- 1725/08/28(木) 19:23:02
- 2725/08/28(木) 19:40:33
初星学園、アイドルたちが暁の輝きを目指して突っ走る場所。そして、みんなを照らす赤い太陽が生まれる場所。
そこに、俺とその担当アイドル、紫雲清夏さんはいた。
「清夏さん、そろそろ出番ですよ。準備はできていますか?」
「オッケー!任せてよ!」
そういって最高の笑顔を俺にいつも見せてくれるアイドルが清夏さんだ。明るく、さらに逞しいその姿は、いつも美しい。今日は学園の講堂よりも少し大きいステージだからか、いつもよりも気合が入っていてなおさら美しい。美しいのだがそこに問題があった、そう、俺はプロデューサーの立場で清夏さんに見惚れてしまっているようなのだ。担当アイドルに惚れてしまうなんて…俺はプロデューサー失格だな………
「おーい?おーい?!どしたのpっちー?元気ないぞー?」
「ああ、すみません清夏さん」
「そんなに悩んでるんだったら、なんか本番前のあたしに声かけてよ♪」
「わかりました、
ステージを駆け回るあなたの勇姿を俺は見守っていますよ。いってらっしゃい、清夏。」
「…うん、行ってくるね!」
このやりとりも慣れたものだと思ったが、いまだに心臓が飛び出そうなくらいにドキドキしてしまう。
「ほんとうにプロデューサー失格だな…」そうつぶやきながら彼女のステージを見に向かうのだった - 3二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 19:44:50
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- 4二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 19:46:01
阿部慎之助か
- 5725/08/28(木) 19:53:17
そうして迎えたステージでの清夏さんは、圧巻の一言だった。NIAの優勝者なのだから当然といえば当然なのかもしれないが、それを差し引いたとしても圧倒的だった。
「pっち、たっだいまー!」
「お疲れ様です、清夏さん。」
「どうだった?完璧だったっしょ?」
「ええ、とても完ぺきでした。力強く、鋭い歌声は観客の皆さんのハートを燃やすような素晴らしいものでした。それに、いつもと変わらぬ清夏さんのダンスは、まるで終わらぬ夢のような、見ている人たちを素晴らしい場所へ導いてくれるようなものでした。さらに…」
「ストーップ!さすがに恥ずかしいってば//それにいつにもまして叙情的だしぃー?もう、どうしちゃったのpっち?」
「あ、ああすみません」
やってしまった。清夏さんへの思いを自覚してから、歯止めが効かなくなってしまっている気がする。いったいどうすれば… - 6725/08/28(木) 19:55:02
すいません最初に書くの忘れてました
歌詞はなるべくわかりやすいように直で入れてます
あとキャラ崩壊してるかもしれないです。
何卒よろしくお願いします - 7725/08/28(木) 20:24:01
〜清夏視点〜
最近、pっちがあまり褒めてくれない気がする。いつからだと考えてみると、この間のライブのあとだった。あの時、思いっきり褒めてくれてからだった。褒めてくれない期間が続くたび、胸が張り裂けそうなくらい苦しくなってくる、だから、思い切って聞い…
prrrrr…pっちから電話だ、どうしたんだろう?
