【CP・閲注】シュウマチュに失恋するモブ視点が見たい…見たすぎる… Part4k (立て直し)

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:33:45

    前スレが完走直前に落ちていたので立て直しておきました。

  • 2二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:39:37

    すみません。タイトルに誤ってkをつけてしまいました。気にしなくて大丈夫です

  • 3二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:40:31
  • 4二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:40:33

    >>1

    たておつ

  • 5二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:40:41

    このレスは削除されています

  • 6二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 09:44:16

    立乙

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 10:10:01

    保守

  • 8二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 10:30:46

    10まで保守します

  • 9二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 10:31:59
  • 10二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 10:33:46
  • 11どうでしょうか?の人25/08/28(木) 10:35:21

    どうもお疲れ様です!

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 10:52:28

    たておつ!
    前と前々のスレ主です、うっかり落としてしまったので助かります
    今夜にでも新スレ記念のSS書けたらと思いますのでまたよろしくお願いします

  • 13二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 12:32:12

    早速ネタを投下させていただく。高校時代にマチュに淡い恋心を抱いていたモブ子ちゃん。成人してもその恋は冷めず彼女と再会して結ばれることを夢見ていた。そんなモブ子ちゃんにある日一通の手紙が届く。その中身は彼女の結婚式の招待状で・・・・そして結婚式当日にウェディングドレスを着たマチュの隣に青い髪の男が居て「あの男がいる場所に立ちたかった・・・・」ってなるんですね。

  • 14二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 13:13:30

    >>13

    結婚式の招待状が届いたことで「結婚式に呼びたいと思うくらいには(友人として)好きでいてもらえた」ことと「結婚したいくらい愛されたのは私じゃない」が同時に襲うの、いいよね……

  • 15二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 17:17:11
  • 16二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 17:47:00

    >>15

    よかったです

  • 17避妊薬の人25/08/28(木) 18:40:10

    夜にスレ立てしようとしてたら…ありがとうございます…。


    >>15

    書いてる時思ったけど、マジでさぁ…このやっと夢が叶う!!ってときのシュウジ登場がおいしいですね。

    あーあ。

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:35:42

    >>15

    マチュのことを「僕の恋人」って言いながら妄想全開で本人にはついに声を掛けられないまま帰るの最高…!

    やっぱり自分に笑いかけてくれたと思ったら違う人にだった、ってシチュはすごくいいですね

  • 19二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:45:59

    新スレ記念に前スレ57さんのネタを使わせてもらいます


    「ソノタ先生、まだ残っていかれるんですか?」

    「ええ、この教材、もう少し作りこんでおきたくて……」

    「先生はいつも熱心ですごいですねぇ。でも、身体、壊さないように気を付けてくださいね」

    お先に失礼します、と出ていく同僚を見送る。職員室に残っているのはもう私一人だけだ。

    小学校の教師として勤め始めてもうすぐ8年になる。嵐のようだった新任時代を過ぎて、受け持った子が卒業するのを涙ながらに見送り、教師としては一皮むけた、と言われた。それでも、理想の教師には程遠い。私は要領がいいとは言い難いから、その分時間をかけて授業の準備をしなくちゃ。

    毎日残業して、休日もなんだかんだ地域の見守りをしたり学級だよりの下書きをしたり。忙しいけど、私の毎日は充実している。こどもたちの笑顔のためだ、時間を費やすのは当然だ。心からそう思っている。

    それなのに。

    「…………」

    気づけば手が止まって、また、あの子のことを考えていた。

  • 20二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:47:42

    >>19

    今年の私の受け持ちは一年生。そのクラスの中に、気になる子がいる。

    といっても、問題児ではない。むしろその逆だ。

    成績優秀、運動神経抜群、明るく、優しく、人懐こく、心の機敏に聡く、おまけに絵も上手。そして容姿もとても愛らしいという、非の付け所がない女の子だ。クラスどころか学校中から、男女問わずモテまくっている。

    他の先生方から「あの子の受け持ちになれるなんて羨ましい」とからかわれるくらいのいい子。私にも懐いてくれて、率先してクラスをまとめてくれる、本当にありがたい子だ。


    けれど――。


    あの子を見ていると、胸の奥がざわざわする。

    くりっと丸い林檎色の瞳と、青みがかった黒髪のショートボブがお人形みたいに完璧な顔立ちによく似合う、あの子。


    あの子は、私の初恋の人に似ている。

  • 21二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:50:05

    >>20

    私が初めて恋をしたのは、高校の同級生の、アマテさんという女の子だった。

    くりっと丸い目、ショートボブがよく似合う小さな顔、とても可愛らしい容姿なのに運動神経がよくて、だれを相手にしても堂々と自分の意見を言う、かっこいい女の子だった。学校では冷めたまなざしをしていることが多かったのに、私がかばんにつけていたキーホルダーをなくして落ち込んだときは、放課後、最終下校時刻ぎりぎりまで一緒に探してくれるような人だった。


