- 1ハッシュ25/08/27(水) 20:13:51
- 2二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 20:17:13
異常葛城愛者です、参考にしたいのでリーリヤと学Pの純愛ください
- 3ハッシュ25/08/27(水) 20:25:32
- 4ハッシュ25/08/27(水) 21:00:35
<Jag är glad att det är du!>
また、倒れちゃったみたい。ここは……保険室かな。
体が上手く動かない。わたしがアイドルになるには…もっと頑張らなきゃいけないのに…
「大丈夫ですか!?」
「センパイ、どうして」
ああ、やっぱり、一番に来てくれるのはこの人なんだ。心配、かけちゃったかな。
「紫雲さんから聞きましたよ、また自主練を遅くまでしていたと」
「ごめんなさい、でも、わたしにはもっと努力が必要、なんです」
「それで体を壊してしまっては…元も子もないでしょう」
「それでも、です」「わたしには、やっぱり才能がなくて、でも、他のアイドルはもっと先に走り続けてるから、わたしには努力するしか、方法が」
…すすり泣き?え?センパイ?なんでなみだをながしているんです?え?
「ぐすっ…葛城さんの……ばかぁ…」
こんなセンパイ、見たことがない。
「なんで…俺を頼ってくれないんです。なんで…すぐに先走ってしまうんです。なんでぇ…」
今まで、センパイは、すごく穏やかな人だと思っていた。でも今のセンパイは、いつか見たアニメのキャラみたいに目を腫らして、あれ?
目が、熱い。センパイが泣いているのを見ると、すごく申し訳なくなって、毛布に、しみが。
「ごめんなさい…ごめんなさぁい!」
センパイに、抱きつかずにはいられなくなった。でも、それも慰めにはならなくて。涙はどんどん増していくばかりで。なんで、なんで、なんで。
なんで…センパイにこんな心配させちゃったんだろう。
- 5ハッシュ25/08/27(水) 21:28:18
続き
気づいたら、わたしは泣き疲れて眠っちゃったみたいで、センパイが、隣で見守ってくれていた。
「目を覚ましたみたいですね」
「あっ、センパイ、わたし…」
「葛城さんのストイックさは俺もよくわかっているつもりでした、でも、これほどとは…」
「失望、しましたよね」
「するわけがない。担当アイドルを信じる気持ちがこんなことで揺らいでしまったらそれこそプロデューサー失格です」
「えっ…」センパイ、そんなにわたしを…
「俺が葛城さんに惹かれたのは最後まで事をやり遂げられる芯の強さです。芯が強い…としてもちょっとこれはやりすぎですが」
「うう…」
「とにかく、現状に焦るのは分かりますが着実にいきましょう。また今回みたいに倒れられても困ります」
「わかり、ました」
「ならいいです。寮まで送りますよ、立てますか?」
足と手に力を入れてみる。だけど、まるで自分のものじゃないみたいに力が入らなかった。なら、さっきのは、なんだったんだろう。
「すみませんセンパイ、まだ疲れがとれてないみたいで」
「なら、お姫様抱っこします?」
抱っこ…抱っこ…お姫様抱っこ!?
「せ、せせせセンパイ!?」
「起き上がれないんだったら仕方ないですよ」
そんなこと、付き合ってからじゃないと…
「持ち上げますよ、よっ」
ふわっと、体が持ち上がる感覚がした。それと同時に、センパイの顔が、こんなに近くになって。
「葛城さん、顔が耳まで真っ赤ですよ」
「センパイのせいですよぉ!///」
わたしたち2人は、こうして保険室を後にした。
- 6ハッシュ25/08/27(水) 21:47:56
その後は、センパイと2人で、清夏ちゃんのこと、1年1組のこと、わたしのこと、好きなアニメのこと、たくさん話をした。
話に夢中になっていたわたしは、自分がどれだけ進んだか、なんて全く眼中になくて。あっという間に寮まで着いてしまった。
「俺はここまでですね」
「ありがとうございました、センパイ」
「礼には及びませんよ、葛城さんのプロデューサーですから」
「それでも、です」
「あと、くれぐれもこれ以降オーバーワークなんてしないこと。葛城さんが俺の目の届かないところでまた倒れてしまったら、あなたのことを、守れませんから。では」
遠ざかっていくセンパイの背中を見ていると、わたしは考えるよりも先に口が動いてしまった。
「センパイ!」
くるりと、進行方向に向いていた身体はこちらを向いてくれて、
「Jag är glad att det är du!」
すると、センパイはいつも通りの柔らかい笑顔を作ると、踵を返して去ってしまった。瞳にキラリと光るものを残して。
このときからなのかもしれない、センパイに恋心を抱くようになったのは。 - 7ハッシュ25/08/27(水) 21:48:58
3レスにまたがっちゃいました
こんなのでどうでしょうか - 8ハッシュ25/08/27(水) 21:57:06
このままだと10レスいかなそうなので自作ssかきます
- 9二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:15:49
このレスは削除されています
- 10二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:20:52
「初星にいたハズなのにナ。」
は流石におじさん構文じゃないですか? - 11ハッシュ25/08/27(水) 22:24:55
お見苦しいものをお見せしました!恐縮ながら変更したものを再掲させていただきます!