「もっしもーし?どしたのpっち?」
「清夏さん、お話があるので活動場所のいつもの教室まで来てくれませんか?」
「…おっけー」 ガチャッ ツーツー
なんだろう、すごく嫌な予感と胸騒ぎがする。当たってないといいんだけど
〜学p視点〜
電話を切ったあと俺は一人思考にふける、あのステージのあと、俺はまともに清夏さんのことを褒めることすら出来なくなっていた。またあんなことを言ってしまったら清夏さんに嫌われてしまいそうで。そんな事を思っていたら、プロデュースなんかできっこない。だから、今こそ決めてくれないと、決断しないとだめ、そんなことを言われた気がして清夏さんをここに呼ぶことにした……。アイドルを育て、守る要として、夢見たこの場所に入り、結果を出せた。しかし、そこからさらなる高みを目指そうとしたが、成し遂げられなかった。全力でステージを走る華麗な夢追い人を、最後まで支えることも出来なかった。本当に、本当に、どうかしてるやつだなと自嘲することしか出来なかった。 - 8二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 20:31:55
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- 9725/08/28(木) 20:45:14
〜清夏視点〜
「どしたのpっち〜?浮かないような顔してさ〜?」
外は豪雨でどうやって帰るか困っている生徒の姿も見られる中、教室のドアを開ける。そこには手は震え、顔色は悪く、すでに泣いたような跡もあったpっちがいた…どうやらいやな予感は的中してしまったのかもしれない
「かわいい担当アイドルが来てあげたのにそんな暗い顔してどうしたの〜?」
あたしでもわかる、これからどっちにとっても辛いことが起こるって。薄暗い曇天が窓に映り、打ちつける強い雨音が響く中、pっちはゆっくりと口を開いた
「率直に言わせて頂きます。あなたとプロデュース契約を解除させて頂きたい。」
ある程度覚悟はしていた、ライブが終わってからのプロデューサーの態度のおかしさ、いつもは見せない暗い顔、そしてあたしに隠してた悩む姿。
「理由といたしましては、俺にはこれ以上あなたの事を成長させることができず、清夏さんの成長機会を奪ってしまうと考えたからです」
「はぁ?!なんでよ?2人で強くなろうって言ったじゃん!あたしのことで感情を昂らせて思い切っきり怒りを見せてくれたじゃんそれなのに…!どう、して…?」
「………すみません。全て俺の責任です。」
「そういうことじゃないでしょ!もうしらない、しらないから!」
そうして降りしきる豪雨のなか、傘も持たずにpっちの制止も振り切って寮まで走った。幸い、雨のおかげであたしの涙は通行人にはバレなかった。 - 10二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:16:08
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- 11725/08/28(木) 21:25:58
書き忘れ続いて本当に申し訳ありません。一人に対して1プロデューサーの制度です
〜引き続き清夏視点〜
「…ただいまぁ……」
「おかえり、ってどうしたの清夏ちゃん?!」
「大丈夫だよー心配しなくて…濡れちゃったからシャワー頂くね〜」
(清夏ちゃん、何かあったのかな…?)
………………………………
(はぁ…このままpっちと離れ離れになっちゃうの?そんなの嫌だよ…でも、どうしたらいいの?)
涙を流さないよう、堪えながらお風呂からあがる。髪を乾かしたあと、親友に悟られないよう
「ちょっと風邪ひいちゃったカモ、少し横になってるね〜」
そういってベットに横たわって、別のことを考えようと思って天を仰いで拳をあげて伸びをしてみてもマジシャンのような手腕のあの人との事を想ってしまう。離れたくない。その感情が、ずっと心に響いている。
そうしていると、部屋に親友が入ってきた。
「清夏ちゃん、お水持って来たよ。」
「ありがとうリーリヤ!…」
「ねぇ、何かあったの?」
「いっ…いやーそんな事ないよ?」
「そうやってまた隠し事して…前にプロデューサーさんと私にもう隠し事しないでって言われたよね?」
「……うぅ…pっちぃ…………ごめん…」
「どうしたの?急に泣いちゃって?!」
そこから親友にすべてを話した
「…そうなんだ……実は、私もセンパイと少し喧嘩になりかけたことがあってね?」
「そうなの?…そのときはどうしたの?」
「そのときは母国で育んだ熱弁をセンパイに思い切りぶつけてみたんだ。そしたらセンパイも『少し熱くなってしまったかもしれません。申し訳ありませんでした。』って言ってくれて、その後私もあやまったら『いいえ、逆にあのくらい言ってくれて自分のあやまちに気づけました。葛城さんはまさに救世主(メシア)のような存在ですね。』って言ってくれたの。だからね清夏ちゃん、思い切って自分の気持ちをぶつけてみたら、きっと清夏ちゃんのプロデューサーさんもわかってくれるんじゃないかな?」
「……うん、そうかも!気持ち晴れたよ、ありがとうリーリヤ!明日思い切って話してみるよ!」
「がんばってね、応援、してるからね!」 - 12二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:39:47
割とちゃんとしたSSだけど結構入ってるな
チキンみたいですごい上手い - 13二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:46:29
- 14二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 21:59:49
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- 15725/08/28(木) 22:26:43
