- 1二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 11:33:18
トレーニングの休憩中、衝撃的な事を言われました
「えっトレーナーさん。彼女が居たのですか」
「ああ言って無かったな。ほら、この子だよ。街コンで出会ったんだ」
トレーナーがスマホから見せてきたのは馬耳のあるスーツを着た女性でした
「んっ……」
心臓が締め付けられる様な思いです。グググという音と共に歯を強く噛み合わせ、涙を出したい思いを抑えつけて、私は笑顔を作ります。
「トレーナーさん……良い方……ですね。」
「そうだろ?結構いい子だから結婚も考えてるんだ。」
「!」
その発言に思わず口を開ける。抑えていた感情を抑えきれず、瞳孔が細くなり、心音が早くなる。
「そうですか……」
「結婚式の時は呼ぶから伝えるね」
「はい……」
その夜、私は枕が冷たくなるほど濡らしました。トレーナーさんの事を思えばこれは応援しないといけません。トレーナーさんにとって大事な人なのだから応援しないといけません。 - 2二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 11:34:32
私とトレーナーさんは担当トレーナーと担当ウマ娘の関係性。私が束縛をする権利はありませんが……
「いけません……これはいけません……」
トレーナーさんの為に応援するべきなのに……悔しさを感じるのは何故でしょうか。
トレーナーさんはあの方を見せてきたと、非常に笑顔でした。それは私と接している時と変わらない笑顔です。
次の日、起床しても私は心の重さで体に重りが載せられている様に感じます。一歩一歩を踏みぬくのが苦しく、空を見れば快晴であるのに心が晴れません。
朝のトレーニングに向かい、いつもと変わらない様子をトレーナーさんに見せます。これは私が思っている自己本位な事ですから。
「スティル、おはよう!」
「はい。おはようございます」
「今日もトレーニングを頑張ろう!」
「はい」
いつもと何も変わらない日常。心のつっかえさえ無ければ……
トレーニングで5分の一時休憩を取ったのですがトレーナーさんから話しかけられました。
「昨日言ってた女の子居るだろ?あなたとは遊びだったと言われてさ。フラれちゃったよ」
「えっ……それは悲しい事でしたね。……んっ……」
その発言に安心を覚えてしまった自分に怒りを感じます。トレーナーさんにとっての不幸なのに、なぜそれを喜べるのでしょうか。自分が憎い。 - 3二次元好きの匿名さん25/08/29(金) 11:35:43
「今度の俺の誕生日は彼女と一緒に過ごそうと思って1か月前から店を予約していたけどな……」
「そうですか。予約されていたのに……」
その方はトレーナーさんを悲しませていますが、その方を批判する権利がありません。私の様な存在に理解を示してくれたトレーナーさんを心の中で裏切っているのですから。
「スティル、今度の誕生日一緒に過ごさないか。」
「!……ええ。是非ともご一緒させていただきたいです」
複雑な気持ちです。トレーナーさんと一緒に過ごせるのは良い事ですが、その席は本来私の席ではありません。一番を取れなかったのに、私がその席に居るのはトレーナーさんの為になるのでしょうか。
その方が人間の女性ならもう少し軽い感情でしたが、確かに馬耳の女性でした。だからこそ重々しく私の心を縛ります。
「トレーナーさん……私と一緒でよろしいのでしょうか。迷惑ではないでしょうか」
「迷惑じゃないよ。君と一緒に過ごせるのは良い事だよ」
そう言ってくれますが、喜びと悲しみが混ざり言葉では表せない感情が起こり、感情の整理が出来ません。
私にとってトレーナーさんは一人ですが、トレーナーさんにとって女性は多く居ます。多くの女性の一人にすぎなかったのでしょうか。
「これからも一緒にトレーニングを頑張ろうな!」
「はい……」
私の思いは確かに届かないのかもしれませんがこれだけは言えます。
今でも愛しています。