- 11じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 20:39:57
- 21じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 20:40:22
【Part1スレ】
【ダイスと安価】ブルアカキャラがマスターの聖杯戦争|あにまん掲示板っていう感じのやりたいじゃんね☆スレ立て初めてだから優しくしてほしいじゃんね☆適宜、ダイスと安価で聖杯戦争をぶん回してくじゃんね☆とりあえず主人公のブルアカキャラの誰にするかダイス振りたいから>…bbs.animanch.com【前スレ】
【ダイスと安価】ブルアカキャラがマスターの聖杯戦争Part7|あにまん掲示板っていう感じのやってるじゃんね☆このスレは7スレ目じゃんね☆主人公は『阿慈谷ヒフミ』ちゃんじゃんね☆召喚したクラスは『セイバー』じゃんね☆補習授業部メンバーと一緒にキヴォトスで発生した聖杯戦争に殴り込…bbs.animanch.com【ハーメルン版】
syosetu.org - 31じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 20:40:57
【Part7スレまでのあらすじ】
①主人公はヒフミちゃん、召喚したのはセイバーことアーサー王。聖杯戦争開始から14日を越えるまでに勝利しないとマスターは全員魔力の拒絶反応でデッドエンド。
②ヒフミちゃんの目的はハッピーエンド、サーヴァント含めた参加者全員を犠牲にしない形での聖杯戦争終結。全陣営を説得して停戦し、予備システムの起動(に託けて大聖杯自体にアクセスして機能停止)するのを目指す。セイバーはその目的を叶えてヒフミを日常に戻すのが願い、お仕事的には聖杯戦争の解決もしたい
③聖杯戦争9日目までにセイバー陣営、キャスター陣営、バーサーカー陣営が同盟を結ぶ。残す陣営は中立を謳う監督役のアサシン&黒服、敵は全員殺すウーマンなライダー陣営、自分が犠牲になる気まんまんのアーチャー&トキ、物理的に令呪のある腕を切り落とすぜい!って感じのランサー&マリーの四つの陣営。
④9日目深夜に聖杯陣営(仮称)が出現、各自治区に大きな被害が……ナツちゃんが魂を奪われて意識不明の重体、先生も行方不明に!強欲のアーチャーは倒せた為、残る敵は四騎のサーヴァントと推定ラスボスの先生LOVE勢ユスティーツァ(仮称)!
⑤黒服と交渉して新しく依頼を受けたよ!これからハナコちゃんの頼みでサクラコ様に手紙を届けに行くよ!
⑥モモイ、ウイ、ミドリ、キャスターは古書館で資料集め中
⑦アリスちゃんとヘルタースケルターちゃんはゲヘナ近郊で乗っていたヘリごとアーチャーに撃墜されて、現在は元ライダー陣営を名乗るカヨコちゃんと共に行動中
細かい話はハーメルン版かこれまでのスレを見てみてね!
というわけで帰ってきたじゃんね☆
ただいまじゃんね☆
ようやく書く方向が固まったからまた頑張っていくじゃんね☆
今日からまた頑張るからよかったらお付き合いくださいな!じゃんね☆ - 4二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:40:59
- 51じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 20:41:41
- 61じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 20:43:01
あ、安価先間違えちゃったじゃんね……
それはともかく!
①描写をヒフミちゃん周りに絞る、書くならおまけ程度で
②質問系の安価は必ず個数制限入れて長くならないようにする
③戦闘イベントを増やして盛り上がるとこを増やす
④目的を明確にする、やらなきゃいけない事を主人公たちにしっかり提示する
⑤宝具を使える、使いたいと思えるイベントを出す
⑥無駄に伏線仕込むのやめる
⑦交渉イベントはやめる
個別に理由を書くと
①すごい間延びしたからもう必要ない箇所は地の文で流す、物語のスリム化
②同上、安価は絶対とはいえ交渉イベントだけでとんでもない文章量になってた
③戦闘にカタルシスがないとの指摘があった、進んでる感じがない
④やる事はっきりさせる、分かりにくすぎた
⑤敵を!倒して!爽快感を!!!
