- 1二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:34:36
ドスケベ卑しか雌猫ニャアンがエグザベくんを毎夜毎夜妄想して自分を慰めるだけでは飽き足らず、本体にも手を出すSS続編です。
1スレ目https://bbs.animanch.com/board/5486679/?res=188
- 2二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:37:57
- 3二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:39:08
- 4二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:42:42
- 5二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:43:52
- 6二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:45:47
- 7二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:46:53
- 8二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:49:16
- 9二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:52:59
「オートロック、閉め出されちゃいました……」
その言葉にエグザベは肩透かしを食らう。
どうやら部屋を飛び出してきたせいで、ルームキーの存在を忘れてしまっていたそうだ。
「代わりにフロントに行くよ」
エグザベの言葉にニャアンは首を横に振る。
「この部屋で過ごします。なので少尉は私と一緒に寝てください」
ニャアンは座っていたベッドにそのまま横たわり、シーツに顔を埋める。
「それは……恥ずかしいな」
「嫌ですか?」
「嫌ではないけど、心の準備が……」
「何をおぼこいことを……」
ニャアンの呆れたような声に、エグザベは応える。
「ニャアンはそうじゃないの?」
「失礼なこと聞かないでください」
ニャアンはエグザベに背を向ける。 - 10二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 19:58:25
- 11二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 20:42:54
- 12二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 20:51:33
面白かわいいぞニャアン
- 13二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 00:23:30
保湿
- 14二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:04:13
ホテルを出て外出する二人。
「ずっと病院にいたので気が付かなかったですが……暖かいですね、この地域は」
「そうだね、せっかくだし涼しい服でも買おうか」
二人はショッピングモールのような場所に入る。
エグザベは手早く自分用の衣服を数点購入する。
「冒険しないんですか」
同じようなデザインの服が袋に詰められるのを見ながら、ニャアンは呟く。
「まあ……目立たなくて快適なものを選ぶと同じようなものばっかりになるよ」
軍の支給品だと目立ってしまうし。
エグザベは心の中で付け加える。
「僕の買い物は終わったし、ニャアンの服を選びに行こうよ」
「はい」
ニャアンはエグザベを引き連れ、ショッピングモール内の女性用の衣服の店を見て回る。
ニャアンはショップに入ると真っ先にセール品コーナーへ向かい、その中から好みの服を見つけると値札を確認する。
「(うーん……どのお店も価格帯が高いものばっかり)」
もはや服よりも値札を見ている状態のニャアンに、エグザベは何の気無しに声をかける。
「あの服なんて、ニャアンに似合いそうじゃない?」 - 15二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:07:20
- 16二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:11:00
なんだかんだで買い物を終え、二人は飲食店で購入した飲み物を片手にベンチに座る。
「ニャアン、少しお手洗いに行ってくるね」
エグザベはベンチを離れる。
ニャアンはエグザベを見送ると、携帯電話を確認した。
マチュからの『1週間もあるなら既成事実作れるね! 作るまで帰ってこなくていーよ!』というメッセージと、2匹のクラゲが絡み合った結果互いの毒でシビれているスタンプを見て、ニャアンは顔を赤くする。
『マチュの変態。毒クラゲ怪人マチュマンウーマンに変態しちゃえ』と返信し、電源を切る。
「(少尉……お手洗い長いな)」
そう考えるニャアンの背後から、ガサリと紙袋が擦れる音がした。 - 17二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:13:45
- 18二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:15:35
- 19二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:17:27
- 20二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:20:43
- 21二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:22:46
- 22二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:25:14
- 23二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 01:28:43
- 24二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:00:50
街を散歩し、たまたま立ち寄った店で夕食を済ませた二人はホテルに戻る。
ニャアンはさも当たり前のようにエグザベと同じ部屋に入る。
「(もはや何も言うまい)」
エグザベはもはやそれをそういうものと受け止めた。
ニャアンはホテルに戻る道中で買い込んだお菓子と飲み物をソファの前のテーブルに広げる。
時刻は午後8時を過ぎたばかりで、まだまだ夜は始まったばかりだった。
「少尉、ここのホテルはいろんな映画が観られるみたいですよ」
何を観ましょうか、などと呟きながらニャアンは壁に埋め込まれた大きな液晶モニターの電源を入れる。
「すごいな、宇宙世紀以前の映画もある」
ソファに座るニャアンの隣にエグザベは腰掛ける。
「すごく怖い映画を観ましょう」
「ニャアンはそういう映画が好きなのか。あんまりグロテスクなやつじゃなければ何でもいいよ」
「(私は映画にかこつけて合法的に少尉にくっつきたいのです)」
ニャアンはそんなことを企みながら、ランキング上位に表示されているホラー映画の中からスプラッタ映画以外のものを選ぶ。
「(映画には申し訳ないけれど、これは必要な犠牲……)」
ニャアンは再生ボタンを押した。 - 25二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:02:07
*
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」
ニャアンは顔面蒼白で、身体を震わせながら放心状態になっていた。
映画はまだ三分の一も進んでいないが、一時停止されている。
映画は想像の114514倍は怖かった。
ニャアンの当初の予定だった、ホラー映画が怖いからという大義名分でエグザベにくっついてイチャイチャする計画は大失敗した。
本気の恐怖でもはや取り繕うこともできず、ニャアンはソファの隅っこで身体を小さく丸めている。
「ニャアン、気分を変えよう! 何だかこの、頭部が調理済みのパンで、パンの中には豆を甘く煮たペーストが詰まっている男性の映画が子供向けで第一位みたいだよ!」
「豆を甘く煮たペースト……? 餡子のこと……? 何それ怖い……」 - 26二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:04:21
- 27二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 07:09:18
彼女に自分好みの服を着せちゃうエグザベくん…
フフフ… - 28二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 11:38:31
イズマで暮らしてたならあんこは結構メジャーだっただろうな……
- 29二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 18:29:18
- 30二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 18:32:22
「そういう問題じゃなくて……もっとこう、貞操観念的な意味で……」
「私は眠っている少尉の身体を拭いたこともありますよ……?」
「それは初耳なんだけど!?」
「上半身だけですよ。あの時は必死だったのでそれどころじゃなかったですし」
ニャアンとエグザベは揃って顔を赤くしながら視線を交わす。
「少尉は自分だけ見られて、不公平だと感じませんか……?」
ニャアンはもはやワケワカの状態でエグザベに問い詰める。
自身の身体を見られるのは恥ずかしい、しかしおばけは怖い。でも今日は汗もかいたからお風呂に入らないと気持ちが悪くて眠れない、少尉とイチャイチャしたい。
上記全てが合わさった結果出力された説得は、いやらしいことこの上ないものであった。 - 31二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:42:29
プルプルしながら飼い主にしがみつくニャンコ・・・
- 32二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:40:00
本当にそれどころじゃなかったんだろうけど前スレで少尉の裸を妄想してしてたんですよね……
それはそれとしてお風呂はギリOKとしてもトイレは駄目だよ特殊すぎるよ - 33二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:53:05
とりあえずエグザベくんには目隠し状態で待機してもらって・・・
- 34二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:08:02
- 35二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:09:07
- 36二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:10:12
エグザベ少尉!そういう時はびっくりするほどユートピアと叫ぶんだ!!
- 37二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:10:42
怖い話聞いた夜のシャンプーはこわい
ニャアンはヘアケア全般時間かかりそうだからなおさら - 38二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:11:17
- 39二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:12:46
- 40二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:13:56
- 41二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:15:05
- 42二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:29:38
のぼせたふらふらニャアンを介抱してあげないとねエグザベくん
- 43二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 05:15:33
これは今晩はお預けですね……
墓穴掘ってるぞニャアン - 44二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 07:29:22
びしょ濡れニャアン自分で服着れる?大丈夫?
