたいです。」

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 00:52:56

    保守

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 01:43:45

    初星学園じゃなくて初腥学園じゃねえか……

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 09:26:09

    保守

  • 22◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 12:18:05

    保守
    昨日ホスト規制早かったので助かりました

  • 23◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 18:51:54

    国の施策により、ボクたちは講堂に集められた。

    服装は指示により全員がdice1d3=3 (3) だった。

    1 私服 2 制服 3 アイドル衣装(初期曲)


    足取りは重いが、周囲を取り囲む人たちの圧力には誰も逆らえない。

    倉本家の令嬢である千奈すらも例外ではないのだから、ただの学園寮の寮長の立場でしかないボクにこの状況を覆す手段なんてあるはずもない。


    麻央(……どうして、極月学園の生徒がここに?)


    浮かんだ疑問はすぐにどうでも良くなった。

    ステージに立った男が、自分たちの命運を握るルール説明を始めたからだ。

  • 24◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 19:07:45

    【ルール】


    ・最後の一人になるまで殺し合う


    ・会場は初星学園(初星学園デジタルパンフレットより、学園マップ参照)


    ・参加者には3つずつアイテムが支給される


    ・1時間ごとに校内放送を通じて死亡者の告知がある


    ・開始時刻は dice1d3=3 (3)

    1→9:00 2→12:00 3→15:00

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 19:52:31

    このレスは削除されています

  • 26◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 19:53:46

    dice3d20=11 14 12 (37) で以下の表から決めます。


    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク


    武器 dice3d20=14 17 2 (33) 1サバイバルナイフ 2包丁 3ダガー 4剣 5長剣 6刀 7斧 8こん棒 9バット(木製) 10金属バット 11メイス 12ヌンチャク 13槍 14レイピア 15拳銃 16ボウガン 17スナイパーライフル 18弓矢 19鎖鞭 20ブーメラン


    防具 dice3d4=4 1 1 (6) 1メット 2防弾チョッキ 3防刃チョッキ 4盾


    アイテム dice3d15=4 12 9 (25) 1手榴弾 2催涙ガス 3設置型地雷 4毒薬 5ロープ 6スタンガン 7煙玉 8カメラ 9双眼鏡 10拡声器 11~15傷薬


    ドリンク dice3d30=5 5 21 (31) 1初星水 2烏龍茶 3ビタミンドリンク 4アイスコーヒー 5ルイボスティー 6ホットコーヒー 7ジンジャーエール 8ほうじ茶 9ミックススムージー 10リカバリドリンク 11フレッシュビネガー 12ブーストエキス 13パワフル漢方ドリンク 14センブリソーダ 15スタミナ爆発ドリンク 16おしゃれハーブティー 17ほっと緑茶 18初星ホエイプロテイン 19初星スペシャル青汁 20厳選初星マキアート 21初星ブーストエナジー 22初星黒酢 23厳選初星ティー 24厳選初星ブレンド 25特性ハツボシエキス 26初星スーパーソーダ 27厳選初星チャイ 28初星湯 29SSD 30酒

  • 27◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 19:54:48

    >>26

    この場合はメットが2個と盾が配られます。事故ってますね。

    これをキャラごとに行います。

  • 28◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 19:59:56

    【場所ランダムダイス表】

    各キャラの初期位置は1d10で決めます。
    北側の名前アリ建物が少ないので「講堂周辺」を追加しました。

    1 講堂
    2 講堂周辺
    3 野外ステージ
    4 アイドル科教室
    5 プロデューサー科教室
    6 特別教育棟
    7 グラウンド
    8 プール
    9 体育館
    10 部室棟

  • 29◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:09:40

    美鈴「……ルールは分かりました。ですが、それだけですか?」

    説明員「口出しは許可していない。」

    美鈴「まあ。説明不足はあなたの責任でしょう。」

    説明員「……それで、何が聞きたい?」

    美鈴「最後まで生き残ったその後です。これだけのことをさせておきながら、ただ生きて帰れるだけ、なんて言いませんよね。わたしたちはアイドルなのですから。お仕事には対価をいただきませんと。」

  • 30◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:17:37

    説明員「……もっともだな。」

    説明員「最後まで生き残った者……優勝者には、ひとつだけどんな願いでも可能な範囲で叶えてやろう。」

    説明員「巨万の富でもよいし、アイドル活動の成功を願うのなら打てる限りの裏工作で輝けるステージを用意してやってもいい。」

    学園生活を共にしてきた友人、しのぎを削り合ったライバル。
    そんなみんなを殺めて得た地位を、名声をあえて欲する者なんて初星学園の中にいるとは思えなかった。
    かような安い飴、対価だなんて言えない。

    説明員「それに、望むのなら――」

    誰もがそう思っていたであろうその空間で、男は続ける。

    説明員「――このプログラム中に死亡した参加者1人だけに、最新の医療技術を用いて可能な範囲で蘇生措置を施しても良い。死後あまりにも時間が経過していたり、遺体の損壊が激しかったりすればそれも不可能だろうがな。」

  • 31◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:20:21

    つまり生き残れば、誰か一人と一緒に帰ることができるということ。
    生存本能と共に倫理観が揺れる。

    その条件ならば、或いは積極的に他人を殺す者も――



    説明員「……今度こそ説明は以上だ。各自、支給品を受け取り指定された場所へ向かうように。」

  • 32◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:22:15

    アイドルとしての成果だけフライングで決めてしまいましたが、各キャラの残りの初期情報を決めていきます。


    【花海咲季】

    ・初期位置

    dice1d10=5 (5)


    ・アイテム

    dice3d20=6 3 19 (28)


    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク


    武器 dice3d20=6 12 15 (33) 1サバイバルナイフ 2包丁 3ダガー 4剣 5長剣 6刀 7斧 8こん棒 9バット(木製) 10金属バット 11メイス 12ヌンチャク 13槍 14レイピア 15拳銃 16ボウガン 17スナイパーライフル 18弓矢 19鎖鞭 20ブーメラン


    防具 dice3d4=1 2 2 (5) 1メット 2防弾チョッキ 3防刃チョッキ 4盾


    アイテム dice3d15=9 2 12 (23) 1手榴弾 2催涙ガス 3設置型地雷 4毒薬 5ロープ 6スタンガン 7煙玉 8カメラ 9双眼鏡 10拡声器 11~15傷薬


