- 1ポメ主25/08/23(土) 23:27:36
- 2二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:31:55
たて乙
クライマックスも近い! - 3二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:49:20
たておつです~!
- 4二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:49:52
あらすじ
「色々とあった末にマチュ君のご母堂であるタマキ・ユズリハさんと邂逅したシュウジ・イトウ君」
「マチュの家族と会ってあの子の過去を垣間見た事で色々と思うところがあったみたいですね」
「保護者夫妻の結婚記念日騒動などもありましたが、なんとか自身の過去を一部思い出す事が出来たようです」
「イズマコロニーから帰って来たシュウジ・イトウですが、マチュとはあのお部屋デート以降一度も会えていない事等で少し落ち込み気味のようですが、当のマチュはそれどころではない事態の最中にいます」
「ついに開始された掃討作戦。戦闘が行われる気配に鋭敏になっていた感覚により、マチュ君とジークアクスの気配を感じ取ってしまったようですね」
「どうせ出て来た所で彼に出来ることなんか無いので、マチュの邪魔にならないように大人しくしていてほしいです。マチュはただでさえ危ない役目を負っているんだから……」
「ところで前スレどころかPart2の中盤以降からマチュ君とシュウジ君は一切会えていないようですね。CPスレなのにスマホ越しの会話すら殆ど無いのって許されるのでしょうか?」
「メタいですよ中佐!」 - 5二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:54:58
過去スレ
最初の
【CP注意】絵と機械弄りが趣味な普通の少年シュウジ|あにまん掲示板ある日白いMS乗りのマチュと名乗る少女と出会った事をきっかけに危険とドキドキに満ちた人生に変わっていくしかし後にマチュが凶悪なテロリストとして国際指名手配されていると知ってしまう(冤罪だがシュウジはそ…bbs.animanch.comPart2
【CP注意】絵と機械弄りが趣味な普通の少年シュウジPart2|あにまん掲示板平凡な日常を送る高校生・シュウジは、ある日出会った白いMS(モビルスーツ)乗りの傭兵の少女・マチュと出会った事でその日常は少しずつ、しかし確実に変化していた*スレ画には居ますがコンチは今の所出て来てま…bbs.animanch.comPart3
【CP注意】絵と機械弄りが趣味な普通の少年?シュウジPart3|あにまん掲示板周囲の人々の尽力により平凡な日常を送っていた高校生のシュウジは、白いMS乗りの少女マチュとの出会いによりこれまで目を逸らして来た“自分は何者なのか”という問いと向き合っていく……※スレ画では一緒に居ま…bbs.animanch.com - 6二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 23:57:30
たて乙
さてさて皆どうなってしまうのか - 7二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 00:18:04
登場人物紹介
シュウジ・イトウ
高校3年生。向こう側からやって来たマチュとMAVを組んでいたシュウジ・イトウ本人。一部の記憶は取り戻したが、何故自分は記憶を封じてしまったのか、そもそもどうしてこの世界に居るのか等はまだ思い出せていない。しかし向こう側のララァ曰く、彼が全ての記憶を取り戻す日はそれ程遠くない。
マチュ(アマテ・ユズリハ)
シュウジの想い人。シュウジの平和な日常を守る為、これ以上の犠牲者を出させない為に自ら危険な作戦に志願した。2年前よりもパイロット技能もニュータイプ能力も格段に向上している。この宇宙で彼女に追い付ける者は、もはや殆ど居ない。
ニシモリ
シュウジの友人。友達思いのいいやつ。シュウジの恋路を応援している。
キタムラ
シュウジの友人。観察眼に優れており、勘もいいほう。シュウジの恋路を見守っている。
ニャアン
マチュの現在のMAV。そろそろテイクアウトばかりの食生活に飽きて来た。新造されたジフレドMK_2に乗り、囮作戦を行うマチュのサポートに入る為に待機している。
シロウズ
シュウジの保護者。自分に対するシュウジからの扱いが雑なのでは疑惑を持ちつつある。今日も苦労人だし明日も苦労人。しかしなんだかんだで今が充実してもいる。
ララァ
シュウジの保護者。シロウズの妻。シュウジを優しく見守っている。夫を深く愛しているが、言うときには言う。 - 8二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 00:19:22
ロボ's
チャット
このスレのオリロボ。シュウジが作ったペットロボット。アニメ映画が好き。新しいアームを得た結果、トランプにハマった。早くマチュと再会してたくさん遊んでもらいたい。
ハロ
マチュの相棒。知らないうちにマチュが危険な任務についていたり大怪我していた事などがあってやや過保護気味。
コンチ
シュウジが元気なのか心配。ホームパーティでシュウジとチャットに会えるのを楽しみにしている。 - 9二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:01:57
- 10二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 01:03:57
スレ立て乙
クライマックスに近づいてきてドキドキだ - 11二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 09:46:57
保守
- 12二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 11:10:48
- 13二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:10:49
反応が早すぎる…?
- 14二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 14:45:10
(何か来る……!回避!)
ビシューン!
「ビームライフル⁉︎向こうから……あっ……」
ピピッ、ザー……
《……こちら作戦本部!格納庫にゲルググは無い!既に出撃している!》
「……知ってる。ちょうど今、私の目の前に居るから」
《なんだと⁉︎》
[……]
「なに、やるじゃん。こっちの動き読んでたの?通りでやけにすぐMSを四機も出せた訳だ……誘い込まれたのは私の方ってこと?」
[……]
(この感じ……この薄気味悪い気配、コイツ、前に私を追いかけ回して来た奴か……もしかしたら、前にシュウジをつけ回してたのもコイツか……?あの時捕まえた奴は結局はただの雇われ者で碌な情報持ってなかったみたいだし、スケープゴートにされたのか……人目につかないように移動するのが癖になってるっぽいシュウジを追い回してた辺り、普通の奴じゃないだろうと思ってたけど……)
「……ストーカーとか、マジでキモいんだけど。あの時アンタが付き纏ってくれちゃったお陰でシュウジとの待ち合わせに遅れたんだけど、どう責任取ってくれるわけ?」
[……]ガコォンッ……ガチャッ
「やる気だね……いいよ、それじゃあ……鬼ごっこと行こうか!」 - 15二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 15:42:38
シュウジを追いかけ回してシャアに処理されたストーカーはダミーでこいつが本命
しかもマチュをつけ回してたナンパもこいつ
強キャラの臭いしかしねえ… - 16二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 16:34:51
ストーカーとか処すしかないでしょ!
お客様の中にガンダムハンマーをお持ちの方は居らっしゃいマセンカー - 17二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 22:57:58
保守
- 18二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:36:57
「く……っ、シュウジ、放せ……っ」
「うるさい!そもそも……」
「おやめなさい、ふたりとも」
「! ララァ……っ」
「まったく、こんな夜中に大きな声で何事かと思えば……シュウジ、落ち着きなさい。まずはその手を放すのよ」
「でも……っ」
「放しなさい」
「……」
「っ、ゴホッ……、ララァ、助かった」
「あなたも、少し言い過ぎです。シュウジがただの癇癪で言っているんじゃない事くらい、分かっているでしょう」
「しかし……」
「しかしじゃありません。子どもみたいな言い訳はおよしなさい」
「……」
「そもそも貴方達の会話は噛み合っていません。シュウジは貴方の言い分に反論しただけで、今はもう感情的に飛び出して行こうとはしていませんよ。そうよね?シュウジ」
「……うん」
「あなたの言葉はちゃんとシュウジに伝わっています。その上で言いたい事がある彼の気持ちくらい、あなただって分かるでしょう?大人だと自負しているのなら、それくらい受け止めてあげてください」
「……ああ」
「まったくもう……仕方のない人達ですね」 - 19二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:07:46
この家で一番強いのは奥さんだな…
- 20二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 01:29:23
- 21二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 08:04:58
咳き込むってことは手出した位置的にかなりヒートアップしてたか
でもこうして感情を爆発させられるのも前の擦り切れたシュウジの状態に比べると健全だよな - 22二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 17:14:32
ララァつおい(小並)
- 23二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:27:38
ビシューン……!
「こんっのぉ……っ、危ないなぁっ!コロニーの中でバカスカ撃ってくるなよ!」
《アブナイ!アブナイ!》
(さっさと外に出たいけど、寄せ集めにしては予想以上に連携が取れてる。あのゲルググのパイロットが指揮を取ってるなら、結構な手練れかも……撃墜していいなら話は簡単だけど、アイツには聞かなきゃならない事が沢山あるし……ニャアンが居てくれたらもっとやりようもあるのに……)
「あーもう、うざいししつこいな……あのストーカー野郎だけならともかく、あっちの四機もチョロチョロ鬱陶しいし……」
《ウザイ!シツコイ!ウットウシイ!》
(マズい、このままだと市街地の方に被害が出るかも。もっと引きつけないと……)
(てっきり軽キャノンがアイツの相棒かと思ってたけど、どうも違うっぽいな……ザク三機のうちの一機……ツノがある奴がMAVみたいだ。他の二機に隠れて結構いい援護射撃とかしてきてるし、多分間違いない)
(……ストーカー野郎とツノザクのパイロットって、もしかして元軍人か……?だとすると、ちょっとこれは……思ってたよりも厳しいかも)
(どのみちここでは戦えない以上、何とかコロニー外に誘い出さないと……っ⁉︎)
ビシューン……!
(クソッ、このままじゃ埒があかない!……コロニー内では出来れば使いたくなかったけど……仕方ない)
ピピッ
「こちらマチュ!オメガサイコミュ、起動します!」
《ロックガ ハズレル!》 - 24二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:36:33
向こうの用意がやけにいいのが怖いな
がんばれマチュ - 25二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:44:52
生捕りなうえに迂闊に攻撃できないの辛いな…。頑張れ!マチュ!!
- 26二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:48:11
連携しながら指揮も取れるってゲルググが手練れだなあ…サイコミュありなら何とかなるか?
