(CP閲覧注意)慰めるよ…2回目

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:34:36

    ドスケベ卑しか雌猫ニャアンがエグザベくんを毎夜毎夜妄想して自分を慰めるだけでは飽き足らず、本体にも手を出すSS続編です。


    1スレ目https://bbs.animanch.com/board/5486679/?res=188

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:37:57

    「療養のためのお休みを貰えたんだ。何かお礼させてくれよ」

    ニャアンはジトっとした目でエグザベを見つめる。

    「……療養に専念してください」

    ニャアンにしては淡白だな。
    とりあえずエグザベはニャアンと共にタクシーに乗り、街に向かうことにした。

    「そういえばニャアン、家には帰らなくていいのかい?」

    「マチュから少尉が完全回復するまで帰らなくていいと言われてます」

    「迷惑かけたね」

    「私が勝手にやってるだけです」

    ニャアンはエグザベの肩にもたれかかる。
    目を瞑り、すぐに寝息が聞こえた。

  • 3二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:39:08

    ずっと病院で看病していたんだ、きっと疲れが溜まっていたのだろう。

    「(1週間何しようかな……とりあえず宿を手配して、ニャアンを休ませないと)」

    携帯電話を取り出し、すぐに休めるホテルを探した。

  • 4二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:42:42

    タクシーがホテルの前に停車する。
    ニャアンは起きる気配がない。

    仕方がないのでニャアンを腕に抱き上げ、ホテルの部屋まで運ぶことにした。

    「(見た目通り、軽いな……)」

    病み上がりで自信がなかったが、ニャアンは心配になるほど軽く、難なく運ぶことができた。

    オンラインで手続きは済ませているので、ホテルのエントランスで身分証明書を見せたらすぐに部屋まで案内される。

    「お連れの方は、どこか具合が良くないのですか?」

    ホテルスタッフはニャアンを見ながら問いかける。

    「疲れが溜まっているみたいです。寝顔は穏やかですよ」

    エグザベの返しにホテルスタッフは小さな笑いをこぼした。

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:43:52

    案内された部屋のベッドにニャアンを寝かせ、毛布をかけてやる。

    「僕も少し休もうかな……」

    エグザベは身体を伸ばしながら、隣の部屋に向かった。

    「(良かった、空いてる部屋が二つあって)」

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:45:47



    久しぶりの柔らかいベッドの上で、ニャアンは穏やかに寝息を立てている。

    エアコンの風が前髪を揺らし、ニャアンの意識はゆっくりと覚醒する。

    「(すごく快適……ずっと寝てたい)」

    「(快適……?)」

    「えっ!?」

    眠気が吹っ飛び、ニャアンはすぐに飛び起きる。

    柔らかくて大きなベッド、整えられた内装……ここはホテルだろうか。

    タクシーで眠ってしまってから、ここまでの記憶がない。

    「(……少尉はどこ?)」

    もしかして置いて行かれてしまった?
    ニャアンの頭に不安がよぎる。

    急いで携帯電話を確認すると『右隣の部屋にいます』とメッセージが残されている。

    ニャアンはすぐにそこへ向かい、ドアチャイムを連打する。

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:46:53

    「ニャアン、起きたのかい?」

    扉を開けたエグザベを、ニャアンはジトっとした目で見上げる。

    「どうして別室なんですか……」

    「その方がニャアンも落ち着けるかと思って」

    少尉はおかしいです。
    普通こういうのって同室じゃないんですか。

    そんな言葉をニャアンは飲み込む。

    「部屋に……入れてもらってもいいですか」

    「別にいいけど、どっちも同じ部屋だよ?」

    エグザベは何の疑いもなくニャアンを招き入れる。

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:49:16

    ニャアンは先ほどまでエグザベが眠っていたであろう、わずかにシーツが乱れたベッドに腰掛ける。

    「少尉……何かお礼してくれるって言いましたよね」

    「うん、僕にできることならなんでもするよ」

    「なんでも?」

