- 1二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:14:58
その日、オカ研は歓喜に沸いた―――
エリ「やりました!私たちは、ついに、ついにっ!!」
ツムギ「これが本物の―――『悪魔召喚』なのですね!!」
カノエ「ヒヒッ……これで、私たちの僕ができたねぇ……ヒヒヒッ」
ハルカ「アル様!こいつら、アル様を悪魔呼びしましたっ!アル様に謝れ!」
アル「エェ……??????ココ、ドコォ……??????ワタシノジムショ・・・・・・?????アレェ????????」
レナ「いやいやいやいやいやいやいや!!なんでぇ?!なんでぇ?!ていうか、あなたたち誰ぇ?!」
ここだけ、オカ研が謎の道具を触媒に悪魔召喚の儀式をしたら、
アルちゃんと、そのおまけでついてきたハルカが出てきちゃった世界線。
なお、召喚できた理由は、雷帝の遺産による量子テレポーテーション的な技術によって、
偶然瞬間移動しちゃったものとする。 - 2二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:15:57
…アルちゃんに脳を焼かれる未来が見える
- 3二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:20:26
数十分前、便利屋68事務所
アル「……」
ハルカ「……」
社長椅子にただ呆然と座り、ハルカはソファーにちょこんと座っていた。
アル「……暇ねぇ……」
ハルカ「……はい……」
アル「……今日、カヨコとムツキは何しているのかしら……」
ハルカ「……依頼人の指名で、仕事ですね……はい……」
アル「……そうだったわ……暇ねぇ……」
ハルカ「……はい……」
虚無の時間がただただ、事務所に流れていく―――
アル「……あっ」
ハルカ「……?」
何かを思い出したような仕草をすると、社長席を立ち、
ハルカとは反対側のソファーに横向きで女の子座りをする。
アル「ハルカ、ハルカ!こっちに来なさい」
アルはハルカを促すようにソファーを軽く叩く。
ハルカ「え……でも、はい……」
ハルカは遠慮しながらも、アルの横に普通に座る。
アル「違うわ違うわ、こっち向いて頂戴」
ハルカ「え?あ、はい」 - 4二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:21:36
そう言って、ハルカもアルに向かい合う形で座り直す。
アル「こういう何もする事が無い時こそ、幼い頃の遊びをすればいいのよ~!」
そう言うと、アルは手を拍手の形にする。
ハルカ「?」
アル「あら?ハルカ、アルプス一万尺って遊んだこと無かったかしら?」
ハルカ「み、見たことだけなら……」モジモジ
アル「いい?アルプス一万尺はね―――」
そう言って、アルはハルカに手取り足取りアルプス一万尺の遊び方を教える。
アル「覚えたかしら?」
ハルカ「はい……」
アル「じゃあ、いくわよ。♪ア~ル~プ~ス~いち、まん、じゃ~く♪―――」
次の瞬間―――
カーーーーーーーッ!!
足元で突然、眩いばかりの光が現れ、二人を包む。
そして――――!!
レナ「……え?!」
エリ「……わぁぁーーーーー!!」
ツムギ・カノエ「「おぉーーーーーー!!」」
オカ研一同「「「「悪魔だぁーーーーーーーーーー!!」」」」
アル・ハルカ「「?!?!?!?!?!?!?!」」
そこには魔方陣の上で、謎の正方形の機械のような物体を挟み、向かい合うように座るアルとハルカ。
そして、その前で歓喜するオカ研の姿があった。 - 5二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:25:37
数時間前 第4寮・404号室
ドンッ!