    ドリンク dice3d30=27 17 17 (61) 1初星水 2烏龍茶 3ビタミンドリンク 4アイスコーヒー 5ルイボスティー 6ホットコーヒー 7ジンジャーエール 8ほうじ茶 9ミックススムージー 10リカバリドリンク 11フレッシュビネガー 12ブーストエキス 13パワフル漢方ドリンク 14センブリソーダ 15スタミナ爆発ドリンク 16おしゃれハーブティー 17ほっと緑茶 18初星ホエイプロテイン 19初星スペシャル青汁 20厳選初星マキアート 21初星ブーストエナジー 22初星黒酢 23厳選初星ティー 24厳選初星ブレンド 25特性ハツボシエキス 26初星スーパーソーダ 27厳選初星チャイ 28初星湯 29SSD 30酒

  • 33◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:24:05

    【月村手毬】

    ・初期位置 dice1d10=10 (10)


    ・アイテム dice3d20=17 8 17 (42)


    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク


    武器 dice3d20=11 17 18 (46) 1サバイバルナイフ 2包丁 3ダガー 4剣 5長剣 6刀 7斧 8こん棒 9バット(木製) 10金属バット 11メイス 12ヌンチャク 13槍 14レイピア 15拳銃 16ボウガン 17スナイパーライフル 18弓矢 19鎖鞭 20ブーメラン


    防具 dice3d4=2 3 2 (7) 1メット 2防弾チョッキ 3防刃チョッキ 4盾


    アイテム dice3d15=10 3 11 (24) 1手榴弾 2催涙ガス 3設置型地雷 4毒薬 5ロープ 6スタンガン 7煙玉 8カメラ 9双眼鏡 10拡声器 11~15傷薬


    ドリンク dice3d30=12 4 4 (20) 1初星水 2烏龍茶 3ビタミンドリンク 4アイスコーヒー 5ルイボスティー 6ホットコーヒー 7ジンジャーエール 8ほうじ茶 9ミックススムージー 10リカバリドリンク 11フレッシュビネガー 12ブーストエキス 13パワフル漢方ドリンク 14センブリソーダ 15スタミナ爆発ドリンク 16おしゃれハーブティー 17ほっと緑茶 18初星ホエイプロテイン 19初星スペシャル青汁 20厳選初星マキアート 21初星ブーストエナジー 22初星黒酢 23厳選初星ティー 24厳選初星ブレンド 25特性ハツボシエキス 26初星スーパーソーダ 27厳選初星チャイ 28初星湯 29SSD 30酒

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:27:40

    殺伐としておられますわね...

  • 35◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:27:51

    どの道後で集計するのである程度まとめてやります


    【藤田ことね】

    ・初期位置 dice1d10=4 (4)

    ・アイテム dice3d20=3 12 4 (19)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=12 20 12 (44) 防具 dice3d4=1 1 1 (3) アイテム dice3d15=13 8 10 (31) ドリンク dice3d30=19 21 15 (55)


    【有村麻央】

    ・初期位置 dice1d10=8 (8)

    ・アイテム dice3d20=5 4 5 (14)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=6 9 9 (24) 防具 dice3d4=2 3 4 (9) アイテム dice3d15=1 5 8 (14) ドリンク dice3d30=7 4 4 (15)


    【葛城リーリヤ】

    ・初期位置 dice1d10=9 (9)

    ・アイテム dice3d20=11 15 18 (44)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=19 15 9 (43) 防具 dice3d4=3 1 1 (5) アイテム dice3d15=9 7 9 (25) ドリンク dice3d30=1 26 21 (48)


    【倉本千奈】

    ・初期位置 dice1d10=4 (4)

    ・アイテム dice3d20=15 4 20 (39)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=9 12 18 (39) 防具 dice3d4=4 2 1 (7) アイテム dice3d15=13 8 5 (26) ドリンク dice3d30=5 9 17 (31)

  • 36◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:29:55

    【紫雲清夏】

    ・初期位置 dice1d10=9 (9)

    ・アイテム dice3d20=13 7 2 (22)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=11 9 15 (35) 防具 dice3d4=1 4 4 (9) アイテム dice3d15=13 10 2 (25) ドリンク dice3d30=18 16 4 (38)


    【篠澤広】

    ・初期位置 dice1d10=5 (5)

    ・アイテム dice3d20=6 12 19 (37)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=15 7 20 (42) 防具 dice3d4=1 4 1 (6) アイテム dice3d15=1 1 6 (8) ドリンク dice3d30=21 20 1 (42)


    【姫崎莉波】

    ・初期位置 dice1d10=6 (6)

    ・アイテム dice3d20=13 15 10 (38)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=11 12 13 (36) 防具 dice3d4=3 2 3 (8) アイテム dice3d15=10 14 11 (35) ドリンク dice3d30=16 18 2 (36)


    【花海佑芽】

    ・初期位置 dice1d10=7 (7)

    ・アイテム dice3d20=20 12 5 (37)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=20 12 15 (47) 防具 dice3d4=4 1 2 (7) アイテム dice3d15=8 13 10 (31) ドリンク dice3d30=22 19 30 (71)

  • 37◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:31:04

    【秦谷美鈴】

    ・初期位置 dice1d10=4 (4)

    ・アイテム dice3d20=11 8 13 (32)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=10 8 6 (24) 防具 dice3d4=1 1 3 (5) アイテム dice3d15=8 11 10 (29) ドリンク dice3d30=5 20 3 (28)


    【十王星南】

    ・初期位置 dice1d10=3 (3)

    ・アイテム dice3d20=14 9 9 (32)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=10 11 18 (39) 防具 dice3d4=4 4 4 (12) アイテム dice3d15=10 8 12 (30) ドリンク dice3d30=6 25 26 (57)

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:32:23

    完全非武装りーぴゃん...

  • 39◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:32:31

    【賀陽燐羽】

    ・初期位置 dice1d10=3 (3)

    ・アイテム dice3d20=12 2 2 (16)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=4 6 2 (12) 防具 dice3d4=2 1 1 (4) アイテム dice3d15=4 1 4 (9) ドリンク dice3d30=5 4 7 (16)


    【藍井撫子】

    ・初期位置 dice1d10=2 (2)

    ・アイテム dice3d20=13 3 12 (28)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=1 1 5 (7) 防具 dice3d4=2 3 3 (8) アイテム dice3d15=6 15 13 (34) ドリンク dice3d30=7 5 22 (34)


    【天草四音】

    ・初期位置 dice1d10=5 (5)

    ・アイテム dice3d20=14 20 6 (40)

    1~10→武器 11~14→防具 15~17→アイテム 18~20→ドリンク

    武器 dice3d20=18 4 13 (35) 防具 dice3d4=1 2 1 (4) アイテム dice3d15=14 14 3 (31) ドリンク dice3d30=11 3 22 (36)