⑥回収しなきゃいけないものが多すぎる
⑦1はそんなに頭良くないじゃんね……
という感じじゃんね☆
一本道のお話をやるつもりは今もないけど、それ以前にどういう手順だったら倒せるか、現状を打破出来るかをちゃんと筋道立ててお知らせしてくじゃんね☆
その中でどんな過程を経て歩いていくか、間に合わせられるかを楽しんでもらえたらと思うじゃんね☆
ご了承のほどよろしくお願いします、じゃんね☆
ただいまじゃんね☆
遅くなっちゃってごめんなさい……じゃんね☆
- 7二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:48:59
たておつです
交渉イベントはやめるってことはこれから先他陣営と話し合いってなった時はどうするんだろう - 81じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 20:49:26
さて、改めまして新スレを建てるのが遅くなってしまってごめんなさい。
私事ですごく申し訳ないのですがまた入院になってしまい、恥ずかしいことに絶賛入院中です……体調自体は元気になったんですけどね!書く分には問題なし!エンディング周りとか細かいネタとかもリアル知人に共有してるのでそっちも大丈夫です!
ただとにかくご心配をおかけしてしまって本当にごめんなさい。
これからはきっと年度内には書き終わる、はずと思って頂ければです!
もう少しだけお付き合いいただければ幸いです。
最後になりましたが今日まで読んだり待っててくださった方々、本当にありがとうございます。
またこうして皆さんにご挨拶できて、本当に嬉しいです!……じゃんね☆
それはそれとして123話短編の続きは絶賛格闘中です……書くべきことが多すぎるじゃんね☆ - 91じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 20:51:37
- 10二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 20:58:29
お久立て乙
ちょっと今のうちに見返しとくか… - 111じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 21:04:55
- 12二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:05:26
お久しぶりです!無理はなさらないでください!
- 13二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:06:51
待ってたじゃんね☆
出てきたサーヴァントを何処かでまとめてくれるとここから見始めた人にと優しいかもじゃんね☆ - 141じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 21:16:25
お久しぶりですじゃんね☆のんびり、リハビリペースでやらせて頂きます……じゃんね☆
ありがとじゃんね☆ナイスアイデアじゃんね☆
というわけでまとめたじゃんね☆
【同盟陣営】補修授業部、ゲーム開発部、工務部、エンジニア部、ティーパーティ、セミナー
剣:アーサー・ペンドラゴン/阿慈谷ヒフミ
術:チャールズ・バベッジ/才羽モモイ
狂:スパルタクス/安守ミノリ
【弓陣営】特異現象捜査部
弓:アーラシュ/飛鳥馬トキ
【槍陣営】蒼森ミネ、???
槍:レオニダス一世/伊落マリー
【騎陣営】便利屋68、カイザー系列企業
騎:メドゥーサ?/陸ハ魔アル
【殺陣営】
殺:スカサハ/黒服
【聖杯陣営】
暴食のセイバー:ネロ
強欲のアーチャー:プトレマイオス(脱落)
怠惰のランサー:クー・フーリン
憤怒のライダー:丑午前
嫉妬のアサシン:???
??のバーサーカー:???
