- 1二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:40:00
- 2二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:41:39
このスレは、スレ主がほかのスレ(違うスレ主のスレ)に投稿したものの作り直しです。
SSっぽい部分は主にスレ主が書く予定です。 - 3二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:43:11
(ワイ)「ああもう! 今度はハーフミューターだってバレたわけでもないのに、もう追い出しモード! これからが本当にいろいろキツくなるのになあ。ただでさえこの世界は、仲間が少ないのに・・・ごめんなさい、幸果社長!」(ぶつぶつぶつぶつ)
- 4二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:44:45
- 5二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:46:19
- 6二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:47:35
このレスは削除されています
- 7二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:49:12
最後に、ショウマさんが帰ってきた。
「・・・ああ、ショウマさん。俺、クビになっちゃったんで・・・」
最後にマジマジとショウマさんのそりゃあ優し気でハンサムで好みの顔をみていると、さすがに嫌そうな顔をされた。
「ねえ、ワイくん・・・」
「あー、ハイハイ、ごめんなさい。・・・じゃあ、もう行きますねえ。バイバイ、ショウマ様、みんな!」
・・・あれ? ショウマさんが顔をひきつらせているぞ?
なんか変なこと言ったかな、オレ? まあいいか、もう、出ていくんだし。
「じゃあね、みんな! お元気で!」
そんで、はぴぱれをでて30分くらい歩いていたら、ランゴの野郎がいたんで、闇討ちすることにしました。
まあ、ただの八つ当たりですけどね!
- 8二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:51:34
- 9二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:54:40
たておつ
続きが読みたかったからうれしい - 10二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 13:58:02
- 11二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 14:00:12
このレスは削除されています
- 12二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 14:02:59
はぴぱれ組にハーフミューターの厄介ファンがいる世界か
恐ろしい - 13二次元好きの匿名さん25/08/24(日) 23:48:19
「・・・虫歯どものにおいがすると思ったら、やはりお前がそうだったか」
ランゴは人間に擬態したままうそぶいた。
ああ、やっぱり、むかつくなあ。
「・・・よく言うわ。お前ら、ホントに自分たちの先祖が、偶然、あの通路だまりを見つけたと思ってんのか? 普通はなあ、みつけることもできんし、仮にみつけても扉の開け方とかわかるはずがねえんだよ。ただのお菓子屋ふぜいに!」
ドンと、ランゴの足元に穴をあける。よけられたけど
「・・・でも、見つけられたし、なんとなーく通路の使い方は分かっちゃいましたと! なんでそんなことがありえたのか教えてやろう。お前の大事なストマック家の先祖のそのまた先祖に、お前らのいう『虫歯』がいたからだよ、バーカ!」
- 14二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 02:23:06
ああ、なるほど、そういうことか
- 15二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 09:12:36
さあてと。
ランゴの野郎は殺り損ねたし、ニエルブくんが出てくる前に退散するかな。
正直いって、俺は、ランゴよりはニエルブくんのほうが苦手だ。ランゴの2.8倍くらい殺されかけているし。
「・・・じゃあ、俺はもう行くよ。ニエルブ君によろしくねえ!」
ランゴが口元をひくつかせるのをみて、ちょっとだけ溜飲をさげた俺は、小さな『穴』をひっぱりよせて身を隠し、その場を離れた。
はぴぱれも追い出されたし、もう、次だな、次。
救急車がいくつも走っていくかたわらをゆっくりと歩いていき、いつもの公園を目指した。
やれやれ。やっぱりダメだなあ、俺は。キレやすくて衝動的で、フィーリングとライブ感だけで生きている。
そうして。
懐かしい声がした。
「・・・ワイくん? ワイくんだよね? ・・・大丈夫? ケガしてないかい?」
井上優の、声が。
- 16二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 16:53:26
「あっ、優さあん。俺、実は、はぴぱれをクビになっちゃって・・・」
大丈夫か、俺? いつもみたいに、へらへら笑えてる?