- 27二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 22:15:45
保守
- 28二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 02:37:25
「……ん?」
「どうした、シュウジ」
「この匂い……」
「む?……何か匂うか?」
「……これ、ミノフスキー粒子の匂い……?」
「ミノフスキー粒子だと?……もしや、アマテ君がオメガサイコミュを起動させたのか」
「マチュ……っ」
「……」
「ララァ?どうした」
「あなた……車を出してください」
「……どこへ行く気だ?もしや、アマテ君の元にか?」
「え?」
「いいえ……彼女の邪魔にならない場所から様子を伺うだけです」
「ダメだ、危険すぎる。そもそも何故そんな事を言い出した?さっきと言っている事が違うだろう」
「あら、私は喧嘩の仲裁をしただけで外に行く事を止めてはいませんよ」
「ララァ……」
「今のこの状況で、シュウジの感覚は研ぎ澄まされています。ミノフスキー粒子が散布されていると言う事は、更にその感覚を極限まで引き上げられるかもしれません……記憶を取り戻したいのでしょう?」
「!」
「それに……シュウジは、今のマチュとどれだけ離れてしまっているのかを知るべきでもありますから」
「……」 - 29二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 07:04:00
ミノ粉撒いてるのかマチュ
色々できることが増えてそうだね
ハラハラするけどここからどうなるのか楽しみ - 30二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 11:44:42
>>今のマチュとどれだけ離れてしまっているのかを知るべき
ほんと、ずいぶん遠い存在になっちゃったよね
方や普通の学生、方やお尋ね者の傭兵(仮)
本編のシュウジとマチュの立場逆転ではあるけど、
ジークアクスのお陰もあってシュウジに追いつけたマチュと違って、シュウジにはマチュに追いつく術がないんだよなぁ
- 31二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 18:57:01
「あなたがダメと言っても、私達は行きますよ」
「待て、分かった……車を出せば良いんだな?」
「ええ。ありがとうございます」
「……いいの?」
「言っておくが、近くには寄らないからな。それと、車からは絶対に降りるな。これが守れなければホームパーティは無しだ」
「……分かった」
「それから。ララァ、君は留守番だ」
「私も行きます」
「ダメだ、これだけは譲れない」
「ですが……」
「シュウジ、支度をしてこい」
「え?……うん」
「ララァ、私の話を聞いてくれ……」
(これは……邪魔したらダメなやつだな、とりあえず着替えて来よう……)
ガチャッ
《シュウジー!》カタカタカタガツンッ
「い……っ⁉︎」ドタンッ
《アッシュウジ!ドコイッテタノッ?マチュハ?……アレ?シュウジ?》
「〜っ!」
「シュウジ⁉︎どうしたっ?」
「(脛を抱えて悶絶)」
「あら、まぁ……」 - 32二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 21:05:20
- 33二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 22:04:03
- 34二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 04:03:03
あれはイオマグヌッソが必要じゃなかったっけ…?うろ覚えだから定かじゃないけど。
- 35二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 10:02:00
「シュウジ、大丈夫?生まれたての小鹿のように震えているけれど、本当に歩ける?」
「……うん……」
「無理はするな……やめておくか?」
「嫌だ、行く……」
「だがその調子では車に乗るのも難しいのではないか?」
「行くから……っ」
「分かった、分かった……」
《シュウジ、ゴメンネ。イタイ?》
「……大丈夫だよ……チャットのせいじゃないから、気にしないで」
《ウー……》
「シロウズ、チャットの事お願い……」
「ああ……チャット、こちらへ来い」
《ウン……》
「よっ……と、よし。ララァ、私は車を回して来るから、シュウジを頼む」
「分かりました……シュウジ、ゆっくりね。無理はしないで……骨は無事ね?」
「うん……まだちょっと痺れみたいな痛みあるけど、なんとか歩けるし大丈夫……足砕けたかと思ったけど……まぁ、お陰でだいぶ冷静になったよ……後でシロウズに謝らないと」
「そうね、そうしなさい」
「うん。それにしても……チャットに衝撃吸収系のカバーとか付けるべきかもしれない……破損も防げるし、汚れたり塗装が落ちたりもしなくなるし」
「いいと思うわ。いくつか作っておけば、その日の気分でシールやステッカーで飾ったり思い切って全身の色を変えたりも出来そうね」
「いいね、楽しそうだ」
(それにしても、マチュの所に居た間にこんな事故起こってなくて良かった……もしチャットが原因でマチュの怪我が悪化するような事になってたら……)
(……やめよう。ネガティブな事ばっかり考えても碌な事にならない……) - 36二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 14:38:18
保守!
- 37二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 21:03:04
脛アタック乱入でいい感じに肩の力抜けたな
えらいぞチャット… - 38二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 21:53:59
思った以上にシュウジがダメージ受けてて笑う
- 39二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 02:49:18
「それでは、ララァ、留守を頼んだ」
「ええ……行ってらっしゃい」
「行って来る」
「行って来ます」
《イッテキマース!》
ブロロロ……
「念押ししておくが、様子を見るだけだからな。シートベルトを外す事、そして車から降りる事は許さない」
「分かってるよ」
《マチュニ アイニ イクノ?》
「違うよ……遠くから見るだけ」
《ドウシテ?》
「……マチュの邪魔になるから」
《?……マチュ、シュウジヲ ジャマナンテ イワナイヨ》
「うん、分かってる。でも……」
「……」
(この一年間、碌に鍛えもしないでウダウダしてただけの僕と違って、マチュはずっと走り続けて来たんだ……差が開いてしまうのなんて、当然だ……)
(……あれ?そもそも……どうして僕はマチュと離れ離れになってしまったんだっけ……?)
……ィィン
ズキッ
(っ、またこの頭痛……記憶が戻る、前兆……でもこんなにすぐに来るなんて……ララァが言ってた通りだ。今ならもっと、何か思い出せるかもしれない……) - 40二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 10:27:59
(このミノフスキー粒子の匂い……クラバの時は、いつもこの匂いがしていたな……キラキラの中ではいつもマチュと一緒だった……けど、たしかそうじゃない時もあったような……)
(そうだ、あのブログ……あれに書かれていた通り、最後の二回はマチュとのキラキラじゃなかった……というか、そもそもキラキラに入る事さえしてなかった気がする)
(マチュがジークアクスを任せる程信頼してるパイロット……やっぱり、あの写真に写っていた黒髪の子なのかな……)
(僕とも友達だったみたいだし……でも、何だろう……あの子の事を考えようとすると……何だか、ひどく……嫌な感じがする……あまり思い出したくないような……)
(あの子と居た時に何かあったのかな……)
「……見えたぞ」
「えっ……どこ⁉︎」
「あそこだ」
「ど……っ、あ……」
《マチュイルノ?》
「MSの小隊に追い回されているようだな」
《ドコ?マチュ、ドコ?》
「……ん?あの動き……彼女を何処かに誘い込もうとしている?罠でも張っているのか……まぁ、アマテ君もそれくらい気付いているだろうが……さて、どう切り抜けるのか」
「マチュ……っ!」 - 41二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 16:31:17
罠張ってるのか
マチュとしてはまさかシュウジが見てるとは思わないだろうけどどういう結果になるか… - 42二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 19:14:46
お手並み拝見みたいな態度なのなんか良いな…。マチュの実力をあのシャアが信用してるって感じで。
- 43二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:36:09
保守
- 44二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:23:27
ニャアンに対してモヤモヤした感情…?
あっ、そうっかぁ…。 - 45二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 02:37:13
- 46二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 03:52:28
自分の意思でキラキラ出来るようになったの!?
- 47二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 09:56:28
「ん……ッ」
「シュウジ?どうー……」
(ミノフスキー粒子の匂いが強くなった……それに目が、チカチカする……?)
(いや、違う。これは……)
(マチュのキラキラだ……!)
「ん?……ジークアクスが動いたな」
「……」
「ふむ、追っ手の者達も速度を上げたな……追い込みをかけるつもりか……しかしあんなに加速して大丈夫なのか?ザクの性能によっては編隊が崩れかねないが……」
「……」
「! ジークアクスが速度を上げたぞ……おっ」
「!」
「なるほど……速度を上げて誘い込み、急旋回で回避。奴らの罠を逆に利用して一機の動きを封じたか……むっ」
「あっ」
「……ほぅ、編隊が崩れた隙をついて更にもう一機を近接格闘で罠の中に放り込んだか。やるな」
「マチュ……凄く強くなってる……」
「お前が知っているのは二年前のアマテ君だからな。それだけの時間があれば強くなっていて当然だ」
「……」
(そんなの、言われなくても分かってるよ……というかさっきからこの人うるさいな……スポーツ観戦してるんじゃないんだけど) - 48二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 10:01:19
これではまるで休日にテレビ見てるパパだよ…!
- 49二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 17:50:24
そういえば何気に記憶回帰とかで聞こえてたララ音じゃなくてA始動の音なのか…
- 50二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 23:24:29
このまま行けば順調に突破出来そうか?
- 51二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 01:37:22
見守っている私達からすると状況解説はすっごく助かるんだけど
傍から見ると、休日テレビ観戦お父ちゃんになってる
シロウズさんのオトンっぷりは何か好きだ。 - 52二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 09:41:42
遠いだろうに当然のようにマチュのキラキラを観測しているシュウジが流石すぎる
- 53二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 10:43:21
(よし、ザク二機落とせた。やっぱり罠張ってたんだ。網みたいなものに電気を流してパイロットを気絶させる感じかな……?かからなくて良かった……)
(パイロットスーツ新調しておいて正解だったな。前の古くなったやつのままだったらあの急旋回の時にGで一瞬気絶してたかも……最悪死んでたね)
(それにしても……ちょっと遠いけど、あそこに停まってる車に乗ってるのって、シュウジと……シャアさんだよね?なんでこんなところに居るんだろ……)
(……)
(……違うね、本当は……分かってる)
(シュウジはどんどん本来の力を取り戻して来ているって、ララァが言ってた……勘もいいし、戦闘の気配を感じ取って心配して見に来てくれたんだろうな……)
(やっぱり、全部思い出しちゃうのかな……)
(辛くて苦しい記憶なんて、思い出さなくても良いんだよ……なんて)
(そんなのは、シュウジが決める事だもんね)
(……ねえ、シュウジ。私、強くなったんだよ)
(誰かに守られなくても大丈夫なくらい、強くなった)
(少しは……あの頃の貴方に追い付けたかな) - 54二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 12:12:44
偶然とはいえ強いニュータイプになるって宣言通りの姿見せれたな…
- 55二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 14:46:19
辛くて苦しい記憶でも思い出すかどうかはシュウジが決める事って思ってるのいいな。自由を愛するマチュらしい。
- 56二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 19:38:28
- 57二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 23:20:05
思い出してほしいも、思い出さなくていいも一方的な想いになりかねないから難しいよねぇ…
- 58二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 23:27:17
向こう側で過ごしていた時のシュウジが
どう生きていたのかは知りようが無かったけど
普通の学生で友達とわちゃわちゃして、養父母と和気藹々して
進路見据えてどう生きようか考え始めている…
そんな今の日常が無くなってしまうなんて、やっぱ嫌だな - 59二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 09:16:52
マチュがちょっとどころじゃなくお辛い…
- 60二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 10:49:15
- 61二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 10:55:39
- 62二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 10:57:06
おや、シュウジの様子が…
- 63二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:19:56
トリガーってマチュのピンチか…?
- 64二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:23:24
- 65二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:35:22
やっぱり面識?はある相手か…
- 66二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:40:10
シュウジが「奴」なんて言い方するくらいだから相当だね
- 67二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 11:59:22
アセベの台詞だとお前とかこいつって言うし、割と塩対応というかぶっきらぼうなんだよな。本編がマチュ視点なので見られなかっただけなのかも。
それはそれとして絶対シュウジの逆鱗を撫で回したんだろうな…。 - 68二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:04:17
敵は一体何やらかしたんですかね…
- 69二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:32:38
シュウジがここまで怒りを露わにするの薔薇ラァとマチュ関連だけそう。薔薇ラァの方は向こう側にいる以上どうにかする手立てはない。つまり、マチュに何かしようとしました?こいつら。
- 70二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:36:07
シュウジが思い出したのもマチュのピンチがきっかけっぽいしな
自ら記憶を封じるなんて何があったんだシュウジ - 71二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:43:22
奴らじゃなくて奴なのも気になる
一対一での対面でシュウジの地雷を踏み抜き、シュウジに自ら記憶を封じさせるような事をしでかした奴ってことだし。 - 72二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:33:09
(奴は……あの研究所に居たんだ)
(いつも気味の悪い薄ら笑いを浮かべて、聞いてもいない話をベラベラと話してきた。連邦軍のパイロットのひとりで元々NTの素質があったとか、シャアに対抗する戦力になる為に強化手術を受けたとか……研究初期の被験者だったせいか、かなり頭がイカれてしまっていたようだった)
(異様な程、強くなる事に固執していた)
(それから、強いNTを作り出す事にも……)
(……)
(奴は、強いNT能力を持った女性を探していた)
(随分と、ふざけた事も言われたっけ……僕が女だったなら都合が良かったのに、だとか)
(もし良さげな女が見つかったら番わせてやる、だとか……)
(それが、一番簡単な強いNTを産む方法だ……とか)
(……)
(……強化手術を何度も受けた成果なのか知らないけど、奴には人の記憶を盗み見る力があった)
(勝手に入り込まれないようにいつも気を張っていたけど……研究サンプルとして実験を繰り返される事に疲弊し切っていた時に……記憶を見られそうになってしまった)
(ああ、そうだ)
(そして僕は、僕の大切な人達の思い出を土足で踏み荒らされてしまう前に……彼女達に繋がる全ての記憶に、鍵をかけた)
(彼女達を……マチュを、守りたかったから……)
(だから僕は……記憶を封じたんだ……) - 73二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 08:41:16
じゃあMS降りた時に襲撃かけられたのも対ジークアクスで罠張ってたのも一回尾けて中身のマチュが女だって確信持てたからか…?