- 45二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 13:03:04
- 46二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 13:05:07
- 47二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 13:06:15
- 48二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 13:07:29
- 49二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 18:59:45
ニャアンの色気マシマシ描写好き
- 50二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 19:43:29
- 51二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 19:44:44
- 52二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 19:46:43
- 53二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 19:48:02
- 54二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 19:51:00
- 55二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 23:06:31
お互いの命を確かめ合うんですね
- 56二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 00:25:08
意識のない時のエグザベ少尉は当然ニャアンを押し倒すなんてことはできるわけもないので押し倒されただけでもう精神的に盛り上がっちゃうニャアンはいるかもしれない
- 57二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 04:35:54
- 58二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 04:37:47
- 59二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 06:01:05
宇宙世紀だと10代の女の子に手を出した男普通に多そうだから流れ弾が流星群になってるな……
- 60二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 09:49:54
- 61二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 09:51:06
- 62二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 09:52:22
- 63二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 09:53:44
- 64二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 14:08:09
自分から突撃しておいてビビるニャアンカワイイぞ
- 65二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 14:16:45
身体は準備万端なのに心が追いついてない……
いやニャアンはいつもそうだな! - 66二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 14:33:07
やはりニャアンはよわよわニャンコ
- 67二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 16:47:07
自分の指を入れるのも怖がってる女の子からしたら臨戦態勢のそれなんてもう恐怖でしかないだろ
- 68二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 17:43:22
- 69二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 17:45:15
隣に横たわるエグザベは、そんなニャアンの様子を察したのか、彼女を抱きしめ、頭を撫でた。
ニャアンは身体をびくつかせ、小さく震え続ける。
それでも彼の胸にしがみついて離れようとしなかった。
「君から来たのに、そんなに怖がらないでくれよ」
心許なげな声だった。
「僕はニャアンを怖がらせるつもりも、怖い目に遭わせる気もない。だから少しずつでも……慣れてほしい」
ニャアンは顔をエグザベの胸に埋めたまま小さく「うん」と応える。
「明日は車を借りてドライブにでも行こうか」
ニャアンはまた「うん」と応える。
「何か食べたいものとかある?」
「美味しいもの」
「適当なこと言うなよ」
他愛もない話を続け、二人は抱き合ったまま眠りについた。 - 70二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 17:54:03
押せ押せ雌猫ニャアンからのよわよわ子猫ニャアンホント好き
- 71二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 18:23:45
頑張って我慢した少尉えらい
- 72二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 23:04:32
少しづつ慣れていけばいつかは出来る
据え膳ニャアンを耐えたエグザベなら付き合ってくれるさ - 73二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 23:05:59
我慢できずに一気に決壊するのもちょっとずつ慣らしていくのもえっちですね
- 74二次元好きの匿名さん25/08/30(土) 23:12:52
イチャイチャしてるのホント好き
黒猫毛づくろいする茶トラみたいにペロペロしてほしい - 75二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 01:12:32
- 76二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 01:13:37
ニャアンはぼんやりと外の景色を眺める。
「昨晩、久しぶりに平和だったころの故郷の夢を見ました」
思い出したようにニャアンが切り出す。
「それで……学校帰りに毎日一緒に遊んでいた猫に会えました」
「へぇ、どんな模様だったか思い出せた?」
ニャアンが小さく笑う。
「その子は茶トラ猫ですが……模様の一つ一つを思い出せた気がします。きっと茶トラ猫がいっぱいいても、猫違いはしないでしょう」
「何より……その子は緑色の目をしているんですけど、よく見ると上の方が少しだけ紫色がかってて、グラデーションみたいになっていたんです」
「すごく綺麗だけど、近くでよく見ないとわからないので、その子と一番仲良しの私しか知らない特別な秘密だったんです」
「そんな大事な秘密、話しちゃっていいの?」
「少尉だから話すんです」 - 77二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 02:11:27
- 78二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 02:12:50
- 79二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 02:14:20
- 80二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 02:15:37
- 81二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 02:17:16
「蓮の実ですか、花ですか」
ニャアンは照れ隠しでわかりきった質問をする。
「花だよ!」
エグザベは間髪入れずに応え、説明する。
「蓮の花って、泥の中から綺麗な花を咲かせるんだね。そういうところがなんだか力強いなって。こんなにかわいいのに、見た目じゃわからないね」
「だから、君に似てると思った」
エグザベの言葉に、ニャアンは貰ったブーケで顔を隠す。
「口説かれてます? 私……」
「えっ! いやっ! 本当に思ったことを言っただけで……そもそも口説く必要もないだろ今は」
エグザベの焦る様子とは対照的に、ニャアンは満面の笑みでブーケを眺めている。
「ありがとうございます少尉。すごく嬉しいです。」
「蓮の花、このままじゃ傷んじゃうから一度ホテルに戻りたいです。花瓶も買って……開花するといいな」
エグザベは快諾し、二人は駐車場まで歩き始めた。
「(少尉から、いっぱい貰ってばっかり……何かお返しができたらいいな)」 - 82二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 02:32:30
- 83二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 02:35:51
- 84二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 08:18:47
ニャアンが前に進む度つぼみも膨らんでいくんだな
- 85二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 13:08:32
誠実な男であろうとすることは難しいねエグザベ少尉
- 86二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 15:22:02
そっとつぼみをつつくエグザベくんか・・・
- 87二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 16:25:27
逡巡しながらも、エグザベはニャアンと短い口付けを交わした。
ここでやめにするか、次に進むかエグザベが考えあぐねていると、ニャアンからのキスが来る。
ニャアンの舌の動きに呼応するように、エグザベもそれをお返しする。
長くて激しいキスだった。
キスだけで、ニャアンは顔を赤くし息が上がっていた。
「こ、これ以上は駄目だ……」
エグザベの言葉にニャアンは首を横に振り、彼の左手を掴んで自身の胸に押し当てる。
「触ってもいいですよ……私のこと」
上目遣いで、懇願するように言われる。
暖かい地域で、薄着なのがいけなかった。
服越しでも女性特有の柔らかさが感じられた。
小ぶりなものだったが、エグザベには十分だった。
「ニャアン……本当に、これ以上は僕がおかしくなる……」
ニャアンの両手はエグザベの左手を掴んで胸に押しつけたままだ。
振り解こうと思えば、簡単に振り解けるはずだった。
「おかしくなった少尉……見たいです」 - 88二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 16:27:15
彼女の言葉を言葉を皮切りに、エグザベはニャアンをソファに押し倒す。
その拍子に、ニャアンの衣服がはだけて腹部が露わになる。
「本当にいいの?」