  • 40◆YYjiOMVygQ25/08/23(土) 20:37:13

    21時から予定があるのでランダムアイテムは改めて集計します。
    先に初期位置のみ集計。

    1 講堂

    2 講堂周辺 撫子

    3 野外ステージ 星南 燐羽

    4 アイドル科教室 ことね 千奈 美鈴

    5 プロデューサー科教室 咲季 広 四音

    6 特別教育棟 莉波

    7 グラウンド 佑芽

    8 プール 麻央

    9 体育館 リーリヤ 清夏

    10 部室棟 手毬

  • 41二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:06:36

    保守

  • 42二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 02:41:29

    期待

  • 43◆YYjiOMVygQ25/08/24(日) 11:40:45

    【ランダムアイテム集計+一部アイテム弾数確定】

    咲季 刀、ヌンチャク、厳選初星チャイ


    手毬 メイス、拡声器、設置型地雷


    ことね ヌンチャク、ブーメラン、メット


    麻央 刀、バット(木製)、バット(木製)


    リーリヤ 防刃チョッキ、双眼鏡、初星水


    千奈 バット(木製)、傷薬、ルイボスティー


    清夏 メイス、バット(木製)、メット


    広 拳銃(装弾数 dice3d6=5 6 6 (17) )、メット、初星ブーストエナジー


    莉波 メイス、防刃チョッキ、拡声器


    佑芽 ブーメラン、盾、初星黒酢


    美鈴 金属バット、メット、メット


    星南 金属バット、メイス、盾


    燐羽 剣、刀、防弾チョッキ


    撫子 サバイバルナイフ、防弾チョッキ、防刃チョッキ


    四音 弓矢(矢の本数 dice3d6=5 3 2 (10) )、メット、フレッシュビネガー

  • 44二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 11:48:24

    撫子かなり強そう

  • 45◆YYjiOMVygQ25/08/24(日) 11:56:18

    ちょっとメイスとメット多すぎませんかこのゲーム
    まだ構想あんまり練られていないですが、部室棟の手毬+グラウンドの佑芽の話から書くと思います

  • 46二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 12:08:23

    また広が拳銃持ってる……

  • 47二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:44:53

    天草じゃなくて白草四音

  • 48◆YYjiOMVygQ25/08/24(日) 15:10:17

    >>46

    前作との共通点で言えば、>>7が体育館組で笑っちゃいました


    >>47

    本当だ……ごめんなさい次回から訂正します!

  • 49二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 15:21:31

    リーリヤと清夏は引かれ合う…

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 15:33:38

    アイテムとか見てるとリーリヤがやられて壊れた清夏ちゃんがすごく冷徹に撲殺していきそう

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 17:37:53

    遠距離武器持ってるのが広と四音か……
    これまた癖が強い2人。

  • 52◆YYjiOMVygQ25/08/24(日) 21:05:49

    保守

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:19:56

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 07:04:24

    保守

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 12:20:14

    ドリンクがバトルロワイヤルでどういう効果だすのか気になるところ。
    特に黒酢どうなるんだ……?

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 16:20:56

    このレスは削除されています

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 16:22:38

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 16:24:44

    このレスは削除されています

  • 59二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 16:25:45

    >>55

    ファンタジー志向なら壊れた、もしくは持ってない武器防具を体力を消費して修繕、生成して次の攻撃、防御時耐久消費なし(ただし持ってない物を生成した場合、時間経過で消滅する)とか


    現実志向ならスキルカード=行動として、手札にない=思いついていない、もしくは1回した行動を次のターン行えるかつ体力消費なしで行動可能(ただし後から疲れが来て消費体力増加)とか?


    なんにせよ能力値が開示されてない以上何とも言えないか

  • 60◆YYjiOMVygQ25/08/25(月) 19:29:18

    その日は、陽射しの強い夏の日だった。
    夏のH.I.Fに向けた私の課題は、体力不足。
    グラウンドで走り込みを重ねた私はすごく、喉が渇いていたのだ。

    私がその部屋を訪れたのは、全力で走っている結果であって。
    だから、レッスンをサボってばかりの美鈴がこんなところにいるなんて、思いもよらなかった。

  • 61◆YYjiOMVygQ25/08/25(月) 19:32:14


     
    手毬『……美鈴、なにやってるの。』

    美鈴『まあ、まりちゃんこそ、どうしてここに?』

    手毬『美鈴には関係ないでしょ。』

    美鈴『……ああ、なるほど。』

    手毬『な、なに。』

    美鈴『まりちゃん。茶道部は、お茶飲み放題の部屋ではありませんよ。』

    手毬『そ、そんなこと思ってないけど!? ……ただ、1杯くらいくれないかなって。』

    美鈴『このドリンクをあげますから、変なお願いをしないようにしましょうね。』

    手毬「……ありがと。それで結局……美鈴はどうしてここに?」

    美鈴『ここは、誰も来ませんから。お昼寝スポットとして使わせてもらっているんです。』

  • 62◆YYjiOMVygQ25/08/25(月) 19:36:19

    手毬『なにそれ。サボるのに使ってるってこと?』

    美鈴『ふふ……はい。』

    手毬『じゃあこれからはサボれないね。私にバレたからには巡察しに来るよ。』

    美鈴『まあ……。厄介な警察が増えてしまいました。……ふふ。』

    手毬『何がおかしいの。』

    美鈴『……それなら、まりちゃんと一時休戦が終わった後にここに来ます。』

    手毬『ふっ……甘いね美鈴。喧嘩中ならなおさら、美鈴がサボるのを妨害しに来るから。』

    美鈴『ふふ……だからこそ、ですよ。』

  • 63◆YYjiOMVygQ25/08/25(月) 19:37:34

    美鈴は言ってた。部室棟のここ……茶道室は誰も来ないところだって!

    だから……隠れるには最適!


    このプログラムの必勝法を見つけた私は、dice1d2=2 (2)

    1 余裕綽綽と部屋の真ん中に座り込んだ。

    2 念のためにロッカーの中に隠れた。

  • 64◆YYjiOMVygQ25/08/25(月) 19:45:00

    手毬(でも、念には念を入れて……。)

    教室の隅のロッカーに隠れる。
    しばらく使われていないのか、角には蜘蛛の巣が張り巡っていて気持ち悪い。
    だけど、仲間が……友達が、自分を殺しにやってくるかもしれない恐怖に比べたらどうでもよかった。

    手毬(暗い……怖い……。)

    しかしそこは閉所にして暗所。
    僅かな隙間から見える室内の景色はその大部分が切り取られている。
    ただでさえいっぱいいっぱいな不安をさらに駆り立てるには充分すぎた。

    その上――部屋の障子が開く音が聴こえてきたのだから、猶更だ。

    手毬(ひっ……人が来るじゃん、美鈴のウソツキ!)