- 74二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 10:43:09
シュウジの記憶封印の覚悟も重くてつらいけど前半の微笑ましいパートにホラー要素がチラチラ顔出してることが判明して怖い
- 75二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 17:59:14
[……ッ]
「……?……撃って来ない……?」
(今、シュウジの声が聞こえたような……もしかして……)
《マチュ!イマノウチダ!》
「……そうだね、よく分かんないけど……行こう!」
[……!]
(……よし、ちゃんとついて来てる……少し様子が変だけど……でも、これならいけそう……!)
ゴォ……ッ
「……行ったな、どうなる事かと思ったが……」
「たぶん、もう大丈夫だと思う」
「そうか……戻るぞ。いいな?」
「……うん」
(ジオンが本気で潰しにかかっている以上、奴らに出来ることは無い。今のマチュならもうあんな隙は作らないだろうし、捕まる心配も無い)
(……)
(ララァの言った通りだ……本当に、随分と遠くなっちゃったな……)
(……元々、マチュと僕はすぐ近くに居たわけでも、長い時間を一緒に過ごしていた訳でもない)
(お互い、知っている事よりも知らないことの方が多かったし、手を伸ばしたって……触れることは、容易じゃなかった)
(……)
(それでも……どんなに遠くても)
(僕は……マチュと一緒に居たい)
- 76二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 18:18:16
切ないなあ…
- 77二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:26:48
これからお互いを知ってけばいいじゃない…
- 78二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:37:17
シュウジは“奴”からマチュを守りたい一心で、記憶を封じた。
マチュは“あいつら”からシュウジの今を守りたくてジークアクスに乗ってる。
ままならないのは判っても…しんどさが抜けない - 79二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 08:26:27
しかしプレッシャーで遠当てみたいな事出来るあたり
ブランクあるはずなのにやっている事すごいな - 80二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 16:34:16
「……」
《シュウジ?ドコカ イタイノ?》
「ぅん……」
「どうした、まだ足が痛むか?」
「……違う……頭、痛い」
「……先程、様子が少しおかしかったが……何か思い出したか?」
「うん……たぶん全部じゃないけど……色々と」
「そうか……突然多くの事を思い出して脳が処理し切れていないのだろう。熱も出るかもしれないし、帰ったら大人しく寝なさい」
「うん……」
……
………
「おかえりなさい……まぁ!シュウジ、貴方、顔真っ青よ?」
「ああ、頭が痛いらしい」
「あらあら……さぁ、いらっしゃい。何か欲しいものはある?」
「……ありがとう、でも大丈夫……もう、今日は寝るよ」
《シュウジ、ダイジョウブ?》
「チャット、君は今夜は私達の寝室に来なさい」
《エー⁉︎》
「今のシュウジに必要なのは、静かな部屋でゆっくりと頭を休ませる事だ」
《ウー……ワカッタ……》
「……薬を持って来るわ。あと、氷枕も……今夜はとにかく、ゆっくり休んで」
「うん……」 - 81二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 20:16:20
- 82二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 20:20:58
随分と気分が悪そうね、シュウジ
ーーうん……頭が痛くて。それに、気持ち悪いんだ
あんな乱暴な方法で記憶の封を破るからよ。完全に思い出したわけじゃない分、繋がっていない途切れ途切れの記憶が多いから、余計に辛いのでしょうね
ーー正しいやり方じゃなかったせい?
そうよ。本来なら、貴方の記憶に深く関わる人達全員に会う事で緩やかに思い出せていける筈だった……今こうして会っている私も、その鍵のひとつよ
ーーそうなんだ……
でも、貴方の気持ちは分かるわ……愛する人が危ない目に遭っているのに、ジッとしてなんかいられないものね
ーーうん
こうなってしまった以上は、全ての記憶を取り戻すべきだと思うわ
ーーどうすれば思い出せる?
そうね……そちらの私が開こうとしているホームパーティで、最後の鍵となる人と会える筈よ
ーーホームパーティ……?あ、もしかしてあの子?
ええ……彼女と関わっている記憶の中には、貴方にとってはあまり思い出したくない苦い記憶もあるようだけれど……
ーーそうなの……?
ええ。でも、あのニュータイプさんと一緒に居たいと望むのなら、避けては通れないものでもある筈よ
ーーなんだか怖いけど……分かった
何があったのか思い出したからって、彼女達の事を感情に任せて問い詰めたりしてはダメよ?
ーーえ?
特にニュータイプさんはね。乙女心は繊細で複雑なのだから
ーーえぇ……? - 83二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 20:52:54
……でも、我慢のしすぎもダメ。ちゃんと、言いたいことは言って、聞きたいことは聞くべきよ。今の貴方達は、きちんと話し合う事が出来るのだから
ーーララァ……
後悔だけはしないでね、シュウジ
ーー……うん
それから……これから貴方が思い出す記憶は……とても……そう、とても辛い記憶になるわ……どうか、覚悟はしていて
ーー……うん
もう少し話していたいところだけれど……これ以上夢を繋げているのは無理そうだわ
ーーそっか……ありがとう、会いに来てくれて。またね、ララァ
ええ、また会いましょう
「ん……朝か……夢……?」
「……いや……違うな」
(会ったのは夢の中だけど……ララァ、元気そうで良かった)
(また、か……)
(……そういえば……ここで再会してからのマチュは……一度も、またねって言ってくれた事が無い。仕方のない事、だったけど……)
(このままだと……マチュはたぶん、ホームパーティで最後のお別れをして……僕の前から居なくなるつもりなんだろう)
(そんな事、絶対にさせない)
(さよならで終わらせたりなんか……しない)
(だって僕は……マチュに会いたくて、この世界に来る為の研究をずっとしてたんだから) - 84二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 21:00:34
数年単位で再会してるから研究めちゃくちゃ頑張ったな…
- 85二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 23:26:29
研究所の奴もこのままじゃないだろうしな…
- 86二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 23:27:22
シュウジがこの世界に来た理由はマチュなんだな…
薔薇ァの助言も噛み締めつつがんばれシュウジ - 87二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 08:55:48
旅の記憶も負担だろうけど苦い記憶ってなると中盤か最終回辺りの話だろうか…
- 88二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 08:55:48
ガチャッ
「おはよう……」
「あら、おはよう」
「おはよう。ふむ、顔色は悪くないな。気分はどうだ?」
「大丈夫」
「そうか。無理はするなよ」
「うん」
《シュウジ!オハヨウ!》カタカタカタ
「おはよう、チャット……今日はシャアが朝の担当なんだね。いい匂い……お腹空いた……」
「もうすぐ出来る。先に顔を洗ってきなさい」
「はーい」
《ボクモイク!》カタカタカタ
パタン
「……なぁ、ララァ……聞き間違いだろうか?さっき、シュウジは私を何と呼んでいた?」
「シャアと呼んでいましたね」
「やはりか……あまりにも自然だったから一瞬気付かなかった……後で気を付けるように言っておかなくては」
「やはり記憶が戻ってきているようですね……ああそうです、伝え忘れていたのですけれど、昨晩向こう側の私が夢を通じてあの子に接触したようです。おそらくは記憶の整理を手伝う為に」
「そうなのか?」
「ええ。あの様子なら上手くいったようですね」
「そうだな……ひとまずは安心して良さそうだ」 - 89二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 17:19:01
「……そういえば、昨夜の掃討作戦ってどうなったの?」
「問題なく片付いたそうだ。そもそも組織自体はとうに潰されて、主だった幹部や研究者が捕縛されて碌な研究資金も設備も無い中で甘言で人数だけ補充した寄せ集め集団だったからな。木っ端の集まりにしては上手くやっていたが、それも主要人物さえ押さえてしまえば後は簡単に瓦解するようなものだった」
「……アイツは?」
「誰の事だ」
「昨日、マチュと戦ってた……」
「……ああ、ゲルググのパイロットか。心配するな。きちんと捕縛されたし、アマテ君は無事だ」
「そっか……良かった」
「あの組織の中でも古参かつ手練れのパイロットで、中心人物の一人だったようだな」
「……あんなのが?」
「ああ……奴については、お前の方が詳しく知っているか?色々と声をかけられていたそうだが」
「どうだろう……碌に聞いてなかったからなぁ」
「そうか……まぁ、奴については心配する事は無い。どのみち、もう永くないそうだからな」
「……そっか」
「今回の件……お前にとってはひとつの区切りになっただろう」
「うん」
「それで……どうするのかは決めたのか?」
「どうって?」
「進学するのか、別の道を探すのか、或いは……」
「ああ、その事か……大丈夫。もう決めてるから」
「そうか……ならいい」 - 90二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 23:44:58
NT固執“奴”ストーカーは捕縛されたか…
裏で支援しているヤカラ達も焙り出さねば… フッフッフッフ - 91二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 23:48:08
何だかんだシュウジの雰囲気があの頃のシュウジっぽくなっている?