ニャアンは手で口元を隠しながらこくこくと頷く。
エグザベはニャアンの衣服の下に手を差し込み、彼女の下着の上から胸を撫でる。
「ぁっ……!」
ニャアンが身体を跳ね上げる。
ただ撫でられただけなのに、彼女の身体は今か今かと雄を待ち焦がれて敏感になっていた。
なだらかな胸のふくらみを優しく撫で続けていると、彼女の蕾がピンと強張った。
それを指で弄んでみせたら「ひぅっ……!」とニャアンの嬌声が響く。
「もう満足した?」
エグザベはニャアンの衣服から手を抜き、見下ろしながら問いかける。
優しい声音だったが、少し震えていた。
どんな表情をしているかは、視界が潤んでいるニャアンにはわからなかった。
「ここで終わるほうが、くるしい……」
ニャアンは自分で衣服をめくり上げてみせる。
「下着……エグザベ少尉に外してほしいです」
ニャアンはエグザベの手を下着の留め具に導く。
エグザベは意を決して、それを外した。 - 89二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 16:29:10
外した瞬間、ニャアンはやはり恥ずかしかったのか、下着ごと自分を抱いて背中を丸める。
「あ、あんまり見ないで……ほしいです」
彼女は自身のそういった振る舞いがむしろ異性の嗜虐心をそそることを知らなかった。
エグザベは「わかった」と口では言いながら、その実一切見ないようにする努力はせず、彼女の両腕を片手だけでソファに押さえつける。
興奮で紅く腫れた蕾が露わになり、ニャアンは恥ずかしさで「だめ、だめ」と何度も繰り返した。
「かわいい……」
ニャアンの隠されていた部分も、ニャアンの反応も。
それを指で弄ぶとニャアンは子猫のような声を上げて身体を弓なりに反らす。
その反応すらかわいくて、愛しくてたまらず、もっと色んな姿が見たいという欲求が湧き上がる。
唇で優しく挟んだり、舌で転がしたり、その度にニャアンは喘ぎ、身体をびくつかせる。
いたずら心で、甘噛みをした。
「きゃぅっ!」
情けないが、艶を帯びた声だった。
僕は本当におかしくなってしまった。
自制心をかなぐり捨てて、目の前のニャアンという名の大切な恋人を淫靡な生き物として見ている。
エグザベは彼女の下半身に手を伸ばし、ショーツの中を探る。
そこは濡れそぼり、熱くて、そして雄が来るのを期待しているかのようにひくひくと痙攣している。
陰核を刺激してみせるとニャアンの甘ったるい声と共に愛液が滲み出す。
すでにエグザベの指はぐちょぐちょに湿り切って、まるでそれの一部になったようで、どこまでがニャアンでどこからが自分なのかの境界が曖昧になりそうだった。
「指……挿れてもいい?」 - 90二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 16:31:55
その問いにしばらく間が空いた後、ニャアンは涙交じりの声で応える。
「こわい……けど少尉をしんじます……」
お礼の代わりのキスをして、中指をそっと秘裂に添わせる。
ニャアンの身体が強張る。
「力抜いて……大丈夫、ゆっくり挿れるから」
まだ誰も受け入れたことがない、自分の指すら恐怖で挿れることのできない場所。
大好きな人の指だけで、ニャアンの心臓は畏れと興奮で高鳴る。
「締め付け……っていうのかな、ニャアンの、すごくキツイかも……」
指が少しずつ入ってくる感覚が直に伝わる。
脳がピリピリして、言葉らしい言葉を発することができなかった。
「確かにこれは怖いかもね、こんなに狭いところに何かを挿れるなんて……」
なんでこの人はこんなに冷静なんだろう。
指が入ってくる感覚がニャアンの頭をどんどん鈍化させる。
痛い。痛いけどほしがってる。
すごく怖いのに、やめてと言えない。
膣内を裂かれるような感覚が一瞬した後、指が止まる。
「全部入ったけど……えっ!? 大丈夫!?」
ニャアンは無言で涙をボロボロと溢していた。 - 91二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 16:33:10
- 92二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 16:51:09
よいぞ・・・可愛すぎる
- 93二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:17:54
うおおおえっちだ……
それはそれとしてちょっと描写が直接的になってるかもしれないので規約的にもう少しぼかした方がいいかもね
しかしえっちだ…… - 94二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:39:51
ギャグとしての出し入れが横行するロボカテだけど
真剣な秘め事だとR18規約に引っ掛かっちゃうかもだな・・・
じっとりねっとり読み返します - 95二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 17:53:25
ありがてえありがてえ・・・
- 96二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:21:16
ニャアンはベッドの隅に毛布と共に丸くなり、サイドボードに置かれた花瓶に活けられた蓮の蕾を見つめている。
「(ニャアンが口を聞いてくれない……)」
あの後、ニャアンは一人でお風呂に入り、髪の手入れをし、ベッドに潜り込んでしまった。
その間彼女は一言も言葉を発さず、エグザベからの声かけも無視した。
「(やりすぎてしまったことは自覚している。ニャアンが怒るのも無理はないよな……)」
「ニャアン、お腹空いてない? 何かルームサービスでも頼もうか」
返答なし。
「(そっとしておいたほうがいいのかな)」
そういえばホテルの施設内にジムがあったな。
普段だったら気分転換の運動でもしていたのだけど、今は医師から激しい運動は控えるように言われている。
ここらへんを少し散歩でもしようかな。
「ニャアン、少し散歩してくるけど、何か買ってきてほしいものある?」
わかっているが返答はない。
「何かあったら連絡して」
ソファに投げ出された彼女の携帯電話をサイドボードに置いてやる。
わずかにニャアンの視線が動く。
「じゃあいってきます」
部屋のドアが閉まる。 - 97二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:22:17
ベッドの中で丸まったニャアンは思案する。
「(普通こういう時ってそばで寄り添ってくれるものじゃないの……?)」
そばに寄り添っていてほしいなら素直に自分からそうすればよかったのに、ニャアンは恥ずかしさからまともにエグザベの顔すら見られなくなっていた。
普段のように話すこともできず、彼からの声かけにもうまく返事ができないままズルズルと時間が経ち、無視をしている状態になってしまった。
携帯電話を開き、何かメッセージを送ろうとしたが、何を送ればいいかわからない。
代わりにマチュに『お土産何がいい?』と送った。
「(私だけ恥ずかしい姿を晒しちゃった……こんなの不公平)」
思い出すと触られた場所が疼く。
「(少尉のことなんてもう知らない。ドアロックかけて寝ちゃお)」 - 98二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 19:44:06
恥ずかしくてご機嫌ななめなニャアンかわいい
- 99二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 21:34:06
そういえばエグザベくんゴム買ってる?
- 100二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:50:58
「(ドアロックがかけられてる……)」
エグザベはホテルの部屋の前で困った顔になる。
右手には軽食の入った買い物袋が握られている。
「(隣の部屋、取ったままにしておけばよかったな)」
そんなに怒っているのかな。
申し訳ないな。
そう思いながらニャアンに『もうしないからせめて部屋に入れてもらいたいです』とメッセージを送ると、すぐに既読がついた。
しかし相手がテキストを打ち込んでいる途中だと示す表示が出たり消えたりして、返信が来る気配がない。
ドアに耳を当てると、ゴソゴソとすぐ近くで物音がする。
ドアを隔てたすぐ向こうにいるな。
エグザベは通話ボタンを押した。
ドアのすぐ向こうから着信音が聞こえ、バタバタと慌てている様子が音だけで分かった。
ドアロックが外れる音がして、わずかにドアが開く。
ニャアンがドアの隙間からこちらを睨んでいる。 - 101二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 22:51:02
相手は全然脱いでなくて冷静に感想述べてるのに自分だけ半裸で乱れたらまあ恥ずかしいわな
エグザベくん今度から本番前でも脱いであげて上だけでもいいから - 102二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:02:10
「少尉……なぜ私がこの状態になっているかわかりますか」
ジトっとした目でニャアンが言う。
「ぜ、全部かな……」
「具体的に言ってください」
エグザベは廊下を見まわし、人がいないのを確認する。
「君を押さえつけて、だめとか見ないでとか言うのを無視して、君の反応があまりにもかわいいからついやり過ぎてしまったこと……?」
エグザベは申し訳なさと気恥ずしさ混じりに答えるが、ニャアンの方がその回答が効いた。
ニャアンは顔を真っ赤にして、無言でドアを閉めようとする。
エグザベは足を差し込んでそれを阻止する。
「少尉は女性のことをまったくわかってません!」
「わかるわけないだろ、君しか関係を持ってないんだから! でも悪いことはしたと思ってる! 本当に……申し訳ないって……!」
エグザベは半ば無理矢理ドアをこじ開け、部屋に足を踏み入る。
ニャアンはその場に尻餅をついている。
エグザベもその場に膝をつく。
「帳尻が合わないかもしれないけど、僕のこと好きなだけ殴ってくれていいよ」 - 103二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:16:17
「〜〜〜!」
ニャアンは喉から声にならない声を上げて、エグザベに腕を振り上げ────抱きしめた。
そして首筋にがぶりと噛み付いた。
「ぃっ!?」
予想外の攻撃に、声を上げて顔をわずかに歪ませる。
ニャアンは離れる様子がない。
もう一回噛まれるのかと身構えたら、今度はキスをされる。
皮膚に吸い付かれ、熱さと痺れを感じるキスだった。
それをもう一回、もう一回、エグザベが「ちょ、ちょっと、タンマ! 何してるのこれ!?」と言い出してもやめず。
何回も何十回も、数えきれないほどキスをする。
「はぁ……はぁ……」
ニャアンは息を上げながら恍惚の表情を浮かべている。
エグザベは首筋から肩にかけてがじんじんと痛むのを感じながら、呆然としていた。
「ふふふ……少尉、鏡を見た方がいいですよ」
ニャアンがじとっとした目のまま笑ってみせる。
エグザベが立ち上がり、洗面所に向かい恐る恐る鏡を見ると、自分の首から肩にかけて大量のキスマークを付けられていることに気付いた。
おまけに一番最初に噛まれた時の歯形は血が滲むほどにくっきりと残っていて、それらが2日や3日で消えないことは容易に分かった。
「いいんだよニャアン……これで許してくれるなら……」
エグザベはへにゃへにゃと洗面所の壁にもたれながら呟いた。
「(明日は何か首を隠すものを買おう……)」 - 104二次元好きの匿名さん25/08/31(日) 23:43:24
マーキングだ!なんて卑しい雌猫だ!