入口のドアを思いっきり開けるエリの姿があった。
レナ「ちょっと!ドアは優しく開けなさいよ!」
エリ「みんなっ!見てください!見てください!」
そう言うと、エリはオカ研メンバーたちの目前で、手に持っていたものを見せる。
左手には少しボロボロのノートを、
右手には正方形状の謎の物体を持っていた。
カノエ「これは、何なのかねぇ……?」
ボロボロのノートは昔からある普通のキャンパスノートで、
表紙には掠れているが、辛うじて『究ノート』と読める。
また、正方形状の物体は、一辺が10cmほどで、色はアルミのような銀色。
材質は金属っぽく、表面はマット仕上げで、細かな電子基板のような模様の黒色の溝が掘られ、
一部に切れ込みのようなものも見える。
そして、所々にBB弾くらいのサイズの水晶のようなものや、
小さなスライドスイッチ、ボタンなども埋め込まれていた。 - 6二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:27:15
エリ「これはですね!〈天使を呼び出すための触媒〉だそうですっ!」
ツムギ「『天使』ですか。」
カノエ「ヒヒッ!また、すごい道具を手に入れたねぇ……」
エリ「はいっ!先ほど、街の片隅の露天商から手に入れました!」
謎の物体に興味津々なカノエとツムギ。
レナ「はぁ……何怪しいお店で、怪しげなガラクタ買ってるのよ……」
それに対して、呆れて見ようともしないレナ。
エリ「ガラクタじゃありません!これを持っていれば、
肩こり・腰痛・消化改善・血糖値正常化・脳の活性・睡眠改善・エネルギー増加の効果があるって、
ミレニアムの方のお墨付きもらった一品なんですよ!」
レナ「それ、ただの詐欺商材じゃないっ!」
カノエ「まるで、ステラ缶みたいだねぇ……」
ツムギ「あの―――『星の力』が入った石の缶のことですか?」
レナ「ただのコンクリートが入っているだけのねっ!」
エリ「でも、これは本物ですっ!その証拠にこのノートを見てください!
ここに、ミレニアムの方が研究に使ったノートがありますっ!」
そう言って、エリはノートをパラパラとめくって見せる。
レナ「そんなの、いくらでも捏造できるのっ!というか先輩、いくらしたんですか、それ?」
エリ「10万ですっ!」フフーン!!
レナ・カノエ・ツムギ「「「高ぁっ!」」ですね」
レナ「バッカじゃないのっ?!完全にカモられてるじゃないっ!!」
ツムギ「まさかですけど、水晶玉の購入のために貯めてたお金を使いました?」
エリ「はい……おかげさまでバイト代3ヶ月分が吹き飛びました……もう少しで買えたのですが……」ションボリ
カノエ「あらぁ……」
レナ「はぁ?……遊園地の似顔絵描くバイトで稼いだお金を何に使っているのよ、エリ先輩は……」
頭を抱えるレナ。 - 7二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:31:37
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- 8二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:36:32
レナ「とにかく、それ今すぐ返品するわよ」
エリ「待って、その前に試したいことがあるんです!」
レナ「いや、まさかだけど、それで天使呼ぶとか言わ――」
カノエ「いいねぇ?、やろうじゃないか」
ツムギ「『天使』ですか。では、ギターを」
レナ「いやいやいや!返してきなさいよ!騙されてるんだから、いち早くクーリングオフしないとっ!
というか、ツムギ先輩のそれは悪魔呼ぶやつでしょっ!」
カノエ「いや、しかしねぇ。この本には、デスメタルで呼び出すと書かれてねぇ?」
レナ「嘘ぉ?!」
いつの間にか、魔導書を引っ張り出していたカノエだった。 - 9二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:38:46
数十分後
レナ「いや、もう準備できちゃったし!」
そこには、大きなベニヤ板の上に、赤いマジックで五芒星や三日月、
ルーン文字、数字、丸などが複雑に描かれた魔方陣が広がっていた。
その周囲には何本かのロウソクが並べられ、中央には例の正方形の金属体が置かれている。
ツムギ「お待たせしました~」
そう言って、ツムギが部屋に入ってくる。
レナ「いや、待って!そのビジュアルは……」
ツムギは、いかにも“悪魔"を意識したビジュアルの衣装で登場する。
エリ「では!始めますよっ!カノエ先輩、指示を!」
カノエ「ヒヒッ、任せてぇ~……まずはロウソクに火を……」
そう言うと、エリは何本かのロウソクに火を灯す。
カノエ「電気を消して……では、ツムギちゃん……」
ツムギ「召喚に必要な……“ミュージック"。ですね。では」カチッ
そう言って、アンプに繋がったミュージックプレイヤーの再生ボタンを押す。
ツムギ「……ワン・トゥー……ウ"ォ"ォ"ォ"オ"オ"オ"オ"オ"ボエ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"ーーーーーーーー!!!」
ツムギはミュージックプレイヤーに合わせてエレキギターをかき鳴らし、
この世の終わりかと思うほどの地獄のシャウトを絞り出す。
ツムギ「人"間"は"史"上"最"悪"の"環"境"破"壊"兵"器"だぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーーーー!」
レナ「絶対!天使を呼ぶような儀式じゃないっ!!!」
カノエ「それで、エリちゃんは呪文をぉ……」
エリ「わかりました。ではっ!」
そう言って、エリは魔方陣に手を掲げ、決め顔で呪文を唱える。
エリ「Ia! Ia! Ph'nglui! Mglw'nafh!」
レナ「この状況で冒涜的に走るなーーーー!」 - 10二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:40:59
数分後――
ツムギ「ギィ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"ーーーーーーーー!!!