- 92二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 08:39:45
シュウジは記憶が戻ったことを隠しはしないだろうからホームパーティーでマチュが色々気づいちゃいそうだな
- 93二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 11:24:24
ポコンッ
「すぅ……すぅ……」
《マチュ、マチュ、スマホ ナッタゾ》
「ん……んぅー……なに、もうあさぁ……?」
《モウスグ ヒルダゾ》
「……マジかぁ……ふわぁ……っ、……全然寝た気がしない……んで、誰から……?あれ?」
《ソッチジャ ナイゾ》
「あー……シュウジからか……」
《マチュ、ダラシナイゾ!ネルトキハ パジャマヲキロ!》
「仕方ないじゃん、疲れてたんだから……」
《カゼヒクゾ!》
「はいはい……えーと……あ、あった」
〈いつ戻って来る?〉
〈直接会って話がしたい〉
「……」
ポコンッ
〈出来ればホームパーティの前に会いたい〉
〈君に聞きたい事も、聞いてほしい事も沢山あるんだ〉
〈ちゃんと話そう〉
「……」
〈問題が起こらなければ三日後に戻る予定〉
〈私の部屋に来て〉 - 94二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 19:21:11
ひとまずマチュお疲れ様。
何処か痛いとか怪我はしていないよね? 心配だ - 95二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 22:12:29
やっと会えるね
- 96二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 05:38:27
保守
- 97二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 11:44:27
ピンポーン
……
カチャン、ガチャッ
「おはよう、マチュ。ひさしぶりだね」
「おはよう……そうだね、ちょっとひさしぶり」
「うん……足、ちゃんと治ったんだね」
「アンタが旅行行ってる間にとっくにね」
「そっか……うん、そうだね」
「……入って」
「……お邪魔します」
ガチャン、カチャッ
「座ってて。お茶持って来るから」
「うん」
(マチュ……少し緊張してるみたいだ。なんだか少し……よそよそしい気がする)
「はい」
「ありがとう……ハロは?」
「預かってもらってる。二人の方がいいんでしょ、たぶん……そっちだって、今日はチャット連れて来てないじゃん」
「一緒に行くって大分粘られたけどね」
「そうなんだ……」
「……どこか、怪我とかしてない?」
「してない」
「本当に?」
「なんでそんなに疑うの」
「前に嘘を吐かれたから」
「……」 - 98二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 17:12:40
完全に二人きりだとピリついてきそうな気配があるなあ…
- 99二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 21:10:11
「……嘘を吐いたつもりは、無いよ」
「それが本当なら、タチが悪いね」
「……っ」
「……違う。ごめん、こんな……前の事掘り返して君を責めたかったんじゃなくて……」
「……分かってる……心配かけて、ごめん」
「……」
「本当に大丈夫だから。あっても疲労だけで、たくさん休んだからもう良くなったし」
「……今度は信じていいんだよね?」
「うん」
「……分かった」
「……アンタこそ、大丈夫なの?向こうで熱出たって聞いたけど……それに、倒れたって……」
「そんなに酷い熱じゃなかったよ。倒れた時もすぐに意識戻ったし、検査も受けて問題無いって診断されたから大丈夫だよ」
「でも……」
「夏休み明けるまではシャアとララァの家で過ごす事になってるから、すぐ側に頼れる人もいるし……あの隠れ家に居た頃とは違って」
「!」
「シュウジ……やっぱり……」
「うん」
「イズマには、その為に行ったの……?」
「君と出会ったのはあそこだろうなって思ったから。思い出せたのはほんの一部だけど……」
「そう、なんだ……っ」
「……マチュ?」
「あ……ちが……っ、ごめ、ちょっと、まって……っ!わたし、こんな……っ」
- 100二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 21:11:49
泣いちゃうか
いやそりゃ泣くか… - 101二次元好きの匿名さん25/09/05(金) 21:34:59
「ぐす……っ」
「……落ち着いた?」
「うん……ごめん、泣いたりして」
「大丈夫だよ」
「ありがと……」
「マチュって何だか妙な所お母さんに似てるね。泣いた事に謝ったり……」
「……シュウジ?今何て言った?」
「え?」
「何でシュウジが私のお母さんのこと知ってるの……?」
「あー……」
「しかも泣いた後に謝るの似てるとか何それ⁉︎どういう事⁉︎アンタ、イズマで何してきたの⁉︎」
「いや、あの、ちょっと色々あってタマキさんに助けて貰って……」
「タマキさんん⁉︎」
「あの、落ち着いて……」
「無理!気になる事多過ぎるよ!……そもそもなんでイズマに行こうとか考えたの⁉︎ハロが私の出身地だってバラしたらしいけど、そんなの知ったところで行こうとか思わないでしょ⁉︎もしかして私なんかやらかしてた⁉︎もう……最初から全部説明してよ!」
「わ、分かった、全部話すから、ちょっと落ち着いて……」
(あー……まずった……タマキさんの事言うつもり無かったのに口が滑った……というか肝心の話が全然進まない……)
「シュウジ?」
「あ、うん。話すから……えっと……」
(まぁ、いっか。泣き止んでくれたし、緊張も解けてなんだか元気になった。このまま気まずい空気でボソボソ話すよりもずっといいや) - 102二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 01:53:52
心配とか、不安とか、安堵とか、驚愕とか…
そりゃ感情が大荒れ台風状態になっちゃうでしょ
ひとまず 飲み物飲んでおちつけー - 103二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 08:25:24
何気にこれが最終回以来のちゃんとした再会になるのか。
- 104二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 14:29:21
「……これが大体の経緯かな」
「……」
「マチュ?大丈夫?」
「うん……大丈夫。自分のやらかしが判明して恥ずかしいだけだから……」
「ごめんね。君が隠してる個人情報を勝手に調べたりするつもりは無かったんだけど……」
「んん……そもそも指名手配されてる身だからね。名前やある程度のプロフィールはもう公開されちゃってるし、それはあんまり気にしてない」
「……ねぇ、マチュ……どうして君はテロリスト扱いなんてされてるの?」
「……あの日の事は、まだシュウジは思い出してないんだっけ?」
「あの日って?」
「クラバの最終戦……シュウジが居なくなった日」
「……」
「……シュウジに何があったのか、私も詳しくは知らない。分かっているのは、ゼクノヴァが起こって、シュウジはガンダムと一緒に消えたって事だけ」
「……マチュは、一緒じゃなかったの?」
「うん……ちょっと、色々あって……」
「……アンキー?裏切られたって、どういうこと?」
「ちょっ……え、シュウジ、その力って……」
「マチュ、何があったの?どうして君はクラバの最終戦なんて大事な時に来なかったの?というかその前もマチュじゃなかったよね?なんで交代してたの?裏切られたって何?君にいったい……何があったの?」
「わ、分かった、話す。話すから……ちょ、近い近い!ちょっと離れて……!」
「なんで逃げるの?」
「逃げてない!あっ、ちょっ……は、放して⁉︎」
「話すのは君の方だよ」
「言ってること噛み合ってない気がする!」
「マチュ?」
「ちゃ、ちゃんと説明するから!」 - 105二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 14:46:53
おおう…読心能力も蘇ったか
やっぱりあの時のシュウジは2回連続でマヴがマチュじゃなかったことに疑問を持ってたよな - 106二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 15:10:03
サイコガンダムがいなければ…
しかし一度散り散りにならないと最終回には辿り着けないジレンマ - 107二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 16:08:32
シュウジからすれば、気になる女の子(無自覚)が急に自分に会いに来てくれなくなったって感じだからなぁ。
というか、グイグイ距離詰めてくるシュウジにワタワタするマチュって
テレビ本編の二人に戻って来たな。 - 108二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 20:16:49
全財産落とされても無反応なのに、マチュがクラバに来ないと「今日もニャアンなんだ…」と不満を口にした男だからな…。
マジであの時ビビった。シュウジが不満を表してる…!って。 - 109二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 21:10:56
「まあ面白いからいいけど」って、そんな棘のある口調できたんか…ってなったわ。
- 110二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 21:37:06
擦り切れきってなおマチュが来ない事は不満に思ったって事だよねあれ
見た目以上にキツかったんだろうな - 111二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 22:17:14
「……そんな事になってたんだ」
「うん……」
「……どうして僕には何も教えてくれなかったの?」
「……もし隠れ家がバレたって知ったら、シュウジはガンダムと一緒に居なくなる……そうしたらもう、二度と会えなくなるって思ったから」
「……」
「でも……やっぱり、ちゃんと話すべきだったよね」
「……そうだね。その時の事は思い出せていないけど、僕は……たぶん、ちゃんと話して欲しかったと思う」
「うん……ごめん」
「……もう、いいよ。急に会いに来てくれなくなった事も、何も話して貰えなかった事も……納得は出来ないけど、理解は出来たから」
「……」
「……君に信頼して貰えなかった事は、悲しいけどね」
「え?」
「……僕の事を信じてないから何も教えてくれなかったんでしょ?」
「えっ⁉︎あ……いや、ち、違くて!そうじゃなくて……」
「違うの?」
「違う!私が……っ!私、弱くて、全然シュウジに追い付けなくて。もしシュウジが連れて行ってくれても、きっと足手纏いになるし、付いていけなくなるって思って。それに、ニャアンの事だって置いて行きたくなくて……だから、私は……」
「君を邪魔だと思った事なんて、一度も無いよ」
「……うん、分かってる。でも……それでも私は、シュウジに追い付けなくて、1人で戦わせてしまった自分の弱さが……許せなかったの」
「……」 - 112二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 22:36:23
シュウジはやらせない!って庇いに飛び出したのに置いてかれちゃったからな…
- 113二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 23:07:58
今思うと、あの時のマチュって
大切だからこそ「守りたい、傍に居たい」って
お姉ちゃんみたいな?家族じみた感覚だったのかと思う - 114二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 23:37:55
クラバで勝てているのは赤い奴のおかげって言われていたし
初心者のマチュをシュウジがフォローしていたのは、周りから見ても明らかで
マチュ自身も、自分が弱くてシュウジに追いつけない、置いていかれるってハッキリ自覚したのが魔女戦だったね… - 115二次元好きの匿名さん25/09/06(土) 23:56:18
当時のマチュがついていけてなかったのは事実だけど
シュウジがマチュを守っていたのは、無自覚ながら「マチュのことが好きだから守りたい」っていう思いが一番の理由なんだろうなって。
マチュの強さ関係なく、マチュだから守りたい…と。 - 116二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 07:23:39
マチュを守りたいし安全な範囲でなら彼女の自由にさせてあげたい(無自覚)がシュウジの考えだったんだろうな
それが筒抜けになるだろうから4話までのクラバがスキップされるのもわかるんだ
でもマチュは守られてばかりは嫌だったから追いつこうと頑張り続けて今があるんだ
今の2人でマヴ組んで欲しいなぁ - 117二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 08:05:57
マチュを守ってフォローして、恐らく結構な頻度でキラキラして…とキャリーしまくってたけどシュウジ的には心底楽しんでたんだよな…
宇宙を自由に泳ぐ姿を一番近くで見れる特等席だもんな - 118二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 15:46:05
「そんな風に、思っていたの」
「……うん……何もかもがめちゃくちゃになったあの日からずっと、強くなりたいって思って走り続けて来た……最初は、シュウジに追い付く為に。地球に行ってからは、向こう側のララァを助ける為にも……」
「……」
「今はもう、シュウジに守られて、手を引いて貰わなきゃキラキラになれなかった頃の私とは違う。あの頃よりも、ずっと強くなったよ。これからも、もっとずっと、強くなる。そしていつか……シュウジやララァに言った通りの、誰よりも強いニュータイプになってみせる……だから今は、立ち止まってなんかいられない。もう、自分の弱さのせいで大切なものを失いたくないから」
「マチュ……」
「……」
「……僕は、本当に……君の事を全然知らなかったんだね……」
(僕はただ、君が側に居てくれれば、それで良かった)
(あの頃だって、自由にキラキラと輝きながら宇宙を泳ぐ君の姿を誰よりも近くで見ていたかっただけで……)
(でも、マチュは……)
「ホームパーティが終わったら、次の日にはここを発つよ……シュウジは、これからどうするの?」
「……僕は……」 - 119二次元好きの匿名さん25/09/07(日) 20:14:57
進学するって言ってたけどどうするんだろうなあ…
- 120二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 00:38:29