マスター?:キヴォトスの杯ユスティーツァ
- 151じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 21:20:08
【10日目午前/通常イベント】
【トリニティ自治区・大聖堂シスターフッド本部前】
【Recommend BGM……〈Usagi Flap〉】
「じゃあ私、本部の方に行ってくるから」
「僕も着いていく形になるね」
黒服さんとのお話を終えた私達はそれぞれ次の場所へ向かいました。
まずミノリさんとスパルタクスさんは古聖堂から出てすぐにお別れです。このままお二人には一足早くですが、その足でゲヘナに向かってもらう事になっています。
次にコハルちゃんと付き添い兼護衛役のセイバーさんは霊体化して正義実現委員会の部室へ。
そして私とハナコちゃんとアズサちゃん。
三人でこれから、サクラコ様とお話をしに行きます。
「ヒフミ、分かっていると思うけど」
「はい!……いざとなったら令呪、ですよね?」
私と離れての行動をしてもらう事については色々話し合いましたけど、結局このタイミングで白昼堂々とトリニティに攻め入る陣営は恐らく少ないこと。万一アサシンが襲ってきたとしてもアズサちゃんが護衛してくれているから令呪で呼ぶ時間は安全に稼げること。そしてセイア様も話を通してくださっているのか、そもそも古聖堂からここまでの道のりでも警備がかなり厳しく敷かれている点。以上から三班に分かれることにしたんです。
「ああ。今回は僕がコハルの方に着いていく。だから君の方に何かあった際はただ念じてくれればいい、それで僕が駆けつけるから」
「はい!コハルちゃんをよろしくお願いしますね、セイバーさん!……セイバーもお気をつけて」
「承った。安心して任せてほしいな、マイレディ」
「あはは……それは勿論」
冗談めかしてウィンクするセイバーさんですけど、彼がいてくれるならコハルちゃんの安全は間違いありません。だから私も
「行ってらっしゃい、お二人とも!」
何も心配せずにお二人を見送れました。 - 161じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 21:27:40
「それじゃあ、アズサちゃん、ハナコちゃん。行きましょうか」
やらなきゃいけないのは目の前にあります。
セイア様が連絡を入れてくれていたから、そして昨日の夜襲でシスターフッドの方は炊き出し等に出払っているから。
ですから、この大きな聖堂の受付に立っておられるのは案の定一人だけでした。
【Recommend BGM……〈冬の記憶〉】
「お待ちしておりました、本日はどういったご用件でしょうか?」
「話を」
前に出るのは、今回は私じゃありませんでした。
「貴女と話をしに来たんです、サクラコさん」
いつもの優しい微笑みは、ありませんでした。すっとして涼やかな目線は冷たさと熱がいっぺんに篭っている、そんな力強い目をしたハナコちゃんがそこにいたからです。いつもの彼女を知る人ならきっとびっくりされるでしょう。落ち着いた様子なのに息を呑むぐらいの強さが見え隠れしていて、私達は頼り甲斐を感じちゃいます。
「そうですか、話と……それはそれは、『楽しい時間』になりそうですね。ですが、話であるならば尚のこと」
でもそんなハナコちゃんの様子にサクラコ様は特段の反応を示されないまま。
「どうぞ静かな場所で。秘め事は密やかに、そうでしょう?」
ゆっくりと、人気のない聖堂の奥へと手を向けられました。 - 171じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 21:28:21
【行動安価です】
【以下の選択肢から歌住サクラコと話す場所を選んでください】
【選択肢によって今後の展開が変化する場合もあります】
【ご注意下さい】
①マリーとお茶会をしたテラスガーデン
②前回サクラコと話した
③今は使われていない告解室
④ティーパーティの第二事務所
⑤誰もいない寂れた古書館
【安価先>>22】
【それでは皆様】
【よき選択を】
- 18二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:43:51
①でいいかな
なんとなくだけど - 19二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:45:37
①かな~
- 20二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:45:45
かそく