    彼女を見ると胸が苦しいほどに高鳴った。抱きしめられる夢を見た日は、翌日までずっと身体中が火照っていた。

    私は、どうしようもなく彼女に恋をしていた。

    けれど、彼女はファンクラブもあるような人気者で、その子たちも互いに不可侵を誓い合っているような状態だった。こっそり見つめるだけで私の高校生活は終わってしまい、そのまま違う大学に進学して、会うこともなくなった。


    同窓会や元クラスのグループチャットも、忙しくて全然見に行けていない。だから、その後のアマテさんがどんな風な大人になったのか、私は全く知らない。

    でもきっと、あの宝石みたいに綺麗なエメラルドグリーンの瞳を輝かせて、今も凛々しく生きていると信じている。

  • 22二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:52:02

    >>21

    ……そのアマテさんと、うちのクラスの人気者、キララ・イトウさんは、雰囲気が似ている。

    それに、髪色も。アマテさんは鮮やかなルビーレッドに髪を染めていたけれど、もとは青みがかった黒髪で、襟足のあたりはそのままの色にしていた。

    毎日彼女の後姿を見つめていた私は、彼女のその襟足の髪色を、目に焼き付くほどに記憶している。

    その色と、キララさんの髪色は、怖くなるほどそっくりだ。


    もしかして。

    もしかして――キララさんのお母さんは、アマテさんではないか?

    大人になった彼女は誰かに恋をして、その男の腕に身を預け、その男の子供を産んだのではないか?


    「———嫌ッ!!」

    思わず頭を押さえてしまう。

    あの美しい、穢しがたい輝きをまとっていたアマテさんが、どこかの男に組み敷かれたなんて想像もしたくない。

    アマテさんには、永遠に誰の手も届かない存在でいてほしい。

    「…………」

    もうすぐ、入学して最初の保護者会がある。そこには、キララさんのおうちのひとも来るはずだ。

    もし、そこに、アマテさんが来たら……。

    想像すると眠れなくなりそうな私は、頭を仕事でいっぱいにすることで、どうにか気持ちを保っていた。

  • 23二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:54:09

    >>22

    そして迎えた保護者会の日。


    「キララ・イトウの保護者です。よろしくお願いします」


    やってきたのは、藍色の髪に雪のように白い肌をした、人形みたいに綺麗な顔立ちの男性だった。

    保護者会にお父さんが来ることは未だに珍しいのだが、それが目の覚めるような美形だったので、他のお母さんたちの盛り上がりぶりは大変なことになった。

    シュウジ、と名乗ったキララさんのお父さんはおっとりと笑う人で、瞳の色がキララさんとそっくりの紅色だった。すっと通った鼻筋も似ている。


    彼が微笑むだけで周囲の空気がとろけるのを見ながら、私は心底安心していた。

    愛らしい顔立ちや瞳の色からして、キララさんはお父さん似の子なのだろう。ならば、あの青みがかった黒髪も、お父さんの藍色の髪から遺伝したものに違いない。

    髪色からついアマテさんを連想していたが、あらためて顔を見ればアマテさんと形の違うパーツもある。

    当たり前だ。あの子はアマテさんじゃない。

    アマテさんは、普通のお母さんになったりしない。今でも天使のように清らかで、冒しがたい人のままだ。

    私は心からの笑顔を浮かべ、保護者会を取り仕切ることが出来た。

  • 24二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:56:14

    >>23

    保護者会から数週間後、今度は授業参観が開かれることになった。


    一年生たちにとっては初めての授業参観なので、どの子もそわそわして自分の家の人が到着するのを待っている。姿が見えると「あっ!ママ!」と言って飛びついていく子もいれば、立派な小学生になった姿を見せようとあえて席でつんと澄ましている子もいたりして、教室の空気は和やかだった。

    その中で、キララさんはいつになく不安そうな様子を見せていた。


    「キララさん、大丈夫?」

    「あ、せんせい。ママ、まにあうかなぁって」

    「お母さん、忙しいの?」

    「ん。きょう、おそらからかえってくるの」

    そら……彼女の母はパイロットかCAなのだろうか?


    「ひげまんがまえのひにはおわるっていってたからだいじょうぶだよって、そういってママ、でかけていったけど、じくーのあんてーかにじかんがかかってすこしおそくなるってパパが」