マチュの意志は固いか…
- 121二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 07:44:06
保守
- 122二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 15:15:55
「……ちょっと結論出すには早かったかな……まだ全部の記憶は戻ってないんだっけ」
「……うん……君が今MAVを組んでる……ニャアン、だっけ?彼女に関する事とかは、まだ……本人に会う事で記憶が戻るらしい」
「イオマグヌッソの事とかは?」
「いお……?シャアが設計に関わってたゼクノヴァ発生装置だっけ……?」
「ララァの事は?」
「向こう側のララァのこと?……ぼんやりとだけど、彼女を追いかけてとても長い旅をしていた事は思い出したよ」
「……そっか」
「……」
「……ニャアンのことなんだけどさ……もし、彼女のした事を思い出してしまっても……あんまり、責めないであげてほしいんだ」
「……どういう意味?」
「ニャアンは……ララァを大切に思ってるシュウジにとっては絶対に許せないような事をしてしまった。でも……ニャアンは何も知らなかったの。何も知らないまま……自分がどうしてあの場所に居るのかもよく分からないまま、あんな事をさせられて……」
「あんな事って?」
「……」
「……約束は出来ない。何となくだけど……僕にとって、許せない事をその子がしたんだろうなって事は分かるから」
「そっか……」
「でも……努力はするよ。君の頼みだから」
「……ありがとう」 - 123二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 16:15:34
「……あの、さ……話したくないなら教えてくれなくていいんだけど……」
「なに?」
「シュウジはどうして……あの研究所で捕まってたの?」
「……ああ、それ?……結論から言うと、事故みたいなもの、かな」
「事故?」
「うん。僕はね、向こう側の世界で世界間渡航の研究をしていたんだ。もう一度この世界に来る為に」
「え?シュウジ、研究者だったの?」
「うーん……研究チームの一員ではあったけど実際にやっていた事はテストパイロットみたいなものというか…… エルメスを元に作った転移装置の稼働試験を僕がしていたんだ」
「そうなんだ……」
「うん……あの事故が起こったのも、その最中だったよ」
「……何があったの?」
「試験機の稼働試験中に、こちら側で引き起こされたゼクノヴァに誘引されてしまったんだ。あの研究所では強化人間を使って人為的にゼクノヴァを起こす研究もしていたから……その実験と僕達側の稼働試験が偶然同じタイミングで重なってしまったみたいで」
「え、じゃあ……」
「捕まったというより最初からあそこに居たというか……」
「そ、そんな事あるの?」
「そうだね。散々な目に遭ったよ」
「そんな軽いノリで流せる事じゃないよ⁉︎」
「でももう終わった事だし……」
「そういう問題じゃないって!」
「正直嫌な思いしかしなかったからこれ以上掘り返したくないんだよね……」
「っ!……ごめん……」
「ううん。心配してくれてありがとう」
「……ん」 - 124二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 20:29:37
シュウジって自分に関する事が無頓着だよなー
そうじゃなきゃ、むこうで終末装置出来なかったんだろうけど…
むむぅ、そんなんじゃマチュに泣きながら頬を叩かれてそっぽ向かれるぞ
自分も幸せになれること考えろよー - 125二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 22:05:16
イオマグヌッソでのこともだけど、イズマコロニーでゼクノヴァで消える前のニャアンの言葉を今のシュウジが思い出したらどうなっちゃうんだろう…マチュはそのことは知ってるんだろうか
- 126二次元好きの匿名さん25/09/08(月) 22:20:55
どれくらいあの研究所にいたのかは知らないけど、本当に無事でよかったね
注射跡とか手術跡とか残っているのかな… - 127二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 07:23:03
思い出したくはないんだろうけど
思い出したのなら、それはそれとして後で聞き取り調査はされるかもね - 128二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 15:49:30
どうなる
- 129二次元好きの匿名さん25/09/09(火) 18:44:16
「……随分と話し込んじゃったね」
「そうだね……もう暗くなって来た」
「……帰る?」
「……うん。流石にね……」
「そっか……じゃあ、明後日のホームパーティで会おう」
「……」
「……どうかしたの?」
「マチュ、あの……」
「ん?」
「……ごはん、一緒に食べに行かない?」
「え?……ララァが用意してくれてるんじゃないの?」
「今から連絡すればまだ作り始めてないと思うし、多くてもきっとシャアが頑張って食べてくれるよ」
「アラサー一歩手前の人に無茶振りするじゃん」
「……イズマから帰って来てからずっと僕が家に居るから、全然二人っきりになれてないんだ。結婚記念日だって結局僕のせいであんな事になってしまったし……」
「もしかしてそれずっと気にしてたの?」
「……大切な人達の大切な記念日だから……完全に忘れていたけど……」
「……いいよ」
「!」
「夕ご飯、付き合ってあげる。でも、後で怒られても知らないよ?」
「……ありがとう」
「ん……じゃあ、今すぐ連絡しな。こういうのは早めに伝えるに越した事ないからね」
「うん」 - 130二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 00:38:06
ララァとシャアが結婚して戦争から離れた所で幸せに暮らしているとかね
シュウジからすると邪魔したくなかろうよ - 131二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 08:52:54
「……」
「ララァ?どうした」
「あなた……今シュウジから連絡があったんです。マチュと夕食を食べて来るから自分の分は要らない、と」
「ほう?そうか」
「なのでどうしようかと……」
「シュウジの分は明日に回せばいいだろう。何なら私達も今夜は外に食事に行っても良いしな」
「あら、素敵ですね……でも私が今考えているのはそういう事ではなくて……」
「ではどうしたんだ?」
「シュウジの事ですから、夕食の後はマチュを部屋に送って行くでしょうけれど……先日の掃討作戦からコロニー全体がピリついていますし、もしまだ残党が残っていたらと考えると、マチュを一人で過ごさせるのもあまり遅い時間にシュウジが一人で歩き回るのも少し心配で……」
「そうか……」
「……」
「ララァ?」
「……」
「ど、どうしたんだ?」
「あなた……今日と明日だけ、うちに一人増えてもよろしくて?」
「なに……?」
「ふふっ」
「ララァ、まさか……」
「先日のお泊まり会、とっても楽しかったんです。うふふ……」
(そんな事をしてシュウジの情緒と理性は大丈夫だろうか……?)
- 132二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 13:35:06
保守
- 133二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 17:31:49
「この店来るのひさしぶりな気がするなぁ」
「マチュがここに連れて来てくれてからもう一ヶ月くらい経つよね、たしか」
「そうだね……シュウジはあれ以来、来てるの?」
「友達と一回だけ来たよ」
「友達?……学校の?」
「うん」
「そっか……」
「レモンシャーベット、また頼む?」
「うん。シュウジは?」
「僕も林檎のシャーベット頼むよ。でもその前にたくさんお肉食べたいな」
「サラダも食べなよ〜」
「最近はちゃんと食べてるよ」
カランカラン
「前にここに来た時、キタムラ……友達の一人なんだけど、彼が火力調整のスイッチ蹴っちゃって」
「燃えた?」
「すっごい燃え上がったよ。カルビ焼く前に僕が焦げるかと思った」
「ふ……っ、んんっ……それで?」
「それでニシモリ……もう一人の友達なんだけど、彼が火力下げようとしたら今度は間違って火を消しちゃって」
「極端じゃない?」
「騒いでたら店員の人が他のお肉とか持って来ちゃって」
「んふ……っ」
「火を点けようとしてくれたんだけど、新入りの人らしくてなかなか点かなくて。ヘルプ呼んで最終的にバイトリーダーが来てくれたんだけど、そのタイミングで今度はサラダとごはんが来ちゃってね。一つの席に店員が何人も詰め掛ける事態に」
「ふっ、あははっ!」 - 134二次元好きの匿名さん25/09/10(水) 21:47:25
楽しみ
- 135二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 01:38:36
なんだかんだ仲良し夫婦(保護者)してるシロウズさんとララァにニヤニヤが止まらないや
- 136二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 08:55:24
平和か
- 137二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 15:41:20
「んー……焼きたてのお肉美味しい〜!」
「マチュはあの怪我してからはテイクアウトとかばっかり食べてたよね」
「そうだね……元々そんなに外食してなかったけど、怪我で引き篭もりになってからは焼きたてとか出来たてを食べる事って殆ど無かったから」
「やっぱり自炊はしないんだ」
「やっぱりって何よ」
「キッチンが綺麗だったから、使ってないんだろうなって思ってた」
「ああ、そういう事か……作ろうと思えば作れるけど、調味料とか食器とか揃えるの面倒だし、そもそも自分ひとりの為に作ったところであんまり美味しいと思えないし……出来合いのもので済ませた方が楽なんだよね」
「そうだね」
「そういえば、今度のホームパーティではララァがごはん用意するらしいけど、ララァって普段どんな料理作ってるの?インドカレーとかって作る事あるの?」
「インドカレーもたまに作ってくれるけど、基本的にはシャ……シロウズに合わせて洋食が多いよ。彼が作る事も多いし」
「そうなんだ……シュウジは?料理するの?」
「……インスタントのラーメンとか……あとはルーを使ったカレーなら何とか作れるようになったよ」
「作れるようになっただけ偉いよ。教えて貰ったの?」
「シロウズがカレーさえ作れるようになれば応用効くからって」
「なるほど……肉じゃがとかポトフとか、あとシチューも大体の手順同じようなものだしね」
「肉じゃが」
「作った事無い?」
「というか……食べた事ないかも」
「え?」
「二人とも日本の家庭料理みたいなのにはそんなに詳しく無いからなぁ」
「そっか……」 - 138二次元好きの匿名さん25/09/11(木) 22:13:43
このあと二人で肉じゃが作ってホームパーティにもってけばいいと思う
- 139二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 05:11:13
「ありがとうございましたー!」
「ご馳走様でしたー」
カランカラン……
「付き合ってくれてありがとう。送って行くよ」
「別に一人でも大丈夫だよ」
「それは僕が嫌だから……ん?」
「どうかした?」
「メッセ来てた……シロウズからだ……え?」
「どうしたの?」
「……夕食後に迎えに行くから君の部屋で待ってろって。ほらコレ」
「え……本当だ。なんで?」
「理由は特に書かれてないな……」
「……まぁ、この間コロニー内でドンパチあったばっかりだし、遅い時間に歩き回られるの心配なんじゃない」
「そんな心配されるような年齢じゃないんだけどな……」
「あの人からすればアンタはまだ子どもなんじゃない?あの時だってそんな場合じゃないのに『子ども同士で何をしている!』って割り込んで来たし」
「……何のこと?」
「……そっか、まだあの時の事も思い出してないんだね」
「マチュ」
「うーん、ここではちょっと……それに口で説明するのも難しいかな……」
「思い出すしかないんだね」
「……そうだね」
「分かったよ。とりあえず、行こうか」
「うん……」 - 140二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 06:13:01
最終話付近はまだ思い出せてないか
- 141二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 07:09:31
…てことは I Love You 言ったことも、その後のキスも覚えてないのか!?
- 142二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 16:31:21
wktk
- 143二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:09:58
両思いだった男が自分を覚えてない、別人かもしれないし顔も見れないけど守りたい…って言ってしまえば薔薇ァに近い状態だったのかそういえば
結局シュウジ本人だったし偶然また巡り会えたけど - 144二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:27:45
ピンポーン
「お、来たかな」
「僕が見て来るから、待ってて」
「えっ、待って私が……」
カチャン、ガチャッ
「はい……あれ?ララァ」
「あら、シュウジ。マチュは?」
「中に居るよ。シャ……シロウズは?」
「親しくも無い男が女性の部屋に訪ねて行くのは失礼だろうと言って下で待っているわ」
「……そうなんだ」
「シュウジー、シャ……ロウズさん来た?」
「こんばんは、マチュ。遅くなってしまってごめんなさい」
「あれ?ララァじゃん。どうしたの?」
「シュウジを迎えに来たのと……貴女を我が家に招待しに」
「「え?」」
「招待って……ホームパーティは明後日だよね?」
「ええ。でも最近色々あってコロニー全体がピリピリしているじゃない?なのにここみたいに治安があまり良くない所で短い間とはいえ若い女性が1人で過ごすのは流石に心配で……だから、ここに居る間はうちに泊まってはどうかしらって思ったの」
「で、でも……」
「もちろん、迷惑じゃなければだけれど」
「迷惑なんかじゃ……」
「……」
(え?ちょっと待って、これってつまり……今日と明日……もしかしたら明後日も?マ、マチュと同じ家で寝泊まりするかもってこと……?) - 145二次元好きの匿名さん25/09/12(金) 17:47:50
擦り切れてた頃とは違うからな…
- 146二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 00:16:35
好きな子と1つ屋根の下などきどきシチュエーション…!