- 21二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:46:44
このレスは削除されています
- 22二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 21:46:46
- 231じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 22:02:03
【>>22、①マリーとお茶会をしたテラスガーデン】
【トリニティ自治区・大聖堂テラスガーデン】
【Recommend BGM……〈星空のヴェール〉】
通して頂いたのは私たちの希望で執務室でも会議室でも、ましてや告解室でもありませんでした。
『さぁ、着きました。シスターフッド自慢の───』
「(マリーちゃん……)」
テラスガーデン。
あの日、マリーちゃんに槍を向けられてお別れすることになったあの時。私達が話をして一緒のテーブルを囲んでお菓子を食べて笑い合った、思い出の場所を今回の話し合いで私達は希望しました。
「……正直に告白するのなら」
人払いはとっくに済んでいたのでしょう。私たちが席に着くと、重々しくゆっくり、サクラコ様は口を開かれました。
「貴女方がまたこの場を訪問なさるとは思いませんでした」
「主は正しい方、とは貴女達シスターフッドが常々口を酸っぱくされて言われることでは?」
「葡萄酒を口にする機会などキヴォトスにはそうありませんよ、ハナコさん」
難しいやりとりはきっと経典に書かれた内容の引用、なんでしょう。ハナコちゃんはそういうことにも詳しいですし、サクラコ様にしてみれば礼拝のお時間に説法を担当してくださることもありますから。でもやはり空気は重く鈍いです。冗談で返す時ですはため息が聞こえてきそうなぐらいでした。
だからでしょうか、ハナコちゃんは直球で勝負に出ました。
「話を逸らさないで下さい。私が言いたいのはサクラコさん、貴女がまだ告白すべきことがある……そういうことです」
- 241じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 22:03:37
- 251じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 22:13:16
「罪があると思っている───だから貴女は炊き出しにも出られないのでは?」
ハナコちゃんが一瞬気圧されるぐらいの冷たく沈んだ声と視線。でもそれをぐっと、机の下で私達の手を握った彼女はめげずに話を続けてくれました。
「なるほど、私に罪が仰るのですね。ええ勿論、あることでしょう。そう他ならぬ私の罪悪とは」
ですがサクラコ様は小さくため息を吐いてから本人も無意識かもしれませんが、苛立たしげに艶の落ちた爪で机を叩き、短く吐き出しました。
「───伊落マリーという罪人を匿い続けたことでしょう」
いっそ憎々しいと言わんばかりのどす黒い影を。
「マリーちゃんはッ!……マリーちゃんは……っ!」
思わず立ち上がってしまったのは仕方ありませんでした。私だってマリーちゃんに思うところがない、というわけじゃありません。でも何か事情があるって信じてます。たくさん辛い思いをしてるんだろうって不安になります。だからマリーちゃんを指して、罪人だなんて。
マリーちゃんが大好きで大切にしていた居場所を、その彼女達自身が罪人だなんて言ってほしくない、そう思ったんです。
「……ヒフミ、待って。まだハナコの話にも、サクラコの話にも続きがある」
「あぅ……アズサちゃん……っ、はい、お二人とも失礼しました……」 - 261じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 22:22:11
ですが話の腰を折ってしまって、それも大きな声を出してしまいました。つい感情的になって声を荒げてしまったのを謝罪すると、サクラコ様は小さく呟かれました。
「……ハッピーエンド、でしたか」
口の中で言うような、そんな小さな声。私達が前回の話し合いでお伝えしたハッピーエンドという話について、だと思います。ただどこか、その呟きに苦々しい痛みのようなものがあった気がしました。
「伊落マリーは聖杯戦争のマスターです。阿慈谷ヒフミさん、貴女と同じ。そして全く違う思想の人間であり……唾棄すべき、罪人です」
改めて、サクラコ様はマリーちゃんを罪人だとはっきり言われます。まるで『そう言うことこそが己の役割なのだ』と言わんばかりに堂々と、けれど淡々と。感情の挟まる余地すらなく、繰り返していました。
