オリss書いてく7

  • 1二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:54:03
  • 2二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:54:17

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  • 3二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:54:21

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  • 4125/08/28(木) 23:55:12

    登場人物・用語解説
    ◯魔術使い
    ヒトと共に暮らし、ヒトより高い身体能力と特別な術『妖魔法術』を有する希少で特別な生き物。
    容姿はほぼヒトと変わりないが、中には獣の耳や尾を持つ個体も。

    ◯魔術科学園
    魔術使いが強力かつ安全な魔術の使い方を学ぶ為に入学する公立の学園。
    日本には札幌校、渋谷校、名古屋校、大阪校、高松校、福岡校の計六つがある。
    中高大一貫校で、学年は九つ。

    ◯夏伊勢也(なついせいや)
    先端が赤く染まった白い短髪に金の瞳、チーターのような獣の耳と尻尾を持つ魔術科学園名古屋校の中等部二年生の男子。
    暴れん坊だが明るく天真爛漫な性格で、嫌いなことから逃げるのが得意。

    ◯鳴神新(なるかみあらた)
    紺色と薄水色の長髪に紫の瞳、ユニコーンのような耳と尻尾、角を持つ魔術科学園名古屋校の高等部二年生の男子。
    美しい容姿を活かしてモデルとしての活動をしており、穏やかな物腰とは裏腹に非常に自分に対してストイックである。

    ◯鴨橋立(かものはしだて)
    前髪のみがオレンジ色に染まった白い髪、青い瞳、カモノハシの尻尾を持つ魔術科学園名古屋校の高等部二年生の男子。
    おちゃらけた性格で、どんな時も騒がしく賑やか。

    ◯得田家路(とくたいえろ)
    センター分けにした黄色い髪に紺色の瞳、虎の耳と尻尾を持つ魔術科学園名古屋校の高等部二年生の男子。
    常に論理的かどうかを重視し、非科学的なことに弱い。

  • 5125/08/28(木) 23:56:20

    ◯東海望(とうかいのぞむ)
    紺のメッシュが入った白い髪にオレンジの瞳、羊の角を持つ魔術科学園名古屋校の高等部三年生の男子。
    元生徒会長で、自分のことがとにかく大好きなナルシスト。

    ◯鮫島光(さめじめひかる)
    灰色の髪に緑のメッシュと瞳、サメの尻尾を持つ魔術科学園名古屋校の大等部一年生の男子。
    口が悪いので誤解されやすいが、本当は面倒見が良くて優しい。

    ◯初雁隼(はつかりしゅん)
    先端が水色に染まった銀の長髪に右が青で左が金の瞳、ユキヒョウのような耳と尻尾を持つ魔術科学園渋谷校の高等部一年生の女子。
    北海道にある剣術の名家初雁家に双子の妹の狛と共に生まれており、剣術の達人。
    真面目な性格だが、時に年頃の女子らしい一面も。

    ◯初雁狛(はつかりこま)
    先端が赤に染まったツインテールの黒髪に右が金で左が青の瞳、クロヒョウのような耳と尻尾を持つ魔術科学園渋谷校の高等部一年生の女子。
    隼とは双子の姉妹だが、姉とは違って剣術よりもおしゃれやランチが好き。

    ◯獅子賀煌輝(ししがこうき)
    センター分けにした銅色の髪にライオンのような耳と尻尾、赤い瞳を持つ魔術科学園渋谷校の高等部一年生の男子。
    誰に対しても用心深い性格で簡単に信用しようとせず、仲良くなることは難しい。

    ◯雲雀椿樹(ひばりつばき)
    コーラル色のインナーカラーが入った茶色のふわふわとした髪に柴犬のような耳と尻尾、緑色の瞳を持つ魔術科学園渋谷校の中等部二年生の男子。
    初雁家に代々仕えている雲雀家の出身で、隼と狛は幼少期から従者として奉仕してきた幼馴染。
    右目が長い前髪で半分ほど隠れているが、非常に怖がりで臆病な主人や勢也などの信頼している人物以外にはそれを頑なに見せたがらない。

  • 6125/08/28(木) 23:57:45

    上郷山陽(うえさとさんよう)
    青のメッシュの入った灰色と黒の髪に緑の瞳、褐色の肌、龍の尻尾を持つ魔術科学園大阪校の高等部三年生の男子。
    必要最低限なことしか話さず、助詞をよく省略しているので言いたいことが伝わらないことも。