- 147二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 00:19:23
わくどきが止まらない…
- 148二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 07:34:14
好きな女の子のことを考えてドキドキするシュウジくん
本編のことを考えたら新鮮で良きかな - 149二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 08:57:27
「ふわぁ〜……」
(……なんか、とんでもない夢見た気がする……ララァがマチュにウチに泊まりに来なさいって言って……押し切られてマチュが実際に泊まりに来るとかいう……)
(お風呂上がりのマチュに廊下で遭遇したりマチュが入った後のお風呂に入ってのぼせたり……)
(うん、夢だな……それにしても、夢で見たお風呂上がりでちょっと顔が赤くてシャンプーの良い匂いがするマチュ可愛いかったな……)
ガチャッ
「おはよう〜」
「おはよう、シュウジ。良い朝ね」
「あ、おはよう」
「……」
「シュウジ?そんなところで立ち止まってどうしーー」
パタン
「待て、何故閉める?」
「……夢、じゃ、ない……?」
「入らないならそこを退いてくれないか」
「え、じゃあ……あのお風呂上がりのマチュを見たのも……」ブツブツ
「おい、シュウジ?どうした?」
「……み、見られた……頭ボサボサだし、顔洗ってないし、しかもこんなヘロヘロなスウェット……あ、毛玉……」ブツブツ
「シュウジ?おい……行ってしまった。何なんだいったい……」
「シュウジー?どうしたのー?あれ、シャアさん。シュウジは?」
「アマテ君……ああなるほど、そういう事か……」
「?」
- 150二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 09:04:10
マチュ全然意識してねぇな…て思ったけど
考えてみたら"身だしなみ整えてないシュウジ"は慣れっこだったな。 - 151二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 09:29:21
好きな子の風呂上がりに遭遇した後に残り湯体験は思春期の情緒こわれる
- 152二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 14:57:28
「それでは、行ってきますね」
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい……」
《ウー……イッテラッシャイ……》
「ああ、楽しんで来るといい。行ってらっしゃい」
パタン
「……行っちゃった」
《マチュ……モット アソンデ ホシカッタノニ》
「たまには女性達だけでショッピングを楽しみたくなるのだろう。ララァはあまり親しい同性の知人が多くないからな……今日くらいは譲ってやってくれ。アマテ君も一応ウィッグであの髪を隠したりと変装はしているし、問題はないはずだ」
「うん……そうだね……」
《ボクモ マチュト オデカケ シタカッタ……》
「残念だけど、チャットは僕とお留守番だよ」
《ウー……》
「まあそう落ち込むな。ところでシュウジ。以前頼まれていた件の事だが」
「……何か頼んだっけ……?」
「……MSを貸してくれと言っていただろう」
「……あ」
「まったく……」
「準備出来たの?」
「ああ。早速見に行くか?お前に似合いの物を用意出来たと思うぞ」
「僕に?……行く」
《ボクモ!》
「うん。一緒に行こうね」
《ワーイ!オデカケ!》
「それでは私達も出掛けるとしよう」
「うん」 - 153二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 15:00:05
マチュに構ってもらいたいチャットがとっても可愛い
- 154二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 15:22:34
このレスは削除されています
- 155二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 22:47:39
カツン、カツン、カツン……
「……懐かしいものだな。もう思い出しているか?以前……出会ったばかりの頃も、こうして君をMSの格納庫に連れて行った」
「……そうだったね」
「あの頃の君とは、どうにも会話が噛み合わなくて難儀したものだったが……後から考えれば、無理もない事だった」
「……」
「君は、幼くしてあまりにも重く過酷な使命をたった1人で背負っていた……それでも君は、洞察に満ちた優しさを持ち続けた……それはどれほど困難な事だっただろうか」
「……」
「……長い旅路の果てに、君はひとりの少女と出会った。彼女との出会いは、長い旅の終わりでもあった」
「……マチュ」
「そうだ……クランバトルに彼女とMAVを組んで出ていた時の記録映像を見たが、素人のアマテ君のフォローに回ってばかりだというのに、あの時の君はとても楽しそうに見えた。それだけ、彼女との出会いや共に過ごした時間は、かけがえのないものだったのだろう」
「……」
「……彼女も、私達も、君を大切に思っている。だからこそ辛い記憶を思い出す事に対してあまり好意的になれなかったが……彼女と再会してからのお前は、見違えるように活き活きとしているように思えた」
「……そうかな」
「口数が増えたし、自分から行動する事も多くなった。全て、彼女を追いかけ始めてからだろう……お前にとって、アマテ君……いや、マチュは必要な人なのだと、改めてよく分かった。だからこそ、思い出すべきなのだろうな……君が彼女と出会ってから別れるまでの、全てを」
「……」
カツン
「着いたぞ」 - 156二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 22:53:48
- 157二次元好きの匿名さん25/09/13(土) 22:58:00
うおー!赤いガンダムだ…!
- 158二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 00:19:35
久々の対面…よく修復デキタナー
いや、いちから作りなおした? - 159二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 10:01:01
とうとう出たな…赤いガンダムが
- 160二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 10:01:04
- 161二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 10:52:31
「主任!お待ちしていました……あ、その少年が例のテストパイロットですか……何をしているんです?」
「……出来るだけ近くで見たいようだ。説明などは私がするから、君は持ち場に戻ってくれ」
「はぁ……分かりました。何かあったらお呼び下さい」
「ああ」
「主任って、随分と出世してたんだね」
「なんだ、聞いていたのか……おい、落ちるなよ」
「……本当にガンダムだ……ところでテストパイロットって、なに?」
「そう言っておいた方が色々と都合がいいんだ。この機体は一応、試作機という事になっているからな」
「試作機?」
「流石にあのガンダムそのものではないからな。これはジークアクスやジフレドの設計を元に新たに作ったものだ。仮称としてガンダムMK_2と呼んでいるが……まぁ、好きに呼べ」
「へぇ……じゃあ前のガンダムは?」
「……大破した」
「……壊したんだ」
「不可抗力だ」
「僕のガンダムなのに……」
「元はと言えば私のガンダムだ……そもそも七年も前の機体だからな、残っていた所でもはや骨董品と言って良いだろう。実用には耐えんよ」
「ふーん……」
「んんっ……外見はほぼ以前のままだが、中身は最新鋭と言っていい。操縦の仕方は今からシュミレーターを使って教える」
「前とは違うんだ?」
「ああ。それから操作性や反応速度も段違いだ。前と同じ感覚で操縦したら下手をすると大事故になるかもしれん。気を付けろよ」
「分かった」
「一応サイコミュも搭載しているが、機体性能を考えればあまり必要ないかもしれないな。まぁ、必要になったら使え」
「どれだけ盛ったの」
「研究者の性というものなのだろうな。出来る事を追求したくなってしまうんだ」
「ふーん……」
- 162二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 10:58:36
性能的には骨董品レベルの赤いガンダム(RX-78-02もしくはgMS-α)やガンダム(RX-78-2)であれだけ戦えたシュウジが最新試作機に乗るのは熱い
研究者として楽しく仕事してそうなシロウズもよき - 163二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 11:01:26
考えてみたらシュウジって、機体性能とか装備の喪失とかの
所謂ハンデありの戦いばっかりだったか。 - 164二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 11:01:34
>僕のガンダムなのに
>元はと言えば私のガンダムだ
ここのやり取り草
- 165二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 11:05:14
>私のガンダム
連邦軍「えっ…」
- 166二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 11:10:11
連邦→シャア→シュウジ→シャアで赤ガン転々としてるなあ
- 167二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 20:08:59
逆ヤドカリかな?
- 168二次元好きの匿名さん25/09/14(日) 22:10:29
「おねーさん美人だねーオレ達と遊ばない?」
「うぉっこっちの子もかわいーじゃん。お友達ですかー?」
「いいえ?」
「え……」
「彼女は私の未来の義娘です」
「ちょっ⁉︎」
(あっ、よく見たら指輪してる!なんだ、どっちも男いるのかよ……)
(ていうかこの子と同年代の息子いるの⁉︎美魔女すぎるだろ⁉︎)
「ではそういう事なので」
「ちょっ、ララァ⁉︎」
「うふふ」
「もう!……でも、ちょっとショックだったよさっきの……」
「え?」
「未来の、その、義娘とかは、別に……なんて言うか、その……ゴニョゴニョ……と、とにかく!シュウジの事とは関係なしに、私はララァと友達のつもりだったんだけど!」
「!……ええ、もちろんそうよね。ごめんなさい。私達は友達よ」
「もぉ〜!」
「ごめんなさい、どうか許して?」
「許すけど!……むぅ……」
「ふふふっ、ありがとう。それにしても、少し喉が渇いたわ……何処かでお茶でも飲まない?」
「いいね」
「その後はお夕飯の事も考えないと……マチュは食べたいものあるかしら?」
「……あ、そうだ。その事なんだけどさ……」
- 169二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 01:29:34
このお母様、息子(シュウジ)とマチュの関係が切れるとかかけらも思ってねえ!
マチュがシュウジを追って飛び出していけ宇宙の彼方(大気圏突入)した事知っているからね
そりゃそうね - 170二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 07:40:31
「ニャアン、書き直しだ」
「……またですか……」
「仕方ないだろう。報告書はきちんと書かないと」
「これ、私が書く必要ありますか?マチュだって報告書出してるじゃないですか……そっちの方が詳細だし、情報も多いし、私の事だって書いてあったし……」
「ダメだ。イレギュラーが起こってしまった以上、それぞれの視点や立場、その時の状況でしか分からない事があるかもしれない。君視点でのあの作戦時の状況が知りたいんだ」
「……ここに書いてある以上の事なんてありませんよ……」
「それならそれでこれを正規の報告書の形に直さないと」
「……ダメなんですか?これ」
「ダメだね。このままじゃ提出出来ない」
「そんな……」
(こんな事なら、マチュに手伝おうかって聞かれた時に素直に手伝って貰えば良かった……)
「僕も手伝うから、頑張って書こう」
「……」
「ホームパーティ、行くんだろう?」
「行きたいですけど……」
「なら頑張れ。大丈夫、君の友達だってあれだけの量の報告書をコモリ少尉に手伝って貰って三日で書き上げたんだから。僕達だって今日一日あればすぐに終わるさ」
「……はい」
(マチュ……助けて……活字地獄から抜け出せないよ……)
- 171二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 13:02:48
がんばれニャアン…!!