  • 65◆YYjiOMVygQ25/08/25(月) 19:54:58

    来訪者が室内を歩き回る足音が耳を撫でる。
    まるで死神の這い寄る音のように思えてならない。

    隙間から見える範囲に人影は見えず、その正体も掴めない。

    手毬(こ、ここには誰もいないから……早く帰って……。)

    祈るように目を閉じる。
    元々ほとんど機能していなかった視覚情報すらもシャットアウトすることで、さらに自分の気配を消せるような気がするからだ。当然、それは錯覚でしかない。
    だが祈りが通じたか、絶えず鳴り続けていた足音がぴたりと止んだ。

    手毬(帰ってくれた……かな。)

    安堵を求めて、目を開ける。
    そしてロッカーの隙間から再び覗き込み――


    「手毬ちゃんみっけ♪」


    ――”それ”と目が合った。

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 20:03:05

    ひぇっ…

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 20:25:58

    今回も"☆"が現れるか……

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 23:18:20

    はつみちゃん来たか…?

  • 69◆YYjiOMVygQ25/08/25(月) 23:46:24

    続きは明日投下します。

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 01:31:52

    こわい😨

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 07:06:18

    現状隠れ続けるデメリットなさげ?
    と思ったけど、時間によっては食料問題発生するか

  • 72◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 14:39:40

    花海咲季と花海佑芽はブーメランで対決したことが

    dice1d2=2 (2)

    1 ある

    2ない

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 16:18:31

    これ佑芽使いこなす前にどっか吹き飛ばしたり壊したりしそうだな...

  • 74◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 19:49:40

    手毬「ひっ……ひいいいいいっ!」

    侘び寂びを是とする空間に、声にならない叫びが響き渡る。
    無我夢中で、ロッカーを蹴破って飛び出した。

    「あいたっ!」

    幸いなことに、外開きに開いたロッカーの扉が襲撃者の額に勢いよくぶつかった。
    よろめいて倒れた相手のその隙をついて、弾かれたように飛び出す。

    その正体を見た瞬間、私の脳内から"相手取る"という選択肢は消え去った。

    手毬(なんて間が悪い……。最悪の相手……!)

    ロッカーから飛び出た先にいたのは、おとぎ話のような赤と白を基調としたフリルに身を包んだ少女――花海佑芽。
    このようなフィジカルがものを言うこのプログラムにおいては、最も敵に回したくない相手だった。

    不動の体幹を誇る咲季をタックル一つで脅かしてきた様を、クラスで何度も目撃している。
    体育祭の時は、頭脳を用いない競技に限り、破竹の勢いで競技のトップをかっさらっていった。

    そんな怪物が、己に牙を剥いたなら――なんて、想像するだけで恐ろしい。

    佑芽「……待って! 手毬ちゃん!」

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 19:51:07

    更新kita

  • 76◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 19:55:04

    ――月村手毬。

    元中等部No.1ユニット、SyngUp!のメンバー。
    導くプロデューサーがおらずとも、不調の原因を潰すため自力での減量を成し遂げた。
    課題のスタミナを克服しつつある彼女は、今やアイドルとして生粋の実力者として評価されている。
    そして当然、それに伴う身体能力も身についている。

    そんな彼女が、相手を転ばせてのスタートダッシュを切ったのだ。
    それに追いつける脚力を持つ者など、そうはいまい。
    たとえ花海佑芽が規格外の身体能力を宿す怪物であっても、部室棟内で追いつくことなど不可能だ。


     
    ――あくまで、脚力では。

    佑芽「せぇ~~~のっ!」

    それはまるで、流星の如く飛来した。

  • 77◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 20:01:07

    思い切り投擲されたそれは一陣の風となり、耳に風切り音の残響を残して天井へと吸い込まれていった。
    そして眼前で鮮やかなカーブを決めて蛍光灯を砕く。
    耳の横を素通りしていった風圧と、前方にパラパラと舞い落ちるガラス片。
    ブーメランは手元に戻ってくるものであるという通念すらも、貫かんばかりの勢いで射出されればその限りではない。
    天井に突き刺さったまま戻らない質量を前に、思わず足を止めてしまった。

    手毬「あ、ああ……。」

    佑芽「えへへ……追いついた!」

    手毬「わ、私食べても美味しくないから!」

    生存本能すら逆行して浮かんでくる諦観。
    それはまさに、被食者と捕食者の構図であった。

    足の震えでもはや立ち上がることすらも叶わない手毬を前に、一方的な蹂躙が始まる――そう思っていた。

  • 78◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 20:02:11

    佑芽「誤解してるよー。大丈夫、あたし、殺し合いには乗ってないから!」

    手毬「……え?」

    佑芽「痛いこととかする気ないよ!」

    手毬「――にしては足止めが殺意高いよね!」

    でも、その続きが気になった。
    生き残れるのは最後の一人だけなのに。

    それでも殺し合いに乗らないというのは、どういう選択なのだろう。

  • 79◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 20:10:17

    佑芽「あたし、イヤだよ。大事な友達や大好きなお姉ちゃんを殺してまで生き残ろう、なんて。」

    佑芽「これは……勝負ごとなんかじゃない。勝負ってのは……負けたら、すっごく悔しくて。」

    佑芽「だけど、思うんだ。もうこんな悔しい気持ちになるのはいやだって。だから、"次"こそは勝とう!って。」

    佑芽「でもこのプログラムには、負けたら"次"がない。戦う相手を恨んで、憎んで。そんなの、勝負なんて呼ばないよ。」
     
    佑芽「だから、あたしは殺さない! かといって、もちろん死ぬのもイヤ!」

    佑芽「だから、みんなで一緒にボイコットしようよ。それで生きて帰る方法は……お姉ちゃんとか広ちゃんとか……みんな集まったらきっと思いつけるから。」

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 20:17:38

    いい子や…佑芽
    速攻で死亡フラグ立ってるけども

  • 81◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 20:19:05

    ボイコット。
    つまり、国に逆らうってことで。
    それが許されなかったら、今度こそ殺されちゃうかもしれない。

    さっき明瞭に感じた命の危険が、今度はその姿かたちさえも曖昧なまま、首筋に突き付けられているような感覚。
    その選択をするということは、このぼんやりとした死への恐怖を常に抱えたまま過ごすこということだ。
     
    油断している佑芽をメイスで殴り付けてでも逃げてしまいたい。
    不可抗力で殺し合いに乗る道を選んでしまいたい。

    そんなアイドルらしからぬ考えも浮かんでくるほどに――怖い。

    手毬(だけど……。)