「彼女は自らの獣欲を満たすが為に勝利の杯を欲した。恐ろしき企みのもと他の生徒達を害さんとした。私達はただ後輩だからという理由で彼女を庇護し、ただ志を同じくするシスターだと盲信して守護せんとした。殺し合いに巻き込まれた哀れな仔羊だと……そう、信じて」
「で、でも!マリーちゃんにはランサーさんを「だからなんだというのでしょう?」……っ」
「伊落マリーは白昼堂々と貴女を到底癒せぬ大きな傷をつけようとし、そしてシスターフッドの物資まで略奪して雲隠れしました。全ては己が望みの為、聖杯なぞという偽りの救いに身を焦がして欲望を啜る」
それは私には否定できない言葉でした。私自身があの夕方に襲われた。私はマリーちゃんがランサーさんを受肉させたいという願いなのだということしか知らない。その結果、そしてそれを成す為の過程。彼女は誰かの為に他の誰かを傷つける選択をして、サクラコ様はそれを悪だと言って止まって下さりません。 - 271じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 22:31:56
「そんな愚かな妄執に駆られ主の教えすら裏切った大罪人。であれば、あの娘は罪である。であれば、であればなのです……それを匿った事は我々の咎である、そう考えることに間違いがあるでしょうか?」
止まらない、止まろうとしない。サクラコ様は徹底的にマリーちゃんは悪で、そんな彼女を匿った自分達には咎があると言って憚らない。あんまりな言い方に私はまた声を上げてしまいます。
「そんなのっ!そん「……それが……っ」……ハナコちゃん?」
ですが、その途中。ハナコちゃんが苦しげな声を喉から絞り出しました。ないまぜになった激しい感情を、叫び出したくなるほどの想いを。
奥歯で噛み潰してなお溢れてきたかのような声はそのまま鋭くサクラコへと向けられました。
「それが貴女達のやり方ですかッ!それが……ッ!そんなやり方がッ!貴女とマリーちゃんが描いた青写真ですか……ッ!」
青写真。ハナコちゃんが言うには先ほどまでの会話の中に、もしくは会話そのものがサクラコ様とマリーちゃん、お二人が目指したものだと言うのです。
一体何のことなのか、そう思っていると眉ひとつ動かさないままサクラコ様も疑問を口にされました。
「……何を仰っているか分かりかねますが、これはシスターフッドの代表者としての判断ミス。私は……私達シスターフッドは伊落マリーに騙されたのです。あの娘に欺かれたのです」
サクラコ様の言葉は、いえ会話の着地点な変わってくれません。
「それが全て、それが私達の結論。たとえ貴女達にも崩せない論理の牙城」
必ず彼女の言葉は、マリーちゃんは悪でありそしてそんな彼女を匿ってマスターだと誰にも知らせなかった自分達もまた悪なのだと言って憚らない。必ずそこに着地して『しまって』どうしても平行線になってしまう。そんな印象を受けました。 - 28二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:38:38
あかん取り付く島もない状態になっておる
- 291じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 22:43:37
「その上で打診を。阿慈谷ヒフミさん、貴女がティーパーティと秘密裏に協力関係にあると聞いています」
会話の流れがずっと悪いです。ハナコちゃんも肩で息をしているぐらい、なんと言って止めようか考えあぐねている。それなのに気がつけば私達が質問していた筈なのにサクラコ様が会話の主導権を握り始めていました。
「なら是非私達シスターフッドにも協力の機会を。あの娘を匿っていた我々を戦力的に信用する事は難しいでしょう。ですが、私単独であれば話は別」
先ほどまでの泥濘んで一歩も歩き出せないような諦観に満ちた目からは一点、今度は寒々しい笑顔。いえ、知らない人が今のサクラコ様を見られたのならその白皙の肌も相まって、大理石で出来た彫刻と見間違うほど美しい笑みです。でも温度がありません。それは表情筋をただ動かしただけの笑顔って記号を装ってるだけの顔でした。
「シスターフッドはこれより聖杯戦争で発生した凡ゆる被害への補填を無償で行いましょう。無論、私達の献身では手が届かぬ物もありましょうが、現に今も昨夜の被害に対して炊き出しを行っているように。必要であれば自治区を問わず被害に遭われた方を見舞いましょう。そして歌住サクラコは」