- 172二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 13:29:30
マチュが報告書を意外とちゃんと仕上げてくるの解釈一致…
- 173二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 19:56:56
《モー!ダシテ クレルノ オソイヨ!カンセツ サビチャウカト オモッタ!》
「ごめんね、君について質問されたりすると面倒だから人目が無くなるまで待ってたんだ」
《モウ!……アレ?ココドコ?》
「シュミレーションルームだって」
「終わったか?早速そこに座ってみろ」
《コレナニ?ゲーム?》
「ゲームではない、MSのシュミレーターだ。これを使って今から訓練を行う。その後実際に試運転をしてみよう」
《ボクモ!》
「君は見学だ。こちらで大人しくしていなさい」
《エー⁉︎》
「準備できたよ」
「では始めよう。新しいガンダムは前の機体よりも遥かに繊細な動きが可能になっている。それを活かす為にも、以前のような乱暴な操縦をしないようにな」
「分かった」
(この感じ……本物のコックピットではないけれど、とても懐かしい感覚だ……)
「……ふむ、ブランクがあったにしては上出来だ。大分勘も戻って来たのではないか?……乗ってみるか?ガンダムに」
「乗る」
「そう来なくてはな……流石に今日いきなり宇宙に飛び出させるわけにはいないが、試運転だけなら好きなだけするといい」
「……明日の夜、宇宙に出たいんだけど」
「なに?……随分と急だな。何をするつもりだ?」
「……貴方には教えない」
「何故」 - 174二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 20:47:33
宇宙に…?
- 175二次元好きの匿名さん25/09/15(月) 21:29:04
宇宙かぁ…
以前シュウジの描いたアートはどうなってるのかなぁ… - 176二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 03:26:08
宇宙に何かあったっけ?
ララァの事を思い出してないから最終話付近のあれそれじゃないだろうし
クラバか? - 177二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 10:08:51
「ひさしぶりのガンダムに乗った感想はどうだ?」
「聞いてた通り、かなり繊細な動きが出来たね。指や手足の関節の動きもスムーズだったし……これは新品で整備が行き届いてるからかもしれないけど」
「……まぁ、一人で整備をするとどうしても限界があるからな。あの隠れ家はそれ程設備の整った場所でもなかっただろう」
「そうだね……」
《ガンダム、カッコヨカッタ!》
「ふっ、そうか」
「今度はチャットも乗せてあげるよ。コックピットの中で暴れないでね」
《ワーイ!》
「……車の免許って取るの難しい?」
「ん?そうだな……人による、としか言えんな。どうした、免許が欲しいのか?」
「あったら便利かなって」
「移動手段が増えるのは確かに便利だな。受験が終わったら教習所に通ってみるか?」
「……いや、必要だと思ったら行くよ」
「そうか」
「……このお金、本当に貰って良かったの?」
「アルバイト代だ」
「殆ど遊んでいただけみたいなものだったのに」
「一応はテストパイロットという名目で連れて行ったからな。身内といえど主任という立場の人間が未成年をタダ働きさせたと思われるのは不味い。なので黙って受け取ってくれ」
「……分かった」
「さて、着いたぞ。少し遅くなってしまったな」
「汗かいたし、シャワー浴びたいな……ただいまー」 - 178二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 18:31:12
なかなか出してもらえなかったチャットが最終的にガンダムかっこいいって喜んでるのかわいい
- 179二次元好きの匿名さん25/09/16(火) 23:21:53
今日も推しが可愛くて幸せ…
チャット、感性は男の子寄りななのね - 180二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 00:29:32
……
………
「マチュ、アイス食べる?いちごのやつ」
「食べるー」
「じゃあ、はい。それにしても、まさか今日の夕飯にマチュが肉じゃがを作ってくれるなんて思ってなかったよ」
「んむ……っ食べたこと無いかもって言ってたからさ……どうだった?肉じゃが」シャリシャリ
「もごっ……すごく美味しかったよ。肉じゃがってお肉とじゃがいもだけの料理じゃないんだね」シャリシャリ
「それは家庭によるかな。うちでは牛肉を使うけど豚肉使う家もあるらしいし……彩りにエンドウとかインゲンを入れる事もあるよ」シャリシャリ
「じゃあ、あの肉じゃがはユズリハ家の味なんだね」
「……うん」シャリシャリ
「……」
「(こくんっ)……明日のホームパーティさ、私、プレゼント用意出来なかったから代わりに料理手伝う事にしたんだけど……何か食べたいものとかある?」
「そうだなぁ……からあげとか?」
「ふふっ……分かった。他には?」
「え?……うーん……マチュが得意な料理とか……」
「そんなテキトーな事言うとホットケーキとかにしちゃうよ」
「僕、ホットケーキも好きだよ」
「ハラヘリムシめ」
「……あのさ、マチュ……」
「なに?」
「僕……(カタンッ)……ん?」
「お?」
《マチュー!アソンデ!》カタカタカタ
「チャット。いいよー、何して遊ぶ?」
《トランプ!ア、シュウジモ!アソボ!》
「……うん。いいよ」
「どうしたの?変な顔して」
「何でもないよ……行こうか」 - 181二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 00:39:36
「さて、今日はパーティ当日ですけれど……時間までそれぞれのご予定は?ちなみに私とマチュは買い出しなどのパーティの準備です」
「ララァ手伝いまーす」
「私は午前中は仕事だ。シュウジも連れて行く」
「初耳なんだけど」
《ボク、マチュトララァノ オテツダイ スル!》
「ありがと、チャット」
《エヘヘ》
「フラれたなシュウジ」
「僕もそっちに行こうかな」
「待て。私を除け者にするな、お前はこちらだ」
「えー……」
「それでは決まりですね。うふふっ、楽しみだわ」
ーー
「お、終わった……!少尉!終わりました!」
「お疲れ様、ニャアン。よくやった。これでパーティに行けるな」
「やった……!」
「手土産なんかはもう用意してあるのかい?」
「……てみやげ?」
「……もしかして何も考えていなかったのか?結婚記念日のパーティなら、プレゼントや手土産のひとつくらい用意して行った方が良いと思うけど……」
「そうなんですか?私、何も用意してない……もしかして服もいつものじゃダメなのかな……」
「うーん、ホームパーティだしそんなに気を使わなくても良いと思うけど……僕も女性の服の事はわからないし……」
「ど、どうしよう……」
「こういう時は……コモリ少尉に頼ろう。彼女なら良いアドバイスをくれる筈だ」
「お願いします」
「……なんでこんなギリギリになってから言うのよ!ああもう、仕方ないなぁ……エグザベ君、車出して!超特急で手土産の用意と服の調達やら終わらせるよ!パーティは午後からだからまだ間に合う!急いで!」
「「は、はい!」」
- 182二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 06:56:34
「ま、間に合った……」
「はい、ちょっと大人しくして。ここにもう少しチークをのせて……うん、これでよし。ケーキは持ったね?ちゃんと招待してくれたお礼と結婚記念日のお祝いのケーキですって言って渡すんだよ」
「は、はい」
「ホテルは予約してあるから、パーティが終わったら今夜はそこに泊まって。それから明日の事だけど、帰るルートの事忘れてないよね?」
「はい」
「よし、マチュとは現地で合流だっけ?まぁ、堅苦しい感じのパーティではないだろうから、素直に楽しんでおいで。それじゃ、行ってらっしゃい。エグザベ君、あとお願いね」
「ああ。それじゃあニャアン、行こうか」
「お願いします」
(ピピコピロピロ)
《パーティ!パーティ!》
「楽しそうだね……」
(いよいよ、シュウちゃんに会えるんだ……な、何を話そう……会うの久しぶりだし……うう、なんか、緊張して来た……)
「それじゃあ、僕はこれで。楽しんで来いよ」
「あ、はい……すぅ……っ、よし、い、行こう……」
ピンポーン
ガチャッ
「はーい。あっ、ニャアン!待ってたよー!」
「あ、マチュ。もう着いてたの?」
「うーん、まぁ……ま、いいや。ホラ早く中入って」
「わぁっ、ちょ、待って、こ、心の準備が……!」
「マチュ?どうかしたの?」
「!」
「あ、シュウジ」 - 183二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 07:17:57
「あ、あの……」
(ピコピコピロピロ!ピピコ!)ピョンッ
「わぁっ?」
「あ……っ、コンチ!」
(ピピコ、ピロピロ、ピピッコピロピロ!)
「……コンチ?」
(ピロ!)
「……そっか、君が……」
(ピコピコ?)
「なんでもないよ……そこがいいの?」
(ピロ!)
「分かった。いいよ」
(ピピロ!)
《マチュ!マチュ!》
「おー、ハロ!お前まで来たの?」
《キタゾ!パーティダ!》
「……えっとぉ……」
「……君がニャアン?」
「!そ、そう!あの……」
「マチュとララァから聞いてる。入って」
「あ……お、お邪魔します……」
「シャアさん、ララァ、ニャアン来たよ」
「ふむ。そうか、君が……はじめまして。ララァの夫のシロウズだ。今日は妻の願いを聞いて参加してくれて感謝する。楽しんで行ってくれ」
「ニャアンさん。待っていたわ」
「あ……ほ、本日は、おまねきいただきありがとうございます……えっと、コレ!ケーキです!」
「わざわざありがとう。後でみんなで頂きましょう」
「け、結婚記念日、おめでとうございます……」
「ふふ、ありがとう」
- 184二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 07:22:45
コンチが定位置に戻ったー
- 185二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 07:48:56
(♪〜)
「コンチ、ご機嫌だね〜」
《ゴキゲン、ゴキゲン》
「この重み、懐かしいな」
「コンチはシュウジの頭の上が定位置だったもんね」
「そうだったね……そうだ、チャットにも会わせてあげないと」
「そうだね……チャットー、こっちこいでー」
カタカタカタ
《マチュ?ナーニ?》
「おいでー、ハロ来たよ。それからコンチに初めましての挨拶しよう」
《ハロ!……コンチ?……ボクノ、キョウダイ?》
「覚えてたんだ……そうだよ、チャットの兄弟。コンチ、おいで」
(ピロピロピロピココ)ピョンッ
《チャット!ヒサシブリダナ!》
《ハロ!Ciao!……キミガコンチ?》
(ピロピロ、ピコピコ)
《Ciao!コンチ!ボク、チャット》
「もう仲良くなったみたいだね……それにしても、すごいご馳走だね。からあげ以外にも何かマチュが作ってくれた料理あるの?」
「後で持って来るグラタンと、あとフルーツパンチ。オードブルのいくつかとお寿司は買って来たやつだけど、他は全部ララァだよ……ところで、ニャアンとは話さないの?」
「……彼女の事を思い出してない僕にとってはほぼ初対面の相手だし……今の所話したい事も無いし、別に良いかなって」
「そっか……まぁ、仕方ないね……でも、話しかけられたら返事くらいはしてあげてね」
「うん……あ、呼ばれてる。行こうマチュ」
「うん」 - 186二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 12:40:27
「まだ注文したピザが届いていないけれど、全員集まったし始めてしまいましょう」
「はーい」
「わーい」
「それでは開催の挨拶だが……」
(何故か自然とマチュに集まる視線)
(つられてマチュを見るシャア)
(よく分からないがマチュを見上げるロボ's)
「?……えっ、なに、なんでみんな私を見るの?私、招待された側だよ?」
「すまん、つられて……しかしまぁ、全員と親しいのは君だけだからな」
「それにマチュは半分こっち側だよね。パーティの準備手伝ってくれたし」
「そうなの?」
「ん、まぁね……」
「マチュ、お願いしてはダメかしら?私、主催者だけれどこういうのは初めてで……」
「……もー、しょうがないなぁ……じゃあ、全員飲み物持ってクダサーイ」
「はい」
「持ったよ」
「ああ」
「持ったわ」
「よし、それじゃあ……遅ればせながら、シャアさんことシロウズさんとララァの結婚一年目の記念日を祝して!乾杯!」
「「「「乾杯!」」」」
《《カンパーイ!》》
(ピココピロ!) - 187二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 13:29:42
「からあげもグラタン美味しいよ」
「そ?良かった……ん、お寿司も美味しい」
「このタンドリーチキン美味しい……!」
「それはララァの特製レシピのやつだね」
「ララァ、このパスタだが……」
「美味しそうなレシピを見つけたので挑戦してみたんです。お口に合いましたか?」
「ああ。また機会があれば作ってほしい」
「うふふっ、もちろん。何度でも」
《ハロ!コンチ!アソボ!ゲームシヨ!》
《イイゾ、デモ、ハロハアーム ナイゾ》
(ピコピコ)
《ジャア、エイガ ミヨ!》
《イイナ、ソレ!》
(ピピロ、ピコピコ)
「チャット達が映画の鑑賞会やるってさ。観る?」
「何観るの?」
「もぐ……今日はチャットの好きなアニメ映画借りて来てないよ」
「それならこれはどうだ?」
「これ……ロマンス映画?シャアさんってこういうの好きなんですか?」
「もぐもぐ……それ、たしかララァが好きなやつだよ」
「あ、なるほど……」
「……ふーん?」
「……何だその目は。ニヤニヤするな」
「べっつにー?」
- 188二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 13:44:32
「映画の後はゲームしよ!負けた人はアイス買いに行く罰ゲームで!」
「あら、楽しそうね」
「私あんまりゲーム得意じゃないんだけど……が、頑張る」
「……何のゲームやるの?」
「そりゃ、大人数でやるって言ったらやっぱこれでしょ!」
「ふむ、そうか……私は見学する」
「えー、シャアさんもやろうよ」
「気が向いたらな」
「……逃げたな……」
「さて、何の事やら」
「?」
「うふふ」
「あっ、ちょっと!誰よバナナの皮仕掛けたの!」
「足元注意よ、マチュ。うふふ」
「えっララァなの⁉︎」
「というかララァさんゲームうま……」
「やはりこうなったか……意外な特技だろう?」
「ゲームでシャアがララァに勝ってる所見た事ないよ……あ、コースアウトしちゃった」
《オチチャッテルヨ!シュウジ!ガンバッテ!》
「あ、あれ?ここどこ?道が無い……」
(ピピコ!ピコピコ!)