文"明"を"消"し"去"り"無"に"還"ぜェ"ーーー!!!
…………先輩、終わっちゃいました」
エリ「Ia! Ia! フン…………あれ?……失敗した?」
レナ「どっこっにっ、成功要素があるんじゃいっ!!!」
レナが悪魔みたいな表情になるだけだった。 - 11二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:42:05
カノエ「可笑しいねぇ……どこが間違ってたのだろうかぁ……?」
エリ「う?ん、どこでしょうか?……?」
ツムギ「『メロディー』は合ってると思うのですが??」
そう言うと、三人は魔導書やら正方形の金属体についてきたノートやら楽譜やらをパラパラとめくり、見直し始める。
レナ「いや、間違いしかないじゃないっ!天使なんか呼べるわけないでしょっ!だいたいねっ!――――」
その行動にカンカンのレナ。三人に対して矢継ぎ早に説教をかます。
しかし、それを完全に無視して資料を漁り、確認を続ける三人。
エリ「あっ……このノートに使い方の説明がありました、にゅふふふ」テレテレ
レナ「だからアビドス神話の―――って、説明あるんかいっ!」
カノエ「なんだぁ……あったのねぇ……」
レナ「設定しちゃいますね?にゅふふふ」
ツムギ「お願いしますね?」
レナ「てか、何の設定よっ?!」
カノエ「さぁ?」
エリ「さっぱり?」
ツムギ「ドイツ語で書かれてますから?」
レナ「適当なんかいっ!」 - 12二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:44:05
エリはノートに描かれた本体の図面を見て、おおよそ適当にボタンやスイッチを押していく。
レナ「ねぇ、いいの?本当に適当に押して吹っ飛んだりしないよね?」
エリ「にゅふふふふ!大丈夫です!大丈夫です!なんとなくですけど順番どおりなんで?」
レナ「全然、大丈夫じゃなぁ?い!」
エリはそう言いながら、図面を見ては適当にボタンを押していく。
エリ「そんで、これをこうして、こうなって?……できました!」
カノエ「……」
ツムギ「……」
レナ「……」
エリ「……?」
しかし、正方形の金属体はスイッチを押したにもかかわらず、何の反応も起こさない。
エリ「……あれ?」
カノエ「やっぱり、動かないねぇ……」
レナ「はぁ……もうわかったでしょ、それはただのガラクタ。どうせ何かの機械パーツのジャンク品でしょ。
とにかく、もう疲れたから、クーリングオフを――」
ツムギ「この状態で音楽を―――『プレイ』すればいいんじゃないですか?」
エリ「それしかありません!では、プレイヤーを!」
レナ「だから、いい加減私の話をk」
ツムギ「……ワン・トゥー……ウ"ォ"ォ"ォ"オ"オ"オ"オ"オ"ボエ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"ーーーーーーーー!!!」
エリ「Ia! Ia! Ph'nglui! Mglw'nafh!」
レナ「ダァーーーーーーー!再開するなぁー!!」
カノエ「なんなら、4:44になるまで続けようかぁ……」
レナ「朝までやるつもりっ?!」 - 13二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 00:45:17
カノエ「違〜う〜よぉ……レ〜ナ〜ちゃ〜ん〜あ〜す〜ふ〜ん〜ど」
レナ「なんだ、16:44じゃないって、さっきから何でヘドバンやってるのよ!!」
カノエ「ほ〜らぁ〜つ〜い〜で〜だ〜よ〜」
そう言うと、ツムギはヘッドバンキングをしながらギターを弾き続けている。