一息の呼吸。それからサクラコ様は今度こそにっこりと、まるでこうすれば私達に良い印象を与えられるだろう、そう言わんばかりの着飾った笑みを浮かべて続けました。
「貴女方が伊落マリーとの戦闘時に威力偵察ないしは遊撃……体の良い鉄砲玉となりましょう」
自分を使い潰せ、そういう言葉を。
「貴女はッ!貴女はどこまで……ッ!」
「それが組織です。ハナコさん、貴女には『到底理解できない』でしょうが、これが組織を背負うという事です」
「ッ!……このっ「そして貴女に決定権はないのでは?」……っ」
ハナコちゃんの言葉が挫かれる。いっそ嘲笑混じりの、それも綺麗だと思えるぐらいに丁寧な言葉と品の良さで隠した毒で前に出ようとすることさえ許してくれません。ハナコちゃんとの建設的な対話へ彼女は徹底してノーを突きつけた。そうして向けられるのは、私の。いいえ。
「お願いします、阿慈谷ヒフミさん。哀れにも聖杯戦争なる惨劇、殺し合いを強制する悍ましき儀式に巻き込まれた私達に。愚かにも伊落マリーの言葉に耳を傾けてしまった私達に」
聖杯戦争のマスターへの要請。
「釈明と贖罪の機会を───」 - 301じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 22:46:15
- 31二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:49:43
ここで失敗したら
失敗の仕方次第ではハッピーエンドは無理って展開になりそうだな
どうするべきか - 321じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 22:51:53
- 33二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:52:46
②は絶対まずいのは分かる
一応確認ですけど今回の目標ってなんでしたっけ? - 34二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:54:06
これ攻略するなら乱暴な言い方だけど「シスターフッド」の立場から引きずりおとして「サクラコ」としての本音を出す必要があるのか?
しかしそのための糸口に使えるのがどういうのかがイメージつかぬ - 35二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:55:59
相手の想定外の状況を用意することが出来ればって感じかな?
一か八かのハッタリも場合によっては視野に入れた方がいいかも - 36二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 22:58:01
一回シスターフッドとして聖杯戦争終わった後のマリーをどうするのかを聞いてみるとか?
スタンスははっきりさせたいし - 37二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:00:12
もう少し会話しないと何とも言えなさそうな以上ここでお願いを決断するのは怪しいか
- 381じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 23:01:33
- 39二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:01:38
実際やる気はないけど何かをやるフリをするとか?
まあその何かをどうするかは浮かばないが - 401じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 23:03:56
- 411じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 23:26:31
【10日目午前/特殊イベント】
【ゲヘナ自治区郊外・スラム街】
【Recommend BGM……〈暗雲の中へ〉】
歩く、歩く、歩く。ゲヘナ郊外に墜落『させられて』意識を取り戻してから既に三十分ほどが経過した。その間、元ライダー陣営だと名乗った鬼方カヨコにいざなわれて、天童アリスはその背を追いかけ薄暗い路地裏に歩を進めるしかなかった。
「あの……」
ここまで来れば話声は聞こえないから喋って良いと言われたのは一分ほど前かそれとも五分前か、いっそ一時間は前のことのようにアリスは思えた。だから今こうして、焼けるように痛む擦り傷の疼きに耐えながら、アリスは久しぶりに口を開いた。
「なに?」