    気を抜くと、現れる。
    弱さに甘えて、楽な道に逃げてしまう私。
    私の、嫌いな私。

    ――だから、私は。
     
    手毬「……いいね、それ。」

    憧れの太陽の真似事をして。
    この口はいつも――
     
    手毬「すごく私好みなやり方。協力するよ。」

    ――私の本心と、真逆のことを言うんだ。

  • 82◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 20:24:47

    【15:18 部室棟】
    ※蛍光灯が割れている廊下アリ。
    ※天井に突き刺さっていたブーメランは佑芽がつよつよJumpで回収しました。

    【月村手毬】
    状態:無傷
    持ち物:メイス、拡声器、設置型地雷
    行動方針:プログラムのボイコットをする。怖いけれど。

    【花海佑芽】
    状態:無傷
    持ち物:ブーメラン、盾、初星黒酢
    行動方針:プログラムのボイコットをする。

  • 83◆YYjiOMVygQ25/08/26(火) 20:27:04

    次回、リーリヤ+清夏@体育館 です。

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 00:50:33

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 07:26:23

    ちょい早め保守

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 16:32:05

    つよつよJumpで回収してるのワロタ

  • 87◆YYjiOMVygQ25/08/27(水) 22:48:38

    保守

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:09:38

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 12:58:43

    最初に手を汚すの誰なんだ……

  • 90◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 18:41:24

    放課後は、寮のベッドの上で清夏ちゃんとお喋りをすることが多かった。
    横向きのベッドにソファ代わりに座れば、ちょうどテレビが見える位置。疲れたらそのまま寝転がって、上半身を布団の中に埋める。そんな8畳ほどの小さな世界が、居心地良くて。
    異国の地でアイドルを目指す――不安もいっぱいな中つくることができた、わたしの居場所。
    あたたかいって、思っていたはずだったのに。

    ――冷たくて、硬い。

    体育館の奥にある倉庫の、ミルフィーユ状に並べられたマットの上。
    それが今のわたしたちの世界だった。

    リーリヤ「バトル・ロワイアル法……。」

    この国の歴史には疎いけれど、日本の学園に進学するにあたり、両親が懸念していた問題のひとつ。その法律は、悪法としてスウェーデンにも知れ渡っていた。
    日本の中学・高校の数、仮に初星学園がそのプログラムの対象に選ばれたとしても、その参加者に選ばれる確率。それに巻き込まれる可能性の低さを説得材料にして、わたしは日本での進学を認められた。

    だけど、ルーレットの先は初星学園で。
    そして、更なる選出の結果、その中にわたしはいた。
    しかも、清夏ちゃんまで。

  • 91◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 18:51:13

    清夏「大丈夫だって、リーリヤ。」

    震えるわたしの肩に手を置いて、清夏ちゃんはそう言ってくれる。

    清夏「それに……参加してるの、いい人たちだからさ。簡単に乗せられたりしないっしょ。」

    リーリヤ「……うん。」

    清夏「あー……ま、ちょっと怪しいのはいるケド……まあ、何とかなるよ!」

    たぶん、清夏ちゃんの脳裏にはあの人の名前が浮かんでいるのだろう。

    ――白草四音。

    極月学園のアイドル。
    ずるいやり方で初星学園が最良のコンディションを発揮できないよう根回しした……イヤな人だ。
    その目論見通りに、初星学園のアイドルは足を引っ張られ、あの人はN.I.Aで優勝を果たした。
    その中でもいちばん妨害を受けていたのが、清夏ちゃんだった。

    わざと清夏ちゃんの悪い噂を流して、メンタルを削っていった。
    あの人が残した人間関係の禍根は、今でも清夏ちゃんの周りで燻っている。

    そんなやり方はアイドルとは違うって言いたかったけれど、わたしたちはそれを証明できなかった。
    あの人はあのまま、周りを落とすやり方を続けて――きっと、ここでもそうやって勝とうとするのだろう。

    周りを蹴落として――つまり、殺して。
    過ぎった想像に、きゅっと胸が絞まる想いがした。

  • 92◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 19:00:09

    リーリヤ「……ねえ、清夏ちゃん。」

    だから、伝えよう。
    いま胸の中にあるこの想いを。

    清夏「なあに、リーリヤ。」

    リーリヤ「わたし、嫌だな。死ぬのも……殺すのも。」

    清夏「……そうだね。」

    リーリヤ「清夏ちゃんだってそう。死んでほしくないし、殺してほしくない。」

    ワガママなのかもしれないし、矛盾しているのかもしれない。
    アイドルとは競争で、他人を蹴落とさなければ前に進めないのは、ずっと前から分かっている前提だ。
    だけど……"これ"は、違う。
    わたしたちが憧れたアイドルのステージは、こんな戦いで掴み取るものじゃない。

  • 93◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 19:19:07

    清夏「そんな顔しないで、リーリヤ。わかってるから。」

    リーリヤ「清夏ちゃん……。」

    清夏「思い出して、リーリヤ。あたしたちのクラスさ、最初は雰囲気サイアクでバラバラだったけど、最終的には何だかんだ纏まってきたっしょ?」

    清夏「あたし、こういうの得意だから。皆の戦いをやめさせて、上手いこと話を纏めてプログラムを中止してもらう!」

    清夏「……だから、さ。ほら、笑って笑って! 頼りになる親友が、ぜーんぶ解決しちゃうから!」

    リーリヤ「全部って……一体どうするつもり?」

    清夏「説明は難しいよ。慣れとかテクニックとか……話術ってやつ!」

    リーリヤ「……そっか。」

    清夏「だからリーリヤは、色々纏まるまでこの倉庫に隠れてて?」

  • 94◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 19:29:53

    なんとなく、わかる。
    清夏ちゃんが何をしようとしているのか。

    貼り付けたような笑顔と、無理やりに持ち上げたような軽口。
    その仮面の裏に隠した気持ちを、わたしは知っている。

    リーリヤ「清夏ちゃん、わたしも一緒に行く。」

    清夏「だめ。危ないっしょ。」

    リーリヤ「危ないのは清夏ちゃんも同じだよ! もう腕の怪我だってだいぶ――」

    清夏「……リーリヤ。お願い。」

    リーリヤ「っ……!」

    清夏「あたしに全部、任せて。」

    "あの時"と同じ言葉に、わたしはそれ以上、何も言うことができなかった。

  • 95◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 19:38:23



    清夏ちゃんの悪い噂が流れているのを知った時には、全部が終わった後だった。

    極月学園にスカウトされたのを断ったら、当てつけのようにネタバラシをされた、って。
    清夏ちゃんはまるで笑い話かのように言った。

    『他校の四音ちゃんって人が褒めてくれたんだよ』って嬉しそうに語っていた数日前の清夏ちゃんをわたしは知っていた。
    だからきっと、裏切られた時はすごく悲しくて、悔しかったんだと思う。
    だけど、噂の出どころの証拠を押さえることなんてわたしにはできない。
    そんな"清夏ちゃんのために何でもやってくれる魔法使い"みたいな人はこの世にいない。