- 105二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 01:31:02
自分の獲物…ってコト?
- 106二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:02:34
エグザベはシャワーがてらに冷水で頭と首と肩を冷やし、早く内出血が消えてくれることを祈った。
シャワーから出てきたエグザベに対するニャアンの視線は冷たい。
「少尉はケダモノなのでソファで寝てください」
「別にいいけど……」
そもそも誘ってきたのはニャアンなのでは?
という疑問は口に出さず、エグザベはソファで寝ようとする。
「ソファ、眠り心地はどうですか」
ニャアンはベッドの上から声をかける。
「うん……? 案外悪くないよ」
「私を組み伏せたソファーがそんなに良いのですか」
「人聞きの悪いことを言わないで!?」
思わず起き上がってしまう。
「やっぱりソファじゃかわいそうなのでベッドの端っこくらいは貸してあげます。早くこっちにきてください」
「(からかわれた……)」
結局2人は一つのベッドの中で、くっついて、主にニャアンがエグザベに絡みつく形で眠りについた。 - 107二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:07:21
翌朝。
エグザベより先に目を覚ましたニャアンは、サイドボードの花を見て、ぱっと笑顔になる。
蓮の花が一輪だけ開花しかけている。
本来切り花の蓮は開かないまま枯れてしまうのに。
マチュにも見せてあげたい。
とりあえず写真を撮り、マチュに送ろうとする。
「(……マチュからの既読がついてない)」
最後にメッセージを送ったのは昨夜、ニャアンからの『お土産なにがいい?』という質問に対して、返信どころか既読がついていない。
時差を考えると、マチュがずっと寝ていたとは考えられなかった。
「(何か、嫌な予感がする……)」
通話を試みるが、応答しない。
マチュが連絡不精なところがあるのは分かっていたが、少なくとも自分との間でこんなことは初めてだった。
「(たまたまかもしれない……)」
しかしこの胸のざわつきは、放置できるようなものでなかった。 - 108二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:14:09
- 109二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:16:31
- 110二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:20:26
エグザベはマチュとニャアンの家のすぐ近くで、シャリアと通信していた。
モニターの中の、基地内にいるシャリアは険しい表情をしている。
「休暇中に申し訳ございません。異常事態が発生しました」
「ジオン軍の格納庫で小規模なゼクノヴァが発生し、ガンダムクアックスが消えました。マチュさんとも連絡がつきません」
「……なっ!?」
マチュの不在、ゼクノヴァ、ジークアクスの消失……
きっと全て繋がっているのだろう。
「……エグザベ少尉、もしかして今マチュさんのご自宅近くですか?」
「はい。ニャアンもマチュさんと連絡が取れていないみたいで様子を見に来てました。念の為周辺地域を確認します」
「はい、お願いします。何か痕跡があるかもしれません」
通信が終了するのとほぼ同時に、息を切らせたニャアンがアパートの階段を駆け降りてくる。
「少尉……! マチュが……マチュがいなくなったかもしれないです……!」
「あぁ、今中佐から通信が来て……ジオン基地内でゼクノヴァが起こったらしい。マチュさんのことも関係しているのかも……一緒にここら周辺を捜してくれないか」
ゼクノヴァという言葉に、ニャアンの表情が曇る。
そして彼女の感覚がある場所を指し示す。
「行きましょう……少尉」 - 111二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:23:19
- 112二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:35:13
残りの休暇中、エグザベはほとんどの時間をニャアンの自宅で過ごした。
エグザベはニャアンを元気づけようと努めて明るく振る舞う。
ニャアンにとってエグザベはとても大切な人だが、マチュを失った喪失感は彼で補えるものではない。
逆もまた然りだった。
いずれこうなる未来が来るのはわかっている。
きっとすぐにこの生活にも慣れるはず。
エグザベからからサイド3のジオン基地近くで暮らさないか、地球よりも一緒に過ごせる時間が作れるからと提案されたが、ニャアンは断ってしまった。
「家をちゃんと綺麗にしておかないと、マチュが帰って来た時に困ってしまうから」と。
それはある種の方便だった。
その実、エグザベをマチュの替わりのように扱うのが嫌だったのかもしれない。
2人とも唯一無二の大切な人だ。
マチュのことをしっかりと踏ん切りをつけた後でないと、きっと彼に対して不誠実になってしまう。
彼に依存はしたくなかった。
開きかけていた蓮の花は開花できぬまま、他の蕾たちと一緒に枯れ果ててしまっていた。
ニャアンはそれを見つめながら考える。
「(マチュが絶対帰ってくる……それまでの間は、自分の最善を尽くそう)」 - 113二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:41:43
冬が終わり、春が過ぎ、夏も終わりかけるころ、ニャアンは地球にある、自宅から通える距離の場所にある看護学校に入学した。
その看護学校の支持母体がジオン軍なのは全くの偶然だった。
エグザベは看護学校への入学を祝ってくれて、次に会ったら美味しいものを食べようと言ってくれた。
看護学校を進路に選んだのは、誰かの命を奪うのではなく、救う側になりたかったから。そして大切な人のために自分のできることを増やしたかったからだ。
その大切な人はエグザベはもちろん、マチュやシャリアやコモリ、シュウジだって含まれていた。
勉強は大変だったが、学校内で会話をする程度には親しい人間ができて、時々エグザベと会って2人の時間を取ったり、寂しくてたまらない時は通話して、マチュがいないことを除けば彼女の生活は順風満帆なものだった。
2年生になると学校と連携する病院で実習が始まった。
厳しくも優しい先輩が、焦る状況でも医療現場ではワケワカにならないよう鍛え直してくれた。 - 114二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:43:34
ある日、ニャアンは校長室に呼び出される。
「……教育実習先の変更ですか?」
何か、問題を起こしてしまったのだろうか。
自分としてはちゃんとやれていたつもりだったけれど、きっと気付かないうちにたくさん迷惑をかけてしまっていたんだ。
そのような不安がニャアンの脳内を駆け巡るが、校長はニャアンに一通の封筒を渡して言った。
「本部からニャアンさんに来てほしいと通達があったんだ」
ニャアンはすぐに封筒の中身を確認する。
新しい教育実習先はサイド3のジオン軍基地内の医療施設だった。
シャリアさんが手を回したのだろうか。
しかし、一体なぜ?