    桜燕(さくらつばめ)
    漆色と白の髪にピンクの瞳、燕の尻尾を持つ魔術科学園福岡校の高等部二年生の女子。
    ボーイッシュな容姿だが、男に間違われることは少ない。

  • 7二次元好きの匿名さん25/08/28(木) 23:59:12
  • 8二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:00:36
  • 9二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:06:42

    妖魔法術を使うなら妖魔法師でいいし
    魔術使いを活躍させたいって言うなら使うものは魔術でいいじゃん

  • 10125/08/29(金) 00:20:31

    「………ということがあったの。」

    「なるほど………。」

    燕が自室で電話をかけた相手は、大阪校にいる親友の山陽。

    碧に怒られたことが、もはや夢にも出そうな勢いで何度も脳内を反復するのだ。

    他人の短所は自分にも当てはまっているかもしれない………そのことは、如何にすれば自覚できるのだろうか。

    それを相談する為に、最も信頼できる山陽に燕は電話をかけたのだ。

    「そういうことなら、この『ブーイングメラン』を使うといい。」

    「出た! 山陽の謎道具!」

    前回の『どうでもい石』に引き続き、聞き慣れない名前の魔導具が登場した。

    ブーイングメランとは他人に投げて使用するもので、当たっても相手にぶつかって怪我をさせることはなくその者の周囲を旋回し続ける。

    そしてその者の誤った言動を投げた者が自分にも当てはまるにも関わらず非難や批判をした場合、投げた者に勢いよくぶつかる。

    プラスチック製なので大した痛みは与えないが、自分の短所を棚に上げる者を懲らしめるには充分ーーー山陽はその道具について、そう燕に説明をした。

    「これをお前の元に送っておく。役に立てると良いのだが。」

    「ありがと!」

    一晩のうちにブーイングメランは、燕の枕元へと届いた。

  • 11125/08/29(金) 00:34:13

    二日後の放課後、燕は碧とちょっとした喧嘩をしていた。

    碧の腰の周囲には既に、例のブーイングメランが旋回している。

    最初こそ困惑されたものの、ぶつかって怪我をすることはないと説明し何とか納得させたのだ。

    喧嘩の内容はずばり、昨日碧が再び燕と遊ぶ約束をドタキャンしたこと。

    「なんでドタキャンしたのさ! ボクすっごく楽しいと思って誘ったのに!!」

    「碧も遊びたい気持ちは山々だったけど、その、先生が宿題をたくさん出すから………」

    まーたそうやって人のせいにして!! と燕が碧を責めた、その時。

    碧の腰の周囲のブーイングメランが、唐突に軌道を飛び出し燕の腹に勢いよく激突した。

    ドッ。あぐうっ!!

    大丈夫かという碧の尋ねに答えながら、燕は今の発言の何が自分にも当てはまったのか考える。

    その時、あることを思い出した。

    「あれ、そういえばボクって前に宿題を出し遅れて怒られた時………本当はいない弟の遊び相手をしてたからって言い訳をしたよな。」

    追い詰められると思わず責任転嫁をしてしまうのは、碧も燕も同じであった。

    それからというもの燕は他人の短所が気になる度に、必ずこう考えるようになった。

    「これ、ボクにも当てはまってないかな?」

  • 12二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:35:32
  • 13二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 00:36:13

