【閲覧注意】今日見た夢｜あにまん掲示板

1二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 18:45:38

目を開けると、知らない部屋だった。
酷く困惑しながら外に出ようと、ドアノブを回しても開かない。そんなはずはないと焦り、無意味だと分かっていてもドアノブを何回もガチャガチャと回した。閉じこめられている可能性を信じたくなかった。恐ろしくてその場にへたり込み、ガタガタと震えていた。
何日ほど経ったのだろうか。相も変わらずドアは開かない。食事は何時も気が付けば置いてある。怖くても、食べるしかなかった。
最初は気が付かなかったが、部屋は何故か自分好みの物に溢れていた。気味が悪い。良くない考えが頭の中で狂ったように踊っている。自分は二度日の目を見ることができないのでは、と。
次の日、今日もきっと開かないと思いながらも、僅かな希望に賭けてドアノブに触れた。
ガチャリ、という音がした。ドアが開いたのだ。
あぁ、出られる！と歓喜し、急いで部屋から抜け出し、外へと逃げた。
走って、走って、気が付けば町へと足を踏み入れていた。安心感で涙が出た。その時、声をかけられた。男の人であった。事情を話すと、泊まらせてくれると言った。とても優しい人だと思った。
彼について行くが、何故かどんどん町から離れ、人通りの少ない不気味な所へ向かっている。こちらを嫌な目で見てくる人がいる。酷く不安になり、逃げようとしたが手首を力強く握られてしまった。離してと喚く自分を見て舌打ちし、殴られた。彼の仲間と思わしき人が、傷を付けるな。売れにくくなる。と咎めていた。人売りだった。
とてつもない絶望に見まわれた。声も出ず、こちらへ歩いてくる彼から逃げようともできなかった。
何が起こったのか分からなかった。自分の頬に鮮血が付いた。
地べたに這い蹲る血にまみれた彼を、冷たい目で見下ろしていたジュドー・アーシタがいた。
自分が目の前の光景に唖然としている間に人売り達は全員倒れていた。
ジュドーはこちらに駆け寄り、自分の頬に付いた血を拭ってくれた。そして、血に濡れた笑顔を見せた。自分は恐怖よりも、安堵を感じた。まるで神に縋るかのようにジュドーに抱きついた。ジュドーは優しく頭を撫でてくれていた。
暫くそうしていると、ジュドーが微笑みながら自分の手を握ってくれた。

ガチャッという金属音がした。手首に冷たい感触があった。手錠だった。ジュドーがおかしなくらいギラついた瞳で自分を見ながら
もう逃げるなよ。と囁いた。