    ニャアンはエグザベを見つめる。

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:52:59

    「オートロック、閉め出されちゃいました……」

    その言葉にエグザベは肩透かしを食らう。
    どうやら部屋を飛び出してきたせいで、ルームキーの存在を忘れてしまっていたそうだ。

    「代わりにフロントに行くよ」

    エグザベの言葉にニャアンは首を横に振る。

    「この部屋で過ごします。なので少尉は私と一緒に寝てください」

    ニャアンは座っていたベッドにそのまま横たわり、シーツに顔を埋める。

    「それは……恥ずかしいな」

    「嫌ですか?」

    「嫌ではないけど、心の準備が……」

    「何をおぼこいことを……」

    ニャアンの呆れたような声に、エグザベは応える。

    「ニャアンはそうじゃないの?」

    「失礼なこと聞かないでください」

    ニャアンはエグザベに背を向ける。

  • 10二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:58:25

    時刻は夕方、街に出てすこし散歩でもすれば夕食どきにはちょうど良いかもしれない。
    ベッドの上で身体を丸め、そのまま眠ってしまいそうだった。

    「今寝たら夜眠れなくなるよ、散歩でも行こう?」

    ニャアンはその言葉を聞くとのそりと身体を起こし、手早く衣服を整えた。
    同意してくれたということだろう。

  • 11二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 20:42:54

    新スレ乙


    >>6

    画像の勢いに笑ってしまった

    ニャアン必死だなあ

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 20:51:33

    面白かわいいぞニャアン

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 00:23:30

    保湿

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:04:13

    ホテルを出て外出する二人。
    「ずっと病院にいたので気が付かなかったですが……暖かいですね、この地域は」

    「そうだね、せっかくだし涼しい服でも買おうか」

    二人はショッピングモールのような場所に入る。
    エグザベは手早く自分用の衣服を数点購入する。

    「冒険しないんですか」

    同じようなデザインの服が袋に詰められるのを見ながら、ニャアンは呟く。

    「まあ……目立たなくて快適なものを選ぶと同じようなものばっかりになるよ」

    軍の支給品だと目立ってしまうし。
    エグザベは心の中で付け加える。

    「僕の買い物は終わったし、ニャアンの服を選びに行こうよ」

    「はい」

    ニャアンはエグザベを引き連れ、ショッピングモール内の女性用の衣服の店を見て回る。
    ニャアンはショップに入ると真っ先にセール品コーナーへ向かい、その中から好みの服を見つけると値札を確認する。

    「(うーん……どのお店も価格帯が高いものばっかり)」

    もはや服よりも値札を見ている状態のニャアンに、エグザベは何の気無しに声をかける。

    「あの服なんて、ニャアンに似合いそうじゃない?」

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:07:20

    エグザベが指差す先には、スレンダーなデザインのロングワンピースを着たマネキン。

    「少尉はああいう服が好みなんですか? 少し露出が多くありませんか?」

    「えっ!? そういうわけじゃなくて!」

    「まあ、悪くないセンスですね。私も気に入りました。少しは奮発しても良いでしょう」

    ニャアンはワンピースの値札を見るが、予算を遥かに超えていた。
    ニャアンは身体を大きく仰け反らせた後、姿勢を戻すとつかつかと無言で店を出て行く。
    一度でも気に入った服を、二度と視界に入れないように。

    「(え? えぇ〜?)」

    ニャアンの奇行に、エグザベは困惑する。

  • 16二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:11:00

    なんだかんだで買い物を終え、二人は飲食店で購入した飲み物を片手にベンチに座る。

    「ニャアン、少しお手洗いに行ってくるね」

    エグザベはベンチを離れる。
    ニャアンはエグザベを見送ると、携帯電話を確認した。

    マチュからの『1週間もあるなら既成事実作れるね! 作るまで帰ってこなくていーよ!』というメッセージと、2匹のクラゲが絡み合った結果互いの毒でシビれているスタンプを見て、ニャアンは顔を赤くする。