    だからこそ……わたしが、証明しないと。

    そう、思った。
    他の人を蹴落とすんじゃなく、自分を磨いて――正しいやり方で道を進んで、あの人に勝つ。
    そして、変な噂を訂正してもらって、清夏ちゃんの調子を元に戻そう。
    はじめは、そんな気持ちだった。

    だけど、視察がてらあの人のパフォーマンスをひと目見て、考えは変わった。
    歌もダンスも、技術も。
    あらゆるアイドルとしての能力が、わたしを凌駕していた。

  • 96◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 19:49:29

    これじゃあ、だめだ。

    正しい道を示す。なんて、傲慢な考えだったのだろう。

    これは雲を掴むかのような、挑戦だ。

    だったら――


    Daトレーナー『葛城、そろそろ休憩に入った方がいいぞ。』


    足りない。


    清夏『リーリヤ。……あたしのために怒ってくれてるのは分かるよ。だけど……最近は無理しすぎだって。』


    まだ、足りない。


    清夏『……リーリヤ、お願い。』


    清夏『あたしに全部、任せて。』


    わたしはその言葉を無視して、レッスンを続けた。

    オーバーワークだってのは分かっている。

    だけど、ただでさえ遅れているわたしが、歴戦のアイドルに挑戦する。

    それは、適量の努力で超えられるものなんかじゃない。


    ――そしてその数日後、わたしは保健室で目を覚ました。


    どうやらレッスン中に倒れてしまったらしい。

    保健室の先生に告げられたのは、dice1d3=3 (3) の捻挫という絶望的な症状だった。

    1.右腕 2.左腕 3.両腕

  • 97◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 19:53:15



    わたしはその後、N.I.Aのオーディションには出られなかった。

    わたしがやったのは、自分の夢への道をただ遠ざけただけ。
    ……清夏ちゃんの心労を、さらに増やしただけ。

    あの時、清夏ちゃんの言う通りに、全部任せておけばよかったんだ。

    清夏「……リーリヤ。お願い。」

    清夏「あたしに全部、任せて。」

    病院で見るN.I.Aのステージは、遥か遠くに感じられた。
    あの日の後悔が、わたしの身体を竦ませる。
    ここで黙って見送っちゃいけないって、分かっているのに。

    清夏「……ありがと、リーリヤ。」

    黙りこくったわたしを背に、清夏ちゃんは体育館倉庫を後にする。
    わたしは最後まで、動けなかった。

    清夏(待ってて、リーリヤ。)

    清夏(リーリヤの手は汚させない。あたしがみんなを殺して……リーリヤと一緒に帰るんだ。)

  • 98◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 19:56:44

    【15:24 体育館倉庫】

    【葛城リーリヤ】
    状態:両腕の捻挫(プログラム開始前からの怪我。治療済み。)
    持ち物:防刃チョッキ、双眼鏡、初星水
    行動方針:殺し合いをしてほしくない。だけど、止めるだけの力もない。

    【紫雲清夏】
    状態:無傷
    持ち物:メイス、バット(木製)、メット
    行動方針:他の参加者を殺し、自分かリーリヤが優勝する。

  • 99◆YYjiOMVygQ25/08/28(木) 19:58:51

    次回は撫子の予定です。
    莉波になるかも……。

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:24:54

    ほしゅ

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 07:36:02

    早めの保守

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 15:16:14

    ほしゅ

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 23:22:15

    ほしゅ

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 07:49:00

    ほしゅ

  • 105◆YYjiOMVygQ25/08/30(土) 15:24:00

    夕方頃書きます保守

  • 106◆YYjiOMVygQ25/08/30(土) 17:48:46

    撫子「ぴぇっ……。」

    支給された袋から取り出したサバイバルナイフを握り込む。
    試しにその刃を自分の指に軽く走らせてみれば、想像以上の切れ味で小さな切り傷が生まれた。

    その痛みが、このプログラムが本物なのだと饒舌に語った。

    最初から妙な話だと思っていた。
    N.I.Aでお姉さまは初星学園を打倒した。
    だというのに持ち上がった、初星学園への交換留学の話。

    黒井理事長は弱みを探るための視察だと言っていたが、それならもっと早くやるべきではなかったのか。
    そう訴えても、次の合同オーディションに備えてという、取って付けたような理由だけが返ってきた。

    撫子「こういう……ことでしたの。」

    極月学園からの交換留学のメンバーが全員、プログラムの対象者。
    黒井理事長も関わる、何かしらの意思が働いているようにしか思えない。

  • 107◆YYjiOMVygQ25/08/30(土) 17:57:20

    撫子「やることは……決まっていますわね。」

    ルール説明の時に言っていた。
    このプログラムの優勝者は、何でもひとつ願い事を叶えてもらえると。
    そしてその願いでは、プログラムの脱落者1人に、最先端医療での蘇生措置を施すことも可能だと。

    撫子「こんな若くして死ぬなんて絶対にゴメンですわ。なんとかお姉様と合流して、協力して生きて帰るんですのよ。」

    一度殺されなければならないのは怖いけれど、お姉さまに蘇生措置を願ってもらえるのなら生還は可能だ。
    お姉さまは絶対に、死にゆくわたくしを助けて――



    撫子「――本当に?」

    抱いてはいけない疑念が、脳裏をよぎった。

  • 108◆YYjiOMVygQ25/08/30(土) 18:08:21

    N.I.Aの期間中、お姉さまは有望な新人アイドル、紫雲清夏を手駒にしようと奔走し、その企ては失敗した。
    けれど周囲の環境を悪化させることでパフォーマンスを悪化させ、最終的にN.I.Aでの勝利を収めることができた。

    ”利用価値”があるかないか。
    お姉さまにとっての判断基準は、常にそこを主眼に置いている。

    その点、自分にはそれがあるのだと思う。
    長いものには巻かれろをポリシーとするわたくしには、決して反抗せず付き従い、お姉さまの手足となる覚悟がある。
    そして藍井家の資金力はお姉さまの立てる謀略の選択肢の幅を広げ、お姉さまの実力を存分に発揮できる環境を提供できているはずだ。

    けれど――プログラムの報酬、藍井家よりもずっと大きな権力を有する”国家”に何でも願いを申し出る権利。
    それを差し置いてまで手元に置く価値が、果たして藍井撫子にはあるのだろうか。