ニャアンの教育実習先の変更は今この瞬間からだった。
講義が終わる時間になると迎えの車がやってきていた。
「エグザベ少尉!」
「久しぶり、ニャアン。早く乗って」
助手席に乗り込むと、抱きしめられた。
「ごめん、今は何も話せないけど……来てもらっていい?」
ただならぬ様子だった。
ニャアンが頷くとエグザベは車を走らせ、ジオン軍の管理地域に向かう。
そこにはソドンが寄港していた。 - 115二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:45:01
2人が乗り込んだ瞬間、ソドンが発艦する。
「(一体、何が起こっているの)」
着替える時間もなくここに連れてこられて、自分はまだ前の実習先の看護服のままだった。
他のクルーたちは何か話し合い、何度もパネルに映された映像と表示されたデータを見比べている。
戦艦内は張り詰めた空気だった。
あっという間に離れていく地球を見ていると、シャリアとコモリがニャアンとエグザベの元にやってくる。
「このような形でお呼びすることになり申し訳ございません」
シャリアの声音は申し訳なさを含んでいた。
「あなたの存在が必要になる可能性が高いのです」
「私の存在が……?」
「安心してください。パイロットとしてではありません。ニャアンさん、あなた自身が必要なのです」 - 116二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:46:40
シャリアは二手三手と先を読みながら話す。
「現在、ここら一帯のミノフスキー粒子の数値が不安定になり、相反転現象の予兆が見られております。つまりゼクノヴァが起こる寸前の一触即発の状態です」
「しかしゼクノヴァは起こらない……」
ゼクノヴァ……
もしかしてマチュがこちら側に帰って来ようとしている?
シャリアはニャアンの思考に応える。
「はい。もしかしたら、何かに阻まれているのかもしれません」
マチュはこちら側に帰ってこようとしているけど、できないってこと?
「NTの強い思念と、感応先への強い繋がりがゼクノヴァのトリガーになるとしたら、ニャアンさん、あなたはマチュさんを呼び戻せるかもしれません。具体的な方法はまだですが……」
「よくわからないけど、わかりました」
ニャアンはシャリアの言葉を遮る。
それは考えるよりも先に発された言葉で、シャリアですら予想外のものだった。 - 117二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:51:05
- 118二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:53:23
- 119二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:56:38
- 120二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 04:58:30
ニャアンは目を閉じ、耳を澄ます。
マチュがいなくなったあの浜辺で、ガンダムの声を聞いたときを思い出しながら。
「(マチュ……シュウちゃん……私はここにいるよ)」
大切の友人2人の顔を思い浮かべる。
宇宙空間に、風が吹いたように感じた。
「(マチュ……1人にしてごめんね……)」
願う。
何度も願う。
どんどん風が強くなる。
ギャンの手がニャアンを守ろうと覆い被さる。
「(私がエグザベ少尉のことばっかりで……マチュの優しさに甘えていたから……)」
風はどんどん強くなる。
ニャアンは無理やり目を開き、虚空に向かって叫んだ。
「マチュ! シュウちゃん! 帰って来て! 三人で地球の海で泳ぐって、約束したでしょ!?」
涙交じりの声だった。
その瞬間、宇宙のはるか遠くに光が走り、すぐに視界が光に覆われた。
キラキラと形容するそれは、ニャアンを飲み込む。
今までにないほど、ニャアンはマチュとシュウジを強く感じた。
「(来た……! いや、私が連れて行かれる……!?)」 - 121二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 05:01:46
- 122二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 05:03:23
- 123二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 05:04:56
- 124二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 05:06:09
- 125二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 05:13:31
- 126二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 05:46:26
スレタイからこの展開を一体誰に予想し得ただろうか
- 127二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 06:30:21
いないと思う
- 128二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 07:05:27
すごい展開だ…
- 129二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 08:35:49
なんかめちゃくちゃ伸びてるなって思ったらなんかすごいことになってた
ところでもしかして2人の関係まだ進展してない? - 130二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:14:24
「1年半も帰れなくてごめん」
医務室でニャアンに怪我の手当をされながら、マチュが呟く。
医務室のベッドの一つでは、正規の医療スタッフの手当を受けたシュウジがすやすやと穏やかな顔で寝息を立てている。
「ちゃんと帰ってきてくれたから、いいよ。それに私も……マチュのこと1人にしちゃってた」
マチュはその言葉にきょとんとした顔で返事する。
「ザベちが怪我したんだもん。しょうがないよ。タイミングは最悪だったけどね」
マチュはきししと笑う。
そんなことよりもマチュはニャアンの衣服の方が気になっていた。
「ね〜? ニャアンは今ナースさんなの? スカート短すぎない?」
マチュはニヤニヤした顔で上から下までニャアンの姿をじっとり見つめる。 - 131二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:15:59
「まだ看護学生だよ。今は実習中。マチュが帰ってくるかもしれないからソドンに乗せてもらってただけ」
「ふ〜ん。ところでザベちとはどうなったの? もう結婚した?」
「……」
ニャアンが押し黙る。
この一年半、マチュがいなくなってから関係の進展はない。
互いに忙しかったのもあるし、何よりそのような気持ちになれなかった。
「上手く行ってないの……?」
マチュが不安そうな顔になる。
「別に。いつも通りだよ。それよりもマチュは今のうちに休んで。これから2人は色んな検査が待ってるんだから」
怪我の手当を終えたニャアンは立ち上がり、医療用品を片付け始める。
「いや〜、よもやよもやスレンダー褐色美女ナースに怪我の手当てをしてもらえるなんて光栄です〜」
マチュは冗談めかして言う。
「ばか」
ニャアンは短く答えると、医務室を出ていく。 - 132二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:31:18
ゼクノヴァの発生、ジークアクスと、それに乗った二人のパイロットの帰還。
ソドンクルーはこの前代未聞の出来事の後処理で忙しそうな様子だった。
マチュから聞いたあちら側の話は、荒唐無稽で信じがたいものだった。
シュウちゃんの乗っていた機体は大破してしまい、2人とも本当にギリギリの状態だったらしい。
2人はしばらく検査と調査で自由にはなれないだろう。
私は無事に2人を呼び戻せたからあとは自由行動、サイド3に着くまで好きにくつろいでいてくださいとシャリアさんから言われている。
ニャアンは休憩スペースに入り、水を飲んで落ち着く。
ソドンはこれからサイド3に戻る。それまでなにをして過ごそうか。
休憩スペース内はニャアン以外誰もいない。
ニャアンは結んでいた髪を解き、ソファに横たわった。
そうすると猛烈な眠気に襲われた。
午前中に看護実習へ行き、昼間に学校に呼び戻されて、そのままソドンに乗せられて、さらに宇宙空間でマチュを呼びに行ったんだ。
ニャアンは睡魔に抗えず、眠りに落ちた。 - 133二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 14:41:29
- 134二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 15:05:19
(数時間前)
コモリ少尉から休憩スペースでミニスカナースが寝落ちしているよと言われた。
先ほどの事象の報告書作成に勤しむエグザベは、ミニスカナースとやらが言葉通りの意味だったら特には気にしなかったが、今この状況でミニスカナースは1人しかいない。
エグザベは報告書作成の手を一旦止め、休憩スペースを確認しに行く。
「(ミニスカナースだ……)」
綺麗な長い髪に、かわいらしい寝顔、褐色肌に白いナース服のコントラストが眩しく感じられた。
ソファに投げ出されたしなやかな細い脚は、ストッキングを履いているとは言えあまりにも艶かしい。