ツムギ「D"e"a"t"h"!D"e"a"t"h"!D"e"a"t"h"!ヴォ"オ"ー!D"e"a"t"h"!D"e"a"t"h"!D"e"a"t"h"!ギィ”エ”ー!」
レナ「なんか、さっきの曲より殺意高いんですけど?!」
エリ「〇▲※&%■#☆?◇+~!」
レナ「エリ先輩に関しては、ヘドバンしながら呪文唱えてるから、もう何言ってるかわからない!!」
ツムギ「D"e"a"t"h"!D"e"a"t"h"!D"e"a"t"h"!ヴォ"オ"ー!D"e"a"t"h"!D"e"a"t"h"!D"e"a"t"h"!ギィ”エ”ー!」
エリ「〇▲※&%■#☆?◇+~!」
カノエ「フンッ!……フンッ!……フンッ!……」
レナ「あーもう何これ、滅茶苦茶……」
カノエ「フンッ!……フンッ!……あれぇ?……ごめん、みんなぁ……これぇ……悪魔の儀式だったぁ」
レナ・ツムギ「「え?」」
レナ「案の定――」
正方形の金属体 ギギギ……ガッガッガッ……ピロ……ピー
レナは呪文を止め、ツムギも演奏を止めてしまう。
そして、正方形の金属体からはいつの間にか謎の機械音や電子音が鳴り始める。
レナ「え?えーー?!なんか、動き始めたんだけどぉ?!」
エリ・カノエ・ツムギ「「「おぉ―――!」」」
そして、時刻は16:44を回った瞬間―――
404号室は眩い閃光が走り―――
エリ・カノエ・ツムギ「「「悪魔だぁーーーー!」」」
アル「ココ、どこぉ?!」
レナ「いや、アナタだれぇ?!」
ハルカ「コイツらぁーーー!!」 - 14二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 08:56:23
エリ「やりました!やりました!カノエ先輩、何を召喚したんですか!!」
カノエ「え〜とねぇ……ここにベリアルとぉ……」
アル「え?あ、はい、便利屋 アルです」
ツムギ「ベリアルだそうです」
アル「え?違g」
ハルカ「今からぶちのめして……あれ?銃が……社長!銃がありません!」
レナ「イヤヤヤヤ!あなた達、本当にどこの誰よぉ!!勝手に入ってきちゃダメじゃない!」
アル「え?いや、私、事務所にいて?え?」
エリ「ジムショ?先輩!なんの用語ですかね?!何か知ってます?!」
カノエ「う〜ん……聞いたことないねぇ……」
ツムギ「何かの―――『ソーサリー』じゃないでしょうか?」
レナ「いやいや、ただの侵入者でしょ!寮監隊に通報しないと!」
アル「いや、待って!ハルカ落ち着いて!というか、あの、ここどこですか?あなた達誰ですか?」
ハルカ「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」
エリ「あっ、自己紹介しないといけませんね!でも、言葉通じるかな……とりあえず、私は―――」
そう言って、エリは矢継ぎ早に自己紹介とここがどこかを話し出す。 - 15二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:46:42
数分後――
アル「……な、なななななななな何ですってーーーーーーーーーーーー!!!!」ドッカーーーン!
レナ「おぉ!すごいです!背景が爆発しましたーーー!」
カノエ「おぉ……爆発属性かねぇ……」
ツムギ「これは―――『パワー』ですね」
アル(私達、ワイルドハントなんているの?!事務所だったわよねぇ?!私の事務所どこぉ?!)
ハルカ「ガルルルルルルル……」
エリ「あの!にゅふふふ!あなたは悪魔なんですよね?そっちは使い魔ですか?」
ハルカ「こいt」
アル「いや、怒らないで!私、悪魔なんだから!嬉しいけど、間違ってないから!