<見慣れない組み合わせ>
あたしは藤田ことね。初星学園高等部1年の落ちこぼれアイドル。家が貧乏だから、レッスンなんかよりもバイトをこなして稼がないと学費も払えない、輝かしいアイドルには程遠い存在。
そんなあたしが、同じく1年の月村手毬に頼まれて、アイツの弁当を作っていたときのこと。
「ふんふふんふふ〜ん♪」
その日は、あたしにしては珍しく目覚めもよくて疲れも溜まってなかったから、朝からご機嫌だった。
「あら、藤田ことねさん」
そのときキッチンに来訪したのが、秦谷美鈴。もと中等部ナンバーワンアイドルユニットの一員で、もと手毬のルームメイト。
「アッ、秦谷、美鈴、チャン?」
「まあ、名前を覚えてくださっていたのですね」
「ま、まあナ〜」
そのとき、あたしは美鈴とほとんど面識が無かったから、とにかく気まずかったのを覚えてる。あたしも中等部から初星にいたハズなのに。
「そのお弁当、ご自分用ですか?」
「いやぁ、手毬に弁当作ってくれって頼まれちゃって」
「まあ、まりちゃんが…」
- 12二次元好きの匿名さん25/08/27(水) 22:30:04
いえいえわざわざ修正までしていただいて……
これ続きはあるんですか? - 13ハッシュ25/08/27(水) 22:32:13
いま脳みそフル稼働で書いてるんで少々お待ちを…
- 14異常葛城愛者25/08/27(水) 22:38:40
無茶振りをきいていただきありがとうございます……!
これからも応援しています
参考になりました……! - 15ハッシュ25/08/27(水) 22:44:49
続き
美鈴の雰囲気が、とてつもなく重くなった。あたしは気づいた。気づいちゃった。何か地雷を踏んでしまったと。
「あなた、まりちゃんの何なんですか?」
「ヒィッ!?ただのクラスメイトというか〜、なんというか〜」
「ただのクラスメイトに、自分の弁当を作って、とは頼まないでしょう?」
このときの美鈴の雰囲気は本当に怖かった。多分うちよちびどもだったら泣き出してると思う。
「いやいや、本当にただのクラスメイトだから!心配いらないから!」
「そうですか。なら、少し弁当作りのお手伝いをさせていただいても?」
「あ〜、どうぞ〜」
何か言われるのが嫌すぎて流れで了承してしまった。まあこの決断を後悔はしていないけど。
「では、まりちゃんの好きなおかずを作るとしましょう」
このときは、手毬とも知り合ってから日も経ってなかったから手毬のことや美鈴のことに興味があった。
「美鈴チャン、手毬の好きなおかずって?」
「揚げ物全般です」
「うわぁ、アイドルにあるまじき食の好み」
「むぅ、そこがまりちゃんのかわいいところじゃないですか」
そこからあたしたちは、どんどん話題を広げていった。
- 16ハッシュ25/08/27(水) 22:46:26
- 17ハッシュ25/08/27(水) 22:56:47
またまた続き
「お弁当は…これで完成だナー」
「2人で作業するとなかなか早く終わるものなのですね」
実際、1時間かかると思ってた作業が30分経たずに終わった。美鈴、結構料理得意みたい。
「ナー、案外美鈴チャンもかわいいとこあんじゃん」
「なっ、かわいい…//」
「うんうん、仲直りのための手作りお料理、いいと思うよー」
「か、からかわないでください!」
それから、美鈴とは手毬関係の話題で話すことが増えた。手毬のクラスでの様子を聞いてきたりとか。手毬を通した歪な関係だったかもしれないけれど、ちょっとした友情が芽生えた瞬間だったのかもしれない。
終わり
- 18ハッシュ25/08/27(水) 22:59:17
寝ます
3時間で2本なんでペース的にはいい…んですかね?
朝にまた即興で書いてくんでリクエストあれば書き込んでください