「(こんな姿、他の異性に見られたら危ないじゃないか)」
エグザベは物音を立てないように眠っているニャアンに近付く。
「(疲れているよな……)」
ニャアンの通う学校にまで手を回したのは、長期戦になる可能性もあるからだとシャリアから聞いていた。
しかしニャアンはソドンに乗ってすぐに、ジークアクスとそのパイロットを呼び戻すことに成功してしまった。
「(友達想いなんだな、君は)」
エグザベはニャアンの頭を撫で、とりあえず自分の着ていた上着を彼女にかけてやった。
これで少しは露出も減るだろう。 - 135二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 15:06:20
- 136二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:09:56
翌日、ニャアンはマチュの検査に医療スタッフとして同席することになっていた。
本人もそれは当日の朝になってから知ったことだった。
どうやらマチュの精神状態に不安定なところがあるらしく、ケア要因ということだった。
不安定とは物の言いようで、実際には検査を嫌がっているだけらしいが。
自分は立場上はジオン軍医療施設の看護実習生ということになっている。
それにマチュのことが心配だったので、現場に入れてもらえるのはありがたい。
「(でもなんで実習レポートの提出先が学校の先生じゃなくてシャリアさんなんだろ)」
バイタル測定のために診察台に寝かされたマチュはイヤイヤといった態度を取る。
「マチュ、静かに寝ててくれないと数値取れないよ」
電極パッドを取り付けようとすると、マチュはあからさまに嫌な顔をする。
「シュウちゃんは大人しく検査受けてるよ」
「シュウジのことは関係ないでしょ!」
マチュは挙げ句の果てに「私が寝てる間に手足を切り取られちゃって、思念で動くザクに乗せられちゃうんだ」などと言い出す。
向こう側のジオンでは一体何が行われているのだろうか。
「サイコミュがあるのにそんなことするわけないでしょ」
なんだか小児科病棟みたいだな。
そんなことを考えながらニャアンはマチュの手を握る。
「ニャアン、お母さんみたい」
「マチュが子供っぽいだけ」
マチュは安心したのか、その後の検査はつつがなく終わった。 - 137二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:10:12
すごい・・・話が一気に進んだ
ニャアン看護師は合ってるイメージだわ
きっちり訓練したら冷静に仕事やれるもんな - 138二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:11:02
- 139二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:12:25
- 140二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:28:22
エグザベくん寂しくなっちゃってるな
- 141二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:46:42
翌日、ジオン基地内でニャアンとエグザベは偶然再開する。
「エグザベ少尉、お疲れ様です」
ジオン軍から支給された看護服を着たニャアンがエグザベに駆け寄る。
「ニャアンもお疲れ様」
エグザベは看護服姿のニャアンを見て、少し気まずそうに目を逸らす。
「言いにくいだけど、スカート……やっぱり短くない?」
「何見てるんですか、変態」
「事実だと思うけどなぁ……」
「仕方ないじゃないですか、私の身長だとこの手の服はこうなっちゃうんです」
自分の身長だと、体格に合う服を選ぶとどうしても丈が足りなくなる。
どこの実習先に行っても同じで、自分の枝みたいにみずほらしい脚に向けられているだろう哀れみと思われる視線にすら慣れてしまっていた。
「どうせ棒っきれみたいな足ですし」 - 142二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 20:47:53
「板だの棒だの、ニャアンは謙遜が過ぎるよ」
以前のニャアンが自分の身体を色気の欠片もない板だのと言っていたが、そんなことは断じてなかった。
現に今露出されてる彼女の脚を、良からぬ目で見ている人間だっているはずだ。
自分もその1人なのだが。
「こう……せめてスパッツとかタイツ的なものを履いて欲しい……」
「……ストッキングしか支給されなかったので、買わないとないです」
「わかったよ、僕が買うから今後はストッキングはやめて」
自分以外の人間にあまり肌を露出してほしくないという感情が先走り、ややエグザベは強引になっていた。
エグザベはニャアンのために、軍の売店で厚手の黒タイツを数点購入してやる。
「(男の人から感じるイヤな匂い、少尉からだったら別に嫌じゃないんだよな……変なの)」
ニャアンは受け取ったタイツを片手に考え、口元を緩ませた。 - 143二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 21:10:58
番の匂いか・・・
- 144二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 21:22:45
こころなしかニャアンが大人っぽい雰囲気になってる気がする
- 145二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:41:45
- 146二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:43:25
「え!? ニャアン、どうしたの?」
「何か用事がないと、来ちゃダメですか」
ニャアンはじとっとした目でエグザベを見つめる。
「部屋に入れてもらってもいいですか」
「(会いに来てくれたのかな)」
エグザベはニャアンを部屋に招き入れる。
「やっぱり尉官になると窓の大きい部屋で過ごせるんですね」
ニャアンは部屋を見渡しながら言う。
「君が昔過ごしてた部屋の方がずっと大きな窓だったよ。お茶しかないけど大丈夫?」
とりあえずエグザベは冷蔵庫からペットボトルに入ったお茶を取り出す。
「コップすらないんですか」
「どうせ誰も来ないし、洗い物が必要になっちゃうからね」
申し訳なさそうにエグザベは笑う。
ニャアンは足を投げ出すようにソファに腰掛ける。
昼間と同じ看護服を着ているが、黒いタイツに履き替えている。 - 147二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:44:52
「さっきまでマチュとお話ししてたんですけど……面会時間が終わったので帰らされました」
またエグザベの胸がちくりと痛む。
マチュさんと一緒にいられなくて寂しいから、僕のところに来たの?などと情けないことは言えなかった。
マチュとニャアンは固い絆で結ばれた、大事な友人同士なのだ。
そもそも女の子同士の友人関係に何か思うほうがおかしい。
ニャアンは身につけていた黒いタイツを脱ぎ始める。
「何してるの!?」
「蒸れるんですよ……厚手のタイツって」
ニャアンはタイツを脱ぐと、脚を伸ばしてくつろいだ様子になった。
自由に伸びる細い脚は、なぜか官能的な雰囲気があった。
スカートの中が見えてしまいそうで、視線に困った。
「なんで看護服のままなの?」
「着の身着のまま宇宙に連れてこられたので支給品の仕事着と寝巻きしか持ってないんです」
ニャアンの顔は不満げだった。
「安心してください。今日はほとんど自室でオンライン講義だったので、あまり汚れてないはずです」
そういう問題ではなかった。
ニャアンはエグザベの真意の気付いているのかいないのか彼に手招きをする。 - 148二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:47:02
エグザベが近付くと、ニャアンは彼に口付けをする。
「!?」
「久しぶりかもしれないですね……こういうのは」
ニャアンの頬が赤らんでいる。
そのままニャアンはエグザベを抱きしめる。
エグザベは彼女の胸に頭を押し付ける形になる。
心臓の音が聴こえるが、エグザベはそれがニャアンの鼓動なのか自分のものなのかはわからなかった。
ニャアンはエグザベの頭を優しく撫でる。
「少尉……マチュを連れ戻せたのは少尉が協力してくれたからです。ありがとうございます」
「僕は何も……」
「抱きしめてくれたじゃないですか、私を引き留めてくれるために」
ああよかった。
僕の行動はちゃんと君に伝わっていたんだね。
心臓の鼓動が激しいのに、なぜかこの状況はとても落ち着いた。
ニャアンの足がエグザベに絡みつく。
「この一年半……少尉のことをないがしろにしてごめんなさい」
「仕方ないよ。マチュさんのこともあるし、君も僕もそれぞれの生活があるんだから」
嘘をついた。
自分だって男だ。恋人から心の距離を取られて寂しくないはずがない。
ただでさえ物理的に会える時間は少ないのに、まるで苦行のようだった。 - 149二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 22:49:52
- 150二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:13:16
来たな・・・!
- 151二次元好きの匿名さん25/09/01(月) 23:22:05
待ってました!
- 152二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 00:53:40
そういえばもう二十歳になってる?