「・・・うん。それは聞いた」
問答無用でお菓子の袋を押し付けられた。そして、なんか妙に厚みのある封筒も。
「それ、あげるから。お金は、出世払い」
「・・・えええ? 返せなかったら、どうすんの?」
「・・・・・・その時は、その時だ」
優さんの声が、なんだか硬かった。
それに、この封筒・・・紙幣の間に、なにか、はさんである?
それは。
見覚えのある、お守り袋だった。
そして、その中に入っているのは・・・
「ねえ、優さん。俺、これは受け取れないや。もう、実の父親から受け取ってるんだよ、これ。とっくの昔に、壊れたけど」
気付いたら、言葉が、勝手に口からでていた。
- 17二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 17:40:45
お守りを取り出して返すと、優さんはちょっと困った顔でこれを受け取った。
「・・・そうか。それは、すまなかった」
なつかしい、その表情。
親父は、よく、そんな顔で、俺をみつめていた。
「・・・・・・大切なものなんでしょ? ずっと持っていたほうがいいよ、いつ必要になるか分からないし。・・・あと、誰かにあげるにしても・・・少なくとも俺は受け取れない。スジ違いだから」
優さんは、こくんとうなずいて、そのお守り袋をポケットにしまった。
「・・・僕はねえ。昔、不思議な縁があって・・・ある女性と、一緒に暮らしていたんだ。・・・結局、その人は、去っていってしまったけど・・・僕は、その時、勝手に、名前をつけてしまった。その女性のお腹にいた、子供に」
そうして、優さんは、俺の目をまっすぐに見た。
「・・・みちるはねえ、もしも将来、自分に子供ができたなら、男の子だったらショウマって名前にするって言っていた。でも、僕の場合はねえ・・・女の子だったらリョウコ、男の子だったらリョウタロウだったな」
「・・・うん。知ってる」
- 18二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:03:20
「・・・うん。知ってる」
俺は、そっとため息をついた。
「俺の親父ってさ、シンパパで、でも、俺を可愛がって育ててくれたわけ。よく叱られたけどね、マナーが悪いとか配慮が足りないとか、ちゃんと挨拶くらいしなさいとか、わざわざ他人を不快にさせる物言いはやめなさいとか。でも、俺を愛してくれていたわけよ。・・・でも、死んだ。しかも死んだ理由が、はやい話、『俺が学校でいじめてくるクソどもに反撃したから』だぜ? なに、そのとばっちり?」
ああ、ダメだなあ。言葉があふれてしまう。
「・・・だから俺は、時間をかけて、親父を死なせた原因の奴らを潰してやった。ミューターは蝕む者だ。ちゃんと『蝕んで』やったぜ、あいつらの人間関係ってやつをな?」
俺は、俺はずっと。
「人間もミューターもグラニュートそれ以外の知的生命体も、結局は、本能には逆らえない。だから、俺は、自分のなかの本能に逆らわないようにしている。身体に悪いからな、無理をすると」
俺は、頑張って笑った。たぶん、ひどい笑顔だったと思うけど、最後くらいは笑いかけたかったのだ
「・・・ごめんね、優さん。わけのわからないことばっかり言っちゃって。話きいてくれて、ありがと。・・・スナック菓子、ありがたく、いただきます」
- 19二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:34:40
(エピローグ)
目の前で、「ワイくん」と呼ばれていた青年の姿が薄れてきえていく。
ああ、前にもこういうことがあったな。
井上優は、ため息をついて、そっと目を閉じた。
人間。ミューター。そして・・・
「グラニュート、か」
それは、はじめて聞く言葉だった。
- 20二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 21:38:45
井上兄妹は、ヤバい存在に目をつけられる運命なのか?
- 21二次元好きの匿名さん25/08/26(火) 01:08:44
解説を……解説をお願いします!