逆にカヨコの返答は驚くほど淡白だった。アリスの躊躇いがちな声かけに前を行く彼女は振り向かず周囲を警戒したまま、けれどちらりと目線だけ送ってやっていた。その赤い瞳が視界の端にアリスとその彼女に手を引かれてあるく壊れかけのヘルタースケルターを捉えたからだろう。アリスは一度肩をびくりと震わせてから、また躊躇いがちに、言葉を選ぶようにして切り出した。
「カヨコは、その……」
けれどそれを口にするのはアリスには憚れた。今言おうとする単語が、言われた相手にとってどんな風に聞こえるか、どんな風に受け止められるか、まだ幼い彼女には分からなかったから。
だから、カヨコは視線を逸らしてから軽く息を吐いて、年下の少女の困惑を汲み取ってやることにした。
「……どうして今の陣営を裏切ったか」
そうでしょ、と振り向かずに小首を傾げつつ案内のためにまた路地を縫って歩き出すカヨコ。そんな彼女の背を追いかけていくと、背中越しにアリスへと言葉が投げられた。
「どうして貴女を助けるのか、そもそもどうして自分はあんな目にあったのか、ゲヘナの現状はどうなっているのか……こんなところ?」
今度は赤い瞳がアリスを掴んで離さなかった。羅列された言葉はどれもアリスが聴きたかったことであった。驚きもあってか彼女は何も言えず、けど恐らくそれすら読んでいたのだろう。声も出さずに首を縦に振るアリスの様子をしばらく眺めてからカヨコはまた前を向いて歩き出した。
「聞きたいことぐらい分かるよ、逆の立場だったらって……さ。まだ安全地帯に行くまで時間がかかるしこのルートなら多少声を出しても『グール』達にはバレないよ」 - 421じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 23:40:31
だから聞きたいことがあれば、と続けるカヨコにアリスはそれならと言わんばかりに声を出した。
「せ、先導者よ……グールとはなにか?あの、もしかしてそのエネミーの名前は腐臭漂うオートマタとして登録されている敵と同じ種類でしょうか?」
「フシュウ?……ああ、腐臭ね。ふぅん、そんな風に呼んでたんだ。まあそうだね、そう表現するのが正しいか」
カヨコは得心がいったと言わんばかりに軽く頷くと同盟陣営達がかつて対峙した腐臭を漂わせるオートマタの軍勢について、その正体を明かし始めた。
「あいつらはライダーが召喚した使い魔。元はヤーファのグールって言うんだけど……ごめん。面倒だし仕組み自体も複雑だから色々説明は省くよ。とにかく私達はグールって呼んでた」
グールという単語にアリスの脳内アーカイブに蓄積された情報からどういう存在なのかが漠然と見え始め、前回戦ったあの悍ましい存在と一致し始める。
「その様子だとあのオートマタがどういう物なのかは分かってたけど中身の正体まではって感じかな?……まあ、私は知らないけどライダー本人も、メドゥーサっていう英雄とグールは少しばかり『迂遠な間柄』だって言ってたしね」
グール、漢字で表記するならば食屍鬼。読んで字の如く死体を貪るアンデッドとしてRPGやファンタジー小説等に登場する、所謂モンスターである。サーヴァントという規格外の存在がいるのだから今更ゲームに出てくるモンスター程度、驚きはしない。
「とにかくそのグールを中古品とかジャンクのオートマタの中で育ててやる。魔力とか適当に流し込んでね。そうしたらあとは知っての通り」
とはいえ、だ。画面の向こうだけの存在が別世界由来とはいえ存在して、あまつさえ以前自分はそれと戦ったのだと認識するのは中々どうして驚くものだ。だがアリスがそれ以上に驚いたのはカヨコがさらりと言ってのけた一言。
「卸したとしても中身は解析できない、魔力が切れればその場で死ぬ、命令されれば死ぬまで戦う。PMCが喉から手が出るほど欲しい都合の良い死兵。そんな便利屋68の次期主力商品の出来上がり」
彼女は何の気負いもなくライダーの真名を口にしてしまっていた、同盟陣営のメンバーであるアリスに向かって、だ。 - 431じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 23:48:20
キャスターから口酸っぱく真名の取り扱いには気をつけるようにと言われてきたゲーム開発部にしてみれば一応敵対していた相手側の情報がこんな形で手に入るだなんて思ってもみなかったのだ。
「こっち、遅れないで……とにかくそういう戦力だったり準備だったりを私達はずっと続けてきた。それで私は、そうだね、疲れた」
だがそんな衝撃を受けているアリスのことは気にした様子もなく、カヨコは話を進めると共に路地に立つビルの中へと身を隠しながら突っ切っていく。