《マチュモガンバレ!》
「甲羅ぁっ!」
「油断大敵ね。うふふ」
「もー!ていうかシュウジとニャアンはどこ行ったの⁉︎」
「分からない……ここどこ?」
「よし、戻った。ここから巻き返すよ」
- 189二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 17:19:36
「あとちょっとでゴールだったのに落下コースアウトとか!」
「アイス買い出し係はマチュだね」
「……暗くなって来て危ないし、僕も一緒に行くよ」
「そうね。あ、この保冷バッグ持って行って」
「え、あ、待ってマチュ、シュウちゃん。それなら私も……」
「ほら、これで買って来なさい……せっかくだし私もやるか。ニャアン君、コントローラーを握るんだ」
「えっ」
「ありがとう、シャアさん。じゃあ行って来まーす」
「行って来ます」
「あ、ああぁ……マチュ〜……!」
「楽しい時間はあっという間だね〜」
「そうだね……」
「ニャアンも連れて来てあげた方が良かったかな?」
「コンチ達も居るし、大丈夫じゃないかな……それよりも、話したい事があるんだけど、いいかな」
「なに?」
「この間の、これからどうするのかって話なんだけど……色々考えたけど、僕は、やっぱり進学するよ」
「……そっか」
「うん……進学して、MS関係の資格を取って……そして、君の専属のメカニックになる」
「……え?」
「それ以外に、君に追いつく方法が思い付かなかったんだ。君の立場は特殊なもので、同じになる選択を取るには今の僕には枷が多いし……それに、今の生活で得た大切なものを、捨ててしまいたくないんだ」
「……」
「それから……いつになるかは分からないけど、君の指名手配だって、取り消される日が来るかもしれない。そうなった時、安定した立場を僕が持てていれば、君の力になれるかもしれないから」
「……っ」 - 190二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 17:35:05
「君が本当の意味で自由になったら、家族にも会いに行けるようになる……その時僕の身分が不確かだと、都合が悪いしね」
「……」
「それに、今はせっかく戸籍があるからね。公的に君と一緒になれる可能性を残しておきたい」
「⁉︎ ちょっ……何言ってるか分かって言ってんの⁉︎」
「うん」
「っ!ほ、本気で言ってるの……?」
「本気だよ。そもそも、僕は君に会いたくてまたこの世界に来たんだから」
「事故だって言ってたじゃん……」
「その事故だって、君に会いたいと思って研究をしていなければ起こらなかったものだよ」
「ぅ……わ、私のこと、わすれてたくせに……」
「うん。ごめんね……今でも、僕はまだ全ての記憶を思い出せていない。でも……記憶が無くても、君の事を好きになった。きっと何度でも、僕は君を好きになる」
「うぅ……ちょ、待って……」
「……マチュ、顔真っ赤だよ……もしかして、照れてる?」
「う、ううううるさいなぁっ!ああ当たり前でしょ⁉︎こんな、い、いきなり色々すっ飛ばしてプロポーズみたいな事言われるとかさぁ!」
「そういえばまだちゃんと告白してなかったっけ……」
「いいよ!もうそれは聞いてるから!」
「……え?……僕、君に告白したっけ……?」
「シュウジがまだ思い出してないだけだよ!」
「ま、待って……えっと、じゃあ……返事は……?」
「……教えない。自力で思い出して!」
「え……っ、そんな、待って、教えてよっ」
「ヤダ!あーもう無理!顔見ないで!」
「それはどういう意味のヤダで無理なの⁉︎」
「もー!いいからさっさとアイス買って帰るよ!」
「マチュ、ねぇ待ってよ、ねぇっ、マチュ!」 - 191二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 21:36:36
終末装置やっていたシュウジが、自分との未来のために頑張るんだって言うんだからね
そりゃマチュは嬉しいよー - 192二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 04:50:24
『……コンニチハ、オイソギデスカ』
『何か、欲しい物でもあるの?』
『マチュとシュウちゃんが、頑張ったから……』
『ナメんなよ……ッ、クソがぁ……っ』
『あんなの、本当の私じゃないし……』
『今日は、ずっと一緒に居て』
『シュウちゃん!マチュもガンダムも捨てて、2人で逃げよう!』
『待って!シュウちゃん!』
『白いガンダムに乗ってるの、シュウちゃんでしょ⁉︎』
『マチュとシュウちゃんが殺し合うなんて、絶対に嫌だよ!』
(……そうか……苦い記憶って、こういう……パーティの前に思い出してしまわなくて、良かった……もし思い出してしまっていたら……全部、台無しにしてしまっていただろうな……)
(……ニャアンは、何も知らなかった。向こう側の事も、僕にとってマチュとガンダムがどんなに大切なのかも、ララァの事も……)
(別に、責める気はない。僕だって本気で彼女を殺そうとしたし……でも……)
(どうしても、許せない……僕が得られなかったマチュからの信頼の証であるジークアクスを捨てて彼女を裏切った事も、イオマグヌッソを使ってララァを傷付けた事も……)
(それだけは、どうしても許せない……)
(……ああ、ダメだ……頭の中がぐちゃぐちゃだ……)
(……マチュ……マチュに会いたい) - 193二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 04:54:20
コン、コン……
「……ん……はぁい……?」
「マチュ……ごめん、寝てた、よね」
「シュウジ……?どうしたの?」
「……開けていい?君に……どうしても、会いたくなって」
「……私、思いっきり寝起きなんだけど……」
「……ごめん」
「……いいよ、開けても。私、今すっごいブスだけど」
「……ありがとう」
ガチャッ
「……酷い顔。どうしたの?」
「うん……ちょっと、ね」
「……入って」
「……でも」
「昨夜、パーティが終わった後の夜遅くにどっか行ってたでしょ?そのせいで寝不足なんじゃないの?」
「……気付いてたんだ」
「まぁね……ホラ、入りなよ」
「……」
「……どうしたの?」
「……」
「……思い出したの」
「……うん」
「そっか……辛かったよね」
「っ、……ふ、ぅっ、ぐぅ……っ」
「……大丈夫、大丈夫だよ……もう、貴方の旅は終わったの。もう、大丈夫だから……」
「ふ……っ、う、マチュ……マチュ……っ」
「うん。ちゃんと居るよ。ここに居るから……」 - 194二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 04:56:15
(あの日、ララァを追って長い旅を続けて来た僕の宇宙に、ひとりの女の子が落ちて来た)
(赤い髪と大きな目、真っ白な肌の、とてもかわいい……向こう側が見える女の子)
(初めて、僕から手を伸ばした)
(あたたかくて、良い匂いがして、まっすぐで優しい……けれど、どこか窮屈そうな彼女に……どうしようもなく、惹かれて行った)
(引き留めたくて、繋がりを持ち続けたくて……だから、クラバでお金を稼ぐ事を口実に彼女のMAVになった)
(でも本当は……ただ、側に居られれば、それで良かった)
(なのに……マチュは、僕から離れて行ってしまった)
(そしてあの日、全てが壊れた……でも)
(マチュは、来てくれた)
(ずっと、僕自身ですら忘れてしまっていた事……ただ、大好きなララァを守りたかった事を、思い出させてくれたんだ)
(そしてあの日のように……僕の心の中に飛び込んで来た)
(ずっと抱きしめていたかった)
(離れたくなかった)
(離さないように、抱きしめていたのに……)
(僕の心にだけぬくもりを残して、彼女は、消えてしまった)
(でも、今は……ここに居る)
(柔らかくて、あたたかくて、良い匂いがする)
「マチュ、マチュ……!」
「うん」
「あいたかった……ずっと、ずっときみに、あいたかったんだ……!」
「うん……わたしも、シュウジにあいたかった……!」 - 195二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 05:19:20
「……そっか、りんごちゃん、帰っちゃったのか」
「うん」
「寂しくなるな……」
「そうだね……なかなか、会うのも難しいし……」
「……そういえば、チャットの件はどうなったんだ?」
「ああ……チャットや彼女と話し合ったけど、結局僕の所に残る事になったよ」
「そうなのか?」
「色々理由はあるけど……たぶん、一番の理由は僕の事を頼むって先代から頼まれたからだろうね」
「先代?」
「チャットの前にも作ってたんだ、ロボット」
「へぇー……そいつは今どうしてるんだ?」
「……昔の友人に預けてる。あの子も懐いていたし……一人にするのが心配なんだって」
「ふーん」
「まぁ、イトウが納得してるのならいいんじゃないか」
「そうだな……あ!やべっ、オレ先生に呼ばれてるんだった!イトウ、キタムラ!先帰っててくれ!じゃーな!」
「おう。じゃあな」
「また明日」
「さて……ところでイトウ。お前、例のニュース見たか?」
「ニュースって?」
「『赤いガンダム、再び現る』、だよ。コロニーの外壁にド派手ならくがきしたそうじゃないか」
「へぇ、そうなんだ」
「シラ切るつもりか?」
「……何のこと?」
「とぼけるなよ。あの胸やけしそうな絵描いたの、お前だろ」
「!」 - 196二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 05:21:16
- 197二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 05:23:49
- 198ポメ主25/09/18(木) 05:25:51
- 199二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 06:03:04
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- 200二次元好きの匿名さん25/09/18(木) 06:04:27
連載お疲れ様でした!
200ならシュウマチュは何度でもまた巡り合って恋をする!