  • 109◆YYjiOMVygQ25/08/30(土) 18:17:11

    撫子「……いいえ、違いますわ。」

    撫子「……わたくしはなんて、”筋違い”なことを考えていましたの。」

    どうやって生き残るか、とか。
    プログラムの報酬と自分との価値の比較とか。
    お姉さまが自分のことをどのように考えていらっしゃるのか、とか。

    どれもこれも、的外れ。
    考えるべきは最初からそこではなかったのだ。

  • 110◆YYjiOMVygQ25/08/30(土) 18:27:17

    撫子「わたくしは、藍井撫子。」

    撫子「藍井家の令嬢として……極月学園の生徒として。こんな野蛮なプログラム……看過できませんわ。」

    名家として恥ずかしくない振る舞いを。
    お姉さまと出会う遥か前の幼少より、常に叩き込まれてきた教え。

    わが身可愛さに暴力を振るうその姿が、恥ずかしくない振る舞いと言えようか。
    藍井家に、学園に、泥を塗らない行為だと言えようか。

    撫子「ならばやることは……決まっていますわね。」

  • 111◆YYjiOMVygQ25/08/30(土) 18:36:53



    清夏『やり方は好きじゃなかったけど、最終的に四音ちゃんに負けたのは実力の差だもん。これからよろしくね、なでっち。』

    莉波『交換留学の子? もし分からないことがあったら何でも聞いてね。よかったら、道案内するよ。』

    麻央『……転ぶ前に支えられてよかった。怪我はない?』

    初星学園への交換留学。
    N.I.Aでは色々な相手に嫌がらせをしていた手前、アウェーな場所に飛び込むのは不安がいっぱいだったけれど。
    予想に反して初星学園の人たちは自分を歓迎してくれた。

    その温かさを、思い出してしまった。

    だけど、何よりも――

    千奈『再会できて嬉しいですわ。せっかくお友達になれたのですから! ……どれくらいの期間いらっしゃるのかは分かりませんけれど、もっと、も~~~っと仲良くなりたいですわ!』

    ――殺し合いをボイコットするなんて考えに至ったのも、あの人の影響だろうか。
    倉本千奈がいるだけで、どうも調子が狂わされる。
    悪だくみやはかりごとに時間を費やしていることが、卑しく思えてくるような。

    撫子(お互い、生きて帰れるといいですわね。)

  • 112◆YYjiOMVygQ25/08/30(土) 18:38:39

    【15:05 講堂付近】

    【藍井撫子】
    状態:ほぼ無傷(指に切り傷)
    持ち物:サバイバルナイフ、防弾チョッキ、防刃チョッキ
    行動方針:プログラムのボイコットをする。

  • 113二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 01:28:22

    極月学園にもプライドはあるの好き

  • 114◆YYjiOMVygQ25/08/31(日) 10:44:50

    保守

  • 115二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:49:58

    保守

  • 116◆YYjiOMVygQ25/08/31(日) 23:11:49

    保守

  • 117二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 06:47:44

    保守

  • 118二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 12:47:00

    保守保守

  • 119二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 21:37:36

    ほっほっほ

  • 120◆YYjiOMVygQ25/09/01(月) 23:41:41

    P『有村麻央さん、藤田ことねさん。あなたたちをプロデュースさせてください。』

    その話が持ち上がったのは、N.I.Aの始まる少し前のことだ。正直、最初はプロデューサーのこと、あまり信じていなかった。
    アイドルの目指す方向性と、売り出す側の戦略がマッチしていないことなど、往々にしてあるものだ。
    これまでも何人ものプロデューサーが、カッコイイ王子様を目指すボクの意思を無視して可愛い方向性で売り出そうと画策してきた。きっと、この人も同じなのだろう、と。

    何せ、十王星南にプロデューサーが付いたという話は、瞬く間に学園中に広がっていた。
    そしてその時期を皮切りに、星南は変わった。
    ボーカル、ダンス、ビジュアル、それら全てが高次元の出力でステージを圧倒する高貴な一等星が、まるで普通の女の子のように笑うのだ。

    ボクにはそれが恐ろしくて仕方なかった。
    ああ、彼女すらも、変わることを余儀なくされてしまうのか、と。

    その上でプロデュース契約に承諾したのは、半ば諦めのようなものだったのだろう。
    初星学園での3年間、アイドルとして大きな成果を出すことはできなくて。
    最初こそライバルだと思っていた星南は、とっくに手の届かないところまで行ってしまった。

  • 121◆YYjiOMVygQ25/09/01(月) 23:46:09

    このまま何も残せず、なりたい自分にもなれないまま果てるくらいなら、プロデュースを受けるという経験をしてみようと思った。
    そんな、気の迷いのようなものだ。

    路線変更をした星南に、アイドルとしての"可愛い"の表現が特にうまいことね。
    ボク以外のメンバーを見るだけでも、ボクにもそれが求められることは予想できていた。

    P『アイドルとして、まずは可愛いを極めましょう。』

    だから、プロデューサーのその言葉を聞いた時に最初に抱いたのは――

    麻央『(わかってた。)』

    そう言ってボクは、ため息をついたのだった。

  • 122二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 06:08:57

    麻央パイはどうなるか期待

  • 123◆YYjiOMVygQ25/09/02(火) 12:13:06



    麻央『(段々と、わかってきた。)』

    麻央『(プロデューサーの方針は、正しかった。)』

    麻央『(実際、N.I.Aでは悪くない成績を出すことができた。)』

    麻央『(……三年生にもなって、一年生も混ざった舞台で"ネクスト"アイドルなんて、胸を張るほどの成果ではないけどね。)』

    麻央『(でも、少し。ほんの、少しだけ……ボクは自分を、好きになれた気がする。)』

    プロデューサーは、N.I.Aで優勝する必要はないと言っていた。プロデュースの開始から足並みを揃える時間もなく、ボクとことねは突貫工事的な仕上がりにしかならなかったからだ。もっとも、足並みが揃わなかったいちばんの原因は、不貞腐れていたボクが反抗的だったからだけれど。
    何にせよ、本番の舞台はH.I.F。そんな未来を提示してもらった上で、ボクたちは日々のレッスンに励んでいた。

    このプログラムの話が持ち上がったのは、そんな頃だ。

  • 124◆YYjiOMVygQ25/09/02(火) 12:14:18



    支給袋から出てきたのは、刀が1本。そして、木製のバットが2本。
    誰かを殺すための装備が有り余るほどに整っていた。

    ボクはおそらく、このプログラムで優位な立場に置かれているのだろう。
    同じ武器がふたつという、支給袋の中身が無作為に選ばれているのであろう証明。そんな中にひと際輝きを放つ、刀という強力な武器。きっと持ち物の運には恵まれている。