- 153二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 03:38:21
ニャアンはそっとエグザベを抱きしめていた腕を離す。
「少尉……私20歳になったんですよ」
「うん、誕生日を祝ったよね」
ニャアンは顔を真っ赤にしながら、懇願するような目でエグザベを見つめている。
「私のこと、ちゃんと大人の女の人として扱ってください」
元々外見は大人びた少女ではあった。
中身は幼さが残っていてあどけなく、でも変なところでませた部分があった。
今目の前にいる彼女もそういうところは変わっていないが、その顔には今まで見たことのない覚悟が滲んでいた。
エグザベも腹を括り、立ち上がる。
「少し待ってて……避妊具、買ってくるから」
「必要ありませんよ」
その言葉にエグザベは一瞬ドキリとするが、ニャアンは看護服のポケットから小さな箱を取り出す。
「タイツを買ってもらった売店にあったので……あの後に」
ニャアンは手で顔を隠しながら、震える声で言う。 - 154二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 03:39:36
なんて淫らな。
真っ先に脳内に出てきた言葉はそれだった。
ニャアンがこれを購入する様子が見たかった。
きっと緊張して身体を縮こませながら、誰かに見られないようにびくびくしながらそそくさと購入したのだろう。
きっととてもかわいかっただろう。
「ニャアンは僕のことをケダモノだ変態だと言うけど、君のほうがよっぽどだよ」
堪えきれず、エグザベはニャアンを抱き上げ、ベッドに寝かせる。
ベッドの上に寝かされたニャアンは慌てて半身を起こす。
「わ、私まだシャワー……」
「いいよそんなの。君の匂いが好きなんだ」
「へんたい……」
エグザベは自分の着ていた寝巻きの上衣を脱ぎ捨てる。
一見細身の彼だが、やはり軍に所属するだけあって引き締まった筋肉質な身体だった。
ニャアンも看護服の前合わせを外そうとするが、手が震えてそれに手間取る。
焦ったかったのか、エグザベは彼女の服のボタンを外してやる。 - 155二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 03:41:01
下着だけになった上半身に、エグザベはキスをして、肌の匂いを感じた。
「ニャアン、いい匂いだよ」
ニャアンは何か言い返そうとしたが、緊張でうまく声が出なかった。
「やっぱり怖い?」
ニャアンは頷く。
「やめてほしくなったら、殴るなり噛みつくなりして止めてほしいな」
「しないです……そんなこと」
「君のつけた歯形が消えるのにどれくらいかかったと思ってるの?」
ニャアンは気まずそうに身を捩った。
上半身のボタンが外れて乱れた看護服から露出する肌はわずかに汗ばんで、髪の毛が数本張り付いている。
背徳的な姿だった。
エグザベは彼女の乱れた服を取り去り、下着にも手をかけようとする。
「がっつきすぎです、少尉」
ニャアンは慌てた様子で身体を丸める。
「僕だって男だよ。こんな状況だったらがっつきもするさ」
エグザベも履いていたズボンを脱ぎ捨てる。
指だけであんなに怖がって辛そうにしていたんだ。
優しくしないと。 - 156二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 03:42:31
2人は互いに酸欠になるほどの長い口付けを交わす。
敏感になったニャアンの身体は、肌に触れるだけでびくびくと反応する。
まるで全身が性感帯のようだった。
あの時のように彼女の蕾を弄ぶと、か細い、猫の鳴き声のような声を上げる。
ゆっくりと彼女の一番恥ずかしい部分をほぐす。
指でなぞって、慰撫し、ゆっくりといれる。
指だけで、ニャアンの目には涙が溜まってひゅぅひゅぅと喉から息が漏れた。
「僕のこと、怖い?」
ニャアンは何度も首を横に振る。
「きて……」
横たわるニャアンは自分に覆い被さるエグザベに向かって腕を広げる。
もう一度、強く抱きしめ合う。
唇はもちろん、身体中にキスをして、頭を撫でて、とにかく彼女が安心できるように思いつく限りのことは全てやった。
彼女の強張った体が和らぐのを感じると、それは始まった。 - 157二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 03:43:53
- 158二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 03:45:04
- 159二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 03:46:44
- 160二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 07:29:20
おめでとう…おめでとう…!
本懐を遂げたなニャアン - 161二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 13:05:25
- 162二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 13:06:39
*
お風呂から上がったニャアンは、エグザベのシャツを着用する。
華奢なニャアンはエグザベのシャツでも布を余らせた。
だが着丈に関してはギリギリで、立っているだけなら大丈夫だが、少し歩くと臀部などが見えてしまいそうだった。
「(念の為に替えの下着を持ってきててよかった)」
「ゆっくりできた?」
脱衣所の扉の向こうから、エグザベの声がする。
まだ起きていたのか。
ニャアンは脱衣所の扉を開ける。
「わっ! やっぱりシャツだけじゃ足りないよね。何か履くものを取ってくるよ」
ニャアンの姿を見てすぐ立ち去ろうとするエグザベの裾を掴み、引き留める。
「疲れたので動けないです。髪の毛……乾かしてください」
「……はい」
言われるがままエグザベはニャアンの髪を拭いてやり、ドライヤーで乾かし始めた。
髪の一本でも傷つけないように、優しい手つきだった。
「(前にしてもらったときはのぼせちゃってて、あんまり堪能できなかったし)」
ニャアンは穏やかな顔で、自分の髪に触れる手の感覚を心ゆくまで堪能する。
彼女が本当に猫だったらゴロゴロと喉を鳴らしていただろう。
こうして彼から大切にしてもらえていると、自分が宝物になったような気持ちになる。 - 163二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 17:10:54
少尉もツヤツヤ黒髪を堪能してるからおあいこだ
- 164二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 17:45:41
よかったねえ
あったけえの方が勝る - 165二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 18:20:44
エグザベくんも宝物に触れてる気分だろう
- 166二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 19:31:01
翌日。
「マチュとシュウちゃんはしばらく自由にはなれないそうなので、私もしばらくサイド3に残ることになりました」
エグザベの部屋にて、テーブルの上に料理を並べながら、ニャアンが呟く。
エグザベはテーブルの上のニャアンの手料理に目をキラキラさせている。
本来自分はお役御免で地球に帰るはずだったのだが、マチュが検査や調査を受けるたびに「褐色クールビューティースレンダー美女ナースがいないとヤダー!」などと言って拒否するので、なし崩し的にジオン軍の医療施設で実習を続けることになった。
マチュとシュウちゃんはゼクノヴァでこちら側とあちら側を往復してきた数少ない人類なのだ、調べることが多いのだろう。
彼女の立場を考慮してくれているのか、ニャアンは基地内でジオン最新鋭の医療技術を教え込まれ、軍属の看護師からの指導も受けることができている。
顔とスタイルの良いミニスカナース目当てに、指を少し切った程度の傷で医務室にやって来る兵士に、先輩の看護師は呆れながら絆創膏を渡す。
看護実習先がジオン軍基地なんてついてないねと先輩看護師は言うが、ニャアンは今の状況が幸せで仕方ない。
「どれもおいしかったよ。ご馳走様」
「お粗末さまです」
多めに作ったつもりだったが、エグザベは全て平らげてしまった。
ニャアンは笑みをこぼす。 - 167二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 19:34:08
「洗い物は僕がやるよ」
食器を洗うエグザベの隣で、ニャアンは洗い終わった食器をふきんで拭いていく。
「別にいいのに」
「私が勝手にやってるだけです」
ニャアンは食器をラックに挟みながら、小さな声でエグザベに囁く。
「コンドーム、まだ残ってますけど」
エグザベは顔を真っ赤にして俯く。
「き、今日はいいんじゃないかな? 君の身体が心配だし」
「コンドームが残っていると言っただけですけど」
エグザベはしてやられたという顔になり、姿勢を少し崩す。
実際、昨日の行為による痛みはまだ残っている。
ニャアンはこの痛みを不思議と嫌には思っていなかったが、あまり身体を酷使するのは良くないだろう。
「私がマチュと地球に帰る前に、ちゃんと使い切れたらいいですね」
ニャアンはエグザベの肩に自分の頭をすり寄せる。
「あんなに辛そうにしてたのに……ニャアンは懲りないね」
「少尉じゃなかったら嫌いになってましたよ」 - 168二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 19:47:11
うおっ雌猫……
- 169二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 23:11:33
抱き合え・・・抱き合え・・・
- 170二次元好きの匿名さん25/09/02(火) 23:39:06
ふふふ大人ぶっておる
- 171二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 00:44:02