    『マチュの変態。毒クラゲ怪人マチュマンウーマンに変態しちゃえ』と返信し、電源を切る。

    「(少尉……お手洗い長いな)」

    そう考えるニャアンの背後から、ガサリと紙袋が擦れる音がした。

  • 17二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:13:45

    振り返ると洋服屋の紙袋を持ったエグザベがいた。

    「遅くなってごめん」

    エグザベは気まずそうにしながら、それをニャアンに差し出す。

    「これ、ささやかだけど看病のお礼になればいいかなって……」

    紙袋の中には先ほどの洋服屋のワンピースが入っていた。
    その服を見て、ニャアンは緩む口元を手で隠した。

    「エグザベ少尉は……まるで彼氏みたいなことをしますね」

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:15:35

    「え……? 僕たち付き合ってなかったの……!?」

    エグザベは顔を真っ青にする。

    「冗談ですよ。着替えて来て良いですか?」

    ニャアンは満面の笑みで紙袋を抱きしめる。

    「ありがとうございます。少尉」

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:17:27



    「お兄さん、一人ですか?」

    露出の多い服装をした女性が、ベンチに座ってニャアンを待つエグザベに声をかける。

    エグザベが何かを言う前に、女性は隣に座り、頬を赤く染めながら矢継ぎ早に話し始める。

    「(ここから離れるしかないか……)」

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:20:43

    「私の恋人に、何かご用ですか?」

    褐色肌に、長くきれいな髪をした少女が女性に声をかける。
    スレンダーなワンピースはすらりと伸びる手足を引き立たせ、整った顔で冷たく女性を見下ろす姿は凄まじい存在感と圧力があった。

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:22:46

    ニャアンに気圧された女性は冷や汗をかきながらそそくさと去っていった。

    「……だめじゃないですか、少尉」

    女性の姿が見えなくなると、いつものニャアンに戻る。

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:25:14

    「ご、ごめん……」

    立ち上がったエグザベの腕に、ニャアンは自分の腕を絡ませる。

    「私の機嫌が良かったことに感謝してください」

    ふわりとニャアンの匂いを感じる。
    エグザベはどきりとして、思わず彼女から顔を逸らした。

    「(やっぱりこの服は露出が多すぎるのかもしれない……)」

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:28:43

    「(肩出し程度で大袈裟なエグザベ少尉……だけどそこが良いのです……)」

    「(知らない女の人……怖かった)」

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:00:50

    街を散歩し、たまたま立ち寄った店で夕食を済ませた二人はホテルに戻る。

    ニャアンはさも当たり前のようにエグザベと同じ部屋に入る。

    「(もはや何も言うまい)」

    エグザベはもはやそれをそういうものと受け止めた。

    ニャアンはホテルに戻る道中で買い込んだお菓子と飲み物をソファの前のテーブルに広げる。
    時刻は午後8時を過ぎたばかりで、まだまだ夜は始まったばかりだった。

    「少尉、ここのホテルはいろんな映画が観られるみたいですよ」

    何を観ましょうか、などと呟きながらニャアンは壁に埋め込まれた大きな液晶モニターの電源を入れる。

    「すごいな、宇宙世紀以前の映画もある」

    ソファに座るニャアンの隣にエグザベは腰掛ける。

    「すごく怖い映画を観ましょう」

    「ニャアンはそういう映画が好きなのか。あんまりグロテスクなやつじゃなければ何でもいいよ」

    「(私は映画にかこつけて合法的に少尉にくっつきたいのです)」

    ニャアンはそんなことを企みながら、ランキング上位に表示されているホラー映画の中からスプラッタ映画以外のものを選ぶ。

    「(映画には申し訳ないけれど、これは必要な犠牲……)」

    ニャアンは再生ボタンを押した。

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:02:07



    「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

    ニャアンは顔面蒼白で、身体を震わせながら放心状態になっていた。
    映画はまだ三分の一も進んでいないが、一時停止されている。

    映画は想像の114514倍は怖かった。
    ニャアンの当初の予定だった、ホラー映画が怖いからという大義名分でエグザベにくっついてイチャイチャする計画は大失敗した。
    本気の恐怖でもはや取り繕うこともできず、ニャアンはソファの隅っこで身体を小さく丸めている。

    「ニャアン、気分を変えよう! 何だかこの、頭部が調理済みのパンで、パンの中には豆を甘く煮たペーストが詰まっている男性の映画が子供向けで第一位みたいだよ!」

    「豆を甘く煮たペースト……? 餡子のこと……? 何それ怖い……」

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:04:21

    逆効果だった。
    ニャアンは震える手でエグザベの服の袖を掴む。

    「こ、これから一人でお、お風呂に入るの……無理です」

    「お手洗いも怖いです……」

    ニャアンは必死の形相で訴える。
    いつものからかいや下心から来る圧力ではなく、本気でそう思っているのがわかった。

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:09:18

    彼女に自分好みの服を着せちゃうエグザベくん…
    フフフ…

スレッドは8/28 17:09頃に落ちます

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