    だが、何よりも――ボクは格闘技を嗜んでいる。

    そこらのアイドルが向かってきたとて、簡単に負けることはない。真っ当にプログラムに参加すれば、きっと生き残る確率は高いのだろう。

    そこまで思い至れば、自ずと心臓が跳ねる心地がした。
    生存本能が、やるべきことを叫んでいる。

    環境の変化に流されたっていい。
    ここが殺さなければ生き残れない場所ならば、それを受け入れて変わっていくこともまた摂理なのだから。

  • 125◆YYjiOMVygQ25/09/02(火) 12:15:21

    麻央「だけどそれは……格好良くはないよね。」

    まだボクは、なりたい自分になっていない。
    3年間苦悩し、挑戦し続けて、ようやく何かが掴めそうな段階に立てた。
    ここで我が身可愛さに他人を貶めるボクは、なりたい王子様の理想像と逆行している。
    見え始めた光明を、ボクは諦めたくないんだ。

    相手を殺すための刀は、袋の奥にしまい込んだ。
    最低限の護身用にバットのみを手にして、ボクは歩き始める。
    なりたい自分になるために。
    このプログラムを破綻させて、大切なみんなを守るために。

  • 126◆YYjiOMVygQ25/09/02(火) 12:16:44

    【15:14 プール】

    【有村麻央】
    状態:無傷
    持ち物:刀、バット(木製)、バット(木製)
    行動方針:プログラムを破綻させ、みんなを守る。具体的な方法はこれから考える。

  • 127二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 18:22:34

    バット2本持ちの麻央パイ、ちょっとおもろい。

  • 128◆YYjiOMVygQ25/09/02(火) 22:57:50

    保守
    次回は星南と燐羽の予定です

  • 129二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 05:19:29

    保守

  • 130二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 12:47:12

    当然といえば当然だけど、殺し合いに乗り気じゃない子多いな。
    なんかしらのカンフル剤飛んできそうで怖い

  • 131二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 20:38:13

    保守

  • 132◆YYjiOMVygQ25/09/03(水) 23:06:12

    保守

  • 133二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 06:03:39

    保守

  • 134二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 13:02:03

    ほしゅ

  • 135◆YYjiOMVygQ25/09/04(木) 20:50:21

    私の願いは、叶わないことばかりだ。

    いつか焦がれ、向かい始めたあの空も、一度追い越してしまえば失っていくばかり。憧れも競争も、失望へと染まっていく。見上げる限りに広がっていた空は、突き抜けて見下ろした瞬間、ちっぽけだったのだと気付いた。

    とうに太陽は沈んだ。煌めけどなお、返す光もありはしない。陽光を無くした鈍色の空は――いつか憧れたアイドルの道は、どうしようもなくくすんで見えた。

    燐羽「……私も随分腑抜けたものね。」

    みんなで歌いたいと思ったクラスの合唱コンクールでは、ある女の子が、私の隣で歌うのは嫌だと泣きながら訴えた。どうやら私には、"実力"だとか"才能"だとか呼ばれるものがあるらしい。

    燐羽「私は元々一人だった。長い間、忘れていたわ。」

    初星学園中等部。アイドルを志す者たちにとって、私の持つそれは喉から手が出るほど欲しかったものらしい。
    羨望にも嫉妬にも晒され続け、そんな疲れるものから距離を置いているだけで、簡単に"一匹狼"は出来上がった。
    歌うだけで他人様を傷付けるらしい私にとっては、与えられるべくして与えられた末路だ。

    燐羽「そう思わない? 一番星さん。」

    そして――ステージから見渡す先に、"彼女"はいた。
    その手に金属製のメイスを携えて、客席から堂々と歩み寄る。

  • 136◆YYjiOMVygQ25/09/04(木) 20:57:45

    星南「どうかしら。私の知るステージ上のあなたは、ユニット活動をしている姿ばかりだもの。」

    燐羽「あら、光栄ね。一番星に認知されていたなんて。」

    星南「美鈴を生徒会に勧誘する時に、SyngUp!の映像は一通り目を通したわ。噂に違わぬ危なっかしいユニットだったけれど……。」

    星南「中でもひと際、異彩を放つアイドルがいた。」

    燐羽「手毬のことでしょう? 随分と目立っていたもの。」

    星南「言ってなかったかしら。私の目は、アイドルの能力を見抜く。」

    星南「才を隠すなら歌の中、といったところかしら。月村手毬の圧倒的な歌唱力の中ではその才能を疎まれることもないまま、あなたは中等部ナンバーワンユニットになれた。随分といい隠れ蓑を見つけたものね。」

    しばしの静寂を、吹き荒れた一陣の風が撫でた。
    言葉尻から醸し出る悪意は、幾度となく味わってきたものだ。
    特に、初星学園を裏切った上で再び交換留学などという制度で戻ってきたのだ。
    白草四音でなくとも、どっちつかずの蝙蝠女への愚痴のひとつも零れよう。

  • 137◆YYjiOMVygQ25/09/04(木) 21:04:22

    燐羽「…………それで、用事はそれでおしまい?」

    星南「本題はここからよ。アイドル活動から離れ、実力を落とした今のあなたでも、その潜在能力は底が知れない。」

    星南「かつての一番星、賀陽継をも凌駕するその才能――」

    燐羽「……。」

    星南「だからこそ、言わせてもらうわ。」

    星南「今日は一番星、十王星南をもってしても……私が、挑戦者なのだと。」

    それは宣戦布告であった。
    鈍器を手に、よもやアイドル勝負を始める気でもあるまい。

    そこに動揺が生まれたのは確かだ。初星学園生への慈愛に満ちたあの十王星南が、このようなプログラムに"乗って"いるのか、と。
    だが、その動揺も瞬く間に一笑に付した。
    初星学園の一番星がどのような人物であったとしても、もはや今さらどうでもいい。

    けれど――命を狙われている現状は、到底看過できるものではない。
    これはアイドルとか才能とか、そんな一切合切を抜きにした生存本能の話だ。

    燐羽「へえ……あなたがそうくるのなら、喜んで正当防衛とさせてもらうわ。」

    支給された刀を鞘から抜く。
    抜き身になった刃を以て対峙してみれば、その場に生じる緊張感。
    先に一歩を踏み出したのは星南の側。
    土を踏みしめる鈍い靴音だけが、このステージにおける開戦の合図となった。

  • 138◆YYjiOMVygQ25/09/04(木) 23:43:27

    いったん保守。
    明日は書けなさそうな予感ですが続きは隙を見て書きます。

  • 139二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 05:59:22

    ホッシュ

  • 140保守25/09/05(金) 12:29:58

    二次元好きの匿名さん

  • 141二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 20:17:08

    ほほほ

オススメ

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