まだまだ可愛がられ足りない猫
- 172二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 07:18:45
たっぷりイチャイチャしろ
- 173二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 07:39:53
- 174二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 07:45:09
翌日の朝になると、2人は互いの仕事へ向かう。
ニャアンの今日のスケジュールは午前中はマチュのケア要員という名の子守り、午後は看護実習だった。
ニャアンがマチュと離れている間は、コモリさ
がマチュの子守りをしてくれているらしい。
「(マチュは仕方のない子なんだから)」
「早く帰りたいよ〜あと何回検査するの〜? 同じこと何回も聞かれるし疲れたよ〜! ニャアえも〜ん!」
マチュの泣き言を聞き流しつつ、よしよしと頭を撫で、ニャアンは引きずるように次々と検査室を回っていく。
時々二人はシュウジとすれ違う。
シュウジはマチュと違って大人しく検査を受けている様子だった。
「がんばって、マチュ」という彼からの言葉に、マチュは「うん……」と頬を赤らめながら言った。
ニャアンの知らぬ間に二人の間に何があったかは、聞かずともわかった気がした。
「ここから先は私は入れないから、頑張ってね、マチュ」
『関係者以外立入不可』と書かれた検査室の前で、ニャアンはマチュにお別れを言う。
軍の最新型かつ謹製品の機材を使用する関係でニャアンはその検査室には入れなかった。
コモリに引きずられるマチュを見送り、ニャアンは看護実習先に向かう。
「(下腹部がうずうずする)」
仕事中なのに。
つくづく自分はこういった欲求に忠実だなと感じる。
昨日は回復に専念したおかげで、すっかり痛みは引いていた。
今日なら大丈夫。
早く少尉にいっぱいくっついてキスしていちゃいちゃして大人しかできないことがしたい。
「(仕方ない……知っちゃったんだもの)」
禁断の実を食べてしまったアダムのイブのように、ニャアンはあの夜から、恋人同士がする行為で得られる幸福を知ってしまった。 - 175二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 07:59:52
その日の夜、ニャアンは当たり前のようにエグザベの部屋に向かう。
まだエグザベは仕事中のようだったので、教えてもらった暗証番号を打ち込んで入室する。
「(お風呂に入って、夕ご飯用意して……明日はオンライン講義だから予習もしないとな)」
勉強は嫌いだが、明確な目標があると頑張れる。
夕食の下拵えをしてから、早く時が過ぎるのを期待するようにゆっくりと湯船に浸かり、いつもより丁寧に髪の手入れをする。
髪を褒められるのは嬉しい。
エグザベから頭を撫でられたり髪に触れられるともっと嬉しい。
髪の手入れは昔からの習慣だが、こちらも明確な目的があるとやる気が違う。
「(少尉のお仕事が終わったら用意してた夕ご飯をあっためて……)」
「(明日の予習、終わっちゃった)」
彼が帰ってくる気配がない。
仕方ない、自分と違って忙しい仕事なのだ。
そう思いつつ、ニャアンは少しむくれてベッドに飛び込む。
「(少尉のにおい……)」
彼の使っている枕に顔を埋めた。 - 176二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 08:13:38
仕事を終えて自分の部屋に戻ると、ニャアンがベッドの上ですやすやと寝息を立てていた。
台所を見ると夕食の支度がされており、冷蔵庫には二人分の料理が入っている。
自分のために待っていてくれたのかな。
エグザベはとりあえずシャワーを浴びる。
お風呂から上がってもニャアンが起きる気配がない。
もう遅い時間帯だ、このまま寝かせたほうがいいのだろうか。
しかし彼女の細い肢体を見ていると心配になり、ちゃんと食事を摂ってもらいたかった。
エグザベはベッドに腰掛け、ニャアンの肩に触れる。
「(やっぱり細いな……)」
揺すろうとしたが、簡単に折れてしまいそうな細い身体に触れてしまうと、常々感じていることが邪魔をする。
「(やっぱりこっちの方がいいのかな)」
エグザベもベッドに横たわり、ニャアンを抱きしめた。
そうするとニャアンがもぞもぞ動き始め、眠そうな声を漏らす。 - 177二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 08:27:47
「しょうい……」
寝ぼけ眼のニャアンがエグザベを見つめ、キスをする。
「おかえり……」
「(つくづく思うけど、キス魔だなこの子)」
もう一度目を瞑ろうとするニャアンを、エグザベは待て待てと起こそうとする。
「夕飯食べた?」
「まだです……」
「じゃあ食べようよ。せっかくニャアンが準備してくれたんだから」
エグザベは再びキスをされる。
腕の中にいるニャアンがのそりと半身を起こし、エグザベを見下ろす形になる。
そのままニャアンは彼の上にまたがる。
彼女の長い髪がエグザベの外界への視界を遮る。
今見えるのは渇望するような表情のニャアンだけだった。
「(あ、これは解放されないやつだ)」
彼女がこれからどうしたいかは聞かずともわかる。
自分の力なら簡単に彼女をどけることはできるが、それをする理由もなかった。
それと同時に本来の目的も果たしたかった。
「夕ご飯の後に……どうかな」
自分で言っていて恥ずかしい。
ニャアンは赤くなったエグザベの顔に触れて、小さく微笑む。
「少尉がそう言うなら、仕方ないですね」 - 178二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 08:32:14
スレ主です。
ドスケベ書くためにドスケベする状況に至るまでの経緯書いてたら思ったより長くなってしまいました。
卑しか雌猫のドスケベをねっとり書きたいので少し早いですが夜ごろに次スレ立てると思います。
立たらこっちにURL貼ります。
フフフ……セクノヴァ! - 179二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 09:32:15
卑しか雌猫のドスケベ楽しみにしてます
- 180二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 15:18:19
ものすごく濃厚で甘酸っぺぇ~
続き楽しみにしてま~す! - 181二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 18:14:28
- 182二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 19:33:02
ザベの匂いフンフン堪能するニャアン可愛い
えっちだね - 183二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 20:04:47
次スレ乙です
それはそれとしてマチュもしかしてニャアンがエグザベと過ごせるように駄々こねてたりする? - 184二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 20:24:17
エグニャアスレのマチュさんならあり得る
それはそれとしてマチュさんにも思う存分シュウマチュックスして欲しい - 185二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 21:08:50
思う存分ニャンニャンでギャンギャン
- 186二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 22:55:57
フフフ・・・毎晩熱帯夜だね・・・
- 187二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 23:30:20
スレ主の文章好きだわ
- 188二次元好きの匿名さん25/09/03(水) 23:56:42
こっちは埋めていったらいいかな
- 189二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 00:06:34
>>1見るとなんか笑っちゃう
本体に手を出すドスケベ卑しか雌猫・・・
- 190二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 00:20:14
うめ
- 191二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 00:23:37
埋め
- 192二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 00:56:00
うめ
- 193二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 07:30:53
うめうめ
- 194二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 08:30:37
うめ
- 195二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 11:18:52
うめ
- 196二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 17:51:19
スケベ
- 197二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 21:03:29
ドスケベ
- 198二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 21:05:49
エッチにドハマりしちゃう雌猫ニャアン・・・なんてスケベなんだ
- 199二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 21:39:19
スキモノ!
- 200二次元好きの匿名さん25/09/04(木) 21:39:44
うめ