「昨日の今日でゲヘナに来たって事は分かってるでしょ?私達は先生とやり合って、実質的に敗北した。折角さ、風紀委員会どころかキヴォトス丸ごと敵に回しても勝てるって嘯いた馬鹿の言葉に唆されたっていうのに」
皮肉げな言葉とは裏腹に声色は淡々としていた。静かなほどに、事実を読み上げるように彼女は話を続けていく。
「結局この様。私達は先生に勝ち切れなかった。私達の誰も先生を殺せなかった。本当に愚図で役立たずだよ。勝ち馬に乗れやしない……無様な間抜け」
だがどこか、疲れているようなそんな風に聞こえるとアリスは感じた。これがもしこの場にいたのがモモイやヒフミであれば、同じように、けれど少しだけ違う風に聞こえただろう。つい最近になってめざめ、自我を確立し、同世代との関わりが基本のアリスよりもう少しだけ幼い頃から色々な人と関わってきたのだから。彼女達が聞いたのならば、疲れ切った老人のように聞こえたことだろう。
「思い返しても悔しい、かな。せめて空崎ヒナか聖園ミカのどちらかだけでも……ううん、それに挙句に聖杯の狗共まで出てくる始末で大損害。だっていうのに……社長はまだ諦められなかった」
ビルの一画、棚を外してしまった先にあるのは壁ではなく隠し通路。埃があまりないあたり、頻繁とまではいかなくても少なくともこの数ヶ月でも使われてきたような印象を受ける。そのままカヨコは通路へと足を踏み入れる。
「聖杯が欲しくて仕方がない、こんな世界はいらない、壊したい。子供の癇癪みたいな本当につまらない理由でまだ戦争をしたがってる」
暗い、昏い、黯い。明かりもなく壁に手を当てながら進むようアリスに指示を出したカヨコは僅かに反響する通路の中で息吐くように。
「───本当、気持ち悪いよね」
それを漏らした。 - 441じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/23(土) 23:52:34
えーここで1の体力が尽きたのでお休みなさいなりまふ……続きはまた明日、とりあえずヒフミちゃんがサクラコちゃんと話しての感想だったりまとめを出しときますのでそれもまた見て頂いて……
明日の14時ぐらいから安価って形にしたいと思いますじゃんね☆
123話短編(あれの続きも急いで書いてます!)含めてなんだか諸々不穏……だけどまあここ乗り越えちゃえば大きい展開になるって1は思ってるじゃんね☆のでので、よければちょっと暗めが続いちゃってますけどお付き合いくださいな!じゃんね☆
今日は皆様に久しぶりにお会いできて嬉しかったです!たくさんコメントありがとうございました、また今日から頑張ります!じゃんね☆
それではみなさん、おやすみなさい……じゃんね☆ - 45二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:53:48
乙です
カヨコ…それを本音の全部みたいに言わないで(´•̥ ω •̥` ) - 46二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:57:47
お疲れ様です
サクラコとの交渉、1回目より難易度上がった感あるな
カヨコたちの方も色々気になるところではある - 47二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 02:07:05
どんな話し合いになるかな
- 48二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 03:41:58
徹底的に議論して相手の牙城を崩すか
相手の想定外になりうる何かを用意するか
って感じになるのかな - 491じゃんね☆◆cbItSHG.3g25/08/24(日) 06:20:14
おはよーござますじゃんね☆
今日は14時ごろから安価するじゃんね☆
ありがとじゃんね☆
カヨコちゃん大好きじゃんね☆
……ドレスカヨコちゃんはうちにはいないじゃんね……
ありがとじゃんね☆
サクラコちゃんもまだ10代の女の子……じゃんね☆
カヨコちゃん?あの子はほら、うちのお話の場合だと貧乏くじというか本来別の子がやる筈だった役割を3つぐらいまとめて背負ってるから……じゃんね☆
楽しくお話してみてほしいじゃんね☆
ちなみにスレの方だと5スレ目のレス番649あたり(SSは消えてるけどみんなの反応はちゃんと残ってるじゃんね☆)、ハーメルン版だと89〜91話が前回のサクラコちゃんとのお話シーンじゃんね☆
よかったら参考に……なったらいいなぁ……なんて、じゃんね☆