〜視点コロコロ切り替わります〜
清夏さんから呼び出され、いつもの拠点に来た、……もういいとか、そういう類いの話だろう。この話が終わったら契約解除通知書をもってこなければといけないかもしれない。昨日から降り続いている雨は弱まりながらも続いていた。
ガラララララ「おはようpっち。」
心を今一度落ち着けていると、清夏さんがきた、いつもとは違う重たい雰囲気だ。もう終わりなのかと思うと無力感が心の奥から湧いてくる。いや、無力感など抱えてる場合ではない。まず謝ろう。
「清夏さん、これまで、期待に応えることができず申し訳ありませんでした。」
「だから、そういうことじゃないってb…」
「俺はプロデューサー失格です。途中でプロデュース契約を切ってしまうなんて。だから清夏さんは違う、俺よりもっといいプロデューサーと出会ってください。俺なん…」
「だ!か!ら!なんであたしのプロデューサーじゃなくなっちゃうの?!理由を言ってよ!」
あたしは、かつてないぐらい大きな声を振り絞った。そうしてpっちから帰ってきた答えはこれだった。
「あなたに会うたびにどこまでも心を奪われてしまったんです。あなたと会うたびに動揺してしまうような奴はプロデューサーに向いていないんですよ。」
(は?は?は?」
途中からあたしの叫びは声に出てしまっていた、しかし、そんな事にはかまわず、あたしは続ける。
「pっちがそんな事言うならあたしもアイドル失格だよ!だってあたしもpっちのことが好きだもん!」
いつもなら照れてとまっていたかも知れないが、今日はとまらない
「いつもpっちはあたしの期待をそのペンとノートに乗せて頑張ってくれた。いろんなことを決めて、ミラクルも起こしてくれた。そんなpっちを好きにならないわけないじゃん!どうなのpっち!」
「いえ…でも俺の手腕はベテランに比べればぜんぜ…」
「ベテランとか関係なく、あたしが好きなのはpっちなの!」
昨日から降り続いた雨が上がって日が差し込み、空には虹がかかっていた。 - 16725/08/28(木) 22:36:56
「昨日言ったよね?!pっちは私が嫌な目にあったときに感情を昂らせて、自分の私物を砕いてまで本気になってくれた。そして、ずっと雨だったあたしの心に、虹を描いてくれたんだよ!だから、、だから!これからもずっとあたしのそばにいて!華を咲かせて、みんなのために歌を歌って、夢をステージで叶えようよ!熱い思いを叶えようよ!」
ここまで熱い清夏さんを見るのは始めてだ。だが、いや清夏さんをスカウトしたときの俺もこうだったのかもしれない。
「ありがとうございます清夏さん。目が覚めました。もし、清夏さんがよろしいならもう一度、終わらぬ夢の先を一緒に見させて頂いてもいいですか?」
「もちろん!明日からも一緒に頑張るよ!」
………………………………………
HIF 決勝
「清夏さん、緊張してますね?」
「正直、そうかも…いつもみたいに熱い言葉お願いできる?」
「もちろん。」
「清夏さんが今までやってきたことを出し切れば絶対に勝てます。今日は俺も『がんばれ』と応援するので、清夏さんも激しく熱くこの場所で全力を出し切ってください。」
「もちろん!」
「燃える闘志をここで見せて、一発で観客を魅了しましょう。勝利決まれば、清夏さんの夜です。いってらっしゃい、清夏。」
「よし!」
「あー、少しまってください」
「どしたの?」
「清夏さんと出会ったことは俺の誇りです。誇りを胸に、俺も支えます。だから、俺達で、勝利を、明日の星を、掴みましょう!」
「うん!」
スタッフ「本番はいりまーす!」
「ありがと、pっち」 終わり
結局13球団入れちゃった - 17725/08/28(木) 22:50:54
- 18725/08/28(木) 22:52:35
約3カ月ぶりのssだったので褒めてくれて謝謝
- 19二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:57:17
最初と最後で石井琢朗が出来上がるの好き
- 20725/08/28(木) 22:59:06
- 21二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 22:59:53
- 22725/08/28(木) 23:04:40
- 23725/08/28(木) 23:25:18
スレタイに12球団と書いてありますが+近鉄+楽天2+ソフトバンク2+中日2で16個です
- 24二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:27:21
- 25二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:35:23
- 26二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:35:33
もしかしてだけどヤクルトマルチテーマ?
- 27二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:38:57
- 28725/08/28(木) 23:46:17
- 29二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:54:32
ヤクルトマルチテーマC
- 30725/08/28(木) 23:57:37
正解です!!!
- 31二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:39:02
- 32二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:42:31
ロッテはここで岡田幸文か
- 33二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 04:04:09
阪神のジョージ・アリアスかな?