    何だかんだ毎回誰かしら感想書いてて草 
    もうファンだろ

  • 14125/08/29(金) 00:38:01

    【第八話】迷惑!魔物ナゲルサル

  • 15125/08/29(金) 01:00:17

    魔術科学園渋谷校の、校舎裏に停められたボロボロのキャンピングカーの車内。

    そこでは非公式の部活「問題解決部」の活動拠点となっており、一人の部長と三人の部員が暇を持て余しながら依頼者を待っていた。

    この部活は非公式であるが故に学園内での知名度が低く、知っている者もその得体の知れなさから中々頼ろうとはしない為に仕事が全くと言っていいほどない。

    幸いにも部長の方針で依頼人を待つ間の過ごし方はとにかく自由なので、部員達は漫画を読んだりゲームをしたり課題を進めたり読書をしたりと各々のやり方で暇を潰していた。

    「依頼者まだー? できれば魔物に追われて困ってる系の依頼ぷりーず。魔物ボコんのまぢ楽しいから。」

    と部員の一人の初雁狛がベッドに寝そべってネイルを塗りながらそう言うと、それに対して部員の一人の獅子賀煌輝が同意しつつも冷静に嗜める。

    「気持ちは分かるが発言には気をつけろ。それでは他人の不幸を喜んでいるように見える。」

    「僕はどのような依頼でも構いません。ああ、尻尾を失うような依頼でなければ………ですが。」

    ベッドに腰掛けてゲームをしながら、部員の一人の雲雀椿樹がそう述べた。

    彼は前回の依頼で尻尾を魔物に切られてしばらく失っており、尻尾を取り戻せた今でも尚その出来事がショックで仕方ないのだ。

    「まあいいじゃない。何でも屋を兼ねているだけのお茶会のようなものだと思えば、こうして四人で過ごしているだけで立派に部活動をしていることになるわ。」

    部長にして狛の双子の姉である隼が、恋愛小説を読みながらそう口にした時。

    車体側面のドア付近に設置されたベルが、チリンチリンと何者かに鳴らされた。

    依頼者だ。

    「もしもーし。活動中でありますか?」

  • 16125/08/29(金) 01:11:09

    「今行きます!!!」

    真っ先に稲妻のように反応したのは、先ほどまでゲームに熱中していた椿樹。

    ゲーム機を閉じるとベッドから立ち上がり、迅速にキャンピングカーを飛び出して外にいる依頼者の元に駆け付けた。

    その早さには依頼者である男子生徒も、少し驚いていたようであった。

    「もう来たでありますか………人の気配はありませんでしたが、活動をしていたでありますね。」

    その生徒はホワイトタイガーのような耳と尻尾を持つが、それ以上に特徴的なのが左右それぞれのこめかみから瞳にかけて入った黒く鋭いラインで、さながら歌舞伎役者のような出で立ちをしていた。

    隼は彼が高等部一年生の教室で見かけた同級生であることに気付いたが、名前を思い出せなかった。

    「あなたは………ごめんなさい、肝心の名前が出てこないわ。」

    「常盤來(ときわきたり)と申すであります。よろしくお願いしますであります。」

    ーーーであります。

    アニメキャラのような特徴的な語尾だが、キャラ付けの為なのか素なのかは分からない。

    いや、今はそんなことはどうでも良い。

    大切なのは來の依頼を完璧に解決し、彼の顔に笑いを灯すことだ。

    「そんで? 來。あんたは何用で此処来た感じ?」

    「実は………最近困っていることがあるであります。」

  • 17125/08/29(金) 01:38:50

    「困っている内容………どのようなものですか?」

    「それは………。」

    椿樹に尋ねられ、來はゆっくりと話し始めた。

    「………僕の通学路に最近、魔物ナゲルサルが現れたであります。」

    ナゲルサルとは、あらゆる物を投げつける習性のある猿の魔物だ。

    元々は高い場所に生っている果実を落とす為に投擲を覚えた種族なのだが、最近では人間への嫌がらせの為に石や泥を投げつけて楽しむ悪い個体が増えてきており、それが社会問題にもなりつつあるのだ。

    「この前は僕が両手で持つほど大きな石を投げてきて、危険性がエスカレートしているであります。どうか助けて欲しいであります。」

    確かにナゲルサルは、自分達の脅威にもなりかねかい。

    単純に集団で物を投げつけられては常識的に危険極まりないし、怪我だってさせられることだろう。

    授業中に教室の窓を投石で割られたら危険だし、学園の壁に泥を投げられて汚されてはたまったものではない。

    隼達が寝泊まりする渋谷校の寮室は三階以上にあるものの、そこまで届く投げ物をしてくる個体が現れないとも限らない。

    部室であるこのこのキャンピングカーに投石で穴でも開けられたら、とても耐えられないし落ち着かない。

    そもそも目の前の困っている來が実際に被害を受けているのだから、それを見捨てては問題解決部のポリシーとプライドに反する。

    故に全員がナゲルサル退治を來と約束するまで、そう時間はかからなかった。

    「ありがとうございますであります!!」

  • 18二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 02:04:18

    まあこれ書いてる間は無害だしやめさせる必要ない………のか?

スレッドは8/29 12:04頃に落ちます

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