あ、でも、一応悪魔なんですけど、あなたの想像してるような悪魔じゃないというか……
というか、私達、ずっと事務所で休憩してたんですけど、なんでここにいるんですか?!教えてください!!」
カノエ「ベリアルって言ってたし、本物だねぇ……ヒヒッ」
アル「いや、違います!陸八魔アルです!さっきは『便利屋』の『アル』って言ったんです!」
ツムギ「本物の悪魔は―――『ユニーク』ですね!」
アル「あ〜ん!誰も話を聞いてくれないっ!」
レナ「あの人です!あの人、不審者なんです!」
そうやって、アルとオカ研メンバーで押し問答をしていると
レナがいつの間にか寮監隊を数人連れてくる。
寮監隊A「そこのお前!動くな!」
寮監隊B「大人しくしろ!」
寮監隊C「えー、応援願います。第4寮404号室、銃を持たない不審者2名を発見。人数多いので、数人こちらに寄越してください。どうぞ」
アル「え?私?!」
レナ「そうでしょ!悪魔みたいな格好した不審者!早く捕まえてください!」
アル「エーーーーー?!」
エリ・カノエ・ツムギ「「「エ~~~~~~~」」」 - 16二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:47:02
期待
- 17二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:47:42
寮監隊A「また、お前らか、毎度毎度!そいつら、誰なんだ?!」
エリ「悪魔です!召喚しました!」
エリは目を輝かせて、自信たっぷりに話す。
寮監隊A「ほう、そうか。じゃあ、没収で」
エリ「そ、そんなぁ~~!!」
アル「そんなぁ~って言いたいのはこちらよ!いい加減誰か、私がどうやってここに来たのか説明して頂戴っ!」
ハルカ「ゼンイン……マトメテ……フットバス……」カチッ
そう言うと、ハルカは偶然身に着けていたポーチに入っていた手榴弾を空中に放り投げる。
アル「ハルカ!ちょっと!すt」
エリ・カノエ・ツムギ・レナ・アル・寮監隊A・B・C「「「「「「「「あっ」」」」」」」」
404号室は吹っ飛んだ。
ハルカ「アル様!今のうちにっ!」
アル「なんで、こうなるよぉ~!」 - 18二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:48:46
ニュースキャスター「本日、ワイルドハント芸術学院では悪魔召喚による爆発事故が発生しました。
本日夕方頃、ワイルドハント芸術学院第4寮内で爆発騒ぎが発生。
その影響で、第4寮の一室が全焼する騒ぎとなりました。
この事故を受けて、寮監隊は記者会見にて、今回の爆発騒ぎは
生徒数名が悪魔召喚の儀式を実行したところ、
召喚に伴い爆発が発生し、悪魔2体が召喚されたことが発表。
この時、召喚された悪魔2体や現場の写真なども公開されました。
なお、今回の爆発騒ぎによる他の部屋への延焼はなく、
怪我人や芸術作品の破損等も確認されていないとのことです……あの、すみません、この原稿間違g」
テレビの映像には、アルとハルカが縄でぐるぐる巻きにされ、白目を剥いて気絶している姿が映し出されていた。
ムツキ「ちょ、アルちゃん達なにやってるの!!」キャキャ
カヨコ「社長、何やってるのよ……」ハァー
この映像を見て、爆笑するムツキと呆れるカヨコであった。
後日、ヒナの力によってこれらすべてが誤解であることが証明され、無事アル達は学院からの謝罪と賠償金と共に解放された。
便利屋98はこの影響でまた引っ越しを余儀なくされた。 - 19二次元好きの匿名さん25/08/25(月) 18:49:50
オマケ
マコト「これが、世を騒がせた遺産か……」
ヒナ「そうよ。どうやらこの装置、スイッチを押すと便利屋の事務所から転送される仕組みのようね」
マコト「これまた、なぜにそんなピンポイントで?」
ヒナ「登記簿上から巧妙に隠されてたけど、便利屋が入る随分前に、
雷帝自身が隠れ家的にその部屋を実験室にしてたみたいだわ。
たぶん、転送元の設定もそれが理由でしょうね」
マコト「ほう……ちなみに、これを売りつけた露天商だが、
ミレニアムに問い合わせたら、案の定指名手配になっていた。
エセ科学部だか、ニセ科学部だかに所属してた詐欺まがいの部活の部員だそうで、足取りを追わせてる」
ヒナ「ふ〜ん……でも、なんで『天使を呼び出す』なんて眉唾が付いたのやら」
マコト「さぁ?だが、過去にトリニティの生徒でも誘拐しようとしたんじゃないか?」
ヒナ「どちらにしても、ロクでもなさそうね……」
マコト「なぁ……ところで……これを使ったら、いろいろ便利そうだg」
ヒナ「使わないで。壊して」ギロッ
マコト「あっ、はい」
ミニストーリー「悪魔のよびだし テレポーテーション」~完~