    「え、えっと……」

    耳慣れない単語が聞こえて戸惑ってしまうが、つまり、予定より仕事が押しているということだろうか。


    そのうちに、あの藍色の髪のお父さんがやってきて、「パパ!」と歓声を上げてキララさんも駆けよっていった。

    「ママは?」

    「ギリギリつくかどうかのラインみたいだよ。だから僕だけ先に来たんだ」

    「……そう……」


    しょんぼりと肩を落とすキララさんを、お父さんは「マチュも今、キララに会いたくて全速力で頑張っていると思うよ」と励ましている。お母さんはマチュさんっていうのか。

    それでもずっと待っているわけにもいかない。私は授業を始めるため、黒板の前に立つ。


    「みなさん、チャイムが鳴る時間ですよ。席について——」

  • 25二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:58:17

    >>24

    「ちょぉっとまったー!!」

    そんな声と共に、一人の女性が教室に駆け込んできた。



    鮮やかに赤い、ルビーレッドの髪。小柄な体躯をいっぱいにつかって、鹿のようにしなやかに跳ねる身体。パンツスーツを纏っていてもわかる抜群のプロポーション。

    そして何より印象的な、ぱっちりとしたエメラルドグリーンの瞳。

    それは、何年経とうと見間違うことも忘れることもない、私の初恋の——。

    「アマテさ、」

    「ママ!!」

    キララさんが教室の後ろに走っていく。そして、その小柄な女性に両手で思いっきり、飛びこむように抱き着いた。

    「キララ!ごめんね、待たせて!あっ授業始まってるかなこれ!?」

    「今ちょうど始まるところだよ」

    シュウジさんが、今までで一番幸福そうな微笑みでその人を見ている。

    「間に合ってよかった。さすがマチュだね」

    「ふっふーん。全力疾走してきたからね。でもシュウジも先に来ててくれてよかった。……あ、そうだ。大事なこと。キララ、ただいま」

    「おかえりなさい、ママ!」

    ぎゅう、と抱き合う親子の再会は、まるで絵に描いたようにあたたかな光に満ちていて、思わず他の父兄たちも微笑ましく見守るほどで。その傍らに立つシュウジさんは、間違いなくその家族のお父さんで。

    そしてそこにいたお母さんは、何度見ても、アマテさんだった。

    キララさんと同じ、青みがかった黒髪を襟足部分に残した、大人の女性になった、アマテさんだった。

  • 26二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:01:01

    >>25

    本当はどこかでわかっていた。

    髪色だけじゃない。キララさんの丸くて大きな目の形は、アマテさんそっくりだった。

    でも、まさか、そんな——。



    「——ちゃん?」

    「え、」

    気づくと授業は終わっていて、子供たちは父兄にじゃれついて授業中の姿を褒めて欲しがっている。

    私の目の前には、アマテさんがいた。


    「やっぱり。久しぶりだね」

    「あ……」

    「学級だよりで名前見た時、もしかして、って思ってたんだ。先生になってたんだね。なんかしっくりくるなぁ、あの頃から優しい子だったもんね」

    屈託なく微笑みを見せてくれる、アマテさん。キーホルダーを探してもらった、あのたった一度しかまともに喋ったこともなかった私の名前を、当たり前のように口にして。


    「キララのこと、よろしくね。先生」


    にっと笑った彼女は、シュウジさんに抱き上げられながらこちらを見ているキララさんのところへ戻っていく。はきはきしてかっこよかったぞ、とキララさんを褒めて、彼女が「えっへん!」と胸を張る姿にシュウジさんと視線を合わせて微笑み合って。

    そして、学校では一度も見せたことのない、蕩けるような愛しさのこもった瞳で、シュウジさんを見つめた。



    「あれー、ママ、パパにちゅっちゅっちゅーってしないの?」

    「ちょっ! こらキララ」

    「だってぇ。いつもかえってきたら、パパにいーっぱいキスして、パパがぎゅーってするのに。ねぇパパ?」

    「あはは、そうだねぇ、じゃあ、早く家に帰ろうか、マチュ」

    そんな会話の余韻を残して、三人は教室を出ていく。アマテさんの手はいつの間にか、キララさんを抱き上げているのとは反対側のシュウジさんの手とつながれていた。

  • 27二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:04:05

    >>26

    そのあとは、どうやって放課後まで過ごしたのか、家に戻ったのか、正直覚えていない。

    頭の中で、ママと呼ばれ、マチュと呼ばれる大人の彼女と、「アマテさん」という呼び声に振り向く高校生の彼女、その両方の姿がぐるぐる回り続けている。

    せめて、せめて想像の中でくらい。

    着替えの時に盗み見た下着姿の彼女を押し倒す想像をする。今日彼女が着ていたパンツスーツ越しに豊満な胸元に触れて、抱き寄せて、ずっと好きだったのと告げる想像をする。彼女が愛しげに見つめる先にいる自分を想像する。

    でも、でも、気づけば彼女が優しく見ている先にいるのは、高校生の私でも大人の私でもなくて、あの藍色の髪の旦那さんと、彼女の髪色と瞳の形を引き継いだ娘さんになっていて。


    ——本当はわかっていた。アマテさんも、大人になること。大人になって、お母さんになって、それでも、アマテさんはアマテさんだってこと。私のあこがれた、優しくてカッコイイ人のままだってこと。

    ——その優しくてかっこいい人のまま、誰かと結ばれて、子供をはぐくんでいくんだってこと。



    告白しなかったのも、忙しいのを言い訳に近況を追わなかったのも。フラれなければ、知らなければ、失恋したと自覚しないでいられるからだった。

    そして、想いを告げる機会すら遥か遠くになった。それが私の、恋の終わり。

    私は冷たいベッドに身を投げ出して、12年ぶりに泣いた。

    12年越しの、失恋だった。


    おしまい。

  • 28二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:15:47

    あなたは神ですか???

  • 29二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:40:05

    新スレ記念SS良かったです。ありがとうございます

スレッドは8/29 07:40頃に落ちます

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